JP2562195Y2 - 石膏ボード成形用コンベヤ - Google Patents

石膏ボード成形用コンベヤ

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JP2562195Y2
JP2562195Y2 JP5534992U JP5534992U JP2562195Y2 JP 2562195 Y2 JP2562195 Y2 JP 2562195Y2 JP 5534992 U JP5534992 U JP 5534992U JP 5534992 U JP5534992 U JP 5534992U JP 2562195 Y2 JP2562195 Y2 JP 2562195Y2
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belt
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正義 永井
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Bando Chemical Industries Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、未硬化の石膏を搬送し
ながら自然硬化させて石膏ボードを連続生産する石膏ボ
ード成形用コンベヤに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、建材用の石膏ボードの成形に
用いられるコンベヤには、ゴム製のベルトが用いられて
きた。この建材用の石膏ボードは、使用時の美観を保つ
ため、平滑性の非常に高い表面を有していることが必要
である。例えば、一般の石膏ボードの規格は0.5mm/
100mm、即ち100mm当たりの凹凸が0.5mm以下で
あるのに対して、建材用の石膏ボードの規格は0.05
〜0.1mm/100mmであり、この数値はベルト搬送に
より製造される石膏ボードの限界値と言うことができ
る。
【0003】このような高い表面平滑性を得るために、
石膏ボード成形用のゴムベルトには、種々の工夫が為さ
れている。例えば、縦及び横方向の寸法安定性を維持す
るため、少なくとも4層の帆布を積層した所謂4プライ
構造が採用されている。また、ロートプレスによる加硫
工程での収縮差によって生じるベルト側部の反り返りを
防止するために、上下の積層方向に対称となるように帆
布とゴム層とを積層した構造が採用されている。更に、
得られる石膏ボードの汚れを防止するために、白色又は
黄色の非汚染性ゴムが用いられている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな工夫を施したゴムベルトを用いても、上述のような
表面平滑性の高い石膏ボードを得るのは困難である。そ
のため、上述のようにロートプレスによって加硫した後
に平坦面上にゴムベルトを置き、サンダーを用いた手作
業によってバフ仕上げを行う必要がある。また、このよ
うにバフ仕上げを行ったゴムベルトを用いても、石膏ボ
ードの表面に僅かな凹凸による影が発見される場合があ
る。このような影のある製品は不良品又は二級品とな
り、石膏ボードの歩留まりが低下してしまう。このよう
な場合には、再びベルト表面を手作業によってバフ仕上
げすることが必要となる。このように手作業によるバフ
仕上げを行うことは、作業効率、更には生産性を低下さ
せることに繋がる。また、このバフ仕上げには非常に高
度の熟練を要するため、この作業を行うことができる人
員が限られてしまう。そのため、石膏ボード成形用コン
ベヤの保守管理を十分に行うことができず、石膏用ボー
ドの生産性が低下するという問題点がある。
【0005】そこで、本考案の目的は、ベルトのバフ仕
上げが不要で、しかも高度の表面平滑性を有する石膏ボ
ードを成形し得る石膏ボード成形用コンベヤを提供する
ことである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本考案に係る石膏ボード
成形用コンベヤは、一定の層厚に成形された未硬化の石
膏を搬送しながら往路上で自然硬化させる石膏ボード成
形用コンベヤであって、第1のヘッドプーリと第1のテ
ールプーリとの間に掛け渡された支持駆動用ベルトと、
搬送方向に於ける前記第1のヘッドプーリの前方に位置
する第2のヘッドプーリと、前記第1のテールプーリの
後方に位置する第2のテールプーリとの間に掛け渡され
ると共に、往路上に於いて前記支持駆動用ベルトによっ
て裏面側が支持された表面平滑性に優れた搬送硬化用ベ
ルトと、前記支持駆動用ベルトを駆動し、前記支持駆動
用ベルトと前記搬送硬化用ベルトとの間の摩擦を介して
前記搬送硬化用ベルトに駆動力を与える駆動装置とを備
えたことを特徴とする。
【0007】また、上記の構成に於いて、前記搬送硬化
用ベルト及び前記支持駆動用ベルトには、それぞれ独立
の緊張装置によって張力が与えられている構成を付加す
ることもできる。
【0008】
【作用】上記の構成よりなる石膏ボード成形用コンベヤ
に於いては、従来の単独の搬送ベルトに代えて、搬送硬
化用ベルトと支持駆動用ベルトの2つのベルトが用いら
れる。搬送硬化用ベルトは、例えば樹脂からなる層厚の
小さいものを用いることにより、その表面の平滑性が非
常に優れたものとすることができる。この搬送硬化用ベ
ルトのみを用いると、往路に設けられたキャリヤアイド
ラと呼ばれる支持用プーリ間で自重による撓みが生じ
る。この撓みを防止するために、本考案では、この搬送
硬化用ベルトの裏面側を例えば通常のゴムベルトからな
る支持駆動用ベルトによって支持している。
【0009】上述のように2つのベルトを設けた場合、
搬送硬化用ベルトと支持駆動用ベルトとを同時に駆動す
れば、互いに同期させなければならないため、本考案で
は支持駆動用ベルトのみに駆動装置が設けられている。
そして、これらのベルトのプーリに於ける周速度の差に
よって生ずるベルト間の位置ズレを解消するため、往路
及び復路の両端ではこれらのベルトの接触が断たれてい
る。即ち、支持駆動用ベルトは第1のヘッドプーリと第
1のテールプーリとの間に掛け渡され、搬送硬化用ベル
トは搬送方向に於ける第1のヘッドプーリの前方に位置
する第2のヘッドプーリと、第1のテールプーリの後方
に位置する第2のテールプーリとの間に掛け渡されてい
