JP4521209B2 - 電気絶縁性向上剤及び電気絶縁性が向上した塩素含有樹脂組成物 - Google Patents

電気絶縁性向上剤及び電気絶縁性が向上した塩素含有樹脂組成物 Download PDF

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本発明はケイ酸系の電気絶縁性向上剤に関するもので、より詳細には少ない配合量で、優れた電気絶縁性の向上効果が得られ、また透明性や着色防止性にも優れた電気絶縁性向上剤に関する。本発明はまた、電気絶縁性の向上した塩素含有樹脂組成物にも関する。
合成樹脂或いはゴム類そのものは、電気絶縁特性に際だって優れているが、これらの樹脂或いはゴムを加工するためには、可塑剤、軟化剤等の配合剤の配合が不可欠であり、これらの配合剤を配合すると、その添加により電気絶縁性がかなり低下するという問題がある。
この問題に関して、電気絶縁特性が要求される樹脂或いはゴム成形品の分野においては、樹脂或いはゴムの電気絶縁性の向上を目的として、焼成クレイ、即ちカオリン族粘土鉱物を焼成して、メタカオリンに転移させたものを電気絶縁性向上剤として配合することが古くから行われている。
電気絶縁性向上剤の原料に適したカオリン族粘土鉱物は、米国においてジョージアカオリンとして産出するものであるが、資源の枯渇や安定供給が問題とされるものであり、これに置き換わる合成品の出現が望まれているものであり、その代替え合成品の研究も古くから行われている。
例えば、ケイ酸カルシウム系電気絶縁性向上用顔料(特許文献1参照)、電気絶縁剤用水酸化アルミニウム填剤(特許文献2参照)、変性モンモリロナイト族粘土鉱物系電気絶縁性向上剤(特許文献3参照)などが知られている。
特公昭55−27584号公報 特公昭59−12605号公報 特開昭61−27004号公報
しかしながら、これらの合成品の電気絶縁性向上剤はいずれも、その性能において焼成クレイの右に出るものは未だなく、その性能の抜本的な向上が望まれている。
また、樹脂の熱安定性等を向上させるために使用される安定剤としては、従来から用いられている鉛系安定剤や有機錫系安定剤に代えて、カルシウム−亜鉛系安定剤が使用されるようになってきている。このカルシウム−亜鉛系安定剤は、鉛系安定剤などに比して、環境にやさしく、無害であり、しかも安価であるという利点がある。しかるに、従来公知の電気絶縁性向上剤は、カルシウム−亜鉛系安定剤と組み合わせで塩素含有重合体等の樹脂に配合したとき、電気絶縁性向上効果が低下してしまうという欠点も認められている。
従って、本発明の目的は、焼成クレイに比して優れた電気絶縁性向上作用を有する電気絶縁性向上剤を提供するにある。
本発明の他の目的は、カルシウム−亜鉛系安定剤と組み合わせで樹脂に配合したときにも優れた電気絶縁性向上効果を示す電気絶縁性向上剤及び該電気絶縁性向上剤を含有する塩素含有樹脂組成物を提供することにある。
本発明によれば、下記式(1):
SiO・nAl・mHO (1)
式中、nは0乃至1の数であり、
mは0乃至2の数である、
で表されるモル組成比を有するケイ酸乃至ケイ酸塩成分(A)と、硫酸乃至硫酸アルミニウム成分(B)とからなり、SiO:Al:SO=100:1乃至200:0.1乃至50(重量比)を満足する組成を有していることを特徴とする電気絶縁性向上剤が提供される。
本発明の電気絶縁性向上剤においては、
(1)前記成分(A)がケイ酸アルミニウムであり、前記成分(B)が硫酸アルミニウムであること、
(2)前記成分(A)がケイ酸アルミニウムであり、前記成分(B)が硫酸であること、
(3)前記成分(A)のケイ酸アルミニウムが、少なくともスメクタイト系粘土鉱物の酸処理物または焼成クレイからなること、
