JP4521729B2 - スロットマシン - Google Patents
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このような役の当選可能性を報知する演出を行う場合は、遊技者は、その演出によって、役の当選可能性をある程度推測することができる。
また、1つのスロットマシンを長期にわたって遊技をしていると、演出内容のほとんどを把握してしまい、演出が単調に感じられてしまうという問題がある。
(請求項1)
請求項1の発明は、遊技者が遊技を進行するうえで入力操作する入力操作手段と、遊技中に、遊技者の前記入力操作手段の入力操作に基づいて発現する所定の遊技実績を、更新しつつ記憶する遊技実績記憶手段と、演出内容を定めた複数種類の演出パターンを記憶した演出パターン記憶手段と、前記遊技実績記憶手段に記憶された遊技実績に基づいて、前記演出パターン記憶手段に記憶された演出パターンの中から、いずれかの演出パターンを選択する演出パターン選択手段と、前記演出パターン選択手段により選択された演出パターンに従い、演出を出力する演出出力制御手段と、過去の少なくとも複数回前までの遊技において選択した演出パターンを記憶するとともに、遊技が継続されることによって記憶する演出パターンを更新していく選択演出パターン記憶手段とを備え、演出パターンには、演出ありの演出パターンと、演出なしの演出パターンとを有し、前記演出パターン選択手段は、選択した演出パターンと、前記選択演出パターン記憶手段に記憶された演出パターンとを対比し、選択した演出パターンが演出ありの演出パターンであってそれと同一の演出パターンが前記選択演出パターン記憶手段に既に複数記憶されているときは、選択した演出パターンをキャンセルして他の演出パターンを選択し直すとともに、演出を出力しない演出パターンが複数回の遊技で連続して選択されたときは、次遊技では演出ありの演出パターンを選択することを特徴とする。
そして、この遊技実績に基づいて、演出パターンが抽選によって選択される。演出パターンが選択されると、その演出パターンに従って、演出が出力される。
また、当該遊技で選択した演出パターンが演出ありの演出パターンであってそれと同一の演出パターンが過去に複数選択されているときは、選択した演出パターンをキャンセルして、他の演出パターンを選択し直す。したがって、複数回の遊技で同一の演出が繰り返されてしまうことをなくすことができる。
さらにまた、演出を出力しない演出パターンが複数回の遊技で連続して選択されたときは、次遊技では演出ありの演出パターンを選択する。したがって、複数回の遊技で連続して演出がない状態をなくすことができる。
請求項2の発明は、遊技実績に対応する演出内容の特徴を定めておき、遊技実績の変化に応じて演出の特徴を変化させるようにしたスロットマシンであって、遊技者が遊技を進行するうえで入力操作する入力操作手段と、遊技中に、遊技者の前記入力操作手段の入力操作に基づいて発現する所定の遊技実績を、更新しつつ記憶する遊技実績記憶手段と、所定の遊技実績に対応する演出内容の特徴を有する複数種類の演出パターンを記憶した演出パターン記憶手段と、前記演出パターン記憶手段に記憶された演出パターンのうち、前記遊技実績記憶手段に記憶された遊技実績に対応する演出内容の特徴を有する演出パターンの中から、いずれかの演出パターンを抽選によって選択する演出パターン選択手段と、前記演出パターン選択手段により選択された演出パターンに従い、演出の出力を制御する演出出力制御手段と、過去の少なくとも複数回前までの遊技において選択した演出パターンを記憶するとともに、遊技が継続されることによって記憶する演出パターンを更新していく選択演出パターン記憶手段とを備え、演出パターンには、演出ありの演出パターンと、演出なしの演出パターンとを有し、前記演出パターン選択手段は、選択した演出パターンと、前記選択演出パターン記憶手段に記憶された演出パターンとを対比し、選択した演出パターンが演出ありの演出パターンであってそれと同一の演出パターンが前記選択演出パターン記憶手段に既に複数記憶されているときは、選択した演出パターンをキャンセルして他の演出パターンを選択し直すとともに、演出を出力しない演出パターンが複数回の遊技で連続して選択されたときは、次遊技では演出ありの演出パターンを選択することを特徴とする。
