JP4520366B2 - シラノール基含有重合体およびその製造方法 - Google Patents
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重合体部分と、該重合体部分に結合した下記一般式(1):
−Me2SiO(Me2SiO)m(Me2Si−R1)n−Me2SiOH (1)
(式中、R1は独立に酸素原子または非置換もしくは置換の二価炭化水素基であり、Meはメチル基であり、mは0〜4の数であり、nは0または1である。)
で表される一価の基とを有するシラノール基含有重合体を提供する。
脂肪族不飽和結合含有重合体と、下記一般式(4):
H−Me2SiO(Me2SiO)m(Me2Si−R1)n−Me2SiOH (4)
(式中、R1、Me、mおよびnは前記のとおりである。)
で表される有機ケイ素化合物とを白金族金属系触媒の存在下で反応させることを含む前記シラノール基含有重合体の製造方法を提供する。
脂肪族不飽和結合含有重合体と、下記一般式(4):
H−Me2SiO(Me2SiO)m(Me2Si−R1)n−Me2SiOH (4)
(式中、R1、Me、mおよびnは前記のとおりである。)
で表される有機ケイ素化合物とを白金族金属系触媒の存在下で反応させることを含む前記脂肪族不飽和結合含有重合体にシラノール基含有基を導入する方法を提供する。
本発明のシラノール基含有重合体は、重合体部分と、該重合体部分に結合した下記一般式(1):
−Me2SiO(Me2SiO)m(Me2Si−R1)n−Me2SiOH (1)
(式中、R1は独立に酸素原子または非置換もしくは置換の二価炭化水素基であり、Meはメチル基であり、mは0〜4の数であり、nは0または1である。)
で表される一価のシラノール基含有基とを有する。
本発明のシラノール基含有重合体は、上記シラノール基含有基を少なくとも一個(例えば、1〜1000個)、好ましくは少なくとも二個(例えば、2〜100個)有する。該シラノール基含有基が該シラノール基含有重合体中に二個以上存在する場合、それらは互いに同一でも異なっていてもよい。
上記重合体部分は、本発明のシラノール基含有重合体のうち、上記シラノール基含有基を除いた部分である。該重合体部分としては、特に限定されず、例えば、有機重合体およびオルガノポリシロキサンが挙げられる。該有機重合体としては、例えば、ポリオキシアルキレン、ポリオレフィン、ポリエステル、ポリジエンなどが挙げられるが、ポリオキシアルキレンおよびポリオレフィンが好ましい。
該重合体部分がポリオキシアルキレンまたはポリオレフィンである場合、本発明のシラノール基含有重合体としては、例えば、下記一般式(2):
R2−R3 a−R2 (2)
(式中、R2は独立にアルキル基またはアルコキシ基であり、R3は独立に、一般式:−R4−O−(式中、R4は独立にアルキレン基である。)または一般式:−CR5 2−CR5 2−(式中、R5は独立に水素原子、アルキル基、アリール基、アシロキシ基、アルキルオキシカルボニル基またはシアノ基である。)で表される二価の有機基であり、aは1〜1000の整数であり、ただし、全R2および全R3の少なくとも一個が一般式:−R6−R7(式中、R6はアルキレン基であり、R7は上記一般式(1)で表される一価の基である。)で表される一価の有機基によって置換されている。)
で表されるシラノール基含有重合体が挙げられる。
該重合体部分がオルガノポリシロキサンである場合、本発明のシラノール基含有重合体としては、例えば、下記一般式(3):
R8 3SiO−(R9 2SiO)b−SiR8 3 (3)
(式中、R8は独立にアルキル基またはアリール基であり、R9は独立に、一般式:−(O−R8 2Si)c−R8(式中、R8は前記のとおりであり、cは0〜10の整数である。)で表される一価の有機基であり、bは1〜9500の整数であり、ただし、全R8の少なくとも一個が一般式:−R6−R7(式中、R6およびR7は前記のとおりである。)で表される一価の有機基によって置換されている。)
で表されるシラノール基含有重合体が挙げられる。
本発明のシラノール基含有重合体の製造方法は、脂肪族不飽和結合含有重合体と、下記一般式(4):
H−Me2SiO(Me2SiO)m(Me2Si−R1)n−Me2SiOH (4)
