JP4513361B2 - 半導体装置、半導体装置の製造方法、電気光学装置 - Google Patents

半導体装置、半導体装置の製造方法、電気光学装置 Download PDF

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本発明は半導体装置、半導体装置の製造方法、及び電気光学装置に関する。
従来より、液晶表示装置等の電気光学装置において、スイッチング素子として半導体装置を具備したものが知られている。このような半導体装置としては、例えば基板上にソース領域及びドレイン領域を有する半導体膜を形成した構成の薄膜トランジスタが知られており、特に半導体膜と平面的に重なる位置に遮光層を配設した構成のものが例えば特許文献1に開示されている。
特開2001−274138号公報
特許文献1では、遮光層としてチタンナイトライドを用いることで、エッチングガスとしてClガスを用いずにテーパ形状の遮光層を容易に形成する技術が開示されており、エッチング装置への腐食防止処理の回避、設備コスト低減、ガスの取り扱い簡易化、遮光層上に形成される膜のステップカバレージの改善化を図っている。しかしながら、遮光層を単にテーパ形状にしたのみでは完全なステップカバレージの改善が成し遂げられず、更なる改善が望まれるところである。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであって、半導体層への光入射を防止するための遮光層を備えた半導体装置において、遮光層上に形成される配線等のステップカバレージの更なる改善化が可能な構成を提供することを目的としている。
また、遮光層をエッチングする際に、該遮光層よりも下層の基板へのオーバーエッチングを防止するとともに、上記カバレージの改善についても実現できる構成を提供することを目的としている。
また、上記のようにカバレージの改善に伴って、半導体層を結晶化する際の結晶の異常成長やアブレーションの不良等を低減可能な構成を提供することを目的としている。
また、本発明は上記のような半導体装置の好適な製造方法を提供することを目的としている。
さらに、上記半導体装置を備えた電気光学装置を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明の半導体装置は、基板上に所定パターンにて形成された遮光層と、該遮光層上を覆う形にて形成された絶縁層と、該絶縁層上であって、少なくとも前記遮光層と平面的に重なる位置に配設された半導体層とを備える半導体装置であって、前記遮光層が、前記基板側に裾広がりとなる形の島状に形成されるとともに、前記基板面に対し複数段階の傾斜角を有した傾斜面を有し、前記基板側の傾斜面が前記絶縁層側の傾斜面よりも相対的に急峻に形成されてなることを特徴とする。
このような半導体装置によると、遮光層がテーパ形状にて、つまり遮光層が基板側に裾広がりとなる島状にて形成され、しかも基板面に対し複数段階の傾斜角を有した傾斜面を備え、その傾斜面が絶縁層側よりも基板側において相対的に急峻であるため、該遮光層上に形成される膜のステップカバレージを一層良好なものとすることができる。具体的には、テーパ形状を備える遮光層において、テーパ角度が段階的に異なる構成としたため、該遮光層上の絶縁層においても落差の小さい段差が形成されることとなり、しかも複数の傾斜面のうち基板側を相対的に急峻に構成しているため、傾斜面に窪みがなく、その結果、単一の傾斜面にて構成されるテーパ形状に比してカバレージが良好なものとなるのである。
本発明の半導体装置において、前記遮光層が、前記基板側から少なくとも第1遮光層と第2遮光層とを含む積層体からなり、該第1遮光層と第2遮光層とが異なる材料にて構成されてなるものとすることができる。このような積層体により遮光層を構成すると、該遮光層の形成時において、第1遮光層と第2遮光層とを積層した後、これらを一括してエッチングすることで、上述した複数段階の傾斜角を有する傾斜面を形成することができるようになる。つまり、材料の異なる第1遮光層と第2遮光層との積層体にて遮光層を構成することで、第1遮光層と第2遮光層とでエッチング時の反応性に違いが生じ、これにより上記傾斜面を好適に形成することができるようになるのである。
特に、絶縁層側の第2遮光層に難エッチング性の材料を用いることで、該第2遮光層が有する傾斜面の傾斜角が、第1遮光層が有する傾斜面の傾斜角よりも小さい構成を実現することができる。この場合、基板側の傾斜面を絶縁層側の傾斜面よりも相対的に急峻に構成することができ、上述したカバレージの改善効果を簡便に実現することができるようになり、ひいては当該半導体装置の製造コスト低減にも寄与することができるようになる。また、絶縁層側の第2遮光層に反応性が低い材料、具体的には耐酸化性を示す材料を用いることで、製造時に遮光層が自然酸化され難くなり、その結果、製造効率を向上させることができるようになる。