そして、この遊技実績に対応する演出内容の特徴を有する、いずれかの演出パターンが抽選によって選択される。演出パターンが選択されると、その演出パターンに従って、演出が出力される。
また、当該遊技で選択した演出パターンが演出ありの演出パターンであってそれと同一の演出パターンが過去に複数選択されているときは、選択した演出パターンをキャンセルして、他の演出パターンを選択し直す。したがって、複数回の遊技で同一の演出が繰り返されてしまうことをなくすことができる。
さらにまた、演出を出力しない演出パターンが複数回の遊技で連続して選択されたときは、次遊技では演出ありの演出パターンを選択する。したがって、複数回の遊技で連続して演出がない状態をなくすことができる。
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2に記載のスロットマシンにおいて、遊技回数をカウントする遊技回数カウント手段を備え、前記演出パターン選択手段は、前記選択演出パターン記憶手段に記憶された演出パターンが選択されたときの遊技から、前記遊技回数カウント手段のカウント結果に基づく当該遊技までの遊技回数を参照して、前記演出パターン記憶手段に記憶された演出パターンの中から、当該遊技における演出パターンを選択することを特徴とする。
したがって、例えば、複数回の連続する遊技で同一の演出パターンが選択され、複数回の連続する遊技で同一の演出が出力されてしまうこと等を防止することができる。
請求項4の発明は、請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載のスロットマシンにおいて、前記遊技実績記憶手段に記憶された遊技実績のうち、特定の遊技実績値が所定値を超えたときに、選択すべき演出パターンの演出内容の特徴を変更するか否かを決定する演出パターン変更決定手段を備えることを特徴とする。
したがって、演出の特徴を変化させるときの遊技実績の種々の条件を定めることができる。
請求項5の発明は、請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載のスロットマシンにおいて、前記遊技実績記憶手段は、複数種類の遊技実績を記憶し、前記演出パターン選択手段は、前記演出パターン記憶手段に記憶された演出パターンのうち、前記遊技実績記憶手段に記憶された複数種類の遊技実績の組合せに対応する演出内容の特徴を有する演出パターンの中から、いずれかの演出パターンを抽選によって選択することを特徴とする。
したがって、遊技者の技量、遊技回数、及び特別役の当選回数等、種々の遊技実績を組み合わせて演出内容の特徴が決定される。よって、同程度の技量を有する遊技者間でも、異なる演出内容を出力することができる。また、複数種類の遊技実績を組み合わせることで、予測性のない演出を出力することができる。
請求項6の発明は、請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載のスロットマシンにおいて、遊技の終了時からの時間の計測を開始する計時手段と、前記計時手段の計測結果に基づいて、遊技が行われていない時間が所定時間を経過したと判別されたときは、前記演出パターン選択手段は、前記演出パターン記憶手段に記憶された演出パターンのうち、所定の演出内容の特徴を有する演出パターンの中から、いずれかの演出パターンを抽選によって選択することを特徴とする。
したがって、遊技者が遊技を終了した後、所定時間が経過したときは、例えば初期状態用の演出パターンを選択するようにすれば、その後に、他の遊技者がそのスロットマシンで遊技を行う場合であっても、その後の遊技者の遊技実績に基づく演出を出力することができる。
請求項7の発明は、請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載のスロットマシンにおいて、前記演出出力制御手段は、選択した演出パターンに係る演出を出力する時期を決定する演出出力時期決定手段を備えることを特徴とする。
したがって、例えば、遊技の全体を制御する部分から演出出力制御手段に対し、演出に関する情報を送信する場合においては、演出の出力時期に関する情報を送信する必要がなくなる。よって、遊技の全体を制御する部分の処理の負担を軽減することができる。
