JP4519359B2 - 化粧部材および化粧部材の取付構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、建物の外面に設けられる化粧部材および化粧部材の取付構造に係り、詳細には、木質様樹脂製の化粧部材および化粧部材の取付構造に関する。
【0002】
【背景の技術】
近年、天然木材に近似した木質様樹脂製品が提案されている。このような製品は、例えば、建物の外壁面に設けられる幕板や、屋内の壁の縁部に取り付けられる化粧枠材等の化粧部材に用いられている。
【0003】
例えば、特開平7−180320号公報に記載されている化粧幕板の幕板本体は、セルロース系材料の微粉末と樹脂とを混合して着色成形することにより、木目模様を呈するように形成されている。前記幕板本体は、その外面側から釘打ちされて、幕板被固定面に対して固定されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、前記化粧幕板の取り付けにおいては、幕板本体の外面側から釘を打っていたため、幕板の外面に露出した釘の頭に塗料を塗布する必要があり、作業に手間を有する、という問題があった。
【0005】
本発明の課題は、建物の外面に対する取り付け作業が容易である化粧部材および化粧部材の取付構造を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
以上の課題を解決するため、請求項1記載の発明は、例えば、図1に示すように、
建物の柱6の周囲に設けられる化粧部材(柱用化粧部材6A)であって、セルロース系微粉末と樹脂とを混合し、この混合材料を溶融させて押し出し成形することにより形成され、かつ、長手方向に延在する中空部を備える板部と、この板部の裏面に固定され、一部分が建物の外面に対して取り付けられる取付部と、を備え、
第1化粧部材7Aと第2化粧部材8Aとから構成され、前記第1および第2化粧部材7A・8Aの板部61・62は平面視において略コ字状をなし、前記第1化粧部材7Aの板部61・62のコ字内側となる裏面に沿って、前記第1化粧部材7Aの取付部71が固定され、前記第2化粧部材8Aの板部61・62のコ字内側となる裏面に沿って、前記第2化粧部材8Aの取付部81が固定され、前記第1化粧部材7Aの取付部71には、前記第1化粧部材7Aの板部61・62の両端部近傍となる位置に前記柱6の周囲の外面に当接されて固定される第3被係合部(スリット73a)が設けられ、前記第2化粧部材8Aの取付部81には、前記第2化粧部材8Aの板部61・62の両端部近傍となる位置に、前記第1化粧部材7Aと互いのコ字状凹部の内側を向き合わせた状態で、前記第1化粧部材7Aの第3被係合部73aにそれぞれ係合する第3係合部(係止板83)が設けられていることを特徴とする。
【0007】
ここで、建物の外面とは、例えば、屋外に設けられる柱の表面のことを意味する。
【0008】
また、セルロース系微粉末は、直径が1〜100μm程度のものであり、例えば、木材の粗粉砕物、バカスの粗粉砕物、稲藁の粗粉砕物等の各種植物細胞体の原料材粗粉砕物を出発原料とし、これを磨砕処理することによって得ることができる。
【0009】
また、樹脂としては、塩化ビニル樹脂、発泡塩化ビニル樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、フェノール樹脂、ウレタン樹脂、ポリウレタン樹脂、ABS樹脂、ポリスチレン樹脂等が用いられるが、中でも塩化ビニル樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂がより好適である。
【0010】
さらに、前記セルロース系微粉末は、不純物を含む木質廃材から得られた木質廃材砕粉であってもよい。ここで、前記木質廃材としては、住宅等の建物を解体した際に排出される木質廃材や、家具を解体した際に排出される木質廃材、建物建築中に排出される木材の端材、おが屑等が挙げられ、これら木質廃材には、木質部分の他、石膏、断熱材、樹脂部材等の不純物が含まれる。
【0011】
また、前記樹脂は、不純物を含む樹脂廃材から得られた樹脂廃材粉砕粉であってもよい。前記樹脂廃材としては、飲料物を含む食品の容器や包装等に使用される樹脂製品や、その他の樹脂製品、さらには、住宅等の建物を解体した際に排出される樹脂廃材や、家具を解体した際に排出される樹脂廃材等が挙げられ、これら樹脂廃材には、樹脂部分の他、樹脂の温度変化等に伴う膨張収縮を防止するための炭酸カルシウムや、補強材や充填材として用いられるタルク(例えば、含水ケイ酸マグネシウムを微粉化して焼成することで得られるもの)、顔料、ガラス繊維で補強された強化プラスチック(FRP)等の不純物が含まれている。
