JP4516742B2 - 金属フタロシアニン化合物の製造方法 - Google Patents
金属フタロシアニン化合物の製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4516742B2 JP4516742B2 JP2003411390A JP2003411390A JP4516742B2 JP 4516742 B2 JP4516742 B2 JP 4516742B2 JP 2003411390 A JP2003411390 A JP 2003411390A JP 2003411390 A JP2003411390 A JP 2003411390A JP 4516742 B2 JP4516742 B2 JP 4516742B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- group
- acid
- carbon atoms
- compound
- general formula
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Nitrogen Condensed Heterocyclic Rings (AREA)
Description
は停止する。こうなると、反応混合物から目的物だけを単離するには製造的に適性のある再結晶あるいは再沈殿法では困難となり、カラムクロマトグラフィーを使用するような生産性の悪い精製法が必要となる。そのため製造工程も長くなり、工業的な見地からはコスト高につながるという欠点を有している。また、特開2000−169743号[特許文
献3]には、アルカリ土類金属化合物の存在下でフタロシアニン化合物を製造する方法が
開示されているが、収率および純度の点で問題があった。
白井汪芳・小林長夫著、「フタロシアニン−化学と機能−」、株式会社アイピーシー(1997年)
1.下記一般式(I)で表される化合物A〜化合物Fの少なくとも一種と金属化合物とから金属フタロシアニン化合物を製造する方法であって、有機塩基またはアルカリ金属を含む無機塩基と酸との緩衝液中で反応を行うことを特徴とする金属フタロシアニン化合物の製造方法である。
一般式(I)
2.前記一般式(I)で表される化合物A〜化合物Fが下記一般式(II)で表される化合物G〜化合物Lであることを特徴とする上記1の金属フタロシアニン化合物の製造方法である。
一般式(II)
イル基のいずれかを表す。m1は1または2を表す。
3.反応溶剤にグリセリンおよび下記一般式(III)で表される化合物の中から選ばれる
少なくとも一種を用いることを特徴とする上記1,2の金属フタロシアニン化合物の製造方法である。
一般式(III)
4.有機塩基に下記一般式(IV)で表される化合物の中から選ばれる少なくとも一種を用いることを特徴とする上記2記載の金属フタロシアニン化合物の製造方法。
一般式(IV)
5.前記有機塩基にトリエチルアミン、トリブチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、ピリジン、ジメチルアミノピリジン、エタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、オキシン、エチレンジアミン、トリエチレントリアミン、グリシン、イミノ酢酸、エチレンジアミン四酢酸から選ばれる少なくとも一種を用いることを特徴とする請求項2の金属フタロシアニン化合物の製造方法。
、pH変化をわずかに抑えることができる。弱塩基(B)と共役酸(BH+)を含む系も同様な作用を示す。実用的なpH緩衝液としては多くの一般的な成書に見出すことができるが、例えば
、長倉三郎編「理化学辞典」第5版(1999年 岩波書店)に詳しい。
一般式(IV)
ル基、シクロアルキル基、シクロアルケニル基、アリール基、ヘテロ環基を表す。上記置換基の例としては、好ましくは炭素数1から30(好ましくは1〜12)の直鎖状または分岐状鎖アルキル基、好ましくは炭素数7〜30(好ましくは7〜18)のアラルキル基、好ましくは炭素数2から30(好ましくは2〜12)のアルケニル基、好ましくは炭素数2から30(好ましくは2〜12)炭素数の直鎖状または分岐鎖状アルキニル基、好ましくは側鎖を有していてもよい炭素数3〜30(好ましくは3〜12)のシクロアルキル基、好ましくは側鎖を有していてもよい炭素数3〜30(好ましくは3〜12)のシクロアルケニル基(上記基の具体的例として、例えばメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、t−ブチル、2−メタンスルホニルエチル、3−フェノキシプロピル、トリフルオロメチル、シクロペンチル)、アリール基(好ましくは炭素数6から30(好ましくは6から18)の置換もしくは無置換のアリール基、例えば、フェニル、4−t−ブチルフェニル、2,4−ジ−t−アミルフェニル)、ヘテロ環基(好ましくは5または6員の置換もしくは無置換の、芳香族もしくは非芳香族の複素環化合物から一個の水素原子を取り除いた一価の基であり、更に好ましくは、炭素数3から30の5もしくは6員の芳香族の複素環基、例えば、イミダゾリル、ピラゾリル、トリアゾリル、2−フリル、2−チエニル、2−ピリミジニル、2−ベンゾチアゾリル)等が挙げられる。また、Y1、Y2およびY3
のうち2つ以上が環を形成しても良い。例えばピリジン、イミダゾール、ジアザビシクロウンデセン、ピペリジン、モルホリン、アザクラウンが好ましく、ピリジン、イミダゾール、ピペリジン、モルホリンが好ましく、更に好ましくはピリジン、ピペリジン、モルホリンである。
Y1、Y2およびY3の好ましい基はアルキル基、シクロアルキル基、アリール基、ヘテ
