JP4508949B2 - 圧延方法および圧延設備 - Google Patents

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Description

発明は、圧延機(可逆圧延機)に対して圧延材(ストリップ等)を往復にパスさせることにより圧延を行う圧延方法および圧延設備に関する。
可逆圧延機を用いたストリップ(圧延材)の圧延(レバース圧延)は、従来、一般的には図10および図11のようにして行われている。設備としては、圧延機1の入側に巻出し機(ペイオフリール)2を備えるとともに入側・出側にそれぞれ巻取機3・4を有するものを使用する。圧延機1の近くにストリップA用の切断機14を設けるほか、ストリッププレス15が配置されることも多い。
そうした圧延設備を用い、まず、図10(a)のように巻出し機2からストリップAを巻き出して圧延機1に通し、同(b)のようにストリップAの出側(先端側)の端部が出側巻取機4に2〜3巻きされるなどして保持された時点で、圧延機1において所定位置へ圧下を行い、巻取機4と圧延機1とを用いてストリップAに張力を与えたのち、第1のパスの圧延を始める。第1パスの圧延が進んで同(c)のようにストリップAの入側(尾端側)の端部が巻出し機2から抜け出る際には、ストリッププレス15を使用してストリップAに摩擦制動による張力を加えながら圧延を続け、少し進んだ時点で、同(d)にしたがい入側の端部を入側巻取機3に保持させる。
入側巻取機3に端部を2〜3巻きするなどして保持させると、図11(e)のように第2のパスを開始し、同(f)のように出側巻取機4上の巻数が少なく(2〜3巻程度に)なるまで圧延を進める。なお、この向きのパスでも、圧延の間は巻取機4の作用でストリップAに張力を与える。
図11(e)・(f)の状態が交互に表れる態様で奇数回目・偶数回目のパスを繰り返して圧延を進め、ストリップAを所定の厚さに到達させる所定回数のパスの後に、図11(g)・(h)のようにしてそのストリップAをコイルとして取り出す。同(g)・(h)は偶数回のパスを行ったのちに入側巻取機3からコイルCF1を取り出す例である。ストリップAの長手方向両側(つまり入側・出側)の端部には、圧延されないために製品とはならない部分(オフゲージ部分)が含まれるが、出側の端部は、同(g)において切断機14によりカットし、同(h)にしたがい、オフゲージ部分Ayとして出側巻取機から取り外し、処分する。一方、入側巻取機3から取り出したコイルCF1の内周には入側の端部のオフゲージ部分が残っており、後続のラインで処分され、またはエンドユーザーで処分される。なお、図のように巻出し機2上には次回圧延用のストリップのコイルCR2を保持させておき、先行のコイルCF1が回収されると同時に次の圧延を開始する。
図示は省略したが、奇数回のパスをした後に出側巻取機4からコイルを回収する場合には、入側の端部付近にあるオフゲージ部分を切断機14でカットし、入側巻取機3に巻き取ったうえ取り外して処分する。
圧延材の長手方向両側の端部に生じるオフゲージ部分は、上記のとおり圧延材の損失となるので、それをできるだけ短くするのが歩留まりの点で有利である。そのため、当該損失を少なくできるよう、これまでにも種々の工夫がなされてきた。
図12は、圧延機1とその入側・出側の各巻取機3・4との間にピンチロール7・8をそれぞれ配置した例(ピンチロール法)である。ストリップAの端部が巻取機3または4に保持されていないときも、ピンチロール7または8を用いてストリップAに張力をかけながら圧延機1のロールを圧下し、圧延を行う。
図13は、下記の特許文献1に記載された例である。圧延機1の近くに配置された検出器19にてストリップAの先端部Aeを検出すると、ただちに圧延機1のロールギャップを閉じて圧延荷重を加える。ストリップAには、その先端部Aeが出側巻取機4に保持された後に張力が付与されるが、それまでは無張力で圧延を行う。ストリップAeの尾端部が入側巻取機3を離れたときにも、圧延機1のロールギャップを閉じたままとし、圧延を続ける。つまりこの例では、ストリップAの端部が巻取機3・4に保持されず、したがってストリップAに張力が全く付与されていない状態においても圧延を行うため、両側の端部に生じるオフゲージ部分が短くなる。
特表平11−500065号公報
図14は、下記の特許文献2に記載されたもので、圧延機1とその両側の巻取機3・4等とからなる圧延セクションCRMに隣接して、コイル準備セクションCPを配置する例である。コイル準備セクションCPでは、ストリップAの端部同士を溶接接合してストリップAを長尺化したり、ストリップAの両端部にダミー材(リーダー片)Yを溶接したりしたうえ、圧延機1のロールを疵付けないように当該溶接部を研削して滑らかにする。ストリップAを長尺化しておくと、両端部付近にできるオフゲージ部分が全体に占める割合(重量比。オフゲージ率)が小さくなる。また、両端部にリーダー片Yを溶接すると、原料とする圧延材のうちから生じる損失が少なくなる。なお、図14の例では、準備セクションCPに近い側(入側)に配置する巻取機3として、位置の入れ替えが可能な2軸式のものが使用されている。
