JP4512709B2 - 磁界検出素子 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、磁界検出素子に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
磁気−抵抗効果や磁気−インピーダンス効果を有する磁界検出素子においては、高感度化の妨げになっている要因が究明されておらず、たとえば、バイアス磁界を印加するタイプの磁気−インピーダンス型磁界検出素子では、バイアス磁界印加による素子特性低下、検出感度低下が避けられなかった。
【0003】
昨今、医学・工学技術分野での応用のために、磁界検出素子が必要とされている。磁界検出素子とは、たとえば磁気−抵抗効果(MR効果)素子、または磁気−インピーダンス効果(MI効果)素子を含んでいる。この磁気−抵抗効果素子は、デバイスに流れる電流経路が磁界を与えることによって曲げられ、デバイスの抵抗値が増大することを利用したデバイスであり、各種のものが市販されている。
【0004】
また、磁気−インピーダンス効果を利用した高感度磁気センサは、例えば特開平6−176930号公報、特開平7−181239号公報、特開平7−333305号公報、特開平8−75835号公報、および日本応用磁気学会誌vol.20,553(1996)などに記載されている。
図7は従来の磁界検出素子の模式図であり、図7(a)はその平面図、図7(b)はその断面図である。
【0005】
この図において、201は磁界検出素子、202は短冊形の感磁体、203,204はその短冊形の感磁体202の両端に形成される給電兼検出電極、205は外部磁界Hexである。
この図に示すように、従来の磁界検出素子は、その短冊形の感磁体202の両端に電極203,204が形成されている。
【0006】
図8は磁界検出素子の短冊形の感磁体内部の磁場分布特性を測定する供試感磁体を示す図である。
この図に示すように、短冊形の感磁体301の長手方向(ここではy軸方向)に5Oe(400A/m)の静磁界を印加したときの感磁体301内部の磁界強度をA−φ法により三次元静磁場解析した(使用ソフト:Maxwell 3D Field Simulater,Ansoft社製)。
【0007】
感磁体301の仕様は、幅=2.5、5.0、10、20、25、50および100μm、長さ=1000,2000,および4000μm、厚さ=0.50、1.0、2.0、および4.0μmの計84種類であり、それぞれについて解析を行った。解析結果をもとに、全サイズの感磁体についてその内部(図8のy軸上)における、磁界強度のy方向成分を計算しプロットした。
【0008】
その結果得られたデータの一部を、図9〜図11として示している。すなわち、図9は感磁体サイズが20×1000×0.5〜4.0/μm、図10は20×2000×0.5〜4.0/μm、図11は20×4000×0.5〜4.0/μmの場合である。なお、図9〜図11において、グラフのx軸は感磁体の一端を0としたときの長手方向の位置を、y軸は磁界強度を示している。つまり、横軸に距離(μm)、左縦軸に磁界強度(H/Am-1)、右縦軸に磁界強度(H/Oe)を示している。
【0009】
これらの図から明らかなように、長さが短い感磁体ほど反磁界の影響が大きい。長さが同じ感磁体同士を比べると、感磁体長手方向の断面積が大きいほど、反磁界は大きくなり、またそのプロファイルが放物線的な形状へと変化する様子が確認できる。その影響は断面積が小さいうちは感磁体両端部に留まっているが、断面積が大きくなってくると中央部でも大きくなっている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
このような磁界検出素子は、検出対象である外部磁界を精確に検出できる方がよい。また、バイアス印加手段と併せて使用する場合には、その手段により作り出された外部バイアス磁界が素子の使用部位全体にかかっている方がよい。なぜなら、素子に外部磁界がかかると、その両端部付近に、素子材料の透磁率と形状に応じた、外部磁界Hexと反対向きの磁界が生じ、この反磁界の発生により、磁界検出素子の一部に、本来の特性を発揮できない部位が生じ、全体として素子の特性が劣化するためである。
