JP4514576B2 - 固体撮像装置 - Google Patents

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Description

本発明は、固体撮像装置に関し、特に、光電変換機能を有する受光部に光を集光するためのレンズを備えた固体撮像装置に関する。
従来、光電変換機能を有する受光部に光を集光するためのレンズを備えた固体撮像装置が知られている(たとえば、特許文献1参照)。
図27は、上記特許文献1に開示された受光部に光を集光するためのレンズを備えた従来の固体撮像装置の構造を示した断面図である。図27を参照して、従来の固体撮像装置102は、基板104を備えている。この基板104の表面には、入射された光を電荷信号に変換する光電変換機能を有する複数の受光部105が所定の間隔を隔てて形成されている。また、基板104上には、平坦な上面を有するパッシベーション層106が形成されている。このパッシベーション層106上には、受光部105に光を集光するための上に凸の形状の上面部107aを有する複数のレンズ107が所定の間隔を隔てて形成されている。このレンズ107は、レンズ中心107dが受光部105の中心に一致するように配置されている。また、隣接する2つのレンズ107間を埋め込むとともに、レンズ107の上面部107aを覆うように、平坦化層108が形成されている。また、平坦化層108の上には、カラーフィルタ層109が形成されている。このように、カラーフィルタ層109と基板104との間に配置されるレンズ107は、カラーフィルタ層109上に形成されるマイクロレンズと異なり、インナーレンズなどと呼ばれている。また、カラーフィルタ層109の上には、平坦化層110を介して複数のマイクロレンズ111が所定の間隔を隔てて形成されている。
特開平6−104414号公報
しかしながら、図27に示した従来の固体撮像装置102では、レンズ107の上面部107aの上に平坦化層108を介してカラーフィルタ層109が形成されているので、レンズ107の上面部107aとカラーフィルタ層109の下面との間の平坦化層108の厚みの分、固体撮像装置102の高さ方向の寸法が増大するという不都合がある。これにより、従来の基板104とカラーフィルタ層109との間にレンズ107が設けられた固体撮像装置では、小型化を図るのが困難であるという問題点があった。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、基板とカラーフィルタ層との間にレンズが設けられた構造において、小型化を図ることが可能な固体撮像装置を提供することである。
課題を解決するための手段および発明の効果
上記目的を達成するために、この発明の一の局面による固体撮像装置は、基板に形成された受光部と、基板上に形成されたカラーフィルタ層と、基板とカラーフィルタ層との間に形成され、受光部に光を集光するためのレンズとを備えている。また、レンズは、上に凸の形状の上面部を有するとともに、上面部の上端部がカラーフィルタ層の下面に実質的に接触する。
この一の局面による固体撮像装置では、上記のように、基板とカラーフィルタ層との間に受光部に光を集光するためのレンズを形成するとともに、レンズの上面部の上端部をカラーフィルタ層の下面に実質的に接触するように形成することによって、レンズの上面部の上端部とカラーフィルタ層の下面との間の距離を実質的に0にすることができるので、固体撮像装置の高さ方向の寸法を低減することができる。これにより、基板とカラーフィルタ層との間にレンズが設けられた固体撮像装置を小型化することができる。
上記一の局面による固体撮像装置において、好ましくは、レンズの上面部の上端部以外の領域を覆うように形成され、レンズの上面部の上端部と実質的に同じ高さを有する実質的に平坦な上面部を有する樹脂層をさらに備える。そして、カラーフィルタ層は、レンズの上面部の上端部と樹脂層の上面部との上に形成されている。このように構成すれば、カラーフィルタ層をレンズの上面部の上端部と樹脂層の上面部とからなる実質的に平坦な面上に形成することができるので、カラーフィルタ層を上に凸の形状の上面部を有するレンズの上に容易に形成することができる。
上記一の局面による固体撮像装置において、好ましくは、レンズの上面部の上端部は、カラーフィルタ層の下面に実質的に接触する実質的に平坦な上端面部を含む。このように構成すれば、カラーフィルタ層が形成されるレンズの上面部の上端部を含む面を、容易に平坦化することができるので、容易に、カラーフィルタ層を上に凸の形状の上面部を有するレンズの上に形成することができる。
上記一の局面による固体撮像装置において、好ましくは、レンズは、レンズ中心が受光部の中心に対して所定の距離ずらして配置されている。このように構成すれば、斜め方向からレンズに入射した光の焦点が受光部に合うようにレンズ中心と受光部の中心とのずれ量を調節することによって、斜め方向から入射した光を受光部に有効に集光することができる。これにより、複数の受光部によって基板に受光領域を形成する場合に、受光領域の中央部近傍に比べてより斜め方向からの光が入射される受光領域の端部近傍においても、レンズの受光部への集光効率を向上させることができるので、基板とカラーフィルタ層との間にレンズが設けられた固体撮像装置の感度特性を向上させることができる。
上記一の局面による固体撮像装置において、好ましくは、隣接する2つの受光部間の領域で、かつ、基板とレンズとの間の領域に形成された遮光部材をさらに備え、レンズの下端部は、遮光部材の上端部より上に配置されている。このように構成すれば、レンズを配置する横方向の位置が遮光部材によって制限されないので、容易に、レンズのレンズ中心を受光部の中心に対して所定の距離ずらして配置することができる。
