JP2010114160A - 半導体素子およびその製造方法並びに表示装置 - Google Patents

半導体素子およびその製造方法並びに表示装置 Download PDF

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Abstract

【課題】過剰なエッチングを生じることなく、同一のエッチング行程において、複数のコンタクトホールを同時に形成することができ、歩留まりおよび生産性に優れた半導体素子およびその製造方法並びに表示装置を提供することを目的とする。
【解決手段】TFT12は、ボトムゲート電極20、ボトムゲート絶縁膜17、半導体層13、トップゲート絶縁膜18、トップゲート電極14及び層間絶縁膜19がこの順に積層された構造を有する。また、トップゲート絶縁膜18および層間絶縁膜19には、コンタクトホール25〜28が形成されている。また、層間絶縁膜19の表面には、ボトムゲート電極20、半導体層13、およびトップゲート電極14の各々に接続される配線30〜32が形成されている。そして、ボトムゲート電極20の、配線31との接続領域34に、ボトムゲート電極20の下方に配置されるとともに、ボトムゲート電極20を支持する段差部材35が設けられている。
【選択図】図1

Description

本発明は、液晶表示パネル等に好適に用いることができる半導体素子およびその製造方法並びにその半導体素子を備えた表示装置に関する。
例えば、アクティブマトリクス型の表示装置には、薄膜トランジスタ(以下、「TFT」という。)等の多数の半導体素子が形成されている。特に、液晶表示装置は、近年需要が高まっており、薄型・軽量・低消費電力といった特徴を活かし、幅広い分野で利用されている。例えば、アクティブマトリクス駆動方式の液晶表示装置は、アクティブ素子として、アモルファスシリコンやポリシリコン等から構成される半導体層を活性層として用いるTFT等の半導体素子が画素毎に設けられており、アクティブ素子がオンになると駆動電圧が画素に書き込まれ、アクティブ素子がオフになった後も保持容量素子によって駆動電圧は保持されるものであり、クロストークが少ない鮮明な画像を提供することができる。従って、アクティブマトリクス駆動方式の液晶表示装置は、パーソナルコンピュータ(PC)、携帯電話、携帯情報端末(PDA)等のモバイル情報機器及びカーナビゲーション等のディスプレイ装置として多用されている。
また、近年、TFTの微細化に伴い、ショートチャネル効果やゲート漏れ電流等の問題が顕在化しており、これらの不都合を回避すべく、TFTの構造として、半導体層を上下2つのゲート電極で挟んだダブルゲート構造が注目されている。このようなダブルゲート構造によれば、チャネル領域を2つ形成することができるため、オン電流を増加させることができるとともに、ショートチャネル効果(短チャネル効果)の抑制を図ることができる。
このダブルゲート構造を有するTFTとしては、例えば、図25に示すように、基板50上に、ボトムゲート電極51、ボトムゲート絶縁膜52、半導体層53、トップゲート絶縁膜54、トップゲート電極55及び層間絶縁膜56がこの順に積層された構造を有するTFT100が開示されている。また、層間絶縁膜56には、トップゲート電極55の一部が露出するように形成されたコンタクトホール57が形成され、トップゲート絶縁膜54と層間絶縁膜56には、半導体層53の一部が露出するように形成されたコンタクトホール58が形成されている。また、ボトムゲート絶縁膜52、トップゲート絶縁膜54および層間絶縁膜56には、ボトムゲート電極51の一部が露出するように形成されたコンタクトホール59が形成されている。
そして、これらのコンタクトホール57〜59の各々には、導電性部材65が充填されている。また、層間絶縁膜56の表面には、複数の配線60〜63が形成されており、配線60は、コンタクトホール57を介してトップゲート電極55に電気的に接続されており、配線61,62は、コンタクトホール58を介して半導体層53に電気的に接続されている。また、配線層63は、コンタクトホール59を介してボトムゲート電極51に電気的に接続されている。
ここで、上述のコンタクトホール57〜59の形成方法として、エッチング剤を使用する方法が提案されている。より具体的には、少なくともC26、C48、CH3F、Arを含む第1の化学薬剤と、少なくともO2、CO2、COのいずれか、または、これらの組み合わせから選択された第2の化学薬剤からなるエッチング剤を使用する方法が開示されている。このような方法により、同一のエッチング行程において、複数のコンタクトホールを形成することができると記載されている(例えば、特許文献1参照)。
特開平11−340198号公報
しかし、上記従来のエッチング方法では、上述のダブルゲート構造を有するTFTにおけるコンタクトホールを形成する際に不都合が生じる場合があった。より具体的には、図26(a)に示す状態から、エッチングにより、コンタクトホール57〜59を同時に形成する場合、図26(b)に示す、半導体層53の一部が露出するようにコンタクトホール58を形成した状態から、更に、エッチングを進行させて、ボトムゲート電極51の一部が露出するようにコンタクトホール59を形成すると、半導体層53と絶縁膜(即ち、ボトムゲート絶縁膜52とトップゲート絶縁膜54)とのエッチング選択比が不十分である場合に、半導体層53に対して、過剰なエッチングが生じるという問題があった。その結果、図26(c)に示すように、エッチングにより、半導体層53が貫通されてしまい、半導体素子の歩留まりが低下するという問題が生じていた。特に、ボトムゲート電極51と半導体層53との間に介在するボトムゲート絶縁膜52の厚みtが大きい場合は、半導体層53に対する過剰なエッチングが顕著に生じてしまうという問題があった。また、このような半導体層53の貫通を防止するためには、エッチング行程を分割する必要が生じるため、半導体素子の生産性が低下するという問題があった。
そこで、本発明は、上述の問題に鑑みてなされたものであり、歩留まりに優れるとともに、生産性に優れた半導体素子およびその製造方法並びに表示装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、ボトムゲート電極、ボトムゲート絶縁膜、半導体層、トップゲート絶縁膜、トップゲート電極及び層間絶縁膜がこの順に積層された構造を有するとともに、ボトムゲート電極の一部、および半導体層の一部が露出するように、トップゲート絶縁膜および層間絶縁膜に形成されたコンタクトホールと、層間絶縁膜の表面に形成されるとともに、コンタクトホールを介して、ボトムゲート電極、および半導体層の各々に接続される配線とを備える半導体素子であって、ボトムゲート電極の、配線との接続領域に、ボトムゲート電極の下方に配置されるとともに、ボトムゲート電極を支持する段差部材が設けられていることを特徴とする。
同構成によれば、エッチングによりコンタクトホールを形成する場合に、半導体層と絶縁膜(即ち、トップゲート絶縁膜と層間絶縁膜)とのエッチング選択比が不十分である場合であっても、半導体層に対する過剰なエッチングを生じることなく、同一のエッチング行程において、複数のコンタクトホールを同時に形成することができる。従って、歩留まりに優れた半導体素子を提供することができる。また、コンタクトホールを形成するためのエッチング行程を分割する必要がなくなる。従って、生産性に優れた半導体素子を提供することが可能になる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の半導体素子であって、段差部材の厚みをT、半導体層の厚みをT、および半導体層とボトムゲート電極との間に介在するボトムゲート絶縁膜の厚みをTとした場合に、T≧T+Tの関係が成立することを特徴とする。
