JP4437704B2 - 管・ケーブル類の支持具 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば、天井内に管を吊り下げ支持するために使用される管・ケーブル類の支持具に関する。
従来より、建物内の二重天井内に管類を吊り下げ支持するために、管・ケーブル類の支持具が用いられている。この支持具は、四角板状をなす固着部と、固着部の下面に一体形成された支持部とより構成され、前記支持部はフック状に形成されている。そして、上記構成の支持具は、固着部を二重天井を構成する内側の天井面に固着し、支持部に管類又はケーブル類を支持させることによって使用され、該支持具によって天井内に管類又はケーブル類を吊り下げ支持することができる。
上記支持具は、接着剤又は粘着剤を用いて固着部を天井面に固着して使用される。接着剤を用いて固着部を天井面に固着する場合は、固着部の上面に接着剤を塗布し、その接着剤を介して固着部を天井面に固着して支持具を天井面に固着する。粘着剤を用いる場合は、固着部の上面に両面粘着テープを貼着し、その粘着テープの粘着剤を介して固着部を天井面に固着して支持具を天井面に固着する。
ところが、接着剤は、該接着剤が硬化する前の状態にあるときは、強力な接着強度を発揮することができない。このため、接着剤を固着部の上面に塗布し、硬化する前の接着剤を天井面に密着させた直後は、接着剤が硬化するまで固着部を天井面に向かって押圧した状態を維持しなくてはならない。したがって、接着剤を用いて支持具を天井面に固着した場合には、固着部を手や器具等で押圧し続ける必要があり作業性が非常に悪いという問題があった。
一方、粘着剤は、その接着強度が、接着剤が硬化する前の状態にあるときの接着強度よりは強いが、硬化後の接着剤の接着強度より弱い。このため、粘着剤を用いて支持具を天井面に固着した場合には、固着部を手や器具等で押圧し続ける必要はないが、硬化した接着剤にて支持具を天井面に固着した場合と比較して接着強度が弱くなってしまうという問題があった。
すなわち、従来の支持具は接着剤又は粘着剤のみを使用して天井面に固着していたため、上記のような各種問題が発生していた。そこで、上記各種問題を解決するために、例えば特許文献1に開示されるような支持具が提案されている。図11に示すように、支持具90は、全体が合成樹脂材料より形成されている。そして、支持具90は方形状をなす接着板91と、接着板91の両側に連結部92を介して連設された仮接着板93と、前記接着板91の下面に一体に設けられたフック94とより構成されている。前記接着板91の上面には接着剤が塗布され、一対の仮接着板93の上面には両面接着テープが予め接着されている。
そして、支持具90を天井面に固着するには、まず、接着板91に接着剤を塗布し、その接着板91を接着剤を介して天井面に密着させると同時に、各仮接着板93の両面接着テープを天井面に密着させて両面接着テープを介して各仮接着板93を天井面に接着させる。すると、両面接着テープによって、接着剤が天井面に密着した状態が維持されるため、手や器具等で接着板91を天井面に向かって押圧し続けることなく接着剤を天井面に接着させた状態を維持することができる。そして、接着剤が硬化した後は、該接着剤によって支持具が天井面に固着されるため、両面接着テープ(粘着剤)にて支持具90を天井面に固着する場合と比較して、固着後に支持具90を天井面に強固に固着することができる。
特開平10−148276号公報([0008]〜[0012]、図1)
ところが、上記支持具90において、支持具90を両面粘着テープによって天井面に固着した直後、すなわち、接着剤が硬化する前の状態にあるとき、フック94に管類又はケーブル類を支持させると、管類又はケーブル類の荷重は、フック94の真上に位置する、硬化前の接着剤に対して下方への引張り力として作用する。その結果、両面接着テープによって接着剤を天井面に密着させていても、前記引張り力によって接着剤が下方へ引張られ接着剤と天井面との間に隙間が形成されてしまい、該隙間によって接着剤が硬化した後には十分な接着強度を発揮できなくなってしまう。したがって、支持具90を天井面に固着した直後にフック94に管類又はケーブル類を支持させることができず、直後に支持させた場合には、支持具90を天井面に強固に固着することができないという問題があった。
本発明は、固着部を構造面に仮固着した直後に支持部に管類又はケーブル類を支持させることができるとともに、固着部を構造面に強固に固着することができる管・ケーブル類の支持具を提供することにある。
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、建物内の構造体の構造面に固着される固着部と、管類又はケーブル類を支持する支持部とを備え、管類又はケーブル類を前記構造体から吊り下げ支持するために用いられる管・ケーブル類の支持具であって、接着剤が塗布されて該接着剤を介して前記構造面に固着部を固着するための接着面と、前記接着剤の硬化する前の接着強度よりも強く硬化した後の接着強度よりも弱い接着強度を有する粘着剤が塗布されて該粘着剤を介して前記固着部を構造面に仮固着させる仮固着面とを前記固着部の上面に有し、前記支持部は、前記仮固着面の直下となる固着部の下面に形成されていることを要旨とする。
