JPH07291242A - 袋掛け装置 - Google Patents

袋掛け装置

Info

Publication number
JPH07291242A
JPH07291242A JP10594794A JP10594794A JPH07291242A JP H07291242 A JPH07291242 A JP H07291242A JP 10594794 A JP10594794 A JP 10594794A JP 10594794 A JP10594794 A JP 10594794A JP H07291242 A JPH07291242 A JP H07291242A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bag
housing
locking
opening
umbrella
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Ceased
Application number
JP10594794A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshiharu Kato
俊治 加藤
Yutaro Toda
雄太郎 當田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TEKUNIRANDO KK
Original Assignee
TEKUNIRANDO KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by TEKUNIRANDO KK filed Critical TEKUNIRANDO KK
Priority to JP10594794A priority Critical patent/JPH07291242A/ja
Publication of JPH07291242A publication Critical patent/JPH07291242A/ja
Ceased legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Auxiliary Apparatuses For Manual Packaging Operations (AREA)
  • Holders For Apparel And Elements Relating To Apparel (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 傘等の被装着物を、所定の挿入口に挿入し
て、手前側に取出すだけで、自動的にその被装着物に袋
掛けがなされる袋掛け装置を提供する。 【構成】 上面の挿入口に連続する正面の取出し口を有
する筐体と、筐体内に固定され、挿入口の下方の両外側
で取出し口付近まで延長して、連結袋を支持する支持部
材と、支持部材の先端部からの袋の脱出を阻止する係止
位置と袋の脱出を許容する解放位置との間を移動自在に
備えられた係止部材及び係止部材を係止位置方向に付勢
する付勢部材を有する係止手段と、挿入口から挿入され
た被装着物の取出しを検出する取出し検出手段と、取出
し検出に基づき、前記係止部材を解放位置に移動させる
係止解除手段とを備えている。連結袋は、上端部に開口
を有して偏平に折り畳まれた多数の袋を幅方向中央で分
離可能に結合してなり、開口付近の左右両側において前
記支持部材が貫通されて支持される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、傘、その他傘と同様の
細長い物(本明細書において、被装着物と総称する場合
がある。)に袋を掛けるための袋掛け装置に関する。
【0002】
【従来の技術】雨で濡れた傘を来客がそのまま店内に持
ち歩くと、床面が傘から滴り落ちた雨水で濡れて、汚れ
たり、滑りやすくなったり、その他各種のトラブルの元
になるので、雨天日は、店舗の入り口などに、濡れた傘
を雨水が滴り落ちないように収容して店内を持ち歩くこ
とを可能にする傘入れ袋が用意されることが多い。
【0003】傘入れ袋には、比較的厚手の材料で作られ
た反復使用型と、薄手フィルムで作られた使い捨て型と
があり、来客数が特に多い店舗では、使い捨て型の傘入
れ袋が用いられる。
【0004】そして、使い捨て型の傘入れ袋には、一つ
一つ独立した多数の袋を偏平に折り畳んで積層し、これ
を袋の口側の上端部を支持棒に吊して備え置く形態のも
のがある。この種の傘入れ袋は、客が一つずつ支持棒か
ら抜き取り又は引き千切って、その袋の口を手で開ける
