JP4509179B2 - 巻きおしぼり製造装置 - Google Patents

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Description

本発明は、巻きおしぼり製造装置に関し、特に、タオルロールの交換時に製造される巻きおしぼりの長さと、通常時に製造される巻きおしぼりの長さとを略同等にすることができると共に、巻きおしぼりの製造時間を短くすることができる巻きおしぼり製造装置に関するものである。
従来の巻きおしぼり製造装置でタオルロールを交換する場合には、まず、シート材が巻回されたタオルロールを所定位置に収納する。そして、タオルロールからシート材を引き出して、そのシート材の先端を送給ローラと押え部材との間に挿入する。挿入されたシート材は、押え部材により送給ローラとの間で挟持されるので、搬送される際にシート材が滑ることが低減される。
その後、操作部のおしぼり供給ボタンが押されると、送給ローラが回転することによりシート材の搬送が開始され、シート材が固定刃と回転刃との間を通過し、水分が供給されるノズル部まで搬送される。回転刃は、送給ローラの回転と同期して回転する機構であるので、シート材が所定長さ搬送された時点でシート材が切断され、その切断されたシート材にノズルから水分が噴射される。そして、水分が供給されたシート材が巻き込まれて巻きおしぼりが製造される(特許文献1参照)。
特開2000−139757号公報
しかしながら、上述した巻きおしぼり製造装置では、回転刃が送給ローラの回転と同期して回転する機構なので、タオルロールの交換時には、送給ローラから回転刃までの搬送経路の長さ分、通常に製造される巻きおしぼりのシート長さより短くなってしまう。巻きおしぼりの長さが短いと、使い勝手が悪いという問題点と、不良品として処分されてしまい効率よくシート材を使用することができないという問題点とがあった。
また、タオルロールの交換時に最初に製造される巻きおしぼりの長さと、通常時に製造される巻きおしぼりの長さとの差を少なくするために、送給ローラと回転刃との配設位置を近くする構成も考えられるが、この場合、シート材が切断された後に巻きおしぼりが完成するまでの搬送経路が長くなるので、1の巻きおしぼりを製造するために要する時間が長くなってしまうという問題点があった。
本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、タオルロールの交換時に製造される巻きおしぼりの長さと、通常時に製造される巻きおしぼりの長さとを略同等にすることができると共に、巻きおしぼりの製造時間を短くすることができる巻きおしぼり製造装置を提供することを目的としている。
この目的を達成するために、請求項1記載の巻きおしぼり製造装置は、帯状のシート材をロール状に巻回したタオルロールから前記シート材を引き出して搬送する駆動ローラと、その駆動ローラにより搬送されるシート材を切断する切断手段と、その切断手段により切断されたシート材に液体を浸透させる浸透手段とを備え、前記切断手段により切断されると共に前記浸透手段により液体が浸透されたシート材をロール状に巻き込んで巻きおしぼりを成形するものであり、前記タオルロールから引き出されたシート材の先端が前記駆動ローラにより搬送可能な位置に配置されたか否かを検出する第1検出手段と、前記駆動ローラとの間で前記シート材を挟持する挟持部材と、その挟持部材が前記駆動ローラとの間に前記シート材を挟持可能な位置に配置されたか否かを検出する第2検出手段と、前記駆動ローラにより搬送されるシート材の搬送量を検出可能な第3検出手段と、前記搬送可能な位置にシート材が配置されたことが前記第1検出手段により検出され、且つ、前記シート材を挟持可能な位置に挟持部材が配置されたことが前記第2検出手段により検出されたか否かを判断する第1判断手段と、その第1判断手段により前記シート材が前記搬送可能な位置に配置され、且つ、前記挟持部材が前記シート材を挟持可能な位置に配置されたと判断された場合に、前記駆動ローラの駆動を開始する開始手段と、その開始手段により前記駆動ローラの駆動が開始され前記シート材を搬送する場合に、1のおしぼりを製造完了した際に停止する所定位置に前記シート材の先端が達したか否かを、前記第3検出手段により検出される搬送量に基づき判断する第2判断手段と、その第2判断手段により前記シート材の先端が前記所定位置に達したと判断された場合に、前記駆動ローラの駆動を停止する停止手段とを備えている。
ここで、巻きおしぼり製造装置におけるタオルロールの交換時には、タオルロールを所定位置に収納し、そのタオルロールからシート材を引き出して、引き出したシート材の先端を駆動ローラ上に配置する。そして、駆動ローラ上に配置されたシート材を挟持部材により駆動ローラとの間で挟持する手順で行われる。
請求項1記載の巻きおしぼり製造装置によれば、シート材が配置されたことが第1検出手段により検出され、且つ、挟持部材が配置されたことが第2検出手段により検出されると、駆動ローラの駆動が開始手段により開始される。開始手段により駆動ローラの駆動が開始されることでシート材が搬送され、シート材の先端が1のおしぼりを製造完了した際に停止する所定位置に達すると、停止手段により駆動ローラの駆動が停止される。即ち、シート材を駆動ローラ上に配置し挟持部材によりそのシート材を挟持すると、自動的にシート材の搬送が開始され、所定位置に達すると自動的にシート材の搬送が停止される。
なお、第3検出手段としては、シート材が所定位置に達することを検出可能であればよいので、駆動ローラが駆動することに伴い回転駆動する回転体の回転量からシート材の搬送量を検出する構成としても良いし、シート材の搬送経路の所定位置にシート材の通過を検出するセンサを設け、そのセンサに基づき所定の位置までシート材が搬送されたことを検出するよう構成しても良い。
請求項2記載の巻きおしぼり製造装置は、請求項1記載の巻きおしぼり製造装置において、前記第3検出手段により計測される搬送量を記憶可能な記憶手段と、前記第2検出手段により前記シート材を挟持可能な位置に挟持部材が配置されていないと検出された場合に、前記記憶手段に記憶されている搬送量を初期化する初期化手段とを備えている。
請求項3記載の巻きおしぼり製造装置は、請求項2記載の巻きおしぼり製造装置において、前記初期化手段は、前記第2検出手段により前記シート材を挟持可能な位置に挟持部材が配置されていないと検出された場合で、且つ、前記第1検出手段により前記搬送可能な位置にシート材が配置されていないと検出された場合に、前記記憶手段に記憶されている搬送量を初期化するものである。
請求項4記載の巻きおしぼり製造装置は、請求項1から3のいずれかに記載の巻きおしぼり製造装置において、前記駆動ローラは、駆動力が伝達される略棒状のローラ部材と、そのローラ部材の外周部に突設され、前記ローラ部材の軸方向に所定間隔を隔てつつ複数配設される環状のリング部材とで構成され、前記リング部材は、前記シート材との当接面に前記ローラ部材より軟質な材料からなる突起が複数形成されると共に、前記軸方向における前記リング部材の合計長さが、前記シート材に対して少なくとも1/3以上となるよう構成されている。
請求項5記載の巻きおしぼり製造装置は、請求項1から4のいずれかに記載の巻きおしぼり製造装置において、前記切断手段は、前記駆動ローラに対して前記シート材の搬送方向下流側に配設されると共に、前記浸透手段は、前記切断手段に対して前記シート材の搬送方向下流側に配設され、前記シート材の先端が達する所定位置は、前記浸透手段により液体の浸透が開始される位置である。
請求項6記載の巻きおしぼり製造装置は、請求項5記載の巻きおしぼり製造装置において、前記駆動ローラと切断手段と浸透手段とは、略箱状の筐体内部に配設され、前記駆動ローラが筐体内部の上部近傍に配設されると共に前記浸透手段が筐体内部の下部近傍に配設されており、前記切断手段は、前記駆動ローラと浸透手段との間の前記シート材の搬送経路において、少なくとも略中間となる位置より下流側に配設されている。
請求項7記載の巻きおしぼり製造装置は、請求項5又は6に記載の巻きおしぼり製造装置において、前記切断手段の略垂直方向下方に配設され、前記シート材の横幅と略同等の横幅となるベルト部材を有し、そのベルト部材が回転動作することで前記切断手段より垂下するシート材を前記浸透手段に搬送する搬送手段を備え、その搬送手段は、上流側の端部より下流側の端部が少なくとも水平より上方傾斜して配設されている。
