JP4517127B2 - スピニングリールのリアドラグ操作構造 - Google Patents

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本発明は、リアドラグ操作構造、特に、スピニングリールのリール本体の後方に設けられたリアドラグ機構を操作するためのリアドラグ操作構造に関する。
従来のスピニングリールでは、リール本体の後方に設けられたリアドラグ機構を操作するためのリアドラグ操作構造が広く採用されている。リアドラグ操作構造は、つまみ装着部と、第1リアドラグつまみと、第2リアドラグつまみとを備えている(たとえば、特許文献1参照)。つまみ装着部は、筒状部と雄ねじ部とを有している。筒状部はリール本体の後部から後方に筒状に突出しており、雄ねじ部は筒状部の外周面に形成されている。第1リアドラグつまみは、リアドラグ機構のドラグ力を微調整するためのものであり、つまみ装着部の後端部に装着されている。第2リアドラグつまみは、レバー部材と、ナット部材とを有している。レバー部材は、リール本体の後部と第1リアドラグつまみの前部との間に配置されている。ナット部材は、レバー部材に回転不能かつ前後移動不能に装着されている。また、ナット部材は、つまみ装着部の雄ねじ部に螺合させている。このような第2リアドラグつまみのレバー部材を揺動させると、レバー部材とともにナット部材がつまみ装着部に対して相対回転する。このとき、レバー部材とナット部材とがつまみ装着部に対して前後方向に相対移動して、リアドラグ機構のドラグ力が第1リアドラグつまみより単位操作量あたりの変化量が大きく調整される。
この種のリアドラグ操作構造は、第2リアドラグつまみのレバー部材の揺動範囲を所定角度範囲で規制するために、つまみ装着部の外周部に左右方向に突出した突出部を有する回り止め部材を相対回転不能に装着したものが知られている(たとえば、非特許文献1参照)。ここでは、たとえばレバー部材の内周部の下方向に設けられた突起部に回り止め部材の突出部を接触させることにより、レバー部材の揺動範囲を規制している。
実公平3−5259号公報 インターネット<URL:http://www.shimano−europe.com/fishing/phpimages/product/exp_view/01STX1000GTM.pdf>
従来のスピニングリールのリアドラグ操作構造では、つまみ装着部の外周部には、レバー部材の揺動範囲を規制するために、左右方向に突出した突出部を有する回り止め部材が設けられている。しかし、最近のスピニングリールでは、リール全体を小型化したり、意匠性を向上させるために、リール本体の後部における左右の幅を小さく形成することが要請されている。しかし、回り止め部材の左右方向には突出部が突出して形成されているので、左右の突出部の幅だけリール本体の左右の幅を小さくすることができない。
本発明の課題は、スピニングリールのリアドラグ操作構造において、リール本体の左右の幅を小さくしながら、レバー部材の揺動範囲を規制できるようにすることである。
発明1に係るスピニングリールのリアドラグ操作構造は、スピニングリールのリール本体の後方に設けられたリアドラグ機構を操作するためのリアドラグ操作構造であって、つまみ装着部と、リアドラグ機構のドラグ力を微調整するための第1リアドラグつまみと、リアドラグ機構のドラグ力を第1リアドラグつまみより単位操作量あたりの変化量を大きく調整するための第2リアドラグつまみと、カバー部材とを備えている。つまみ装着部は、リール本体の後部から後方に筒状に突出する筒状部と、筒状部の後部側の外周面に形成された雄ねじ部と、筒状部の前部側の外周面に一体成形され上下方向の少なくともいずれか一方に突出した係止突起とを有している。第1リアドラグつまみは、つまみ装着部の後端部に装着されている。第2リアドラグつまみは、リール本体の後部と第1リアドラグつまみの前部との間に揺動自在に配置されたレバー部材と、レバー部材の内周部に設けられ係止突起に接触してレバー部材の揺動範囲を規制するための回転規制部とを有している。カバー部材は、リール本体の後部につまみ装着部の係止突起を貫通するように装着される。係止突起は、回転規制部との接触面が回転規制部と垂直に接触するように傾斜して配置されている。
このリアドラグ操作構造では、第2リアドラグつまみのレバー部材を揺動させると、レバー部材がつまみ装着部に対して相対回転して、リアドラグ機構のドラグ力が第1リアドラグつまみより単位操作量あたりの変化量が大きく調整される。また、つまみ装着部は、外周面に一体成形され上下方向の少なくともいずれか一方に突出し、レバー部材の回転規制部を接触させてレバー部材の揺動範囲を規制する係止突起を有している。ここでは、つまみ装着部の外周部に上下方向の少なくともいずれか一方に突出する係止突起を設けることにより、従来のようにつまみ装着部の左右方向に突出する突出部を有する回り止め部材を設ける必要がなくなるので、リール本体の左右の幅を小さくしながら、レバー部材の揺動範囲を規制することができる。
発明2に係るリアドラグ操作構造では、発明1に記載の構造において、係止突起は、筒状部の上側の外周面に一体成形された第1係止突起と、筒状部の下側の外周面に一体成形された第2係止突起とを有している。この場合、第1係止突起及び第2係止突起の2つの係止突起が設けられているので、第1係止突起又は第2係止突起の配置を変更することにより、レバー部材の揺動角度範囲を容易に変更できる。
