JP2018197154A - ウェブ材の巻き取り方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】巻芯からウェブ材を巻き戻した際、巻芯表面に粘着テープの粘着剤が残らずに巻芯を再利用することが可能で、かつ、両面粘着テープを巻芯に貼り付ける際、両面粘着テープを巻芯に貼り付きやすくした、ウェブ材の巻き取り方法を提供する。【解決手段】本発明のウェブ材の巻き取り方法は、樹脂製の巻芯10の外周面に、軸方向に沿って延びる帯状の平滑テープ20を貼り付ける工程と、平滑テープの表面に、軸方向に沿って延びる帯状の両面粘着テープ30を貼り付ける工程と、両面粘着テープに、ウェブ材40の端部を貼り付ける工程と、ウェブ材を巻芯に巻き取る工程とを含み、平滑テープの表面粗さは、巻芯の表面粗さよりも小さい。【選択図】図1

Description

本発明は、ウェブ材を巻芯に巻き取るウェブ材の巻き取り方法に関する。
フィルムやシート等のウェブ材をロール状に巻き取るには、円筒状の巻芯の外周面にウェブ材の先端を両面粘着テープで固定した後、巻芯を回転させて巻き取る方法が一般に用いられている。
特許文献1には、ウェブ材の先端を巻芯に固定する両面粘着テープとして、巻芯に貼り付ける側を強い粘着層で形成し、ウェブ材に貼り付ける側を弱い粘着層で形成した両面粘着テープが開示されている。これにより、巻芯に巻き取られたウェブ材を巻芯から引き出す際、ウェブ材をスムーズに巻芯から離脱させることができる。また、両面粘着テープは、強い粘着層によって巻芯側に残るため、ウェブ材に粘着層が着いた状態で次の工程に移送されるのを防止することができる。
特開2001−163490号公報
巻芯に巻き取られたウェブ材を巻き戻した際、ウェブ材を固定していた粘着テープの粘着剤が巻芯表面に残っていると、巻芯を再利用する場合、予め、巻芯表面に残った粘着剤を薬剤等を使って剥がしておく必要がある。
巻芯からウェブ材を巻き戻した際に、巻芯表面に粘着テープの粘着剤が残らないようにするために、両面粘着テープとして、巻芯に貼り付ける側を弱い粘着層で形成し、ウェブ材に貼り付ける側を強い粘着層で形成することが考えられる。
しかしながら、ウェブ材を巻芯に巻き取った状態で、高温下、長期間保存した場合、その期間、両面粘着テープには、ウェブ材を介して強い圧縮圧力が加わった状態になっている。そのため、巻芯側の粘着テープの粘着力は、ウェブ材を巻芯に貼り付けたときの当初の粘着力(弱粘)に比べて、数倍程度大きくなり強粘化されている。その結果、ウェブ材を巻芯に巻き取った状態で、高温下、長期間保存した後、ウェブ材を巻芯から巻き戻すと、巻芯表面に粘着テープの粘着剤が残るという問題が生じる。
高温下、長期間保存した後も、巻芯表面に粘着テープの粘着剤が残らないようにするために、巻芯側の粘着テープの粘着力をより弱いものにすると、今度は、両面粘着テープを巻芯に貼り付ける際、両面粘着テープが貼り付きにくくなるという問題が生じる。
本発明は、かかる点に鑑みなされたもので、その主な目的は、巻芯からウェブ材を巻き戻した際、巻芯表面に粘着テープの粘着剤が残らずに巻芯を再利用することが可能で、かつ、両面粘着テープを巻芯に貼り付ける際、両面粘着テープを巻芯に貼り付きやすくした、ウェブ材の巻き取り方法を提供することにある。
本発明に係るウェブ材の巻き取り方法は、巻芯の外周面に、軸方向に沿って延びる帯状の平滑テープを貼り付ける工程と、平滑テープの表面に、軸方向に沿って延びる帯状の両面粘着テープを貼り付ける工程と、両面粘着テープに、ウェブ材の端部を貼り付ける工程と、ウェブ材を巻芯に巻き取る工程とを含み、平滑テープの表面粗さは、巻芯の表面粗さよりも小さいことを特徴とする。
