JP2011184152A - ウェブ状物巻き取り方法およびロール状物 - Google Patents
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Abstract
フィルムやシート等のウェブ状物の端部を接着して固定した部分の段差が原因となるウェブ状物の平面性不良欠陥を抑制することができるウェブ状物巻き取り用巻芯を開発し、これによるウェブ状物を巻き取ったロール状物を提供することにある。
【解決手段】
ウェブ状物を巻き取る巻芯が円筒状の芯材本体と該芯材本体の外周面に巻き付けられた緩衝材とからなり、該緩衝材には巻芯の長さ方向(軸線方向)にウェブ状物端部を落とし込むための凹状の溝が設けられており、該凹状の溝にはウェブ状物を固定するための粘着シートが固定され、該外周面緩衝材と該粘着性シートの段差が、巻き取るウェブ状物の厚みをDとした場合に0.5D〜1.5Dの範囲であることを特徴とするウェブ状物巻き取り用巻芯を用いて厚みDのウェブ状物を巻き取る巻き取り方法であり、これに厚さDのウェブ状物を巻き取ったことを特徴とするロール状物である。
【選択図】 図4
Description
ここで、ウェブ状物とは帯状の長尺物であり、具体的には、プラスチックフィルムなどのフィルム状物、箔、紙および布帛等のシート状物が挙げられる。本発明で用いられるウェブ状物の厚さは、好ましくは10μm〜1mmの範囲であり、厚さ38〜500μmがより好ましい。
緩衝材2は、アクリル系やウレタン系などの公知の粘着剤あるいは接着剤を用いて巻芯の表面に貼り付けられる。
ウェブ状物の厚みDは、ニコン製電子マイクロメータMH−15M(読みとり部TC−100、スタンドMS−5C)を用いて、1μm単位で測定した。
東レ(株)製ポリエステルフィルム“ルミラー”25μm厚みのものを準備し、溝の幅より1〜2mm狭く切った長さ50mmの短冊状のフィルムを溝部分に1枚ずつ挿入し、段差の有無を触指で判断し、段差がなくなった時のフィルムの枚数で25μm単位で測定した。
巻芯外周面上の緩衝材のゴム硬度Hは、日本ゴム協会規格SRIS0101に準拠し、高分子計器(株)製ASKERゴム硬度計C型を用いて測定した。測定の際に硬度計は測定面と垂直になるように載せ、5秒後の数値を読んだ。凹状の溝に設けられた粘着シート表面のゴム硬度を測る際は、東レ(株)製“ルミラー”の厚さ4μm、幅40mm、長さが巻芯の長さと同じにしたものを粘着シートの粘着面に乗せ、その上から測定を行った。
東レ(株)製“ルミラー”188−U34(厚さ188μmPET(ポリエチレンテレフタレート)フィルム)を、張力150N/m(フィルム幅)で巻芯へ250m巻き付けてから24時間経過後に巻き戻した。巻芯から50m地点で直管型蛍光灯(三菱製OSRAM 40形ネオルミスーパーFLR40S−W/M/36 30W白色)を用いて照明を行い、フィルムの表面に投影された直管型蛍光灯の反射像の歪みを目視観察した。このとき、蛍光灯を点ける前の照度は250ルックスで直管形蛍光灯を点けたときは350ルックスであった。また、評価者の視力は0.6であった。観察した結果を、歪みが全くなければ◎、わずかに認められれば○、フィルムの幅方向全体に渡って歪みが認められれば×に区分し、○◎を合格とし、×を不合格とした。なお、フィルム端部の段差による影響以外に、巻き締まりによる挫屈の影響についても本評価により判断した。
東レ(株)製“ルミラー”タイプU34で番手は125番または188番(厚さ125μmまたは188μmPET(ポリエチレンテレフタレート)フィルム)を、張力150N/m(フィルム幅)で巻芯に2周巻き付けてから、第二指から第四指の指腹でフィルムの巻回始点に当たるフィルム端部をロール最外層上から周方向にこすり、凹凸の感じ方を触診検査した。全く凹凸を感じなかったものを◎、僅かに凹凸を感じたもの○、凹凸を感じたものを×に区分し、○◎を合格とし、×を不合格とした。
幅1200mm、内径152mm、肉厚12mmの(株)昭和丸筒製樹脂含浸紙管「Mコア」に、厚さ1mmの東レ(株)製ポリエチレン発泡体“トーレペフ”をアクリル系粘着材を用いて貼り付け、さらに深さ1mm、20mmの幅で溝を1条作成した。紙管に巻かれた“トーレペフ”の上からC型硬度計で硬度を測定したところ68であった。溝に外周面と同質の“トーレペフ”の厚み0.7mmのもので19mm幅を50μm厚さのアクリル系両面テープで貼り付けた。“トーレペフ”の上にさらに両面テープを固定した。最表層の両面テープの上から測定したゴム硬度は70であった。この上に188μmのPETフィルムを巻き付けて評価を行った。
