JP3970170B2 - 釣用リールのねじ操作構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、釣用リールのねじ操作構造、特に、釣用リールのリール本体に取り付けられる釣用リールのねじ操作構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、釣用リールには、リール本体内部に組み込まれた各種の機構を調節できるようにしたねじ操作構造が広く採用されている。このようなねじ操作構造としては、たとえば、リアドラグ型スピニングリールのリアドラグ機構のドラグ力を調節するためのねじ操作構造がある。
【0003】
従来のスピニングリールのリアドラグ機構に用いられるねじ操作構造は、リール本体後部に形成された雄ねじ部を有するねじ込み部と、雄ねじ部に螺合可能な有底円筒状の操作つまみと、リアドラグ機構を押圧する押圧部材と、操作つまみを押圧部材に固定する固定ボルトとを有している。このとき、操作つまみがねじ込み部から脱落すると、操作つまみに固定された押圧部材が抜け落ち、リアドラグ機構が分解するなどの不具合を生じる。このため、従来のスピニングリールでは、押圧部材がねじ込み部から抜け落ちないように、抜け止め部材がねじ込み部に装着されている。抜け止め部材は、たとえば半円状のバネ部材であり、両端がねじ込み部を貫通して押圧部材を係止している。このように、ねじ込み部に装着された抜け止め部材によって、押圧部材が後方に抜け落ちないように抜け止めされているので、押圧部材に固定された操作つまみもリール本体から抜け落ちないようになっている。
【0004】
従来のねじ操作構造では、まず、リール本体に組み付けられたリアドラグ機構の後部に押圧部材を装着する。次に、ねじ込み部に抜け止め部材を装着して、押圧部材を抜け止めする。最後に、操作つまみを、ねじ込み部に螺合させた状態で、固定ボルトによって押圧部材に固定する。
【0005】
【特許文献1】
実全昭60−168375号公報(第1図、第6図)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
従来の構成で、操作つまみをリール本体に取り付けるためには、操作つまみを固定ボルトで押圧部材に固定する前に、抜け止め部材をねじ込み部に装着して押圧部材を抜け止めしておく必要がある。このとき、リール本体の後部には、複雑なリアドラグ機構が内蔵され、限られたスペースしか確保されていないので、抜け止め部材の形状および組み付け位置は制約を受ける。こうした抜け止め部材に対する制約が、ねじ操作構造の構成と組み立て作業とを複雑なものにしている。
【0007】
本発明の課題は、ねじ操作構造において、操作つまみ(操作部材およびねじ部材)を容易に装着することができ、かつ操作つまみが抜け落ちないようにすることである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
発明1に係る釣用リールのねじ操作構造は、釣用リールのリール本体に取り付けられるねじ操作構造であって、ねじ込み部と、ねじ部材と、保持部材とを備えている。ねじ込み部は、リール本体に設けられた雄ねじ部と、雄ねじ部と一体に形成される筒状部とを有している。ねじ部材は、雄ねじ部に螺合可能な雌ねじ部を有し、雄ねじ部の径方向外方から雄ねじ部に装着可能に分割されている。この分割されたねじ部材を連結した状態で、ねじ込み部の筒状部は、ねじ部材の雌ねじ部の内径より大径になるように形成されている。保持部材は、ねじ部材をねじ込み部の雄ねじ部に螺合可能な状態で保持している。
【0009】
このねじ操作構造では、ねじ部材が、ねじ込み部の雄ねじ部に分割して装着可能になっており、保持部材によって雄ねじ部に保持される。そして、保持部材によって保持されたねじ部材を回転させることによって、リール本体に組み込まれた機構は操作される。このとき、ねじ部材は、雌ねじ部の内径より大径に形成されたねじ込み部の筒状部によって、ねじ込み部から抜け落ちないように規制される。
【0010】
ここでは、ねじ部材が分割されているので、雌ねじ部の内径より大径の筒状部が形成されていても、ねじ部材を雄ねじ部に容易に装着することができる。また、ねじ込み部の筒状部が雌ねじ部の内径より大径になっているので、抜け止め部材を用いることなく、ねじ部材の抜け落ちを筒状部によって規制することができる。