特開平11−342402号公報
図10および図11の方法によってストリップAを圧延する場合、ストリップAの長手方向両端部にオフゲージ部分が生じて材料に損失が生じることは前述のとおりである。またそのオフゲージ部分Ayについては、図11(h)のようにカットして処分する必要があるので、巻いたものがほぐれないようにバンド掛けをしたり所定場所へ搬出したりと、相当の時間的・労力的ロスを生じている。
図12の方法による場合、両端部のオフゲージ部分は短くなるが、ピンチロール7・8にてストリップAをかなり強く圧下する必要があるため、そこでストリップAに不適切な変形が生じるおそれがある。
図13の方法は、ストリップAの両端部付近を無張力で圧延するものであるため、その付近を良好に圧延できるとは限らない。すなわち、蛇行するなどストリップAの送りが不安定になったり、圧延荷重が増大してストリップAの形状や厚みの精度が悪化したりする恐れがある。厚み等の精度が悪いとその部分は製品として供し得ないため、損失低減の利益が得られなくなることもある。また、損失となる長さが短縮されるとしても、無張力の圧延は低速で行う必要があるため、生産性が低下することは避けられない。
さらに図14の例は、本来の圧延設備に隣接してコイル準備セクションCPを設けるものであるため、設備コストが高いうえ、広い(長い)設置面積を必要とする。ストリップAの端部同士やストリップAとリーダー片Yとの溶接に関しては、圧延機1のロールを疵付けないように研削処理することから、フラッシュバット溶接法などを採用する必要がある。そのため溶接機のコストが高くなるうえ、溶接に要する時間が長くなるという不都合もある。
本発明は、圧延材の長手方向に生じる損失を効果的に低減するとともに、設備コストや作業能率の点でも好ましい圧延方法および圧延設備を提供することを課題とするものである
本発明に係る第1の圧延方法は、圧延機と、前記圧延機の、最初に圧延材を巻き出す側である入側およびその反対側である出側にそれぞれ配置された入側巻取機および出側巻取機とを使用し、往復のパスをさせることにより圧延材を圧延機で圧延する圧延方法であって、
少なくとも一方の巻取機にリーダー片を保持させておき、保持させた前記リーダー片を前記巻取機と前記圧延機との間に設けられた接合機により前記圧延材の端部に接合し、当該巻取機により前記リーダー片を介して前記圧延材に張力を付与しつつ前記圧延材を巻き取りながら前記圧延機によって前記圧延材と前記リーダー片との接合箇所よりも圧延材側の部分から圧延を行うことを特徴とする。
圧延機としては、1スタンドのものであっても、複数スタンドのものであってもよい。すなわち、少なくとも1基からなる圧延機群をさす。形式やロール数などは問わない。また、往復のパスは、奇数回のパスであっても、偶数回のパスであってもよい。さらに、圧延材の端部は、入側端部もしくは出側端部またはこれら両方側の端部である。
なお、上記のように、「入側」とは、最初に圧延材を巻き出す側、つまり、最初にコイルを取り付けて圧延材を巻き出す側をさし、「出側」とは、圧延機をはさんで入側と反対の側、つまり、最初に巻き出された圧延材が圧延されて送り出される側をさす。また、ここにいう「接合」は、溶接をはじめとして各種の接着、縫い合わせ、引っ掛け、折り曲げ等を含む各種手段によるつなぎ合わせをさす。
上記本発明の第1の圧延方法では、圧延材のうち長手方向端部(すなわち張力を付与して圧延することが難しい部分)にリーダー片を接合することから、圧延材のうち多くの部分を圧延することができ、損失を少なくすることが可能になる。また、リーダー片を使用して巻取機から張力を付与しながら圧延するので、蛇行しないなど圧延材の送りが安定するほか、製品の形状が良い、厚み精度が高い、低速処理の必要がない、といった利点がもたらされる。圧延前にはかなりの厚みがある圧延材を巻取機に送ってその端部を巻取機に保持させる、という行いにくい作業が不要となり、扱いやすい厚みをもつリーダー片を事前に巻取機に保持させておけばよいので、圧延開始前の準備時間が短縮されて生産性が向上するというメリットもある。
また、巻取機に保持させたリーダー片を圧延材の端部に接合し、圧延材とリーダー片との接合箇所よりも圧延材側の部分から圧延を行うので、リーダー片および接合箇所を圧延しないこととなり、リーダー片や接合箇所の表面状態などにかかわらず、圧延機のロール等に疵が付くおそれがない。そのため、リーダー片のコストを下げることができるほか、リーダー片と圧延材との接合手段として低コストのものを採用でき、接合箇所の表面を研削等する必要もなくなる。つまり、リーダー片の準備や取扱いに関して必要なコストが大幅に削減される。
