JP2002021300A - 化粧部材および化粧部材の取付構造 - Google Patents

化粧部材および化粧部材の取付構造

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JP2002021300A JP2001132447A JP2001132447A JP2002021300A JP 2002021300 A JP2002021300 A JP 2002021300A JP 2001132447 A JP2001132447 A JP 2001132447A JP 2001132447 A JP2001132447 A JP 2001132447A JP 2002021300 A JP2002021300 A JP 2002021300A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 建物の外面に対する取り付け作業が容易であ
る化粧部材および化粧部材の取付構造を提供する。 【解決手段】 化粧幕板2A(化粧部材)は、建物の外
面に設けられている。化粧幕板2Aは、板部21と、板
部21の裏面に固定された取付部23とを備えている。
板部21は、セルロース系微粉末と樹脂とを混合し、こ
の混合材料を溶融させて押し出し成形することにより形
成されている。板部21は、長手方向に延在する中空部
hを備えている。取付部23の一部分は、建物の外面に
対して取り付けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建物の外面に設け
られる化粧部材および化粧部材の取付構造に係り、詳細
には、木質様樹脂製の化粧部材および化粧部材の取付構
造に関する。
【0002】
【背景の技術】近年、天然木材に近似した木質様樹脂製
品が提案されている。このような製品は、例えば、建物
の外壁面に設けられる幕板や、屋内の壁の縁部に取り付
けられる化粧枠材等の化粧部材に用いられている。
【0003】例えば、特開平7−180320号公報に
記載されている化粧幕板の幕板本体は、セルロース系材
料の微粉末と樹脂とを混合して着色成形することによ
り、木目模様を呈するように形成されている。前記幕板
本体は、その外面側から釘打ちされて、幕板被固定面に
対して固定されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記化粧幕板
の取り付けにおいては、幕板本体の外面側から釘を打っ
ていたため、幕板の外面に露出した釘の頭に塗料を塗布
する必要があり、作業に手間を有する、という問題があ
った。
【0005】本発明の課題は、建物の外面に対する取り
付け作業が容易である化粧部材および化粧部材の取付構
造を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するた
め、請求項1記載の発明は、例えば、図1に示すよう
に、建物の外面に設けられる化粧部材(化粧幕板2A)
であって、セルロース系微粉末と樹脂とを混合し、この
混合材料を溶融させて押し出し成形することにより形成
され、かつ、長手方向に延在する中空部hを備える板部
21と、この板部21の裏面に固定され、一部分が建物
の外面に対して取り付けられる取付部23と、を備える
ことを特徴とする。
【0007】ここで、建物の外面とは、例えば、外壁の
屋外側表面や、屋外に設けられる柱の表面など、屋外側
となる建物の表面のことを意味する。
【0008】また、セルロース系微粉末は、直径が1〜
100μm程度のものであり、例えば、木材の粗粉砕
物、バカスの粗粉砕物、稲藁の粗粉砕物等の各種植物細
胞体の原料材粗粉砕物を出発原料とし、これを磨砕処理
することによって得ることができる。
【0009】また、樹脂としては、塩化ビニル樹脂、発
泡塩化ビニル樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン
樹脂、フェノール樹脂、ウレタン樹脂、ポリウレタン樹
脂、ABS樹脂、ポリスチレン樹脂等が用いられるが、
中でも塩化ビニル樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピ
レン樹脂がより好適である。
【0010】さらに、前記セルロース系微粉末は、不純
物を含む木質廃材から得られた木質廃材砕粉であっても
よい。ここで、前記木質廃材としては、住宅等の建物を
解体した際に排出される木質廃材や、家具を解体した際
に排出される木質廃材、建物建築中に排出される木材の
端材、おが屑等が挙げられ、これら木質廃材には、木質
部分の他、石膏、断熱材、樹脂部材等の不純物が含まれ
る。
【0011】また、前記樹脂は、不純物を含む樹脂廃材
から得られた樹脂廃材粉砕粉であってもよい。前記樹脂
廃材としては、飲料物を含む食品の容器や包装等に使用
される樹脂製品や、その他の樹脂製品、さらには、住宅
等の建物を解体した際に排出される樹脂廃材や、家具を
解体した際に排出される樹脂廃材等が挙げられ、これら
樹脂廃材には、樹脂部分の他、樹脂の温度変化等に伴う
膨張収縮を防止するための炭酸カルシウムや、補強材や
充填材として用いられるタルク(例えば、含水ケイ酸マ
グネシウムを微粉化して焼成することで得られるも
の)、顔料、ガラス繊維で補強された強化プラスチック
(FRP)等の不純物が含まれている。
【0012】また、前記樹脂部分を構成する樹脂として
は、ポリプロピレン樹脂(PP)、硬質または軟質のポ
リ塩化ビニル樹脂(PVC)、発砲塩化ビニル樹脂、ポ
リエチレンテレフタレート樹脂(PET)、ポリスチレ
ン(PC)、ポリエチレン樹脂、フェノール樹脂、ウレ
タン樹脂、ABS樹脂等が挙げられる。
【0013】また、取付部23は、例えば、図1、図4
および図5に示すように、リベットrや、ビスs、ボル
トbおよびナットnなどの固着具を用いて板部21の裏
面に固定されるものとしても良いし、その他、接着剤な
どを用いて板部21に固定されるものとしても良い。
【0014】また、取付部23は、例えば、後述する請
求項2記載の発明のように、第1係合部を備え、この第
1係合部を建物の外面に設けられた第1被係合部に係合
させることで、建物の外面に対して取りつけられるもの
としても良い。また、取付部23の一部分を、例えば、
ビスや釘などの固着具や、接着剤などにより、建物の外
面に対して直接取り付けるものとしてもよい。
【0015】請求項1記載の発明によれば、板部21の
裏面に固定された取付部23の一部分が、建物の外面に
対して取り付けられるので、従来と異なり、化粧部材を
取り付ける際に、化粧部材の外面側から釘を打ち込む必
要がない。よって、化粧部材2A表面に釘の頭などが露
出しないので、施工現場で塗料を塗布するなどの作業が
不要となる。したがって、従来に比して、化粧部材2A
を建物の外面に対して取り付ける作業を、より容易なも
のとすることができる。
【0016】また、板部21は中空部hを備えているの
で、中空部hを利用して、例えば、図1に示すリベット
rや、図5に示すボルトbおよびナットnなどにより、
取付部23を板部21の裏面に固定できる。したがっ
て、板部21の外面に、リベットrや、ボルトbおよび
ナットnが露出しない。また、例えば、図4に示すよう
に、ビスsを用いて取付部23を板部21の裏面に固定
する場合などには、ビスsの先端が中空部h内側に収め
られる。したがって、板部21の外面に、ビスsのねじ
込み跡があらわれることがない。
【0017】また、板部21に中空部hを設けることに
より、化粧部材2Aの軽量化を図れる。また、板部21
の製造にかかる材料量を軽減でき、コストダウンを図れ
る。
【0018】また、板部21は、セルロース系微粉末
と、樹脂とを混合し、この混合材料を溶融させて押出し
成形したものであるので、板部21に木質感を与えるこ
とができる。また、化粧部材2Aの板部21が上記のよ
うな押出し成形品であるので、天然木材を材料とする場
合に比して製品品質のばらつきが少なく、安定した製品
寸法を得ることができる。
【0019】また、取付部23の一部分が建物の外面に
対して取りつけられるので、化粧部材2Aを取り付ける
建物の外面形状が異なる場合に、建物の外面形状に応じ
て取付部23を変更するのみで、化粧部材2Aを取りつ
けられる。したがって、板部21においては共通の部材
を利用でき、コストダウンを図れる。
【0020】なお、セルロース系微粉末と、樹脂とを混
合した混合材料に、さらに顔料を加える構成としても良
い。前記顔料としては、カドミウムイエロー、酸化鉄、
カーボンブラックなどの黄色、赤色、黒色の三色の無機
顔料からなり、得られる製品の生地自体の色および木目
模様の色に応じて適宜選択して用いられる。混合材料に
顔料を加える場合においては、押出成形時に、顔料が流
れるため、板部21の表面に天然の木目に極めて近い木
目模様を形成できる。
【0021】請求項2記載の発明は、請求項1記載の化
粧部材において、取付部23には、建物の外面に設けら
れた第1被係合部(被係止部31a・31b)に係合す
る第1係合部(係止部24・25)が設けられているこ
とを特徴とする。
【0022】ここで、第1係合部を第1被係合部に係合
する方法は、特に限定されるものではないが、例えば、
図1に示すように、被係止部31a(第1被係合部)に
係止部24(第1係合部)を上方から係止させる方法が
あげられる。他には、例えば、図7に示すように、延出
部50a先端の突出片、及び、延出部50b先端の突出
片(第1被係合部)に、取付部42の側部42a・42
b先端の突出片(第1係合部)を係止させて、取付部4
2を延出部50a・50bに嵌合させる方法があげられ
る。また、例えば、図11に示すように、上下方向に開
口した箱状の嵌合部48a(第1係合部)内部に、被嵌
合部56aの前面に設けられた延出板56b(第1被係
合部)を下方から挿入して、嵌合部48aを延出板56
bに嵌合させる方法があげられる。
【0023】請求項2記載の発明によれば、建物の外面
に設けられた第1被係合部31a・31bに係合する第
1係合部24・25が取付部23に設けられているの
で、第1被係合部31a・31bに第1係合部24・2
5を係合させるだけで、化粧部材2Aを建物の外面に取
りつけることができる。また、建物の外面に対する化粧
部材2Aの取り付け位置を、容易に決定できる。
【0024】なお、第1係合部が第1被係合部に対して
取り外し可能に係合する構成とすれば、化粧部材を建物
の外面から容易に取り外すことができ、容易に化粧部材
を交換することができる。
【0025】請求項3記載の発明は、請求項2記載の化
粧部材において、例えば、図2に示すように、取付部2
3が、板部21の長手方向に所定間隔で複数設けられて
いることを特徴とする。
【0026】請求項3記載の発明によれば、取付部23
が板部21の長手方向に所定間隔で複数設けられている
ので、取付部23を板部21の裏面全面に取りつける場
合などに比して、化粧部材2A全体の重さを軽くでき
る。また、取付部23にかかる材料量を軽減でき、コス
トダウンを図れる。
【0027】請求項4記載の発明は、請求項2記載の化
粧部材において、取付部に設けられた第1係合部が、板
部の長手方向に延在するようにして設けられていること
を特徴とする。
【0028】請求項4記載の発明によれば、第1係合部
が板部の長手方向に延在しているので、板部の長手方向
にわたって第1係合部を係合することができ、化粧部材
を建物の外面に対して安定に取り付けられる。
【0029】請求項5記載の発明は、例えば、図1〜3
に示すように、建物の外面に設けられた第1被係合部3
1a・31bに、請求項3記載の化粧部材2Aの取付部
23に設けられた第1係合部24・25が係合すること
により、建物の外面に前記化粧部材2Aを取り付ける化
粧部材の取付構造であって、前記第1被係合部31a・
31bが板部21の長手方向に延在するようにして設け
られていることを特徴とする。
【0030】請求項5記載の発明によれば、板部21の
長手方向に延在するようにして設けられた第1被係合部
31a・31bに、板部21の長手方向に所定間隔で複
数設けられた取付部23の第1係合部24・25が係合
しているので、板部21の長手方向において、化粧部材
2Aの取り付け位置を自由に決めることができる。
【0031】請求項6記載の発明は、建物の外面に設け
られた第1被係合部に、請求項4記載の化粧部材の取付
部に設けられた第1係合部が係合することにより、建物
の外面に前記化粧部材を取り付ける化粧部材の取付構造
であって、前記第1被係合部が板部の長手方向に所定間
隔で複数設けられていることを特徴とする。
【0032】請求項6記載の発明によれば、板部の長手
方向に所定間隔で複数設けられた第1被係合部に、板部
の長手方向に延在するようにして設けられた第1係合部
が係合しているので、板部の長手方向において、化粧部
材の取り付け位置を自由に決めることができる。
【0033】請求項7記載の発明は、例えば、図20お
よび図23に示すように、建物の外面に設けられた第1
被係合部112、162に、請求項4記載の化粧部材2
C、2Dの取付部100、150に設けられた第1係合
部106、154が係合することにより、建物の外面に
前記化粧部材2C、2Dを取り付ける化粧部材2C、2
Dの取付構造であって、前記第1被係合部112、16
2が板部21の長手方向に延在するようにして設けられ
ていることを特徴とする。
【0034】請求項7記載の発明によれば、板部21の
長手方向に延在するようにして設けられた前記第1被係
合部112,162に、板部21の長手方向に延在する
ようにして設けられた前記取付部100、150の第1
係合部106、154が係合しているので、板部21の
長手方向において、化粧部材2C、2Dの取り付け位置
を自由に決めることができる。
【0035】請求項8記載の発明は、例えば、図26に
示すように、建物の外面に設けられた第1被係合部22
6に、請求項3記載の化粧部材2Eの取付部200に設
けられた第1係合部280が係合することにより、建物
の外面に前記化粧部材2Eを取り付ける化粧部材2Eの
取付構造であって、前記第1被係合部226が板部21
の長手方向に所定間隔で複数設けられていることを特徴
とする。
【0036】請求項8記載の発明によれば、板部21の
長手方向に所定間隔で複数設けられた第1被係合部22
6に、板部21の長手方向に所定間隔で複数設けられた
前記取付部200の第1係合部280が係合しているの
で、請求項7の発明に比して、第1係合部280および
第1被係合部226にかかる材料量が軽減でき、コスト
ダウンを図ることができる。また、第1被係合部226
が、板部21の長手方向に所定間隔で複数設けられてお