【0011】
本発明は、上記状況に鑑みて、反磁界の発生による特性の劣化を簡単かつ容易に改善することのできる磁界検出素子を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記目的を達成するために、
〔1〕磁気−抵抗効果または磁気−インピーダンス効果を生ずる感磁体に電流を通電して、外部磁界の変化に応じた電気的特性の変化を検出する磁界検出素子において、長尺状の感磁体に電流を通電するため電極を形成し、前記長尺状の感磁体の長手方向の外部磁界を測定するものであって、前記長尺状の感磁体の幅が20μmで長さが2000μmの場合、前記長尺状の感磁体の両端部からこの長尺状の感磁体の全体の長さの1/4の部位を外して前記電極を配置し、前記長尺状の感磁体の幅が20μmで長さが4000μmの場合、前記長尺状の感磁体の両端部から該長尺状の感磁体の全体の長さの1/8の部位を外して前記電極を配置することを特徴とする。
【0013】
〔2〕磁気−抵抗効果または磁気−インピーダンス効果を生ずる感磁体に電流を通電して、外部磁界の変化に応じた電気的特性の変化を検出する磁界検出素子において、複数本の長尺状の感磁体をブリッジして電流を通電するため電極を形成し、前記長尺状の感磁体の長手方向の外部磁界を測定するものであって、前記長尺状の感磁体の幅が20μmで長さが2000μmの場合、前記長尺状の感磁体の両端部からこの長尺状の感磁体の全体の長さの1/4の部位を外して前記電極を配置し、前記長尺状の感磁体の幅が20μmで長さが4000μmの場合、前記長尺状の感磁体の両端部から該長尺状の感磁体の全体の長さの1/8の部位を外して前記電極を配置することを特徴とする磁界検出素子。
【0014】
〔3〕上記〔1〕又は〔2〕記載の磁界検出素子において、前記長尺状の感磁体が軟磁性体の片面に配置されることを特徴とする。
〔4〕上記〔1〕又は〔2〕記載の磁界検出素子において、前記長尺状の感磁体が軟磁性体の両面に配置されることを特徴とする。
〔5〕上記〔1〕又は〔2〕記載の磁界検出素子において、前記長尺状の感磁体が軟磁性体であることを特徴とする。
【0015】
〔6〕磁気−抵抗効果または磁気−インピーダンス効果を生ずる感磁体に電流を通電して、外部磁界の変化に応じた電気的特性の変化を検出する磁界検出素子において、長尺状の感磁体に外部磁界の変化検出するための電極を形成し、前記長尺状の感磁体の長手方向の外部磁界を測定するものであって、前記長尺状の感磁体の幅が20μmで長さが2000μmの場合、前記長尺状の感磁体の両端部からこの長尺状の感磁体の全体の長さの1/4の部位を外して前記電極を配置し、前記長尺状の感磁体の幅が20μmで長さが4000μmの場合、前記長尺状の感磁体の両端部からこの長尺状の感磁体の全体の長さの1/8の部位を外して前記電極を配置することを特徴とする。
【0016】
〔7〕磁気−抵抗効果または磁気−インピーダンス効果を生ずる感磁体に電流を通電して、外部磁界の変化に応じた電気的特性の変化を検出する磁界検出素子において、複数本の長尺状の感磁体をブリッジして外部磁界の変化検出するための電極を形成し、前記長尺状の感磁体の長手方向の外部磁界を測定するものであって、前記長尺状の感磁体の幅が20μmで長さが2000μmの場合、前記長尺状の感磁体の両端部からこの長尺状の感磁体の全体の長さの1/4の部位を外して前記電極を配置し、前記長尺状の感磁体の幅が20μmで長さが4000μmの場合、前記長尺状の感磁体の両端部からこの長尺状の感磁体の全体の長さの1/8の部位を外して前記電極を配置することを特徴とする。
【0017】
〔8〕上記〔6〕又は〔7〕記載の磁界検出素子において、前記長尺状の感磁体が軟磁性体の片面に配置されることを特徴とする。
〔9〕上記〔6〕又は〔7〕記載の磁界検出素子において、前記長尺状の感磁体が軟磁性体の両面に配置されることを特徴とする。
〔10〕上記〔6〕又は〔7〕記載の磁界検出素子において、前記長尺状の感磁体が軟磁性体であることを特徴とする。
【0018】
