JP4506126B2 - 研削装置 - Google Patents

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Description

本発明は、少量のクーラントが確実に砥石の研削面に付着しているかを検出し、研削加工を行う研削装置に関するものである。
従来、高速で回転する砥石により工作物を研削加工する研削装置において、研削点にクーラントを確実に供給するために、クーラントの圧力を高圧にし、ノズル45からクーラントを砥石Gが工作物Wを研削加工する研削点に高速で供給する図9に示す高圧クーラント方式、ノズル46の噴出口を砥石Gの外周面に直角に対向させ、クーラントを砥石外周面に直角に噴き付ける図10示す直角ノズル方式が採用されている。
しかしながら、高圧クーラント方式や、直角ノズル方式は、クーラントを砥石外周面の随伴空気層に打ち勝って目標とする部位に強制的に到達させるため、クーラントは必然的に高圧で且つ大きな容量が必要となる。大容量のクーラントを使用する場合、クーラントを清浄に維持するために大きなコストを必要とするばかりでなく、廃液処理等の環境保全での問題も生じていた。
このため、近年では、クーラントの流量を従来の10分の1程度に減少し、砥石研削点に供給する研削方法が試用されている。
また、研削を行うためにはクーラントが確実に研削点に供給されることが必要であり、これを確認するための方法として、特許文献1に記載されるように、クーラントが砥石に供給されたときの電気モータの電力消費をモニタリングし、その値に基づいてクーラントが適切に供給されているか否かを確認して研削を開始することが行われている。
特開平10−329019号公報
高圧クーラント方式や、直角ノズル方式では、クーラントを砥石外周面の砥石随伴空気層に打ち勝って目標とする部位に強制的に到達させるので、特許文献1に記載されているように、クーラント供給時における砥石軸の回転負荷の変化をモニタリングしてクーラントが研削点に到達したことを確認できる。
ところが、前述の少量のクーラントを供給して行われる研削では、砥石随伴空気層の影響を受けやすいため、クーラントが砥石外周に供給されたことが検出されただけでは、クーラントが確実に研削点に到達したかを確認できず、最終的にはクーラントが砥石に付着して巻き付いていることを作業者が目視で確認するしかなかった。
従って、本発明は係る不具合の原因となっている砥石外周を連れ回りしている砥石随伴空気層を遮断し、確実にクーラントが研削面に付着しているかを検出したうえで研削加工を開始することにある。
上記の課題を解決するための請求項1に記載の発明の構成上の特徴は、クーラント流が前記研削面に到達する到達点より僅かに砥石回転方向上流側位置で、砥石に連れ回りする砥石随伴空気層を遮断するために、流体ジェットを前記砥石の研削面に沿って一側面から他側面に向かって横断するように吹き付ける流体ジェット噴出装置を設け、電気モータの負荷変動を検出する負荷検出装置を備え、前記研削面が前記ワークを研削していない非研削時に前記砥石が前記電気モータにより回転駆動され且つ前記クーラント供給装置によりクーラントが前記研削面に供給された状態で前記流体ジェット噴出装置から前記流体ジェットが噴出されたときに、前記負荷検出装置により検出された前記電気モータの負荷が所定値を越えない場合、異常と判定する判定手段を備え、前記判定手段が異常と判定しなかった場合、前記負荷検出装置により検出された所定値以上増加した前記電気モータの負荷を記憶する手段を設け、前記砥石により前記ワークを研削加工する研削サイクル中に前記負荷検出装置により検出される前記電気モータの負荷が前記記憶手段に記憶された前記電気モータの負荷より小さくなったとき、異常と判定することにある。
請求項2に係る発明の構成上の特徴は、クーラント流が前記研削面に到達する到達点より僅かに砥石回転方向上流側位置で、砥石に連れ回りする砥石随伴空気層を遮断するために、流体ジェットを前記砥石の研削面に沿って一側面から他側面に向かって横断するように吹き付ける流体ジェット噴出装置を設け、前記電気モータの負荷変動を検出する負荷検出装置を備え、前記研削面が前記ワークを研削していない非研削時に前記砥石が前記電気モータにより回転駆動され且つ前記クーラント供給装置によりクーラントが前記研削面に供給されている状態で前記流体ジェット噴出装置から前記流体ジェットが噴出されたときに、前記負荷検出装置により検出された前記電気モータの負荷が、前記流体ジェットを供給する前より所定値以上増加しない場合、異常と判定する判定手段を備え、前記判定手段が異常と判定しなかった場合、前記負荷検出装置により検出された所定値以上増加した前記電気モータの負荷を記憶する手段を設け、前記砥石により前記ワークを研削加工する研削サイクル中に前記負荷検出装置により検出される前記電気モータの負荷が前記記憶手段に記憶された前記電気モータの負荷より小さくなったとき、異常と判定することである。
