JP4505773B2 - 5−ht6レセプター親和性を有する二環式ピペリジンおよびピペラジン化合物 - Google Patents

5−ht6レセプター親和性を有する二環式ピペリジンおよびピペラジン化合物 Download PDF

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Description

【0001】
この発明は、セロトニン5-HT6レセプターに対して親和性を有するインドール化合物、それらを含む医薬組成物および診断組成物、およびそれらの医学的使用、特に、CNS症状の診断および治療における医学的使用に関する。
【0002】
本発明の一態様によれば、式Iの化合物およびその塩、水和物および溶媒和物が提供される:
【化3】
Figure 0004505773
式中、
1,R2,R3およびR4は独立的に、H、ハロ、OH、C1-6アルキル、C1-6アルコキシ、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C3-7シクロアルキル、C4-7シクロアルケニル、C3-7シクロアルコキシ、C3-7シクロアルキルチオ、ハロ−置換−C1-6アルキル、C1-6アルキルチオ、C2-7アルカノイル、C2-7アルカノイルオキシ、ニトロ、シアノ、所望により置換されたフェニル、所望により置換されたフラニル、所望により置換されたチエニル、所望により置換されたフェニルオキシ、SO2NR89、CH2SO2NR89、CO210、NHC(NR12)R11、C(NR13)NR1415、C(O)R16、OC(O)R16、SCF3、SO2CF3、ホルミル、CF3およびCF3Oからなる群より選択される;
【0003】
5はSO2Ar、C(O)Ar、CH2Ar およびArからなる群より選ばれる;
6は独立的に、H、C1-6アルキル、所望により置換されたフェニルおよび所望により置換されたベンジルからなる群より選ばれる;
7は独立的に、H、C1-6アルキル、C1-6アルコキシ、C1-6アルキルチオ、所望により置換されたフェニル、所望により置換されたベンジル、所望により置換されたフェノキシおよび所望により置換されたベンジルオキシからなる群より選択される;
【0004】
----は単結合または二重結合を表し、ただし、リング中には一度にただ一つのみの二重結合が存在することを条件とする;
nは1〜3の整数から選択される;
XはCR17およびNからなる群より選択される;
ZはC、CHおよびNからなる群より選択され、ただし、----が二重結合である場合、ZはCであり、----が単結合である場合、ZはCHおよびNから選択されることを条件とする;
Arは所望により置換された芳香族基であり、フェニル、ピリジル、チエニル、フラニル、ナフチル、キノリルおよびイソキノリルからなる群より選択され、任意の置換基は、ハロ、OH、 C1-6アルキル、C1-6アルコキシ、C1-6アルキルチオ、CF3およびCF3Oからなる群の1〜4個の基から独立的に選ばれる;
【0005】
8、R9およびR10は独立的に、H、 C1-6アルキルおよびフェニルからなる群より選択されるか、またはR8 およびR9 は、アルキレン鎖、−(CH2)− (m=3〜6)を形成し、それらが結合している窒素原子と共に4〜7員環を形成することができる;
11は C1-6アルキル、C1-6アルコキシ、フェニル、フェノキシ、NH2、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、ベンジルおよびベンジルオキシからなる群より選択される;
12はHおよびC1-6アルキルからなる群より選択される;
13はHおよびC1-6アルキルからなる群より選択される;
14およびR15は独立的に、HおよびC1-6アルキルからなる群より選択されるか、またはR14およびR15の一つはR13と共にアルキレン鎖、−(CH2)− (p=2または3)を形成し、それらが結合している窒素原子に橋かけする;
16は、所望により置換されたフェニル、所望により置換されたピリジル、所望により置換されたチエニル、所望により置換されたフラニルおよび所望により置換されたナフチルからなる群より選択される;および
17はH、C1-6アルキルおよびベンジルからなる群より選択される。
5-HT6レセプターに結合する化合物を提供することが本発明の一つの態様である。
【0006】
本発明の別の態様によれば、5-HT6レセプターに拮抗するのに効果的な量の式Iの化合物および医薬的に許容できる担体を含む医薬組成物が提供される。 別の態様において、5-HT6拮抗薬を指示するCNS症状を治療するための医薬的用途のための、例えば、精神病、精神分裂症、躁鬱症、神経障害、記憶障害、パーキンソン症候群、筋縮性側索硬化、アルツハイマー病およびハンティングトン病のような中枢神経系障害の治療または予防のための量において式1の化合物を含む組成物が提供される。
【0007】
本発明の別の態様において、式Iの化合物の調製における中間体として有用であり、式II
【化4】
Figure 0004505773
(式中、R5はHであり、およびR1〜R4、R6〜R17、X、Z、nおよび----は式Iにおいて定義したとおりである)
を有する化合物およびその塩、溶媒和物または水和物が提供される。
これらの態様および本発明の他の態様は以下でより詳細に説明される。
【0008】
詳細な説明および好ましい態様
ここで使用される用語“C1-6アルキル ”は1〜6の炭素原子を含む直鎖または分枝鎖のアルキル基を意味し、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、t−ブチル等を含む。
ここで使用される用語“C1-6アルコキシ ”は1〜6の炭素原子を含む直鎖または分枝鎖のアルコキシ基を意味し、メトキシ、エトキシ、プロピルオキシ、イソプロピルオキシ、t−ブトキシ等を含む。
【0009】
ここで使用される用語“C2-6アルケニル ”は2〜6の炭素原子を含む直鎖または分枝鎖のアルケニル基を意味し、エテニル、1−プロペニル、1−ブテニル等を含む。
ここで使用される用語“C2-6アルキニル”は2〜6の炭素原子を含む直鎖または分枝鎖のアルキニル基を意味し、1−プロピニル(プロパギル)、1−ブチニル等を含む。
【0010】
ここで使用される用語“C3-7シクロアルキル ”は3〜7の炭素原子を含む飽和炭素環式基を意味し、シクロプロピル、シクロヘキシル等を含む。
ここで使用される用語“C3-7シクロアルキルオキシ”は3〜7の炭素原子を含む飽和炭素環式−オキシ基を意味し、シクロプロピルオキシ、シクロヘキシルオキシ等を含む。
ここで使用される用語“C3-7シクロアルキルチオ ”は3〜7の炭素原子を含む飽和炭素環式アルキルチオ基を意味し、シクロプロピルチオ、シクロヘキシルチオ等を含む。
【0011】
ここで使用される用語“C2-7アルカノイル”は2〜7の炭素原子を含む直鎖または分枝鎖のアルカノイル基(−C(O)C1-6アルキル)を意味し、アセチル、プロピオニル、ブチリル等を含む。
ここで使用される用語“C2-7アルカノイルオキシ”は2〜7の炭素原子を含む直鎖または分枝鎖のアルカノイルオキシ基(−OC(O)C1-6アルキル)を意味し、アセトキシ、プロピオニルオキシ、ブチリルオキシ等を含む。
ここで使用される用語“C4-7シクロアルケニル ”は4〜7の炭素原子および不飽和の1単位を含む炭素環式基を意味し、シクロペント−1−エニル、シクロヘキシ−1−エニル等を含む。
【0012】
ここで使用される用語“所望により置換されたフェニル”は非置換フェニル基、またはハロ、OH、 C1-6アルキル、C1-6アルコキシ、C1-6アルキルチオ、CF3およびCF3Oから独立的に選択される1〜3の置換基で置換されているフェニル基を意味する。
ここで使用される用語“所望により置換されたピリジル”は非置換ピリジル基、またはハロ、OH、C1-6アルキル、C1-6アルコキシ、C1-6アルキルチオ、CF3およびCF3Oから独立的に選択される1〜3の置換基で置換されているピリジル基を意味する。
ここで使用される用語“所望により置換されたナフチル”は非置換ナフチル基、またはハロ、OH、C1-6アルキル、C1-6アルコキシ、C1-6アルキルチオ、CF3およびCF3Oから独立的に選択される1〜4の置換基で置換されているナフチル基を意味する。
ここで使用される用語“所望により置換されたフェノキシ”は非置換フェノキシ基、またはハロ、OH、 C1-6アルキル、C1-6アルコキシ、C1-6アルキルチオ、CF3およびCF3Oから独立的に選択される1〜3の置換基で置換されているフェノキシ基を意味する。
【0013】
ここで使用される用語“所望により置換されたチエニル”は非置換チエニル基、またはハロ、OH、C1-6アルキル、C1-6アルコキシ、C1-6アルキルチオ、CF3およびCF3Oから独立的に選択される1〜2の置換基で置換されているピリジル基を意味する。
ここで使用される用語“所望により置換されたフラニル”は非置換フラニル基、またはハロ、OH、C1-6アルキル、C1-6アルコキシ、C1-6アルキルチオ、CF3およびCF3Oから独立的に選択される1〜2の置換基で置換されているフラニル基を意味する。
ここで使用される用語“所望により置換されたベンジル”は非置換ベンジル基、またはハロ、OH、C1-6アルキル、C1-6アルコキシ、C1-6アルキルチオ、CF3およびCF3Oから独立的に選択される1〜3の置換基で置換されているピリジル基を意味する。
ここで使用される用語“所望により置換されたベンジルオキシ”は非置換ベンジルオキシ基、またはハロ、OH、C1-6アルキル、C1-6アルコキシ、C1-6アルキルチオ、CF3およびCF3Oから独立的に選択される1〜3の置換基で置換されているベンジルオキシ基を意味する。
【0014】
ここで使用される用語“アルキルアミノ”はC1-6アルキル基で一置換されているアミノ基を意味する。
ここで使用される用語“ジアルキルアミノ”は2個のC1-6アルキル基(各アルキル基は同じまたは異なることができる)で置換されているアミノ基を意味する。
ここで使用される用語“ハロ”はハロゲンを意味し、放射活性形および非放射活性形の両方のフッ素、塩素、臭素、ヨウ素等を含む。
用語“医薬的に許容できる塩”は、患者の治療に適合する酸付加塩または塩基付加塩のいずれをも意味する。
【0015】
“医薬的に許容できる酸付加塩”は、式IおよびIIで表される塩基化合物のあらゆる非毒性有機または無機酸付加塩である。適当な塩を形成する例示的な無機酸には、塩酸、臭化水素酸、硫酸および燐酸、およびオルト燐酸一水素ナトリウムおよび硫酸水素カリウムのような酸金属塩がある。適当な塩を形成する例示的な有機酸には、例えば、酢酸、グリコール酸、乳酸、ピルビン酸、マロン酸、グルタル酸、フマル酸、リンゴ酸、酒石酸、クエン酸、アスコルビン酸、マレイン酸、ヒドロキシマレイン酸、安息香酸、ヒドロキシ安息香酸、フェニル酢酸、ケイ皮酸、サリチル酸、2−フェノキシ安息香酸、p−トルエンスルホン酸、およびメタンスルホン酸および2−ヒドロキシエタンスルホン酸のような他のスルホン酸類がある。一または二酸塩のいずれも形成することができ、そのような塩は水和物、溶媒和物または実質的に無水物のいずれにおいても存在することができる。一般的に、式IまたはIIの化合物の酸付加塩は水および親水性有機溶媒により可溶性であり、通常、それらの遊離塩基形と比較して、より高い融点を示す。適当な塩の選択基準は当業者によく知られている。他の非医薬的に許容できる塩(例えばシュウ酸塩)を、例えば、実験室用の式IおよびIIの化合物の分離に、またはその後に医薬的に許容できる酸付加塩へ転換するために使用することができる。ZがNである式IおよびIIの化合物は、強酸(例えば、1−N HCl)の存在において安定ではない、したがって、そのような化合物を調製する場合、適当な緩酸(例えばクエン酸)を選択するように注意することが必要である。
【0016】
“医薬的に許容できる塩基付加塩”は、式IおよびIIによって表される酸化合物のあらゆる有機または無機塩基付加塩である。適当な塩を形成する例示的な無機塩基には、リチウム、ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウムまたはバリウム水酸化物がある。適当な塩を形成する例示的な有機塩基には、脂肪族、脂環式、芳香族有機アミン、例えば、メチルアミン、トリメチルアミンおよびピコリンまたはアンモニア、がある。当業者は、分子中のあらゆるエステル官能基が加水分解されないように適当な塩を選択することが重要であることを理解するはずである。
【0017】
“溶媒和物”は、適当な溶媒の分子が結晶格子に組み込まれている式IまたはIIの化合物または式IまたはIIの化合物の医薬的に許容できる塩を意味する。適当な溶媒は、溶媒和物として投与される投与量で生理学的に許容できる。適当な溶媒の例はエタノール、水等である。水が溶媒である場合、分子は水和物と呼ばれる。
【0018】
用語“立体異性体”は空間の原子の配向のみが異なる個々の分子のすべての異性体である。立体異性体には、鏡像異性体(対掌体)、幾何(シス/トランス)異性体、および互いに鏡像ではない1以上のキラル中心を有する化合物の異性体(ジアステレオマー)がある。
用語“治療する”または“治療すること”は、症状を緩和すること、一時的にまたは永久的に症状の原因を除去すること、または指定された障害または状態の兆候の出現を予防または遅らせることを意味する。
用語“治療的有効量”は、指定された障害または状態を治療するのに効果的な化合物の量を意味する。
用語“医薬的に許容できる担体”は、医薬組成物、すなわち、患者へ投与できる投与形、の生成を可能にするために活性成分と混合される非毒性の溶媒、分散剤、賦形剤、添加物または他の物質を意味する。そのような担体の一つの例は、非経口的投与のためによく使用される医薬的に許容できるオイルである。
用語“精神分裂症”は、精神分裂症、分裂症様障害、分裂情動障害および精神病障害を意味し、このとき、用語“精神病”とは妄想、顕著な幻覚、支離滅裂な話し方、または支離滅裂なまたは緊張性の行動をいう。精神障害の診断および統計的なマニュアル、第4版、アメリカン精神医学協会、ワシントンD.C.(Diagnostic and Statistical Manual of Mental Disorder, forth edition, American Psychiatric Association, Washington, D. C. )参照。
【0019】
本発明はその範囲内に式Iの化合物のプロドラッグを含む。一般に、そのようなプロドラッグは、式Iの要求される化合物へインヴィヴォで容易に転換される式Iの化合物の機能的な誘導体である。適当なプロドラッグ誘導体の選択および調製のための伝統的な方法が、例えば、“プロドラッグのデザイン(Design of Prodrugs)”(H. Bundgaard, Elsevier, 1985, 編集)に記載されている。
【0020】
本発明の実施態様においては、式Iの化合物は、R1、R2、R3およびR4が独立的にH、ハロゲン、OH、 C1-6アルキル、C1-6アルコキシ、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C3-7シクロアルキル、C4-7シクロアルケニル、C3-7シクロアルコキシ、C3-7シクロアルキルチオ、ハロゲン置換C1-6アルキル、C1-6アルキルチオ 、C2-7アルカノイル、C2-7アルカノイルオキシ、ニトロ、シアノ、所望により置換されたフェニル、所望により置換されたフラニル、所望により置換されたチエニル、所望により置換されたフェニルオキシ、NR89、C(O)NR89、SO2NR89、CH2SO2NR89、CO210、NHC(O)R11、NHC(NR12)R11、C(NR13)NR1415、C(O)R16、OC(O)R16、SCF3、SO2CF3、ホルミル、CF3およびCF3Oからなる群より選ばれるものを含む。本発明の別の実施態様においては、R1〜R4のうち三個がHであり、R1、R2、R3およびR4のいずれか一個が独立的にH、ハロゲン、OH、C1-6アルキル、C1-6アルコキシ、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C3-7シクロアルキル、C4-7シクロアルケニル、C3-7シクロアルコキシ、C3-7シクロアルキルチオ、ハロゲン置換C1-6アルキル、C1-6アルキルチオ、C2-7アルカノイル、C2-7アルカノイルオキシ、ニトロ、シアノ、所望により置換されたフェニル、所望により置換されたフラニル、所望により置換されたチエニル、所望により置換されたフェニルオキシ、NR89、C(O)NR89、SO2NR89、CH2SO2NR89、CO210、NHC(O)R11、NHC(NR12)R11、C(NR13)NR1415、C(O)R16、OC(O)R16、SCF3、SO2CF3、ホルミル、CF3およびCF3Oからなる群より選ばれるものを含む。具体的な実施態様においては、R1、R3およびR4が全てHである。別の具体的な実施態様においては、本発明の化合物は以下のいずれのものも含む。
(a)R1〜R4の全てがH;
(b)R1およびR3がHであり、R2およびR4がハロゲン、C1 6アルキル、C1 6アルコキシ、CF3およびCF3Oから選ばれる;
(c)R1〜R3が全てHであり、R4がC1 6アルキルである;あるいは、
(d)R1、R3およびR4が全てHであり、R2がハロゲン、C1 6アルキル、C1 6アルコキシ、CF3、CF3OおよびC3 7シクロアルコキシから選ばれる。より具体的な実施態様においては、本発明の化合物は以下のいずれのものも含む。