同構成によれば、配線との接続領域におけるボトムゲート電極の表面が、半導体層の表面と同じ高さ、または半導体層の表面よりも高い位置に配置されることになる。従って、エッチングによりコンタクトホールを形成する場合に、半導体層と絶縁膜とのエッチング選択比が不十分である場合であっても、半導体層に対する過剰なエッチングを確実に防止できるとともに、同一のエッチング行程において、複数のコンタクトホールを同時に形成することができる。従って、歩留まりに一層優れた半導体素子を提供することができるとともに、生産性に一層優れた半導体素子を提供することが可能になる。
請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載の半導体素子であって、半導体素子の面方向における段差部材の半導体層側の電極支持面が、断面テーパ状に形成されていることを特徴とする。
同構成によれば、配線との接続領域において、段差部材に支持されるボトムゲート電極の乗り越えが容易になる。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の半導体素子であ
って、段差部材が導電性を有するとともに、ボトムゲート電極と段差部材が配線部を構成することを特徴とする。
同構成によれば、ボトムゲート電極の、配線との接続領域において、ボトムゲート電極と段差部材を厚みの大きな配線部として使用することが可能になる。従って、配線抵抗の低抵抗化を図ることが可能になる。
請求項5に記載の発明は、ボトムゲート電極、ボトムゲート絶縁膜、半導体層、トップゲート絶縁膜、トップゲート電極及び層間絶縁膜がこの順に積層された構造を有するとともに、ボトムゲート電極上に設けられた導電性を有する段差部材と、段差部材の一部、および半導体層の一部が露出するように、トップゲート絶縁膜および層間絶縁膜に形成されたコンタクトホールと、層間絶縁膜の表面に形成されるとともに、コンタクトホールを介して、段差部材、および半導体層の各々に接続される配線とを備え、段差部材は、ボトムゲート電極の、配線との接続領域に設けられるとともに、ボトムゲート電極は、段差部材を介して、配線と電気的に接続されていることを特徴とする。
同構成によれば、エッチングによりコンタクトホールを形成する場合に、半導体層と絶縁膜(即ち、トップゲート絶縁膜と層間絶縁膜)とのエッチング選択比が不十分である場合であっても、半導体層に対する過剰なエッチングを生じることなく、同一のエッチング行程において、複数のコンタクトホールを同時に形成することができる。従って、歩留まりに優れた半導体素子を提供することができる。また、コンタクトホールを形成するためのエッチング行程を分割する必要がなくなる。従って、生産性に優れた半導体素子を提供することが可能になる。
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の半導体素子であって、段差部材の厚みをT、半導体層の厚みをT、および半導体層とボトムゲート電極との間に介在するボトムゲート絶縁膜の厚みをTとした場合に、T≧T+Tの関係が成立することを特徴とする。
同構成によれば、配線との接続領域における段差部材の表面が、半導体層の表面と同じ高さ、または半導体層の表面よりも高い位置に配置されることになる。従って、エッチングによりコンタクトホールを形成する場合に、半導体層と絶縁膜とのエッチング選択比が不十分である場合であっても、半導体層に対する過剰なエッチングを確実に防止できるとともに、同一のエッチング行程において、複数のコンタクトホールを同時に形成することができる。従って、歩留まりに一層優れた半導体素子を提供することができるとともに、生産性に一層優れた半導体素子を提供することが可能になる。
請求項7に記載の発明は、ボトムゲート電極、ボトムゲート絶縁膜、半導体層、トップゲート絶縁膜、トップゲート電極及び層間絶縁膜がこの順に積層された構造を有するとともに、コンタクトホールを介して、ボトムゲート電極、および半導体層の各々に接続される配線とを備える半導体素子の製造方法であって、基板上に段差部材を形成する行程と、ボトムゲート電極の、配線との接続領域において、段差部材がボトムゲート電極の下方に配置されるとともに、ボトムゲート電極を支持するように、ボトムゲート電極を形成する行程と、ボトムゲート電極を覆うように、基板上に、ボトムゲート絶縁膜を形成する行程と、ボトムゲート絶縁膜の一部を除去することにより、ボトムゲート電極の一部であって、段差部材に支持される部分を露出させる行程と、ボトムゲート絶縁膜上に、半導体層を形成する行程と、半導体層及びボトムゲート電極の露出部分を覆うように、ボトムゲート絶縁膜上に、トップゲート絶縁膜を形成する行程と、トップゲート絶縁膜上に、トップゲート電極を形成する行程と、トップゲート電極を覆うように、トップゲート絶縁膜上に、層間絶縁膜を形成する行程と、トップゲート絶縁膜と層間絶縁膜に対して、エッチングを行うことにより、コンタクトホールを形成して、ボトムゲート電極、および半導体層を露出させる行程と、層間絶縁膜上に、配線を形成する行程とを少なくとも含むことを特徴とする。
同構成によれば、エッチングによりコンタクトホールを形成する場合に、半導体層と絶縁膜(即ち、トップゲート絶縁膜と層間絶縁膜)とのエッチング選択比が不十分である場合であっても、半導体層に対する過剰なエッチングを生じることなく、同一のエッチング行程において、複数のコンタクトホールを同時に形成することができる。従って、半導体素子の歩留まりを向上させることができる。また、コンタクトホールを形成するためのエッチング行程を分割する必要がなくなる。従って、半導体素子の生産性を向上をさせることが可能になる。
請求項8に記載の発明は、請求項7に記載の半導体装置の製造方法であって、段差部材を形成する行程において、段差部材の厚みをT、半導体層の厚みをT、および半導体層とボトムゲート電極との間に介在するボトムゲート絶縁膜の厚みをTとした場合に、T≧T+Tの関係が成立するように、段差部材を形成することを特徴とする。
同構成によれば、配線との接続領域におけるボトムゲート電極の表面が、半導体層の表面と同じ高さ、または半導体層の表面よりも高い位置に配置されることになる。従って、エッチングによりコンタクトホールを形成する場合に、半導体層と絶縁膜とのエッチング選択比が不十分である場合であっても、半導体層に対する過剰なエッチングを確実に防止できるとともに、同一のエッチング行程において、複数のコンタクトホールを同時に形成することができる。従って、半導体素子の歩留まりをより一層向上させることができるとともに、半導体素子の生産性をより一層向上させることができる。
請求項9に記載の発明は、ボトムゲート電極、ボトムゲート絶縁膜、半導体層、トップゲート絶縁膜、トップゲート電極及び層間絶縁膜がこの順に積層された構造を有するとともに、コンタクトホールを介して、ボトムゲート電極、および半導体層の各々に接続される配線とを備える半導体素子の製造方法であって、基板上にボトムゲート電極を形成する行程と、ボトムゲート電極の、配線との接続領域であって、ボトムゲート電極上に、導電性の段差部材を形成する行程と、ボトムゲート電極および段差部材を覆うように、基板上に、ボトムゲート絶縁膜を形成する行程と、ボトムゲート絶縁膜の一部を除去することにより、段差部材を露出させる行程と、ボトムゲート絶縁膜上に、半導体層を形成する行程と、半導体層及び段差部材の露出部分を覆うように、ボトムゲート絶縁膜上に、トップゲート絶縁膜を形成する行程と、トップゲート絶縁膜上に、トップゲート電極を形成する行程と、トップゲート電極を覆うように、トップゲート絶縁膜上に、層間絶縁膜を形成する行程と、トップゲート絶縁膜と層間絶縁膜に対して、エッチングを行うことにより、コンタクトホールを形成して、段差部材、および半導体層を露出させる行程と、層間絶縁膜上に、配線を形成するとともに、段差部材を介して、ボトムゲート電極と配線を電気的に接続する行程とを少なくとも含むことを特徴とする。