(4)前記成分(A)が非晶質ケイ酸であり、前記成分(B)が硫酸アルミニウムであること、
(5)レーザ散乱法で測定して、体積基準の中位径が0.1乃至10μmであり、しかも粒径100μm以上の粒子を実質上含有していない粒度分布を有していること、
が好ましい。
さらに、前記電気絶縁性向上剤と、カルシウム−亜鉛系安定剤が配合されていることを特徴とする塩素含有樹脂組成物が提供される。
本発明の塩素含有樹脂組成物においては、塩素含有重合体100重量部当たり、前記電気絶縁性向上剤を0.01乃至10重量部及び前記カルシウム−亜鉛系安定剤を0.1乃至10重量部の量で含有していることが望ましい。
本発明の電気絶縁性向上剤は、ケイ酸乃至ケイ酸塩成分(A)と、硫酸乃至硫酸アルミニウム成分(B)とからなるものであるが、これらの成分は、SiOとAlとSOとの重量比が、100:1乃至200:0.1乃至50の範囲となるように組み合わせられていることが顕著な特徴であり、これにより、カルシウム−亜鉛系安定剤を共存させた系においても優れた電気絶縁性を示し、極めて少量の配合量で、樹脂の電気絶縁性を著しく高めることができる。例えば、後述する実施例に示されているように、本発明の電気絶縁性向上剤と、カルシウム−亜鉛系安定剤とを塩化ビニル樹脂に配合した場合(実施例1乃至6)、30℃及び60℃の温度で測定した電気抵抗は、焼成カオリンとカルシウム−亜鉛系安定剤とを用いた場合(比較例3)に比して、何れも著しく向上している。
本発明において、カルシウム−亜鉛系安定剤が共存する系での電気絶縁性が向上する理由は、正確に解明されたわけではないが、本発明者等は、SiO成分、Al成分及びSO成分の三成分が共存し、特にSO成分の少なくとも一部が少量の硫酸アルミニウムの形でケイ酸アルミニウムと共存している結果として、樹脂に配合される可塑剤等に由来するカチオン成分が有効に捕捉されるためではないかと考えている。例えば、本発明の電気絶縁性向上剤(実施例1)は、測定温度30℃の体積抵抗は23×1013Ω・cmであり、60℃の場合は2.0×1013Ω・cmである。一方、後述する比較例で明らかなように、シリカ単独の系では、測定温度30℃の体積抵抗は11×1013Ω・cmであり、60℃の場合は0.81×1013Ω・cmであり、本発明に比べて絶縁性の向上は認められない(比較例4)。また、硫酸アルミニウム単独の系においては電気絶縁性の向上は全く認められない(比較例7)。さらに、硫酸もしくは硫酸アルミニウムの変わりに塩化アルミニウムを用いて、ケイ酸アルミニウムと組み合わせた系では、測定温度30℃では僅かに電気絶縁性が向上するものの、60℃では、電気絶縁性の低下が著しくなってしまう(比較例8)。これは、硫酸もしくは硫酸アルミニウムの変わりに硫酸マグネシウムを用いた場合にも同様で、所望の電気絶縁性向上効果は認められない(比較例9)。
また、本発明の電気絶縁性向上剤を塩素含有重合体に配合すると、焼成クレイに比して著しく少ない配合量で、電気絶縁性向上効果が得られるため、塩素含有重合体の着色を防止し、透明性を確保するという点でも有利である。例えば焼成クレイでは、満足すべき電気絶縁性を確保するためには、塩素含有重合体に多量配合しなければならず(比較例10)、この結果、着色防止性の点で極めて不満足なものとなってしまう。一方、本発明の電気絶縁性向上剤では、塩素含有重合体100重量部当り1重量部の配合量で、前記の焼成クレイと同程度の絶縁性が得られるだけでなく、より低部数化が可能なため塩素含有重合体の着色を極めて有効に防止することができる(後述の表3を参照)。
ケイ酸乃至ケイ酸塩成分(A);
本発明において、成分(A)は、下記式(1):
SiO・nAl・mHO (1)
式中、nは0乃至1の数であり、
mは0乃至2の数である、