発明3に係るリアドラグ操作構造では、発明2に記載の構造において、回転規制部は、レバー部材の側部内周側に突出して設けられ、第1係止突起及び第2係止突起が接触可能な単一の被係止突起のみを有している。この場合、第1係止突起及び第2係止突起を単一の被係止突起に接触させることにより、レバー部材の回転規制を容易に行える。
発明4に係るリアドラグ操作構造では、発明1に記載の構造において、係止突起は、筒状部の上側の外周面に一体成形された単一の第1係止突起のみを有している。この場合、単一の第1係止突起が上側にのみ形成されているので、係止突起の構造が簡素になる。
発明5に係るリアドラグ操作構造では、発明1に記載の構造において、係止突起は、筒状部の下側の外周面に一体成形された単一の第2係止突起のみを有している。この場合、単一の第2係止突起が下側にのみ形成されているので、係止突起の構造が簡素になる。
発明6に係るリアドラグ操作構造では、発明4又は5に記載の構造において、回転規制部は、レバー部材の側部内周側に突出して設けられ、第1係止突起及び第2係止突起の少なくともいずれかが接触可能な第1被係止突起及び第2被係止突起を有している。この場合、第1係止突起又は第2係止突起を第1被係止突起又は第2被係止突起にそれぞれ接触させることにより、レバー部材の回転規制を容易に行える。
発明7に係るリアドラグ操作構造では、発明1から6のいずれかに記載の構造において、第2リアドラグつまみとつまみ装着部との間に設けられ、第2リアドラグつまみを所定の揺動範囲で揺動させることにより発音する発音機構をさらに備えている。この場合、第2リアドラグつまみを所定の揺動範囲で揺動させることにより発音する発音機構を設けることにより、歯切れのよいクリック音やメリハリのあるクリック感を得ることができる。
本発明によれば、スピニングリールのリアドラグ操作構造において、つまみ装着部の外周部に上下方向の少なくともいずれか一方に突出する係止突起を設けることにより、リール本体の左右の幅を小さくしながら、レバー部材の揺動範囲を規制できる。
〔スピニングリールの構成〕
本発明の一実施形態によるスピニングリールは、図1に示すように、主に、ハンドル10を回転自在に支持するリール本体1と、ロータ2と、スプール3と、第1リアドラグつまみ50および第2リアドラグつまみ51とを備えている。
リール本体1は、リールボディ1aと、リールボディ1aから上方に延びる竿取付脚部1bとを有している。リールボディ1aの内部には収納空間が形成されている。この収納空間にはロータ2をハンドル10の回転に連動して回転させるロータ駆動機構5と、スプール3を前後に移動させて釣り糸を均一に巻き取るためのオシレーティング機構6とが設けられている。リールボディ1aの後部には、つまみ装着部52が筒状に一体に形成されており、つまみ装着部52を貫通するようにカバー部材1cが装着されている。つまみ装着部52には、図2に示すように、後部内周面に第1雌ねじ部52aと、中央部外周面に第3雄ねじ部52eとが形成されている。この第3雄ねじ部52eの後方には、環状の第1および第2環状溝52c、52dが所定の間隔を隔てて形成されている。そして、第3雄ねじ部52eの前方には、第2リアドラグつまみ51の回転方向の位置決めをするための位置決め凹部96がつまみ装着部52上部に設けられている。位置決め凹部96は、回転方向の両側面が底部側から開口側に向けて末広がりテーパ状に形成されている。また、第3雄ねじ部52eの前方には、後述する第2音出しピン73と第2コイルばね74とを配置するための第2装着凹部72が、つまみ装着部52側部に設けられている。また、つまみ装着部52には、後端面に周方向に所定の間隔を隔てて複数の係合凹部52bが形成されている。
ロータ2は、リール本体1の前部に回転自在に支持されている。ロータ2は、図1に示すように、ロータ円筒部30と、第1ロータアーム31および第2ロータアーム32とを有している。第1および第2ロータアーム31、32は、ロータ円筒部30の側方に互いに対向して設けられている。ロータ円筒部30と第1および第2ロータアーム31、32とは、たとえばアルミニウム合金製であり、ロータ円筒部30に一体に成形されている。第1および第2ロータアーム31、32は、ロータ円筒部30の周面上に周方向に広がりをもたせて接続させている。そして、ロータ円筒部30から外方に突出して湾曲しながら前方に延びている。第1ロータアーム31は、先端に第1ベール支持部材40が揺動自在に装着されている。そして、第1ベール支持部材40の先端に、釣り糸をスプール3に案内するためのラインローラ41が装着されている。第2ロータアーム32は、先端に第2ベール支持部材42が揺動自在に装着されている。ラインローラ41と第2ベール支持部材42との間には、線材を略U状に湾曲させた形状のベール43が固定されている。このように、第1ベール支持部材40及び第2ベール支持部材42、ラインローラ41、ベール43によって、釣り糸をスプール3に案内するベールアーム44が構成される。ベールアーム44は、図1に示す糸案内姿勢とそれから反転した糸開放姿勢との間で揺動自在である。