ロ環基であり、より好ましくはアルキル基、アリール基、ヘテロ環基であり、最も好ましくはアルキル基である。また各々の基はさらに置換基を有していてもよい。その置換基の例としては、好ましくは炭素数1から30(好ましくは1〜12)の直鎖状または分岐状鎖アルキル基、好ましくは炭素数7〜30(好ましくは7〜18)のアラルキル基、好ましくは炭素数2から30(好ましくは2〜12)のアルケニル基、好ましくは炭素数2から30(好ましくは2〜12)炭素数の直鎖状または分岐鎖状アルキニル基、好ましくは側鎖を有していてもよい炭素数3〜30(好ましくは3〜12)のシクロアルキル基、好ましくは側鎖を有していてもよい炭素数3〜30(好ましくは3〜12)のシクロアルケニル基(上記基の具体的例として、例えばメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、t−ブチル、2−メタンスルホニルエチル、3−フェノキシプロピル、トリフルオロメチル、シクロペンチル)、アリール基(好ましくは炭素数6から30(好ましくは6から18)の置換もしくは無置換のアリール基、例えば、フェニル、4−t−ブチルフェニル、2,4−ジ−t−アミルフェニル)、ヘテロ環基(好ましくは5または6員の置換もしくは無置換の、芳香族もしくは非芳香族の複素環化合物から一個の水素原子を取り除いた一価の基であり、更に好ましくは、炭素数3から30の5もしくは6員の芳香族の複素環基、例えば、イミダゾリル、ピラゾリル、トリアゾリル、2−フリル、2−チエニル、2−ピリミジニル、2−ベンゾチアゾリル)、ハロゲノ基(例えば、フッ素原子、塩素原子、臭
素原子);アルキルオキシ基(好ましくは炭素数1から30、より好ましくはの炭素数1から12の置換もしくは無置換のアルキルオキシ基、例えば、メトキシ、エトキシ、2−メトキシエトキシ、2−メタンスルホニルエトキシ)、アリールオキシ基(好ましくは炭素数6から30、より好ましくはの炭素数6から18の置換もしくは無置換のアリールオキシ基、例えば、フェノキシ、2−メチルフェノキシ、4−t−ブチルフェノキシ、3−ニトロフェノキシ、3−t−ブチルオキシカルバモイルフェノキシ、3−メトキシカルバモイル)、アシルアミノ基(好ましくは、ホルミルアミノ基、炭素数1から30(好ましくは1から12)の置換もしくは無置換のアルキルカルボニルアミノ基、炭素数6から30(好ましくは6から18)の置換もしくは無置換のアリールカルボニルアミノ基、例えば、ホルムアミド、アセトアミド、ベンズアミド、4−(3−t−ブチル−4−ヒドロキシフェノキシ)ブタンアミド)、アルキルアミノ基(炭素数1から30(好ましくは1から12)の置換もしくは無置換のアルキルアミノ基、例えば、メチルアミノ、ブチルアミノ、ジエチルアミノ、メチルブチルアミノ)、アリールアミノ基(好ましくは炭素数6から30(好ましくは6から18)の置換もしくは無置換のアリールアミノ基、例えば、フェニルアミノ、2−クロロアニリノ)、ウレイド基(好ましくは炭素数1から30(好ましくは1から12)の置換もしくは無置換のウレイド基、例えば、フェニルウレイド、メチルウレイド、N,N−ジブチルウレイド)、スルファモイルアミノ基(好ましくは炭素数0から30(好ましくは0から18)の置換もしくは無置換のスルファモイルアミノ基、例えば、N,N−ジプロピルスルファモイルアミノ)、アルキルチオ基(好ましくは炭素数1から30(好ましくは1から12)の置換もしくは無置換のアルキルチオ基、例えば、メチルチオ、オクチルチオ、2−フェノキシエチルチオ)、アリールチオ基(好ましくは炭素数6から30(好ましくは6から18)の置換もしくは無置換のアリールチオ基、例えば、フェニルチオ、2−ブトキシ−5−t−オクチルフェニルチオ、2−カルボキシフェニルチオ)、アルキルオキシカルボニルアミノ基(好ましくは炭素数2から30(好ましくは2から12)の置換もしくは無置換のアルキルオキシカルボニルアミノ基、例えば、メトキシカルボニルアミノ)、スルホンアミド基(好ましくは炭素数1から30(好ましくは1から12)の置換もしくは無置換のアルキルスルホニルアミノ基、炭素数6から30(好ましくは6から18)の置換もしくは無置換のアリールスルホニルアミノ基、例えば、メタンスルホンアミド、ベンゼンスルホンアミド、p−トルエンスルホンアミド、オクタデカンスルホンアミド)、カルバモイル基(好ましくは炭素数1から30(好ましくは1から12)の置換もしくは無置換のカルバモイル基、例えば、N−エチルカルバモイル、N,N−ジブチルカルバモイル)、スルファモイル基(好ましくは、炭素数0から30の置換もしくは無置換のスルファモイル基、例えば、N−エチルスルファモイル、N,N−ジプロピルスルファモイル、N,N−ジエチルスルファモイル)、スルホニル基(好ましくは炭素数1から30(好ましくは1から12)の置換もしくは無置換のアルキルスルホニル基、6から30(好ましくは6から18)の置換もしくは無置換のアリールスルホニル基、例えば、メタンスルホニル、オクタンスルホニル、ベンゼンスルホニル、トルエンスルホニル)、アルキルオキシカルボニル基(好ましくは炭素数2から30(好ましくは2から12)の置換もしくは無置換のアルキルオキシカルボニル基、例えば、メトキシカルボニル、ブチルオキシカルボニル)、ヘテロ環オキシ基(好ましくは炭素数2から30(好ましくは2から12)の置換もしくは無置換のヘテロ環オキシ基、例えば、1−フェニルテトラゾール−5−オキシ、2−テトラヒドロピラニルオキシ)、アゾ基(好ましくは炭素数6から30(好ましくは6から18)の置換もしくは無置換のアリールアゾ基、炭素数3から30の置換もしくは無置換のヘテロ環アゾ基、例えば、フェニルアゾ、4−メトキシフェニルアゾ、4−ピバロイルアミノフェニルアゾ、2−ヒドロキシ−4−プロパノイルフェニルアゾ)、アシルオキシ基(好ましくはホルミルオキシ基、炭素数2から30(好ましくは2から12)の置換もしくは無置換のアルキルカルボニルオキシ基、炭素数7から30(好ましくは7から18)の置換もしくは無置換のアリールカルボニルオキシ基、例えば、アセトキシ)、カルバモイルオキシ基(好ましくは、炭素数1から30(好ましくは1から12)の置換もしくは無置換のカルバモイルオキシ基、例