り、各第1被係合部226に化粧部材2Eの各第1係合
部280が係合しているので、化粧部材2Eの長手方向
の位置決めを容易に行うことができる。
【0037】請求項9記載の発明は、請求項8記載の化
粧部材の取付構造であって、前記第1被係合部226
は、互いに弾性的に開閉可能な一対の爪部225を備
え、該一対の爪部225に前記第1係合部280を押付
けることで、前記一対の爪部225を弾性的に開いて該
一対の爪部225に前記第1係合部280を挿入し、前
記一対の爪部225が弾性的に閉じることで、該一対の
爪部225に第1係合部280が係合されていることを
特徴とする。
【0038】請求項9記載の発明によれば、互いに弾性
的に開閉可能な一対の爪部225である前記第1被係合
部226に、前記第1係合部280を押付けることで、
前記一対の爪部225が弾性変形し、該第1係合部28
0と係合するので、化粧部材2Eを上下にスライドさせ
ることなく、容易に正面側からまっすぐに、外壁に取り
付けることができる。
【0039】請求項10記載の発明は、例えば、図7に
示すように、建物の出隅部に設けられる請求項1記載の
化粧部材(コーナー用化粧部材4A)であって、板部4
1a・41bは、平面視において略L字状をなし、前記
板部41a・41bのL字内側となる裏面に沿って、取
付部42が固定されていることを特徴とする。
【0040】ここで、板部は、平面視において略L字状
をなすように一体成形されるものであっても良いし、二
枚以上の板(例えば、図7中の板部41a・41b)を
配置することにより、平面視において略L字状をなすも
のであっても良い。
【0041】請求項10記載の発明によれば、板部41
a・41bのL字内側となる裏面に沿って取付部42が
固定されているので、板部41a・41bのL字内面が
建物の出隅部を形成する二つの壁1A・1Bに対向する
ように近接配置して、壁1A・1Bに対して取付部42
を取り付けられる。したがって、化粧部材4Aを、出隅
部の角を被覆するコーナー用化粧部材として用いること
ができる。
【0042】請求項11記載の発明は、例えば、図8に
示すように、請求項10記載の化粧部材(コーナー用化
粧部材4B)を建物の出隅部に取り付ける化粧部材の取
付構造であって、板部41a・41bのL字の内側とな
る面は、建物の出隅を形成する二つの壁1A・1Bに沿
うように近接配置され、取付部43が、前記二つの壁1
A・1Bに対してそれぞれ直接固定されていることを特
徴とする。
【0043】ここで、取付部43は、例えば、ビス44
や釘などの固着具により、壁1A・1Bに対して直接固
定されるものとしても良いし、その他、接着剤などを用
いて壁に直接固定されていても良い。
【0044】請求項11記載の発明によれば、板部41
a・41bのL字の内側となる面が、建物の出隅を形成
する二つの壁1A・1Bに沿って近接配置されているの
で、板部41a・41bによって建物の出隅部の角を覆
うことができる。また、取付部43が、二つの壁1A・
1Bに対してそれぞれ直接固定されているので、請求項
2記載の発明と異なり、第1被係合部を建物の外面に設
ける必要がなく、手間を省略でき、また、部品点数を少
なくできる。
【0045】請求項12記載の発明は、例えば、図9に
示すように、請求項10記載の化粧部材(コーナー用化
粧部材4C)において、平面視における板部45a・4
5bの少なくとも一方の端部(板部45bの端部)に、
建物の外面に設けられた第2被係合部(挿入片55a)
に係合する第2係合部(スリット45s)が設けられて
いることを特徴とする。
【0046】請求項12記載の発明によれば、板部45
a・45bの少なくとも一方の端部に、建物の外面に設
けられた第2被係合部55aに係合する第2係合部45
sが設けられているので、第2係合部45sを第2被係
合部55aに係合して、建物の外面(壁1A・1B)に
対する化粧部材4Bの取り付け位置を容易に決定でき
る。
【0047】請求項13記載の発明は、請求項12記載
の化粧部材4Cを建物の出隅部に取り付ける化粧部材の
取付構造であって、板部45a・45bの一方の端部
(板部45bの端部)にのみ第2係合部45sが設けら
れ、建物の出隅を形成する二つの壁1A・1Bのうち、
一方の壁1Bに第2被係合部55aが設けられ、板部4
5a・45bのL字の内側となる面は、前記二つの壁1
A・1Bに沿うように近接配置され、前記第2係合部4
5sが一方の壁1Bに設けられた前記第2被係合部55
aに係合しており、取付部46が、前記二つの壁1A・
1Bのうちの他方の壁1Aに直接固定されていることを
特徴とする。
【0048】請求項13記載の発明によれば、板部45
a・45bの一方の端部に設けられた第2係合部45s
が、一方の壁1Bに設けられた第2被係合部55aに係
合し、かつ、取付部46が他方の壁1Aに直接固定され
ているので、建物の外面(壁1A・1B)に対する化粧
部材4Bの取り付け位置を容易に決定できるとともに、
他方の壁1A側においては被係合部を設ける必要がな
く、被係合部にかかる材料費を低く抑えられる。
【0049】請求項14記載の発明は、例えば、図14
に示すように、建物の柱6の周囲に設けられる請求項1
記載の化粧部材(柱用化粧部材6A)であって、第1化
粧部材7Aと第2化粧部材8Aとから構成され、前記第
1および第2化粧部材7A・8Aの板部61・62は平
面視において略コ字状をなし、前記第1化粧部材7Aの
板部61・62のコ字内側となる裏面に沿って、前記第
1化粧部材7Aの取付部71が固定され、前記第2化粧
部材8Aの板部61・62のコ字内側となる裏面に沿っ
て、前記第2化粧部材8Aの取付部81が固定され、前
記第1化粧部材7Aの取付部71には、前記第1化粧部
材7Aの板部61・62の両端部近傍となる位置に第3
被係合部(スリット73a)が設けられ、前記第2化粧
部材8Aの取付部81には、前記第2化粧部材8Aの板
部61・62の両端部近傍となる位置に、前記第1化粧
部材7Aと互いのコ字状凹部の内側を向き合わせた状態
で、前記第1化粧部材7Aの第3被係合部73aにそれ
ぞれ係合する第3係合部(係止板83)が設けられてい
ることを特徴とする。
【0050】請求項14記載の発明によれば、第1およ
び第2化粧部材7A・8Aの板部61・62は平面視に
おいて略コ字状をなしているので、第1化粧部材7A
と、第2化粧部材8Aとを、柱6の両側方から、それぞ
れのコ字状凹部内側を柱6外面に近接するように配置し
て取り付けることにより、柱6の外周を、板部61・6
2により被覆することができる。したがって、化粧部材
6Aを、柱6の外面を化粧するのに用いることができ
る。
【0051】また、第1化粧部材7Aの板部61・62
の両端部近傍となる位置に設けられた第3被係合部73
aと、第2化粧部材8Aの板部61・62の両端部近傍
となる位置に設けられた第3係合部83とが、第1およ
び第2化粧部材7A・8Aと互いのコ字状凹部の内側を
向き合わせた状態でそれぞれ係合するので、柱6に対し
て、第1化粧部材7Aを取り付けてから、第2化粧部材
8Aを取り付ける際に、第2化粧部材8Aの取り付け位
置を容易に決めることができる。また、第1化粧部材7
Aと第2化粧部材8Aとの相対的な位置が一定となるの
で、常に均一な施工が可能となる。
【0052】請求項15記載の発明は、請求項14記載
の化粧部材6Aを柱6の周囲に取り付ける化粧部材の取
付構造であって、第1および第2化粧部材7A・8Aそ
れぞれの板部61・62のコ字内側となる裏面が柱6の
外面に対向するように、前記第1および第2化粧部材7
A・8Aが互いのコ字状凹部の内側を向き合わせて配置
され、前記第1化粧部材7Aの板部61・62の両端部
近傍となる位置に設けられた第3被係合部73aには、
前記第2化粧部材8Aの板部61・62の両端部近傍と
なる位置に設けられた第3係合部83がそれぞれ係合さ
れ、前記第3被係合部73aと第3係合部83とのうち
の少なくとも一方が、前記柱6に固定されていることを
特徴とする。
【0053】請求項15記載の発明によれば、第1およ
び第2化粧部材7A・8Aそれぞれの板部61・62の
コ字内側となる裏面が柱6の外面に対向するように配置
され、第3被係合部73aには、第3係合部83がそれ
ぞれ係合され、前記第3被係合部73aと第3係合部8
3とのうちの少なくとも一方が、前記柱6に固定されて
いるので、第3被係合部73aと第3係合部83のうち
の少なくとも一方を柱6に固定するだけで、化粧部材6
Aを柱6の外周に取り付けることができ、取付作業が容
易である。
【0054】請求項16記載の発明は、例えば、図18
および図19に示すように、建物の壁面(サイディング
13表面)に設けられる請求項1記載の化粧部材(化粧
壁材9)であって、板部91および取付部92は略長方
形帯板状をなし、前記取付部92の一方の縁部には第4
係合部(係止板95)が設けられ、前記取付部92の一
方の縁部と向かい合う他方の縁部には、壁面に対して固
定される固定部93と、前記第4係合部95と係合可能
な形状の第4被係合部(スリット94)と、が設けられ
ていることを特徴とする。
【0055】請求項16記載の発明によれば、化粧部材
9の取付部92において、一方の縁部には第4係合部9
5が設けられ、他方の縁部には、第4係合部95と係合
可能な形状の第4被係合部94が設けられているので、
例えば、図18に示すように、化粧部材9の第4被係合
部94に、別の化粧部材9Aの第4係合部95を係合す
ることができる。これにより、複数の化粧部材9A・9
・9Bを連続して壁面に並設できる。したがって、化粧
部材9を用いて、壁面を均一なデザインで被覆できる。
また、並設する化粧部材9の数を調節して、様々な高さ
や幅を有する壁面に設置できる。
【0056】また、化粧部材9の第4係合部95を、隣
り合う化粧部材9Bの第4被係合部94に係合できるの
で、壁面に対する化粧部材9の取り付け位置を、容易に
決定できる。
【0057】また、化粧部材9の取付部92の一方の縁
部に第4係合部95が設けられ、他方の縁部に固定部9
3が設けられているので、一方の縁部においては、第4
係合部95を、隣接する化粧部材9Bの第4被係合部9
4に係合でき、他方の縁部においては、固定部93を壁
面に固定できる。したがって、化粧部材9Aを安定して
壁面に対して取り付けられる。
【0058】請求項17記載の発明は、請求項16記載
の化粧部材9を建物の壁面に取り付ける化粧部材の取付
構造であって、前記化粧部材9A・9・9Bが並列に複
数配置され、隣り合う化粧部材9・9Bのうちの一方の
化粧部材9Bの取付部92に設けられた固定部93が、
壁面に対して固定され、隣り合う化粧部材9・9Bのう
ちの他方の化粧部材9の取付部92に設けられた第4係
合部95が、前記一方の化粧部材9Bの第4被係合部9
4に係合していることを特徴とする。
【0059】請求項17記載の発明によれば、化粧部材
9A・9・9Bが並列に複数配置され、隣り合う化粧部
材9・9Bのうちの一方の化粧部材9Bの第4被係合部
94に、他方の化粧部材9の第4係合部95が係合して
いるので、帯板状の化粧部材9A・9・9Bを複数連続
して並設できる。したがって、壁面を覆うように複数の
化粧部材9A・9・9Bを取り付けられる。
【0060】また、化粧部材9A・9・9Bを複数連続
して並設できるので、壁面を均一なデザインで被覆でき
る。また、様々な高さや幅を有する壁面に対しても、並
設する化粧部材9の数を調節して、壁面全面に化粧部材
9を設置できる。
【0061】
【発明の実施の形態】以下、図を参照して本発明の実施
の形態を詳細に説明する。
【0062】〔第1の実施の形態〕まず、構成を説明す
る。図1に示すように、第1の実施の形態例の化粧部材
は、建物の壁1の外面に設けられる化粧幕板2Aであ
る。図1は、化粧幕板2Aの取付構造を示す縦断面図で
ある。化粧幕板2Aは、板部21と、板部21の裏面に
固定される取付部23とを備えている。
【0063】図2に示すように、板部21は帯板状の部
材であり、両縁部には、裏側に折り曲げられたような形
状とされた折り曲げ部22が形成されている。図2は、
化粧幕板2Aの裏面側を示す要部斜視図である。板部2
1は、長手方向に延在する中空部hを複数備えている。
【0064】板部21は、セルロース系微粉末と、樹脂
とを混合し、この混合材料を溶融させて押し出し成形す
ることにより形成されている。前記セルロース系微粉末
は、直径が1〜100μm程度のものであり、例えば、
木材の粗粉砕物を出発原料とし、これを磨砕処理するこ
とによって得ることができる。また、前記樹脂として
は、塩化ビニル樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレ
ン樹脂がより好適に用いられる。
【0065】前記セルロース系微粉末の外周面には、該
セルロース系微粉末より小径でかつ硬い表面粒が固定さ
れている。前記表面粒としては、前記セルロース系微粉
末より小径でかつ硬いものであればどのようなものでも
よく、例えば、酸化チタン、フェライト、アルミニウ
ム、ニッケル、銀などの金属材料、または、セラミック
等の非金属材料が好適に用いられる。
【0066】図2に示すように、取付部23は、板部2
1の長手方向に所定間隔で複数設けられている。取付部
23は、例えば、アルミニウムなどの金属材料を用いて
形成される板状の部材であるが、これに限らず、任意の
材料(例えば、樹脂製のものなど)を用いるものとして
も良い。
【0067】図1に示すように、取付部23は、上下端
部が裏面側に折り曲げられた形状となっており、側面視
においてコ字形状となっている。板部21の一方の折り
曲げ部22から、他方の折り曲げ部22へわたって、取
付部23のコ字外側となる表面が、板部21の裏面に対
して当接されている。
【0068】取付部23は、リベットrにより板部21
の裏面に対して固定されている。リベットrには、片側
からの作業により締結できるものが用いられ、例えば、
ブラインドリベットなどが用いられている。
【0069】取付部23の上端には、第1係合部となる
係止部24が設けられている。係止部24は、折り曲げ
部22に隣接する取付部23上端部の下面から、下方へ
向かって延出するように形成されている。取付部23上
端部の端面には突出部24aが形成されている。突出部
24aの突出長さは、後述する被取付部材31の厚さと
等しくされている。
【0070】取付部23裏面の中央部よりやや下方に
は、第1係合部となる係止部25が設けられている。図
2に示すように、係止部25は、裏面側に向かって延出
する水平部25aと、水平部25a先端から下方へ向か
って延出する延出部25bとから構成されている。
【0071】次に、化粧幕板2Aの取付構造について説
