JP4511715B2 - 凹凸模様付コーナー材の製造方法及び装置 - Google Patents

凹凸模様付コーナー材の製造方法及び装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、建築物の外壁、間仕切壁等のコーナー部に使用する凹凸模様付コーナー材を、セメント等の水硬性材料を押出成形することにより連続的に製造する凹凸模様付コーナー材の製造方法及び装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
押出成形セメント板等からなる外壁あるいは間仕切壁等の建築用パネルでは、従来からその表面に凹凸模様(エンボス模様)を付け、意匠性を向上させることが行われている。
このような凹凸模様付のパネルを用いて建築物の壁面を構成する場合、建築物の意匠性の面から出隅材、入隅材等のコーナー材も凹凸模様付コーナー材として構成されるのが一般的である。
【0003】
この凹凸模様付コーナー材は、通常2枚の平パネルを直角に貼り合わせて形成されることが多く、この場合には平パネルの貼り合わせ面を45°に斜めカットし、この斜めカット部分同士を接着剤により貼り合わせることによって直角のコーナー材を得ている。
しかし、この方法ではコーナー材を貼り合わせるために、パネルのカット加工及び貼り合わせ作業が必要であり、加工工数が多く製造コストが高くなるという問題を有すると共に、長期的には接着剤の劣化による貼り合わせ部分の耐久性低下が懸念される等の重大問題を内包していた。
【0004】
そこで、上記に替わる方法として、押出成形により一体成形したコーナー材に対し、凹凸模様付型板を合わせてプレス成形することにより凹凸模様を転写する方法、あるいはコーナー材の押出成形時に同時に凹凸模様を付与する特開平10−193315号公報に示すような方法が提案されている。
しかしながら、前者の押出成形後にプレス成形により凹凸模様を転写する方法は、中空部を有しないパネル、コーナー材の製造には利用できるものの、中空部を有するパネル、コーナー材の場合、プレスによってパネル形状が変形してしまうため、利用できないという問題があった。
【0005】
一方、後者の特開平10−193315号公報に示す方法は、内壁面に凹凸模様を形成した直線状の受け溝を有する受け部材に対して未硬化のコーナー材を押し出し、その成形面を凹凸模様を形成した受け部材の内壁面に密着させることにより、凹凸模様を転写するようにしたもので、中空部を有する凹凸模様付コーナー材であっても押出成形が可能である。
しかし、この方法の場合、製造したコーナー材が脱型できる強度になるまでの養生時間の間、コーナー材を受け部材から取り外すことができないため、養生のサイクル期間に製造するコーナー材の数の分だけ凹凸模様を形成した受け部材を用意しなければならない。
【0006】
特に、凹凸模様を形成した受け部材は、通常のフラットな受け部材に比べて価格が高く、このような受け部材を多数用意する必要があることから、コストアップは避けられなかった。また、入隅材と出隅材とでは、凹凸模様の付与される部分が異なるため受け部材を兼用することができず、別々に受け部材を用意しなければならなかった。更には、押出成形時に凹凸模様の型付け不良が発生していても、養生終了までそれを確認することができないため、型付け不良が発生した製品は不良箇所を避け短い部材に切断して使用するか、廃棄物として処分するしかない、など幾つかの問題点を抱えていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、以上の問題に対処するためになされたものであり、その第一の課題は、押出成形方法によって凹凸模様付の入隅材、出隅材等のコーナー材を連続的に効率よく製造できる凹凸模様付コーナー材の製造方法及び装置を提供することにある。
また、本発明の他の課題は、安価な通常のフラットな受け部材を使用できると共に、同受け部材を入隅材と出隅材の成形に兼用できる凹凸模様付コーナー材の製造方法及び装置を提供することにある。
【0008】