本発明の半導体装置において、前記積層体が、前記第1遮光層よりも基板側に形成された第3遮光層をさらに含み、該第3遮光層が有する傾斜面の傾斜角が、前記第1遮光層が有する傾斜面の傾斜角よりも小さい構成とすることができる。この場合、当該遮光層の傾斜面が一層落差の小さい段階状のものとなって、該遮光層上に形成される膜のカバレージを一層良好なものとすることができる。
また、前記基板と前記遮光層との間に、前記基板を保護するための保護用絶縁層を傾斜面を備えた形にて形成することができる。この場合、遮光層のエッチング時に基板がエッチングされる不具合を防止ないし抑制することができるようになる。また、遮光層のエッチング時に当該保護用絶縁層もある程度エッチングされるため、保護用絶縁層にも傾斜面が形成され、遮光層との境界部分においてもカバレージを良好なものとすることができる。
次に、上記課題を解決するために、本発明の半導体装置の製造方法は、基板上に所定パターンの遮光層を形成する工程と、該遮光層を覆う形にて絶縁層を形成する工程と、該絶縁層上であって、少なくとも前記遮光層と平面的に重なる位置に半導体層を形成する工程とを含み、前記遮光層を形成する工程において、該遮光層を、前記基板側に裾広がりとなる形の島状であって、前記基板面に対し複数段階の傾斜角を有した傾斜面を有する形にて形成するとともに、前記基板側の傾斜面を前記絶縁層側の傾斜面よりも相対的に急峻にて形成することを特徴とする。
このような製造方法によると、上記構成の半導体装置を好適に提供することができるようになる。つまり、遮光層を基板側に裾広がりとなる島状にて形成し、しかも基板面に対し複数段階の傾斜角を有した傾斜面を具備させ、その傾斜面を絶縁層側よりも基板側において相対的に急峻となるように形成しているため、該遮光層上に形成される膜のステップカバレージを良好なものとすることができる。
上記製造方法において、遮光層を形成する工程が、第1遮光層を形成する工程と、該第1遮光層上に第1遮光層とは異なる材料からなる第2遮光層を形成する工程とを含むものとすることができる。このように第1遮光層と第2遮光層との積層により遮光層を形成すると、該遮光層の形成時において、第1遮光層と第2遮光層とを積層した後、これらを一括してエッチングすることで、上述した複数段階の傾斜角を有する傾斜面を形成することができるようになる。つまり、第1遮光層と第2遮光層とが異なる材料であるためエッチング時の反応性に違いが生じ、これにより上記段階的な傾斜面を好適に形成することができるようになるのである。
また、遮光層を形成する工程において、前記第2遮光層の有する傾斜面の傾斜角が、前記第1遮光層が有する傾斜面の傾斜角よりも小さくなるように、当該遮光層を形成することができる。具体的には、前記第2遮光層を前記第1遮光層よりもエッチング耐性の高い材料にて形成すれば、上記段階的な傾斜面を備えた遮光層を好適に形成することができる。このように、第2遮光層を相対的に鈍角にて形成することで、第1遮光層のスパッタ性エッチングの進行を制御し、第1遮光層のテーパ角の形成を補助することが可能となる。
なお、前記基板上に、該基板を保護するための保護用絶縁層を形成した後、その保護用絶縁層上に所定パターンの遮光層を形成するものとし、前記遮光層は、マスクを用いたエッチングによりパターニングする一方、該エッチングの際に前記保護用絶縁層の表層をオーバーエッチングにより一部除去するものとすることができる。この場合、遮光層のエッチング時に基板がエッチングされる不具合を防止ないし抑制することができるようになる。また、遮光層のエッチング時に当該保護用絶縁層の一部をエッチングすることで、保護用絶縁層にも傾斜面を形成することができ、これにより遮光層との境界部分においてもカバレージを良好なものとすることができるようになる。
また、半導体層を形成する工程では、例えば遮光層上に形成した絶縁層上にアモルファスシリコン膜を全面形成し、これをレーザーアニール処理した後にパターニングする手法を採用することができる。そして、半導体層上に更に絶縁膜(ゲート絶縁膜)を形成する工程と、該絶縁膜上に所定パターンの導電膜(ゲート電極)を形成する工程と、該導電膜(ゲート電極)をマスクとして(或いは別途マスクを形成して)、前記半導体層に対して選択的に不純物イオンを注入する工程とを含むものとすることができる。さらに、前記導電膜(ゲート電極)を含む絶縁膜上に層間絶縁膜を形成する工程と、該層間絶縁膜に前記半導体層のソース領域及びドレイン領域に導通するコンタクトホールを形成する工程と、該コンタクトホールに導電材料を充填し、前記層間絶縁膜上に配線を形成する工程とを含むものとすることができる。
このように製造された半導体装置は、半導体層においてソース領域及びドレイン領域を含む薄膜トランジスタとして構成される。そして、特に低温ポリシリコンの形成工程においては、テーパ形状を備えた遮光層を具備させることにより、アモルファスシリコンの成膜時のカバレージの問題が解消され、結晶化工程でのシリコンの溶融・固化時に結晶の異常成長やアブレーションなどの不良が低減される。