(a)R1〜R4の全てがHであり;
(b)R1およびR3がHであり、R2およびR4の両方がフルオロであり;
(c)R1、R3およびR4が全てHであり、R2がハロゲン、C1-6アルキル、C1-6アルコキシおよびシクロヘキシルオキシから選ばれる;あるいは、
(c)R1〜R3が全てHであり、R4がメチルである。
最も具体的な実施態様においては、本発明の化合物は、R1、R3およびR4が全てHであり、R2がフルオロ、メチルおよびメトキシから選ばれるものを含む。
【0021】
また、実施態様においては、式Iの化合物においてR1〜R4の一個以上がNR89、C(O)NR89、SO2NR89、CH2SO2NR89およびCO210から選ばれる場合、R8、R9およびR10が独立的にH、C1 6アルキルおよびフェニルからなる群より選ばれるか、あるいは、R8およびR9がそれらが結合している窒素と一緒になって4〜7員環を形成するために、n=3〜6であるアルキレン鎖−(CH2)n−を形成してもよい。具体的な実施態様においては、R8、R9およびR10が独立的にHおよびC1 4アルキルからなる群より選ばれるか、あるいは、R8およびR9がそれらが結合している窒素と一緒になって5〜6員環を形成するために、n=4〜5であるアルキレン鎖−(CH2)n−を形成してもよい。より具体的な実施態様においては、R8、R9およびR10が独立的にHおよびメチルからなる群より選ばれるか、あるいは、R8およびR9がそれらが結合している窒素と一緒になって5〜6員環を形成するために、n=4〜5であるアルキレン鎖−(CH2)n−を形成してもよい。
【0022】
別の実施態様においては、式Iの化合物において、R1〜R4の一個以上がNHC(O)R11、NHC(NR12)R11から選ばれる場合、R11はC1-6アルキル、C1-6アルコキシ、フェニル、フェノキシ、NH2、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、ベンジルおよびベンジルオキシから選ばれ、R12はHおよびC1-6アルキルからなる群より選ばれる。具体的な実施態様においては、R11はC1 4アルキル、C1-4アルコキシ、フェニル、フェノキシ、NH2、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、ベンジルおよびベンジルオキシから選ばれ、R12はHおよびC1-4アルキルからなる群より選ばれる。より具体的な実施態様においては、R11はメチル、メトキシ、フェニル、フェノキシ、NH2、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、ベンジルおよびベンジルオキシから選ばれ、R12はHおよびメチルからなる群より選ばれる。また、式Iの化合物において、R1〜R4の一個以上が C(NR13)NR1415である場合、R13はHおよびC1-6アルキルからなる群より選ばれ、R14およびR15は独立的にHおよび C1-6アルキルからなる群より選ばれるか、あるいは、R14およびR15の一個が、R13とともにn=2または3であるアルキレン鎖−(CH2)n−を形成し、これらが結合している窒素原子に架橋している。具体的な実施態様においては、R13はHおよびC1-4アルキルからなる群より選ばれ、R14およびR15は独立的にHおよびC1-4アルキルからなる群より選ばれるか、あるいは、R14およびR15の一個が、R13とともにn=2または3であるアルキレン鎖−(CH2)n−を形成し、これらが結合している窒素原子に架橋している。より具体的な実施態様においては、R13はHおよびメチルからなる群より選ばれ、R14およびR15は独立的にHおよびメチルからなる群より選ばれるか、あるいは、R14およびR15の一個が、R13とともにn=2または3であるアルキレン鎖−(CH2)n−を形成し、これらが結合している窒素原子に架橋している。最後に、式Iの化合物においてR1〜R4の一個以上がC(O)R16およびOC(O)R16から選ばれる場合、R16は所望により置換されたフェニル、所望により置換されたピリジル、所望により置換されたチエニル、所望により置換されたフラニルおよび所望により置換されたナフチルからなる群より選ばれる。具体的には、R16は所望により置換されたフェニルおよび所望により置換されたナフフチルからなる群より選ばれる。より具体的には、R16は置換されていないフェニルおよび置換されていないナフチルからなる群より選ばれる。
【0023】
本発明の別の実施態様においては、式Iの化合物は、R6が独立的にH、C1-6アルキル、所望により置換されたフェニルおよび所望により置換されたベンジルからなる群より選ばれ、R7が独立的にH、C1-6アルキル、C1-6アルコキシ、C1-6アルキルチオ、所望により置換されたフェニル、所望により置換されたベンジル、所望により置換されたフェノキシおよび所望により置換されたベンジルオキシからなる群より選ばれる化合物を含む。具体的な実施態様においては、R6がHおよびC1-4アルキルから選ばれ、R7がH、C1-4アルキル、C1-4アルコキシおよびC1-4アルキルチオから選ばれる。より具体的な実施態様においては、R6およびR7の両方がHである。
【0024】
式Iの化合物は、XがCR17およびNからなる群より選ばれるものも含む、ただし、R17はH、C1-6アルキルおよびベンジルからなる群より選ばれる。具体的な実施態様においては、XがCR17およびNから選ばれる、ただし、R17はHおよびC1-4アルキルからなる群より選ばれる。より具体的な実施態様においては、XはCHである。
【0025】
本発明の別の実施態様においては、ZがC、CHおよびNから選ばれ、----が単結合または二重結合を表し(ただし、環内には一度に一個の二重結合のみが存在する)、そして、nが1から3の整数である。具体的な実施態様においては、ZがC、CHおよびNから選ばれ、----が単結合または二重結合を表し、そして、nが1から2の整数である。より具体的な実施態様においては、Z、----およびnが1,4−ジアザ[4.3.0]ビシクロノナン、1,4−ジアザ[4.4.0]ビシクロデカン、1,2,3,5,8,8a−ヘキサヒドロインドリジン、1,2,3,5,6,8a−ヘキサヒドロインドリジンおよびオクタヒドロインドリジンから選ばれる環系を形成するように選択される。最も具体的な実施態様においては、Z、----およびnが1,4−ジアザ[4.4.0]ビシクロデカン、1,2,3,5,8,8a−ヘキサヒドロインドリジンおよびオクタヒドロインドリジンから選ばれる環系を形成するように選択される。
【0026】
本発明の化合物は、さらに、R5 がSO2Ar、C(O)Ar、CH2ArおよびArからなる群より選ばれるものを含む、ただし、Arは、任意の置換基がハロゲン、OH、C1-6アルキル、C1-6アルコキシ、C1-6アルキルチオ、CF3およびCF3Oからなる群の1〜4個から独立的に選ばれるフェニル、ピリジル、チエニル、フラニル、ナフチル、キノリルおよびイソキノリルからなる群より選ばれる所望により置換された芳香族基である。具体的な実施態様においては、R5がSO2Ar、C(O)Ar、CH2ArおよびArから選ばれ、最も具体的にはSO2Arである、ただし、Arはフェニルおよびナフチルから選ばれる。Arがフェニルの場合、それは具体的には、置換されていないか、あるいは、C1-6アルキル、ハロゲンおよびC1-6アルコキシから任意に選ばれる1〜3個の置換基で置換されている。Arがナフチルの場合、それは具体的には、置換されていないナフチルである。より具体的には、Arがフェニルの場合、それは具体的には、置換されていないか、あるいは、C1-4アルキル、C1-6アルコキシおよびハロゲンから任意に選ばれる1〜3個の置換基で置換されているかのいずれでもよい。最も具体的には、Arは、フェニル、1−ナフチル、2−ナフチル、4−ハロフェニル、4−(C1-4アルキル)フェニル、4−(C1-4アルコキシ)フェニル、2,5−ジハロフェニル、2−ハロフェニル、3−(C1-4アルキル)フェニル、2,6−ジハロフェニルおよび2,4,6−トリ−(C1-4アルキル)フェニルから選ばれる。さらにより具体的には、Arは、フェニル、4−ハロフェニル、4−(C1-4アルキル)フェニル、4−(C1-4アルコキシ)フェニル、1−ナフチルおよび2−ナフチルから選ばれる。最も具体的には、Arはフェニル、1−ナフチルおよび2−ナフチルから選ばれる。
【0027】
本発明のさらなる実施態様においては、式Iの化合物は、ハロゲンが非放射性ハロゲンおよび放射性ハロゲンから選ばれるものを包含する。ハロゲンが放射性ハロゲンである場合、それは、例えば、放射性ヨウ素であってよい。
【0028】
式Iの具体的な化合物は以下を含む:
3−[(6−R,S)−1,4−ジアザ[4.3.0]ビシクロノン−4−イル]−1−(2−ナフタレンスルホニル)インドール;
3−[(6−R,S)−1,4−ジアザ[4.3.0]ビシクロノン−4−イル]−1−(1−ナフタレンスルホニル)インドール;
1−(4−ブロモフェニルスルホニル)−3−[(6−R,S)−1,4−ジアザ[4.3.0]ビシクロノン−4−イル]インドール;
1−(4−t−ブチルフェニルスルホニル)−3−[(6−R,S)−1,4−ジアザ[4.3.0]ビシクロノン−4−イル]インドール;
1−(4−クロロフェニルスルホニル)−3−[(6−R,S)−1,4−ジアザ[4.3.0]ビシクロノン−4−イル]インドール;
3−[(6−R,S)−1,4−ジアザ[4.3.0]ビシクロノン−4−イル]−1−(4−フルオロフェニルスルホニル)インドール;
3−[(6−R,S)−1,4−ジアザ[4.3.0]ビシクロノン−4−イル]−1−(4−メトキシフェニルスルホニル)インドール;
3−[(6−R,S)−1,4−ジアザ[4.3.0]ビシクロノン−4−イル]−1−(2,5−ジクロロフェニルスルホニル)インドール;
1−(2−ブロモフェニルスルホニル)−3−[(6−R,S)−1,4−ジアザ[4.3.0]ビシクロノン−4−イル]インドール;
3−[(6−R,S)−1,4−ジアザ[4.3.0]ビシクロノン−4−イル]−1−(フェニルスルホニル)インドール;
3−[(6−R,S)−1,4−ジアザ[4.3.0]ビシクロノン−4−イル]−1−(4−メチルフェニルスルホニル)インドール;
3−[(6−R,S)−1,4−ジアザ[4.4.0]ビシクロデカン−4−イル]−1−(2−ナフタレンスルホニル)インドール;
3−[(6−R,S)−1,4−ジアザ[4.4.0]ビシクロデカン−4−イル]−1−(1−ナフタレンスルホニル)インドール;
1−(4−ブロモフェニルスルホニル)−3−[(6−R,S)−1,4−ジアザ[4.4.0]ビシクロデカン−4−イル]インドール;
1−(4−t−ブチルフェニルスルホニル)−3−[(6−R,S)−1,4−ジアザ[4.4.0]ビシクロデカン−4−イル]インドール;
1−(4−クロロフェニルスルホニル)−3−[(6−R,S)−1,4−ジアザ[4.4.0]ビシクロデカン−4−イル]インドール;
3−[(6−R,S)−1,4−ジアザ[4.4.0]ビシクロデカン−4−イル]−1−(4−フルオロフェニルスルホニル)インドール;
3−[(6−R,S)−1,4−ジアザ[4.4.0]ビシクロデカン−4−イル]−1−(4−メトキシフェニルスルホニル)インドール;
3−[(6−R,S)−1,4−ジアザ[4.4.0]ビシクロデカン−4−イル]−1−(2,5−ジクロロフェニルスルホニル)インドール;
1−(2−ブロモフェニルスルホニル)−3−[(6−R,S)−1,4−ジアザ[4.4.0]ビシクロデカン−4−イル]インドール;
3−[(6−R,S)−1,4−ジアザ[4.4.0]ビシクロデカン−4−イル]−1−(フェニルスルホニル)インドール;
3−[(6−R,S)−1,4−ジアザ[4.4.0]ビシクロデカン−4−イル]−1−(4−メチルフェニルスルホニル)インドール;
3−[(6−R,S)−1,4−ジアザ[4.4.0]ビシクロデカン−4−イル]−1−(2,4,6−トリメチルフェニルスルホニル)インドール;
5−フルオロ−3−[(8a−R,S)−1,2,3,5,8,8a−ヘキサヒドロ−7−インドリジニル]−1−フェニルスルホニルインドール;
5−フルオロ−3−[(8a−R,S)−1,2,3,5,8,8a−ヘキサヒドロ−7−インドリジニル]−1−(1−ナフタレンスルホニル)インドール;
5−フルオロ−3−[(8a−R,S)−1,2,3,5,8,8a−ヘキサヒドロ−7−インドリジニル]−1−(2−ナフタレンスルホニル)インドール;
5−フルオロ−1−(4−フルオロフェニルスルホニル)−3−[(8a−R,S)−1,2,3,5,8,8a−ヘキサヒドロ−7−インドリジニル]インドール;
1−(4−ブロモフェニルスルホニル)−5−フルオロ−3−[(8a−R,S)−1,2,3,5,8,8a−ヘキサヒドロ−7−インドリジニル]インドール;
1−(2−ブロモフェニルスルホニル)−5−フルオロ−3−[(8a−R,S)−1,2,3,5,8,8a−ヘキサヒドロ−7−インドリジニル]インドール;
5−フルオロ−3−[(8a−R,S)−1,2,3,5,8,8a−ヘキサヒドロ−7−インドリジニル]−1−(4−メチルフェニルスルホニル)インドール;
5−フルオロ−3−[(8a−R,S)−1,2,3,5,8,8a−ヘキサヒドロ−7−インドリジニル]−1−(4−メトキシフェニルスルホニル)インドール;
5−フルオロ−3−[(8a−R,S)−1,2,3,5,8,8a−ヘキサヒドロ−7−インドリジニル]−1−(2,4,6−トリメチルフェニルスルホニル)インドール;
1−(4−t−ブチルフェニルスルホニル)−5−フルオロ−3−[(8a−R,S)−1,2,3,5,8,8a−ヘキサヒドロ−7−インドリジニル]インドール;
1−(2,5−ジクロロフェニルスルホニル)−5−フルオロ−3−[(8a−R,S)−1,2,3,5,8,8a−ヘキサヒドロ−7−インドリジニル]インドール;
1−(4−クロロフェニルスルホニル)−5−フルオロ−3−[(8a−R,S)−1,2,3,5,8,8a−ヘキサヒドロ−7−インドリジニル]インドール;
3−[(6−R,S)−1,4−ジアザ[4.3.0]ビシクロノン−4−イル]−1−(4−メチルフェニルスルホニル)インダゾール;
3−[(6−R,S)−1,4−ジアザ[4.4.0]ビシクロデカン−4−イル]−1−(4−メチルフェニルスルホニル)インダゾール;
5,7−ジフルオロ−3−[(8a−R,S)−1,2,3,5,8,8a−ヘキサヒドロ−7−インドリジニル]−1−フェニルスルホニルインドール;
5,7−ジフルオロ−3−[(8a−R,S)−1,2,3,5,8,8a−ヘキサヒドロ−7−インドリジニル]−1−ナフタレンスルホニルインドール;
5,7−ジフルオロ−3−[(8a−R,S)−1,2,3,5,8,8a−ヘキサヒドロ−7−インドリジニル]−2−ナフタレンスルホニルインドール;
5−メトキシ−3−[(8a−R,S)−1,2,3,5,8,8a−ヘキサヒドロ−7−インドリジニル]−1−フェニルスルホニルインドール;
5−メトキシ−3−[(8a−R,S)−1,2,3,5,8,8a−ヘキサヒドロ−7−インドリジニル]−1−ナフタレンスルホニルインドール;
5−メトキシ−3−[(8a−R,S)−1,2,3,5,8,8a−ヘキサヒドロ−7−インドリジニル]−2−ナフタレンスルホニルインドール;
5−メチル−3−[(8a−R,S)−1,2,3,5,8,8a−ヘキサヒドロ−7−インドリジニル]−1−フェニルスルホニルインドール;
5−メチル−3−[(8a−R,S)−1,2,3,5,8,8a−ヘキサヒドロ−7−インドリジニル]−1−ナフタレンスルホニルインドール;
5−メチル−3−[(8a−R,S)−1,2,3,5,8,8a−ヘキサヒドロ−7−インドリジニル]−2−ナフタレンスルホニルインドール;
7−メチル−3−[(8a−R,S)−1,2,3,5,8,8a−ヘキサヒドロ−7−インドリジニル]−1−フェニルスルホニルインドール;
7−メチル−3−[(8a−R,S)−1,2,3,5,8,8a−ヘキサヒドロ−7−インドリジニル]−1−ナフタレンスルホニルインドール;
7−メチル−3−[(8a−R,S)−1,2,3,5,8,8a−ヘキサヒドロ−7−インドリジニル]−2−ナフタレンスルホニルインドール;
5−フルオロ−3−(1,2,3,5,8,8a−ヘキサヒドロヒドロ−7−インドリジニル)−1−(3−メチルフェニル)インドール;
5−フルオロ−3−[(7−R,S)(8a−R,S)−オクタヒドロ−7−インドリジニル]−1−(3−メチルフェニル)インドール;
5−フルオロ−3−[(7Rまたは7S)(8a−R,S)−オクタヒドロヒドロ−7−インドリジニル]−1−(2−ナフタレンスルホニル)インドール,アイソマーI;
5−フルオロ−3−[(7Rまたは7S)(8a−R,S)−オクタヒドロヒドロ−7−インドリジニル]−1−(2−ナフタレンスルホニル)インドール,アイソマーII;
5−フルオロ−3−[(7Rまたは7S)(8a−R,S)−オクタヒドロヒドロ−7−インドリジニル]−1−フェニルスルホニルインドール,アイソマーI;
5−フルオロ−3−[(7Rまたは7S)(8a−R,S)−オクタヒドロヒドロ−7−インドリジニル]−1−フェニルスルホニルインドール,アイソマーII;
5−フルオロ−3−[(7Rまたは7S)(8a−R,S)−オクタヒドロヒドロ−7−インドリジニル]−1−(1−ナフタレンスルホニル)インドール,アイソマーI;