明する。化粧幕板2Aは、建物の上下階の境界付近にお
いて、壁1の外面に対して取り付けられるものである
(図1中において屋内の床面は省略)。なお、本実施の
形態では、パネル工法による建物に化粧部材を適用する
例について説明するが、これに限ることなく、従来より
周知の軸組み工法や、ユニット工法など、その他の工法
による建物にも化粧部材を適用できるのは勿論である。
【0072】図1に示すように、建物の壁1には、壁パ
ネル10が立設されている。壁パネル10は、矩形枠状
に組まれた縦横の框材と、矩形枠内に組まれた桟材と、
矩形枠の両面に貼り付けられた面材10aとを備えて構
成されるものである。
【0073】壁パネル10の屋外側(図1中において左
側)となる面材10aには、水平方向に長尺な角材であ
る胴縁11を介して、サイディング13が図示しない釘
やビスなどにより固定されている。サイディング13
は、例えば、窯業系材料を使用して製造され、難燃性、
断熱性等の機能を備えるものである。サイディング13
の表面には多種多様な模様、色などが施されている。
【0074】化粧幕板2Aが取り付けられる高さ位置に
おいて、壁パネル10の面材10aとサイディング13
との間には、例えば、合板などからなる下地材12が配
置されている。下地材12の厚さは、胴縁11の厚さと
等しくされている。また、屋外側の面材10aと、胴縁
11および下地材12との間には、図示しない防水シー
トが貼られている。また、図1中の4Aは、後述する第
6の実施の形態例のコーナー用化粧部材である。
【0075】サイディング13外面には、下地材12の
高さ位置に被取付部材31が配置されている。被取付部
材31は、ビス32により下地材12に対して固定され
ている。
【0076】図3に示すように、被取付部材31は帯板
状の部材である。図3は、被取付部材31の表面側を示
す要部斜視図である。被取付部材31は、化粧部材2A
の板部21とほぼ同様の長さとなっている。被取付部材
31は、例えば、アルミニウムなどの金属材料を用いて
形成されるものであるが、その他、任意の材料を用いる
ものとしても良い。被取付部材31の上下幅は、取付部
23の上端から下端までの距離よりも小さくされてい
る。
【0077】図1および図3に示すように、被取付部材
31の化粧幕板2A側となる面(表面)には、第1被係
合部となる被係止部31a・31bが設けられている。
被係止部31a・31bは、化粧幕板2Aの板部21の
長手方向に延在するようにして設けられている。被係止
部31a・31bそれぞれは、化粧幕板2A側に延出す
る水平部と、水平部の先端から上方へ向かって延出する
延出部とを備えて構成されている。
【0078】図1に示すように、被係止部31aには係
止部24が、被係止部31bには係止部が25がそれぞ
れ上方から係止しており、取付部23が建物の壁1の外
面に取りつけられている。これにより、化粧幕板2Aが
建物の壁1の外面に取り付けられている。化粧幕板2A
の取付部23上端に設けられた突出部24aの先端面
は、サイディング13の表面に当接されている。
【0079】化粧幕板2Aを壁1の外面に設置するに
は、まず、下地材12の高さ位置において、被取付部材
31をサイディング13外面に配置し、ビス32により
下地材12に対して被取付部材31を固定する。
【0080】次に、係止部24の下端が被係止部31a
の上方に、係止部25の下端が被係止部31bの上方に
それぞれ位置するように、化粧幕板2A裏側を被取付部
材31表面に近接させるとともに、取付部23上端の突
出部24aの端面をサイディング13表面に近接させ
る。その後、化粧幕板2Aを下方にスライドする。これ
により、係止部24が被係止部31aに、係止部25が
被係止部31bに上方から係止して、化粧幕板2Aがサ
イディング13外面に取りつけられる。
【0081】以上のように、第1の実施の形態例の化粧
幕板2Aによれば、板部21裏面に固定された取付部2
3の係止部24・25を、サイディング13外面上の被
取付部材31の被係止部31a・31bに係止すること
で、化粧幕板2Aが壁1の外面に取りつけられているの
で、従来と異なり、化粧幕板を取り付けるのに、幕板の
外面側から釘を打ち込む必要がない。よって、施工現場
で、幕板表面に露出した釘の頭を塗装するなどの作業が
不要となり、従来に比して、化粧幕板2Aの取付作業
が、より容易なものとなる。
【0082】また、係止部24・25を被係止部31a
・31bに係止させるだけで、化粧部材2Aをサイディ
ング13外面に取りつけることができる。また、サイデ
ィング13に対する化粧幕板2Aの取り付け位置を容易
に決定することができる。
【0083】また、サイディング13外面の被係止部3
1a・31bは、板部21の長手方向に延在するように
して設けられているので、板部21の長手方向におい
て、化粧部材2Aの取り付け位置を自由に決めることが
できる。
【0084】また、化粧幕板2Aを上方にスライドさせ
れば、容易に化粧幕板2Aをサイディング13から取り
外すことができる。したがって、例えば、風雨などによ
り化粧幕板2A表面が傷つけられたり破損したりした場
合に、化粧幕板2Aを容易に交換することができる。
【0085】また、被取付部材31の上下幅は、取付部
23の上端から下端までの距離より小さくされており、
化粧幕板2Aを取り付けた際に、被取付部材31が取付
部23の裏面側に収納されて、外側から見えないように
なっている。したがって、サイディング13平面上に、
外観良く化粧幕板2Aを取り付けることができる。
【0086】例えば、近年では、施工現場での作業を簡
略化するため、あらかじめ工場などにおいて壁パネルに
サイディングを艤装し、この艤装壁パネルを現場に運搬
して設置することが行われている。第1の実施の形態例
の化粧幕板2Aは、上述のようにサイディング13平面
上に外観良く取り付けることができるので、化粧幕板2
Aを、壁パネルの一面にサイディングが艤装された艤装
壁パネルに対して適用することができる。
【0087】また、取付部23上端に設けられた突出部
24aは、被取付部材31の厚さ分だけ突出しているの
で、化粧幕板2Aを取り付けた際に、突出部24aによ
り係止部24と被係止部31aとの境界が覆われる。し
たがって、係止部24を被係止部31aとの間に雨水な
どを入り込みにくくすることができる。
【0088】また、中空部hを有する板部21に対し
て、リベットrを用いて取付部23を固定しているの
で、リベットrの一端は中空部hの内部に配置される。
したがって、板部21の外面に、リベットrが露出しな
い。
【0089】また、板部21に中空部hが設けられてい
るので、化粧部材2A全体の重さを軽くできる。また、
板部21の製造にかかる材料量を軽減でき、材料費を低
く抑えられる。
【0090】また、板部21は、セルロース系微粉末
と、樹脂とを混合し、この混合材料を溶融させて押出し
成形したものであるので、板部21に木質感を与えるこ
とができる。また、板部21が上記のような押出し成形
品であるので、天然木材を材料とする場合に比して製品
品質のばらつきが少なく、製品寸法も安定したものとな
る。
【0091】また、取付部23は、板部21の長手方向
に所定間隔で複数設けられているので、板部21の裏面
全面に取付部23を取り付ける場合などに比して、化粧
部材2Aの重さを軽くできる。また、取付部23にかか
る材料量を軽減でき、コストを低く抑えられる。
【0092】なお、取付部23は、板部21の長手方向
に所定間隔で複数設けられるものとしたが、これに限ら
ず、板部21の裏面全面に取付部を設け、板部21の長
手方向に延在する係止部を設けるものとしてもよい。こ
の場合、板部21の長手方向に延在する係止部を、被係
止部31a・31bに係止するので、化粧部材2Aを被
取付部材31に対して安定して取り付けられる。
【0093】また、板部21裏側の係止部を、板部21
の長手方向に延在するよう設けた場合においては、被取
付部材を板部21の長手方向に所定間隔で複数設けるも
のとしても良い。この場合にも、化粧部材2Aの取り付
け位置を、板部21の長手方向において、自由に決定で
きる。また、被取付部材にかかる材料量を少なくでき、
コストを低く抑えることができる。
【0094】また、取付部23はリベットrにより板部
21の裏面に固定されるものとしたが、これに限らず、
例えば、図4に示すように、ビスsにより取付部23を
板部21に固定するものとしても良い。この場合には、
ビスsの先端が中空部h内側に収められるので、板部2
1の外面に、ビスsのねじ込み跡があらわれることがな
い。
【0095】また、例えば、図5に示すように、ボルト
b、ナットn、ワッシャーwなどを用いて、取付部23
を板部21に固定するものとしても良い。この場合に
は、ナットn、ワッシャーwおよびボルトbの先端が中
空部h内側に収められるため、板部21の外面にボルト
b、ナットnおよびワッシャーwが露出しない。
【0096】また、取付部23は、その他の固着具や、
接着剤などにより板部21に取り付けられるものとして
も良いのは勿論である。
【0097】また、セルロース系微粉末と、樹脂とを混
合した混合材料に、さらに顔料を加えるものとしてもよ
い。前記顔料としては、カドミウムイエロー、酸化鉄、
カーボンブラックなどの黄色、赤色、黒色の三色の無機
顔料からなり、得られる製品の生地自体の色および木目
模様の色に応じて適宜選択して用いられる。混合材料に
顔料を加えた場合には、押出成形時に顔料が流れるの
で、板部21表面に天然の木目に極めて近い木目模様を
形成することができる。
【0098】〔第2の実施の形態〕図6に示すように、
第2の実施の形態例の化粧部材である化粧幕板2Bは、
第1の実施の形態例の化粧幕板2Aの取付部23を、取
付部26に変更したものである。取付部26以外の構成
は化粧幕板2Aとほぼ同様であるので、説明を省略す
る。
【0099】取付部26は、化粧幕板2Aの取付部23
と同様に、板部21の長手方向に所定間隔で複数設けら
れている。取付部26は、例えば、塩ビ鋼板などを折り
曲げたり押し出し成型したりして形成される板状の部材
であるが、これに限らず、任意の材料を用いるものとし
ても良い。
【0100】取付部26は、上下端が裏面側に折り曲げ
られた形状となっており、側面視において略コ字形状と
なっている。上下端の折り曲げ部分は、コ字の内側へ向
かって凹まされた形状となっている。取付部26の表面
は、板部21裏面と、板部21の折り曲げ部22端面と
に対して当接されている。
【0101】取付部26の上端には、裏面側に向かって
延出する水平部28eと、水平部28e先端から上方へ
向かって延出する固定部28とが設けられている。ま
た、取付部26の下端には、裏面側に向かって延出する
水平部27eが設けられ、水平部27e先端には、第1
係合部となる係止部27が設けられている。
【0102】取付部26下端の水平部27eの延出長さ
は、上端の水平部28eの延出長さよりも短くされてい
る。また、係止部27は、水平部27e先端から上方へ
向かって延出し、かつ先端が裏面側へ折り曲げられた形
状とされている。
【0103】次に、化粧幕板2Bの取付構造について説
明する。壁パネル10の屋外側(図6中において左側)
となる面材10aには、被取付部材33がビス34によ
り固定されている。被取付部材33は、化粧部材2Bの
板部21の長手方向に延在する長尺部材であり、例え
ば、アルミニウムや塩ビ鋼板などを用いて形成されてい
る。
【0104】被取付部材33は、面材10aに固定され
る固定部33bと、固定部33b下端から屋外側に延出
する水平部33eと、水平部33eの先端から上方へ向
かって延出する被係止部33a(第1被係合部)とを備
えて構成されている。水平部33eの延出長さは、化粧
部材2Bの水平部28eと水平部27eとの長さの差分
とほぼ等しくされている。
【0105】被取付部材33に設けられた被係止部33
aには、化粧幕板2Bの取付部26下端に設けられた係
止部27の折り曲げ部分が係止されている。また、取付
部26上端に設けられた固定部28が、屋外側となる面
材10aに対してビス29により固定されている。これ
により、化粧幕板2Bが建物の壁1の外面に取りつけら
れている。
【0106】化粧幕板2Bの裏側において、屋外側とな
る面材10a上には、例えば、石膏ボードなどの不燃下
地材35が、図示しない釘やビスなどにより取りつけら
れている。また、化粧幕板2Bの上方および下方におい
て、屋外側となる面材10aに対して、胴縁11を介し
てサイディング13が釘やビスなどにより固定されてい
る。また、図6中の4Bは、後述する第7の実施の形態
例のコーナー用化粧部材である。
【0107】取付部26上端の水平部28eと、化粧幕
板2Bの上方に設けられたサイディング13の下端部と
の間には、例えば、軟質樹脂やゴムなどからなる略円柱
状のバックアップ材36が介在されている。バックアッ
プ材36の屋外側には、サイディング13の裏側に流入
しない状態で防水材37(シーリング材)が充填されて
いる。また、取付部26下端の水平部27eおよび被取
付部材33の水平部33eと、化粧幕板2Bの下方に設
けられたサイディング13の上端部との間には、バック
アップ材38が介在されている。バックアップ材38の
屋外側には、防水材39が充填されている。
【0108】化粧幕板2Bを壁1の外面に設置するに
は、まず、被取付部材33の固定部33b外面を、屋外
側となる面材10a表面に当接させ、ビス34により固
定部33bを面材10aに対して固定する。被取付部材
33の取付位置の上方において、屋外側となる面材10
a表面に対して、不燃下地材35を釘やビスなどにより
固定する。
【0109】次に、取付部26下端の係止部27の折り
曲げ部分を被係止部33aに係止させるとともに、取付
部26上端の固定部28の裏面を、屋外側となる面材1
0aの外面に当接させる。この状態で、ビス29により
固定部28を面材10aに対して固定する。
【0110】その後、化粧幕板2Bの上方および下方に
おいて、屋外側となる面材10a表面に、胴縁11を介
してサイディング13を釘やビスなどにより固定する。
化粧幕板2B上方および下方において、それぞれバック
アップ材36・38を配置し、屋外側から防水材37・
39を充填させる。
【0111】以上のように、第2の実施の形態例の化粧
幕板2Bによれば、係止部27を被係止部33aに係止
させるので、壁1に対する化粧幕板2Bの取り付け位置
を容易に決定できる。
【0112】また、第1の実施の形態例の化粧幕板2A
の取付部23を取付部26に、被取付部材31を被取付
部材33に変更するだけで、壁パネル10の面材10a
表面に直接取り付ける化粧幕板2Bとすることができ