また、請求項に記載の発明は、建物内の構造体の構造面に固着される固着部と、管類又はケーブル類を支持する支持部とを備え、管類又はケーブル類を前記構造体から吊り下げ支持するために用いられる管・ケーブル類の支持具であって、接着剤が塗布されて該接着剤を介して前記構造面に固着部を固着するための接着面と、前記接着剤の硬化する前の接着強度よりも強く硬化した後の接着強度よりも弱い接着強度を有する粘着剤が塗布されて該粘着剤を介して前記固着部を構造面に仮固着させる仮固着面とを前記固着部の上面に有するとともに、該固着部の上面は仮固着面と接着面とに二分され、前記支持部は、前記仮固着面と接着面の両面に跨る位置直下となる固着部の下面に形成されていることを要旨とする。
したがって、請求項1及び請求項に記載の管・ケーブル類の支持具によれば、支持部は、仮固着面の直下となる固着部下面に形成され、仮固着面には粘着剤が塗布されるようになっている。そして、接着面を接着剤を介して構造面に密着させ、仮固着面を粘着剤を介して構造面に接着させて固着部を構造面に仮固着した直後に、支持部に管類又はケーブル類を支持させたとき、管類又はケーブル類の荷重による下方への引張り力は仮固着面の粘着剤に作用する。このとき、この粘着剤の接着強度は硬化前の接着剤の接着強度より強く支持部に管類又はケーブル類を支持させても仮固着面を構造面に密着させるのに十分な強さである。このため、粘着剤によって固着部を構造面に仮固着した直後に支持部に管類又はケーブル類を支持させても、該粘着剤によって構造面と仮固着面との接着が維持され、接着剤が構造面に密着した状態が維持されて接着剤と構造面との間に隙間が形成されることなく接着剤が硬化する。したがって、固着部を構造面に仮固着した直後に、接着剤が硬化するのを待つことなく支持部に管類又はケーブル類を支持する作業を行うことができ、接着剤が硬化した後は粘着剤とともに接着剤によって固着部を構造面に強固に固着させることができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の管・ケーブル類の支持具において、前記仮固着面は、固着部の中心線に沿って帯状に延びるように設けられ、前記接着面は仮固着面の両側部に帯状に延びるように設けられていることを要旨とする。したがって、請求項2に記載の発明は請求項1において、接着剤が硬化した後は、粘着剤と、その粘着剤の両側部の接着剤とにより固着部が構造面に固着される。このため、例えば、仮固着面の両側部の接着面のうち一方の接着面のみに接着剤が塗布されている場合と比較して、接着剤による構造面への接着力を強くすることができ、固着部が構造面から離れることを阻止できる。
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の管・ケーブル類の支持具において、前記仮固着面は、固着部の中央部に設けられ、前記接着面は前記仮固着面の周部に設けられていることを要旨とする。したがって、請求項3に記載の発明は請求項1において、接着剤が硬化した後は、粘着剤と、その粘着剤の周部の接着剤とにより固着部が構造面に固着される。このため、例えば、仮固着面の周部の接着面のうち一部分のみに接着剤が塗布されている場合と比較して、接着剤による構造面への接着力を強くすることができ、固着部が構造面から離れることを阻止できる。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の管・ケーブル類の支持具において、前記固着部下面の中央部に前記支持部が設けられていることを要旨とする。したがって、請求項4に記載の発明は請求項1において、接着面の接着剤が硬化する前に管類又はケーブル類が支持部に支持された状態において、管類又はケーブル類の荷重による下方への引張り力は固着部下面における中央部と対応する位置に集中して作用することとなる。このため、例えば、支持部が固着部下面の端部に形成され、管類又はケーブル類の荷重による下方への引張り力が、固着部の端部に偏って作用する場合と異なり、接着剤による固着部の構造面への固着状態を安定したものとすることができる。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の管・ケーブル類の支持具において、前記支持部は、前記仮固着面における重心に位置する部位の直下となる固着部の下面に形成されていることを要旨とする。したがって、請求項5に記載の発明は請求項1〜請求項4のいずれか一項において、接着面の接着剤が硬化する前に管類又はケーブル類が支持部に支持された状態において、管類又はケーブル類の荷重による下方への引張り力は仮固着面における重心に位置する部位に集中して作用することとなる。このため、例えば、支持部が仮固着面における端部と対応する固着部の下面に形成され下方への引張り力が、仮固着面に塗布された粘着剤の一部に偏って作用する場合と異なり、粘着剤による固着部の構造面への仮固着状態を安定したものとすることができる。
