JP2006060250A - 固体撮像装置とその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】斜光による混色を防止することができると共に、各画素間に存在する受光感度のばらつきを低減することが可能な固体撮像装置を提供する。
【解決手段】半導体基板と、半導体基板に設けた受光領域と、受光領域に設けた複数の受光素子と、複数の受光素子に対応して半導体基板上に設けられ受光素子が発生した電荷を読出す複数の電極と、電極を覆う遮光膜と、遮光膜の開口形状からなり受光素子に入射光を到達させる複数の開口部と、開口部および電極の上にあり開口部を挟んで互いに対向する反射壁と、反射壁および開口部の上に設けた複数のマイクロレンズとを有し、受光領域の周辺領域においてそれぞれ対応するマイクロレンズの中心と、開口部を挟んで互いに対向する反射壁の中心とは、受光領域の中心部に対し受光領域の中心方向にずらして配置され、反射壁のずらし量は、マイクロレンズのずらし量よりも小さいことを特徴とする。
【選択図】図2

Description

本発明は、固体撮像装置に関する発明であって、より特定的には、複数の受光素子がマトリクス状に形成された固体撮像装置に関する発明である。
CCDに代表される固体撮像装置において、その集光力を向上させるために、図10に示すような2つのマイクロレンズが形成されたものが存在する。以下に、図10を用いて、当該固体撮像装置について説明する。
図10に示す固体撮像装置は、半導体基板501、ゲート絶縁膜502、ゲート電極503、フォトダイオード504、電荷転送部505、層間絶縁膜507、遮光膜508、絶縁膜509、層内レンズ510、平坦化膜511、カラーフィルタ513およびオンチップマイクロレンズ514を備える。
半導体基板501には、フォトダイオード504および電荷転送部505が形成される。半導体基板501の表面は、ゲート絶縁膜502に覆われており、当該ゲート絶縁膜502の上には、ゲート電極503が形成される。当該ゲート電極503上には、層間絶縁膜507が形成され、さらに、当該ゲート絶縁膜502および層間絶縁膜507を覆うように、遮光膜508が形成される。
また、遮光膜508上には、絶縁膜509が形成されている。絶縁膜509上には、層内レンズ510および平坦化膜511が形成される。さらに、当該平坦化膜511上には、カラーフィルタ513が形成されている。当該カラーフィルタ513の上には、各フォトダイオード504に対応させて、オンチップマイクロレンズ514が形成される。
以上のように、図10に示す固体撮像装置では、最上層にオンチップマイクロレンズ514が設けられ、平坦化膜511中には層内レンズ510が設けられる。このように、各フォトダイオード504に対して2つのマイクロレンズが設置されることにより、フォトダイオード504への集光率をより向上させることが可能となる。
しかしながら、図10に示す固体撮像装置では、固体撮像装置に対して斜めに入射してきた光(以下、斜光と称す)が、隣の画素に入射してしまい、混色が発生するという問題があった。
そこで、斜光による混色を防止することができる固体撮像装置として、図11に示すものが存在する。図11は、当該固体撮像装置の断面構造を示した図である。
図11に示す固体撮像装置は、図10の固体撮像装置に対して、反射壁512aおよびbが、層内レンズ510の両隣に新たに設けられたものである。このように、反射壁512aおよびbが新たに設けられることにより、図11に示すように、斜光が当該反射壁512aおよびbで反射されるようになる。その結果、斜光は、フォトダイオード504に入射するようになる。これにより、固体撮像装置における混色の問題が解決される。さらに、本来、集光されていなかった斜光がフォトダイオード504に入射するようになるので、固体撮像装置の各画素の受光感度が向上する(特許文献1を参照)。