る。言い換えれば、取り付け位置が異なる化粧幕板(例
えば、第1の実施の形態例の化粧幕板2Aと、第2の実
施の形態例の化粧幕板2B)を、共通の板部21を用い
て製造できる。
【0113】〔第3の実施の形態〕図20に示すよう
に、第3の実施の形態例の化粧部材である化粧幕板2C
は、第1の実施の形態例の化粧幕板2Aの取付部23
を、取付部100に変更したものである。取付部100
以外の構成は、化粧幕板2Aとほぼ同様であるので、説
明を省略する。
【0114】取付部100は、板部21の長手方向に延
在するよう設けられた帯板状の部材であって、該板部2
1より短く形成されている。取付部100の材質につい
ては、第2の実施の形態例と同様である。
【0115】取付部100は、側面視略コ字状のもので
あり、その上端部は板部21より上方にかつ板部21か
ら離れるようにして折り曲げ形成されており、下端部は
板部21の下端部とほぼ等しい位置となりかつ板部21
から離れるようにして折り曲げ形成されている。前記取
付部100は板部21の裏面に当接され、リベットrに
よって固定されている。
【0116】前記取付部100の上端部は、化粧幕板2
Cの折り曲げ部22から離れるようにして水平に延出す
る水平部101と、水平部101先端から上方に向かっ
て延出する延出部102と、延出部102の先端から水
平に延出する延出部103と、延出部103の先端から
上方に向かって延出する固定部104とを備えている。
ここで、前記水平部101、延出部102、103、固
定部104は、図22に示すように、板部21の長手方
に延在するようにして設けられている。また、取付部1
00の中央部よりやや下端側には、化粧幕板2Cから離
れるようにして水平に延出する水平部105と、水平部
105の先端から下方に延出する係止部106(第1係
合部)とが設けられている。ここで、前記水平部105
および係止部106は、板部21の長手方に延在するよ
うにして設けられている。また、取付部100の下端部
は、化粧幕板2Cの折り曲げ部22から離れるように水
平に延出する水平部107と、水平部107の先端から
上方に向かって延出する延出部108とを備えている。
ここで、水平部107および延出部108は、板部21
の長手方に延在するようにして設けられている。
【0117】次に、化粧幕板2Cの取付構造について説
明する。壁パネル10の屋外側(図20中において左
側)となる面材10aには、下地材109が、図示しな
い釘やビスなどにより取り付けられている。下地材10
9の厚さは、取付部100の水平部103と胴縁11と
に等しく、また、下地材109の幅は、化粧幕板2Cよ
り広く形成されている。そして、該下地材109の屋外
側面には、被取付部材110がビス113により固定さ
れている。ここで、下地材109および被取付部材11
0の材質については、第2の実施の形態例と同様であ
る。また、図20中の4Bは、後述する第7の実施の形
態例のコーナー用化粧部材である。
【0118】図20から図22に示すように、被取付部
材110は、板部21の長手方向に延在するよう設けら
れた帯板状の部材であって、下地材109に固定される
固定部111と、固定部111の下端部から上方に折り
曲げて延出する被係止部112(第1被係合部)とを備
えて構成されている。該被係止部112の先端からは、
斜め上方に延出する延出部111bが形成されている。
【0119】前記被取付部材110の被係止部112に
は、前記化粧幕板2Cの第1係合部の係止部106が係
止されている。また、取付部100の延出部102と水
平部103と、該取付部100の下端部の延出部108
とが、下地材109に当接され、さらに、取付部100
の上端部の固定部104が、屋外側となる面材10aに
対してビス113により固定され、その上面には両面ブ
チルテープ114が貼設されている。これにより、化粧
幕板2Cが建物の壁1の外面に取り付けられている。ま
た、化粧幕板2Cの上方および下方において、屋外側と
なる面材10aに対して、胴縁11を介してサイディン
グ13が釘やビスなどにより固定されている。
【0120】取付部100の上端部の水平面101と、
化粧幕板2Cの上方に設けられたサイディング13の下
端部との間には、バックアップ材115が介在されてい
る。バックアップ材115の屋外側には、サイディング
13の裏側に流入しない状態で防水材(コーキング材)
116が充填されている。また、取付部100の下端部
の水平部107と、化粧幕板2Cの下方に設けられたサ
イディング13の上端部との間には、バックアップ材1
17が介在されている。バックアップ材117の屋外側
には、防水材(コーキング材)118が充填されてい
る。
【0121】化粧幕板2Cを壁1の外面に設置するに
は、まず、下地材109を屋外側となる面材10a表面
に当接させ、釘やビスなどにより下地材109を面材1
0aに対して固定する。下地材109の屋外側には、被
取付部材110の固定部111を当接させ、ビス113
により固定部111を下地材109に対して固定する。
【0122】次に、図21に示すように、壁1の外面の
出隅部に端部ジョイナー120と、該壁1の外面の入隅
部に入隅ジョイナー121と、該壁1の外面の化粧幕板
2Cの接続部に中間ジョイナー122とを取り付け、こ
れら部材の屋外側の表面に捨てコーキングCを固着す
る。
【0123】前記端部ジョイナー120は、取付部10
0と同一断面形状でかつ平面視においてL字状に形成さ
れたものであり、出隅部に当接させて取り付けられてい
る。また、該端部ジョイナー120の屋外側の角部に
は、板部21と同様な部材であって、平面視において略
L字状の出隅役物130が取り付けられている。前記入
隅ジョイナー121は、取付部100と同一断面形状で
かつ平面視においてL字状に形成されたものであり、入
隅部に当接させて取り付けられている。前記中間ジョイ
ナー122は、取付部100と同一断面形状でかつ平面
視において一直線状に形成されたものであり、壁1の外
面の所定に位置に当接させて固定されている。前記端部
ジョイナー120、入隅ジョイナー121、中間ジョイ
ナー122は、取付部100と同一断面形状であるの
で、中央部よりやや下端側に、取付部100の係止部1
06と同様の係止部106と、上端部に、取付部100
の固定部104と同様の固定部104とが設けられてお
り、この係止部106を、第1被係合部の被係止部11
2に係止させ、この状態で、ビス113によりこれら部
材の上端部の固定部104を面材10aに対して固定
し、これら部材の屋外側の表面に捨てコーキングCを固
着する。
【0124】そして、前記端部ジョイナー120と、入
隅ジョイナー121と、中間ジョイナー122との間に
おいて、化粧幕板2Cの取付部100の係止部106
を、被係止部112に上方から下方に向けて差込むよう
にして係止させるとともに、取付部100の上端部の延
出部102と、水平部103と、該取付部100の下端
部の延出部108とを下地材109に当接させる。この
状態で、ビス113により固定部104を、屋外側とな
る面材10aの外面に固定し、その上面に両面ブチルテ
ープ114で貼設する。
【0125】その後、化粧幕板2Cの上方および下方に
おいて、屋外側となる面材10a表面に、胴縁11を介
してサイディング13を釘やビスなどにより固定する。
化粧幕板2Cの上方および下方において、それぞれバッ
クアップ材115、117を配置し、屋外側から防水材
(コーキング材)を116、118を充填する。
【0126】以上のように、第3の実施の形態例の化粧
幕板2Cによれば、係止部106を被係止部112に係
止させるので、壁1に対する化粧幕板2Cの取り付け位
置を容易に決定できる。また、端部ジョイナー120お
よび入り隅ジョイナー121を、壁1の外面の出隅部お
よび入隅部に設置することで、該出隅部および入隅部に
おいて、化粧幕板2Cを新たに切削加工などをする必要
がないので、化粧幕板2Cの設置が容易になる。
【0127】〔第4の実施の形態〕図23に示すよう
に、第4の実施の形態例の化粧部材である化粧幕板2D
は、建物の壁1の外面に取り付けられた窓サッシ170
の下端側に沿って取り付けられたものであり、第1の実
施の形態例の化粧幕板2Aの取付部23を、取付部15
0に変更したものである。取付部150以外の構成は、
化粧幕板2Aとほぼ同様であるので、説明は省略する。
【0128】取付部150は、第3の実施の形態例の取
付部100と同様に、板部21の長手方向に延在するよ
う設けられた帯板状の部材であって、該板部21より短
く形成されている。また、取付部150の材質などにつ
いては、第2の実施の形態例と同様である。
【0129】取付部150は、側面視略コ字状のもので
あり、その上端部は板部21より上方にかつ板部21か
ら離れるようにして折り曲げ形成されており、下端部は
板部21の下端部とほぼ等しい位置となりかつ板部21
から離れるようにして折り曲げ形成されている。前記取
付部150は板部21の裏面に当接され、リベットrに
よって固定されている。
【0130】前記取付部150の上端部は、化粧幕板2
Dの折り曲げ部22から離れるようにして水平に延出す
る水平部151と、水平部151の先端から上方に向か
って延出する延出部152とを備えている。ここで、前
記水平部151および延出部152は、図25に示すよ
うに、板部21の長手方に延在するようにして設けられ
ている。また、取付部150の中央部よりやや上端側に
は、化粧幕板2Dから離れるようにして水平に延出する
水平部153と、水平部153の先端から上方に延出す
る係止部154(第一係合部)とが設けられている。こ
こで、前記水平部153および係止部154は、前記板
部21の長手方に延在するようにして設けられている。
また、取付部150の下端部は、化粧幕板2Cの折り曲
げ部22から離れるように水平に延出する水平部155
と、水平部155の先端から下方に向かって延出する延
出部156と、延出部156の先端から水平に延出する
延出部157と、延出部157の先端から下方に向かっ
て延出する固定部158とを備えている。ここで、前記
水平部155、157、延出部156、固定部158
は、板部21の長手方に延在するようにして設けられて
いる。
【0131】次に、化粧幕板2Dの取付構造について説
明する。壁パネル10の屋外側(図23中において左
側)となる面材10aには、下地材159が、図示しな
い釘やビスなどにより取り付けられている。下地材15
9の厚さは、取付部150の水平部157と胴縁11と
に等しく、また、下地材159の幅は、化粧幕板2Dよ
り広く形成されている。そして、該下地材159の屋外
側面には、被取付部材160がビス165により固定さ
れている。
【0132】図23から図25に示すように、被取付部
材160は、板部21の長手方向に延在するよう設けら
れた帯板状の部材であって、下地材159に固定される
固定部161と、固定部161の上端部から下方に折り
曲げて延出する被係止部162(第1被係合部)とを備
えて構成されている。該被係止部162の先端からは、
斜め下方に延出する延出部163が形成されている。
【0133】前記被取付部材160の被係止部162に
は、前記化粧幕板2Dの第1係合部の係止部154が係
止されている。また、取付部150の延出部156と水
平部157とが、該下地材159に当接され、取付部1
50の延出部152が、窓サッシ170の下端部の延出
部171に当接され、さらに、取付部150の下端部の
固定部158が、屋外側となる面材10aに対してビス
165により固定されている。これにより、化粧幕板2
Dが、建物の壁1の外面に取り付けられた窓サッシ17
0の下端側に沿って、取り付けられている。また、化粧
幕板2Dの下方において、屋外側となる面材10aに対
して、胴縁11を介してサイディング13が釘やビスな
どにより固定されている。
【0134】取付部150の上端部の水平面151と、
窓サッシ170の下端部との間には、バックアップ材1
68が介在されている。バックアップ材168の屋外側
には、窓サッシ170の裏側に流入しない状態で防水材
(コーキング材)169が充填されている。また、取付
部150の下端部の水平部155と、化粧幕板2Dの下
方に設けられたサイデリング13の上端部との間には、
バックアップ材166が介在されている。バックアップ
材166の屋外側には、防水材(コーキング材)167
が充填されている。
【0135】化粧幕板2Dを壁1の外面に設置するに
は、まず、下地材159を屋外側となる面材10a表面
に当接させ、釘やビスなどにより下地材159を面材1
0aに対して固定する。下地材159の屋外側には、被
取付部材160の固定部161を当接させ、ビス165
により固定部161を下地材159に対して固定する。
【0136】次に、第3の実施の形態例と同様に、壁1
の外面における化粧幕板2Dの接続部に、前記中間ジョ
イナー122をビス165で固定して、該中間ジョイナ
ー122の屋外側の表面に捨てコーキングCを固着す
る。ここで、壁1の外面の出隅部および入隅部の設置に
ついては、第3の実施の形態例と同様なので、説明は省
略する。
【0137】そして、化粧幕板2Dの取付部150の係
止部154を、被係止部162に下方から上方に向けて
差込むようにして係止させるとともに、取付部150の
下端部の延出部156と水平部157とを下地材159
に当接し、取付部150の上端部の延出部152を窓サ
ッシ170下端部の延出部171に当接させる。この状
態で、ビス165により固定部158を面材10aに対
して固定する。
【0138】その後、化粧幕板2Dの下方において、屋
外側となる面材10a表面に、胴縁11を介してサイデ
リング13を釘やビスなどにより固定する。化粧幕板2
Dの上方および下方において、それぞれバックアップ材
166、168を配置し、屋外側から防水材(コーキン
グ材)を167、169を充填する。
【0139】以上のように、第4の実施の形態例の化粧
幕板2Dによれば、係止部154を被係止部162に係
止させ、化粧幕板2Dの上端の延出部152が窓サッシ
170の下端部の延出部171に当接し、化粧幕板2D
の下端部の延出部156と水平部157とが下地材15
9に当接するので、窓サッシ170の下端側の壁1に対
する化粧幕板2Dの取り付け位置を容易に決定できると
ともに、上方に窓サッシ170が位置していても化粧幕
板2Dを下方から上方に向けて差込むようにして取り付
けることができるので、取付の際に窓サッシ170が邪
魔になることがない。また、化粧幕板2Dの取付向きを
変えることで、窓サッシ170の上端側の壁1に対して
も容易に取り付けることができる。
【0140】〔第5の実施の形態〕図26に示すよう