請求項3に係る発明の構成上の特徴は、請求項1又は2において、前記流体ジェットが噴射される位置より僅かに砥石回転方向上流側位置で、前記砥石と僅かな隙間を持って対向する遮風板を設けたことである。
上記のように構成した請求項1に係る発明においては、クーラント供給装置からクーラントを研削面に供給し、流体ジェット噴出装置によって流体ジェットが前記砥石の研削面に沿って一側面から他側面に向かって横断するように噴き付けられると、砥石に連れ回りする砥石随伴空気層が遮断されるので、クーラントが研削面に確実に付着し、研削点に十分供給される。クーラントが研削面に付着すれば砥石を回転させる電気モータに負荷が加わるので、この負荷値を予め所定値として記憶させておき、実際にクーラントを研削面に供給し、流体ジェットを砥石の外周面を横断するように噴き付ける動作を実行したときの電気モータの負荷と比較し、所定値を超えない場合は異常と判定することにより、クーラントが研削面に付着していることを検出したうえで研削加工を開始させることができる。
また、上記構成によって異常が検出されずに研削サイクルが開始されると、研削サイクルを開始したときの電気モータの負荷、すなわち所定値以上の電気モータの負荷を記憶しておき、研削サイクル実行中の電気モータの負荷が記憶した所定値以上の電気モータの負荷を下まわったときに異常と判断するようにしたので、研削サイクル中の異常を検出することができる。
上記のように構成した請求項2に係る発明は、砥石随伴空気層を遮断する流体ジェットを供給する前と供給する後で、クーラントが研削面に付着することにより、電気モータの負荷が変化する点に着目し、流体ジェット噴出装置から流体ジェットを噴射する前の電気モータの負荷を検出し、この検出された負荷から流体ジェット噴射後の負荷が所定値以上増加しないときに異常と判定することで、流体ジェットが噴射されて砥石随伴空気層が遮断され、クーラントが研削面に付着していることを検出したうえで研削加工を開始できる。また、流体ジェット噴射後の負荷が所定値以上増加しない場合は流体ジェット噴出装置に異常があることを検出できる。
また、上記構成によって異常が検出されずに研削サイクルが開始されると、研削サイクルを開始したときの電気モータの負荷、すなわち所定値以上増加した電気モータの負荷を記憶しておき、研削サイクル実行中の電気モータの負荷が記憶した所定値以上増加した電気モータの負荷を下まわったときに異常と判断するようにしたので、研削サイクル中の異常を検出することができる。
上記のように構成した請求項3に係る発明においては、遮風板により砥石随伴空気層が先ず遮断されるので、砥石随伴空気層が、遮風板と流体ジェットにより2段階で遮断され、クーラントは砥石随伴空気層に邪魔されることなく研削面に一層確実に付着し、電気モータの負荷を増加させるので、さらに検出精度を向上することができる。

(実施例1)
以下本発明の第1の実施形態に係る研削装置について図1乃至図6に基づいて説明する。ベッド10上には、砥石台11が摺動可能に載置され、サーボモータ12によりボールネジ機構を介してワークWに接近離間するX軸方向に進退移動される。砥石台11には、一端に砥石Gが取り付けられた砥石軸13が回転可能に軸承され電気モータ29により回転駆動される。砥石Gは鉄又はアルミニウム等の金属で成形された円盤状の基体の外周面に複数の砥石チップが接着されて構成されている。ベッド10上にはテーブル14が摺動可能に装架され、サーボモータ15によりボールネジ機構16を介してX軸と直角なZ軸方向に移動される。テーブル14上には、ワーク支持装置17を構成する主軸台(図略)及び心押台18が取り付けられ、ワークWは主軸台と心押台18との両センタ間に挟持され回転駆動される。
砥石台11には砥石Gを覆う砥石ガード19が固定されている。砥石ガード19の上面には、クーラント供給装置20のクーラントノズル21が取り付けられ、クーラントノズル21からは、砥石GがワークWを研削加工する研削点Pに向けてクーラントが供給され、このクーラント流22は研削点P近傍の到達点Gdで研削面Gaに到達する。