とともに、すぼめた傘をその先端から挿入して、袋掛け
を行っている。使い捨て型の傘入れ袋には、筒状フィル
ムに等間隔をもって長手方向に対して直角なミシン目と
線状溶着部を設けてロール状に巻いたロールフィルムを
回転自在に備え置く形態のものがある。この種の傘入れ
袋は、ロールフィルムの始端部を引き出してミシン目で
切り取り、その後は、上述の場合と同様に、その袋の口
を手で開けるとともに、すぼめた傘をその先端から挿入
して、袋掛けを行っている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、従来の
傘入れ袋は、使用者が一つの袋を抜き取り又は引き千切
って取り、その袋の口を開け、すぼめた傘を挿入する必
要があるが、フィルムが静電気により付着するため、口
を開ける際に両手を用いる必要があり、手間がかかって
非常に面倒である。このため、濡れた傘を袋に収納せず
に店内に持ち込む客もいる。また、傘が濡れている場合
は、口を開けた袋に傘を挿入するときに、薄手のフィル
ムが傘に付着するため、円滑に挿入できないという問題
がある。
【0006】本発明は、上記の点に鑑みてなされたもの
であり、傘、その他傘と同様の細長い被装着物を、所定
の挿入口に挿入して、手前側に取出すだけで、自動的に
その被装着物に袋掛けをすることができる袋掛け装置を
提供することを目的とする。
【0007】他の目的は、上記袋掛け装置において、袋
が無くなった場合に、これを自動的に検出して表示する
ことにある。他の目的は、上記袋掛け装置において、袋
の補給を簡単に行えるようにすることにある。さらに他
の目的は、上記袋掛け装置において、被装着物を片手で
挿入口に挿入して手前側に引くだけで、袋掛けがされて
軽快円滑に取出し口から取出せるようにすることにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成する本
発明に係る袋掛け装置は、上面に開口する挿入口を有す
るとともに、挿入口の一部から筐体の一側面の下部にか
けて筐体内部と外部を連通する取出し口を有する筐体
と、前記筐体内に固定され、挿入口の下方の両外側にお
いて取出し口付近まで水平かつ平行に延長して、連結袋
を移動自在に支持する2本の袋支持部を有する支持部材
と、その支持部材の各袋支持部からの袋の脱出を阻止す
る係止位置と袋の脱出を許容する解放位置との間を移動
自在に備えられた係止部材、及びその係止部材を前記係
止位置方向に付勢する付勢部材を有する係止手段と、挿
入口から挿入された被装着物が取出し口を通過するとき
に動作される取出し検出手段と、取出し検出手段の動作
に基づき、前記係止手段の係止部材を解放位置に移動さ
せる係止解除手段とを備え、前記連結袋は、フィルムな
どの可撓性材料で作られ、上端部に開口を有して偏平に
折り畳まれた多数の袋を幅方向中央で分離可能に結合し
てなり、開口付近の左右両側において前記支持部材を貫
通して支持されるものであることを特徴としている。
【0009】また、係止手段は、筐体の取出し口の両側
における内側に設けられた案内部材と、その案内部材か
ら支持部材の先端部方向に移動自在に嵌合された移動部
材と、移動部材の先端部に突設され、移動部材の移動に
応じて前記支持部材の先端部に接触し又は離間する係止
片と、案内部材に保持され、移動部材を支持部材の先端
部方向に付勢する付勢部材とからなり、取出し検出手段
は、筐体の側壁内側に設けた支軸にレバーを回転自在に
支持し、取出し口を通過する被装着物により前記レバー
が外方向に移動されるように、そのレバーを取出し口ま
で延長してなり、係止解除手段は、外方向に移動される
前記レバーにより前記付勢部材に抗して移動されるピン
を前記移動部材に突設してなることを特徴としている。
【0010】さらに、取出し検出手段は、筐体の取出し
口を通過する被装着物により動作され、電気信号を出力
するセンサであり、係止手段及び係止解除手段は、前記
取出し検出手段の出力信号に基づいて駆動されるソレノ
イドで構成されていることを特徴としている。
【0011】さらに、袋の消耗を検知し、これを筐体の
外部に表示する袋消耗表示手段を備えたことを特徴とし
ている。
【0012】さらに、筐体に蓋を開閉自在に設け、その
蓋を開けた状態で、支持部材を筐体に設けた支持部に対
して着脱可能にしたことを特徴としている。
【0013】そして、筐体の挿入口の下方に、取出し口
の底部に向けて下り傾斜する誘導底板を設けたことを特
徴としている。
【0014】
【作用】被装着物を挿入口に挿入すると、その被装着物
は筐体の中に用意されている連結袋の中の最初の開口さ