次に、本発明の電気光学装置は、上記半導体装置を備えることを特徴とする。このような半導体装置を備える電気光学装置は製造歩留りが向上するとともに、信頼性の高いスイッチング特性を有するものとなる。このような電気光学装置としては液晶表示装置等を例示することができ、そして当該電気光学装置を備える携帯電話等の電子機器は非常に信頼性の高いものとなる。
以下、本発明の実施の形態を図面を用いて詳しく説明する。以下に示す本実施の形態の液晶装置(電気光学装置)は、スイッチング素子としてTFT(Thin Film Transistor)素子を用いたアクティブマトリクスタイプの透過型液晶装置である。ここで、本実施の形態の液晶装置に具備されたTFT素子は、本発明の半導体装置の構成を採用してなるものである。
図1は本実施形態の透過型液晶装置のマトリクス状に配置された複数の画素におけるスイッチング素子、信号線等の等価回路図である。図2はデータ線、走査線、画素電極等が形成されたTFTアレイ基板の相隣接する複数の画素群の構造を示す要部平面図で、図3は図2のA−A’線断面図である。なお、図3においては、図示上側が光入射側、図示下側が視認側(観察者側)である場合について図示している。また、各図においては、各層や各部材を図面上で認識可能な程度の大きさとするため、各層や各部材毎に縮尺を異ならせてある。
本実施の形態の液晶装置において、図1に示すように、マトリクス状に配置された複数の画素には、画素電極9と当該画素電極9への通電制御を行うためのスイッチング素子であるTFT素子30とがそれぞれ形成されており、画像信号が供給されるデータ線6aが当該TFT素子30のソースに電気的に接続されている。データ線6aに書き込む画像信号S1、S2、…、Snは、この順に線順次に供給されるか、あるいは相隣接する複数のデータ線6aに対してグループ毎に供給される。
また、走査線3aがTFT素子30のゲートに電気的に接続されており、複数の走査線3aに対して走査信号G1、G2、…、Gmが所定のタイミングでパルス的に線順次で印加される。また、画素電極9はTFT素子30のドレインに電気的に接続されており、スイッチング素子であるTFT素子30を一定期間だけオンすることにより、データ線6aから供給される画像信号S1、S2、…、Snを所定のタイミングで書き込む。
画素電極9を介して液晶に書き込まれた所定レベルの画像信号S1、S2、…、Snは、後述する共通電極との間で一定期間保持される。液晶は、印加される電圧レベルにより分子集合の配向や秩序が変化することにより、光を変調し、階調表示を可能にする。ここで、保持された画像信号がリークすることを防止するために、画素電極9と共通電極との間に形成される液晶容量と並列に蓄積容量70が付加されている。
次に、図2に基づいて、本実施形態の液晶装置の要部の平面構造について説明する。図2に示すように、TFTアレイ基板上に、インジウム錫酸化物(Indium Tin Oxide, 以下、ITOと略記する)等の透明導電性材料からなる矩形状の画素電極9(点線部9Aにより輪郭を示す)が複数、マトリクス状に設けられており、画素電極9の縦横の境界に各々沿ってデータ線6a、走査線3a及び容量線3bが設けられている。各画素電極9は、走査線3aとデータ線6aとの各交差部に対応して設けられたTFT素子30に電気的に接続されおり、各画素毎に表示を行うことが可能な構造になっている。
データ線6aは、TFT素子30を構成する半導体層1aのうち、後述のソース領域にコンタクトホール5を介して電気的に接続されており、画素電極9は、半導体層1aのうち、後述のドレイン領域にコンタクトホール8を介して電気的に接続されている。また、半導体層1aのうち、後述のチャネル領域(図中左上がりの斜線の領域)に対向するように走査線3aが配置されており、走査線3aはチャネル領域に対向する部分でゲート電極として機能する。なお、半導体層1aは、例えばポリシリコン膜にて構成することができる。
容量線3bは、走査線3aに沿って略直線状に伸びる本線部(すなわち、平面的に見て、走査線3aに沿って形成された第1領域)と、データ線6aと交差する箇所からデータ線6aに沿って前段側(図中上向き)に突出した突出部(すなわち、平面的に見て、データ線6aに沿って延設された第2領域)とを有する。なお、非画素領域の内、斜線で示す一部領域には遮光層11が設けられている。
次に、図3に基づいて、本実施の形態の液晶装置の断面構造について説明する。図3は上述した通り、図2のA−A’線断面図であり、TFT素子30が形成された領域の構成について示す断面図である。本実施の形態の液晶装置においては、TFTアレイ基板10と、これに対向配置される対向基板20との間に液晶層50が挟持されている。
