JP2006082002A - 遠心濾過装置用のバッグフィルタ - Google Patents

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Abstract

【課題】遠心濾過装置の遠心脱水槽を高速で回転駆動する際に、バッグフィルタ内での液体の偏りに伴う異常振動を防止し、バッグフィルタ内に堆積した穿孔屑等の固形成分の排除を容易に行う。
【解決手段】遠心脱水槽14を回転させて遠心脱水槽14内に配置したバッグフィルタ30内の混濁液に遠心力を作用させて上記混濁液をバッグフィルタ30によって濾過し、固形成分と分離した液体をバッグフィルタ30の外側に通過させるとともに、固形成分をバッグフィルタ30内に溜めるようにした遠心濾過装置用のバッグフィルタ30において、上記バッグフィルタ30内に海綿状の層部材37をバッグフィルタ30の内周面に沿わせて配置した。
【選択図】図3

Description

本発明は、コンクリートドリルによりコンクリートや石材等で構成されている壁面や床面に穴あけを行う際に、コアビットの刃先を冷却するために刃先部へ供給した冷却水を回収して、この穿孔屑が混入した冷却水を濾過させて固形成分を除去した冷却水を再度コンクリートドリルへ供給するようにした冷却水濾過システムで使用される遠心濾過装置用のバッグフィルタに関する。
コンクリートや石材等により構成されている建築物の壁面や床面又は基礎等にガスや水道又は冷暖房用の配管工事を行う際に、電力や圧縮空気等の動力によって駆動されるコンクリートドリルを使用して穴あけ施工を行うことが一般に行われている。これらの施工では、コンクリートドリルに装着したコアビットに回転と振動を付与させて、コアビットの先端に形成した円筒状の穿孔刃によりコンクリート壁等に所定径の穴を穿孔させるようにしている。このようなコンクリートドリルでは、穿孔中のコアビットの穿孔刃部分へ冷却水を供給して穿孔刃を冷却させるとともにコアドリルにより研削されたコンクリートの穿孔屑を冷却水とともに穿孔部分から排出するようにしている。そして、穿孔屑が混入して混濁した冷却水をコンクリートドリルの穿孔部から回収して混濁した冷却水を濾過し、濾過された冷却水を再度コンクリートドリルへ供給するようにした濾過システムが既に提案されている。
従来の冷却水濾過システムは、穿孔機本体の穿孔刃の部分に水処理受槽を設置して、穿孔機本体から穿孔刃の部分へ供給されて穿孔刃を冷却した冷却水を前記水処理受槽内に溜めて、コンクリートの穿孔によって生じた穿孔屑と冷却水とが混濁した廃液をポンプによって遠心分離機の回転槽内へ送出し、この遠心分離機の回転槽内で廃液中の穿孔屑と冷却水とを分離させて、廃液から分離された穿孔屑等の固形成分を遠心分離機の回転槽内に設置されている袋状の漉布内に貯めるとともに、濾過されて再生された冷却水を再生冷却水貯槽へ溜めて、この冷却水貯槽から再生された冷却水をポンプによって穿孔機本体へ供給するようにして冷却水を循環させて使用するようにしている。
特開平6−170835号公報
上記従来の濾過システムでは、遠心分離機の回転槽の内面に沿うように袋状の漉布が収容されており、この漉布内に冷却水と穿孔屑とが混濁した廃液を入れた状態で回転槽と一緒に回転させて、高速回転による遠心力によって混濁した廃液中の冷却水を漉布を通過させて回転槽の外側へ排出し、穿孔屑等の固形成分を漉布内に堆積させるようにしている。従って、穿孔屑と分離された冷却水を再度穿孔機本体へ循環供給して連続的に穿孔作業をすることができるとともに、廃棄すべき穿孔屑等の固形成分が冷却水と完全に分離された状態で漉布内に堆積されるので、漉布を遠心分離機の回転槽内から取り出すことによって容易に漉布の清掃が行えて穿孔作業全体の作業効率を上げることが可能となる。