本発明のもう一つの課題は、凹凸模様の型付け不良をコーナー材が硬化する前の生板の段階で早期に発見可能とし、不良コーナー材をそのまま成形機に戻して再利用することにより、廃棄物として処分する不良品を可能な限り少なくできる凹凸模様付コーナー材の製造方法及び装置を提供することにある。
本発明の更なる課題は、変形の少ない良品質の凹凸模様付コーナー材を経済的に製造することができる凹凸模様付コーナー材の製造方法及び装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記した課題を解決するため、本発明に係る凹凸模様付コーナー材の製造方法は、表面に凹凸模様型を有するエンドレスベルトが一対のガイドローラに架けられ、前記エンドレスベルト及びガイドローラの一部を、押出成形機の口金に設けられている口金導入部を介して前記口金内部に導入し、前記口金導入部に設けられている導入ガイドが、前記エンドレスベルトの前記口金内への導入を、前記口金内の水硬性材料の漏れ止め作用を発揮しながらガイドし、前記エンドレスベルトを前記ガイドローラーにより前記口金内部で水硬性材料の押し出し速度に同調させると共に、同水硬性材料に押圧し、この水硬性材料をコーナー材生板として前記エンドレスベルトとともに前記口金から押し出すことにより所定形状に成形し、該コーナー材生板と前記エンドレスベルトを密着させた状態で所定の距離搬送した後、両者を互いに離反させることによって押出成形されたコーナー材の表面に凹凸模様を付与することを特徴とするものである。
【0010】
この方法によると、水硬性材料を凹凸模様型を有するエンドレスベルトとともに口金から押し出すことにより、凹凸模様付コーナー材を連続的に押出成形することができ、このコーナー材生板をエンドレスベルトと密着させた状態で所定の距離搬送した後、両者を離反させることによって凹凸模様を付与したコーナー材を製造できるため、凹凸模様を形成した受け部材を用いることなく、凹凸模様付コーナー材を連続的に効率よく製造することができる。
【0011】
また、本発明に係る凹凸模様付コーナー材の製造方法は、上記した凹凸模様付コーナー材の製造方法において、前記コーナー材生板と前記エンドレスベルトを互いに離反させる際、両者を徐々に離反させることを特徴とするものである。
【0012】
このようにコーナー材生板をエンドレスベルトから離反させる際、徐々に離反させることによって、急激な離反による硬化前のコーナー材生板の変形を防止することができる。
【0013】
更に、本発明に係る凹凸模様付コーナー材の製造方法は、上記した凹凸模様付コーナー材の製造方法において、前記エンドレスベルトから離反された前記コーナー材生板をその搬送速度と同調して搬送される受け部材により受け取り、そのままコーナー材生板を養生することを特徴とするものである。
【0014】
上記のようにエンドレスベルトから離反されたコーナー材生板をその搬送に同調して搬送される受け部材により受け取り、そのまま養生した後、仕上げ工程を経ることにより製品として完成することができ、この際使用する受け部材は通常のフラットな構成ものでよく、コストアップ要因を解消することができる。
【0015】
更にまた、本発明に係る凹凸模様付コーナー材の製造方法は、上記した凹凸模様付コーナー材の製造方法において、前記コーナー材が入隅材の場合、その形状に対応させて凸状に凹凸模様型を設けたエンドレスベルトを用いると共に、同形状に対応した形状の口金及びコーナー材生板搬送手段を用いて入隅材を製造することを特徴とするものである。
【0016】
凹凸模様付コーナー材として入隅材を製造する場合、凸部に凹凸模様型を設けたエンドレスベルトを用い、それに対応した形状の口金及びコーナー材生板搬送手段を用いることによって、容易に入隅材を製造することができる。
【0017】
また、本発明に係る凹凸模様付コーナー材の製造方法は、上記した凹凸模様付コーナー材の製造方法において、前記コーナー材が出隅材の場合、その形状に対応させて凹状に凹凸模様型を設けたエンドレスベルトを用いると共に、同形状に対応した形状の口金及びコーナー材生板搬送手段を用いて出隅材を製造することを特徴とするものである。
【0018】