本発明のウェブ材の巻き取り方法によれば、巻芯からウェブ材を巻き戻した際、巻芯表面に粘着テープの粘着剤が残らずに、巻芯を再利用することが可能となる。また、両面粘着テープを巻芯に貼り付ける際、両面粘着テープを巻芯に貼り付きやすくなる。
(a)〜(d)は、本発明の一実施形態におけるウェブ材の巻き取り方法を模式的に示した拡大図である。 ウェブ材を巻芯から巻き戻したときの状態を示した拡大図である。 (a)〜(c)は、薄い平滑テープ巻芯の外周面に貼り付ける方法を示した拡大図である。
本発明の実施形態を説明する前に、本発明を想到するに至った経緯を説明する。
本願発明者は、巻芯からウェブ材を巻き戻した際に、巻芯表面に粘着テープの粘着剤が残らないようにするために、巻芯側の粘着層を弱くし、ウェブ材側の粘着層を強くした両面粘着テープを巻芯に貼り付け、この両面粘着テープにウェブ材の端部を貼り付けて、ウェブ材を巻芯に巻き取る方法を検討していたところ、ウェブ材を巻芯に巻き取った状態で、高温下、長期間保存した後、ウェブ材を巻き戻したとき、巻芯表面に粘着テープの粘着剤が残ってしまうという問題が発生した。これは、次のような理由によるものと考えられる。
すなわち、ウェブ材は、ウェブ材に張力を加えながら巻芯に巻き取られるため、巻芯に巻き取った状態のウェブ材には、強い圧縮応力が加わっている。そのため、ウェブ材を巻芯に巻き取った状態で、高温下、長期間保存した場合、その期間、両面粘着テープには、ウェブ材を介して強い圧縮圧力が加わった状態になっている。その結果、巻芯側の粘着層の粘着力は、ウェブ材を巻芯に貼り付けたときの当初の粘着力(弱粘)に比べて、数倍程度大きくなり強粘化されている。そのため、ウェブ材を巻芯に巻き取った状態で、高温下、長期間保存した後、ウェブ材を巻芯から巻き戻したとき、巻芯表面に粘着テープの粘着剤が残るものと考えられる。
そこで、本願発明者は、上記の知見に基づき、高温下、長期間保存した後も、巻芯表面に粘着テープの粘着剤が残らないようにするために、巻芯側の粘着層の粘着力をより弱いものを用いたところ、今度は、両面粘着テープを巻芯に貼り付ける際、両面粘着テープが貼り付きにくくなるという問題が発生した。そして、本願発明者は、巻芯側の粘着層の粘着力を弱くした場合、両面粘着テープの貼り付き具合が、巻芯の種類によって違いがあることに気がついた。すなわち、樹脂製の巻芯(プラスチックコア)では、両面粘着テープは貼り付けにくのに対し、金属製の巻芯(金属コア)では、両面粘着テープは貼り付けやすいことが分かった。
一般に、樹脂製の巻芯は、金属製の巻芯に比べて、巻芯表面の平滑度が低い。本願発明者は、この点に着目し、巻芯側の粘着層の粘着力を弱くした場合、両面粘着テープの貼り付き具合に差が出たのは、巻芯表面の平滑度の差に起因していると考えた。すなわち、巻芯表面の平滑度が高いときは、巻芯側の粘着層の粘着力が弱くても、巻芯と粘着層との接触面積が大きいため、両面粘着テープが貼り付けやすかったと考えられる。一方、巻芯表面の平滑度が低いときは、巻芯と粘着層との接触面積が小さいため、両面粘着テープが貼り付けにくかったと考えられる。
しかしながら、金属製の巻芯は、樹脂製の巻芯に比べて、重たく、価格も高い。そこで、本願発明者は、樹脂製の巻芯表面に両面粘着テープを貼る位置に、予め、金属製の巻芯表面と同程度の平滑度を有するテープ(以下、「平滑テープ」という)を貼っておくことによって、巻芯側の粘着層の粘着力を弱くした場合でも、両面粘着テープを貼り付きやすくすることができると考え、本発明を想到するに至った。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、本発明は、以下の実施形態に限定されるものではない。また、本発明の効果を奏する範囲を逸脱しない範囲で、適宜変更は可能である。