請求項8の発明は、請求項1から請求項7までのいずれか1項に記載のスロットマシンにおいて、演出パターンは、サウンドの出力、発光体の点灯、及び画像表示のうち、少なくとも1つの出力手段を用いて、役の当選可能性を遊技者に報知する演出を定めたものであり、前記演出パターン記憶手段に記憶された、1つの演出内容の特徴を有する各演出パターンは、共通の出力手段を主体としたものであり、他の1つの演出内容の特徴を有する各演出パターンが主体とする出力手段と異なるものであることを特徴とする。
したがって、演出内容の共通の特徴を有する演出パターンごとに、出力手段の特徴を持たせることができる。
請求項1の発明によれば、遊技者の入力操作手段の操作に基づく遊技実績を反映させた演出を行うことができる。これにより、全ての遊技者に対して一律に同一の演出を行うのではなく、例えば遊技者の技量や、遊技回数、特別役の当選回数等に応じた演出を行うことができ、その遊技者に見合った演出を行うことが可能となる。
また、複数回の遊技で同一の演出が繰り返されてしまうことをなくすことができる。さらにまた、複数回の遊技で連続して演出がない状態をなくすことができる。
請求項2の発明によれば、遊技者の入力操作手段の操作に基づく遊技実績の変化に応じて、出力される演出の特徴が変化するようになる。これにより、全ての遊技者に対して一律に同一の演出を行うのではなく、例えば遊技者の技量や、遊技回数、特別役の当選回数等に応じた演出を行うことができ、その遊技者に見合った演出を行うことが可能となる。また、演出の特徴が遊技の継続に伴って逐次変化していくので、遊技者は、常に新鮮な演出を楽しむことができる。さらに、遊技者は、遊技を行うごとに異なる演出が出力されるので、全く違うタイプのスロットマシンで遊技をしているかのように感じることになる。よって、飽きのこない奥深いスロットマシンを提供することができる。
また、複数回の遊技で同一の演出が繰り返されてしまうことをなくすことができる。さらにまた、複数回の遊技で連続して演出がない状態をなくすことができる。
請求項3の発明によれば、例えば、複数回の連続する遊技で同一の演出パターンが選択され、複数回の連続する遊技で同一の演出が出力されてしまうこと等を防止することができる。
請求項4の発明によれば、演出の特徴を変化させるときの遊技実績の種々の条件を定めることができる。
請求項5の発明によれば、遊技者の技量、遊技回数、及び特別役の当選回数等、種々の遊技実績を組み合わせて演出内容の特徴が決定される。よって、同程度の技量を有する遊技者間でも、異なる演出内容を出力することができる。また、複数種類の遊技実績を組み合わせることで、予測性のない演出を出力することができる。
請求項6の発明によれば、遊技者が遊技を終了した後、所定時間が経過したときは、例えば初期状態用の演出パターンを選択するようにすれば、その後に、他の遊技者がそのスロットマシンで遊技を行う場合であっても、その後の遊技者の遊技実績に基づく演出を出力することができる。
請求項7の発明によれば、例えば、遊技の全体を制御する部分から演出出力制御手段に対し、演出に関する情報を送信する場合においては、演出の出力時期に関する情報を送信する必要がなくなる。よって、遊技の全体を制御する部分の処理の負担を軽減することができる。
請求項8の発明によれば、演出内容の共通の特徴を有する演出パターンごとに、出力手段の特徴を持たせることができる。
モータ32は、リール31を回転させるためのものであり、リール31の回転中心部に連結され、遊技制御手段60によって制御される。
リール31は、本実施形態では並列に3つ設けられている。また、各リール31は、スロットマシン10のフロントパネルに設けられた表示窓(図示せず)から、上下に連続する3図柄が見えるように配置されている。よって、スロットマシン10の表示窓から、合計9個の図柄が見えるように配置されている。
そして、リール31がモータ32によって回転されることで、リール31上の図柄は、所定の速度で表示窓内で上下方向に移動表示される。
特別役とは、通常遊技から特別遊技(通常遊技以上にメダルの獲得が期待できる、遊技者にとって有利となる遊技)に移行させる役であり、例えば、ビックボーナス(以下、BBと略称する。)、レギュラーボーナス(以下、RBと略称する。)、及びシングルボーナス(以下、SBと略称する。)が挙げられる。
BBゲームは、第1遊技と第2遊技とを有するものであり、通常遊技からBBゲームに移行したときは、最初に第1遊技に移行する。この第1遊技では、特定の役の抽選のみが行われる。そして、第1遊技において所定の条件を満たしたときは、BBゲームの第1遊技から第2遊技(ボーナスゲーム)に移行する。