【0012】
また、前記樹脂部分を構成する樹脂としては、ポリプロピレン樹脂(PP)、硬質または軟質のポリ塩化ビニル樹脂(PVC)、発砲塩化ビニル樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂(PET)、ポリスチレン(PC)、ポリエチレン樹脂、フェノール樹脂、ウレタン樹脂、ABS樹脂等が挙げられる。
【0013】
請求項1記載の発明によれば、板部61・62の裏面に固定された取付部71・81の一部分が、建物の外面に対して取り付けられるので、従来と異なり、化粧部材を取り付ける際に、化粧部材の外面側から釘を打ち込む必要がない。よって、化粧部材6A表面に釘の頭などが露出しないので、施工現場で塗料を塗布するなどの作業が不要となる。したがって、従来に比して、化粧部材6Aを建物の外面に対して取り付ける作業を、より容易なものとすることができる。
【0014】
また、板部61・62は中空部hを備えているので、中空部hを利用して、例えば、図1に示すリベットrにより、取付部71・81を板部61・62の裏面に固定できる。したがって、板部61・62の外面に、リベットrが露出しない。
【0015】
また、板部61・62に中空部hを設けることにより、化粧部材6Aの軽量化を図れる。また、板部61・62の製造にかかる材料量を軽減でき、コストダウンを図れる。
【0016】
また、板部61・62は、セルロース系微粉末と、樹脂とを混合し、この混合材料を溶融させて押出し成形したものであるので、板部61・62に木質感を与えることができる。また、化粧部材6Aの板部61・62が上記のような押出し成形品であるので、天然木材を材料とする場合に比して製品品質のばらつきが少なく、安定した製品寸法を得ることができる。
【0017】
また、取付部71・81の一部分が建物の外面に対して取りつけられるので、化粧部材6Aを取り付ける建物の外面形状が異なる場合に、建物の外面形状に応じて取付部71・81を変更するのみで、化粧部材6Aを取りつけられる。したがって、板部61・62においては共通の部材を利用でき、コストダウンを図れる。
【0018】
なお、セルロース系微粉末と、樹脂とを混合した混合材料に、さらに顔料を加える構成としても良い。前記顔料としては、カドミウムイエロー、酸化鉄、カーボンブラックなどの黄色、赤色、黒色の三色の無機顔料からなり、得られる製品の生地自体の色および木目模様の色に応じて適宜選択して用いられる。混合材料に顔料を加える場合においては、押出成形時に、顔料が流れるため、板部61・62の表面に天然の木目に極めて近い木目模様を形成できる。
【0019】
また、第1および第2化粧部材7A・8Aの板部61・62は平面視において略コ字状をなしているので、第1化粧部材7Aと、第2化粧部材8Aとを、柱6の両側方から、それぞれのコ字状凹部内側を柱6外面に近接するように配置して取り付けることにより、柱6の外周を、板部61・62により被覆することができる。したがって、化粧部材6Aを、柱6の外面を化粧するのに用いることができる。
【0020】
また、第1化粧部材7Aの板部61・62の両端部近傍となる位置に設けられた第3被係合部73aと、第2化粧部材8Aの板部61・62の両端部近傍となる位置に設けられた第3係合部83とが、第1および第2化粧部材7A・8Aと互いのコ字状凹部の内側を向き合わせた状態でそれぞれ係合するので、柱6に対して、第1化粧部材7Aを取り付けてから、第2化粧部材8Aを取り付ける際に、第2化粧部材8Aの取り付け位置を容易に決めることができる。また、第1化粧部材7Aと第2化粧部材8Aとの相対的な位置が一定となるので、常に均一な施工が可能となる。
【0021】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の化粧部材6Aを柱6の周囲に取り付ける化粧部材の取付構造であって、第1および第2化粧部材7A・8Aそれぞれの板部61・62のコ字内側となる裏面が柱6の外面に対向するように、前記第1および第2化粧部材7A・8Aが互いのコ字状凹部の内側を向き合わせて配置され、前記第1化粧部材7Aの板部61・62の両端部近傍となる位置に設けられた第3被係合部73aには、前記第2化粧部材8Aの板部61・62の両端部近傍となる位置に設けられた第3係合部83がそれぞれ係合され、前記第3被係合部73aは前記柱の周囲の外面に当接されて固定され、前記第3係合部83が前記柱6に固定されていることを特徴とする。
【0022】