ロータ駆動機構5は、図1に示すように、ハンドル10が連結されたハンドル軸10aとともに回転するフェースギア11と、フェースギア11に噛み合うピニオンギア12とを有している。ピニオンギア12は、筒状に形成されており、軸方向の中間部と後端部とがそれぞれ軸受14a、14bを介してリール本体1に回転自在に支持されている。また、ピニオンギア12の前部はロータ2の中心部を貫通してスプール3側に延びている。ピニオンギア12の中心部には、スプール軸14が回転軸芯に沿って前後方向に摺動自在に貫通している。
ハンドル10は、図18に拡大して示すように、ハンドル軸10aの先端に装着されるハンドルアーム10bと、ハンドルアーム10bの先端にハンドルアーム10bと交差する方向に突出して一体成形された装着部10cと、装着部10cに回転自在に装着されたハンドル把手10dとを備えている。ハンドルアーム10b及び装着部10cは、亜鉛合金をダイカスト成形して一体で得られたものである。
装着部10cは、ダイカストの金型を抜くために抜き方向(図18では右方向)に向かって小径となるテーパ部10eと、テーパ部10eの基端部に大径となるように形成された円柱状の第1支持部10fと、テーパ部10eの先端部に小径となるように形成された円柱状の第2支持部10gとを有している。なお、第1支持部10f及び第2支持部10gの軸方向長さは、テーパ部10eの軸方向長さに比して短くなるように形成されており、このためダイカストの金型が抜けにくくなることはない。
ハンドル把手10dは、たとえば合成樹脂で形成され中央部が凹んだ太鼓状の部材である。ハンドル把手10dは、図18に示すように、先端部内周が第1支持部10fに支持される第1円筒部10hと、第1円筒部10hより小径に形成され内周が第2支持部10gに支持される第2円筒部10iと、第2円筒部10iより小径に形成され第2支持部10gの先端にねじ止めするためのねじ部材10jが装着される貫通孔10kと、貫通孔10kより大径に形成されねじ部材10jの頭部が収納される収納凹部10lとを有している。なお、ねじ部材10jの頭部とハンドル把手10dとの間には、僅かな隙間が形成されており、このためハンドル把手10dが装着部10cに対して回転可能となっている。
従来のハンドルは、装着部にテーパ部のみ設け、ハンドル把手の内周部をテーパ状に形成してテーパ面にて支持していたが、この場合には、装着部とハンドル把手とのテーパ合わせが非常に困難であった。これに対して、本件で記載したハンドル10は、ハンドル把手10dの第1円筒部10h及び第2円筒部10iが装着部10cの第1支持部10及び第2支持部10gの円筒部分にそれぞれ支持されているので、従来のようにテーパ合わせを行う必要がなく、このためハンドル把手10dの支持構造が容易になる。
スプール3は、釣り糸を外周面に巻き取るものであり、図1に示すように、ロータ2の前部に前後移動自在に装着されている。スプール3は、スプール本体7と、鍔部8と、鍔部固定部材9とで構成されている。スプール本体7は、糸巻胴部4aとスカート部4bとを有している。糸巻胴部4aは、筒状に形成されており、外周に釣り糸が巻き付けられる。スカート部4bは、糸巻胴部4aの外径より大径に形成され、糸巻胴部4aの後部に一体成形されている。鍔部8は、糸巻胴部4aの前部に装着されており、鍔部固定部材9によってスプール本体7に固定されている。
オシレーティング機構6は、図1に示すように、スプール3に連結されたスプール軸14を前後方向に移動させて、スプール3を同方向に移動させるための機構である。オシレーティング機構6は、スプール軸14の下方に平行に配置された螺軸15と、螺軸15に沿って前後方向に移動するスライダ16と、スプール軸14に平行に配置された図示しないガイド軸と、螺軸15の先端に固定された図示しない中間ギアとを有している。スライダ16は、スプール軸14に回転不能に装着されている。
リアドラグ機構45は、スプール3にドラグ力を作用させるための機構である。このリアドラグ機構45は、図2に示すように、長円筒状の第1ブッシュ18と、複数の摩擦プレート19a、20aからなる第1および第2摩擦係合部19、20と、第1摩擦係合部19の摩擦プレート19aを押圧するための押圧用コイルばね21および第1押圧部材22と、第2摩擦係合部20の摩擦プレート20aを押圧するための第2押圧部材25とから構成されている。
第1ブッシュ18は、外周面が互いに平行に面取りされた筒状に形成されている。第1ブッシュ18の前部内周には、第2ブッシュ18aが第1ブッシュ18に対して回転不能かつ摺動不能に嵌合されている。第2ブッシュ18aも、外周面が互いに平行に面取りされた筒状に形成されている。この第2ブッシュ18aは、たとえば摺動性能の高い合成樹脂製からなっており、内周にスプール軸14が回転不能かつ摺動自在に嵌め込まれている。このように、第1ブッシュ18とスプール軸14との間に、摺動性能の高い第2ブッシュ18aを配置することで、スプール軸14は滑らかに摺動することが可能になる。
第1ブッシュ18後部の外周面上には、フランジ部23が設けられている。そして、フランジ部23の前後に、第1摩擦係合部19の摩擦プレート19aが配置される。第1摩擦係合部19の後部には、押圧用コイルばね21が配置されている。そして、押圧用コイルばね21の後部には、第1押圧部材22が直列に連結される。この第1押圧部材22の前部22aは、円筒状に形成されており、外周面に第1雄ねじ部22bが設けられている。また、第1押圧部材の後部22cは、前部より小径の有底筒状に形成されており、外周面が互いに平行に面取りされている。
