JP2005083143A - コンクリートドリル用の冷却水濾過装置 - Google Patents

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【課題】濾過した後の穿孔屑等の固形分の廃棄が容易に行えて、穿孔作業全体の効率を改善することができる冷却水濾過システムを提供する。
【解決手段】濾過容器13内に回転可能に支持させた遠心脱水槽19と、該遠心脱水槽19内に収容した上部が開口された袋状に形成されたフィルタ34を収容して構成され、密閉された濾過容器13内に負圧を生じさせて濾過容器13内へ吸引回収した混濁冷却水を、遠心脱水槽19内のフィルタ34の内側へ入れて、遠心脱水槽19を高速回転することによってフィルタ34内の混濁冷却水を遠心力によって加圧脱水させてフィルタ34内に濾過後の固形廃棄物を溜めるようにした。
【選択図】図3

Description

本発明は、電力や圧縮空気等の動力によってコアビットを回転させてコンクリート壁や石材等に穴あけを行うコンクリートドリルにおいて、コアビットの刃先を冷却するために冷却水を刃先部へ供給するとともに、コンクリート粉によって混濁した冷却水を回収して濾過して固形成分を除去させた冷却水を再度コンクリートドリルへ供給するようにしたコンクリートドリル用の冷却水濾過システムに関する。
コンクリートにより形成された建築物の壁面や床面又は基礎等にガスや水道又は冷暖房用の配管工事を行う際に、電力や圧縮空気等の動力によって駆動されるコンクリートドリルを使用して穴あけ施工を行うことが一般に行われている。これらの施工では、コンクリートドリルのチャック部に装着したコアビットにコンクリートドリル側から回転と振動を付与させて、コアビットの先端に形成した円筒状の穿孔刃によりコンクリート壁等に所定径の穴を穿孔させるようにしている。コアビットは中空状に形成され、この中空内を経由してコンクリートドリル側から冷却水が穿孔刃に供給されて穿孔刃を冷却させるとともにコアドリルにより研削されたコンクリートの穿孔屑を冷却水とともに排出するようにしている。この穿孔屑が混入した冷却水をコンクリートドリルの穿孔部から吸引して回収し穿孔屑で混濁した冷却水を濾過し、再度コンクリートドリルへ供給するようにした濾過システムが既に提案されている。
従来の冷却水濾過システムは、気密及び液密にシールされるとともに互いに導管によって接続された2個の容器を設け、大きい第1容器を負圧発生装置に接続して第1容器内に負圧を発生させて、穿孔屑で混濁した洗浄液体をコンクリートドリルの穿孔部から第1容器内に吸引して回収し、この第1容器内で穿孔屑を重力の作用によって沈殿させ、第1容器内の上澄みの洗浄水を液体ポンプによって導管を介して第2容器内へ供給し、この第2容器内に充填された洗浄液を前記ポンプによる過圧力によって第2容器内に設置されているフィルタを介して濾過しきれいな洗浄液体をコンクリートドリルへ再び供給するようにしている。
特開平11−311083号公報
上記従来の濾過システムでは、第1容器の底部に比較的大きな穿孔屑が沈殿して堆積し、更に第2容器の底部と第2容器の内部に設置されているフィルタの外側にも細かい穿孔屑が堆積する。これらの穿孔屑は第1容器と第2容器の内部に残っている洗浄水と一緒になっており、穿孔屑を廃棄して濾過システムを清掃する際には洗浄水と一緒に廃棄しなければならないので、処理性、廃棄効率が悪いという欠点があった。また、第1容器と第2容器の底部に沈殿した穿孔屑等の固形分は除去しにくく、充分に除去するにはそれぞれの容器をシステムから取り外して容器全体を清浄作業をする必要があり、清掃作業及び穿孔作業全体の効率を低下させていた。