図1(a)〜(d)は、本発明の一実施形態におけるウェブ材の巻き取り方法を模式的に示した拡大図である。
まず、図1(a)に示すように、樹脂製の巻芯10の外周面に、軸方向(図面の垂直方向)に沿って延びる帯状の平滑テープ20を貼り付ける。平滑テープ20は、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂、ポリスチレン樹脂、アクリル樹脂、ポリカーボネード樹脂等の材料からなるフィルムを用いることができる。
次に、図1(b)に示すように、平滑テープ20の表面に、軸方向に沿って延びる帯状の両面粘着テープ30を貼り付ける。ここで、両面粘着テープ30は、基材(不図示)の両面に粘着層が形成された構成からなり、平滑テープ20側の粘着層の粘着力が、平滑テープ20と反対側(後述するウェブ材40側)の粘着層の粘着力よりも小さくなっている。
次に、図1(c)に示すように、両面粘着テープ30に、ウェブ材40の端部を貼り付ける。なお、ウェブ材40の端部は、図1(c)に示すように、平滑テープ20からはみ出ていても構わない。
最後に、図1(d)に示すように、ウェブ材40を、巻芯10に巻き取る。
本実施形態では、平滑テープ20の表面粗さ(Sa)は、巻芯10の表面粗さ(Sa)よりも小さくなっている。ここで、表面粗さ(Sa)さは、粗さ形状測定機(キーエンス社製VR−3000)を用いて、ISO25178の規定に準拠し測定される表面凹凸程度の算術平均粗さである。
本実施形態によれば、平滑テープ20の表面粗さ(Sa)が、巻芯10の表面粗さ(Sa)よりも小さい、すなわち、平滑テープ20の平滑度が、巻芯表面の平滑度より高い。そのため、平滑テープ20の表面に、両面粘着テープ30を貼り付ける際、平滑テープ20側の粘着層の粘着力が小さくても、両面粘着テープ30を平滑テープ20の表面に容易に貼り付けることができる。
なお、このような平滑テープ20を巻芯10表面に貼り付けることにより、巻芯10側(平滑テープ20側)の粘着層の粘着力を小さくできるため、ウェブ材40を巻芯10に巻き取った状態で、高温下、長期間保存しても、巻芯10側の粘着層の粘着力は、それほど強粘化しない。その結果、図2に示すように、ウェブ材40を巻芯から巻き戻した際、両面粘着テープ30は、強粘側のウェブ材40に貼り付いた状態で、平滑テープ20から離脱するため、平滑テープ20(巻芯10)の表面に残らない。従って、平滑テープ20を巻芯10の外周面に貼り付けた状態で、巻芯10を再利用することができる。なお、再利用するときは、既に巻芯10の外周面に貼り付けられている平滑テープ20に、両面粘着テープ30を貼り付けた後、ウェブ材40の端部を両面粘着テープ30に貼り付ければよい。
本実施形態において、平滑テープ20の表面粗さ(Sa)が、巻芯10の表面粗さ(Sa)よりも小さければ、本発明の効果を奏するが、典型的には、平滑テープ20の表面粗さ(Sa)は、0.2〜0.4μmの範囲にあることが好ましい。また、巻芯10の表面粗さ(Sa)は、0.4μmより大きいことが好ましい。
また、巻芯10側(平滑テープ20側)の粘着層の粘着力は、ウェブ材40を巻芯10に巻き取った状態で、高温下、長期間保存しても、巻芯からウェブ材を巻き戻した際、巻芯表面に粘着テープが残らない程度に弱いものであればよい。巻芯10側の粘着層の粘着力は、平滑テープ20の表面粗さ(Sa)の大きさにもよるが、典型的には、巻芯10側の粘着層の粘着力(JIS Z0237準拠;180度引き剥がし;剥離速度:300mm/min;被着体:ステンレス基板)は、0.3〜3N/20mmの範囲にあることが好ましい。
