JP2007042801A - 固体撮像装置の製造方法 - Google Patents

固体撮像装置の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2007042801A
JP2007042801A JP2005224317A JP2005224317A JP2007042801A JP 2007042801 A JP2007042801 A JP 2007042801A JP 2005224317 A JP2005224317 A JP 2005224317A JP 2005224317 A JP2005224317 A JP 2005224317A JP 2007042801 A JP2007042801 A JP 2007042801A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lens
interlayer insulating
insulating film
forming
resist pattern
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2005224317A
Other languages
English (en)
Inventor
Mototaka Ochi
元隆 越智
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP2005224317A priority Critical patent/JP2007042801A/ja
Publication of JP2007042801A publication Critical patent/JP2007042801A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Light Receiving Elements (AREA)
  • Solid State Image Pick-Up Elements (AREA)

Abstract

【課題】 画素が微細化され、かつ、画像感度、色シェーディング、感度シェーディングが良好な、画像特性の良い固体撮像装置を実現するための固体撮像装置の製造方法を提供する。
【解決手段】 層間絶縁膜10の表面のうち、ゲート電極6と、光電変換部3を保護する保護膜7とが重畳形成され、さらに、遮光膜9が形成されている部分には、面積が広く高さが高い凸部が現れる。層間絶縁膜10の表面を平坦化するために、まず、この凸部上に開口22を有するレジストパターン21を形成する。そして、レジストパターン21から露出した部分をドライエッチングして凸部の大きさを予め小さくしておいた後に、CMP法で層間絶縁膜10の表面を平坦化する。そして、平坦化後の層間絶縁膜10上に光路変更レンズを形成する。
【選択図】 図5

Description

本発明は、固体撮像装置の製造方法に関する発明であって、より特定的には、画素領域に光路変更レンズが設けられた固体撮像装置の製造方法に関する発明である。
CCDやMOS型イメージセンサーに代表される固体撮像装置の小型化、高解像度化に対する要請を満たすために、近年、画素の微細化が図られている。一方で、画素の微細化に伴う受光量の低下を抑制するために、例えば画素毎に集光レンズを設けるなど、受光量を高めるための工夫もなされている。以下に、図面を参照しながら、従来の一般的な固体撮像装置の構成について説明する。
図13(a),(b)は、固体撮像装置の受光領域に配置される、従来の単位画素部114の上面図、および、図13(a)のA−B線断面図の一例を示している。単位画素部114は、半導体基板101表面のウェル102内に、光電変換部103、ドレイン領域104および素子分離領域105を備え、また、半導体基板101上に、ゲート電極106、層間絶縁膜108、遮光膜109、カラーフィルタ112および集光レンズ113を備えている。ウェル102と光電変換部103とのPN接合によってフォトダイオードが構成されている。図13(a)に示すように、単位画素部114には、その他に、増幅トランジスタやリセットトランジスタなどのトランジスタ115も形成されている。この単位画素部114は、図14に示すチップ50の画素領域30にマトリクス状に配置される。また、画素領域30の周囲(周辺回路領域40)には、垂直シフトレジストや水平シフトレジスタなどの周辺回路が設けられる。パッド領域55には、電極パッドが設けられる。
