JP4511237B2 - 光プリンタヘッドの製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、電子写真式プリンタ等の露光手段として用いられる光プリンタヘッドの製造方法に関するものである。
従来より、電子写真プリンタ等の露光手段としてLED(Light Emitting Diode)アレイヘッド等の光プリンタヘッドが用いられている。
この従来の光プリンタヘッドとしては、例えば図2に示す如く、ロッドレンズアレイ3が挿入される枠体5を有したハウジング4の内部に、回路基板1上に配列・搭載した複数個のLEDアレイチップ2を、ロッドレンズアレイ3がLEDアレイチップ2の真上に位置するようにして収容した構造のものが知られている。
ロッドレンズアレイ13は、複数の円筒状レンズの集合体を、外観形状を長尺状の筐体とするための外装体とから構成されている。そして、ロッドレンズアレイ13の上面と下面には夫々レンズの円形端面が露出する構造となっている。
また、ハウジング4と一体的に形成された枠体5は、長尺状の開口が形成されており、この枠体5内に、長尺体のロッドレンズアレイ3が配置され、接着剤6によって接着固定されている。具体的には、ロッドレンズアレイ3は、回路基板1上に配列されたLEDアレイチップ2の発光ダイオード素子2aを外部からの画像データに対応させて個々に選択的に発光させるとともに、該発光した光をロッドレンズアレイ3を介して外部の感光体に照射し、感光体に所定の潜像を形成することによって光プリンタヘッドとして機能する。
そして、感光体に形成された潜像は、その後、現像のプロセスを経てトナー像となり、このトナー像を記録紙に転写・定着させることによって記録紙に所定の画像が記録される。
尚、前記ロッドレンズアレイ3のハウジング4への固定は、上述したように、ハウジング4の枠体5内にロッドレンズアレイ3を挿入させた状態で保持させて、熱硬化性や瞬間性の接着剤6を枠体15の上端面とロッドレンズアレイ3の長辺側の側面との間に形成される間隙部分に、接着剤ディスペンサを用いて、一方側の間隙部、さらに他方側の間隙部に接着剤6を塗布供給して硬化していた。
図5は、この接着方法を行うためディスペンサの概要を示すものである。11、12はロッドレンズアレイ保持手段であり、たとえばクランプ板11とクランプシリンダー12とから構成されている。このクラップ板11とクランプシリンダー12によって、ロッドレンズアレイ3をステージ上に載置されたハウジング4内には配置された回路基板1上のLEDアレイチップ2に対応するように位置決めして、固定的に保持するものである。
16は、接着剤吐出部(ノズル)16であり、ノズル16の先端から接着剤6が吐出しながら、一方側の間隙部にそって走査される。一方側の間隙部に接着剤を塗布したのち、他方側の間隙部にも接着剤6を塗布して、その後、必要に応じて硬化処理を行ない、クランプ板11、クランプシリンダー12を、ロッドレンズアレイ3から開放することにより、ロッドレンズアレイ3がハウジング4の枠体5内の所定位置に接着固定されることになる。
また、接着剤6に瞬間性の接着剤を用いる場合には、この瞬間性の接着剤6の硬化を制御する硬化制御剤を用いる必要がある。これは硬化制御剤を予め塗布していないと、瞬間性の接着剤が接着剤を塗布すべき間隙に安定して供給できず、瞬間性の接着剤6が吐出部16の先端に付着してしまう。この結果、吐出部16から供給すべき接着剤の供給量が変動してしまい、安定した接着が困難となるためである。
しかも、硬化制御剤は揮発性の特性を有しており、揮発が完了した後に瞬間性の接着剤6を塗布供給しなくてはならない。揮発中に接着剤6を供給・塗布してしまうと、硬化状態が変動して、また、接着剤と接着剤が塗布される部材との界面に空隙が発生してしまい、強固な接着が達成できない。
特開2003−103827号公報