に、第5の実施の形態例の化粧部材である化粧幕板2E
は、第4の実施の形態例と同様に、建物の窓サッシ17
0の下端部に取り付けられており、第1の実施の形態例
の化粧幕板2Aの取付部23を、取付部200に変更し
たものである。取付部200以外の構成は、化粧幕板2
Aとほぼ同様であるので、説明を省略する。
【0141】取付部200は、板部21の長手方向に所
定間隔で複数設けられている。また、取付部200の材
質などについては、第2の実施の形態例と同様である。
【0142】取付部200は、側面視略コ字状のもので
あり、その上端部は板部21より上方にかつ板部21か
ら離れるようにして折り曲げ形成されており、下端部は
板部21の下端部とほぼ等しい位置となりかつ板部21
から離れるようにして折り曲げ形成されている。前記取
付部100は板部21の裏面に当接され、リベットrに
よって固定されている。
【0143】前記取付部200の上端部は、上方に向か
って延出する延出部201を備えている。また、取付部
200の中央部よりやや上端側には、第1係合部280
が設けられている。さらに、該取付部200の下端部
は、化粧幕板2Eから離れるようにして水平に延出する
固定部202が設けられている。
【0144】前記第1係合部280は、取付部200と
同様な幅の板部203と、該板部203に垂設された係
止部204とを備え、取付部200にリベットr1によ
って該板部203を固定することによって、取付部20
0に固定されている。前記係止部204は、上下に延在
する板状部材であって、上下端部に後述する第1被係合
部226の爪部225と係合する張出部205が形成さ
れている。
【0145】次に、化粧幕板2Eの取付構造について説
明する。壁パネル10の屋外側(図26中において左
側)となる面材10aには、胴縁11を介して、サイデ
ィング13が図示しない釘やビスなどにより固定されて
いる。サイディング13の上端部と窓サッシ170の下
端部との間には、バックアップ材250が介在されてい
る。バックアップ材250の屋外側には、窓サッシ17
0の裏側に流入しない状態で防水材(コーキング材)2
51が充填されている。
【0146】化粧幕板2Eが取り付けられる高さの位置
において、壁パネル10の面材10aとサイディング1
3との間には、下地材207が配置されている。下地材
207の厚さは、胴縁11の厚さと等しく形成されてい
る。
【0147】図26および図27に示すように、サイデ
ィング13外面には、下地材207の高さの位置に被取
付部材210が配置されている。被取付部材210は、
ビス250により下地材207に対して固定されてい
る。
【0148】被取付部材210は、側面視において略L
字状の固定部211と、側面視において略コ字状の第1
被係合部226とを備え、板部21の長手方向に所定間
隔で複数設けられている。前記固定部211は、ビス2
50により下地材207に固定されており、その上端に
は、屋外側に向かって水平に延出し、リベットr2など
により、第1被係合部226と接続される接続部212
が設けられている。また、固定部211の下端部先端に
は、上方に向かって延出し、取付部200の裏面側に当
接される延出部213が設けられている。前記第1被係
合部226は、中央部をビス250により下地材207
に固定され、上下端部に、互いに弾性的に開閉可能な一
対の爪部225を備えている。
【0149】第1被係合部226に設けられた爪部22
5には、化粧幕板2Eの第1係合部280の係止部20
4が係止されている。また、取付部200の下端の固定
部202は、被取付部210の固定部211の下端面に
リベットr3などによって固定されている。これによ
り、化粧幕板2Eが、建物の壁1の外面に取り付けられ
た窓サッシ170の下端側に沿って、取り付けられてい
る。
【0150】化粧幕板2Eの上端側の折り曲げ部22
と、取付部200の延出部201と、窓サッシ170の
下端部とで囲まれた部分には、防水材(コーキング材)
230が充填されている。
【0151】化粧幕板2Eを壁1の外面に設置するに
は、まず、下地材207を屋外側となる面材10a表面
に当接させ、釘やビスなどにより下地材207を面材1
0aに対して固定し、胴縁11を介して、サイディング
13を釘やビスなどにより固定する。次に、サイディン
グ13の上端部と窓サッシ170の下端部との間に、バ
ックアップ材250を介在させ、屋外側から防水材(コ
ーキング材)251を充填させる。そして、下地材20
7の高さ位置において、被取付部210をサイディング
13の外面に配置し、ビス250により下地材207に
対して被取付部210を固定する。
【0152】次に、サイディング13の外面に中間ジョ
イナー122と、端部ジョイナー120と、入隅ジョイ
ナー121とを設置するが、これらの設置については、
第3の実施の形態例と同様なので、その説明は省略す
る。
【0153】そして、取付部200の中央部よりやや下
端側に設けられた第1係合部280の係止部204を、
被取付部210の第1被係合部226の一対の爪部22
5に近接させ、屋外側から第1係合部280を押付ける
ことで、前記一対の爪部225が弾性的に開いて該一対
の爪部225に前記係止部204が挿入され、前記一対
の爪部225が弾性的に閉じて、該一対の爪部225に
係止部204が係合される。さらに、被取付部210の
固定部211の下端面に対して、リベットr3により取
付部200の下端の固定部202を固定する。
【0154】その後、化粧幕板2Eの上端側の折り曲げ
部22と、取付部200の延出部201と、窓サッシ1
70の下端部とで囲まれた部分に、防水材(コーキング
材)230を充填する。
【0155】以上のように、第5の実施の形態例の化粧
幕板2Eによれば、板部21の長手方向に所定間隔で複
数設けられた被取付部材210の第1被係合部226
に、板部21の長手方向に所定間隔で複数設けられた取
付部200の第1係合部280を係合させるので、取付
部200又は被取付部210が板部21の長手方向に延
在するように設けられた場合と比して、第1係合部28
0および第1被係合部226にかかる材料量が軽減で
き、コストダウンを図ることができる。また、第1被係
合部226が、板部21の長手方向に所定間隔で複数設
けられており、各第1被係合部226に化粧部材2Eの
各第1係合部280が係合しているので、化粧部材2E
の長手方向の位置決めを容易に行うことができる。さら
に、互いに弾性的に開閉可能な一対の爪部225である
第1被係合部226に、前記第1係合部280を押付け
ることで、前記一対の爪部225が弾性変形し、該第1
係合部280と係合するので、化粧部材2Eを上下にス
ライドさせることなく、容易に正面からまっすぐに、窓
サッシ170の上端側および下端側の壁1に取り付ける
ことができる。
【0156】〔第6の実施の形態〕図7に示すように、
第6の実施の形態例の化粧部材は、建物の壁1A・1B
が形成する出隅部の外面に設けられるコーナー用化粧部
材4A(以下、化粧部材4Aと略す)である。図7は、
化粧部材4Aの取付構造を示す横断面図である。化粧部
材4Aは、板部41a・41bと、板部41a・41b
それぞれの裏面に固定される取付部42とを備えてい
る。
【0157】板部41a・41bは、建物の出隅部の上
下方向に長尺な帯板状の部材である。板部41a・41
bは、第1の実施の形態例の化粧幕板2Aの板部21と
同様の素材で構成されている。
【0158】板部41a・41bそれぞれにおいて、一
方の縁部には、裏側に折り曲げられたような形状とされ
た折り曲げ部41c・41dがそれぞれ形成されてい
る。板部41a・41bは、折り曲げ部41c・41d
が設けられていない側の縁部どうしを隣接させて、平面
視において略L字状をなすように配置されている。
【0159】取付部42は、板部41a・41bの長手
方向に長尺な板状部材である。取付部42は、両端部が
裏面側に折り曲げられた形状となっており、平面視にお
いてコ字形状をなしている。コ字状凹部の二つの側部4
2a・42bのうち、一方の側部42aの延出長さは、
他方の側部42bの延出長さよりも長くされている。
【0160】取付部42のコ字状凹部の底部外面は、板
部41a(41b)のL字内側となる裏面に当接されて
いる。また、取付部42の一方の側部42aの外面は、
板部41a(41b)の折り曲げ部41c(41d)裏
面に当接されている。また、他方の側部42bは、板部
41a・41bがなすL字の角に近接するよう配置され
ている。
【0161】側部42a・42bの先端には、取付部4
2のコ字状凹部の内側へ向かって突出する突出片(第1
係合部)がそれぞれ形成されている。側部42a・42
bに設けられた突出片は、板部41a(41b)の長手
方向に延在するようにして設けられている。
【0162】次に、化粧部材4Aの取付構造について説
明する。建物の壁1A・1Bには、壁パネル10がそれ
ぞれ立設されている。壁1Bに立設される壁パネル10
には、出隅部の角部分において、壁1A側に下地材14
aが、壁1B側に下地材14bがそれぞれ取りつけられ
ている。
【0163】壁パネル10の屋外側となる面材10a表
面には、下地材14a・14bと同じ厚さの図示しない
胴縁が設けられている。下地材14a・14bおよび胴
縁を介して、サイディング13が釘やビスなどにより壁
パネル10に対して固定されている。サイディング13
の屋外側表面には、第1の実施の形態例の化粧幕板2A
が設置されている。
【0164】二つのサイディング13が形成する角部の
外面には、平面視において略L字状の被取付部材50が
配置されている。被取付部材50は、ビス51により下
地材14a・14bに対して固定されている。被取付部
材50は、化粧部材4Aの板部41a・41bの長手方
向に所定間隔で複数設けられている。
【0165】被取付部材50の両端部には、被取付部材
50のL字外側へ向かって延出する延出部50aがそれ
ぞれ設けられている。延出部50aの先端には、外側に
向かって突出した突出片(第1被係合部)が設けられて
いる。
【0166】また、被取付部材50の角部外側には、延
出部50eが設けられている。延出部50eの先端は二
またに分かれており、壁1A・1Bそれぞれの屋外側に
向かって延出する延出部50bとなっている。延出部5
0bの先端には、互いに向き合うように突出した突出片
(第1被係合部)が設けられている。
【0167】化粧部材4Aは、板部41a・41bのL
字内側となる面が、壁1A・1Bに沿って近接するよう
配置されている。化粧部材4Aの取付部42の側部42
a先端に設けられた突出片は、被取付部材50両端に設
けられた延出部50a先端の突出片に係止されている。
また、取付部42の側部42b先端に設けられた突出片
は、被取付部材50角部外側に設けられた延出部50b
先端の突出片に係止されている。これにより、被取付部
材50に対して、取付部42が嵌合されている。
【0168】化粧部材4Aを壁1A・1Bが形成する出
隅部の外面に設置するには、まず、サイディング13が
形成する角部外面上に、被取付部材50のL字内面が当
接するように被取付部材50を配置する。ビス51によ
り下地材14a・14bに対して被取付部材50を固定
する。
【0169】次に、板部41a裏面に固定された取付部
42を、被取付部材50の壁1A側の延出部50a・5
0bに対して嵌合させ、板部41aを壁1A外面に取り
付ける。その後、板部41bを被取付部材50の壁1B
側の外面に取り付ける。
【0170】これにより、化粧部材4Aの板部41a・
41bが、平面視において略L字状に配置され、板部4
1a・41bのL字内側となる裏面が、壁1A・1Bに
沿うように近接配置される。なお、板部41a・41b
の互いに隣接する縁部は、必要に応じて、例えば、接着
剤などにより互いに固定される。
【0171】以上のように、第6の実施の形態例のコー
ナー用化粧部材4Aは、平面視において略L字状をなす
板部41a・41bの裏面に沿って、取付部42が固定
されているので、取付部42を、壁1A・1Bに設けら
れた被取付部材50に取り付けることで、板部41a・
41bのL字内面が建物の出隅部を形成する二つの壁1
A・1Bに対向するように近接配置できる。したがっ
て、化粧部材4Aを、出隅部の角を被覆するコーナー化
粧部材として用いることができる。
【0172】また、取付部42の側部42a・42bに
設けられた突出片を、被取付部材50の延出部50a・
50bに設けられた突出片に係合させて、取付部42を
被取付部材50に嵌合させるだけで、化粧部材4Aを出
隅部に設置できるので、取付作業が容易である。
【0173】また、取付部42の側部42a先端の突出
片と、延出部50a先端の突出片は、サイディング13
外面に近接する位置で係止しており、かつ、取付部42
の側部42b先端の突出片と、延出部50b先端の突出
片は、化粧部材4A角部に近接する位置で嵌合している
ので、化粧部材4Aの板部41a・41bとサイディン
グ13との間に空間が設けられるものとしても、化粧部
材4Aを建物の出隅部に対して安定して取り付けること
ができる。
【0174】〔第7の実施の形態〕図8に示すように、
第7の実施の形態例の化粧部材であるコーナー用化粧部
材4B(以下、化粧部材4Bと略す)は、第6の実施の
形態例のコーナー用化粧部材4Aの取付部42を、取付
部43に変更したものである。
【0175】取付部43は、化粧部材4Aの取付部42
と同様に、板部41a・41bの長手方向に長尺な板状
部材である。取付部43は、平面視においてほぼ中央で
折り曲げられた形状とされ、略L字形状をなしている。
【0176】取付部43の両端部は、L字内側となる裏
面側に折り曲げられた形状となっており、また、この折
り曲げ部分は、裏面側へ向かって凹まされた形状となっ
ている。取付部43のL字外側となる表面は、板部41
a・41bのL字内側となる裏面と、折り曲げ部41c
・41d裏面およびその端面とに対して当接するように
配置されている。
【0177】取付部43の両端それぞれには、裏面側に
向かって延出する延出部43eが設けられている。延出
部43e先端には、外側へ向かって延出する固定部43
aが設けられている。
【0178】次に、化粧部材4Bの取付構造について説
明する。化粧部材4Bは、板部41a・41bのL字内
側となる面が、壁1A・1Bに沿って近接するよう配置
されている。化粧部材4Bの取付部43両端に設けられ
た固定部43aは、壁1A・1Bに立設された壁パネル
10の屋外側となる面材10a外面に、それぞれ当接さ
れている。固定部43aは、ビス44により面材10a
に対して直接固定されている。
【0179】化粧部材4Bの裏側において、壁1Bに立