しかしながら、遠心分離機の回転槽内に配置されている漉布内に供給される混濁した冷却水の供給量と、漉布によって濾過されて漉布から排出される冷却水の量のバランスが崩れると漉布内に混濁した冷却水が溜まってしまい、この溜まった冷却水が回転槽のバランスを崩してモータによって回転槽を回転駆動する際に異常振動が発生することがある。このように異常振動が発生すると回転槽の回転数が所定の回転数まで上がらず濾過性能を低下してしまったり、又は、振動により装置の耐久性を低下させてしまうことがある。また、漉布内に堆積した穿孔屑を掃除するには漉布を回転槽内から取り出して清掃する必要があり、漉布を回転槽内から取り出す操作と清掃後の漉布を再び回転槽内へ装着する煩わしい操作を必要としている。
本発明は上記従来技術における問題点を解消して、遠心濾過装置の遠心脱水槽を高速で回転駆動する際に、遠心脱水槽内において混濁した冷却水等が偏りバランスが崩れる等によって、遠心脱水槽の回転時に異常振動が発生することがなく、更に、バッグフィルタ内に堆積した穿孔屑等の固形成分の排除を容易に行うことができるバッグフィルタを提供することを課題とする。
上記課題を解決するため本発明の遠心濾過装置用のバッグフィルタは、高速で回転される遠心脱水槽の槽内にバッグフィルタを収容配置するとともに、このバッグフィルタの内部に液体と固形成分との混濁液を導入し、上記遠心脱水槽を回転させてバッグフィルタ内の混濁液に遠心力を作用させることで上記混濁液をバッグフィルタによって濾過し、固形成分と分離した液体をバッグフィルタの外側に通過させるとともに、固形成分をバッグフィルタ内に溜めるようにした遠心濾過装置用のバッグフィルタにおいて、上記バッグフィルタ内に海綿状の層部材をバッグフィルタの内周面に沿わせて配置したことを特徴とする。
また、請求項2の発明は、上記バッグフィルタが、略円筒形状を成すように形成されており、遠心脱水槽を回転することによる遠心力が主として円筒部に作用するように上記遠心脱水槽器内に配置され、上記海綿状の層部材が上記円筒面部の内周面に沿って配設されていることを特徴とする。
また、請求項3の発明は、上記海綿状の層部材が略矩形状に形成されて構成されており、この矩形状の層部材をバッグフィルタの円筒部の内周面に沿うように湾曲させて配置したことを特徴とする。
また、請求項4の発明は、前記バッグフィルタを、矩形状の素材を円筒状に丸めるとともに前記素材の遠心脱水槽の回転方向に向いた端部が外側に配置されるように重ね合わせして円筒状に形成された円筒状部と、前記円筒状部の上下端縁をそれぞれ内側へ屈曲してこの屈曲された端縁に上壁片と底壁片をそれぞれ外側となるように上下側に重ね合わせし、更に上壁片と底壁片のそれぞれの外周縁を下方及び上方に折り曲げてそれらの折り曲げ部を前記円筒状部の外周面側に重ね合わせして、それぞれの重ね合わせ部を縫い合わせするとともに、縫い合わせ部分に樹脂を塗布して一体に接合させて形成し、前記海綿状の層部材を上記バッグフィルタの上記円筒状部の内側面に沿わせて配置したことを特徴とする。
また、請求項5の発明は、前記バッグフィルタの上壁片の中心部には開口が形成されており、この開口の縁から上方へ延びた首部が一体に形成されるとともに首部の上端縁には外径方向に広がった鍔部を形成してなり、更にこの首部と鍔部とを他の部分よりも柔軟な素材によって形成したことを特徴とする。
以上のように本発明の遠心濾過装置用のバッグフィルタによれば、遠心脱水槽を回転させて該遠心脱水槽内に配置されているバッグフィルタ内に供給された混濁液に遠心力を作用させて、混濁液をバッグフィルタによって濾過するようにした遠心濾過装置であって、前記バッグフィルタ内に海綿状の層部材をバッグフィルタの内周面に沿わせて配置しているので、バッグフィルタ内に供給された混濁液が海綿状の層部材に吸収されて、バッグフィルタの内部で層部材に吸収された混濁液が海綿状の層部材内で略均一な状態で保水されるので、遠心脱水槽が回転する際に混濁液がバッグフィルタ内で偏倚することによる遠心脱水槽の異常振動が防止できる。従って、遠心脱水槽が高速で回転駆動されるため濾過効率が向上して作業性を損なうことがない。
また、請求項2の発明によれば、上記バッグフィルタが、略円筒形状を成すように形成されており、遠心脱水槽を回転することによる遠心力が主として円筒部に作用するように上記遠心脱水槽器内に配置され、上記海綿状の層部材が上記円筒面部の内周面に沿って配設されているので、海綿状の層部材により、より好適に混濁液を吸収・保水させることができる。