特開2001−77339号公報
しかしながら、図11に示す固体撮像装置では、固体撮像装置全体としての受光感度は向上するが、固体撮像装置に含まれる各画素の間に存在する受光感度のばらつきは、依然として存在するという問題がある。以下に、図面を参照しながら詳しく説明する。図12は、固体撮像装置が組み込まれた、光学レンズを有するカメラ装置における受光感度の分布を示したグラフである。なお、縦軸は、受光感度を示しており、横軸は、固体撮像装置の左右の位置を示している。
まず、固体撮像装置内の各画素に入射する光では、画素の位置と入射角との間において一定の傾向が存在する。具体的には、固体撮像装置の中心付近に位置する画素では、真上方向から入射してくる光(図11のαの光)の割合が、他の角度で入射してくる光の割合よりも高い。一方、固体撮像装置の右側の領域に位置する画素では、左斜め上方向から入射してくる光(図11のβの光)の割合が、他の方向から入射してくる光の割合よりも高い。また、固体撮像装置の左側の領域に位置する画素では、右斜め上方向から入射してくる光(図11のγの光)の割合が、他の方向から入射してくる光の割合よりも高い。
ここで、固体撮像装置に真上から入射してくる光は、オンチップマイクロレンズ514および層内レンズ510により集光されて、高効率でフォトダイオード504に入射する。一方、斜光は、反射壁512で反射したとしても、全てがフォトダイオード504に入射するわけではなく、その一部は、遮光膜508等の存在によりフォトダイオード504への入射が妨げられてしまう。すなわち、斜光がフォトダイオード504に入射する確率は、真上から入射してくる光がフォトダイオード504に入射する確率よりも低い。そのため、斜光の割合が高い右側の領域の画素や左側の領域の画素では、斜光が少ない中央部の画素よりも受光感度が低くなってしまう。具体的には、図12に示すように、固体撮像装置の右端および左端の画素では、受光感度が低くなり、固体撮像装置の中央付近の画素では、受光感度が高くなる。
それ故に、本発明の目的は、斜光による混色を防止することができると共に、各画素間に存在する受光感度のばらつきを低減することが可能な固体撮像装置を提供することである。
本発明は、半導体基板と、半導体基板に設けた受光領域と、受光領域に設けた複数の受光素子と、複数の受光素子に対応して半導体基板上に設けられ受光素子が発生した電荷を読出す複数の電極と、電極を覆う遮光膜と、遮光膜の開口形状からなり受光素子に入射光を到達させる複数の開口部と、開口部および電極の上にあり開口部を挟んで互いに対向する反射壁と、反射壁および開口部の上に設けた複数のマイクロレンズとを有し、受光領域の周辺領域においてそれぞれ対応するマイクロレンズの中心と、開口部を挟んで互いに対向する反射壁の中心とは、受光領域の中心部に対し受光領域の中心方向にずらして配置され、反射壁のずらし量は、マイクロレンズのずらし量よりも小さいことを特徴とする。
又は、本発明は、半導体基板と、半導体基板に設けた受光領域と、受光領域に設けた複数の受光素子と、複数の受光素子に対応して半導体基板上に設けられ受光素子が発生した電荷を読出す複数の電極と、電極を覆う遮光膜と、遮光膜の開口形状からなり受光素子に入射光を到達させる複数の開口部と、開口部および電極の上にあり開口部を挟んで互いに対向する反射壁と、反射壁の間及び開口部の上に設けた複数の第1マイクロレンズと、反射壁および開口部の上に設けた複数の第2マイクロレンズとを有し、受光領域の周辺領域においてそれぞれ対応する第1マイクロレンズの中心と、第2マイクロレンズの中心と、開口部を挟んで互いに対向する反射壁の中心とは、受光領域の中心部に対し受光領域の中心方向にずらして配置され、反射壁および第1マイクロレンズのずらし量は、第2マイクロレンズのずらし量よりも小さいことを特徴とする。