【0011】
発明2に係る釣用リールのねじ操作構造は、発明1に記載のねじ操作構造において、保持部材が、ねじ部材の外形に接触させるように形成され、ねじ部材を保持する止め輪部材となっている。この場合、保持部材が、ねじ部材を保持する止め輪部材となっているので、ねじ部材の雌ねじ部の内径より大径の筒状部がねじ込み部に形成されていても、止め輪部材によって、分割されたねじ部材をねじ込み部の雄ねじ部に容易に保持することができる。
【0012】
発明3に係る釣用リールのねじ操作構造は、発明1に記載のねじ操作構造において、保持部材が、分割されるねじ部材を連結可能なボルト部材となっている。この場合、保持部材が、ねじ部材を連結可能なボルト部材となっているので、ねじ部材の雌ねじ部の内径より大径の筒状部がねじ込み部に形成されていても、ボルト部材によって、分割されたねじ部材をねじ込み部に容易に保持することができ、ボルト連結後のねじ部材の一体性を確保できる。
【0013】
発明4に係る釣用リールのねじ操作構造は、発明1から3のいずれかに記載のねじ操作構造において、ねじ部材の外周面に回転不能に装着される操作部材をさらに備えている。この場合、ねじ操作構造が、ねじ部材の外周面に回転不能に装着される操作部材をさらに備えているので、ねじ操作構造の操作性を向上することができる。このとき、ねじ部材はあらかじめ保持部材で保持されているので、操作部材は容易にねじ部材に装着することができる。
【0014】
発明5に係る釣用リールのねじ操作構造は、発明1に記載のねじ操作構造において、ねじ部材の外周面に回転不能に装着され、保持部材と一体に形成された操作部材をさらに備えている。この場合、ねじ操作構造が、保持部材と一体に形成された操作部材をさらに備えているので、保持部材を用いることなく、分割されたねじ部材を保持することができる。また、ねじ操作構造としての部材数が減るために、分割されたねじ部材をねじ込み部に装着した後の組み立てが容易になる。
【0015】
発明6に係る釣用リールのねじ操作構造は、発明4又は5に記載のねじ操作構造において、ねじ部材の外径が、筒状部の外径より大きくなっている。この場合、ねじ部材の外径が筒状部の外径より大きくなっているので、操作部材を筒状部側からねじ部材の外形に容易に装着することができる。
発明7に係る釣用リールのねじ操作構造は、発明4から6のいずれかに記載のねじ操作構造において、操作部材が、筒状部を収納可能な収納部を有している。この場合、操作部材が、筒状部を収納可能な収納部を有しているので、筒状部を保護することができる。また、押圧部材を収納部に一体に形成すると、筒状部を保護できるだけでなく、ねじ込み部への操作部材の取り付け作業が容易になる。
【0016】
発明8に係る釣用リールのねじ操作構造は、発明4から6のいずれかに記載のねじ操作構造において、操作部材が、ねじ部材を回動可能に操作するための径方向に突出した突起部を有している。この場合、操作部材が、ねじ部材を回動可能に操作するための突起部を有しているので、突起部を用いて操作部材を操作することで、ねじ部材を容易に回動させることができる。また、突起部をねじ部材に対する操作部材の位置決めに利用することで、操作部材をねじ部材に容易に装着することができる。
【0017】
発明9に係る釣用リールのねじ操作構造は、発明4から8のいずれかに記載のねじ操作構造において、ねじ部材が操作部材との装着面に径方向に突出した突出部を形成しており、操作部材が、突出部に係合する凹部を有し、突出部と凹部とが係合した状態でねじ部材とともに回動する。この場合、ねじ部材の突出部と操作部材の凹部とが係合した状態で、操作部材がねじ部材とともに回動するので、操作部材に対して行った操作をねじ部材へと有効に伝達することができる。また、ねじ部材の突出部と操作部材の凹部とを係合可能にしたことで、操作部材をねじ部材に容易に位置決めして装着することができる。
【0018】
発明10に係る釣用リールのねじ操作構造は、発明4から9のいずれかに記載のねじ操作構造において、ねじ込み部がスピニングリールの前記リール本体から後方に突出しており、操作部材がスピニングリールのリアドラグ機構の操作つまみとなっている。この場合、操作部材がスピニングリールのリアドラグ機構の操作つまみとなっているので、リアドラグ機構の操作つまみが、ねじ込み部に容易に装着可能で、ねじ込み部から抜け落ちないようにすることができる。