集光レンズ113は、単位画素部114への入射光を可能な限り集光するように、可能な限り大きな径で設計される。また、光電変換部103は、集光レンズ113が集光した光を漏れなく受光できるように、その表面積ができるだけ広くなるように設計される。図13(a),(b)に示す構成の固体撮像装置では、このような配慮の下で設計した場合に、半導体基板1の表面に集光レンズ113の中心を投影した点と、画素の中心を投影した点m(以下、画素中心mと称す)と、受光領域の中心を投影した点p(以下、受光領域中心p)とを一致させることができる。
ところで、画素の微細化に対する要請を満たす方法の一例として、隣接する単位画素部114でドレイン領域104を共有化する試みがなされている(例えば、特許文献1参照)。図15(a),(b)に示す固体撮像装置では、隣接する2つの単位画素部114が一組(1セル)になって、2つの画素で1つのドレイン領域が共有されている。この固体撮像装置では、図13に示したドレイン領域104や素子分離領域105の数を減らした分、単位画素部114の表面積が小さくなっている。
ただし、図15(a),(b)に示す固体撮像装置の構成では、集光レンズ113の中心である画素中心mと受光領域中心pとを一致させるように設計できないために、図13(a),(b)に示した固体撮像装置に比べて光電変換部103での受光量が低下してしまう。また、図15(a),(b)に示す固体撮像装置の構成では、各部の形状誤差が受光量のバラツキとして現れ易いために、画像感度(画素領域30への入射光量に対する受光量)の低下、色シェーディング不良(色むら)、感度シェーディング不良(感度むら)などが問題になりやすい。
なお、図15(a),(b)に示す固体撮像装置において、集光レンズ113の光軸が受光領域中心pを通るよう集光レンズ113を設計した場合には、集光レンズ113の径が小さくなるため光電変換部103の受光量が低下してしまう。また、集光レンズ113を一定間隔で配置できないために、配置の煩雑さも問題になる。
特開平10−256520号公報
それ故に本発明は、画素が微細化され、かつ、画像感度、色シェーディング、感度シェーディングが良好な、画像特性の良い固体撮像装置を実現するための固体撮像装置の製造方法を提供することを目的とする。
半導体基板の画素領域にマトリクス状に配置されて、受光量に応じた電荷を蓄積する光電変換部と、列方向に隣り合う2つの前記光電変換部の間に配置されて、当該2つの光電変換部で共有されるドレイン領域とを備えた固体撮像装置の製造方法であって、半導体基板上に、光電変換部が蓄積する電荷をドレイン領域に転送するゲート電極を形成するゲート電極形成工程と、光電変換部とゲート電極とを覆う保護膜を形成する保護膜形成工程と、保護膜が形成された半導体基板上に、第1の層間絶縁膜を形成する第1の層間絶縁膜形成工程と、第1の層間絶縁膜を平坦化する第1の平坦化工程と、第1の層間絶縁膜上に、光電変換部が形成されている領域に開口を有する遮光膜を形成する遮光膜形成工程と、遮光膜が形成された第1の層間絶縁膜上に、第2の層間絶縁膜を形成する第2の層間絶縁膜形成工程と、第2の層間絶縁膜を平坦化する第2の平坦化工程と、第2の層間絶縁膜上に、光電変換部に光を導光するレンズを形成するレンズ形成工程とを備え、第2の平坦化工程は、第2の層間絶縁膜表面のうち、保護膜とドレイン領域とが重畳形成されている領域を露出するエッチング用レジストパターンを形成するエッチング用レジストパターン形成工程と、エッチング用レジストパターンから露出した第2の層間絶縁膜表面をエッチングして、第2の層間絶縁膜表面における凸部の少なくとも一部を除去する凸部除去工程と、
第2の層間絶縁膜表面を化学機械研磨する化学機械研磨工程とを含む。
エッチング用レジストパターン形成工程では、遮光膜の形成に用いられるマスクパターンの反転パターンを元に作製したレチクルを用いるようにすればよい。
レンズ形成工程は、第2の層間絶縁膜上に、レンズ材料層を形成するレンズ材料層形成工程と、レンズ材層上に、ドレイン領域を共有せずに列方向に隣り合う2画素に跨るレンズ形成用レジストパターンを形成するレンズ形成用レジストパターン形成工程と、レンズ形成用レジストパターンを溶融した後硬化することによって、レンズ形状レジストを形成するレンズ形状レジスト形成工程と、レンズ形状レジストをマスクにして、レンズ形状レジストとレンズ材層とをエッチングすることによって、レンズ材層からレンズを形成するエッチング工程とを含み、レンズ形成用レジストパターンの形成に用いるレチクルの開口パターンは、−45°、0°、45°および90°の傾きを有する直線で描画した八角形であることを特徴とする。
レンズは、画素領域の周囲にも形成することが望ましい。そのときに、画素領域の中心位置におけるレジストパターンの列方向の間隔が、画素領域内の周辺位置におけるレジストパターンの列方向の間隔よりも狭くすればよい。
