JP4520234B2 - 管・ケーブル類の支持具の設置方法及び管・ケーブル類の支持具 - Google Patents

管・ケーブル類の支持具の設置方法及び管・ケーブル類の支持具 Download PDF

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Description

本発明は、コンクリート天井から管類又はケーブル類を吊り下げるために用いられる管・ケーブル類の支持具をコンクリート天井に設置する方法及び管・ケーブル類の支持具に関する。
コンクリート天井に、管類(保護管等)又はケーブル類(ケーブル)を吊り下げて支持させるために管・ケーブル類の支持具(以下、単に支持具と記載する)が用いられている。前記コンクリート天井は、金属板製のデッキプレートの上面にコンクリートが打設されて構築される天井である。
また、前記支持具としては、例えば特許文献1に開示されるような支持具が挙げられる。図8に示すように、支持具90は、全体が合成樹脂材料より形成されている。支持具90は方形状をなす接着板91と、接着板91の両側に連結部92を介して連設された仮接着板93と、前記接着板91の下面に一体に設けられたフック94とより構成されているものである。また、前記接着板91の上面には接着剤が塗布され、一対の仮接着板93の上面には両面接着テープが予め接着されている。
そして、上記構成の支持具90がコンクリート天井の下面に固着される。詳細には、まず、接着板91に接着剤を塗布し、その接着板91を接着剤を介してデッキプレートの下面に密着させると同時に、各仮接着板93の両面接着テープをデッキプレートの下面に密着させて両面接着テープを介して各仮接着板93をデッキプレートの下面に接着させる。すると、両面接着テープによって、接着剤がデッキプレートの下面に密着した状態が維持され、接着剤が硬化した後は、該接着剤によって支持具が天井面に固着される。そして、コンクリート天井に固着された支持具90のフック94に管類又はケーブル類を支持させると、該支持具90によってコンクリート天井に管類又はケーブル類が吊り下げられる。
特開平10−148276号公報([0008]〜[0012]、図1)
ところが、特許文献1に記載の支持具90を用いて管類又はケーブル類をコンクリート天井から吊り下げた場合、フック94に支持された管類又はケーブル類の荷重が、フック94の真上に位置する接着剤に対して下方への引張り力として作用する。このため、前記引張り力によって接着剤が下方へ引張られ接着板91とコンクリート天井との接着が確実に行われなくなってしまう。その結果、接着剤によってコンクリート天井に固着された支持具90に管類又はケーブル類を支持させると、支持具90がコンクリート天井から落下するおそれがあるという問題があった。
そこで、支持具90を接着剤によってデッキプレートの下面に接着するのではなく、支持具90をデッキプレートに直接的に支持させることが考えられる。支持具90をデッキプレートに直接的に支持させるには、まず、デッキプレート上面にコンクリートを打設する前に、デッキプレートに該デッキプレートを上下方向に貫通する貫通孔を穿設する。次いで、貫通孔にフック94を通過させて該フック94をデッキプレートの下面から下方へ突出させ、さらに、接着板91及び仮接着板93の下面を貫通孔の周縁部となるデッキプレートの上面に当接させて支持具90をデッキプレートに支持させる。最後に、デッキプレートの上面にコンクリートを打設し、該コンクリート内に支持具90を埋設する。
そして、支持具90のフック94に管類又はケーブル類を支持させると、管類又はケーブル類の荷重によって支持具90は下方へ引張られるが、接着板91及び仮接着板93の下面がデッキプレートの上面に当接している。このため、下方への引張り力は、デッキプレートに受承され、支持具90がデッキプレートから落下するおそれがなくなり、支持具90によって管類又はケーブル類をコンクリート天井に安定した状態で吊り下げることが可能となる。
ところで、支持具90をデッキプレートに支持させる方法において、デッキプレートの上面に打設されたコンクリートが、貫通孔を通過してデッキプレートの下方へ漏れ出ないようにしなければならない。コンクリートの漏れを防止する方法としては、フック94の基端部の外周面が貫通孔の内周面に密接するようにフック94を貫通孔に押し込んで嵌合させることが考えられる。しかし、フック94の基端部を貫通孔に嵌合させただけでは、コンクリートが接着板91及び仮接着板93の下面とデッキプレートの上面との間から貫通孔内に侵入してしまい、コンクリートがデッキプレートの下方へ漏れ出でしまうおそれがあった。また、フック94を貫通孔に嵌合させるには、貫通孔の内周面がフック94の基端部の外周面に密接するように、デッキプレートに貫通孔を精度良く穿設しなければならず、貫通孔の穿設作業が非常に面倒であり支持具90のデッキプレートに対する設置作業が非常に面倒であるという問題があった。
本発明の目的は、コンクリート天井の構築時に貫通孔からコンクリートが漏れ出ることを防止することができるとともに、デッキプレートに対する設置作業を容易に行うことができる管・ケーブル類の支持具の設置方法及び管・ケーブル類の支持具を提供することにある。