る。そして、搬送硬化用ベルトは少なくとも往路上で支
持駆動用ベルトに接しているため、搬送硬化用ベルトは
支持駆動用ベルトとの間の摩擦を介して駆動装置よって
駆動される。
【0010】
【実施例】以下、本考案の実施例を図面に基づいてより
詳細に説明する。図1に本考案の一実施例に係る石膏ボ
ード成形用コンベヤの使用状態を示す。
【0011】本実施例の石膏ボード成形用コンベヤは、
平滑性に優れた表面を有する搬送硬化用ベルト1と、搬
送硬化用ベルト1の裏面を支持する支持駆動用ベルト2
とを有している。
【0012】支持駆動用ベルト2は、駆動装置(図示せ
ず)から駆動力が与えられている第1のヘッドプーリ3
と第1のテールプーリ4との間に掛け渡され、第1のヘ
ッドプーリ3によって矢印10及び11で示す方向に駆
動される。矢印10で示す往路では、支持駆動用ベルト
2は、第1のヘッドプーリ3と第1のテールプーリ4と
の間にほぼ等間隔で設けられたキャリヤアイドラ5,
5,…によって、裏面から支持されている。一方、矢印
11で示す復路では、支持駆動用ベルト2はリターンア
イドラ9,9によって支持されている。また、支持駆動
用ベルト2には緊張装置(図示せず)による張力が矢印
12で示す方向に緊張プーリ8を介して与えられてい
る。
【0013】図2に図1に於けるA−A線断面図を示
す。なお、図2では搬送硬化用ベルト1上の石膏ボード
16は省略してある。搬送硬化用ベルト1は、図2に示
すように、往路に於いては支持駆動用ベルト2の上面に
接すると共に、復路に於いては支持駆動用ベルト2の下
面に接し、搬送硬化用ベルト1は往路及び復路の両端で
は支持駆動用ベルト2に接しないように、それぞれ第2
のヘッドプーリ6及び第2のテールプーリ7に掛け渡さ
れている。第2のテールプーリ7には緊張装置(図示せ
ず)によって張力が矢印13で示す方向に与えられてお
り、この緊張装置は緊張プーリ8に張力を与えている緊
張装置とは別に設けられているものである。
【0014】また、第2のヘッドプーリ6及び第2のテ
ールプーリ7の何れにも駆動装置は設けられていない。
従って、搬送硬化用ベルト1は、支持駆動用ベルト2と
の接触による摩擦を介して、支持駆動用ベルト2に設け
られた駆動装置によって駆動される。このように、往路
及び復路の両端で搬送硬化用ベルト1と支持駆動用ベル
ト2との接触を断つと共に、搬送硬化用ベルト1と支持
駆動用ベルト2とに張力を別々に与えることにより、第
1のヘッドプーリ3及び第1のテールプーリ4に於ける
周速度の差によって生じる搬送硬化用ベルト1と支持駆
動用ベルト2との間の位置ズレが解消される。また、搬
送硬化用ベルト1には駆動装置を設けず、支持駆動用ベ
ルト2にのみ駆動装置から駆動力を与える構成により、
搬送硬化用ベルト1及び支持駆動用ベルト2を同期させ
る必要がなくなる。
【0015】本実施例の搬送硬化用ベルト1に用いる樹
脂として、例えばウレタン、ポリ塩化ビニル等を挙げる
ことができるが、特に厚み精度が高い点でウレタンが好
ましい。本実施例では搬送硬化用ベルト1としてウレタ
ンからなる樹脂ベルトを用いた。
【0016】また、搬送硬化用ベルト1上の表面の平滑
性を保つために、支持駆動用ベルト2も平坦でなければ
ならない。そのため、加硫工程での収縮差によって生じ
る支持駆動用ベルト2の側部の反り返りを防止する必要
がある。この反り返りを防止するために本実施例では4
プライ構造を採用し、しかも帆布とゴム層とを上下の積
層方向に対称となるように積層した構造を採用した。即
ち、本実施例の支持駆動用ベルト2は、図3の断面図に
示すように、4枚の帆布17a,17b,17c,17
dの間にゴム層18b,18c,18dを等間隔で積層
し、更に表面のゴム層18a及び裏面のゴム層18eも
同じ層厚となるように積層した構造を有している。
【0017】以上の構成を有する本考案の石膏ボード成
形用コンベヤでは、以下のようにして石膏ボードが連続
生産される。まず、搬送硬化用ベルト1上に石膏ボード
の表面側の表装紙20と裏面側の表装紙21とを送り出
し、これらの表装紙20及び21の間にホッパ14から
未硬化の石膏15を流し込む。石膏15の流し込みと同
時に、搬送硬化用ベルト1と支持駆動用ベルト2とを駆
動装置によって駆動し、未硬化の石膏ボードを搬送方向
に送り出す。送り出された未硬化の石膏ボードは層厚設
定用プーリ19によって一定の層厚に設定される。その
後、一定の層厚となった未硬化の石膏ボードは搬送硬化
用ベルト1上を搬送される間に硬化し、往路の終端部で
は非常に表面平滑性に優れた硬化石膏ボードとなる。
【0018】
【考案の効果】本考案に係る石膏ボード成形用コンベヤ
は、表面平滑性に優れた搬送硬化用ベルトを有している
ので、ベルト表面の手作業によってバフ仕上げが不要と
なり、作業効率、更には生産性を向上させることができ
る。また、搬送硬化用ベルトの裏面を支持すると共に駆
動装置からの駆動力を搬送硬化用ベルトに伝達する支持
駆動用ベルトが設けられているので、キャリヤアイドラ
間での搬送硬化用ベルトの自重による撓みも防止され
る。従って、本考案に係る石膏ボード成形用コンベヤを
用いれば、高度の熟練を要することなく表面平滑性に優
れた石膏ボードを得ることが可能となり、熟練度の低い
者でも石膏用ボードの製造及び保守管理を十分に行うこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例に係る石膏ボード成形用コン
ベヤの使用状態を示す図である。
【図2】図1に於けるA−A線の断面図である。
【図3】図1の実施例の支持駆動用ベルトの断面図であ
る。
【符号の説明】
1…搬送硬化用ベルト 2…支持駆動用ベルト 3…第1のヘッドプーリ 4…第1のテールプーリ 5…キャリヤアイドラ 6…第2のヘッドプーリ 7…第2のテールプーリ 8…緊張プーリ 9…リターンアイドラ 14…ホッパ 15…未硬化石膏 17a〜17d…帆布 18a〜18e…ゴム層 20,21…表装紙
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭58−194508(JP,A) 特開 昭62−214902(JP,A) 特開 昭48−11323(JP,A) 特開 平2−172704(JP,A) 特開 昭47−28021(JP,A) 特開 昭56−118805(JP,A) 特開 昭55−44880(JP,A) 特表 平6−510246(JP,A)