【0019】
発明11に係る釣用リールのねじ操作構造は、発明4から9のいずれかに記載のねじ操作構造において、ねじ込み部が両軸受リールの前記リール本体から側方に突出しており、操作部材がキャスティングコントロール機構の操作つまみとなっている。この場合、操作部材が両軸受リールのキャスティングコントロール機構の操作つまみとなっているので、キャスティングコントロール機構の操作つまみが、ねじ込み部に容易に装着可能で、ねじ込み部から抜け落ちないようにすることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
〔リール本体およびねじ操作構造の構成〕
図1に示す本発明の一実施形態を採用したスピニングリールは、主に、ハンドル10を備えたリール本体1と、リール本体1の前部に回転自在に支持されたロータ2と、ロータ2の前部に配置され釣り糸を巻き取るためのスプール3とを備えている。ここで、ロータ2には釣り糸を巻き取るためのベール4が、ベール4には釣り糸を案内するラインローラ5が、取り付けられている。
【0021】
リール本体1は、図1に示すように、ボディ1aを有しており、ボディ1aの上部にはスピニングリールを釣り竿に取り付けるための竿取付部1bが形成されている。ボディ1aの内部には、ロータ2を回転させるためのロータ駆動機構7と、スプール3をロータ2の回転軸芯に沿って前後方向に移動させることで、スプール3に釣り糸を均一に巻き取るためのレベルワインド駆動機構8とが設けられている。ボディ1aの後部には、リアドラグ機構9が内蔵されている。このリアドラグ機構9を操作するために、ねじ操作構造6がボディ1aの後部に装着されている。
【0022】
ロータ駆動機構7は、図1に示すように、ハンドル軸10aとともに回転するマスターギア11と、このマスターギア11と噛み合うピニオンギア12とを有している。ピニオンギア12は筒状に形成されており、その前部はロータ2の中心部を貫通してスプール3側に延びている。ピニオンギア12は、ボディ1aに支持されたボールベアリング13によって回転自在に支持されている。そして、ピニオンギア12の中心部を、スプール軸14が回転軸芯に沿って前後方向に移動自在に貫通している。ピニオンギア12の内径とスプール軸14の外径との間には、所定の隙間が確保されている。
【0023】
レベルワインド駆動機構8は、図1に示すように、ハンドル10によってハンドル軸10aを回転させることで、スプール軸14を前後方向に運動させる機構である。レベルワインド駆動機構8は、スプール軸14の下奥側に配置された駆動軸15と、駆動軸15に沿って前後方向に移動するスライダ16と、駆動軸15の下方に配置されたガイド軸17と、駆動軸15の先端に固定されピニオンギア12に噛み合う中間ギア(図示しない)とを有している。駆動軸15とガイド軸17とは、スプール軸14と平行に配置されている。
【0024】
リアドラグ機構9は、図2に示すように、円筒状のブッシュ18と、複数の摩擦プレート19a,20aからなる第1および第2摩擦係合部19,20と、第1摩擦係合部19の摩擦プレート19a押し付け用のコイルスプリング21と、第2摩擦プレート20a押し付け用の押圧部材22とから構成されている。ブッシュ18は、スプール軸14後部の外周に嵌め込まれている。このブッシュ18に対して、スプール軸は回動不能かつ摺動自在になっている。ブッシュ18後部の外周面上には第1フランジ部23が、ブッシュ18前部の外周面上には第2フランジ部24が、それぞれ設けられている。そして、第1および第2フランジ部23,24に、第1および第2摩擦係合部19,20の摩擦プレート19a,20aがそれぞれ配置されている。第1摩擦係合部19の後部にはコイルスプリング21が装着され、第2摩擦係合部20の後部には押圧部材22が配置されている。
【0025】