請求項8記載の巻きおしぼり製造装置は、請求項1から7のいずれかに記載の巻きおしぼり製造装置において、前記駆動ローラの前記シート材の横幅方向の両側に、そのシート材の横幅と略同等となる間隔を空けて配設される側壁と、前記駆動ローラに配置されるシート材の先端の配置位置を示唆する示唆部材とを備えている。
請求項1記載の巻きおしぼり製造装置によれば、シート材を駆動ローラ上に配置し挟持部材によりそのシート材を挟持すると、自動的にシートの搬送が開始され、1のおしぼりが製造完了した際に停止する位置に達すると自動的にシート材の搬送が停止されるので、タオルロールの交換後の最初の巻きおしぼりの製造であっても、通常時に製造される巻きおしぼりの長さと略同等にすることができる。よって、巻きおしぼりの長さが短いために、巻きおしぼりの使い勝手が悪いことや、不良品となることを低減することができるという効果がある。
また、タオルロールの交換後に最初に製造される巻きおしぼりの長さと、通常時に製造される巻きおしぼりの長さとの差を少なくするために、駆動ローラと切断手段との配設位置を近づけると、1の巻きおしぼりの製造に要する時間が長くなってしまうが、タオルロールの交換時に自動的にシート材を搬送するので、切断手段の配設位置を駆動ローラから離すことができる。この構成とすれば、切断手段によりシート材が切断されてからの搬送経路を短くできるので、巻きおしぼりの製造時間を短くすることができる。
ここで、駆動ローラの駆動源と切断手段の駆動源とを別々に駆動可能に構成することで、タオルロールの交換後、最初に製造される巻きおしぼりの長さを通常時に製造される巻きおしぼりの長さと略同等にすることもできる。この構成では、最初に巻きおしぼりが製造される場合、まず、所定位置まで達するシート材の長さと1の巻きおしぼりを製造するのに必要なシート材の長さとの合計分シート材を搬送し、その後、切断して巻きおしぼりを製造する。この場合、巻きおしぼりの長さを略同等に製造できるが、最初の製造時にシート材を搬送する搬送量が多くなるので、その分製造時間が長くなってしまう。しかし、本発明の巻きおしぼり製造装置によれば、シート材の配置時に自動的にシート材を搬送できるので、最初の製造時であっても巻きおしぼりの長さを通常時と略同等にすることができると共に巻きおしぼりの製造時間を短くすることができるという効果がある。
請求項2記載の巻きおしぼり製造装置によれば、請求項1記載の巻きおしぼり製造装置の奏する効果に加え、第3検出手段の検出結果に基づいてシート材の搬送量が記憶手段に記憶される。挟持部材がシート材を挟持可能な位置から移動すると、記憶手段に記憶されている搬送量が初期化手段により初期化される。
ここで、タオルロールを交換する際には、シート材を駆動ローラと挟持部材との間に配置するので、シート材を挟持可能な位置から挟持部材を一旦移動することとなる。よって、タオルロールを交換する際には、記憶手段に記憶されるシート材の搬送量が必ず初期化されるので、シート材の先端を配置する場合には、シート材を所定位置まで正確に搬送することができるという効果がある。
請求項3記載の巻きおしぼり製造装置によれば、請求項2記載の巻きおしぼり製造装置の奏する効果に加え、挟持部材がシート材を挟持可能な位置から移動され、且つ、シート材が搬送可能な位置にない場合に、記憶手段に記憶されている搬送量が初期化手段により初期化される。
ここで、タオルロールを交換する場合には、既にタオルロールに巻回されるシート材がない状態であり、シート材の先端を搬送可能な位置に配置する場合には、シート材を挟持可能な位置から挟持部材を一旦移動する。よって、挟持部材がシート材を挟持可能な位置から移動され、且つ、シート材が搬送可能な位置にない状態となるので、記憶手段に記憶されるシート材の搬送量を確実に初期化することができるという効果がある。
また、挟持部材がシート材を挟持可能な位置から移動され、且つ、シート材が搬送可能な位置にない状態でないと、記憶手段に記憶される搬送量が初期化されないので、点検などのために挟持部材のみを移動した後に再度挟持可能な位置に配置した場合に、記憶手段の搬送量が初期化されることがない。よって、シート材が搬送経路に存在するにも関わらず、自動的にシート材が搬送されることを防止することができるという効果がある。
請求項4記載の巻きおしぼり製造装置によれば、請求項1から3のいずれかに記載の巻きおしぼり製造装置の奏する効果に加え、リング部材は、軸方向におけるリング部材の合計長さがシート材に対して少なくとも1/3以上となるよう構成されているので、リング部材をOリングで構成した場合に比べてシート材との当接面積が広くなる。よって、シート材が滑り搬送できないなどの弊害の発生を低減することができるという効果がある。
また、Oリングのように軸方向の長さが狭いとシート材のシワにOリングが嵌り込みシート材がずれてしまうこともあるが、シート材との当接面積が広いので、シート材がずれてしまうことを低減することができるという効果がある。
さらに、リング部材は、シート材との当接面に軟質な突起が形成されているので、シート材に多くのシワが形成されリング部材との当接面が減少したとしても、突起がシワに入り込んで、シート材の滑りを低減して搬送することができるという効果がある。なお、突起がシワに入り込んだとしても、突起が軟質であるためにシート材がズレることが低減される。
請求項5記載の巻きおしぼり製造装置によれば、請求項1から4のいずれかに記載の巻きおしぼり製造装置の奏する効果に加え、シート材の搬送方向において、上流側から下流側に向かって、駆動ローラ、切断手段、浸透手段との順番で配設され、タオルロールの交換時にシート材が自動的に搬送される場合には、浸透手段により液体の浸透が開始される位置までシート材の先端が搬送される。よって、タオルロールを交換した後に長期間巻きおしぼりが製造されない場合であっても、巻きおしぼりの製造が開始された後にシート材への液体の浸透を行うので、乾いた状態の巻きおしぼりが製造されることを低減することができるという効果がある。
請求項6記載の巻きおしぼり製造装置によれば、請求項5記載の巻きおしぼり製造装置の奏する効果に加え、駆動ローラが筐体上部近傍に配設され、浸透手段が筐体下部近傍に配設され、切断手段が駆動ローラと浸透手段との間のシート材の搬送経路において、少なくとも略中間となる位置より下流側に配設されている。よって、シート材を切断した後に、シート材に液体を浸透させ巻きおしぼりを製造するまでの搬送経路の長さを短くすることができる。従って、巻きおしぼりの製造時間を短くすることができるという効果がある。
また、駆動ローラを筐体上部に配設することで、タオルロールを筐体上部に配置することができる。よって、タオルロールの交換の作業性を向上することができるという効果がある。
また、浸透手段を筐体下部に配置することで、駆動ローラとの配設位置を離すことができる。駆動ローラの駆動源は、一般的にモータであるので、液体がかかることは好ましくない。従って、浸透手段と駆動ローラとの配設位置を離すことで、モータなどの電気機器の故障発生を低減することができるという効果がある。
請求項7記載の巻きおしぼり製造装置によれば、請求項5又は6に記載の巻きおしぼり製造装置の奏する効果に加え、切断手段の略垂直方向下方には搬送手段が配設され、切断手段から垂下するシート材は、搬送手段により浸透手段まで搬送される。よって、タオルロールの交換時にシート材が搬送された場合に、シート部材の先端が搬送手段のベルト部材に当接すると、その先端が搬送方向に誘導されつつ浸透手段に搬送されることとなる。
ここで、例えば、搬送手段の上流側の端部より下流側の端部が下降傾斜していると、シート材の先端は、下方向に誘導されつつ搬送されることとなる。そのため、シート材の先端とベルト部材とが滑ってしまい正確に当接しない場合が生じる。ところが、上方傾斜していると、シート材の先端が当接すると、上方向に誘導されつつ搬送されるため、シート材に弛みが生じる。よって、シート材とベルト部材とが当接し易くなり、シート材がベルト部材上で滑ることを低減することができる。従って、シート材が搬送される所定位置を常に正確にすることができるという効果がある。
