JP4512387B2 - 真空ピンセット装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ピンセット本体の先端に装着した吸着具に対して、ピンセット本体に接続したエアポンプ装置で空気の吸引又は吐出を行い、被吸着物を吸着保持または離脱させて移送する真空ピンセット装置に係り、半導体ウェハその他各種の被吸着物のハンドリングに適用できるが、例えば被吸着物が微小な種子や非常に薄い半導体チップあるいは微小なボールベアリングなどのような球状物でも、容易で且つ確実に吸着保持および離脱を高能率で行なうことが可能である。
この種の真空ピンセット装置には、本件出願人が先に提案して特許された特許文献1の真空ピンセット装置などがあり、特許文献1の真空ピンセット装置では、吸着保持と離脱の切換え操作ボタンを備えたピンセット本体の内部に、外部に設けた吸引用の空気圧源に接続される吸着保持用の吸引流路及び、吐出用の空気圧源に接続される離脱用の吐出流路を形成すると共に、切換え操作ボタンに連動して吸引流路と吐出流路とを切換える切換え弁を設け、この切換え弁による選択流路が導管を介して吸着具に連通され、特に吸着保持した被吸着物を離脱させる際には、吸着具からエアを吐出させるようにしている。
また、この種の真空ピンセット装置などに好適なエアポンプ装置として、同じく本件出願人が先に提案して特許された特許文献2のエアポンプ装置及び、特願2002−302951号で提案した先願発明のエアポンプ装置などがあり、これらはいずれも複数のダイアフラム式エアポンプを使用しているが、特許文献2の場合には各エアポンプを多段状に直列接続できるようにしたものであり、先願発明の場合には各エアポンプを多段状に並列接続できるようにしたものである。
特公平8−15709号公報 特許第3415489号公報
特許文献1の真空ピンセット装置では、吸着保持した被吸着物を離脱させる際に吸着具からエアを吐出させるようにしているので、静電気や空気中の水分などによって影響を受けることなく被吸着物を確実に離脱できること、瞬時に離脱されるために作業能率を向上させることができること、また吸着保持する吸引流路と離脱する吐出流路の切換えは、切換え操作ボタンを手元でオンオフする簡単な操作で容易に行うことができること、などの効果を奏する。
しかしながら、特許文献1の真空ピンセット装置では吸着保持用の吸引流路と離脱用の吐出流路を必要とするので、外部に吸引用の空気圧源と吐出用の空気圧源及び切換え分配器を設けなければならず、特許文献2や先願発明などのように、吸引又は吐出のいずれか一方の機能を持つエアポンプ装置を使用する場合には、切換え分配器を介して吸引専用のエアポンプ装置と吐出専用のエアポンプ装置の2台に接続して流路の切り換えを行わなければならないので、真空ピンセット装置が大型化したり、コストアップになること、配管作業が複雑になることなど、解決を必要とする課題が残されていた。
そこで本発明は、これら従来技術の課題を解決し得る真空ピンセット装置を提供するものであって、特に吸着保持を行う吸引用の空気圧源と離脱を行う吐出用の空気圧源とを1台のエアポンプに内蔵させて切換え分配器を不要にすることによって、真空ピンセット装置を小型化すると共に、コストの削減及び配管作業の簡素化などを容易に達成できるようにすることを主たる目的としている。