また、請求項3の発明によれば、上記海綿状の層部材が略矩形状に形成されて構成されており、この矩形状の層部材をバッグフィルタの円筒部の内周面に沿うように湾曲させて配置しているので、海綿状の層部材を安価に形成することができ層部材の内部に堆積した廃棄物と一緒に廃棄することができる。また、層部材をバッグフィルタ内から脱却する操作やバッグフィルタ内への装着の操作が容易に行えるので層部材の交換作業を容易に行うことができる。
また、請求項4の発明によれば、前記バッグフィルタを、矩形状の素材を円筒状に丸めるとともに前記素材の遠心脱水槽の回転方向に向いた端部が外側に配置されるように重ね合わせして円筒状に形成された円筒状部と、前記円筒状部の上下端縁をそれぞれ内側へ屈曲してこの屈曲された端縁に上壁片と底壁片をそれぞれ外側となるように上下側に重ね合わせし、更に上壁片と底壁片のそれぞれの外周縁を下方及び上方に折り曲げてそれらの折り曲げ部を前記円筒状部の外周面側に重ねあわせして、それぞれの重ね合わせ部を縫い合わせするとともに、縫い合わせ部分に樹脂を塗布して一体に接合させて形成し、前記海綿状の層部材を上記バッグフィルタの前記円筒状部の内側面に沿わせて配置しているので、バッグフィルタ内に堆積した固形物が遠心力によって流動した際に素材の端部から合わせ目の間に進入して合わせ目を開いてしまうことがなく、合わせ目から濾過されていない混濁した冷却水が濾過容器内へ漏れてしまうことが防止できる。
また、請求項5の発明によれば、前記バッグフィルタの上壁片の中心部には開口が形成されており、この開口の縁から上方へ延びた首部が一体に形成されるとともに首部の上端縁には外径方向に広がった鍔部を形成してなり、更にこの首部と鍔部とを他の部分よりも柔軟な素材によって形成しているので、バッグフィルタを遠心脱水槽内に装着する際にこの首部を蓋体の開口部から引き出して遠心脱水槽の外側に配置させることによって、バッグフィルタ内に導入した混濁液がバッグフィルタ開口部からの外側へ漏れてしまうことを防止できる。また、首部を柔軟に形成することによってバッグフィルタの交換作業が容易に行える。
本発明は、遠心濾過装置の遠心脱水槽を高速で回転駆動する際に異常振動が発生することがなく、バッグフィルタ内に堆積した穿孔屑等の固形成分の排除を容易に行えるという目的を、バッグフィルタ内にバッグフィルタの内周面に沿わせて海綿状の層部材を配置することにより実現したものであり、更に具体的に実施例を以下に説明する。
以下に、コンクリートドリル等の穿孔工具の尖端部を冷却する冷却水と、該穿孔工具によって生成された穿孔屑等の粉塵とが混ざり合った混濁液を濾過して、冷却水を循環させて使用するようにした冷却水濾過装置1に基づいて本発明の実施例を説明する。図1は冷却水濾過装置1をコンクリートドリル2に接続したコンクリートドリル用の冷却水濾過システムを示すものである。コンクリートドリル2はドリル本体の後端に形成されているグリップ3とドリル本体の前方に形成されている補助グリップ4を両手で把持して穿孔作業が行えるようにされている。グリップ3に形成されているトリガ5を操作することによってモータ6が回転駆動されて、ドリル本体の先端部に形成されているチャック部7に装着されているコアビット8に回転力と軸方向の振動が伝達され、このコアビット8をコンクリート等に押しつけることによってコアビット8の先端に形成された穿孔刃によってコンクリートが研削されて孔があけられる。
前記コンクリートドリル2のチャック部7に装着されたコアビット8の先端側にはコンクリートドリル2の前方へ伸縮自在なロッド9によって支持されているカップ状に形成されたガイド部材10が配置されている。穿孔中にコアビット8の刃先部を冷却するための冷却水がコンクリートドリル2側からコアビット8の中心に形成されている開口を経由してコアビット8の刃先部に供給されるようにされており、コアビット8の刃先部に供給された冷却水はコンクリートの研削によって生成される穿孔屑と混ざり合って混濁液となり、この混濁液がコンクリート壁面等の穿孔面を覆うように配置される前記ガイド部材10に接続されているホース11を介して冷却水濾過装置1へ回収され、該冷却水濾過装置1により混濁液中から穿孔屑を除去した後に再度ホース12を介して再びコンクリートドリル2へ戻すように循環される。