本発明は上記従来技術における問題点を解消して、濾過した後の穿孔屑等の固形分の廃棄が容易に行えて、穿孔作業全体の効率を改善することができるコンクリートドリルの冷却水濾過システムを提供することを課題とする。
上記課題を解決するため本発明のコンクリートドリルの冷却水濾過装置は、冷却水が貯留されるとともに給水ポンプを介してコンクリートドリルに接続されている密閉された濾過容器と、密閉された濾過容器内に負圧を生じさせてコンクリートドリルの穿孔箇所から混濁冷却水を濾過容器内へ吸引回収するようにした負圧発生手段と、前記濾過容器内に回転可能に支持されるととも電動モータによって高速回転される遠心脱水槽と、前記遠心脱水槽内に収容されるように上部が開口された袋状に形成されたフィルタとにより構成され、負圧発生手段によって濾過容器内に負圧を生じさせて遠心脱水槽内のフィルタ内へ混濁冷却水を吸引回収させるとともに、高速回転される遠心脱水槽によってフィルタ内の混濁冷却水を遠心力によって加圧脱水させてフィルタ内に濾過後の固形廃棄物を溜めるようにしたことを特徴とする。
また、請求項2の発明は、前記遠心脱水槽の内壁面とこの遠心脱水槽内に収容されるフィルタとの間に、小さい径の穴が多数形成された薄い多孔シートを介在させて、この多孔シートによって前記フィルタを支持させるようにしたことを特徴とする。
また、請求項3の発明は、前記遠心脱水槽と濾過後の冷却水をコンクリートドリルへ供給する給水ポンプとの間に、遠心脱水槽内に貯留された濾過後の冷却水中に析出した炭酸カルシウムを除去する二次フィルタ装置を設けたことを特徴とする。
以上のように本発明の濾過装置によれば、負圧発生手段によって濾過容器内に負圧を生じさせて混濁冷却水を遠心脱水槽内に設置したフィルタ内へ吸引回収させ、電動モータによって高速回転される遠心脱水槽によってフィルタを回転させて混濁冷却水を遠心力によって加圧脱水させて濾過後の固形廃棄物をフィルタ内に溜めるようにしているので、廃棄すべき物質が固形成分のみとなってフィルタ内に溜められるので、廃棄重量が軽く取り扱い性も良好となり廃棄作業を簡単に行うことができる。フィルタのみの清掃ですむため、フィルタ清掃にかかっていた時間の短縮ができ、穿孔作業全体の効率を向上させることができる。
また、請求項2の発明によれば、遠心脱水槽の内壁面とこの遠心脱水槽内に収容されるフィルタとの間に、小さい径の穴が多数形成された薄い多孔シートを介在させて、この多孔シートによってフィルタを支持させるようにしているので、多孔シートによってバッグシートにかかる遠心力による力が分散されて、フィルタの全面に遠心力が作用することでフィルタの損傷が防止できる。また、小径の多数の孔が形成されたシートを介在しているのでフィルタの全面で濾過作用が行われて濾過効率が上がり穿孔作業の作業性がアップする。
更に、請求項3の発明によれば、前記遠心脱水槽と濾過後の冷却水をコンクリートドリルへ吸水させる給水ポンプとの間に、遠心脱水槽内で貯留された濾過後の水分中に析出した炭酸カルシウムを除去する二次フィルタ装置を設けているので、コンクリートドリルへ供給される冷却水の濁度を低減させて、コンクリートドリルの弁の詰まりやシール部の摩耗が防止できる。
濾過した後の穿孔屑等の固形分の廃棄が容易に行えて、穿孔作業全体の効率を改善するという目的を、濾過容器内に回転可能に支持されるととも外部に設けたモータによって高速回転される遠心脱水槽と、前記遠心脱水槽内に収容されるように上部が開口された袋状に形成されたフィルタとにより構成され、フィルタ内へ混濁冷却水を吸引回収させ、高速回転される遠心脱水槽によってフィルタ内の混濁冷却水を内側から外側へ向かって遠心力によって加圧脱水させてフィルタ内に濾過後の固形廃棄物を溜めるようにすることで実現した。