5−フルオロ−3−[(7Rまたは7S)(8a−R,S)−オクタヒドロヒドロ−7−インドリジニル]−1−(1−ナフタレンスルホニル)インドール,アイソマーII;
5−フルオロ−3−[(7Rまたは7S)(8a−R,S)−オクタヒドロヒドロ−7−インドリジニル]−1−(2,6−ジクロロベンゾイル)インドール,アイソマーI;
1−ベンジル−5−フルオロ−3−[(7Rまたは7S)(8a−R,S)−オクタヒドロヒドロ−7−インドリジニル]インドール,アイソマーI;
5−シクロヘキシルオキシ−3−[(8a−R,S)−1,2,3,5,8,8a−ヘキサヒドロヒドロ−7−インドリジニル]−1−フェニルスルホニルインドール;
1−(2,5−ジクロロフェニルスルホニル)−5−フルオロ−3−[(7Rまたは7S)(8a−R,S)−オクタヒドロヒドロ−7−インドリジニル]インドール,アイソマーI;
5−フルオロ−1−(3−メチルフェニルスルホニル)−3−[(7Rまたは7S)(8a−R,S)−オクタヒドロヒドロ−7−インドリジニル]インドール,アイソマーI;
1−(2−クロロベンゾイル)−5−フルオロ−3−[(8a−R,S)−1,2,3,5,8,8a−ヘキサヒドロ−7−インドリジニル]インドール,アイソマーI;
5−フルオロ−1−[1−(2−ナフチル)メチル]−3−[(7Rまたは7S)(8a−R,S)−オクタヒドロ−7−インドリジニル]インドール,アイソマーI;
5−フルオロ−1−(1−ナフトイル)−3−[(7Rまたは7S)(8a−R,S)−オクタヒドロ−7−インドリジニル]インドール,アイソマーI;および
5−フルオロ−1−[1−(1−ナフチル)メチル]−3−[(7Rまたは7S)(8a−R,S)−オクタヒドロ−7−インドリジニル]インドール,アイソマーI。
【0029】
本発明の具体的な実施態様において、式Iの化合物は以下を含む:
3−[(6−R,S)−1,4−ジアザ[4.3.0]ビシクロノン−4−イル]−1−(2−ナフタレンスルホニル)インドール;
3−[(6−R,S)−1,4−ジアザ[4.3.0]ビシクロノン−4−イル]−1−(1−ナフタレンスルホニル)インドール;
1−(4−ブロモフェニルスルホニル)−3−[(6−R,S)−1,4−ジアザ[4.3.0]ビシクロノン−4−イル]インドール;
1−(4−t−ブチルフェニルスルホニル)−3−[(6−R,S)−1,4−ジアザ[4.3.0]ビシクロノン−4−イル]インドール;
3−[(6−R,S)−1,4−ジアザ[4.3.0]ビシクロノン−4−イル]−1−(4−メトキシフェニルスルホニル)インドール;
3−[(6−R,S)−1,4−ジアザ[4.3.0]ビシクロノン−4−イル]−1−(フェニルスルホニル)インドール;
3−[(6−R,S)−1,4−ジアザ[4.3.0]ビシクロノン−4−イル]−1−(4−メチルフェニルスルホニル)インドール;
3−[(6−R,S)−1,4−ジアザ[4.4.0]ビシクロデカン−4−イル]−1−(2−ナフタレンスルホニル)インドール;
3−[(6−R,S)−1,4−ジアザ[4.4.0]ビシクロデカン−4−イル]−1−(1−ナフタレンスルホニル)インドール;
1−(4−ブロモフェニルスルホニル)−3−[(6−R,S)−1,4−ジアザ[4.4.0]ビシクロデカン−4−イル]インドール;
1−(4−クロロフェニルスルホニル)−3−[(6−R,S)−1,4−ジアザ[4.4.0]ビシクロデカン−4−イル]インドール;
3−[(6−R,S)−1,4−ジアザ[4.4.0]ビシクロデカン−4−イル]−1−(フェニルスルホニル)インドール;
3−[(6−R,S)−1,4−ジアザ[4.4.0]ビシクロデカン−4−イル]−1−(4−メチルフェニルスルホニル)インドール;
5−フルオロ−3−[(8a−R,S)−1,2,3,5,8,8a−ヘキサヒドロ−7−インドリジニル]−1−フェニルスルホニルインドール;
5−フルオロ−3−[(8a−R,S)−1,2,3,5,8,8a−ヘキサヒドロ−7−インドリジニル]−1−(1−ナフタレンスルホニル)インドール;
5−フルオロ−3−[(8a−R,S)−1,2,3,5,8,8a−ヘキサヒドロ−7−インドリジニル]−1−(2−ナフタレンスルホニル)インドール;
5−フルオロ−1−(4−フルオロフェニルスルホニル)−3−[(8a−R,S)−1,2,3,5,8,8a−ヘキサヒドロ−7−インドリジニル]インドール;
1−(4−ブロモフェニルスルホニル)−5−フルオロ−3−[(8a−R,S)−1,2,3,5,8,8a−ヘキサヒドロ−7−インドリジニル]インドール;
1−(2−ブロモフェニルスルホニル)−5−フルオロ−3−[(8a−R,S)−1,2,3,5,8,8a−ヘキサヒドロ−7−インドリジニル]インドール;
5−フルオロ−3−[(8a−R,S)−1,2,3,5,8,8a−ヘキサヒドロ−7−インドリジニル]−1−(4−メチルフェニルスルホニル)インドール;
5−フルオロ−3−[(8a−R,S)−1,2,3,5,8,8a−ヘキサヒドロ−7−インドリジニル]−1−(4−メトキシフェニルスルホニル)インドール;
1−(4−t−ブチルフェニルスルホニル)−5−フルオロ−3−[(8a−R,S)−1,2,3,5,8,8a−ヘキサヒドロ−7−インドリジニル]インドール;
1−(2,5−ジクロロフェニルスルホニル)−5−フルオロ−3−[(8a−R,S)−1,2,3,5,8,8a−ヘキサヒドロ−7−インドリジニル]インドール;
1−(4−クロロフェニルスルホニル)−5−フルオロ−3−[(8a−R,S)−1,2,3,5,8,8a−ヘキサヒドロ−7−インドリジニル]インドール;
5,7−ジフルオロ−3−[(8a−R,S)−1,2,3,5,8,8a−ヘキサヒドロ−7−インドリジニル]−1−フェニルスルホニルインドール;
5,7−ジフルオロ−3−[(8a−R,S)−1,2,3,5,8,8a−ヘキサヒドロ−7−インドリジニル]−1−ナフタレンスルホニルインドール;
5,7−ジフルオロ−3−[(8a−R,S)−1,2,3,5,8,8a−ヘキサヒドロ−7−インドリジニル]−2−ナフタレンスルホニルインドール;
5−メトキシ−3−[(8a−R,S)−1,2,3,5,8,8a−ヘキサヒドロ−7−インドリジニル]−1−フェニルスルホニルインドール;
5−メトキシ−3−[(8a−R,S)−1,2,3,5,8,8a−ヘキサヒドロ−7−インドリジニル]−1−ナフタレンスルホニルインドール;
5−メトキシ−3−[(8a−R,S)−1,2,3,5,8,8a−ヘキサヒドロ−7−インドリジニル]−2−ナフタレンスルホニルインドール;
5−メチル−3−[(8a−R,S)−1,2,3,5,8,8a−ヘキサヒドロ−7−インドリジニル]−1−フェニルスルホニルインドール;
5−メチル−3−[(8a−R,S)−1,2,3,5,8,8a−ヘキサヒドロ−7−インドリジニル]−1−ナフタレンスルホニルインドール;
5−メチル−3−[(8a−R,S)−1,2,3,5,8,8a−ヘキサヒドロ−7−インドリジニル]−2−ナフタレンスルホニルインドール;
7−メチル−3−[(8a−R,S)−1,2,3,5,8,8a−ヘキサヒドロ−7−インドリジニル]−1−フェニルスルホニルインドール;
7−メチル−3−[(8a−R,S)−1,2,3,5,8,8a−ヘキサヒドロ−7−インドリジニル]−1−ナフタレンスルホニルインドール;
5−フルオロ−3−[(7Rまたは7S)(8a−R,S)−オクタヒドロヒドロ−7−インドリジニル]−1−(2−ナフタレンスルホニル)インドール,アイソマーII;および
5−フルオロ−3−[(7Rまたは7S)(8a−R,S)−オクタヒドロヒドロ−7−インドリジニル]−1−(1−ナフタレンスルホニル)インドール,アイソマーII。
【0030】
本発明のより具体的な実施態様において、式Iの化合物は以下を含む:
3−[(6−R,S)−1,4−ジアザ[4.4.0]ビシクロデカン−4−イル]−1−(1−ナフタレンスルホニル)インドール;
5−フルオロ−3−[(8a−R,S)−1,2,3,5,8,8a−ヘキサヒドロ−7−インドリジニル]−1−フェニルスルホニルインドール;
5−フルオロ−3−[(8a−R,S)−1,2,3,5,8,8a−ヘキサヒドロ−7−インドリジニル]−1−(2−ナフタレンスルホニル)インドール;
5,7−ジフルオロ−3−[(8a−R,S)−1,2,3,5,8,8a−ヘキサヒドロ−7−インドリジニル]−2−ナフタレンスルホニルインドール;
5−メトキシ−3−[(8a−R,S)−1,2,3,5,8,8a−ヘキサヒドロ−7−インドリジニル]−1−フェニルスルホニルインドール;
5−メトキシ−3−[(8a−R,S)−1,2,3,5,8,8a−ヘキサヒドロ−7−インドリジニル]−1−ナフタレンスルホニルインドール;
5−メトキシ−3−[(8a−R,S)−1,2,3,5,8,8a−ヘキサヒドロ−7−インドリジニル]−2−ナフタレンスルホニルインドール;
5−メチル−3−[(8a−R,S)−1,2,3,5,8,8a−ヘキサヒドロ−7−インドリジニル]−1−フェニルスルホニルインドール;
5−メチル−3−[(8a−R,S)−1,2,3,5,8,8a−ヘキサヒドロ−7−インドリジニル]−1−ナフタレンスルホニルインドール;
5−メチル−3−[(8a−R,S)−1,2,3,5,8,8a−ヘキサヒドロ−7−インドリジニル]−2−ナフタレンスルホニルインドール;
5,7−ジフルオロ−3−[(8a−R,S)−1,2,3,5,8,8a−ヘキサヒドロ−7−インドリジニル]−1−フェニルスルホニルインドール;および
5−フルオロ−3−[(7Rまたは7S)(8a−R,S)−オクタヒドロヒドロ−7−インドリジニル]−1−(2−ナフタレンスルホニル)インドール,アイソマーII。
【0031】
式I及びIIの化合物のすべては、少なくとも一つの不斉中心を有する。本発明による化合物は、一つの不斉中心を有する場合、鏡像体(エナンチオマー)として存在し得る。本発明による化合物は、二つ又はそれ以上の不斉中心を有する場合、さらにジアステレオ異性体として存在し得る。そのような異性体及びいかなる比率のそれらの混合物のすべては本発明の範囲内に含まれることが、理解される。
【0032】
所定の化合物塩から所望の化合物塩への変換は、標準的技術を適用することにより達成され、この技術において、所定の塩の水溶液を、塩基例えば炭酸ナトリウム又は水酸化カルシウム又は酸例えば塩酸HCl(Z=Nのとき注意)の水溶液のいずれかで処理して、中性化合物を遊離し、次にエーテルのような適切な溶媒に抽出される。次に、中性化合物は、水性部分から分離され、乾燥され、必要な酸又は塩基で処理され、所望の塩を与える。
【0033】
本発明の溶媒化合物も、本発明の範囲内に含まれる。溶媒化合物の形成は、使用した化合物及び溶媒に依存して変化する。一般に、溶媒化合物は、適切な溶媒に化合物を溶解してそして冷却又は逆溶媒の使用により溶媒化合物を単離して、形成される。一般的に、溶媒化合物は、周囲条件下で乾燥され又は共沸される。
【0034】
式Iの化合物のプロドラッグは、有用なヒドロキシル(又はチオール)又はカルボキシル基を有する従来のエステルであることができる。例えば、R1〜R7の一つが、式Iの化合物中のヒドロキシル基であり又はこれを含んでいるときに、塩基の存在下でそして任意に不活性溶媒中で活性酸(例えばピリジン中の酸塩化物)を使用して、アシル化され得る。また、R1〜R4の一つが式Iの化合物中のCO210(ここでR10はHである。)であるときは、酸のヒドロキシル基の活性化と不活性溶媒中の塩基の存在下の適切なアルコールでの処理により、エステルを形成し得る。プロドラッグとして利用してきたいくつかの一般的エステルは、フェニルエステル、脂肪族(C1〜C24)エステル、アシルオキシメチルエステル、カルバメート及びアミノ酸エステルである。また、式Iの化合物のプロドラッグは、酸性NH基を含有する置換基の機能的誘導化により形成され、例えば、式I(式中、R1〜R4C(O)NR89、SO2NR89、NHC(NR12)R11又はC(NR13)NR1415の一つ及び窒素に結合している基の一つがHである。)の化合物である。アミド、イミド及び他のNH−酸性化合物のためのいくつかの一般的プロドラッグは、N−マンニッヒ塩基、N−ヒドロキシメチル誘導体、N−アシルオキシアルキル誘導体、及びN−アシル誘導体である。
【0035】
本発明の他の態様によれば、本発明の化合物は、従来技術で確立された方法に類似した方法により調製できる。例えば、スキーム1に示されるように、式I(式中、R5はSO2Ar、C(O)Ar及びCH2Arから選択される。)の化合物は、次のように調製し得る。すなわち、まず、式II(式中、R5はHであり、R1〜R4、R6、R7、n、----、X及びZは式Iで定義した通りである。)の化合物は、適切な塩基で処理され、続いて、式B、C又はD(式中、Arは式Iで定義した通りであり、Yはハロ、アリールスルホニルオキシ又はアルキルスルホニルオキシ、好ましくはブロモ又はクロロのような適切な脱離基である。)のいずれかの試薬を加えることにより、式I(式中、R5はC(O)Ar、SO2Ar又はCH2Arである。)の化合物をそれぞれ与える。それゆえ、例えば、式Aの化合物を、テトラヒドロフラン又はヘキサンのような不活性溶媒中において−100から30℃の温度範囲で、リチウム ジイソプロピルアミド、n−ブチルリチウム又はナトリウム ビス(トリメチルシリル)アミドのような強塩基で処理して、又は、別法として、メチレンクロライド又はクロロホルムのような不活性溶媒中において0〜60℃の温度範囲で、4−ジメチルアミノピリジン(DMAP)の存在下の有機アミンで処理して、続いて、式B、C又はDの試薬を加えて、式I(式中、R5 はC(O)Ar、SO2Ar又はCH2Arである。)の化合物をそれぞれ与える。好ましい条件は、0℃から室温の温度範囲内でテトラヒドロフラン中ナトリウム ビス(トリメチルシリル)アミド又は室温でメチレンクロライド中トリエチルアミン及びDMAPである。試薬B、C及びDは、市販入手可能であり又は当業者に知られた標準的方法を使用して調製できる。式IIの化合物の調製は、以下に説明する。
【化5】
Figure 0004505773
【0036】
スキーム2に示されるように、式I(式中、R5はArである。)の化合物は、式II(式中、R5はHであり、R1〜R4、R6、R7、n、----、X及びZは式Iで定義した通りである。)の化合物を、標準的ウルマンアリール化条件下、例えば炭酸カルシウムのような塩基及びヨウ化銅(I)又は臭化銅(I)又はそれらの混合物のような触媒の存在下で、N−メチルピロリジノン(NMP)、ジメチルホルムアミド(DMF)、ヘキサメチルホスホルアミド(HMPA)又はジメチルスルホキシド(DMSO)のような不活性溶媒中において、150〜200℃の温度範囲内で、式E(式中、Arは式Iで定義した通りであり、HalはI、Br及びClから選択される。)のアリールハライドで処理して、調製し得る。好ましい条件は、160〜170℃の温度範囲でNMP中臭化銅(I)及び銅である。
【化6】
Figure 0004505773
【0037】
式IIの化合物は、式F(式中、R1〜R4、R6、R7、n、----、X及びZは式Iで定義した通りであり、PGは適切な保護基である。)の化合物をスキーム3に示される標準的脱保護条件を使用して脱保護することにより得られる。XがCR17であるとき、PGは好ましくはアセテートであり、これは、塩基性又は酸性条件好ましくは塩基性条件下で、例えばメタノール中水酸化ナトリウムにおいて−20〜100℃、好ましくは−10〜80℃の温度範囲で加水分解され得る。XがNであるとき、PGは好ましくはトシルであり、これは酸性条件例えば酢酸中HBrにおいて除去され得る。適切な保護基の選択のための標準は、 Protective Groups in Organic Chemistry、編集 McOmie, J. F. W. Plenum Press 1973 及び Greene, T. W. & Wuts, P. G. M. のProtective Groups in Organic Synthesis, John Wiley & Sons, 1991 に記載されているように当業者に知られていることが、理解される。
【化7】
Figure 0004505773
【0038】
式F(式中、R1〜R4、R6 、R7 及びnは式Iで定義した通りであり、XはCR17でありここでR17は式Iで定義した通りであり、----は単結合又は二重結合のいずれかであり、ZはC又はCHであり、PGは適切な保護基である(式F(a)及びF(b))。)の化合物は、スキーム4に示されるように調製され得る。式G(式中、R1〜R4は式Iで定義した通りである。)の化合物は、酸性又は塩基性の条件下のいずれかにおいて、適切な溶媒中、25〜100℃、好ましくは60〜90℃の温度範囲で、式H(式中、R6、R7及びnは式Iで定義した通りである。)の試薬を使用して濃縮され、式F(a)及びF(a)’(式中、R1〜R4、R6 、R7 及びnは式Iで定義した通りである。)の化合物を与える。適切な塩基性条件は、メタノール、エタノールなどのような溶媒中のピロリジン又はトリエチルアミンのような有機アミンを含む。好ましい塩基性条件は、例えば、90〜120℃、好ましくは約110℃の温度範囲で酢酸中のトリフルオロ酢酸を含む。化合物Gと化合物Hとの反応を塩基性条件下で行うとき、一般的にF(a)に対応する位置異性体が唯一の単離生成物である。酸性条件下では、両方の位置異性体のアルケン、F(a)及びF(a)’が単離され得、この比率は反応条件及びR6の正体及び位置に依存して変化する。R6がHのとき、この比率は一般的に1:1である。式F(a)及びF(a)’(式中、R1〜R4、R6、R7及びnは式Iで定義した通りである。)の化合物は、スキーム4に示されるように、標準的水素化条件を使用して又は水素化金属を還元する試薬を使用して還元され、式F(b)(式中、R1〜R4、R6、R7及びnは式Iで定義した通りである。)の化合物を与える。室温でメタノール又はエタノール中で炭素上のパラジウム又は白金のような適切な触媒を使用して水素化による還元が好ましい。上述した一連の反応において、プロドラッグPGが常に存在する必要はないが、それゆえに、式IIの化合物は、PGがHで置き換えられた式Gの化合物から直接得ることができる。