砥石ガード19の側板19bには、クーラント流22が砥石Gの研削面Gaに到達する到達点Gdより僅かに砥石回転方向上流側位置で、砥石Gの一側面Gbの前端縁に向かって水平方向に開口するエアジェットノズル23が取り付けられている。該エアジェットノズル23は例えば電磁駆動式の開閉弁24を介して工場エア等の加圧エア源25に接続され、エアジェット26を砥石Gの外周研削面Gaに沿って一側面側Gbから他側面側Gcに向かって横断するように噴き付け、砥石Gに連れ回りする砥石随伴空気層27を遮断する。エアジェットノズル23の開口断面は、砥石Gの径がドレッシングにより減少してもエアジェット26が砥石Gの前端縁に噴き付けられるように砥石Gの半径方向に細長く形成されている。
なお、本実施例では、これらエアジェットノズル23、開閉弁24および加圧エア源28によって流体ジェット噴出装置を構成するが、砥石随伴空気層27を遮断するために用いられる流体としては「エア」に限られず、エアに少量のクーラントを含んだ「ミスト」や「クーラント」等でもよい。
28は、エアジェットノズル23に一体的に固定された板状の整流部材で、エアジェット26がクーラント流22に干渉することを防止するために、クーラント流22とエアジェット26との間にエアジェット26と平行に外周研削面Gaに接近して配置されている。
砥石ガード19の天井板19aには、遮風板30が固定されている。遮風板30には開口溝31が形成され、開口溝31の溝端縁31aは、砥石Gの外周研削面Gaに連れ回りする砥石随伴空気層27を遮断するために、エアジェット26より僅かに砥石回転方向上流側位置で、砥石Gの外周研削面Gaと微小隙間を持って対向して砥石Gの外周研削面Gaを横切る方向に延在している。開口溝31の両側縁31b,31cは砥石Gの両側面Gb,Gcと僅かな隙間を持って夫々対向し研削点Pより下方位置まで延在している。なお、遮風板30は開口溝31の溝端縁31aと砥石Gの外周研削面Gaとの間の微小隙間を一定に保つために、砥石Gのドレッシングによる砥石径の減少に連れて自動的に位置補正されるように位置補正機構を介して砥石ガード19に取り付けてもよい。
一方、電気モータ29には、図4に示すようにデジタルサーボ制御装置40が接続されている。このデジタルサーボ装置40は機械全体を制御するCNC装置41に接続され、CNC装置41からの回転指令によって電気モータ29を制御する。CNC装置41には、デジタルサーボ装置40の他に、開閉弁24の開閉やクーラント供給装置20の制御を行うシーケンスコントローラ(以下「PLC」いう)42、および各種情報の入出力を行う入出力装置43が接続されている。
次に、ディジタルサーボ制御装置40及びCNC装置41の構成を、図4を参照して説明する。CNC装置41はCPU44とROM45と入力データ等を記憶するRAM46とで主として構成されている。ROM45は、NCプログラムとして研削サイクルを制御する研削プログラムや電気モータ29の回転負荷等を監視する監視プログラムを記憶している。
ディジタルサーボ制御装置40は主として、ディジタルシグナルプロセッサ(以下「DSP」という)46、共通RAM47,A/D変換器48a,48b及び、ROM49、インバータ51、電流センサ52a,52b、増幅器53a,53bから構成されている。
DSP46の出力はインバータ51に入力され、そのインバータ51はDSP46の出力信号に応じて電気モータ29を駆動する。電気モータ29には同期モータが用いられ、インバータ51のPWM電圧制御により電気モータ29の負荷電流が制御され、その結果、出力トルクが制御される。
なお、CNC装置41には、砥石台11やテーブル14を移動するサーボーモータ12,15を制御するデジタルサーボ制御装置も接続されているが、ここでは説明を省略する。
電気モータ29のu相及びv相の負荷電流は電流センサ52a,52bにより検出され、増幅器53a,53bにより増幅される。その増幅器53a,53bの出力は、A/D変換器48a,48bに入力され、所定の周期でサンプリングされ、ディジタル値に変換される。そのサンプリングされた値は、瞬時負荷電流のフィードバック値として、DSP46に入力されるとともに、負荷電流の監視のためにCNC装置41に入力される。