請求項に記載の発明は、請求項に記載の管・ケーブル類の支持具において、前記支持部は、該支持部の基端部の半分以上が仮固着面側に含まれるように固着部の下面に形成されていることを要旨とする。したがって、請求項に記載の発明は請求項において、仮固着面が固着部の上面を二分するように設けられているため、その仮固着面及び接着面に塗布される粘着剤及び接着剤の塗布面積を広くすることができる。このため、支持部に管類又はケーブル類が支持されても、粘着剤によって固着部を構造面により強固に仮固着することができ、接着剤によって固着部を構造面に強固に固着することができる。また、支持部は、仮固着面寄りに形成されているため、支持部に管類又はケーブル類が支持されても、粘着剤によって固着部を構造面により強固に仮固着することができる。
本発明によれば、固着部を構造面に仮固着した直後に支持部に管類又はケーブル類を支持させることができるとともに、固着部を構造面に強固に固着することができる。
以下、本発明を具体化した管・ケーブル類の支持具の一実施形態を図1〜図3にしたがって説明する。
図3に示すように、管・ケーブル類の支持具(以下、単に「支持具」と記載する)10は、管(管類)Dを、建物内の二重天井の内側の天井(構造体)Tから吊り下げ支持するために用いられる。支持具10は、前記天井Tの天井面(構造面)Mに固着される固着部20と、管Dを支持するための支持部30とを備えている。図1に示すように、支持具10は合成樹脂より形成されている。前記固着部20は剛性を有する正方形状の板状をなし、固着部20はその上面21に、固着部20の中心線Lに沿って上面21に帯状に延びる仮固着面22と、上面21において仮固着面22の両側部に帯状に延びる接着面23とを有する。
前記仮固着面22は一定の幅を有し、その長さ方向が前記中心線Lに沿うように固着部20の上面21に設けられている。この仮固着面22には粘着テープ26が貼着されている。この粘着テープ26は一面(下面)が仮固着面22に貼着され、他面(上面)に粘着剤が塗布されている。すなわち、仮固着面22には、粘着テープ26の基材(図示せず)を介して粘着剤が塗布されている。粘着剤の接着強度は、支持具10を粘着テープ26によって天井面Mに固着し、支持部30に管Dやケーブル類を支持させたとき、天井面Mから支持具10が落下しない強さに設定されている。なお、粘着テープ26の他面の粘着剤の表面には剥離紙(図示せず)が貼着され、剥離紙は支持具10を使用するときに剥離される。
固着部20の上面21において、仮固着面22の長さ方向の両側縁に沿って溝24が凹設されている。固着部20の上面21において、両溝24よりも外側にはそれぞれ接着面23が設けられている。一対の接着面23は、それぞれ仮固着面22の両側部において前記溝24が接着面23との境界線となるように固着部20の上面21に設けられている。各接着面23の幅方向への長さと、仮固着面22の幅方向への長さとが等しくなっている。すなわち、固着部20の上面21は、仮固着面22と一対の接着面23とによって3分割されている。各接着面23には穴23aが複数箇所に凹設されている。そして、支持具10を使用する際には、各接着面23に接着剤Pが塗布されるようになっている。
なお、前記接着剤Pとしては熱硬化性樹脂系(エポキシ樹脂系、フェノール樹脂系、)、熱可塑性樹脂系(ポリ酢酸ビニル系、ポリアミド系)、ゴム系(シリコーンゴム系、ポリウレタンゴム系)、複合系(ゴム/フェノール系、エポキシ/ナイロン系)のいずれを使用してもよい。前記熱可塑性樹脂系の接着剤Pとしては、例えばホットメルト接着剤が挙げられる。
ここで、図2のグラフは本実施形態で使用される接着剤Pと粘着テープ26の接着強度に関するグラフであり、横軸に時間を示し、縦軸に前記粘着テープ26(粘着剤)及び接着剤Pの接着強度を示す。このグラフに示すように、接着剤Pは、接着面23に塗布された直後の初期の段階である「濡れ」の状態では接着強度が最も弱く、時間の経過とともに硬化していくに従い接着強度が徐々に強くなっていく。そして、接着剤Pは、硬化した後は、硬化する前の接着強度より非常に強くなり、一定の接着強度を有する。一方、前記粘着テープ26(粘着剤)の接着強度は、接着剤Pが接着面23に塗布された直後の初期の段階の接着強度よりも強い。しかし、接着剤Pが硬化して接着強度が徐々に強くなっていき、ある接着強度を超えると、粘着テープ26の接着強度は接着剤Pの接着強度より弱くなる。また、粘着テープ26(粘着剤)の接着強度は一定であり時間が経過しても、接着強度がほとんど低下しない。
次に、前記支持部30について説明する。図1及び図3に示すように、支持部30は、環状をなし中央部に挿通孔30aが形成されている。また、支持部30は、挿通孔30aの径方向が前記中心線Lに沿うように固着部20の下面中央部に一体形成されている。支持部30は、仮固着面22の中央部位置の直下であり、仮固着面22の重心となる位置の直下である固着部20の下面中央部に形成されている。そして、支持部30は挿通孔30aに紐材31を挿通することが可能になっている。挿通孔30aに挿通された紐材31によって管Dを結束保持することにより、支持部30に管Dを支持させることができるようになっている。
