JP4513124B2 - 電気化学デバイス、その製造方法、及び当該デバイスに用いられる電極 - Google Patents

電気化学デバイス、その製造方法、及び当該デバイスに用いられる電極 Download PDF

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Description

本発明は、特にリチウムイオン二次電池、電気二重層キャパシタ等の電気化学デバイス及びその製造方法、これらに用いられる電極及びに関する。より詳細には、電極部の積層構造に特徴を有するこれら電気化学デバイス、その積層方法に特徴を有する電気化学デバイスの製造方法、及びこれら電気化学デバイスに用いられる電極に関する。
携帯電話、ノートパソコン等のIT機器に搭載される電源として二次電池が多く用いられ、またこれらのバックアップ電源等の用途に電気二重層キャパシタが用いられつつある。これらIT機器は、小型化と同時に様々な機能の付加が進められており、用いられる電源に対しても同時に小型化、薄型化、及び軽量化が求められている。当該要求に対応する電池或いはキャパシタの形態として、電極積層型の電池が挙げられる。電極積層型の電池は、いわゆる巻回型の電池と比較して薄型化が容易であり、且つ金属缶が不要であることから低コスト或いは軽量化も容易である。
電気二重層キャパシタは、イオンの吸脱着により充放電を行うため、化学反応を伴う二次電池と異なり電解液の劣化が無く、非常に長寿命であることが知られている。また、イオンの物理的な吸脱着は化学反応よりも早く、更には構造上二次電池と比較してその内部抵抗も小さいことから、電気二重層キャパシタは瞬間的な充電或いは大電流の放電を可能とする。このため、電気二重層キャパシタは、携帯機器電源のバックアップ、プリンタ等のメモリー或いは時計機能のバックアップ、或いは瞬時電圧低下の補償装置等に用いられる。また、ハイブリッド車用の補助電源やコジェネレーション等の用途においても期待が持たれている。
電気二重層キャパシタにも電極巻回型と電極積層型とがあり、セル構造はリチウムイオン二次電池と類似している。電極巻回型は、外装体として金属からなる円筒缶が一般的に用いられる。従って、外装体の強度が高く使用環境に対する耐性も高い反面、装置内部にこれを組み込む際にはデッドスペースが発生するといった体積効率が悪いという欠点を有する。電極積層型は、外装体に角型金属缶、樹脂筐体、アルミラミネート材等が用いられ、他の装置に組み込む際のデットスペースが小さく体積効率が高く、装置全体の薄型化、小型化等に寄与可能である。
ここで、積層型の電気二重層キャパシタの構造について述べる。正極及び負極として作用する電極は、共にアルミ等の金属からなる箔の片面或いは両面に活性炭層を形成して得られる。金属箔には活性炭層が存在しない部分も形成される。この部分はタブ部、リード部、或いは外部端子接続部と呼ばれ、充放電時における電気の導通に関わり、外部端子と直接或いは導電性の更なる部材を介して接続されて用いられる。このような電極は、金属箔から活性炭素層の非形成部分を含む所望の領域を打ち抜くことによって得られている。
特開2001−157835号公報 特開平10−214616号公報 特開平07−094374号公報 特開平11−274004号公報
このように長尺の金属箔に活性物質からなる層を形成した場合、例えば塗布工程によって当該層を形成した場合には、打ち抜き時に所望の電極を得る上で、塗布部と非塗布部との境界を略直線状とする必要がある。活性物質を含む塗料は液状であり、走行中の金属箔に対してこれを塗布することを要するため、要求精度に応じた境界を得ることはきわめて困難である。さらに両面にこれを塗布する場合には、その境界を両面で一致させる必要が生じ、その要求を満たすことはさらに困難となる。
また、塗布済みの電極に対しては、塗膜の密度向上の観点から一般には圧延が施される。このような塗膜の有無が存在する金属箔を圧延した場合、塗膜の存在する部分に対してのみ強度の圧延が施されることとなり、金属箔全体としては不均一な伸延が生じる。その結果、金属箔が曲がる、金属箔にしわが生じる、更には金属箔が切れるといった現象が生じることが考えられる。このような現象に対処するために、特許文献1或いは2には、非塗布領域を可能な限り小さくした上で金属箔に圧延を施す技術が開示されている。しかしながら、これら技術においては、走行する長尺の金属箔に対して所定の場所に対して非塗布領域を形成することを要し、実施に際しては塗布工程の煩雑化或いは高精度を有する塗布装置の配備を伴う。