〔11〕磁気−抵抗効果または磁気−インピーダンス効果を生ずる感磁体に電流を通電して、外部磁界の変化に応じた電気的特性の変化を検出する磁界検出素子において、長尺状の感磁体に電流を通電するため電極及び外部磁界の変化検出するための電極を形成し、前記長尺状の感磁体の長手方向の外部磁界を測定するものであって、前記長尺状の感磁体の幅が20μmで長さが2000μmの場合、前記長尺状の感磁体の両端部からこの長尺状の感磁体の全体の長さの1/4の部位を覆うように前記電極を配置し、前記長尺状の感磁体の幅が20μmで長さが4000μmの場合、前記長尺状の感磁体の両端部からこの長尺状の感磁体の全体の長さの1/8の部位を覆うように前記電極を配置することを特徴とする。
【0019】
〔12〕上記〔11〕記載の磁界検出素子において、前記長尺状の感磁体が軟磁性体の片面に配置されることを特徴とする。
〔13〕上記〔11〕記載の磁界検出素子において、前記長尺状の感磁体が軟磁性体の両面に配置されることを特徴とする。
〔14〕上記〔11〕記載の磁界検出素子において、前記長尺状の感磁体が軟磁性体であることを特徴とする。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
図1は本発明の第1実施例を示す磁界検出素子の模式図であり、図1(a)はその平面図、図1(b)はその断面図である。
この実施例では、図1に示すように、磁界検出素子1上に短冊形の感磁体2を形成し、その短冊形の感磁体2の両端部を外して内側に電極3,4を形成するように構成する。なお、5は外部磁界Hexである。
【0021】
すると、短冊形の感磁体2全体のうち、外部磁界Hex5に対して反磁界を生じるために外部磁界Hex5を精確に検出できない感磁体2の両端部が外されるので、外部磁界Hex5を精確に検出することができる。
その場合、短冊形の感磁体2全体のうち外部磁界Hex5を精確に検出できない両端部は、軟磁性体がある場合と軟磁性体がない場合とでその幅が異なる。
【0022】
したがって、本発明においては、より長い距離の短冊形の感磁体2を用いることができるようにするために、軟磁性体を導入することが望ましい。
図2は本発明の第2実施例を示す磁界検出素子の模式図であり、図2(a)はその平面図、図2(b)はその断面図である。
この実施例では、磁界検出素子11の第1の軟磁性体12上の片面に第2の軟磁性体である短冊形の感磁体13を形成し、その短冊形の感磁体13の両端部を外して内側に電極14,15を形成するように構成している。なお、16は外部磁界Hexである。
【0023】
図3は本発明の第3実施例を示す磁界検出素子の模式図であり、図3(a)はその平面図、図3(b)はその断面図である。
この実施例では、磁界検出素子21の第1の軟磁性体22上の両面に第2の軟磁性体である短冊形の感磁体23,24を形成し、その短冊形の感磁体23,24の両端部を外して内側に電極25,26を形成するように構成している。なお、27は外部磁界Hexである。
【0024】
図4は本発明の第4実施例を示す磁界検出素子の模式図である。
この実施例では、磁界検出素子31上に複数本、ここでは4本の短冊形の感磁体32,33,34,35を配置して、その短冊形の感磁体32,33,34,35それぞれの両端部を外して、短冊形の感磁体32の右端より内側に電極36と、短冊形の感磁体32,33の左側より内側に短冊形の感磁体32と33とを接続するブリッジ電極37と、短冊形の感磁体33,34の右側より内側に短冊形の感磁体33と34とを接続するブリッジ電極38と、短冊形の感磁体34,35の左端より内側に短冊形の感磁体34と35とを接続するブリッジ電極39と、短冊形の感磁体35の右側より内側に電極40を形成する。なお、30は外部磁界Hexである。
【0025】
このように構成することにより、外部磁界Hex30に対して反磁界を生じるために外部磁界Hex30を精確に検出できない両端部を外すとともに、有効な距離の長い磁界検出素子を提供することができるので、外部磁界30が微弱であっても精確に検出することができる。
この第4実施例の短冊形の感磁体の形状は、第2実施例及び第3実施例と同様に、第1の軟磁性体の上に第2の軟磁性体である短冊形の感磁体を形成するようにもできることは言うまでもない。
【0026】
また、上記実施例では、短冊形の感磁体について述べたが、線状の感磁体であってもよい。
