JP3130421U - 生海苔洗浄脱水装置 - Google Patents

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健一 田中
敏治 山田
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株式会社九研
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Abstract

【課題】微小生海苔の流出を可及的に阻止することが可能な生海苔洗浄脱水装置を提供する。
【解決手段】直立した有底外槽1内へ、側壁に多数の微小通水孔2を有する内筒3を同心円状に挿入設置し、前記内筒内へ、側壁に繊維を螺旋状に植設し、該繊維の先端部が、前記内筒の内壁を摺接できる長さとした回転軸5を回転自在に同心円状に架設し、前記外槽の下部へ、生海苔送入口を設け、上部へ生海苔排出口を設けた装置において、前記内筒の側壁に設けた微小孔の孔径を0.3mm〜0.8mmとしたことを特徴とする生海苔洗浄脱水装置10。
【選択図】図1

Description

この考案は、切断した生海苔を洗浄後脱水するに際し、生海苔の排水内への流出を可及的に防止することを目的とした生海苔洗浄脱水装置に関する。
従来切断した生海苔の洗浄脱水装置としては、外槽内へ、側壁に多数の微小通水孔を有する内筒を内装し、該内筒内へ回転ブラシを回転自在に架設した洗浄脱水装置が開発され、長年継続して使用されてきたが、前記洗浄脱水装置に代わる装置は開発されていない。
実公昭63−5499
前記従来の洗浄脱水装置は、洗浄と脱水を連続的に行うのみならず、その効率が優れており、現代の能率化された生海苔生産ラインに介装して十分その能力を発揮している。
然し乍ら、生産海面の汚染に伴い生海苔内に異物が多く混入するようになったので、生海苔からの異物分離が生産上にも必須不可欠の要件となり、異物の微細化と共に、分離技術も向上し、太さ0.15mm程度の異物でも、移動微細隙間から生海苔のみ吸引する分離方法によって、効率のよい異物分離技術が確立され、現在においては、前記技術が全面的に採用されている。
然し乍ら、前記のように移動微細隙間(例えば幅0.10mm〜0.15mm)から、生海苔を減圧吸引する方法によって、生海苔に外力が加えられる為に、異物分離した生海苔の細断化は免れない結果となった。
前記事情に鑑み、洗浄脱水に際しても、前記微小通水孔(現在直径1.0mm)から、微小生海苔の流出する量が増加し、現在生海苔の全処理量の平均3%〜5%は排水中に流出している問題点があった。
前記排水中の流出物を再洗浄して更に分離することも考えられるが、一貫した生海苔の処理ラインから外れることになるので、排水中に入っている生海苔の回収について改善を要請されているが、未だ見るべき技術の提案がない。
この考案は、内筒に設ける通水孔の孔径を小さくし(例えば0.8mm以下)かつ開口率を考慮することにより、前記従来の問題点を解決したのである。
前記通水孔の孔径を縮小すると、微小生海苔の流出防止については効果があるが、洗浄及び脱水の効率が低下する問題点がある。
即ちこの考案は、直立した有底外槽内へ、側壁に多数の微小通水孔を有する内筒を同心円状に挿入設置し、前記内筒内へ、側壁に繊維を螺旋状に植設し、該繊維の先端部が、前記内筒の内壁を摺接できる長さとした回転軸を回転自在に同心円状に架設し、前記外槽の下部へ、生海苔送入口を設け、上部へ生海苔排出口を設けた装置において、前記内筒の側壁に設けた微小孔の孔径を0.3mm〜0.8mmとしたことを特徴とする生海苔洗浄脱水装置であり、内筒の側壁に設けた微小孔の孔径を0.4mm〜0.6mmとし、開口率を20%〜30%としたものである。
また他の考案は、内筒の側壁に設けた微小孔の孔径を0.5mmとし、開口率を25%〜30%としたものであり、内筒の直径を10cm〜30cmとし、回転数を400rpm〜800rpmとしたものである。
前記考案において、通水孔の孔径を0.5mmにし、開口率を30%にした場合には、通水孔の孔径が1.0mmの場合に比較して、排水中に流出する生海苔が激減した(従来処理量の3%〜5%流出していたのに対し、0.5%前後の流出量に止まった)。
具体的には、異物除去した生海苔100kgを洗浄脱水したところ、従来の洗浄装置では排水中の生海苔は3.1kgあったが、この考案の通水孔(直径0.5mm、開口率30%)を用いた場合に、排水中の生海苔は0.5kg以下であった。前記実験を数回繰り返した所、平均90%の回収が認められた。
また開口率については、20%〜30%で従来装置(通水孔径1.0mm)と同等の分離効率と認めた。この考案において、通水孔の直径1.0mm(従来)を、0.5mmに縮小するのみでは、脱水効率の低下を来すおそれがあるので、従来の開口率20%以上を保つこと(例えば25%)により脱水効率を従来以上に保つことができる。
また通水孔を0.5mmにすることにより、排水中から微小生海苔を90%以上回収したが、開口率を20%以上とすれば、分離効率に支障がないものと認められた。
前記において、通水孔の孔径を現行の1.0mmよりも小さくすれば、排水中の微細生海苔量は減少することは明らかであるが、その具体的減少量は明らかでない。