本発明に係る固体撮像装置の製造方法では、表面にレンズが形成される第2の層間絶縁膜を形成後、化学機械研磨を施す前に、大きな凸部をエッチングして、表面の段差の高さを低減しておく。この工程を設けておくことによって、化学機械研磨後の第2の層間絶縁膜表面の平面度をより高くすることができるので、高精度のレンズを形成することが可能になる。よって、本発明に係る製造方法によれば、画像感度が高く、色シェーディング不良や感度シェーディング不良が抑制された、画像特性の良い固体撮像装置を製造することができる。
レンズ形状レジストは、その底面形状が楕円に近い形状であるほど、受光領域への集光率が高いレンズとなる。楕円に近い形状であり、また、−45°、0°、45°および90°の傾きを有する直線のみで描画できる八角形の開口を有するレチクルを用いれば、レチクル製造に要する時間および費用を抑制できる上に、平面形状が楕円形状になったレンズ形状レジスト、ひいてはこの形状のレンズを得ることができる。
レンズは、画素領域の周囲にも形成しておけば、画像領域にのみ形成した場合と比較して固体撮像装置のシェーディング特性をより良好にすることができる。ただし、画素領域と周辺回路領域とでは、半導体基板上に形成されている電極等の密集度や高さが異なるために、層間絶縁膜の厚みは、画素領域の中心から外側に向けてなだらかに変化し、薄くなっていく。よって、画素領域の中心部から外側に向けて、段階的に、または連続的に、レンズ形状レジストの間隔を狭くしておけば、画素領域のいずれの位置でもほぼ同じ底面形状のレンズを形成することができる。よって、光電変換部での受光率をより向上させることができる。
(第1の実施形態)
図1および図2は、MOS型固体撮像装置の画素領域に配置される単位画素部14の上面図、および、図1のA−B線断面図である。この固体撮像装置では、列方向に隣接する2つの単位画素部14(図1および図2では、単位画素部14−2と単位画素部14−3)が組になって、その間に形成されたドレイン領域4を共有している。
単位画素部14は、半導体基板1表面のウェル2内に、光電変換部3、ドレイン領域4および素子分離領域5を備え、また、半導体基板1上に、ゲート電極6、層間絶縁膜8、遮光膜9、層間絶縁膜10、光路変更レンズ11,カラーフィルタ12および集光レンズ13を備えている。また、この他に、図1に示すように増幅トランジスタやリセットトランジスタ等のトランジスタ15を備えている。
光電変換部3は、ウェル2とのPN接合によってフォトダイオードを構成しており、受光量に応じた電荷を蓄積する。光電変換部3に蓄積された電荷は、ゲート電極6に所定の電圧が印加されたときに、ドレイン領域4へと転送される。ドレイン領域4は、転送された電荷を一時的に蓄積して、蓄積した電荷量に応じた電圧信号を出力する。
画素領域30への入射光を可能な限り集光するために、集光レンズ13は、可能な限り大きな径で形成されることが望ましい。また、受光量向上のために、光電変換部3は、受光面積が可能な限り広くなるように形成されることが望ましい。この考慮の下で光電変換部3や集光レンズ13を設計した場合、半導体基板1の表面に集光レンズ13の中心を投影した点と画素中心mとは一致するが、画素中心mと受光領域中心pとは一致しない。
したがって、図2に示す固体撮像装置は、集光レンズ13が集光した光を受光領域へと導光する光路変換レンズ11を備えている。光路変更レンズ11は、ドレイン領域4を共有せずに列方向に隣り合う2つの単位画素部14(例えば、単位画素部14−1(14−3)と単位画素部14−2(14−4))上に一つづつ配置された、平面形状(底面形状)が楕円径状をしたレンズである。
このような光路変更レンズ11を設けておけば、光路変更レンズ11を設けていない場合と比較して、光電変換部3の受光量を向上させることができる。ただし、光路変更レンズ11は、所望の形状に形成されてこそ、その役割を十分に果たすことができる。そこで以下では、図3〜図10を用いて、より理想に近い形状に光路変更レンズ11を形成するための、固体撮像装置の製造方法の一例を説明する。なお、単位画素部14は、図14に示すチップ50の画素領域30にマトリクス状に配置される。図3〜図7、図9、図10には、画素領域30の一部と周辺回路領域40の一部とを示している。
まず、図3(a)に示す仕掛かり固体撮像装置の製造方法を簡単に説明する。ウェル2、光電変換部3、ドレイン領域4および素子分離領域5は、半導体基板1への不純物ドーピングおよび熱拡散によって形成する。なお、ウェルと2と、光電変換部3とは逆の導電型になるよう形成し、光電変換部3とドレイン領域4とは同じ導電型にする。そして、半導体基板1の表面を熱酸化することによってゲート絶縁膜を形成し、次いで、CVD法で、ポリシリコン薄膜を形成する。そして、ポリシリコン薄膜を選択的にドライエッチングして、ゲート電極6を形成する。なお、ここまでの工程で、周辺回路領域40のトランジスタ45も形成する。