【化8】
Figure 0004505773
【0039】
式F(式中、R1〜R4、R6、R7及びnは式Iで定義した通りであり、----は単結合又は二重結合のいずれかであり、ZはCであり、XはNである(式F(c)及びF(d))。)の化合物は、スキーム5に示されるように調製され得る。式J(式中、R1〜R4は式Iで定義した通りであり、PGはトシレートのような適切な脱離基であり、Yはハロ好ましくはクロロのような脱離基ある。)の化合物を、標準的パラジウム−触媒クロス−カップリング条件下で、例えば式K及びK’(式中、R6、R7及びnは式Iで定義した通りであり、Rは C1-4アルキルである。)の化合物と反応させ、式F(c)及びF(c)’(式中、R1〜R4、R6、R7及びnは式Iで定義した通りである。)の化合物を与え得る。水素化スズ(スタンナン)の代わりに、他の金属カップリング試薬、例えば、ホウ酸、クロロ亜鉛などが使用できることが、理解される。好ましいカップリング条件は、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(O)の存在において、ジメチルホルムアミド、テトラヒドロフラン又はトルエンのような不活性溶媒中でインダゾール及び複素環式金属試薬を還流することを含む。式F(c)及びF(c)’(式中、R1〜R4、R6、R7及びnは式Iで定義した通りである。)の化合物は、標準的水素化条件を使用して又は上述したような水素化金属を還元する試薬を使用して還元されて、式F(d)(式中、R1〜R4、R6、R7及びnは式Iで定義した通りである。)の化合物を与える。
【化9】
Figure 0004505773
【0040】
式F(式中、R1〜R4、R6、R7及びnは式Iで定義した通りであり、XはCR17でありここでR17は式Iで定義した通りであり、ZはNであり、----は単結合である(式F(e))。)の化合物は、スキーム6に示されるように調製される。式Mの化合物又は式Nの化合物(式中、R1〜R4は式Iで定義した通りであり、PGはアセテート又はトシルのような適切な保護基である。)は、25〜120℃の温度範囲で、トルエン及びベンゼンのような不活性触媒中でp−トルエンスルホン酸又はカンファスルホン酸のような酸の触媒量の存在下で、式O(式中、R6、R7及びnは式Iで定義した通りである。)の化合物と反応させ、式F(e)(式中、R1〜R4、R6、R7及びnは式Iで定義した通りであり、PGは適切な保護基である。)の化合物を与える。好ましい条件は、還流温度でトルエン中p−トルエンスルホン酸である。
【化10】
Figure 0004505773
【0041】
式F(式中、R1〜R4、R6、R7及びnは式Iで定義した通りであり、Z及びXは両方ともNであり、----は単結合である(式F(f))。)の化合物は、スキーム7に示されるように調製され得る。式J(式中、R1〜R4は式Iで定義した通りであり、Yはハロ好ましくはクロロのような適切な脱離基であり、PGはアセテート又はトシル好ましくはトシルのような適切な保護基である。)の化合物は、25〜150℃の温度範囲で、溶媒に溶かさないで又は不活性溶媒中のいずれかで、式O(式中、R6、R7及びnは式Iで定義した通りである。)の化合物と反応し得る。その反応は、好ましくは、100〜130℃の温度範囲で溶媒に溶かさないで行われる。
【化11】
Figure 0004505773
【0042】
式Iの化合物(式中、XはCR17であり、ここでR17はC1-6アルキルおよびベンジルから選択される)は、式Iまたは式Fの化合物(式中、XはCR17でありおよびR16はHである)をn−ブチルリチウムのような強塩基で、テトラヒドロフランのような不活性溶媒中、−100から0℃(好ましくは−78℃)の範囲の温度で処理し、次いで式R17−Y(式中、R17はC1-4アルキルおよびベンジルであり、Yはブロムのような適当な脱離基である)の試薬を添加し、さらに室温で温めることにより製造できる。
【0043】
式Gの化合物(式中R1〜R4は式Iで定義したとおりであり、XはCR17であり、ここでR17は式Iで定義したとおりである)は、市販入手可能であるか標準法により製造できる。例えば、式Gの化合物は周知のフィッシャーインドール合成法(March,J,Advanced Organic Chemistry,John Wiley & Sons,1985、p.1032−1033、引例としてここに示す。)を使用して、またはスキーム8に示した方法を使用して製造できる。式P(式中、R1〜R4は式Iで定義したとおりである)の4位置換アニリンを、重炭酸ナトリウムまたは炭酸カリウムのような塩基の存在下、アルコール性溶媒中、60から100℃の範囲の温度で処理することにより式Sの中間体が提供される。好ましい条件はエタノール中約80℃での重炭酸ナトリウムの使用である。式Sの中間体は、式T(式中、Rは例えばメチルまたは(好ましくは)トリフルオロメチルである)の試薬の存在下、60から100℃の範囲の温度で環化することにより式Uのインドールが提供される。好ましい条件は還流温度でのトリフルオロ酢酸無水物およびトリフルオロ酢酸である。最後に、式Uの化合物を標準的な脱保護条件下、例えばアルコール性溶媒中の水酸化アルカリで処理して式G(式中、R1〜R4は式Iで定義したとおりであり、およびXはCR17であり、ここでR17は式Iで定義したとおりである)のインドールが提供できる。この反応の好ましい条件は室温でのエタノール中の水酸化カリウムである。式PおよびQの試薬は市販入手可能であるかまたは当業界で確立された手法に類似の方法を使用して製造できる。
【化12】
Figure 0004505773
【0044】
式Jの化合物(式中、R1〜R4は式Iで定義したとおりであり、Yは適当な脱離基であり、PGは適当な保護基である)は、以下のスキーム9に示すような標準的な保護基導入法を使用して対応する非保護化合物Vから製造できる。例えば、トシル基の導入は、トリエチルアミンのような塩基の存在下メチレンクロライドのような不活性溶媒中、0から60℃の範囲、好ましくは室温でトシルクロライドを使用して簡便に実施できる。
【化13】
Figure 0004505773
【0045】
式Vの化合物(式中、R1〜R4は式Iで定義したとおりであり、およびYは適当な脱離基である)は、市販入手可能であるかまたは、Organic Synthesis, ed.Homing, E. C. John Wiley & Sons, 1955, vol.3, p.475-479;または Baker, R. et al. EP494,774 に記載されたような標準的なイミダゾール合成法を使用して製造できる。
式Iの化合物(式中、XはNである)の別の合成法をスキーム10に示している、これは、Baker, R.et al. EP494,774 に詳細に記載された方法に類似の方法である。式Wの化合物(式中、R1〜R4、R6、R7、n、----およびZは式Iで定義したとおりであり、およびDは容易に置換可能な基、例えばC1-4アルカノイルオキシ基(適切にはアセトキシ)またはアリールスルホニル基(適切にはトシル)である)は、適当な有機溶媒中高められた温度で、例えば約140℃で、キシレンと2,6−ルチジンとの混合物、または約170℃の温度を必要とする溶融下で環化でき、式Xの化合物(式中、R1〜R4、R6、R7、n、----およびZは式Iで定義したとおりである)を提供する。従って、式Iの化合物は前記した方法を使用して式B、C、DまたはEのいずれかの試薬との反応により式Xの化合物から得られる。
【化14】
Figure 0004505773
【0046】
Dがアセトキシである場合、式Wの化合物(式中、R1〜R4、R6、R7、n、----およびZは式Iで定義したとおりである)は、式Yの対応するカルボニル化合物(式中、R1〜R4、R6、R7、n、----およびZは式Iで定義したとおりである)またはその保護した誘導体を、ヒドロキシルアミン塩酸塩と、有利にはピリジン中還流温度で反応させ、次いでスキーム11に示すような、適切には室温でメチレンクロライド中で4−ジメチルアミノピリジンの存在下、無水酢酸を使用するアセチル化により製造できる。
【化15】
Figure 0004505773
【0047】
スキーム12に示すように、式Yの化合物のN−ホルミル保護誘導体(式中、R1〜R4、R6、R7、n、----およびZは式Iで定義したとおりである)は、式AAのインドール(式中、R1〜R4、R6、R7、n、----およびZは式Iで定義したとおりであり、およびXはCHである(例えば式Fの化合物(式中、R1〜R4、R6、R7、n、----およびZは式Iで定義したとおりであり、およびXはCHである)から保護基を除去することにより得られる))のオゾン分解、続く好ましくはジメチルスルフィドを使用する還元処理により製造できる。
【化16】
Figure 0004505773
【0048】
二環式ピペリジノンHおよびピペリジンO(式中、R6、R7およびnは式Iで定義したとおりである)は、市販入手可能であるかまたは当業界で公知の方法を使用して製造できる。例えば、式Hの二環式ピペリジノンは、King, F. D., J. Chem. Soc. Perkin Trans. I. 1986:447-453 に記載された方法に従って製造でき、そして式Oの二環式ピペラジンは、Power, P. et al. US 5, 576, 314;Saleh, M. A. et al. J. Org. Chem. 58, 1993:690-695;Urban, F. J. Heterocyclic Chem. 32, 1995:857-861;Bright, G. et al. WO90/08148;de Costa, B. R. et al. J. Med. Chem. 36, 1993:2311-2320;および Botre, C.et al. J. Med. Chem. 29, 1986:1814-1820 に記載された方法に従って製造できる。二環式ピペリジンKは、標準化学、例えばケトンをリチウムジイソプロピルアミンまたはトリエチルアミンのような塩基およびN−フェニルトリフリイミドまたはトリフリック無水物のような適当なトリフレート試薬と反応させ、得られたトリフレートを例えばパラジウム触媒およびビス(トリアルキル錫)と処理することによる式Kの化合物への変換により、ピペリジノンHから製造できる。別法として、二環式ピペリジンKは、式Hのトシルヒドラゾン化合物を形成し、標準シャピロ(Shapiro )条件のビニルアニオンのトラップ法を使用してトリブチル錫クロライドのような適当な試薬を使用して製造できる。
【0049】
式Iの化合物の製造方法に対する前記した一連の反応は改変できることは当業者であれば理解されるであろうことに留意すべきである。例えば、基R5 はインドールまたはインダゾールの3位に付加する前に分子中に組み込むことができる。さらに、式Iの化合物は、公知の化学、例えばアルキル化、アリール化、酸化/還元およびアシル化を利用して、式Iの別の化合物に変換でき、所望の置換基R1からR4を得ることができる。
【0050】
いくつかの場合において、前記した概要の化学は、例えば保護基の使用により置換基として結合した反応性基のような反応性基による副反応を防ぐために改変することができる。これは Protective Groups in Organic Chemistry, ed. Mcomie, J. F. W. Plenum Press, 1973;および Greene, T. W. & Wuts, P.G.M., Protective Groups in Organic Synthesis, John Wiley & Sons, 1991 に記載されたような従来の保護基により達成できる。
【0051】
別の態様において、本発明は、式Iの化合物の製法における中間体および一般式II:
【化17】
Figure 0004505773
式中、R5はHであり、R1〜R4、R6〜R17、X、Z、n、および----は式Iで定義したとおりである、(およびその溶媒和または水和塩)を有する中間体として有用な化合物を提供し、ここで式IIの化合物の実施態様は式I(R5を除く)の化合物に対して前記したものである。
【0052】
式IIの特定な化合物は以下のものである:
5−フルオロ−3−[(8a−R,S)−1,2,3,5,8,8a−ヘキサヒドロ−7−インドリジニル]−1H−インドール;
3−[(6−R,S)−1,4−ジアザ[4.3.0]ビシクロノナ−4−イル]−1H−インドール;
3−[(6−R,S)−1,4−ジアザ[4.4.0]ビシクロデカン−4−イル]−1H−インドール;
5−メトキシ−3−[(8a−R,S)−1,2,3,5,8,8a−ヘキサヒドロ−7−インドリジニル]−1H−インドール;
5−メチル−3−[(8a−R,S)−1,2,3,5,8,8a−ヘキサヒドロ−7−インドリジニル]−1H−インドール;
7−メチル−3−[(8a−R,S)−1,2,3,5,8,8a−ヘキサヒドロ−7−インドリジニル]−1H−インドール;
5,7−ジフルオロ−3−[(8a−R,S)−1,2,3,5,8,8a−ヘキサヒドロ−7−インドリジニル]−1H−インドール;
5−フルオロ−3−[(7−R,S)(8a−R,S)−オクタヒドロ−7−インドリジニル]−1H−インドール;
5−フルオロ−3−[(7Rまたは7S)(8a−R,S)−オクタヒドロ−7−インドリジニル]−1H−インドール、異性体I;
5−フルオロ−3−[(7Rまたは7S)(8a−R,S)−オクタヒドロ−7−インドリジニル]−1H−インドール、異性体II;
5−メトキシ−3−[(7Rまたは7S)(8a−R,S)−オクタヒドロ−7−インドリジニル]−1H−インドール、異性体I;
5−メトキシ−3−[(7Rまたは7S)(8a−R,S)−オクタヒドロ−7−インドリジニル]−1H−インドール、異性体II;
5,7−ジフルオロ−3−[(7Rまたは7S)(8a−R,S)−オクタヒドロ−7−インドリジニル]−1H−インドール、異性体I;および
5,7−ジフルオロ−3−[(7Rまたは7S)(8a−R,S)−オクタヒドロ−7−インドリジニル]−1H−インドール、異性体II。
【0053】
本発明のさらなる態様において、式Iの化合物、特にR5がCH2Ar、SO2ArおよびC(O)Arから選択される式Iの化合物は、同日の継続出願、ここでその内容を引例として組み込む、に記載されたような抗偏頭痛剤として使用される式IIの化合物の製造における中間体として有用である。
【0054】
本発明の別の態様において、式Iの化合物は、レセプター群の中で、5-HT6レセプターを、例えばグルタメートまたはオピオイドレセプターのようなほかのレセプターサブタイプから識別、特に5-HT6をほかの5−HTレセプターサブタイプから識別するために使用できる。後者は、5-HT6レセプターおよび5−HTレセプターサブタイプ(例えば5−HT2A)の一つの調整物を本発明の5−HT6選択的化合物とインキュベートし、次いで得られた調整物を例えば[3H]−セロトニンのような放射標識セロトニンレセプターリガンドとインキュベートすることにより達成できる。次いで5-HT6レセプターは、より低い放射活性、すなわち他の5−HTレセプターサブタイプより低い [3H]−セロトニン結合、を示す5-HT6レセプターを使用して、膜結合活性における相違を測定することにより識別される。
【0055】
本発明の別の実施態様において、式Iの化合物は、放射標識形、例えばその構造内への3Hまたは14Cの組み込み、または125Iとの結合により標識されたような標識形態で提供される。本発明の別の態様において、標識形態の化合物は当業界での一般的技術により5-HT6レセプターリガンドを同定するために使用できる。これはリガンド候補物の存在下レセプターまたは組織をインキュベートし、次いで得られた調整物を[123I]−1−(4−ヨードフェニルスルホニル)−5−フルオロ−3−[(8a−R,S)−1,2,3,5,8,8a−ヘキサヒドロ−7−インドリジニル]インドールのような等モル量の本発明の放射標識化合物とインキュベートすることにより達成できる。従って5-HT6レセプターリガンドは、本発明の放射標識化合物により有意に置換されていないことを示す。別法として、5-HT6レセプターリガンド候補物は、まず本発明の化合物の放射標識形をインキュベートし、次いで得られた調整物を候補リガンドの存在下でインキュベートすることにより同定できる。より強力な5-HT6レセプターリガンドは、等モル濃度で、本発明の放射標識化合物を置換するであろう。
【0056】