図5は本発明の効果を示す外部磁界に対するインピーダンス変化量を示す図、図6は本発明の感度(生体磁界強度)を示す図である。
図5中のaは本発明の特性、bは従来の特性を表しており、本発明によれば、図5のaに示すように、外部磁界に対するインピーダンス変化量が急峻(約4倍)となる。また、図6に示すように、従来の磁界検出素子は、その検出可能領域が、肺の磁気汚染、心臓(QRS波)に留まっていたものが、本発明によれば、心臓の直流異常の検出までも可能となった。
【0027】
図12は本発明の第5実施例を示す磁界検出素子の模式図であり、図12(a)はその平面図、図12(b)はその断面図である。
この実施例では、磁界検出素子101上に形成された短冊形の感磁体102の両端に電流を流すための給電用電極103,104を形成し、短冊形の感磁体102の両端部を外して内側に外部磁界の変化の検出に用いる電極105,106を形成するように構成する。
【0028】
すると、図9〜図11に示したように、短冊形の感磁体102全体のうち外部磁界Hex107に対して反磁界を生じるために外部磁界Hex107を精確に検出できない感磁体102の両端が外されるので、外部磁界Hex107を精確に検出することができる。
その場合、短冊形の感磁体102の全体のうち外部磁界を精確に検出できない両端部は、その条件によって、その幅が異なる。
【0029】
したがって、本発明においては、より長い距離の短冊形の感磁体を用いることができるようにするために、軟磁性体を導入することが望ましい。
図13は本発明の第6実施例を示す磁界検出素子の模式図であり、図13(a)はその平面図、図13(b)はその断面図である。
この実施例では、磁界検出素子111の第1の軟磁性体112上の片面に、第2の軟磁性体である短冊形の感磁体113を形成し、その短冊形の感磁体113の両端に電流を流すための給電用電極114,115を形成し、短冊形の感磁体113の両端を外して内側に外部磁界の変化の検出に用いる電極116,117を形成するように構成している。
【0030】
この実施例においても、外部磁界Hex118を精確に検出することができる。
図14は本発明の第7実施例を示す磁界検出素子の模式図であり、図14(a)はその平面図、図14(b)はその断面図である。
この実施例では、磁界検出素子121の第1の軟磁性体122上の両面に第2の軟磁性体である短冊形の感磁体123,124を形成し、その短冊形の感磁体123,124の両端に電流を流すための給電用電極125,126をそれぞれ形成し、短冊形の感磁体123,124の両端を外して内側に外部磁界の変化の検出に用いる電極127,128をそれぞれ形成するように構成している。
【0031】
この実施例においても、外部磁界Hex129を精確に検出することができる。
図15は本発明の第8実施例を示す磁界検出素子の模式図である。
この実施例では、磁界検出素子131上に複数本、ここでは4本の短冊形の感磁体132,133,134,135を配置して、感磁体132の右端と感磁体135の右端には電流を流すための給電用電極136,137をそれぞれ形成する。
【0032】
そして、感磁体132の左端と感磁体133の左端に感磁体132と133とを接続するブリッジ電極138と、感磁体133の右端と感磁体134の右端に感磁体133と134とを接続するブリッジ電極139と、感磁体134の左端と感磁体135の左端に感磁体134と135とを接続するブリッジ電極140をそれぞれ配置して、4本の短冊形の感磁体132,133,134,135を直列に接続する。
【0033】
この場合、外部磁界Hex143の変化の検出に用いる電極141,142は、短冊形の感磁体132と135の右端を外して内側にそれぞれ配置する。
この実施例においても、外部磁界Hex143を精確に検出することができる。
この第8実施例の短冊形の感磁体の形状は、第6実施例及び第7実施例と同様に、第1の軟磁性体の上に第2の軟磁性体である短冊形の感磁体を形成するようにもできることは言うまでもない。
【0034】