次に、上記支持具10を天井面Mに固着する方法、さらに支持具10を用いて管Dを天井Tから吊り下げ支持する方法について説明する。なお、仮固着面22には粘着テープ26が貼着され、接着面23には接着剤Pが塗布されていないものとする。さて、まず、各接着面23に接着剤Pを塗布する。続いて、粘着テープ26の剥離紙を剥離し、粘着テープ26上面の粘着剤を露出させる。そして、両接着面23を天井面Mに向かって押圧して接着剤Pを天井面Mに密着させる。それと同時に、仮固着面22を天井面Mに向かって押圧して粘着テープ26の粘着剤を天井面Mに密着させる。
ここで、粘着テープ26の粘着剤の接着強度は、支持具10の自重による落下を防止できる強さ以上である。このため、粘着テープ26の粘着力によって仮固着面22を天井面Mに接着させた直後に、支持具10から手を離しても、支持具10は天井Tから落下せず、接着剤Pが天井面Mに密着した状態が維持される。
続いて、挿通孔30aに紐材31を挿通し、さらにその紐材31によって管Dを結束保持し、支持部30に管Dを支持させる。このとき、支持部30は、固着部20を介した仮固着面22の重心と対応する位置の直下となる固着部20の下面であり、固着部20の下面の中央部に形成されている。このため、管Dの荷重による下方への引張り力は、粘着テープ26の粘着剤に作用する。そして、このとき、粘着剤は、接着剤と異なり、天井面Mに接着した直後(初期)の接着強度が所定の強度を有し、その接着強度は、支持部30に管Dやケーブル類を支持させても天井面Mから支持具10が落下しない大きさに設定されている。したがって、固着部20の中央部に管Dの荷重による下方への引張り力が集中して作用しても、粘着テープ26(粘着剤)の粘着力によって天井面Mと仮固着面22との接着を維持して仮固着面22と天井面Mとの間、すなわち、粘着テープ26と天井面Mとの間に隙間が形成されることが防止される。
粘着テープ26の粘着力によって固着部20が天井面Mに仮固着された状態が維持されるため、接着剤Pは天井面Mに密着した状態が維持される。そして、接着剤Pが硬化していき、所定の接着強度に達すると、接着剤Pによって固着部20が天井面Mに強固に固着されるとともに、支持具10によって管Dが天井Tから吊り下げ支持される。
本実施形態では、接着剤Pとしては、接着面23に塗布された直後の初期の段階である「濡れ」の状態では接着強度が最も弱く、時間の経過とともに硬化していくに従い接着強度が徐々に強くなっていくものを使用した。すなわち、接着剤Pとして、速やかに硬化する速乾性のものではなく、硬化速度の遅いものを使用した。しかし、本実施形態の支持具10においては、支持部30に管Dを支持させたとき、接着剤Pが未だ硬化せず所要の接着強度を有していなくても粘着テープ26の粘着力によって管Dを支持した支持具10が天井面Mから落下することが阻止でき、さらには、接着剤Pを天井面Mに密着させた状態を維持することができる。したがって、支持具10においては、固着部20を天井面Mに速やかに固着させ管Dを支持した支持具10の天井面Mからの落下を阻止するために、接着剤として速乾性のものを選択する必要がないのである。
上記実施形態の支持具10によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)仮固着面22に粘着テープ26を貼着し、固着部20を介した仮固着面22の直下となる固着部20の下面に支持部30を形成した。そして、粘着テープ26の粘着力によって固着部20が天井面Mに仮固着された直後でも所定の接着強度によって天井面Mと仮固着面22とを接着することができる。このため、接着剤Pを天井面Mに接着し、粘着テープ26を天井面Mに接着した直後に支持部30に管Dを支持させても、粘着テープ26の粘着力によって支持具10を天井面Mに仮固着した状態を維持し、かつ接着剤Pを天井面Mに密着させた状態を維持できる。その結果、支持具10を天井面Mに仮固着した直後に、接着剤Pが硬化するまで待つことなく支持部30に管Dを支持することが可能となり、管Dを天井Tに吊り下げ支持する作業の作業性が向上する。加えて、接着剤Pが硬化した後は該接着剤Pによって支持具10を天井面Mに強固に固着することができる。
(2)粘着テープ26の粘着力によって固着部20を天井面Mに仮固着することができ、接着剤Pを天井面Mに密着させた状態を維持できる。したがって、接着剤Pが硬化するまで接着剤Pを天井面Mに密着させるために支持具10を天井面Mに向かって手や器具等で押圧する必要がなく、支持具10を天井面Mに固着する作業を容易に行うことができる。