凹凸模様付コーナー材として出隅材を製造する場合、凹部に凹凸模様型を設けたエンドレスベルトを用い、それに対応した形状の口金及びコーナー材生板搬送手段を用いることによって、容易に出隅材を製造することができる。
【0019】
更に、本発明に係る凹凸模様付コーナー材の製造方法は、上記した凹凸模様付コーナー材の製造方法において、前記受け部材を直角に折り曲げた等辺山形形状となし、この受け部材を前記入隅材及び出隅材の製造に兼用することを特徴とするものである。
【0020】
受け部材自体は直角に折り曲げた等辺山形形状のフラットな構成の受け部材でよく、それを頂点が下になるようにして用いることにより入隅材を受け、頂点が上になるようにして用いることにより出隅材を受けることができるため、1つの受け部材を入隅材及び出隅材の受け部材として兼用することができる。
【0021】
また、上記した課題を解決するため、本発明に係る凹凸模様付コーナー材の製造装置は、コーナー材を所定の形状に押出成形する口金を有する押出成形機と、この押出成形機の口金内に一部が導入されるよう一対のガイドローラー間に架けられ、その表面に凹凸模様型を有するエンドレスベルトと、前記成形機の口金に設けられ、前記エンドレスベルト及びガイドローラーを同口金内部に導入する口金導入部と、前記エンドレスベルト及びガイドローラーの口金導入部に取り付けられ、同エンドレスベルトの口金内への導入をガイドすると共に、水硬性材料の漏れ止め作用をなす導入ガイドと、前記口金から押し出されて所定形状に成形されたコーナー材生板をその押し出し速度と同調し、前記エンドレスベルトに密着させた状態で所定の距離搬送する搬送手段とを備えたことを特徴とするものである。
【0022】
上記の構成によると、水硬性材料をコーナー材生板として、口金内に導入ガイド及びガイドローラーを介して導入された凹凸模様型を有するエンドレスベルトとともに口金から押し出すことにより、凹凸模様付コーナー材を連続的に押出成形することができる。
そしてこのコーナー材生板を搬送手段によりエンドレスベルトと密着させた状態で所定の距離搬送し、その後両者を離反させることによって凹凸模様を付与した凹凸模様付コーナー材を連続的に効率よく製造することができる。
【0023】
更に、本発明に係る凹凸模様付コーナー材の製造装置は、上記した凹凸模様付コーナー材の製造装置において、前記エンドレスベルトと前記搬送手段を前記口金から所定距離だけ平行に設置し、以降徐々に離反するよう設置したことを特徴とするものである。
【0024】
エンドレスベルトと搬送手段の平行な区間では、コーナー材生板をエンドレスベルトと密着させた状態で搬送できるため、成形形状を安定化でき、その後徐々にエンドレスベルトと搬送手段を離反させるようにし、急激な離反によるコーナー材生板の変形を防止するようにしているため、変形の少ない良品質の凹凸模様付コーナー材を製造することができる。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施形態を図1乃至図6に基づいて説明する。
図1は本発明の実施形態に係る凹凸模様付コーナー材の製造装置を示す主要部の側面図、図2は同装置により入隅材を製造する場合の口金部の構成を示す正面図、図3は同装置により入隅材を多連で製造する場合の口金部の構成を示す正面図、図4は同装置により出隅材を製造する場合の口金部の構成を示す正面図、図5は同装置においてコーナー材を受ける受け部材の構成を示す斜視図、図6は同装置の搬送手段を構成する受けローラーの段差部の構成図である。
【0026】
図1は入隅材を製造する場合の態様を示す凹凸模様付コーナー材の製造装置の主要部で、1はセメント等の水硬性材料を押出成形することにより連続的に凹凸模様付コーナー材を製造する押出成形機であり、圧送部2の先端には所定の成形口を有する口金3が備えられている。
4は一対のガイドローラー5、6間に架けられたエンドレスベルトで、その表面には凹凸模様型7が形成されている。
【0027】