で表されるモル組成比を有するものであり、式(1)を満足する限り、所謂非晶質シリカ(非晶質ケイ酸、n=0)であってもよいし、焼成カオリン等のケイ酸アルミニウムなどの塩であってもよい。例えば、Al含量が上記範囲よりも多いケイ酸アルミニウムを用いた場合には、満足すべき電気絶縁性向上効果を得ることができない。これは、Al/SO比を所望の範囲に調整するために使用する硫酸量が多量となってしまい、シリカ骨格の破壊等を生じてしまうためである。
本発明において、上述した成分(A)は、通常、全量中のSiO含量が30重量%以上、特に50重量%以上となる量で使用することが好ましい。SiO含量が少ないと、電気絶縁性向上効果が不満足となるおそれがある。
硫酸乃至硫酸アルミニウム成分(B);
本発明において、上記のケイ酸乃至ケイ酸塩成分(A)と組み合わせる成分(B)としては、硫酸或いは硫酸アルミニウムが使用されるが、その使用量は、SiO:Al:SOとの三成分重量比が、100:1乃至200:0.1乃至50、好ましくは100:1乃至100:0.1乃至30の範囲となるようなものとする。三成分重量比が、上記範囲外となってしまうと、目的とする電気絶縁性向上効果を得ることができない。
また、上記の成分(B)としては、成分(A)の種類に応じて、硫酸或いは硫酸アルミニウムが使用され、例えば前記成分(A)としてケイ酸アルミニウムを用いた場合には、成分(B)として硫酸アルミニウムまたは硫酸が使用される。この場合、三成分重量比を上記範囲内とするため、式(1)で表されるケイ酸アルミニウムの組成中、nの値が大きい場合には、硫酸を用いるべきであり、nの値が小さい場合には、三成分重量比が上記範囲内となる限り、硫酸を用いてもよいし、硫酸アルミニウムを用いてもよい。また、成分(A)として非晶質ケイ酸を用いた場合或いはnの値が小さいケイ酸アルミニウムを用いた場合には、必要量のアルミニウム成分を導入するため、成分(B)として硫酸アルミニウムを使用することが必要である。
(電気絶縁性向上剤)
本発明の電気絶縁性向上剤は、上述したケイ酸乃至ケイ酸塩成分(A)と硫酸乃至硫酸アルミニウム成分(B)とを混合し、乾燥し、粉砕して所望の粒度に調整することにより得られる。成分(A)と成分(B)との混合は、湿式でも乾式でも行うことができるが、一般には、両者を均一に接触させるために湿式で行うことが好ましく、例えば成分(A)のスラリーに成分(B)を混合することが望ましい。また、乾燥はスラリーをそのまま蒸発乾固させることが、操作性、経済性において好ましい。
このようにして得られる本発明の電気絶縁性向上剤は、レーザ散乱法で測定して、体積基準の中位径が0.1乃至10μmであり、しかも粒径100μm以上の粒子が実質上存在せず、さらには粒径が0.01μm以下のものが実質存在しない粒度分布を有していることが好ましく、このような微粒で且つシャープな粒度分布を有するものを使用することにより、ハンドリング性や樹脂に対する分散性が良好であり、且つ優れた透明性を確保することができる。
本発明の電気絶縁性向上剤は、高級脂肪酸塩(特にカルシウム塩)などで表面処理し、分散性を更に向上して使用することもできる。この場合、高級脂肪酸塩の使用量は、SiO100重量部当り、0.1乃至20重量%の範囲とするのがよい。また、表面処理は高級脂肪酸カルシウム以外のもの、例えば、カルシウム以外の高級脂肪酸及びその塩、多価アルコール乃至その部分エステル(ジペンタエリスリトール等)を用いても良い。
ステアリンカルシウムとしては、炭素数10乃至22、特に14乃至18の飽和乃至不飽和脂肪酸、例えばカプリン酸、ウンデカン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、マーガリン酸、ステアリン酸、アラキン酸等の飽和脂肪酸、リンデル酸、ツズ酸、ペトロセリン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸、アラキドン酸等の不飽和脂肪酸のカルシウム塩等が使用される。ステアリンアリン酸カルシウムが好適なものである。脂肪酸は勿論牛脂脂肪酸、ヤシ油脂肪酸、パーム油脂肪酸等の混合脂肪酸であってもよい。