同構成によれば、エッチングによりコンタクトホールを形成する場合に、半導体層と絶縁膜(即ち、トップゲート絶縁膜と層間絶縁膜)とのエッチング選択比が不十分である場合であっても、半導体層に対する過剰なエッチングを生じることなく、同一のエッチング行程において、複数のコンタクトホールを同時に形成することができる。従って、半導体素子の歩留まりを向上させることができる。また、コンタクトホールを形成するためのエッチング行程を分割する必要がなくなる。従って、従って、半導体素子の生産性を向上をさせることが可能になる。
請求項10に記載の発明は、請求項9に記載の半導体素子の製造方法であって、段差部材を形成する行程において、段差部材の厚みをT、半導体層の厚みをT、および半導体層とボトムゲート電極との間に介在するボトムゲート絶縁膜の厚みをTとした場合に、T≧T+Tの関係が成立するように、段差部材を形成することを特徴とする。
同構成によれば、配線との接続領域における段差部材の表面が、半導体層の表面と同じ高さ、または半導体層の表面よりも高い位置に配置されることになる。従って、エッチングによりコンタクトホールを形成する場合に、半導体層と絶縁膜とのエッチング選択比が不十分である場合であっても、半導体層に対する過剰なエッチングを確実に防止できるとともに、同一のエッチング行程において、複数のコンタクトホールを同時に形成することができる。従って、半導体素子の歩留まりをより一層向上させることができるとともに、半導体素子の生産性をより一層向上させることができる。
請求項11に記載の発明は、請求項1または請求項5に記載の半導体素子が複数形成された素子基板と、素子基板に対向して配置された対向基板と、対向基板および素子基板の間に設けられた表示媒体層とを備えることを特徴とする表示装置。
同構成によれば、請求項1または請求項5に記載の半導体素子を備える構成としているため、請求項1または請求項5に記載の半導体素子と同じ効果を有する表示装置を得ることが可能になる。
本発明によれば、エッチングによりコンタクトホールを形成する場合に、半導体層に対する過剰なエッチングを生じることなく、同一のエッチング行程において、複数のコンタクトホールを同時に形成することができる。従って、歩留まりに優れた半導体素子を提供することができる。また、コンタクトホールを形成するためのエッチング行程を分割する必要がなくなる。従って、生産性に優れた半導体素子を提供することが可能になる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、本発明は、以下の実施形態に限定されるものではない。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係る表示装置の構成を示す概略図であり、図2は、本発明の第1の実施形態に係る半導体素子の概略構成を示す断面図である。また、図3は、本発明の第1の実施形態に係る半導体素子におけるボトムゲート電極の、配線との接続領域を示す平面図である。なお、本実施形態においては、半導体素子として、能動素子であるTFTを例に挙げて説明するとともに、表示装置として、TFTを有する液晶表示装置について説明する。
図1に示すように、液晶表示装置10は、素子基板であるTFT基板1と、TFT基板1に対向して配置された対向基板2と、対向基板2及びTFT基板1の間に設けられた表示媒体層である液晶層(図示省略)とを備えている。対向基板2には、図示省略のカラーフィルタ、共通電極及びブラックマトリクス等が形成されている。
一方、TFT基板1は、いわゆるアクティブマトリクス基板に構成されている。TFT基板1には、表示に寄与する表示領域3と、表示領域3の周りに形成されて表示に寄与しない額縁領域4とを有している。表示領域3には、複数の画素(図示省略)がマトリクス状に配置されている。各画素には、図示を省略するが、液晶層を駆動するための画素電極と、画素電極をスイッチング駆動するTFTとがそれぞれ設けられている。
例えば、TFT基板1及び対向基板2はそれぞれ矩形状に形成され、対向基板2はTFT基板1より一回り小さく形成されている。そして、TFT基板1と対向基板2とが互いに重なっている領域に表示領域3が矩形状に形成されている。なお、TFT基板1、対向基板2、及び表示領域の形状は、矩形状に限定されず、他の形状であっても良い。額縁領域4のうち対向基板2の一辺に沿った領域には、ゲートドライバ部5が形成されている。また、対向基板2の他の一辺に沿った額縁領域4には、ソースドライバ部6が形成されている。これらゲートドライバ部5及びソースドライバ部6には、ロジック回路である駆動回路が形成され、配線を介して各画素のTFTに接続されている。
また、図2に示すように、TFT基板1に設けられ、画素または駆動回路に形成されるTFT12は、半導体層13を上下2つのゲート電極(即ち、トップゲート電極14およびボトムゲート電極20)で挟んだ、いわゆるダブルゲート構造を有するTFTであって、基板21上に、ボトムゲート電極20、ボトムゲート絶縁膜17、半導体層13、トップゲート絶縁膜18、トップゲート電極14及び層間絶縁膜19がこの順に積層された構造を有するものである。
より具体的には、図2に示すように、TFT12は、基板21の表面上に形成された電極層であるボトムゲート電極20と、ボトムゲート電極20を覆うように基板21上に積層されたボトムゲート絶縁膜17と、ボトムゲート絶縁膜17の表面上に形成された電極層である半導体層13と、半導体層13を覆うようにボトムゲート絶縁膜17の表面上に形成されたトップゲート絶縁膜18と、トップゲート絶縁膜18の表面上に形成された電極層であるトップゲート電極14と、トップゲート電極14を覆うようにトップゲート絶縁膜18上に積層された層間絶縁膜19とを有している。
なお、図2に示すように、ボトムゲート電極20は、ボトムゲート絶縁膜17を介して半導体層13に対向して配設されており、また、トップゲート電極14は、トップゲート絶縁膜18を介して半導体層13に対向して配設されている。また、半導体層13は、トップゲート電極14およびボトムゲート電極20に対向する領域がチャネル領域22として形成され、チャネル領域22の側方に隣接する一方の領域がソース領域23として形成されるとともに、他方の領域がドレイン領域24として形成されている。
また、図2に示すように、層間絶縁膜19には、トップゲート電極14の一部が露出するように形成されたコンタクトホール25が形成され、トップゲート絶縁膜18と層間絶縁膜19には、ボトムゲート電極20の一部が露出するように形成されたコンタクトホール26が形成されている。また、トップゲート絶縁膜18と層間絶縁膜19には、半導体層22におけるソース領域23の一部が露出するように形成されたコンタクトホール27と、半導体層22におけるドレイン領域24の一部が露出するように形成されたコンタクトホール28が形成されている。なお、これらのコンタクトホール25〜28は、エッチングにより同時に形成され、これらのコンタクトホール25〜28の各々には、導電性部材29が充填されている。
また、図2に示すように、TFT12は、複数の配線30〜33を有している。より具体的には、層間絶縁膜19の表面には、複数の配線30〜33が形成されており、配線30は、コンタクトホール25を介してトップゲート電極14に電気的に接続されており、配線31は、コンタクトホール26を介してボトムゲート電極20に電気的に接続されている。また、配線32は、コンタクトホール27を介して半導体層13のソース領域23に電気的に接続されており、配線層33は、コンタクトホール28を介して半導体層13のドレイン領域24に電気的に接続されている。