このエンドレスベルト4は継ぎ目のある樹脂製のベルトであり、表面にコーナー材に付与される模様の転写型である凹凸模様型7が、その凹凸模様が不自然に途切れず連続するように形成され、ベルトの継ぎ目がわからないように加工されている。ここで、入隅材を製造する場合、エンドレスベルト4としては図2、3に示すように表面に凹凸模様型7が凸状に設けられたベルトが用いられ、出隅材を製造する場合、エンドレスベルト4としては図4に示すように凹凸模様型7が凹状(V形状)に設けられたV形状ベルトが用いられる。
【0028】
また、押出成形機1の口金3には、エンドレスベルト4とそれが架けられた一方のガイドローラー5を口金3の内部に導入するための口金導入部8が形成されており、同口金導入部8に取り付けられた導入ガイド9を介してエンドレスベルト4を口金3内へ導入可能になっていると共に、口金導入部8から水硬性材料が外部に漏れ出るのを防止できるようになっている。
なお、中空のコーナー材を成形する場合、口金3には中空部を成形するための中玉10が設けられる。
【0029】
導入ガイド9は、エンドレスベルト4がガイドローラー5に沿って口金3内に導入される口金導入部8に、エンドレスベルト4の湾曲部分に沿って口金3の内部まで延伸するように取り付けられており、その先端位置での型付け状態の調整と、エンドレスベルト4を凹凸模様型7とともにスムーズに口金3内に導入する役割と、水硬性材料が口金導入部8から外部に漏れないようにする役割を果たしている。なお、導入ガイド9の先端は、模様付けを良好にするため、口金3内部のエンドレスベルト4の下側水平部分の模様の頂点から0〜30mm上、好ましくは20mm上の部分まで導入される。
【0030】
エンドレスベルト4を架けたガイドローラー5は、口金3内でエンドレスベルト4を水硬性材料に押圧すると共に、水硬性材料の押し出し速度にエンドレスベルト4を同調させる機能を有している。
また、エンドレスベルト4の下方には、同エンドレスベルト4と対向して多数の受けローラー11が連設されており、口金3より押し出された未硬化のコーナー材生板12を受け取ると共に、押し出し速度に同調してコーナー材生板12を搬送できるよう構成されている。
【0031】
受けローラー11とエンドレスベルト4とは、口金3から所定の距離だけ平行になるよう設置されており、この区間を過ぎると両者間の間隔が徐々に離反するよう受けローラー11が斜め下方に設置され、急激な段差が生じないよう構成されている。このように急激な段差が生じないようにしてコーナー材生板12が変形しないよう搬送するには、隣り合う受けローラー11の中心が図6に示すように水平面に対して0〜45°の範囲で斜め下方に位置するよう設置するのが好ましい。なお、受けローラー11を斜め下方に設置する替わりにエンドレスベルト4をもう一つガイドローラーを設けて上方へ後退するよう装架してもよい。
【0032】
図5に示す受け部材13は、受けローラー11上を搬送されてきたコーナー材生板12を受け取るもので、終端部の受けローラー11の下部よりコーナー材生板12の搬送速度に同調して送り込まれ、コーナー材生板12を受け取るよう図示されていない搬送ローラーにより搬送されるようになっている。
この受け部材13(受け部材13の搬送ローラー)、受けローラー11及びガイドローラー5(エンドレスベルト4)は、全てコーナー材生板12の押し出し速度に同調されており、その方法としては、押出成形機1のスクリュー回転からコーナー材生板12の押し出し速度を算出して同調させる方法と、コーナー材生板12の押し出し速度をセンサーにより測定して同調させる方法の2つの方法がある。
【0033】
なお、入隅材と出隅材を成形する場合では、上記したように異なる凹凸模様型7を設けたエンドレスベルト4が使用されるため、これに合わせてそれぞれ異なる形状の導入ガイド9、ガイドローラー5が用いられることになり、同様に受けローラー11も入隅材と出隅材とでは受け取るコーナー材生板12の形状が異なるため、異なる形状の受けローラー11が用いられることになる。
一方、受け部材13については、入隅材と出隅材とではコーナー材生板12の形状が異なるが、受け部材13は図5に示すように鋼板を直角に折り曲げた等辺山形形状に構成されているため、頂点が上になるようにして使うことにより出隅材を受けることができ、頂点が下になるようにして使うことにより入隅材を受けることができることから、同一形状のものを兼用することが可能である。