次に、上記のように構成の研削開始時の動作を図5のフローチャートに基づいて説明する。この図5のフローチャートはCNC装置41のROM45に記憶されたNCプログラムの動作を示すもので、入出力装置43からCNC装置41に加工開始が指令されたときに実行される。プログラムが開始されると、はじめにステップ100において電気モータ29に回転指令が出され、砥石Gが回転を開始する。さらに、ワークWの回転指令が出され、ワークWが主軸台と心押台18との両センタ間に挟持されて回転され、砥石台11がサーボモータ12により前進される。ステップ110ではCNC装置41からPLC42を介してクーラント供給装置20にクーラントの供給指令が出力される。クーラントの供給指令が出力されるとクーラント供給装置20は、クーラントノズル21からクーラント流22を砥石Gの到達点Gdに向かって供給する。このとき、高速回転される砥石Gの周りには、空気が連れ回りする砥石随伴空気層27が形成されている。このため、到達点Gbに向かって供給されたクーラントは砥石随伴空気層27に阻まれ、研削点Pまで到達できない。そこで、ステップ120においてCNC装置41は、PLC42を介して開閉弁24を開く指令を出力する。開閉弁24が開かれると、加圧エア源25から開状態の開閉弁24を介してエアジェット26がエアジェットノズル23に供給され、クーラント流22が外周研削面Gaに到達する到達点Gdより僅かに砥石回転方向上流側位置で、エアジェット26が砥石Gの一側面側から他側面側に向かって横断するように研削面Gaに沿って吹き付けられる。このエアジェット26の噴流により、高速回転する砥石Gの外周研削面Gaに連れ回りする砥石随伴空気層27が遮断され、砥石随伴空気層27が到達点Gdに到達しないので、クーラントノズル21から供給されたクーラント流22は、砥石随伴空気層27に邪魔されることなく外周研削面Gaに密着して研削点Pに確実に供給される。なお、エアジェット26は到達点Gdより僅かに砥石回転方向上流側位置で外周研削面Gaに沿って横断するので、エアジェット26と到達点Gdとの間で砥石随伴空気層27が外周研削面Gaに発生することはない。
ここで、ステップ100からステップ120の動作における電気モータ29の回転負荷の変化を図6に示す。図6は図5のステップ100からステップ120の動作時の電流センサ52a,52bの電流値から求めた電気モータ29の負荷電流を示し、流量の異なるクーラント流イ、ロ、ハについて示している。
この図6に示されるように、砥石Gの回転とともに電気モータ29の負荷電流は上昇し、クーラントの供給によってさらに上昇する。しかしながら、この状態においては、クーラント流22は砥石随伴空気層27に邪魔されて研削点Pまで到達していない。さらにエアジェット26が噴流すると到達点Gdにおける砥石随伴空気層27は、エアジェット26より僅かに砥石回転方向上流側位置で、遮風板30により遮断されて流量が減少され、エアジェット26は流量が減少した砥石随伴空気層27を確実に遮断する。この結果、クーラントノズル21からのクーラント流22は砥石随伴空気層27に邪魔されることなく到達点Gdに確実に到達し、外周研削面Gaに密着して研削点Pに供給され、砥石Gを回転させる負荷が一層増して電気モータ29の負荷電流をさらに上昇させる。
本実施例1では、このエアジェット26の噴出時における電気モータ29の負荷電流W1を検出し(ステップ130)、この検出した負荷電流W1が予めCNC装置41のRAM46に記憶された所定値L0以上か否かを判断することにより、クーラント流26が外周研削面Gaに付着しているかを判定している(ステップ140)。このステップ140の判定から実際の電気モータ29の負荷電流W1が所定値L0以上と判定したときはステップ150に進み、実際の電気モータ29の負荷電流が所定値L0より小さいときは、何らかの異常によってクーラント流22が外周研削面Gaに付着していないと判断してステップ170においてCNC装置41が研削サイクルを起動しないで砥石台11を後退させ、電気モータ29を停止後にステップ180でCNC装置41が入出力装置43に異常を表示させる。
ステップ150では研削サイクル中の異常を判定するために、所定値L0をステップ130にて測定した回転負荷W1の値に置き換え、ステップ160にて研削サイクルの開始を指令し処理を終了する。
その後、研削サイクル中はワークWの加工位置の割り出し指令または、ワークWの搬入指令が出力され、砥石Gが後退して非研削状態となる毎に、図5に示すフローチャートをステップ130から実行し、研削サイクル中にワークWの加工位置の割り出し指令または、ワークWの搬入指令が出力されて砥石Gが後退し、非研削状態となったときの電気モータ29の負荷電流W1を検出し、この検出した負荷電流W1が前回の非研削時における負荷電流L0より大きいか否かを判断することにより、クーラント流26が外周研削面Gaに付着しているかを判定する。これにより、研削サイクル中においても定期的にクーラント流26の流れを判定し、装置の異常を検出することができる。