(3)固着部20の上面21において、接着面23が仮固着面22の両側部に設けられている。このため、例えば、仮固着面22の両側部の接着面23のうち一方の接着面23のみに接着剤Pが塗布されている場合と比較して、天井面Mに対する接着剤Pの接着面積を広く確保することができ、支持具10を天井面Mにより強固に固着することができる。
(4)支持部30は固着部20下面中央部であり、仮固着面22の重心となる位置に対応する固着部20の下面に形成されている。このため、管Dの荷重による下方への引張り力は、固着部20の下面中央部であり、仮固着面22の重心と対応する位置に集中してい作用する。したがって、例えば、支持部30が仮固着面22の端部である固着部20の端部下面に形成され、管Dによる下方への引張り力が粘着テープ26の端部に偏って作用する場合と異なり、仮固着面22の天井面Mへの仮固着状態を維持しやすくできる。
(5)固着部20の上面21には溝24が凹設されているため、接着面23に接着剤Pを塗布したとき、接着剤Pが仮固着面22側に流動しても溝24内に入り込むため、接着剤Pが仮固着面22に即座に侵入することを阻止できる。
(6)固着部20の上面21において、支持具10の使用前には粘着テープ26に剥離紙が貼着されている。そして、接着面23に接着剤Pが塗布された後、剥離紙が剥離される。このため、接着面23に接着剤Pを塗布したとき、その接着剤Pが仮固着面22側へ流動し剥離紙の上面に付着しても、剥離紙を剥離することによって仮固着面22側へ流動した接着剤Pを除去することができる。したがって、接着面23に塗布される接着剤Pによって粘着テープ26の接着面積が減ることが防止でき、粘着テープ26によって支持具10を天井面Mに確実に仮固着することができる。
(第2〜第6実施形態)
図4〜図9には上記第1実施形態の変更例たる第2〜第6実施形態に係る保持具を示す。なお、以下においては第1実施形態に係る保持具との相違点についてのみ説明し、第1実施形態に係る保持具の部材と同一、同等又は類似の部材には同じ番号を付し、説明を省略する。
(第2実施形態)
図4に示すように、第2実施形態に係る支持具10は請求項3の発明を具体化したものである。なお、図4に示す支持具10は、図示しない天井の天井面に固着された状態の支持具10を示し、仮固着面22に粘着テープ26が貼着され、接着面23に接着剤Pが塗布されているものとする。
管・ケーブル類の支持具10は、円盤状をなす固着部20と、固着部20の下面中央部に一体形成された支持部30とより構成されている。固着部20の上面21において、上面21の中央部に平面円形状をなす仮固着面22が設けられ、仮固着面22の外周部となる上面21を介して仮固着面22と同心円状をなす接着面23が設けられている。仮固着面22に粘着テープ26が貼着され、接着面23に接着剤Pが塗布されるようになっている。そして、固着部20を介した仮固着面22の直下となる固着部20の下面中央部、及び仮固着面22の重心となる位置に対応する固着部20の下面に支持部30が一体形成されている。なお、固着部20の上面21において、仮固着面22及び接着面23の縁部に沿って溝24や区画壁等を形成してもよい。
(第3実施形態)
図5及び図6に示すように、第3実施形態に係る支持具10は請求項5の発明を具体化したものである。図5に示す支持具10は、図示しない天井の天井面に固着される前の支持具10を示し、仮固着面22に粘着テープ26が貼着され、接着面23に接着剤Pが塗布されていないものとする。一方、図6に示す支持具10は、図示しない天井の天井面に固着された状態の支持具10を示し、仮固着面22に粘着テープ26が貼着され、接着面23に接着剤Pが塗布されているものとする。
第3実施形態の支持具10は、第1実施形態の支持具10において、固着部20の上面21における仮固着面22と接着面23の位置が変更されている。なお、第1実施形態において固着部20は正方形状をなしたが、第3実施形態では固着部20は長方形状をなしている。固着部20の上面21において、固着部20の第1辺20a全体を底辺とし、第1辺20aから第2辺20bまでの長さ(第3辺20c及び第4辺20dの長さ)を高さとする三角形の内側に仮固着面22が形成されている。一方、固着部20の上面21において、前記仮固着面22以外の部位、すなわち、仮固着面22の両側の三角形の内側に接着面23が形成されている。
また、各接着面23には複数の穴23aが形成され、この穴23aによって、例えば穴23aが形成されていない場合と比較して、接着面23に対する接着剤Pの塗布量を増加させることができる。さらに、固着部20の上面21において、仮固着面22の底辺以外の2辺に沿った位置には溝24が凹設されている。また、固着部20の下面に支持部30が形成されているが、支持部30は、仮固着面22を形成する三角形における重心Gに位置する部位の直下となる固着部20の下面に形成されている。なお、第3実施形態では、仮固着面22を三角形に形成し、その三角形の重心Gと対応するように支持部30を形成したが、仮固着面22を四角形(正方形)に形成した場合は、その四角形(正方形)の重心(中心)と対応する位置の直下となる固着部20の下面に支持部30を形成してもよい。すなわち、支持部30は、仮固着面22の形状、例えば、円形、五角形、六角形等における重心に位置する部位の直下となる固着部20の下面に形成されていればよい。また、固着部20の上面21において、仮固着面22及び接着面23の縁部に沿って溝24の代わりに区画壁等を形成してもよく、溝24を削除してもよい。