(式中、R1、Me、mおよびnは前記のとおりである。)
で表される有機ケイ素化合物とを白金族金属系触媒の存在下で反応させることを含む方法である。
上記の製造方法に使用される有機ケイ素化合物は、1分子中にシラノール基(即ち、SiOH基)とケイ素原子結合水素原子(即ち、SiH基)とを併せ持つ有機ケイ素化合物である。その具体例としては、
上記脂肪族不飽和結合含有重合体は、主鎖および側鎖の一方または両方に脂肪族不飽和結合を含有する重合体である。脂肪族不飽和結合が側鎖に存在する場合、該脂肪族不飽和結合は、例えば、該側鎖に含まれるアルケニル基中に存在する。該アルケニル基としては、例えば、ビニル基、アリル基、1−ブテニル基、2−ブテニル基等の、炭素原子数2〜4のアルケニル基が挙げられる。中でも、ビニル基およびアリル基が好ましい。
該脂肪族不飽和結合含有重合体が脂肪族不飽和結合を含有するポリオキシアルキレンまたはポリオレフィンである場合、その例としては、下記一般式(5):
R20−R30 a−R20 (5)
(式中、R20は独立にアルキル基またはアルコキシ基であり、R30は独立に、一般式:−R40−O−(式中、R40は独立にアルキレン基である。)または一般式:−CR50 2−CR50 2−(式中、R50は独立に水素原子、アルキル基、アリール基、アシロキシ基、アルキルオキシカルボニル基またはシアノ基である。)で表される二価の有機基であり、aは前記のとおりであり、ただし、全R20および全R30の少なくとも一個がアルケニル基を有する。)
で表されるポリオキシアルキレンまたはポリオレフィンが挙げられる。この場合、本発明の製造方法により、上記一般式(2)で表されるシラノール基含有重合体が得られる。
該脂肪族不飽和結合含有重合体が脂肪族不飽和結合を含有するポリエステルである場合、その具体例としては、アジピン酸などの2塩基酸とグリコールとの縮合またはラクトン類の開環重合で得られるポリエステルに上記アルケニル基を導入させて得られる重合体などが挙げられる。
該脂肪族不飽和結合含有重合体がポリジエンである場合、その具体例としては、ポリイソブチレンまたはイソブチレンとイソプレンなどとの共重合体;ポリクロロプレン;ポリイソプレンまたはイソプレンとブタジエン、スチレン、アクリロニトリルなどとの共重合体;ポリブタジエンまたはブタジエンとスチレン、アクリロニトリルなどとの共重合体などが挙げられる。
該脂肪族不飽和結合含有重合体が脂肪族不飽和結合を含有するグラフト重合体である場合、その具体例としては、一般式:−R65−O−(式中、R65は炭素原子数2〜4のアルキレン基、例えば、メチレン基、エチレン基、メチルメチレン基、プロピレン基(トリメチレン基およびメチルエチレン基)、ブチレン基(例えば、テトラメチレン基)を表わす。)で示される繰り返し単位を有するポリオキシアルキレンの存在下で、アクリル酸エステル、スチレン、アクリロニトリル、酢酸ビニルなどのビニルモノマーを重合させて得られるグラフト重合体に上記アルケニル基を導入させて得られる重合体などが挙げられる。
該脂肪族不飽和結合含有重合体が脂肪族不飽和結合を含有するオルガノポリシロキサンである場合、その例としては、下記一般式(6):
R80 3SiO−(R90 2SiO)b−SiR80 3 (6)
(式中、R80は独立にアルキル基またはアリール基であり、R90は独立に、一般式:−(O−R80 2Si)c−R80(式中、R80およびcは前記のとおりである。)で表される一価の有機基であり、bは前記のとおりであり、ただし、全R80の少なくとも一個がアルケニル基を有する。)
で表されるオルガノポリシロキサンが挙げられる。この場合、本発明の製造方法により、上記一般式(3)で表されるシラノール基含有重合体が得られる。
R100 nSiO(4-n)/2 (7)
(式中、R100は独立に非置換または置換の一価炭化水素基を示し、nは1.9〜2.1の正数であり、ただし、R100の少なくとも一個がアルケニル基である。)で表されるオルガノポリシロキサンも挙げられる。