(カルシウム−亜鉛系安定剤)
本発明の電気絶縁性向上剤は、特に非鉛系の安定剤として代表的なカルシウム−亜鉛系安定剤と併用されて後述する樹脂に配合される。
カルシウム−亜鉛系安定剤としては、それ自体公知の任意のものが使用され、この安定剤は、塩素含有重合体の加工温度で溶融しない無機系の安定剤でも、或いは塩素含有重合体の加工温度で溶融する有機系安定剤でも用いることができる。無機系安定剤の適当な例は、次の通りである。
1.ゼオライト系安定剤
ゼオライトA、ゼオライトX、ゼオライトY等の合成ゼオライト乃至はその酸
処理物の金属イオン(カルシウム、亜鉛イオン)交換処理体。
2.層状金属水酸化物系安定剤
2−1.亜鉛変成ハイドロタルサイト系安定剤
一般式(2):
2+ 3+ (OH)2x+3y−2z(A2−・aHO(2)
式中、M2+はZn等の2価金属イオンであり、M3+はAl等の3価金
属イオンであり、A2−はCO等の2価アニオンであり、
x,y及びzは8≧x/y≧1/4およびz/x+y>1/20を満足する正数で
あり、
aは0.25≦a/x+y≦1.0を満足する数である。
を有する複合金属水酸化物。
亜鉛変性ハイドロタルサイトとしては、前記一般式(2)において、M2+の2価金属イオンがMgとZnとの組み合わせからなるものであり、Mg:Znの原子比が9:1乃至1.8:1、特に3:1乃至2.5:1の範囲にあるものが、熱安定性と初期着色防止の点で優れている。
2−2.微結晶ケイ酸カルシウム
本発明では、ケイ酸カルシウムとして、下記一般式(3):
CaO・xSiO・nHO ‥‥(3)
式中、xは0.5乃至2.0の数であり、nは2.5以下の数である、
で表される化学組成を有し且つ面間隔3.01乃至3.08オングストローム、
面間隔2.78乃至2.82オングストローム及び面間隔1.81乃至1.84オングストロームにX線回折像を有する微結晶カルシウムシリケート或いはその多価アルコール乃至その部分エステルの複合物。この微結晶ケイ酸カルシウムも熱安定性と初期着色防止の点で優れている。
3.カルシウム及び亜鉛の水酸化物、塩基性塩及びケイ酸塩
水酸化カルシウム、水酸化亜鉛等の水酸化物。
下記一般式(4)(酸化物基準):
MO・qMXz/m ‥‥(4)
式中、Mはカルシウム又は亜鉛であり、Xは無機の酸性酸化物アニオン又
は有機アニオンであり、mはアニオンXの価数、qは0.1乃至10、特
に0.5乃至5の数である、
で表わされる組成を有する塩基性塩。ステアリン炭酸カルシウム、塩基性炭酸亜鉛、塩基性ステアリン酸カルシウム、塩基性ステアリン酸亜鉛、塩基性パルミチン酸カルシウム等。
下記式(5)(酸化物基準):
MO・kSiO ‥‥(5)
式中、Mはアルカリ土類金属又は亜鉛を表し、kは0.1乃至10、
特に0.5乃至5の数である、
で表わされる組成を有するケイ酸塩。
有機系熱安定剤の適当な例は次の通りである。
4.金属石鹸系安定剤
ステアリン酸、ラウリン酸、パルミチン酸等の高級脂肪酸のカルシウム塩、亜鉛塩等。
これらの無機系或いは有機系の安定剤は単独でも或いは2種以上の組合せでも使用し得る。金属石鹸配合による滑性過多を防止するために、安定剤の少なくとも一部は無機系安定剤であることが好ましい。
[塩素含有樹脂組成物]
本発明の塩素含有樹脂組成物は、前述した電気絶縁性向上剤とカルシウム−亜鉛系安定剤とが配合されているものであり、この塩素含有樹脂組成物は電気絶縁性が顕著に向上しており、少量の電気絶縁性向上剤の配合により電気絶縁性の向上がもたらされるばかりでなく、着色防止性や透明性も向上している。