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、デッキプレートの上面にコンクリートが打設されてなるコンクリート天井に設置され該コンクリート天井から管類又はケーブル類を吊り下げるために用いられる管・ケーブル類の支持具の前記コンクリート天井に対する設置方法であって、前記管・ケーブル類の支持具は、前記デッキプレートに穿設された貫通孔を閉鎖して前記デッキプレートの上面に固着される固着部と、該固着部から延設されデッキプレートよりも下方位置で前記管類又はケーブル類を支持可能とする支持部と、該支持部が延設されている固着部の下面に貼着された粘着テープとよりなり、前記デッキプレートに貫通孔を穿設し、前記支持部をデッキプレートの上面側から前記貫通孔内に挿入するとともに前記固着部をデッキプレートの上面に押し付け、前記粘着テープによって前記固着部の下面を前記貫通孔の周縁全周に亘ってデッキプレートの上面に接着するとともに前記固着部によって前記貫通孔を閉鎖するようにして管・ケーブル類の支持具をデッキプレートの上面に設置することを要旨とする。
したがって、請求項1に記載の管・ケーブル類の支持具の設置方法によれば、支持部が延設された側に位置する固着部の下面を、貫通孔の周縁部たるデッキプレートの上面に支持させるとともに、固着部の下面と貫通孔の周縁部たるデッキプレートの上面とを粘着テープによって接着して支持具をデッキプレートに設置した。このため、固着部によって貫通孔を閉鎖した状態が維持されて、固着部の下面とデッキプレートの上面との間にコンクリートが侵入し、さらには貫通孔内にコンクリートが侵入することを阻止できる。したがって、コンクリート天井の構築時に、貫通孔からコンクリートが漏れ出ることを防止することができる。また、固着部及び粘着テープによって貫通孔内へのコンクリートの侵入を防止したため、支持部の外面と貫通孔の内周面との間にコンクリートが侵入し、さらにそのコンクリートがデッキプレート下方へ漏れ出てしまうおそれを考慮する必要がない。したがって、管・ケーブル類の支持具のデッキプレートへの設置時に、例えば、支持部の外面と貫通孔の内周面との間をコンクリートが通過するのを阻止するために貫通孔の内周面が支持部に密接するようにデッキプレートに貫通孔を精度良く穿設する必要がない。すなわち、デッキプレートに対する貫通孔の穿設作業を容易に行うことができ、管・ケーブル類の支持具のデッキプレートへの設置作業を容易に行うことができる。粘着テープは、例えば、接着剤のように硬化して所要の接着強度が発揮されるまでに時間を要することなく接着強度を速やかに発揮することができる。このため、固着部の下面と貫通孔の周縁部となるデッキプレートの上面とを接着した直後から所要の接着強度を発揮することができる。したがって、固着部の下面と貫通孔の周縁部となるデッキプレートの上面とを粘着テープにて接着した直後に、コンクリートを打設してコンクリート天井を構築しても、粘着テープの粘着力により固着部とデッキプレートとの接着状態を維持することができる。
請求項2に記載の発明は、デッキプレートの上面にコンクリートが打設されてなるコンクリート天井に設置され該コンクリート天井から管類又はケーブル類を吊り下げるために用いられる管・ケーブル類の支持具であって、前記デッキプレートに穿設された貫通孔を閉鎖して前記デッキプレートの上面に固着される固着部と、該固着部から延設されデッキプレートよりも下方位置で前記管類又はケーブル類を支持可能とする支持部と、該支持部が延設されている固着部の下面に貼着された粘着テープとよりなり、前記支持部はデッキプレートの上面側から前記貫通孔内に挿入可能に形成され、前記固着部はデッキプレートの上面に押し付けられ、前記粘着テープによって前記固着部の下面が前記貫通孔の周縁全周に亘ってデッキプレートの上面に接着するとともに前記貫通孔を閉鎖可能に形成されていることを要旨とする。
したがって、請求項2に記載の管・ケーブル類の支持具によれば、支持部が延設されている固着部の下面を、貫通孔の周縁部たるデッキプレートの上面に支持させるとともに、固着部の下面と貫通孔の周縁部たるデッキプレートの上面とを粘着テープによって接着して支持具をデッキプレートに設置することができる。このため、固着部によって貫通孔を閉鎖した状態が維持されて、固着部の下面とデッキプレートの上面との間にコンクリートが侵入し、さらには貫通孔内にコンクリートが侵入することを阻止できる。したがって、コンクリート天井の構築時に、貫通孔からコンクリートが漏れ出ることを防止することができる。また、固着部及び粘着テープによって貫通孔内へのコンクリートの侵入を防止したため、支持部の外面と貫通孔の内周面との間にコンクリートが侵入し、さらにそのコンクリートがデッキプレート下方へ漏れ出てしまうおそれを考慮する必要がない。したがって、管・ケーブル類の支持具のデッキプレートへの設置時に、例えば、支持部の外面と貫通孔の内周面との間をコンクリートが通過するのを阻止するために貫通孔の内周面が支持部に密接するようにデッキプレートに貫通孔を精度良く穿設する必要がない。