また、変形例としては、図16に示すように、磁界検出素子151上に複数本、ここでは2本の短冊形の感磁体152,153を配置して、感磁体152,153の左端には電流を流すための給電用電極154,155をそれぞれ配置し、感磁体152,153の右端はブリッジ電極156で接続して、2本の短冊形の感磁体152と153を直列接続する。
【0035】
この場合、外部磁界Hex159の変化の検出に用いる電極157,158は、短冊形の感磁体152,153の左端部を外して内側にそれぞれ配置する。
この実施例においても、外部磁界Hex159を精確に検出することができる。
また、別の変形例としては、図17に示すように、磁界検出素子161上に複数本、ここでは3本の短冊形の感磁体162,163,164を配置して、感磁体162の左端と感磁体164の右端には電流を流すための給電用電極165,166を配置し、感磁体162と163の右端はブリッジ電極167で、感磁体163と164の左端はブリッジ電極168でそれぞれ接続して、3本の短冊形の感磁体162,163,164を直列接続する。
【0036】
この場合、外部磁界Hex171の変化の検出に用いる電極169,170は、短冊形の感磁体162と164の端部を外して内側にそれぞれ配置する。
この実施例においても、外部磁界Hex171を精確に検出することができる。
更に、前述した第4実施例の変形例としては、図18に示すように、磁界検出素子181上に複数本、ここでは4本の短冊形の感磁体182,183,184,185を配置して、その短冊形の感磁体182,183,184,185は、感磁体182,185の電源側電極186,190を除いて、それぞれの両端部を外して、短冊形の感磁体182の右端より内側に検出用電極191と、短冊形の感磁体182,183の左側より内側に短冊形の感磁体182と183とを接続するブリッジ電極187と、短冊形の感磁体183,184の右側より内側に短冊形の感磁体183と184とを接続するブリッジ電極188と、短冊形の感磁体184,185の左端より内側に短冊形の感磁体184と185とを接続するブリッジ電極189と、短冊形の感磁体185の右側より内側に検出用電極192を形成する。なお、外部磁界Hex30を図4と同様に印加する。
【0037】
このように構成することにより、外部磁界Hex30に対して反磁界を生じるために外部磁界Hex30を精確に検出できない両端部を外すとともに、有効な距離の長い磁界検出素子を提供することができるので、外部磁界30が微弱であっても精確に検出することができる。
更に、短冊形の感磁体を5本以上配置する場合にも、上記したような方法で、順次ブリッジすることができる。
【0038】
上記した変形例の短冊形の感磁体の形状は、第6実施例及び第7実施例の軟磁性体構造を有するように構成することができることは言うまでもない。
また、上記実施例では、短冊形の感磁体について述べたが、線状の感磁体であってもよい。
図19は本発明の第9実施例を示す磁界検出素子の模式図である。
【0039】
この実施例では、磁界検出素子193上に短冊形の感磁体194を配置し、その短冊形の感磁体194の両端部の外部磁界に対して強い反磁界を生じる部位195,196を覆うように電流を通電するために設ける電極及び外部磁界の変化の検出に用いる電極197,198をそれぞれ形成するように構成する。
このように構成することにより、短冊形の感磁体194全体のうち外部磁界Hex199に対して反磁界を生じるために外部磁界Hex199を精確に検出できない感磁体194の両端が外されるので、外部磁界Hex199を精確に検出することができる。
【0040】
また、上記した第9実施例において、前記短冊形の感磁体は軟磁性体の片面に配置されるように構成することができる。
さらに、上記磁界検出素子において、前記短冊形の感磁体は軟磁性体の両面に配置されるように構成することができる。
また、上記磁界検出素子において、前記短冊形の感磁体は軟磁性体で構成することができる。
【0041】
このように構成したので、反磁界に起因する特性の劣化をなくし、高感度かつ高精度の磁界検出素子を構築することができる。
なお、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々の変形が可能であり、これらを本発明の範囲から排除するものではない。
【0042】