ところで、平滑テープ20を巻芯10の外周面に貼り付けると、巻芯10の外周面と、平滑テープ20の端部との間に、平滑テープ20の厚みに分の段差が生じる。もし、平滑テープ20の厚みが厚いと、この段差上に巻かれたウェブ材40に皺等の変形が生じるおそれがある。従って、このような変形が生じないようにするためには、平滑テープ20の厚みはを、できるだけ薄くしておくことが好ましく、望ましくは、10μm以下であることが好ましい。同様に、平滑テープ20に貼り付ける両面粘着テープ30の厚さも、できるだけ薄くしておくことが好ましく、望ましくは、10μm以下であることが好ましい。また、両面粘着テープ30の幅は、平滑テープ20の幅よりも狭いことが好ましい。
一方、平滑テープ20の厚みを、例えば、10μm以下の薄さにすると、平滑テープ20自体に自立性がなくなるため、平滑テープ20を巻芯10の外周面に貼り付ける作業が難しくなる。
図3(a)〜(c)は、このような薄い平滑テープ20を、巻芯10の外周面に貼り付ける方法を示した拡大図である。
まず、図3(a)に示すように、サポートシート23、第1の粘着層22、平滑テープ20、及び第2の粘着層21が積層された積層シートを用意する。ここで、平滑テープ20は、例えば、厚み10μm以下のPETフィルムからなる。また、サポートシート23は、例えば、厚みが25μm以上のPET、PC(ポリカーボネート)、PP(ポリプロピレン)アクリル等の樹脂シートを用いることができる。また、第1の粘着層22の粘着力は、第2の粘着層21の粘着力よりも小さくなっている。
次に、図3(b)に示すように、積層シートの第2の粘着層21が露出した面を、巻芯10の外周面に貼り付ける。
次に、図3(c)に示すように、サポートシート23を、平滑テープ20から剥離する。これにより、薄い平滑テープ20を、巻芯10の外周面に貼り付けることができる。
上記の方法によれば、平滑テープ20を、サポートシート23によって支持された状態で、巻芯10の外周面に貼り付けることができるため、平滑テープ20が薄い場合でも、平滑テープ20の貼り付けを容易に行うことができる。

以下、本発明の実施例を挙げて本発明の構成及び効果をさらに説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
(実施例1)
内径3インチ(外径約88mm)のABS(アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体)樹脂(昭和丸筒製)からなる巻芯10を用意し、巻芯10の外周面に、平滑テープ20を貼り付けた。本実施例で用いた平滑テープ20は、厚み2μmのPET樹脂からなるテープを用いた。さらに、平滑テープ20の表面に、両面粘着テープ30(総厚み:10μm以下)を貼り付けた。
巻芯10を巻き取り装置に装着して、厚みが75μmのPETフィルム(ウェブ材40)を、両面粘着テープ30に貼り付けた後、巻き取り張力66N、巻き取り速度150m/minで、320m巻き取った。そして、PETフィルムを巻き取る際に、両面粘着テープ30が、平滑テープ20の表面からのずれが生じているか否かを目視で確認した。また、巻き取ったPETフィルムを、60℃の温度下で、48時間放置した後、巻き戻したときに、両面粘着テープ30の粘着層が、平滑テープ20の表面に残っているか否かを目視で確認した。なお、本実施例で使用した巻芯10は、押出成形品からなる。
(比較例1)
巻芯10の外周面に平滑テープ20を貼り付けなかった以外は、実施例1と同様の方法で、厚みが75μmのPETフィルムを巻芯10に巻き取った際に、両面粘着テープ30が、巻芯10の表面からのずれが生じているか否かを目視で確認するとともに、巻き戻したときに、両面粘着テープ30の粘着層が、巻芯10の表面に残っているか否かを目視で確認した。