さらにまた、特別役がSBであるとき、それに対応する特別遊技であるSBゲームは、上記の第2遊技である所定役が高確率で当選する遊技を、1遊技だけ行うものである。
さらにまた、リプレイとは、再遊技役であって、当該遊技でのメダルの投入枚数(ベット枚数)を維持した再遊技を行わせる役である。
例えば、特別役であるBBの図柄の組合せが「7」−「7」−「7」に設定されているとすると、全てのリール31の停止時に、いずれかの有効ライン上に、各リール31の「7」の図柄が停止しているときは、BBの入賞となる。
そして、各表示窓から見えるリール31の上下に連続する3図柄は、水平方向の上段、中段及び下段の3本の有効ライン上に位置している。
また、この有効ラインは、投入されたメダル枚数に応じて有効化される。投入されたメダルが1枚のときは水平方向中段の1本の有効ライン、2枚のときは水平方向の3本の有効ライン、3枚のときは5本の全ての有効ラインが有効化される。
第2演出出力装置34は、演出出力装置のうち、画像表示以外の手段により演出を出力するものであり、本実施形態では、バックランプ34aと、スピーカ34bとを備える。
なお、第2演出出力装置34としては、上記以外に、例えばスロットマシン10の前面上部に設けられた上部ランプ等を備えるが、本実施形態では説明を省略する。
メダル投入口21は、遊技者が遊技メダルを投入する部分である。メダル投入口21から投入されたメダルは、メダルセンサ22を通過すると、遊技制御手段60は、メダルセンサ22をメダルが通過したことを検出する。
ベットスイッチ23は、遊技者がクレジットの範囲内でメダルのベット枚数を入力するときに操作するスイッチである。
ストップスイッチ42は、各リール31ごとに独立して3つ並設され、遊技者がそれぞれのリール31の回転を停止させるときに操作するスイッチである。
(役抽選手段)
役抽選手段61は、役(特別役、小役又はリプレイ等)の抽選を行うものである。役抽選手段61は、例えば、役抽選用の乱数発生手段(ハード乱数等)と、この乱数発生手段が発生する乱数を抽出する乱数抽出手段と、乱数抽出手段によって抽出される乱数値に対応するそれぞれの役(特別役、小役又はリプレイ等)の当選/非当選を記憶した抽選テーブルと、乱数抽出手段が抽出した乱数値及び抽選テーブルに基づいて、役の当選の有無及び当選役を判定する判定手段とを備えている。
リール停止制御手段62は、遊技状態(通常遊技状態、特別遊技状態等)と、役抽選手段61の抽選結果と、ストップスイッチ42がオンされたときのタイミング等とから、リール31の停止位置を決定するとともに、その決定された位置にリール31を停止制御するものである。
なお、このリーチ目には、第1リール31のみの出目(第2リール31及び第3リール31の出目は任意)によって確定する第1リール確定リーチ目、第1及び第2リール31の組合せによる出目(第3リール31の出目は任意)によって確定する第2リール確定リーチ目、さらに、3つの全てのリール31の組合せによる出目によって確定するリーチ目がある。
このように、リール停止制御手段62は、リーチ目を出現させることにより、リール31の停止制御による演出を行う場合がある。
さらに、リール停止制御手段62は、リール31を停止させるときに、ストップスイッチ42がオンされた後、複数図柄分だけリール31を移動させた後にリール31を停止制御させる演出を行う場合もある。
停止位置決定テーブル63は、役抽選手段61による役の抽選結果と、ストップスイッチ42が操作された瞬間のリール31の位置等とから、リール31の停止位置を定めたものである。役抽選手段61による役の抽選において、いずれの役にも当選していないときは、いずれかの役の図柄の組合せが有効ラインに停止しないように、リール31の停止位置が定められている。また、いずれかの役の当選時は、当選した役の図柄の組合せができる限り有効ラインに停止するように、リール31の停止位置が定められている。
入賞処理手段64は、入賞役の有無を判別する入賞判別手段、及び入賞役がある場合に、その入賞役に応じた払出し等の処理を行う払出し手段とを備える。