すなわち、デッキプレートに対する貫通孔の穿設作業を容易に行うことができ、管・ケーブル類の支持具のデッキプレートへの設置作業を容易に行うことができる。さらに、固着部の下面に接着手段が予め設けられているため、支持具をデッキプレートに設置する作業を行うその時に、固着部の下面に接着手段を設ける場合と比較して、支持具のデッキプレートへの設置作業、ひいては、管類又はケーブル類をコンクリート天井に吊り下げる作業を簡易化することができる。粘着テープは、例えば、接着剤のように硬化して所要の接着強度が発揮されるまでに時間を要することなく接着強度を速やかに発揮することができる。このため、固着部の下面と貫通孔の周縁部となるデッキプレートの上面とを接着した直後から所要の接着強度を発揮することができる。したがって、固着部の下面と貫通孔の周縁部となるデッキプレートの上面とを粘着テープにて接着した直後に、コンクリートを打設してコンクリート天井を構築しても、粘着テープの粘着力により固着部とデッキプレートとの接着状態を維持することができる。
請求項3に記載の発明は、前記支持部の好適な一態様について言及するものである。すなわち、請求項2に記載の管・ケーブル類の支持具において、前記支持部は固着部から延設された取付部よりなり、該取付部は管類又はケーブル類を支持する支持部材を取付け可能であることを要旨とする。
請求項4に記載の発明は、前記支持部の好適な一態様について言及するものである。すなわち、請求項2に記載の管・ケーブル類の支持具において、前記支持部は、固着部から延設された取付部と、該取付部に取付けられ管類又はケーブル類を支持する支持部材とよりなることを要旨とする。
請求項5に記載の発明は、前記支持部材の好適な一態様について言及するものである。すなわち、請求項3又は請求項4に記載の管・ケーブル類の支持具において、前記支持部材は手により折り曲げ可能な線材よりなる。したがって、線材を手により折り曲げて、管類又はケーブル類を線材にて保持するのに好適な形状に容易に変形させることができる。
請求項6に記載の発明は、前記支持部の好適な一態様について言及するものである。すなわち、請求項2に記載の管・ケーブル類の支持具において、前記支持部は手により折り曲げ可能な線材よりなる。したがって、線材を手により折り曲げて、管類又はケーブル類を線材にて保持するのに好適な形状に容易に変形させることができる。
請求項7に記載の発明は、請求項5又は請求項6に記載の管・ケーブル類の支持具において、前記線材によって支持された管類又はケーブル類に対して前記デッキプレートの下面より下方位置で当接可能な当接部を備えることを要旨とする。したがって、管類又はケーブル類が固着部に向かって線材によって引寄せられた状態で該線材に支持されたとき、当接部と管類又はケーブル類との当接によって管類又はケーブル類をデッキプレートの下面及び貫通孔から離れた位置に支持することができる。したがって、線材に支持された管類又はケーブル類が、デッキプレートの下面と貫通孔との境界端縁に接触してしまうのを当接部によって阻止することができる。
請求項8に記載の発明は、請求項2〜請求項7のいずれか一項に記載の管・ケーブル類の支持具において、前記貫通孔の内面に当接して固着部を位置決めする位置決め部を備えることを要旨とする。したがって、コンクリート天井の構築時に固着部にコンクリート打設圧が作用し、固着部に対して該固着部を貫通孔の径方向へ移動させる力が作用しても位置決め部が貫通孔の内面に速やかに当接する。このため、貫通孔の周縁部たるデッキプレートの上面に対し、固着部の一面が大きく相対移動することが規制され、両面を接着する接着手段に大きな負荷が作用することを抑制できる。
請求項に記載の発明は、請求項2〜請求項8のいずれか一項に記載の管・ケーブル類の支持具において、前記粘着テープは粘着面に剥離紙が貼着され、該剥離紙には切り込みが形成されていることを要旨とする。したがって、剥離紙を粘着テープの粘着面から剥離したとき、剥離紙における切り込みの両側部を切り込みに沿って粘着面から剥離することができる。このため、例えば、剥離紙に切り込みが形成されていない場合と比較して、剥離紙を粘着テープの粘着面から剥離しやすくできる。また、粘着面から剥離された剥離紙を、固着部の一面に対してほぼ水平となる方向へ引張って剥離紙が支持部に接触したとき、剥離紙における切り込みの両側が、該切り込みを境として支持部の両側に分断され、剥離紙をそのまま引張り続けることが可能となる。
請求項10に記載の発明は、請求項に記載の管・ケーブル類の支持具において、前記剥離紙には把持片が設けられていることを要旨とする。したがって、把持片を指で把持することができる。このため、例えば、剥離紙に把持片が形成されず、剥離紙の一部を粘着テープから剥離し、その剥離された剥離紙の一部を指で摘んで剥離紙の剥離作業を行う場合と比較して、把持片を形成したことにより剥離紙の剥離作業を簡易化することができる。
本発明によれば、コンクリート天井の構築時に貫通孔からコンクリートが漏れ出ることを防止することができるとともに、デッキプレートに対する設置作業を容易に行うことができる。
(第1実施形態)