TFTアレイ基板10は、ガラスや石英等の透光性材料からなる基板本体10Aとその液晶層50側表面に形成されたTFT素子30、画素電極9、配向膜40を主体として構成されており、対向基板20はガラスや石英等の透光性材料からなる基板本体20Aとその液晶層50側表面に形成された共通電極21と配向膜60とを主体として構成されている。そして、各基板10,20は、スペーサ15を介して所定の基板間隔(ギャップ)が保持されている。
TFTアレイ基板10において、その液晶層50側表面には画素電極9及び配向膜40が設けられ、各画素電極9に隣接する位置に、各画素電極9をスイッチング制御する画素スイッチング用TFT素子30が設けられている。画素スイッチング用TFT素子30は、LDD(Lightly Doped Drain)構造を有しており、基板本体10Aの内面側に保護用絶縁層19、遮光層11及び第1層間絶縁膜12を介して配設されている。
ここで、保護用絶縁層19は画素スイッチング用TFT素子30の製造プロセス、つまりTFTアレイ基板の製造プロセスにおいて、ガラスや石英等からなる基板本体10Aを保護するために設けられており、シリコン酸化膜或いはシリコン窒化膜等にて構成されている。
また、遮光層11は、基板本体10Aの液晶層50側表面において、各画素スイッチング用TFT素子30が形成された領域、特に半導体層1aが形成された領域と平面的に重なって配設されている。この場合の遮光層11は、TFTアレイ基板10を透過し、TFTアレイ基板10の図示下面(TFTアレイ基板10と空気との界面)で反射されて、液晶層50側に戻る戻り光が、少なくとも半導体層1aのチャネル領域1a’及び低濃度ソース、ドレイン領域1b、1cに入射することを防止する機能を有している。
なお、本実施の形態の液晶装置に具備された遮光層11は積層構造を有しており、特に半導体層1a側に反応性の低い材料(具体的にはエッチング耐性の高い材料)からなるものが形成されている。ここでは、基板本体10A側から、チタン(アルミニウム等でも良い)からなる第1遮光層11b、窒化チタンからなる第2遮光層11aを有して構成されている。
以上のような構成の保護用絶縁層19及び遮光層11は、それぞれ各層のエッジ部分においてテーパ形状を有して形成されている。これにより、該保護用絶縁層19及び遮光層11の上層側に形成される膜のステップカバレージが悪くなるという不具合を解消している。特に、本実施の形態では、遮光層11が、基板本体10A側に裾広がりとなる形の島状にて形成されており、基板本体10Aの主面に対し複数段階の傾斜角を有した傾斜面を有するべく複数層(第1遮光層11b、第2遮光層11a)にて形成されていることから、基板本体10A側の第1遮光層11bの傾斜面が第1層間絶縁膜12側の第2遮光層11bの傾斜面よりも相対的に急峻にて形成されている。このような構成により一層良好なカバレージが確保されている。
一方、第1層間絶縁膜12上には半導体層1aが形成されており、該半導体層1aを含んで画素スイッチング用TFT素子30が形成されている。画素スイッチング用TFT素子30は、走査線3aと、半導体層1aと、走査線3a及び半導体層1aを絶縁するゲート絶縁膜2と、データ線6aとを備え、半導体層1aは、走査線3aからの電界によりチャネルが形成されるチャネル領域1a’と、ソース電極に接続される高濃度ソース領域1d及び低濃度ソース領域1bと、ドレイン電極に接続される高濃度ドレイン領域1e及び低濃度ドレイン領域1cとを備えている。なお、第1層間絶縁膜12は、画素スイッチング用TFT素子30を構成する半導体層1aを遮光層11から電気的に絶縁する機能を具備している。
また、上記走査線3a上、ゲート絶縁膜2上を含む基板本体10A上には、高濃度ソース領域1dへ通じるコンタクトホール5、及び高濃度ドレイン領域1eへ通じるコンタクトホール8を含んでなる第2層間絶縁膜4が形成されている。そして、第2層間絶縁膜4上にデータ線6aが形成され、該データ線6aは、第2層間絶縁膜4を貫通するコンタクトホール5を介して高濃度ソース領域1dに電気的に接続されている。
さらに、データ線6a上及び第2層間絶縁膜4上には、高濃度ドレイン領域1eへ通じるコンタクトホール8を含んでなる第3層間絶縁膜7が形成されている。そして、第3層間絶縁膜7上に画素電極9が形成され、該画素電極9は、第2層間絶縁膜4及び第3層間絶縁膜7を貫通するコンタクトホール8を介して高濃度ドレイン領域1eに電気的に接続されている。
なお、本実施の形態では、ゲート絶縁膜2を走査線3aに対向する位置から延設して誘電体膜として用い、半導体膜1aを延設して第1蓄積容量電極1fとし、更にこれらに対向する容量線3bの一部を第2蓄積容量電極とすることにより、蓄積容量70が構成されている。また、図2に示したように、TFTアレイ基板10に遮光層11を設けるのに加えて、コンタクトホール13を介して遮光層11は、前段あるいは後段の容量線3bに電気的に接続するように構成されている。さらに、TFTアレイ基板10の液晶層50側最表面、すなわち、画素電極9及び第3層間絶縁膜7上には、電圧無印加時における液晶層50内の液晶分子の配向を制御する配向膜40が、例えばラビング処理されたポリイミド膜を用いて形成されている。