えば、N−メチルカルバモイルオキシ、N−フェニルカルバモイルオキシ)、シリルオキシ基(好ましくは、炭素数3から20(好ましくは3から12)のシリルオキシ基、例えば、トリメチルシリルオキシ、ジブチルメチルシリルオキシ)、アリールオキシカルボニルアミノ基(好ましくは炭素数7から30(好ましくは7から18)の置換もしくは無置換のアリールオキシカルボニルアミノ基、例えば、フェノキシカルボニルアミノ)、イミド基(例えば、N−スクシンイミド、N−フタルイミド)、ヘテロ環チオ基(好ましくは炭素数2から30(好ましくは2から12)の置換もしくは無置換のヘテロ環チオ基、例えば、2−ベンゾチアゾリルチオ、2,4−ジ−フェノキシ−1,3,5−トリアゾール−6−チオ、2−ピリジルチオ)、スルフィニル基(好ましくは、炭素数1から30(好ましくは1から12)の置換または無置換のアルキルスルフィニル基、6から30(好ましくは6から18)の置換または無置換のアリールスルフィニル基、例えば、3−フェノキシプロピルスルフィニル)、ホスホニル基(例えば、フェノキシホスホニル、オクチルオキシホスホニル、フェニルホスホニル)、アリールオキシカルボニル基(好ましくは、炭素数7から30(好ましくは7から18)の置換もしくは無置換のアリールオキシカルボニル基、例えば、フェノキシカルボニル)、アシル基(好ましくはホルミル基、炭素数2から30(好ましくは2から12)の置換または無置換のアルキルカルボニル基、炭素数7から30(好ましくは7から18)の置換もしくは無置換のアリールカルボニル基、炭素数4から30(好ましくは4から12)の置換もしくは無置換の炭素原子でカルボニル基と結合しているヘテロ環カルボニル基、例えば、アセチル、3−フェニルプロパノイル、ベンゾイル)、イオン性親水性基(例えば、カルボキシル基、ホスホノ基、スルホ基、および4級アンモニウム基)、その他シアノ基、ヒドロキシル基、ニトロ基、アミノ基等が挙げられる。好ましい置換基としては、ヘテロ環基、アルキルオキシ基、アリールオキシ基、アルキルアミノ基、アリールアミノ基、アルキルチオ基、アリールチオ基、アシル基、アルキルカルボニル基、アリールカルボニル基、ヘテロ環カルボニル基、イオン性親水性基、ヒドロキシル基、アミノ基が好ましく、より好ましくは、ヘテロ環基、アルキルオキシ基、アリールオキシ基、アルキルアミノ基、アリールアミノ基、アシル基、アルキルカルボニル基、アリールカルボニル基、ヘテロ環カルボニル基、イオン性親水性基、ヒドロキシル基、アミノ基であり、更に好ましくはアルキルカルボニル基、アリールカルボニル基、ヘテロ環カルボニル基、イオン性親水性基、ヒドロキシル基、アミノ基である。
Y1、Y2およびY3の特に好ましい例は好ましい置換基を有するアルキル基またはシク
ロアルキル基、アリール基、ヘテロ環基が好ましく、より好ましくはアルキル基、アリール基、ヘテロ環基であり、更に好ましくはアルキル基である。その他、金属に対するキレート能を有するアミンが好ましい。
有機塩基としての最も好ましい例は、トリエチルアミン、トリブチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、ピリジン、ジメチルアミノピリジン、エタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、オキシン、エチレンジアミン、トリエチレントリアミン、グリシン、イミノ酢酸、エチレンジアミン四酢酸が挙げられる。更に好ましくはトリエチルアミン、ピリジン、エタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、オキシン、エチレンジアミン、トリエチレントリアミン、グリシン、イミノ酢酸、エチレンジアミン四酢酸であり、最も好ましくはエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、エチレンジアミン、トリエチレントリアミン、エチレンジアミン四酢酸である。
他に酢酸リチウム、酢酸カリウム、シュウ酸ナトリウム、エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム塩等も挙げられる。これらの有機酸のアルカリ金属塩も本発明においては無機塩基と定義する。本発明において、これら有機塩基と無機塩基を併用することが好ましい。但し、これら塩基は反応溶媒に溶解することで緩衝液として働くため、溶解性の高い塩基が好ましく、有機塩基がより好ましく、アルカリ金属イオンをカチオンとする有機酸塩が更に好ましい。アルカリ金属イオンの中でもリチウムイオン、ナトリウムイオン、カリウムイオンが好ましく、中でもリチウムイオン、ナトリウムイオンの有機酸塩が最も好まし
い。塩基の使用量としては上記一般式(I)で示される化合物の使用量に対して0.05〜30.0当量であり、好ましくは0.5〜15.0当量である。
これらの基は、さらにイオン性親水性基などの置換基および/またはイオン性親水性基を置換基とするアルキル基、アリール基を有していてもよい。
スルホニル基(好ましくはアルキルスルホニル基)にイオン性親水性基(好ましくはスルホ基)が置換したものが特に好ましい。
カルボキシル基、ホスホノ基、スルホ基は塩の状態であってもよく、塩を形成する対イオンの例には、アルカリ金属イオン(例、リチウムイオン、ナトリウムイオン、カリウムイオン)および有機カチオン(例、テトラメチルグアニジウムイオン)が含まれる。
状または分岐状鎖アルキル基、好ましくは炭素数7〜30(好ましくは7〜18)のアラルキル基、好ましくは炭素数2から30(好ましくは2〜12)のアルケニル基、好ましくは炭素数2から30(好ましくは2〜12)炭素数の直鎖状または分岐鎖状アルキニル基、好ましくは側鎖を有していてもよい炭素数3〜30(好ましくは3〜12)のシクロアルキル基、好ましくは側鎖を有していてもよい炭素数3〜30(好ましくは3〜12)のシクロアルケニル基(上記基の具体的例として、例えばメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、t−ブチル、2−メタンスルホニルエチル、3−フェノキシプロピル、トリフルオロメチル、シクロペンチル)、アリール基(好ましくは炭素数6から30(好ましくは6から18)の置換もしくは無置換のアリール基、例えば、フェニル、4−t−ブチルフェニル、2,4−ジ−t−アミルフェニル)、ヘテロ環基(好ましくは5または6員の置換もしくは無置換の、芳香族もしくは非芳香族の複素環化合物から一