また、上述した積層体においては、各層において電極、セパレータ、及びスペーサとも呼ばれる導電性シムを順次積層しなければならない。当該構成は電極の積層数が数十或いは数百枚となる場合を対象とするものであるが、この様に積層すべき構成が多数存在する場合、積層体作製に要する時間が長くなり、生産効率の低下を招く可能性が高い。また、タブ部にはそれほど強度がないことから、このタブ部にスペーサを好適に載置していく事は容易ではなく、この観点からも当該積層体の生産効率を向上させることは困難と思われる。
更に、金属箔としてアルミ箔が用いられる場合が多いが、アルミは通常、その表面に、絶縁性の強固な酸化皮膜を容易に形成することが知られている。従って、この様なアルミ箔を用いた構成の場合、スペーサとの電気的接合を単なる面接触によって得ようとした場合、電気的導通を得ることは困難となると思われる。また、積層体作成後に、厚さが薄いタブ部はその端面からのアクセスのみで単純にスペーサと溶接しようとした場合、その溶接が不完全となる場合も考えられる。特に絶縁性の表面皮膜を有したアルミ箔の溶接は難しく、この点から単純に溶接方法を用いて電気的接合の改善を図ることも困難と思われる。
本発明は、上記状況に鑑みて為されたものであり、金属箔全面に活性物質を塗布した金属箔原反を用いることで、曲がり、しわ等の発生を抑えた電極を用いた電気二重層キャパシタ及びその製造方法を提供することを目的とするものである。また、本発明は、スペーサを無くした構成点数の少ない電気化学デバイスの提供を目的としている。更に、本発明は、金属箔から導体板への電気的接続を好適に行うことを可能とし、大電流の取り出しを可能とする電気化学デバイスの提供をも目的としている。
上記課題を解決するために、本発明にかかる電気化学デバイスは、活性物質層が少なくとも一方の面に形成された金属箔からなる電極と非導電性のセパレータとを積層してなる積層体と、金属箔と電気的に接続される導体板とを有する電気化学デバイスあって、電極は略L字形状を有し、前記L字形状の突出部分の一部に折り返された部分を有すると共に、折り返し端には活性物質層が存在せず金属箔が露出した領域を有し、導体板と金属箔との電気的接続は金属箔の露出領域を介して為され、導体板は折り返された部分における折り返し端部に配置されて電極と接合されることを特徴としている。
なお、上述した電気化学デバイスにおいて、電極は、一方の極性となる電極と相対する極性の電極とが前記セパレータを介して交互に、また折り返された部分が互い違いの位置になるように交互に積層され、同一極性となる電極における折り返された部分は重なるように積層され、一方の極性となる電極における折り返された部分以外の部分はセパレータを介して相対する極性の電極における折り返された部分以外の部分と重なるように積層される。また、上述した電気化学デバイスにおいて、電極は略方形状を有し、導体板は折り返し端に配置されて電極と接合される。或いは、電極は略L字形状を有し、L字形状の突出部分の一部に折り返された部分を有すると共に、導体板は折り返された部分における折り返し端に配置されて電極と接合される。
また、上記課題を解決するために、本発明に係る電気化学デバイスの製造方法は、活性物質層が少なくとも一方の面に形成された金属箔からなる電極原反より略L字形状を有する電極を得る工程と、電極のL字形状の突出部分の一部を折り返す工程と、電極の折り返し端部に活性物質層が除去された金属箔露出領域を形成する工程と、電極複数を電気的に接続させる導体板を折り返し端部に配置すると共に、電極の金属箔露出領域と導体板とを電気的に接続させる工程とを有することを特徴としている。