第2摩擦係合部20では、第1ブッシュ18の外周に回転不能に装着されたプレート部材20bが摩擦プレート20aによって挟持されている。プレート部材20bの外周面には、後述する音出しばね81に係合する突起20cが周方向に所定の間隔で形成されている。第2摩擦係合部20の後部には第2押圧部材25が配置されており、後述する第2リアドラグつまみ51の係合部25bに係合している。
第1押圧部材22は、第1雄ねじ部22bにおいて、つまみ装着部52の内周面に形成された第1雌ねじ部52aに回転自在に装着される。この状態で第1押圧部材22が回転すると、第1押圧部材22は、つまみ装着部52の内部を回転しながら前後方向に移動して、押圧用コイルばね21を圧縮したり圧縮解除したりする。一方で、第2押圧部材25は、第1ブッシュ18の外周に回転自在に装着されている。この第2押圧部材25が回転して第2摩擦係合部20の摩擦プレート20aを押圧すると、摩擦プレート20aによってプレート部材20bの両面が押圧される。
〔第1リアドラグつまみの構成〕
第1リアドラグつまみ50は、図3に示すように、第1つまみ部材55と、第2つまみ部材56と、リング部材57とからなっている。第1つまみ部材55は、たとえば合成樹脂製であり、筒状に形成されている。この第1つまみ部材55は、第1筒状部55aと第2筒状部55bと第3筒状部55cとを有しており、これら第1から第3筒状部55a、55b、55cは一体に形成されている。
第1筒状部55aには、前部内周面に環状の第3環状溝55dが設けられている。この第3環状溝55dとつまみ装着部52の第1環状溝52cとに、第1嵌合部材58aが嵌合されている。ここで、第1嵌合部材58aには、たとえばOリングが用いられている。第2筒状部55bは、第1筒状部55aの後端に一体に形成されており、外径が第1筒状部55aの外径より小径になっている。第3筒状部55cは、第2筒状部55bの後端に一体に形成されており、外径が第2筒状部55bの外径より小径になっている。また、第3筒状部55cの外周面には第2雄ねじ部55eが設けられている。なお、第3筒状部55cの後端面は、ワッシャ55fを当接させることで補強されている。そして、ワッシャ55fは、第2嵌合部材58bによって位置決めされる。この第2嵌合部材58bは、ワッシャ55fの後部に当接させながら、つまみ装着部52に形成された第2環状溝52dに嵌合されている。ここで、第2嵌合部材58bには、たとえばC型止め輪が用いられている。このようにして、第1つまみ部材55は、第1嵌合部材58aおよび第2嵌合部材58bによって位置決めされ、つまみ装着部52に軸方向移動不能かつ回転自在に装着される。
第2つまみ部材56は、たとえば合成樹脂製であり、有底筒状に形成されている。第2つまみ部材56の底部には、第1および第2嵌合部56e、56fが設けられている。第1嵌合部56eは、底部中央部に小判穴が形成されている。この第1嵌合部56eに、外周面が互いに平行に面取りされた第1押圧部材22の後部22cを嵌合させている。このとき、第1押圧部材22の後部22cは、第1嵌合部56e内において回転不能かつ前後方向に摺動自在になっている。第2嵌合部56fは、第2つまみ部材56の底部外周に円環凹状に形成されている。この第2嵌合部56fに、後述する音出し部材61が嵌合される。また、円環凹状に形成された第2嵌合部56fの底部には、第1装着凹部63が形成されており、この第1装着凹部63に後述する第1音出しピン64および第1コイルばね65が配置される。
第2つまみ部材56の内周側面には、環状の第4環状溝56bと第2雌ねじ部56dとが設けられている。第4環状溝56bは、第2つまみ部材56の底部側で、後述する音出し部材61の外径より大径に形成されている。第2雌ねじ部56dは、第2つまみ部材56の開口側に形成されている。この第2雌ねじ部56dを第1つまみ部材55の第2雄ねじ部55eに螺合させることで、第2つまみ部材56が第1つまみ部材55に連結される。このとき、第1つまみ部材55と第2つまみ部材56との間には、リング部材57が配置される。このリング部材57は、たとえばアルミニウム合金製である。なお、第1つまみ部材55と第2つまみ部材56との間にリング部材57を設置したことで、第1リアドラグつまみ50の意匠性を向上することができる。
〔第2リアドラグつまみの構成〕
第2リアドラグつまみ51は、図8及び図9に示すように、つまみ装着部52に貫通して装着され、リールボディ1aの後部に左右方向に揺動自在に装着されている。リールボディ1aの後部は、後方視略楕円形に形成された左右の幅が小さい部材であり、中央部分から後方に突出する筒状のつまみ装着部52と、つまみ装着部52の前部側のリールボディ1aの後部外周面に一体成形され上下方向から後方に突出した2つの係止突起53とを有している。係止突起53は、つまみ装着部52の上側の外周面に一体成形された第1係止突起53aと、つまみ装着部52の下側の外周面に一体成形された第2係止突起53bとを有している。また、第2リアドラグつまみ51の側部右側内周部には、係止突起53の第1係止突起53a及び第2係止突起53bに接触して第2リアドラグつまみ51の揺動範囲を規制するための単一の回転規制部54が内側に突出して形成されている。ここでは、第2リアドラグつまみ51を時計回りに揺動させたとき、図10に示すように、第2リアドラグつまみ51の回転規制部54がつまみ装着部52の下側の第2係止突起53bに接触し、第2リアドラグつまみ51の回転を規制している。また、第2リアドラグつまみ51を反時計回りに揺動させたとき、図11に示すように、第2リアドラグつまみ51の回転規制部54がつまみ装着部52の上側の第1係止突起53aに接触し、第2リアドラグつまみ51の回転を規制している。すなわち、第2リアドラグつまみ51は、第1係止突起53a及び第2係止突起53bの間において揺動可能となっており、その揺動角度はたとえば100度以上150度以下の範囲であって、具体的には120度である。また、第1係止突起53a及び第2係止突起53bは、回転規制部54との接触面が、回転規制部54と垂直に接触するように右側に傾斜して配置されている。
