JP4516851B2 - セーブオール装置 - Google Patents

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本発明は、抄紙機などのロールの表面に付着している白水等の液体を回収するためのセーブオール装置に関するものである。
抄紙機では、紙料の内部から水分を除去するために、例えば、ロールの表面に、矩形断面の環状溝がロール幅方向に一定のピッチで形成された構成のグルーブドロールが使用される。このロールに水分を含んだ紙料を通すと、当該ロールの押し付け力によって紙料の内部に含まれている水分が表面に押し出されて、ロール側の環状溝に吸引されて、紙料に含まれている水分が除去される。
このようなグルーブドロールの表面からパルプを含む水(以下、白水という)を回収するためのセーブオール装置では、従来、ロールの下側などに配置した樋のみで白水の回収を行っている。
本発明の課題は、このようなセーブオール装置における白水等の液体の回収能力を改善することにある。
上記の課題を解決するために、本発明は、抄紙機などのロールの表面に付着している白水等の液体を受け入れるための樋が形成され、当該樋を介して前記液体を回収するように構成されたセーブオール装置において、
前記樋における前記ロールの表面に対峙している側の部分に、前記ロールの幅方向に延びる閉鎖断面の排水路を形成し、
当該排水路における前記ロールの表面に対峙している前板部分の前面を、当該ロールの表面に沿って延びる湾曲面とし、
当該湾曲面に、前記前板部分を貫通して前記排水路に通じている複数の液体回収孔を形成したことを特徴としている。
本発明では、上記の樋および排水路を次のように構成している。すなわち、前記ロールの幅方向に配置され、前端が前記ロールの下側まで延びている底板部分と、前記底板部分の前端から、前記ロールの表面に沿って所定の間隔をあけて上方に延びている円弧状の前記前板部分と、前記底板部分の後端から上方に向けて延びている背板部分と、前記底板部分における前記前板部分と前記背板部分の間から上方に延びている仕切り板部分と、前記前板部分および前記仕切り板部分の上端を繋いでいる連結板部分とを有した構成とすることができる。この場合、前記背板部分、前記仕切り板部分、およびこれらの間の前記底板部分によって、前記連結板部分の上面に沿って流下する前記ロール表面からの白水を受け入れる前記樋が形成される。また、前記前板部分、前記仕切り板部分、これらの間の前記底板部分、および前記連結板部分によって、前記排水路が形成される。
本発明において、前記背板部分の上端から前記ロール表面に向かって延びる天板部分を有し、当該天板部分によって、前記樋の上側には、前記ロール表面の側に開口した区画室が形成されていることが望ましい。区画室によって、ロール表面からミスト状に飛散する液体も確実に回収でき、液体の回収能力をさらに上げることができる。
また、前記天板部分の前端部分に、前記ロールの表面に付着した紙滓等の異物を掻き落とすためのドクター装置が取り付けられていることが望ましい。ロール表面に付着している紙滓等の異物、およびロール表面に残っている液体を、ドクター装置によって取り除くことができる。
一方、本発明は抄紙機に関するものであり、上記構成のセーブオール装置を備えたことを特徴としている。本発明の抄紙機ではロール表面から液体を効率良く回収することができる。
本発明のセーブオール装置では、ロールの表面に沿ってその幅方向に延びる閉鎖断面の排水路を形成し、そのロール表面に対峙している前板部分の前面をロール表面に対応した湾曲面とし、当該湾曲面に多数の液体回収孔を形成し、ロール表面に付着している液体を、これらの液体回収孔を介して、排水路に回収するようにしている。
ロールの表面に対峙している湾曲面に形成した多数の液体回収孔を介して、ロール表面に付着している液体を効率良く回収することができる。
以下に、図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。
(全体構成)
図1(a)および(b)は、本発明を適用した抄紙機を示す概略構成図、およびそのセーブオール装置の一部を拡大して示す説明図である。これらの図に示すように、抄紙機1は、グルーブドロール10とセーブオール装置20とを有している。
グルーブドロール10としては、周知のものを使用できるので、その詳細な説明は省略するが、そのロール表面10aには、矩形断面の環状溝(図示せず)がロール幅方向に一定のピッチで形成されている。このロール10に、水分を含んだ紙料Pを通すと、当該ロール10の押し付け力によって紙料Pの内部に含まれている水分が表面に押し出されて、ロール側の環状溝に吸引されて、紙料Pに含まれている水分が除去される。
(セーブオール装置20)
セーブオール装置20は、グルーブドロール10の表面10aから、遠心力などによってその外側に排出される白水等の液体を回収するための装置であり、前端がグルーブドロール10の下側まで延びている底板部分21と、この底板部分21の前端から、ロール表面10aに沿って所定の間隔をあけて上方に延びている湾曲面22aを備えた円弧状の前板部分22と、底板部分21の後端からほぼ垂直に上方に延びている背板部分23と、底板部分21における背板部分23と前板部分22の間からほぼ垂直に上方に延びている仕切り板部分24と、この仕切り板部分24および前板部分22の上端をそれぞれ繋いでいる連結板部分25とを有している。
背板部分23、仕切り板部分24、およびこれらの間の底板部分21によって、上方に開口するU字状断面の樋2が形成されている。連結板部分25の上面は、背板部分23に連続している後端側が下方に位置するように傾斜した傾斜面となっている。したがって、ロール表面10aから排出される液体は、図1(a)において矢印で示すように、連結板部分25の上面に沿って後側に流下して樋2に流れ落ちる。
また、前板部分22には千鳥状に多数の液体回収孔3が開いており、これらの液体回収孔3は前板部分22を貫通して延びている。この前板部分22と、底板部分21、連結板部分25および仕切り板部分24によって、閉鎖断面の排水路4が形成されている。排水路4はロール10の幅方向に延びており、その一方の端部には排出口(図示せず)が形成されている。底板部分21を排水口が形成されている端の側に向けて下方に僅かに傾斜するように配置しておくことが望ましい。
次に、背板部分23は連結板部分25よりも上方に延びており、その上端には、グルーブドロール10の側に向けてほぼ水平に延びる天板部分26が形成されている。この天板部分26の前端には、ロール表面10aに向かってほぼ垂直に延びる垂直板部分261が形成されている。この天板部分26によって、樋2の上側には、ロール表面10aの側に開口した区画室5が形成されている。
また、垂直板部分261にはドクター装置30が下向き姿勢で取り付けられている。ドクター装置30は、周知のものを使用でき、ロール表面10aに圧接されるドクターブレード31と、このドクターブレード31をロール表面10aに対して圧接した圧接位置およびロールから離した開放位置に旋回可能に保持しているブレードホルダ32と、このブレードホルダ32を支持しているドクターバック33とから構成されている。
ドクターブレード31の刃先を一定の圧接力で回転するロール表面10aに押し付けることにより、ロール表面10aに付着している紙滓等の異物、およびロール表面10aに残っている液体を取り除くことができる。ドクターブレード31によって掻き取られた異物などは、区画室3内を自然落下し、天板部分26の上面に沿って流れる液体によって樋2に洗い流される。
上記構成のセーブオール装置20では、ロール表面10aに付着している液体が樋2に回収され、ここをロール幅方向に流れて外部の所定の部位に回収される。また、そのロール側の部位には閉鎖断面の排水路4が形成されており、当該排水路4の前側を規定している前板部分22の前面は、ロール表面10aに沿って湾曲している湾曲面22aとされ、ここに、多数の液体回収孔3が開いている。したがって、ロール10の回転時には、ロール表面10aに付着している液体が、液体回収孔3を介して排水路4にも回収される。排水路4に回収された液体は、その一方の端に向けて流れて、不図示の排出口から外部の所定の部位に回収される。よって、ロール表面10aに付着している液体が、樋2および排水路4を介して、効率良く回収される。
また、背板部分23、その上下の端からロール表面10aの側に延びている天板部分26および底板部分21によって、ロール表面10aの側に開口している区画室5を形成してある。よって、ロール表面10aからミスト状に飛散する液体なども確実に回収でき、装置の周辺が汚染されてしまうことを防止できる。
さらに、樋2に対してロール回転方向の下流側(すなわち、樋2の上方の位置)には、ドクター装置30が配置されている。したがって、ロール表面10aに付着している紙滓等の異物、およびロール表面10aに残っている液体がドクター装置30によって掻き落とされて、樋2の側に効率良く回収できる。
(a)および(b)は、本発明を適用した抄紙機を示す概略構成図、およびそのセーブオール装置の一部を拡大して示す説明図である。
符号の説明
1 抄紙機
2 樋
3 液体回収孔
4 排水路
5 区画室
10 グルーブドロール
10a ロール表面
20 セーブオール装置
21 底板部分
22 前板部分
23 背板部分
24 仕切り板部分
25 連結板部分
26 天板部分
30 ドクター装置
P 紙料