れている袋の中に収容される。この時点では、最初の袋
は、係止手段により支持部材の先端部に係止されてい
る。被装着物を挿入した手で、その被装着物の上端部を
手前に引き、取出し口を通過させると、取出し検出手段
が取出しを検出して解除手段を動作させる。解除手段が
係止手段による袋の係止を解除するので、被装着物を収
容した最初の袋が支持部材から脱出するため、被装着物
が袋掛けされた状態で取出し口から取出される。被装着
物を取出すと、次の袋が挿入口に対応する位置まで移動
される。また、被装着物が取出し口を通過する際に最初
の袋が残りの連結袋から分離される。さらに、係止手段
の付勢部材が係止部材を係止位置に復帰させて、次の袋
を支持部材の先端部に係止する。従って、挿入口の下方
には次の袋が開口状態で待機する。
【0015】係止手段が、取出し口の両側における内側
に設けられた案内部材と、その案内部材に支持部材の先
端部方向に移動自在に嵌合された移動部材と、移動部材
の先端部に突設され、移動部材の移動に応じて支持部材
の先端部に接触し又は離間する係止片と、案内部材に保
持され、移動部材を支持部材の先端部方向に付勢する付
勢部材とからなり、取出し検出手段が、筐体の側壁内側
に設けた支軸にレバーを回転自在に支持し、取出し口を
通過する被装着物により前記レバーが外方向に移動され
るように、そのレバーを取出し口まで延長してなり、係
止解除手段が、外方向に移動される前記レバーにより前
記付勢部材に抗して移動されるピンを前記移動部材に突
設してなる場合は、袋掛けされた被装着物を取出し口か
ら取出す時にレバーが回動されてピンを介して移動部材
を支持部材から離間させる。被装着物が取出されると、
付勢部材により係止片、ピン及び移動部材が元位置に復
帰し、従って、レバーも元位置に復帰する。そして、復
帰した係止片により次の袋が支持部材に係止される。
【0016】取出し検出手段が、筐体の取出し口を通過
する被装着物により動作されるセンサであり、係止手段
及び係止解除手段が、前記取出し検出手段の検出信号に
基づいて駆動されるソレノイドで構成されている場合
は、袋掛けされた被装着物を取出し口を通過するとき
に、センサの動作に基づきソレノイドが動作して袋の係
止を解除し、また、被装着物の取出し後にソレノイドの
プランジャが復帰して係止片が次の袋を開口状態で係止
する。
【0017】さらに、筐体に蓋を開閉自在に設け、その
蓋を開けた状態で、支持部材に筐体に着脱可能に取付け
た場合は、袋が消耗された時に蓋を開けて、支持部材に
多数の袋を支持した状態で容易に袋を筐体内に補給する
ことができる。
【0018】
【実施例】次に、本発明の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。図示の実施例は、本発明を雨傘に袋を掛け
るための袋掛け装置として実現したものの一例である。
図1は本実施例装置の外観を示す斜視図、図2は図1の
装置の横断面図、図3は袋を支持する構造の一例を示す
分解斜視図、図4は支持部材の筐体に対する支持部を示
す図3のA−A線に沿った断面図である。
【0019】袋掛け装置は、筐体1を有する。筐体1に
は、上面の前部において開口する挿入口2と、筐体の正
面中央において上端部から下端部近傍まで開口し、上端
部が挿入口2の前部に連なる取出し口3とが設けられて
いる。
【0020】筐体1の内部には、図2及び図3に示すよ
うに、袋を支持する支持部材の一例として、ほぼ角型U
字形の支持棒4が、その基部において筐体の背面壁1a
の上部中央に水平状態で固定されている。支持棒4は、
これで支持する後述の袋が消耗された場合に、筐体への
袋の補給を容易に行えるように、筐体1に対して着脱自
在に支持されている。
【0021】その一例を説明すると、支持棒4は水平で
平行に延びる左右2本の袋支持部41の一端部を矩形板
状の固定部42に溶接又はねじ込みにより接合してなっ
ている。また、筐体1の背面壁1aの内面に、例えば、
金属鋳物又は硬質プラスチック成形品で作られた固定具
5がねじ止め6又は接着などで固着されている。固定具
5は、固定部42を挿入しうる上方に開口する挿入口5
1を有し、固定部42を挿入口51に挿入したとき袋支
持部41を載せて安定化させる載置部52を有してい
る。こうして、支持棒の固定部42を固定具5の挿入口
51に挿入すると、袋支持部41の付根が載置部52に
載置されて、支持棒4が片持ち状に固定される。
【0022】支持棒4には、図3に良く示されているよ
うに、傘を収容するための袋7が多数吊り下げられる。
袋は、その具体的形状は任意であるが、いずれも同一形