第2リアドラグつまみ51は、図4に示すように、第1レバー部材90と、第2レバー部材91と、位置決めピン92および第4コイルばね93と、固定部材94と、筒状部材95とからなっている。第1レバー部材90は、筒状に形成されており、外周面から径方向外方に向けて突出した第1レバー部90aを有している。第1レバー部材90には、内周部に向けて突出した第1嵌合凸部90bが周方向に所定の間隔で形成されている。第1レバー部90aは収納部を有しており、この収納部に第2レバー部材91が収納される。第2レバー部材91は、筒状に形成されており、外周面から径方向外方に向けて突出して形成された第2レバー部91aを有している。また、第2レバー部材91には、内周面に第2嵌合凹部91cが、周方向に所定の間隔で形成されている。第2レバー部91aには第4装着凹部91bが前方に開口して形成されており、この第4装着凹部91bに位置決めピン92と第4コイルばね93とが配置されている。
位置決めピン92は、第4頭部92aと、第4受け部92bと、第4軸部92cとを有している。第4頭部92aと第4受け部92bとは、略Γ字形に一体に形成されている。このとき、第4頭部92aは下向き部に対応しており、第4受け部92bは横向部に対応している。第4頭部92aは、矩形柱状に形成されており、先端部の両側面が先細りテーパ状になっている。第4軸部92cは、第4受け部92bに連結された軸状の部分であり、外周に第4コイルばね93を配置できるようになっている。第4コイルばね93は、基端部が第4装着凹部91bの上部側面に当接しており、先端部が第4受け部92bと第4軸部92cとの段差部分に当接している。この第4コイルばね93は、圧縮状態で第4装着凹部91bに収納され、位置決めピン92を位置決め凹部96側に付勢している。このように位置決めピン92と第4コイルばね93とを第4装着凹部91bに配置すると、第2リアドラグつまみ51を揺動させたときに、位置決めピン92がつまみ装着部52の上部に形成された位置決め凹部96に対向した位置にくると、位置決めピン92の第4頭部92aが位置決め凹部96に係合するようになっている。これにより、第2リアドラグつまみ51を所定の位置に確実に位置決めすることができ、位置決めされたことをクリック感によって判断することができる。なお、第4コイルばね93には、位置決めされたことをクリック感によって判断できる程度のばね定数が設定されている。
固定部材94は、位置決めピン92および第4コイルばね93を第4装着凹部91bから抜け出さないようにするためのものであり、たとえばボルトにより第2レバー部材91に固定されている。このようにすると、第2リアドラグつまみ51を前方から順に組み立てていくことができる。筒状部材95は前部の外径が中央部の外径より大径に形成されており、前部と中央部との間の段差部がテーパ状に形成されている。筒状部材95の前部には、外周面に第2嵌合凸部95aが所定の間隔で形成されており、内周縁に第2リアドラグつまみ51の動作を第2押圧部材25に伝達するための係合部95bが形成されている。また、筒状部材95の後部外周面には、筒状部材95の後端へと溝状に延びた第1嵌合凹部95cが周方向に所定の間隔で形成されている。この第1嵌合凹部95cの側壁部には、第1嵌合凹部95cにくい違う方向に溝部95dが形成されている。さらに、筒状部材95の後部内周面には、第3雌ねじ部95eが設けられている。このような筒状部材95では、テーパ状の段差部と中央部とが第2レバー部材91の内周面に当接して、第2嵌合凸部95aが第2レバー部材91の第2嵌合凹部91cに嵌合されている。そして、筒状部材95の第1嵌合凹部95cに、第1レバー部材90の第1嵌合凸部90bが嵌合されている。また、第1レバー部材90の第1嵌合凸部90bの後面には、第3嵌合部材98が当接している。この第3嵌合部材98は、たとえばC型止め輪になっており、溝部95dに係止されている。
ここで、第2リアドラグつまみ51では、第1レバー部材90および固定部材94と、第2レバー部材91とで異なる材質が用いられている。たとえば、第1レバー部材90および固定部材94はABS樹脂製になっており、第2レバー部材91は合成樹脂製になっている。第1レバー部材90および固定部材94の表層側には、めっき処理されためっき層99が設けられている。このとき、第1レバー部材90および固定部材94と第2レバー部材91とを異なる材質で構成したことで、めっき処理をするにあたって偏肉によるヒケマークを防止することができる。