なお、上述の電気化学デバイスの製造方法においては、電極を、一方の極性となる電極と相対する極性の電極とがセパレータを介して交互に、また折り返された部分が互い違いの位置になるように交互に積層する工程であって、当該積層時において、同一極性となる電極における折り返された部分を重ね、且つ一方の電極における折り返された部分以外の部分をセパレータを介して相対する極性の電極における折り返された部分以外の部分と重ねて積層する工程をさらに有する。また、電気化学デバイスの製造方法は、活性物質層が少なくとも一方の面に形成された金属箔からなる電極原反の所定の部分を折り返す工程と、一部が折り返された電極原反より、突出部分の一部が折り返された略L字形状を有する電極を得る工程と、電極の折り返し端部に活性物質層が除去された金属箔露出領域を形成する工程と、電極複数を電気的に接続させる導体板を折り返し端部に配置すると共に、電極の金属箔露出領域と導体板とを電気的に接続させる工程とを有する。また、上述の電気化学デバイスの製造方法においては、折り返し工程を経た後の複数の電極及び非導電性のセパレータを交互に積層して積層体を形成し、その後金属箔露出領域を形成する工程が前記積層体に対して行われる。
或いは、上記課題を解決するために、本発明にかかる電極は積層型の電気化学デバイスを構成し、導体板と電気的に接続される電極であって、金属箔と、金属箔の少なくとも一方の面に形成された活性物質層とを有し、電極が略L字形状を有すると共に、L字形状の突出部分の一部が折り返されており、電極における折り返し端部に、活性物質層が存在しない金属箔露出領域を有し、折り返された部分における折り返し端部に導体板が配置されると、電極は導体板と接合されることを特徴としている。
本発明によれば、活性物質(活性炭素を含有する塗料)をその片面或いは両面の略全面に塗布した金属箔を電極として用いることが可能となる。従って、塗料の塗布、圧延及び打ち抜きの各工程を大幅に簡略化することが可能となり、製造コストの低減が見込まれる。また、これら各工程を行う装置に関しても、上述した従来技術の場合と異なり、各装置の操作精度をそれほど求めることなく製造ラインを構築することも可能であり、この点でも製造コストの低減が見込まれる。
ここで、大電流を流す例えばハイブリッド車用の補助電源に用いる電気二重層キャパシタの場合、タブ部が小さい場合にはこの部分に電力集中が生じて発熱、この部分での電解液の分解等が生じる恐れがある。特許文献3には、活性物質の塗布領域と同じ幅のタブを有する電極を用いることによって、このような電力集中を避ける構成が開示されている。また、特許文献4には、このようなタブの間に導電材からなるスペーサを挟み込み、タブ同士を直接溶接することで大電流に対処すると共に、積層数が多くなった場合でもタブ同士の溶接、接続、更には電極の積層を容易とする構成が開示されている。
本発明によれば、非塗布領域を設けることなく活性物質の塗布領域と同じ幅を有する通電領域を形成し、この部分に対して導電板を接続することで瞬時に大電流を流す(取り出す)ことが可能となり、特許文献3或いは4と同様に大電流に対処することが可能となる。さらに、金属箔の曲げ部分を特許文献4におけるスペーサとして用いることで、電極積層数が多くなった場合であっても、通電領域を容易且つ確実に導電板に接続することが可能となると共に、積層操作の容易化も図れる。従って、特許文献4に開示される構成と異なり、電気二重層キャパシタとしての部品点数は増加しない。また、スペーサをタブ間に挟み込むといった煩雑な工程を経ることなく電気二重層キャパシタを得ることが可能となる。また、例えば長尺の活性物質層形成済みの電極箔原反をその長さ方向について所定幅に折り返す領域を形成し、その後この原反から所定寸法の電極を打ち抜いても良い。この場合、折り返し部に所定厚の圧延をかけることで折り返し部の厚さを一定に管理することが可能となり、スペーサを挟む場合と同等以上に積層厚さを精度良く管理することが可能となる。
本発明の実施の形態について、以下に図面を参照して説明する。図1は、本発明の一実施の形態に係る電気二重層キャパシタの断面について、その要部を示す概略構成図である。本発明に係る電気二重層キャパシタ1は、その両面に活性炭層5、7が塗布形成されたアルミ等の導電性の金属箔3、後述する各電極の間に配置される絶縁性の紙等からなるセパレータ9、及び金属箔3と接続される導体板11を主要な構成として有している。金属箔3は、活性炭層5、7と共に電極13を形成している。電極13は、その一方の端部が所定長さだけ折り返され二重部13aを形成している。