個の水素原子を取り除いた一価の基であり、更に好ましくは、炭素数3から30の5もしくは6員の芳香族の複素環基、例えば、イミダゾリル、ピラゾリル、トリアゾリル、2−フリル、2−チエニル、2−ピリミジニル、2−ベンゾチアゾリル)、ハロゲノ基(例えば、フッ素原子、塩素原子、臭素原子);アルキルオキシ基(好ましくは炭素数1から30、より好ましくはの炭素数1から12の置換もしくは無置換のアルキルオキシ基、例えば、メトキシ、エトキシ、2−メトキシエトキシ、2−メタンスルホニルエトキシ)、アリールオキシ基(好ましくは炭素数6から30、より好ましくはの炭素数6から18の置換もしくは無置換のアリールオキシ基、例えば、フェノキシ、2−メチルフェノキシ、4−t−ブチルフェノキシ、3−ニトロフェノキシ、3−t−ブチルオキシカルバモイルフェノキシ、3−メトキシカルバモイル)、アシルアミノ基(好ましくは、ホルミルアミノ基、炭素数1から30(好ましくは1から12)の置換もしくは無置換のアルキルカルボニルアミノ基、炭素数6から30(好ましくは6から18)の置換もしくは無置換のアリールカルボニルアミノ基、例えば、ホルムアミド、アセトアミド、ベンズアミド、4−(3−t−ブチル−4−ヒドロキシフェノキシ)ブタンアミド)、アルキルアミノ基(炭素数1から30(好ましくは1から12)の置換もしくは無置換のアルキルアミノ基、例えば、メチルアミノ、ブチルアミノ、ジエチルアミノ、メチルブチルアミノ)、アリールアミノ基(好ましくは炭素数6から30(好ましくは6から18)の置換もしくは無置換のアリールアミノ基、例えば、フェニルアミノ、2−クロロアニリノ)、ウレイド基(好ましくは炭素数1から30(好ましくは1から12)の置換もしくは無置換のウレイド基、例えば、フェニルウレイド、メチルウレイド、N,N−ジブチルウレイド)、スルファモイルアミノ基(好ましくは炭素数0から30(好ましくは0から18)の置換もしくは無置換のスルファモイルアミノ基、例えば、N,N−ジプロピルスルファモイルアミノ)、アルキルチオ基(好ましくは炭素数1から30(好ましくは1から12)の置換もしくは無置換のアルキルチオ基、例えば、メチルチオ、オクチルチオ、2−フェノキシエチルチオ)、アリールチオ基(好ましくは炭素数6から30(好ましくは6から18)の置換もしくは無置換のアリールチオ基、例えば、フェニルチオ、2−ブトキシ−5−t−オクチルフェニルチオ、2−カルボキシフェニルチオ)、アルキルオキシカルボニルアミノ基(好ましくは炭素数2から30(好ましくは2から12)の置換もしくは無置換のアルキルオキシカルボニルアミノ基、例えば、メトキシカルボニルアミノ)、スルホンアミド基(好ましくは炭素数1から30(好ましくは1から12)の置換もしくは無置換のアルキルスルホニルアミノ基、炭素数6から30(好ましくは6から18)の置換もしくは無置換のアリールスルホニルアミノ基、例えば、メタンスルホンアミド、ベンゼンスルホンアミド、p−トルエンスルホンアミド、オクタデカンスルホンアミド)、カルバモイル基(好ましくは炭素数1から30(好ましくは1から12)の置換もしくは無置換のカルバモイル基、例えば、N−エチルカルバモイル、N,N−ジブチルカルバモイル)、スルファモイル基(好ましくは、炭素数0から30の置換もしくは無置換のスルファモイル基、例えば、N−エチルスルファモイル、N,N−ジプロピルスルファモイル、N,N−ジエチルスルファモイル)、スルホニル基(好ましくは炭素数1から30(好ましくは1から12)の置換もしくは無置換のアルキルスルホニル基、6から30(好ましくは6から18)の置換もしくは
無置換のアリールスルホニル基、例えば、メタンスルホニル、オクタンスルホニル、ベンゼンスルホニル、トルエンスルホニル)、アルキルオキシカルボニル基(好ましくは炭素数2から30(好ましくは2から12)の置換もしくは無置換のアルキルオキシカルボニル基、例えば、メトキシカルボニル、ブチルオキシカルボニル)、ヘテロ環オキシ基(好ましくは炭素数2から30(好ましくは2から12)の置換もしくは無置換のヘテロ環オキシ基、例えば、1−フェニルテトラゾール−5−オキシ、2−テトラヒドロピラニルオキシ)、アゾ基(好ましくは炭素数6から30(好ましくは6から18)の置換もしくは無置換のアリールアゾ基、炭素数3から30の置換もしくは無置換のヘテロ環アゾ基、例えば、フェニルアゾ、4−メトキシフェニルアゾ、4−ピバロイルアミノフェニルアゾ、2−ヒドロキシ−4−プロパノイルフェニルアゾ)、アシルオキシ基(好ましくはホルミルオキシ基、炭素数2から30(好ましくは2から12)の置換もしくは無置換のアルキルカルボニルオキシ基、炭素数7から30(好ましくは7から18)の置換もしくは無置換のアリールカルボニルオキシ基、例えば、アセトキシ)、カルバモイルオキシ基(好ましくは、炭素数1から30(好ましくは1から12)の置換もしくは無置換のカルバモイルオキシ基、例えば、N−メチルカルバモイルオキシ、N−フェニルカルバモイルオキシ)、シリルオキシ基(好ましくは、炭素数3から20(好ましくは3から12)のシリルオキシ基、例えば、トリメチルシリルオキシ、ジブチルメチルシリルオキシ)、アリールオキシカルボニルアミノ基(好ましくは炭素数7から30(好ましくは7から18)の置換もしくは無置換のアリールオキシカルボニルアミノ基、例えば、フェノキシカルボニルアミノ)、イミド基(例えば、N−スクシンイミド、N−フタルイミド)、ヘテロ環チオ基(好ましくは炭素数2から30(好ましくは2から12)の置換もしくは無置換のヘテロ環チオ基、例えば、2−ベンゾチアゾリルチオ、2,4−ジ−フェノキシ−1,3,5−トリアゾール−6−チオ、2−ピリジルチオ)、スルフィニル基(好ましくは、炭素数1から30(好ましくは1から12)の置換または無置換のアルキルスルフィニル基、6から30(好ましくは6から18)の置換または無置換のアリールスルフィニル基、例えば、3−フェノキシプロピルスルフィニル)、ホスホニル基(例えば、フェノキシホスホニル、オクチルオキシホスホニル、フェニルホスホニル)、アリールオキシカルボニル基(好ましくは、炭素数7から30(好ましくは7から18)の置換もしくは無置換のアリールオキシカルボニル基、例えば、フェノキシカルボニル)、アシル基(好ましくはホルミル基、炭素数2から30(好ましくは2から12)の置換または無置換のアルキルカルボニル基、炭素数7から30(好ましくは7から18)の置換もしくは無置換のアリールカルボニル基、炭素数4から30(好ましくは4から12)の置換もしくは無置換の炭素原子でカルボニル基と結合しているヘテロ環カルボニル基、例えば、アセチル、3−フェニルプロパノイル、ベンゾイル)、イオン性親水性基(例えば、カルボキシル基、ホスホノ基、スルホ基、および4級アンモニウム基)、その他シアノ基、ヒドロキシル基、ニトロ基、アミノ基等が挙げられる。