ねじ操作構造6は、図2から図4に示すように、リール本体1のボディ1a後部に設けられたねじ込み部26と、第1および第2ねじ部材28,29と、第2ねじ部材29をねじ込み部26に保持する保持部材30と、第1および第2操作部材31,32とを備えている。ねじ込み部26は、ボディ1aに形成された雄ねじ部27と、雄ねじ部27と一体に形成される筒状部33とを有している。第1および第2ねじ部材28,29には、ねじ込み部26の雄ねじ部27に螺合可能な雌ねじ部34a,34bがそれぞれ設けられている。筒状部33は、第1および第2ねじ部材28,29の雌ねじ部34a,34bの内径より大径となるように形成されている。
【0026】
第1および第2ねじ部材28,29は、図2から図4に示すように、軸方向に半円筒状に分割され、第1および第2突き合わせ部35a,36a(35b,36b)が、両ねじ部材28,29にそれぞれ形成されている。第1ねじ部材28は雄ねじ部27後方側で、第2ねじ部材29は雄ねじ部27前方側で、ねじ込み部26に螺合可能に装着されている。第1および第2ねじ部材28,29の第1突き合わせ部35a,35bには、径方向に突出した突出部38a,38bが外周面上にそれそれ形成されている。第2ねじ部材29と押圧部材22との間には、第2ねじ部材29の動作を押圧部材22に伝達するために、押圧部材22を回転不能かつ軸方向移動可能に係止する係止部37が配置されている。
【0027】
保持部材30は、図4に示すように、第2ねじ部材29をねじ込み部26の雄ねじ部27に螺合可能な状態で保持できる止め輪部材39となっている。止め輪部材39は、第2ねじ部材29の外形に沿ってC型に成型され、第2ねじ部材29に取り付けられている。このC型に成型された止め輪部材39は、第2ねじ部材29を、中心方向に向けて付勢して弾性係止可能になっている。このとき、止め輪部材39のC字の連結していない部分が、第2ねじ部材29の突出部38bに嵌合される。
【0028】
第1操作部材31は、図2および図3に示すように、有底円筒状に形成され、筒状部33を収納可能な収納部33aを有している。収納部33aの底部には、押圧部40が一体に形成されている。第1操作部材31は、ねじ込み部26の雄ねじ部27外周に螺合させた第1ねじ部材28に装着させている。このとき、押圧部40は、第1摩擦係合部19の後部に装着されたコイルスプリング21に直列に連結される。
【0029】
第2操作部材32は、図2および図4に示すように、円筒状に形成され、第2ねじ部材29を回動可能に操作するための径方向に突出した突起部41を有している。第2操作部材32は、第1操作部材31の前方で、第2ねじ部材29に取り付けられた保持部材30に装着させている。
第1および第2操作部材31,32は円筒内面に形成された凹部42a,42bを有し、この凹部42a,42bと第1および第2ねじ部材28,29の突出部38a,38bとが嵌合可能になっている。ここで、凹部42a,42bと突出部38a,38bとを嵌合させた後、凹部42a,42bから突出部38a,38bが抜け出さないように、凹部42a,42bの底部には規制部43a,43bが形成されている。この規制部43a,43bは、凹部42a,42bの底部から第1および第2ねじ部材28,29の中心に向けて突出した突起で構成されている。
【0030】
〔リール本体およびねじ操作構造の動作〕
リール本体1からの糸繰り出し時には、ベール4を糸開放側に倒す。そして、釣り竿をキャスティングすると、スプール3から釣り糸が繰り出される。糸巻き取り時には、ベール4を糸巻取側に戻す。この状態でハンドル10を糸巻取方向に回転させると、この回転力がハンドル軸10a及びマスターギア11を介してピニオンギア12に伝達される。ピニオンギア12に伝達された回転力は、ピニオンギア12の前部においてロータ2を回転させる。一方で、ピニオンギア12に伝達された回転力は、ピニオンギア12に噛み合う中間ギア(図示しない)を介して駆動軸15を回転させる。このとき、駆動軸15の螺旋溝に噛み合うスライダ16が、ガイド軸17に案内され前後方向に移動する。スライダ16が移動すると、スライダ16とともにスプール軸14とスプール3とが前後方向に往復移動する。こうしたロータ2の回転とスプール3の前後移動とによって、ベール4およびラインローラ5から案内される釣り糸は、スプール3の外周に前後方向に均一に巻き取られる。
【0031】