上記遮光部材を含む構成において、好ましくは、遮光部材の上端部と同等以上の高さを有する実質的に平坦な上面を有する平坦化層をさらに備え、レンズは、平坦化層の上面上に形成されている。このように構成すれば、レンズを平坦化層の上面上の任意の位置に配置することができるので、容易に、レンズのレンズ中心を受光部の中心に対して所定の距離ずらして配置することができる。
上記平坦化層を含む構成において、好ましくは、平坦化層は、遮光部材を覆うように形成されている。このように構成すれば、遮光部材を覆うように平坦化層が形成された固体撮像装置において、容易に、レンズのレンズ中心を受光部の中心に対して所定の距離ずらして配置することができるので、感度特性を向上させることができる。
上記平坦化層を含む構成において、好ましくは、平坦化層は、遮光部材の側面および下面を覆うように形成され、遮光部材の上端部と平坦化層の上面とは実質的に同じ高さを有する。このように構成すれば、遮光部材全体を覆うように平坦化層を形成する場合に比べて、平坦化層の上面の高さを低減することができるので、固体撮像装置の高さ方向の寸法をより低減しながら、レンズのレンズ中心を受光部の中心に対して所定の距離ずらして配置することができる。これにより、固体撮像装置をより小型化しながら、固体撮像装置の感度特性を向上させることができる。
上記一の局面による固体撮像装置において、好ましくは、複数の受光部により基板に形成された受光領域をさらに備え、レンズは、複数の受光部の各々に対応するように複数設けられ、受光領域の端部近傍におけるレンズのレンズ中心と、対応する受光部の中心との間のずれ量は、受光領域の中央部近傍におけるレンズのレンズ中心と、対応する受光部の中心との間のずれ量に比べて大きい。このように構成すれば、受光領域の端部近傍において、受光領域の中央部近傍に比べてより斜め方向から入射される光を有効に受光部に集光することができるとともに、受光領域の中央部近傍においては垂直方向に近い光を受光部に集光することができる。これにより、受光領域の中央部近傍と受光領域の端部近傍との両方において、受光部への集光効率を向上させることができる。
上記一の局面による固体撮像装置において、好ましくは、複数の受光部により基板に形成された受光領域をさらに備え、レンズのレンズ中心と、対応する受光部の中心との間のずれ量は、受光領域の中央部近傍から複数の受光部が配置される方向に沿って受光領域の端部へ行くにしたがって徐々に大きくなるように構成されている。このように構成すれば、受光領域の中央部近傍から複数の受光部が配置される方向に沿って受光領域の端部近傍に行くにしたがって入射角が徐々に増大する光を、その入射角に応じて有効に受光部に集光することができる。これにより、受光領域の中央部近傍および端部近傍を含む受光領域の全領域に渡って、受光部への集光効率を向上させることができる。
この場合において、好ましくは、受光部と射出瞳との間の距離をLとし、受光部の上面の高さ位置から隣接する2つのレンズの境界部の高さ位置までの距離より大きく、受光部の上面の高さ位置からレンズのレンズ中心の高さ位置までの距離より小さい任意の距離をhとし、受光領域内の任意の受光部の中心と受光領域の中心との間の距離をaとした場合に、レンズのレンズ中心と、対応する受光部の中心との間のずれ量は、a×h/Lで表される式によって求められる。このように構成すれば、容易に、レンズにより、受光領域の中央部近傍から複数の受光部が配置される方向に沿って受光領域の端部近傍に行くにしたがって入射角が徐々に増大する光を、その入射角に応じて有効に受光部に集光することができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
(第1実施形態)
図1〜図6は、本発明の第1実施形態による固体撮像装置の構造を説明するための図である。まず、図1〜図6を参照して、本発明の第1実施形態による固体撮像装置60の構造について説明する。
本発明の第1実施形態による固体撮像装置60は、図1に示すように、2つの光学レンズ1aおよび1bと、開口絞り1cと、固体撮像素子2とを備えている。この固体撮像素子2と、2つの光学レンズ1aおよび1bと、開口絞り1cとは、それぞれ、所定の間隔を隔てて配置されている。また、光学レンズ1aおよび1bは、被写体からの反射光を集光するために設けられている。また、開口絞り1cは、光学レンズ1aおよび1b間に配置されている。これにより、開口絞り1cの開口部を介して光学レンズ1aから光学レンズ1bに光が入射するように構成されている。
また、固体撮像素子2は、インターライン型CCD(Charge Coupled Device)の構造を有している。具体的には、固体撮像素子2は、複数の画素3を含んでいる。また、固体撮像素子2の画素3では、図2に示すように、半導体基板4の表面の所定領域に、入射された光を電荷信号に変換する光電変換機能を有する受光部5が形成されている。なお、半導体基板4は、本発明の「基板」の一例である。また、受光部5は、それぞれ、約2μm〜約5μmの所定の間隔を隔てて、各画素3に対応して1つずつ配置されている。また、複数の受光部5により、図3に示すように、半導体基板4の表面に受光領域5aが形成されている。また、半導体基板4の表面上には、図2に示すように、絶縁膜6を介して、受光部5で得られた電荷信号を転送するための転送ゲート7が設けられている。この転送ゲート7は、ポリシリコンによって形成されている。また、絶縁膜8を介して、転送ゲート7の上方を覆うように、Alなどの金属からなる遮光部材9が形成されている。この遮光部材9は、隣接する2つの受光部5間の領域で、かつ、受光領域5a(図3参照)の上方の領域に設けられている。また、遮光部材9は、転送ゲート7に光が入射するのを防止する機能を有する。