設される壁パネル10表面には、壁1A側に不燃下地材
52aが、壁1B側に不燃下地材52bがそれぞれ取り
つけられている。
【0180】また、化粧部材4Bにより覆われていない
壁1A・1B外面においては、サイディング13がそれ
ぞれ設置されている。取付部43端部の延出部43e
と、サイディング13の端部との間には、バックアップ
材53が介在されている。バックアップ材53の屋外側
には、防水材54が充填されている。また、サイディン
グ13外面には、第2の実施の形態例の化粧幕板2Bが
設置されている。
【0181】化粧部材4Bを出隅部の外面に設置するに
は、まず、壁1Bに立設される壁パネル10に対して、
不燃下地材52b・52aをそれぞれ取りつける。
【0182】次に、化粧部材4Bの取付部43両端に設
けられた固定部43aを、壁1A・1Bに立設された壁
パネル10の屋外側となる面材10a外面に、それぞれ
当接する。この状態で、ビス44により固定部43aを
面材10aに対して固定する。
【0183】その後、化粧部材4Bにより覆われていな
い壁1A・1B外面において、屋外側となる面材10a
に、サイディング13を取り付ける。サイディング13
端部と、取付部43端部の延出部43eとの間にバック
アップ材53を配置し、屋外側から防水材54を充填さ
せる。
【0184】以上のように、第7の実施の形態例の化粧
部材4Bによれば、壁1A・1Bに立設された壁パネル
10の屋外側となる面材10aに対して、取付部43両
端の固定部43aが直接固定されているので、第6の実
施の形態例の化粧部材4Aと異なり、壁1A・1Bに被
取付部材50を設ける必要がない。したがって、被取付
部材50を取り付ける手間を省略でき、また、部品点数
を少なくできる。
【0185】〔第8の実施の形態〕図9に示すように、
第8の実施の形態例の化粧部材であるコーナー用化粧部
材4C(以下、化粧部材4Cと略す)は、板部45a・
45bと、板部45a・45b裏面に固定される取付部
46とを備えている。
【0186】板部45aは、第6の実施の形態例の化粧
部材4Aの板部41aにおいて、折り曲げ部41cを短
くした構成となっている。また、板部45bは、化粧部
材4Aの板部41bにおいて、折り曲げ部41dを取り
除いた構成となっている。板部45bの両端部のうち、
板部45aと接しない側の端部の端面には、板部45b
の長手方向に沿って延在するスリット45s(第2係合
部)が設けられている。
【0187】取付部46は、板部45a・45bの長手
方向に沿って長尺な板状部材である。取付部46は、平
面視においてほぼ中央で折り曲げられた形状とされ、略
L字形状をなしている。取付部46のL字外側となる表
面は、板部45a・45bのL字内側となる裏面に対し
て当接するように配置されている。
【0188】板部45a側となる取付部46の端部に
は、裏面側に向かって延出する延出部46eが設けられ
ている。延出部46eの先端には、L字角部と反対とな
る方向へ向かって延出する固定部46aが設けられてい
る。
【0189】次に、化粧部材4Cの取付構造について説
明する。建物の壁1A・1Bには、壁パネル10がそれ
ぞれ立設されており、壁1A・1Bが形成する出隅部の
角には、結合材15が設けられている。壁パネル10の
屋外側となる面材10a外面には、サイディング13が
設置されている。
【0190】壁1Bに設けられたサイディング13外面
には、被取付部材55がビス47により固定されてい
る。被取付部材55は、板部45bの長手方向に沿って
長尺な部材である。被取付部材55は、平面視において
略コ字状であり、コ字状凹部の一方の側面はサイディン
グ13に当接されている。また、コ字状凹部の他方の側
面は、第2被係合部となる挿入片55aであり、板部4
5bのスリット45sに挿入している。
【0191】また、化粧部材4Cの取付部46端部に設
けられた固定部46aは、壁1Aに設けられたサイディ
ング13外面に当接され、ビス47によりサイディング
13に対して直接固定されている。
【0192】また、化粧部材4Cにより覆われていない
壁1A外面において、サイディング13の表面には、後
述する第14の実施の形態例の化粧壁材9が設けられて
いる。
【0193】化粧部材4Cを出隅部の外面に設置するに
は、まず、壁1Bに設けられたサイディング13外面
に、被取付部材55をビス47により固定する。次に、
被取付部材55の挿入片55aを、化粧部材4Cの板部
45bに設けられたスリット45sに挿入させるととも
に、化粧部材4Cの取付部46端部に設けられた固定部
46aを、壁1Aに設けられたサイディング13外面に
当接する。この状態で、固定部46aをビス47により
サイディング13に直接固定する。
【0194】以上のように、第8の実施の形態例の化粧
部材4Cによれば、壁1B外面に設けられた挿入片55
aを、化粧部材4Cのスリット45sに挿入させている
ので、サイディング13外面に対する化粧部材4Cの取
り付け位置を容易に決定できる。
【0195】また、壁1A側では、化粧部材4Cを取り
付けるための被取付部材を設ける必要がないので、被取
付部材にかかる材料費を低く抑えることができる。
【0196】また、平面視においてコ字状の被取付部材
55に板部45bを取り付けるので、被取付部材55の
一方の側面と他方の側面との距離を短くすることで、壁
1B側のサイディング13表面に板部45bをほぼ当接
するように配置することができる。
【0197】〔第9の実施の形態〕図10に示すよう
に、第9の実施の形態例の化粧部材であるコーナー用化
粧部材4D(以下、化粧部材4Dと略す)は、第6の実
施の形態例のコーナー用化粧部材4Aの取付部42を、
取付部48に変更したものである。
【0198】図11に示すように、取付部48は、板部
41a(41b)の長手方向に沿って長尺な板状部材で
ある。図11は、取付部48の嵌合部48aを、被取付
部材56の延出板56bにはめ合わせる様子を説明する
ための概略側面図である。図10に示すように、取付部
48は、平面視において略L字形状をなしている。
【0199】取付部48の両端部には、裏面側へ折り曲
げられた形状の折り曲げ部48bが設けられている。取
付部48の表面は、板部41a・41bのL字内側とな
る裏面に当接されている。また、取付部48両端の折り
曲げ部48b表面は、板部41a・41bの折り曲げ部
41c・41d裏面に対して当接されている。
【0200】板部41a・41bのほぼ中央となる位置
において、取付部48の裏面に、平面視においてコ字形
状の嵌合部48a(第1係合部)が設けられている。図
11に示すように、嵌合部48aは、取付部48の長手
方向に所定間隔で複数設けられている。図12に示すよ
うに、嵌合部48aは、ほぼ箱型に形成されており、上
面と下面とが形成されず上方および下方に開口した構成
となっている。図12は、被取付部材56の延出板56
bにはめ合わせる様子を説明するための要部概略斜視図
である。
【0201】次に、化粧部材4Dの取付構造について説
明する。図10に示すように、壁1A・1Bに設けられ
た二つのサイディング13が形成する角部の外面には、
平面視において略L字状の被取付部材56が配置されて
いる。被取付部材56は、ビス57により下地材14a
・14bに対して固定されている。図11に示すよう
に、被取付部材56は板部41a(41b)の長手方向
に長尺な部材である。
【0202】図10に示すように、被取付部材56のL
字外側となる表面には、平面視においてコ字形状の被嵌
合部56aが設けられている。図11に示すように、被
嵌合部56aは、被取付部材56の長手方向に所定間隔
で複数設けられている。図12に示すように、被嵌合部
56aは、ほぼ箱型に形成されており、上面と下面とが
形成されず上方および下方に開口した構成となってい
る。被嵌合部56aの前面には、上方に延出する延出板
56b(第1被係合部)が設けられている。
【0203】図10に示すように、被嵌合部56aの上
方に、嵌合部48aが配置されている。嵌合部48aの
コ字状凹部内側に、被嵌合部56a前面の延出板56b
が配置されている。延出板56bは、嵌合部48aの下
方の開口から、嵌合部48a内側へ挿入されている。
【0204】化粧部材4Dを出隅部の外面に設置するに
は、まず、サイディング13が形成する角部外面上に、
被取付部材56のL字内面を当接させ、ビス57により
下地材14a・14bに対して被取付部材56を固定す
る。
【0205】次に、化粧部材4Dの板部41a・41b
のL字内側となる面を、壁1A・1B外面に対向させる
とともに、化粧部材4Dの取付部48に設けられた嵌合
部48a下方の開口が、被取付部材56の被嵌合部56
aの延出板56b上方に位置するように、取付部48の
裏面を被取付部材56に近接配置させる。その後、化粧
部材4Dを下方へスライドさせ、嵌合部48a内側に延
出板56bを配置させる(図11及び図12中の矢印
Y)。
【0206】以上のように、第9の実施の形態例の化粧
部材4Dは、被取付部材56に近接配置させて上方から
スライドするだけで、取付部48の嵌合部48a内側
に、被取付部材56の延出板56bを配置させて、嵌合
部48aと延出板56bとを嵌合できるので、化粧部材
4Dの取付作業が容易である。
【0207】〔第10の実施の形態〕図13に示すよう
に、第10の実施の形態例の化粧部材であるコーナー用
化粧部材4E(以下、化粧部材4Eと略す)は、板部4
1a・45cと、板部41a・45c裏面に固定される
取付部49とを備えている。
【0208】板部41aは、第6の実施の形態例の化粧
部材4Aの板部41aと同じものである。板部45c
は、化粧部材4Aの板部41bにおいて、折り曲げ部4
1dを取り除いた構成となっている。
【0209】取付部49は、第9の実施の形態例の化粧
部材4Dの取付部48において、化粧部材4Dの板部4
1b裏面に当接される側の側部を、側部49zに変更し
たものである。取付部49の側部49z側の端部には、
L字内側となる裏面側に折り曲げられた折り曲げ部49
dが設けられている。折り曲げ部49d先端から、外側
に向かって延出する係止板49cが設けられている。係
止板49cは、板部45cの長手方向に延在するように
設けられている。係止板49cは、板部45cとほぼ平
行となるように形成されている。
【0210】次に、化粧部材4Eの取付構造について説
明する。壁1Aに設けられたサイディング13の角部近
傍には、被取付部材58がビス57により固定されてい
る。被取付部材58は、第9の実施の形態の被取付部材
56を、L字の角部部分で切断したものと同様の構成と
なっている。
【0211】壁1Bに設けられたサイディング13に
は、被取付部材59が取り付けられている。被取付部材
59は、板部45cの長手方向に長尺な帯板状部材であ
る。被取付部材59の一方の縁部は、表面側に折り畳ま
れた形状とされ、折り畳み部分の内側に、スリット59
s(第1被係合部)が形成されている。スリット59s
の開放側が、壁1A・1Bに設けられたサイディング1
3が形成する角部側を向くよう、被取付部材59がビス
57により固定されている。
【0212】壁1A側において、化粧部材4Eの取付部
49に設けられた嵌合部48a内側に、被取付部材58
の被嵌合部56aの延出板56bが下方から挿入され、
互いに嵌合されている。また、壁1B側において、側部
49zに設けられた係止板49cが、被取付部材59の
スリット59sに挿入されている。
【0213】化粧部材4Eを建物の出隅部の外面に取り
つけるには、まず、被取付部材58・59を、壁1A・
1Bに設けられたサイディング13外面に、それぞれビ
ス57により取り付ける。
【0214】壁1A側の被取付部材58の被嵌合部56
aよりも、化粧部材4Eの取付部49に設けられた嵌合
部48aの下部が上方となる高さ位置で、化粧部材4E
を、図13中の右方向へスライドさせ、取付部49の係
止板49cを、被取付部材59のスリット59s内に挿
入する。
【0215】その後、化粧部材4Eを下方へスライドさ
せ、取付部49の嵌合部48a内部に、被取付部材58
の延出板56bを配置させる。このようにして、係止板
49cとスリット59sとを嵌合させるとともに、嵌合
部48aと延出板56bとを嵌合させる。
【0216】以上のように、第10の実施の形態例の化
粧部材4Eによれば、壁1B外面に設けられたスリット
59sに、化粧部材4Eの係止板49cをスライドして
嵌合するので、図13中における化粧部材4Eの右方向
への移動が規制されるため、サイディング13外面に対
する化粧部材4Eの取り付け位置を容易に決定できる。
【0217】また、板部45cと平行に設けられた係止
板49cをスライドして、壁1B外面のスリット59s
に挿入するので、折り曲げ部49dの裏面への突出距離
を小さくすることで、壁1B側のサイディング13表面
に板部45cを近接させて配置できる。
【0218】〔第11の実施の形態〕図14に示すよう
に、第11の実施の形態例の化粧部材は、建物の柱6の
周囲に設けられる柱用化粧部材6A(以下、化粧部材6
Aと略す)である。図14は、化粧部材6Aの取付構造
を示す横断面図である。柱用化粧部材6Aは、第1化粧
部材7Aと第2化粧部材8Aとから構成されている。
【0219】第1化粧部材7Aは、板部61・62と、
取付部71とを備えている。板部61・62は、第1の
実施の形態例の化粧幕板2Aの板部21と同様の素材で
構成されている。二枚の板部61の一端は、板部62の
両端にそれぞれ隣接されている。板部61・62は、平
面視において略コ字状をなすように配置されている。
【0220】取付部71は、板部61・62の長手方向
に長尺な板状部材であり、平面視においてコ字状をなし
ている。取付部71は、底部64と、底部64の両端か
ら延出する二つの側部63とを備えている。
【0221】取付部71のコ字状凹部外面は、板部61
・62のコ字内側となる裏面に沿って当接されている。
板部61の裏面には取付部71の側部63の外面が当接
され、板部62の裏面には取付部71の底部64の外面
が当接されている。
【0222】取付部71の両端部には、コ字内側へ折り
曲げられた形状の折り曲げ部72が設けられている。折
り曲げ部72先端には、コ字状凹部の底部64側の反対
となる側に開口したスリット73a(第3被係合部)が
設けられている。また、底部64側の反対となる側へ延
出する固定部73bが設けられている。
【0223】第2化粧部材8Aは、第1化粧部材7Aに
おいて、取付部71を取付部81に変更したものであ
る。また、取付部81は、取付部71の両端部の形状の
みを変更したものである。
【0224】取付部81の両端部には、コ字内側へ折り
曲げられた形状の折り曲げ部82が設けられている。折