以下、本発明を具体化した管・ケーブル類の支持具の設置方法及び管・ケーブル類の支持具の一実施形態を図1〜図3にしたがって説明する。
図1に示すように、管・ケーブル類の支持具(以下、単に「支持具」と記載する)10は、ケーブル(ケーブル類)Dを、建物内のコンクリート天井Tから吊り下げ支持するために用いられる。コンクリート天井Tは、金属板製のデッキプレートPの上面にコンクリートを打設して構築され、デッキプレートPとコンクリートが硬化してなるコンクリート層Cとよりなる。デッキプレートPは金属板に、下方へ突出する長尺状の突条部Paを複数並列に形成して凹凸状に形成されている。デッキプレートPにおいて、突条部Paの底部Pbには、支持具10を設置するための円孔状の貫通孔Pcが底部Pbをその厚み方向へ貫通して穿設されるようになっている。
支持具10は、前記デッキプレートPの底部Pbの上面Pdに固着される固着部20と、ケーブルDを支持可能とする支持部40とを備えている。前記固着部20は合成樹脂材料より形成され剛性を有する円盤状をなす。固着部20の直径は、貫通孔Pcの直径より大きく形成されている。固着部20の中央部には円柱状をなす取付部21が下方へ延びるように形成され、該取付部21は線材30を取付け可能に形成されている。前記線材30は手によって自在に折り曲げ可能なバインド線よりなり、線材30は支持部材を構成し、この線材30と取付部21とによって支持具10の支持部40が構成されている。
取付部21は、その基端部における径方向への最大長さが貫通孔Pcの直径より小さく形成されて貫通孔Pc内に挿入可能に形成されている。そして、固着部20は、取付部21を貫通孔Pc内に挿入したとき、該取付部21の外周に位置する固着部20の一面たる下面22が貫通孔Pcの周縁部となる底部Pbの上面Pdに当接し、固着部20は貫通孔Pcを閉鎖可能な大きさに形成されている。
図2に示すように、取付部21よりも外周側となる固着部20下面22の円環状部には接着手段としての粘着テープ26が貼着されている。この粘着テープ26は一面(上面)が固着部20の下面22に貼着され、他面(下面)に粘着剤が塗布されている。そして、取付部21を貫通孔Pc内に挿入したとき、粘着テープ26によって、固着部20の下面22が、貫通孔Pcの周縁部となる底部Pbの上面Pdに接着され、該固着部20が底部Pbの上面Pdに固着されるようになっている。また、粘着テープ26の他面の粘着剤の表面には、該粘着テープ26と同形状をなす剥離紙23が貼着され、この剥離紙23は支持具10をデッキプレートPに設置するときに剥離される。剥離紙23には、固着部20の径方向に沿って直線状に延びる切り込み23aが形成されている。剥離紙23において、取付部(吊り部40)21を介した切り込み23aの反対側には指で把持可能な把持片23bが突出形成されている。
前記取付部21の軸線方向への長さは、固着部20の下面22を底部Pbの上面Pdに当接させたとき(粘着テープ26によって、固着部20の下面22が底部Pbの上面Pdに接着されたとき)、取付部21の先端面が底部Pbの下面より下方へ突出するように設定されている。また、取付部21の先端面には、前記線材30にてケーブルDを支持したとき、ケーブルDが当接可能な当接面21cが形成されている。すなわち、取付部21はケーブルDが当接する当接部として支持具10に設けられている。
取付部21には、挿通孔21aが該取付部21の径方向へ貫通して形成されている。さらに、取付部21の下部には、挿通孔21aの両開口に連通する溝21bが、挿通孔21aから取付部21の軸方向に沿って下方へ延びるように凹設されている。そして、図1に示すように、挿通孔21aには線材30が挿通され、この線材30と取付部21とよりなる支持部40が支持具10に構成されている。挿通孔21aに挿通された線材30は、両側がそれぞれ挿通孔21aの両開口から取付部21の外部に引き出され、さらに、溝21b内に沿うように配設されている。そして、この線材30は、ケーブルDを包囲しその両端を結束することによりケーブルDを保持することができる。
さて、上記支持具10をデッキプレートPに設置し、該支持具10を使用してケーブルDをコンクリート天井Tから吊り下げるには、まず、支持具10を設置するデッキプレートPの突条部Paの底部Pbに貫通孔Pcを穿設する。このとき、貫通孔Pcの大きさは、取付部21が底部Pbを貫通することが可能であり、固着部20によって閉鎖可能であればよい。このため、例えば、取付部21を貫通孔Pc内に挿入したとき、貫通孔Pcの内周面が取付部21の外周面に密接するように、貫通孔Pcを精度よく底部Pbに穿設する必要がない。なお、貫通孔Pcは直径が大きすぎると、粘着テープ26を底部Pbの上面Pdに貼着できなくなるため好ましくない。
そして、固着部20の下面22に貼着された粘着テープ26の剥離紙23を粘着テープ26の粘着面から剥離する。詳細には、把持片23bを指にて把持し、剥離紙23を粘着面から剥離する方向へ引張る。すると、剥離紙23は切り込み23aに沿って粘着面から剥離されていく。さらに、粘着面から剥離された剥離紙23を、把持片23b側へ引張ると剥離紙23はその内周が取付部21又は線材30に接触するが、切り込み23aから剥離紙23が分割され、切り込み23aの両側が取付部21の径方向外側を通過して引張った方向へと移動される。したがって、例えば、切り込み23aが剥離紙23に形成されていない場合のように、剥離紙23が取付部21又は線材30に接触したとき剥離紙23が破れる等する不具合が発生しない。