このように、半導体層13を上下2つのゲート電極(即ち、トップゲート電極14およびボトムゲート電極20)で挟んだダブルゲート構造を有するTFT12によれば、チャネルが半導体層13の上下に2つ形成されることから、ゲート電極を半導体層の上下の一方にしか配置していないトップゲート構造やボトムゲート構造の半導体素子に比し、多くのオン電流を流すことが可能になる。また、同一の電流を流す場合には、1個のゲート電極に流れる電流量を略半分にすることが可能になる。更に、半導体素子の微少化に伴って現れるショートチャネル効果(短チャネル効果)を抑制することが可能になる。
基板21を構成する材料としては、絶縁材料からなるものが好ましく、かかる絶縁材料としては、例えば、ガラスやプラスチック等が挙げられる。また、基板21の厚みは、0.3〜1.1mmが好ましい。
トップゲート電極14およびボトムゲート電極20を構成する材料としては、高融点を有しているものが好ましく、例えば、モリブテン(Mo)、タンタル(Ta)、タングステン(W)等の高融点金属や、モリブデンシリサイド等の高融点シリサイドが好適に使用される。なお、トップゲート電極14およびボトムゲート電極20の厚みは、80〜500nmが好ましい。また、導電性部材29を構成する材料としては、上述のトップゲート電極14およびボトムゲート電極20を構成する材料と同様のものを使用することができる。
半導体層13を構成する材料としては、廉価性及び量産性の観点から、シリコンが好ましく、例えば、アモルファスシリコン、ポリシリコン、連続粒界結晶(CG)シリコンが挙げられる。このうち、高移動度を実現するとの観点から、ポリシリコン、CGシリコン等がより好ましい。なお、半導体層13の厚みは、20〜100nmが好ましい。
ボトムゲート絶縁膜17及びトップゲート絶縁膜18を構成する材料としては、特に限定されず、例えば、酸化シリコン(SiO)や、SiOF、SiOC等の酸化シリコンよりも誘電率が低い材料、四窒化三ケイ素(Si3N)等の窒化シリコン(SiNx(xは正数))、シリコンオキシナイトライド(SiNO)、二酸化チタン(TiO)、三酸化二アルミニウム(Al)、五酸化二タンタル(Ta)等の酸化タンタル、二酸化ハフニウム(HfO)、二酸化ジルコニウム(ZrO)等の酸化シリコンよりも誘電率が高い材料が挙げられる。なお、ボトムゲート絶縁膜17及びトップゲート絶縁膜18を構成する材料は、同一であってもよいし、異なってもよい。また、ボトムゲート絶縁膜17及びトップゲート絶縁膜18は、単層構造であってもよいし、積層構造であってもよい。また、ボトムゲート絶縁膜17の厚みは、30nm以上400nm以下が好ましい。これは、ボトムゲート絶縁膜17の厚みが30nm未満の場合は、ボトムゲート電極20と半導体層13との間でリークが発生するという不都合が生じる場合があるためであり、400nmより大きい場合は、トップゲートでの駆動を主とした場合に、電流増加率が不足するという不都合が生じる場合があるためである。また、トップゲート絶縁膜18の厚みは、30nm以上200nm以下が好ましい。これは、トップゲート絶縁膜18の厚みが30nm未満の場合は、トップゲート絶縁膜18の耐圧性が不十分になり、トップゲート電極14に十分な電圧を印可することができなくなる場合があり、また、局所的に厚みが小さくなったトップゲート絶縁膜18に対して、トップゲート電極14からリーク電流が流れてしまうという不都合が生じる場合があるためである。また、トップゲート絶縁膜18の厚みが200nmより大きい場合は、チャネル部以外の半導体層13へのドーピング処理において、イオン注入不足になるという不具合が生じる場合があるためである。
層間絶縁膜19を構成する材料としては、特に限定されず、例えば、酸化シリコン(SiO)、窒化シリコン(SiNx(xは正数))等が挙げられる。なお、層間絶縁膜19の厚みは、600nm以上1000nm以下が好ましい。これは、層間絶縁膜19の厚みが600nm未満の場合は、層間絶縁膜19を平坦化することが困難になるという不都合が生じる場合があるためであり、1000nmより大きい場合は、エッチングにより、コンタクトホール25〜29を形成することが困難になるという不都合が生じる場合があるためである。
ここで、本実施形態においては、図2に示すように、ボトムゲート電極20の、配線31との接続領域34に、ボトムゲート電極20の下方に配置されるとともに、ボトムゲート電極20を支持する段差部材35が設けられている点に特徴がある。
このような構成により、上述した図25に示すTFT100の場合に比し、配線31との接続領域34におけるボトムゲート電極20の表面20aの高さが、半導体層13の表面13aの高さに近づくことになる。従って、エッチングによりコンタクトホール25〜28を形成する場合に、半導体層13と絶縁膜(即ち、トップゲート絶縁膜18と層間絶縁膜19)とのエッチング選択比が不十分である場合であっても、半導体層13に対する過剰なエッチングを生じることなく、同一のエッチング行程において、複数のコンタクトホール25〜28を同時に形成することができる。また、同一のエッチング行程において、複数のコンタクトホール25〜28を同時に形成することができるため、コンタクトホール25〜28を形成するためのエッチング行程を分割する必要がなくなる。
段差部材35を構成する材料としては、特に限定されず、例えば、上述の層間絶縁膜19と同様に、酸化シリコン等の絶縁性材料や、上述のトップゲート電極14、及びボトムゲート電極20と同様に、モリブテン等の導電性材料を使用することができる。また、段差部材35を導電性部材で形成することにより、段差部材35が導電性を有することになるため、図2、図3に示すように、配線31との接続領域34において、ボトムゲート電極20と段差部材35を、厚みの大きな配線部36として使用することが可能になる。
また、本実施形態においては、図2に示すように、段差部材35の厚みをT、半導体層13の厚みをT、および半導体層13とボトムゲート電極20との間に介在するボトムゲート絶縁膜17の厚みをTとした場合に、T≧T+Tの関係が成立することが好ましい。換言すると、配線31との接続領域34におけるボトムゲート電極20と配線31との間に介在する絶縁層(即ち、トップゲート絶縁膜18と層間絶縁膜19)の厚みをT、半導体層13と配線33との間に介在する絶縁層(即ち、トップゲート絶縁膜18と層間絶縁膜19)の厚みをTとした場合に、T≦Tの関係が成立することが好ましい。
このような構成により、配線31との接続領域34におけるボトムゲート電極20の表面20aが、半導体層13の表面13aと同じ高さ、または半導体層13の表面13aよりも高い位置に配置されることになる。従って、同一のエッチング行程において、複数のコンタクトホール25〜28を同時に形成する場合に、半導体層13と絶縁膜(即ち、トップゲート絶縁膜18と層間絶縁膜19)とのエッチング選択比が不十分である場合であっても、半導体層13に対する過剰なエッチングを確実に防止できる。
また、配線31との接続領域34において、段差部材35に支持されるボトムゲート電極が、段差部材35を乗り越えることを容易にするとの観点から、図2に示すように、TFT12の面方向(即ち、TFT12の厚み方向Xに直交する方向であって、図2の矢印Yの方向)における段差部材35の半導体層13側の電極支持面35aを、断面テーパ状に形成することが好ましい。
次に、半導体素子であるTFT12の製造方法の一例について説明する。図4〜図13は、本発明の第1の実施形態に係るTFTを有するTFT基板の製造方法を説明するための断面図である。
まず、図4に示すように、ガラス基板やプラスチック基板等の基板21上に、スパッタ法等の方法により、モリブテン等の導電性材料を用いて、上述のT≧T+Tの関係が成立するように、所定の厚みTを有する段差部材35を形成する。例えば、半導体層13とボトムゲート電極20との間に介在するボトムゲート絶縁膜17の厚みTが120nm、半導体層13の厚みTが30nmの場合、150nm以上の厚みTを有する段差部材35を形成する。また、この際、段差部材35の電極支持面35aが断面テーパ状になるように形成する。