反射壁とマイクロレンズと第1のマイクロレンズと第2のマイクロレンズのそれぞれのずれ量は、受光領域の中心から離れるに従って大きくなることが望ましい。また、この反射壁は、鉛直方向の断面構造が上方から下方に向かって幅が狭くなる構造を有することが望ましい。さらに、複数の反射壁の上に形成されるカラーフィルタを設けてもよい。
また、反射壁は、金属であることが望ましい。また、反射壁は、反射壁の間に設けた絶縁膜よりも低い屈折率を有する物質であることが望ましい。この絶縁膜は、SOG樹脂膜、SiO2又はSiONのいずれかにより形成されていることが好ましい。
本発明の固体撮像装置は、CCD型固体撮像装置又はMOS型固体撮像装置であることが望ましい。
なお、本発明は、固体撮像装置のみならず、当該固体撮像装置の製造方法に対しても向けられている。
本発明に係る固体撮像装置は、反射壁が、受光領域の中心方向にずらされた状態で形成されるので、受光領域の中心部と、中心部以外の周辺領域との受光感度の差を小さくすることが可能となる。
また、本発明に係る固体撮像装置では、受光領域の中心からの距離が大きくなれば、反射壁のずれ量が大きくなる。ここで、受光領域の端の方にいくにしたがって、斜光の量の割合は多くなる。そのため、受光領域の中心からの距離に応じて、上記ずれ量を大きくすることにより、より効果的に受光領域の中心部とその周辺領域との受光感度の差をなくすことが可能となる。
また、反射壁が、上方から下方に向かって幅が小さくなる断面構造をとることにより、斜光をより下向きに反射させることが可能となる。その結果、受光素子に効率よく光を集めることが可能となる。
また、層内レンズが配置されることにより、受光素子に効率よく光を集めることができる。さらに、当該層内レンズの中心が、開口領域の中心に対して受光領域の中心方向ずらされていることにより、斜光をより効率よく受光素子に集めることが可能となる。
また、オンチップマイクロレンズが設けられることにより、受光素子に効率よく光を集めることが可能となる。さらに、当該オンチップマイクロレンズの中心が、開口領域の中心に対して受光領域の中心方向にずらされていることにより、斜光をより効率よく受光素子に集めることが可能となる。
また、本発明は、固体撮像装置のみならず、当該固体撮像装置の製造方法に対しても向けられており、当該固体撮像装置の製造方法により、本発明の固体撮像装置を製造することが可能となる。
以下に、本発明の一実施形態に係る固体撮像装置について、図面を参照しながら説明する。ここで、図1は、本実施形態に係る固体撮像装置の全体構成を示した図である。図2は、図1に示す固体撮像装置の受光領域の左端の画素、中心部の画素および右端の画素における、固体撮像装置の断面構造を示した図である。
本実施形態に係る固体撮像装置は、図1に示すように、受光部1、垂直CCDシフトレジスタ2および水平CCDシフトレジスタ3を備える。
受光部1は、フォトダイオード等の受光素子を含んでおり、図1に示すように、長方形の受光領域において等間隔にマトリクス状に配置される。そして、当該受光部1は、外部から入射してくる光の強度に応じた電荷量の信号電荷を発生する。垂直CCDシフトレジスタ2は、複数の受光素子1のそれぞれの列の間に縦方向に配置され、各受光部1が発生した信号電荷を図1の垂直方向に転送する。水平CCDシフトレジスタ3は、垂直CCDシフトレジスタ1から転送されてきた信号電荷を図1の水平方向に転送して、固体撮像装置外へと転送する。なお、図1中の(1)〜(3)は、受光領域の右端、中央および左端の画素の拡大図である。
次に、図1の(1)〜(3)の拡大図における断面構造について、図2を用いて説明する。図2(a)は、図1の(1)の部分の断面構造を示している。図2(b)は、図1の(2)の部分の断面構造を示している。図2(c)は、図1の(3)の部分の断面構造を示している。図2に示すように、本実施形態に係る固体撮像装置の画素は、半導体基板51、ゲート絶縁膜52、ゲート電極53、フォトダイオード54、電荷転送部55、層間絶縁膜57、遮光膜58、絶縁膜59、層内レンズ60、平坦化膜61、反射壁62、カラーフィルタ63およびオンチップマイクロレンズ64を備える。