次に、図1及び図3に示すように、線材30をデッキプレートPの内側から貫通孔Pc内に挿入し、さらに取付部21を貫通孔Pc内に挿入する。そして、固着部20を底部Pbに押し付け、粘着テープ26の粘着面を底部Pbの上面Pdに接着する。この結果、粘着テープ26を介して固着部20の下面22が貫通孔Pcの周縁部たる底部Pbの上面Pdに当接して支持具10がデッキプレートPに支持される。また、固着部20の下面22が、貫通孔Pcの周縁部となる底部Pbの上面Pdに粘着テープ26によって接着されるとともに、固着部20がデッキプレートPに固着される。すなわち、固着部20の下面22と底部Pbの上面Pdとの間が粘着テープ26によって接着されることによって、貫通孔Pcの周縁部はシールされるとともに、貫通孔Pcが固着部20によって閉鎖される。
次いで、貫通孔Pcを通過してデッキプレートPの下側に延びる線材30を用いてケーブルDを結束保持する。ケーブルDを保持した線材30は、ケーブルDの荷重によって下方へ引張られ、その線材30の両側部が溝21b内に入り込む。このため、例えばケーブルDにその軸方向へ移動させる力が作用したとき、線材30が溝21bの内面に当接して線材30が移動することが阻止され、ケーブルDの移動が規制される。また、線材30によってケーブルDが支持具10(固着部20)に向かって引寄せられた状態で線材30に保持されたとき、ケーブルDは当接面21cに当接する。このため、ケーブルDはデッキプレートPよりも下方へ離れた位置で線材30に支持され、底部Pbの下面と貫通孔Pcとの境界にケーブルDが接触することが防止される。
そして、ケーブルDがデッキプレートPに吊り下げて支持された状態では、支持具10は固着部20によって底部Pbの上面Pdに支持されている。このため、ケーブルDの荷重により、線材30を介して固着部20には下方への引張り力が作用するが、支持具10がデッキプレートPから落下するおそれは全くなく、支持具10によってケーブルDを安定した状態でコンクリート天井Tから吊り下げることができる。
さて、コンクリート天井Tを構築するために、デッキプレートPの上面にコンクリートが打設される。このとき、支持具10にはコンクリート打設圧が作用するが、支持具10は、固着部20が粘着テープ26によって底部Pbの上面Pdに接着されているため、コンクリート打設圧によって支持具10が底部Pbから浮き上がることが阻止される。
したがって、デッキプレートPの上面にコンクリートが打設されても、支持具10は移動することなく、固着部20の下面22と貫通孔Pcの周縁部たる底部Pbの上面Pdとの間は粘着テープ26によって接着された状態が維持される。その結果、支持具10のデッキプレートPへの設置時に、貫通孔Pcと取付部21との間にコンクリートが侵入するのを防止するために、貫通孔Pcに取付部21が嵌合するように、貫通孔Pcを精度よく底部Pbに穿設する必要もない。
そして、コンクリート天井Tの構築時に、固着部20の下面22と貫通孔Pcの周縁部たる底部Pbの上面Pdとの間から貫通孔Pc内にコンクリートが侵入することが阻止できる。このため、支持具10をデッキプレートPに支持させるように設置しても、貫通孔PcからデッキプレートPの下方へコンクリートが漏れ出ることが防止される。
上記実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)固着部20によって貫通孔Pcを閉鎖し、固着部20の下面22を底部Pbの上面Pdに当接、支持させた状態で、該固着部20の下面22と貫通孔Pcの周縁部たる底部Pbの上面Pdとを粘着テープ26によって接着した。このため、デッキプレートPに支持具10が設置された状態では、固着部20の下面22と貫通孔Pcの周縁部たる底部Pbの上面Pdとの間にコンクリートが侵入することが阻止でき、貫通孔Pc内にコンクリートが侵入することを阻止することができる。したがって、デッキプレートPに支持具10を支持させても、コンクリート天井Tの構築時に貫通孔Pcからコンクリートが漏れ出ることを防止することができる。
(2)また、固着部20及び粘着テープ26によって貫通孔Pc内へのコンクリートの侵入を阻止した。このため、例えば、貫通孔Pc内へのコンクリートの侵入を阻止するため、貫通孔Pcの内周面が取付部21の外周面に密接するようにデッキプレートPに貫通孔Pcを精度良く穿設する必要がない。したがって、デッキプレートPへの貫通孔Pcの穿設作業を容易に行うことができ、支持具10のデッキプレートPへの設置作業を容易に行うことができる。
(3)固着部20の下面22と貫通孔Pcの周縁部たる底部Pbの上面Pdとを粘着テープ26によって接着した。このため、デッキプレートPに支持具10が設置されコンクリート天井Tの構築時に支持具10にコンクリート打設圧が作用しても、支持具10が移動することが阻止され、固着部20によって貫通孔Pcを閉鎖した状態を維持することができ貫通孔Pc内にコンクリートが侵入することが阻止できる。