上述のような接着剤を用いてロッドレンズアレイ3を接着固定するにあたり、枠体5とロッドレンズアレイ3との一対のうち一方側の長尺状間隙を接着固定し、その後他方側の長尺状間隙を接着固定していた。即ち、このような順次接着固定の方法では接着固定に要する時間を多大なものとあってしまう。
特に、接着剤6の材料が瞬間性の接着剤である場合には、まず、一方側の長尺状間隙の接着剤が固定され、その後、他方側の長尺状間隙の接着剤が固定されることになるため、両者が均一な状態、たとえば内部応力が均等な状態で固定されることができず、結果としてロッドレンズアレイ3とLEDアレイチップ2との位置ずれが発生してしまうという問題があった。
また、瞬間性の接着剤6を用いるためには、硬化制御剤が必要となるか、ここでもっとも大きな問題は、硬化制御剤は揮発性特性を有しており、揮発が完全に終了するまで、接着剤の供給塗布ができないことである。この揮発に要する時間はたとえば30秒程度であり、その間、接着剤6の塗布ができず、接着工程の効率を低下させていた。
本発明は、上述の課題に鑑みて案出したものであり、その目的は、一対の長尺状の間隙に対して同時に接着剤の接着を行ない、しかも、硬化制御剤を塗布しても揮発工程を非常に短縮し、よって枠体とロッドレンズアレイとの接着工程における効率化の向上を図る光プリンタヘッドの製造方法を提供することである。
本発明は、以下の通りである。
本発明は、上部に長尺体のロッドレンズアレイが接着固定された長尺状の枠体を有するハウジングの内部に、回路基板上に搭載した複数個の発光素子アレイチップを、前記ロッドレンズアレイが発光素子アレイチップ上に位置するようにして収容してなる光プリンタヘッドの製造方法であって、前記ロッドレンズアレイを前記枠体内に仮保持するとともに、該ロッドレンズアレイと該枠体との間の一対の長辺側間隙部分に、硬化制御剤を塗布し、前記塗布した硬化制御剤に気体を強制的に吹きつけた後に、前記一対の長辺側間隙部分に接着剤を同時に塗布して硬化することを特徴とする光プリンタヘッドの製造方法である。
また、前記硬化制御剤および接着剤は、前記ロッドレンズアレイの幅方向を挟んで、一対の長辺側間隙部分を長辺方向に走査される一対の吐出部によって塗布・供給されることを特徴とする。
前記吐出部は、接着剤を吐出供給する第1の吐出部、硬化制御剤を吐出供給する第2の吐出部、所定気体を吹きつける第3の吐出部とから成ることを特徴とする。
本発明によれば、長尺体のロッドレンズアレイを、長尺状の開口を有する枠体内に保持して、接着剤にて接着固定するにあたり、一対の長辺側の間隙に同時に接着固定することができるため、接着工程に要する時間を非常に短縮することができる。
また、長辺側の一対の間隙部分で同時に接着硬化を行うことができるため、一対の間隙部分に硬化時に発生する内部応力の分布を概略同一にすることができるため、保持されたロッドレンズアレイの位置ずれを有効に抑えることができる。
また、接着剤の硬化するにあたり、接着部分に硬化制御剤を塗布し、所定気体,たとえば窒素ガスを吹きつけて強制的に揮発させて、接着剤を塗布・硬化している。
従って、接着剤が供給される吐出部の先端に、接着剤が付着して供給量を変動させることがなく、また、硬化制御剤の揮発時間を短縮させることができる。
その結果、この接着工程に要する時間か大きく削減することができ、接着剤を安定して接着部分で接着固定させることができ接着強度が安定化することかできる。
以下、本発明の光プリンタヘッドの製造方法を添付図面に基づいて詳細に説明する。図1は本発明に係る光プリンタヘッドの分解斜視図、図2は図1の光プリンタヘッドの断面図である。図3、図4は本発明に用いる塗布装置の概略図である。
図において、光プリンタヘッドは、回路基板1、発光素子アレイチップとしてのLEDアレイチップ2、ロッドレンズアレイ3、ハウジング4、枠体5、接着剤6である。