以下、図面に基づいて本発明の実施例を説明する。図1は本発明の冷却水濾過装置1をコンクリートドリル2に接続したコンクリートドリル用の冷却水濾過システムを示すものである。コンクリートドリル2はトリル本体の後端に形成されているグリップ3とドリル本体の前方に形成されている補助グリップ4を両手で把持して穿孔作業が行えるようにされている。グリップ3に形成されているトリガ5を操作することによってモータ6が回転駆動されて、ドリル本体の先端部に形成されているチャック部7に装着されているコアビット8に回転力と軸方向の振動が伝達され、このコアビット8をコンクリート等に押しつけることによってコアビット8の先端に形成された穿孔刃によってコンクリートが研削されて孔があけられる。
前記コンクリートドリル2のチャック部7に装着されたコアビット8の先端側にはコンクリートドリル2の前方へ伸縮自在なロッド9によって支持されているカップ状に形成されたガイド部材10が配置されている。穿孔中にコアビット8の刃先部を冷却するための冷却水がコンクリートドリル2側からコアビット8の中心に形成されている開口を経由してコアビット8の刃先部に供給されるようにされており、コアビット8の刃先部に供給された冷却水はコンクリートの研削によって生成される穿孔屑とともに、コンクリート壁面等の穿孔面を覆うように配置される前記ガイド部材10に接続されているホース11を介して冷却水濾過装置1へ回収され、該冷却水濾過装置1により穿孔屑を除去した後に再度ホース12により再びコンクリートドリル2へ戻すように循環される。
冷却水濾過装置1は図1及び図2に示すように、コンクリートドリル2のガイド部材10からホース11を介して混濁した冷却水を回収するとともにこの混濁した冷却水から穿孔屑やコンクリート粉等の固形成分を除去した冷却水を濾過して貯留するようにした密閉可能な容器として構成されている濾過容器13と、該濾過容器13内に貯留された濾過後の冷却水中から炭酸カルシウムを除去させる二次フィルタ装置14及び、前記二次フィルタによって炭酸カルシウムが除去された冷却水をコンクリートドリル2へ供給するようにした給水ポンプ15によって構成されている。前記濾過容器13には前記コンクリートドリルのガイド部材10から冷却水を回収するためのホース11が接続され、また給水ポンプ15にはコンクリートドリルへ冷却水を供給するホース12が接続されている。
図3に示すように、円筒状に形成された濾過容器13の上端にはこの濾過容器13内に負圧を生じさせる負圧発生手段16が配置され、この負圧発生手段16の外周側に張り出して一体に形成されている鍔部17が前記濾過容器13の上端縁に装着されることによって濾過容器13内を外部と密閉させて、前記負圧発生手段16を駆動させることによって濾過容器13内の空気を濾過容器13の外側へ排出させて、濾過容器13内を負圧状態に維持させる。この負圧発生装置は例えば真空掃除機等のように濾過容器内の空気を濾過容器の外側へ排出させるように電動モータによって作動する空気ポンプ等により構成すればよい。
更に、濾過容器13内には濾過容器13の外側底部に配置されている電動モータ18によって濾過容器13内で高速で回転されるように支持された遠心脱水槽19が設けられている。遠心脱水槽19は円筒状の周壁20と底壁21とによって形成されており、前記底壁21の下面に取り付けられている回転軸22が濾過容器13の底部に形成されている中空支持体23内に形成されている軸受け部23aによって回転自在に支持されており、 前記底壁21に形成されている回転軸22と電動モータ18の駆動軸とがこの中空支持体23内で連結されて、電動モータ18の駆動によって遠心脱水槽19が濾過容器13内で高速回転されるようにされている。