上記本発明の第1の圧延方法については、最終パスの開始前もしくは終了時またはその両方の時期に上記のリーダー片を圧延材から分離し、そのリーダー片繰り返し使用(つまり上記のように巻取機に保持させ圧延材の端部に接合することを可能にするのがよい。
そうすれば、リーダー片に必要なコストを下げることができるほか、圧延が終わってコイル状に巻いた圧延材を、リーダー片を付属させずに次工程へ届けることができ、次工程以降でリーダー片を取り除く手間がかからない。
なお「最終パス」には、当然ながら、出側巻取機へ向かう奇数回目のパス、または入側巻取機へ向かう偶数回目のパスがあり得る。また、ここにいう「分離」には、リーダー片と圧延材との接合を解くことのほか、接合箇所の近傍(接合箇所と隣接する部分等)でリーダー片または圧延材を切断等して分けることをも含むものとする。
上記本発明に係る第1の圧延方法では、圧延機の出側において圧延材の出側端部にリーダー片を接合し、往復のパスをさせたのち入側巻取機へ向かう偶数回目のパスを最終パスとし、当該最終パスの終了時に、出側端部に接合した上記のリーダー片を分離することとするのが、とくに好ましい。
たとえば図1(b)・(c)のように圧延材Aの出側端部にリーダー片Yを接合し、図5(a)のように、入側巻取機3へ向かう偶数回目のパスである最終パスの終了時に、出側端部に接合されているそのリーダー片Yを分離するのである。
そうすれば、圧延材の出側端部付近に生じる損失が少なくなることはもちろん、能率的な操業ができるという効果がある。出側端部に接合したリーダー片は、出側巻取機につねに保持させておけばよく、その巻取機上にある状態のまま、次の圧延材の出側端部に接合して使用することができるからである。つまり、そのリーダー片を出側巻取機から取り外したり、再びその巻取機(の巻取軸)に保持させたりする必要がないため、操業能率の点できわめて有利である。このことは、出側端部にリーダー片を接合したうえ、出側巻取機へ向かう奇数回目のパスを最終パスとする場合、圧延ずみの圧延材にリーダー片を付けないこととしてリーダー片を繰り返し使用するためにはそのリーダー片を出側巻取機から一たん取り外す必要があるのと対照的である。なお、図1〜図7の例は、圧延材の出側端部および入側端部にリーダー片を接合することとし、偶数回目を最終パスにする場合も奇数回目を最終パスにする場合もあるとして示したものだが、圧延材の出側端部のみにリーダー片を接合するとともに必ず偶数回目を最終パスとする圧延を行うなら、リーダー片を出側巻取機から取り外す等の必要がないという上述の利点は、毎回必ず実現される。
あるいは、圧延機の入側において圧延材の入側端部にリーダー片を接合し、往復のパスをさせたのち出側巻取機へ向かう奇数回目のパスを最終パスとし、当該最終パスの終了時に、入側端部に接合した上記のリーダー片を分離するのもよい。
たとえば、図2(c)・(d)のように圧延材Aの入側端部にリーダー片Xを接合し、図6(d)のように、出側巻取機4へ向かう奇数回目のパスである最終パスの終了時に、入側端部に接合されているそのリーダー片Xを分離するのである。
そうすれば、圧延材の入側端部付近に生じる損失が少なくなるだけでなく、能率的な操業が可能になる。入側端部に接合したリーダー片は、入側巻取機につねに保持させておけばよく、その巻取機上にある状態のまま、次の圧延材の入側端部に接合して使用できるからである。つまり、そのリーダー片を入側巻取機から取り外したり、再びその巻取機(の巻取軸)に保持させたりする必要がないため、操業能率の点できわめて有利である。なお図1〜図7の例は、圧延材の出側端部および入側端部にリーダー片を接合することとし、偶数回目を最終パスにする場合も奇数回目を最終パスにする場合もあるとして示したものだが、圧延材の入側端部のみにリーダー片を接合するとともに必ず奇数回目を最終パスとする圧延を行うなら、リーダー片を出側巻取機から取り外す等の必要がないという上述の利点は、毎回必ず実現される。
本発明に係る第2の圧延方法は、圧延機と、前記圧延機の、最初に圧延材を巻き出す側である入側およびその反対側である出側にそれぞれ配置された入側巻取機および出側巻取機とを使用し、往復のパスをさせることにより圧延材を圧延機で圧延する圧延方法であって、
前記入側巻取機および前記出側巻取機にリーダー片を保持させておき、
前記圧延機のロールを開いた状態で、巻き出された前記圧延材を前記出側巻取機側へ送り、前記出側巻取機に保持されたリーダー片を前記出側巻取機と前記圧延機との間に設けられた接合機により前記圧延材の出側端部に接合し、
前記出側巻取機により前記リーダー片を介して前記圧延材に張力を付与しつつ前記圧延材を巻取りながら、前記圧延機により前記圧延材と前記リーダー片との接合箇所よりも圧延材側の部分から前記圧延材に第1パスの圧延を行い、
その後、前記入側巻取機に保持されたリーダー片を前記入側巻取機と前記圧延機との間に設けられた接合機により前記圧延材の入側端部に接合し、