リアドラグ機構9は、第1および第2操作部材31,32を回転させることによって、スプール3に対するドラグ力の強弱を調節するためのものである。リール本体1後部の第1操作部材31を締め付けると、第1操作部材31と一体に形成された押圧部40が前方へと移動し、押圧部40に連結されたコイルスプリング21が押し込まれる。すると、第1摩擦係合部19の複数の摩擦プレート19a面が互いに近接し、ブッシュ18の第1フランジ部23が複数の摩擦プレート19aによって挟持される。このように、ブッシュ18の第1フランジ部23が押圧されることによって、ブッシュ18に対して回動不能なスプール軸14も回転しにくくなり、スプール3に作用するドラグ力は強くなる。一方、第1操作部材31を弛めると、押圧部40は後方へと移動し、コイルスプリング21の押し込まれた状態が徐々に解除される。すると、摩擦プレート19aによる第1フランジ部23の押圧が解除されて、ブッシュ18に対して回動不能なスプール軸14は回転しやすくなり、スプール3に作用するドラグ力は弱くなる。
【0032】
第2操作部材32を締め付けると、第2操作部材32とともに第2ねじ部材29が回転する。すると、第2ねじ部材29と押圧部材22との間に配置された係合部37を介して、押圧部材22がスプール軸14に沿って前方に移動する。この押圧部材22の移動によって、第2摩擦係合部20の複数の摩擦プレート20a面が互いに近接し、ブッシュ18の第2フランジ部24が摩擦プレート20aによって挟持される。このようにブッシュ18の第2フランジ部24が押圧されることによって、ブッシュ18に対して回動不能なスプール軸14も回転しにくくなり、スプール3に作用するドラグ力は強くなる。一方、第2操作部材32を弛めると、押圧部材22は、スプール軸14に沿って後方へと移動し、第2摩擦係合部20から離れる方向へと引き戻される。すると、摩擦プレート20aによる第2フランジ部24の押圧が解除されて、ブッシュ18に対して回動不能なスプール軸14は回転しやすくなり、スプール3に作用するドラグ力は弱くなる。
【0033】
〔ねじ操作構造の組立手順〕
ねじ操作構造6を組み立てる際には、まず、分割された第2ねじ部材29をねじ込み部26の雄ねじ部27前方に螺合させ取り付ける。つづいて、C型に形成された止め輪部材39を第2ねじ部材29の外周面に装着し、第2ねじ部材29をねじ込み部26に固定する。そして、円筒状に形成された第2操作部材32を筒状部33側から第2ねじ部材29に向けて嵌挿し、第2操作部材32の円筒内面に形成された凹部42bを第2ねじ部材29の第1突き合わせ部35bに設けられた突出部38bに嵌めあわせる。次に、分割された第1ねじ部材28を、ねじ込み部26の雄ねじ部27後方に螺合させ取り付ける。つづいて、有底円筒状に形成された第1操作部材31の底部を筒状部33に対向させて、第1操作部材31の底部に形成された押圧部40をねじ込み部26内部に挿入しながら、第1操作部材31の円筒部を第1ねじ部材28に嵌め込む。そして、第1操作部材31の円筒内面に形成された凹部42aを、第1ねじ部材28に設けられた突出部38aに嵌めあわせる。
【0034】
このように組み立てられる本実施形態のねじ操作構造6では、筒状部33が第1および第2ねじ部材28,29の雌ねじ部34a,34bのねじ山内径より大径に形成されていても、両ねじ部材28,29は分割されているのでねじ込み部26に容易に装着することができる。また、両ねじ部材28,29の外形を筒状部33の外形より大きくしておけば、第1および第2操作部材31,32は両ねじ部材28,29に容易に装着することができる。
【0035】
一方で、第1および第2操作部材31,32や第1および第2ねじ部材28,29をねじ込み部26に容易に装着できるようにしたとしても、両操作部材31,32と両ねじ部材28,29とがねじ込み部26から抜け落ちないように考慮しておくことは、リアドラグ機構9が分解するなどの不具合を防止する意味で重要である。本実施形態のねじ操作構造6では、両ねじ部材28,29の雌ねじ部34a,34bのねじ山内径より大径に形成されたねじ込み部26の筒状部33によって、両ねじ部材28,29はねじ込み部26からの抜け落ちが規制されている。また、両操作部材31,32の凹部42a,42bが両ねじ部材28,29の突出部38a,38bに嵌め込まれることで、両操作部材31,32は両ねじ部材28,29に対して回転不能かつ軸方向移動不能になっている。このことから、両ねじ部材28,29の抜け落ちさえ規制しておけば、両ねじ部材28,29に装着された両操作部材31,32もねじ込み部26から抜け落ちることはない。