請求項8記載の巻きおしぼり製造装置によれば、請求項1から7のいずれかに記載の巻きおしぼり製造装置の奏する効果に加え、駆動ローラのシート材の横幅方向の両側には、シート材の横幅と略同等となる間隔を空けて側壁が配設されているので、シート材の横ずれを低減することができる。さらに、シート材の先端を駆動ローラに配置する場合には、示唆部材により配置位置を知ることができるので、シート材の配置を正確に行うことができる。よって、シート材が自動的に搬送される場合には、シート材が横にずれることもないので、所定位置まで正確に搬送することができるという効果がある。
本発明の一実施例における巻きおしぼり製造装置の外観斜視図である。 巻きおしぼり製造装置の側面断面図である。 シート材送給部及び切断部の分解斜視図である。 巻きおしぼり製造装置の電気的な接続を示した電気回路図である。 制御装置のCPUにより実行されるメイン処理を示したフローチャートである。 制御装置のCPUにより実行されるシート材自動搬送処理を示したフローチャートである。 シート材送給部のシート材の搬送動作を示した断面図である。 散水部へのシート材の搬送動作を示した断面図である。
符号の説明
1 巻きおしぼり製造装置
2 本体(筐体)
3 上カバー
6 上カバー検出センサ
20 シート材送給手段
22a ケース本体(側壁を含む)
22b ケース蓋(挟持部材の一部)
22c 挟持部材(挟持部材の一部)
27 ケース蓋検出センサ(第2検出手段)
23 駆動ローラ
23a 軸部(ローラ部材)
23b リング部材
25 シート材検出センサ(第1検出手段)
28 示唆マーク(示唆部材)
30 切断部(切断手段)
42 散水部(浸透手段)
53 回転量検出センサ(第3検出手段)
60 成形部(搬送手段)
61 搬送ベルト(ベルト部材)
100 制御装置
101 CPU
102 ROM
103 RAM
103a シート材搬送カウンタ(記憶手段)
M 巻きおしぼり
R タオルロール
S シート材
以下、本発明の好ましい実施例について、添付図面を参照して説明する。図1は、本発明の一実施例における巻きおしぼり製造装置1の外観斜視図であり、上カバー3が取り外された状態の巻きおしぼり製造装置1を図示している。まず、この図1を参照して、巻きおしぼり製造装置1の外観構成について説明する。
巻きおしぼり製造装置1は、紙、不織布、化学繊維パルプ等からなるシート材S(図2参照)を使用して巻きおしぼりM(図2参照)を製造するための装置であり、図1に示すように、本体2と、上カバー3とを主に備えている。本体2は、巻きおしぼり製造装置1の骨格をなす部材であり、略箱状体の外観を有して構成されている。この本体2の上方(図1上側)は、図1に示すように、開口して構成されており、この開口部は、上カバー3によって閉封することができる。
なお、上カバー3は、その一対の開閉軸3aが本体2に凹設された一対の凹溝2aに回転可能に軸支される。また、凹溝2aの一端側(図1左側)には、開口部が開口されているので、開閉軸3aを凹溝2aから抜き取ることにより、上カバー3を本体2から容易に取り外すことができる。従って、後述するタオルロールRや水タンクTの交換作業等を行う場合には、凹溝2a及び開閉軸3aの軸支部を支点として上カバー3を回転し、本体2の上部を開放して作業を行うことができる一方、巻きおしぼり製造装置1の上方(図1上側)に上カバー3を回転して開放するためのスペースが確保できない場合には、図1に示すように、かかる上カバー3を取り外して作業を行うこともできる。
本体2の前面側(図1左方)には、ユーザーが各種操作を行うための操作パネル4が設けられている。この操作パネル4には、運転・停止ボタン4aなどの各種ボタンが設けられており、これらのボタンを押下することにより、各種の操作が行われる。また、操作パネル4には、7セグメントLED4bなどの各種表示装置が設けられており、巻きおしぼり製造装置1の設定状態や各種の操作メッセージ等が必要に応じて表示される。例えば、7セグメントLED4bには、複数本の巻きおしぼりMを製造する場合に、残りの製造本数がカウントダウン表示される。
操作パネル4の下方(図1下側)には、受け皿兼用蓋5が開閉可能かつ着脱可能に配設されている。この受け皿兼用蓋5は、開放状態において、その上面側に複数本の巻きおしぼりMを載置可能に構成されており(図2参照)、製造された巻きおしぼりMは、巻きおしぼり製造装置1内から受け皿兼用蓋5上に放出され、ユーザーに提供される。
操作パネル4が配設される本体2の前面部(本体2の内側)には、図示しないサブパネルが設けられ、単独モードと連続モードとを切り替え設定するスイッチや1本の巻きおしぼりを作成するシート材Sの長さを設定するロータリスイッチなどが設けられている。
本体2の内部空間内には、後述するように、複数の部材や装置などが収納されており(図2参照)、タオルロールRと、シート材送給部20と、水タンクTとは、図1に示すように、その交換等の作業性を考慮して、本体2の開口部(上部)近傍に配設されている。
タオルロールRは、巻きおしぼりMの素材となるシート材S(図2参照)をロール状に巻回したものであり、図1に示すように、本体2の前面側(図1左手前側)、即ち、上カバー3の軸支側(図1右奥側)とは反対側に着脱自在に保持されている。よって、上カバー3が半開とされる場合でも、本体2の前面側を大きく開放して、タオルロールRの上方に十分な作業スペースを確保することができるので、その交換作業を円滑に行うことができる。なお、シート材Sの終端は、ロール回転ガイドRaに接着されていないので、シート材Sの全てを巻きおしぼりMの製造に使用することができる。
シート材送給部20は、タオルロールRからシート材Sを引き出すための駆動装置であり、シート材Sを本体2の背面側に向かって引き出すべく(図2参照)、タオルロールRよりも本体2の背面側に配設されている。水タンクTは、巻きおしぼりMに湿り気を付与するための水を貯留する容器であり、本体2の背面側に着脱自在に配設されている。
水タンクT及びシート材送給部20の側方には、図1に示すように、上カバー3が閉じられたことを検出するリミットスイッチからなる上カバー検出センサ6が本体2に埋設されている。上カバー検出センサ6は、上カバー3が開放された状態で信号がオフされると共に、上カバー3が閉じられた状態で信号がオンされるよう構成されている。
次に、図2を参照して、巻きおしぼり製造装置1の内部構成について説明する。図2は、巻きおしぼり製造装置1の側面断面図であり、理解を容易とするために、主要な構成のみを模式的に図示している。
巻きおしぼり製造装置1は、主に、ロール保持部10、シート材送給部20、切断部30、散水部40、成形部60とから概略構成されている。ロール保持部10は、タオルロールRを回転自在に保持するためのものであり、収納室11と、支持溝12と、案内溝13とを主に備えている。
収納室11は、タオルロールRを収納するための部材であり、図2に示すように、側面視略U字状に形成されつつ上方(図2上方)が開放して構成されている。タオルロールRは、この収納室11内により形成された収納空間内に収納され、その収納空間の上方から覆設される上カバー3によって被覆される。
なお、収納室11は、本体2に着脱自在に装着されている。即ち、収納室11は、上方が開放された略箱状体に構成されており、かかる箱状体を上方(図2上方)へ向けて引き抜くことにより、本体2から取り外すことができる一方、その箱状体の両側面(図2紙面奥側及び手前側)に突設された後述する案内溝13の裏面側を本体2の内側面に凹設された凹部に沿って嵌め込みつつ、かかる箱状体を下方(図2下方)へ向けて押し込むことにより、本体2内に装着される(図1参照)。
したがって、この収納室11の下部に配置される巻きおしぼり成形部60などで不具合が生じた場合には、この収納室11を取り外すことにより、容易に修復できるという効果がある。
支持溝12は、タオルロールRを回転自在に保持するための部位であり、タオルロールRの両端面外側において互いに対向する収納室11の一対の側壁部(図2紙面手前側及び紙面奥側)において、図2に示すように、側面視略円弧状に凹設されている。タオルロールRは、その中芯に挿嵌される一対のロール回転ガイドRaが支持溝12に遊嵌されることにより、収納室11内において回転自在に保持される。