入賞判別手段は、リール31の停止時に、いずれかの有効ラインに停止した図柄の組合せが、予め定められたいずれかの役の図柄の組合せと一致するか否かを判別するものである。入賞判別手段は、例えばモータ32の停止時の角度やステップ数等を検知することにより、有効ライン上の図柄を判別し、これに基づいて、役の入賞の有無を判別する。
なお、リプレイの入賞時は、メダルを払い出すことなく、当該遊技で投入されたメダル枚数を自動投入するように制御する。
(遊技実績記憶手段)
遊技実績記憶手段71は、遊技中において遊技者の入力操作手段の入力操作に基づいて発現する、1又は2種以上の所定の遊技実績を、更新しつつ記憶するものであり、RAM等のメモリからなるものである。ここで、遊技実績としては、例えば以下のものが挙げられる。しかし、これらに限定されるものではない。
(3)所定の遊技状態となった回数。例えば、BBゲーム、RBゲーム及びSBゲームに移行した回数。また、各種の役の当選回数や入賞回数。
(5)過去の出玉率(メダルの差枚数)の推移。
(6)リール31の停止時に、リーチ目等の特定の図柄の組合せが出現した回数。
(7)単位時間当たりの遊技速度(単位時間当たりの消化遊技回数)。
先ず、遊技実績記憶手段71は、電源投入後からの遊技回数をカウントし続ける。そして、遊技実績記憶手段71は、遊技回数に応じて、図2(a)に示す換算に基づき、ポイントP1を算出し、それを記憶するとともに、順次更新していく。ポイントP1は、遊技回数が最初の50回までは0であるが、51回になったときは、2となる。さらに遊技が継続され、遊技回数が501回になったときは、ポイントP1は、4となる。このようにして、ポイントP1は、0から、最大10までの値をとる。
さらに、遊技実績記憶手段71は、ポイントP1とP2との加算値(P1+P2)を算出し、これを記憶するとともに、順次更新していく。この加算値の最小値は0となり、最大値は15となる。
さらに、遊技実績記憶手段71は、ポイントP3とP4との加算値(P3+P4)を算出し、これを記憶するとともに、順次更新していく。この加算値の最小値は−6となり、最大値は+6となる。
演出データテーブル72は、複数、特に本実施形態では第1演出データテーブル72a〜第7演出データテーブル72gの7つ設けられている。各演出データテーブル72は、演出内容を定めた複数種類の演出パターンをそれぞれ記憶したものである。そして、第1演出データテーブル72a〜第7演出データテーブル72gは、演出内容に共通の特徴を有する演出パターンごとに類別したものである。さらに、これらの第1演出データテーブル72a〜第7演出データテーブル72gは、それぞれ所定の遊技実績に対応している。
各演出パターンは、スタートスイッチ41がオンされた時、第1ストップスイッチ42がオンされた時、第2ストップスイッチ42がオンされた時、全リール31の停止時(第3ストップスイッチ42がオンされた時)の少なくとも1つに、何らかの演出を行うように定められている。また、各演出パターンは、バックランプ34aの点灯、スピーカ34bからのサウンドの出力、及び第1演出出力装置33による画像表示のうち、少なくとも1つの出力手段を用いて、役の当選可能性を遊技者に報知する演出を定めたものである。
第2演出データテーブル72bの各演出パターン21〜40は、第1演出出力装置33を用いた画像表示と、スピーカ34bからのサウンドの出力とによる演出を主体としたものである。例えば、画像表示とサウンドの出力とが連動した演出を出力するものである。
第4演出データテーブル72dの各演出パターン61〜80は、第1演出出力装置33を用いた画像表示と、バックランプ34aを用いた発光とによる演出を主体としたものである。例えば、画像表示とバックランプ34aの発光とが連動した、特別役の当選可能性の演出を出力するものである。
なお、各演出データテーブル72の各演出パターンのいずれにおいても、小役又はリプレイの入賞時には、それに基づく演出を行う。
そして、キャラクタBは、遊技実績に応じて、キャラクタC又はDに変化する。すなわち、キャラクタC又はDは、キャラクタBから進化したものである。そして、キャラクタC又はDから、さらにキャラクタE又はFに変化する。
なお、これに限らず、遊技実績の変化に応じて、キャラクタCからキャラクタDに、又はキャラクタDからキャラクタCに変化する場合もある。さらに、遊技実績に応じて、キャラクタCからキャラクタFに、あるいはキャラクタDからキャラクタEに変化する場合があるようにしても良い。
