JP4508854B2 - 杭とフーチングの接合構造 - Google Patents

杭とフーチングの接合構造 Download PDF

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Description

本発明は、杭とフーチングの接合構造に関し、特に、地震時に水平力が作用することに伴って杭に生じる曲げモーメントを調整して低減することができ、また、杭自体の耐力よりも杭頭接合部の耐力を小さく設定することによって杭の脆性的な破壊を防止することができる杭とフーチングの接合構造に関するものである。
従来の建築基礎技術に関する杭頭接合方法として、杭頭を固定として設計した剛接合の杭頭接合方法が多く採用されている。しかし、先の兵庫県南部地震において、杭の頭部を固定した部分に損傷が集中して生じたことなどが多く報告された。その杭頭部の被害は、杭頭部の接合条件を固定としたために、曲げモーメントが杭頭部に集中したことに起因すると考えられている。近年、このような背景を受け、剛接合以外の杭頭接合部に関する研究が数多く行われるようになっている。PHC杭、SC杭、PRC杭等の既製コンクリート杭及び鋼管杭に関しても例外ではなく、剛接合以外の杭頭接合が大幅に増加しつつある。
ところで、このような剛接合以外の杭頭接合技術に関する従来技術の中には、例えば、特許文献1に開示されるように、定着筋に非定着部を設けることで、杭頭部の固定度を低減し、杭頭に働く曲げモーメントを低減させる杭頭接合方法がある。
しかしながら、この工法は、施工方法がやや煩雑であり、経済性に劣る懸念がある。
一方、特許文献2には、定着筋をPHC杭、SC杭、PRC杭等の既製コンクリート杭や鋼管杭の端板部にねじ込むことにより、特殊な技術を必要とせず、定着筋と杭端板部を簡単にかつ確実に接合する工法が開示されているが、この工法は、剛接合以外の杭頭接合には対応していないのが現状である。
特開2000−144763号公報 特開2003−184105号公報
本発明は、上記従来の杭とフーチングの接合構造が有する問題点に鑑み、地震時に水平力が作用することに伴って杭に生じる曲げモーメントを調整して低減することができ、また、杭自体の耐力よりも杭頭接合部の耐力を小さく設定することによって杭の脆性的な破壊を防止することができる杭とフーチングの接合構造を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本第発明の杭とフーチングの接合構造は、杭頭に複数の定着筋を配設し、該定着筋をフーチング内に延設するようにした杭とフーチングの接合構造において、定着筋の先端部にフーチングのコンクリートに固定される定着板を設けるとともに、定着筋を先細のテーパ形状に形成したことを特徴とする。
また、同じ目的を達成するため、本第3発明の杭とフーチングの接合構造は、杭頭に複数の定着筋を配設し、該定着筋をフーチング内に延設するようにした杭とフーチングの接合構造において、定着筋の先端部にフーチングのコンクリートに固定される定着板を設けるとともに、定着筋を先端に行くに従い段をなして漸次細径となる多段形状に形成したことを特徴とする。
また、これら第、第発明の杭とフーチングの接合構造において、定着板の下に緩衝材を配設することができる。
また、本発明の杭とフーチングの接合構造は、既製コンクリート杭若しくは鋼管杭又は場所打ちコンクリート杭に適用することができる。
発明の杭とフーチングの接合構造によれば、既製コンクリート杭若しくは鋼管杭又は場所打ちコンクリート杭の杭頭に地震力が作用したとき、杭頭固定時に比べ、各定着筋に生じる付着力を切りやすくすることができ、これにより、杭頭固定度を低減し、杭頭部に生じる曲げモーメントを低減することにより、杭頭部損傷を抑制する効果を得ることができ、また同時に、杭頭部や基礎梁の配筋量を削減することができる。
そして、定着筋を先細のテーパ形状にすることにより、地震時に定着筋に生じる付着力を切りやすくして、杭頭の固定度を低減し、杭頭に作用する曲げモーメントを小さくすることができる。
また、本第発明の杭とフーチングの接合構造によれば、既製コンクリート杭若しくは鋼管杭又は場所打ちコンクリート杭の杭頭に地震力が作用したとき、杭頭固定時に比べ、各定着筋に生じる付着力を切りやすくすることができ、これにより、杭頭固定度を低減し、杭頭部に生じる曲げモーメントを低減することにより、杭頭部損傷を抑制する効果を得ることができ、また同時に、杭頭部や基礎梁の配筋量を削減することができる。