式Iの放射標識化合物は当業界で公知の標準法を使用して製造できる。例えばR1からR4の一つが放射性ヨウ素またはArが放射性ヨウ素基で置換された式Iの化合物は、ジメチルホルムアミドのような適当な溶媒中クロラミン−Tの存在下での[125I]ヨウ化ナトリウムのような標準ヨウ素化条件を使用して対応するトリアルキル錫(適切にはトリメチル錫)誘導体から製造できる。トリアルキル錫化合物は、例えば高められた温度、適切には50から100℃で、ジオキサンのような不活性溶媒中のテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)の存在下でのヘキサメチルジ錫のような標準パラジウム触媒スタニル化条件を使用して対応する非放射性ハロ、適切にはヨウ素化合物から製造できる。別法として、トリチウムを、例えばトリチウムガスおよび触媒を使用する式Iの化合物に対する適当な前駆体の水素化のような標準技術を使用して式Iの化合物中に組み込むこともできる。
【0057】
式Iの化合物は、精神症、精神分裂病、躁鬱病、鬱病、神経障害、記憶障害、パーキンソン病、筋萎縮性側索硬化症、アルツハイマー病およびハンチングトン疾患のような5-HT6アンタゴニストの使用を示す種々の疾患の治療のための薬剤として有用である。その別の態様において、本発明は、式Iの化合物が、製薬的に許容される担体と一緒になって5-HT6レセプター刺激をアンタゴナイズするのに効果的な量で存在する5-HT6関連医学疾患の治療に有効な医薬組成物を提供する。関連する態様において、本発明は、5-HT6レセプターアンタゴニストを示す医学疾患の治療法を提供し、その治療法は、患者に5-HT6レセプター刺激をアンタゴナイズするのに効果的な量の式Iの化合物およびその製薬的に許容される担体を投与する工程からなる。
【0058】
医薬品における使用に対し、本発明の化合物は標準的な医薬組成物として投与できる。従って本発明は、さらなる態様として、製薬的に許容される担体および式Iの化合物またはその製薬的に許容される塩、溶媒和物あるいは水和物の標的疾患の治療に有効な量からなる医薬組成物を提供する。
本発明の化合物はいずれの簡便な投与経路、例えば、経口、非経口、口腔内、舌下、鼻孔、直腸、パッチ、ポンプまたは経皮投与により投与でき、医薬組成物はそれに応じて処方される。
【0059】
経口的に投与したときに活性である式Iの化合物およびその製薬的に許容される塩は、液剤、例えばシロップ、懸濁液またはエマルジョンとして、あるいは錠剤、カプセルおよびロゼンジのような固剤として処方できる。液体処方剤は一般に化合物または製薬的に許容される塩の適当な製薬的液状担体、例えばエタノール、グリセリン、非水溶性溶媒、例えばポリエチレングリコール、オイル、または水の懸濁剤、保存剤、香味剤または着色剤との懸濁液または溶液からなる。錠剤の組成物は固体処方剤の製造に通常使用されるいずれの適当な製薬的担体を使用して製造できる。そのような担体の例はステアリン酸マグネシウム、スターチ、ラクトース、スクロースおよびセルロースである。カプセル剤の組成物は通常の内包手法を使用して製造できる。例えば、活性成分を含有するペレットは標準担体を使用して製造でき、次いで硬質ゼラチンカプセルに充填できる;別法として、分散剤または懸濁剤はいずれの適当な製薬的担体、例えば水性ガム、セルロース、シリケートまたはオイルを使用して製造でき、この分散剤または懸濁剤を軟質ゼラチンカプセルに充填する。
【0060】
典型的な非経口組成物は化合物または製薬的に許容される塩の滅菌水性担体または非経口的に許容されるオイル、例えばポリエチレングリコール、ポリビニルピロリドン、レシチン、落花生油またはごま油中の溶液または懸濁液からなる。別法として、その溶液は凍結乾燥でき、次いで投与直前に適当な溶媒で再構成できる。
【0061】
鼻孔投与用組成物はエアゾール、ドロップ、ゲルおよび粉末のように簡便に処方できる。エアゾール処方剤は典型的には生理的に許容される水性または非水性溶媒中の活性物質の溶液または微懸濁液からなり、通常密閉容器中の無菌形での単回量または多数回量で存在し、カートリッジの形態または噴霧装置との使用のための再充填形を取ることができる。別法として、密閉容器は、使用後の廃棄を意図したメータバルブが取り付けられた単回量鼻孔注入器またはエアゾールディスペンサーのような単一分配器であり得る。投与形態がエアゾールディスペンサーからなる場合、圧縮ガスまたはフルオロクロロヒドロカーボンのような有機プロペラントのような圧縮ガスであることができるプロペラントを含有する。エアゾール投与形態はさらにポンプ噴霧器の形態をとることができる。
【0062】
口腔内または舌下投与に適する組成物は錠剤、ロゼンジおよび香錠であり、ここで活性成分は砂糖、アカシア、トラガカント、またはゼラチンおよびグリセリンのような担体で処方される。直腸投与用組成物は簡便にはココアバターのような従来の座薬基材を含有する座薬形である。
【0063】
好ましくは、本組成物は錠剤、カプセルまたはアンプルのような単一投与形態である。適当な単回投与量、すなわち治療有効量は選択した化合物の投与に対する各疾患状態に適当にデザインされた臨床試験の結果の間に決定でき、もちろん所望の臨床試験の終了点により変わり得る。経口投与のための各投薬ユニットは、式Iの化合物、またはフリー基材として計算したその製薬的に許容される塩の0.01から500mg/kg(および非経口投与のためには0.1から50mgを含有する)を含有し、初期および途中の治療に適する頻度で投与されるであろう。実験室の使用のために、本発明の化合物は再構成および使用のための包装形態で保存できる。
【0064】
実験的実施例
実施例1
(a) 1−アセチル−3−[(6−R,S)−1,4−ジアザ[4.3.0]ビシクロノナ−4−イル]インドール
1−アセトキシ−3−インドロン(indolone)の溶液(300mg,1.88mmo1)
乾燥トルエン(15ml)中1,4−ジアザ[4.3.0]ビシクロノナン(475mg、3.77mmol)及びp−トルエンスルホン酸(20 mg)をディーン−スタークトラップ(Dean−Stark trap)を通して24時間還流した。混合物を塩化メチレンで希釈し、シリカを通して濾過し、シリカゲルクロマトグラフィ(塩化メチレン中7.5%メタノール)で精製して標題化合物を褐色の油状物として得た(140mg、26%)。1H NMR(CDCl3)δ:8.46(br s、1H)、7.57(d、1H)、7.33(t.1H)、7.25(t、1H)、6.79(br s、1H)、5.65(m、1H)、3.52(m、1H)、3.13(m、2H),2.85(m、1H)、2.57(s、3H)、2.53−1.44(m、8H);13C NMR(CDCl3)δ:168.1、136.9、135.5、126.2、125.5、123.1、119.3、117.0、109.4、62.3、56.4、53.5、51.2、27.5、24.2、21.3。
【0065】
同様にして、以下の追加の化合物を調製した。
(b) 1−アセチル−3−[(6−R,S)−1,4−ジアザ[4.4.0]ビシクロデカナ−4−イル]インドール
1,4−ジアザ[4.4.0]ビシクロデカンから。27%。褐色油状物。1H NMR(CDCl3)δ:8.44(br s、1H)、7.54(d、1H)、7.32(t、1H)、7.23(t、1H)、6.74(br s、1H)、3.48(m、1H)、3.32(m、1H)、2.80−2.82(m、4H)、2.55(s、3H)、2.53−1.20(m、9H);13C NMR(CDCl3)δ:168.1、136.7、135.5、125.5、123.1、119.3、116.9、109.2、60.9、57.7、55.6、54.8、51.7、29.7、25.6、24.2、23.9。
【0066】
実施例2
(a) 3−[(6−R,S)−1,4−ジアザ[4.3.O]ビシクロノナ−4−イル]−1H−インドール
メタノール(10mL)中1−アセチル−3−[(6−R,S)−1,4−ジアザ[4.3.0]ビシクロノナ−4−イル]−1H−インドール(実施例la、122mg、0.43mmol)の溶液に水酸化ナトリウム(26mg、0.65mmol)を加え、得られた溶液を15分間還流した。その後反応混合物を酢酸エチル中に注ぎ、水及びブラインで洗浄し、有機層を乾燥した(Na2SO4)。濾過し濃縮して標題化合物を黄色油状物として得た(102mg、100%)。 1H NMR(CDCl3)δ:8.01、(br s、1H)、7.65(d、1H)、7.28(d、7H)、7.17(t、1H)、7.07(t、1H)、6.72(d、1H)、3.65(m、1H)、3.50(m、1H)、2.90(m、4H)、2.65−1.25(m、9H);13C NMR(CDC13)δ:135.7、132.2、122.2、119.1、118.8、111.4、110.6、62.7、57.4、53.5、52.0、51.8、27.5、21.3。
【0067】
同様にして、以下の追加の化合物を調製した。
(b) 3−[(6−R,S)−1,4−ジアザ[4.4.0]ビシクロデカナ−4−イル]−1H−インドール
1−アセチル−3−[(6−R,S)−1,4−ジアザ[4.4.0]ビシクロデカナ−4−イル]−1H−インドール(実施例1b)から。88%。黄色油状物。 1H NMR(CDCl3)δ:7.89(br s、1H)、7.64(d、1H)、7.27(d、1H)、7.17(t、1H)、7.07(t、1H)、6.70(d、1H)、3.47(m、1H)、3.36(m、1H)、2.90(m、4H)、2.65−1.24(m、9H);13C NMR(CDCl3)δ:135.7、132.3、122.1、119.1、118.8、111.4、110.3、61.3、58.8、55.6、55.2、52.6、29.8、25.7、24.0。
【0068】
実施例3
3−クロロ−1−(4−メチルフェニルスルホニル)インダゾール
塩化メチレン中P−トルエンスルホニルクロリド(750mg、3.93mmol)にトリエチルアミン(1.4mL 9.83mmo1)を加え、得られた溶液を室温で一晩攪拌した。反応物を濃縮しシリカゲルクロマトグラフィ(ヘキサン中20%酢酸エチル)で精製して標題化合物を白色固体として得た(890mg、89%)。
【0069】
実施例4
(a) 5−フルオロ−3−[(8a−R,S)−1,2,3,5,8,8a−ヘキサヒドロ−7−インドリジニル]−1H−インドール
5−フルオロ−1H−インドール(1.0g、7.4mmol)、オクタヒドロインドリジナ−7−オン(King, F. D., J. Chem. Soc. Perkin Trans. I, 1986:447-453, 1.03g、7.4mmol)及びピロリジン(6.6mL、74mmol)をエタノール(10mL)中で混合し、72時間還流した。得られた固体を濾過にて収集し、メタノールで洗浄し、乾燥して標題化合物を得た(1.48g、78%)。
【0070】
同様にして、以下の追加の化合物を調製した。
(b) 5−メトキシ−3−[(8a−R,S)−1,2,3,5,8,8a−ヘキサヒドロ−7−インドリジニル]−1H−インドール
5−メトキシ−1H−インドールから。63%。
(c) 5−メチル−3−[(8a−R,S)−1,2,3,5,8,8a−ヘキサヒドロ−7−インドリジニル]−1H−インドール
5−メチル−1H−インドールから。21%。
(d) 7−メチル−3−[(8a−R,S)−1,2,3,5,8,8a−ヘキサヒドロ−7−インドリジニル]−1H−インドール
7−メチル−1H−インドールから。24%。
(e) 5,7−ジフルオロ−3−[(8a−R,S)−1,2,3,5,8,8a−ヘキサヒドロ−7−インドリジニル]−1H−インドール
5,7−ジフルオロ−1H−インドールから。65%。
【0071】
実施例5
(a) 5−フルオロ−3−[(7−R或いはS)(8a−R,S)−オクタヒドロ−7−インドリジニル]−1H−インドール(主たるジアステレオマー)及び(b) 5−フルオロ−3−[(7−R或いはS)(8a−R,S)−オクタヒドロ−7−インドリジニル]−1H−インドール(副次的なジアステレオマー)
エタノール(5mL)中10%Pd/C(250mg)と5−フルオロ−3−[(8a−R,S)−1,2,3,5,8,8a−ヘキサヒドロ−7−インドリジニル]−1H−インドール(実施例4a、500mg、1.95mmol)をH2 雰囲気下に室温で一晩反応させた。反応溶液を濾過しシリカゲルクロマトグラフィで精製した。二つのジアステレオマーが得られた。主たるジアステレオマー(300mg、59%)をジクロロメタン中2%アンモニア/メタノールで抽出し、副次的なジアステレオマー(88mg、17%)はジクロロメタン中10%アンモニア/メタノールで抽出した。
【0072】
実施例6
(a) 3−[(6−R,S)−1,4−ジアザ[4.3.0]ビシクロノナ−4−イル]−1−(2−ナフタレンスルホニル)インドール
アルゴン下0℃に冷却したTHF(5mL)中3−[(6−R,S)−1,4−ジアザ[4.3.0]ビシクロノナ−4−イル]−1H−インドール(実施例2(a)、3mg、0.012mmol)にナトリウムビス(トリメチルシリル)アミド(1MのTHF中溶液、40μL 0.040mmol)を加え、得られた溶液を5分間攪拌した。その後2−ナフタレンスルホニルクロリド(5mg、0.022mmol)を加えて溶液を2時間攪拌した。それからシリカゲル(2g)及び水2滴を加えて反応をクエンチし、得られたスラリーをシリカゲルカラムにかけた。ジクロロメタン中5%メタノールでの溶出により標題化合物が黄色油状物として得られた。
【0073】
同様にして、以下の追加の化合物を調製した。
(b) 3−[(6−R,S)−1,4−ジアザ[4.3.0]ビシクロノナ−4−イル]−1−(1−ナフタレンスルホニル)インドール
1−ナフタレンスルホニルクロリド及び3−[(6−R,S)−1,4−ジアザ[(4.3.0)ビシクロノナ−4−イル]−1H−インドール(実施例2(a))から。黄色油状物。
(c) 1−(4−ブロモフェニルスルホニル)−3−[(6−R,S)−1,4−ジアザ[4.3.0]ビシクロノナ−4−yl]インドール
4−ブロモフェニルスルホニルクロリド及び3−[(6−R,S)−1,4−ジアザ[4.3.0]ビシクロノナ−4−yl]−1H−インドール(実施例2(a))から。黄色油状物。
(d) 1−(4−t−ブチルフェニルスルホニル)−3−[(6−R,S)−1,4−ジアザ[4.3.0]ビシクロノナ−4−yl]インドール
4−t−ブチルフェニルスルホニルクロリド及び3−[(6−R,S)−1,4−ジアザ[(4.3.0)ビシクロノナ−4−イル]−1H−インドール(実施例2(a))から。黄色油状物。
(e) 1−(4−Chloroフェニルスルホニル)−3−[(6−R,S)−1,4−ジアザ[4.3.0]ビシクロノナ−4−yl]インドール
4−クロロフェニルスルホニルクロリド及び3−[(6−R,S)−1,4−ジアザ[(4.3.0)ビシクロノナ−4−イル]−1H−インドール(実施例2(a))から。黄色油状物。
(f) 3−[(6−R,S)−1,4−ジアザ[4.3,0]ビシクロノナ−4−yl]−1−(4−フルオロフェニルスルホニル)インドール
4−フルオロフェニルスルホニルクロリド及び3−[(6−R,S)−1,4−ジアザ[(4.3.0)ビシクロノナ−4−イル]−1H−インドール(実施例2(a))から。黄色油状物。
【0074】
(g) 3−[(6−R,S)−1,4−ジアザ[4.3.0]ビシクロノナ−4−yl]−1−(4−メトキシフェニルスルホニル)インドール
4−メトキシフェニルスルホニルクロリド及び3−[(6−R,S)−1,4−ジアザ[(4.3.0)ビシクロノナ−4−イル]−1H−インドール(実施例2(a))から。黄色油状物。
(h) 3−[(6−R,S)−1,4−ジアザ[4.3.0]ビシクロノナ−4−yl]−1−(2,5−dichloroフェニルスルホニル)インドール
2,5−ジクロロフェニルスルホニルクロリド及び3−[(6−R,S)−1,4−ジアザ[4.3.0]ビシクロノナ−4−yl]−1H−インドール(実施例2(a))から。黄色油状物。
(i) 1−(2−ブロモフェニルスルホニル)−3−[(6−R,S)−1,4−ジアザ[4.3.0]ビシクロノナ−4−yl]インドール
2−ブロモフェニルスルホニルクロリド及び3−[(6−R,S)−1,4−ジアザ[(4.3.0)ビシクロノナ−4−イル]−1H−インドール(実施例2(a))から。黄色油状物。
(j) 3−[(6−R,S)−1,4−ジアザ[4.3.0]ビシクロノナ−4−yl]−1−(フェニルスルホニル)インドール
フェニルスルホニルクロリド及び3−[(6−R,S)−1,4−ジアザ[4.3.0]ビシクロノナ−4−yl]−1H−インドール(実施例2(a))から。黄色油状物。;
(k) 3−[(6−R,S)−1,4−ジアザ[4.3.0]ビシクロノナ−4−yl]−1−(4−メチルフェニルスルホニル)インドール
4−メチルフェニルスルホニルクロリド及び3−[(6−R,S)−1,4−ジアザ[(4.3.0)ビシクロノナ−4−イル]−1H−インドール(実施例2(a))から。黄色油状物。
【0075】
(l) 3−[(6−R,S)−1,4−ジアザ[4.4.0]ビシクロデカナ−4−yl]−1−(2−ナフタレンスルホニル)インドール
2−ナフタレンスルホニルクロリド及び3−[(6−R,S)−1,4−ジアザ[4.4.0]ビシクロデカナ−4−yl]−1H−インドール(実施例2(b))から。黄色油状物。
(m) 3−[(6−R,S)−1,4−ジアザ[4.4.0]ビシクロデカナ−4−yl]−1−(1−ナフタレンスルホニル)インドール
1−ナフタレンスルホニルクロリド及び3−[(6−R,S)−1,4−ジアザ[4.4.0]ビシクロデカナ−4−yl]−1H−インドール(実施例2(b))から。黄色油状物。