【0034】
以下に上記した凹凸模様付コーナー材の製造装置により入隅材又は出隅材を製造する方法を説明する。
押出成形機1の圧送部2から口金3内に圧送された水硬性材料は、口金3内においてエンドレスベルト4の凹凸模様型7に充填される。エンドレスベルト4は導入ガイド9に沿って口金3内に導入され、ガイドローラー5によって水硬性材料の押し出し速度と同調されると共に、水硬性材料に押圧され、連続的に口金3内に送り込まれて行き、水硬性材料とともに口金3から押し出される。
なお、ここで使用する水硬性材料は、セメント、骨材、繊維を主成分とするものとする。
【0035】
水硬性材料は口金3から押し出されることにより、所定のコーナー材(入隅材又は出隅材)形状に押出成形される。このようにして押出成形された水硬性材料はコーナー材生板12として、下面が受けローラー11で受けられ、上面にエンドレスベルト4の凹凸模様型7が密着された状態で押し出し速度に同調して搬送される。
そして、コーナー材生板12は所定の距離搬送された後、受けローラー11が斜め下方に設置されているため、徐々にエンドレスベルト4から離反される。
【0036】
このようにしてエンドレスベルト4の凹凸模様型7がコーナー材生板12から離型され、所定表面に凹凸模様が付与されたコーナー材生板12が製造される。
凹凸模様が付与されたコーナー材生板12は、受けローラー11上を搬送される間に所定位置で搬送速度と同調して移動する切断機により所定長さに切断される。そして、所定長さに切断されたコーナー材生板12は、受けローラー11の下部よりその搬送速度に同調して送られてくる受け部材13に受け取られ、養生位置に搬送されて受け部材13上に載せられたまま養生される。
【0037】
コーナー材生板12は、所定の時間養生されて硬化された後、仕上げ工程を経て最終製品として完成され、凹凸模様付コーナー材(入隅材、出隅材)として出荷される。
なお、コーナー材生板12は、図3に示すように多連で押し出すことにより2本以上のコーナー材を同時に成形することができる。
また、入隅材、出隅材とも中空部の有無にかかわらず同様の方法により製造することができる。
【0038】
しかして、上記の方法によると、次のような効果を期待することができる。
(1)凹凸模様付コーナー材(入隅材、出隅材)を押出成形により中空部の有無にかかわらず連続的に効率よく製造することができる。
(2)入隅材と出隅材の製造に受け部材を兼用できるため、養生サイクル分の受け部材を用意するだけでよく、しかも受け部材自体を安価なフラット構造の受け部材とすることができるため、製造コストを低減できる。
【0039】
(3)直角の入隅材、出隅材だけでなく、Rコーナー材についても同様に、しかも成形時の変形を最小限にして抑え良品質の凹凸模様付コーナー材として製造することができる。
(4)成形時に模様付け不良の製品が発生した場合でも、エンドレスベルトが離反した生板の状態の段階で早期に発見できるため、不良品をそのまま押出成形機の原料投入口に戻して再利用でき、廃棄物の発生を少なくすることができると共に、不良品を少なくできる分コストダウンすることができる。
【0040】
【発明の効果】
以上に詳細に説明したように、本発明に係る凹凸模様付コーナー材の製造方法及び装置によると、押出成形方法によって凹凸模様付の入隅材、出隅材等のコーナー材を連続的に効率よく製造できると共に、この凹凸模様付コーナー材の製造に際して、安価な通常のフラット構成の受け部材を入隅材と出隅材の成形に兼用できるため、従来の製造方法に比べて製造コストを大幅に低減することができる。
【0041】
また、凹凸模様の型付け不良をコーナー材が硬化する前の生板の段階で早期に発見し、その不良コーナー材をそのまま成形機に戻して再利用することができるため、廃棄物として処分する不良品を可能な限り少なくし、コストダウンを図ることができると共に、成形時の変形が少ない良品質の凹凸模様付コーナー材を経済的に製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る凹凸模様付コーナー材の製造装置を示す主要部の側面図である。