前記入側巻取機により前記圧延材に張力を付与しつつ前記圧延材を巻取りながら、前記圧延機により前記圧延材と前記リーダー片との接合箇所よりも圧延材側の部分から前記圧延材に第2パスの圧延を行い、
これら圧延を交互に繰り返し、最終パスの開始前および終了時に、前記圧延材の前記出側端部および前記入側端部に接合した各リーダー片を前記圧延材から分離し、前記リーダー片の繰り返し使用を可能とすることを特徴とする。
この方法では、圧延材の入側および出側の端部にリーダー片を接合して圧延を行うのであるから、圧延材の長手方向両側においてオフゲージ部分が少なくなり、発生する損失はきわめて効果的に低減される。なお、このようにする場合、圧延ずみの圧延材(コイル)にリーダー片を付けないようにしてリーダー片を繰り返し使用するためには、最終パスの開始前に、出側・入側のうちいずれかの巻取機からリーダー片を一たん取り外す必要がある。つまり、偶数回目のパスを最終パスとする場合には入側巻取機で(たとえば図4(a)〜(c)を参照)、奇数回目を最終パスとする場合には出側巻取機で(たとえば図6(a)〜(c)を参照)、それぞれリーダー片を取り外す(およびその後に巻取機に取り付ける)必要がある。
上記したリーダー片と圧延材との接合は、点溶接によって行うのが有利である。
点溶接であれば、前述したフラッシュバット溶接等とは異なり、設備費用が少なくてすむほか、溶接に要する時間が短いために生産能率が高くなる。複数箇所にて同時に点溶接を行うようにすればさらに能率的である。なお、発明の圧延方法ではリーダー片と圧延材との接合箇所を圧延しないので、点溶接をしたうえ研削等の仕上げを全く行わなくとも、圧延機のロール等に疵が付くおそれはない。
本発明に係る圧延設備は、圧延機の、最初に圧延材を巻き出す側である入側およびその反対側である出側に巻取機を備える圧延設備において、入側もしくは出側または両側の巻取機と圧延機との間に、圧延材とリーダー片との接合が可能な接合機、および、圧延材からリーダー片を分離する分離機を配置したことを特徴とする。なお、圧延機は、上記の通り、1スタンドのものであっても、複数スタンドのものであってもよく、形式やロール数などは問わない。また、「接合」および「分離」の意味については前記したとおりである。
本発明に係る圧延設備によれば、いずれかの巻取機に保持させたリーダー片を圧延材の端部に接合したうえ、両側の巻取機と圧延機を使用して、上記の各圧延方法を実施することができる。上記した接合機および分離機を、出側巻取機と圧延機との間かもしくは入側巻取機と圧延機との間、または両側の巻取機と圧延機との間に配置するなら、上述したように圧延材のいずれかの端部にリーダー片を接合し、最終パスの終了時等にそのリーダー片を分離すること等が可能だからである。
本発明に係る圧延設備は、接合機および分離機を、圧延設備そのものに配置するのであって、別のコイル準備セクション等を設けてそこに配置するのではない。同じ圧延設備の中で圧延材にリーダー片を接合等するものでありながら、有利な使用方法を採用できるために生産性を低下させることなく圧延を行える、というのがこの圧延設備の特徴である。別のコイル準備セクション等を設けないので、必要な設備の全体をコンパクトに構成できるとともに、設備コストを抑制することができる。
上記の接合機としては、板幅方向の複数箇所を同時に接合できる点溶接機を配置するのがよい。
そうすれば、上述の圧延方法を実施することができるうえ、接合機として必要な設備費用が少なくてすむ。また、溶接に要する時間が短いために生産性を高めることができる。板幅方向の複数箇所を同時に接合できるものを配置するので、板幅方向に溶接機を移動させて多数回の溶接をする必要がなく、溶接時間がさらに短縮されて一層能率的である。
圧延機の入側もしくは出側または両側の巻取機に対し、当該巻取機上のリーダー片を一旦その巻取機から取り外して再びその巻取機に保持させ得る処理装置を付設するのが好ましい。
上記の圧延設備を使用する場合、圧延ずみのコイルにリーダー片を付けないことにしてリーダー片を繰り返し使用するためには、最終パスの開始前にいずれかの巻取機からリーダー片を一たん取り外さねばならない場合がある。すなわち、前述のように、a)圧延材の出側端部にリーダー片を接合し偶数回目のパスを最終パスとして当該最終パスの終了時にリーダー片を分離する場合と、b)圧延材の入側端部にリーダー片を接合し奇数回目のパスを最終パスとして当該最終パスの終了時にリーダー片を分離する場合とを除けば、いずれかの巻取機からリーダー片を一たん取り外し、その後に再び巻取機に取り付ける必要がある。
上記のとおり処理装置を付設した場合、そのようなリーダー片の取り外しと再度の取り付けとが容易に行える。すなわち、処理装置としてたとえば図4の符号17・18のものを配置し、巻取機3・4上のリーダー片XまたはYを一旦取り外す(図4(a)〜(c)または図6(a)〜(c))とともにその後に再び巻取機3・4に取り付ける(図5(g)または図7(f))という作業を行わせるなら、偶数回目・奇数回目のいずれのパスを最終パスにする場合でも、リーダー片を使用した損失の少ない圧延を円滑に行うことができる。なお、図4〜図7等に例示した処理装置17・18は、本体アームの傾動機構と、図示紙面に垂直方向への本体アームのシフト機構、およびホルダー部のクランプ機構を具備している。