(4)支持具10にはケーブルDによって下方への引張り力が作用するが、固着部20の下面22を底部Pbの上面Pdに当接させたため、下方への引張り力によって支持具10がデッキプレートPから落下することを防止することができる。
(5)固着部20の下面22には粘着テープ26が予め貼着されている。このため、支持具10をデッキプレートPに設置するその時に、固着部20の下面22の形状に沿うように粘着テープ26を貼着する場合と比較して、支持具10のデッキプレートPへの設置作業、ひいては、ケーブルDをコンクリート天井Tに吊り下げ支持させる作業を簡易化することができる。
(6)固着部20の下面22と底部Pbの上面Pdとの接着手段として粘着テープ26を用いた。粘着テープ26は該粘着テープ26を底部Pbの上面Pdに接合した直後から所要の接着強度を発揮することができる。このため、例えば、接着剤のように硬化するまで所要の接着強度が発揮されない場合と異なり、固着部20の下面22を底部Pbの上面Pdに接合した直後に、デッキプレートP上面へのコンクリートの打設作業を行うことができ、コンクリート天井Tの構築作業の作業時間を短くできる。
(7)手により折り曲げ可能な線材30を支持部材として用いてケーブルDを支持する構成としたため、ケーブルDを保持し支持具10に吊り下げ支持させる作業を容易に行うことができる。
(8)線材30によってケーブルDが支持具10に向かって引寄せられたとき、ケーブルDが当接面21cに当接するため、ケーブルDは底部Pbの下面より下方へ離れた位置で支持される。したがって、該ケーブルDが貫通孔Pcと底部Pbの下面との境界に接触することを阻止でき、ケーブルDが境界端縁に接触することにより損傷を受けてしまう不都合の発生を阻止できる。
(9)剥離紙23の切り込み23aによって、剥離紙23を粘着テープ26の粘着面から剥離しやすくして、剥離紙23の一部が粘着面に残ってしまう不都合の発生を抑制することができる。また、剥離紙23を手前に引張ったとき、切り込み23aによって取付部21の両側へ剥離紙23が分断され、剥離紙23を速やかに手元に持ってくることができる。したがって、例えば、剥離紙23に切り込み23aが形成されず、剥離紙23を、取付部21及び線材30に沿って下方へ移動させた後、剥離紙23を手元に持ってくる場合と比較して、剥離紙23の剥離作業を容易に行うことができる。
(10)把持片23bによって、剥離紙23を粘着テープ26から剥離する作業を容易に行うことができる。
(第2実施形態)
図4(a)及び(b)には上記第1実施形態の変更例たる第2実施形態に係る支持具10を示す。なお、以下においては第1実施形態に係る支持具10との相違点についてのみ説明し、第1実施形態に係る支持具10の部材と同一、同等又は類似の部材には同じ番号を付し、説明を省略する。
図4(a)及び(b)に示すように、支持具10において、固着部20は、大径部20aと、大径部20aの下側に一体形成され大径部20aよりも小径をなす小径部20bとより形成されている。固着部20における小径部20bの中央部には先端に向かうに従い先細状をなす位置決め部50が下方へ延設されている。そして、位置決め部50の外周部となる小径部20b(固着部20)の下面(一面)22に粘着テープ26が貼着されている。
また、支持具10において、固着部20及び位置決め部50を貫通して一対の挿入孔32が形成され、この一対の挿入孔32に線材30の両部がそれぞれ挿入されて固着部20に線材30が一体的に設けられている。なお、線材30の直径は挿入孔32の直径とほぼ同じ又はわずかに小さく形成され、挿入孔32内に線材30が挿入された状態では該線材30と挿入孔32との間にほとんど隙間ができないようになっている。また、大径部20aに粘着テープ等を貼着して挿入孔32を閉鎖してもよい。
そして、第2実施形態の支持具10は、固着部20と支持部としての線材30とより構成され、さらに、固着部20に一体形成された位置決め部50を備えた構成となっている。位置決め部50及び線材30を貫通孔Pc内に挿入し、固着部20を粘着テープ26にて上面Pdに接着して支持具10をデッキプレートPに設置しコンクリート天井Tを構築すると、大径部20aの下側と底部Pbの上面Pdとの間にコンクリートが侵入する。
したがって、上記構成の第2実施形態においても第1実施形態に記載の(1)〜(7)、(9)及び(10)と同様な効果を奏する。さらに、第2実施形態の支持具10においては、支持具10にコンクリート打設圧が作用したとき、位置決め部50が貫通孔Pcの内面に速やかに当接する。このため、貫通孔Pcの周縁部たるデッキプレートPの上面Pdに対し、固着部20の下面22が大きく相対移動することが規制され、両面を接着する粘着テープ26に大きな負荷が作用することを抑制できる。したがって、粘着テープ26による固着部20の下面22と底部Pbの上面Pdとの接着状態を維持することができる。なお、粘着テープ26による固着部20の下面22と、底部Pbの上面Pdとの接着によって、貫通孔Pc内へのコンクリートの侵入、さらには、デッキプレートP下方へのコンクリートの漏れ出しは防止されている。このため、位置決め部50の外周面と貫通孔Pcの内周面との密接によって、貫通孔Pc内へのコンクリートの侵入を防止する必要はない。したがって、位置決め部50を貫通孔Pc内に挿入したとき、貫通孔Pcの内周面が位置決め部50の外周面に密接するように精度良く底部Pbに穿設する必要はない。