なお、図5中、キャラクタC、E及びGは、遊技実績の中の遊技者の技量に係るもの(当選小役の入賞率等)が中級以下のときに画像表示されやすいように設定されている。また、キャラクタD、F及びHは、遊技実績の中の遊技者の技量に係るものが中級以上のときに画像表示されやすいように設定されている。
さらにまた第3に、BBの図柄の組合せを有効ラインに停止させるときに、特定の位置でストップスイッチ42がオンされたか否かを判別し、オンされたと判別されたときは、BBゲーム中の第1遊技を、当選した小役を報知する態様とする。
演出データテーブル選択手段73は、遊技実績記憶手段71に記憶された遊技実績に対応する演出データテーブル72を選択するものである。演出データテーブル選択手段73は、遊技実績記憶手段71に記憶された複数種類の遊技実績の組合せに対応する演出データテーブル72を選択する。
本実施形態では、演出データテーブル選択手段73は、演出データテーブル変更決定手段73aを備える。この演出データテーブル変更決定手段73aは、遊技実績記憶手段71に記憶された遊技実績のうち、特定の遊技実績値が所定値を超えたときに、それまで選択していた演出データテーブル72を変更するか否かを決定するものである。
以下に、演出データテーブル選択手段73及び演出データテーブル変更決定手段73aによる、演出データテーブル72の具体的な選択、変更方法について説明する。
例えば図7において、P1+P2の値が4であり、P3+P4の値が−1であるときは、対応するキャラクタはキャラクタBである。そして、キャラクタBに対応する演出データテーブル72は、第1演出データテーブル72aである。よって、演出データテーブル選択手段73は、この場合は、第1演出データテーブル72aを選択する。
演出データテーブル選択手段73は、計時手段73bを備える。計時手段73bは、遊技の終了時から、所定時間になるまで計測を行うものである。
ここで、「遊技の終了時」とは、例えば、遊技者が最後のストップスイッチ42を操作した時、全てのリール31が停止した時、クレジットのペイアウトボタンを操作された時、全てのリール31の停止後に出力する演出がある場合は、その演出の出力の終了時である。
このような時間を計測するのは、遊技が行われていない時間がある程度経過したときは、遊技者が遊技を終了したことを意味するので、少なくとも一部の遊技実績をクリアにするためである。
演出パターン選択手段74は、演出データテーブル選択手段73により選択された演出データテーブル72から、演出パターンを抽選によって選択するものである。例えば、第2演出データテーブル72bが選択されたときは、演出パターン21〜40のうちのいずれかを選択する。
この抽選は、例えばソフト乱数を用いて、上述の役抽選手段61と同等の手法を用いて選択する。また、各演出パターンには、その選択確率が予め定められている。そして、演出パターン選択手段74は、その選択確率に従い、いずれかの演出パターンを選択する。
演出パターン選択手段74は、選択演出パターン記憶手段74a及び遊技回数カウント手段74bを備える。選択演出パターン記憶手段74aは、過去の所定回数前まで(例えば20遊技前まで)の遊技で選択した演出パターンを記憶しておくものである。また、遊技回数カウント手段74bは、選択演出パターン記憶手段74aに記憶された演出パターンが何遊技前のものであるかをカウントするものである。すなわち、演出パターン選択手段74は、遊技回数カウント手段74bのカウント結果に基づき、所定回数前までの遊技で選択した演出パターンを選択演出パターン記憶手段74aに記憶するとともに、遊技が継続されることによって、記憶する演出パターンを更新していく。
また、演出パターンの中には、演出を出力する演出パターンの他、演出を出力しない演出パターンが設けられている。そして、例えば、演出を出力しない演出パターンが複数回(10回程度)の遊技で連続して選択されたときは、次遊技では、演出ありの演出パターンを選択して、演出を出力することができる。
演出出力制御手段75は、演出パターン選択手段74により選択された演出パターンに従い、演出の出力を制御するものである。図4で示したように、各演出パターンには、それぞれ所定の時に、所定の演出を出力すべきことが定められているので、それに従って、第1演出出力装置33及び第2演出出力装置34から、所定の演出を出力するように制御する。