前記遠心脱水槽19の円筒状に形成されている周壁20には遠心力によって濾過された冷却水が遠心脱水槽19の内側から外側へ透過できるように多数の開口24が形成されている。また、この遠心脱水槽19の上部には遠心脱水槽19の開放されている上部を覆うようにされた蓋体25が着脱可能に設けられており、遠心脱水槽19内へのフィルタの装着又は遠心脱水槽19内からのフィルタの取り出しができるようにしている。またこの蓋体25の中心部にはコンクリートドリル2の穿孔部から回収した混濁冷却水を遠心脱水槽19内に装着したフィルタの内側へ導入するための開口26が形成されている。
上記濾過容器13内に配置されている遠心脱水槽19の上方には、前記遠心脱水槽19の上部を回転保持させるようにした保持部27が形成されており、該保持部27は、図4にも示すように、濾過容器13内に支持されている円筒状の保持筒体28の下端に形成されている支持円盤29の中心部に形成されている軸受け部30を介してこの支持円盤29に対して回転可能に保持された押さえ部材31を有しており、この押さえ部材31を遠心脱水槽19の上端に装着した蓋体25の上面に圧着させることによって、遠心脱水槽19の上部を回転可能に支持させるようにしている。
前記支持円盤29と押さえ部材30を回転可能に支持させている軸受け部30は中空に形成されており、この中空内に下端が前記遠心脱水槽19内に配置されるように軸受け部30の中空部を貫通したパイプ32が貫挿されており、このパイプ32の上端には一端側が濾過容器13から外側に引き出されて配置された吸水管33が接続されており、この吸水管33の濾過容器13の外に引き出された端部はコンクリートドリル2のガイド部材10に接続されているホース11が接続されている。前記負圧発生手段16を駆動させて濾過容器13内に負圧を生じさせることによって、コンクリートドリル2に接続されたホース11を介して混濁冷却水がこの負圧によって濾過容器13内に吸入されて、パイプ32を介して遠心脱水槽19の中心部へ供給されるようにしている。つまり、パイプ32と遠心脱水槽19の回転軸を同軸に配置させているため、パイプ32は固定しており安定して冷却水を回収できることになる。
前記遠心脱水槽内19には混濁した冷却水からコンクリート粉等の固形成分を除去させるため例えばポリプロピリンやポリエチレン等の高分子化合物又は不織布等のコンクリート等の穿孔時に発生する穿孔屑を透過させない密度の柔軟な素材により形成されたフィルタ34が着脱が可能に配置されている。上記フィルタ34は、図5及び図6に示すように、遠心脱水槽19の円筒状の周壁の内側面に密着して配置されるように円筒状の外周壁を形成している円筒状部34aと、該円筒状部34aの底部と上部を閉鎖するように円筒状部34aの上下の縁に縫製により一体に接合された円形に形成された底壁片34bと上壁片34cにより構成されており、上壁片34cの中心部には前記パイプ32がフィルタ34の内側まで挿入できるように開口35が形成されており、この開口35の縁から上方へ向けて円筒状の首部36aが形成され、この首部36aの上端部に外径方向に広げられた鍔部36bが形成されている。この首部36aと鍔部36bは記遠心脱水槽19の上端に装着された蓋体25の開口26から遠心脱水槽19の外側へ引き出して配置できるように前記円筒状34aの部分より更に柔軟な素材によって形成されている。
図7に示すように、遠心脱水槽19の内部にフィルタ34が装着されており、濾過容器13内には予め所定量の冷却水が入れられている。この冷却水は給水ポンプ15を駆動することによってホース12を介してコンクリートドリル2へ供給され、ドリルの刃先部を冷却して混濁した冷却水がコンクリートドリル2の穿孔部分を覆うように配置されているガイド部材10に集められる。冷却水濾過装置1の負圧発生手段16を作動させて濾過容器13内に負圧を生じさせると、この負圧によってコンクリートドリル2のガイド部材10に接続されているホース11を介して前記ガイド部材10に集められた混濁した冷却水が濾過容器13内に吸引されてパイプ32を介して遠心脱水槽19内のフィルタ34の内側へ導入される。