上記のように処理装置を付設するのに代えて、圧延機の入側もしくは出側または両側の巻取機として、複数の巻取軸(マンドレル)を有し、巻取軸の位置を切り替えて使用できるものを配置するのもよい。
そうすれば、最終パスの開始前にリーダー片を分離したとき、分離されたリーダー片と圧延材とを、切り替えて使用する巻取機の各巻取軸上に巻き取ることができる。再びリーダー片を使用する際にも、改めて巻取機に保持させ直す必要がなく、位置を切り替える同じ巻取軸から巻き戻せば足りるので、取扱いがきわめて容易になる。
本発明に係る圧延方法によれば、圧延材の長手方向に生じる損失を少なくすることができる。また、圧延材の送りが安定するほか、形状や厚み精度にすぐれた圧延製品が得られる、生産能率も高い、といった利点がもたらされる。リーダー片や、リーダー片と圧延材との接合箇所を圧延しないため、リーダー片の準備や取扱いに関して必要なコストが大幅に削減されるというメリットもある。
本発明に係る圧延設備によれば、上記の圧延方法を円滑に実施でき、したがって上述の効果がもたらされる。また、別のコイル準備セクション等を設けないので、必要な設備の全体をコンパクトに構成できるなど、設備コストの面でも有利である。
発明の実施に関する形態を図1〜7に紹介する。これらの図は、オフゲージ部分を少なくするための圧延方法および圧延設備を示す概念図である。
図1(a)等に示すように、この圧延設備には、冷間圧延機1の入側に巻出し機(ペイオフリール)2を設けるとともに、入側・出側にそれぞれ巻取機3・4を配置している。そして入側の巻取機3と圧延機1との間には、圧延材(ストリップ)Aの端部に複数箇所の点溶接にてリーダー片(リーダーストリップ)Xを接合する接合機(スポットウェルダー)11と、当該接合箇所の近傍で圧延材Aとリーダー片Xとを切り離す分離機13とを配置する。同様に、出側の巻取機4と圧延機1との間にも、圧延材Aの端部に複数箇所の点溶接にてリーダー片(リーダーストリップ)Yを接合する接合機12と、当該接合箇所の近傍で圧延材Aとリーダー片Yとを切り離す分離機14とを設ける。また、入側・出側の各巻取機3・4の近傍には、各巻取機3・4の巻取軸上に巻かれたリーダー片X・Yの小コイルを一旦取り外したうえ再び元の巻取軸上に保持させ得る小コイル処理装置17および18を配置している。そのほか、図2のように、圧延機1と入側の分離器13との間にストリッププレス15を設け、巻出機2の先の部分には圧延材用の矯正機5を設けてもいる。
図1(a)〜(d)、図2(e)〜(h)および図3((i)〜(k))は、巻出し機2上に取り付けたコイル(ホットコイル)CR1から圧延材Aを巻き出し、圧延機1と巻取機3・4の間での圧延材Aをレバース圧延する手順を示している。
まず図1(a)は、巻出し機2から圧延材Aを巻き出し始める初期状態を示している。入側・出側の各巻取機3・4にはリーダー片X・Yをそれぞれ保持させておき、その端部(圧延材Aと接合される側の端部)を圧延機1寄りに送り出しておく。
圧延機1のロール間を開いた状態で圧延材Aを送り、図1(b)のようにその端部(出側端部)が接合機12の位置に達すると、出側巻取機4から巻き出しておいたリーダー片Yの端部に重ね、図1(c)のとおり両者を接合機12にて点溶接する。
その後、上記の点溶接による接合箇所Ycを図1(d)のとおり圧延機1の近傍まで戻し、そこで圧延機1のロールを閉じて第1パスの圧延を開始する。圧延は、リーダー片Yや接合箇所Ycを圧延しないように、図1(d)のように接合箇所Ycにきわめて近い箇所から圧延材Aを圧延機1にて圧下するものとし、巻取機4にて圧延材Aに張力を作用させながら行う。
第1パスの圧延の終盤において図2(e)のように圧延材Aの尾端が巻出し機2から外れる際には、ストリッププレス15を使用することにより圧延材Aに張力を発生させて圧延を継続する。そして図2(f)のようにその尾端を切断機5にてカットしたうえ、カット後の尾端(入側端部)を接合機11の位置まで送る。その一方、入側巻取機3からリーダー片Xを送り出すことにより、図2(g)のとおりその先端を同じ接合機11の位置に到達させる。圧延材Aとリーダー片Xとを重ねたうえで図2(h)のように接合機11を使用して、圧延材Aの入側端部にリーダー片Xを接合する。