ここで、第1実施形態では、遮光部材9および転送ゲート7を覆うように、平坦な上面10aを有するシリコン酸化膜からなる平坦化層10が形成されている。この平坦化層10の上面10aは、遮光部材9の上端部から約100nm〜約800nmの高さ位置に形成されている。また、平坦化層10の上面10a上には、受光部5に光を集光するためのSiNからなる複数のレンズ11が形成されている。このレンズ11は、上に凸の形状を有する上面部11aと、平坦化層10の上面10aに接触する平坦な下面部11bとを有する。また、レンズ11の上面部11aは、平坦化された上端面部11cを含んでいる。また、レンズ11は、レンズ中心11dにおいて約500nm〜約800nmの厚みを有するとともに、隣接する2つの凸形状の境界部11eにおいて約50nm〜約200nmの厚みを有している。また、レンズ11の境界部11eを埋め込むとともに、レンズ11の上面部11aの上端面部11c以外の領域を覆うように、アクリル樹脂からなる樹脂層12が形成されている。この樹脂層12は、レンズ11の上端面部11cと同じ高さ位置に平坦化された上面部12aを有している。そして、この樹脂層12の上面部12aとレンズ11の上端面部11cとからなる平坦な面上に約300nm〜約1000nmの厚みを有するカラーフィルタ層13が形成されている。これにより、レンズ11の上面部11aの上端面部11cは、カラーフィルタ層13の下面に接触されている。このように、第1実施形態では、カラーフィルタ層13と半導体基板4との間に、インナーレンズとしてのレンズ11が配置されている。なお、カラーフィルタ層13は、R(レッド)、G(グリーン)、B(ブルー)の3色の顔料をそれぞれ添加した感光性の樹脂材料によって形成されている。
また、第1実施形態では、図2に示すように、受光領域5a(図3参照)の中央部の画素3aでは、レンズ11のレンズ中心11dと対応する受光部5の中心とが一致するように配置されている。その一方、受光領域5a(図3参照)の端部近傍の画素3bでは、図4に示すように、レンズ11のレンズ中心11dが対応する受光部5の中心に対して所定の距離L1ずらして配置されている。また、レンズ11のレンズ中心11dと受光部5の中心との間のずれ量は、受光領域5a(図3参照)の中央部近傍から複数の受光部5が配置される方向に沿って受光領域5aの端部近傍へ行くにしたがって徐々に大きくなるように構成されている。したがって、受光領域5aの中央部と端部との中間部では、レンズ11のレンズ中心11dと受光部5の中心との間のずれ量は、受光領域5aの中央部におけるずれ量(0:図2参照)と、受光領域5aの端部近傍におけるずれ量(L1:図4参照)との中間のずれ量になるように設定されている。なお、受光領域5aのすべての領域において、レンズ11のレンズ中心11dと受光部5の中心との間のずれ量は、約500nm以下に設定されている。
また、第1実施形態では、各レンズ11のレンズ中心11dと、対応する受光部5の中心との間のずれ量d(図6参照)は、以下の式(1)を用いて設定されている。なお、以下の式(1)において、Lは受光部5と射出瞳20(図5参照)との間の距離であり、hは受光部5の上面の高さ位置から隣接する2つのレンズ11の境界部11eの高さ位置までの距離より大きく、受光部5の上面の高さ位置からレンズ11のレンズ中心11dの高さ位置までの距離より小さい任意の距離であり、aは受光領域5a内の任意の受光部5の中心と、受光領域5aの中心5bとの間の距離である。また、射出瞳20(図5参照)は、開口絞り1c(図1参照)より固体撮像素子2側に配置された光学レンズ1bによってできる開口絞り1cの像である。
d=a×h/L・・・(1)
また、第1実施形態では、複数のレンズ11は、連続した1つの層からなる。これにより、隣接するレンズ11間に隙間が形成されるのが抑制されるので、大きく斜め方向に傾いた入射光に対応して複数のレンズ11のレンズ中心11dを、対応する受光部5の中心に対して大きくずらして配置する場合にも、複数のレンズ11を所定の間隔(隙間)を隔てて不連続に配置する場合と異なり、隣接するレンズ11間の隙間の領域に起因して受光部5に集光されない入射光が生じるという不都合が発生するのを抑制することができる。
第1実施形態では、上記のように、半導体基板4とカラーフィルタ層13との間に形成されたレンズ11の上面部11aの上端面部11cをカラーフィルタ層13の下面に接触するように形成することによって、レンズ11の上面部11aの上端面部11cとカラーフィルタ層13の下面との間の距離を0にすることができるので、固体撮像素子2の高さ方向の寸法を低減することができる。これにより、半導体基板4とカラーフィルタ層13との間にレンズ11が設けられた固体撮像装置を小型化することができる。
また、第1実施形態では、樹脂層12の上面部12aを、レンズ11の上面部11aの上端面部11cと同じ高さ位置に平坦に形成するとともに、カラーフィルタ層13を、レンズ11の上面部11aの上端面部11cと樹脂層12の上面部12aとの上に形成することによって、カラーフィルタ層13をレンズ11の上面部11aの上端面部11cと樹脂層12の上面部12aとからなる平坦な面上に形成することができる。これにより、カラーフィルタ層13を上に凸の形状を有するレンズ11の上に容易に形成することができる。
また、第1実施形態では、上記のように、受光領域5aの端部近傍におけるレンズ11のレンズ中心11dと、対応する受光部5の中心との間のずれ量を、受光領域5aの中央部近傍におけるレンズ11のレンズ中心11dと、対応する受光部5の中心との間のずれ量に比べて大きくなるように構成することによって、図7に示すように、固体撮像素子2に対して斜め方向からの光が入射する場合にも、図8に示すように、斜め方向からレンズ11に入射した光の焦点を受光部5に合わせることができる。これにより、受光領域5aの端部近傍において、受光領域5aの中央部近傍に比べてより斜め方向から入射される光を有効に受光部5に集光することができるとともに、受光領域5aの中央部近傍においては、垂直方向に近い光を受光部5に集光することができる。これにより、受光領域5aの中央部近傍と受光領域5aの端部近傍との両方において、受光部5への集光効率を向上させることができるので、半導体基板4とカラーフィルタ層13との間にレンズ11が設けられた固体撮像装置60の感度特性を向上させることができる。なお、固体撮像素子2に対して斜め方向からの光が入射する場合に、レンズ11のレンズ中心11dを受光部5の中心に対してずらすことなく配置すると、図9に示すように、入射した光の焦点を受光部5に合わせることができないので、斜め方向から入射した光を受光部5に集光するのが困難である。