他方、対向基板20には、基板本体20Aの液晶層50側表面であって、データ線6a、走査線3a、画素スイッチング用TFT素子30の形成領域(非画素領域)に対向する領域に、入射光が画素スイッチング用TFT素子30の半導体層1aのチャネル領域1a’や低濃度ソース領域1b、低濃度ドレイン領域1cに侵入することを防止するための対向側遮光層23が設けられている。また、対向側遮光層23が形成された基板本体20Aの液晶層50側には、その略全面にわたって、ITO等からなる共通電極21が形成され、その液晶層50側には、電圧無印加時における液晶層50内の液晶分子の配向を制御する配向膜60が、例えばラビング処理されたポリイミド膜を用いて形成されている。
以上のような本実施の形態の液晶装置は、LDD構造を具備した画素スイッチング用TFT素子(半導体装置)30を備え、その画素スイッチング用TFT素子30の半導体層1aに対する光入射を防止ないし抑制する遮光層11を備えている。そして、図4に拡大して示すように、画素スイッチング用TFT素子(半導体装置)30は、遮光層11について、上述の通り、基板本体10Aの主面に対し複数段階の傾斜角を有した傾斜面を有するべく第1遮光層11b及び第2遮光層11aの積層構造を採用し、当該遮光層11を基板本体10A側に裾広がりとなる形の島状にて形成し、基板本体10A側の第2遮光層11aの傾斜面が、層間絶縁膜12側の第1遮光層11bの傾斜面よりも相対的に急峻となるように形成している。なお、図4においては、画素電極9に代えて、ドレイン電極6bを一般化して示している。
このような構成によると、遮光層11がテーパ形状にて形成され、しかも基板本体10Aの主面に対し複数段階の傾斜角を有した傾斜面を備え、その傾斜面が層間絶縁膜12側よりも基板本体10A側において相対的に急峻であるため、該遮光層11上に形成される膜のステップカバレージを一層良好なものとすることができる。具体的には、テーパ形状を備える遮光層11において、テーパ角度が段階的に異なる構成としたため、該遮光層11上の層間絶縁膜12においても落差の小さい段差が形成されることとなり、しかも複数の傾斜面のうち基板本体10A側を相対的に急峻に構成しているため、傾斜面に窪みがなく、その結果、遮光層が単一の傾斜面を有した構成にて形成される場合に比してカバレージが良好なものとなる。
また、本実施の形態では、第1遮光層11bと第2遮光層11aとを異なる材料にて構成しているため、遮光層11の形成時において、第1遮光層11bと第2遮光層11aとを積層した後、これらを一括してエッチングすることで、上述した複数段階の傾斜角を有する傾斜面を簡便に形成することができるようになる。つまり、材料の異なる第1遮光層11bと第2遮光層11aとの積層体にて遮光層11を構成することで、第1遮光層11bと第2遮光層11aとでエッチング時の反応性に違いが生じ、これにより上記段差のある傾斜面を好適に形成することができるようになるのである。
特に、本実施の形態のように、層間絶縁膜12側の第2遮光層11aに難エッチング性の材料を用いることで、該第2遮光層11aが有する傾斜面の傾斜角が、第1遮光層11bが有する傾斜面の傾斜角よりも小さい構成を実現することができる。これによると、第1遮光層11bの傾斜面を第2遮光層11aの傾斜面よりも相対的に急峻に構成することができ、上述したカバレージの改善効果を簡便に実現することができるようになり、当該TFT素子(半導体装置)の製造コスト低減、ひいては液晶装置の製造コスト低減にも寄与することができるようになる。また、第2遮光層11aに反応性が低い材料、具体的には耐酸化性を示す材料を用いることで、製造時に遮光層11が自然酸化され難くなり、その結果、製造効率を向上させることができるようにもなる。
また、本実施の形態では、基板本体10Aと遮光層11との間に、基板本体10Aを保護する機能を具備し、上記第1遮光層11bの傾斜面と連なる傾斜面を備えた保護用絶縁層19が形成されている。この場合、遮光層11のエッチング時に基板本体10Aがエッチングされる不具合を防止ないし抑制することができるようになる。また、遮光層11のエッチング時に保護用絶縁層19もある程度エッチングされるため、保護用絶縁層19にも第1遮光層11bのエッジ部の下方において傾斜面が形成され、当該保護用絶縁層19と遮光層11との境界部分においてもカバレージを良好なものとすることができる。