り曲げ部82先端には、第2化粧部材8Aの底部64側
と反対となる側へ延出する係止板83が設けられてい
る。
【0225】次に、化粧部材6Aの取付構造について説
明する。建物の柱6は、例えば、木材などからなる構造
用柱65と、構造用柱65の四方側面にそれぞれ取り付
けられる不燃下地材66とから構成されている。
【0226】第1化粧部材7Aの板部61・62は、板
部61・62のコ字内側となる裏面が、柱6の四方側面
のうちの三側面にそれぞれ対向するように、配置されて
いる。前記三側面のうち、互いに対向する二側面に配置
された不燃下地材66の外面に、第1化粧部材7A両端
に設けられた固定部73bがそれぞれ当接されている。
固定部73bは、ビス67により構造用柱65に固定さ
れている。
【0227】第2化粧部材8Aは、第1化粧部材7Aと
互いのコ字状凹部の内側を向き合わせて配置されてい
る。第2化粧部材8Aの板部61裏面は、第1化粧部材
7Aの板部61裏面が対向する柱6の側面に、それぞれ
対向するように配置されている。
【0228】第2化粧部材8A両端に設けられた係止板
83は、第1化粧部材7A両端に設けられたスリット7
3aにそれぞれ挿入されている。係止板83と、第1化
粧部材7Aの固定部73bは、ビス68により構造用柱
65に固定されている。
【0229】化粧部材6Aを柱6の周囲に設置するに
は、まず、第1化粧部材7A両端の固定部73bを、柱
6の互いに対向する二側面に設けられた不燃下地材66
表面に当接させ、ビス67により固定する。次に、第2
化粧部材8A両端の係止板83を、第1化粧部材7A両
端のスリット73aにそれぞれ挿入する。第1化粧部材
7Aと第2化粧部材8Aとの接続部分において、係止板
83と、固定部73bとを、ビス68により構造用柱6
5に固定する。
【0230】以上のように、第11の実施の形態例の化
粧部材6Aによれば、第1および第2化粧部材7A・8
Aの板部61・62が平面視において略コ字状をなして
いるので、板部61・62のコ字内側となる裏面が柱6
の外面に対向するようにして、第1および第2化粧部材
7A・8Aを、互いのコ字状凹部の内側が向き合わせて
配置できる。したがって、板部61・62により、柱6
の四方側面を被覆することができる。
【0231】また、第1化粧部材7Aのスリット73a
に、第2化粧部材8Aの係止板83を挿入するので、柱
6に対する第2化粧部材8Aの取り付け位置を容易に決
定できる。また、スリット73aに係止板83を挿入す
ることにより、第1化粧部材7Aと第2化粧部材8Aと
の相対的な位置が一定となるので、化粧部材6Aを均一
に取り付けることができる。
【0232】また、ビス68の頭は、板部61よりも柱
6側となるので、ビス68が外側から見えにくくなり、
柱6の外観が良い。
【0233】〔第12の実施の形態〕図14に示すよう
に、第12の実施の形態例の化粧部材である柱用化粧部
材6B(以下、化粧部材6Bと略す)は、第1化粧部材
7Bと第2化粧部材8Bとから構成されている。
【0234】第1および化粧部材7B・8Bは、第11
の実施の形態例の化粧部材6Aの第1化粧部材7Aにお
いて、取付部71を取付部74・84に変更したもので
ある。また、取付部74・84は、取付部71の両端部
の形状のみを変更したものである。
【0235】第1化粧部材7Bの取付部74の両端部
は、コ字状凹部の内側となる裏面側に畳み込まれるよう
な形状とされている。これにより、スリット75(第3
被係合部)と、固定部76とが形成されている。また、
第2化粧部材8Bの取付部84の両端部には、側部63
の裏側から、底部64側の反対となる側へ延出する係止
板85(第3係合部)が設けられている。
【0236】第1化粧部材7Bのスリット75には、第
2化粧部材8Bの係止板85が挿入されている。ビス6
7により、固定部76は構造用柱65に対して固定され
ている。また、ビス68により、係止板85と固定部7
6とが構造用柱65に固定されている。固定部76と、
第2化粧部材8Bの取付部84の側部63との間には、
軟質ゴムなどからなる緩衝材80が介在されている。
【0237】以上のように、第12の実施の形態例の化
粧部材6Bによれば、第1化粧部材7Bの両端におい
て、板状の取付部74が畳み込まれるような形状とされ
て、裏側にスリット75が形成されているので、取付部
74・84を、柱6の外周に近接させて取り付けること
ができる。
【0238】なお、例えば、図16に示すように、中空
の角型鋼管65'の四方側面に不燃下地材66を配置し
て柱6'とする場合には、不燃下地材66外面に芯材6
9を隣接配置し、芯材69の外側に化粧部材6B'を取
りつける構成としても良い。ここで、化粧部材6B'
は、上述の化粧部材6Bの外周のサイズを大きくしたも
のである。
【0239】この場合、芯材69にビス67・68がね
じ込まれるので、化粧部材6B'の外周を柱6'よりも十
分に大きなサイズとしながらも、化粧部材6B'を柱6'
に対して安定して取り付けることができる。
【0240】〔第13の実施の形態〕図17に示すよう
に、第13の実施の形態例の化粧部材である柱用化粧部
材6C(以下、化粧部材6Cと略す)は、第1化粧部材
7Cと第2化粧部材8Cとから構成されている。
【0241】第1および化粧部材7C・8Cは、第11
の実施の形態例の化粧部材6Aの第1化粧部材7Aにお
いて、取付部71を取付部77・87に変更したもので
ある。また、取付部77・87は、取付部71の両端部
の形状のみを変更したものである。
【0242】第1化粧部材7Cの取付部77の側部63
には、取付部78が固定されている。取付部78は、板
部61の長手方向に長尺な板状部材である。取付部78
においては、取付部77の両端側となる縁部に、取付部
77のコ字状凹部内側に向かって突出した突出片78a
(第3被係合部)が設けられている。
【0243】また、平面視において取付部78のほぼ中
央となる位置に、コ字状凹部の内側に向かって延出する
延出部79aが設けられている。延出部79aの先端に
は、コ字状凹部の底部64側と反対となる側へ延出する
固定部79が設けられている。
【0244】第2化粧部材8Cの取付部87の側部63
には、取付部88が固定されている。取付部88は、板
部61の長手方向に長尺な板状部材である。取付部88
の取付部87両端と隣接する位置には、取付部87の裏
側から、コ字状凹部の底部64側と反対となる側へ延出
する係止板89が設けられている。係止板89の先端に
は、コ字状凹部の外側へ向かって突出する突出片89a
(第3係合部)が設けられている。
【0245】第2化粧部材8Cの係止板89は、取付部
78の突出片78aと固定部79との間に挿入されてい
る。係止板89の先端に設けられた突出片89aは、取
付部78の突出片78aと互いに係止されており、これ
により、取付部78と取付部88とが嵌合している。
【0246】第1化粧部材7Cの固定部79は、ビス6
7により構造用柱65に対して固定されている。また、
第2化粧部材8Cの係止板89と、第1化粧部材7Cの
固定部79は、ビス68により構造用柱65に対して固
定されている。
【0247】以上のように、第13の実施の形態例の化
粧部材6Cは、第1化粧部材7Cの両端に設けられた突
出片78aと、第2化粧部材8Cの両端に設けられた突
出片89aとが係止して、取付部88と取付部78とが
嵌合しているので、第1化粧部材7Cと第2化粧部材8
Cとの相対的な位置を正確に決定できる。よって、より
均一な配置関係で、第1化粧部材7Cと第2化粧部材8
Cとを取り付けることができる。
【0248】〔第14の実施の形態〕図18に示すよう
に、第14の実施の形態例の化粧部材は、建物の壁1の
外面に設けられる化粧壁材9である。図18は、化粧壁
材9の取付構造を示す縦断面図である。化粧壁材9は、
板部91と、板部91の裏面に固定される取付部92と
を備えている。板部91は略長方形の帯板状部材であ
り、第1の実施の形態例の化粧幕板2Aの板部21と同
様の素材で構成されている。
【0249】図19に示すように、取付部92は略長方
形の帯板状部材である。図19において、(A)は、取
付部92を示す側面図、(B)は正面図である。図19
(A)中において、板部91を仮想線により図示してい
る。取付部92の基部92aは、板部91裏面のほぼ全
面に当接されている。
【0250】取付部92の基部92aには、取付部92
の長手方向に所定間隔で穴97a・97bが形成されて
いる。穴97a(97b)は、取付部92の幅方向に二
つずつ設けられている。
【0251】図19(B)中の最も左側に配置された穴
97aは、円形状とされている。穴97aを除く他の穴
97bは、長手方向に長い長穴とされている。穴97a
・97bには、図19(A)に示すように、取付部92
を板部91に対して固定するリベットrが貫通されてい
る。
【0252】図19(A)に示すように、帯板状の取付
部92の上縁部は、取付部92の裏面側に畳み込まれる
ような形状とされている。これにより、取付部92の裏
面側において、上側に開放されたスリット94(第4被
係合部)が形成されている。
【0253】また、取付部92の上縁部において、取付
部92の裏側から上方へ延出する固定部93が設けられ
ている。図19(B)に示すように、固定部93には、
取付部92の長手方向に所定間隔で、複数の穴98が形
成されている。また、取付部92の下縁部には、取付部
92裏側から下方へ延出する係止板95が設けられてい
る。
【0254】次に、化粧壁材9の取付構造について説明
する。図18に示すように、建物の壁1には、壁パネル
10が立設されている。壁パネル10の屋外側(図中に
おいて右側)となる面材10aには、サイディング13
が取り付けられている。
【0255】サイディング13外面には、複数の化粧部
材9A・9・9Bが、上下方向において並列に配置され
ている。化粧部材9の上縁部に設けられた固定部93
は、サイディング13表面に当接され、ビス96により
サイディング13外面に対して固定されている。また、
化粧部材9の下縁部に設けられた係止板95は、下方に
配置された化粧部材9Bの上縁部に設けられたスリット
94に挿入されている。
【0256】化粧部材9Aと同様にして、その他の化粧
部材9・9Bにおいても、上縁部の固定部93が、サイ
ディング13表面に固定されており、下縁部の係止板9
5が、下方に配置された化粧部材の上縁部に設けられた
スリット94に挿入されている。
【0257】化粧壁材9をサイディング13表面に設置
するには、まず、最下方に位置する化粧壁材(例えば、
9B)において、固定部93に形成された穴98(図1
2(B)に図示)にビス96を通し、サイディング13
表面にビス96をねじ込んで固定部93を固定する。次
に、化粧壁材9Bの上方に設置する化粧壁材9の係止板
95を、化粧壁材9Bのスリット94に上方から挿入す
るとともに、化粧壁材9の固定部93をサイディング1
3表面に当接する。その後、化粧壁材9の固定部93
を、ビス96によりサイディング13外面に固定する。
【0258】以上の作業を繰り返して、化粧壁材9を壁
1の下方から上方へ、順に一つずつ取り付ける。
【0259】以上のように、第14の実施の形態例の化
粧壁材9によれば、隣り合う化粧部材9・9Bのうち、
一方の化粧部材9B上縁部に設けられたスリット94
に、他方の化粧部材9下縁部に設けられた係止板95が
挿入されているので、化粧部材9の下方への移動が規制
されるため、サイディング13に対する化粧部材9の取
り付け位置を容易に決定できる。
【0260】また、隣り合う化粧部材9どうしを、係止
板95とスリット94とを互いに係合させて取り付けら
れるので、壁面に対して均一に化粧壁材9を並設でき
る。また、並設する化粧部材9の数を調節することによ
り、様々な高さや幅を有する壁面に対応して、壁面全面
を覆うように化粧部材9を設置できる。
【0261】また、化粧部材9の下縁部においては、下
方に隣接する化粧部材9Bの上縁部に設けられたスリッ
ト94に係止板95が挿入され、化粧部材9の上縁部に
おいては、固定部93がサイディング13に対してビス
96により固定される。よって、化粧部材9の上縁部と
下縁部とが支持されるので、化粧部材9を安定して壁面
に対して取り付けることができる。
【0262】また、化粧部材9の固定部93は、図18
に示すように、上方に隣接する化粧部材9Aの裏側に収
納されるので、化粧部材9を設置した壁を外側から見た
場合に、ビス96などが露出せず、外観良く化粧部材9
を並設できる。
【0263】また、取付部92をリベット止めするため
に用いられる穴97bは、取付部92の長手方向に長尺
な長穴であるので、取付部92を板部91に対して、長
手方向に遊びをもって取り付けられる。したがって、板
部91と取付部92との材質が異なる場合などに生じる
収縮量の違いを、吸収することができる。
【0264】また、取付部92に設けられた穴97a
は、円形状の穴であるので、穴97aの位置においてリ
ベットrにより板部91が固定されることで、板部91
の長手方向へのぐらつきを抑えることができる。
【0265】なお、化粧部材9を下方から上方へ順に取
り付けるものとしたが、これに限らず、化粧部材9を上
下方向に延在するようにして配置して、横方向へ順に取
り付けても良い。
【0266】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、施工現場
で化粧部材表面を塗装する作業を省略でき、よって、化
粧部材の取付作業を、従来に比してより容易なものとす
ることができる。
【0267】また、取付部を板部に固定するのに用いら
れるリベットや、ボルトおよびナットなどが、板部外面
に露出しない。また、取付部を板部に固定するのに用い
られるビスなどのねじ込み跡が、板部外面に露出しな
い。
【0268】また、化粧部材の軽量化を図れる。また、
板部の製造において、コストダウンを図れる。また、板
部に木質感を与えることができる。また、板部の製造に
おいて、安定した製品寸法が得られる。また、取付部を
変更するだけで、異なる外面形状の建物に対して化粧部
材を取り付けられる。
【0269】請求項2記載の発明によれば、請求項1記
載の発明と同様の効果が得られるのは勿論のこと、化粧
部材を容易に建物の外面に取り付けられる。また、化粧
部材の取り付け位置を、容易に決定できる。
【0270】請求項3記載の発明によれば、請求項2記
載の発明と同様の効果が得られるのは勿論のこと、化粧
部材の重さを比較的軽くできる。また、取付部の製造コ
ストを低く抑えられる。
【0271】請求項4記載の発明によれば、請求項2記
載の発明と同様の効果が得られるのは勿論のこと、化粧