(実施例2)
内径3インチ(外径約88mm)の繊維強化樹脂(FRP)樹脂(栗本鐵工所製:クリカFRPコア(登録商標))からなる巻芯10を用いた以外は、実施例1と同様の方法で、厚みが75μmのPETフィルムを巻芯10に巻き取った際に、両面粘着テープ30が、平滑テープ20の表面からのずれが生じているか否かを目視で確認するとともに、巻き戻したときに、両面粘着テープ30の粘着層が、平滑テープ20の表面に残っているか否かを目視で確認した。なお、本実施例で使用した巻芯10は、押出成形品からなる。
(比較例2)
巻芯10の外周面に平滑テープ20を貼り付けなかった以外は、実施例2と同様の方法で、厚みが75μmのPETフィルムを巻芯10に巻き取った際に、両面粘着テープ30が、巻芯10の表面からのずれが生じているか否かを目視で確認するとともに、巻き戻したときに、両面粘着テープ30の粘着層が、巻芯10の表面に残っているか否かを目視で確認した。
(参考例)
内径3インチ(外径約88mm)の鉄製の巻芯(鉄コア)10を用いた以外は、比較例1と同様の方法で、厚みが75μmのPETフィルムを巻芯10に巻き取った際に、両面粘着テープ30が、巻芯10の表面からのずれが生じているか否かを目視で確認するとともに、巻き戻したときに、両面粘着テープ30の粘着層が、巻芯10の表面に残っているか否かを目視で確認した。
表1は、実施例1、2、比較例1、2、参考例において、粘着テープのずれの有無、及び、粘着層の残りの有無を評価した結果を示した表である。なお、表1には、平滑テープ20の表面粗さ(Sa)、及び巻芯10の表面粗さ(Sa)の測定結果も示した。
Figure 2018197154
表1に示すように、巻芯10に平滑テープ20を貼り付けてPETフィルムを巻き取った実施例1、2では、PETフィルムを巻き取った際の両面粘着テープ30のずれは観測されなかった。また、PETフィルムを巻き戻したときの粘着層の残りも観測されなかった。
これは、表1に示すように、平滑テープ20の表面粗さ(Sa)が、巻芯10の表面粗さ(Sa)よりも小さかったために、実施例1、2では、巻芯10側の粘着層の粘着力が弱くても、巻芯10と粘着層との接触面積が大きいため、両面粘着テープが貼り付けやすかったためと考えられる。また、平滑テープ20を巻芯10表面に貼り付けることにより、巻芯10側の粘着層の粘着力を小さくできたため、ウェブ材40を巻芯10に巻き取った状態で、高温下、長期間保存しても、粘着層の粘着力は、それほど強粘化せず、その結果、両面粘着テープ30の粘着層が平滑テープ20の表面に残らなかったためと考えられる。
一方、巻芯10の表面に、直接、両面粘着テープを貼り付けて、PETフィルムを巻き取った比較例1、2では、PETフィルムを巻き取った際、両面粘着テープ30のずれが観測された。これは、巻芯10の表面粗さ(Sa)が大きかったために、巻芯10と粘着層との接触面積が小さく、その結果、両面粘着テープが貼り付けにくくなっていたためと考えられる。
なお、比較例1、2では、両面粘着テープ30のずれが観測されたため、PETフィルムを巻き戻したときの粘着層の残りは評価しなかった。
なお、参考例では、巻芯10の表面に、直接、両面粘着テープを介してPETフィルムを巻き取ったにもかかわらず、PETフィルムを巻き取った際の両面粘着テープ30のずれも、PETフィルムを巻き戻したときの粘着層の残りも観測されなかった。これは、鉄(金属)製の巻芯10を用いたため、巻芯10の表面粗さ(Sa)が小さく、その結果、巻芯10に平滑テープ30を貼り付けた実施例1、2と、同様の効果を発揮したものと考えられる。