次に、図3(b)に示すように、光電変換部3とゲート電極6とを覆うシリコン酸化膜の保護膜7を形成する。この保護膜7は、配線層などのシリサイド中の金属が光電変換部3に拡散することを防止するために設けられる。よって保護膜7は、画素領域30の一部にのみ形成し、周辺回路領域40には形成しない。
次に、図3(c)に示すように、CVD法でシリコン酸化膜の層間絶縁膜8を形成する。なお、この層間絶縁膜8は、図示していない配線層も含んでいる。形成直後の層間絶縁膜8の表面には、その下方に形成されたゲート電極6や保護膜7や配線等の表面形状が反映されて、凹凸が生じている。層間絶縁膜8表面を平坦化するために、層間絶縁膜8形成後には、一般的に化学機械研磨(CMP:Chemical Mechanical Polish)を行う。ただし、ゲート電極6と保護膜7とが重畳形成された部分の凸部の高さは高く、また、凸部一つ当たりの面積が大きいために、この部分は、CMP法による平坦化後にも完全に平坦にはならない。
次いで、図4(d)に示すように、層間絶縁膜8上に選択的に遮光膜9を形成する。より具体的には、層間絶縁膜8上に、PVD法あるいはCVD法により、タングステンや銅やアルミニウム等の金属薄膜を形成し、光電変換部3の上方に位置する部分をドライエッチングで除去することによって、遮光膜9を形成する。この遮光膜9の開口部分が受光領域となる。
次に、図4(e)に示すように、遮光膜9が形成された層間絶縁膜8上に、CVD法でシリコン酸化膜を堆積して、層間絶縁膜10を形成する。形成直後の層間絶縁膜10の表面には、その下方に形成されている電極等の凹凸が反映されて凹凸が生じており、特に、ゲート電極6、保護膜7、遮光膜9が重なって形成されて部分の凸部の高さは、その他の凸部と比較して際だって高く、また、一つ当たりの凸部の面積が大きくなっている。
前述したように、この層間絶縁膜10の平坦化度合いによって、層間絶縁膜10上に形成する光路変更レンズ11の形状が決まるので、層間絶縁膜10の表面は、できる限り平坦にしておく必要がある。そこで、本発明に係る固体撮像装置の製造方法では、従来から行っていたCMP法による平坦化の前に、局所的なエッチングを行うことにした。
より具体的には、まず、図5(f)に示すように、局所的に段差が高くなっている部分を露出する開口22を有するレジストパターン21を層間絶縁膜10上に形成する。このレジストパターン21は、一般的なフォトリソグラフィー法で形成すればよい。すなわち、遮光膜9が形成された層間絶縁膜8上にレジスト(感光性樹脂)を塗布し、レチクルを通して紫外線を照射して露光した後に、現像処理(エッチング)する。ここで用いるレチクルは、遮光膜9の形成に用いるレチクルの反転パターンを元に作製すればよい。
次に、図5(g)に示すように、レジストパターン21の開口22から露出した層間絶縁膜10を、表面における段差の度合いが小さくなるまでドライエッチングする。このエッチングでは、層間絶縁膜10表面を完全に平坦化してしまう必要はなく、その後のCMP法による研磨で平坦化できる程度にまで段差を低減できればよい。例えば、図5(g)に示す断面図で見たときに、層間絶縁膜10表面における凸部一つ当たりの断面積および底面積が小さいほど、CMP法による平坦化後の平面度を向上させることができる。よって、レジストパターン21の開口22の大きさは、これを実現できる大きさになっていればよい。
次いで、図6(h)に示すように、レジストパターン21を除去し、CPM法で層間絶縁膜10の表面を平坦化する。平坦化後の層間絶縁膜10を、図6(i)に示している。CMP法による平坦化の前に、エッチングによって凸部のサイズを予め小さくしておいたために、CMP法による平坦化後の層間絶縁膜10表面の平面度は高くなっている。
次に、図7(j)に示すように、層間絶縁膜10の表面に、層間絶縁膜10よりも高屈折率な光透過性材料でガラス材料層11aを形成する。ここで用いる光透過性材料は、例えばSiN(窒化珪素)とし、ガラス材料層11aの形成には、CVD法やPVD法などの堆積方法を用いればよい。
次いで、図7(k)に示すように、ガラス材料層11aの上にフォトレジスト23aを塗布し、レチクル24を通して紫外線を照射する。そして、フォトレジスト23aを現像処理(エッチング)することによって、図8(l)に示すような開口26を有するレジストパターン23bを得る。レジストパターン23bは、ドレイン領域4を共有せずに同列で隣接する2画素を跨ぐように形成する。なお、このレジストパターン23bは、画素領域30だけでなく、周辺回路領域40にも形成する。図9(a)には、レチクル24の開口パターンの一例として、−45°、0°、45°および90°の傾きを有する直線のみで描画した八角形の開口25を示している。