請求項2記載の発明によれば、第1および第2化粧部材7A・8Aそれぞれの板部61・62のコ字内側となる裏面が柱6の外面に対向するように配置され、第3被係合部73aには、第3係合部83がそれぞれ係合され、前記第3被係合部73aと第3係合部83とのうちの少なくとも一方が、前記柱6に固定されているので、第3被係合部73aと第3係合部83のうちの少なくとも一方を柱6に固定するだけで、化粧部材6Aを柱6の外周に取り付けることができ、取付作業が容易である。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、図を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。
【0024】
〔第1の実施の形態〕
図1に示すように、第1の実施の形態例の化粧部材は、建物の柱6の周囲に設けられる柱用化粧部材6A(以下、化粧部材6Aと略す)である。図1は、化粧部材6Aの取付構造を示す横断面図である。柱用化粧部材6Aは、第1化粧部材7Aと第2化粧部材8Aとから構成されている。
【0025】
第1化粧部材7Aは、板部61・62と、取付部71とを備えている。板部61・62は、第1の実施の形態例の化粧幕板2Aの板部21と同様の素材で構成されている。二枚の板部61の一端は、板部62の両端にそれぞれ隣接されている。板部61・62は、平面視において略コ字状をなすように配置されている。
板部61・62は、セルロース系微粉末と、樹脂とを混合し、この混合材料を溶融させて押し出し成形することにより形成されている。前記セルロース系微粉末は、直径が1〜100μm程度のものであり、例えば、木材の粗粉砕物を出発原料とし、これを磨砕処理することによって得ることができる。また、前記樹脂としては、塩化ビニル樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂がより好適に用いられる。
前記セルロース系微粉末の外周面には、該セルロース系微粉末より小径でかつ硬い表面粒が固定されている。前記表面粒としては、前記セルロース系微粉末より小径でかつ硬いものであればどのようなものでもよく、例えば、酸化チタン、フェライト、アルミニウム、ニッケル、銀などの金属材料、または、セラミック等の非金属材料が好適に用いられる。
【0026】
取付部71は、板部61・62の長手方向に長尺な板状部材であり、平面視においてコ字状をなしている。取付部71は、底部64と、底部64の両端から延出する二つの側部63とを備えている。
【0027】
取付部71のコ字状凹部外面は、板部61・62のコ字内側となる裏面に沿って当接されている。板部61の裏面には取付部71の側部63の外面が当接され、板部62の裏面には取付部71の底部64の外面が当接されている。
【0028】
取付部71の両端部には、コ字内側へ折り曲げられた形状の折り曲げ部72が設けられている。折り曲げ部72先端には、コ字状凹部の底部64側の反対となる側に開口したスリット73a(第3被係合部)が設けられている。また、底部64側の反対となる側へ延出する固定部73bが設けられている。
【0029】
第2化粧部材8Aは、第1化粧部材7Aにおいて、取付部71を取付部81に変更したものである。また、取付部81は、取付部71の両端部の形状のみを変更したものである。
【0030】
取付部81の両端部には、コ字内側へ折り曲げられた形状の折り曲げ部82が設けられている。折り曲げ部82先端には、第2化粧部材8Aの底部64側と反対となる側へ延出する係止板83が設けられている。
【0031】
次に、化粧部材6Aの取付構造について説明する。建物の柱6は、例えば、木材などからなる構造用柱65と、構造用柱65の四方側面にそれぞれ取り付けられる不燃下地材66とから構成されている。
【0032】
第1化粧部材7Aの板部61・62は、板部61・62のコ字内側となる裏面が、柱6の四方側面のうちの三側面にそれぞれ対向するように、配置されている。前記三側面のうち、互いに対向する二側面に配置された不燃下地材66の外面に、第1化粧部材7A両端に設けられた固定部73bがそれぞれ当接されている。固定部73bは、ビス67により構造用柱65に固定されている。
【0033】
第2化粧部材8Aは、第1化粧部材7Aと互いのコ字状凹部の内側を向き合わせて配置されている。第2化粧部材8Aの板部61裏面は、第1化粧部材7Aの板部61裏面が対向する柱6の側面に、それぞれ対向するように配置されている。
【0034】
第2化粧部材8A両端に設けられた係止板83は、第1化粧部材7A両端に設けられたスリット73aにそれぞれ挿入されている。係止板83と、第1化粧部材7Aの固定部73bは、ビス68により構造用柱65に固定されている。
【0035】
化粧部材6Aを柱6の周囲に設置するには、まず、第1化粧部材7A両端の固定部73bを、柱6の互いに対向する二側面に設けられた不燃下地材66表面に当接させ、ビス67により固定する。次に、第2化粧部材8A両端の係止板83を、第1化粧部材7A両端のスリット73aにそれぞれ挿入する。第1化粧部材7Aと第2化粧部材8Aとの接続部分において、係止板83と、固定部73bとを、ビス68により構造用柱65に固定する。