第1リアドラグ発音機構60は、図5に示すように、つまみ装着部52と第2つまみ部材56との間に配置され、つまみ装着部52と第1リアドラグつまみ50との相対回転により発音するようになっている。この第1リアドラグ発音機構60は、音出し部材61と、抜け止め部材62と、第1装着凹部63と、第1音出しピン64と、第1コイルばね65とを備えている。
音出し部材61は、リング状に形成される円盤部61aと、円盤部61aの一面に回転方向に間隔を隔てて配置された複数の音出し凹部61bと、円盤部61aの他面に一体に形成された係合部61cとを有している。この音出し部材61では、円板部61aの外径が第4環状溝56bの内径より小径に形成されている。そして、円盤部61aが第2つまみ部材56の第2嵌合部56fに嵌合される。この円板部61aは、第2つまみ部材56に対して回転自在になっている。係合部61cは、つまみ装着部52の後端面に形成された係合凹部52bに向けて突出して形成されており、この係合凹部52bに嵌合可能に装着される。抜け止め部材62は、音出し部材61の脱落防止のために設けられている。この抜け止め部材62は、たとえばC型止め輪となっており、第4環状溝56bに配置される。また、抜け止め部材62の内径は、円盤部61aの外径より小さく形成されている。第1装着凹部63は、複数の音出し凹部61bに対向する位置で、第2つまみ部材56の底部に形成されている。
第1音出しピン64は、第1装着凹部63に進退自在に装着されており、音出し部材61の第1音出し凹部61bに係合している。第1音出しピン64は、第1頭部64aと、第1頭部64aに連結された第1受け部64bと、第1受け部64bに連結された第1軸部64cとを有している。第1頭部64aは先端が滑らかな凸状に形成されている。この第1頭部64aの先端が、第1音出し凹部61bに衝突を繰り返すことでクリック音を発する。ここで、第1音出しピン64は第1頭部64aの先端が滑らかな凸状に形成されているので、第1音出しピン64は、極力少ない抵抗でクリック音を発することができる。第1受け部64bは、第1頭部64aより大径かつ第1装着凹部63の内径より小径に形成されている。第1軸部64cは、第1受け部64bより小径に形成された軸状の部分であり、外周に第1コイルばね65を配置できるようになっている。このように、第1軸部64cが第1受け部64bより小径に形成されることで、第1受け部64bと第1軸部64cとの段差部分に第1コイルばね65の先端が当接可能となっている。
第1コイルばね65は、第1音出しピン64の第1軸部64cの外周側に配置される。このとき、第1コイルばね65の基端部は第1装着凹部63の底部に当接しており、第1コイルばね65の先端部は第1受け部64bと第1軸部64cとの段差部分に当接している。この第1コイルばね65は、圧縮状態で第1装着凹部63に収納され、第1音出しピン64を第1音出し凹部61b側に付勢している。なお、第1コイルばね65には、極力少ない抵抗で歯切れの良いクリック音を出せる程度のばね定数が設定されている。
第2リアドラグ発音機構70は、図6に示すように、つまみ装着部52と第2リアドラグつまみ51との間に配置され、第2リアドラグつまみ51を揺動させることにより発音するようになっている。この第2リアドラグ発音機構70は、図6および図7に示すように、第2音出し凹部71と、第2装着凹部72と、第2音出しピン73と、第2コイルばね74とを備えている。第2音出し凹部71は、軸方向に延びた溝状に形成されており、第2レバー部材91の前方の内周側面に揺動範囲に応じて周方向に間隔を隔てて複数形成されている。第2装着凹部72は、第2音出し凹部71に対向するようにつまみ装着部52の外周側面に形成されている。この第2装着凹部72の底部には、嵌合穴72aが形成されている。
第2音出しピン73は、第2装着凹部72に進退自在に装着されており、第2音出し凹部71に係合している。第2音出しピン73は、第2頭部73aと、第2頭部73aに連結された第2受け部73bと、第2受け部73bに連結された第2軸部73cとを有している。第2頭部73aは先端が滑らかな凸状に形成されている。この第2頭部73aの先端が、第2音出し凹部71に衝突を繰り返すことでクリック音を発する。ここで、第2音出しピン73は、第2頭部73aの先端が滑らかな凸状に形成されているので、極力少ない抵抗でクリック音を発することができる。第2受け部73bは、第2頭部73aより大径かつ第2装着凹部72の内径より小径に形成されている。第2軸部73cは、第2受け部73bより小径に形成された軸状の部分であり、外周に第2コイルばね74を配置できるようになっている。このように、第2軸部73cが第2受け部73bより小径に形成されることで、第2受け部73bと第2軸部73cとの段差部分に第2コイルばね74の先端が当接可能となっている。また、第2軸部73cは、第2装着凹部72に形成された嵌合穴72aに、軸方向に摺動自在に嵌合されている。
第2コイルばね74は、第2音出しピン73の第2軸部73cの外周に配置される。このとき、第2コイルばね74の基端部は第2装着凹部72の底部に当接しており、第2コイルばね74の先端部は第2受け部73bと第2軸部73cとの段差部分に当接している。この第2コイルばね74は、圧縮状態で第2装着凹部72に収納され、第2音出しピン73を第2音出し凹部71側に付勢している。なお、第2コイルばね74には、極力少ない抵抗で歯切れの良いクリック音を出せる程度のばね定数が設定されている。