支持溝12からは、図2に示すように、案内溝13が上方に向かって直線状に延設されている。この案内溝部13は、タオルロールRの中芯に挿嵌されたロール回転ガイドRaを本体2の開口部から支持溝12へ案内すると共に、ロール回転ガイドRaがシート材Sの引き出し方向(図2右方向)へ移動することを規制するためのものであり、所定間隔を隔てつつ互いに対向して立設される第1及び第2側壁部材13a,13bを備えている。
よって、タオルロールRを交換する場合には、案内溝13の第1及び第2側壁部材13a,13b間に形成された案内経路によりロール回転ガイドRaを案内することができるので、支持溝12への着脱作業を容易として、タオルロールRの装着作業や取り出し作業の円滑化を図ることができる。
また、案内溝13(第1及び第2側壁部材13a,13b)は、その上端が収納室11の上端縁、即ち、本体2の開口部と略同一の高さに形成されると共に(図1参照)、図2に示すように、その上端部の案内経路幅がテーパ状に拡幅されている。よって、例えば、上カバー3を全開とすることができず、案内溝13を視認できない場合でも、かかる案内溝13へロール回転ガイドRaを容易に挿通させることができるので、案内溝13への位置合わせを容易として、タオルロールRの装着作業の円滑化を図ることができる。
なお、第2側壁部材13bは、図2に示すように、上方へ略垂直に延設されている必要は必ずしもなく、例えば、側面視略「く」字状(又は、逆「く」字状)に屈曲して構成されていても良い。これにより、第2側壁部材13bの傾斜部や屈曲部によりロール回転ガイドRaの移動の規制をすることができる。或いは、第2側壁部材13bの表面に係止突起を第1側壁部材13a方向へ向けて突設しても良い。この場合にも、ロール回転ガイドRaを係止してその移動を規制することができる。
次に、シート材送給路20及び切断部30について説明する。シート材送給部20は、上述したロール保持部10に回転自在に保持されたタオルロールRからシート材Sを引き出して、その引き出したシート材Sを後述する切断部30及び散水部40へ送給(搬送)するための装置である。切断部30は、上述したシート材送給部20から下方(図2下方)に垂下するシート材Sを所定寸法長で切断するための装置である。
ここで、図3を参照して、シート材送給部20及び切断部30の構造について詳細に説明する。図3は、シート材送給部20及び切断部30の分解斜視図である。
シート材送給部20と切断部30とは、一対のフレーム21a,21bとの間に取り付けられ、ユニット化されている。
シート材送給部20は、主に、ケース22と、駆動ローラ23と、駆動ローラ23を駆動する送給モータ24とで構成されている。
駆動ローラ23は、上述した送給モータ24により駆動される回転部材であり、送給モータ24に機械的に連結される軸部23aと、その軸部23aの外周面に周設される環状のリング部材23bとで構成されている。
軸部23aは、フレーム21a,21bの間にブッシュ50により回転可能に取り付けられており、ギア51a,51bを介して送給モータ24の駆動力が伝達される。ブッシュ50の外側には、軸部23aと同期して回転する回転板52が取り付けられている。回転板52は、その外周部近傍に複数の貫通孔52aが所定間隔毎に穿設されている。本実施例では、12個の貫通孔52aが穿設されている。よって、回転板52の回転に伴い1の貫通孔52aから次の貫通孔52aまで回転板52が回転すると、駆動ローラ23が30度回転したこととなる。
回転板52の回転量は、フォトセンサからなる回転量検出センサ53により検出される。回転量検出センサ53は、検出部が回転体52の外周部を挟むよう配置されており、その検出部を貫通孔52aが通過すると信号がオンされ、貫通孔52a以外が通過すると信号がオフされる。
リング部材23bは、シート材Sの幅方向(図3の矢印X方向)に所定間隔を隔てつつ複数本(本実施例では6本)配設されており、矢印X方向となるリング部材23bの合計長さが、シート材Sの横幅に対して略1/2になるよう構成されている。よって、リング部材23bのシート材Sとの当接面積が広くなるので、シート材Sを滑ることなく搬送することができる。
リング部材23bは、ゴム状弾性材料から形成されており、軸部23aより軟質に構成されている。また、リング部材23bのシート材Sとの当接面には、突起(図示せず)が形成されており、シート材Sにシワが多く存在する場合であっても、そのシワに突起が入り込み、確実にシート材Sを搬送することができる。また、突起が金属などの硬質に形成されていると、突起の方にシート材Sのシワが嵌り込むようシート材Sが移動するので、シート材Sが横ずれしてしまう。しかし、本実施例では、突起が軟質に構成されているために、シート材Sのシワに突起が入り込んだとしてもシート材Sが横ずれすることを低減することができる。
ケース22は、上面(図3上側)が開口されたケース本体22aと、そのケース本体22aの開口を覆うケース蓋22bと、そのケース蓋22bとケース本体22aとの間に配置され、シート材Sを駆動ローラ23との間で挟持する挟持部材22cとで構成されている。
ケース本体22aは、タオルロールR側(図2左側)に駆動ローラ23が配設される側面視円弧状(図2参照)に形成されたローラ配設部22a1と、ローラ配設部22a1の奧側(図3右側)にシート材Sが搬送される経路となる搬送部22a2とを有して構成されている。
ローラ配設部22a1は、リング部材23bをケース蓋22b側に突出させるための切欠22a3がリング部材23bの数に応じて形成されている。ローラ配設部22a1の矢印X方向の略中間で且つタオルロールR側(シート材Sの挿入口)には、光電センサからなるシート材検出センサ25の発光側のセンサ25aが配設されている。シート材検出センサ25の受光側のセンサ25bは、ケース蓋22bと挟持部材22cとの間に配設されている。このシート材検出センサ25は、ケース蓋22bが閉じられた状態で、シート材Sが駆動ローラ23上に配置されるとオンされ、シート材Sが無くなるとオフされる。
また、ローラ配設部22a1の両側壁22a4,22a5には、シート材Sの先端の配置(セット)位置を示唆する示唆マーク28が形成されている。この示唆マーク28にシート材Sの先端を合わせることにより、シート材Sの搬送量を正確にできる。
搬送部22a2には、ケース蓋22bが閉じられたことを検出するリミットスイッチからなるケース蓋検出センサ27が配設されている。このケース蓋検出センサ27は、ケース蓋22bが閉じられるとオンされ、ケース蓋22bが開かれるとオフされる。搬送部22a2のシート材Sの横幅方向の両側壁22a4,22a5には、弾性部材26(一方の弾性部材26は図示せず)が配設されている。この弾性部材26は、ケース蓋22bを閉じる方向に付勢するものであり、弾性部材26の弾性力によりシート材Sが挟持部材22cと駆動ローラ23との間で挟持される。なお、両側壁22a4,22a5の間隔は、シート材Sの横幅と略同等に形成されているので、シート材Sが搬送される場合に横ずれすることを低減することができる。
ケース蓋22bは、ケース本体22aの搬送部22a2側に回転可能に取り付けられている。ケース蓋22bのケース本体22aとの取付部は、水平方向に対して所定角度に傾斜した傾斜面22b1が形成されており、この傾斜面22b1がケース本体22aの側壁22a6(図3右奥側の側壁)に当接することで、ケース蓋22bが所定角度より開くことが規制される。本実施例では、ケース蓋22bの開度が略45度となるよう傾斜面22b1の傾斜角度が形成されている。よって、ケース蓋22bは、ケース本体22aに対して全開しないので、人為的(ユーザーによる操作ミスを含む)にケース蓋検出センサ27がオンされることを低減することができる。よって、ケース蓋22bが開いているにも関わらず、シート材Sの搬送が開始されることを防止できる。
挟持部材22cは、ケース蓋22bに取り付けられており、ケース蓋22bの開閉動作に連動して開閉動作を行う。挟持部材22cのタオルロールR側(図2右側)には、シート材検出センサ25の光の通路となる孔22c1が形成されている。また、リング部材23bとの間でシート材Sを挟持するための挟持板22c2が配設されている。この挟持板22c2は、リング部材23bより硬質に構成される。よって、シート材Sをリング部材23bとの間で挟持する場合には、一方が硬質な板状部材に対して他方が軟質に構成されているので、確実に挟持することができる。
切断部30は、主に、回転刃31と、固定刃32と、回転刃31を駆動する回転刃モータ33とで構成されている。