(n) 1−(4−ブロモフェニルスルホニル)−3−[(6−R,S)−1,4−ジアザ[4.4.0]ビシクロデカナ−4−yl]インドール
4−ブロモフェニルスルホニルクロリド及び3−[(6−R,S)−1,4−ジアザ[4.4.0]ビシクロデカナ−4−yl]−1H−インドール(実施例2(b))から。黄色油状物。
(o) 1−(4−t−ブチルフェニルスルホニル)−3−[(6−R,S)−1,4−ジアザ[4.4.0]ビシクロデカナ−4−yl]インドール
4−t−ブチルフェニルスルホニルクロリド及び3−[(6−R,S)−1,4−ジアザ[4.4.0]ビシクロデカナ−4−yl]−1H−インドール(実施例2(b))から。黄色油状物。
(p) 1−(4−クロロフェニルスルホニル)−3−[(6−R,S)−1,4−ジアザ[4.4.0]ビシクロデカナ−4−yl]インドール
4−クロロフェニルスルホニルクロリド及び3−[(6−R,S)−1,4−ジアザ[4.4.0]ビシクロデカナ−4−yl]−1H−インドール(実施例2(b))から。黄色油状物。
【0076】
(q) 3−[(6−R,S)−1,4−ジアザ[4.4.0]ビシクロデカナ−4−yl]−1−(4−フルオロフェニルスルホニル)インドール
4−フルオロフェニルスルホニルクロリド及び3−[(6−R,S)−1,4−ジアザ[4.4.0]ビシクロデカナ−4−yl]−1H−インドール(実施例2(b))から。黄色油状物。
(r) 3−[(6−R,S)−1,4−ジアザ[4.4.0]ビシクロデカナ−4−yl]−1−(4−メトキシフェニルスルホニル)インドール
4−メトキシフェニルスルホニルクロリド及び3−[(6−R,S)−1,4−ジアザ[4.4.0]ビシクロデカナ−4−yl]−1H−インドール(実施例2(b))から。黄色油状物。
(s) 3−[(6−R,S)−1,4−ジアザ[4.4.0]ビシクロデカナ−4−yl]−1−(2,5−diクロロフェニルスルホニル)インドール
2,5−ジクロロフェニルスルホニルクロリド及び3−[(6−R,S)−1,4−ジアザ[4.4.0]ビシクロデカナ−4−yl]−1H−インドール(実施例2(b))から。黄色油状物。
(t) 1−(2−ブロモフェニルスルホニル)−3−[(6−R,S)−1,4−ジアザ[4.4.0]ビシクロデカナ−4−yl]インドール
2−ブロモフェニルスルホニルクロリド及び3−[(6−R,S)−1,4−ジアザ[4.4.0]ビシクロデカナ−4−yl]−1H.インドール(実施例2(b))から。黄色油状物。
(u) 3−[(6−R,S)−1,4−ジアザ[4.4.0]ビシクロデカナ−4−yl]−1−(フェニルスルホニル)インドール
フェニルスルホニルクロリド及び3−[(6−R,S)−1,4−ジアザ[4.4.0]ビシクロデカナ−4−yl]−1H−インドール(実施例2(b))から。黄色油状物。
【0077】
(v) 3−[(6−R,S)−1,4−ジアザ[4.4.0]ビシクロデカナ−4−yl]−1−(4−メチルフェニルスルホニル)インドール
4−メチルフェニルスルホニルクロリド及び3−[(6−R,S)−1,4−ジアザ[4.4.0]ビシクロデカナ−4−yl]−1H−インドール(実施例2(b))から。黄色油状物。
(w) 3−[(6−R,S)−1,4−ジアザ[4.4.0]ビシクロデカナ−4−yl]−1−(2,4,6−トリメチルフェニルスルホニル)インドール
2,4,6−トリメチルフェニルスルホニルクロリド及び3−[(6−R,S)−1,4−ジアザ[4.4.0]ビシクロデカナ−4−yl]−1H−インドール(実施例2(b))から。黄色油状物。
【0078】
(x) 5−フルオロ−3−[(8a−R,S)−1,2,3,5,8,8a−ヘキサヒドロ−7−インドリジニル]−1−フェニルスルホニルインドール
5−フルオロ−3−[(8a−R,S)−1,2,3,5,8,8a−ヘキサヒドロ−7−インドリジニル]−1H−インドール(実施例4(a))及びベンゼンスルホニルクロリドから。48.2%。HRMS−FAB MH+22212FO2Sとして: 計算値397.1386、実測値397.14242。
(y) 5−フルオロ−3−[(8a−R,S)−1,2,3,5,8,8a−ヘキサヒドロ−7−インドリジニル]−1−(1−ナフタレンスルホニル)インドール
5−フルオロ−3−[(8a−R,S)−1,2,3,5,8,8a−ヘキサヒドロ−7−インドリジニル]−1H−インドール(実施例4(a))及び1−ナフタレンスルホニルクロリドから。56.6%。HRMS−FAB MH+26232FO2Sとして:計算値447.15425、実測値447.15366。
(z) 5−フルオロ−3−[(8a−R,S)−1,2,3,5,8,8a−ヘキサヒドロ−7−インドリジニル]−1−(2−ナフタレンスルホニル)インドール
5−フルオロ−3−[(8a−R,S)−1,2,3,5,8,8a−ヘキサヒドロ−7−インドリジニル]−1H−インドール(実施例4(a))及び2−ナフタレンスルホニルクロリドから。33%。HRMS−FAB MH+26232FO2Sとして:計算値447.15425、実測値447.15054。
【0079】
(aa) 5−フルオロ−1−(4−フルオロフェニルスルホニル)−3−[(8a−R,S)−1,2,3,5,8,8a−ヘキサヒドロ−7−インドリジニル]インドール
5−フルオロ−3−[(8a−R,S)−1,2,3,5,8,8a−ヘキサヒドロ−7−インドリジニル]−1H−インドール(実施例4(a))及び4−フルオロベンゼンスルホニルクロリドから。97%。HRMS−FAB MH+2220222Sとして:計算値415.12918、実測値415.13216。
(bb) 1−(4−ブロモフェニルスルホニル)−5−フルオロ−3−[(8a−R,S)−1,2,3,5,8,8a−ヘキサヒドロ−7−インドリジニル]インドール
5−フルオロ−3−[(8a−R,S)−1,2,3,5,8,8a−ヘキサヒドロ−7−インドリジニル]−1H−インドール(実施例4(a))及び4−ブロモベンゼンスルホニルクロリドから。35%。HRMS−FAB MH+22202BrFO2Sとして:計算値475.04911、実測値475.04536。
(cc) 1−(2−ブロモフェニルスルホニル)−5−フルオロ−3−[(8a−R,S)−1,2,3,5,8,8a−ヘキサヒドロ−7−インドリジニル]インドール
5−フルオロ−3−[(8a−R,S)−1,2,3,5,8,8a−ヘキサヒドロ−7−インドリジニル]−1H−インドール(実施例4(a))及び2−ブロモベンゼンスルホニルクロリドから。85%。HRMS−FAB MH+2 2202BrFO2Sとして:計算値475.04911、実測値475.04807。
(dd) 5−フルオロ−3−[(8a−R,S)−1,2,3,5,8,8a−ヘキサヒドロ−7−インドリジニル]−1−(4−メチルフェニルスルホニル)インドール
5−フルオロ−3−[(8a−R,S)−1,2,3,5,8,8a−ヘキサヒドロ−7−インドリジニル]−1H−インドール(実施例4(a))及びp−トルエンスルホニルクロリドから。96%。 HRMS−FAB MH+23232FO2Sとして:計算値411.15425、実測値411.1568。
(ee) 5−フルオロ−3−[(8a−R,S)−1,2,3,5,8,8a−ヘキサヒドロ−7−インドリジニル]−1−(4−メトキシフェニルスルホニル)インドール
5−フルオロ−3−[(8a−R,S)−1,2,3,5,8,8a−ヘキサヒドロ−7−インドリジニル]−1H−インドール(実施例4(a))及び4−メトキシベンゼンスルホニルクロリドから。57%。HRMS−FAB MH+23232FO3Sとして:計算値427.14916、実測値427.14701。
【0080】
(ff) 5−フルオロ−3−[(8a−R,S)−1,2,3,5,8,8a−ヘキサヒドロ−7−インドリジニル]−1−(2.4,6−triメチルフェニルスルホニル)インドール
5−フルオロ−3−[(8a−R,S)−1,2, 3,5,8,8a−ヘキサヒドロ−7−インドリジニル]−1H−インドール(実施例4(a))及び2.4,6−triメチルベンゼンスルホニルクロリドから。47%。HRMS−FAB MH+25272FO2Sとして:計算値439.18555、実測値439.18681。
(gg) 1−(4−t−ブチルフェニルスルホニル)−5−フルオロ−3−[(8a−R,S)−1,2,3,5, 8,8a−ヘキサヒドロ−7−インドリジニル]インドール
5−フルオロ−3−[(8a−R,S)−1,2,3,5,8,8a−ヘキサヒドロ−7−インドリジニル]−1H−インドール(実施例4(a))及び4−tert−ブチルフェニルスルホニルクロリドから。83%。 HRMS−FAB MH+26292FO2Sとして:計算値453.20120、実測値453.20313。
(hh) 1−(2,5−ジクロロフェニルスルホニル)−5−フルオロ−3−[(8a−R,S)−1,2,3,5,8,8a−ヘキサヒドロ−7−インドリジニル]インドール
5−フルオロ−3−[(8a−R,S)−1,2,3,5,8,8a−ヘキサヒドロ−7−インドリジニル]−1H−インドール(実施例4(a))及び2,5−ジクロロフェニルスルホニルクロリドから。72%。HRMS−FAB MH+22192Cl2FO2Sとして:計算値465.06065、実測値465.05986。
(ii) 1−(4−クロロフェニルsuifonyl)−5−フルオロ−3−[(8a−R,S)−1,2,3,5,8,8a−ヘキサヒドロ−7−インドリジニル]インドール
5−フルオロ−3−[(8a−R,S)−1,2,3,5,8,8a−ヘキサヒドロ−7−インドリジニル]−1H−インドール(実施例4(a))及び4−クロロフェニルスルホニルクロリドから。46.4%。HRMS−FAB MH+22192Cl2FO2Sとして:計算値431.099964、実測値431.09809。
【0081】
(jj) 5,7−Diフルオロ−3−[(8a−R,S)−1,2,3,5,8,8a−ヘキサヒドロ−7−インドリジニル]−1−フェニルスルホニルインドール
5,7−フルオロ−3−[(8a−R,S)−1,2,3,5,8,8a−ヘキサヒドロ−7−インドリジニル]−1H−インドール(実施例4(e))及びベンゼンスルホニルクロリドから。56%。
(kk) 5,7−ジフルオロ−3−[(8a−R,S)−1,2,3,5,8,8a−ヘキサヒドロ−7−インドリジニル]−1−ナフタレンスルホニルインドール
5,7−フルオロ−3−[(8a−R,S)−1,2,3,5,8,8a−ヘキサヒドロ−7−インドリジニル]−1H−インドール(実施例4(e))及び1−ナフタレンスルホニルクロリドから。45%。
(ll) 5,7−ジフルオロ−3−[(8a−R,S)−1,2,3,5,8,8a−ヘキサヒドロ−7−インドリジニル]−2−ナフタレンスルホニルインドール
5,7−フルオロ−3−[(8a−R,S)−1,2,3,5,8,8a−ヘキサヒドロ−7−インドリジニル]−1H−インドール(実施例4(e))及び2−ナフタレンスルホニルクロリドから。4%。
【0082】
(mm) 5−メトキシ−3−[(8a−R,S)−1,2,3,5,8,8a−ヘキサヒドロ−7−インドリジニル]−1−フェニルスルホニルインドール
5−メトキシ−3−[(8a−R,S)−1,2,3,5,8,8a−ヘキサヒドロ−7−インドリジニル]−1H−インドール(実施例4(b))及びベンゼンスルホニルクロリドから。69%。
(nn) 5−メトキシ−3−[(8a−R,S)−1,2,3,5,8,8a−ヘキサヒドロ−7−インドリジニル]−1−ナフタレンスルホニルインドール
5−メトキシ−3−[(8a−R,S)−1,2,3,5,8,8a−ヘキサヒドロ−7−インドリジニル]−1H−インドール(実施例4(b))及び1−ナフタレンスルホニルクロリドから。61%。
(oo) 5−メトキシ−3−[(8a−R,S)−1,2,3,5,8,8a−ヘキサヒドロ−7−インドリジニル]−2−ナフタレンスルホニルインドール
5−メトキシ−3−[(8a−R,S)−1,2,3,5,8,8a−ヘキサヒドロ−7−インドリジニル]−1H−インドール(実施例4(b))及び2−ナフタレンスルホニルクロリドから。83%。
【0083】
(pp) 5−メチル−3−[(8a−R,S)−1,2,3,5,8,8a−ヘキサヒドロ−7−インドリジニル]−1−フェニルスルホニルインドール
5−メチル−3−[(8a−R,S)−1,2,3,5,8,8a−ヘキサヒドロ−7−インドリジニル]−1H−インドール(実施例4(c))及びベンゼンスルホニルクロリドから。57%。
(qq) 5−メチル−3−[(8a−R,S)−1,2,3,5,8,8a−ヘキサヒドロ−7−インドリジニル]−1−ナフタレンスルホニルインドール
5−メチル−3−[(8a−R,S)−1,2,3,5,8,8a−ヘキサヒドロ−7−インドリジニル]−1H−インドール(実施例4(c))及び1−ナフタレンスルホニルクロリドから。56%。
(rr) 5−メチル−3−[(8a−R,S)−1,2,3,5,8,8a−ヘキサヒドロ−7−インドリジニル]−2−ナフタレンスルホニルインドール
5−メチル−3−[(8a−R,S)−1,2,3,5,8,8a−ヘキサヒドロ−7−インドリジニル]−1H−インドール(実施例4(c))及び2−ナフタレンスルホニルクロリドから。68%。
【0084】
(ss) 7−メチル−3−[(8a−R,S)−1,2,3,5,8,8a−ヘキサヒドロ−7−インドリジニル]−1−フェニルスルホニルインドール
7−メチル−3−[(8a−R,S)−1,2,3,5,8,8a−ヘキサヒドロ−7−インドリジニル]−1H−インドール(実施例4(d))及びベンゼンスルホニルクロリドから。32%。
(tt) 7−メチル−3−[(8a−R,S)−1,2,3,5,8,8a−ヘキサヒドロ−7−インドリジニル]−1−ナフタレンスルホニルインドール
7−メチル−3−[(8a−R,S)−1,2,3,5,8,8a−ヘキサヒドロ−7−インドリジニル]−1H−インドール(実施例4(d))及び1−ナフタレンスルホニルクロリドから。26%。
(uu) 7−メチル−3−[(8a−R,S)−1,2,3,5,8,8a−ヘキサヒドロ−7−インドリジニル]−2−ナフタレンスルホニルインドール
7−メチル−3−[(8a−R,S)−1,2,3,5,8,8a−ヘキサヒドロ−7−インドリジニル]−1H−インドール(実施例4(d))及び2−ナフタレンスルホニルクロリドから。33%。
【0085】
実施例7
(a) 3−[(6−R,S)−1,4−ジアザ[4.3.0]ビシクロノン−4−イル]−1−(4−メチルフェニルスルフォニル)インダゾール
3−クロロ−1−(4−メチルフェニルスルフォニル)インダゾール(実施例3、100mg,0.23mモル)および1,4−ジアザ[4.3.0]ビシクロノナン(1mL)を混合し、120℃で一晩撹拌した。反応混合物をシリカゲルカラムにいれ、メチレンクロライド中5%メタノールで溶出し、淡黄色油状物として表記化合物を得た(129mg、31%)。
同様にして、以下の追加の化合物を作成した。
(b) 3−[(6−R,S)−1,4−ジアザ[4.4.0]ビシクロデカン−4−イル]−1−(4−メチルフェニルスルフォニル)インダゾール:
1,4−ジアザ[4.4.0]ビシクロデカンから。淡黄色油状物、38%
【0086】
実施例8
5−フロオロ−3−(1,2,3,5,8,8a−ヘキサヒドロヒドロ−7−インドリジニル)−1−(3−メチルフェニル)インドール
5−フルオロ−3−(1,2,3,5,8,8a−ヘキサヒドロヒドロ−7−インドリジニル)−1H−インドール(実施例4a、50mg、0.20mモル)および3−ヨードトルエン(65.4mg、0.30mモル)を、K2CO3(41.4mg、0.30mモル)、CuBr(17.2mg、0.12mモル)およびNMP(1mL)中Cuパウダー(7.8mg、0.12mモル)と混合し、160〜170℃で15時間加熱した。水を加えて反応を止め、得られた固体をろ過して集めた。この固体をジクロロメタンに再度溶解し、セライトでろ過し、蒸発させた。生成物をシリカゲルクロマトグラフィー(2%アンモニア/ジクロロメタン中メタノール)で精製し、表記化合物を得た(41mg、60.7%)。
【0087】
実施例9
(a) 5−フルオロ−3−[(7−R,S)(8a−R,S)−オクタヒドロ−7−インドリジニル]−1−(3−メチルフェニル)インドール
5−フルオロ−3−[(8a−R,S)−1,2,3,5,8,8a−ヘキサヒドロ−7−インドリジニル]−1−(3−メチルフェニル)インドール(実施例8、35mg、0.10mモル)およびエタノール(2mL)中10%Pd/C(50mg)をH2 雰囲気下、室温で一晩反応させた。得られた溶液をろ過し、蒸発させ、ジクロロメタン中2% 2Mアンモニア/メタノールを溶離剤として使用するシリカゲルクロマトグラフィーで精製し、表記化合物を得た(3.3mg、9.4%)。
【0088】
同様にして、下記の追加の化合物を作成した。
(b) 5−フルオロ−3−[(7Rまたは7S)(8a−R,S)−オクタヒドロ−7−インドリジニル]−1H−インドール、異性体I(300mg、59%)および (c) 5−フルオロ−3−[(7Rまたは7S)(8a−R,S)−オクタヒドロ−7−インドリジニル]−1H−インドール、異性体II(88mg、17%):H2雰囲気下、室温で、5−フルオロ−3−[(8a−R,S)−1,2,3,5,8,8a−ヘキサヒドロ−7−インドリジニル]−1H−インドール(実施例4a、500mg、1.95mモル)およびエタノール(5mL)中10%Pd/C(250mg)から作成。