溝に貼り付けた“トーレペフ”の厚みを0.85mmとした以外は実施例1と同様に巻芯を加工した。段差は50μmであり、粘着テープの上から測定したゴム硬度は69であった。
溝に貼り付けた“トーレペフ”の厚みを0.65mmとした以外は実施例1と同様に巻芯を加工した。段差は250μmであり、粘着テープの上から測定したゴム硬度は72であった。
溝に3M製のポリエチレンフォームを基材とした粘着テープ“KK−19”(0.8mm厚さ)を貼り付けた。この粘着テープ表面のゴム硬度は66であり、外周面のゴム硬度68よりも小さいものであった。
実施例1において3M製アクリルフォーム粘着テープ“SPP−19”を貼り付けた。このとき、同様に硬度を測定したとき、67であり、外周面のゴム硬度よりも小さい値であった。
外周面に巻き付けた厚さ1mmの東レ(株)製ポリエチレン発泡体“トーレペフ”に発泡倍率を上げた、より柔らかいタイプを用い、溝に貼り付けた“トーレペフ”も外周面に貼り付けたものと同じものを用いた以外は実施例1と同様にしたものを実施例5とした。巻き芯部分で若干の巻き締まりが発生していたが実用上は問題がなかった。
実施例6とは反対に、発泡倍率を下げた硬い“トーレペフ”を用いたものを実施例7、8とした。
実施例1と同様に幅1200mm、内径152mm、肉厚12mmの(株)昭和丸筒製樹脂含浸紙管「Mコア」に、厚さ1mmの東レ(株)製ポリエチレン発泡体“トーレペフ”をアクリル系粘着材を用いて貼り付け、厚さ1mmのうち、0.25mmを20mmの幅で型押しにより凹ませ、凹ませた部分に50μmの両面粘着テープを固定した。
実施例2と同じ厚み構成であるが、貼り付ける“トーレペフ”に若干硬めのものを用いた以外は実施例2と同じように作成したものを実施例10とした。溝の中のゴム硬度は外周面に比べて7大きい値となった。
実施例2で準備した巻芯に125μmのPETフィルムを巻き付けて評価を行った。
実施例1と同様に幅1200mm、内径152mm、肉厚12mmの(株)昭和丸筒製樹脂含浸紙管「Mコア」に、厚さ1mmの東レ(株)製ポリエチレン発泡体“トーレペフ”をアクリル系粘着材を用いて貼り付け、厚さ1mmのうち、0.05mmを20mmの幅で型押しにより凹ませ、50μmの両面粘着テープを固定して、外周面と面一とした。触診による評価および巻き出したフィルムでの不合格であった。
実施例1において、1mmの溝を設けた部分に直接50μmの両面粘着テープを固定したものを比較例2とした。段差は950μmあり、評価は不合格であった。
実施例1において、貼り付ける“トーレペフ”の厚みを0.5mm、0.85mmとした以外は実施例1と同様にしたものを比較例3、4とした。
2 コア外周部分の緩衝材
3 凹状の溝
4 ウェブ状物を固定するための粘着シート
5 溝内に固定された緩衝材シート
6 溝内に緩衝材シートを固定するための粘着シート
7 外周緩衝材面と粘着シートとの段差
8 ウェブ状物
Claims (4)
- ウェブ状物を巻き取る巻芯が円筒状の芯材本体と該芯材本体の外周面に巻き付けられた緩衝材とからなり、該緩衝材には巻芯の長さ方向(軸線方向)に凹状の溝が設けられており、該凹状の溝には粘着シートが固定され、該外周面緩衝材と該粘着シートの段差が、巻き取るウェブ状物の厚みをDとした場合に0.5D〜1.5Dの範囲であるウェブ状物巻き取り用巻芯を用いて厚みDのウェブ状物を巻き取る巻き取り方法。
- 前記粘着シートが緩衝材シートを介して前記凹状の溝に固定されている請求項1に記載の巻き取り方法。
- 前記外周面に巻き付けられた緩衝材のSRIS0101規格によるC型ゴム硬度計によるゴム硬度Hが60〜90であり、かつ前記凹状の溝に設けられた粘着シート表面のゴム硬度が(H+5)より小さいことを特徴とする請求項1または2に記載の巻き取り方法。
- 請求項1〜3いずれかに記載の巻き取り方法で厚さDのウェブ状物を巻き取ったロール状物。
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