回転刃31は、シート材Sの幅方向(図中矢印X方向)に延設されており、フレーム21a,21bの間にブッシュ57により回転可能に取り付けられている。また、回転刃モータ33の駆動力がギア55a,55bを介して伝達される。
回転刃31は、略棒状のシャフト31aと、そのシャフト31aに螺子により取り付けられた刃部材31bとで構成されている。シャフト31aには、回転刃31の駆動に伴い同期して回転するカム56が取り付けられており、そのカム56の回転位置は、リミットスイッチからなる回転刃検出センサ58により検出される。回転刃検出センサ58は、カム56の位置が凹部56aとなると信号がオフされ、凹部56a以外での外周部では信号がオンされる。本実施例では、回転刃検出センサ58の信号に基づきシート材Sが切断されたことを確認することができる。
固定刃32は、シート材Sの幅方向(図中矢印X方向)に延設されており、フレーム21a,21bの間にビス34により回転可能に取り付けられている。これは、ビス34の軸部の外径に対して、その軸部が挿入される固定刃32の挿入孔の内径が大きく形成されているために、固定刃32は回転可能となる。また、ビス34と固定刃32の挿入孔との間には、弾性部材35が配設されており、この弾性部材35により固定刃32が回転刃31方向に付勢されている。よって、シート材Sを切断する場合には、固定刃32が回転刃31方向に付勢されているために、固定刃32によりシート材Sに張りを与えることができる。従って、シート材Sが弛んでしまい切断できない、又は、切断面が直線でないなどの弊害の発生を低減できる。
なお、シート材送給部20と切断部30との間には、シート材Sの搬送経路を形成するための搬送経路形成部材59a,59bが配設されている。この搬送経路形成部材59a,59bは、略垂直方向(図中矢印Y方向)に配設されているので、シート材Sを略垂直方向に誘導して搬送する。また、搬送経路形成部材59a,59bを備えることにより、切断部30へシート材Sを確実に搬送することができる。
また、切断部30は、図2に示すように、駆動ローラ23と散水部40との間の搬送経路において、略中間となる位置に配設されている。切断部30の配設位置は、送給モータ24と回転刃モータ33とが別々の駆動源であるために、シート材Sを切断するタイミングを自由に設定できるので、切断部30の配設位置を自由に決めることができる。本実施例では、切断部30を、駆動ローラ23と散水部40との略中間位置としたが、さらに下流側に配設するもとしても良い。切断部30の配設位置を下流側にすると、駆動ローラ23の近傍に配設される場合と比較して、切断されたシート材Sの搬送される距離が短くなるので、その分、巻きおしぼりMの製造時間を短くすることができる。
ここで、図2に戻って、散水部40及び成形部60について説明する。
散水部40は、シート材Sに湿り気を付与するためのものであり、水タンクT内の水分が付与される。水タンクTは、タンク収納室41に着脱自在に収納されている。タンク収納室41は、シート材送給部20よりも本体2の背面側(図2右側)に配設されている。水タンクTは、倒立状態でタンク収納室41内に収納され、その給水孔Tmがポンプ吸水管を介して給水ポンプ42に連通される。
このように、水タンクTは、シート材送給部20および後述する散水部40よりも本体2の背面側(図2右側)に配設されているので、図2に示すように、タオルロールRからシート材送給部20によりシート材Sが引き出されている場合でも、かかる状態のまま水タンクTを交換することができる。よって、水タンクTとタオルロールRとの交換時期が一致せず、水タンクTのみを交換する場合でも、かかる水タンクTを本体2内から取り出すためにシート材送給部20により一旦引き出されたシート材Sを巻き戻すといった煩雑な作業を不要とすることができる。
給水ポンプ42の吐出口は、図2に示すように、送水ホース43を介して、ヒータ44及び散水部40に接続されている。ヒータ44は、内部の貯留室に所定量の水を保持(貯留)可能に構成されており、ヒータスイッチ(図示せず)がオンされることにより、その貯留室内の水を加熱制御して、所定の温度に維持する。ヒータ44内で加熱された温水は、散水部40から散水ローラ48に散水され、その結果、シート材Sに湿り気が付与される。
なお、ヒータ44は、ペルチェ素子等を使用して、水を冷却可能に構成することは当然可能である。また、本実施例では、給水ポンプ42をヒータ44の上流側に配置したが、これに代えて、給水ポンプ42をヒータ44の下流側に配置することは当然可能である。即ち、給水ポンプ42の圧送力をヒータ44へ吸引力として作用させ、ヒータ44から吸い上げた水を送水ホース43へ圧送するように構成するのである。
散水部40は、カバー部材62の先端側(図2右側)であって、成形部60の搬送ベルト61の先端上部(シート材Sの搬送経路の上流側)に配設されている。散水部40には、散水ローラ48が備えられ、搬送ベルト61の搬送面と接触するように配設されている。搬送ベルト61が駆動され、シート材Sが搬送ベルト61上を搬送されると、そのシート材Sの搬送と共に散水ローラ48が回転され、シート材Sに湿り気が付与される。
散水部40により湿り気が付与されると共に切断部30により所定寸法長で切断された一枚のシート材Sは、成形部60の搬送ベルト61上を下流側(図2左側)へ向かって搬送される。
成形部60は、シート材Sを略円柱状の巻きおしぼりMに成形するための装置であり、搬送ベルト61と、カバー部材62と、反転リング63とを主に備えて構成されている。
本実施例の巻きおしぼり製造装置1は、巻きおしぼりMを搬送ベルト61の片側面(図2上側)のみで成形するように構成されている。よって、上述したように、タオルロールRを本体2の前面側に配設したことに起因して、シート材Sを本体2の背面側に向かって引き出す場合でも、そのシート材Sの成形処理経路を複雑化させることなく、巻きおしぼりMを操作パネル4が配設される本体2の前面側から排出することができ、その結果、巻きおしぼり製造装置1の小型化を図りつつ、ユーザーの使い勝手の良い巻きおしぼり製造装置1を提供することができる。
ここで、成形部60におけるシート材をロール状に成形する過程の概略について説明する。搬送ベルト61は、複数の突起を外周面全域に有するゴム製の平ベルトであり、回転可能に軸支される一対の回転ローラ61a間に架設されている。この搬送ベルト61の上側の搬送面には、カバー部材62が対向して配設されている。
カバー部材62は、上流部(図2において右側)がシート材Sを導入しやすいように斜めに形成され、軸62cを中心に揺動自在に支持されている。また、カバー部材62のほぼ中央部は、ばねにより搬送ベルト61の方向へ付勢力が働くように構成されている。
カバー部材62には、搬送ベルト61との対向面間に複数の突起62aが洗濯板状に突出して形成されている。よって、搬送ベルト61により搬送されるシート材Sに適度な摩擦力を付与してシート材Sの先端に巻き込みの核を確実に惹起させることができるとともに、惹起された核は、カバー材62により適当な圧力で搬送ベルト61に押さえられた状態で、搬送ベルト61の移動により、大きく成長させることができる。その結果、かかる核を中心として、シート材Sをロール状に確実に巻き込むことができ、成形不良の抑制を図ることができる。
カバー部材62の下流側(図2において左側)には、傾斜部材62bがシート材Sの搬送方向(図2において左方向)に上方傾斜して延設されている。この傾斜部材62bは、ロール成形時にシート材Sを保持する部材であり、搬送ベルト61の幅方向に所定間隔を隔てつつ複数個が略櫛状に配設されている。なお、傾斜部材62bの下面側には、突起62aと同様に、洗濯板状の突起が突設されている。
これら搬送ベルト61の各隣接間には、複数本の反転リング63がそれぞれ配設されている。反転リング63は、その断面がシート材Sに接触する部分が平面に形成されたゴム製のリングであり、ケースに回転可能に軸支される一対の回転ローラ63a間に架設されると共に、搬送ベルト61と共同してシート材Sをロール状に巻き込むべく搬送ベルト61に対向して配設されている。
一対の回転ローラ63aのシート材Sの搬送方向側(図2左側)に位置する回転ローラ63aの両端は、ケースに上下方向に刻設された縦溝に沿って揺動可能に形成されている。