前記回路基板1は、ガラス布基材エポキシ樹脂、ガラス、アルミナセラミックス等の電気絶縁性材料から成り、その上面でLEDアレイチップ2や図示しない回路配線,ドライバーIC等を支持するための支持母材として機能するものである。前記回路基板1は、例えばガラス布エポキシ樹脂基材から成る場合、ガラス布基材に液状のエポキシ樹脂を含浸させて硬化し、これを矩形状に切断して外形加工した後、その上面に、銅箔等を貼着し、これを所定形状にエッチングして回路配線をパターニングすることにより製作される。
また前記回路基板1の上面には、複数個のLEDアレイチップ2が回路基板1の長手方向に直線状に配列・搭載されている。
前記複数個のLEDアレイチップ2は、各々の上面に、例えば600dpi(dot per inch)の密度で直線状に配列した多数の発光ダイオード素子2aを有している。この発光ダイオード素子2aは、例えばGaAlAsやGaAsP等の化合物半導体から成る発光ダイオード素子が好適に用いられる。前記発光ダイオード素子2aは、回路基板1上の回路配線等を介して外部より電力が供給されると、発光ダイオード素子2aは、pn接合部付近で電子、正孔が再結合して結合の際に生じたエネルギーが光に変換され、所定の輝度で発光する。
上述の回路基板1上、即ち、LEDアレイチップ2に対する位置の上部には、ロッドレンズアレイ3を取着させたハウジング4が載置される。
ハウジング4は、その下部に回路基板1の上面に当接される基準面を、上部にロッドレンズアレイ3を挿入させるための開口を有する枠体5を有している。その内部に複数のLEDアレイチップ2を搭載した回路基板1が当接して、その結果、複数個のLEDアレイチップ2がハウジング4内に収容される。
枠体5は、その開口内にロッドレンズアレイ3を固定するためのレンズホルダとして機能するものである。このハウジング4は、液晶ポリマー等のプラスチック材料やステンレス等の金属材料により形成され、液晶ポリマーから成る場合、例えば従来周知の射出成形法を採用し、液晶ポリマーを所定形状に成形することによって、たとえばハウジング4と枠体5とが一体的に製作される。
またハウジング4の枠体5内に挿入されるロッドレンズアレイ3は、アクリル樹脂やガラス等の透明材料から成る棒状レンズを主走査方向に直線状、もしくは、千鳥状に配列されてなるとともに、全体を枠体5の開口に挿入できるように、外観形状を長尺状の筐体とするための外装体を設けている。そして、このロッドレンズアレイ3は、ハウジング4の枠体5内に接着固定され、LEDアレイチップ2の発光面上に、該チップ2の配列と略平行に配置され、発光ダイオード素子2aの光を外部の感光体に等倍で照射・結像させる作用を為す。
尚、前記ロッドレンズアレイ3の長辺側側面と枠体5の開口の内側面との間には、厚み30μm〜300μmの間隙が設けられ、接着固定前において、枠体5の開口においてロッドレンズアレイ3の側面が枠体5の内側面に対して非接触に保たれている。これは、上述のように、ロッドレンズアレイ3を回路基板1上に実際されたLEDアレイチップ2に対して所定位置、たとえば直上に位置させるための微調整用の許容範囲を形成するための間隙である。
また、この間隙には、ロッドレンズアレイ3を枠体5の所定位置に固定するための瞬間性の接着剤6が塗布され、硬化されている。具体的には、接着剤6を塗布・供給する部分には、まず硬化制御剤を塗布し、この硬化制御剤を強制的に揮発させた後、瞬間性の接着剤6を塗布・供給して、瞬間的に接着・固定する。特に、長尺体のロッドレンズアレイ3の長辺側の一対の側面側の両方に、同期しながら接着処理される。たとえば、ロッドレンズアレイ3の側面に存在する一対の長辺側の間隙に、夫々同期、たとえば同一の一方の端部から他方の端部に向けて略同一の速さで、硬化制御剤を塗布し、続いて、硬化制御剤を強制的に揮発させて、さらに、たとえば同一の一方の端部から他方の端部に向けて略同一の速さで、瞬間性の接着剤6を塗布する。この瞬間性の接着剤6は、硬化制御剤に対しての良好の濡れ性を有しているため、瞬間的に接着硬化する前に、一対の間隙内に接着剤6が安定的に広がることになる。そして、この間隙内及び間隙の開口部付近で、接着剤6が硬化して、ロッドレンズアレイ3と枠体5とを安定的に接着する。