そして、定着筋を先端に行くに従い段をなして漸次細径となる多段形状にすることにより、地震時に定着筋に生じる付着力を切りやすくして、杭頭の固定度を低減し、杭頭に作用する曲げモーメントを小さくすることができる。
また、これら第、第発明の杭とフーチングの接合構造において、定着板の下に緩衝材を配設することにより、緩衝材の収縮によってフーチングからの定着筋の抜け出し量を大きくし、これにより、各定着筋を十分に伸ばして杭頭固定度を低減し、杭頭に生じる曲げモーメントをさらに小さくすることができる。
そして、本発明の杭とフーチングの接合構造は、既製コンクリート杭若しくは鋼管杭又は場所打ちコンクリート杭に広く適用することができる。
以下、本発明の杭とフーチングの接合構造の実施の形態を、図面に基づいて説明する。 本発明の杭とフーチングの接合構造は、以下の実施例においては特に明記しないが、PHC杭、SC杭、PRC杭等の既製コンクリート杭若しくは鋼管杭又は場所打ちコンクリート杭に広く適用することができるものである。
そして、この杭とフーチングの接合構造は、例えば、杭頭1の固定度を低減させる機能を有した定着筋3を、杭頭1部にねじ込み式、スタッド溶接式あるいはフレア溶接式により杭頭1と結合させる。
定着筋3としては、例えば、異形鉄筋のような凹凸のない外周面が平滑な鉄筋(例えば丸鋼など)を用いることにより、地震時に定着筋3に生じる付着力を切りやすくし、さらに、緩衝材6(弾性材)を併用することで、杭頭固定度をさらに低減することができる。
定着筋3の先端部には、定着筋3の引き抜け破壊の防止策として、定着板(ナット等を含む)を設ける。
また、定着筋3を、表面に凹凸がないテーパ形状や、先端に行くに従い段をなして漸次細径となる多段形状に形成することにより、地震時に定着筋3に生じる付着力を切りやすくして、杭頭固定度を低減することができる。
この場合、テーパ形状や多段形状とした定着筋3の先端部に定着板5を設けるとともに、該定着板5の下方に緩衝材6(弾性材)を設置することで、より大きな杭頭固定度の低減効果を得ることができる。
図1に杭とフーチングの接合構造の第1参考例を示す。
この杭とフーチングの接合構造は、杭頭1に配設した端板2に複数の定着筋3を配設し、該定着筋3をフーチング4内に延設するようにしている。
そして、定着筋3の先端部にフーチング4のコンクリートに固定される大径の定着板5を設けるとともに、定着筋3の外周面を平滑となし、前記定着板5の下に緩衝材6を配設している。
この場合、定着筋3として丸鋼を用いるとともに、該定着筋3の基端部には雄ねじ7を設け、定着筋3の杭頭1への固定方法は、杭頭端板2へのねじ込み式とし、また、定着板5の直下に緩衝材6を設けるようにしている。
なお、緩衝材6は、弾性材からなり、より具体的には、クロロプレンゴム等のゴム状弾性材を好適に用いることができるが、これに限定されず、例えば、定着筋3に挿通した板ばね等によって構成することもできる。
また、図2に示すように、定着筋3の杭頭1への接合を、予め杭頭1に埋設した袋ナット8に定着筋3をねじ込むようにすることができる(第2参考例)
なお、この杭とフーチングの接合構造のその他の構成は、第1参考例と同様であるため説明を省略する。
また、図3に示すように、定着筋3の固定方法を、鋼管杭やSC杭の杭頭1へのフレア溶接とすることができる(第3参考例)
なお、この杭とフーチングの接合構造のその他の構成は、第1参考例と同様であるため説明を省略する。
また、図4に示すように、定着筋3の一端に雄ねじ7を形成し、この定着筋3を、鋼管杭あるいはSC杭にフレア溶接したナットあるいはカップラー9へのねじ込むことにより固定することができる(第4参考例)
なお、この杭とフーチングの接合構造のその他の構成は、第1参考例と同様であるため説明を省略する。
また、図5に示すように、定着筋3の固定方法は、杭頭端板2へのスタッド溶接とすることもできる(第5参考例)
なお、この杭とフーチングの接合構造のその他の構成は、第1参考例と同様であるため説明を省略する。
次に、図6に、本発明の杭とフーチングの接合構造の第実施例を示す。