塩素含有重合体としては、例えば、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、塩素化ポリ塩化ビニル、塩素化ポリエチレン、塩素化ポリプロピレン、塩素化ゴム、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル−エチレン共重合体、塩化ビニル−プロピレン共重合体、塩化ビニル−スチレン共重合体、塩化ビニル−イソブチレン共重合体、塩化ビニル−塩化ビニリデン共重合体、塩化ビニル−スチレン−無水マレイン酸三元共重合体、塩化ビニル−スチレン−アクリロニトリル共重合体、塩化ビニル−ブタジエン共重合体、塩素化ビニル−塩化プロピレン共重合体、塩化ビニル−塩化ビニリデン−酢酸ビニル三元共重合体、塩化ビニル−アクリル酸エステル共重合体、塩化ビニル−マレイン酸エステル共重合体、塩化ビニル−メタクリル酸エステル共重合体、塩化ビニル−アクリロニトリル共重合体、内部可塑化ポリ塩化ビニル等の重合体、及びこれらの塩素含有重合体とポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン、ポリ−3−メチルブテンなどのα−オレフィン重合体又はエチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−プロピレン共重合体などのポリオレフィン及びこれらの共重合体、ポリスチレン、アクリル樹脂、スチレンと他の単量体(例えば無水マレイン酸、ブタジエン、アクリロニトリルなど)との共重合体、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体、アクリル酸エステル−ブタジエン−スチレン共重合体、メタクリル酸エステル−ブタジエン−スチレン共重合体とのブレンド品などを挙げることができる。
本発明の塩素含有樹脂組成物においては、前記電気絶縁性向上剤を塩素含有重合体100重量部当たり0.01乃至10重量部、特に0.05乃至5重量部、最も好適には、0.1乃至3重量部の量で用いるのがよい。電気絶縁性向上剤の量が上記範囲を下回ると、電気絶縁性向上剤として満足すべき作用が発現されない。一方、塩素含有重合体に対する電気絶縁性向上剤が多すぎても電気絶縁性向上剤としての作用は上乗せされず、コスト的に不利となる。
また、カルシウム−亜鉛系安定剤としては、一般に、塩素含有重合体100重量部当たり0.1乃至10重量部、特に1乃至5重量部の量で用いるのがよい。安定剤の量が上記範囲を下回ると、満足すべき熱安定化作用が発現されず、安定剤が多すぎても熱安定剤としての作用は上乗せされず、コスト的に不利となる。
尚、必要により、カルシウム−亜鉛系安定剤以外の非鉛系安定剤、例えば、マグネシウム系、バリウム系、ストロンチウム系等の他の金属系安定剤を使用することもできる。
また、上記安定剤は、それ自体公知の任意の安定助剤と組み合わせて用いることができる。このような安定助剤としては、多価アルコール、フェノール類、β−ケト酸エステルまたはβ−ジケトンが好ましく、その適当な例は次の通りである。
多価アルコールとしては、例えば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコール、トリメチレングリコール、テトラメチレングリコール、ヘキサメチレングリコール、ネオペンチルグリコール、グリセリン、ジグリセリン、ペンタエリスリトール、ジペンタエリスリトール、マンニトール、ソルビトール、トリメチロールプロパン、ジトリメチロールプロパン、トリスイソシアヌレート、ジペンタエリスリトールアジペート等を挙げることができる。