状のものである。そして、上端部に開口を有し、2枚重
ねに偏平に折り畳まれており、左右両端部付近において
厚み方向に貫通する孔71が開けられている。また、多
数の袋が積層され、隣接する袋同志が、その上端部にお
いてスポット溶着又は接着72などにより、互いに引き
離す方向に加えられる力により分離可能に結合されてい
る。本明細書では、多数枚積層されて結合された袋を便
宜的に連結袋という。連結袋7は、左右の孔71に支持
棒4の袋支持部41を挿通して、全体の厚みが可及的に
小さくなるように支持棒4の固定部42側に押し付けた
状態で支持され、支持棒4が固定具5により筐体1内に
固定され、連結袋7が吊り下げられる。
【0023】上記固定部42を備えた支持棒4と、上記
ケース状の固定具5を用いる場合は、連結袋7を吊した
支持棒4を、その固定具42を固定具5に差し込むだけ
で、支持棒4を水平状態に取付けることができる。ま
た、袋が消耗したときは、固定部42を把持して持ち上
げることにより、容易に支持棒4を取外し、連結袋を装
着した別の支持棒を取付けることができ、袋の補給が容
易である。
【0024】そして、筐体の外部から支持棒4の固定具
5に対する着脱を容易にできるようにするため、筐体1
の上面に開閉可能な蓋8が取付けられ、その蓋に挿入口
2が設けられている。蓋の開閉構造は、図4に示すよう
に、筐体1の正面壁1b内側においてヒンジ(図示せ
ず)で蓋8を結合し、蓋8の内側と背面壁1aの内側の
いずれか一方に鉄片9aを、他方にこれを吸着する磁石
9bを取付けてもよいし、ヒンジを用いずに、蓋を完全
に取外して開放できるようにしてもよい。
【0025】連結袋7を吊した支持棒4を筐体1内に固
定した後、最前端の袋7aを手で支持棒の先端部方向に
引いて、その袋の口を開け、蓋8を閉めると、最前端の
袋7aは、挿入口2の下方において開口された状態で保
持され、この袋掛け装置が使用待機状態となる。そし
て、図4に鎖線で示すように、すぼめた傘Aをその先端
から挿入口2に挿入すると、その傘Aを最前端の袋7a
の開いている口に挿入することができる。挿入口2の内
径は、緩くすぼめた傘、換言すると、紐で完全に結束し
ない状態の傘の径よりも小さくされ、かつ、漏斗状に形
成されているので、傘の挿入口に対する挿入量が増すに
連れて、傘の先端が挿入口の中心に寄せられるので、袋
が挿入口2の中心部において開口されていれば、すなわ
ち、袋の開口が完全に挿入口2と合致していなくとも、
傘を確実に袋7aに挿入することができる。
【0026】傘を挿入する際に、支持棒4に支持されて
いる連結袋7の最前端の袋7aが、支持棒4の先端部か
ら外れないようにするために、筐体1内の支持棒4の袋
支持部41の先端部側には、図2に示すように、袋を係
止する係止手段10が設けられている。この係止手段
は、支持棒4に支持されている最前端の袋7aの孔71
に挿入し得る先端部を有する係止片101と、その係止
片を孔71の方向に常時付勢する付勢部材102とを有
する。
【0027】このような係止片101と付勢部材102
を有する係止手段10は、図2に示す例においては、筐
体1の内側に固定された取付ベース103に断面多角形
の箱状の案内部材104を取付け、その案内部材の中に
付勢部材としてコイルバネ(102)を備えた後、その
案内部材104に同様の断面多角形を有する移動部材1
05を滑合し、その移動部材の先端に係止片101を突
設して構成されている。そして、コイルバネ(102)
により移動部材105が支持棒4の先端部方向に付勢さ
れて、係止片101の先端が支持棒4の先端部の外面に
形成してある切欠部43に嵌合して、係止片の先端部が
支持棒の袋支持部の一部を補完するようになっている。
従って、支持棒4に支持されている連結袋の最前端の袋
7aを支持棒の先端部方向に引く時は、その袋の孔71
に係止片101が挿入されて、その袋がそれ以上移動さ
れることを阻止する。
【0028】筐体1の取出し口3には、最前端の袋7a
に挿入された傘A、すなわち、被装着物が取出し口3を
通過することを検出する取出し検出手段11が備えてあ
る。本実施例は、製造コスト低減の目的で、電気的検出
手段を用いずに、機械的検出手段を用いている。図示の
例では、筐体1の側壁1bの内側に設けた垂直な支軸1
11によりレバー112を回転自在に支持して構成され
ている。レバー112は、被装着物である傘Aを取出し
口3から取出す際に、その傘Aによりレバー112が外
側に回動されるように、レバーの先端部を取出し口3の
中央に向けて延長させてある。レバー112の回転の必
要により、筐体の取出し口付近における壁に切欠1cが