また、第1実施形態では、レンズ11のレンズ中心11dと、対応する受光部5の中心との間のずれ量を受光領域5aの中央部近傍から複数の受光部5が配置される方向に沿って受光領域5aの端部近傍へ行くにしたがって徐々に大きくなるように構成することによって、受光領域5aの中央部近傍から複数の受光部5が配置される方向に沿って受光領域5aの端部近傍へ行くにしたがって入射角が徐々に増大する光を、その入射角に応じて有効に受光部5に集光することができる。これにより、受光領域5aの中央部近傍および端部近傍を含む受光領域5aの全領域に渡って、受光部5への集光効率を向上させることができる。
図10〜図17は、本発明の第1実施形態による固体撮像素子の製造プロセスを説明するための図である。次に、図2〜図6および図10〜図17を参照して、本発明の第1実施形態による固体撮像素子2の製造プロセスについて説明する。
まず、図10に示すように、複数の受光部5からなる受光領域5a(図3参照)が形成された半導体基板4の表面上の所定領域に、絶縁膜6を介して、ポリシリコンからなる転送ゲート7を形成する。また、絶縁膜8を介して、転送ゲート7の上方を覆うようにAlなどの金属材料からなる遮光部材9を形成する。この後、遮光部材9を覆うように、シリコン酸化膜からなる平坦化層10を形成する。そして、平坦化層10の上面をCMP(Chemical Mechanical Polishing)法を用いて平坦化する。これにより、遮光部材9の上端部から約100nm〜約800nmの高さに平坦化層10の平坦化された上面10aを形成する。
次に、図11に示すように、CVD(Chemical Vapor Deposition)法を用いて、平坦化層10の上面10a上に約500nm〜約800nmの厚みを有するSiN膜11fを形成する。
次に、図12に示すように、リソグラフィ技術を用いて、SiN膜11f上の所定の領域にレジスト14を形成する。この際、受光領域5a(図3参照)の中央部では、図12に示すように、レジスト14の中心と受光部5の中心とが一致するようにレジスト14をパターニングする。その一方、受光領域5a(図3参照)の中央部近傍から端部近傍の領域(図示せず)では、受光領域5aの中央部近傍から複数の受光部5の配置される方向に沿って受光領域5aの端部近傍へ行くにしたがってレジスト14の中心と受光部5の中心との間のずれ量が徐々に大きくなるようにレジスト14をパターニングする。なお、レジスト14の中心と受光部5の中心との間のずれ量は、約500nm以下になるように設定する。この際、レジスト12の中心と受光部5の中心との間のずれ量は、上記した式(1)を用いて設定する。具体的には、まず、図13に示すように、レンズ中心11d(図6参照)と受光部5の中心とが一致した配列Aの領域を設定する。そして、設定した配列Aにおける各レンズ11の凸形状を所定の割合で縮小させてレンズ中心11dを受光部5の中心に対して内側にずれ量d(図6参照)だけずらすことにより、配列Bの領域を設定する。この際、配列Aの領域の中心を原点とした配列A中の所定のレンズ11のレンズ中心11dの座標を(x,y)とし、上記式(1)における距離L(図6参照)を12mmとし、距離h(図6参照)を3μmとする。この場合、上記式(1)により求めた、対応する配列B中のレンズ11のレンズ中心11dと受光部5の中心との間のずれ量dは、x軸方向では(−x×3/12000)のずれ量になるとともに、y軸方向では(−y×3/12000)のずれ量になる。これにより、配列Bの領域のレンズ11のレンズ中心11dの座標は、(x−x×3/12000,y−y×3/12000)と設定する。このため、原点の座標と、レジスト14の中心の座標(x−x×3/12000,y−y×3/12000)とを設定することにより、受光部5の中心に対してずれ量dを有するようにレンズ11を形成するためのレジスト14をパターニングすることができる。
たとえば、受光領域5a(図13参照)の対角長を約3950μmに設定する場合、受光領域5aの中心から最も離れた対角の位置では、中心から約1975μmの距離がある。したがって、この対角上におけるレンズ11(図6参照)のレンズ中心11dと受光部5の中心との間のずれ量dは、1975×3/12000=0.494μmと求められる。これにより、受光領域5aの対角長を約3950μmに設定する場合には、対角上のレンズ11のレンズ中心11dを約0.494μmだけ受光領域5aの中心側にずらすために、レンズ中心11dに対応するレジスト14(図12参照)の中心を約0.494μmだけ受光領域5a(図13参照)の中心側にずれるように形成する。
次に、ホットプレート上において約160℃、約2分間の熱処理を行うことによって、レジスト14の流動性を向上させる。これにより、レジスト14は、図14に示すように、表面張力により上に凸の形状に形成される。また、このとき、上に凸の形状を有する隣接する2つのレジスト14の間には、約0.2μmの間隔が設けられる。