次に、レジストパターン23bに融点近くの温度を加えて溶融し、その後硬化させることによって、図8(m)に示すレンズ形状レジスト23cを形成する。図9(b)は、レンズ形状レジスト23cの平面図である。溶融したレジストパターン23bは、表面張力によって、表面が球面に近づくように変形するため、レンズ形状レジスト23cの平面形状(底面形状)は楕円形状になる。
次に、レンズ形状レジスト23cをエッチングしながら、これをマスクにしてガラス材料層11aをエッチングして、図10(n)に示す光路変更レンズ11を形成する。より具体的には、レンズ形状レジスト23cに紫外線を照射した後に、レンズ形状レジスト23cとガラス材料層11aとのエッチングレートが1:1になるエッチングガスを用いて、レンズ形状レジスト23cとガラス材料層11aとをドライエッチングする。これにより、エッチング後のガラス材料層11a(光路変更レンズ11)の表面形状は、レンズ形状レジスト23cの表面形状とほぼ同じになる。
次に、図10(o)に示すように、光路変更レンズ11の上にカラーフィルタ12を形成する。具体的には、染色法やカラーレジスト塗布により、カラーコーディングに沿った3〜4層の膜を堆積する。なお、カラーフィルタ12の屈折率が光路変更レンズ11の屈折率よりも低くなるように、光路変更レンズ11およびカラーフィルタ12の材料を選択する。
最後に、カラーフィルタ12上に集光レンズ13を形成する。集光レンズ13の具体的な形成方法は、光路変更レンズ11の形成方法と同様である。つまり、ガラス材料層を形成した上にレンズ形状レジストを形成し、レンズ形状レジストをマスクにしてレンズ材料層をエッチングする。これにより、マトリクス状に配置された集光レンズ13を形成する。以上により、図に示す固体撮像装置を製造することができる。
光電変換部3を保護するための保護膜7がゲート電極6上にも形成される場合には、ゲート電極6と保護膜7とが重畳形成された部分が、その周辺の平坦な部分から突出する。また、ドレイン領域4を共有する画素の2つのゲート電極6は近接しているので、層間絶縁膜8の表面には、2つの凸部が一体になってできた、高さが高くて底面積が広い凸部が現れる。
凸部のサイズが大きいと、CMPだけでは層間絶縁膜10の表面を平坦化することが困難になるので、本発明に係る固体撮像装置の製造方法では、レンズを形成する面にCMPを施す前に、大きな凸部を予めエッチングして、少なくともその一部を除去しておく。この工程を設けることによって、CMP後の層間絶縁膜10表面の平面度をより高くすることができるので、光路変更レンズ11を所望の形状に精度良く形成することができる。よって、本発明に係る製造方法によれば、画像感度が高く、色シェーディング不良や感度シェーディング不良が抑制された、画像特性の良い固体撮像装置を製造することができる。なお、CMP法による平坦化前に選択的にエッチングを行う方法は、層間絶縁膜8等を平坦化する場合にも用いても良いことは言うまでもない。
なお、レンズ形状レジスト23cは、その底面形状が楕円に近い形状であるほど、受光領域への集光率が高いレンズとなる。したがって、予め楕円形状のレジストパターン23bを形成しておくことが理想的ではあるが、開口25の形状が楕円形状をしたレチクル24を製造することは容易ではない。
そこで、上記説明では、図9に示す、−45°、0°、45°および90°の傾きを有する直線のみで描画した八角形の開口25を有するレチクル24を例に挙げた。八角形は、楕円形の開口を描画するよりも容易であり、かつ、楕円形に近い形状であるために、八角形のレジストパターン23bを用いれば、より楕円形に近いレンズ形状レジスト23cを作製することができ、かつ、レチクル製造に要する時間および費用を抑制することもできる。なお、八角形の一辺の長さは、色シェーディング不良や感度シェーディング不良をより効果的に抑制できるような光路変更レンズ11を形成できる長さにすればよい。
ただし、レチクル24の開口25の形状は八角形に限定されるものではなく、場合によっては、より設計が容易な四角形状等の形状にしてもよい。四角形のレジストパターン23bを形成した場合には、開口25の平面形状は格子状になる。
なお、光路変更レンズ11を、図14に示すパッド領域55を除くチップ50の全面に形成しておけば、画像領域30にのみ形成した場合と比較して固体撮像装置のシェーディング特性を良好にすることができる。ただし、周辺回路領域40の上にも光路変更レンズ11を形成するようにした場合には、レチクル24の開口25の間隔を位置によって変化させるようにするとよい。画素領域30と周辺回路領域40とでは、半導体基板1上に形成されている電極等の密集度や高さが異なるために、層間絶縁膜10の厚みは、画素領域30の中心から周辺回路領域40に向けてなだらかに変化し、薄くなっていく。したがって、どの位置でも開口パターンが同じになっているレチクル24を用いると、画素領域30の中心部と周辺部とでレジストパターン23bの厚みと長径の比が異なることになる。