先ず、図8のステップS1では、遊技制御手段60は、メダルセンサ22又はベットスイッチ23からの入力信号を検知し続ける。そしてこれらのいずれかの入力信号を検知したとき、すなわちメダルの投入を検知したときは、その投入されたメダル枚数に応じて有効ラインを有効化する処理等を行い、ステップS2に進む。ステップS2では、遊技制御手段60は、スタートスイッチ41がオンされたか否かを検知し続ける。そして、オンが検知されると、ステップS3に進み、役抽選手段61は、役の抽選を行う。
次にステップS5に進み、演出データテーブル選択手段73は、ステップS4で判別した遊技実績値に対応する演出データテーブル72を選択する。
ステップS14では、遊技制御手段60は、遊技実績の更新を行う。すなわち、遊技回数や、役の入賞があった場合はその入賞回数等を更新して遊技実記憶手段71に記憶する。また、上述したポイントP1等の値を算出し、記憶する。
(1)図1では、遊技制御手段60を1つのものとして表示したが、これに限らず、遊技の進行に直接関係する役抽選手段61等を有するメイン制御基板と、演出に関する演出データテーブル72等を有するサブ制御基板とに分けて(図1中、破線で示した位置から分けて)、両者を別体で構成し、両基板を情報の授受可能に電気的に接続したものであっても良い。この場合は、各基板には、それぞれCPU、ROM及びRAM等が設けられる。
特に、第1演出出力装置33により画像表示を行う場合は、大きな容量の画像データが必要になるが、この画像データによってメイン制御基板側の記憶容量を圧迫することを防止できる。
21 メダル投入口(入力操作手段)
22 メダルセンサ
23 ベットスイッチ(入力操作手段)
31 リール
32 モータ
33 第1演出出力装置(画像表示装置)
34 第2演出出力装置
34a バックランプ
34b スピーカ
41 スタートスイッチ(入力操作手段)
42 ストップスイッチ(入力操作手段)
60 遊技制御手段
61 役抽選手段
62 リール停止制御手段
63 停止位置決定テーブル
64 入賞処理手段
71 遊技実績記憶手段
72 演出データテーブル
72a 第1演出データテーブル
72b 第2演出データテーブル
72c 第3演出データテーブル
72d 第4演出データテーブル
72e 第5演出データテーブル
72f 第6演出データテーブル
72g 第7演出データテーブル
73 演出データテーブル選択手段
73a 演出データテーブル変更決定手段
73b 計時手段
74 演出パターン選択手段
74a 選択演出パターン記憶手段
74b 遊技回数カウント手段
75 演出出力制御手段
Claims (8)
- 遊技者が遊技を進行するうえで入力操作する入力操作手段と、
遊技中に、遊技者の前記入力操作手段の入力操作に基づいて発現する所定の遊技実績を、更新しつつ記憶する遊技実績記憶手段と、
演出内容を定めた複数種類の演出パターンを記憶した演出パターン記憶手段と、
前記遊技実績記憶手段に記憶された遊技実績に基づいて、前記演出パターン記憶手段に記憶された演出パターンの中から、いずれかの演出パターンを選択する演出パターン選択手段と、
前記演出パターン選択手段により選択された演出パターンに従い、演出を出力する演出出力制御手段と、
過去の少なくとも複数回前までの遊技において選択した演出パターンを記憶するとともに、遊技が継続されることによって記憶する演出パターンを更新していく選択演出パターン記憶手段と
を備え、
演出パターンには、演出ありの演出パターンと、演出なしの演出パターンとを有し、
前記演出パターン選択手段は、選択した演出パターンと、前記選択演出パターン記憶手段に記憶された演出パターンとを対比し、選択した演出パターンが演出ありの演出パターンであってそれと同一の演出パターンが前記選択演出パターン記憶手段に既に複数記憶されているときは、選択した演出パターンをキャンセルして他の演出パターンを選択し直すとともに、演出を出力しない演出パターンが複数回の遊技で連続して選択されたときは、次遊技では演出ありの演出パターンを選択する
ことを特徴とするスロットマシン。 - 遊技実績に対応する演出内容の特徴を定めておき、遊技実績の変化に応じて演出の特徴を変化させるようにしたスロットマシンであって、
遊技者が遊技を進行するうえで入力操作する入力操作手段と、
遊技中に、遊技者の前記入力操作手段の入力操作に基づいて発現する所定の遊技実績を、更新しつつ記憶する遊技実績記憶手段と、