折り返された端部外側13bにおいては活性炭層7が除去され、金属箔3が剥き出し状態とされて導体板11と接している。従って、電極13と導体板11との電気的接続は、この金属箔の露出部分を導体板11とを溶接等によって接合することで行われる。導体板11は、更に不図示の外部端子に直接、或いは他の導電性の部材を介して接続される。なお、本実施の形態においては、電極13は略方形を有しており、折り返しは、この方形の対向する辺と略平行であって当該辺から所定距離隔てた直線を中心に行われる。また、導体板11はこの対向する辺に対応して配置される。積層時においては、当該二重部13aを避けてその上の電極13が配置、積層される。通常、積層体においては正極用の電極、負極用の電極がセパレータを介して交互に積み重ねられているが、この二重部13aは、同一極性のもののみが重ねられることとなる。
より具体的には、折り曲げ状態にある電極13の長さを、対向する導体板11間の距離に対して所定間隔空けた状態で、導体板11に接続されることとする。この所定間隔空けられた空間に、二重部13aの重なり合う部分が収まることとすることで、積層時における二重部13aの厚さを実効的に無くすことが可能となる。その結果、電極13とセパレータ9とを導体板11との接点まで略平坦として積層することが可能となり、金属箔3と導体板11との接点を安定させて固定することが可能となる。
次に、本発明に係る電気化学デバイスの製造方法について、上述した電気二重層キャパシタを例に、その一実施の形態を図2に示すフローチャートを参照して説明する。まず、ステップ1において、長尺のアルミ箔の両面に活性物質の塗布を行い、これを乾燥させて活性物質層を形成する。ステップ2において、ステップ1で得られた長尺の電極原反に対して圧延を施して、活性物質層を所望の厚さ及び塗膜密度を有する状態とする。さらにステップ3にて、プレス機を用いてこの電極原反を所定寸法の電極小片に打ち抜き、図1に示す電極13を得る。
得られた電極13は、ステップ4においてその端部が所定長さ折り返され、二重部13aが形成される。二重部13a形成後の電極は、セパレータ9と共に図1に示す配置で各々積層される(ステップ5)。ステップ5において得られた積層体を不図示の仮押さえ治具等で固定、一体化し、ステップ6において電極端部外側13bに対応するその両側面に対して活性物質の除去操作が行われる。この除去操作は、サンドブラスト、レーザビーム照射、ワイヤブラシによる擦り落とし等によって為される。更にステップ6において、除去操作によって金属箔3が露出した積層体に対して導体板11を、積層体における金属箔の露出面に溶接等によって固定、取り付けることで電気二重層キャパシタとしての主要部が完成する。
なお、ここでは、導体板が、対向する側面同士に配置される場合を例示したが、本発明にかかる電気二重層キャパシタの構成は当該配置に限定されない。具体的な変形例として、一側面に正極側及び負極側の導体板が配置される構成を図3に示す。当該構成においては、電極形状が図1に示す電極の形状と異なっている。具体的には、電極13の一辺により突出する領域13cを設けて、電極13の形状をL字型としている。この突出領域13cの端部を折り返して、ここに二重部13aを形成することとしている。この場合、折り返しは、このL字の頂部を形成する辺と平行であって当該辺から所定距離隔てた直線を中心に行われる。
正極とされる電極の突出領域13cが例えば所定の辺の右側に形成された場合には、負極側の突出領域13は左側に形成することとしている。従って、導体板11はこの突出部分に対応して配置される。当該構成とすることで、二重部13aが一層おきに重ねられることとなり、積層体としての平坦化が図られる。また、この場合、導体板11は積層体の一側面に形成された二列の突出部分に対して接続、固定される。なお、当該構成からなる電気二重層キャパシタの主要部の製造工程に関しては、打ち抜かれる電極の形状が異なることを除いては、図1に示した構造のものを製造する場合と同様であるため、ここでの詳述は省略する。
なお、本発明にかかる製造方法として、電極及びセパレータを積層した後に金属箔の露出作業を行い、その後に導体板を固定する工程を例示した。しかし、本発明の実施の形態はこれに限定されない。例えば後述するように、積層体を挟持可能なコの字型の導体板であってその側面にスリットを有するものを用いることとし、その上下で対向する二面間に積層体を挟み込む構成としても良い。
このスリットにおいて金属箔と導体板との溶接をしてもよい。