このことを、図11および図12を用いてより具体的に説明する。図11および図12の左側には、画素領域30の中心部(図14の位置A),中心部と周辺部との間(同位置B),周辺部(同位置C)に形成するレジストパターン23bの平面形状(レチクル24の開口25形状)を示している。また、右側には、左側に示したレジストパターン23bからできるレンズ形状レジスト23cの平面形状(底面形状)を示している。位置X(X=A,B,C)におけるレジストパターン23bの間隔をd(X)、レンズ形状レジスト23cの間隔をd’(X)として記載している。
図11に示すように、どの位置にも同じ平面形状のレジストパターン23bを形成して、レジストパターン23bの列方向の間隔d(X)をどの位置でも同じにした場合には、画素領域30の中心部ほど、レンズ形状レジスト23cの列方向の間隔が広くなる。つまり、光路変更レンズ11の長径は、中心部ほど短くなり、周辺部ほど長くなる。このような変化は、レジストパターン23bの長径に対する高さ(厚み)が高いほど、溶融時に、レジストパターン23bがより半球に近い形状に変形し易くなるために生じる。レンズ形状レジスト23cの間隔d(X)が広いということは、径の小さな光路変更レンズ11が形成されることになるために、画素領域30における無効領域(入射光を集光出来ない領域)の割合が増加し、光電変換部3での受光率が低下することになる。
よって、図12に示すように、画素領域30の中心部から周辺部に向けて、段階的または連続的に、レンズ形状レジスト23bの間隔を広くしておけば、画素領域30のいずれの位置でもほぼ同じ長径のレンズを形成することができる。よって、この場合には、光電変換部3での受光率が向上する。なお、画素領域30の中心位置における画像湾曲等の影響は小さいために、間隔を狭くしても、現在の技術を用いれば微細かつ高精度なパターニングが可能である。
なお、上記ではMOS型(増幅型)固体撮像装置として説明したが、この固体撮像装置はCCD固体撮像装置であってもよい。この固体撮像装置は、カメラ付き携帯電話、ビデオカメラ、ディジタルスチルカメラなどのカメラや、プリンターなどに使用されるラインセンサ等としての使用に適している。
本発明に係る固体撮像装置の製造方法は、MOS型固体撮像装置またはCCD個体撮像装置の製造方法として有用である。
本発明に係る固体撮像装置の単位画素部の上面図 図1のAB線断面図 図2に示す固体撮像装置の製造工程を説明する図 図3の続図 図4の続図 図5の続図 図6の続図 図7の続図 レチクルの開口形状と、レジストパターンの平面形状と示す図 図9の続図 同じ間隔で配置したレジストパターンを用いた場合の、光路変更レンズの位置による平面形状の違いを説明する図 異なる間隔で配置したレジストパターンを用いた場合の、光路変更レンズの平面形状を説明する図 従来の固体撮像装置の平面図とその断面図 固体撮像装置を搭載したチップにおける配置図 従来の別な固体撮像装置の平面図とその断面図
符号の説明
1 半導体基板
2 ウェル
3 光電変換部
4 ドレイン領域
5 素子分離領域
6 ゲート電極
7 保護膜
8 層間絶縁膜
9 遮光膜
10 層間絶縁膜
11 光路変更レンズ
11a ガラス材料層
12 カラーフィルタ
13 集光レンズ
14 単位画素部
15 トランジスタ
21 レジストパターン
22 開口
23a フォトレジスト
23b レジストパターン
23c レンズ形状レジスト
24 レチクル
25 開口
26 開口
30 画素領域
40 周辺回路領域
45 トランジスタ
50チップ
55 パッド領域
101 半導体基板
102 ウェル
103 光電変換部
104 ドレイン領域
105 素子分離領域
106 ゲート電極
107 保護膜
108 層間絶縁膜
109 遮光膜
110 層間絶縁膜
112 カラーフィルタ
113 集光レンズ
114 単位画素部

Claims (5)

  1. 半導体基板の画素領域にマトリクス状に配置されて、受光量に応じた電荷を蓄積する光電変換部と、列方向に隣り合う2つの前記光電変換部の間に配置されて、当該2つの光電変換部で共有されるドレイン領域とを備えた固体撮像装置の製造方法であって、
    前記半導体基板上に、前記光電変換部が蓄積する電荷を前記ドレイン領域に転送するゲート電極を形成するゲート電極形成工程と、
    前記光電変換部と前記ゲート電極とを覆う保護膜を形成する保護膜形成工程と、