形成してある。
【0029】さらに、筐体1の中には、前記取出し検出
手段11が被装着物の取出しにより動作された時に、前
記係止手段10による袋の係止を解除するための解除手
段12が備えてある。図示の例では、解除手段12は、
前記レバー112と、前記係止手段の移動部材105に
レバー112よりも外側において突設されたピン106
とにより構成されている。レバー112よりも外側に設
けてあるので、レバーが外側に回転されると、そのレバ
ーによりピン106を介して移動部材105が付勢部材
102に抗して外側に移動されるため、係止片101が
支持棒4の先端部から離間される。113は、レバー1
12を所定の復帰位置に止めるためのストッパである。
【0030】続いて、上記構成による使用時の作用を図
5に基づいて説明する。図5(a)は、挿入口2に傘A
を挿入した後、その傘を取出し口方向に引出し始めた時
の状態を示す。また、図5(b)は、傘Aが取出し口3
を通過した直後の状態を示す。すなわち、すぼめた傘A
を挿入口2に挿入すると、その傘は、挿入口の下方に開
口されている袋7a内に挿入され、袋掛けが行われる。
その傘の柄を持って傘を取出し口3の方向に移動する
と、図5(a)に鎖線で示すように、取出し口に突出さ
れているレバー112が傘に押されて、同図に実線で示
すように外方向に移動される。このレバーによりピン1
06も外方向に移動され、従って、移動部材105を介
して係止片101が解放位置に後退される。すなわち、
係止片の先端が支持棒4の先端部から離間するので、傘
の移動と共に引かれる袋7aの左右両端部が支持棒4の
先端部から外れ、収縮して傘の周囲をぴったり包囲し
て、その傘とともに取出し口3を通過する。最前端の袋
7aと次の袋7bは上端部で結合されているので、傘の
引出しに伴い、次の袋7bが開口されながら、挿入口2
の下方に向けて移動される。
【0031】そして、傘の中心部の通過直後に、図5
(b)に示すように、傘がレバー102から離れてその
レバーに加えていた力が除去されるため、レバー112
は、付勢部材102による復帰力を受けているピン10
6を介して元位置に復帰し、ストッパ113に止められ
る。これと同時に移動部材105も元位置に復帰し、従
って、係止片101も係止位置に復帰して支持棒4の袋
支持部の先端部に接触する。このため、最前端の袋7a
の引出しに伴って一緒に付いて引出される次の袋7bの
孔が支持棒の先端部まで進んだ時に、その孔に係止片1
01が入り込んで、その袋がそれ以上移動することを阻
止するので、取出し口に引出された袋7aの次の袋7b
のスポット溶着部72が分離される。
【0032】こうして、一つの袋が、挿入された傘を収
容し、分離されて取り出されると、次の袋が挿入口の下
方に移動され、開口されて、次の傘の挿入を待機する状
態となる。従って、使用者は、濡れた傘を仮にすぼめ、
片手で柄を持ってその傘を単に挿入口に挿入し、正面の
取出し口からするだけで、傘が所要の状態にさらにすぼ
められ、自動的に袋掛けがされて出てくるから、そのま
まその傘を持って店内などに進行することができる。
【0033】上記袋掛け装置において、連結袋7が消費
され尽くした場合に、これを知らずに濡れ傘を挿入口に
挿入した人は、その傘を取出し口から引き寄せた時に、
思わぬ結果を生じる恐れがある。これを未然に防止する
ため、好ましい実施例では、袋切れになった場合に、こ
れを自動的に検出して表示する袋消耗表示手段13を備
えている。
【0034】図6は、袋消耗表示手段の一例を示す。挿
入口2を設けた蓋8の下面に、支持具131により検出
棒132をその先端が自重で常時下がるように支持する
と共に、支持具131に検出棒132の基端が上方に動
いたときにONされるスイッチ133を設けてあり、そ
のスイッチが蓋8に保持された電池134と電球135
との直列回路に挿入してある。
【0035】そして、検出棒132は支持棒4の中間に
おいて、その下方に下がるように位置付けられている。
これにより、支持棒4に連結袋7がある間は、検出棒1
32の先端がその袋に支持されて下がらないため、スイ
ッチ133がOFF状態にあるが、袋がなくなると、検
出棒132の先端が下がるため、スイッチ133がON
して電球135を点灯するので、袋が消耗したことが表
示される。この点灯により、使用者にはこの装置が使用
不可能であることが、係員には袋の補給が必要であるこ
とが、報知される。
【0036】袋消耗表示手段は、電球に限らず、電球と
文字表示板の組合わせ、又は、使用不能である旨の文字
などが記載された内照式表示灯、あるいはLEDディス