冷却水濾過装置1は図2に示すように、濾過された冷却水を貯留するようにしたほぼ円筒状に形成されている濾過容器13と、この濾過容器13内に回転自在に支持されている遠心脱水槽14とを備えている。負圧ポンプ15によってこの濾過容器13内を負圧にすることによって、濾過容器13内に接続しているホース11を介してコンクリートドリル2のガイド部材10に溜められた混濁液を濾過容器13内へ吸引するようにしている。また、冷却水濾過装置1には冷却水をコンクリートドリル2へ供給するようにした図示しない給水ポンプが設けられており、この給水ポンプ15を作動させることによって固形成分が分離されて濾過容器13内に貯留されている冷却水をホース12を介して再びコンクリートドリル2へ供給して、コアビット8の穿孔部へ供給するようにしている。
前記遠心脱水槽14は、円筒状の周壁16と底壁17とによって形成されており、前記底壁17の下面に取り付けられている回転軸18が山形状に形成されている濾過容器13の底壁19に形成されている軸受け部20によって回転自在に支持されている。前記濾過容器13の底壁19の下面側には前記遠心脱水槽14を回転させるための電動モータ21が配置されており、この電動モータ21の駆動軸と前記遠心脱水槽14の底壁17に連結されている回転軸18とが前記軸受け部20の内部で連結されており、電動モータ21の駆動によって前記遠心脱水槽14が濾過容器13内で高速回転されるようにされている。
また、前記遠心脱水槽14の底壁17には遠心脱水槽14が回転する際に生ずる遠心力によって濾過された冷却水が遠心脱水槽14の内側から外側へ透過できるように多数の開口17aが形成されている。また、この遠心脱水槽14の上部には遠心脱水槽14の開放されている上部を覆うようにされた蓋体22が着脱可能に設けられており、遠心脱水槽14内へのフィルタの装着又は遠心脱水槽14内からのフィルタの取り出しが容易にできるようにしている。またこの蓋体22の中心部にはコンクリートドリル2のガイド部材10から回収した混濁した冷却水を遠心脱水槽14内に装着したフィルタの内側へ導入するための開口23が形成されている。
前記濾過容器13の上端部には濾過容器13内を密閉できるようにした密閉蓋24が設けられており、この密閉蓋24はラッチ25によって濾過容器13の開放されている上端を閉鎖又は開放できるようにしている。更に、この密閉蓋24には、濾過容器13内に配置されている遠心脱水槽14の上部を回転自在に支持するようにした支持機構26が形成されている。この支持機構26は遠心脱水槽14の蓋体22の上面を押圧支持させて遠心脱水槽14の上部の振れを防止するように回転支持させるようにしている。この支持機構26の中心は中空に形成されており、この中空内に下端が前記遠心脱水槽14内に配置されるように支持機構26の中空部を貫通したパイプ27が貫挿されており、このパイプ27の上端には一端側が濾過容器13から外側に引き出されて配置されている吸水管28が接続されている。
前記遠心脱水槽14内には穿孔屑やコンクリート粉が混入して混濁された冷却水中から穿孔屑やコンクリート粉等の固形成分を捕捉してきれいな冷却水を濾過させるようにしたバッグフィルタ30が収容・配置されている。バッグフィルタ30は例えばポリプロピリンやポリエチレン等の高分子化合物又は不織布等のコンクリート等の穿孔時に発生するコンクリート粉や穿孔屑を透過させない密度の柔軟な素材により、遠心脱水槽14の内側形状とほぼ同じ円筒状の袋状に形成されており、このバッグフィルタ30内にはバッグフィルタ30内に供給された穿孔屑と混濁した冷却水を吸収できるように海綿状の素材により環状に形成された層部材37がバッグフィルタ30の内周面に沿って配置されている。このバッグフィルタ30は前記蓋体22を遠心脱水槽14から取り外すことによって遠心脱水槽14内への装着又は脱却が容易にできるようにされている。