よって、シート材Sをロール状に巻き込む場合には、そのロール直径の増加と共に反転リング63を上方に移動させることができるとともに、回転ローラ63aの上昇に伴って傾斜部材62bによりその上昇が押さえられるので、シート材Sの厚みやシート長に関わらず、巻きおしぼりMの成形を円滑に、しかも確実に行うことができる。
搬送ベルト61が架設される回転ローラ61aの一端側(図2上側)には、プーリ(図示せず)が軸着されており、このプーリは、搬送モータ70(図4参照)により駆動され、搬送モータ70が回転されると、その回転がプーリを介して伝達され、その結果、搬送ベルト61が反時計回り(図2において左回り)に回転される。
一方、反転リング63が架設される回転ローラ63aの一端側(図2における右側)には、別のプーリ(図示せず)が軸着され、反転モータ71(図4参照)により駆動される。反転モータ71が回転されると、その回転がプーリを介して、ローラ63aのプーリへ伝達され、その結果、反転リング63が時計回り(図2において右回り)に、即ち、搬送ベルト61と逆方向に回転される。
その結果、シート材Sは、搬送ベルト61とカバー部材62との対向面間において、その先端に巻き込みの核が惹起されると共に、反転リング63との対向面間において、傾斜部材62bの下面側に保持されつつ、その惹起された核を中心としてロール状に巻き込まれることにより、円柱状の巻きおしぼりMに成形される。
なお、反転リング63と搬送ベルト61との対向面は、互いに反対方向へ略等しい速度で移動されている。よって、シート材Sを傾斜部材62bの下面側に保持させつつロール状に巻き込むことができるので、その分、処理経路長(搬送ベルト61及び反転リング63)を短縮して、成形部60の小型化を図ることができる。また、両対向面の相対速度差が大きくなるので、シート材Sの巻き込み速度を高速化することができ、その分、巻きおしぼりMの成形時間の短縮を図ることもできる。
ここで、図4を参照して、巻きおしぼり製造装置1の電気回路図について説明する。図4は、巻きおしぼり製造装置1の電気的な接続を示した電気回路図である。
制御装置100は、巻きおしぼり製造装置1の各種制御を行うものである。制御装置100には、演算装置であるCPU101と、CPU101により実行される各種の制御プログラムや固定値データが記憶されたROM102と、そのROM102内に記憶される制御プログラムの実行に際して各種のデータ等を一時的に記憶するためのメモリであるRAM103と、外部装置(センサやモータなど)と電気的な信号の入出力を行う入出力ポート104とが搭載されている。
RAM103は、シート材搬送カウンタ103aを備えている。シート材搬送カウンタ103aは、回転量検出センサ53からの入力信号に基づきシート材Sの搬送量を記憶するものである。シート材搬送カウンタ103aは、回転量検出センサ53からの入力信号がオンされる毎にカウント値に1が加算され、ケース蓋検出センサ27からの入力信号がオフされた場合に初期化される。
入出力ポート104の入力側には、上カバー検出センサ6と、シート材検出センサ25と、ケース蓋検出センサ27と、回転量検出センサ53と、その他の入力装置110とが接続されている。その他の入力装置とは、上記センサ以外の各種センサや各種スイッチなどであり、それぞれのセンサやスイッチに応じた入力信号が入力される。
入出力ポート104の出力側には、送給モータ24と、回転刃モータ33と、給水ポンプ42と、ヒータ44と、搬送モータ70と、反転モータ71と、その他の出力装置111とが接続されている。その他の出力装置111とは、各種表示装置や他の駆動装置などであり、それぞれの表示装置や駆動装置に応じた出力信号が出力される。
次に、図5〜図8を参照して、制御装置100により実行される巻きおしぼり製造装置1の各種制御について説明する。図5は、制御装置100のCPU101により実行されるメイン処理を示したフローチャートである。図6は、制御装置100のCPU101により実行されるシート材自動搬送処理を示したフローチャートである。図7は、シート材送給部20部分のシート材の搬送動作を示した断面図でり、図8は、散水部40へのシート材Sの搬送動作を示した断面図である。
図5に示したメイン処理について説明する。巻きおしぼり製造装置1に電源が供給されるとメイン処理が実行される。メイン処理は、まず、初期設定の処理を行う(S100)。この初期設定の処理において、RAM103が初期化されると共に、ROM102に記憶された情報(プログラムや各種テーブルなど)が読み出され、RAM103に記憶される。
S100の処理で初期設定の処理が終わると、上カバー3が閉じられて上カバー検出センサ6がオンされているか否かが確認される(S101)。S101の処理で確認した結果、上カバー検出センサ6がオンされていれば(S101:Yes)、おしぼり製造処理を実行し(S102)、おしぼり製造処理が終わると、S101の処理へ戻り、上カバー検出センサ6の入力信号を再度確認する。なお、通常、巻きおしぼり製造装置1が設置されている場合には、上カバー3は閉じられているので、メイン処理が開始されると、おしぼり製造処理(S102)が繰り返し実行されることとなる。また、上カバー3が閉じられていなければ、巻きおしぼり製造装置1が巻きおしぼりMの製造を開始しないので、ユーザーが巻きおしぼりMの製造中に装置内に手を入れて怪我をすることを防止できる。
ここで、S102の処理で行われるおしぼり製造処理は、主に、操作部パネル4の運転・停止ボタン4aの入力を確認し、シート材Sの搬送、シート材Sの切断、シート材Sへの水分の散水、シート材Sの巻き込みなどを実行して、巻きおしぼりMを製造するものであるが、巻きおしぼり製造装置における一般的な処理(制御)であるためその詳細な説明は、省略する。
S101の処理で確認した結果、上カバー3が開かれており、上カバー検出センサ6がオフであれば(S101:No)、ケース蓋検出センサ27の入力状態が確認される(S103)。ケース蓋22bが閉じられてケース蓋検出センサ27がオンであれば(S103:Yes)、S101の処理へ戻り、ケース蓋22bが開かれてケース蓋検出センサ27がオフであれば(S103:No)、シート材Sを新たに駆動ローラ23上に配置(セット)するための操作が行われた可能性があるので、シート材搬送カウンタ103aを初期化(値0をセット)する(S104)。その後、シート材Sが新たにセットされたので、シート材自動搬送処理を実行し(S105)、その後、S101の処理へ戻る。
ケース蓋22bが開かれた場合に、シート材Sが新たにセットされた可能性があるのは、タオルロールRをセットする場合には、タオルロールRからシート材Sを引き出し、ケース蓋22bを開いてシート材Sの先端を駆動ローラ23上にセットする手順で行われるからである。
なお、S104の処理で、ケース蓋22bが開かれた場合に、シート材搬送カウンタ103aを初期化するので、シート材Sを自動的に搬送する場合の搬送量を正確にカウントすることができる。
次に、図6のシート材自動搬送処理について説明する。S104の処理(図5参照)でシート材自動搬送処理が実行されると、まず、S103の処理(図5参照)でケース蓋22bが開かれたことが確認されたので、その後、ケース蓋22bが閉じられたか否かを確認するために、ケース蓋検出センサ27がオンされているか否かが確認される(S200)。ケース蓋検出センサ27がオフであれば(S200:No)、ケース蓋22bが閉じられてケース蓋検出センサ27がオンされるまで待機する。
ケース蓋検出センサ27がオフ(S103:No)となった後に、ケース蓋検出センサ27がオン(S200:Yes)となった場合は、シート材Sが駆動ローラ23上にセットされたこととなる。この状態を、図7(a)及び図7(b)を参照して説明する。
図7(a)は、シート材Sが駆動ローラ23上に配置された状態を示している。シート材Sは、その先端が示唆マーク28に合うよう配置されている。この示唆マーク28が設けられることにより、シート材Sが常に同じ位置に配置されるので、シート材Sが自動的に搬送された場合の先端の位置も同じ位置となる。シート材Sの先端が駆動ローラ23上に配置されると、ケース蓋22bが閉じられる。この状態が図7(b)である。