(第4実施形態)
お、図7に示す支持具10は、図示しない天井の天井面に固着された状態の支持具10を示し、仮固着面22に粘着テープ26が貼着され、接着面23に接着剤Pが塗布されているものとする。
第4実施形態の10は、第1実施形態の支持具10において、固着部20の上面21における仮固着面22と接着面23の位置が変更されている。固着部20の上面21は、固着部20の第1辺20a側の仮固着面22と、第1辺20aと対向する第2辺20b側の接着面23とに二分されている。なお、中心線Lを上面21を二分する境界線と仮想する。そして、仮固着面22は、固着部20の第1辺20a側から第2辺20b側に先細形状をなすように配設されている。詳細には、仮固着面22は、中心線(境界線)Lよりも仮固着面22側の位置から第2辺20bに向かって先細形状に変形していき、中心線(境界線)Lを超えてさらに先細形状となり、仮固着面22の一部が中心線(境界線)Lよりも接着面23側にまで達するようになっている。なお、中心線(境界線)Lを超えて接着面23側にまで達した仮固着面22の一部の側部となる上面21には接着面23が位置し、その接着面23の一部は中心線(境界線)Lを超えて仮固着面22にまで達している。そして、固着部20の下面中央部に支持部30が形成されているが、支持部30は、前記中心線(境界線)Lを越えて接着面23まで延びた仮固着面22の直下となる固着部20の下面に形成されている。なお、固着部20の上面21において、仮固着面22と接着面23との中心線(境界線)Lに沿って溝24や区画壁等を形成してもよい。
(第5実施形態)
お、図8に示す支持具10は、図示しない天井の天井面に固着された状態の支持具10を示し、仮固着面22に粘着テープ26が貼着され、接着面23に接着剤Pが塗布されているものとする。
第5実施形態の支持具10は、第1実施形態の支持具10において、固着部20の上面21における仮固着面22と接着面23の位置が変更されている。固着部20の上面は、固着部20の第3辺20c側ほぼ半分の接着面23と、第3辺20cに対向する第4辺20d側ほぼ半分の仮固着面22とに二分されている。すなわち、固着部20の上面21は、前記中心線Lと直交する別の中心線(境界線)Nを境界として仮固着面22と接着面23とに二分されている。固着部20の上面21の中央部において、仮固着面22の一部は中心線(境界線)Nを超えて接着面23にまで達するようになっている。そして、固着部20の下面中央部に支持部30が形成されているが、支持部30は、第4辺20d側の仮固着面22及び中心線(境界線)Nを超えて接着面23まで延びた仮固着面22の両面に跨る位置直下となる固着部20の下面に形成されている。なお、固着部20の上面21において、仮固着面22と接着面23との中心線(境界線)Nに沿って溝24や区画壁等を形成してもよい。
(第6実施形態)
図9に示すように、第6実施形態に係る支持具10は請求項の発明を具体化したものである。なお、図9に示す支持具10は、図示しない天井の天井面に固着された状態の支持具10を示し、仮固着面22に粘着テープ26が貼着され、接着面23に接着剤Pが塗布されているものとする。
第6実施形態の支持具10は、第1実施形態の支持具10において、固着部20の上面21における仮固着面22と接着面23の位置が変更されている。すなわち、固着部20の上面21は、中心線(境界線)Lを境界として、固着部20の第1辺20a側半分の接着面23と、第2辺20b側半分の仮固着面22とに二分されている。そして、固着部20の下面中央部に支持部30が形成されているが、支持部30は、仮固着面22と接着面23の両面に跨る中心線Lに沿った位置の直下となる固着部20の下面に形成されている。
また、図9に示す支持具10において、支持部30は、該支持部30の基端部の半分以上が仮固着面22側に含まれるように固着部20の下面に形成されるように変更してもよい。このように構成すると、支持部30は、仮固着面22寄りに形成されているため、支持部30に管類又はケーブル類が支持されても、粘着テープ26によって固着部20を構造面により強固に仮固着することができる。なお、固着部20の上面21において、仮固着面22と接着面23との中心線(境界線)Lに沿って溝24や区画壁等を形成してもよい。
なお、上記各実施形態に係る支持具10は、本発明の一実施形態を示すものにすぎず、それぞれ、本発明の趣旨から逸脱しない範囲で変形することが可能である。例えば、以下に記すように変形することも可能であり、また、各変形例を、互いに矛盾しない範囲内で適宜組み合わせて実施することも可能である。