フェノール系酸化防止剤としては、例えば、ビスフェノールA、ビスフェノールB、ビスフェノールF、2,6−ジフェニル−4−オクタデシロキシフェノール、ステアリル(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシフェニル)−プロピオネート、ジステアリル(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシベンジル)ホスホネート、1,6−ヘキサメチレンビス〔(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート〕、1,6−ヘキサメチレンビス〔(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオン酸アミド〕、ビス〔3,3−ビス(4−ヒドロキシ−3−第三ブチルフェニル)ブチリックアシッド〕グリコールエステル、1,1,3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−第三ブチルフェニル)ブタン、1,3,5−トリス(2,6−ジメチル−3−ヒドロキシ−4−第三ブチルベンジル)イソシアヌレート、1,3,5−トリス(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドルキシベンジル)イソシアヌレート、トリエチレングリコールビス〔(3−第三ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオネート〕などがあげられる。
β−ジケトンまたはβ−ケト酸エステルとしては、例えば、1,3−シクロヘキサジオン、メチレンビス−1,3ーシクロヘキサジオン、2−ベンジル−1,3−シクロヘキサジオン、アセチルテトラロン、パルミトイルテトラロン、ステアロイルテトラロン、ベンゾイルテトラロン、2−アセチルシクロヘキサノン、2−ベンゾイルシクロヘキサノン、2−アセチル−1,3−シクロヘキサンジオン、ビス(ベンゾイル)メタン、ベンゾイル−p−クロルベンゾイルメタン、ビス(4−メチルベンゾイル)メタン、ビス(2−ヒドロキシベンゾイル)メタン、ベンゾイルアセトン、トリベンゾイルメタン、ジアセチルベンゾイルメタン、ステアロイルベンゾイルメタン、パルミトイルベンゾイルメタン、ラウロイルベンゾイルメタン、ジベンゾイルメタン、ビス(4−クロルベンゾイル)メタン、ビス(メチレン−3,4−ジオキシベンゾイル)メタン、ベンゾイルアセチルフェニルメタン、ステアロイル(4−メトキシベンゾイル)メタン、ブタノイルアセトン、ジステアロイルメタン、アセチルアセトン、ステアロイルアセトン、ビス(シクロヘキサノイル)−メタン及びジピバロイルメタン等を用いることが出来る。
本発明を、次の実施例を挙げて更に説明する。なお、実施例で行った、試験方法は以下のようにして行った。
(1)粒径測定
Coulter 社製Particle Size Analyzer Model LS13 320 を使用し、平均粒径を測定した。
(2)電気絶縁性(V.R)
下記配合及び作成条件にてシートを作成して試験片とし、JIS.K.6723に準拠し、試料シートの30℃または60℃における体積固有抵抗値を測定した。
<配合>
重量部
PVC(P=1000) :100
DINP(フタル酸ジイソノニル) :50
Ca/Zn系安定剤 :2.5
絶縁向上剤 :表2参照
<試験片作製>
混練:160℃×5min
プレス:170℃×5min(1mm厚シート)
<測定>
プレス成形試験片を実験室環境にて一昼夜放置し、各々の測定温度にて1時間保持後に測定した。
(3)シート着色性及び透明性
