JP4684784B2 - 電極接合方法及びその装置 - Google Patents
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Description
また、基板電極と部品電極との間にはんだを介在させて接合する方法では、基板及び電子部品のセットの仕方によっては、レーザ光を照射する際に電極とはんだとの間の接触不良で隙間が発生している場合がある。この場合は、上記レーザ光の照射によって基板電極が発熱したとしても、電極間のはんだや部品電極が十分に溶融せず、基板電極と部品電極との接合不良を引き起こすおそれがある。
また、請求項2の発明は、請求項1の電極接合方法において、上記レーザ光の照射の際に、レーザ光透過性の材料からなる押え部材を用いて上記配線基板のレーザ光入射側の表面を上記電子部品側に押えることを特徴とするものである。
また、請求項3の発明は、請求項2の電極接合方法において、上記レーザ光の照射の際に、上記配線基板のレーザ光入射側の表面を押さえるように上記押え部材を吸引する気流を発生させることを特徴とするものである。
また、請求項4の発明は、請求項1、2又は3の電極接合方法において、上記配線基板の基板電極と上記電子部品の部品電極とを、導電性接合材を介して接合することを特徴とするものである。
また、請求項6の発明は、請求項5の電極接合装置において、上記気流経路にフィルターを備えたことを特徴とするものである。
また、請求項7の発明は、請求項5又は6の電極接合装置において、上記配線基板のレーザ光照射側の表面を上記電子部品側に押える、レーザ光透過性の材料からなる押え部材を備えたことを特徴とするものである。
また、請求項8の発明は、請求項7の電極接合装置において、上記レーザ光の照射の際に、上記押え部材の上記配線基板に接する側の表面に対向する吸引口を有する吸引経路を介して、該配線基板のレーザ光入射側の表面を押さえるように該押え部材を吸引する気流を発生させる手段を備えたことを特徴とするものである。
また、請求項9の発明は、請求項5、6、7又は8の電極接合装置において、上記配線基板の基板電極と上記電子部品の部品電極とを、導電性接合材を介して接合することを特徴とするものである。
更に、配線基板の基板電極と電子部品の部品電極とが対向した状態で、電子部品の部品電極が形成されている表面側の開口から溝又は貫通孔の内側に引き込まれるように流れる気流を発生させる。この気流により、電子部品の部品電極が形成されている表面に配線基板が密着する力を発生させ、配線基板を電子部品側に付勢することができる。しかも、上記気流により、配線基板の基板電極以外の部分や電子部品の部品電極以外の部分を空冷することができる。
特に、請求項6の発明では、上記気流が流れる気流経路に設けたフィルターにより、気流の気体中に含まれる汚染物質を除去することができるので、作業者環境の汚染を防止できる。
特に、請求項2、3、7及び8の発明では、レーザ光透過性の材料からなる押え部材を用いて配線基板のレーザ光入射側の表面を電子部品側に押えることにより、配線基板の基板電極と電子部品の部品電極との間の密着性を高めることができる。
特に、請求項4及び9の発明では、配線基板及び電子部品の少なくとも一方を付勢することにより、基板電極及び部品電極それぞれと導電性接合材とを密着させることができる。このように密着させることにより、レーザ光照射によって基板電極に発生した熱を導電性接合材及び部品電極に確実に伝えたり、レーザ光照射によって導電性接合材に発生した熱を基板電極及び部品電極に確実に伝えたりすることができる。
特に、請求項6の発明によれば、作業者環境の汚染を防止できるという効果がある。
特に、請求項2、3、7及び8の発明によれば、レーザ光透過性の材料からなる押え部材を用いて配線基板のレーザ光入射側の表面を電子部品側に押えることにより、基板電極と部品電極との間の密着性を高めることができるので、接合不良をより確実に防止できるという効果がある。
特に、請求項4及び9の発明によれば、レーザ光照射によって発生した熱を導電性接合材や電極に確実に伝えて基板電極と部品電極とを接合することができる。よって、導電性接合材を介した基板電極と部品電極との接合部における隙間に起因した接合不良を防止することができるという効果がある。
また、上記圧電アクチュエータ7のベース部710の端面は、金属材料(例えばSUS)などで形成された補強部材8に取り付けられている。
また、上記押え部材装着用の凹部147の吸引口148aから吸引された気体は、吸引経路147で中継されて気流排出経路145に流れ、吸引ホース151を経由してポンプ150で排出される。この気流により、押え部材145をフレキシブル基板1側に吸着させ、この押え部材145でフレキシブル基板1を圧電アクチュエータ7に押えることができる。従って、圧電アクチュエータ7の駆動圧電素子部740Aに形成されている駆動電極9と、フレキシブル基板1の電極パッド3とを更に密着させることができる。
上記レーザ発振器100は、Qスイッチを備えたYAGレーザであり、波長1064[nm]のパルス状のレーザ光を所定の繰り返し周波数で出力することができる。レーザ光の繰り返し周波数(Qスイッチの周波数)は100Hz〜数kHzで変化させることができる。この繰り返し周波数を高くするほど、レーザ光のパルス幅[nsec]は広くなり、ピーク出力パワー[kW]は小さくなる。レーザ光の単位時間当りの出力エネルギーである平均出力パワー(=1パルスレーザ光あたりのエネルギー×繰り返し周波数)を大きくする場合は、YAGロッドを励起するランプや半導体レーザ等で構成された励起部に電流を供給する電源の電流値を大きくする。