所定の遊技実績に対応する演出内容の特徴を有する複数種類の演出パターンを記憶した演出パターン記憶手段と、
前記演出パターン記憶手段に記憶された演出パターンのうち、前記遊技実績記憶手段に記憶された遊技実績に対応する演出内容の特徴を有する演出パターンの中から、いずれかの演出パターンを抽選によって選択する演出パターン選択手段と、
前記演出パターン選択手段により選択された演出パターンに従い、演出の出力を制御する演出出力制御手段と、
過去の少なくとも複数回前までの遊技において選択した演出パターンを記憶するとともに、遊技が継続されることによって記憶する演出パターンを更新していく選択演出パターン記憶手段と
を備え、
演出パターンには、演出ありの演出パターンと、演出なしの演出パターンとを有し、
前記演出パターン選択手段は、選択した演出パターンと、前記選択演出パターン記憶手段に記憶された演出パターンとを対比し、選択した演出パターンが演出ありの演出パターンであってそれと同一の演出パターンが前記選択演出パターン記憶手段に既に複数記憶されているときは、選択した演出パターンをキャンセルして他の演出パターンを選択し直すとともに、演出を出力しない演出パターンが複数回の遊技で連続して選択されたときは、次遊技では演出ありの演出パターンを選択する
ことを特徴とするスロットマシン。 - 請求項1又は請求項2に記載のスロットマシンにおいて、
遊技回数をカウントする遊技回数カウント手段を備え、
前記演出パターン選択手段は、前記選択演出パターン記憶手段に記憶された演出パターンが選択されたときの遊技から、前記遊技回数カウント手段のカウント結果に基づく当該遊技までの遊技回数を参照して、前記演出パターン記憶手段に記憶された演出パターンの中から、当該遊技における演出パターンを選択する
ことを特徴とするスロットマシン。 - 請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載のスロットマシンにおいて、
前記遊技実績記憶手段に記憶された遊技実績のうち、特定の遊技実績値が所定値を超えたときに、選択すべき演出パターンの演出内容の特徴を変更するか否かを決定する演出パターン変更決定手段を備える
ことを特徴とするスロットマシン。 - 請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載のスロットマシンにおいて、
前記遊技実績記憶手段は、複数種類の遊技実績を記憶し、
前記演出パターン選択手段は、前記演出パターン記憶手段に記憶された演出パターンのうち、前記遊技実績記憶手段に記憶された複数種類の遊技実績の組合せに対応する演出内容の特徴を有する演出パターンの中から、いずれかの演出パターンを抽選によって選択する
ことを特徴とするスロットマシン。 - 請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載のスロットマシンにおいて、
遊技の終了時からの時間の計測を開始する計時手段と、
前記計時手段の計測結果に基づいて、遊技が行われていない時間が所定時間を経過したと判別されたときは、前記演出パターン選択手段は、前記演出パターン記憶手段に記憶された演出パターンのうち、所定の演出内容の特徴を有する演出パターンの中から、いずれかの演出パターンを抽選によって選択する
ことを特徴とするスロットマシン。 - 請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載のスロットマシンにおいて、
前記演出出力制御手段は、選択した演出パターンに係る演出を出力する時期を決定する演出出力時期決定手段を備える
ことを特徴とするスロットマシン。 - 請求項1から請求項7までのいずれか1項に記載のスロットマシンにおいて、
演出パターンは、サウンドの出力、発光体の点灯、及び画像表示のうち、少なくとも1つの出力手段を用いて、役の当選可能性を遊技者に報知する演出を定めたものであり、
前記演出パターン記憶手段に記憶された、1つの演出内容の特徴を有する各演出パターンは、共通の出力手段を主体としたものであり、他の1つの演出内容の特徴を有する各演出パターンが主体とする出力手段と異なるものである
ことを特徴とするスロットマシン。
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