本発明は、把持操作に供されるピンセット本体に、配管部材の吸引用流路を介して吸引用の空気圧源に接続される吸着保持用の吸引流路及び、前記配管部材の吐出用流路を介して吐出用の空気圧源に接続される離脱用の吐出流路を形成すると共に、前記吸引流路と前記吐出流とのどちらか一方を連通させると共にどちらか他方を遮断する切換え弁を設け、切換え弁により連通された選択流路がピンセット本体に取り付けられた吸着具に連通して被吸着物の吸着保持と離脱を行う真空ピンセット装置であって、前記吸引用の空気圧源と吐出用の空気圧源はダイアフラム式のポンプユニットを装着した1台のエアポンプであり、当該エアポンプは、前記ポンプユニットのダイアフラム室と前記配管部材の吸引用流路と連通させる第1吸気口と、前記ダイアフラム室と前記配管部材の吐出用流路とを連通させる第2排気口と、外部の空気を吐出用空気として前記ダイアフラム室へ補充するための呼吸孔と、前記第2排気口から吐出された吐出空気の一部を外部へ放出するリーク弁と
を備えている。
前記エアポンプは、前記ポンプユニットを内蔵するポンプ室を画成し、前記呼吸孔が形成された隔壁を有し、前記ポンプユニットのダイアフラム室は、前記第1吸気口によって前記吸引用流路と連通する第1ダイアフラム室と、前記第1ダイアフラム室と直列接続され、前記第2排気口によって前記吐出用流路と連通する第2ダイアフラム室とからなり、前記ポンプユニットは、前記第1ダイアフラム室と前記ポンプ室とを連通させる第1排気口と、前記ポンプ室と前記第2ダイアフラム室とを連通させる第2吸気口とを有するようにしている。
また、この真空ピンセット装置では前記リーク弁が、外部へ放出させる吐出空気量を調整可能な吐出空気量調整機構を備えた形態を採ることができる。
この真空ピンセット装置では、従来技術の場合に大気中に放出していた排気側を、吸着保持した被吸着物を離脱させる吐出用の空気圧源として活用するようにし、1台のエアポンプに吸引用の空気圧源と吐出用の空気圧源とをコンパクトに内蔵することができると共に、配管作業も容易で且つ安価に提供することが可能となり、使い勝手の良い真空ピンセット装置にすることができる。
また、呼吸孔を介してポンプ室内に所望量の外気を吸入し、吐出用空気を補充することによって吸引側と吐出側の圧力バランス採りなが、吐出用の空気圧を高め且つ安定化させることができるので、静電気や空気中の水分の付着によって離脱し難い被吸着物でも容易且つ確実に離脱させることができると共に、粉塵などが付着した物品に対するクリーニングにも活用することも可能であり、さらに被吸着物に適合させて吐出空気量調整機構で吐出空気量を所望に設定する際に、吐出空気量の可変幅を大きく採ることができる。
本発明の真空ピンセット装置について、本発明を適用した好適な実施形態を示す添付図面に基づいて詳細に説明するが、真空ピンセット装置1は図1で示す全体の外観斜視図のように、空気の吸引又は吐出作用で被吸着物の吸着保持又は離脱を行う吸着アタッチメント2と、手で把持して吸引又は吐出に流路の切り換え操作を行うピンセット本体3と、吸着保持を行う吸引用の空気圧源と離脱を行う吐出用の空気圧源とを備えたエアポンプ4と、ピンセット本体3とエアポンプ4を接続する配管部5とで構成されている。
ピンセット本体3は、図2の縦断面図で示すように、切換え弁6を装着した弁取付け部3Aと、手で把持して切換え弁6の操作を行う把持操作部3Bと、吸着アタッチメント2を接続する先端側連結部3Cと、配管部5を接続する後端側連結部3Dとを備え、切換え弁6は吸引又は吐出に流路を切り換える弁体7と、弁体7を押し上げる付勢ばね8及び、弁体7を押し下げる操作ボタン9とで構成されている。
ピンセット本体3には、空気室10及び空気室10に連通する吸引流路11と吐出流路12を弁取付け部3Aに設け、吸引流路11と吐出流路12の途中に弁体7を装着させ、把持操作部3Bは軸心に設けた内筒13によって吸引流路11を形成し、内筒13の外周に設けた外筒14によって吐出流路12を形成する同心状の二重筒状体で構成され、弁取付け部3Aと把持操作部3Bに形成した各吸引流路11及び各吐出流路12が連通する態様で、弁取付け部3Aの後端側に把持操作部3Bの先端側を螺着させる。
配管部5は、内側チューブ15aと外側チューブ15bとで同心状に形成した可撓性を有する二重管15と、二重管15の先端側に装着された雌コネクタ16と、二重管15の後端側に装着された雄コネクタ17で構成され、雄コネクタ17を介してエアポンプ4に接続すると共に、雌コネクタ16を後端側連結部3Dに設けた雄コネクタ18に連結してピンセット本体3に接続している。
吸着アタッチメント2は、吸着対象となる被吸着物の形状に適合させたノズルやパッドなどによる吸着部19と、吸着部19を支持し且つ吸引又は吐出する空気を流動させる吸着導管20とで構成されており、吸着導管20は先端側連結部3Cに設けた自在球21に連結され、自在球21を介して空気室10に流路が連通されると共に、自在球21を支持する押さえキャップ22の螺合を緩めることによって、吸着導管20の向きを自在に可変調整できるようにピンセット本体3に接続されている。
切換え弁6による流路の切り換え操作は、図3(a)で示すように吸着保持操作を行う際には、操作ボタン9を押圧しないで弁体7は付勢ばね8で上方へ押し上げられており、吸引流路11は弁体7の外周に設けた環状溝7aを介して、弁体7の上流側と下流側とが連通されていると共に、吐出流路12は弁体7の外周によって、弁体7の上流側と下流側とが遮断されているので、エアポンプ4の吸引用の空気圧源によって吸着部19には吸引空気圧が作用し、被吸着物を吸着保持することができる。
また、図3(b)で示すように離脱操作を行う際には操作ボタン9を指で押圧し、付勢ばね8を圧縮させて弁体7を下方へ押し下げると、吸引流路11は弁体7の外周によって、弁体7の上流側と下流側とが遮断されると共に、吐出流路12は弁体7の外周に設けた環状溝7bを介して、弁体7の上流側と下流側とが連通されるので、エアポンプ4の吐出用の空気圧源によって吸着部19には吐出空気圧が作用し、吸着保持していた被吸着物を離脱させることができる。
次に、エアポンプ4の構造について図4〜8で説明するが、基本的な構造は前記した特許文献2及び先願発明のエアポンプ装置に内蔵されている1台のエアポンプとほぼ同様であって、これらのエアポンプと相違点は、吐出流路を介して外部に排気していた空気を被吸着物の離脱を行う吐出用の空気圧源として活用すると共に、不足する吐出用の空気は呼吸孔を介して外部からポンプ室内に補充するようにしていることであるから、共通する構造については特許文献2を参照することにして詳細な説明は省略し、相違点を中心に以下の説明を行う。
エアポンプ4は、ケーシング23(23A,23B)内を隔壁24(24A,24B)で仕切り、内外を連通する呼吸孔25を除いて隔壁24内を密封状態にしてポンプ室26を形成し、ポンプ室26にはダイアフラム式のポンプユニット27を内蔵させており、ポンプユニット27は、交流電源で励磁して交互に磁極を切り換える電磁石27Aを作動させると、応動した永久磁石27Bが振動板27Cを振動させ、ポンプ基板27Dの両側に装着したダイアフラム27Eが振動板27Cによって拡縮作動を行うことにより、内部に形成したダイアフラム室D1,D2に対して給排気作動が行われる。
27Eは、図5で示すようにポンプ基板27Dの両側にダイアフラム27E1とダイアフラム27E2とが対向状に配置されており、一方のダイアフラム27E1のダイアフラム室D1には弁室L1〜L4が形成されると共に、他方のダイアフラム27E2のダイアフラム室D2には弁室R1〜R4が表裏に形成され、表裏で隣接する各ダイアフラム室D1,D2の各弁室の間を弁口28で連通させてシート状弁体29を装着し、これによって第1〜4のチェック弁V1〜4が形成されている。
ダイアフラム27Eには、弁室L1に連通する第1吸気口IN−1と弁室R2に連通する第2吸気口IN−2及び、弁室L3に連通する第1排気口OUT−1と弁室R4に連通する第2排気口OUT−2とを設け、第1吸気口IN−1からダイアフラム室D1側の弁室L1に空気が流入されると、第1チェック弁V1を開いてダイアフラム室D2側の弁室R1に流出された後に、ダイアフラム室D2内で連通する対角位置の弁室R3に流動し、第3チェック弁V3を開いてダイアフラム室D1側の弁室L3に戻り、第1排気口OUT−1を介して外部へ流出する第一給排気流路が形成される。
また、第2吸気口IN−2からダイアフラム室D2側の弁室R2に空気が流入されると、第2チェック弁V2を開いてダイアフラム室D1側の弁室L2に流出された後に、ダイアフラム室D1内で連通する対角位置の弁室L4に流動し、第4チェック弁V4を開いてダイアフラム室D2側の弁室R4に戻り、第2排気口OUT−2を介して外部へ流出する第二給排気流路が形成される。
ポンプユニット27は、図で示すように第1吸気口IN−1が実線矢印の吸引流路側Xに接続され、第2排気口OUT−2が破線矢印の吐出流路側Yに接続されると共に、第2吸気口IN−2及び第1排気口OUT−1がポンプ室26内に開口されており、ダイアフラム室D1,D2に対して外部の空気が第1吸気口IN−1を介して吸引され、ポンプ室26内の空気が第2吸気口IN−2を介して吸引されると共に、第排気口OUT−を介して外部へ空気が排出されると共に、第排気口OUT−を介してポンプ室26内へ空気が排出されるようにしている。
ポンプユニット27における吸排気作動は、図6で示すようにダイアフラム27Eを外側へ拡張して、ダイアフラム室D1,D2の容積が増加する膨張方向に付勢すると、ダイアフラム室D1,D2の内部が減圧状態になって吸気作動が行われ、第1吸気口IN−1及び第2吸気口IN−2から内部に空気が補充されて増圧状態になり、この吸気中は第3チェック弁V3及び第4チェック弁V4は閉じた状態で、第1排気口OUT−1側及び第2排気口OUT−2側への排気は停止される。
また、図7で示すようにダイアフラム27Eを内側へ縮小して、ダイアフラム室D1,D2の容積が減少する圧縮方向に付勢すると、ダイアフラム室D1,D2の内部が増圧状態になった排気作動が行われ、ダイアフラム室D2の空気は第3チェック弁V3を通過して第1排気口OUT−1側へ流出されると共に、同時に圧縮で更に増圧されたダイアフラム室D1の空気は、第4チェック弁V4を通過して第2排気口OUT−2側へ流出されるので、次に膨張した際にダイアフラム室D1,D2は再び減圧状態になるが、排気作用中は第1チェック弁V1及び第2チェック弁V2は閉じた状態で、第1吸気口IN−1側及び第2吸気口IN−2側からの吸気は停止される。
このように、ダイアフラム27Eの拡縮作動による吸気作動と排気作動とが交互に繰り返されることにより、第1排気口OUT−1が開口されているポンプ室26内は次第に増圧され、この増圧された空気が同じくポンプ室26内に開口している第2吸気口IN−2から吸引されて増圧されるので、やがてポンプ室26内は一定の高圧状態に維持されると共に、これに伴って第1吸気口IN−1側からの吸引力及び第2排気口OUT−2側への吐出力も増大される。
そして、二重管による配管部5を介して第1吸気口IN−1をピンセット本体3の吸引流路11に接続して、被吸着物に対する吸着保持に利用すると共に、第2排気口OUT−2をピンセット本体3の吐出流路12に接続して、被吸着物に対する離脱に利用するが、ポンプ室26内を気密状態にしておくと空気が次第に希薄になって吐出空気が不足してくるので、呼吸孔25から外部の空気を順次導入して吐出空気の補充を行うようにしており、またエアポンプ4内には吐出空気の空気量を可変して調整する吐出空気量調整機構30が設けられている。
図示の実施形態によるエアポンプ4では、ポンプ室26内を完全に気密状態にした場合に、吸引側は−40KPa(パスカル)の吸引能力があるところを、呼吸孔25を設けて−7KPa分だけ吸引能力を下げて−33KPaに設定すると共に、吐出側は最大を13KPaにして0〜13KPaの範囲内で可変調整できるようにし、吸引側の空気圧と吐出側の空気圧とのバランスを設定しているが、呼吸孔25による導入空気量を変えて両者の圧力バランスを所望に設定することが可能である。
すなわち、用途や被吸着物などに適合させて上記設定値より吸引側の空気圧を増加させて吐出側の空気圧を減少させたり、吸引側の空気圧を減少させて吐出側の空気圧を増加させる必要がある場合があり、呼吸孔25の口径(図示では、0.8¢)を小さくして補充する空気量を減少させると、最大の吐出空気量を減少して吸引側の空気圧を増加させることができ、呼吸孔25の口径を大きくして補充する空気量を増加させると、最大の吐出空気量を増加して吸引側の空気圧を減少させることができる。
次に、エアポンプ4内における吸引流路X及び吐出流路Yについて図4及び図8で説明すると、吸引側は配管部5の雄コネクタ17と嵌合して吸引流路11に連通する吸引導入管31から、フイルター32を介してポンプユニット27の第1吸気口IN−1に達する吸引流路Xを有すると共に、吐出側はポンプユニット27の第2排気口OUT−2から、フイルター33を介して吐出空気量調整機構30に達する第1の吐出案内管34と、吐出空気量調整機構30から雄コネクタ17と嵌合して吐出流路12に連通する吐出導出管36に達する第2の吐出案内管35によって、吐出流路Yが形成されている。
吐出空気量調整機構30は、第1の吐出案内管34と第2の吐出案内管35を接続する流路の途中に、公知の各種リーク弁などを設けて構成することが可能であり、図示の実施形態では先端をテーパ面で形成した吐出調整ねじ軸37を、側面に大気連通孔38を設けたねじ孔に螺合させると共に、ねじ孔の上端側は吐出調整ねじ軸37との間をOリングなどのシール部材39で密封し、吐出調整ねじ軸37を締め付けたり緩めることによって、先端のテーパ面が大気連通孔38の開口量が可変調整され、リーク量を増減させて吐出空気量の調整を行うことができる。
なお、本発明は図示の実施形態に限定されることなく、要旨の範囲内において各種の変形を採り得るものであり、例えば図示の実施形態では配管部15に内側チューブ15aと外側チューブ15bとを同心状にした二重管を用いているが、2本のチューブを平行状にして用いる形態を採ることも可能であり、いずれの場合でも吸引側と吐出側とをワンタッチで同時接続する形態を採ることが望ましく、また切換え弁6は同様に機能する構造ならば、公知による他の切換え弁構造を用いることができる。
またエアポンプ4側に設けた吐出空気量調整機構30を、ピンセット本体3側の吐出流路12に設ける形態を採り、より手元で調整の操作ができる様な形態を採ることも可能であり、さらに呼吸孔25を図示の実施形態では口径を一定にしているが、呼吸孔25の口径を可変できるように、例えばカメラの絞り羽根その他による絞り機構を設け、吸引側と吐出側との圧力バランスを所望に調整できる形態を採ることも可能である。
以上のように、この真空ピンセット装置1では従来技術の場合に大気中に放出していた排気を、吸着保持した被吸着物を離脱させるための吐出用空気として活用するようにし、1台のエアポンプ4に吸引用の空気圧源と吐出用の空気圧源とをコンパクトに内蔵することができると共に、配管作業も容易で且つ安価に提供することが可能となり、使い勝手の良い真空ピンセット装置にすることができる。
本発明を適用した実施形態による真空ピンセット装置の全体外観斜視図を示す。 図1の真空ピンセット装置におけるピンセット本体と吸着アタッチメントの縦断面図を示す。 図2のピンセット本体における切換え弁6の動作説明図であって、(a)は吸着操作時の縦断面図を示し、(b)は離脱操作時の縦断面図を示す。 図1におけるエアポンプの内部構造を斜視図で示す。 図4のエアポンプで使用するポンプユニットのダイアフラム内における吸排気流路の説明図であって、断面図で示す。 図4のエアポンプで使用するポンプユニットにおけるダイアフラムの吸気作動の説明図であって、断面図で示す。 図4のエアポンプで使用するポンプユニットにおけるダイアフラムの排気作動の説明図であって、断面図で示す。 図1におけるエアポンプ内の吸引流路X及び吐出流路Yの説明図を示す。
符号の説明
1 真空ピンセット装置
2 吸着アタッチメント
3 ピンセット本体
3A 弁取付け部
3B 把持操作部
3C 先端側連結部
3D 後端側連結部
4 エアポンプ
5 配管部
6 切換え弁
7 弁体
8 付勢ばね
9 操作ボタン
10 空気室
11 吸引流路
12 吐出流路
13 内筒
14 外筒
15 二重管
16 雌コネクタ
17,18 雄コネクタ
19 吸着部
20 吸着導管
21 自在球
22 押さえキャップ
23 ケーシング
24 隔壁
25 呼吸孔
26 ポンプ室
27 ポンプユニット
27A 電磁石
27B 永久磁石
27C 振動板
27D ポンプ基板
27E ダイアフラム
28 弁口
29 シート状弁体
30 吐出空気量調整機構
31 吸引導入管
32,33 フィルター
34,35 吐出案内管
36 吐出導出管
37 吐出調整ねじ軸
38 大気連通孔
39 シール部材
D1,D2 ダイアフラム室
IN−1 第1吸気口
IN−2 第2吸気口
OUT−1 第1排気口
OUT−2 第2排気口
L1〜4,R1〜4 弁室
V1〜4 チェック弁

Claims (3)

  1. 把持操作に供されるピンセット本体に、配管部材の吸引用流路を介して吸引用の空気圧源に接続される吸着保持用の吸引流路及び、前記配管部材の吐出用流路を介して吐出用の空気圧源に接続される離脱用の吐出流路を形成すると共に、前記吸引流路と前記吐出流路とのどちらか一方を連通させると共にどちらか他方を遮断する切換え弁を設け、当該切換え弁により連通された選択流路がピンセット本体に取り付けられた吸着具に連通して被吸着物の吸着保持と離脱を行う真空ピンセット装置であって、
    前記吸引用の空気圧源と吐出用の空気圧源はダイアフラム式のポンプユニットを装着した1台のエアポンプであり、
    当該エアポンプは、
    前記配管部材の吸引用流路と前記ポンプユニットのダイアフラム室とを連通させる第1吸気口と、
    前記ダイアフラム室と前記配管部材の吐出用流路とを連通させる第2排気口と、
    外部の空気を吐出用空気として前記ダイアフラム室へ補充するための呼吸孔と、
    前記第2排気口から吐出された吐出空気の一部を外部へ放出するリーク弁と
    を備えたことを特徴とする真空ピンセット装置。
  2. 前記エアポンプは、前記ポンプユニットを内蔵するポンプ室を画成し、前記呼吸孔が形成された隔壁を有し、
    前記ポンプユニットのダイアフラム室は、
    前記第1吸気口によって前記吸引用流路と連通する第1ダイアフラム室と、
    前記第1ダイアフラム室と直列接続され、前記第2排気口によって前記吐出用流路と連通する第2ダイアフラム室とからなり
    前記ポンプユニットは、
    前記第1ダイアフラム室と前記ポンプ室とを連通させる第1排気口と、
    前記ポンプ室と前記第2ダイアフラム室とを連通させる第2吸気口と
    を有することを特徴とする、請求項1に記載の真空ピンセット装置。
  3. 前記リーク弁が、外部へ放出させる吐出空気量を調整可能な吐出空気量調整機構を備えたことを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の真空ピンセット装置。
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