【0036】
以上のことから、本実施形態のねじ操作構造6では、リアドラグ機構9の機能はそのままで、操作つまみ(第1および第2操作部材31,32と第1および第2ねじ部材28,29)をねじ込み部26に容易に装着することができる。また、抜け止め部材を用いることなく、両操作つまみがねじ込み部26から抜け落ちないようにすることができる。
【0037】
〔他の実施形態〕
(a) 前記実施形態では、第1および第2ねじ部材28,29をねじ込み部26の雄ねじ部27に保持する形態の一つとして、第1ねじ部材28には保持部材30を用い、第2ねじ部材29には保持部材30を用いない場合の例を示したが、ねじ部材に対して保持部材30を配置するかどうかは前記実施形態に限定されず、ねじ部材と操作部材とを容易に組み立てることができれば、保持部材30はどのように配置しても良い。
【0038】
(b) 前記実施形態では、第2ねじ部材29をねじ込み部26に保持する保持部材の形態の一つとして、止め輪部材39を用いた場合の例を示したが、保持部材は、前記実施形態に限定されず、ねじ部材と操作部材とを容易に組み立てることができれば、ボルト部材のようなものでも良い。
(c) 前記実施形態では、第1操作部材31に押圧部40を一体に形成する場合の例を示したが、第1操作部材31の構成は、前記実施形態に限定されず、第1操作部材31をねじ込み部26に容易に装着することができれば、どのようなものでも良い。たとえば、第1操作部材31と押圧部40とを別部材として形成し、固定ボルトを用いて両部材31,40を固定しても良い。
【0039】
(d) 前記実施形態では、ねじ操作構造6において、第1および第2操作部材31,32がリアドラグ機構9の操作つまみとなる場合の例を示したが、操作部材は、前記実施形態に限定されず、リール本体1の機構を操作するものであれば、どのようなものでも良い。
図5は他の実施形態によるねじ操作構造を示している。このねじ操作構造においては、第3ねじ部材63と、保持部材64と、第3操作部材65とが、両軸受リールのキャスティングコントロール機構の操作つまみとなっている。図5に示す両軸受リールのねじ操作構造は、リール本体のボディに設けられたねじ込み部62と、第3ねじ部材63と、保持部材64と、第3操作部材65とを備えている。ねじ込み部62は、ボディに形成された雄ねじ部66と、雄ねじ部66と一体に形成される筒状部67とを有している。第3ねじ部材63には、ねじ込み部62の雄ねじ部66に螺合可能な雌ねじ部68が設けられ、この雌ねじ部68の内径より大径となるように、筒状部67は形成されている。第3操作部材65の円筒内周面上には凹部42cが形成され、この凹部42cの底部には規制部43cが形成されている。この規制部43cは、凹部42cの底部から第3ねじ部材63の中心に向けて突出した突起で構成されている。そして、第3操作部材65は、筒状部67側から第3ねじ部材63の突出部70に嵌合可能となっている。
【0040】
このような両軸受リールのキャスティングコントロール機構の操作つまみであっても、ねじ込み部62の雄ねじ部66に第3ねじ部材63を分割して装着でき、筒状部67によって第3ねじ部材63の抜け落ちが規制されるので、前記実施形態と同様な効果が得られる。
(e) 前記実施形態では、第1操作部材31を凹部42aと規制部43aとによって第1ねじ部材28に固定する場合の例を示したが、第1操作部材31を固定する方法は、前記実施形態に限定されず、第1操作部材31は第1ねじ部材28に圧入したり接着したりして固定しても良い。また、第2および第3操作部材32,65では、第2および第3ねじ部材29,63を保持部材30,64で弾性係止した後、第2および第3操作部材32,65を凹部42b,42cと規制部43b,43cとによって第2および第3ねじ部材29,63に固定する場合の例を示したが、この場合も前記実施形態に限定されず、保持部材30,64を第2および第3ねじ部材29,63に、第2および第3操作部材32,65を保持部材30,64に、圧入したり接着したりして固定しても良い。
【0041】