前記一般式(II)で表される化合物G〜化合物Lのa1が示す置換基としては、スル
フィニル基、スルホニル基、スルファモイル基、アシル基、カルバモイル基のいずれかを表すが、これらの基は、さらにイオン性親水性基などの置換基および/またはイオン性親水性基を置換基とするアルキル基、アリール基を有していてもよい。
カルボキシル基、ホスホノ基、スルホ基は塩の状態であってもよく、塩を形成する対イオンの例には、アルカリ金属イオン(例、リチウムイオン、ナトリウムイオン、カリウムイオン)および有機カチオン(例、テトラメチルグアニジウムイオン)が含まれる。
、Zn、Pd、Cd、Mg等を挙げることができ、これらの中でもFe、Ni、Cu、Znが好ましく、更に好ましくはNi、Cu、Znである。塩の状態として好ましいものは塩化物(例えば、塩化銅)、酢酸塩、アコ錯体が好ましく、特に塩化物、酢酸塩が最も好ましい。使用量としては、上記一般式(I)に示される化合物A〜化合物Fの全使用量に対して、0.01〜10倍当量が好ましく、更に0.05〜5倍当量が好ましく、特に好ましい量は、0.1〜3倍当量である。
げられる。
これらは1種もしくは互いに影響しない組み合わせであれば2種以上を適当に混合していて用いても良い。溶媒の使用量は上記一般式(I)で示される化合物A〜化合物Fの全使用量の1〜100質量倍、好ましくは1〜20質量倍であり、更に好ましくは1〜5質量倍である。
化合物の中から選ばれる少なくとも一種であり、もしくは互いに影響しない組み合わせであれば前項で説明したヒドロキシル基を有する有機溶媒や極性溶剤を適当に混合した溶媒である。式中s、tはそれぞれ独立に正の整数を示すが、好ましくはs、tはそれぞれ1〜10であり、より好ましくは1〜5である。Xは水素原子またはメチル基を表す。より好ましい例としてエチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、エチレングリコールとジエチレングリコールの1:2(v/v)の混合溶媒、プロピレングリコールとトリエチレングリコールの3:1(v/v)、メタノールとトリエチレングリコールの1:5(v/v)の混合溶媒が挙げられる。溶媒の使用量は上記一般式(I)で示される化合物A〜化合物Fの全使用量の1〜100質量倍、好ましくは1〜20質量倍であり、更に好ましくは1〜5質量倍である。
(イ)本発明で使用する酸としては、特に制限されるものではないが、25℃における水溶液中の酸または共役酸の解離指数pKaが7.0以下のものであれば有機化合物および無機化合物のいずれでも好ましい。中でもpKa0.0〜7.0の酸である有機酸が好ましく、カルボキシル基を有する有機酸が最も好ましい。有機酸の中でも、脂肪族系一塩基性有機酸が好ましくギ酸、酢酸、プロピオン酸が最も好ましい。
(ロ)塩基としてはアルカリ金属からなる無機塩基あるいは有機塩基を使用することができ、無機塩基としては、例えば炭酸リチウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウム、水酸化リチウム、水酸化カリウム等の無機塩基を、有機塩基としては、前記一般式(IV)で表される化合物の中から選ばれる少なくとも一種であることが好ましく、特に好ましい例は、エタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミンである。他に酢酸リチウム、酢酸カリウム、シュウ酸ナトリウム、エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム塩等の有機酸塩を使用することもできる。
(ハ)反応条件としては、反応温度30〜220℃、好ましくは40〜200℃、特に好ましくは50〜180℃である。
(ニ)一般式(I)で表される化合物A〜化合物Fの置換基aとしては、特にアリール基、ヘテロ環基、ウレイド基、スルホニル基、スルフィニル基、スルホンアミド基、アシル基、カルバモイル基、スルファモイル基およびアルコキシカルボニル基またはイオン性親水性基が好ましい。特にヘテロ環基、スルフィニル基、スルホニル基、スルファモイル基、アシル基、カルバモイル基、およびアルコキシカルボニル基が好ましい。その中でも特に好ましいのはスルホニル基である。これらの基は、さらにイオン性親水性基などの置換基および/またはイオン性親水性基を置換基とするアルキル基、アリール基を有しているのが好ましく、特にイオン性親水性基で置換したアルキル基、アリール基が好ましく、その中でもイオン性親水性基で置換したアルキル基が好ましい。
(ホ)一般式(I)で表される化合物A〜化合物Fの置換基bとしては、ハロゲノ基、シアノ基、ヒドロキシル基、ニトロ基、イオン性親水性基が好ましい。特にハロゲノ基、シ
アノ基、イオン性親水性基が好ましい。
(ヘ)一般式(I)中、mとnは1≦m≦4、0≦n≦3、1≦m+n≦4を満たす整数を表す。その中でも1≦m≦2、0≦n≦1の関係を満たすものが好ましく、特にm=1または2、n=0が最も好ましい。
(ト)導入可能な金属または金属酸化物としては、VO、TiO、Mn、Fe、Co、Ni、Cu、Zn、Pd、Cd、Mg等を挙げることができ、これらの中でもNi、Cu、Znが好ましい。また、塩の状
態として特に好ましいものは塩化物(例えば、塩化銅)、酢酸塩である。使用量としては、上記一般式(I)に示される化合物A〜化合物Fの全使用量に対して、0.1〜3倍当量が特に好ましい。