第3リアドラグ発音機構80は、リアドラグ機構45が作動したときに発音するようになっている。第3リアドラグ発音機構80は、図2に示すように、音出しばね81と、プレート部材20bの外周面に形成された突起20cとからなっている。音出しばね81は、たとえば略L字形に形成された板ばねになっており、リールボディ1aに一端が固定されている。そして、音出しばね81の他端が突起20cに係合している。これにより、リアドラグ機構45が作動したときに、スプール軸14および第1ブッシュ18とともにプレート部材20bが回転して、プレート部材20bの突起20cが音出しばね81の他端に衝突を繰り返して発音する。
〔スピニングリールの動作〕
以上に示したスピニングリールを使用する場合、糸を繰り出すときには、ベール43を糸開放側に倒す。そして、釣り竿をキャスティングすると、スプール3から釣り糸が繰り出される。糸を巻き取るときには、ベール43を糸巻取側に戻す。この状態でハンドル10を糸巻取方向に回転させると、この回転力がハンドル軸10a及びフェースギア11を介してピニオンギア12に伝達される。そして、ピニオンギア12に伝達された回転力が、ピニオンギア12の前部においてロータ2を回転させる。一方で、ピニオンギア12に伝達された回転力は、ピニオンギア12に噛み合う図示しない中間ギアを介して螺軸15も同時に回転させる。このとき、螺軸15の螺旋溝に噛み合うスライダ16が図示しないガイド軸に案内され前後方向に移動する。スライダ16が移動すると、スライダ16とともにスプール軸14とスプール3とが前後方向に往復移動する。こうしたロータ2の回転とスプール3の前後移動とによって、ベール43およびラインローラ41から案内された釣り糸が、スプール3の外周に前後方向に均一に巻き取られる。このように動作するスピニングリールを使用するとき、魚がかかって魚が所定のドラグ力を越える力で釣り糸を引き込むと、スプール軸14とスプール3とが相対回転してリアドラグ機構45が作動する。このとき、第3リアドラグ発音機構80において、プレート部材20bの突起20cが音出しばね81の他端に衝突を繰り返して発音する。
このように作動するリアドラグ機構45では、第1リアドラグつまみ50と第2リアドラグつまみ51とを操作することで、スプール3に対するドラグ力が所定の値に設定される。第1リアドラグつまみ50を締め付けると、第2つまみ部材56の第1嵌合部56eに嵌合させた第1押圧部材22が回転しながら前方へと移動し、第1押圧部材22に連結された押圧用コイルばね21が押し込まれる。すると、第1摩擦係合部19の複数の摩擦プレート19aに働く押圧力が増大する。このとき、第1ブッシュ18のフランジ部23の両面は摩擦プレート19aに挟持されており、このフランジ部23の両面に働く押圧力も増大する。このようにして、第1ブッシュ18に対して回転不能なスプール軸14は回転しにくくなり、スプール3に作用するドラグ力は強くなる。一方で、第1リアドラグつまみ50を弛めると、第1押圧部材22は回転しながら後方へと移動し、押圧用コイルばね21の押し込まれた状態が徐々に解除される。すると、摩擦プレート19aに挟持されたフランジ部23の押圧が解除されて、第1ブッシュ18に対して回転不能なスプール軸14は回転しやすくなり、スプール3に作用するドラグ力は弱くなる。
第2リアドラグつまみ51をつまんで第2リアドラグつまみ51を締め付けると、係合部95bを介して第2押圧部材25が第2摩擦係合部20を押圧する。すると、第2摩擦係合部20の複数の摩擦プレート20aに働く押圧力が増大する。このとき、第1ブッシュ18の外周に回転不能に装着されたプレート部材20bの両面は摩擦プレート20aによって挟持されており、このプレート部材20bの両面に働く押圧力も増大する。このようにして、第1ブッシュ18に対して回転不能なスプール軸14も回転しにくくなり、スプール3に対するドラグ力は強くなる。一方で、第2リアドラグつまみ51を弛めると、第2押圧部材25によって、第2摩擦係合部20の押圧状態が徐々に解除される。すると、第1ブッシュ18に対して回転不能なスプール軸14は回転しやすくなり、スプール3のドラグ力は弱くなる。
このようなスピニングリールでは、第2リアドラグつまみ51の内周部に回転規制部54が設けられ、つまみ装着部52の外周部の上下方向にそれぞれ突出する第1係止突起53a及び第2係止突起53bが設けられており、回転規制部54を第1係止突起53a及び第2係止突起53bに接触させることにより、第2リアドラグつまみ51の揺動範囲を規制している。ここでは、つまみ装着部52の外周部の上下方向にそれぞれ突出する第1係止突起53a及び第2係止突起53bが設けられているので、従来のようにつまみ装着部52の左右方向に突出する突出部を有する回り止め部材を設ける必要がなくなる。したがって、リールボディ1aの後部の左右の幅を小さくしながら、第2リアドラグつまみ51の揺動範囲を規制することができる。
〔他の実施形態〕
(a) 前記実施形態では、回転規制部54は、第2リアドラグつまみ51の側部右側内周部に突出して配置されていたが、図12に示すように、第2リアドラグつまみ51の側部左側内周部に突出して配置する構成にしてもよい。なお、この場合には、第1係止突起53a及び第2係止突起53bの回転規制部54との接触面が、回転規制部54と垂直に接触するように左側に傾斜して配置されている。