なお、図5に示すように、遮光層11が、第1遮光層11bよりも基板本体10A側において第3遮光層11cをさらに含む構成とし、該第3遮光層11cが有する傾斜面の傾斜角を、第1遮光層11bが有する傾斜面の傾斜角よりも小さいものとして構成することができる。この場合、当該遮光層11の傾斜面が一層落差の小さい段階状のものとなって、該遮光層11上に形成される膜のカバレージを一層良好なものとすることができる。
次に、上記液晶装置の製造方法の一例を説明する。本実施の形態では、TFT素子30の製造プロセスにおいて本発明に係る半導体装置の製造方法を採用している。
なお、ここではTFT素子(半導体装置)30としてnチャネル型の多結晶シリコンTFTを製造する場合を例として説明する。図6〜図7はいずれも、本実施形態の液晶装置の製造工程の一部について、特にTFT素子(半導体装置)の製造方法を工程順に示す概略断面図である。なお、各図において、各層や各部材を図面上で認識可能な程度の大きさとするため、各層や各部材毎に縮尺を異ならせてある。
はじめに、図6(a)に示すように、超音波洗浄等により清浄化したガラス基板10Aを用意した後、ガラス基板10Aの全面に、シリコン酸化膜等の絶縁膜からなる下地保護膜たる保護用絶縁層19を例えばプラズマCVD法等により、50nm程度の厚さに成膜する。この工程において用いる原料ガスとしては、モノシランと一酸化二窒素との混合ガスや、TEOS(テトラエトキシシラン、Si(OC)と酸素、ジシランとアンモニア等が好適である。
同じく図6(a)に示すように、保護用絶縁層19上の全面に、チタンからなる第1遮光層11bを例えばスパッタリング等により、100nm程度の厚さに成膜するとともに、窒化チタンからなる第2遮光層11aを例えばプラズマCVD法等により、50nm程度の厚さに成膜する。そして、第2遮光層11a上にフォトマスク29を形成し、第2遮光層11a及び第1遮光層11bからなる遮光層11をドライエッチングによりパターニングする。
ドライエッチングを行う際、第2遮光層11aは第1遮光層11bよりも耐エッチング性を有しているため、図6(b)に示すように、第2遮光層11aのエッジ部及び第1遮光層11bのエッジ部において、それぞれ異なる傾斜角の傾斜面が付与されることとなる。具体的には、耐エッチング性の違いにより、第1遮光層11bの傾斜面の傾斜角が、第2遮光層11aの傾斜面の傾斜角よりも大きく形成されることとなる。なお、ここで言う傾斜角とは、基板本体10Aの主面と各遮光層の傾斜面とのなす角を言うものとする。
また、本実施の形態では、オーバーエッチングをかけることにより、保護用絶縁層19においても、第1遮光層11bのエッジ部下方で傾斜面が付与されている。この保護用絶縁層19の傾斜面の傾斜角は、第1遮光層11bの傾斜面の傾斜角よりも小さく形成されている。なお、各傾斜角は、各層のエッチング耐性の違いにより異ならせることができるが、例えばエッチング条件を適宜設計することで各層の傾斜面の傾斜角を異ならせることも可能である。
次に、図6(c)に示すように、シリコン酸化膜、シリコン窒化膜、或いはシリコン酸窒化膜等からなる層間絶縁膜12をプラズマCVD法等により200nm程度の厚さに成膜する。続いて、図6(d)に示すように、アモルファスシリコン膜1を同じくプラズマCVD法等により50nm程度の厚さに成膜する。この工程において用いる原料ガスとしては、ジシランやモノシランが好適である。
その後、図6(d)に示すように、エキシマレーザー光L(XeClエキシマレーザーの場合は波長308nm、KrFエキシマレーザーの場合は波長248nm)を照射してレーザーアニールを行う。このような熱処理により、シリコンを溶融させ、これを結晶化させることができる。なお、アモルファスシリコン膜1をパターニングしてから、レーザーアニールを行ってポリシリコン膜を形成しても良い。
そして、図7(a)に示すように、ポリシリコン膜1aを遮光層11が存在する領域内に位置するように、つまり遮光層11と平面的に重なるように、フォトリソグラフィとドライエッチングによりパターニングする。すなわち、ポリシリコン膜1a上にフォトレジストを塗布した後、フォトレジストの露光、現像、ポリシリコン膜1aのエッチング、フォトレジストの除去を行うことにより、該ポリシリコン膜1aのパターニングを行う。
その後、図7(b)に示すように、シリコン酸化膜をプラズマCVD法等により成膜し、これをポリシリコン膜1a上を覆う形にパターニングすることで、例えば50nm程度の厚さのゲート絶縁膜2を形成する。この工程において用いる原料ガスとしては、TEOSと酸素ガスとの混合ガス等が好適である。また、ゲート絶縁膜2上の全面に、スパッタリング法等により、アルミニウム、タンタル、モリブデン等の金属、又はこれらの金属のいずれかを主成分とする合金、又はポリシリコン(多結晶シリコン)等の導電性材料を成膜した後、フォトリソグラフィー法によりパターニングしてゲート電極3aを例えば400nm程度の厚さにて形成する。