以上、本発明を好適な実施形態により説明してきたが、こうした記述は限定事項ではなく、もちろん、種々の改変が可能である。例えば、上記実施形態では、両面粘着テープ30を平滑テープ20に貼り付けた後、ウェブ材40を両面粘着テープで固定したが、ウェブ材40に両面粘着テープ30を貼り付けた状態で、ウェブ材40を平滑テープ20に貼り付けてもよい。すなわち、平滑テープ20の表面に、両面粘着テープ30を貼り付ける工程と、両面粘着テープ30に、ウェブ材40の端部を貼り付ける工程とは、同時に行ってもよい。
また、上記実施例では、巻芯10として、ABS樹脂、FRP樹脂からなる巻芯の例を示したが、樹脂性の巻芯であれば、その材料は特に限定されない。例えば、ABS樹脂、FRP樹脂以外に、ポリエチレン(PE)樹脂、ポリスチレン(PS)樹脂等からなる巻芯を用いることができる。
10 巻芯
20 平滑テープ
21 第2の粘着層
22 第1の粘着層
23 サポートシート
30 両面粘着テープ
40 ウェブ材
本発明に係るウェブ材の巻き取り方法は、巻芯の外周面に、軸方向に沿って延びる帯状の平滑テープを貼り付ける工程と、平滑テープの表面に、軸方向に沿って延びる帯状の両面粘着テープを貼り付ける工程と、両面粘着テープに、ウェブ材の端部を貼り付ける工程と、ウェブ材を巻芯に巻き取る工程とを含み、平滑テープは、厚みが10μm以下のポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂からなり、かつ、平滑テープの表面粗さは、巻芯の表面粗さよりも小さく、両面粘着テープは、平滑テープ側の粘着力が、ウェブ材側の粘着力よりも小さいことを特徴とする。

Claims (7)

  1. 樹脂製の巻芯の外周面に、軸方向に沿って延びる帯状の平滑テープを貼り付ける工程と、
    前記平滑テープの表面に、軸方向に沿って延びる帯状の両面粘着テープを貼り付ける工程と、
    前記両面粘着テープに、ウェブ材の端部を貼り付ける工程と、
    前記ウェブ材を前記巻芯に巻き取る工程と
    を含むウェブ材の巻き取り方法であって、
    前記平滑テープの表面粗さは、前記巻芯の表面粗さよりも小さい、ウェブ材の巻き取り方法。
  2. 前記平滑テープの表面粗さ(Sa)は、0.2〜0.4μmの範囲にある、請求項1に記載のウェブ材の巻き取り方法。
  3. 前記平滑テープの厚みは、10μm以下である、請求項1に記載のウェブ材の巻き取り方法。
  4. 前記平滑テープは、ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂からなる、請求項1または2に記載のウェブ材の巻き取り方法。
  5. 前記巻芯は、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体(ABS)樹脂、繊維強化樹脂(FRP)、ポリエチレン(PE)樹脂、または、ポリスチレン(PS)樹脂からなる、請求項4に記載のウェブ材の巻き取り方法。
  6. 前記両面粘着テープは、前記平滑テープ側の粘着力が、前記ウェブ材側の粘着力よりも小さい、請求項1に記載のウェブ材の巻き取り方法。
  7. 前記平滑テープを貼り付ける工程は、
    サポートシート、第1の粘着層、前記平滑テープ、及び第2の粘着層が積層された積層シートを用意する工程と、
    前記積層シートの前記第2の粘着層が露出した面を、前記巻芯の外周面に貼り付ける工程と、
    前記サポートシートを、前記平滑テープから剥離する工程と
    を含み、
    前記第1の粘着層の粘着力は、前記第2の粘着層の粘着力よりも小さい、請求項1に記載のウェブ材の巻き取り方法。
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