次に、上に凸の形状のレジスト14とSiN膜11fとを同時にエッチングすることによって、図15に示すように、レジスト14の上に凸の形状を反映した上に凸の形状の上面部11aを有する複数のレンズ11を形成する。また、この複数のレンズ11は、連続した1つの層からなるように形成する。なお、この場合の具体的なエッチング条件としては、ガス:CFガス(約5sccm〜約25sccm)、Oガス(約5sccm〜約30sccm)およびArガス(約50sccm〜約150sccm)、RF電力:約500W〜約1000W、ガス圧力:約2.6Pa〜約10.7Paである。これにより、受光領域5a(図3参照)の中央部では、図15に示すように、レンズ11のレンズ中心11dと受光部5の中心とが一致するように構成されたレンズ11が形成される。その一方、受光領域5aの中央部近傍から端部近傍の領域(図示せず)では、受光領域5aの中央部近傍から複数の受光部5の配置される方向に沿って受光領域5aの端部近傍へ行くにしたがって、レンズ11のレンズ中心11dと受光部5の中心との間のずれ量が徐々に大きくなるように構成されたレンズ11が形成される。
次に、図16に示すように、スピンコート法を用いて、レンズ11の隣接する2つの凸形状の間の境界部11eを埋め込むとともに、レンズ11の上面部11aを覆うようにアクリル樹脂からなる樹脂層12を形成する。このスピンコート法による樹脂層12の形成は、レンズ11上にアクリル樹脂を塗布した後、固体撮像素子2を垂直方向の軸を中心に回転させてアクリル樹脂をレンズ11の全面に広げることにより行う。なお、この際の固体撮像素子2の回転数は、アクリル樹脂を平坦な基板上に塗布して回転させた場合に、基板上に約500nm〜約1500nmの厚みを有するアクリル樹脂の膜が形成される回転数に設定する。
次に、CMP法を用いて、レンズ11の一部が露出するまで樹脂層12の上面を研磨する。これにより、図17に示すように、共に平坦化されたレンズ11の上面部11aの上端面部11cと樹脂層12の上面部12aとが同じ高さ位置に形成される。この後、レンズ11の上面部11aの上端面部11cと樹脂層12の上面部12aとの上に約300nm〜約1000nmの厚みを有するカラーフィルタ層13を形成する。このカラーフィルタ層13は、RGBの3色の顔料がそれぞれ添加された感光性の樹脂材料を用いて、露光および現像を行うことによって形成する。このようにして、図2および図4に示した第1実施形態による固体撮像装置60の固体撮像素子2が形成される。
(第2実施形態)
図18は、本発明の第2実施形態による固体撮像素子の受光領域の中央部における画素部分の構造を示した断面図である。図19は、本発明の第2実施形態による固体撮像素子の受光領域の端部近傍における画素部分の構造を示した断面図である。この第2実施形態では、上記第1実施形態と異なり、フレームトランスファ型CCDの固体撮像素子に本発明を適用した例について説明する。
この第2実施形態による固体撮像素子22では、図18に示すように、半導体基板24の表面の所定領域に、入射された光を電荷信号に変換する光電変換機能を有する複数の受光部25が形成されている。なお、半導体基板24は、本発明の「基板」の一例である。また、複数の受光部25により、上記第1実施形態と同様、受光領域5a(図3参照)が形成されている。また、複数の受光部25は、それぞれ、約0.3μm〜約3μmの間隔を隔てて配置されている。また、受光部25が形成された半導体基板24上には、絶縁膜26を介して、ポリシリコンからなる転送ゲート27が形成されている。また、転送ゲート27を覆うように平坦化層28が形成されている。この平坦化層28は、良好な被覆性および光透過性を有するシリコン酸化膜によって形成されている。
ここで、第2実施形態では、Wなどからなる遮光部材29が、平坦化層28に形成された溝部28bを埋め込むように形成されている。これにより、遮光部材29の側面および底面は、平坦化層28で覆われている。また、遮光部材29の上端部と平坦化層28の上面とは同じ高さになるように形成されている。これにより、遮光部材29の上端部および平坦化層28の上面によって平坦面28aが形成されている。この平坦面28a上には、上記第1実施形態によるレンズ11(図2および図4参照)と同様の構造を有する複数のレンズ30が形成されている。この複数のレンズ30は、連続した1つの層からなる。また、レンズ30の上に凸の形状の上面部30aは、平坦化された上端面部30cを含んでいる。また、レンズ30の隣接する2つの凸形状の間の境界部30eを埋め込むとともに、レンズ30の上面部30aの上端面部30c以外の領域を覆うように、アクリル樹脂からなる樹脂層31が形成されている。この樹脂層31は、レンズ30の上端面部30cと同じ高さ位置に平坦化された上面部31aを有している。そして、樹脂層31の上面部31aとレンズ30の上端面部30cとからなる平坦な面上にカラーフィルタ層32が形成されている。これにより、レンズ30の上面部30aの上端面部30cは、カラーフィルタ層32の下面に接触されている。
また、第2実施形態では、図18に示すように、受光領域5a(図3参照)の中央部の画素23aでは、レンズ30のレンズ中心30dと対応する受光部25の中心とが一致するように配置されている。その一方、受光領域5a(図3参照)の端部近傍の画素23bでは、図19に示すように、レンズ30のレンズ中心30dが対応する受光部25の中心に対して所定の距離ずらして配置されている。また、レンズ30のレンズ中心30dと対応する受光部25の中心との間のずれ量は、受光領域5a(図3参照)の中央部近傍から複数の受光部25が配置される方向に沿って受光領域5a(図3参照)の端部近傍へ行くにしたがって徐々に大きくなるように構成されている。このずれ量は、上記式(1)によって求められたずれ量dになるように設定されている。また、受光領域5a(図3参照)の全ての領域において、レンズ30のレンズ中心30dと対応する受光部25の中心との間のずれ量は、約500nm以下になるように構成されている。なお、第2実施形態による固体撮像素子22の上記以外の構造は、上記した第1実施形態による固体撮像素子2と同様である。