(チ)溶媒として最も好ましくは、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、エチレングリコールとジエチレングリコールが1:2(v/v)の混合溶媒、プロピレングリコールとトリエチレングリコールが4:1(v/v)の混合溶媒であり、使用量として特に好ましい量は上記一般式(I)で示される化合物A〜化合物Fの全使用量の1〜5質量倍である。
(リ)反応時間としては4時間未満が特に好ましい。
(ヌ)前記一般式(I)で表される本発明の化合物A〜化合物Fの中でも、下記一般式(II)で表される化合物G〜化合物Lが好ましい。一般式(II)において好ましいa1はス
ルフィニル基、スルホニル基、スルファモイル基、アシル基、カルバモイル基のいずれかを表す。m1は1または2を表す。
化合物P 29.48g 酢酸 2.6mLをエチレングリコール35mLに懸濁させ
た。内温50℃に昇温後、酢酸リチウム 6.04g、塩化銅 3.24gを添加し内温を70℃まで加温した。5時間攪拌後、内温90℃まで昇温し、濃塩酸 19.7mLを滴下した。続いて、塩化リチウム 4.49gを加え、イソプロパノールを210mL滴下し晶析した。30℃に冷却後、混合物を吸引ろ過し、イソプロパノールでかけ洗いを行った。乾燥した粗結晶28.77gをイオン交換水115mLに溶解後、50℃で2.5N−LiOHaq.をpH10.5になるまで添加した。90℃で30分攪拌後、イソプロパノール330mLを滴下して晶析した。混合物を吸引ろ過し、固体をイソプロパノー
ルでかけ洗いを行った。収量 27.33 g 収率 85.5 %。同定は以下の方法で行った。質量分析法:FAB−MS(NEGA 1343)、元素分析(実測値C, 36.69; H, 3.27; N, 7.79;計算値C44H36CuLi4N8O20S4・5H2OとしてC, 36.83; H, 3.23; N, 7.81)、溶液吸収:λmax=628.9nm,ε67500(H2O)。
化合物P 30.52g 、化合物Q 11.83g、酢酸 3.6mLをエチレングリコール100mLに110℃で溶解させた。50℃に冷却後、酢酸リチウム 8.34
g、塩化銅 4.47gを添加し内温を70℃まで加温した。3時間攪拌後、内温90℃まで昇温し、濃塩酸 27.8mLを滴下した。続いて、塩化リチウム 6.20gを加え、イソプロパノールを300mL滴下し晶析した。30℃に冷却後、混合物を吸引ろ過し、イソプロパノールでかけ洗いを行った。乾燥した粗結晶35.29gをイオン交換水140mLに溶解後、50℃で2.5N−LiOHaq.をpH10.5になるまで添加した。90℃で30分攪拌後、イソプロパノール400mLを滴下して晶析した。混合物を吸引ろ過し、固体をイソプロパノールでかけ洗いを行った。収量 33.75 g 収率 76.5 %。同定は以下の方法で行った。質量分析法:FAB−MS(NEGA 1395)、元素分析(実測値C, 39.02; H, 3.40; N, 8.72;計算値C47H44CuLi3N9O20S8・3H2OとしてC, 38.94; H, 3.48; N, 8.69)、溶液吸収:λmax=624.7nm,ε56900(H2
O)。
化合物R 13.93g 、酢酸 1.0mLをエチレングリコール28mLに懸濁さ
せた。50℃に昇温後、酢酸リチウム 2.21g、塩化銅 1.19gを添加し内温を70℃まで加温した。3時間攪拌後、内温90℃まで昇温し、イソプロパノールを100mL滴下し晶析した。30℃に冷却後、混合物を吸引ろ過し、イソプロパノールでかけ洗いを行った。乾燥した粗結晶10.53gをメタノール140mLに溶解後、イソプロパノール400mLを滴下して晶析した。混合物を吸引ろ過し、固体をイソプロパノールでかけ洗いを行った。収量
10.02 g 収率 88.2 %。同定は以下の方法で行った。質量分析法:FAB−MS(NEGA 1715)、元素分析(実測値C, 47.28; H, 5.48; N, 9.70;計算値C68H92CuN12O20S8・1H2OとしてC, 47.06; H, 5.46; N, 9.68)、溶液吸収:λmax=598.3nm,ε36800(酢酸エチル)。
合成例2のエチレングリコール、その使用量および反応温度を表1のように変更した以外は合成例2に従って操作を行った。
[比較例]
化合物P 29.48gをエチレングリコール35mLに懸濁させ、内温120℃まで
加熱した。そこに塩化銅 3.24gを添加し2時間攪拌した。内温80℃まで冷却後、濃塩酸 19.7mLを滴下した。続いて、塩化リチウム 4.49gを加え、イソプロパノールを210mL滴下し晶析した。30℃に冷却後、混合物を吸引ろ過し、イソプロパノールでかけ洗いを行った。乾燥した粗結晶 17.58gをイオン交換水115mLに溶解後、50℃で2.5N−LiOHaq.をpH10.5になるまで添加した。90℃で30分攪拌後、イソプロパノール330mLを滴下して晶析した。混合物を吸引ろ過し、固体をイソプロパノールでかけ洗いを行った。収量 14.95g 収率 46.8
%。同定は以下の方法で行った。質量分析法:FAB−MS(NEGA 1344)、元素分析(実測値C, 37.11; H, 3.14; N, 7.87;計算値C44H36CuLi4N8O20S8・4H2OとしてC, 37.30; H, 3.13; N, 7.91)。
化合物P 30.52g 、化合物Q 11.83gをエチレングリコール100mL
に110℃で溶解させた。50℃に冷却後塩化銅 4.47gを添加し内温を70℃まで加温した。3時間攪拌後、内温120℃まで昇温し2時間攪拌した。濃塩酸 27.8mLを滴下した。続いて、塩化リチウム 6.20gを加え、イソプロパノールを300mL滴下し晶析した。30℃に冷却後、混合物を吸引ろ過し、イソプロパノールでかけ洗いを行った。乾燥した粗結晶24.17gをイオン交換水140mLに溶解後、50℃で2.5N−LiOHaq.をpH10.5になるまで添加した。90℃で30分攪拌後、イソプロパノール400mLを滴下して晶析した。混合物を吸引ろ過し、固体をイソプロパノールでかけ洗いを行った。収量 21.84g 収率 49.5%。同定は以下の方法で行った。質量分析法:FAB−MS(NEGA 1395)、元素分析(実測値C, 37.80; H, 3.62; N, 8.53;計算値C47H44CuLi3N9O20S8・5H2OとしてC, 37.99; H, 3.66; N, 8.48)。