入側巻取機3にて張力を作用させながら残りの圧延を継続し、図3(i)のように圧延材Aとリーダー片Xとの接合箇所Xcが圧延機1の近傍に達するまで圧延を進めると、第1パスの圧延を終了する。第2パスなど偶数回目のパスは、出側巻取機4にて張力を作用させながら圧延材Aを送って圧延機1で圧下することにより、図3(j)のように、圧延材Aとリーダー片Yとの接合箇所Ycが圧延機1の近傍に達するまで行う。第3パスなど奇数回目のパスは、上記と同様に圧延材Aに張力をかけながら圧下して、図3(k)のように、接合箇所Xcが再び圧延機1の近傍に達するまで行う。このように奇数回目および偶数回目のパスを繰り返すことにより、圧延材Aが所定の厚みになるまで往復(レバース)の圧延を行う。
図4(a)〜(d)および図5(e)〜(h)は、ある圧延材Aの圧延を偶数回目のパスを最終パスとして終了する場合の作業を示す概念図である。
偶数回目である最終のパスを開始する前に、まず図4(a)のように、入側においてリーダー片Xと圧延材Aとを分離機13にて切り離す(たとえば接合箇所Xcの近傍でリーダー片Xを切断する)。そしてそのリーダー片Xを入側巻取機3で巻き取って小コイルとし、それを、図4(b)・(d)のように入側の小コイル処理装置17にて巻取機3から抜き出し、巻取機3の外で保持する。小コイル処理装置17は、支持軸17aを中心に揺動変位するとともに開閉式のホルダー17bによってリーダー片Xの小コイルをつかむことができ、全体が図の紙面と直角な方向に移動できるものである。待機位置から機能位置まで揺動変位をしたうえ開閉して小コイルをつかみ、さらに紙面と直角な方向に移動することにより、巻取機3上から小コイルを抜き出す。また、それとは逆に動作をすることにより小コイルを再び巻取機3上に保持させることができる。
リーダー片Xの小コイルが抜き出された入側巻取機3上に、図4(c)のとおり圧延材Aの入側端部を保持させたうえ、最終パスである偶数回目の圧延を行う。その圧延は、やはり圧延材Aに張力を付与しながら、図4(d)のとおり出側端部とリーダー片Yとの接合箇所Ycが圧延機1の近傍に達するまで行う。
接合箇所Ycが圧延機1の近傍の分離機14に達したとき、図5(e)のように圧延機1を開くとともに分離機14にてリーダー片Yと圧延材Aとを切り離す(たとえば接合箇所Ycの近傍でリーダー片Yを切断する)。そうしたのち、入側巻取機3によって圧延材AをコイルCF1として巻き取り、図5(f)・(g)のとおり製品として払い出す。コイルCF1は、リーダー片X・Yがほとんど付随していないものである。
なおこのとき、新たに巻出し機2上に準備した未圧延のホットコイルCR2から新たな圧延材Aを巻き出し、それに対して図1(a)以降の要領で圧延を開始する。その新たな圧延材Aに入側巻取機3がまだ使用されないうちに、図5(g)・(h)のように、その巻取機3上に小コイル処理装置17によって前記リーダー片Xを保持させ、先端部を圧延機1寄りに送り出しておくとよい。
一方、もし奇数回目のパスを最終パスとして圧延材Aの圧延を終了するとすると、その最終パスは、図6(a)〜(d)および図7(e)〜(g)にしたがって実施する。
その場合、最終パスの開始前に、まず図6(a)のように、出側においてリーダー片Yと圧延材Aとを分離機14にて切り離す(たとえば接合箇所Ycの近傍でリーダー片Yを切断する)。そしてそのリーダー片Yを出側巻取機4で巻き取って小コイルとし、それを図6(b)・(d)のように出側の小コイル処理装置18にて巻取機4から抜き出し、巻取機4の外で保持する。小コイル処理装置18は、前述の小コイル処理装置17と同様の構造を有し、揺動変位するとともに開閉動作をしてリーダー片Yの小コイルをつかむことができ、さらに図の紙面と直角な方向に移動することによって巻取機4上から小コイルを抜き出すことができる装置である。逆の動作をすることにより、小コイルを巻取機4上に再度保持させることもできる。
リーダー片Yの小コイルが抜き出された出側巻取機4に、図6(c)のとおり圧延材Aの出側端部を保持させたうえ、最終パスである奇数回目の圧延を行う。やはり圧延材Aに張力を付与しながら、図6(d)のとおり入側端部とリーダー片Xとの接合箇所Xcが圧延機1の近傍に達するまで圧延を行う。
接合箇所Xcが圧延機1の近傍の分離機13に達したとき、図6(d)のように分離機13にてリーダー片Xと圧延材Aとを切り離す(たとえば接合箇所Xcの近傍でリーダー片Xを切断する)。そうしたのち、図7(e)・(f)のように出側巻取機4によって圧延材AをコイルCF1として巻き取り、製品として払い出す。この場合のコイルCF1にも、リーダー片X・Yはほとんど付随していない。
操業能率を高くするためには、新たに巻出し機2上に準備した未圧延のホットコイルCR2から新たな圧延材Aを巻き出してその圧延を開始する。さらには、その新たな圧延材Aが出側巻取機4に巻かれないうちに、図7(f)・(g)のように、小コイル処理装置17によって前記リーダー片Xを巻取機4上に保持させておくとよい。
以上のように、偶数回目のパスを最終パスとする場合にも奇数回目を最終パスとする場合にも、図示の方法によれば、原料として準備したホットコイルCRにはオフゲージ部分がほとんど発生しない。圧延材Aのうち、圧延機1による圧延を受けられない入側・出側の端部付近にリーダー片X・Yを接合して使用するからである。しかも、そのリーダー片X・Yは同じ圧延設備内で繰り返し使用するので、リーダー片X・Yのためにコストが増大することもない。