部材を建物の外面に対して安定に取り付けられる。
【0272】請求項5記載の発明によれば、請求項3記
載の発明と同様の効果が得られるのは勿論のこと、板部
の長手方向において、化粧部材の取り付け位置を自由に
決められる。
【0273】請求項6記載の発明によれば、請求項4記
載の発明と同様の効果が得られるのは勿論のこと、板部
の長手方向において、化粧部材の取り付け位置を自由に
決められる。
【0274】請求項7記載の発明によれば、請求項4記
載の発明と同様の効果が得られるのは勿論のこと、板部
の長手方向において、化粧部材の取り付け位置を自由に
決めることができる。
【0275】請求項8記載の発明によれば、請求項3記
載の発明と同様の効果が得られるのは勿論のこと、請求
項7の発明に比して、第1係合部および第1被係合部に
かかる材料量が軽減でき、コストダウンを図ることがで
きる。また、化粧部材の長手方向の位置決めを容易に行
うことができる。
【0276】請求項9記載の発明によれば、請求項8記
載の発明と同様の効果が得られるのは勿論のこと、開閉
可能なの爪部である前記第1被係合部に、前記第1係合
部を押付けることで、前記爪部が弾性変形し、該第1係
合部と係合するので、化粧部材を上下にスライドさせる
ことなく、容易に正面からまっすぐに、外壁に取り付け
ることができる。
【0277】請求項10記載の発明によれば、請求項1
記載の発明と同様の効果が得られるのは勿論のこと、化
粧部材を、出隅部の角を被覆するコーナー用化粧部材と
して用いることができる。
【0278】請求項11記載の発明によれば、請求項1
0記載の発明と同様の効果が得られるのは勿論のこと、
板部によって建物の出隅部の角を覆うことができる。ま
た、取付部を建物の外面に取りつけるのに、被係合部を
設ける必要がなく、手間を省略でき、また、部品点数を
少なくできる。
【0279】請求項12記載の発明によれば、請求項1
0記載の発明と同様の効果が得られるのは勿論のこと、
建物の外面に対する化粧部材の取り付け位置を容易に決
定できる。
【0280】請求項13記載の発明によれば、請求項1
2記載の発明と同様の効果が得られるのは勿論のこと、
建物の出隅を形成する二つの壁のうち、片方の壁側にお
いては、被係合部を設ける必要がなく、被係合部にかか
る材料費を低く抑えられる。
【0281】請求項14記載の発明によれば、請求項1
記載の発明と同様の効果が得られるのは勿論のこと、柱
の外面を板部により被覆するように、化粧部材を柱に取
り付けることができる。また、第2化粧部材の取り付け
位置を容易に決められる。また、化粧部材を、常に均一
に施工できる。
【0282】請求項15記載の発明によれば、請求項1
4記載の発明と同様の効果が得られるのは勿論のこと、
容易に化粧部材を柱の外周に取り付けられる。
【0283】請求項16記載の発明によれば、請求項1
記載の発明と同様の効果が得られるのは勿論のこと、複
数の化粧部材を連続して壁面に並設でき、壁面を均一な
デザインで被覆できる。また、並設する化粧部材の数を
調節して、様々な高さや幅を有する壁面に設置できる。
また、壁面に対する化粧部材の取り付け位置を、容易に
決定できる。また、化粧部材を安定して壁面に対して取
り付けられる。
【0284】 請求項17記載の発明によれば、請求項
16記載の発明と同様の効果が得られるのは勿論のこ
と、壁面を覆うように、複数の化粧部材を取り付けられ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した第1の実施の形態の化粧部材
の取付構造を示す縦断面図である。
【図2】図1中の化粧部材の構成を示す斜視図である。
【図3】図1中の被取付部材の構成を示す斜視図であ
る。
【図4】図1中の板部に取付部を固定する別の固定方法
を示す要部拡大断面図である。
【図5】図1中の板部に取付部を固定する別の固定方法
を示す要部拡大断面図である。
【図6】第2の実施の形態の化粧部材の取付構造を示す
縦断面図である。
【図7】第6の実施の形態の化粧部材の取付構造を示す
横断面図である。
【図8】第7の実施の形態の化粧部材の取付構造を示す
横断面図である。
【図9】第8の実施の形態の化粧部材の取付構造を示す
横断面図である。
【図10】第9の実施の形態の化粧部材の取付構造を示
す横断面図である。
【図11】図10中の嵌合部を延出板にはめ合わせる様
子を説明するための概略側面図である。
【図12】図10中の嵌合部を延出板にはめ合わせる様
子を説明するための要部概略斜視図である。
【図13】第10の実施の形態の化粧部材の取付構造を
示す横断面図である。
【図14】第11の実施の形態の化粧部材の取付構造を
示す横断面図である。
【図15】第12の実施の形態の化粧部材の取付構造を
示す横断面図である。
【図16】第12の実施の形態の化粧部材の他の例の取
付構造を示す横断面図である。
【図17】第13の実施の形態の化粧部材の取付構造を
示す横断面図である。
【図18】第14の実施の形態の化粧部材の取付構造を
示す縦断面図である。
【図19】(A)は図18中の取付部を示す側面図、
(B)は同正面図である。
【図20】第3の実施の形態の化粧部材の取付構造を示
す縦断面図である。
【図21】図20中の化粧部材の接続部材の壁面への取
付構造を示す斜視図である。
【図22】図20中の化粧部材の壁面への取付構造を示
す斜視図である。
【図23】第4の実施の形態の化粧部材の取付構造を示
す縦断面図である。
【図24】図23中の被取付部材の壁面への取付構造を
示す斜視図である。
【図25】図23中の化粧部材の壁面への取付構造を示
す斜視図である。
【図26】第5の実施の形態の化粧部材の取付構造を示
す縦断面図である。
【図27】図26中の化粧部材の壁面への取付構造を示
す斜視図である。
【符号の説明】
h 中空部 1A 壁 1B 壁 2A 化粧幕板(化粧部材) 21 板部 23 取付部 24 係止部(第1係合部) 25 係止部(第1係合部) 31a 被係止部(第1被係合部) 31b 被係止部(第1被係合部) 4A コーナー用化粧部材(化粧部材) 55a 挿入片(第2被係合部) 45s スリット(第2係合部) 6 柱 6A 柱用化粧部材(化粧部材) 7A 第1化粧部材 73a スリット(第3被係合部) 8A 第2化粧部材 83 係止板(第3係合部) 9 化粧壁材(化粧部材) 93 固定部 94 スリット(第4被係合部) 95 係止板(第4係合部) 112、162、226 第1被係合部 106、154、280 第1係合部 2C、2D、2E 化粧幕板(化粧部材) 100、150、200 取付部 225 爪部
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) E04F 13/08 101 E04F 13/08 101Q 101R 19/00 19/00 D 19/02 19/02 L Fターム(参考) 2E110 AA42 AA43 AA46 AA57 AA70 AB04 AB17 AB18 AB27 BA12 BC06 BD02 CC03 CC14 CC23 DA12 DC02 DC03 GA23W GA24W GA43W GB43W GB46W GB49W GB54W GB62W

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建物の外面に設けられる化粧部材であっ
    て、 セルロース系微粉末と樹脂とを混合し、この混合材料を
    溶融させて押し出し成形することにより形成され、か
    つ、長手方向に延在する中空部を備える板部と、 この板部の裏面に固定され、一部分が建物の外面に対し
    て取り付けられる取付部と、を備えることを特徴とする
    化粧部材。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の化粧部材において、 取付部には、建物の外面に設けられた第1被係合部に係
    合する第1係合部が設けられていることを特徴とする化
    粧部材。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の化粧部材において、 取付部が、板部の長手方向に所定間隔で複数設けられて
    いることを特徴とする化粧部材。
  4. 【請求項4】 請求項2記載の化粧部材において、 取付部に設けられた第1係合部が、板部の長手方向に延
    在するようにして設けられていることを特徴とする化粧
    部材。
  5. 【請求項5】 建物の外面に設けられた第1被係合部
    に、請求項3記載の化粧部材の取付部に設けられた第1
    係合部が係合することにより、建物の外面に前記化粧部
    材を取り付ける化粧部材の取付構造であって、 前記第1被係合部が板部の長手方向に延在するようにし
    て設けられていることを特徴とする化粧部材の取付構
    造。
  6. 【請求項6】 建物の外面に設けられた第1被係合部
    に、請求項4記載の化粧部材の取付部に設けられた第1
    係合部が係合することにより、建物の外面に前記化粧部
    材を取り付ける化粧部材の取付構造であって、 前記第1被係合部が板部の長手方向に所定間隔で複数設
    けられていることを特徴とする化粧部材の取付構造。
  7. 【請求項7】 建物の外面に設けられた第1被係合部
    に、請求項4記載の化粧部材の取付部に設けられた第1
    係合部が係合することにより、建物の外面に前記化粧部
    材を取り付ける化粧部材の取付構造であって、 前記第1被係合部が板部の長手方向に延在するようにし
    て設けられていることを特徴とする化粧部材の取付構
    造。
  8. 【請求項8】 建物の外面に設けられた第1被係合部
    に、請求項3記載の化粧部材の取付部に設けられた第1
    係合部が係合することにより、建物の外面に前記化粧部
    材を取り付ける化粧部材の取付構造であって、 前記第1被係合部が板部の長手方向に所定間隔で複数設
    けられていることを特徴とする化粧部材の取付構造。
  9. 【請求項9】 請求項8記載の化粧部材の取付構造であ
    って、 前記第1被係合部は、互いに弾性的に開閉可能な一対の
    爪部を備え、 該一対の爪部に前記第1係合部を押付けることで、前記
    一対の爪部を弾性的に開いて該一対の爪部に前記第1係
    合部を挿入し、前記一対の爪部が弾性的に閉じること
    で、該一対の爪部に第1係合部が係合されていることを
    特徴とする化粧部材の取付構造。
  10. 【請求項10】 建物の出隅部に設けられる請求項1記
    載の化粧部材であって、 板部は、平面視において略L字状をなし、 前記板部のL字内側となる裏面に沿って、取付部が固定
    されていることを特徴とする化粧部材。
  11. 【請求項11】 請求項10記載の化粧部材を建物の出
    隅部に取り付ける化粧部材の取付構造であって、 板部のL字の内側となる面は、建物の出隅を形成する二
    つの壁に沿うように近接配置され、 取付部が、前記二つの壁に対してそれぞれ直接固定され
    ていることを特徴とする化粧部材の取付構造。
  12. 【請求項12】 請求項10記載の化粧部材において、 平面視における板部の少なくとも一方の端部に、建物の
    外面に設けられた第2被係合部に係合する第2係合部が
    設けられていることを特徴とする化粧部材。
  13. 【請求項13】 請求項12記載の化粧部材を建物の出
    隅部に取り付ける化粧部材の取付構造であって、 板部の一方の端部にのみ第2係合部が設けられ、 建物の出隅を形成する二つの壁のうち、一方の壁に第2
    被係合部が設けられ、 板部のL字の内側となる面は、前記二つの壁に沿うよう
    に近接配置され、 前記第2係合部が一方の壁に設けられた前記第2被係合
    部に係合しており、 取付部が、前記二つの壁のうちの他方の壁に直接固定さ
    れていることを特徴とする化粧部材の取付構造。
  14. 【請求項14】 建物の柱の周囲に設けられる請求項1
    記載の化粧部材であって、 第1化粧部材と第2化粧部材とから構成され、 前記第1および第2化粧部材の板部は平面視において略
    コ字状をなし、 前記第1化粧部材の板部のコ字内側となる裏面に沿っ
    て、前記第1化粧部材の取付部が固定され、 前記第2化粧部材の板部のコ字内側となる裏面に沿っ
    て、前記第2化粧部材の取付部が固定され、 前記第1化粧部材の取付部には、前記第1化粧部材の板
    部の両端部近傍となる位置に第3被係合部が設けられ、 前記第2化粧部材の取付部には、前記第2化粧部材の板
    部の両端部近傍となる位置に、前記第1化粧部材と互い
    のコ字状凹部の内側を向き合わせた状態で、前記第1化
    粧部材の第3被係合部にそれぞれ係合する第3係合部が
    設けられていることを特徴とする化粧部材。
  15. 【請求項15】 請求項14記載の化粧部材を柱の周囲
    に取り付ける化粧部材の取付構造であって、 第1および第2化粧部材それぞれの板部のコ字内側とな
    る裏面が柱の外面に対向するように、前記第1および第
    2化粧部材が互いのコ字状凹部の内側を向き合わせて配
    置され、 前記第1化粧部材の板部の両端部近傍となる位置に設け
    られた第3被係合部には、前記第2化粧部材の板部の両
    端部近傍となる位置に設けられた第3係合部がそれぞれ
    係合され、 前記第3被係合部と第3係合部とのうちの少なくとも一
    方が、前記柱に固定されていることを特徴とする化粧部
    材の取付構造。
  16. 【請求項16】 建物の壁面に設けられる請求項1記載
    の化粧部材であって、 板部および取付部は略長方形帯板状をなし、 前記取付部の一方の縁部には第4係合部が設けられ、 前記取付部の一方の縁部と向かい合う他方の縁部には、
    壁面に対して固定される固定部と、前記第4係合部と係
    合可能な形状の第4被係合部と、が設けられていること
    を特徴とする化粧部材。
  17. 【請求項17】 請求項16記載の化粧部材を建物の壁
    面に取り付ける化粧部材の取付構造であって、 前記化粧部材が並列に複数配置され、 隣り合う化粧部材のうちの一方の化粧部材の取付部に設
    けられた固定部が、壁面に対して固定され、 隣り合う化粧部材のうちの他方の化粧部材の取付部に設
    けられた第4係合部が、前記一方の化粧部材の第4被係
    合部に係合していることを特徴とする化粧部材の取付構
    造。
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