【発明の効果】
以上、詳細に説明したように、本発明によれば、反磁界の発生に起因する特性の劣化をなくし、高感度かつ高精度の磁界検出素子を構築することが可能になる。特に、小型で高感度の磁気センサにより、携帯端末用高精度地磁気センサから医療福祉用脳磁界検出センサ等まで、これまでの磁気センサでは対応しきれなかった用途の実現が期待できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施例を示す磁界検出素子の模式図である。
【図2】 本発明の第2実施例を示す磁界検出素子の模式図である。
【図3】 本発明の第3実施例を示す磁界検出素子の模式図である。
【図4】 本発明の第4実施例を示す磁界検出素子の模式図である。
【図5】 本発明の効果を示す外部磁界に対するインピーダンス変化量を示す図である。
【図6】 本発明の感度(生体磁界強度)を示す図である。
【図7】 従来の磁界検出素子の模式図である。
【図8】 磁界検出素子の短冊形の感磁体内部の磁場分布特性を測定する供試感磁体を示す図である。
【図9】 従来の磁界検出素子の短冊形の感磁体内部の磁場分布特性図(その1)である。
【図10】 従来の磁界検出素子の短冊形の感磁体内部の磁場分布特性図(その2)である。
【図11】 従来の磁界検出素子の短冊形の感磁体内部の磁場分布特性図(その3)である。
【図12】 本発明の第5実施例を示す磁界検出素子の模式図である。
【図13】 本発明の第6実施例を示す磁界検出素子の模式図である。
【図14】 本発明の第7実施例を示す磁界検出素子の模式図である。
【図15】 本発明の第8実施例を示す磁界検出素子の模式図である。
【図16】 本発明の第8実施例の磁界検出素子の第1変形例を示す図である。
【図17】 本発明の第8実施例の磁界検出素子の第2変形例を示す図である。
【図18】 本発明の第4実施例の変形例を示す磁界検出素子の模式図である。
【図19】 本発明の第9実施例を示す磁界検出素子の模式図である。
【符号の説明】
1,11,21,31,101,111,121,131,151,161 ,181,193 磁界検出素子
2,32,33,34,35,102,132,133,134,135,152,153,162,163,164,182,183,184,185,194 短冊形の感磁体
3,4,14,15,25,26,36,40 電極
5,16,27,30,107,118,129,143,159,171,199 外部磁界Hex
12,22,112,122 第1の軟磁性体
13,23,24,113,123,124 第2の軟磁性体である短冊形の感磁体
37,38,39,138,139,140,156,167,168,187,188,189 ブリッジ電極
103,104,114,115,125,126,136,137,154,155,165,166 電流を流すための給電用電極
105,106,116,117,127,128,141,142,157,158,169,170 外部磁界の変化の検出に用いる電極
195,196 短冊状の感磁体の両端部の外部磁界に対して強い反磁界を生じる部位
186,190 電源側電極
191,192 検出用電極
197,198 電流を通電するために設ける電極及び外部磁界の変化の検出に用いる電極

Claims (14)

  1. 磁気−抵抗効果または磁気−インピーダンス効果を生ずる感磁体に電流を通電して、外部磁界の変化に応じた電気的特性の変化を検出する磁界検出素子において、
    尺状の感磁体に電流を通電するため電極を形成し、前記長尺状の感磁体の長手方向の外部磁界を測定するものであって、前記長尺状の感磁体の幅が20μmで長さが2000μmの場合、前記長尺状の感磁体の両端部から該長尺状の感磁体の全体の長さの1/4の部位を外して前記電極を配置し、前記長尺状の感磁体の幅が20μmで長さが4000μmの場合、前記長尺状の感磁体の両端部から該長尺状の感磁体の全体の長さの1/8の部位を外して前記電極を配置することを特徴とする磁界検出素子。
  2. 磁気−抵抗効果または磁気−インピーダンス効果を生ずる感磁体に電流を通電して、外部磁界の変化に応じた電気的特性の変化を検出する磁界検出素子において、