次に、上記ポンプ150をオンすることにより、ワークホルダー130内の空気を吸引する気流が発生する。この気流により、前述のように、フレキシブル基板1及び圧電アクチュエータ7を保持した状態でフレキシブル基板1と圧電アクチュエータ7とを互いに接近させる向きにフレキシブル基板1を付勢することができる。このフレキシブル基板1の付勢により、圧電アクチュエータ7の駆動圧電素子部740Aに形成されている駆動電極9と、フレキシブル基板1の電極パッド3とを密着させることができる。更に、上記気流により、押え部材145をフレキシブル基板1側に吸着させ、この押え部材145でフレキシブル基板1を圧電アクチュエータ7に押えることができる。従って、圧電アクチュエータ7の駆動圧電素子部740Aに形成されている駆動電極9と、フレキシブル基板1の電極パッド3とを更に密着させることができる。
2 基板本体
3 電極パッド(基板電極)
6 はんだペースト(導電性接合材を含有)
7 圧電アクチュエータ
9 駆動電極(部品電極)
130 ワークホルダー
131 ベース部材
132 基板ホルダー
140 圧電アクチュエータホルダー
141 ホルダー本体
142 凹部
143 吸引経路
144 気流中継経路
145 気流排出経路
146 押え部材
147 凹部
148 吸引経路
150 ポンプ
151 吸引ホース
Claims (9)
- レーザ光透過性の材料からなる配線基板の表面に形成された基板電極と電子部品の部品電極とが対向するように該配線基板及び該電子部品を保持し、該配線基板の該電子部品側とは反対側の面からレーザ光を透過させ該基板電極に当てるようにレーザ光を照射することにより、該基板電極と該部品電極とを接合する電極接合方法であって、
上記電子部品は、上記部品電極が形成されている表面の一部に開口し該表面に交差する方向に延在する溝又は貫通孔を有し、
上記配線基板及び上記電子部品を保持した状態で上記基板電極と上記部品電極とを互いに接近させる向きに該配線基板及び該電子部品の少なくとも一方を付勢し、
上記付勢を行うとともに、上記基板電極と上記部品電極とが対向した状態で上記電子部品の部品電極が形成されている表面側の上記開口から上記溝又は上記貫通孔の内側に引き込まれるように流れる気流を発生させた状態で、上記レーザ光を、上記配線基板の内部を通過させて上記基板電極に当てるように照射することを特徴とする電極接合方法。 - 請求項1の電極接合方法において、
上記レーザ光の照射の際に、レーザ光透過性の材料からなる押え部材を用いて上記配線基板のレーザ光入射側の表面を上記電子部品側に押えることを特徴とする電極接合方法。 - 請求項2の電極接合方法において、
上記レーザ光の照射の際に、上記配線基板のレーザ光入射側の表面を押さえるように上記押え部材を吸引する気流を発生させることを特徴とする電極接合方法。 - 請求項1、2又は3の電極接合方法において、
上記配線基板の基板電極と上記電子部品の部品電極とを、導電性接合材を介して接合することを特徴とする電極接合方法。 - レーザ光透過性の材料からなる配線基板の表面に形成された基板電極と電子部品の部品電極とが対向するように該配線基板及び該電子部品を保持する保持手段と、該配線基板の該電子部品側とは反対側の面からレーザ光を透過させ該基板電極に当てるようにレーザ光を照射するレーザ光照射手段とを備え、該基板電極と該部品電極とを接合する電極接合装置であって、
上記電子部品は、上記部品電極が形成されている表面の一部に開口し該表面に交差する方向に延在する溝又は貫通孔を有し、
上記配線基板及び上記電子部品を保持した状態で上記基板電極と上記部品電極とを互いに接近させる向きに該配線基板及び該電子部品の少なくとも一方を付勢する付勢手段を備え、
上記付勢手段を、上記基板電極と上記部品電極とが対向した状態で上記電子部品の部品電極が形成されている表面側の上記開口から上記溝又は上記貫通孔の内側に引き込まれるように気流が流れる気流経路を形成する気流経路形成手段と、該気流経路に沿って気流を発生させる気流発生手段とを用いて構成し、
上記付勢を行うとともに上記気流を発生させた状態で、上記レーザ光を、上記配線基板の内部を通過させて上記基板電極に当てるように照射することを特徴とする電極接合装置。 - 請求項5の電極接合装置において、
上記気流経路にフィルターを備えたことを特徴とする電極接合装置。 - 請求項5又は6の電極接合装置において、
上記配線基板のレーザ光照射側の表面を上記電子部品側に押える、レーザ光透過性の材料からなる押え部材を備えたことを特徴とする電極接合装置。 - 請求項7の電極接合装置において、
上記レーザ光の照射の際に、上記押え部材の上記配線基板に接する側の表面に対向する吸引口を有する吸引経路を介して、該配線基板のレーザ光入射側の表面を押さえるように該押え部材を吸引する気流を発生させる手段を備えたことを特徴とする電極接合装置。 - 請求項5、6、7又は8の電極接合装置において、
上記配線基板の基板電極と上記電子部品の部品電極とを、導電性接合材を介して接合することを特徴とする電極接合装置。
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