・ 図10に示すように、第1実施形態の支持具10において、仮固着面22と接着面23の位置を変更してもよい。固着部20の上面21には、固着部20の中心線Lに沿って帯状に延びる接着面23と、接着面23の両側部の仮固着面22とが設けられ、接着面23の中央部にも仮固着面22が設けられている。そして、固着部20の下面中央部に支持部30が形成されているが、支持部30の周部と対応する部位は、固着部20を介した上面21において接着面23の中央部に設けられた仮固着面22に対応するようになっている。なお、固着部20の上面21において、仮固着面22と接着面23との境界線に沿って溝24や区画壁等を形成してもよい。
・ 第1実施形態では、固着部20の上面21を仮固着面22と接着面23とに3列に区画したが、例えば、固着部20の上面21に、中心線L及び該中心線Lと直交する別の中心線(境界線)Nに沿って十字状に延びる仮固着面22を形成し、上面21において十字状をなす仮固着面22以外の部位に接着面23を形成してもよい。
・ 各実施形態では、支持部30として紐材31を挿通孔30aに挿通して使用するものとしたが、図10に示すように、支持部をフック状に形成し、そのフック状をなす支持部に管Dを直接支持させてもよい。
・ 各実施形態では、支持具10の使用現場にて挿通孔30aに紐材31を挿通したが、挿通孔30aに紐材31が予め挿通された支持具10を使用現場に搬入して使用してもよい。
・ 第1実施形態では、上面21において、仮固着面22と接着面23の境界線となる位置に溝24を凹設したが、溝24は省略してもよい。また、溝24の代わりに、区画壁や突条を形成してもよい。区画壁や突条を形成した場合には、接着面23に接着剤Pを塗布したとき、区画壁や突条によって接着剤Pが仮固着面22側へ流動することを防止できる。
・ 第1実施形態において、上面21の溝24をヒンジ部とし、固着部20における両接着面23側を上面21側に向かって折り曲げ、固着部20における接着面23と対応する部位を弾性変形可能としてもよい。
・ 各実施形態では、支持具10の使用時に接着面23に接着剤Pを塗布したが、ホットメルト接着剤等の予め固化された接着剤を接着面23に予め塗布しておき、支持具10の使用時に加熱して「濡れ」状態として使用してもよい。また、実施形態では、接着面23に接着剤Pを塗布した後、粘着テープ26の剥離紙を剥離したが、剥離紙を剥離した後に接着面23に接着剤Pを塗布してもよい。さらに、実施形態では、仮固着面22に粘着テープ26が予め貼着してあったが、支持具10の使用時に仮固着面22に粘着テープ26を貼着してもよい。
・ 支持具10は、接着剤Pとして速乾性のものを使用してもよい。速乾性の接着剤Pを使用した場合には、固着部20を天井面Mに仮固着した直後に支持部30に管Dを支持させたとき、粘着テープ26の粘着力によって接着面23と天井面Mとの間に隙間を空けさせることなく接着剤Pの硬化を補助することができる。したがって、硬化した接着剤Pと粘着テープ26とにより、管Dを支持した支持具10の天井面Mからの落下を阻止することができ、さらには接着剤Pによって固着部20を天井面Mに確実に固着させて支持具10によって管Dを天井Tから確実に吊り下げることができる。
・ 各実施形態では、天井T(構造体)の天井面M(構造面)に支持具10を固着したが、建物内の柱(構造体)の側面(構造面)や床(構造体)の下面(構造面)等に支持具10を固着してもよい。
・ 各実施形態では、支持具10に管類として管Dを支持させたが、ケーブル類を支持させてもよい。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想について以下に追記する。
(1)建物内の構造体の構造面に固着される固着部と、管類又はケーブル類を支持する支持部とを備えた管・ケーブル類の支持具を用いて、管類又はケーブル類を前記構造体から吊り下げ支持する方法であって、前記管・ケーブル類の支持具は、接着剤が塗布されて該接着剤を介して前記構造面に固着部を固着するための接着面と、前記接着剤の硬化する前の接着強度よりも強く硬化した後の接着強度よりも弱い接着強度を有する粘着剤が塗布されて該粘着剤を介して前記固着部を構造面に仮固着させる仮固着面とを前記固着部の上面に有し、前記支持部は、前記仮固着面の直下となる固着部の下面に形成され、前記粘着剤を介して仮固着面を構造面に仮固着するとともに接着剤を介して接着面を構造面に接着した直後に前記支持部に管類又はケーブル類を支持させることを特徴とする管・ケーブル類の支持具を用いた管類又はケーブル類の吊り下げ支持方法。
(2)前記仮固着面に粘着剤が予め塗布された支持具を用い、前記接着面に接着剤を塗布した後、粘着剤を介して仮固着面を構造面に仮固着するとともに接着剤を介して接着面を構造面に接着することを特徴とする前記技術的思想(1)に記載の管・ケーブル類の支持具を用いた管類又はケーブル類の吊り下げ支持方法。
(3)前記仮固着面に粘着剤を塗布し、前記接着面に接着剤を塗布した後、粘着剤を介して仮固着面を構造面に仮固着するとともに接着剤を介して接着面を構造面に接着することを特徴とする前記技術的思想(1)に記載の管・ケーブル類の支持具を用いた管類又はケーブル類の吊り下げ支持方法。