上記白金族金属系触媒としては、ヒドロシリル化反応触媒として公知のものが全て使用できる。その例としては、白金(白金黒を含む。)、ロジウム、パラジウム等の白金族金属;H2PtCl4・nH2O、H2PtCl6・nH2O、NaHPtCl6・nH2O、KHPtCl6・nH2O、Na2PtCl6・nH2O、K2PtCl4・nH2O、PtCl4・nH2O、PtCl2、Na2HPtCl4・nH2O(式中、nは0〜6の整数であり、好ましくは0または6である。)等の塩化白金、塩化白金酸および塩化白金酸塩;アルコール変性塩化白金酸(米国特許第3,220,972号明細書参照);塩化白金酸とオレフィンとの錯体(米国特許第3,159,601号明細書、同第3,159,662号明細書、同第3,775,452号明細書参照);白金黒、パラジウム等の白金族金属をアルミナ、シリカ、カーボン等の担体に担持させたもの;白金とトリフェニルフォスフィンとの錯体;ロジウム−オレフィン錯体;クロロトリス(トリフェニルフォスフィン)ロジウム(ウィルキンソン触媒);塩化白金、塩化白金酸または塩化白金酸塩とビニル基含有シロキサン、特にビニル基含有環状シロキサンとの錯体などが挙げられる。これらの中では、白金黒;塩化白金酸;アルコール変性塩化白金酸;塩化白金酸とオレフィンとの錯体;塩化白金、塩化白金酸または塩化白金酸塩とビニル基含有シロキサン、特にビニル基含有環状シロキサンとの錯体;白金とトリフェニルフォスフィンとの錯体等の白金系触媒が望ましい。該白金族金属系触媒は、一種単独で使用しても、二種以上を組み合わせて使用してもよい。
上記有機ケイ素化合物中のSiH基の量が、脂肪族不飽和結合含有重合体中の脂肪族不飽和結合1モル当たり、好ましくは0.01〜20モル、より好ましくは0.1〜10モルとなるように、該有機ケイ素化合物と該脂肪族不飽和結合含有重合体とを混合する。白金族金属系触媒の添加量は、ヒドロシリル化反応触媒として有効量でよい。具体的には、該添加量は、該有機ケイ素化合物および脂肪族不飽和結合含有重合体の合計量に対して、該白金族金属系触媒中の白金族金属の量が質量基準で0.01〜1,000ppmの範囲内となる量であることが好ましく、0.1〜500ppmの範囲内となる量であることが特に好ましい。該含有量がこのような量だと、本発明組成物が十分に硬化しやすく、該含有量の増加に応じて該組成物の硬化速度が顕著に向上しやすい。反応温度は、好ましくは80〜100℃、より好ましくは85〜95℃である。
本発明は、脂肪族不飽和結合含有重合体と、下記一般式(4):
H−Me2SiO(Me2SiO)m(Me2Si−R1)n−Me2SiOH (4)
(式中、R1、Me、mおよびnは前記のとおりである。)
で表される有機ケイ素化合物とを白金族金属系触媒の存在下で反応させることを含む前記脂肪族不飽和結合含有重合体にシラノール基含有基を導入する方法も提供する。
本発明のシラノール基含有重合体は、SiOH基を有するので、該シラノール基含有重合体と、アルコキシシランやアルケノキシシラン等の加水分解性基含有有機ケイ素化合物と、有機錫化合物やチタンアルコキシド等の加水分解反応用触媒とを含む組成物を空気中の水分と反応させることで、弾性体や可とう性のある樹脂を得ることができる。また、本発明のシラノール基含有重合体の製造方法により、SiOH基を有するシリコーンレジンを製造することにより、接着性・粘着性が向上したレジンを得ることができる。
蛇管冷却器と温度計とを備えた1Lの四つ口フラスコに、分子量20000のα,ω-ジメチルビニルシリル基封鎖ジメチルシロキサン・ジフェニルシロキサン共重合体(ジフェニルシロキサン単位の含有量:全シロキサン単位に対して10mol%)400g(ビニル基含有量:0.04mol)を入れ、80℃まで昇温した。昇温後、該共重合体に塩化白金酸の2-エチルヘキサノール溶液(濃度:2質量%)0.05gを添加し、得られた混合物に1-ヒドロキシ-1,1,3,3,5,5,7,7-オクタメチルテトラシロキサン13.4g(0.045mol)を滴下した。滴下終了後、80〜90℃で2時間反応させた。反応後、180〜190℃/5mmHgにて2時間濃縮した。濃縮終了後、末端にシラノール基含有基が導入されたジメチルシロキサン・ジフェニルシロキサン共重合体385gを得た。
蛇管冷却器と温度計とを備えた1Lの四つ口フラスコに、分子量5200のα,ω-アリロキシポリプロピレングリコール300g(アリル基含有量:0.117mol)を入れ、80℃まで昇温した。昇温後、該α,ω-アリロキシポリプロピレングリコールに塩化白金酸の2-エチルヘキサノール溶液(濃度:2質量%)0.1gを添加し、得られた混合物に1-ヒドロキシ-1,1,3,3,5,5,7,7-オクタメチルテトラシロキサン35.7g(0.12mol)を滴下した。滴下終了後、80〜90℃で2時間反応させた。反応後、180〜190℃/5mmHgにて2時間濃縮した。濃縮終了後、末端にシラノール基含有基が導入されたポリプロピレングリコール305gを得た。