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一定の層厚に成形された未硬化の石膏を
    搬送しながら往路上で自然硬化させる石膏ボード成形用
    コンベヤであって、 第1のヘッドプーリと第1のテールプーリとの間に掛け
    渡された支持駆動用ベルトと、 搬送方向に於ける前記第1のヘッドプーリの前方に位置
    する第2のヘッドプーリと、前記第1のテールプーリの
    後方に位置する第2のテールプーリとの間に掛け渡され
    ると共に、往路上に於いて前記支持駆動用ベルトによっ
    て裏面側が支持された表面平滑性に優れた搬送硬化用ベ
    ルトと、 前記支持駆動用ベルトを駆動し、前記支持駆動用ベルト
    と前記搬送硬化用ベルトとの間の摩擦を介して前記搬送
    硬化用ベルトに駆動力を与える駆動装置と、 を備えたことを特徴とする石膏ボード成形用コンベヤ。
  2. 【請求項2】 前記搬送硬化用ベルト及び前記支持駆動
    用ベルトには、それぞれ独立の緊張装置によって張力が
    与えられていることを特徴とする請求項1記載の石膏ボ
    ード成形用コンベヤ。
JP5534992U 1992-08-06 1992-08-06 石膏ボード成形用コンベヤ Expired - Lifetime JP2562195Y2 (ja)

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JP6125341B2 (ja) * 2013-06-15 2017-05-10 吉野石膏株式会社 石膏ボード製造装置の搬送方法及び搬送装置

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