電動モータ18を駆動させて遠心脱水槽19を高速回転させると、遠心脱水槽19内の混濁冷却水が遠心力によって外側に加圧されて、フィルタ34を介して遠心脱水槽19の周壁面方向に押圧されて、混濁冷却水中のコンクリート粉等の固形物がフィルタ34によって除去されて濾過されたきれいな冷却水が遠心脱水槽19の外側に透過して濾過容器13内に溜められる。このようにコンクリートドリル2へ供給されて混濁した冷却水を吸引回収するとともに、この混濁した冷却水をフィルタ34を介して遠心力により内側から外側へ濾過させるようにしているので、固形成分が水分と完全に分離されて固形成分のみとなってフィルタ34内に溜められるので、廃棄する際の重量が軽くまた、取り扱い性も良好となり廃棄作業を簡単に行うことができる。更に遠心脱水槽19内からフィルタ34を取り出すことによってフィルタ34のみの清掃ですむため、フィルタ清掃にかかっていた時間の短縮ができ、穿孔作業全体の効率を向上させることができる。
前記フィルタ34は図7に示すように遠心脱水槽19内に収容して配置するが、遠心脱水槽19は高速回転されることにより発生する大きな遠心力に抗するために遠心脱水槽19自体に十分に大きな強度を保持させる必要がある。このため、遠心脱水槽19の内側から外側へ水分を透過させるために遠心脱水槽19の周壁20に形成する開口24の大きさ及び開口の数は制限され遠心脱水槽19の周壁には比較的大きな径の開口24が少ない数で形成されて構成されている。フィルタ34を直接このような遠心脱水槽19内に配置すると開口24の部分でフィルタ34が局部的に変形されて損傷してしまうことがあるが、この実施例では、遠心脱水槽19の周壁20の内壁面とこの遠心脱水槽19内に配置されるフィルタ34の間に、小さい径の穴38が多数形成された薄い多孔シート37を介在させている。この多孔シート37は、例えば、板厚0.3mm程度の金属薄板に穴径が0.5mmの穴38をの一方側からプレスによる打ち抜き加工によって隣接した穴間の間隔が1mm程度となるように全面に形成したパンチングメタル等を使用することができる。
このように遠心脱水槽19の内壁面とフィルタ34の間にパンチングメタル等による多孔シート37を介在させることによって、図8に示すように、多孔シート37によってフィルタ34が保持されるので遠心脱水槽19の開口24の部分でフィルタ34が大きな遠心力によって変形して損傷してしまうことが無く、また、多孔シート37の一方の面側に形成されるプレス加工によるバリ状の突起部39が遠心脱水槽19の内壁面に当接して、遠心脱水槽19の内壁面と多孔シート37の間に隙間が形成されてフィルタ34を透過した水分がこの隙間を流動して遠心脱水槽19の周壁20に形成した開口24から遠心脱水槽19の外側へ透過しやすくして、濾過効率を向上させることができる。
フィルタ34により濾過された冷却水は濾過容器13内の底部に溜められるが、この濾過容器13内に溜められた冷却水中には多くの場合カルシウムが含まれており、濾過容器13内に溜められている冷却水中に時間の経過とともに炭酸カルシウムが析出して、この炭酸カルシウムがコンクリートドリル2へ供給されてしまうことがある。この実施例による冷却水濾過装置1には図9に示すように濾過された冷却水を溜める濾過容器13とこの冷却水をコンクリートドリル2へ供給する給水ポンプ15との間に遠心脱水槽19により濾過した後の冷却水中に析出した炭酸カルシウムを除去するために二次フィルタ装置14を設けている。この二次フィルタ装置14の構成は、図9に示すように上部に給水口40が形成されるとともに下部に排水口41が形成されたフィルタ容器42内に通水性の良好な不織布等によりバッグ状に形成されたフィルタ43を装着して構成されており、遠心脱水槽19により濾過されて濾過容器13内に貯留された冷却水を前記給水口40を介してフィルタ43の内側へ供給し、このフィルタ43によって冷却水中に析出した炭酸カルシウムを除去してフィルタ43の外側へ濾過させた冷却水を排水口41から前記給水ポンプ15へ導いて給水ポンプ15を介してコンクリートドリル2へ供給するようにしている。