なお、図6からもわかるように、クーラント流22の流量が減少するほどエアジェット26が噴射されたときの電気モータ29の負荷電流の上昇割合が大きくなっている。これは、クーラント流22の流量が多いと、クーラント流22の勢いだけで砥石随伴空気層27を貫通するが、クーラント流量が減少すると砥石随伴空気層27を貫通するだけの勢いがなくなってしまうためと考えられる。
また、流量によってエアジェット26が噴射したときの電気モータ29の負荷電流値も異なることから、クーラントの流量によって研削サイクル開始前に比較する所定値L0を適宜調整する。
なお、クーラント流量とエアジェットの噴射による負荷電流の上昇割合との相関関係が予めわかっているならば、その相関関係を予めROM45に記憶してクーラントの流量から所定値L0を演算で求めて使用するようにしてもよい。
また、板状の整流部材28を備えることによりエアジェット26はクーラント流22と隔離されるので、エアジェット26がクーラント流22に干渉してクーラントが外周研削面Gaに供給されることを阻害することはなく、クーラントがエアジェット26により噴き飛ばされて環境を悪化することもない。
さらに、エアージェット26が噴射したのちの電気モータ29の負荷電流W1のみを所定値L0と比較するのではなく、図7に示すようにステップ100の電気モータ29が回転を開始したときの電気モータ29の負荷W2(電流負荷)をステップ101で検出して予め記憶された所定値L1と比較し(ステップ102)、ステップ110においてクーラント流22を砥石Gに供給したときの負荷電流W3をステップ111検出し、ステップ112で予め記憶された所定値L2と比較し(ステップ112)、これらの比較の結果が、それぞれ所定値L1,L2以下の場合にそれぞれ異常と判断するようにすれば、異常を判定した各ステップ毎に、例えば、ステップ102で異常と判定されたならば、ステップ103で砥石台11を後退した後、ステップ104にて電気モータ29自体に異常が発生しことを通知でき、また、同様にステップ112で異常と判定されれば、ステップ113で砥石台11を後退した後、クーラント供給装置20の異常が表示されるので(ステップ114)、各異常個所を通知することができる。
(実施例2)
図6に示されるようにエアジェット26を供給したときにクーラント流22が砥石面Gaに付着して回転負荷が上昇することを利用し、異常を検出することができる。実施例2は、このエアジェット26の供給の前後で回転負荷が所定値α以上上昇したことを判定することによってクーラントが外周研削面Gaに付着しているかを判定するものであり、図8はCNCの動作を説明するフローチャートである。なお、この実施例2の装置構成は実施例1と同じであり、装置の動作のみが異なるだけなので、装置構成の説明は省略し、動作のみを図8に基づいて説明する。
図8のステップ200において電気モータ29が回転され、砥石台11がサーボモータ12により前進される。次にステップ210に進むとCNC装置41からPLC42を介してクーラント供給装置20にクーラント供給指令が出力され、クーラント流22が供給される。ステップ220ではクーラント供給時の、すなわちエアジェット26の供給前における電気モータ29の負荷電流をH1として記憶する。そして、ステップ230ではエアジェット26が供給されることによりクーラント流が外周研削面Gaに付着して上昇する回転負荷分の負荷電流を所定値αとしてステップ220で記憶した電気モータ29の負荷電流H1に加算し、比較値R0として記憶する。この後、ステップ240ではエアジェット26が供給され、ステップ250に進んでエアジェット供給時の負荷電流H2が検出される。そして、ステップ260に進み、比較値R0とエアジェット供給時の負荷電流H2が比較され、負荷電流H2が比較値R0以上であればエアジェット22が正常に供給されていると判断してステップ270に進み、クーラント供給時の負荷電流H2が比較値R0より小さければ異常と判断してステップ290に進んで、研削サイクルを中断してステップ300にて異常を入出力装置43に表示して処理を終了する。
ステップ270では研削サイクル中の異常を判定するために、比較値R0をステップ250にて測定した負荷電流H2の値に置き換え、ステップ280にて研削サイクルの開始を指令する。その後、研削サイクル中にワークWの加工位置の割り出し指令または、ワークWの搬入指令が出力され、砥石Gが後退して非研削状態となると、図8のフローチャートのステップ250から再び実行され、電気モータ29の負荷電流H2を検出し、この検出した負荷電流H2が比較値R0以上であるか否かを判断することにより、クーラント流26が砥石面Gaに付着しているかを判定する。これにより、研削サイクル中においても定期的にクーラント流26の流れを判定することができる。