但し実験の結果によれば、前記のように通水孔径0.5mmで90%以上の回収が認められたのであるから、通水孔の径が0.8mmであっても相当の回収が見込まれるものと認める。
前記実験に使用した装置は、内筒の直径13cmで、回転軸の回転は500rpm〜700rpmとしたが、特別の変化はなく、通常の洗浄脱水効率が認められた。
この考案によれば、微細生海苔の流出を確実に阻止(約90%)し得る効果あがる。また前記によって、同一原藻量に対し製品(乾のり)を多く生産できると共に、製品の品質を向上させる効果がある。
即ち乾海苔の場合に孔開き乾海苔は品質低下(等級を下げる)の最大原因であるが、微細海苔片が小さい孔を塞ぎ、全体として孔開きの少ない乾海苔となる。従って等級向上効果も認められる。
更には排水中の微細生海苔の激減により、排水の汚染度が少なくなり、環境に対しても貢献することは明らかである。
この考案は、直立した外槽内へ、所定の間隔をおいて、側壁に多数の微小通水孔を有する内筒を同心状に挿入設置し、前記内筒内へ、側壁に繊維を螺旋状に植設し、該繊維の先端部が、前記内筒の内壁を摺接できる長さとした回転軸を回転自在に同心状に架設する。
前記外槽の下部を介し、内筒内へ生海苔送入パイプを連結すると共に、外槽の下部へ排水パイプを連結し、前記内筒の側壁に設けた微小孔の孔径を0.5mmとし、開口率を30%として、洗浄脱水装置を構成した。
前記における通水孔の孔径は、1.0mmよりも小さく、0.5mmにした所、排水中の生海苔を90%以上回収できることが認められた。
この考案の実施例を図1について説明すれば、外槽1の内側へ、所定の間隔Sを保って、側壁に多数の微小通水孔2、2(孔径0.5mm)を穿設した内筒3を同心円状に設置し、前記内筒3の内側に、周壁に繊維を螺旋状に植設した螺旋羽根4を断続的に設けた回転軸5を、同心円状に回転自在に架設し、前記繊維は、その先端が、前記内筒3の内壁に摺接できる長さとし、前記外槽1の下部へ、生海苔の送入パイプ6を連結して、内筒3内へ開口させてある。また前記外槽1の下部へ排水パイプ7を連結し、外槽1内へ開口させ、上部へ脱水した生海苔の排出口8を設けて、該部に排出シュート9の基部を連結した洗浄脱水装置10を構成したものである。図中20はホースである。
前記回転軸5の下部は軸受け11を介してモータ12に連結してある。
前記実施例において、細断した生海苔を矢示13のように、送入パイプ6より生海苔と水との混合液を送ると、混合水は、内筒3と、回転軸5との間に供給される。この場合に回転軸5を回転(例えば500rpm)すれば、前記混合液は撹拌されて、生海苔は洗浄されると共に、汚水は通水孔2から外槽1と内筒3の間へ出て、排水パイプ7を経て矢示14のように外界へ排出される。
一方洗浄された生海苔は、螺旋羽根4の回転につれて矢示15のように上昇して排出口8に到り、下からの押し上げによって、矢示16、17のように排出シュート9を経て次工程へ送られる。
前記において、通水孔2が大きい(例えば1.0mm)と、生海苔18の一部が通水孔2に入り、ついで水と共に矢示19のように排水され、内筒外へ排出される。
一方通水孔2が小さいと(図2(d))、生海苔18は通水孔2に入ることができないので、内筒内壁へ付着することになり、螺旋羽根4に集められて上昇し、排出口8から排出シュート9へ送られる(図1)。
前記のようにして、通水孔2が小さい時には、排水と共に排出される生海苔が著しく少なくなる。然し乍ら、開口率を大きくすれば、脱水効率に大差はない。
この考案の実施例の一部を切断し、一部を省略した正面図。 (a)同じく内筒壁の一部拡大断面図、(b)同じく内筒壁と、回転軸と螺旋羽根の関係を示す一部拡大断面図、(c)同じく通水孔の直径が大きい場合の微小海苔の流出を示す説明図、(d)同じく通水孔の直径が小さい場合の微小海苔の流出できないことを示す説明図。
符号の説明
1 外槽
2 通水孔
3 内筒
4 螺旋羽根
5 回転軸
6 送入パイプ
7 排水パイプ
8 排出口
9 排出シュート
10 洗浄脱水装置

Claims (4)

  1. 直立した有底外槽内へ、側壁に多数の微小通水孔を有する内筒を同心円状に挿入設置し、前記内筒内へ、側壁に繊維を螺旋状に植設し、該繊維の先端部が、前記内筒の内壁を摺接できる長さとした回転軸を回転自在に同心円状に架設し、前記外槽の下部へ、生海苔送入口を設け、上部へ生海苔排出口を設けた装置において、前記内筒の側壁に設けた微小孔の孔径を0.3mm〜0.8mmとしたことを特徴とする生海苔洗浄脱水装置。
  2. 内筒の側壁に設けた微小孔の孔径を0.4mm〜0.6mmとし、開口率を20%〜30%としたことを特徴とする請求項1記載の生海苔洗浄脱水装置。
  3. 内筒の側壁に設けた微小孔の孔径を0.5mmとし、開口率を25%〜30%としたことを特徴とする請求項1記載の生海苔洗浄脱水装置。
  4. 内筒の直径を10cm〜30cmとし、回転数を400rpm〜800rpmとしたことを特徴とする請求項1記載の生海苔洗浄脱水装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009291112A (ja) * 2008-06-04 2009-12-17 Shinwa Seisakusho:Kk 生海苔の分離装置

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