また、上述したステップ3及び4の工程順を入れ替えて、長尺の電極原反の所定端を折り返し、その後に電極小片に打ち抜くこととしても良い。この場合、原反折り返しに続いて、長尺原反の状態のままで折り返し部に圧延を加える工程を付加しても良い。折り返し部に所定厚の圧延をかけることで折り返し部の厚さを一定に管理することが可能となり、スペーサを挟む場合と同程度に積層厚さを精度良く管理することが可能となる。また、上述したステップ5及び6の工程順を入れ替えて、積層する前に所定位置の活性物質層を除去することとしても良い。
本発明の実施によって得られる電気二重層キャパシタの主要部1の外観像を模式的に図4A、4B、及び図5A〜図5Cに示す。図4A或いは4Bは、図2におけるステップ7の工程終了後のものを示す。また、以下の図面においても積層体の構成については基本的に同一であることから、以下の実施例に関しては積層体の構成についての説明は省略する。積層体側面であって、折り返し部の外側端部13b(金属箔が露出された部分)が積層方向に整列する部分には、導体板11が溶接部11cにより接合されている。このような構成とすることにより、各電極と導体板との間には好適な電気的接続が為される。なお、これら図面では導体板11は板状のものを用いているが、図4Cに示すように背面が円弧状の曲面からなる板状体、或いは図4Dに示すように板の断面が台形形状等種々の形状のものを用いることが可能であり、これに限定されない。なお、積層体と導体板11との一体化をより確実なものとするために、図5Aに示すように、縦断面コの字状の導体板を上下面間に積層体を挟み込むと共にこれらをリベット15により一体化し、導体板と金属箔との溶接等の処理を施すこととしても良い。図5Aは、導体板に対してリベット止めを施した場合を示す。具体的にはコの字型の導体板11における上下面に貫通孔を形成すると共に、二重部13a及びセパレータ9上の対応する部分にも貫通孔を形成する。導体板11を積層体に対して固定した後に、この貫通孔にリベット15を差込み、その両端部をかしめることによって積層体と導体板との結合をより強固なものとしている。導体板11は折り返し部の長さより小さな幅を有し、その両側部分にて金属箔に対する溶接が為されている。当該溶接部分は、溶接痕11cとして図中に示されている。
図5Bは、図5Aに示す構成と異なる形状からなる導体板を用い、より好適な電極の溶接を行う場合の構成を示している。この場合、導体板11には、コの字状の垂直面部分に上下方向に延在するスリット11aが形成されている。このスリット11aにおいて、この部分に露出している金属箔3と導体板11とを溶接することで、より広い溶接面積を得ることができ、これらの電気的接続をより確実なものとすることが可能となる。
図5Cは、図5Bに示した導体板11に対して、さらに突起部11bを形成したものを示している。以上に述べてきた電気二重層キャパシタの主要部1は、不図示の外装体内部に密閉状態で収容され、導体板11はこの外装体から外部に突出する端子に接続される。本実施例では、この突起部11bを、外装体からその外部に突出する端子としてそのまま用いることを可能としている。
当該構成を採用することにより、電極の折り返し部分を特許文献4におけるスペーサに換えて用いることにより、部品点数の少ない電気二重層キャパシタの主要部即ちセルを製造することが可能となる。また、活性物質層を全面に塗布した金属箔を電極原反として用いることが可能となり、塗布、圧延及び打ち抜きの諸工程を大幅に簡略化することが可能となる。また、電極と導体板とが好適に接合される事から、当該素子からは瞬時に大電流を取り出すことが可能となる。
本発明は、その適用対象として電気二重層キャパシタを例示して説明されている。しかしながら適用対象はこれに限られず、電気二重層キャパシタと類似する構成を有する二次電池に対しても適用することが可能と考えられる。また、いわゆる電気化学デバイスに対しても、本発明にかかる構成或いは製造方法を適用することは可能と考えられる。
本発明の一実施の形態に係る電気二重層キャパシタの主要部の断面構成を概略的に示す図である。 本発明に係る電気二重層キャパシタの製造工程に関し、その主要部を示すフローチャートである。 図1に示す実施の形態の変形例を示す図である。 本発明に係る電気二重層キャパシタにおける主要部の外観を示す図である。 本発明に係る電気二重層キャパシタにおける主要部の外観を示す図である。 導体板の形状を例示する図である。 導体板の形状を例示する図である。 本発明に係る電気二重層キャパシタにおける主要部の外観を示す図である。 本発明に係る電気二重層キャパシタにおける主要部の外観を示す図である。 本発明に係る電気二重層キャパシタにおける主要部の外観を示す図である。