実施例1に係る研削装置を示す側面図。 研削装置の要部を示す図。 整流部材が固定されたエアジェットノズル部分を示す拡大図。 実施例1に係るデジタルサーボ制御装置のブロック図。 実施例1の動作を説明するフローチャート。 実施例1に係る砥石軸の回転負荷特性を示す図。 実施例1の変形例を説明するフローチャート。 実施例2の動作を説明するフローチャート。 従来の高圧クーラント方式を示す図。 従来の直角クーラント方式を示す図。
符号の説明
10…ベッド、11…砥石台、12,15…サーボモータ、14…テーブル、17…ワーク支持装置、19…砥石ガード、20…クーラント供給装置、21…クーラントノズル、22…クーラント流、23…エアジェットノズル、26…エアジット、27…砥石随伴空気層、28…整流部材、29…電気モータ、30…遮風板、40…デジタルサーボ制御装置、41…CNC装置、42…PLC装置、43…入手出力装置、51…インバータ、52a,52b…電流センサ、G…砥石、Ga…外周研削面、Gd…到達点、P…研削点、W…ワーク。

Claims (3)

  1. 砥石台に砥石が装着されて電気モータにより回転駆動される砥石軸を軸承し、該砥石台とワークを回転駆動可能に支承するワーク支持装置とを相対移動させ、クーラント供給装置によりクーラントを前記砥石の研削面に供給しながら前記ワークを該研削面によって研削加工する研削装置において、前記クーラント流が前記研削面に到達する到達点より僅かに砥石回転方向上流側位置で、砥石に連れ回りする砥石随伴空気層を遮断するために、流体ジェットを前記砥石の研削面に沿って一側面から他側面に向かって横断するように吹き付ける流体ジェット噴出装置を設け、前記電気モータの負荷変動を検出する負荷検出装置を備え、前記研削面が前記ワークを研削していない非研削時に前記砥石が前記電気モータにより回転駆動され且つ前記クーラント供給装置によりクーラントが前記研削面に供給された状態で前記流体ジェット噴出装置から前記流体ジェットが噴出されたときに、前記負荷検出装置により検出された前記電気モータの負荷が所定値を越えない場合、異常と判定する判定手段を備え、前記判定手段が異常と判定しなかった場合、前記負荷検出装置により検出された前記所定値以上の前記電気モータの負荷を記憶する手段を設け、前記砥石により前記ワークを研削加工する研削サイクル中に前記負荷検出装置により検出される前記電気モータの負荷が前記記憶手段に記憶された前記電気モータの負荷より小さくなったとき、異常と判定することを特徴とする研削装置。
  2. 砥石台に砥石が装着されて電気モータにより回転駆動される砥石軸を軸承し、該砥石台とワークを回転駆動可能に支承するワーク支持装置とを相対移動させ、クーラント供給装置によりクーラントを前記砥石の研削面に供給しながら前記ワークを該研削面によって研削加工する研削装置において、前記クーラント流が前記研削面に到達する到達点より僅かに砥石回転方向上流側位置で、砥石に連れ回りする砥石随伴空気層を遮断するために、流体ジェットを前記砥石の研削面に沿って一側面から他側面に向かって横断するように吹き付ける流体ジェット噴出装置を設け、前記電気モータの負荷変動を検出する負荷検出装置を備え、前記研削面が前記ワークを研削していない非研削時に前記砥石が前記電気モータにより回転駆動され且つ前記クーラント供給装置によりクーラントが前記研削面に供給されている状態で前記流体ジェット噴出装置から前記流体ジェットが噴出されたときに、前記負荷検出装置により検出された前記電気モータの負荷が、前記流体ジェットを供給する前より所定値以上増加しない場合、異常と判定する判定手段を備え、前記判定手段が異常と判定しなかった場合、前記負荷検出装置により検出された所定値以上増加した前記電気モータの負荷を記憶する手段を設け、前記砥石により前記ワークを研削加工する研削サイクル中に前記負荷検出装置により検出される前記電気モータの負荷が前記記憶手段に記憶された前記電気モータの負荷より小さくなったとき、異常と判定することを特徴とする研削装置。
  3. 請求項1又は2において、前記流体ジェットが噴射される位置より僅かに砥石回転方向上流側位置で、前記砥石と僅かな隙間を持って対向する遮風板を設けたことを特徴とする研削装置。
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