次に、同じく図7(b)に示すように、ゲート電極3aより幅広のレジストマスク28を形成し、このレジストマスク28をマスクとしてポリシリコン膜1aに対して高濃度の不純物イオンDP1(ここではリンイオン)を打ち込み、高濃度ソース領域1d、及び高濃度ドレイン領域1eを形成する。このような不純物イオンの注入を行った後、アッシング処理によりレジストマスク28の剥離を行う。
レジストマスク28の剥離工程の後、図7(c)に示すように、ゲート電極3aをマスクとして、低濃度の不純物イオンDP2(ここでは、リンイオン)を打ち込み、低濃度ソース領域1b、低濃度ドレイン領域1cを形成する。ここで、ゲート電極3aの直下に位置し、不純物イオンが導入されなかった部分はチャネル領域1aとなる。以上のような不純物イオンの注入により、半導体層1aが形成される。
なお、図示しないエキシマーレーザー光を照射することにより、注入した不純物イオンの活性化を行うものとしている。このようなアニール処理により、ソース領域1b、1d及びドレイン領域1c、1eに注入された不純物の活性化が効果的に行われる。
次に、図7(d)に示すように、ゲート電極3aの表面側にCVD法等により、シリコン酸化膜等からなる層間絶縁膜4を800nm程度の厚さに成膜し、さらにコンタクトホールを形成するために所定のパターンのレジストマスク(図示略)を形成した後、該レジストマスクを介して層間絶縁膜4のドライエッチングを行い、層間絶縁膜4において高濃度ソース領域1d及び高濃度ドレイン領域1eに対応する部分にコンタクトホール5、コンタクトホール8をそれぞれ形成する。
その後、層間絶縁膜4の全面に、アルミニウム、チタン、窒化チタン、タンタル、モリブデン、又はこれらの金属のいずれかを主成分とする合金等の導電性材料を、スパッタリング法等により成膜した後、フォトリソグラフィー法によりパターニングし、図4に示したようなソース電極6a及びドレイン電極6bを形成する。以上のようにして、nチャネル型の多結晶シリコンTFT(半導体装置)30を製造することができる。
以上のような製造方法では、遮光層11を形成する工程が、第1遮光層11bを形成する工程と、該第1遮光層11b上に第1遮光層11bとは異なる材料からなる第2遮光層11aを形成する工程とを含んでいる。
このように第1遮光層11bと第2遮光層11aとの積層により遮光層11を形成すると、該遮光層11の形成時において、第1遮光層11bと第2遮光層11aとを積層した後、これらを一括してドライエッチングすることで、上述した複数段階の傾斜角を有する傾斜面を容易に形成することができるようになる。つまり、第1遮光層11bと第2遮光層11aとが異なる材料であるため、ドライエッチング時の反応性に違いが生じ、これにより上記段階的な傾斜面を好適に形成することができるようになる。特に、第2遮光層11aを第1遮光層11bよりもエッチング耐性の高い材料にて形成しているため、段階的な傾斜面を備えた遮光層11を好適に形成することができるようになっている。
なお、本実施の形態のように、第2遮光層11aを相対的に鈍角にて形成することで、第1遮光層11bのスパッタ性エッチングの進行を制御し、第1遮光層11bのテーパ角の形成を補助することができるようになっている。また、本実施の形態では、保護用絶縁層19の形成により、遮光層11のエッチング時に基板10Aがエッチングされる不具合発生を防止ないし抑制している。そして、遮光層11のエッチング時に保護用絶縁層19の表層の一部をエッチングすることで、保護用絶縁層19にも第1遮光層11bのエッジ部下方において傾斜面を形成することができ、これにより保護用絶縁層19と第1遮光層11bとの境界部分においても上層に形成される膜のカバレージを良好なものとすることができるようになっている。
また、本実施の形態では、低温ポリシリコンの形成工程を含んでおり、この場合に、上記テーパ形状を備えた遮光層11を具備させることにより、アモルファスシリコンの成膜時のカバレージの問題が解消され、結晶化工程でのシリコンの溶融・固化時に結晶の異常成長やアブレーションなどの不良が低減されるものとなっている。
次に、上記実施の形態の液晶装置を備えた電子機器の具体例について説明する。図8は、携帯電話の一例を示した斜視図である。図8において、符号1000は携帯電話本体を示し、符号1001は上記液晶装置を用いた表示部を示している。このような携帯電話等の電子機器の表示部に上記実施の形態の液晶装置を用いた場合、液晶装置に具備された半導体装置において断線等の不具合が生じ難く、非常に信頼性の高い電子機器を実現することができるものとなる。