また、第2実施形態の支持具10においては、例えば、コンクリート天井Tが構築された後、デッキプレートPを除去しても、大径部20aの下面とコンクリート層C下部のコンクリートとの当接により、支持具10をコンクリート層Cに支持することができ、支持具10のコンクリート層Cからの落下を防止することができる。
なお、上記実施形態に係る設置方法及び支持具10は、本発明の一実施形態を示すものにすぎず、それぞれ、本発明の趣旨から逸脱しない範囲で変形することが可能である。例えば、以下に記すように変形することも可能であり、また、各変形例を、互いに矛盾しない範囲内で適宜組み合わせて実施することも可能である。
・ 図5に示すように、第2実施形態の支持具10をコンクリートに埋設するとき、挿入孔32に挿入された線材30が単独でコンクリート層C内に埋設されるようにしてもよい。なお、このとき、線材30の直径は挿入孔32の直径とほぼ同じ又はわずかに小さく形成され、挿入孔32内に線材30を挿入したとき、該線材30と挿入孔32との間にほとんど隙間ができないようになっている。
・ 図6に示すように、第1実施形態において、デッキプレートPの下面に断熱層Sが設けられたコンクリート天井Tに支持具10を設置する場合は、取付部21を延設し、該取付部21の下端が断熱層Sよりも下方へ突出するようにする。そして、断熱層Sよりも下方へ突出した取付部21の下端部に挿通孔21aを形成し、該挿通孔21aに線材30を挿通して取り付けてもよい。この図6に示す支持具10において、支持具10における支持部を取付部21のみとして構成してもよい。
・ 剥離紙23の切り込み23a及び把持片23bの少なくとも一方を削除してもよい。
・ 接着手段として粘着テープ26に具体化したが、固着部20の下面22に接着剤を塗布して接着手段としてもよい。
・ 第2実施形態において、位置決め部50の直径を実施形態よりも小さくし、支持具10が横方向へ移動したとき、位置決め部50が貫通孔Pcの内面に即座に当接しないように形成してもよい。すなわち、支持具10から位置決め部50の機能を削除してもよい。
・ 第2実施形態において、図7に示すように、固着部20を小径部20bを削除して大径部20aを固着部20とし、また、位置決め部50を削除して、支持具10を固着部20と、支持部(線材30)のみの構成としてもよい。このように構成した場合、固着部20の上面には挿入孔32を閉鎖するための粘着シール51を貼着する。したがって、この場合、粘着シール51によって、コンクリートが挿入孔32内に侵入することが阻止される。なお、線材30を固着部20に一体形成してもよく、支持部を線材30ではなくフック状をなす形状に形成してもよい。
・ 第1実施形態では、取付部21の先端に当接面21cを形成したが、以下のように変更してもよい。すなわち、取付部21の先端部に基端部より大径をなす当接部を形成し、その当接部の下面に当接面21cを形成するとともに、取付部21に線材30を挿通支持させる。そして、この取付部21を備えた支持具10においては、線材30にてケーブルDが保持されたとき、ケーブルDが当接面21cに当接してケーブルDが貫通孔Pcと底部Pbの下面との境界に接触することを阻止できる。このとき、当接面(当接部)21cは取付部21に設けられていることとなる。
・ 第1実施形態において、固着部20の下面に貫通孔Pcの直径よりわずかに小さい直径をなす位置決め部を延設し、この位置決め部から取付部21を延設してもよい。
・ 第1実施形態において、固着部20からの取付部21の突出長さを、当接面21cが底部Pbの下面と同一平面上に位置する長さに設定してもよく、取付部21を当接面21cが貫通孔Pc内に収容される長さに設定してもよい。
・ 第1実施形態では、線材30を取付部21に取付けて支持部40を構成したが、取付部21にフック部材を取付けて取付部21とフック部材とより支持部を構成してもよい。また、取付部21に線材30又はフック部材を一体形成して支持具10を形成してもよく、取付部21と線材30とが一体形成された部位が支持部を構成する。
・ 第1実施形態では、支持具10を、固着部20と、取付部21及び線材30よりなる支持部40とから構成したが、支持具10を、固着部20と、取付部21のみよりなる支持部とから構成してもよい。このとき、取付部21が当接部として機能する。さらには、取付部21を棒状に形成し、その取付部21の先端部に基端部より大径をなす当接部を形成し、その当接部の下面に当接面21cを形成する。そして、この当接部が貫通孔Pcの直径よりわずかに小さい直径をなすように形成した場合には、当接部によって位置決め部を構成してもよい。