図7(b)は、ケース蓋22bが閉じられた状態を示している。ケース蓋22bが閉じられると、シート材Sは、挟持部材22cにより駆動ローラ23との間に挟持される。また、シート材Sの先端は、挟持部材22cの形状にならって搬送方向を向く(図7下方)。なお、ケース蓋22bが閉じられると、シート材Sの有無がシート材検出センサ25により確認される。ケース蓋22bが閉じられた時に、シート材検出センサ25がオフである場合は、巻きおしぼり製造装置1は内部的に異常状態となる。よって、後述するシート材Sの自動搬送も実行されないと共に、巻きおしぼりMの製造も実行されない状態となる。巻きおしぼり製造装置1の異常状態は、7セグメントLED4bにより表示されるものとしても良い。
図6に戻って説明する。図7(b)に示すように、ケース蓋22bが閉じられると、ケース蓋検出センサ27がオンとなるので(S200:Yes)、シート材Sが駆動ローラ23上にセットされてシート材検出センサ25がオンされているか否かが確認される(S201)。
シート材検出センサ25がオフであれば(S201:No)、シート材Sがセットされていないので、シート材自動搬送処理を終了しメイン処理へ戻る。なお、上述したように、シート材検出センサ25がオフであれば、内部的に異常状態となるので、メイン処理へ戻りS102のおしぼり製造処理が実行され、運転ボタン4aが押されたとしても、巻きおしぼりMの製造は開始されない。
一方、S201の処理で確認した結果、シート材検出センサ25がオンであれば(S201:Yes)、シート材Sを自動的に搬送するために、送給モータ24と搬送モータ70との駆動を開始する(S202)。送給モータ24の駆動が開始された状態を図7(c)に示す。
図7(c)は、シート材Sが自動的に搬送開始された状態を示している。図示するように、シート材Sは、挟持部材22cの形状にならって切断部30方向(図中矢印A方向、図7下方向)に搬送される。
S202の処理で送給モータ24の駆動が開始されたら、シート材Sの搬送量を計測するために、回転量検出センサ53がオンされたか否かが確認される(S203)。駆動ローラ23の回転が開始され、回転板52の貫通孔52aが回転量検出センサ54の検出部に達するまでは、回転量検出センサ53がオフとなるので(S203:No)、回転量検出センサ53がオンされるまでS203の処理を繰り返し実行する。
回転量検出センサ53がオンとなると(S203:Yes)、シート材搬送カウンタ103aを1加算する(S204)。そして、回転量検出センサ53がオフされるまで待機し(S205:No)、回転量検出センサ53がオフとなると(S205:Yes)、シート材搬送カウンタ103aの値が15以上であるか否かが確認される(S206)。シート材搬送カウンタ103aの値が15より小さい値であれば(S206:No)、シート材Sが所定の搬送量に達していないので、S203の処理へ戻り、回転量検出センサ53の状態を確認する。
S206の処理で、シート材搬送カウンタ103aの値が15以上であるか否かを確認しているのは、シート材Sの搬送量に基づき設定されている。これは、本実施例の巻きおしぼり製造装置1の駆動ローラ23の直径が60mmに構成されているので、駆動ローラ23が1回転すると、シート材Sが略188mm搬送されることとなる。また、回転量検出センサ53のオン/オフが1セット行われると駆動ローラ23が30度回転することになるので、シート材Sは略16mm搬送されたこととなる。本実施例では、1の巻きおしぼりMに必要なシート材Sの長さが240mmなので、回転量検出センサ53のオン/オフを15セット行う必要がある。よって、S206の処理で、シート材搬送カウンタ103aの値が15以上であるか否かを確認している。
なお、1の巻きおしぼりMの長さに応じてS206の処理で確認される値を変更するものとしても良い。この場合、設定された巻きおしぼりMの長さとS206の処理で確認する数値とを対応付けしたテーブルをROM102に記憶しておき、巻きおしぼりMの長さの設定値に応じて数値を設定するものとしても良い。
S206の処理で、シート材搬送カウンタ103aの値が15以上となると(S206:Yes)、シート材Sが所定の搬送量を搬送されたことになるので、送給モータ24と搬送モータ70との駆動を停止する(S207)。その後、シート材自動搬送処理を終了し、メイン処理へ戻る。
ここで、図8を参照して、散水部40へのシート材Sの自動搬送について説明する。図8(a)は、シート材Sが自動的に搬送されてシート材Sの先端が切断部30を通過した状態を示している。図示するように、切断部30を越えたシート材Sは、搬送ベルト61方向に垂下されている。よって、シート材Sの搬送経路は、切断部30から搬送ベルト61までの間にガイド壁を設けていないのでシート材Sが矢印Z方向に自由に移動可能となる。なお、上述したように、搬送ベルト61は、反時計回りに駆動されているので、図中矢印B方向に移動される。
その後、さらにシート材Sの搬送が継続されると、シート材Sの先端が搬送ベルト61に当接する。搬送ベルト61にシート材Sの先端が当接すると、搬送ベルト61により散水ローラ48方向にシート材Sの先端が誘導される。シート材Sの先端は、散水ローラ48により押圧される位置で停止して自動搬送が終了する。この状態が図8(b)である。
ここで、本実施例の搬送ベルト61は、シート材Sの搬送方向において、下流側端部が上流側端部に対して上方傾斜して構成されている。例えば、下流側端部が上流側端部より下降傾斜していると、シート材Sの先端が搬送ベルト61に当接した場合に、シート材Sの先端が搬送ベルト61に誘導される方向が離れる方向となるので、確実に当接して誘導することができない。そのため、シート材Sの先端が搬送ベルト61上で滑ってしまい、シート材Sを所定位置まで搬送することができないなどの弊害が生じる。しかし、本実施例では、下流側端部が上流側端部より上方傾斜しているので、シート材Sの先端が搬送ベルト61と当接すると、シート材Sが撓む方向に誘導されるので、シート材Sの先端と搬送ベルト61との間で滑りが生じることを低減することができる。よって、シート材Sを所定位置に確実に搬送することができる。なお、シート材Sの先端が自動的に搬送される散水ローラ48の位置は、通常時に巻きおしぼりMが製造完了した場合に停止する位置である。
以上、説明したように、巻きおしぼり製造装置1によれば、シート材Sを駆動ローラ23上にセットし、ケース蓋22bを閉じて挟持部材22cによりそのシート材Sを挟持すると、自動的にシート材Sの搬送が開始され、1のおしぼりが製造完了した際に停止する位置(散水部40)に達すると自動的にシート材Sの搬送が停止されるので、タオルロールRの交換後の最初の巻きおしぼりMの製造であっても、通常時に製造される巻きおしぼりMの長さと略同等にすることができる。よって、巻きおしぼりMの長さが短いために、巻きおしぼりMの使い勝手が悪いことや、不良品となることを低減することができる。
また、回転刃31が駆動ローラ23の回転駆動に連動して駆動する構成の場合では、シート材Sが所定の搬送量送られると、シート材Sが切断される。そこで、駆動ローラ23と切断部30との配設位置を近づけることで、タオルロールRの交換後に最初に製造される巻きおしぼりMの長さと、通常時に製造される巻きおしぼりMの長さとの差を少なくすることができるが、切断部30から巻きおしぼりMが完成するまでの搬送経路が長くなるので、1の巻きおしぼりMの製造に要する時間が長くなってしまう。しかし、本実施例では、送給モータ24と回転刃モータ33とが別々に駆動するので、タオルロールRの交換時にシート材Sを切断することなく搬送することができる。よって、切断部30の配設位置を駆動ローラ23から離すことができる。従って、切断部30によりシート材Sが切断されてからの搬送経路を短くできるので、巻きおしぼりMの製造時間を短くすることができると共に巻きおしぼりMの長さを略同等にすることができる。
また、送給モータ24と回転刃モータ33とを別々に駆動するよう構成した場合、タオルロールRの交換後の最初の巻きおしぼりMの製造時に、散水部40まで搬送する搬送量と1の巻きおしぼりMを製造するのに必要な搬送量との合計分シート材Sを搬送するので、最初の製造時にシート材Sを搬送する搬送量が多くなる。よって、その分製造時間が長くなってしまう。しかし、本実施例では、シート材Sの配置時に自動的にシート材Sを搬送できるので、最初の製造時であっても巻きおしぼりMの長さを通常時と略同等にすることができると共に巻きおしぼりの製造時間を短くすることができる。