図3及び図4に示すように上記バッグフィルタ30は、遠心脱水槽14の円筒状の周壁の内側面に密着して配置されるように円筒状の外周壁を形成している円筒状部31と、該円筒状部31の上下の縁に一体に縫製接合された円形状の底壁片32及び上壁片33によりほぼ円筒状に構成されている。上壁片33の中心部には支持機構26の中空部に貫通されたパイプ27の端部がバッグフィルタ30の内側まで挿入できるように開口34が形成されており、この開口34の縁から上方へ向けて円筒状の首部35が形成され、更に、この首部35の上端部に外径方向に広げられた鍔部36が形成されている。この首部35と鍔部36は記遠心脱水槽14の上端に装着される蓋体22の裏面に形成されている凹部22a内に収容できるように前記円筒状部31の部分より更に薄く且つ柔軟な素材によって形成されている。
更に、前記バッグフィルタ30の内部には、海綿状の素材によって構成されている層部材37がバッグフィルタ30の前記円筒状部31の内周面に沿うように収容して配置されている。この層部材37は微細な空隙が多数形成された海綿状若しくはスポンジ状の素材によって構成されており、略矩形状に形成した層部材37の素材をバッグフィルタ30の円筒状部31の内周面に沿うように湾曲させて配置し、全体が環状となるようにしてバッグフィルタ30内に収容されている。バッグフィルタ30内に供給された混濁した冷却水をこの層部材37に吸収させるようにしており、このようにバッグフィルタ30内に供給した混濁液を海綿状の層部材37に吸収させることによって、混濁液が層部材37内でほぼ均等に吸収分散されることにより、混濁液の偏りによる遠心脱水槽の回転時のバランスの崩れが生じ難くなる。
図5に示すように、上記バッグフィルタ30を形成している前記円筒状部31は矩形状の素材の両端部31a、31bを重ね合わせて縫製して円筒状に形成するが、素材端部の重ね合わせ方向が図5に示すように、遠心脱水槽14の回転方向に向いた端部31aが外側に配置されるように重ね合わせしている。このように遠心脱水槽14の回転方向に向いた端部31aを外側に重ね合わせすることによって、バッグフィルタ30内に堆積した固形物が慣性によって流動して合わせ目の間に進入して合わせ目を開いてしまうことがなく、合わせ目から濾過されていない混濁した冷却水が濾過容器13内へ漏れてしまうことが防止できる。
また、図6に示すように、円筒状部31の上下端縁には内側へ向けて屈曲された折り曲げ片31cが形成されており、下方の折り曲げ片31cには底壁片32が下側から重ね合わせして、更に底壁片32の外周縁を上方に折り曲げしてこの折り曲げ部32aを前記円筒状部31の外周面に重ね合わせして、それぞれの重ね合わせ部を縫い合わせして一体に接合させるとともに、この縫い合わせ部にシリコンやウレタン等の樹脂からなる目止め剤を塗布して針目からの混濁液の漏れが生じないようにさせている。また、円筒状部31の上端縁に形成された折り曲げ片31cには上壁片33が上側から重ね合わせられ、上壁片33の下側に折り曲げされた外周縁33aが円筒状部31の外周面側に重ね合わせして縫い合わせされ更に目止め剤が塗布されて接合されている。このように底壁片32と上壁片33を円筒状部31の外側面に重ね合わせして縫い合わせ接合させることによって、バッグフィルタ30内に堆積した固形成分が遠心力によって流動する際に固形物が合わせ目内へ進入して合わせ目を開いてしまうことが無く、合わせ目から濾過されていない混濁した冷却水が濾過容器13内へ漏れてしまうことが防止できる。
以下、上記実施例に係る冷却水濾過装置1の作動状態を説明する。負圧発生手段としての負圧ポンプ15を作動させることによって濾過容器13内に負圧を生じさせると、この負圧によってホース11を介してコンクリートドリル2のガイド部材10から混濁した冷却水が濾過容器13内に吸引されてパイプ27を介して遠心脱水槽14内のバッグフィルタ30の内側へ導入される。バッグフィルタ30内に導入された混濁液はバッグフィルタ30内に配置されている層部材37内によって吸収され、層部材37内で円周方向に沿ってほぼ均等に分散されて保水される。