半導体基板51には、複数のフォトダイオード54が等間隔にマトリクス状に形成される。なお、当該フォトダイオード54は、図2の上方から入射してくる光の強度に応じた電荷量を有する信号電荷を発生する。さらに、フォトダイオード54の左隣には、当該フォトダイオード54に離間した状態で、電荷転送部55が形成される。当該電荷転送部55は、図1の水平CCDシフトレジスタ3の一部を構成する。
半導体基板51上には、シリコン酸化膜のゲート絶縁膜52が形成される。また、当該ゲート絶縁膜52上であって、電荷転送部55の真上には、ポリシリコンのゲート電極53が形成される。当該ゲート電極53は、フォトダイオード54が発生した信号電荷を読み出して、電荷転送部55へと出力する。また、ゲート電極53を覆うように、シリコン酸化膜の層間絶縁膜57が形成される。さらに、層間絶縁膜57を覆うように、遮光膜58が形成される。当該遮光膜58は、ゲート電極53に光が入射することを防止するための膜であり、例えば、W(タングステン)により形成される。なお、遮光膜58の一部には、開口部65が形成される。これは、フォトダイオード54に光を入射させるために形成されるものであり、各フォトダイオード54の真上にマトリクス状に等間隔に形成される。
また、遮光膜58および開口部65上には、絶縁膜59が形成される。当該絶縁膜59は、光透過性を有し、例えば、CVD法により成膜されるBPSG膜により形成される。絶縁膜59上であって、開口部65の上の領域には、層内レンズ60が形成される。当該層内レンズ60は、上方から入射してくる光をフォトダイオード54に集光するためのレンズである。さらに、当該層内レンズ60および絶縁膜59上には、シリコン酸化膜の平坦化膜61が形成される。当該平坦化膜61は、光透過性を有し、層内レンズ60よりも小さな屈折率を有する。
また、平坦化膜61中および絶縁膜59中には、金属(例えばWおよびTi(チタン))の反射壁62が、半導体基板51を上方から見たときに格子状となるように形成される。当該反射壁62は、上方から入射してくる光の一部(具体的には、斜光)を、開口部65方向へと反射する役割を果たす。ここで、図1および図2を用いて、本実施形態の特徴部分である反射壁62の配置について詳しく説明する。
本実施形態に係る固体撮像装置の反射壁62は、開口部65を挟んで対向するもの同士の中点が、開口部65の中心に対して受光領域の中心方向にずれた状態となるように形成される。具体的には、受光領域の右端の画素では、図1の(1)および図2(a)のように、反射壁62が右方向にずれた状態となるように配置される。また、受光領域の左端の画素では、図1の(3)および図2(c)のように、反射壁62が左方向にずれた状態となるように配置される。なお、受光領域の中央の画素では、図1(2)および図2(b)のように、反射壁62と開口部65とのずれはない。また、受光領域の上端の画素では、反射壁62が下方向にずれた状態となるように配置され、受光領域の下端の画素では、反射壁62が上方向にずれた状態となるように配置される。
ここで、反射壁62のずれの大きさについて図3を用いて説明する。図3は、開口部65と反射壁62との位置関係を示した図である。なお、説明の簡略化のため、受光領域は、5×5のマトリクス構造としている。