(4)建物内の構造体の構造面に固着される固着部と、管類又はケーブル類を支持する支持部とを備えた管・ケーブル類の支持具を用いて、管類又はケーブル類を前記構造体から吊り下げ支持する方法であって、前記管・ケーブル類の支持具は、接着剤が塗布されて該接着剤を介して前記構造面に固着部を固着するための接着面と、前記接着剤の硬化する前の接着強度よりも強く硬化した後の接着強度よりも弱い接着強度を有する粘着剤が塗布されて該粘着剤を介して前記固着部を構造面に仮固着させる仮固着面とを前記固着部の上面に有するとともに、仮固着面と接着面とは固着部の上面を二分し、前記支持部は、前記仮固着面と接着面の両面に跨る位置直下となる固着部の下面に形成され、前記粘着剤を介して仮固着面を構造面に仮固着するとともに接着剤を介して接着面を構造面に接着した直後に前記支持部に管類又はケーブル類を支持させることを特徴とする管・ケーブル類の支持具を用いた管類又はケーブル類の吊り下げ支持方法。
(5)前記仮固着面に粘着剤が予め塗布された支持具を用い、前記接着面に接着剤を塗布した後、粘着剤を介して仮固着面を構造面に仮固着するとともに接着剤を介して接着面を構造面に接着することを特徴とする前記技術的思想(4)に記載の管・ケーブル類の支持具を用いた管類又はケーブル類の吊り下げ支持方法。
(6)前記仮固着面に粘着剤を塗布し、前記接着面に接着剤を塗布した後、粘着剤を介して仮固着面を構造面に仮固着するとともに接着剤を介して接着面を構造面に接着することを特徴とする前記技術的思想(4)に記載の管・ケーブル類の支持具を用いた管類又はケーブル類の吊り下げ支持方法。
第1実施形態の支持具を示す斜視図。 接着剤と粘着テープの接着強度を示すグラフ。 第1実施形態の支持具の使用状態を示す側面図。 第2実施形態の支持具を示す斜視図。 第3実施形態の支持具を示す斜視図。 第3実施形態の支持具を示す平面図。 第4実施家板の支持具を示す斜視図。 第5実施形態の支持具を示す斜視図。 第6実施形態の支持具を示す斜視図。 別例の支持具を示す斜視図。 従来の支持具を示す斜視図。
符号の説明
D…管類としての管、G…重心、L,N…中心線(境界線)、M…構造面としての天井面、P…接着剤、T…構造体としての天井、10…管・ケーブル類の支持具、20…固着部、21…上面、22…仮固着面、23…接着面、26…粘着剤としての粘着テープ、30…支持部。

Claims (7)

  1. 建物内の構造体の構造面に固着される固着部と、管類又はケーブル類を支持する支持部とを備え、管類又はケーブル類を前記構造体から吊り下げ支持するために用いられる管・ケーブル類の支持具であって、
    接着剤が塗布されて該接着剤を介して前記構造面に固着部を固着するための接着面と、前記接着剤の硬化する前の接着強度よりも強く硬化した後の接着強度よりも弱い接着強度を有する粘着剤が塗布されて該粘着剤を介して前記固着部を構造面に仮固着させる仮固着面とを前記固着部の上面に有し、
    前記支持部は、前記仮固着面の直下となる固着部の下面に形成されていることを特徴とする管・ケーブル類の支持具。
  2. 前記仮固着面は、固着部の中心線に沿って帯状に延びるように設けられ、前記接着面は仮固着面の両側部に帯状に延びるように設けられている請求項1に記載の管・ケーブル類の支持具。
  3. 前記仮固着面は、固着部の中央部に設けられ、前記接着面は前記仮固着面の周部に設けられている請求項1に記載の管・ケーブル類の支持具。
  4. 前記固着部下面の中央部に前記支持部が設けられている請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の管・ケーブル類の支持具。
  5. 前記支持部は、前記仮固着面における重心に位置する部位の直下となる固着部の下面に形成されている請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の管・ケーブル類の支持具。
  6. 建物内の構造体の構造面に固着される固着部と、管類又はケーブル類を支持する支持部とを備え、管類又はケーブル類を前記構造体から吊り下げ支持するために用いられる管・ケーブル類の支持具であって、
    接着剤が塗布されて該接着剤を介して前記構造面に固着部を固着するための接着面と、前記接着剤の硬化する前の接着強度よりも強く硬化した後の接着強度よりも弱い接着強度を有する粘着剤が塗布されて該粘着剤を介して前記固着部を構造面に仮固着させる仮固着面とを前記固着部の上面に有するとともに、該固着部の上面は仮固着面と接着面とに二分され、
    前記支持部は、前記仮固着面と接着面の両面に跨る位置直下となる固着部の下面に形成されていることを特徴とする管・ケーブル類の支持具。
  7. 前記支持部は、該支持部の基端部の半分以上が仮固着面側に含まれるように固着部の下面に形成されている請求項に記載の管・ケーブル類の支持具
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