【0036】
以上のように、第1の実施の形態例の化粧部材6Aによれば、第1および第2化粧部材7A・8Aの板部61・62が平面視において略コ字状をなしているので、板部61・62のコ字内側となる裏面が柱6の外面に対向するようにして、第1および第2化粧部材7A・8Aを、互いのコ字状凹部の内側が向き合わせて配置できる。したがって、板部61・62により、柱6の四方側面を被覆することができる。
【0037】
また、第1化粧部材7Aのスリット73aに、第2化粧部材8Aの係止板83を挿入するので、柱6に対する第2化粧部材8Aの取り付け位置を容易に決定できる。また、スリット73aに係止板83を挿入することにより、第1化粧部材7Aと第2化粧部材8Aとの相対的な位置が一定となるので、化粧部材6Aを均一に取り付けることができる。
【0038】
また、ビス68の頭は、板部61よりも柱6側となるので、ビス68が外側から見えにくくなり、柱6の外観が良い。
【0039】
〔第2の実施の形態〕図2に示すように、第12の実施の形態例の化粧部材である柱用化粧部材6B(以下、化粧部材6Bと略す)は、第1化粧部材7Bと第2化粧部材8Bとから構成されている。
【0040】
第1および化粧部材7B・8Bは、第11の実施の形態例の化粧部材6Aの第1化粧部材7Aにおいて、取付部71を取付部74・84に変更したものである。また、取付部74・84は、取付部71の両端部の形状のみを変更したものである。
【0041】
第1化粧部材7Bの取付部74の両端部は、コ字状凹部の内側となる裏面側に畳み込まれるような形状とされている。これにより、スリット75(第3被係合部)と、固定部76とが形成されている。また、第2化粧部材8Bの取付部84の両端部には、側部63の裏側から、底部64側の反対となる側へ延出する係止板85(第3係合部)が設けられている。
【0042】
第1化粧部材7Bのスリット75には、第2化粧部材8Bの係止板85が挿入されている。ビス67により、固定部76は構造用柱65に対して固定されている。また、ビス68により、係止板85と固定部76とが構造用柱65に固定されている。固定部76と、第2化粧部材8Bの取付部84の側部63との間には、軟質ゴムなどからなる緩衝材80が介在されている。
【0043】
以上のように、第2の実施の形態例の化粧部材6Bによれば、第1化粧部材7Bの両端において、板状の取付部74が畳み込まれるような形状とされて、裏側にスリット75が形成されているので、取付部74・84を、柱6の外周に近接させて取り付けることができる。
【0044】
なお、例えば、図3に示すように、中空の角型鋼管65'の四方側面に不燃下地材66を配置して柱6'とする場合には、不燃下地材66外面に芯材69を隣接配置し、芯材69の外側に化粧部材6B'を取りつける構成としても良い。ここで、化粧部材6B'は、上述の化粧部材6Bの外周のサイズを大きくしたものである。
【0045】
この場合、芯材69にビス67・68がねじ込まれるので、化粧部材6B'の外周を柱6'よりも十分に大きなサイズとしながらも、化粧部材6B'を柱6'に対して安定して取り付けることができる。
【0046】
〔第3の実施の形態〕
図4に示すように、第13の実施の形態例の化粧部材である柱用化粧部材6C(以下、化粧部材6Cと略す)は、第1化粧部材7Cと第2化粧部材8Cとから構成されている。
【0047】
第1および化粧部材7C・8Cは、第11の実施の形態例の化粧部材6Aの第1化粧部材7Aにおいて、取付部71を取付部77・87に変更したものである。また、取付部77・87は、取付部71の両端部の形状のみを変更したものである。
【0048】
第1化粧部材7Cの取付部77の側部63には、取付部78が固定されている。取付部78は、板部61の長手方向に長尺な板状部材である。取付部78においては、取付部77の両端側となる縁部に、取付部77のコ字状凹部内側に向かって突出した突出片78a(第3被係合部)が設けられている。
【0049】
また、平面視において取付部78のほぼ中央となる位置に、コ字状凹部の内側に向かって延出する延出部79aが設けられている。延出部79aの先端には、コ字状凹部の底部64側と反対となる側へ延出する固定部79が設けられている。
【0050】
第2化粧部材8Cの取付部87の側部63には、取付部88が固定されている。取付部88は、板部61の長手方向に長尺な板状部材である。取付部88の取付部87両端と隣接する位置には、取付部87の裏側から、コ字状凹部の底部64側と反対となる側へ延出する係止板89が設けられている。係止板89の先端には、コ字状凹部の外側へ向かって突出する突出片89a(第3係合部)が設けられている。