第2実施形態では、上記のように、半導体基板24とカラーフィルタ層32との間に形成されたレンズ30の上面部30aの上端面部30cをカラーフィルタ層32の下面に接触するように形成することによって、レンズ30の上面部30aの上端面部30cとカラーフィルタ層32の下面との間の距離を0にすることができるので、固体撮像素子22の高さ方向の寸法を低減することができる。これにより、半導体基板24とカラーフィルタ層32との間にレンズ30が設けられた固体撮像装置を小型化することができる。
また、第2実施形態では、受光領域5aの端部近傍におけるレンズ30のレンズ中心30dと、対応する受光部25の中心との間のずれ量を、受光領域5aの中央部近傍におけるレンズ30のレンズ中心30dと、対応する受光部25の中心との間のずれ量に比べて大きくなるように構成することによって、受光領域5aの端部近傍において、受光領域5aの中央部近傍に比べてより斜め方向から入射される光を有効に受光部25に集光することができるとともに、受光領域5aの中央部近傍においては、垂直方向に近い光を受光部25に集光することができる。これにより、受光領域5aの中央部近傍と受光領域5aの端部近傍との両方において、受光部25への集光効率を向上させることができるので、半導体基板24とカラーフィルタ層32との間にレンズ30が設けられた固体撮像装置の感度特性を向上させることができる。
第2実施形態のこれ以外の効果は、上記した第1実施形態による効果と同様である。
図20〜図23は、本発明の第2実施形態による固体撮像素子の製造プロセスを説明するための断面図である。次に、図18〜図23を参照して、本発明の第2実施形態による固体撮像素子22の製造プロセスについて説明する。
まず、第2実施形態では、図20に示すように、複数の受光部25からなる受光領域5a(図3参照)が形成された半導体基板24の上面を覆うように、絶縁膜26およびポリシリコンからなる転送ゲート27をこの順で形成する。そして、転送ゲート27を覆うようにシリコン酸化膜からなる平坦化層28を形成した後、平坦化層28の上面をCMP法により平坦化する。そして、平坦化された平坦化層28の上面上の所定領域にレジスト33を形成する。
次に、図21に示すように、レジスト33をマスクとして、平坦化層28を所定の深さ分だけエッチングすることにより溝部28bを形成する。この後、平坦化層28上のレジスト33を除去する。
次に、図22に示すように、Wなどからなる金属層29aを平坦化層28の溝部28bを埋め込むとともに、平坦化層28の上面上に延びるように形成する。そして、金属層29aの余分な部分をCMP法を用いて研磨することにより、図23に示すように、Wなどからなる遮光部材29を形成するとともに、遮光部材29の上端部および平坦化層28の上面を同じ高さにする。これにより、遮光部材29の上端部および平坦化層28の上面によって構成された平坦面28aが形成される。この後、上記第1実施形態と同様の製造プロセスにより、図18および図19に示したように、平坦面28a上に、レンズ30、樹脂層31およびカラーフィルタ層32を形成する。このようにして、図18および図19に示した第2実施形態による固体撮像素子22が形成される。
(第3実施形態)
図24は、本発明の第3実施形態による固体撮像素子の受光領域の中央部における画素部分の構造を示した断面図である。図25は、本発明の第3実施形態による固体撮像素子の受光領域の端部近傍における画素部分の構造を示した断面図である。この第3実施形態では、上記第1実施形態と異なり、インターライン型CCDの固体撮像素子において、レンズの上に凸の形状の上面部に平坦な上端面部を形成しない場合について説明する。まず、図24および図25を参照して、本発明の第3実施形態による固体撮像素子42の構造について説明する。
この第3実施形態による固体撮像素子42では、図24に示すように、平坦化層10の上面10a上に受光部5に光を集光するための複数のレンズ51が形成されている。この複数のレンズ51は、連続した1つの層からなる。また、レンズ51は、上に凸の形状を有する上面部51aと、平坦化層10の上面10aに接触する平坦な下面部51bとを有する。なお、上面部51aの頂上部51gは、上記第1および第2実施形態と異なり、平坦面形状に形成されていない。また、レンズ51は、レンズ中心51dにおいて約500nm〜約800nmの厚みを有するとともに、隣接する2つの凸形状の境界部51eにおいて約50nm〜約200nmの厚みを有している。また、レンズ51の境界部51eを埋め込むとともに、レンズ51の上面部51aの頂上部51g以外の領域を覆うように、アクリル樹脂からなる樹脂層52が形成されている。この樹脂層52は、レンズ51の頂上部51gと同じ高さ位置に平坦化された上面部52aを有している。この樹脂層52の平坦な上面部52aとレンズ51の頂上部51gとによって平坦な面が構成されている。そして、この樹脂層52の上面部52aとレンズ51の頂上部51gとからなる平坦な面上に約300nm〜約1000nmの厚みを有するカラーフィルタ層53が形成されている。これにより、レンズ51の上面部51aの頂上部51gは、カラーフィルタ層53の下面に接触されている。このように、第3実施形態では、カラーフィルタ層53と半導体基板4との間に、レンズ51が配置されている。
また、第3実施形態では、図24に示すように、受光領域5a(図3参照)の中央部の画素43aでは、レンズ51のレンズ中心51dと対応する受光部5の中心とが一致するように配置されている。その一方、受光領域5a(図3参照)の端部近傍の画素43bでは、図25に示すように、レンズ51のレンズ中心51dが対応する受光部5の中心に対して所定の距離ずらして配置されている。また、レンズ51のレンズ中心51dと受光部5の中心との間のずれ量は、受光領域5a(図3参照)の中央部近傍から複数の受光部5が配置される方向に沿って受光領域5a(図3参照)の端部近傍へ行くにしたがって徐々に大きくなるように構成されている。なお、第3実施形態による固体撮像素子42の上記以外の構造は、上記した第1実施形態による固体撮像素子2と同様である。