次いで、図5に示すように、モリブテン(Mo)等の金属材料により、基板21上および段差35上に、所定の厚み(例えば、80nmの厚み)を有するボトムゲート電極20をパターン形成する。ボトムゲート電極20の形成方法としては、スパッタ法で金属材料やシリサイドを成膜した後、フォトエッチング法でパターニングする方法等が挙げられる。また、この際、段差部材35は、図5に示すように、ボトムゲート電極20の、配線31との接続領域34において、ボトムゲート電極20の下方に配置されるとともに、ボトムゲート電極20を支持する構成となっている。
次いで、図6に示すように、ボトムゲート電極20を覆うように、基板21上に、例えば、CVD法により、酸化シリコンからなるボトムゲート絶縁膜17を形成し、ボトムゲート電極20を被覆する。
次いで、図7に示すように、ボトムゲート絶縁膜17を、例えば、フォトエッチング法でパターニングすることにより、ボトムゲート絶縁膜17のエッチングを行い、所定の厚み(例えば、200nmの厚み)を有するボトムゲート絶縁膜17を形成する。この際、図7に示すように、ボトムゲート絶縁膜17の一部を選択的に除去することにより開口部37を形成し、ボトムゲート電極20の一部であって、段差部材35に支持される部分(即ち、配線31との接続領域34におけるボトムゲート電極20)を露出させる。
次いで、図8に示すように、例えば、アモルファスシリコンにより、ボトムゲート絶縁膜17上に、例えば、フォトリソグラフィー法により、所定の厚み(例えば、30nmの厚み)を有する半導体層13をパターン形成する。
次いで、図9に示すように、半導体層13及びボトムゲート電極20の露出部分を覆うように、ボトムゲート絶縁膜17上に、例えば、CVD法により、酸化シリコンからなるトップゲート絶縁膜18を形成し、半導体層13及びボトムゲート電極20の露出部分を被覆する。
次いで、図10に示すように、モリブテン(Mo)等の金属材料により、トップゲート絶縁膜18上に、所定の厚み(例えば、80nmの厚み)を有するトップゲート電極14をパターン形成する。トップゲート電極14の形成方法としては、上述のボトムゲート電極20の場合と同様に、スパッタ法で金属材料やシリサイドを成膜した後、フォトエッチング法でパターニングする方法等が挙げられる。
また、この際、半導体層13に不純物イオンをイオン注入した後に、加熱処理によってその不純物イオンを活性化させる。その結果、半導体層13において、トップゲート電極14に重なっている領域をチャネル領域22として形成するとともに、トップゲート電極14に重なっていない領域をソース領域23及びドレイン領域24として形成する。
次いで、図11に示すように、トップゲート電極14を覆うように、トップゲート絶縁膜18上に、例えば、CVD法により、酸化シリコンからなる層間絶縁膜19を形成し、トップゲート電極14を被覆する。
次いで、図12に示すように、トップゲート絶縁膜18と層間絶縁膜19に対して、エッチングを行うことにより、コンタクトホール25〜28を同時に形成する。より具体的には、トップゲート絶縁膜18と層間絶縁膜19に対して、トップゲート電極14の上方位置に、当該トップゲート電極14の一部が露出するようにコンタクトホール25を形成し、ボトムゲート電極20の上方位置に、当該ボトムゲート電極20の一部が露出するようにコンタクトホール26を形成する。また、トップゲート絶縁膜18と層間絶縁膜19に対して、半導体層13の上方位置に、当該半導体層13におけるソース領域23の一部が露出するようにコンタクトホール27が形成されるとともに、半導体層13におけるドレイン領域24の一部が露出するようにコンタクトホール28が形成される。
そして、図13に示すように、コンタクトホール25〜28の各々の内部に導電性材料を充填して導電性部材29を形成するとともに、層間絶縁膜19の表面に、導電性材料を積層させて形成し、当該導電性材料をフォトリソグラフィ等によりパターニングすることによって、コンタクトホール25〜28を介して、ボトムゲート電極20、半導体層13、およびトップゲート電極14の各々に接続される配線30〜33が形成され、図2に示すTFT基板1が製造されることになる。
この際、上述のごとく、本実施形態においては、ボトムゲート電極20の、配線31との接続領域34において、段差部材35が、ボトムゲート電極20の下方に配置されるとともに、ボトムゲート電極20を支持するように、ボトムゲート電極20が形成される。
従って、上述のごとく、配線31との接続領域34におけるボトムゲート電極20の表面20aの高さが、半導体層13の表面13aの高さに近づくため、エッチングによりコンタクトホール25〜28を形成する場合に、半導体層22と、半導体層絶縁膜18及びトップゲート絶縁膜19とのエッチング選択比が不十分である場合であっても、半導体層22に対する過剰なエッチングを生じることなく、同一のエッチング行程において、複数のコンタクトホール25〜28を同時に形成することができる。特に、ボトムゲート電極20と半導体層22との間に介在するボトムゲート絶縁膜17の厚みTが大きい場合であっても、半導体層22に対する過剰なエッチングを防止することが可能になる。従って、TFT12の歩留まりを向上させることができる。また、コンタクトホール25〜28を形成するためのエッチング行程を分割する必要がなくなる。従って、TFT12の生産性を向上をさせることが可能になる。
また、上述のごとく、T≧T+Tの関係が成立するように、段差部材35を形成する。従って、配線31との接続領域34におけるボトムゲート電極20の表面20aが、半導体層13の表面13aと同じ高さ、または半導体層13の表面13aよりも高い位置に配置されることになる。その結果、エッチングによりコンタクトホール25〜28を形成する場合に、半導体層22と、半導体層絶縁膜18及びトップゲート絶縁膜19とのエッチング選択比が不十分である場合であっても、半導体層13に対する過剰なエッチングを確実に防止できるとともに、同一のエッチング行程において、複数のコンタクトホール25〜28を同時に形成することができる。従って、TFT12の歩留まりをより一層向上させることができるとともに、TFT12の生産性をより一層向上させることができる。
そして、製造したTFT基板1と対向基板2を、シール部材(不図示)及び液晶層(不図示)を介して互いに貼り合わせることにより、図1に示す液晶表示装置10が製造されることになる。
なお、対向基板2の製造方法としては、図示は省略するが、まず、例えば、ガラス基板、またはプラスチック基板等の透明基板に、カラーフィルタや遮光膜等をフォトリソグラフィ等により所定の形状に形成し、次いで、透明な共通電極をITO等により一様に形成する。その後、配向膜(不図示)を上述した共通電極等を覆うように形成することにより製造される。
また、製造したTFT基板1において、配向膜(不図示)をこれらTFT1等を覆うように形成する。
以上に説明した本実施形態によれば、以下の効果を得ることができる。
(1)本実施形態においては、ボトムゲート電極20、ボトムゲート絶縁膜17、半導体層13、トップゲート絶縁膜18、トップゲート電極14及び層間絶縁膜19がこの順に積層された構造を有するTFT12において、ボトムゲート電極20の、配線31との接続領域34に、ボトムゲート電極20の下方に配置されるとともに、ボトムゲート電極20を支持する段差部材35を設ける構成としている。従って、半導体層13に対する過剰なエッチングを生じることなく、同一のエッチング行程において、複数のコンタクトホール25〜28を同時に形成することができる。特に、ボトムゲート電極20と半導体層13との間に介在するボトムゲート絶縁膜の厚みTが大きい場合であっても、半導体層13に対する過剰なエッチングを防止することが可能になる。従って、歩留まりに優れたTFT12を提供することができる。また、コンタクトホール25〜28を形成するためのエッチング行程を分割する必要がなくなるため、生産性に優れたTFT12を提供することが可能になる。