(c) 5−メトキシ−3−[(7Rまたは7S)(8a−R,S)−オクタヒドロ−7−インドリジニル]−1H−インドール、異性体I(152.7mg、58.7%)および(d)5−メトキシ−3−[(7Rまたは7S)(8a−R,S)−オクタヒドロ−7−インドリジニル]−1H−インドール、異性体II(47.1mg、18.1%):H2 雰囲気下、室温で、5−メトキシ−3−[(8a−R,S)−1,2,3,5,8,8a−ヘキサヒドロ−7−インドリジニル]−1H−インドール(実施例4b、258.2mg、0.962mモル)およびエタノール(3mL)中10% Pd/C(200mg)から作成。
(e) 5,7−ジフルオロ−3−[(7Rまたは7S)(8a−R,S)−オクタヒドロ−7−インドリジニル]−1H−インドール、異性体I(94.7mg、33%)および (f) 5,7−ジフルオロ−3−[(7Rまたは7S)(8a−R,S)−オクタヒドロ−7−インドリジニル]−1H−インドール、異性体II(19.8mg、7%):H2 雰囲気下、室温で、5,7−ジフルオロ−3[(8a−R,S)−1,2,3,5,8,8a−ヘキサヒドロ−7−インドリジニル]−1H−インドール(実施例4e、289.2mg、1.05mモル)およびエタノール(3mL)中10%Pd/C(200mg)から作成。
【0089】
実施例10
(a) 5−フルオロ−3−[(7Rまたは7S)(8a−R,S)−オクタヒドロヒドロ−7−インドリジニル]−1−(2−ナフタレンスルフォニル)インドール、異性体I
5−フルオロ−3−[(7Rまたは7S)(8a−R,S)−オクタヒドロ−7−インドリジニル]−1H−インドール、THF(1mL)中、異性体I(実施例9b、20mg、0.077mモル)の溶液に室温で、ナトリウムビス(トリメチルシリル)アミド(THF中1M溶液、200μL、0.020mモル)を加え、得られた溶液を5分間攪拌した。その後、2−ナフタレンスルフォニルクロライド(35mg、0.154mモル)を加え、この溶液を2時間攪拌した。その後、シリカゲル(2g)および2滴の水を加えて反応を止め、生成物をシリカゲルクロマトグラフィーで精製して、表記化合物を得た(27.1mg、78%)。
(b) 5−フルオロ−3−[(7Rまたは7S)(8a−R,S)−オクタヒドロヒドロ−7−インドリジニル]−1−(2−ナフタレンスルフォニル)インドール、異性体II(11.6mg、67%):室温で、5−フルオロ−3−[(7Rまたは7S)(8a−R,S)−オクタヒドロ−7−インドリジニル]−1H−インドール、異性体II(実施例9c、10mg、0.039mモル)および2−ナフタレンスルフォニルクロライド(18mg、0.079mモル)およびTHF(1mL)中1Mナトリウムビス(トリメチルシリル)アミド(100μL、0.10mモル)から作成。
(c) 5−フルオロ−3−[(7Rまたは7S)(8a−R,S)−オクタヒドロヒドロ−7−インドリジニル]−1−フェニルスルフォニルインドール、異性体I(25.6mg、83%):室温で、5−フルオロ−3−[(7Rまたは7S)(8a−R,S)−オクタヒドロ−7−インドリジニル]−1H−インドール、異性体I(実施例9b、20mg、0.077mモル)およびベンゼンスルフォニルクロライド(20μL、0.016mモル)およびTHF(1mL)中1Mナトリウムビス(トリメチルシリル)アミド(200μL、0.20mモル)から作成。
(d) 5−フルオロ−3−[(7Rまたは7S)(8a−R,S)−オクタヒドロヒドロ−7−インドリジニル]−1−フェニルスルフォニルインドール、異性体II(9.0mg、58%):室温で、5−フルオロ−3−[(7Rまたは7S)(8a−R,S)−オクタヒドロ−7−インドリジニル]−1H−インドール、異性体II(実施例9c、10mg、0.039mモル)およびベンゼンスルフォニルクロライド(20μL、0.016mモル)およびTHF(1mL)中1Mナトリウムビス(トリメチルシリル)アミド(100μL、0.10mモル)から作成。
(e) 5−フルオロ−3−[(7Rまたは7S)(8a−R,S)−オクタヒドロヒドロ−7−インドリジニル]−1−(1−ナフタレンスルフォニル)インドール、異性体I(31.2mg、90%):室温で、5−フルオロ−3−[(7Rまたは7S)(8a−R,S)−オクタヒドロ−7−インドリジニル]−1H−インドール、異性体I(実施例9b、20mg、0.077mモル)および1−ナフタレンスルフォニルクロライド(35mg、0.154mモル)およびTHF(1mL)中1Mナトリウムビス(トリメチルシリル)アミド(200μL、0.20mモル)から作成。
【0090】
(f) 5−フルオロ−3−[(7Rまたは7S)(8a−R,S)−オクタヒドロヒドロ−7−インドリジニル]−1−(1−ナフタレンスルフォニル)インドール、異性体II(13.4mg、77%):室温で、5−フルオロ−3−[(7Rまたは7S)(8a−R,S)−オクタヒドロ−7−インドリジニル]−1H−インドール、異性体II(実施例9c、10mg、0.039mモル)および1−ナフタレンスルフォニルクロライド(18mg、0.079mモル)およびTHF(1mL)中1Mナトリウムビス(トリメチルシリル)アミド(100μL、0.10mモル)から作成。
(g) 5−フルオロ−3−[(7Rまたは7S)(8a−R,S)−オクタヒドロヒドロ−7−インドリジニル]−1−(2,6ジクロロベンゾイル)インドール、異性体I(29.8mg、90%):室温で、5−フルオロ−3−[(7Rまたは7S)(8a−R,S)−オクタヒドロヒドロ−7−インドリジニル]−1H−インドール、異性体I(実施例9b、20mg、0.078mモル)および2,6−ジクロロベンゾイルクロライド(32.4mg、0.154mモル)およびTHF(1mL)中1Mナトリウムビス(トリメチルシリル)アミド(200μL、0.20mモル)から作成。
(h) 1−ベンジル−5−フルオロ−3−[(7Rまたは7S)(8a−R,S)−オクタヒドロヒドロ−7−インドリジニル]インドール、異性体I(17.4mg、65%):室温で、5−フルオロ−3−[(7Rまたは7S)(8a−R,S)−オクタヒドロヒドロ−7−インドリジニル]−1H−インドール、異性体I(実施例9b、20mg、0.078mモル)およびベンジルブロマイド(26mg、0.152mモル)およびTHF(1mL)中1Mナトリウムビス(トリメチルシリル)アミド(200μL、0.20mモル)から作成。
(i) 5−シクロヘキシルオキシ−3−[(8a−R,S)−1,2,3,5,8,8a−ヘキサヒドロヒドロ−7−インドリジニル]−1−フェニルスルフォニルインドール(11.2mg、40%):室温で、5−シクロヘキシルオキシ−3−[(8a−R,S)−1,2,3,5,8,8a−ヘキサヒドロヒドロ−7−インドリジニル]−1H−インドール(20mg、0.0594mモル)およびTHF(1mL)中1Mナトリウムビス(トリメチルシリル)アミド(200μL、0.20mモル)から作成。
(j) 1−(2,5−ジクロロフェニルスルフォニル)−5−フルオロ−3−[(7Rまたは7S)(8a−R,S)−オクタヒドロヒドロ−7−インドリジニル]インドール、異性体I(31.2mg、86%):室温で、5−フルオロ−3−[(7Rまたは7S)(8a−R,S)−オクタヒドロ−7−インドリジニル]−1H−インドール、異性体I(実施例9b、20mg、0.077mモル)および2,5−ジクロロベンゼンスルフォニルクロライド(20mg、0.081mモル)およびTHF(1mL)中1Mナトリウムビス(トリメチルシリル)アミド(200μL、0.20mモル)から作成。
(k) 5−フルオロ−1−(3−メチルフェニルスルフォニル)−3−[(7Rまたは7S)(8a−R,S)−オクタヒドロヒドロ−7−インドリジニル]インドール、異性体I(5.7mg、18%):室温で、5−フルオロ−3−[(7Rまたは7S)(8a−R,S)−オクタヒドロ−7−インドリジニル]−1H−インドール、異性体I(実施例9b、20mg、0.077mモル)および3−メチルベンゼンスルフォニルクロライド(30mg、0.157mモル)およびTHF(1mL)中1Mナトリウムビス(トリメチルシリル)アミド(200μL、0.20mモル)から作成。
【0091】
(l) 1−(2−クロロベンゾイル)−5−フルオロ−3−[(8a−R,S)−1,2,3,5,8,8a−ヘキサヒドロ−7−インドリジニル)インドール(17mg、55%):室温で、5−フルオロ−3−[(8a−R,S)−1,2,3,5,8,8a−ヘキサヒドロ−7−インドリジニル]−1H−インドール(実施例4a、20mg、0.078mモル)およびベンゾイルクロライド(27mg、0.154mモル)およびTHF(1mL)中1Mナトリウムビス(トリメチルシリル)アミド(200μL、0.20mモル)から作成。
(m) 5−フルオロ−1−[1−(2−ナフチル)メチル]−3−[(7Rまたは7S)(8a−R,S)−オクタヒドロ−7−インドリジニル]インドール、異性体I(4.5mg、15%):室温で、5−フルオロ−3−[(7Rまたは7S)−オクタヒドロ−7−インドリジニル]−1H−インドール、異性体I(実施例9b、20mg、0.077mモル)および2−(ブロモメチル)ナフタレン(35mg、0.158mモル)およびTHF(1mL)中1Mナトリウムビス(トリメチルシリル)アミド(200μL、0.20mモル)から作成。
(n) 5−フルオロ−1−(1−ナフトイル)−3−[(7Rまたは7S)(8a−R,S)−オクタヒドロ−7−インドリジニル]インドール、異性体I(9.3mg、29%):室温で、5−フルオロ−3−[(7Rまたは7S)(8a−R,S)−オクタヒドロ−7−インドリジニル]−1H−インドール、異性体I(実施例9b、20mg、0.077mモル)およびナフトイルクロライド(29mg、0.153mモル)およびTHF(1mL)中1Mナトリウムビス(トリメチルシリル)アミド(200μL、0.20mモル)から作成。
(o) 5−フルオロ−1−[1−(1−ナフチル)メチル]−3−[(7Rまたは7S)(8a−R,S)−オクタヒドロ−7−インドリジニル]インドール、異性体I(27.6mg、89%):室温で、5−フルオロ−3−(オクタヒドロ−7−インドリジニル)−1H−インドール、異性体I(実施例9b、20mg、0.077mモル)および1−(クロロメチル)ナフタレン(27mg、0.153mモル)およびTHF(1mL)中1Mナトリウムビス(トリメチルシリル)アミド(200μL、0.20mモル)から作成。
【0092】
【表1】
Figure 0004505773
Figure 0004505773
Figure 0004505773
Figure 0004505773
Figure 0004505773
Figure 0004505773
Figure 0004505773
Figure 0004505773
【0093】
実施例11:5-HT6受容体に対する結合親和性
本発明の化合物はすべて特に5-HT6レセプターを受容できるタイプの細胞を用いて評価した(ヒト5-HT6レセプターのクロ−ニングとその特徴に関しては、Kohen et al. J. Neurochemistry, 66, 1996: 47-56参照)。アッセイのプロトコルは通常、5-HT6レセプターを発現している細胞から調製した膜を 3H−LSD(2nM)と一緒にインキュベートとすることを必要とした。組換え細胞から調製した膜のホモジネートと放射性リガンドとを試験化合物の濃度を高くしながらインキュベートした。37℃で60分間インキュベートした後、減圧濾過をした。フィルターを緩衝液で洗浄してから、液体シンチレーション分光測定法を用いてフィルターの放射活性をカウントした。5-HT6に対する試験化合物の親和性はデータをコンピュータ分析し、放射性リガンドがレセプターに結合するのを50%阻害するのに必要な化合物の量を求めて決定した。試験化合物の評価は10-11Mから10-5Mの濃度範囲で行った。比較のためには、5-HT6に対するクロザピン (clozapine)(Ki=3nM)の親和性を標準として用いた。5−HT6レセプター に対する親和性は、100nMの試験化合物の存在下で阻害される放射活性リガンドの結合量(パーセント)で表される。%阻害が大きくなればなるほど、5-HT6レセプターに対する親和性が大きくなる。本発明で選ばれた化合物は5-HT6レセプターに関し50%より大きい%阻害を示した。本発明の化合物で5-HT6レセプターに対し80%より大きい%阻害を示した化合物には、例えば、実施例6a,6b,6c,6d,6e,6f,6g,6g,6h,6i,6j,6k,6l,6m,6n,6p,6u,6v,6x,6y,6z,6aa,6bb,6cc,6dd,6ee,6gg,6hh,6ii,6jj,6kk,6ll,6mm,6nn,6oo,6pp,6qq,6rr,6ss,6tt,6jj,6kk,7a,7b,9a,10a,10b,10c,10d,10e,10f,10h,10i,10j,10kの化合物がある。5−HT6レセプター に対し95%より大きい%阻害を示した化合物には、例えば、実施例6a,6b,6c,6d,6e,6f,6g,6g,6h,6i,6j,6k,6l,6m,6v,6x,6y,6z,6aa,6bb,6cc,6dd,6ii,6jj,6kk,6ll,6kk,6mm,6nn,6oo,6pp,6qq,6rr,6jj,6kk,7a,9a,10e,10f,10iの化合物がある。選択性に関しては、本発明の選ばれた化合物は5-HT6に対し50%より大きい%阻害を示したが、他のセロトニンレセプター、具体的には5−HT2A,5−HT2c,5-HT7レセプターに対しては50%より低い%阻害を示した。具体的な化合物、例えば実施例6a,6b,6c,6d,6g,6j,6l,6m,6n,6p,6u,6x,6y,6z,6aa,6bb,6cc,6dd,6ee,6gg,6hh,6ii,6ll,6mm,6nn,6oo,6pp,6qq,6rr,6ss,6tt,6jj,6kk,10f,10bの化合物は5-HT6レセプターに対しては%阻害が80%より高く、5−HT2A,5−HT2c,5-HT7レセプターに対しては20%より低かった。さらに特定すると、実施例6m,6x,6z,6ll,6mm,6nn,6oo,6pp,6qq,6rr,6jj,10bの化合物は5-HT6レセプターに対しては%阻害が90%より高く、5−HT2A,5−HT2C,5-HT7レセプターに対しては10%より低かった。
【0094】
実施例12:機能性アッセイ
5−HT6レセプターはアデニル酸シクラーゼによるサイクリックAMPの生産を増大させることによりセロトニンやその他のアゴニストに応答する。いくつかの試験化合物についてはそのアデニル酸シクラーゼ活性に対する効果を以下の方法を用いてアッセイした。
5HT6レセプターにおいてアンタゴニストとして働く化合物は、アゴニストとして働くセロトニンの効果と拮抗して、その結果セロトニンによるアデニル酸シクラーゼ活性の増進をブロックするだろう。
定常的にヒト5-HT6レセプターを発現しているHEK293細胞を、10%FCS(ウシ胎児血清)とG418(ゲネチシン2硫酸塩、500μg/ml)を加えたDMEM(ダルベッコの改良イーグル培地)/F12(ニュートリエントミックスF12−Ham培地)中、6穴プレートで培養した。細胞はアッセイに用いるまで、集密度70%まで生育させた。
【0095】
各ウェルの培地を除去し、ウェルを血清を含まない培地で一回洗浄した。ついで、2mlのSFM+IBMX培地(0.5mMのIBMX(3−イソブチル−1−メチルキサンチン)、0.1%のアスコルビン酸、10mMのパージリン(pargyline)をふくむSFM)を各ウェルに加え、37℃で10分間インキュベートした。ついで、SFM+IBMX培地をウェルから除き、a)セロトニン(最終濃度1μM)、b)試験化合物(100nMと10μM、アゴニスト活性を試験するため)、c)試験化合物(100nMと10μM)とセロトニン(最終濃度μM、アンタゴニスト活性を試験するため)のいずれかを新しいSFM+IBMX培地とともに個別にウェルに加えた。アデニル酸シクラーゼの基礎活性はSFM+IBMX培地のみを加えたウェルから求めた。
【0096】
細胞を37℃で30分間CO2インキュベーター中でインキュベートした後、各ウェルから培地を除いた。ウェルを1mlのPBS(リン酸緩衝生理食塩水)で1回洗浄したのち、95%エタノール:5mMEDTA(2:1)で処理した(4℃、1時間)。細胞を各ウェルからはがし、それぞれエッペンドルフチューブに移した。チューブは4℃で5分間遠心して上清を新しいエッペンドルフチューブに移し、4℃で保存した。ペレットは捨て、上清はcAMP濃度を測定するまで4℃で保存した。各抽出液のcAMP含量は2連でEIA(酵素免疫アッセイ)により求めた(Amersham Biotrak cAMP EIAキット(Amersham RPN225)を使用)。最終結果はアゴニストについては%基礎応答、アンタゴニストについてはセロトニン応答の阻害%で表した。
【0097】
セロトニンによるアデニル酸シクラーゼの全体的活性化(S0)はセロトニン処理細胞中のcAMP濃度(Cd)と対照処理細胞のcAMP濃度(Cf)の差として求めた。
0=Cf−Cd
【0098】
アゴニスト試験化合物によるアデニル酸シクラーゼの正味の活性化(S)は、薬剤処理細胞中のcAMP濃度(C)と対照処理細胞中のcAMP濃度(CRf)の差として求めた。
S=Cf−C
【0099】
アンタゴニスト試験化合物の存在下でのセロトニンによるアデニル酸シクラーゼの正味の活性化(Ss)は、セロトニン−薬剤処理細胞中のcAMP濃度(Cs)と対照処理細胞中のcAMP濃度(Cf)の差として求めた。