上記のように、遠心脱水槽19によって濾過した後の冷却水を更に二次フィルタ装置14によって炭酸カルシウムを除去させてコンクリートドリル2へ供給するようにしているので、濾過容器13内に貯留された冷却水中に時間の経過とともに析出する炭酸カルシウムが給水ポンプ15やコンクリートドリル2へ供給されることが無く、給水ポンプ15やコンクリートドリル2の弁機構の作動不良を生じさせたり又は、シール部を摩耗させてしまうことが防止できる。なお、実施例では電動モータを遠心脱水槽の下側に配置しているが、上側に配置してもよい。
コンクリートドリルに接続された本発明の冷却水濾過装置を示す構成図 図1の冷却水濾過装置を示す斜視図 図2と同じ冷却水濾過装置の縦断面図 2の冷却水濾過装置の主要構成を示す斜視図 図2の冷却水濾過装置に装着されるフィルタ の縦断面図 図5と同じフィルタ の斜視図 フィルタ を装着した状態の図3と同様の冷却水濾過装置の縦断面図 遠心脱水槽とフィルタ の間に介在された多孔シートの拡大断面図 二次フィルタを断面して示した冷却水濾過装置の正面図
符号の説明
1 冷却水濾過装置
13 濾過容器
14 二次フィルタ装置
15 給水ポンプ
16 負圧発生装置
18 電動モータ
19 遠心脱水槽
34 フィルタ
37 多孔シート
43 フィルタ

Claims (3)

  1. 冷却水をコンクリートドリルの穿孔箇所へ供給するとともに、混濁した冷却水を穿孔箇所から回収するとともにコンクリート粉等の固形成分を除去した冷却水を給水ポンプを介して再びコンクリートドリルへ供給するようにしたコンクリートドリル用の冷却水濾過装置において、冷却水が貯留されるとともに給水ポンプを介してコンクリートドリルに接続されている密閉された濾過容器と、密閉された濾過容器内に負圧を生じさせてコンクリートドリルの穿孔箇所から混濁冷却水を濾過容器内へ吸引回収するようにした負圧発生手段と、前記濾過容器内に回転可能に支持されるととも電動モータによって高速回転される遠心脱水槽と、前記遠心脱水槽内に収容されるように上部が開口された袋状に形成されたフィルタとにより構成され、負圧発生手段によって濾過容器内に負圧を生じさせて遠心脱水槽内のフィルタ内へ混濁冷却水を吸引回収させるとともに、高速回転される遠心脱水槽によってフィルタ内の混濁冷却水を遠心力によって加圧脱水させてフィルタ内に濾過後の固形廃棄物を溜めるようにしたことを特徴とするコンクリートドリル用の冷却水濾過装置。
  2. 前記遠心脱水槽の内壁面とこの遠心脱水槽内に収容されるフィルタとの間に、小さい径の穴が多数形成された薄い多孔シートを介在させて、この多孔シートによって前記フィルタを支持させるようにしたことを特徴とする請求項1に記載のコンクリートドリル用の冷却水濾過装置。
  3. 前記遠心脱水槽と濾過後の冷却水をコンクリートドリルへ供給する給水ポンプとの間に、遠心脱水槽内に貯留された濾過後の冷却水中に析出した炭酸カルシウムを除去する二次フィルタ装置を設けたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のコンクリートドリル用の冷却水濾過装置。
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