(2)本実施形態においては、段差部材35の厚みT、半導体層13の厚みT、および半導体層13とボトムゲート電極20との間に介在するボトムゲート絶縁膜17の厚みTの間に、T≧T+Tの関係が成立する構成としている。従って、エッチングによりコンタクトホール25〜28を形成する場合に、半導体層22と絶縁膜(即ち、トップゲート絶縁膜18と層間絶縁膜19)とのエッチング選択比が不十分である場合であっても、半導体層22に対する過剰なエッチングを確実に防止できるとともに、同一のエッチング行程において、複数のコンタクトホール25〜28を同時に形成することができる。その結果、歩留まりに一層優れたTFT12を提供することができるとともに、生産性に一層優れたTFT12を提供することが可能になる。
(3)本実施形態においては、TFT12の面方向Yにおける段差部材35の半導体層13側の電極支持面35aを、断面テーパ状に形成する構成としている。従って、配線31との接続領域34において、段差部材35に支持されるボトムゲート電極20の乗り越えが容易になる。
(4)本実施形態においては、段差部材35が導電性を有するとともに、ボトムゲート電極20と段差部材35により配線部36を構成している。従って、ボトムゲート電極20の、配線31との接続領域34において、ボトムゲート電極20と段差部材35を厚みの大きな配線部36として使用することが可能になる。その結果、配線抵抗の低抵抗化を図ることが可能になる。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。図14は、本発明の第2の実施形態に係る半導体素子の概略構成を示す断面図である。なお、上記第1の実施形態と同様の構成部分については同一の符号を付してその説明を省略する。また、半導体素子を有する表示装置については、上述の第1の実施形態において説明したものと同様であるため、ここでは詳しい説明を省略する。また、本実施形態においても、半導体素子として、能動素子であるTFTを例に挙げて説明するとともに、表示装置として、TFTを有する液晶表示装置を例に挙げて説明する。
本実施形態においては、図14に示すように、ボトムゲート電極20、ボトムゲート絶縁膜17、半導体層13、トップゲート絶縁膜18、トップゲート電極14及び層間絶縁膜19がこの順に積層された構造を有する(即ち、ダブルゲート構造を有する)TFT40において、ボトムゲート電極20上に、段差部材35が設けられている点に特徴がある。
より具体的には、ボトムゲート電極20の、配線31との接続領域34であって、ボトムゲート電極20上に、段差部材35が設けられるとともに、ボトムゲート電極20が、段差部材35を介して、配線31と電気的に接続されている。そして、本実施形態においては、段差部材35を介して、ボトムゲート電極20と配線31を電気的接続を確保すべく、上述のトップゲート電極14、及びボトムゲート電極20と同様に、モリブテン等の導電性材料により段差部材35を形成する構成としている。
従って、上述の第1の実施形態の場合と同様に、配線31との接続領域34における段差部35の表面35aの高さが、半導体層13の表面13aの高さに近づくため、エッチングによりコンタクトホール25〜28を形成する場合に、半導体層13と絶縁膜(即ち、トップゲート絶縁膜18と層間絶縁膜19)とのエッチング選択比が不十分である場合であっても、半導体層13に対する過剰なエッチングを生じることなく、同一のエッチング行程において、複数のコンタクトホール25〜28を同時に形成することができる。また、コンタクトホール25〜28を形成するためのエッチング行程を分割する必要がなくなる。
また、本実施形態においても、上述の第1の実施形態の場合と同様に、図14に示すように、T≧T+Tの関係(即ち、T≦Tの関係)が成立することが好ましい。このような構成により、配線31との接続領域34における段差部材35の表面35bが、半導体層13の表面13aと同じ高さ、または半導体層13の表面13aよりも高い位置に配置されることになる。従って、同一のエッチング行程において、複数のコンタクトホール25〜28を同時に形成する場合に、半導体層22と絶縁膜(即ち、トップゲート絶縁膜18と層間絶縁膜19)とのエッチング選択比が不十分である場合であっても、半導体層22に対する過剰なエッチングを確実に防止できる。
なお、本実施形態においては、上述の第1の実施形態とは異なり、配線31との接続領域34において、ボトムゲート電極20が段差部材35に支持される構成ではないため、段差部材35を断面テーパ状に形成する必要はない。但し、ボトムゲート絶縁膜17、及びトップゲート絶縁膜18に対するカバレッジ特性を向上させるとの観点から、段差部材35を断面テーパ状に形成することが好ましい。
次に、半導体素子であるTFT12の製造方法の一例について説明する。図15〜図24は、本発明の第2の実施形態に係るTFTを有するTFT基板の製造方法を説明するための断面図である。
まず、図15に示すように、モリブテン(Mo)等の金属材料により、基板21上に、所定の厚み(例えば、80nmの厚み)を有するボトムゲート電極20をパターン形成する。
次いで、図16に示すように、スパッタ法等の方法により、モリブテン等の導電性材料を用いて、ボトムゲート電極20の、配線31との接続領域34であって、ボトムゲート電極20上に、上述のT≧T+Tの関係が成立するように、所定の厚みTを有する段差部材35を形成する。
次いで、図17に示すように、ボトムゲート電極20および段差部材35を覆うように、基板21上に、例えば、CVD法により、酸化シリコンからなるボトムゲート絶縁膜17を形成し、ボトムゲート電極20および段差部材35を被覆する。
次いで、図18に示すように、ボトムゲート絶縁膜17を、例えば、フォトエッチング法でパターニングすることにより、ボトムゲート絶縁膜17のエッチングを行い、所定の厚み(例えば、200nmの厚み)を有するボトムゲート絶縁膜17を形成する。この際、図18に示すように、ボトムゲート絶縁膜17の一部を選択的に除去することにより開口部41を形成し、配線31との接続領域34における段差部材35の表面を露出させる。
次いで、図19に示すように、例えば、アモルファスシリコンにより、ボトムゲート絶縁膜17上に、例えば、フォトリソグラフィーにより、所定の厚み(例えば、30nmの厚み)を有する半導体層13をパターン形成する。
次いで、図20に示すように、半導体層13及び段差部材35の露出部分を覆うように、ボトムゲート絶縁膜17上に、トップゲート絶縁膜18を形成し、半導体層13及び段差部材35の露出部分を被覆する。
以下、上述の第1の実施形態の場合と同様に製造する。即ち、図21に示すように、トップゲート絶縁膜18上に、所定の厚み(例えば、80nmの厚み)を有するトップゲート電極14をパターン形成する。そして、半導体層13に不純物イオンをイオン注入した後に、加熱処理によってその不純物イオンを活性化させ、半導体層13において、チャネル領域22、ソース領域23及びドレイン領域24を形成する。次いで、図22に示すように、トップゲート電極14を覆うように、層間絶縁膜18上に、トップゲート絶縁膜19を形成し、トップゲート電極14を被覆する。
次いで、図23に示すように、トップゲート絶縁膜18と層間絶縁膜19に対して、エッチングを行うことにより、コンタクトホール25〜28を同時に形成する。より具体的には、トップゲート絶縁膜18と層間絶縁膜19に対して、トップゲート電極14の上方位置に、当該トップゲート電極14の一部が露出するようにコンタクトホール25を形成し、段差部材35の上方位置に、当該段差部材35の一部が露出するようにコンタクトホール26を形成する。また、トップゲート絶縁膜18と層間絶縁膜19に対して、半導体層13の上方位置に、当該半導体層13におけるソース領域23の一部が露出するようにコンタクトホール27が形成されるとともに、半導体層13におけるドレイン領域24の一部が露出するようにコンタクトホール28が形成される。