この杭とフーチングの接合構造は、杭頭1に配設した端板2に複数の定着筋3を配設し、該定着筋3をフーチング4内に延設するようにしている。
そして、定着筋3の先端部にフーチング4のコンクリートに固定される定着板5を設けるとともに、定着筋3を、断面が円形で先細のテーパ形状に形成している。
この場合、テーパ形状の定着筋3の外周面は平滑であり、その基端部には雄ねじ7、その先端部には定着板5を設け、また、定着筋3の固定方法は杭頭端板2へのねじ込み式としている。
また、図7に示すように、定着筋3の定着板5の下に緩衝材6を設けることができる(第2実施例)
なお、この杭とフーチングの接合構造のその他の構成は、第1実施例と同様であるため説明を省略する。
また、図8に示すように、定着筋3の杭頭1への接合は、定着筋3の一端に形成した雄ねじ(図示省略)を、予め杭頭1に埋設した袋ナット8にねじ込むことにより行うことができる(第3実施例)
なお、この杭とフーチングの接合構造のその他の構成は、第1実施例と同様であるため説明を省略する。
また、図9に示すように、定着筋3の杭頭1への接合は、定着筋3の基端部に形成した雄ねじ(図示省略)を、予め杭頭1に埋設した袋ナット8にねじ込むことにより行い、定着筋3の定着板5の下に緩衝材6を設けることができる(第4実施例)
なお、この杭とフーチングの接合構造のその他の構成は、第1実施例と同様であるため説明を省略する。
また、図10に示すように、定着筋3の固定方法を、鋼管杭やSC杭の杭頭1へのフレア溶接とすることもできる(第5実施例)
なお、この杭とフーチングの接合構造のその他の構成は、第1実施例と同様であるため説明を省略する。
また、図11に示すように、定着筋3の固定方法を鋼管杭やSC杭の杭頭1へのフレア溶接とするとともに、定着筋3の定着板5の下に緩衝材6を設けることができる(第6実施例)
なお、この杭とフーチングの接合構造のその他の構成は、第1実施例と同様であるため説明を省略する。
また、図12に示すように、定着筋3の基端部に雄ねじ(図示省略)を設け、定着筋3の固定は、鋼管杭やSC杭の杭頭1にフレア溶接したナット若しくはカップラー9へのねじ込み式とすることができる(第7実施例)
なお、この杭とフーチングの接合構造のその他の構成は、第1実施例と同様であるため説明を省略する。
また、図13に示すように、定着筋3の基端部に雄ねじ(図示省略)を設け、定着筋3の固定を、鋼管杭やSC杭の杭頭1にフレア溶接したナット若しくはカップラー9へのねじ込み式とするとともに、定着筋3の定着板5の下に緩衝材6を設けることができる(第8実施例)
なお、この杭とフーチングの接合構造のその他の構成は、第1実施例と同様であるため説明を省略する。
また、図14に示すように、定着筋の固定方法は、杭頭端板2へのスタッド溶接とすることができる(第9実施例)
なお、この杭とフーチングの接合構造のその他の構成は、第1実施例と同様であるため説明を省略する。
また、図15に示すように、定着筋の固定方法を杭頭端板2へのスタッド溶接とするとともに、定着筋3の定着板5の下に緩衝材6を設けることができる(第10実施例)
なお、この杭とフーチングの接合構造のその他の構成は、第1実施例と同様であるため説明を省略する。
次に、図16に、本発明の杭とフーチングの接合構造の第1実施例を示す。
この杭とフーチングの接合構造は、杭頭1に配設した端板2に複数の定着筋3を配設し、該定着筋3をフーチング4内に延設するようにしている。
そして、定着筋3の先端部にフーチング4のコンクリートに固定される大径の定着板5を設けるとともに、定着筋3を先端に行くに従い段をなして漸次細径となる断面円形の多段形状に形成している。
この場合、定着筋3の基端部には雄ねじ7を設けて杭頭1にねじ固定するとともに、定着筋3の先端部には、引き抜け破壊の防止用に前記定着板5を設けている。
また、図17に示すように、多段形状の定着筋3の基端部には雄ねじ7を設けて杭頭1にねじ固定するとともに、定着筋3の先端部に設けた定着板5の下に緩衝材6を設けることができる(第12実施例)
なお、この杭とフーチングの接合構造のその他の構成は、第11実施例と同様であるため説明を省略する。
また、図18に示すように、多段形状の定着筋3の基端部には雄ねじ、その先端部には定着板5を設け、定着筋3の杭頭1への接合は、予め杭頭1に埋設した袋ナット8に定着筋3をねじ固定することができる(第13実施例)