上述の接着方法では、まず、接着剤6を供給・塗布する前に、先行して、硬化制御剤を塗布する。これにより、瞬間性の接着剤が、たとえばディスペンサの吐出部から供給された瞬間に硬化するのではなく、接着すべきロッドレンズアレイ3と枠体5の間隙に安定して供給することができ、接着剤6による接着信頼性が向上する。同時に、吐出部から瞬間性の接着剤6が供給された瞬間に硬化するような場合には、接着剤が吐出部の開口付近でも硬化してしまい、その結果、吐出部の開口にも付着して接着剤の吐出量を変動させてしまう。しかし、この本発明のように、硬化制御剤を用いて、瞬間性の接着剤6との濡れ性や硬化開始を制御しているため、接着剤がディスペンサの吐出部の開口付近で硬化することがないため、吐出部から供給される接着剤6を安定させることができ、これによっても、接着信頼性を向上されることができる。
さらに、本発明においては、長尺体のロッドレンズアレイ3の長辺側の両側面側で同期して接着を行うため、従来のように片方づつ接着する場合に比較して、接着剤6の硬化の際に発生する応力を、両側面側で均一化とすることができるため、接着工程で微調整を行ったロッドレンズアレイ3が位置ずれを発生することがない。これによって、信頼性の高い接着が可能となる。
尚、このような瞬間性の接着剤6としては、例えば接着剤はシアノアクリレート系の瞬間接着剤が例示でき、たとえば、水分や空気中の水分によって急速に硬化するという性質を有している。また、硬化制御剤としては、主成分にアミン化合物を有する促進剤が例示できる。この揮発性を有する硬化制御剤は、自然放置では約30秒程度の揮発時間を要してしまう。このましは、所定気体、たとえば窒素ガスなどを強制的に吹きつけて揮発を促進させることが、接着工程に要する時間の短縮に非常に有効である。
これにより、ロッドレンズアレイ3を、LEDアレイチップ2に対して所定位置に接着固定されることになる。
かくして上述した光プリンタヘッドは、LEDアレイチップ2の発光ダイオード素子2aを外部からの画像データに対応させて個々に選択的に発光させるとともに、該発光した光をロッドレンズアレイ3を介して外部の感光体に照射・結像させ、感光体に所定の潜像を形成することによって光プリンタヘッドとして機能する。
このとき、ロッドレンズアレイ3の光学的特性は、上述した如く、良好に保たれているため、感光体の表面には、バラツキの少ない略一定強度の光がライン上に照射されるようになっており、画像データに対応した鮮明な画像を得ることができる。
そして、感光体に形成された潜像は、その後、現像のプロセスを経てトナー像となり、このトナー像を記録紙に転写・定着させることによって記録紙に所定の画像が記録される。
つぎに、ロッドレンズアレイ3とハウジング4の枠体5との接着に用いるディスペンサについて、図3、図4に示す。
ディスペンサは、クランプ板11、クランプシャンダー12、接着剤を吐出する第1の突出部(第1のノズル)8、硬化制御剤を吐出する第2の吐出部(第2のノズル)9、硬化制御剤を強制的に揮発させる気体を吹きつける第3の吐出部(ブロア)10を有する。そして、第1のノズル8、第2のノズル9、ブロア10は一体的に動作するものであり、しかも、この第1のノズル8、第2のノズル9、ブロア10は夫々対をなしている。即ち、一方の第1のノズル8、第2のノズル9、ブロア10は、ロッドレンズアレイ3の一対の長辺側側面のうち一方の側面側に、他方の第1のノズル8、第2のノズル9、ブロア10は、ロッドレンズアレイ3の一対の長辺側側面のうち他方の側面側に夫々配置されている。