プレイ(液晶表示装置)を用いることもできる。
【0037】さらに、好ましい実施例では、図1に示さ
れているように、挿入口2の下方において、筐体内部か
ら取出し口3の下端部にかけて下り傾斜する誘導底板1
4を設けてある。このような誘導底板が設けられない場
合は、傘の上部が下端部よりも先に引き出される場合が
あり、その場合は、傘が取出し口の内側などに引っ掛か
って、円滑に取出せない場合が生じる恐れがある。しか
し、本実施例では、誘導底板14が設けてあることによ
り、各種の長さの傘が挿入された場合にも、その下端部
が誘導底板14の傾斜面に到達すると、自ずと傘の下端
部が取出し口の外に向けて誘導されるため、使用者は、
片手で傘の柄を持って挿入口に挿入し、柄を手前側に引
くだけで簡単に傘を引取ることができる利点がある。す
なわち、挿入された傘がほぼ垂直状態で(傘の上、下端
部が同時に)、又は傘の長さと傾斜角度によっては下端
部の方が先になって、取出し口から出てくる。従って、
本実施例では、傘の挿入取出しの円滑性が保証される。
【0038】本発明は、連結袋7の筐体内への補給方法
及び支持手段は、上述したU字形の支持棒4に連結袋7
を支持し、その支持棒を筐体に着脱自在に取付けるもの
に限定されるものではなく、例えば、左右2本の独立し
た支持棒を、それぞれ筐体に上記固定具5以外の固定手
段で着脱自在に固定するようにしてもよい。また、上面
に開放する蓋に代えて、筐体の背面壁1a又は側面壁1
dを開閉可能な扉を設けてもよい。
【0039】図7は、係止手段の改善例及び袋の補給方
法の他の例を示す一部省略斜視図である。この実施例で
は、支持棒4の先端部の係止片101と係合する部分を
溝43eとすることにより、支持棒の袋支持部41が挿
入口2に挿入された傘の引出し時に共に引出される最前
の袋から力を受けて多少揺動することがあっても、係止
片101が支持棒4の先端から離脱することが防止され
る。また、支持棒4の先端部に溝43eを形成し、その
溝に係止片101を係合させることにより、挿入口2に
挿入された傘と共に最前の袋が引出された後、係止片1
01が溝43eに係合した後は、次の袋が係止片10と
袋支持部41の間から抜け出ることが確実に防止され
る。
【0040】また、袋支持部41の先端をパイプで作ら
れたU字形の補給具14の先端部に挿入して連結できよ
うに構成すれば、補給用の連結袋7に貫通した補給具1
4を支持棒4に安定した状態に連結し、補給具14側か
ら連結袋7を支持棒4側に押して移動した後、補給具1
4を取外すことにより、袋の補給を容易に行うことがで
きる。このような補給具を用いる場合は、支持棒4は筐
体1に固設してもよい。
【0041】以上は、本発明を、傘に対する袋掛け装置
に適用した実施例であるが、本発明は、傘とほぼ同様に
細長い物、例えば、野菜や果物の袋掛け、あるいは、ボ
ールペンその他の筆記具や文房具などの包装などに応用
することが可能である。
【0042】
【発明の効果】以上にように、本発明によれば、挿入口
に対応する位置に袋が開口状態で支持され、被装着物が
挿入されて取出し口から取出されると、袋が自動的に被
装着物に装着され、かつ、次の袋が挿入口に対応する位
置に移動して開口状態で待機するので、使用者は、単に
挿入口に被装着物を挿入して取出し口から引取るだけ
で、その被装着物に自動的に袋掛けがなされるから、非
常に便利である。また、袋掛けが迅速に行われるので、
傘の袋掛けに適用した場合は雨天時の客処理能率が、ま
た、物の包装に適用した場合は物の包装能率が著しく向
上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例装置の斜視図である。
【図2】同装置の横断面図である。
【図3】連結袋及びその支持部材の一例を示す分解斜視
図である。
【図4】図2のX−X線に対応する断面図である。
【図5】動作を説明する説明図である。
【図6】消耗検知表示手段の一例を示す斜視図である。
【図7】係止手段の改善例及び袋の補給方法の他の例を
示す一部省略斜視図である。
【符号の説明】
1 筐体 2 挿入口 3 取出し口 4 支持棒(支持部材) 41 袋支持部 42 固定部 5 固定具 7 連結袋 7a 最前端の袋 8 蓋 10 係止手段 101 係止片 102 付勢部材 104 案内部材 105 移動部材 11 取出し検出手段 12 解除手段 13 袋消耗表示手段

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】筐体と、支持部材と、係止手段と、取出し
    検出手段と、係止解除手段とを有し、 前記筐体は、上面に開口する挿入口を有するとともに、