蛇管冷却器と温度計とを備えた1Lの四つ口フラスコに、分子量55000のα,ω-ジメチルビニルシリル基封鎖ジメチルポリシロキサン2000g(ビニル基含有量:0.072mol)を入れ、80℃まで昇温した。昇温後、該ジメチルポリシロキサンに塩化白金酸の2-エチルヘキサノール溶液(濃度:2質量%)0.12gを添加し、得られた混合物に1-ヒドロキシ-1,1,3,3,5,5,7,7-オクタメチルテトラシロキサン24g(0.12mol)を滴下した。滴下終了後、80〜90℃で2時間反応させた。反応後、180〜190℃/5mmHgにて2時間濃縮した。濃縮終了後、末端にシラノール基含有基が導入されたジメチルポリシロキサン1980gを得た。
蛇管冷却器と温度計とを備えた1Lの四つ口フラスコに、分子量66000のα,ω-ジメチルビニルシリル基封鎖ジメチルシロキサン・メチルビニルシロキサン共重合体(メチルビニルシロキサン単位の含有量:0.18mol)400g(ビニル基含有量:0.022mol)を入れ、80℃まで昇温した。昇温後、該共重合体に塩化白金酸の2-エチルヘキサノール溶液(濃度:2質量%)0.03gを添加し、1-ヒドロキシ-1,1,3,3,5,5,7,7-オクタメチルテトラシロキサン7.5g(0.025mol)を滴下した。滴下終了後、80〜90℃で2時間反応させた。反応後、180〜190℃/5mmHgにて2時間濃縮した。濃縮終了後、末端および側鎖にシラノール基含有基が導入されたジメチルシロキサン・メチルオルガノシロキサン共重合体320gを得た。
Claims (4)
- 下記一般式(3a):
R 8 3 SiO−(R 9 2 SiO) b −SiR 8 3 (3a)
[式中、
R 8 は独立にアルキル基またはアリール基であり、
R 9 は独立に、一般式:−(O−R 8 2 Si) c −R 8 (式中、R 8 は前記のとおりであり、cは0〜10の整数である。)で表される一価の有機基であり、
bは1〜9500の整数であり、
ただし、全R 8 の少なくとも一個が一般式:−R 6 −R 7 {式中、R 6 はアルキレン基であり、R 7 は下記一般式(1):
−Me 2 SiO(Me 2 SiO) m (Me 2 Si−R 1 ) n −Me 2 SiOH (1)
(式中、R 1 は独立に酸素原子あるいは非置換のまたはハロゲン原子、シアノ基もしくはアミノ基で置換された二価炭化水素基であり、Meはメチル基であり、mは0〜4の数であり、nは0または1である。)
で表される一価の基である。}で表される一価の有機基によって置換されており、かつ、
全R 8 の1〜40モル%がフェニル基である。]
で表されるシラノール基含有重合体の製造方法であって、
下記一般式(6a):
R 80 3 SiO−(R 90 2 SiO) b −SiR 80 3 (6a)
(式中、
R 80 は独立にアルキル基またはアリール基であり、
R 90 は独立に、一般式:−(O−R 80 2 Si) c −R 80 (式中、R 80 およびcは前記のとおりである。)で表される一価の有機基であり、
bは前記のとおりであり、
ただし、全R 80 の少なくとも一個がアルケニル基を有し、かつ、
全R 80 の1〜40モル%がフェニル基である。)
で表される脂肪族不飽和結合含有重合体と、下記一般式(4):
H−Me2SiO(Me2SiO)m(Me2Si−R1)n−Me2SiOH (4)
(式中、R1、Me、mおよびnは前記のとおりである。)
で表される有機ケイ素化合物とを白金族金属系触媒の存在下で反応させることを含む前記製造方法。 - 下記一般式(3b):
R 8 3 SiO−(R 9 2 SiO) b −SiR 8 3 (3b)
[式中、
R 8 は独立にアルキル基またはアリール基であり、
R 9 は独立に、一般式:−(O−R 8 2 Si) c −R 8 (式中、R 8 は前記のとおりであり、cは0〜10の整数である。)で表される一価の有機基であり、