上記(2)と同様の条件で作成したシートを、日本電飾(株)製ND−1001DP型色測色差計を用いて測定した。着色性については裏当てに白板を使用して測定し、絶縁向上剤が無添加(ブランク)の場合を基準とした色差(△E)で示した。透明性については全可視光透過率で評価した。
(実施例1)
酸性白土の酸処理品(水澤化学製シルホナイト:SiO分93wt%、Al分1.5wt%)100gをイオン交換水300mlに水和させ、撹拌下に硫酸(和光純薬工業製試薬特級)1gを加えて5分間良く混合した。そのスラリーをステンレス製バットに移し替え、110℃にて一昼夜蒸発乾固した。得られた乾燥ケーキをサンプルミルにて粉砕し均質な粉末品を得た。得られた乾燥ケーキをサンプルミルにて粉砕し均質な粉末品を得た。また、得られた試料を配合し、別記記載条件にて試験片を作製して絶縁性を測定した。組成を表1に、絶縁性の結果を表2にそれぞれ示す。
(実施例2)
実施例1の硫酸に替えて硫酸アルミニウム水溶液(SO分18.2wt%、Al分7.73wt%)を有り姿で10g加え、同様の方法で均質な粉末品を得て同様に絶縁性を測定した。組成を表1に、絶縁性の結果を表2にそれぞれ示す。
(実施例3)
焼成カオリン(SATINTONE SP−33)(Al/SiOモル比=0.52)100gをイオン交換水300mlに水和させ、撹拌下に硫酸(和光純薬工業製試薬特級)1gを加えて5分間良く混合した。その後は実施例1と同様の処理を行い均質な粉末品を得た。組成を表1に、絶縁性の結果を表2にそれぞれ示す。
(実施例4)
実施例3の硫酸に替え、硫酸アルミニウム(SO分18.2wt%、Al分7.73wt%)を有り姿で10g加えた以外は同様の方法で均質な粉末品を得た。組成を表1に、絶縁性の結果を表2にそれぞれ示す。
(実施例5)
非晶質ケイ酸(シオノギ製薬(株)製カープレックス#80)100gをイオン交換水900mlに水和させ、撹拌下に硫酸アルミニウム(SO分18.2wt%、Al分7.73wt%)30gを加えて5分間良く混合した。その後は実施例1と同様の処理を行い均質な粉末品を得た。組成を表1に、絶縁性の結果を表2にそれぞれ示す。
(実施例6)
実施例1に用いた酸性白土酸処理品70gと実施例3に用いた焼成カオリン30g、及び硫酸アルミニウム水溶液15gを、イオン交換水300mlと共に、2mmφアルミナボール600mlを充填した容量1.5Lのポットミルに仕込み、毎分100回転にて12時間運転し、摩砕混合処理を行った。スラリーを分離、回収し、他実施例と同様に乾燥、粉砕し粉末品を得た。更に日本ニューマチック製ジェットミル(PJM−100SP型)にて微粉砕し、均質な微粉末を得た。
組成を表1に、絶縁性の結果を表2に、更に、着色性、透明性の結果を表3にそれぞれ示す。
なお、レーザ散乱法による粒度分布測定を行ったところ、体積基準の中位径が0.402μmであり、しかも粒径10μm以上の粒子がなく、微細且つシャープな粒度分布を持つ粉体であることが観察された(図1参照)。
(比較例1)
樹脂に絶縁性向上剤を添加しないで絶縁性を測定した(ブランク)。結果を表2に示す。また、着色性、透明性の結果を表3に示す。
(比較例2)
酸性白土酸処理品(水澤化学製シルホナイト)をそのまま用いた。組成を表1に、絶縁性の結果を表2にそれぞれ示す。
(比較例3)
焼成カオリン(SATINTONE SP−33)をそのまま用いた。組成を表1に、絶縁性の結果を表2にそれぞれ示す。
(比較例4)
非晶質ケイ酸をそのまま用いた。組成を表1に、絶縁性の結果を表2にそれぞれ示す。
(比較例5)
重質炭酸カルシウム(備北粉化工業製ソフトン1800)100gをイオン交換水300mlに水和させ、撹拌下に硫酸アルミニウム水溶液(SO分18.2wt%、Al分7.73wt%)を有り姿で10gを加え、5分間良く混合した。そのスラリーをステンレス製バットに移し替え、110℃にて一昼夜蒸発乾固した。得られた乾燥ケーキをサンプルミルにて粉砕し均質な粉末品を得た。組成を表1に、絶縁性の結果を表2にそれぞれ示す。