以上、実施例に基づき本発明を説明したが、本発明は上述した実施例に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変更が可能であることは容易に推察できるものである。
例えば、本実施例では、シート材Sの搬送量を回転量検出センサ53の検出結果に基づき検出するものとしたが、散水部40にシート材Sの有無を確認するセンサを設け、そのセンサがオン(又はオフ)された場合に、シート材Sが所定の搬送量を搬送されたものとして、送給モータ24及び搬送モータ70との駆動を停止するよう構成しても良い。
また、本実施例では、ケース蓋22bが開かれた場合に、シート材搬送カウンタ103aの値を初期化するものとしたが、シート材搬送カウンタ103aを初期化する条件に、シート材Sがセットされてないことを条件に追加するものとしても良い。この構成とすれば、シート材Sがなくケース蓋22bが開かれた場合のみシート材搬送カウンタ103aがリセットされるので、点検などのためにケース蓋22bが一旦開かれた場合に自動搬送が開始されることを防止できる。よって、シート材Sの先端が散水部40まで搬送されているにも関わらず、さらにシート材Sが自動搬送されることを防止できる。この構成の場合、シート材検出センサに反射式センサを用いて駆動ローラ23上にシート材Sがセットされたか否かを確認するよう構成しても良い。なお、この変形例は、請求項3の初期化手段に該当する。
また、本実施例では、シート材Sが駆動ローラ23上にセットされると共にケース蓋22bが閉じられた場合に、シート材Sの自動搬送を開始するものとしたが、安全性を高めるために、さらに、上カバー3が閉じられた場合に自動搬送を開始するものとしても良い。また、上カバー検出センサ6を備えない場合には、ケース蓋検出センサ27がオンで、且つ、シート材検出センサ25がオンであれば、巻きおしぼりMの製造を開始するものとしても良い。
また、本実施例では、リング部材23bのシート材Sの幅方向の合計長さが、シート材Sの横幅に対して略1/2になるよう構成したが、シート材Sを滑りなく搬送する合計長さであれば、リング部材23bのシート材Sの幅方向の太さを如何なる太さに構成するものとしても良い。なお、リング部材23bのシート材Sの幅方向の合計長さは、少なくとも1/3以上に構成することが好ましい。
また、本実施例では、巻きおしぼり製造装置1が水タンクTを本体2内に内蔵する場合を説明したが、必ずしもこれに限られるわけではなく、例えば、水タンクTを本体2の外付けとして構成しても良い。或いは、水タンクTを省略して、巻きおしぼり製造装置1への水の供給を外部からの自動供給として構成しても良い。例えば、ポンプPを送水ホースを介して店舗等の水道等に直接接続するように構成しても良い。
ここで、本実施例において、請求項1記載の第1判断手段としては、図6のS200のケース蓋検出センサ27の状態を確認する処理とS201のシート材検出センサ25の状態を確認する処理とが該当し、請求項1記載の開始手段としては、図6のS202の処理のうち送給モータ24の駆動を開始する処理が該当し、請求項1記載の第2判断手段としては、図6のS206の処理が該当し、請求項1記載の停止手段としては、図6のS207の処理のうち送給モータ24の駆動を停止する処理が該当し、請求項2記載の初期化手段としては、図5の104の処理が該当する。

Claims (8)

  1. 帯状のシート材をロール状に巻回したタオルロールから前記シート材を引き出して搬送する駆動ローラと、その駆動ローラにより搬送されるシート材を切断する切断手段と、その切断手段により切断されたシート材に液体を浸透させる浸透手段とを備え、前記切断手段により切断されると共に前記浸透手段により液体が浸透されたシート材をロール状に巻き込んで巻きおしぼりを成形する巻きおしぼり製造装置において、
    前記タオルロールから引き出されたシート材の先端が前記駆動ローラにより搬送可能な位置に配置されたか否かを検出する第1検出手段と、
    前記駆動ローラとの間で前記シート材を挟持する挟持部材と、
    その挟持部材が前記駆動ローラとの間に前記シート材を挟持可能な位置に配置されたか否かを検出する第2検出手段と、
    前記駆動ローラにより搬送されるシート材の搬送量を検出可能な第3検出手段と、
    前記搬送可能な位置にシート材が配置されたことが前記第1検出手段により検出され、且つ、前記シート材を挟持可能な位置に挟持部材が配置されたことが前記第2検出手段により検出されたか否かを判断する第1判断手段と、
    その第1判断手段により前記シート材が前記搬送可能な位置に配置され、且つ、前記挟持部材が前記シート材を挟持可能な位置に配置されたと判断された場合に、前記駆動ローラの駆動を開始する開始手段と、
    その開始手段により前記駆動ローラの駆動が開始され前記シート材を搬送する場合に、1のおしぼりを製造完了した際に停止する所定位置に前記シート材の先端が達したか否かを、前記第3検出手段により検出される搬送量に基づき判断する第2判断手段と、
    その第2判断手段により前記シート材の先端が前記所定位置に達したと判断された場合に、前記駆動ローラの駆動を停止する停止手段とを備えていることを特徴とする巻きおしぼり製造装置。
  2. 前記第3検出手段により計測される搬送量を記憶可能な記憶手段と、
    前記第2検出手段により前記シート材を挟持可能な位置に挟持部材が配置されていないと検出された場合に、前記記憶手段に記憶されている搬送量を初期化する初期化手段とを備えていることを特徴とする請求項1記載の巻きおしぼり製造装置。
  3. 前記初期化手段は、前記第2検出手段により前記シート材を挟持可能な位置に挟持部材が配置されていないと検出された場合で、且つ、前記第1検出手段により前記搬送可能な位置にシート材が配置されていないと検出された場合に、前記記憶手段に記憶されている搬送量を初期化するものであることを特徴とする請求項2記載の巻きおしぼり製造装置。
  4. 前記駆動ローラは、駆動力が伝達される略棒状のローラ部材と、そのローラ部材の外周部に突設され、前記ローラ部材の軸方向に所定間隔を隔てつつ複数配設される環状のリング部材とで構成され、
    前記リング部材は、前記シート材との当接面に前記ローラ部材より軟質な材料からなる突起が複数形成されると共に、前記軸方向における前記リング部材の合計長さが、前記シート材に対して少なくとも1/3以上となるよう構成されていることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の巻きおしぼり製造装置。
  5. 前記切断手段は、前記駆動ローラに対して前記シート材の搬送方向下流側に配設されると共に、前記浸透手段は、前記切断手段に対して前記シート材の搬送方向下流側に配設され、
    前記シート材の先端が達する所定位置は、前記浸透手段により液体の浸透が開始される位置であることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の巻きおしぼり製造装置。
  6. 前記駆動ローラと切断手段と浸透手段とは、略箱状の筐体内部に配設され、前記駆動ローラが筐体内部の上部近傍に配設されると共に前記浸透手段が筐体内部の下部近傍に配設されており、
    前記切断手段は、前記駆動ローラと浸透手段との間の前記シート材の搬送経路において、少なくとも略中間となる位置より下流側に配設されていることを特徴とする請求項5記載の巻きおしぼり製造装置。
  7. 前記切断手段の略垂直方向下方に配設され、前記シート材の横幅と略同等の横幅となるベルト部材を有し、そのベルト部材が回転動作することで前記切断手段より垂下するシート材を前記浸透手段に搬送する搬送手段を備え、
    その搬送手段は、上流側の端部より下流側の端部が少なくとも水平より上方傾斜して配設されていることを特徴とする請求項5又は6に記載の巻きおしぼり製造装置。
  8. 前記駆動ローラの前記シート材の横幅方向の両側に、そのシート材の横幅と略同等となる間隔を空けて配設される側壁と、
    前記駆動ローラに配置されるシート材の先端の配置位置を示唆する示唆部材とを備えていることを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載の巻きおしぼり製造装置。
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