化合物P 29.48g 酢酸 2.6mLをエチレングリコール35mLに懸濁させ
た。内温50℃に昇温後、酢酸カルシウム 17.48g、塩化銅 3.24gを添加し内温を70℃まで加温した。5時間攪拌後、内温90℃まで昇温し、濃塩酸 19.7mLを滴下した。続いて、塩化リチウム 4.49gを加え、イソプロパノールを210mL滴下し晶析した。30℃に冷却後、混合物を吸引ろ過し、イソプロパノールでかけ洗いを行った。乾燥した粗結晶10.96gをイオン交換水115mLに溶解後、50℃で2.5N−LiOHaq.をpH10.5になるまで添加した。90℃で30分攪拌後、イソプロパノール330mLを滴下して晶析した。混合物を吸引ろ過し、固体をイソプロパノールでかけ洗いを行った。収量 9.08g 収率 28.4 %。同定は以下の方法で行った。質量分析法:FAB−MS(NEGA 1343)、元素分析実測値(C 35.84, H 2.99, N 7.55)、元素分析計算値(C44H36CuLi4N8O20S4・8H2OとしてC 35.93, H 3.43, N
7.62)。
化合物R 13.93gをエチレングリコール28mLに懸濁させた。50℃に昇温後
、塩化銅 1.19gを添加し内温を70℃まで加温した。DBU(ジアザビシクロウンデセン)を1mL添加し、3時間攪拌後、内温120℃まで昇温して2時間攪拌した。イソプロパノールを100mL滴下し晶析した。30℃に冷却後、混合物を吸引ろ過し、イソプロパノールでかけ洗いを行った。乾燥した粗結晶 8.20gをメタノール70mLに溶解後、イソプロパノール200mLを滴下して晶析した。混合物を吸引ろ過し、固体をイソプロパノールでかけ洗いを行った。収量 7.38g 収率 63.0%。同定は以下の方法で行った。質量分析法:FAB−MS(NEGA 1715)、元素分析(実測値C, 46.88; H, 5.49; N, 9.62;計算値C68H92CuN12O20S8・1H2OとしてC, 47.06; H, 5.46; N, 9.68)。
合成例2の酸と塩基を表1に示すように未使用に、またエチレングリコール、その使用量および反応温度を表1のように変更した以外は合成例2に従って操作を行った。
Claims (5)
- 前記有機塩基にトリエチルアミン、トリブチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、ピリジン、ジメチルアミノピリジン、エタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、オキシン、エチレンジアミン、トリエチレントリアミン、グリシン、イミノ酢酸、エチレンジアミン四酢酸から選ばれる少なくとも一種を用いることを特徴とする請求項2の金属フタロシアニン化合物の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003411390A JP4516742B2 (ja) | 2002-12-10 | 2003-12-10 | 金属フタロシアニン化合物の製造方法 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002358306 | 2002-12-10 | ||
JP2003271387 | 2003-07-07 | ||
JP2003411390A JP4516742B2 (ja) | 2002-12-10 | 2003-12-10 | 金属フタロシアニン化合物の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005041856A JP2005041856A (ja) | 2005-02-17 |
JP4516742B2 true JP4516742B2 (ja) | 2010-08-04 |
Family
ID=34279471
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003411390A Expired - Fee Related JP4516742B2 (ja) | 2002-12-10 | 2003-12-10 | 金属フタロシアニン化合物の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4516742B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2007037039A1 (en) | 2005-09-28 | 2007-04-05 | Fujifilm Corporation | Method of producing a metal phthalocyanine compound, and method of producing a phthalocyanine compound and an analogue thereof |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB2343187A (en) * | 1998-10-29 | 2000-05-03 | Nycomed Imaging As | Di- & octa-sulpho- phthalocyanine & naphthalocyanine dye derivatives for use in tissue demarcation, imaging & diagnosis of tumour cells & diseased lymph nodes |
JP2001064283A (ja) * | 1999-08-26 | 2001-03-13 | Mitsui Chemicals Inc | フタロシアニン化合物の製造方法 |
-
2003