なお、この杭とフーチングの接合構造のその他の構成は、第11実施例と同様であるため説明を省略する。
また、図19に示すように、多段形状の定着筋3の基端部には雄ねじを、その先端部には定着板5を設け、予め杭頭1に埋設した袋ナット8ヘ定着筋3をねじ込むとともに、定着筋3の定着板5の下に緩衝材6を設けることができる(第14実施例)
なお、この杭とフーチングの接合構造のその他の構成は、第11実施例と同様であるため説明を省略する。
また、図20に示すように、多段形状の定着筋3を用い、該定着筋3の先端部に定着板5を設けるとともに、定着筋3の固定方法は、鋼管杭やSC杭の杭頭1へのフレア溶接とすることができる(第15実施例)
なお、この杭とフーチングの接合構造のその他の構成は、第11実施例と同様であるため説明を省略する。
また、図21に示すように、定着筋3の固定方法は、鋼管杭やSC杭の杭頭1へのフレア溶接とするとともに、定着筋3の先端部に定着板5を設け、該定着板5の下に緩衝材6を設けることができる(第16実施例)
なお、この杭とフーチングの接合構造のその他の構成は、第11実施例と同様であるため説明を省略する。
また、図22に示すように、多段形状の定着筋3の基端部には雄ねじ、その先端部には定着板5を設け、この定着筋3の固定方法は、鋼管杭やSC杭の杭頭1にフレア溶接したナット若しくはカップラー9へのねじ込み式とすることができる(第17実施例)
なお、この杭とフーチングの接合構造のその他の構成は、第11実施例と同様であるため説明を省略する。
また、図23に示すように、多段形状の定着筋3の基端部には雄ねじ、その先端部には定着板5を設け、定着筋3の固定を、鋼管杭やSC杭の杭頭1にフレア溶接したナット若しくはカップラー9へのねじ込み式とするとともに、定着板5の下に緩衝材6を設けることができる(第18実施例)
なお、この杭とフーチングの接合構造のその他の構成は、第11実施例と同様であるため説明を省略する。
また、図24に示すように、多段形状の定着筋3を用い、該定着筋3の先端部に定着板5を設けるとともに、定着筋3の固定を、杭頭端板2へのスタッド溶接とすることができる(第19実施例)
なお、この杭とフーチングの接合構造のその他の構成は、第11実施例と同様であるため説明を省略する。
また、図25に示すように、多段形状の定着筋3の固定を杭頭端板2へのスタッド溶接とするとともに、定着筋3の先端部に定着板5を設け、この定着板5の下に緩衝材6を設けることができる(第20実施例)
なお、この杭とフーチングの接合構造のその他の構成は、第11実施例と同様であるため説明を省略する。
また、図26に示すように、鋼管杭の杭頭1に配設した端板2に複数の定着筋3を配設し、該定着筋3をフーチング4内に延設するとともに、定着筋3の先端部に定着板5を設け、この定着板5の下に緩衝材6を設けることができる(第6参考例)
この場合、端板2は、杭頭1の平面形状よりも大きく、杭頭1の外方、すなわち、フーチング4内に突出する形状のものを鋼管杭の杭頭1に配設するようにしているが、これに限定されず、杭頭1の平面形状と同形状のものを鋼管杭の杭頭1に配設することもできる。
なお、この杭とフーチングの接合構造のその他の構成は、第1参考例と同様であるため説明を省略する。
次に、本実施例の杭とフーチングの接合構造の作用を説明する。
この杭とフーチングの接合構造では、定着筋3を先細のテーパ形状先端に行くに従い段をなして漸次細径となる多段形状に形成することから、既製コンクリート杭や鋼管杭の杭頭1に地震力が作用したときに、杭頭固定時に比べて、その先端部の定着板5を除き、各定着筋3に生じる付着力を切りやすくすることができる。
よって、定着筋の付着が十分ある場合に比べて、定着筋の伸び量が増えるため杭頭固定度を低減させ、杭頭部に生じる曲げモーメントを低減させることで、杭頭部損傷を抑制する効果を得ることができる。また同時に、杭頭部や基礎梁の配筋量を削減することができる。
また、定着板5の下に緩衝材6を設けることにより、定着筋3の実質的な伸び量が大きくなる。
また、同一変位下において、定着筋3に生じる引張力に着目すると、定着板5の下に緩衝材6がない場合は、図27(a)に示すように、引張力10が大きく作用する。
一方、定着板5の下に緩衝材6がある場合は、図27(b)に示すように、小さな引張力10で緩衝材6がない場合と同等の定着筋3の変位を得ることができる。