電動モータ21を駆動させて遠心脱水槽14を高速回転させると、遠心脱水槽14とともにバッグフィルタ30とこのバッグフィルタ30内に配置されている層部材37が一体で回転される。この際に、混濁液は層部材37内に吸収されて環状に形成されている層部材37内でほぼ均等に保水されており、この混濁液も層部材37と一体に回転されるため、混濁液がバッグフィルタ30内で偏って回転されることによる遠心脱水槽14の振動の発生が防止できる。
そして、層部材37に吸収されている混濁液が遠心力によって外側に加圧されて、バッグフィルタ30の円筒状部31を介して遠心脱水槽14の周壁面方向に押圧されて、混濁冷却水中のコンクリート粉等の固形物がバッグフィルタ30によって濾過されてきれいな冷却水が遠心脱水槽14の外側に透過して濾過容器13内の底壁19上に溜められる。濾過された冷却水は、図示しない給水ポンプによってホース12を介して再びコンクリートドリル2へ供給される。冷却水と分離された穿孔屑等の固形成分は海綿状の層部材37内に堆積するので、定期的に層部材37をバッグフィルタ30内から取り出して層部材37ごと廃棄し、バッグフィルタ30内へ新しい層部材37を装着することでフィルタ等の清掃の時間の短縮ができ穿孔作業全体の効率を向上させることができる。
コンクリートドリルに接続された本発明の冷却水濾過装置を示す構成図 図1の冷却水濾過装置を示す断面図 図2の冷却水濾過装置に装着されているバッグフィルタの縦断側面図 一部を破断して示す図3と同じバッグフィルタの斜視図 図3と同じバッグフィルタの横断平面図 図4の一部を拡大して示すバッグフィルタの縦断側面図
符号の説明
1 冷却水濾過装置
2 コンクリートドリル
13 濾過容器
14 遠心脱水槽
30 バッグフィルタ
31 円筒状部
37 層部材

Claims (5)

  1. 高速で回転される遠心脱水槽の槽内にバッグフィルタを収容配置するとともに、このバッグフィルタの内部に液体と固形成分との混濁液を導入し、上記遠心脱水槽を回転させてバッグフィルタ内の混濁液に遠心力を作用させることで上記混濁液をバッグフィルタによって濾過し、固形成分と分離した液体をバッグフィルタの外側に通過させるとともに、固形成分をバッグフィルタ内に溜めるようにした遠心濾過装置用のバッグフィルタにおいて、上記バッグフィルタ内に海綿状の層部材をバッグフィルタの内周面に沿わせて配置したことを特徴とする遠心濾過装置用のバッグフィルタ。
  2. 上記バッグフィルタが、略円筒形状を成すように形成されており、遠心脱水槽を回転することによる遠心力が主として円筒部に作用するように上記遠心脱水槽器内に配置され、上記海綿状の層部材が上記円筒面部の内周面に沿って配設されていることを特徴とする請求項1の遠心濾過装置用のバッグフィルタ。
  3. 上記海綿状の層部材が略矩形状に形成されて構成されており、この矩形状の層部材をバッグフィルタの円筒部の内周面に沿うように湾曲させて配置したことを特徴とする請求項2の遠心濾過装置用のバッグフィルタ。
  4. 前記バッグフィルタを、矩形状の素材を円筒状に丸めるとともに前記素材の遠心脱水槽の回転方向に向いた端部が外側に配置されるように重ね合わせして円筒状に形成された円筒状部と、前記円筒状部の上下端縁をそれぞれ内側へ屈曲してこの屈曲された端縁に上壁片と底壁片をそれぞれ外側となるように上下側に重ね合わせし、更に上壁片と底壁片のそれぞれの外周縁を下方及び上方に折り曲げてそれらの折り曲げ部を前記円筒状部の外周面側に重ねあわせして、それぞれの重ね合わせ部を縫い合わせするとともに、縫い合わせ部分に樹脂を塗布して一体に接合させて形成し、前記海綿状の層部材を上記バッグフィルタの前記円筒状部の内周面に沿わせて配置したことを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の遠心濾過装置用のバッグフィルタ。
  5. 前記バッグフィルタの上壁片の中心部には開口が形成されており、この開口の縁から上方へ延びた首部が一体に形成されるとともに首部の上端縁には外径方向に広がった鍔部を形成してなり、更にこの首部と鍔部とを他の部分よりも柔軟な素材によって形成したことを特徴とする請求項5に記載の遠心濾過装置用のバッグフィルタ。
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