図3に示すように、開口部65が等間隔にマトリクス上に遮光膜58に形成されている。さらに、当該遮光膜58の上の領域には、格子状に反射壁62が形成される。そして、開口部65を挟んで互いに対向する反射壁62同士の中点と、当該開口部65の中心とのずれ量は、受光領域の中心から離れるにしたがって大きくなっている。このように、画素の端にいくにつれて中心方向に反射壁62をずらして配置することにより、受光領域の中心から離れた位置において入射する光を効率的にフォトダイオード54に集めることができるようになる。以下に、図面を参照しながら詳しく説明する。図4(a)は、従来の固体撮像装置における受光領域の右端における画素の断面構造を示した図である。また、図4(b)は、本実施形態に係る固体撮像装置における受光領域の右端における画素の断面構造を示した図である。なお、説明の簡略化のため、層内レンズ60等については、省略してある。
まず、背景技術において説明したように、受光領域の右端の画素では、左斜め上から入射してくる光の割合が多くなる。そこで、従来の固体撮像装置では、図4(a)に示すように、固体撮像装置に入射してきた斜光を、反射膜512で開口部へと反射させていた。
しかしながら、図4(a)に示すように、反射膜512の高さには制限があるため、斜光を開口部の全体へと反射させることができない。具体的には、図4(a)に示すように、反射壁512において反射して開口部に入射する光は、当該反射壁512のL2の部分で反射した光だけである。
これに対して、本実施形態に係る固体撮像装置では、右端の画素では、反射壁62は、左方向にずらして配置される。そのため、図4(b)に示すように、図4(a)と同じ角度で入射してきた光に対して、従来よりも反射壁62の下の部分を用いて斜光を反射することができる。そのため、開口部に入射する斜光は、反射壁62のL1の部分で反射した光が入射する。ここで、図4(a)と(b)とを比較すると、L1>L2の関係が成立するので、開口部65に入射する光量は、従来の固体撮像装置に比べて増加する。これにより、固体撮像装置の受光領域の中心部以外における受光感度を高めることができ、固体撮像装置の受光領域の中心部とその周辺領域との受光感度の差を小さくすることが可能となる。また、本実施形態に係る固体撮像装置では、反射壁62の中心付近を用いて斜光を反射できるので、さまざまな角度で入射してきた斜光を開口部に効率よく集めることができるようになる。
以上のような構成を有する固体撮像装置について、以下にその製造方法について、図面を参照しながら説明する。図5〜7は、本実施形態に係る固体撮像装置を製造する各過程における当該固体撮像装置の断面構造を示した図である。
まず、半導体基板51上に、等間隔にマトリクス状となるようにフォトダイオード54を形成する。さらに、当該フォトダイオード54に対応するように、電荷転送部55をフォトダイオード54の隣に離間させて形成する。その後、半導体基板51上にシリコン酸化膜のゲート絶縁膜をCVD法により形成する。これにより、固体撮像装置は、図5(a)に示すような断面構造を有するようになる。
次に、ゲート絶縁膜52上であってかつ電荷転送部55の真上の領域に、ポリシリコンのゲート電極53を形成する。具体的には、CVD法によりポリシリコン膜を堆積後、所定領域のポリシリコン膜を選択的にドライエッチングにより除去することにより、当該ゲート電極53は形成される。ゲート電極53が形成されると、当該ゲート電極53を覆うように、シリコン酸化膜の層間絶縁膜57が形成される。なお、当該層間絶縁膜57は、CVD法による堆積とドライエッチングによる選択的除去とにより形成される。
層間絶縁膜57を形成すると、当該層間絶縁膜57を覆うように遮光膜58を形成する。具体的には、層間絶縁膜57およびゲート絶縁膜52を覆うようにWの薄膜をPVD法あるいはCVD法により形成する。その後、フォトダイオード54の上部に位置するWの薄膜をドライエッチングにより選択的に除去する。これにより、遮光膜58が形成されると共に、開口部65が形成され、固体撮像装置の断面構造は、図5(b)に示す構造をとるようになる。
次に、遮光膜58および開口部65上にBPSG膜をCVD法により堆積する。その後、加熱処理によりBPSG膜をリフローして、その表面を平坦化する。これにより、絶縁膜59が形成され、固体撮像装置は、図5(c)に示すような断面構造図を有するようになる。