図1〜図7には、圧延機1の入側にも出側にも接合機と分離機とを配置し、奇数回目・偶数回目の任意のパスを最終パスとする圧延設備・圧延方法について示したが、発明はこれに限るものではない。入側・出側のうち片側にのみ接合機・分離機を配置して圧延材の片側のみにリーダー片を接合等することとしても、オフゲージ部分を減らして圧延材の損失を低減することが可能である。リーダー片を使用しない側ではオフゲージ部分を減らせないにしても、リーダー片を使用する側においては、圧延材のオフゲージ部分は確実に少なくなるからである。
とくに、出側において圧延材の出側端部にリーダー片を接合するとともに偶数回目のパスを最終パスとする場合には、片側(出側)の端部付近でオフゲージ部分が少なくなることに加え、当該リーダー片を出側巻取機に保持させたままでよい(小コイル処理装置等により巻取機からリーダー片を取り出す必要がない)という、操業の簡単さに係るメリットがともなう。入側において圧延材の入側端部にリーダー片を接合するとともに奇数回目のパスを最終パスとする場合にも、同様のメリットがある。
表1および表2に、上記のようにリーダー片を用いて行う圧延方法によるメリットの試算結果を示す。表1は、4パス圧延(第4パスを最終パスとする圧延)の場合について、表2は5パス圧延(第5パスを最終パスとする圧延)について示すものである。各表中に示すように、年間生産量を25万トン、コイル(圧延材のコイル)の平均重量を18トン、ホットコイル(原料コイル)1本の単価を65,000円などと仮定している。表中に「Conventional」と記載したものは、図10・図11に示した従来の一般的な圧延方法(ストリッププレス15は不使用)による場合をさし、「Strip Press使用」は図10・図11の方法でストリッププレス15を使用する場合、また「P/R法」は、図12に示した方法による場合をそれぞれ示す。「出側L/S」は出側においてのみリーダー片を接合等する場合で、「入側L/S」は入側においてのみリーダー片を接合等する場合、そして「両側L/S」は、入側・出側の両側にそれぞれリーダー片を接合等する場合を表している。出側においてのみリーダー片を使用する場合には偶数回目を最終パスとすることとし、入側においてのみリーダー片を使用する場合には奇数回目を最終パスとすることとしたので、表1(4パス圧延時)では「入側L/S」を試算せず、表2(5パス圧延時)では「出側L/S」を試算していない。なお、表中の「DTR」は出側巻取機をさし「ETR」は入側巻取機をさす。
Figure 0004508949
Figure 0004508949
各表に示すように、従来の圧延方法によってはコイル1本あたり350kg以上発生するオフゲージ部分が、片側にリーダー片を使用する場合には約120kg(4パス・出側L/Sの場合)または約180kg(5パス・入側L/Sの場合)となってP/R法と同等程度に減少する。両側にリーダー片を使用する場合には、約50kgと大幅に少なくなり、従来の圧延方法に比べると年間で1億5千万円前後の改善をもたらすことになる。
こうした比較結果を図に表すと図8および図9のようになる。図8は4パス圧延の場合を示し、図9は5パス圧延の場合である。「片側L/S」は片側にのみリーダー片を接合等する場合、「両側L/S」は両側にリーダー片を使用する場合を示す。
従来の圧延方法によっては2%程度あったオフゲージ率a(コイル中のオフゲージ部分の重量比)が、「片側L/S」では半分程度に減り「両側L/S」ではさらに減る。また、それらによる年間の改善コスト(対従来法bおよび対S/P法c)も相当の額に上ることが、図から明瞭に把握される。
図1(a)〜(d)は、発明の実施に関する形態としての圧延方法および圧延設備を示す概念図である。 図2(e)〜(h)は、発明の実施に関する形態としての圧延方法および圧延設備を示す概念図である。 図3(i)〜(k)は、発明の実施に関する形態としての圧延方法および圧延設備を示す概念図である。 図4(a)〜(d)は、発明の実施に関する形態としての圧延方法および圧延設備を示す概念図である。 図5(e)〜(h)は、発明の実施に関する形態としての圧延方法および圧延設備を示す概念図である。 図6(a)〜(d)は、発明の実施に関する形態としての圧延方法および圧延設備を示す概念図である。 図7(e)〜(g)は、発明の実施に関する形態としての圧延方法および圧延設備を示す概念図である。 発明の圧延方法によって4パス圧延を行う場合のメリットにつき試算結果を示す線図である。 発明の圧延方法によって5パス圧延を行う場合のメリットにつき試算結果を示す線図である。 図10(a)〜(d)は、従来の一般的なレバース圧延について示す概念図である。 図11(e)〜(h)は、従来の一般的なレバース圧延について示す概念図である。 ピンチロール法による従来のレバース圧延を示す概念図である。 特許文献1に記載された従来のレバース圧延を示す概念図である。 特許文献2に記載された従来のレバース圧延を示す概念図である。