また、各第1のノズル8、第2のノズル9、ブロア10は、ロッドレンズアレイ3の幅方向に稼動可能で、かつロッドレンズアレイ3の長辺方向に所定速度に移動可能となる走査部13を有している。
クランプ板11とクランプシリンダー12は、ロッドレンズアレイ3をハウジング4の枠体5内の所定位置で保持するものである。尚、クランプ板11、クランプシリンダー12でもってロッドレンズアレイ3を保持する部分は、上述の接着剤6吐出・供給する部分と交差しないように配慮する必要があり、たとえば、ロッドレンズアレイ3を複数のクランプ板11、クランプシリンダー12で保持し、接着剤6などが吐出供給される位置に応じてクランプ板11、クランプシリンダー12の保持部分を順次変更するようにしても構わない。また、クランプ板11、クランプシリンダー12を長尺体のロッドレンズアレイ3の短辺の一対の端面を利用して保持するようにしてもよい。
第1のノズル8は、瞬間性の接着剤6が吐出するノズルであり、図で省略しているが接着剤溜まりに接続され所定量の接着剤6が供給される。また、第2のノズル9は硬化制御剤が突出するノズルであり、図で省略しているが硬化制御剤溜まりに接続され所定量の硬化制御剤が供給される。また、ブロア10は、たとえば所定気体のボンベ及び流量制御手段に接続され、所定量の所定気体が吹きつけられるようになっている。
そして、図3に示すように、ロッドレンズアレイ3と枠体5との一対の間隙部分に、夫々の硬化制御剤、所定気体、接着剤6が吐出・供給されるように制御され、両者が、一対の間隙の一方の端部から他方の端部に向けで一定の速さで同期しながら走査される。また接着方法は、往路一括接続方法と、往復走査の接続方法とがある。
往路一括接続方法は、たとえばノズルの進行方法の先頭側に第2のノズル9を配置し、後端側に第1のノズル8を配置する。そして、ブロア10は少なくとも第2のノズル9から吐出され、接着部分に塗布された硬化制御剤に所定気体が吹きつけられるように配置する。
そして、ロッドレンズアレイ3の一対の長辺側の間隙の一端部から他方端部にむけて、所定速さで走査させながら、硬化制御剤、所定気体及び瞬間性の接着剤を吐出及び吹きつける。即ち、進行方向の先頭端に配置された第2のノズル9から吐出・塗布された硬化制御剤は、ブロア10から吹きつけられた所定気体によって揮発され、その後、進行方向の後端部に配置された第1のノズル8から吐出された瞬間性の接着剤6が塗布される。この接着剤6が塗布された接着剤6が硬化して接着される。しかも、この動作を行ないながら走査されることから、第1のノズル8、第2のノズル9間隙の一端部から他端部に走査しただけで接着が完了する。
また、往復走査の接続方法は、第1回目の往路(間隙の一端部から他端部にむけての走査)で、第2のノズル9を用いて硬化制御剤を接着部分に吐出・供給する。
つぎに、第1回の復路(間隙の他端部から一端部にむけての走査)で、ブロア10から所定気体を硬化制御剤に吹きつけて、硬化制御剤を完全に揮発させる。
つぎに、第2の回目の往路(間隙の一端部から他端部にむけての走査)で、第1のノイズ8から瞬間性の接着剤6を吐出・供給して、間隙を含む接着部分に塗布し、硬化を行う。
これは、往路一括接着方法で、硬化制御剤の揮発が十分に行われないことを想定した場合の接着方法である。
尚、両接着方法の中間方法を用いても構わない。たとえば、往路で第1のノズル8から硬化制御剤を吐出・供給しながら、ブロア10から所定気体を吹きつける。そして、その復路で、必要に応じて所定気体を吹きつけながら、第2のノズル9から接着剤6を吐出・供給して、間隙を含む接着部分に塗布し、硬化を行う。
これらのいずれの方法も、一対の第1のノイズ8、一対の第2のノズル、一対のブロア10を同時に動作させて、ロッドレンズアレイ3と枠体5との間に発生したロッドレンズアレイ3の一対の長辺側に形成される間隙部を含む角部に接着処理を行うものである。