    その挿入口の一部から前記筐体の一側面の下部にかけて
    筐体内部と外部を連通する取出し口を有するものであ
    り、 前記支持部材は、前記筐体内に固定され、前記筐体の挿
    入口の下方の両外側において前記取出し口付近まで水平
    かつ平行に延長して、連結袋を移動自在に支持する2本
    の袋支持部を有するものであり、 前記連結袋は、可撓性材料で作られ、上端部に開口を有
    して偏平に折り畳まれた多数の袋を幅方向中央で分離可
    能に結合してなり、開口付近の左右両側において前記支
    持部材を貫通して支持されるものであり、 前記係止手段は、前記支持部材の各袋支持部の先端部に
    接触して袋の脱出を阻止する係止位置と離間して袋の脱
    出を許容する解放位置との間を移動自在に備えられた係
    止部材と、その係止部材を前記係止位置方向に付勢する
    付勢部材とを有しており、 前記取出し検出手段は、前記挿入口から挿入された被装
    着物が前記取出し口を通過するときに動作されるもので
    あり、 前記係止解除手段は、前記取出し検出手段の動作に基づ
    き、前記係止手段の係止部材を解放位置に移動させるも
    のである、ことを特徴とする袋掛け装置。
  2. 【請求項2】係止手段は、筐体の取出し口の両側におけ
    る内側に設けられた案内部材と、その案内部材から支持
    部材の先端部方向に移動自在に嵌合された移動部材と、
    前記移動部材の先端部に突設され、移動部材の移動に応
    じて前記支持部材の先端部に接触し又は離間する係止片
    と、前記案内部材に保持され、前記移動部材を前記支持
    部材の先端部方向に付勢する付勢部材とからなり、 取出し検出手段は、筐体の側壁内側に設けた支軸にレバ
    ーを回転自在に支持し、取出し口を通過する被装着物に
    より前記レバーが外方向に移動されるように、そのレバ
    ーを取出し口まで延長してなり、 係止解除手段は、外方向に移動される前記レバーにより
    前記付勢部材に抗して移動されるピンを前記移動部材に
    突設してなる、ことを特徴とする請求項1記載の袋掛け
    装置。
  3. 【請求項3】取出し検出手段は、筐体の取出し口を通過
    する被装着物により動作され、電気信号を出力するセン
    サであり、 係止手段及び係止解除手段は、前記取出し検出手段の出
    力信号に基づいて駆動されるソレノイドで構成されてい
    ることを特徴とする請求項1記載の袋掛け装置。
  4. 【請求項4】袋の消耗を検知し、これを筐体の外部に表
    示する袋消耗表示手段を備えたことを特徴とする請求項
    1,2又は3記載の袋掛け装置。
  5. 【請求項5】筐体に蓋を開閉自在に設け、その蓋を開け
    た状態で、支持部材を筐体に対して着脱可能に取付けた
    ことを特徴とする請求項1ないし4のいずれか一つに記
    載の袋掛け装置。
  6. 【請求項6】筐体の挿入口の下方に、取出し口の底部に
    向けて下り傾斜する誘導底板を設けたことを特徴とする
    請求項1ないし5のいずれか1つに記載の袋掛け装置。
JP10594794A 1994-04-20 1994-04-20 袋掛け装置 Ceased JPH07291242A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10594794A JPH07291242A (ja) 1994-04-20 1994-04-20 袋掛け装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10594794A JPH07291242A (ja) 1994-04-20 1994-04-20 袋掛け装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07291242A true JPH07291242A (ja) 1995-11-07

Family

ID=14421045

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10594794A Ceased JPH07291242A (ja) 1994-04-20 1994-04-20 袋掛け装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07291242A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2732573A1 (fr) * 1995-04-04 1996-10-11 Daito Sound Co Ltd Dispositif d'ensachage de parapluies