(b) 前記実施形態では、単一の回転規制部54を2つの第1係止突起53a及び第2係止突起53bに接触させて第2リアドラグつまみ51を回転規制していたが、図13から図15に示すように、第2リアドラグつまみ51の側部内周側の左右に突出する第1被係止突起54a及び第2被係止突起54bからなる2つの回転規制部54を設ける構成にしてもよい。なお、この場合には、図13及び図14に示すように、つまみ装着部52の外周部の下方向又は上方向に単一の係止突起53を設けてもよいし、図15に示すように、つまみ装着部52の外周部の上下方向にそれぞれ突出する第1係止突起53a及び第2係止突起53bからなる2つの係止突起53を設けてもよい。
(c) 前記実施形態(b)では、第1被係止突起54a及び第2被係止突起54bは左右別々に設けられていたが、図16及び図17に示すように、第2リアドラグつまみ51の内周側の下側又は上側と連続するように第1被係止突起54a及び第2被係止突起54bを一体的に設ける構成にしてもよい。なお、第1被係止突起54a及び第2被係止突起54bを下側に一体成形した場合、図16に示すように、係止突起53はつまみ装着部52の外周部の上方向に突出して設けられている。また、第1被係止突起54a及び第2被係止突起54bを上側に一体成形した場合、図17に示すように、係止突起53はつまみ装着部52の外周部の下方向に突出して設けられている。
本発明の一実施形態によるスピニングリールの断面図。 前記スピニングリール後部の拡大断面図。 前記スピニングリールの第1リアドラグつまみの拡大断面図。 前記スピニングリールの第2リアドラグつまみの拡大断面図。 前記スピニングリールに設置された第1リアドラグ発音機構の拡大断面図。 前記スピニングリールに設置された第2リアドラグ発音機構の断面図。 前記第2リアドラグ発音機構の拡大断面図。 前記スピニングリールのリアドラグ操作構造を示す分解斜視図。 前記リアドラグ操作構造の背面断面図。 前記第2リアドラグつまみを時計回りに揺動させたときの図9に相当する図。 前記第2リアドラグつまみを反時計回りに揺動させたときの図9に相当する図。 他の実施形態の図9に相当する図。 他の実施形態の図9に相当する図。 他の実施形態の図9に相当する図。 他の実施形態の図9に相当する図。 他の実施形態の図9に相当する図。 他の実施形態の図9に相当する図。 ハンドルの拡大断面図。
1 リール本体
1a リールボディ
45 リアドラグ機構
50 第1リアドラグつまみ
51 第2リアドラグつまみ
52 つまみ装着部
53 係止突起
53a 第1係止突起
53b 第2係止突起
54 回転規制部
54a 第1被係止突起
54b 第2被係止突起

Claims (7)

  1. スピニングリールのリール本体の後方に設けられたリアドラグ機構を操作するためのリアドラグ操作構造であって、
    前記リール本体の後部から後方に筒状に突出する筒状部と、前記筒状部の後部側の外周面に形成された雄ねじ部と、前記筒状部の前部側の外周面に一体成形され上下方向の少なくともいずれか一方に突出した係止突起とを有するつまみ装着部と、
    前記つまみ装着部の後端部に装着され、前記リアドラグ機構のドラグ力を微調整するための第1リアドラグつまみと、
    前記リール本体の後部と前記第1リアドラグつまみの前部との間に揺動自在に配置されたレバー部材と、前記レバー部材の内周部に設けられ前記係止突起に接触して前記レバー部材の揺動範囲を規制するための回転規制部とを有し、前記リアドラグ機構のドラグ力を前記第1リアドラグつまみより単位操作量あたりの変化量を大きく調整するための第2リアドラグつまみと、
    前記リール本体の後部に前記つまみ装着部の前記係止突起を貫通するように装着されるカバー部材とを備え、
    前記係止突起は、前記回転規制部との接触面が前記回転規制部と垂直に接触するように傾斜して配置されている、スピニングリールのリアドラグ操作構造。
  2. 前記係止突起は、前記筒状部の上側の外周面に一体成形された第1係止突起と、前記筒状部の下側の外周面に一体成形された第2係止突起とを有している、請求項1に記載のスピニングリールのリアドラグ操作構造。
  3. 前記回転規制部は、前記レバー部材の側部内周側に突出して設けられ、前記第1係止突起及び前記第2係止突起が接触可能な単一の被係止突起のみを有している、請求項2に記載のスピニングリールのリアドラグ操作構造。
  4. 前記係止突起は、前記筒状部の上側の外周面に一体成形された単一の第1係止突起のみを有している、請求項1に記載のスピニングリールのリアドラグ操作構造。
  5. 前記係止突起は、前記筒状部の下側の外周面に一体成形された単一の第2係止突起のみを有している、請求項1に記載のスピニングリールのリアドラグ操作構造。
  6. 前記回転規制部は、前記レバー部材の側部内周側に突出して設けられ、前記第1係止突起及び前記第2係止突起の少なくともいずれかが接触可能な第1被係止突起及び第2被係止突起を有している、請求項4又は5に記載のスピニングリールのリアドラグ操作構造。
  7. 前記第2リアドラグつまみと前記つまみ装着部との間に設けられ、前記第2リアドラグつまみを所定の揺動範囲で揺動させることにより発音する発音機構をさらに備えている、
    請求項1から6のいずれか1項に記載のスピニングリールのリアドラグ操作構造。
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