以上、本発明の一実施の形態を示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、各請求項に記載した範囲を逸脱しない限り、各請求項の記載文言に限定されず、当業者がそれらから容易に置き換えられる範囲にも及び、かつ、当業者が通常有する知識に基づく改良を適宜付加することができる。例えば、本実施形態では、nチャネル型のTFTを製造する場合を例として説明したが、pチャネル型のTFTを製造する場合にも同様に本発明の製造方法を適用することができる。また、本発明の対象はTFTに限定されず、半導体層を遮光するための遮光層を具備した一般の半導体装置について、本発明の構成を採用することが可能である。
半導体装置を含む液晶装置の等価回路図。 同、液晶装置の画素群の構造を示す平面図。 同、液晶装置の断面構造を示す断面図。 図1の液晶装置に具備された半導体装置の拡大断面図。 半導体装置の一変形例を示す拡大断面図。 半導体装置の製造方法を含む液晶装置の一製造工程例を示す断面模式図。 図6に続く工程例を示す断面模式図。 電子機器の一例を示す斜視図。
符号の説明
11…遮光層、11a…第2遮光層、11b…第1遮光層、12…絶縁層、19…保護用絶縁層、1a…半導体層、30…TFT素子(半導体装置)

Claims (11)

  1. 基板上に所定パターンにて形成された遮光層と、該遮光層上を覆う形にて形成された絶縁層と、該絶縁層上であって、少なくとも前記遮光層と平面的に重なる位置に配設された半導体層とを備える半導体装置であって、
    前記遮光層が、前記基板側に裾広がりとなる形の島状に形成されているとともに、前記基板側から少なくとも第1遮光層と第2遮光層とを含む積層体からなり、
    前記第1遮光層と第2遮光層とが互いに異なる材料にて構成されており、
    前記第1遮光層と前記第2遮光層とが前記基板面に対して非垂直な傾斜面を有しており、前記第2遮光層が有する傾斜面の傾斜角が、前記第1遮光層が有する傾斜面の傾斜角よりも小さいことを特徴とする半導体装置。
  2. 前記第1遮光層がチタンからなり、かつ前記第2遮光層が窒化チタンからなることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記積層体が、前記第1遮光層よりも基板側に形成された第3遮光層を含み、該第3遮光層が有する傾斜面の傾斜角が、前記第1遮光層が有する傾斜面の傾斜角よりも小さいことを特徴とする請求項1又は2に記載の半導体装置
  4. 前記基板と前記遮光層との間に、前記基板を保護するための保護用絶縁層を具備してなり、該保護用絶縁層にも傾斜面が具備されてなることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の半導体装置。
  5. 前記保護用絶縁層が有する傾斜面の傾斜角が、前記第1遮光層が有する傾斜面の傾斜角よりも小さいことを特徴とする請求項4に記載の半導体装置。
  6. 基板上に所定パターンの遮光層を形成する工程と、
    該遮光層を覆う形にて絶縁層を形成する工程と、
    該絶縁層上であって、少なくとも前記遮光層と平面的に重なる位置に半導体層を形成する工程とを含み、
    前記遮光層を形成する工程において、該遮光層を、前記基板側に裾広がりとなる形の島状であって、前記基板面に対し複数段階の傾斜角を有した傾斜面を有する形にて形成し、
    前記遮光層を形成する工程が、第1遮光層を形成する工程と、該第1遮光層上に第1遮光層とは異なる材料からなる第2遮光層を形成する工程とを含み、
    前記第1遮光層と前記第2遮光層とが前記基板面に対して非垂直な傾斜面を有し、前記第2遮光層が有する傾斜面の傾斜角が、前記第1遮光層が有する傾斜面の傾斜角よりも小さくなるように、前記第1遮光層と前記第2遮光層とを形成することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  7. 前記第2遮光層を前記第1遮光層よりもエッチング耐性の高い材料にて形成することを特徴とする請求項6に記載の半導体装置の製造方法。
  8. 前記第1遮光層がチタンからなり、かつ前記第2遮光層が窒化チタンからなることを特徴とする請求項6又は7に記載の半導体装置の製造方法。
  9. 前記基板上に、該基板を保護するための保護用絶縁層を形成した後、その保護用絶縁層上に所定パターンの遮光層を形成するものとし、
    前記遮光層は、マスクを用いたエッチングによりパターニングする一方、該エッチングの際に前記保護用絶縁層の表層をオーバーエッチングにより一部除去することを特徴とする請求項6ないし8のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
  10. 前記保護用絶縁層が有する傾斜面の傾斜角が、前記第1遮光層が有する傾斜面の傾斜角よりも小さくなるように、前記保護用絶縁層を形成することを特徴とする請求項9に記載の半導体装置の製造方法。
  11. 請求項1ないし5のいずれか1項に記載の半導体装置を備えることを特徴とする電気光学装置。
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