(比較例6)
実施例5の硫酸アルミニウム30gに替え、硫酸5gを加えて同様の方法で均質な粉末品を得た。組成を表1に、絶縁性の結果を表2にそれぞれ示す。
(比較例7)
硫酸アルミニウム(和光純薬工業製特級試薬)を乳鉢で粉砕して用いた。組成を表1に、絶縁性の結果を表2にそれぞれ示す。
(比較例8)
実施例4の硫酸アルミニウム10gに替え、塩化アルミニウム水溶液(市販PAC、Al分10%)を有り姿で10g加え、同様の方法で均質な粉末品を得た。組成を表1に、絶縁性の結果を表2にそれぞれ示す。
(比較例9)
実施例4の硫酸アルミニウム10gに替え、硫酸マグネシウム(和光純薬製)を1.5g加え、同様の方法で均質な粉末品を得た。組成を表1に、絶縁性の結果を表2にそれぞれ示す。
(比較例10)
焼成カオリン(SATINTONE SP−33)をそのまま用いた。絶縁性の結果を表2に、また、着色性、透明性の結果を表3にそれぞれ示す。
Figure 0004521209
Figure 0004521209
Figure 0004521209
(参考例1)
下記鉛系配合条件にて絶縁向上剤を配合しない試験片を作製し、JIS.K.6723に準拠し、試料シートの30℃または60℃における体積固有抵抗値を測定した。結果を表4に示す。
<配合>
重量部
PVC(P=1000) :100
DINP(フタル酸ジイソノニル) : 50
三塩基性硫酸鉛 : 3
ステアリン酸鉛 :0.3
絶縁向上剤 :表4参照
<試験片作製>
混練:160℃×5min
プレス:170℃×5min(1mm厚シート)
<測定>
プレス成形試験片を実験室環境にて一昼夜放置し、各々の測定温度にて1時間保持後に測定した。
(参考例2)
上記鉛系配合条件にて実施例6で用いた試料を添加して絶縁性を測定した。結果を表4に示す。
Figure 0004521209
本発明品の粒度分布を示す図である。

Claims (8)

  1. 下記式(1):
    SiO・nAl・mHO (1)
    式中、nは0乃至1の数であり、
    mは0乃至2の数である、
    で表されるモル組成比を有するケイ酸乃至ケイ酸塩成分(A)と、硫酸乃至硫酸アルミニウム成分(B)とからなり、SiO:Al:SO=100:1乃至200:0.1乃至50(重量比)を満足する組成を有していることを特徴とする電気絶縁性向上剤。
  2. 前記成分(A)がケイ酸アルミニウムであり、前記成分(B)が硫酸アルミニウムである請求項1に記載の電気絶縁性向上剤。
  3. 前記成分(A)がケイ酸アルミニウムであり、前記成分(B)が硫酸である請求項1に記載の電気絶縁性向上剤。
  4. 前記成分(A)のケイ酸アルミニウムが、少なくともスメクタイト系粘土鉱物の酸処理物または焼成クレイからなる請求項2または3に記載の電気絶縁性向上剤。
  5. 前記成分(A)が非晶質ケイ酸であり、前記成分(B)が硫酸アルミニウムである請求項1に記載の電気絶縁性向上剤。
  6. レーザ散乱法で測定して、体積基準の中位径が0.1乃至10μmであり、しかも粒径100μm以上の粒子を実質上含有していない粒度分布を有している請求項1乃至5の何れかに記載の電気絶縁性向上剤。
  7. 請求項1乃至6の何れかに記載の電気絶縁性向上剤と、カルシウム−亜鉛系安定剤が配合されていることを特徴とする塩素含有樹脂組成物。
  8. 塩素含有重合体100重量部当たり、前記電気絶縁性向上剤を0.01乃至10重量部及び前記カルシウム−亜鉛系安定剤を0.1乃至10重量部の量で含有している請求項7に記載の塩素含有樹脂組成物。
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