第3実施形態では、上記のように、半導体基板4とカラーフィルタ層53との間に形成されたレンズ51の上面部51aの頂上部51gをカラーフィルタ層53の下面に接触するように形成することによって、レンズ51の上面部51aの頂上部51gとカラーフィルタ層53の下面との間の距離を0にすることができるので、固体撮像素子42の高さ方向の寸法を低減することができる。これにより、半導体基板4とカラーフィルタ層53との間にレンズ51が設けられた固体撮像装置を小型化することができる。
第3実施形態のこれ以外の効果は、上記した第1実施形態による効果と同様である。
図26は、本発明の第3実施形態による固体撮像素子の製造プロセスを説明するための断面図である。次に、図24〜図26を参照して、本発明の第3実施形態による固体撮像素子42の製造プロセスについて説明する。
まず、第3実施形態では、上記した第1実施形態の図10〜図15と同様の工程により、上に凸の形状の上面部51aを有する複数のレンズ51と、レンズ51の下方の部分とを形成する。この後、図26に示すように、スピンコート法を用いて、レンズ51の隣接する2つの凸形状の境界部51eを埋め込むとともに、レンズ51の上面部51aの頂上部51g以外の領域を覆うように、アクリル樹脂からなる樹脂層52を形成する。この際、スピンコート法の回転数を調節することにより、レンズ51の上面部51aの頂上部51gと同じ高さ位置に平坦化された樹脂層52の上面部52aを形成する。この後、レンズ51の上面部51aの頂上部51gと樹脂層52の上面部52aとの上に、約300nm〜約1000nmの厚みを有するカラーフィルタ層53を形成する。このようにして、図24および図25に示した第3実施形態による固体撮像素子42が形成される。
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
たとえば、上記第3実施形態では、インターライン型CCDの固体撮像素子において、レンズの上面部の頂上部をカラーフィルタ層の下面に接触させるように構成したが、本発明はこれに限らず、フレームトランスファ型CCDなどの他の形式の固体撮像素子において、レンズの上面部の頂上部をカラーフィルタ層の下面に接触させるように構成してもよい。
また、上記第3実施形態では、複数のレンズの上面部の頂上部が全てカラーフィルタ層の下面に接触するように構成した例について示したが、本発明はこれに限らず、複数のレンズの上面部の頂上部のうち、任意のレンズの上面部の頂上部のみがカラーフィルタ層の下面に接触するとともに、その他のレンズの上面部の頂上部がカラーフィルタ層の下面に接触しないように構成してもよい。
また、上記実施形態では、平坦化層または絶縁膜の上面をCMP法を用いて平坦化する例を示したが、本発明はこれに限らず、エッチングを行うことにより平坦化層または絶縁膜の上面を平坦化してもよい。
また、上記実施形態では、シリコン酸化膜からなる平坦化層または絶縁膜を形成したが、本発明はこれに限らず、シリコン窒化膜からなる平坦化層または絶縁膜を形成するようにしてもよい。
また、上記実施形態では、受光部に集光するためのレンズとしてカラーフィルタ層と半導体基板との間に形成されたレンズ(インナーレンズ)のみを設けたが、本発明はこれに限らず、カラーフィルタ層と半導体基板との間に形成されたレンズ(インナーレンズ)に加えて、さらに、カラーフィルタ層上に各受光部に対応した複数の凸部を有するマイクロレンズを設けてもよい。
また、上記実施形態では、アクリル樹脂を用いてレンズの上面部を覆うように樹脂層を形成したが、本発明はこれに限らず、アクリル樹脂以外の樹脂材料を用いてレンズの上面部を覆うように樹脂層を形成してもよい。
また、上記第1および第2実施形態では、CMP法を用いて樹脂層の上面を平坦化するとともに、レンズの上面部に平坦な上端面部を形成したが、本発明はこれに限らず、エッチングを行うことにより樹脂層の上面を平坦化するとともに、レンズの上面部に平坦な上端面部を形成するようにしてもよい。
また、上記実施形態では、CCDに本発明を適用した例について説明したが、本発明はこれに限らず、CMOSセンサなどの他の種類の固体撮像装置に本発明を適用してもよい。CMOSセンサなどの他の種類の固体撮像装置に本発明を適用した場合にも、固体撮像装置を小型化することができるなどの上記実施形態と同様の効果を得ることができる。
また、上記実施形態では、複数のレンズを連続した1つの層からなるように構成したが、本発明はこれに限らず、複数のレンズを連続した1つの層からなる部分と、それ以外の他の層からなる部分とを含むように構成してもよい。
また、上記第1実施形態では、遮光部材をAlを含む材料によって形成するとともに、第2実施形態では、遮光部材をWを含む材料によって形成したが、本発明はこれに限らず、遮光部材をAlまたはWのどちらを含む材料によって形成してもよい。