符号の説明
1 圧延機
2 巻出し機
3 入側巻取機
4 出側巻取機
11・12 接合機
13・14 分離機
17・18 小コイル処理装置
A 圧延材
X・Y リーダー片
Xc・Yc 接合箇所

Claims (10)

  1. 圧延機と、前記圧延機の、最初に圧延材を巻き出す側である入側およびその反対側である出側にそれぞれ配置された入側巻取機および出側巻取機とを使用し、往復のパスをさせることにより圧延材を圧延機で圧延する圧延方法であって、
    少なくとも一方の巻取機にリーダー片を保持させておき、保持させた前記リーダー片を前記巻取機と前記圧延機との間に設けられた接合機により前記圧延材の端部に接合し、当該巻取機により前記リーダー片を介して前記圧延材に張力を付与しつつ前記圧延材を巻き取りながら前記圧延機によって前記圧延材と前記リーダー片との接合箇所よりも圧延材側の部分から圧延を行うことを特徴とする圧延方法。
  2. 最終パスの開始前もしくは終了時またはその両方の時期に前記リーダー片を前記圧延材から分離し、前記リーダー片繰り返し使用を可能とすることを特徴とする請求項1に記載の圧延方法。
  3. 前記出側において圧延材の出側端部にリーダー片を接合し、往復のパスをさせたのち前記入側巻取機へ向かう偶数回目のパスを最終パスとし、当該最終パスの終了時に、前記圧延材の前記出側端部に接合した前記リーダー片を前記圧延材から分離することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の圧延方法。
  4. 前記入側において圧延材の入側端部にリーダー片を接合し、往復のパスをさせたのち前記出側巻取機へ向かう奇数回目のパスを最終パスとし、当該最終パスの終了時に、前記圧延材の前記入側端部に接合した前記リーダー片を前記圧延材から分離することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の圧延方法。
  5. 圧延機と、前記圧延機の、最初に圧延材を巻き出す側である入側およびその反対側である出側にそれぞれ配置された入側巻取機および出側巻取機とを使用し、往復のパスをさせることにより圧延材を圧延機で圧延する圧延方法であって、
    前記入側巻取機および前記出側巻取機にリーダー片を保持させておき、
    前記圧延機のロールを開いた状態で、巻き出された前記圧延材を前記出側巻取機側へ送り、前記出側巻取機に保持されたリーダー片を前記出側巻取機と前記圧延機との間に設けられた接合機により前記圧延材の出側端部に接合し、
    前記出側巻取機により前記リーダー片を介して前記圧延材に張力を付与しつつ前記圧延材を巻取りながら、前記圧延機により前記圧延材と前記リーダー片との接合箇所よりも圧延材側の部分から前記圧延材に第1パスの圧延を行い、
    その後、前記入側巻取機に保持されたリーダー片を前記入側巻取機と前記圧延機との間に設けられた接合機により前記圧延材の入側端部に接合し、
    前記入側巻取機により前記圧延材に張力を付与しつつ前記圧延材を巻取りながら、前記圧延機により前記圧延材と前記リーダー片との接合箇所よりも圧延材側の部分から前記圧延材に第2パスの圧延を行い、
    これら圧延を交互に繰り返し、最終パスの開始前および終了時に、前記圧延材の前記出側端部および前記入側端部に接合した各リーダー片を前記圧延材から分離し、前記リーダー片の繰り返し使用を可能とすることを特徴とする圧延方法。
  6. リーダー片と圧延材との接合を、点溶接によって行うことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の圧延方法。
  7. 圧延機の、最初に圧延材を巻き出す側である入側およびその反対側である出側に巻取機を備える圧延設備において、
    入側もしくは出側または両側の巻取機と圧延機との間に、圧延材とリーダー片との接合が可能な接合機、および、圧延材からリーダー片を分離する分離機を配置したことを特徴とする圧延設備。
  8. 前記接合機として、板幅方向の複数箇所を同時に接合できる点溶接機を配置したことを特徴とする請求項7に記載の圧延設備。
  9. 前記圧延機の入側もしくは出側または両側の巻取機に対し、当該巻取機上のリーダー片を一旦その巻取機から取り外して再びその巻取機に保持させ得る処理装置を付設したことを特徴とする請求項7または8に記載の圧延設備。
  10. 前記圧延機の入側もしくは出側または両側の巻取機として、複数の巻取軸を有し、巻取軸の位置を切り替えて使用できるものを配置したことを特徴とする請求項7または8に記載の圧延設備。
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