このようにすれば、ロッドレンズアレイ3の微調整のため、また、ロッドレンズアレイ3を枠体5の開口部への挿入を容易にする間隙に、接着剤6を充填でき、ロッドレンズアレイ3と枠体5とので構成される角部に接着剤6を安定して塗布することができ、ロッドレンズアレイ3を枠体5に安定して接着固定することができる。
かくして上述した光プリンタヘッドは、LEDアレイチップ2の発光ダイオード素子2aを外部からの画像データに対応させて個々に選択的に発光させるとともに、該発光した光をロッドレンズアレイ3を介して外部の感光体に照射・結像させ、感光体に所定の潜像を形成することによって光プリンタヘッドとして機能する。
このとき、ロッドレンズアレイ3の光学的特性は、上述した如く、良好に保たれているため、感光体の表面には、バラツキの少ない略一定強度の光がライン上に照射されるようになっており、画像データに対応した鮮明な画像を得ることができる。
そして、感光体に形成された潜像は、その後、現像のプロセスを経てトナー像となり、このトナー像を記録紙に転写・定着させることによって記録紙に所定の画像が記録される。
尚、本発明は上述の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更、改良等が可能である。
例えば上述の実施形態において、ロッドレンズアレイ3と枠体5との間に出来る間隙を、ロッドレンズアレイ3の固定作業が完了した後、シリコーン樹脂等から成る封止材で封止するようにしても構わない。
また上述の実施形態において、回路基板1の下方にSUS等から成るベースプレートを配置させ、このベースプレートとハウジング4とで回路基板1を挟持するように構成しても構わない。この場合、ベースプレート、回路基板1、ハウジング4の3者を保持するには板バネ状のクリップを用いるのが好ましく、このようなクリップで、ベースプレート、回路基板1及びハウジング4を一体的に保持することにより、光プリンタヘッドの構造、並びに組み立て作業を簡略化することができる。
本発明に係る光プリンタヘッドの分解斜視図である。 図1の要部分解図である。 本発明の光プリンタヘッドの製造方法に用いるディスペンサの概略図である。 本発明の光プリンタヘッドの製造方法に用いるディスペンサの概略図である。 従来の光プリンタヘッドの製造方法に用いるディスペンサの概略図である。
符号の説明
1・・・回路基板
2・・・発光素子アレイチップとしてのLEDアレイチップ
3・・・ロッドレンズアレイ
4・・・ハウジング
5・・・枠体
6・・・接着剤
8・・・第1の吐出部(ノズル)
9・・・第2の吐出部(ノズル)
10・・ブロア
11・・・クランプ板
12・・・クランプシリンダー

Claims (3)

  1. 上部に長尺体のロッドレンズアレイが接着固定された長尺状の枠体を有するハウジングの内部に、回路基板上に搭載した複数個の発光素子アレイチップを、前記ロッドレンズアレイが発光素子アレイチップ上に位置するようにして収容してなる光プリンタヘッドの製造方法であって、
    前記ロッドレンズアレイを前記枠体内に仮保持するとともに、該ロッドレンズアレイと該枠体との間の一対の長辺側間隙部分に、硬化制御剤を塗布し、前記塗布した硬化制御剤に気体を強制的に吹きつけた後に、前記一対の長辺側間隙部分に接着剤を同時に塗布して硬化することを特徴とする光プリンタヘッドの製造方法。
  2. 前記硬化制御剤および接着剤は、前記ロッドレンズアレイの幅方向を挟んで、一対の長辺側間隙部分を長辺方向に走査される一対の吐出部によって塗布・供給されることを特徴とする請求項1記載の光プリンタヘッドの製造方法。
  3. 前記吐出部は、接着剤を吐出供給する第1の吐出部、硬化制御剤を吐出供給する第2の吐出部、所定気体を吹きつける第3の吐出部とから成ることを特徴とする請求項記載の光プリンタヘッドの製造方法。
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