【0051】
第2化粧部材8Cの係止板89は、取付部78の突出片78aと固定部79との間に挿入されている。係止板89の先端に設けられた突出片89aは、取付部78の突出片78aと互いに係止されており、これにより、取付部78と取付部88とが嵌合している。
【0052】
第1化粧部材7Cの固定部79は、ビス67により構造用柱65に対して固定されている。また、第2化粧部材8Cの係止板89と、第1化粧部材7Cの固定部79は、ビス68により構造用柱65に対して固定されている。
【0053】
以上のように、第3の実施の形態例の化粧部材6Cは、第1化粧部材7Cの両端に設けられた突出片78aと、第2化粧部材8Cの両端に設けられた突出片89aとが係止して、取付部88と取付部78とが嵌合しているので、第1化粧部材7Cと第2化粧部材8Cとの相対的な位置を正確に決定できる。よって、より均一な配置関係で、第1化粧部材7Cと第2化粧部材8Cとを取り付けることができる。
【0054】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、施工現場で化粧部材表面を塗装する作業を省略でき、よって、化粧部材の取付作業を、従来に比してより容易なものとすることができる。
【0055】
また、取付部を板部に固定するのに用いられるリベットや、ボルトおよびナットなどが、板部外面に露出しない。また、取付部を板部に固定するのに用いられるビスなどのねじ込み跡が、板部外面に露出しない。
【0056】
また、化粧部材の軽量化を図れる。また、板部の製造において、コストダウンを図れる。また、板部に木質感を与えることができる。また、板部の製造において、安定した製品寸法が得られる。また、取付部を変更するだけで、異なる外面形状の建物に対して化粧部材を取り付けられる。
【0057】
また、柱の外面を板部により被覆するように、化粧部材を柱に取り付けることができる。また、第2化粧部材の取り付け位置を容易に決められる。また、化粧部材を、常に均一に施工できる。
【0058】
請求項2記載の発明によれば、請求項1記載の発明と同様の効果が得られるのは勿論のこと、容易に化粧部材を柱の外周に取り付けられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した第1の実施の形態の化粧部材の取付構造を示す縦断面図である。
【図2】第2の実施の形態の化粧部材の取付構造を示す横断面図である。
【図3】第2の実施の形態の化粧部材の他の例の取付構造を示す横断面図である。
【図4】第3の実施の形態の化粧部材の取付構造を示す横断面図である。
【符号の説明】
h 中空部
6 柱
6A 柱用化粧部材(化粧部材)
7A 第1化粧部材
73a スリット(第3被係合部)
8A 第2化粧部材
83 係止板(第3係合部)
Claims (2)
- 建物の柱の周囲に設けられる化粧部材であって、セルロース系微粉末と樹脂とを混合し、この混合材料を溶融させて押し出し成形することにより形成され、かつ、長手方向に延在する中空部を備える板部と、この板部の裏面に固定され、一部分が建物の外面に対して取り付けられる取付部と、を備え、
第1化粧部材と第2化粧部材とから構成され、前記第1および第2化粧部材の板部は平面視において略コ字状をなし、前記第1化粧部材の板部のコ字内側となる裏面に沿って、前記第1化粧部材の取付部が固定され、前記第2化粧部材の板部のコ字内側となる裏面に沿って、前記第2化粧部材の取付部が固定され、前記第1化粧部材の取付部には、前記第1化粧部材の板部の両端部近傍となる位置に前記柱の周囲の外面に当接されて固定される第3被係合部が設けられ、前記第2化粧部材の取付部には、前記第2化粧部材の板部の両端部近傍となる位置に、前記第1化粧部材と互いのコ字状凹部の内側を向き合わせた状態で、前記第1化粧部材の第3被係合部にそれぞれ係合する第3係合部が設けられていることを特徴とする化粧部材。 - 請求項1記載の化粧部材を柱の周囲に取り付ける化粧部材の取付構造であって、第1および第2化粧部材それぞれの板部のコ字内側となる裏面が柱の外面に対向するように、前記第1および第2化粧部材が互いのコ字状凹部の内側を向き合わせて配置され、前記第1化粧部材の板部の両端部近傍となる位置に設けられた第3被係合部には、前記第2化粧部材の板部の両端部近傍となる位置に設けられた第3係合部がそれぞれ係合され、前記第3被係合部は前記柱の周囲の外面に当接されて固定され、前記第3係合部が、前記柱に固定されていることを特徴とする化粧部材の取付構造。
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