そして、図24に示すように、コンタクトホール25〜28の各々の内部に導電性材料を充填して導電性部材29を形成するとともに、層間絶縁膜19の表面に、導電性材料を積層させて形成し、当該導電性材料をフォトリソグラフィ等によりパターニングすることによって配線30〜33を形成することにより、コンタクトホール25〜28を介して、ボトムゲート電極20、半導体層13、およびトップゲート電極14の各々に接続される配線30〜33が形成され、図14に示すTFT基板1が製造されることになる。
この際、上述のごとく、本実施形態においては、ボトムゲート電極20の、配線31との接続領域34であって、ボトムゲート電極20上に、導電性を有する段差部材35を形成する。また、導電性を有する段差部材35を介して、ボトムゲート電極20と配線31との電気的接続は確保される。
従って、上述の第1の実施形態の場合と同様に、配線31との接続領域34における段差部35の表面35aの高さが、半導体層13の表面13aの高さに近づくため、エッチングによりコンタクトホール25〜28を形成する場合に、半導体層22と、トップゲート絶縁膜及び層間絶縁膜19とのエッチング選択比が不十分である場合であっても、半導体層22に対する過剰なエッチングを生じることなく、同一のエッチング行程において、複数のコンタクトホール25〜28を同時に形成することができる。特に、ボトムゲート電極20と半導体層22との間に介在するボトムゲート絶縁膜17の厚みTが大きい場合であっても、半導体層22に対する過剰なエッチングを防止することが可能になる。従って、TFT12の歩留まりを向上させることができる。また、コンタクトホール25〜28を形成するためのエッチング行程を分割する必要がなくなる。従って、TFT12の生産性を向上をさせることが可能になる。
また、上述のごとく、上述の第1の実施形態の場合と同様に、T≧T+Tの関係が成立するように、段差部材35を形成する。従って、配線31との接続領域34における段差部材35の表面35bが、半導体層13の表面13aと同じ高さ、または半導体層13の表面13aよりも高い位置に配置されることになる。その結果、エッチングによりコンタクトホール25〜28を形成する場合に、半導体層22と、トップゲート絶縁膜18及び層間絶縁膜19とのエッチング選択比が不十分である場合であっても、半導体層22に対する過剰なエッチングを確実に防止できるとともに、同一のエッチング行程において、複数のコンタクトホール25〜28を同時に形成することができる。従って、TFT12の歩留まりをより一層向上させることができるとともに、TFT12の生産性をより一層向上させることができる。
そして、製造したTFT基板1と対向基板2を、シール部材(不図示)及び液晶層(不図示)を介して互いに貼り合わせることにより、液晶表示装置10が製造されることになる。
以上に説明した本実施形態によれば、以下の効果を得ることができる。
(5)本実施形態においては、ボトムゲート電極20、ボトムゲート絶縁膜17、半導体層13、トップゲート絶縁膜18、トップゲート電極14及び層間絶縁膜19がこの順に積層された構造を有するTFT12において、ボトムゲート電極20上に導電性を有する段差部材35を設ける構成としている。また、段差部材35を、ボトムゲート電極20の、配線31との接続領域34に設けるとともに、ボトムゲート電極20を、段差部材35を介して、配線31と電気的に接続する構成としている。従って、上述の(1)と同様の効果を得ることが可能になる。
(6)本実施形態においては、段差部材35の厚みT、半導体層13の厚みT、および半導体層13とボトムゲート電極20との間に介在するボトムゲート絶縁膜17の厚みTの間に、T≧T+Tの関係が成立する構成としている。従って、エッチングによりコンタクトホール25〜28を形成する場合に、半導体層22と絶縁膜(即ち、トップゲート絶縁膜18と層間絶縁膜19)とのエッチング選択比が不十分である場合であっても、半導体層22に対する過剰なエッチングを確実に防止できるとともに、同一のエッチング行程において、複数のコンタクトホール25〜28を同時に形成することができる。その結果、歩留まりに一層優れたTFT12を提供することができるとともに、生産性に一層優れたTFT12を提供することが可能になる。
なお、上記実施形態は以下のように変更しても良い。
・上記実施形態においては、段差部材35を設ける構成としたが、当該段差部材35を設ける代わりに、ボトムゲート電極20が形成される基板21に段差部を形成する構成としても良い。より具体的には、ボトムゲート電極20の、配線31との接続領域34において、ボトムゲート電極20の下方に配置されるとともに、ボトムゲート電極20を支持する段差部が形成された基板21を用いる構成としても良い。このような構成により、上述した(1)の効果と同様の効果を得ることができる。
・上記実施形態においては、半導体素子として、TFTを例に挙げて説明したが、本発明はこれに限らず、例えば、薄膜ダイオード(TFD)等の半導体素子にも同様に適用することができる。また、本発明は、液晶表示装置以外にも、例えば、有機EL表示装置等の他の表示装置に適用することができる。
以上に説明したように、本発明は、半導体素子及びその製造方法並びに表示装置について有用であり、特に、半導体層を上下2つのゲート電極で挟んだダブルゲート構造を有する半導体素子に適している。
本発明の第1の実施形態に係る表示装置の構成を示す概略図である。 本発明の第1の実施形態に係る半導体素子の概略構成を示す断面図である。 本発明の第1の実施形態に係る半導体素子におけるボトムゲート電極の、配線との接続領域を示す平面図である。 本発明の第1の実施形態に係るTFTを有するTFT基板の製造方法を説明するための断面図である。 本発明の第1の実施形態に係るTFTを有するTFT基板の製造方法を説明するための断面図である。 本発明の第1の実施形態に係るTFTを有するTFT基板の製造方法を説明するための断面図である。 本発明の第1の実施形態に係るTFTを有するTFT基板の製造方法を説明するための断面図である。 本発明の第1の実施形態に係るTFTを有するTFT基板の製造方法を説明するための断面図である。 本発明の第1の実施形態に係るTFTを有するTFT基板の製造方法を説明するための断面図である。 本発明の第1の実施形態に係るTFTを有するTFT基板の製造方法を説明するための断面図である。 本発明の第1の実施形態に係るTFTを有するTFT基板の製造方法を説明するための断面図である。 本発明の第1の実施形態に係るTFTを有するTFT基板の製造方法を説明するための断面図である。 本発明の第1の実施形態に係るTFTを有するTFT基板の製造方法を説明するための断面図である。 本発明の第2の実施形態に係る表示装置の構成を示す概略図である。 本発明の第2の実施形態に係るTFTを有するTFT基板の製造方法を説明するための断面図である。 本発明の第2の実施形態に係るTFTを有するTFT基板の製造方法を説明するための断面図である。 本発明の第2の実施形態に係るTFTを有するTFT基板の製造方法を説明するための断面図である。 本発明の第2の実施形態に係るTFTを有するTFT基板の製造方法を説明するための断面図である。 本発明の第2の実施形態に係るTFTを有するTFT基板の製造方法を説明するための断面図である。 本発明の第2の実施形態に係るTFTを有するTFT基板の製造方法を説明するための断面図である。 本発明の第2の実施形態に係るTFTを有するTFT基板の製造方法を説明するための断面図である。 本発明の第2の実施形態に係るTFTを有するTFT基板の製造方法を説明するための断面図である。 本発明の第2の実施形態に係るTFTを有するTFT基板の製造方法を説明するための断面図である。 本発明の第2の実施形態に係るTFTを有するTFT基板の製造方法を説明するための断面図である。 従来の半導体素子の概略構成を示す断面図である。 (a)〜(c)は、従来の半導体素子の製造方法を説明するための断面図である。