本発明の第1実施形態による固体撮像装置の全体構成を示した概略図である。 図1に示した第1実施形態による固体撮像装置の受光領域の中央部における画素部分の構造を示した断面図である。 図1に示した第1実施形態による固体撮像装置の受光領域の構造を説明するための概略図である。 図1に示した第1実施形態による固体撮像装置の受光領域の端部近傍における画素部分の構造を示した断面図である。 図1に示した第1実施形態による固体撮像装置における射出瞳の構成を示した模式図である。 図1に示した第1実施形態による固体撮像装置におけるレンズのずれ量について説明するための模式図である。 図1に示した第1実施形態による固体撮像装置に対する光の入射経路を示した模式図である。 図4に示した第1実施形態による固体撮像素子に対する光の入射経路を示した断面図である。 図4に示した第1実施形態による固体撮像素子の効果を説明するための比較例を示した断面図である。 本発明の第1実施形態による固体撮像素子の製造プロセスを説明するための断面図である。 本発明の第1実施形態による固体撮像素子の製造プロセスを説明するための断面図である。 本発明の第1実施形態による固体撮像素子の製造プロセスを説明するための断面図である。 本発明の第1実施形態による固体撮像装置において、レンズをずらして形成する際のプロセスを説明するための模式図である。 本発明の第1実施形態による固体撮像素子の製造プロセスを説明するための断面図である。 本発明の第1実施形態による固体撮像素子の製造プロセスを説明するための断面図である。 本発明の第1実施形態による固体撮像素子の製造プロセスを説明するための断面図である。 本発明の第1実施形態による固体撮像素子の製造プロセスを説明するための断面図である。 本発明の第2実施形態による固体撮像素子の受光領域の中央部における画素部分の構造を示した断面図である。 本発明の第2実施形態による固体撮像素子の受光領域の端部近傍における画素部分の構造を示した断面図である。 本発明の第2実施形態による固体撮像素子の製造プロセスを説明するための断面図である。 本発明の第2実施形態による固体撮像素子の製造プロセスを説明するための断面図である。 本発明の第2実施形態による固体撮像素子の製造プロセスを説明するための断面図である。 本発明の第2実施形態による固体撮像素子の製造プロセスを説明するための断面図である。 本発明の第3実施形態による固体撮像素子の受光領域の中央部における画素部分の構造を示した断面図である。 本発明の第3実施形態による固体撮像素子の受光領域の端部近傍における画素部分の構造を示した断面図である。 本発明の第3実施形態による固体撮像素子の製造プロセスを説明するための断面図である。 受光部に光を集光するためのレンズを備えた従来の固体撮像装置の構造を示した断面図である。
符号の説明
4、24 半導体基板(基板)
5、25 受光部
11、30、51 レンズ
11a、30a、51a 上面部
13、32、53 カラーフィルタ層

Claims (10)

  1. 基板に形成された受光部と、
    前記基板上に形成されたカラーフィルタ層と、
    前記基板と前記カラーフィルタ層との間に形成され、前記受光部に光を集光するための複数のレンズとを備え、
    前記レンズのそれぞれは、上に凸の形状の上面部を有するとともに、前記上面部の上端部が前記カラーフィルタ層の下面に実質的に接触し、且つ、下に実質的に平坦な形状の下端部を有するとともに、前記下端部が共通の平坦な下面部を構成し、
    前記レンズの上面部の上端部以外の領域を覆うように形成され、前記レンズの上面部の上端部と実質的に同じ高さを有する実質的に平坦な上面部を有する樹脂層をさらに備え、
    前記カラーフィルタ層は、前記レンズの上面部の上端部と前記樹脂層の上面部との上に形成されている、固体撮像装置。
  2. 前記レンズの上面部の上端部は、前記カラーフィルタ層の下面に実質的に接触する実質的に平坦な上端面部を含む、請求項1に記載の固体撮像装置。
  3. 前記レンズは、レンズ中心が前記受光部の中心に対して所定の距離ずらして配置されている、請求項1または2に記載の固体撮像装置。
  4. 隣接する2つの前記受光部間の領域で、かつ、前記基板と前記レンズとの間の領域に形成された遮光部材をさらに備え、
    前記レンズの下端部は、前記遮光部材の上端部より上に配置されている、請求項1〜3のいずれか1項に記載の固体撮像装置。
  5. 前記遮光部材の上端部と同等以上の高さを有する実質的に平坦な上面を有する平坦化層をさらに備え、
    前記レンズは、前記平坦化層の上面上に形成されている、請求項4に記載の固体撮像装置。
  6. 前記平坦化層は、前記遮光部材を覆うように形成されている、請求項5に記載の固体撮像装置。
  7. 前記平坦化層は、前記遮光部材の側面および下面を覆うように形成され、
    前記遮光部材の上端部と前記平坦化層の上面とは実質的に同じ高さを有する、請求項5に記載の固体撮像装置。
  8. 複数の前記受光部により前記基板に形成された受光領域をさらに備え、
    前記レンズは、前記複数の受光部の各々に対応するように複数設けられ、
    前記受光領域の端部近傍における前記レンズのレンズ中心と、対応する前記受光部の中心との間のずれ量は、前記受光領域の中央部近傍における前記レンズのレンズ中心と、対応する前記受光部の中心との間のずれ量に比べて大きい、請求項1〜7のいずれか1項に記載の固体撮像装置。
  9. 複数の前記受光部により前記基板に形成された受光領域をさらに備え、
    前記レンズのレンズ中心と、対応する前記受光部の中心との間のずれ量は、前記受光領域の中央部近傍から前記複数の受光部が配置される方向に沿って前記受光領域の端部へ行くにしたがって徐々に大きくなるように構成されている、請求項1〜8のいずれか1項に記載の固体撮像装置。
  10. 前記受光部と射出瞳との間の距離をLとし、前記受光部の上面の高さ位置から隣接する2つの前記レンズの境界部の高さ位置までの距離より大きく、前記受光部の上面の高さ位置から前記レンズのレンズ中心の高さ位置までの距離より小さい任意の距離をhとし、前記受光領域内の任意の前記受光部の中心と前記受光領域の中心との間の距離をaとした場合に、前記レンズのレンズ中心と、対応する前記受光部の中心との間のずれ量は、a×h/Lで表される式によって求められる、請求項9に記載の固体撮像装置。
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