絶縁膜59を形成すると、当該絶縁膜59上であって、開口部65の上の領域に対して、窒化シリコンの層内レンズ60を形成する。当該層内レンズ60は、開口部65の中心に対して、受光領域の中心方向にずれた位置に形成されることが望ましい。
さらに、当該層内レンズ60上には、シリコン酸化膜をCVD法により堆積する。この後、当該シリコン酸化膜の表面を、CMP法により平坦化することにより、平坦化膜61を形成する。これにより、固体撮像装置は、図5(d)に示す断面構造を有するようになる。
次に、平坦化膜61上に、各開口部65のそれぞれの間を仕切る格子状の開口領域をもつレジスト膜を形成する。ここで、レジスト膜の格子状の開口領域は、遮光膜58に形成された各開口部65を挟んで互いに対向するもの同士の中点が、各開口部65の中心に対して受光領域の中心方向にずれた状態となるように形成される。なお、遮光膜58の各開口部65を挟んで互いに対向するもの同士の中点と、各開口部65の中心とのずれ量は、受光領域の中心から離れるにしたがって大きくなる。
次に、CF系のガスを用いたドライエッチングを行って、当該保護マスクの開口領域下に存在する平坦化膜61および絶縁膜59を選択的に除去する。これにより、図6(e)に示すように、溝75が形成される。なお、当該溝75は、その幅が約1μm以下となるように形成される。
溝75を形成されると、図6(f)に示すようにPVD法により、Ti膜122を堆積する。その後、図6(g)に示すように、Ti膜122上にW膜121をCVD法により堆積する。Ti膜122およびW膜121の堆積を完了すると、溝75からはみだしたTi膜122およびW膜121をCMP法あるいはエッチバック法により除去する。これにより、図7(h)に示すように、反射壁62が形成される。
反射壁62の形成が完了すると、反射壁62および平坦化膜61上にカラーフィルタ63を形成する。具体的には、染色法やカラーレジスト塗布により、カラーコーディングに沿った3〜4層の膜を堆積する。最後に、当該カラーフィルタ63上にオンチップマイクロレンズ64を形成する。具体的には、熱溶融性透明樹脂やその上部のレジスト熱リフロー転写により、オンチップマイクロレンズ64を形成する。これにより、図7(i)に示すような構造を有する固体撮像装置が完成する。なお、オンチップマイクロレンズ64は、開口部65の中心に対して、受光領域の中心方向にずれた位置に形成されることが望ましい。
以上のように、本実施形態に係る固体撮像装置によれば、受光領域の中心部と、その周辺領域との間に発生する受光感度のばらつきを小さくすることができる。本実施形態に係る固体撮像装置では、反射壁の中心付近を用いて斜光を反射できるので、さまざまな角度で入射してきた斜光を開口部に効率よく集めることができるようになる。
なお、本実施形態に係る固体撮像装置では、反射壁のずれ量は、受光領域の中心から離れるにしたがって大きくなるものとしているが、当該反射壁のずれ量はこれに限らない。例えば、本発明に係る固体撮像装置は、受光領域の中心部から所定距離内に存在する反射壁については、ずれ量がなく、かつ受光領域の中心部から所定距離より離れた場所に存在する反射壁については、受光領域の中心からの距離に応じたずれ量があるものであってもよい。
また、本実施形態に係る固体撮像装置は、CCD型固体撮像装置として説明を行ってきたが、当該固体撮像装置は、MOS型固体撮像装置であってもよい。
また、本実施形態に係る固体撮像装置での反射壁の断面形状は、図2に示すように、長方形であるが、当該反射壁の断面形状は、これに限らない。例えば、図8に示すように、当該反射壁の断面形状は、その幅が上部から下部に行くにしたがって狭くなるような形状であってもよい。これにより、図8に示すように、より効率よく斜光を開口部に集めることが可能となる。さらに、反射壁の下部の幅が狭くなるので、図2に示す反射壁よりも幅が狭くなった分だけ、反射壁を左右に大きく移動させることが可能となる。その結果、固体撮像装置の設計自由度が大きくなる。