    前記保護膜が形成された前記半導体基板上に、第1の層間絶縁膜を形成する第1の層間絶縁膜形成工程と、
    前記第1の層間絶縁膜を平坦化する第1の平坦化工程と、
    前記第1の層間絶縁膜上に、前記光電変換部が形成されている領域に開口を有する遮光膜を形成する遮光膜形成工程と、
    前記遮光膜が形成された前記第1の層間絶縁膜上に、第2の層間絶縁膜を形成する第2の層間絶縁膜形成工程と、
    前記第2の層間絶縁膜を平坦化する第2の平坦化工程と、
    前記第2の層間絶縁膜上に、前記光電変換部に光を導光するレンズを形成するレンズ形成工程とを備え、
    前記第2の平坦化工程は、
    前記第2の層間絶縁膜表面のうち、前記保護膜と前記ドレイン領域とが重畳形成されている領域を露出するエッチング用レジストパターンを形成するエッチング用レジストパターン形成工程と、
    前記エッチング用レジストパターンから露出した前記第2の層間絶縁膜表面をエッチングして、当該第2の層間絶縁膜表面における凸部の少なくとも一部を除去する凸部除去工程と、
    前記第2の層間絶縁膜表面を化学機械研磨する化学機械研磨工程とを含む、固体撮像装置の製造方法。
  2. 前記エッチング用レジストパターン形成工程では、前記遮光膜の形成に用いられるマスクパターンの反転パターンを元に作製したレチクルを用いることを特徴とする、請求項1に記載の固体撮像装置の製造方法。
  3. 前記レンズ形成工程は、
    前記第2の層間絶縁膜上に、レンズ材料層を形成するレンズ材料層形成工程と、
    前記レンズ材層上に、ドレイン領域を共有せずに列方向に隣り合う2画素に跨るレンズ形成用レジストパターンを形成するレンズ形成用レジストパターン形成工程と、
    前記レンズ形成用レジストパターンを溶融した後硬化することによって、レンズ形状レジストを形成するレンズ形状レジスト形成工程と、
    前記レンズ形状レジストをマスクにして、前記レンズ形状レジストと前記レンズ材層とをエッチングすることによって、前記レンズ材層から前記レンズを形成するエッチング工程とを含み、
    前記レンズ形成用レジストパターンの形成に用いるレチクルの開口パターンは、−45°、0°、45°および90°の傾きを有する直線で描画した八角形であることを特徴とする、請求項1に記載の固体撮像装置の製造方法。
  4. 前記レンズは、前記画素領域の周囲にも形成することを特徴とする、請求項3に記載の固体撮像装置の製造方法。
  5. 前記画素領域の中心位置における前記レジストパターンの列方向の間隔が、当該画素領域内の周辺位置における前記レジストパターンの列方向の間隔よりも狭いことを特徴とする、請求項4に記載の固体撮像装置の製造方法。
JP2005224317A 2005-08-02 2005-08-02 固体撮像装置の製造方法 Pending JP2007042801A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005224317A JP2007042801A (ja) 2005-08-02 2005-08-02 固体撮像装置の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005224317A JP2007042801A (ja) 2005-08-02 2005-08-02 固体撮像装置の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2007042801A true JP2007042801A (ja) 2007-02-15

Family

ID=37800522

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005224317A Pending JP2007042801A (ja) 2005-08-02 2005-08-02 固体撮像装置の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2007042801A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011029291A (ja) * 2009-07-23 2011-02-10 Sony Corp 固体撮像装置及びカメラ
JP2013219082A (ja) * 2012-04-04 2013-10-24 Sony Corp 固体撮像装置、電子機器
US9570504B2 (en) 2014-09-11 2017-02-14 Canon Kabushiki Kaisha Method of manufacturing imaging apparatus having etched and planarized insulating layer