符号の説明
1 TFT基板(素子基板)
2 対向基板
10 液晶表示装置
12 TFT(半導体素子)
13 半導体層
14 トップゲート電極
17 ボトムゲート絶縁膜
18 トップゲート絶縁膜
19 層間絶縁膜
20 ボトムゲート電極
21 基板
25〜28 コンタクトホール
30〜32 配線
34 ボトムゲート電極の、配線との接続領域
35 段差部材
35a 段差部材の半導体層側の電極支持面
36 配線部
40 TFT(半導体素子)
T1 段差部材の厚み
T2 半導体層の厚み
T3 半導体層とボトムゲート電極との間に介在するボトムゲート絶縁膜の厚み
Y TFT(半導体素子)の面方向

Claims (11)

  1. ボトムゲート電極、ボトムゲート絶縁膜、半導体層、トップゲート絶縁膜、トップゲート電極及び層間絶縁膜がこの順に積層された構造を有するとともに、
    前記ボトムゲート電極の一部、および前記半導体層の一部が露出するように、前記トップゲート絶縁膜および前記層間絶縁膜に形成されたコンタクトホールと、
    前記層間絶縁膜の表面に形成されるとともに、前記コンタクトホールを介して、前記ボトムゲート電極、および前記半導体層の各々に接続される配線とを備える半導体素子であって、
    前記ボトムゲート電極の、前記配線との接続領域に、前記ボトムゲート電極の下方に配置されるとともに、該ボトムゲート電極を支持する段差部材が設けられていることを特徴とする半導体素子。
  2. 前記段差部材の厚みをT、前記半導体層の厚みをT、および前記半導体層と前記ボトムゲート電極との間に介在する前記ボトムゲート絶縁膜の厚みをTとした場合に、T≧T+Tの関係が成立することを特徴とする請求項1に記載の半導体素子。
  3. 前記半導体素子の面方向における前記段差部材の前記半導体層側の電極支持面が、断面テーパ状に形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の半導体素子。
  4. 前記段差部材が導電性を有するとともに、前記ボトムゲート電極と前記段差部材が配線部を構成することを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の半導体素子。
  5. ボトムゲート電極、ボトムゲート絶縁膜、半導体層、トップゲート絶縁膜、トップゲート電極及び層間絶縁膜がこの順に積層された構造を有するとともに、
    前記ボトムゲート電極上に設けられた導電性を有する段差部材と、
    前記段差部材の一部、および前記半導体層の一部が露出するように、前記トップゲート絶縁膜および前記層間絶縁膜に形成されたコンタクトホールと、
    前記層間絶縁膜の表面に形成されるとともに、前記コンタクトホールを介して、前記段差部材、および前記半導体層の各々に接続される配線とを備え、
    前記段差部材は、前記ボトムゲート電極の、前記配線との接続領域に設けられるとともに、前記ボトムゲート電極は、前記段差部材を介して、前記配線と電気的に接続されていることを特徴とする半導体素子。
  6. 前記段差部材の厚みをT、前記半導体層の厚みをT、および前記半導体層と前記ボトムゲート電極との間に介在する前記ボトムゲート絶縁膜の厚みをTとした場合に、T≧T+Tの関係が成立することを特徴とする請求項6に記載の半導体素子。
  7. ボトムゲート電極、ボトムゲート絶縁膜、半導体層、トップゲート絶縁膜、トップゲート電極及び層間絶縁膜がこの順に積層された構造を有するとともに、コンタクトホールを介して、前記ボトムゲート電極、および前記半導体層の各々に接続される配線とを備える半導体素子の製造方法であって、
    基板上に段差部材を形成する行程と、
    前記ボトムゲート電極の、前記配線との接続領域において、前記段差部材が前記ボトムゲート電極の下方に配置されるとともに、前記ボトムゲート電極を支持するように、前記ボトムゲート電極を形成する行程と、
    前記ボトムゲート電極を覆うように、前記基板上に、前記ボトムゲート絶縁膜を形成する行程と、
    前記ボトムゲート絶縁膜の一部を除去することにより、前記ボトムゲート電極の一部であって、前記段差部材に支持される部分を露出させる行程と、
    前記ボトムゲート絶縁膜上に、前記半導体層を形成する行程と、
    前記半導体層及び前記ボトムゲート電極の露出部分を覆うように、ボトムゲート絶縁膜上に、前記トップゲート絶縁膜を形成する行程と、
    前記トップゲート絶縁膜上に、前記トップゲート電極を形成する行程と、
    前記トップゲート電極を覆うように、前記トップゲート絶縁膜上に、前記層間絶縁膜を形成する行程と、
    前記トップゲート絶縁膜と前記層間絶縁膜に対して、エッチングを行うことにより、前記コンタクトホールを形成して、前記ボトムゲート電極、および前記半導体層を露出させる行程と、
    前記層間絶縁膜上に、前記配線を形成する行程と
    を少なくとも含むことを特徴とする半導体素子の製造方法。
  8. 前記段差部材を形成する行程において、前記段差部材の厚みをT、前記半導体層の厚みをT、および前記半導体層と前記ボトムゲート電極との間に介在する前記ボトムゲート絶縁膜の厚みをTとした場合に、T≧T+Tの関係が成立するように、前記段差部材を形成することを特徴とする請求項7に記載の半導体素子の製造方法。
  9. ボトムゲート電極、ボトムゲート絶縁膜、半導体層、トップゲート絶縁膜、トップゲート電極及び層間絶縁膜がこの順に積層された構造を有するとともに、コンタクトホールを介して、前記ボトムゲート電極、および前記半導体層の各々に接続される配線とを備える半導体素子の製造方法であって、
    基板上に前記ボトムゲート電極を形成する行程と、
    前記ボトムゲート電極の、前記配線との接続領域であって、前記ボトムゲート電極上に、導電性の段差部材を形成する行程と、
    前記ボトムゲート電極および前記段差部材を覆うように、前記基板上に、前記ボトムゲート絶縁膜を形成する行程と、
    前記ボトムゲート絶縁膜の一部を除去することにより、前記段差部材を露出させる行程と、
    前記ボトムゲート絶縁膜上に、前記半導体層を形成する行程と、
    前記半導体層及び前記段差部材の露出部分を覆うように、ボトムゲート絶縁膜上に、前記トップゲート絶縁膜を形成する行程と、
    前記トップゲート絶縁膜上に、前記トップゲート電極を形成する行程と、
    前記トップゲート電極を覆うように、前記トップゲート絶縁膜上に、前記層間絶縁膜を形成する行程と、
    前記トップゲート絶縁膜と前記層間絶縁膜に対して、エッチングを行うことにより、前記コンタクトホールを形成して、前記段差部材、および前記半導体層を露出させる行程と、
    前記層間絶縁膜上に、前記配線を形成するとともに、前記段差部材を介して、前記ボトムゲート電極と前記配線を電気的に接続する行程と
    を少なくとも含むことを特徴とする半導体素子の製造方法。
  10. 前記段差部材を形成する行程において、前記段差部材の厚みをT、前記半導体層の厚みをT、および前記半導体層と前記ボトムゲート電極との間に介在する前記ボトムゲート絶縁膜の厚みをTとした場合に、T≧T+Tの関係が成立するように、前記段差部材を形成することを特徴とする請求項9に記載の半導体素子の製造方法。
  11. 請求項1または請求項5に記載の半導体素子が複数形成された素子基板と、
    前記素子基板に対向して配置された対向基板と、
    前記対向基板および前記素子基板の間に設けられた表示媒体層とを備える
    ことを特徴とする表示装置。
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