また、本実施形態では、反射壁の材質は、金属であるとしているが、当該反射壁の材質はこれに限らない。例えば、反射壁の材質は、当該反射膜の周辺に存在する膜の材質よりも低い屈折率を有するような材料であってもよい。これにより、反射膜において全反射が生じて、金属が反射膜として用いられた場合と同じ効果を得ることが可能となる。
また、本実施形態では、ゲート電極は、1層構造を取っているが、当該ゲート電極の構造は、これに限らない。例えば、ゲート電極は、ゲート絶縁膜上に、ポリシリコン、シリコン酸化膜、ポリシリコンと堆積されたような複数層構造であってもよい。
また、本実施形態では、層内レンズ上に形成される平坦化膜は、SOG等の樹脂系塗布、TEOS系SiO2/BPSGまたはバイアス高密度プラズマ法によるSiO2系CVD膜によって薄膜を堆積後、エッチバックまたはCMP法により平坦化処理が施されることで形成されてもよい。また、当該平坦化膜は、SiO2ではなく、SiONであってもよい。
また、本実施形態に係る固体撮像装置は、図9に示すように、反射壁および平坦化膜と、カラーフィルタとの間に素子平坦化膜70が設けられる構造であってもよい。
また、本実施形態に係る固体撮像装置では、図2に示すように、遮光膜58と反射壁62とが接触しているが、これらは、必ずしも接触している必要はない。
本発明に係る固体撮像装置は、斜光による混色を防止することができると共に、各画素間に存在する受光感度のばらつきを低減することが必要な、複数の受光素子がマトリクス上に形成された固体撮像装置等の用途にも適用できる。
本発明の固体撮像装置の全体構成を示した図 本発明の固体撮像装置の断面構造を示した図 本発明の固体撮像装置の開口部と反射膜との配置関係を示した図 本発明の固体撮像装置の効果を説明するために用いる図 本発明の固体撮像装置の製造時の断面構造を示した図 本発明の固体撮像装置の製造時の断面構造を示した図 本発明の固体撮像装置の製造時の断面構造を示した図 本発明の固体撮像装置のその他の構成例を示した図 本発明の固体撮像装置のその他の構成例を示した図 従来の固体撮像装置の断面構造を示した図 従来の固体撮像装置の断面構造を示した図 従来の固体撮像装置の受光感度の分布を示した図
符号の説明
1 受光部
2 垂直CCDシフトレジスタ
3 水平CCDシフトレジスタ
51 半導体基板
52 ゲート絶縁膜
53 ゲート電極
54 フォトダイオード
55 電荷転送部
57 層間絶縁膜
58 遮光膜
59 絶縁膜
60 層内レンズ
61 平坦化膜
62 反射壁
63 カラーフィルタ
64 オンチップマイクロレンズ
70 素子平坦化膜

Claims (14)

  1. 半導体基板と、前記半導体基板に設けた受光領域と、前記受光領域に設けた複数の受光素子と、複数の前記受光素子に対応して前記半導体基板上に設けられ前記受光素子が発生した電荷を読出す複数の電極と、前記電極を覆う遮光膜と、前記遮光膜の開口形状からなり前記受光素子に入射光を到達させる複数の開口部と、前記開口部および前記電極の上にあり前記開口部を挟んで互いに対向する反射壁と、前記反射壁および前記開口部の上に設けた複数のマイクロレンズとを有し、
    前記受光領域の周辺領域においてそれぞれ対応する前記マイクロレンズの中心と、前記開口部を挟んで互いに対向する前記反射壁の中心とは、前記受光領域の中心部に対し前記受光領域の中心方向にずらして配置され、
    前記反射壁のずらし量は、前記マイクロレンズのずらし量よりも小さいことを特徴とする、固体撮像装置。