Claims (4)

  1. 抄紙機などのロールの表面に付着している白水を受け入れるための樋(2)が形成され、当該樋(2)を介して前記白水を回収するように構成されたセーブオール装置(20)において、
    前記樋(2)における前記ロール(10)の表面(10a)に対峙している側の部分に、前記ロール(10)の幅方向に延びる閉鎖断面の排水路(4)を形成し、
    当該排水路(4)における前記ロールの表面(10a)に対峙している前板部分(22)の前面を、当該ロールの表面(10a)に沿って延びる湾曲面とし、
    当該湾曲面に、前記前板部分(22)を貫通して前記排水路(4)に通じている複数の液体回収孔(3)を形成してあり、
    前記ロール(10)の幅方向に配置され、前端が前記ロールの下側まで延びている底板部分(21)と、前記底板部分(21)の前端から、前記ロールの表面(10a)に沿って所定の間隔をあけて上方に延びている円弧状の前記前板部分(22)と、前記底板部分(21)の後端から上方に向けて延びている背板部分(23)と、前記底板部分(21)における前記前板部分(22)と前記背板部分(23)の間から上方に延びている仕切り板部分(24)と、前記前板部分(22)および前記仕切り板部分(24)の上端を繋いでいる連結板部分(25)とを有し、
    前記背板部分(23)、前記仕切り板部分(24)、および、これらの間の前記底板部分(21)によって、前記連結板部分(25)の上面に沿って流下する前記ロールの表面(10a)からの白水を受け入れる前記樋(2)が形成されており、
    前記前板部分(22)、前記仕切り板部分(24)、これらの間の前記底板部分(21)、および前記連結板部分(25)によって、前記排水路(4)が形成されていることを特徴とするセーブオール装置(20)
  2. 請求項1において、
    前記背板部分の上端から前記ロールの表面に向かって延びる天板部分を有し、
    当該天板部分によって、前記樋の上側には、前記ロールの表面の側に開口した区画室が形成されていることを特徴とするセーブオール装置。
  3. 請求項2において、
    前記天板部分の前端部分に、前記ロールの表面に付着した異物を掻き落とすためのドクター装置が取り付けられていることを特徴とするセーブオール装置。
  4. 請求項1ないし3のいずれかに記載のセーブオール装置を備えている抄紙機。
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