つまり、定着筋3の下に設けた緩衝材6の効果により、杭頭固定度が低減され、杭頭1に生じる曲げモーメントを小さくすることができる。
また、外周面が平滑なテーパ形状の定着筋3を用いることで、地震時に定着筋3に生じる付着力を切りやすくし、杭頭1の固定度を低減し、杭頭1に作用する曲げモーメントを小さくする効果を得ることができる。
また、外周面が平滑な多段形状の定着筋3の場合においても、杭頭1の固定度を低減して、杭頭1の曲げモーメントを小さくする効果を得ることができる。
この場合、緩衝材6を併用することで、杭頭モーメントの低減効果をより多く得ることができる。
以上、本発明の杭とフーチングの接合構造について、複数の実施例に基づいて説明したが、本発明は上記実施例に記載した構成に限定されるものではなく、各実施例及び各参考例に記載した構成を適宜組み合わせる等、その趣旨を逸脱しない範囲において適宜その構成を変更することができ、また、その適用対象も、PHC杭、SC杭、PRC杭等の既製コンクリート杭若しくは鋼管杭又は場所打ちコンクリート杭に広く適用することができるものである。
本発明の杭とフーチングの接合構造は、地震時に水平力が作用することに伴って杭に生じる曲げモーメントを調整して低減することができ、また、杭自体の耐力よりも杭頭接合部の耐力を小さく設定することによって杭の脆性的な破壊を防止するという特性を有していることから、地震に対して良好に対応し得る杭とフーチングの接合構造として、PHC杭、SC杭、PRC杭等の既製コンクリート杭若しくは鋼管杭又は場所打ちコンクリート杭に広く用いることができる。
とフーチングの接合構造の第1参考例を示す要部の断面図である。 同第2参考例を示す要部の断面図である。 同第3参考例を示す要部の断面図である。 同第4参考例を示す要部の断面図である。 同第5参考例を示す要部の断面図である。 本発明の杭とフーチングの接合構造の実施例を示す要部の断面図である。 同第実施例を示す要部の断面図である。 同第実施例を示す要部の断面図である。 同第実施例を示す要部の断面図である。 同第実施例を示す要部の断面図である。 同第実施例を示す要部の断面図である。 同第実施例を示す要部の断面図である。 同第実施例を示す要部の断面図である。 同第実施例を示す要部の断面図である。 同第1実施例を示す要部の断面図である。 同第1実施例を示す要部の断面図である。 同第1実施例を示す要部の断面図である。 同第1実施例を示す要部の断面図である。 同第1実施例を示す要部の断面図である。 同第15実施例を示す要部の断面図である。 同第16実施例を示す要部の断面図である。 同第17実施例を示す要部の断面図である。 同第18実施例を示す要部の断面図である。 同第19実施例を示す要部の断面図である。 同第2実施例を示す要部の断面図である。 杭とフーチングの接合構造の第6参考例を示す要部の断面図である。 定着筋に生じる引張力を示し、(a)は緩衝材がない場合の説明図、(b)は緩衝材がある場合の説明図である。
1 杭頭
2 端板
3 定着筋
4 フーチング
5 定着板
6 緩衝材
7 雄ねじ
8 袋ナット
9 ナット、カップラー
10 引張力

Claims (5)

  1. 杭頭に複数の定着筋を配設し、該定着筋をフーチング内に延設するようにした杭とフーチングの接合構造において、定着筋の先端部にフーチングのコンクリートに固定される定着板を設けるとともに、定着筋を先細のテーパ形状に形成したことを特徴とする杭とフーチングの接合構造。
  2. 定着板の下に緩衝材を配設したことを特徴とする請求項記載の杭とフーチングの接合構造。
  3. 杭頭に複数の定着筋を配設し、該定着筋をフーチング内に延設するようにした杭とフーチングの接合構造において、定着筋の先端部にフーチングのコンクリートに固定される定着板を設けるとともに、定着筋を先端に行くに従い段をなして漸次細径となる多段形状に形成したことを特徴とする杭とフーチングの接合構造。
  4. 定着板の下に緩衝材を配設したことを特徴とする請求項記載の杭とフーチングの接合構造。
  5. 杭が、既製コンクリート杭若しくは鋼管杭又は場所打ちコンクリート杭であることを特徴とする請求項1、2、3又は4記載の杭とフーチングの接合構造。
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