(f) 前記実施形態では、規制部43a,43b,43cの突起によって、第1から第3操作部材31,32,65が第1から第3ねじ部材28,29,63から抜け出さないようにした場合の例を示したが、規制部43a,43b,43cの形状は、前記実施形態に限定されず、抜け出しを防止することができれば、どのような形状にしても良い。
【0042】
【発明の効果】
本発明によれば、ねじ操作構造において、ねじ部材が分割されているので、ねじ部材を雄ねじ部に容易に装着することができる。また、ねじ込み部の筒状部が雌ねじ部の内径より大径になっているので、ねじ部材や操作部材の抜け落ちを筒状部によって規制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態によるスピニングリールの断面図。
【図2】スピニングリールのねじ操作構造の拡大断面図。
【図3】ねじ操作構造(第1操作部材)の分解斜視図。
【図4】ねじ操作構造(第2操作部材)の分解斜視図。
【図5】本発明の他の実施形態の分解斜視図。
【符号の説明】
6 ねじ操作構造
9 リアドラグ機構
18 ブッシュ
19 第1摩擦係合部
20 第2摩擦係合部
21 コイルスプリング
22 押圧部材
23 第1フランジ部
24 第2フランジ部
26 ねじ込み部
27,66 雄ねじ部
28 第1ねじ部材
29 第2ねじ部材
30,64 保持部材
31 第1操作部材
32 第2操作部材
33,67 筒状部
34,68 雌ねじ部
35a,35b 第1突き合わせ部
36a,36b 第2突き合わせ部
37 係止部
38a,38b,70 突出部
39 止め輪部材
40 押圧部
41 突起部
42a,42b,42c 凹部
43a,43b,43c 規制部
63 第3ねじ部材
65 第3操作部材

Claims (11)

  1. 釣用リールのリール本体に取り付けられるねじ操作構造であって、
    前記リール本体に設けられた雄ねじ部と、前記雄ねじ部と一体に形成される筒状部とを有するねじ込み部と、
    前記雄ねじ部に螺合可能な雌ねじ部を有し、前記雄ねじ部に前記雄ねじ部の径方向外方から装着可能に分割されたねじ部材と、
    前記ねじ部材を前記雄ねじ部に螺合可能な状態で保持する保持部材と、
    を備え、
    前記ねじ込み部の前記筒状部は前記ねじ部材の前記雌ねじ部の内径より大径である、
    釣用リールのねじ操作構造。
  2. 前記保持部材は、前記ねじ部材の外形に接触させるように形成され、前記ねじ部材を保持する止め輪部材である、請求項1に記載のねじ操作構造。
  3. 前記保持部材は、分割された前記ねじ部材を連結可能なボルト部材である、請求項1に記載の釣用リールのねじ操作構造。
  4. 前記ねじ部材の外周面に回転不能に装着される操作部材をさらに備えている、請求項1から3のいずれかに記載の釣用リールのねじ操作構造。
  5. 前記ねじ部材の外周面に回転不能に装着され、前記保持部材と一体に形成された操作部材をさらに備えている、請求項1に記載の釣用リールのねじ操作構造。
  6. 前記ねじ部材の外径は、前記筒状部の外径より大きい、請求項4又は5に記載の釣用リールのねじ操作構造。
  7. 前記操作部材は、前記筒状部を収納可能な収納部を有する、請求項4から6のいずれかに記載の釣用リールのねじ操作構造。
  8. 前記操作部材は、前記ねじ部材を回動可能に操作するための径方向に突出した突起部を有する、請求項4から6のいずれかに記載の釣用リールのねじ操作構造。
  9. 前記ねじ部材は、前記操作部材との装着面に径方向に突出した突出部を形成しており、
    前記操作部材は、前記突出部に係合する凹部を有し、前記突出部と前記凹部とが係合した状態で前記ねじ部材とともに回動する、
    請求項4から8のいずれかに記載の釣用リールのねじ操作構造。
  10. 前記ねじ込み部は、スピニングリールの前記リール本体から後方に突出しており、
    前記操作部材は、スピニングリールのリアドラグ機構の操作つまみである、
    請求項4から9のいずれかに記載の釣用リールのねじ操作構造。
  11. 前記ねじ込み部は、両軸受リールの前記リール本体から側方に突出しており、
    前記操作部材は、キャスティングコントロール機構の操作つまみである、
    請求項4から9のいずれかに記載の釣用リールのねじ操作構造。
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