    数本の長尺状の感磁体をブリッジして電流を通電するため電極を形成し、前記長尺状の感磁体の長手方向の外部磁界を測定するものであって、前記長尺状の感磁体の幅が20μmで長さが2000μmの場合、前記長尺状の感磁体の両端部から該長尺状の感磁体の全体の長さの1/4の部位を外して前記電極を配置し、前記長尺状の感磁体の幅が20μmで長さが4000μmの場合、前記長尺状の感磁体の両端部から該長尺状の感磁体の全体の長さの1/8の部位を外して前記電極を配置することを特徴とする磁界検出素子。
  3. 請求項1又は2記載の磁界検出素子において、前記長尺状の感磁体が軟磁性体の片面に配置されることを特徴とする磁界検出素子。
  4. 請求項1又は2記載の磁界検出素子において、前記長尺状の感磁体が軟磁性体の両面に配置されることを特徴とする磁界検出素子。
  5. 請求項1又は2記載の磁界検出素子において、前記長尺状の感磁体が軟磁性体であることを特徴とする磁界検出素子。
  6. 磁気−抵抗効果または磁気−インピーダンス効果を生ずる感磁体に電流を通電して、外部磁界の変化に応じた電気的特性の変化を検出する磁界検出素子において、
    尺状の感磁体に外部磁界の変化検出するための電極を形成し、前記長尺状の感磁体の長手方向の外部磁界を測定するものであって、前記長尺状の感磁体の幅が20μmで長さが2000μmの場合、前記長尺状の感磁体の両端部から該長尺状の感磁体の全体の長さの1/4の部位を外して前記電極を配置し、前記長尺状の感磁体の幅が20μmで長さが4000μmの場合、前記長尺状の感磁体の両端部から該長尺状の感磁体の全体の長さの1/8の部位を外して前記電極を配置することを特徴とする磁界検出素子。
  7. 磁気−抵抗効果または磁気−インピーダンス効果を生ずる感磁体に電流を通電して、外部磁界の変化に応じた電気的特性の変化を検出する磁界検出素子において、
    数本の長尺状の感磁体をブリッジして外部磁界の変化検出するための電極を形成し、記長尺状の感磁体の長手方向の外部磁界を測定するものであって、前記長尺状の感磁体の幅が20μmで長さが2000μmの場合、前記長尺状の感磁体の両端部から該長尺状の感磁体の全体の長さの1/4の部位を外して前記電極を配置し、前記長尺状の感磁体の幅が20μmで長さが4000μmの場合、前記長尺状の感磁体の両端部から該長尺状の感磁体の全体の長さの1/8の部位を外して前記電極を配置することを特徴とする磁界検出素子。
  8. 請求項6又は7記載の磁界検出素子において、前記長尺状の感磁体が軟磁性体の片面に配置されることを特徴とする磁界検出素子。
  9. 請求項6又は7記載の磁界検出素子において、前記長尺状の感磁体が軟磁性体の両面に配置されることを特徴とする磁界検出素子。
  10. 請求項6又は7記載の磁界検出素子において、前記長尺状の感磁体が軟磁性体であることを特徴とする磁界検出素子。
  11. 磁気−抵抗効果または磁気−インピーダンス効果を生ずる感磁体に電流を通電して、外部磁界の変化に応じた電気的特性の変化を検出する磁界検出素子において、
    尺状の感磁体に電流を通電するため電極及び外部磁界の変化検出するための電極を形成し、前記長尺状の感磁体の長手方向の外部磁界を測定するものであって、前記長尺状の感磁体の幅が20μmで長さが2000μmの場合、前記長尺状の感磁体の両端部から該長尺状の感磁体の全体の長さの1/4の部位を覆うように前記電極を配置し、前記長尺状の感磁体の幅が20μmで長さが4000μmの場合、前記長尺状の感磁体の両端部から該長尺状の感磁体の全体の長さの1/8の部位を覆うように前記電極を配置することを特徴とする磁界検出素子。
  12. 請求項11記載の磁界検出素子において、前記長尺状の感磁体が軟磁性体の片面に配置されることを特徴とする磁界検出素子。
  13. 請求項11記載の磁界検出素子において、前記長尺状の感磁体が軟磁性体の両面に配置されることを特徴とする磁界検出素子。
  14. 請求項11記載の磁界検出素子において、前記長尺状の感磁体が軟磁性体であることを特徴とする磁界検出素子。
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