US10403664B2 (en) 2014-06-02 2019-09-03 Canon Kabushiki Kaisha Photoelectric conversion apparatus and imaging system
CN111512444A (zh) * 2017-12-28 2020-08-07 索尼半导体解决方案公司 相机封装件、相机封装件的制造方法以及电子设备

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011029291A (ja) * 2009-07-23 2011-02-10 Sony Corp 固体撮像装置及びカメラ
JP2013219082A (ja) * 2012-04-04 2013-10-24 Sony Corp 固体撮像装置、電子機器
US9356057B2 (en) 2012-04-04 2016-05-31 Sony Corporation Solid-state imaging apparatus and electronic device
US9419042B2 (en) 2012-04-04 2016-08-16 Sony Corporation Solid-state imaging apparatus and electronic device
US10403664B2 (en) 2014-06-02 2019-09-03 Canon Kabushiki Kaisha Photoelectric conversion apparatus and imaging system
US9570504B2 (en) 2014-09-11 2017-02-14 Canon Kabushiki Kaisha Method of manufacturing imaging apparatus having etched and planarized insulating layer
CN111512444A (zh) * 2017-12-28 2020-08-07 索尼半导体解决方案公司 相机封装件、相机封装件的制造方法以及电子设备

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100540421B1 (ko) 반도체장치 및 그 제조방법
JP4310283B2 (ja) 固体撮像装置およびこれを用いたカメラ
JP3447510B2 (ja) 固体撮像素子、その製造方法及び固体撮像装置
US7524770B2 (en) Methods of forming image sensor microlens structures
KR100602882B1 (ko) 반도체장치 및 그 제조방법
US20090008687A1 (en) Solid-state imaging device and method for fabricating the same
JP2005012189A (ja) 光電変換装置およびその製造方法
JP4075669B2 (ja) 固体撮像素子
US20090189233A1 (en) Cmos image sensor and method for manufacturing same
JP4923357B2 (ja) 固体撮像装置の製造方法
JP2007042801A (ja) 固体撮像装置の製造方法
JP2008103478A (ja) 固体撮像装置及びその製造方法
JP2007088057A (ja) 固体撮像素子およびその製造方法
JP2007305683A (ja) 固体撮像素子の製造方法および固体撮像素子
JP2007287818A (ja) 固体撮像素子およびその製造方法
JP2009124053A (ja) 光電変換装置及びその製造方法
JP2010245202A (ja) 固体撮像装置およびその製造方法
JP4953635B2 (ja) 固体撮像素子の製造方法
JP4909538B2 (ja) マイクロレンズ、その製造方法、マイクロレンズを用いた固体撮像素子およびその製造方法
JP2007201266A (ja) マイクロレンズ、その製造方法、これを用いた固体撮像素子およびその製造方法
JP4514576B2 (ja) 固体撮像装置
KR100521969B1 (ko) 높은 광감도를 갖는 이미지센서 및 그 제조방법
JP2007188964A (ja) 固体撮像素子およびその製造方法
JPH1070258A (ja) 固体撮像素子およびその製造方法
JP2007012677A (ja) 固体撮像素子およびその製造方法