・ 第1実施形態では、ケーブルDに当接する部位を面(当接面21c)としたが、面以外の形状としてもよい。すなわち、管類又はケーブル類が固着部20に向かって線材30によって引寄せられた状態で該線材30に支持されたとき、管類又はケーブル類をデッキプレートPの下面及び貫通孔Pcから離れた位置に保持することができるのであれば、当接部の形状は任意に設定してもよい。
・ 各実施形態では、固着部20の下面22に粘着テープ26を貼着したが、貫通孔Pcの周縁部となる底部Pbの上面に粘着テープ26を貼着しておき、その粘着テープ26に固着部20の下面22を接合してもよい。また、固着部20の下面22を底部Pbの上面に接着するそのときに、固着部20の下面22又は底部Pbの上面に接着剤を塗布してもよい。
・ 各実施形態では、固着部20を円盤状に形成したが、貫通孔Pcを閉鎖できるのであれば、固着部20の形状は四角板状、六角板状等に任意に変更してもよい。
・ 各実施形態では、支持具10にケーブルDを支持させたが、保護管等の管類を支持させてもよい。
第1実施形態の支持具をコンクリート天井に設置した状態を示す図。 支持具の固着部及び取付部を示す斜視図。 支持具にてケーブルを支持した状態を示す図。 (a)は第2実施形態の支持具を示す図、(b)は第2実施形態の支持具を示す平面図。 別例の支持具の設置状態を示す図。 別例の支持具の設置状態を示す図。 別例の支持具を示す図。 特許文献1に開示された支持具を示す斜視図。
符号の説明
D…ケーブル類としてのケーブル、P…デッキプレート、Pc…貫通孔、Pd…貫通孔の周縁部となるデッキプレートの上面、T…コンクリート天井、10…管・ケーブル類の支持具、20…固着部、21…支持部を構成する取付部、21c…当接部としての当接面、22…固着部の一面たる下面、23…剥離紙、23a…切り込み、23b…把持片、26…接着手段としての粘着テープ、30…支持部を構成する支持部材としての線材、40…支持部、50…位置決め部。

Claims (10)

  1. デッキプレートの上面にコンクリートが打設されてなるコンクリート天井に設置され該コンクリート天井から管類又はケーブル類を吊り下げるために用いられる管・ケーブル類の支持具の前記コンクリート天井に対する設置方法であって、
    前記管・ケーブル類の支持具は、前記デッキプレートに穿設された貫通孔を閉鎖して前記デッキプレートの上面に固着される固着部と、該固着部から延設されデッキプレートよりも下方位置で前記管類又はケーブル類を支持可能とする支持部と、該支持部が延設されている固着部の下面に貼着された粘着テープとよりなり、前記デッキプレートに貫通孔を穿設し、前記支持部をデッキプレートの上面側から前記貫通孔内に挿入するとともに前記固着部をデッキプレートの上面に押し付け、前記粘着テープによって前記固着部の下面を前記貫通孔の周縁全周に亘ってデッキプレートの上面に接着するとともに前記固着部によって前記貫通孔を閉鎖するようにして管・ケーブル類の支持具をデッキプレートの上面に設置することを特徴とする管・ケーブル類の支持具の設置方法。
  2. デッキプレートの上面にコンクリートが打設されてなるコンクリート天井に設置され該コンクリート天井から管類又はケーブル類を吊り下げるために用いられる管・ケーブル類の支持具であって、
    前記デッキプレートに穿設された貫通孔を閉鎖して前記デッキプレートの上面に固着される固着部と、該固着部から延設されデッキプレートよりも下方位置で前記管類又はケーブル類を支持可能とする支持部と、該支持部が延設されている固着部の下面に貼着された粘着テープとよりなり、
    前記支持部はデッキプレートの上面側から前記貫通孔内に挿入可能に形成され、前記固着部はデッキプレートの上面に押し付けられ、前記粘着テープによって前記固着部の下面が前記貫通孔の周縁全周に亘ってデッキプレートの上面に接着するとともに前記貫通孔を閉鎖可能に形成されていることを特徴とする管・ケーブル類の支持具。
  3. 前記支持部は固着部から延設された取付部よりなり、該取付部は管類又はケーブル類を支持する支持部材を取付け可能である請求項2に記載の管・ケーブル類の支持具。
  4. 前記支持部は、固着部から延設された取付部と、該取付部に取付けられ管類又はケーブル類を支持する支持部材とよりなる請求項2に記載の管・ケーブル類の支持具。
  5. 前記支持部材は手により折り曲げ可能な線材よりなる請求項3又は請求項4に記載の管・ケーブル類の支持具。
  6. 前記支持部は手により折り曲げ可能な線材よりなる請求項2に記載の管・ケーブル類の支持具。
  7. 前記線材によって支持された管類又はケーブル類に対して前記デッキプレートの下面より下方位置で当接可能な当接部を備える請求項5又は請求項6に記載の管・ケーブル類の支持具。
  8. 前記貫通孔の内面に当接して固着部を位置決めする位置決め部を備える請求項2〜請求項7のいずれか一項に記載の管・ケーブル類の支持具。
  9. 前記粘着テープは粘着面に剥離紙が貼着され、該剥離紙には切り込みが形成されている請求項2〜請求項8のいずれか一項に記載の管・ケーブル類の支持具。
  10. 前記剥離紙には把持片が設けられている請求項に記載の管・ケーブル類の支持具。
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