- 2003-12-10 JP JP2003411390A patent/JP4516742B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB2343187A (en) * | 1998-10-29 | 2000-05-03 | Nycomed Imaging As | Di- & octa-sulpho- phthalocyanine & naphthalocyanine dye derivatives for use in tissue demarcation, imaging & diagnosis of tumour cells & diseased lymph nodes |
JP2001064283A (ja) * | 1999-08-26 | 2001-03-13 | Mitsui Chemicals Inc | フタロシアニン化合物の製造方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2005041856A (ja) | 2005-02-17 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP1940967B1 (en) | Method of producing a metal phthalocyanine compound, and method of producing a phthalocyanine compound and an analogue thereof | |
JP4512543B2 (ja) | 金属フタロシアニン化合物の製造方法 | |
EP2463345B1 (en) | Ink composition, recording method using the same and recorded material | |
JP4691318B2 (ja) | 水溶性フタロシアニン化合物の製造方法及びその合成中間体 | |
JP4516742B2 (ja) | 金属フタロシアニン化合物の製造方法 | |
EP1428859B1 (en) | Production process of metal phthalocyanine compound | |
JP5636928B2 (ja) | インク組成物、及び記録物 | |
JP5796033B2 (ja) | 金属フタロシアニン化合物の製造方法 | |
JP5212586B2 (ja) | インクジェット記録用シアンインク | |
JP4911282B2 (ja) | インクジェット記録用シアンインク | |
US20090226687A1 (en) | Phthalocyanine Inks and Their Use in Ink-Jet Printing | |
JP4625644B2 (ja) | フタロシアニン化合物及びその中間体の製造方法並びにその中間体化合物 | |
JP5760416B2 (ja) | インク組成物、インクジェット記録方法および記録物 | |
JP4175640B2 (ja) | フタロシアニン化合物、水性インク組成物及び着色体 | |
WO2021039472A1 (ja) | 着色組成物、インクジェット記録用インク、インクジェット記録方法、及びフタロシアニン化合物 | |
JP4595341B2 (ja) | インク組成物、インクジェット記録方法及び記録物 | |
US20060272546A1 (en) | Inks containing water-soluble perylene dyes and their use in ink-jet printing | |
US20090226674A1 (en) | Phthalocyanine Inks and their Use in Ink-Jet Printing | |
KR20050071508A (ko) | 에시드 레드 82 혼합물 | |
JP2001011076A (ja) | フタロシアニン化合物、水性インク組成物及び着色体 | |
JP2004083906A (ja) | 水溶性染料の製造方法 | |
JP2002275383A (ja) | フタロシアニン化合物、水性インク組成物及び着色体 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20060327 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20060525 |
|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712 Effective date: 20061124 |
|
RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20071108 |
|
RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20071115 |
|
RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20071122 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20091104 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20100209 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20100409 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20100427 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20100517 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130521 Year of fee payment: 3 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |