JP4512339B2 - 袋開口供給装置 - Google Patents

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Description

本発明は、野菜、果物等の物品を収容する袋を、動力源を用いずに簡易にして、順次開口して供給する袋開口供給装置に関する。
従来の簡易な袋開口供給装置としては、内容物を中に押し込む力又はレバーを操作する力で袋を開口するものがある(特許文献1及び2参照)。
特開平11−189216号公報 特許第2562806号公報
しかしながら、人力以外の動力源を用いず、人の動作による簡易な従来の袋開口供給装置では、袋を開口する動作と、内容物を収容した袋を取り出す操作とは別動作が必要であり、特に、連続して内容物を袋に収容する作業においては、手間がかかるという問題があった。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、人力以外の動力源を用いずに簡易にして、内容物を収容した袋を取り出すと同時に、袋を開口した状態で連続して供給することが可能な、袋開口供給装置を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明に係る袋開口供給装置は、上端が口を構成し、袋前片部と袋後片部からなる平面状に成形され、前記袋後片部が前記袋前片部より上方へ突出する耳部を有し、かつ前記袋前片部の上端より下方の部位に前記袋前片部及び前記袋後片部を貫通し左右方向に間隔を置くように形成された一対の袋吊し孔を有する袋を開口しながら供給する袋開口供給装置であって、機枠と、左右方向に前記一対の袋吊し孔に対応する間隔を置いて互いに略平行に前記機枠から前方に延びるように配設され、前記袋が前記袋吊し孔を挿通せしめかつ複数枚重ねられるようにして吊るされる一対の袋吊し棒と、所定範囲内で前後方向に揺動可能で前方向の限度位置にて後傾し前記吊るされる複数の袋の最前列の袋の耳部に前方から当接し、前記最前列の袋を前記一対の袋吊し棒の長さ方向における基準位置に位置せしめるよう前記機枠に配設された袋位置決め板と、前方に付勢され、前記袋位置決め板との間に前記複数の袋を挟持し、前記複数の袋の最後列の袋の袋後片部の上端部を前方に押圧するよう前記機枠に配設された袋押出板と、前後方向に延びて一定姿勢を保持した状態で前後方向及び上下方向に移動可能に支持されたスライド軸と、前記機枠に配設され、前記スライド軸が停止位置から所定距離前方の前進位置まで前進し、そこから前記停止位置の所定高さ上方の後退位置まで後退し、かつそこから前記停止位置へ下降するよう案内するガイド部材と、前記スライド軸を後方へ付勢する付勢手段と、前記スライド軸から下方に延びるように前記スライド軸に配設され、前記スライド軸とともに移動する袋引出部材と、前記袋引出部材より後方に位置して前記スライド軸とともに移動する袋開口刃とを備え、前記スライド軸は、前記停止位置から前記前進位置に位置するまで引き出された後、自由になると、前記後退位置を介して前記停止位置へ戻るように構成され、前記袋開口刃は、前記スライド軸が前記後退位置から前記停止位置に下降することにより、前記袋位置決め板の前面を滑りながら前記最前列の袋の前記袋後片部と前記袋前片部との間に上方から侵入し、前記スライド軸が前記停止位置に位置するとき、前記袋吊し棒の長さ方向において実質的に前記基準位置に位置し、前記スライド軸が前記停止位置から前進するときに前記最前列の袋の前片部を引っ掛けて前進するように構成され、前記スライド軸が前記前進位置へ前進したとき、前記最前列の袋の前記耳部が前記袋位置決め板から離脱するように構成され、前記袋引出部材は、前記スライド軸が前記後退位置から前記停止位置に下降することにより、前記耳部が前記袋位置決め板から離脱した袋に侵入するように構成されている。
このような構成とすると、連続的に袋を開口して供給することができる
前記袋開口刃は、略左右方向に延在し、下端部が楔形状を有するとともに前面の一部が前方に突出するように形成されていてもよい。
前記付勢手段は、一端が前記機枠に固定され、他端が前記スライド軸に固定された定荷重バネであってもよい。
前記一対の袋吊し孔の間隔が前記袋の上部の幅の1/4以上3/4以下であってもよい。
前記一対の袋吊し棒が芯棒と該芯棒を覆う該芯棒より摩擦係数が大きい被覆層とを有していてもよい。
前記一対の袋吊し棒の表面が摩擦係数増加処理を施されていてもよい。
前記袋引出部材が、前記離脱し開口された袋に内容物を収容するための案内部材として機能するように構成されていてもよい。
以上のように、本発明に係る袋開口供給装置は、上記のような構成を有し、人力以外の動力源を用いずに簡易にして、常時開口された状態の袋を連続して供給することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について図面を参照しながら説明する。
(実施の形態)
図1は、本実施の形態に係る袋開口供給装置の可動体が停止位置にある時の構成を示す平面図、図2は同じく側面図である。また、図3は袋吊し棒2に吊される袋102の平面図である。
図3に示すように、袋102は、袋の口が袋前片部102aと袋後片部102bとからなる平面状に成形されており、袋後片部102bの上端部は袋前片部102aの上端部よりも上方に突出している。そして、袋前片部102a上端より下側において、袋前片部102a上端と略平行に、一対の袋吊し棒2が通る程度の大きさと間隔で、一対の吊し孔102cが袋の前片部102a及び後片部102bを貫通して形成されている。
図1、図2において、袋開口供給装置100は、機枠1に配設され、機枠1ごと可搬することができるように構成されている。
機枠1の脚部には、一対の袋吊し棒2が、それぞれ同じ高さで、前方に延びるように後端が機枠1の脚部に水平方向に固定されている。一対の袋吊し棒2の間隔は、収容する内容物によって調整する必要はあるが、経験上、概ね袋102の開口幅の1/4以上でかつ3/4以下の範囲内にすると内容物を挿入するのに適当な開口状態を実現できる。また、開口された状態で袋がとどまるように、袋吊し棒2の表面は適度な摩擦係数を要する。このため、ステンレスのような摩擦係数の小さい材質を用いる場合には、ビニール、ゴムなどで被覆するとよい。また、一体物からなる袋吊し棒の表面を粗面化処理して、摩擦係数を増加させてもよい(摩擦係数増加処理)。
機枠1には、図に示すように、袋押出板4と袋位置決め板5とを有する袋束挟持部材110が袋吊し棒2の固定端周囲に配設されている。
袋押出板4は、袋束101の上端部後面を前方へ押し出すように、かつ袋束101を間にして袋押出板4と対峙して配設される袋位置決め板5の押圧力に応じて、袋押出板4が上下方向に傾動できるように構成されている。具体的には、図に示すように、袋押出板取付部材4aと、袋押出板傾動シャフト4bと、袋押出板移動シャフト4cと、袋押出板傾動シャフト取付部材4dとを介して、機枠1に配設され、袋押出板押出バネ4eによって付勢されている。袋押出板4の後面には袋押出板取付部材4aが取り付けられ、袋押出板移動シャフト4cの先端には袋押出板傾動シャフト取付部材4dが取り付けられている。袋押出板傾動シャフト4bは、水平方向かつ袋押出板4と平行に配設され、袋押出板取付部材4aと袋押出板傾動シャフト取付部材4dとが回動可能なように連結する。これにより、袋位置決め板5の押圧力に応じて、袋押出部材4aの傾動が許容され、袋押出板4が上下方向に傾動できるように構成されている。袋押出板移動シャフト4cは、前後方向に移動可能なように機枠1に取り付けられている。そして、袋押出板押出バネ4eが、袋押出板移動シャフト4cを軸にして、袋押出板傾動シャフト取付部材4dと機枠1との間に配設され、後述の袋位置決め板5の押圧力に対向して、袋押出板4を前方に移動付勢する。
袋位置決め板5は、薄い板状であり、袋位置決め板取付部材5a,5bと、袋位置決め板回動シャフト5cを介して、機枠1に配設され、トーションバネ5dによって付勢されている。袋位置決め板回動シャフト5cは、水平方向かつ袋位置決め板5と平行に配設され、袋位置決め板取付部材5aと袋位置決め板取付部材5bとを回動可能なように連結し、袋位置決め板5を一定の範囲内で前後方向に揺動可能とする。また、トーションバネ5dは、袋位置決め板回動シャフト5cを中心軸として、袋位置決め板取付部材5aと袋位置決め板5とにバネ端を配設し、袋位置決め板5を後方に揺動付勢するように配設されている。また、袋位置決め板5の配設位置は、袋束101の最前列の袋前片部102aよりも上部において、袋後片部102bの耳部102dに当接するように配設されている。これにより、袋位置決め板5は、前方向の限度位置、すなわち基準位置201にて後傾姿勢にて、袋押出板4とともに袋束101を挟持し、袋束101の最前列の袋の耳部102dは後傾した状態で、袋位置決め板5と当接するようになる。
また、機枠1上面には、図に示すように、ガイド部材14と、一対の定荷重バネ16とが配設されている。ガイド部材14には、リンク部材13が配設されている。リンク部材13には、一対のスライド軸受11が配設されている。各スライド軸受11にはスライド軸8が嵌挿されている。そして、一方のスライド軸8の後部にレールローラ10が配設されている。ガイド部材14にはガイド溝15が形成され、このガイド溝15にスライド軸8のレールローラ10が収容されている。一対のスライド軸8、8は袋開口刃取付部材6aによって連結されている。この袋開口刃取付部材6aと一対のスライド軸8,8とが可動体130を構成しており、これらは一体的に動作する。さらに、一対のスライド軸8,8に跨るように袋引出部材としての袋引出板7が配設されている。
ガイド部材14は、板状に形成され、その一方の側面(以下、溝形成面という)が前後方向及び上下方向に延在するように配設されている。溝形成面には、環状のガイド溝15が形成されこのガイド溝15にガイドレバー15aが配設されている。ガイド溝15は、ガイド部材14の下段後端の停止位置15cから前端の前進位置15dまで直線で、そして前進位置15dからは後方斜め上方へ屈曲し、停止位置15cの上方である後退位置15eにおいて、下方へ屈曲して、停止位置15cに上方から接続するように形成されている。また、ガイドレバー15aは、ガイド溝15が前進位置15dより後方斜め上方へと屈曲して形成される溝下面部分に、ガイドレバー回動ピン15bによって、回動可能なように上端が軸止され、ガイドレバー回動ピン15bの下方にガイド溝15面上に横たわる状態となるよう配設されている。また、ガイドレバー回動ピン15bは、レールローラ10が、停止位置15cから前進する際には、レールローラ10によって、ガイドレバー15aが回動退避されて、前進位置15dに到達することができるが、前進位置15aから後退する際には、レールローラ10はガイドレバー15aの上に乗って、斜め上方へと後退するようにガイドレバー15aの下端が位置するように配設されている。
リンク部材13は、保持されるスライド軸受11が、姿勢を一定に保持したまま上下方向に移動できるように構成されている。具体的には、図に示すように、リンク部材13は、上部リンク腕13aと下部リンク腕13bとを備え、平行運動を行うこれらリンク腕によって、上下2点でスライド軸受11が保持される。これにより、スライド軸受11はリンク腕13a,13bの動きにかかわらず一定の姿勢を保持することになる。
一対のスライド軸受11,11は、嵌挿されるスライド軸8、8が袋束101よりも上方の高さになるように、互いに平行かつ同じ高さに配設されている。また、スライド軸受11とレールローラ10との位置関係においては、レールローラ10と一対のスライド軸受11とは常にスライド軸8を前後において保持するように配設される。スライド軸8の姿勢が不安定にならないようにするためである。例えば、スライド軸受11はレールローラ10の前進位置15dより前方に配設される。
また、スライド軸受11は、そのスライド面が、水平方向でかつ前後方向になるように配設される。スライド軸受11はスライド面が一定姿勢に保持されるため、レールローラ10の上下移動によって、スライド軸8は、水平姿勢を保ったまま上昇し、スライド軸受11も上下移動することになる。
また、リンク部材13の上昇を助勢するため、ガイド部材14は、下部リンク腕13bに接近するように外面が形成され、下部リンク腕13b下面に当接するように圧縮コイルバネからなるリンク腕助勢バネ14aが配設されている。
一対の定荷重バネ16は、それぞれのスライド軸8の後方の機枠1に配設されていて、それらのバネ端は、それぞれのスライド軸8後端に取り付けられている。これにより、スライド軸8は、定荷重バネ16の引っ張り力によって、後方へと付勢されている。また、スライド軸8の上方への後退が円滑となるように、定荷重バネ16の配設される高さを、ガイド溝15の上端部に相当する高さに設定する。この場合、レールローラ10が後退位置15eにある場合に、レールローラ10等スライド軸8に装着される部材(図1,2において、部材130,6,7,10)の自重が定荷重バネ16の力に勝るように調整しておく。これにより、可動体130は、定荷重バネ16の力によって、レールローラ10が後退位置15eまで後退させられ、可動体130の自重により、下降し、レールローラ10が停止位置15cに戻って停止するようになる。
レールローラ10は、一対のスライド軸8の一方に回転可能なように取り付けられ、ガイド溝15に収容される。これにより、可動体130は、一対のスライド軸受11とレールローラ10によって上下及び前後方向に移動可能に支持されることになる。
袋開口刃取付部材6aは、板状に形成され、一対のスライド軸8,8から左右方向に平行に下方に延びるように配設され、その先端に袋開口刃6が取り付けられている。袋開口刃6は、袋開口刃取付部材6aに、袋開口刃回動シャフト6bを介して回動自在に取り付けられている。そして、トーションバネ6cが、袋開口刃回動シャフト6bを中心軸として、袋開口刃取付部材6aと袋開口刃6とにバネ端を当接せしめ、袋開口刃6を後方に付勢するように配設されている。袋開口刃6は、レールローラ10が停止位置15cに位置する(以下、この状態を可動体130が停止位置に位置するという)とき、その先端が袋吊し棒2の長さ方向において基準位置201の近傍に位置しかつ高さ方向において、吊るされた袋102の袋前片部102の上端より一定距離下方に位置するように配設されている。また、袋開口刃6は、左右方向に所定幅で延び、下端部が楔形状を有するとともに前面の一部が前方に突出するように凸部6dが形成されている。また、正面視において、一対の袋吊し棒2,2に近接してその外側に位置するように配設されている(図7参照)。
袋引出板7は、袋開口刃6より前側に、一対のスライド軸8,8から左右方向に平行に下方に延びるように配設されている。袋引出板7は、可動体130が停止位置にあるとき、その下端が吊るされた袋102の袋前片部102の上端より一定距離下方に位置するように配設されている。具体的には、開口された袋102の開口部内略後方に位置するように配設される。これは、袋102を袋吊し棒2から引き出す際に、袋前片部102aと袋後片部102bとの間に袋引出板7を狭持して、引き出すことができるようにするためであり、かつ、袋102を袋吊し棒2から抜き去る際に、袋引出板7が袋102の上端と干渉して障害とならないようにするためである。また、袋引出板7は、平面視において、開口した袋102の開口形状に応じた湾曲形状とすることによって、開口された袋102に内容物を収容する際の案内板として兼用することもできる。
次に、このように構成した袋開口供給装置の動作について説明する。
図4は、レールローラ10が前進位置15dに位置する(以下、これを可動体が前進位置に位置するという)ときの袋開口供給装置の平面図、図5は同じく側面図である。図6は、レールローラ10が後退位置15eに位置する(以下、これを可動体が後退位置に位置するという)ときの袋開口供給装置の側面図、図7は同じく正面図である。なお、可動体が後退位置に位置するときの平面図は図1と同様であるので、これを省略した。また、図8は、可動体が後退位置に位置するときの袋開口刃6周辺の拡大側面図、図9は、可動体が停止位置に位置するときの袋開口刃6周辺の拡大側面図、図10は、袋開口刃6の引き出し時の袋開口刃6周辺の拡大側面図である。
まず、図1及び図2に示すように、袋102は、開口部を上にして、袋前片部102aを前方にして、複数枚重ねられて袋束101となり、一対の袋吊し棒2に挿通されて保持される。
ここで、袋束101の挿通方法は、本実施形態では、図7に示すように、可動体130を持ち上げ支持しておき、その状態で袋束101を挿通する。
なお、袋束101の挿通方法は、適宜変更可能である。例えば、袋束101を挿通した状態の一対の袋吊し棒2を下方から持ち上げて、機枠1の所定位置に装着できるよう構成することができる。あるいは、袋開口刃6と袋引出板7とを上方に倒すことができるようにスライド軸8、または袋開口刃取付部材6a及び袋引出板7をそれぞれ構成しておき、これらを上方に倒すことによって、袋束101を挿通することができるように構成することもできる。
次に、袋束101は、袋押出板4をくぐるようにして該袋押出板4と袋位置決め板5との間まで挿通され、配置される。袋束101と可動体130が有する袋開口刃6とは、図6乃至図8に示すような配置関係、すなわち、袋開口刃6は、袋束101の上方で袋位置決め板5を押圧する状態にある。
この状態で、可動体130の持ち上げ支持を解除すると、可動体130は、その自重によって、レールローラ10が停止位置15cに至るまで下降する。すなわち、停止位置に下降する。この時、袋開口刃6は、図9に示すように、薄い板状の袋位置決め板5の前面を押圧しながら、下方に滑って、袋前片部102aと袋後片部102bとの間に侵入して停止する。なお、袋前片部102aは、図6及び図8に示すように、袋位置決め板5によって押圧されている袋後片部102bから離れて若干浮いているので、袋開口刃6は容易に両者の間に侵入することができる。
次に、図4に示すように、可動体130が、レールローラ10が前進位置15dに位置するまで引き出される。この時、図10に示すように、袋前片部102aが袋開口刃6の凸部6dに引っ掛けられて該袋開口刃6によって引き出され、図4に示すように、袋101は、一対の袋吊し棒2に吊り下げた状態で開口される。
ここで、袋開口刃6は、図8に示すように、側面断面において、一部6dが前方に突出するとともに、下端部が楔形状を有しているので、袋102の開口時に侵入しやすくなるとともに、袋102引出時に袋前片部102aが引っかかりやすくなっている。また、袋開口刃6は、図7に示すように、二股形状を有して、袋吊し棒2を上方から跨ぐように構成されているので、袋吊し孔102cの近傍を支持して引き出すことができ、それにより、袋引出し棒2と袋引出し孔102cとの干渉が和らぎ、袋前片部102aの引き出しを円滑に行うことができる。
ここで、可動体130の前進位置(ひいては、ガイド溝15の前進位置15d)は、袋後片部102bが、袋位置決め板5と袋押出板4との挟持状態から、袋開口刃6の牽引力によって、引きずり出されて、図4及び図5に示すように袋位置決め板5の前方に位置するようになる位置に設定される。トーションバネ5dと袋押出板押出バネ4eとは、袋開口刃6に引っかかっている袋前片部102aが袋開口刃6から離脱したり、袋開口刃6の牽引力と袋位置決め板5と袋押出板4との挟持力によって袋102が破損したりしないように、すなわち袋後片部102bが挟持状態から引きずり出されることが可能な程度の押圧力となるように調整されている。
また、袋吊し棒2は、可動体130が前進位置に達しても(レールローラ10が前進位置15dに達しても)、開口された袋101が開口状態で吊り下げ保持できる長さに設定される。
図4及び図5の状態で、可動体130を自由にすると、定荷重バネ16の力によって、可動体130は引き戻され、図6及び図7に示すように、レールローラ10はガイド溝15とガイドレバー15aとに案内されて、上方の後退位置15eに後退する。この時、前述の通り、スライド軸受11のスライド面方向が固定保持されていることから、可動体130は水平状態のまま上昇する。
そして、前述の通り、可動体130は自重によって下降し、袋開口刃6が袋束101最前列の袋前片部102aと袋後片部102bとの間に侵入し、可動体130は水平状態のまま下降して、図1に示すように、停止位置に戻る(レールローラ10が停止位置15cに戻る)。
ここで、後退位置15eの高さは、図5に示すように、袋開口刃6が袋後片部102bよりも上方となる高さとなるように、ガイド溝15が形成されている。
最後に、開口されている袋102に内容物が収容された後、内容物を収納した袋102の袋前片部102aと袋後片部102bとの間に袋引出板7が挟持されながら、引き出され、次の袋102が開口されるとともに、内容物を収納した袋102が袋吊し棒2から引き抜かれ、図4及び図5の状態になる。
そして、内容物を収納した袋102が袋吊し棒2から引き抜かれて、袋引出板7は挟持から解放され自由になり、略自動的に可動体130が停止位置まで戻り、図1及び図2の状態に戻る。
これらの動作を繰り返すことにより、内容物を収容した袋102を取り出すと同時に、袋102を開口した状態で連続して供給することが可能となる。
本実施形態では、袋引出板7を手で引き出すようにしているが、可動体130の引出方法は適宜変更可能であり、例えば、可動体130を引出用ワイヤ等を介して足踏み式のペダルを連結して、そのペダルを足で操作することによって、可動体130を引き出すことができるように構成することもできる。この場合、内容物を収容した袋102が袋開口刃6によって、袋吊し棒2の自由端側へと押し出されることになる。
以下、本実施の形態に即した袋開口供給装置の実施例について説明する。
[実施例]
機枠1はステンレスで構成し、溶接及びボルトナットによりガイド部材14、定荷重バネ16等所要部材を取り付けた。
袋102の大きさは開口幅200mm、上下方向高さ300mmのものを用い、袋前片部102aと袋後片部102bとの段差は10mmとした。
一対の袋吊し棒2の間隔は80mmとした。
袋吊し棒2はステンレスを用いたが、表面の摩擦係数を調整するために、表面をビニールで被覆し、直径5mmとした。
袋吊し孔は直径6mmとした。
前記のように機枠1に配設された袋開口供給装置は、重量、体積とも一人で可搬可能なサイズとなり、トマト等を2〜3個程度小分けにする野外の作業において、所期の動作を達成し、好ましい結果を得た。
本発明に係る袋開口供給装置は、連続した袋詰め作業に有用であり、特に、電源等の動力源のない野外や市場等の場所において、収穫物等を小分けにして袋に収容する連続する作業に有用である。
本発明の実施の形態に係る袋開口供給装置の可動体が停止位置にある時の構成を示す平面図である。 本発明の実施の形態に係る袋開口供給装置の可動体が停止位置にある時の構成を示す側面図である。 本発明の実施の形態に係る袋の正面図である。 本発明の実施の形態に係る袋開口供給装置の可動体が前進位置にある時の構成を示す平面図である。 本発明の実施の形態に係る袋開口供給装置の可動体が前進位置にある時の構成を示す側面図である。 本発明の実施の形態に係る袋開口供給装置の可動体が後退位置にある時の構成を示す側面図である。 本発明の実施の形態に係る袋開口供給装置の可動体が後退位置にある時の構成を示す正面図である。 図6の袋開口供給装置の袋開口刃周辺の拡大側面図である。 図2の袋開口供給装置の袋開口刃周辺の拡大側面図である。 図1の袋開口供給装置の袋開口刃の引き出し時の袋開口刃周辺の拡大側面図である。
符号の説明
1 機枠
2 袋吊し棒
4 袋押出板
4a 袋押出板取付部材
4b 袋押出板傾動シャフト
4c 袋押出板移動シャフト
4d 袋押出板傾動シャフト取付部材
4e 袋押出板押出バネ
5 袋位置決め板
5a,5b 袋位置決め板取付部材
5c 袋位置決め板回動シャフト
5d トーションバネ
6 袋開口刃
6a 袋開口刃取付部材
6b 袋開口刃回動シャフト
6c トーションバネ
6d 凸部
7 袋引出板
8 スライド軸
10 レールローラ
10a レールローラ取付部材
11 スライド軸受
13 リンク部材
13a 上部リンク腕
13b 下部リンク腕
14 ガイド部材
14a リンク腕助勢バネ
15 ガイド溝
15a ガイドレバー
15b ガイドレバー回動ピン
15c 停止位置
15d 前進位置
15e 後退位置
16 定荷重バネ
16a 定荷重バネ取付部材
100 袋開口供給装置
101 袋束
102 袋
102a 袋前片部
102b 袋後片部
102c 袋吊し孔
102d 耳部
110 袋束挟持部材
120 保持部材
130 可動体

Claims (7)

  1. 上端が口を構成し、袋前片部と袋後片部からなる平面状に成形され、前記袋後片部が前記袋前片部より上方へ突出する耳部を有し、かつ前記袋前片部の上端より下方の部位に前記袋前片部及び前記袋後片部を貫通し左右方向に間隔を置くように形成された一対の袋吊し孔を有する袋を開口しながら供給する袋開口供給装置であって、
    機枠と、
    左右方向に前記一対の袋吊し孔に対応する間隔を置いて互いに略平行に前記機枠から前方に延びるように配設され、前記袋が前記袋吊し孔を挿通せしめかつ複数枚重ねられるようにして吊るされる一対の袋吊し棒と、
    所定範囲内で前後方向に揺動可能で前方向の限度位置にて後傾し前記吊るされる複数の袋の最前列の袋の耳部に前方から当接し、前記最前列の袋を前記一対の袋吊し棒の長さ方向における基準位置に位置せしめるよう前記機枠に配設された袋位置決め板と、
    前方に付勢され、前記袋位置決め板との間に前記複数の袋を挟持し、前記複数の袋の最後列の袋の袋後片部の上端部を前方に押圧するよう前記機枠に配設された袋押出板と、
    前後方向に延びて一定姿勢を保持した状態で前後方向及び上下方向に移動可能に支持されたスライド軸と、
    前記機枠に配設され、前記スライド軸が停止位置から所定距離前方の前進位置まで前進し、そこから前記停止位置の所定高さ上方の後退位置まで後退し、かつそこから前記停止位置へ下降するよう案内するガイド部材と、
    前記スライド軸を後方へ付勢する付勢手段と、
    前記スライド軸から下方に延びるように前記スライド軸に配設され、前記スライド軸とともに移動する袋引出部材と、
    前記袋引出部材より後方に位置して前記スライド軸とともに移動する袋開口刃とを備え、
    前記スライド軸は、前記停止位置から前記前進位置に位置するまで引き出された後、自由になると、前記後退位置を介して前記停止位置へ戻るように構成され、
    前記袋開口刃は、前記スライド軸が前記後退位置から前記停止位置に下降することにより、前記袋位置決め板の前面を滑りながら前記最前列の袋の前記袋後片部と前記袋前片部との間に上方から侵入し、前記スライド軸が前記停止位置に位置するとき、前記袋吊し棒の長さ方向において実質的に前記基準位置に位置し、前記スライド軸が前記停止位置から前進するときに前記最前列の袋の前片部を引っ掛けて前進するように構成され、
    前記スライド軸が前記前進位置へ前進したとき、前記最前列の袋の前記耳部が前記袋位置決め板から離脱するように構成され、
    前記袋引出部材は、前記スライド軸が前記後退位置から前記停止位置に下降することにより、前記耳部が前記袋位置決め板から離脱した袋に侵入するように構成された、
    袋開口供給装置。
  2. 記袋開口刃は、略左右方向に延在し、下端部が楔形状を有するとともに前面の一部が前方に突出するように形成されている、請求項1に記載の袋開口供給装置。
  3. 記付勢手段は、一端が前記機枠に固定され、他端が前記スライド軸に固定された定荷重バネである請求項1に記載の袋開口供給装置。
  4. 前記一対の袋吊し孔の間隔が前記袋の上部の幅の1/4以上3/4以下である、請求項1に記載の袋開口供給装置。
  5. 前記一対の袋吊し棒が芯棒と該芯棒を覆う該芯棒より摩擦係数が大きい被覆層とを有している、請求項1に記載の袋開口供給装置。
  6. 前記一対の袋吊し棒の表面が摩擦係数増加処理を施されている、請求項1に記載の袋開口供給装置。
  7. 前記袋引出部材が、前記離脱し開口された袋に内容物を収容するための案内部材として機能するように構成されている、請求項に記載の袋開口供給装置
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