  2. 半導体基板と、前記半導体基板に設けた受光領域と、前記受光領域に設けた複数の受光素子と、複数の前記受光素子に対応して前記半導体基板上に設けられ前記受光素子が発生した電荷を読出す複数の電極と、前記電極を覆う遮光膜と、前記遮光膜の開口形状からなり前記受光素子に入射光を到達させる複数の開口部と、前記開口部および前記電極の上にあり前記開口部を挟んで互いに対向する反射壁と、前記反射壁の間及び前記開口部の上に設けた複数の第1マイクロレンズと、前記反射壁および前記開口部の上に設けた複数の第2マイクロレンズとを有し、
    前記受光領域の周辺領域においてそれぞれ対応する前記第1マイクロレンズの中心と、前記第2マイクロレンズの中心と、前記開口部を挟んで互いに対向する前記反射壁の中心とは、前記受光領域の中心部に対し前記受光領域の中心方向にずらして配置され、
    前記反射壁および第1マイクロレンズのずらし量は、前記第2マイクロレンズのずらし量よりも小さいことを特徴とする、固体撮像装置。
  3. 前記反射壁と前記マイクロレンズと前記第1のマイクロレンズと前記第2のマイクロレンズのそれぞれのずれ量は、前記受光領域の中心から離れるに従って大きくなることを特徴とする、請求項1又は2に記載の固体撮像装置。
  4. 前記反射壁は、鉛直方向の断面構造が上方から下方に向かって幅が狭くなる構造を有することを特徴とする、請求項1又は2に記載の固体撮像装置。
  5. 複数の前記反射壁の上に形成されるカラーフィルタを設けたことを特徴とする、請求項1又は2に記載の固体撮像装置。
  6. 前記反射壁は、金属であることを特徴とする、請求項1又は2に記載の固体撮像装置。
  7. 前記反射壁は、前記反射壁の間の絶縁膜よりも低い屈折率を有する物質であることを特徴とする、請求項1又は2に記載の固体撮像装置。
  8. 前記絶縁膜は、SOG樹脂膜、SiO2又はSiONのいずれかにより形成されていることを特徴とする、請求項7に記載の固体撮像装置。
  9. 前記固体撮像装置は、CCD型固体撮像装置であることを特徴とする、請求項1又は2に記載の固体撮像装置。
  10. 前記固体撮像装置は、MOS型固体撮像装置であることを特徴とする、請求項1又は2に記載の固体撮像装置。
  11. 半導体基板に規定した受光領域に複数の受光素子を形成する工程と、
    前記半導体基板の上かつ前記受光素子の周りに複数の電極を形成する工程と、
    前記電極の上に遮光膜と形成すると共に開口部を形成する工程と、
    前記開口部上に絶縁膜を堆積する工程と、
    前記絶縁膜上に前記開口部を仕切る保護マスクを形成する工程と、
    前記保護マスクを用いて前記絶縁膜を除去して反射壁を形成する工程と、
    前記反射壁および前記開口部の上に複数のマイクロレンズを形成する工程とを備えたことを特徴とする、固体撮像装置の製造方法。
  12. 前記受光領域の周辺領域においてそれぞれ対応する前記マイクロレンズの中心と、前記開口部を挟んで互いに対向する前記反射壁の中心とは、前記受光領域の中心部に対し前記受光領域の中心方向にずらして配置され、
    前記反射壁のずらし量は、前記マイクロレンズのずらし量よりも小さいことを特徴とする、請求項11に記載の固体撮像装置の製造方法。
  13. 前記反射壁に光を反射する物質を埋めこみ形成する工程をさらに備え、
    第1の金属膜を前記反射壁に対してスパッタ法により堆積する工程と、
    第2の金属膜を前記第1の金属膜が形成された前記反射壁に対してCVD(Chemical Vapor Deposition)法により埋めこむ工程とを含むことを特徴とする、請求項11に記載の固体撮像装置の製造方法。
  14. 前記反射壁に光を反射する物質を埋めこむ形成する工程は、前記反射壁からはみ出した前記第1の金属膜および第2の金属膜をCMP(Chemical Mechanical Polishing)法により除去する工程をさらに含むことを特徴とする、請求項13に記載の固体撮像装置の製造方法。
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