符号の説明
1:電気二重層キャパシタ主要部、 3:金属箔、 5,7:活性物質層、 9:セパレータ、 11:導体板、 13:電極、 15:リベット

Claims (8)

  1. 活性物質層が少なくとも一方の面に形成された金属箔からなる電極と非導電性のセパレータとを積層してなる積層体と、前記金属箔と電気的に接続される導体板とを有する電気化学デバイスあって、
    前記電極は略L字形状を有し、前記L字形状の突出部分の一部に折り返された部分を有すると共に、折り返し端には前記活性物質層が存在せず前記金属箔が露出した領域を有し、前記導体板と前記金属箔との電気的接続は前記金属箔の露出領域を介して為され
    前記導体板は前記折り返された部分における前記折り返し端部に配置されて前記電極と接合されることを特徴とする電気化学デバイス。
  2. 前記電極は、一方の極性となる電極と相対する極性の電極とが前記セパレータを介して交互に、また前記折り返された部分が互い違いの位置になるように交互に積層され、
    同一極性となる電極における前記折り返された部分は重なるように積層され、前記一方の極性となる電極における前記折り返された部分以外の部分は前記セパレータを介して前記相対する極性の電極における前記折り返された部分以外の部分と重なるように積層されることを特徴とする請求項1記載の電気化学デバイス。
  3. 前記電極は略方形状を有し、前記導体板は前記折り返し端に配置されて前記電極と接合されることを特徴とする請求項1或いは2何れかに記載の電気化学デバイス。
  4. 活性物質層が少なくとも一方の面に形成された金属箔からなる電極原反より略L字形状を有する電極を得る工程と、
    前記電極の前記L字形状の突出部分の一部を折り返す工程と、
    前記電極の折り返し端部に前記活性物質層が除去された金属箔露出領域を形成する工程と、
    記電極複数を電気的に接続させる導体板を前記折り返し端部に配置すると共に、前記電極の前記金属箔露出領域と前記導体板とを電気的に接続させる工程とを有することを特徴とする電気化学デバイスの製造方法。
  5. 活性物質層が少なくとも一方の面に形成された金属箔からなる電極原反の所定の部分を折り返す工程と、
    一部が折り返された前記電極原反より、突出部分の一部が折り返された略L字形状を有する電極を得る工程と、
    前記電極の折り返し端部に前記活性物質層が除去された金属箔露出領域を形成する工程と、
    前記電極複数を電気的に接続させる導体板を前記折り返し端部に配置すると共に、前記電極の前記金属箔露出領域と前記導体板とを電気的に接続させる工程とを有することを特徴とする電気化学デバイスの製造方法。
  6. 前記電極を、一方の極性となる電極と相対する極性の電極とがセパレータを介して交互に、また前記折り返された部分が互い違いの位置になるように交互に積層する工程であって、
    当該積層時において、同一極性となる電極における前記折り返された部分を重ね、且つ前記一方の電極における前記折り返された部分以外の部分を前記セパレータを介して相対する極性の電極における前記折り返された部分以外の部分と重ねて積層する工程をさらに有することを特徴とする請求項4或いは5の何れかに記載の電気化学デバイスの製造方法。
  7. 前記折り返し工程を経た後の複数の前記電極及び非導電性のセパレータを交互に積層して積層体を形成し、その後前記金属箔露出領域を形成する工程が前記積層体に対して行われることを特徴とする請求項4或いは6の何れかに記載の電気化学デバイスの製造方法。
  8. 積層型の電気化学デバイスを構成し、導体板と電気的に接続される電極であって、
    金属箔と、
    前記金属箔の少なくとも一方の面に形成された活性物質層とを有し、
    前記電極が略L字形状を有すると共に、前記L字形状の突出部分の一部が折り返されており、
    前記電極における折り返し端部に、前記活性物質層が存在しない金属箔露出領域を有し、
    前記折り返された部分における前記折り返し端部に前記導体板が配置されると、前記電極は前記導体板と接合されることを特徴とする電極。
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