JP2005119725A (ja) * 2003-10-20 2005-05-12 Yamato Scale Co Ltd 袋及びその袋を用いた袋開口供給装置
JP2014204823A (ja) * 2013-04-12 2014-10-30 株式会社日立メディコ 移動型x線装置
CN113978835A (zh) * 2021-11-19 2022-01-28 湖北工业大学 一种基于流水线的夹取移送装置

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2732573A1 (fr) * 1995-04-04 1996-10-11 Daito Sound Co Ltd Dispositif d'ensachage de parapluies
JPH08276919A (ja) * 1995-04-04 1996-10-22 Daito Onkyo Kk 傘袋装着装置
JP2005119725A (ja) * 2003-10-20 2005-05-12 Yamato Scale Co Ltd 袋及びその袋を用いた袋開口供給装置
JP2014204823A (ja) * 2013-04-12 2014-10-30 株式会社日立メディコ 移動型x線装置
CN113978835A (zh) * 2021-11-19 2022-01-28 湖北工业大学 一种基于流水线的夹取移送装置
CN113978835B (zh) * 2021-11-19 2022-11-08 湖北工业大学 一种基于流水线的夹取移送装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5207368A (en) Dispensing apparatus for plastic bags
US6155521A (en) Bag holder
JP2875833B2 (ja) 収納ファイル装置
US20100072314A1 (en) Wall-mounted retractable clothesline assembly
US5535797A (en) System for organizing articles in a purse
JPS6071462A (ja) 多ロ−ルテ−プデイスペンサ−
US4805969A (en) Bag holder
JPH07291242A (ja) 袋掛け装置
US5405021A (en) Dispensers
JP3078285B1 (ja) 商品陳列用具
US2673042A (en) Tape dispenser and cleaning device
EP0046372B1 (en) Roll dispenser
US6776283B1 (en) Portable display and storage case
US20040232040A1 (en) Storage and display container and methods
KR200385020Y1 (ko) 자동 비닐봉지 포장기
GB2299563A (en) Stowing umbrellas into sacks
US5657619A (en) Umbrella sack fitting device
US6666350B1 (en) Dispenser with integral separator for removing a backing from a self-adhesive article
USRE38938E1 (en) Christmas ornament hanger/holder
GB2332189A (en) Plastic bags dispenser
JPH0519017Y2 (ja)
GB2269367A (en) Dispensers for bags or sheets
JP2820929B2 (ja) 傘袋収納スタンド
KR100780201B1 (ko) 자동 비닐봉지 포장기
JP2925906B2 (ja) 傘の袋収納装置

Legal Events

Date Code Title Description
A045 Written measure of dismissal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A045

Effective date: 20040413