【図2】同装置により入隅材を製造する場合の口金部の構成を示す正面図である。
【図3】同装置により入隅材を多連で製造する場合の口金部の構成を示す正面図ある。
【図4】同装置により出隅材を製造する場合の口金部の構成を示す正面図である。
【図5】同装置においてコーナー材を受ける受け部材の構成を示す斜視図である。
【図6】同装置の搬送手段を構成する受けローラーの段差部の構成図である。
【符号の説明】
1…押出成形機、3口金、4…エンドレスベルト、5…ガイドローラー、7…凹凸模様型、8…口金導入部、9…導入ガイド、11…受けローラー、12…コーナー材生板、13…受け部材

Claims (8)

  1. 表面に凹凸模様型を有するエンドレスベルトが一対のガイドローラに架けられ、前記エンドレスベルト及びガイドローラの一部を、押出成形機の口金に設けられている口金導入部を介して前記口金内部に導入し、
    前記口金導入部に設けられている導入ガイドが、前記エンドレスベルトの前記口金内への導入を、前記口金内の水硬性材料の漏れ止め作用を発揮しながらガイドし、
    前記エンドレスベルトを前記ガイドローラーにより前記口金内部で水硬性材料の押し出し速度に同調させると共に、同水硬性材料に押圧し、
    この水硬性材料をコーナー材生板として前記エンドレスベルトとともに前記口金から押し出すことにより所定形状に成形し、
    該コーナー材生板と前記エンドレスベルトを密着させた状態で所定の距離搬送した後、両者を互いに離反させることによって押出成形されたコーナー材の表面に凹凸模様を付与することを特徴とする凹凸模様付コーナー材の製造方法。
  2. 前記コーナー材生板と前記エンドレスベルトを互いに離反させる際、両者を徐々に離反させることを特徴とする請求項1に記載の凹凸模様付コーナー材の製造方法。
  3. 前記エンドレスベルトから離反された前記コーナー材生板をその搬送速度に同調して搬送される受け部材により受け取り、そのままコーナー材生板を養生することを特徴とする請求項1又は2に記載の凹凸模様付コーナー材の製造方法。
  4. 前記コーナー材が入隅材の場合、その形状に対応させて凸状に凹凸模様型を設けたエンドレスベルトを用いると共に、同形状に対応した形状の口金及びコーナー材生板搬送手段を用いて入隅材を製造することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の凹凸模様付コーナー材の製造方法。
  5. 前記コーナー材が出隅材の場合、その形状に対応させて凹状に凹凸模様型を設けたエンドレスベルトを用いると共に、同形状に対応した形状の口金及びコーナー材生板搬送手段を用いて出隅材を製造することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の凹凸模様付コーナー材の製造方法。
  6. 前記受け部材を直角に折り曲げた等辺山形形状となし、この受け部材を前記入隅材及び出隅材の製造に兼用することを特徴とする請求項4又は5に記載の凹凸模様付コーナー材の製造方法。
  7. コーナー材を所定の形状に押出成形する口金を有する押出成形機と、
    この押出成形機の口金内に一部が導入されるよう一対のガイドローラー間に架けられ、その表面に凹凸模様型を有するエンドレスベルトと、
    前記成形機の口金に設けられ、前記エンドレスベルト及びガイドローラーを同口金内部に導入する口金導入部と、
    前記エンドレスベルト及びガイドローラーの口金導入部に取り付けられ、同エンドレスベルトの口金内への導入をガイドすると共に、水硬性材料の漏れ止め作用をなす導入ガイドと、
    前記口金から押し出されて所定形状に成形されたコーナー材生板をその押し出し速度と同調し、前記エンドレスベルトに密着させた状態で所定の距離搬送する搬送手段とを備えたことを特徴とする凹凸模様付コーナー材の製造装置。
  8. 前記エンドレスベルトと前記搬送手段を前記口金から所定距離だけ平行に設置し、以降徐々に離反するよう設置したことを特徴とする請求項7に記載の凹凸模様付コーナー材の製造装置。
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