bは1〜9500の整数であり、
ただし、全R 8 の少なくとも一個が一般式:−R 6 −R 7 {式中、R 6 はアルキレン基であり、R 7 は下記一般式(1):
−Me 2 SiO(Me 2 SiO) m (Me 2 Si−R 1 ) n −Me 2 SiOH (1)
(式中、R 1 は独立に酸素原子あるいは非置換のまたはハロゲン原子、シアノ基もしくはアミノ基で置換された二価炭化水素基であり、Meはメチル基であり、mは0〜4の数であり、nは0または1である。)
で表される一価の基である。}で表される一価の有機基によって置換されており、かつ、
全R 9 の少なくとも一個は一般式:−(O−R 8 2 Si) c −R 6 −R 7 (式中、R 6 〜R 8 およびcは前記のとおりである。)で表される一価の有機基である。]
で表されるシラノール基含有重合体の製造方法であって、
下記一般式(6b):
R 80a 3 SiO−(R 90 2 SiO) b −SiR 80a 3 (6b)
(式中、
R 80a は独立にアルキル基またはアリール基であり、
R 90 は独立に、一般式:−(O−R 80a 2 Si) c −R 80b (式中、R 80a およびcは前記のとおりであり、R 80b は独立にアルキル基またはアリール基である。)で表される一価の有機基であり、
bは前記のとおりであり、
ただし、全R 80a および全R 80b の合計の少なくとも一個がアルケニル基を有し、かつ、
全R 80b の少なくとも一個がアルケニル基を有する。)
で表される脂肪族不飽和結合含有重合体と、下記一般式(4):
H−Me 2 SiO(Me 2 SiO) m (Me 2 Si−R 1 ) n −Me 2 SiOH (4)
(式中、R 1 、Me、mおよびnは前記のとおりである。)
で表される有機ケイ素化合物とを白金族金属系触媒の存在下で反応させることを含む前記製造方法。 - 下記一般式(6a):
R 80 3 SiO−(R 90 2 SiO) b −SiR 80 3 (6a)
(式中、
R 80 は独立にアルキル基またはアリール基であり、
R 90 は独立に、一般式:−(O−R 80 2 Si) c −R 80 (式中、R 80 およびcは前記のとおりである。)で表される一価の有機基であり、
bは前記のとおりであり、
ただし、全R 80 の少なくとも一個がアルケニル基を有し、かつ、
全R 80 の1〜40モル%がフェニル基である。)
で表される脂肪族不飽和結合含有重合体と、下記一般式(4):
H−Me2SiO(Me2SiO)m(Me2Si−R1)n−Me2SiOH (4)
(式中、R 1 は独立に酸素原子あるいは非置換のまたはハロゲン原子、シアノ基もしくはアミノ基で置換された二価炭化水素基であり、Meはメチル基であり、mは0〜4の数であり、nは0または1である。)
で表される有機ケイ素化合物とを白金族金属系触媒の存在下で反応させることを含む前記重合体にシラノール基含有基を導入する方法。 - 下記一般式(6b):
R 80a 3 SiO−(R 90 2 SiO) b −SiR 80a 3 (6b)
(式中、
R 80a は独立にアルキル基またはアリール基であり、
R 90 は独立に、一般式:−(O−R 80a 2 Si) c −R 80b (式中、R 80a およびcは前記のとおりであり、R 80b は独立にアルキル基またはアリール基である。)で表される一価の有機基であり、
bは前記のとおりであり、
ただし、全R 80a および全R 80b の合計の少なくとも一個がアルケニル基を有し、かつ、
全R 80b の少なくとも一個がアルケニル基を有する。)
で表される脂肪族不飽和結合含有重合体と、下記一般式(4):
H−Me 2 SiO(Me 2 SiO) m (Me 2 Si−R 1 ) n −Me 2 SiOH (4)
(式中、R 1 は独立に酸素原子あるいは非置換のまたはハロゲン原子、シアノ基もしくはアミノ基で置換された二価炭化水素基であり、Meはメチル基であり、mは0〜4の数であり、nは0または1である。)
で表される有機ケイ素化合物とを白金族金属系触媒の存在下で反応させることを含む前記重合体にシラノール基含有基を導入する方法。
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