s=Cf−Cs
【0100】
セロトニンがアデニル酸シクラーゼ活性を促進するのをアンタゴニスト試験化合物が阻害するパーセント(%R)は以下の式で求められる。
%R= (1−Ss/S0)x100
【0101】
本発明の選択化合物、例えば実施例6x,6y,10c,10e,10a,10d,10f,10b,6b,6jの化合物はセロトニンによるアデニル酸シクラーゼの活性化を押さえることができ、5-HT6レセプターアンタゴニストとしての挙動を示した。

Claims (28)

  1. 式I
    Figure 0004505773
    (式中、
    1、R2、R3およびR4は独立的にH、ハロ、OH、C1-6アルキル、C1-6アルコキシ、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C3-7シクロアルキル、C4-7シクロアルケニル、C3-7シクロアルコキシ、C3-7シクロアルキルチオ、ハロ置換C1-6アルキル、C1-6アルキルチオ、C2-7アルカノイル、C2-7アルカノイルオキシ、ニトロ、シアノ、所望により置換されたフェニル、所望により置換されたフラニル、所望により置換されたチエニル、所望により置換されたフェニルオキシ、SO2NR89、CH2SO2NR89、CO210、NHC(NR12)R11、C(NR13)NR1415、C(O)R16、OC(O)R16、SCF3、SO2CF3、ホルミル、CF3およびCF3Oからなる群より選ばれたものであり;
    5はSO2Ar、C(O)Ar、CH2ArおよびArからなる群より選ばれたものであり;
    6は独立的にH、C1-6アルキル、所望により置換されたフェニルおよび所望により置換されたベンジルからなる群より選ばれたものであり;
    7は独立的にH、C1-6アルキル、C1-6アルコキシ、C1-6アルキルチオ、所望により置換されたフェニル、所望により置換されたベンジル、所望により置換されたフェノキシおよび所望により置換されたベンジルオキシからなる群より選ばれたものであり;
    ----は単結合または二重結合を表しており;
    nは1〜3の整数から選ばれたものであり;
    XはCR17およびNからなる群より選ばれたものであり;
    ZはC、CHおよびNからなる群より選ばれたものであるが、ただし----が二重結合であるときは、ZはCであり、----が単結合であるときは、ZはCHおよびNから選ばれ;
    Arはフェニル、ピリジル、チエニル、フラニル、ナフチル、キノリルおよびイソキノリルからなる群より選ばれた所望により置換された芳香族基であって、該任意の置換基が独立的に、ハロ、OH、C1-6アルキル、C1-6アルコキシ、C1-6アルキルチオ、CF3 およびCF3Oからなる群のうちの1〜4員より選ばれたものであり;
    8、R9およびR10は独立的にH、C1-6アルキル およびフェニルからなる群より選ばれたものであるか、R8とR9とはアルキレン鎖、−(CH2)− (m=3〜6)を形成し、それらが結合している窒素と一緒になって4員〜7員環を形成しており;
    11はC1-6アルキル、C1-6アルコキシ、フェニル、フェノキシ、NH2 、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、ベンジルおよびベンジルオキシからなる群より選ばれたものであり;
    12はHおよびC1-6アルキルからなる群より選ばれたものであり;
    13はHおよびC1-6アルキルからなる群より選ばれたものであり;
    14およびR15は独立的にHおよび C1-6アルキルからなる群より選ばれたものであるか、R14とR15の一方はR13と一緒になってアルキレン鎖、−(CH2)− (p=2または3) を形成して、それらが結合している窒素同士を架橋しており;かつ
    17はH、C1-6アルキル およびベンジルからなる群より選ばれたものである)を有する化合物およびその塩、溶媒和物および水和物。
  2. 1、R3およびR4が全てHである請求項1記載の化合物。
  3. 1およびR3が共にHであり、かつR2およびR4が独立的にH、ハロ、C1-6アルキル、C1-6アルコキシ、CF3およびCF3Oからなる群より選ばれたものである請求項1記載の化合物。
  4. 4がHである請求項3記載の化合物。
  5. 2 が独立的にH、フルオロ、メチルおよびメトキシからなる群より選ばれたものである請求項4記載の化合物。
  6. 2およびR4が共にHである請求項3記載の化合物。
  7. 2がHであり、かつR4が C1-6アルキルである請求項3記載の化合物。
  8. 4がメチルである請求項3記載の化合物。
  9. 1〜R4が全てHである請求項1記載の化合物。
  10. 6およびR7が共にHである請求項3記載の化合物。
  11. XがCHおよびNから選ばれたものである請求項3記載の化合物。
  12. XがCHである請求項11記載の化合物。
  13. Z、----およびnが1,4−ジアザ[4.3.0]ビシクロノナン、1,4−ジアザ[4.4.0]ビシクロデカン、1,2,3,5,8,8a−ヘキサヒドロインドリジンおよびオクタヒドロインドリジンから選ばれた環系を形成するように選ばれたものである請求項3記載の化合物。
  14. 6およびR7が共にHである請求項13記載の化合物。
  15. 5がSO2ArおよびArから選ばれたものであり、Arがフェニル、ピリジル、チエニル、フラニル、ナフチル、キノリルおよびイソキノリルからなる群より選ばれた所望により置換された芳香族基であって、該任意の置換基が独立的に、 ハロ、OH、C1-6アルキル、C1-6アルコキシ、C1-6アルキルチオ、CF3およびCF3Oからなる群のうちの1〜3員より選ばれたものである請求項3記載の化合物。
  16. 5がSO2Arである請求項15記載の化合物。
  17. Arがフェニルおよびナフチルから選ばれた所望により置換された芳香族基であり、該任意の置換基が独立的に、 ハロ、OH、C1-6アルキル、C1-6アルコキシ、C1-6アルキルチオ、CF3およびCF3Oからなる群のうちの1〜3員より選ばれたものであるである請求項16記載の化合物。
  18. Arが非置換ナフチルである請求項17記載の化合物。
  19. Arが1−ナフチルおよび2−ナフチルから選ばれたものである請求項18記載の化合物。
  20. Arが非置換フェニルならびに、 C1-6アルキル、ハロおよび C1-6アルコキシから任意に選ばれた1〜3個の置換基で置換されたフェニルより選ばれたものである請求項17記載の化合物。
  21. Arがフェニル、4−ブロモフェニル、4−t−ブチルフェニル、4−クロロフェニル、4−フルオロフェニル、4−メトキシフェニル、2,5−ジクロロフェニル、2−ブロモフェニル、4−メチルフェニルおよび2,4,6−トリメチルから選ばれたものである請求項20記載の化合物。
  22. 下記の群より選択される請求項1記載の化合物:
    3−[(6−R,S)−1,4−ジアザ[4.3.0]ビシクロノナ−4−イル]−1−(2−ナフタレンスルホニル)インドール;
    3−[(6−R,S)−1,4−ジアザ[4.3.0]ビシクロノナ−4−イル]−1−(1−ナフタレンスルホニル)インドール;
    1−(4−ブロモフェニルスルホニル)−3−[(6−R,S)−1,4−ジアザ[4.3.0]ビシクロノナ−4−イル]インドール;
    1−(4−t−ブチルフェニルスルホニル)−3−[(6−R,S)−1,4−ジアザ[4.3.0]ビシクロノナ−4−イル]インドール;
    1−(4−クロロフェニルスルホニル)−3−[(6−R,S)−1,4−ジアザ[4.3.0]ビシクロノナ−4−イル]インドール;
    3−[(6−R,S)−1,4−ジアザ[4.3.0]ビシクロノナ−4−イル]−1−(4−フルオロフェニルスルホニル)インドール;
    3−[(6−R,S)−1,4−ジアザ[4.3.0]ビシクロノナ−4−イル]−1−(4−メトキシフェニルスルホニル)インドール;
    3−[(6−R,S)−1,4−ジアザ[4.3.0]ビシクロノナ−4−イル]−1−(2,5−ジクロロフェニルスルホニル)インドール;
    1−(2−ブロモフェニルスルホニル)−3−[(6−R,S)−1,4−ジアザ[4.3.0]ビシクロノナ−4−イル]インドール;
    3−[(6−R,S)−1,4−ジアザ[4.3.0]ビシクロノナ−4−イル]−1−(フェニルスルホニル)インドール;
    3−[(6−R,S)−1,4−ジアザ[4.3.0]ビシクロノナ−4−イル]−1−(4−メチルフェニルフェニルスルホニル)インドール;
    3−[(6−R,S)−1,4−ジアザ[4.4.0]ビシクロデカン−4−イル]−1−(2−ナフタレンスルホニル)インドール;
    3−[(6−R,S)−1,4−ジアザ[4.4.0]ビシクロデカン−4−イル]−1−(1−ナフタレンスルホニル)インドール;
    1−(4−ブロモフェニルスルホニル)−3−[(6−R,S)−1,4−ジアザ[4.4.0]ビシクロデカン−4−イル]インドール;
    1−(4−t−ブチルフェニルスルホニル)−3−[(6−R,S)−1,4−ジアザ[4.4.0]ビシクロデカン−4−イル]インドール;
    1−(4−クロロフェニルスルホニル)−3−[(6−R,S)−1,4−ジアザ[4.4.0]ビシクロデカン−4−イル]インドール;
    3−[(6−R,S)−1,4−ジアザ[4.4.0]ビシクロデカン−4−イル]−1−(4−フルオロフェニルスルホニル)インドール;
    3−[(6−R,S)−1,4−ジアザ[4.4.0]ビシクロデカン−4−イル]−1−(4−メトキシフェニルスルホニル)インドール;
    3−[(6−R,S)−1,4−ジアザ[4.4.0]ビシクロデカン−4−イル]−1−(2,5−ジクロロフェニルスルホニル)インドール;
    1−(2−ブロモフェニルスルホニル)−3−[(6−R,S)−1,4−ジアザ[4.4.0]ビシクロデカン−4−イル]インドール;
    3−[(6−R,S)−1,4−ジアザ[4.4.0]ビシクロデカン−4−イル]−1−(フェニルスルホニル)インドール;
    3−[(6−R,S)−1,4−ジアザ[4.4.0]ビシクロデカン−4−イル]−1−(4−メチルフェニルスルホニル)インドール;
    3−[(6−R,S)−1,4−ジアザ[4.4.0]ビシクロデカン−4−イル]−1−(2,4,6−トリメチルフェニルスルホニル)インドール;
    5−フルオロ−3−[(8a−R,S)−1,2,3,5,8,8a−ヘキサヒドロ−7−インドリジニル]−1−フェニルスルホニルインドール;
    5−フルオロ−3−[(8a−R,S)−1,2,3,5,8,8a−ヘキサヒドロ−7−インドリジニル]−1−(1−ナフタレンスルホニル)インドール;
    5−フルオロ−3−[(8a−R,S)−1,2,3,5,8,8a−ヘキサヒドロ−7−インドリジニル]−1−(2−ナフタレンスルホニル)インドール;
    5−フルオロ−1−(4−フルオロフェニルスルホニル)−3−[(8a−R,S)−1,2,3,5,8,8a−ヘキサヒドロ−7−インドリジニル]インドール;
    1−(4−ブロモフェニルスルホニル)−5−フルオロ−3−[(8a−R,S)−1,2,3,5,8,8a−ヘキサヒドロ−7−インドリジニル]インドール;
    1−(2−ブロモフェニルスルホニル)−5−フルオロ−3−[(8a−R,S)−1,2,3,5,8,8a−ヘキサヒドロ−7−インドリジニル]インドール;
    5−フルオロ−3−[(8a−R,S)−1,2,3,5,8,8a−ヘキサヒドロ−7−インドリジニル]−1−(4−メチルフェニルスルホニル)インドール;
    5−フルオロ−3−[(8a−R,S)−1,2,3,5,8,8a−ヘキサヒドロ−7−インドリジニル]−1−(4−メトキシフェニルスルホニル)インドール;
    5−フルオロ−3−[(8a−R,S)−1,2,3,5,8,8a−ヘキサヒドロ−7−インドリジニル]−1−(2,4,6−トリメチルフェニルスルホニル)インドール;
    1−(4−t−ブチルフェニルスルホニル)−5−フルオロ−3−[(8a−R,S)−1,2,3,5,8,8a−ヘキサヒドロ−7−インドリジニル]インドール;
    1−(2,5−ジクロロフェニルスルホニル)−5−フルオロ−3−[(8a−R,S)−1,2,3,5,8,8a−ヘキサヒドロ−7−インドリジニル]インドール;
    1−(4−クロロフェニルスルホニル)−5−フルオロ−3−[(8a−R,S)−1,2,3,5,8,8a−ヘキサヒドロ−7−インドリジニル]インドール;
    3−[(6−R,S)−1,4−ジアザ[4.3.0]ビシクロノナ−4−イル]−1−(4−メチルフェニルスルホニル)インダゾール;
    3−[(6−R,S)−1,4−ジアザ[4.4.0]ビシクロデカン−4−イル]−1−(4−メチルフェニルスルホニル)インダゾール;
    5,7−ジフルオロ−3−[(8a−R,S)−1,2,3,5,8,8a−ヘキサヒドロ−7−インドリジニル]−1−フェニルスルホニルインドール;
    5,7−ジフルオロ−3−[(8a−R,S)−1,2,3,5,8,8a−ヘキサヒドロ−7−インドリジニル]−1−ナフタレンスルホニルインドール;
    5,7−ジフルオロ−3−[(8a−R,S)−1,2,3,5,8,8a−ヘキサヒドロ−7−インドリジニル]−2−ナフタレンスルホニルインドール;
    5−メトキシ−3−[(8a−R,S)−1,2,3,5,8,8a−ヘキサヒドロ−7−インドリジニル]−1−フェニルスルホニルインドール;
    5−メトキシ−3−[(8a−R,S)−1,2,3,5,8,8a−ヘキサヒドロ−7−インドリジニル]−1−ナフタレンスルホニルインドール;
    5−メトキシ−3−[(8a−R,S)−1,2,3,5,8,8a−ヘキサヒドロ−7−インドリジニル]−2−ナフタレンスルホニルインドール;
    5−メチル−3−[(8a−R,S)−1,2,3,5,8,8a−ヘキサヒドロ−7−インドリジニル]−1−フェニルスルホニルインドール;
    5−メチル−3−[(8a−R,S)−1,2,3,5,8,8a−ヘキサヒドロ−7−インドリジニル]−1−ナフタレンスルホニルインドール;
    5−メチル−3−[(8a−R,S)−1,2,3,5,8,8a−ヘキサヒドロ−7−インドリジニル]−2−ナフタレンスルホニルインドール;
    7−メチル−3−[(8a−R,S)−1,2,3,5,8,8a−ヘキサヒドロ−7−インドリジニル]−1−フェニルスルホニルインドール;
    7−メチル−3−[(8a−R,S)−1,2,3,5,8,8a−ヘキサヒドロ−7−インドリジニル]−1−ナフタレンスルホニルインドール;
    7−メチル−3−[(8a−R,S)−1,2,3,5,8,8a−ヘキサヒドロ−7−インドリジニル]−2−ナフタレンスルホニルインドール;
    5−フルオロ−3−(1,2,3,5,8,8a−ヘキサヒドロ−7−インドリジニル)−1−(3−メチルフェニル)インドール;
    5−フルオロ−3−[(7−R,S)(8a−R,S)−オクタヒドロ−7−インドリジニル)−1−(3−メチルフェニル)インドール;
    5−フルオロ−3−[(7Rまたは7S)(8a−R,S)−オクタヒドロ−7−インドリジニル]−1−(2−ナフタレンスルホニル)インドール、異性体I;
    5−フルオロ−3−[(7Rまたは7S)(8a−R,S)−オクタヒドロ−7−インドリジニル]−1−(2−ナフタレンスルホニル)インドール、異性体II;
    5−フルオロ−3−[(7Rまたは7S)(8a−R,S)−オクタヒドロ−7−インドリジニル]−1−フェニルスルホニルインドール、異性体I;
    5−フルオロ−3−[(7Rまたは7S)(8a−R,S)−オクタヒドロ−7−インドリジニル]−1−フェニルスルホニルインドール、異性体II;
    5−フルオロ−3−[(7Rまたは7S)(8a−R,S)−オクタヒドロ−7−インドリジニル]−1−(1−ナフタレンスルホニル)インドール、異性体I;
    5−フルオロ−3−[(7Rまたは7S)(8a−R,S)−オクタヒドロ−7−インドリジニル]−1−(1−ナフタレンスルホニル)インドール、異性体II;
    5−フルオロ−3−[(7Rまたは7S)(8a−R,S)−オクタヒドロ−7−インドリジニル]−1−(2,6−ジクロロベンゾイル)インドール、異性体I;
    1−ベンジル−5−フルオロ−3−[(7Rまたは7S)(8a−R,S)−オクタヒドロ−7−インドリジニル]インドール、異性体I;
    5−シクロヘキシルオキシ−3−[(8a−R,S)−1,2,3,5,8,8a−ヘキサヒドロ−7−インドリジニル]−1−フェニルスルホニルインドール;
    1−(2,5−ジクロロフェニルスルホニル)−5−フルオロ−3−[(7Rまたは7S)(8a−R,S)−オクタヒドロ−7−インドリジニル]インドール、異性体I;
    5−フルオロ−1−(3−メチルフェニルスルホニル)−3−[(7Rまたは7S)(8a−R,S)−オクタヒドロ−7−インドリジニル]インドール、異性体I;
    1−(2−クロロベンゾイル)−5−フルオロ−3−[(8a−R,S)−1,2,3,5,8,8a−ヘキサヒドロ−7−インドリジニル]インドール、異性体I;
    5−フルオロ−1−[1−(2−ナフチル)メチル]−3−[(7Rまたは7S)(8a−R,S)−オクタヒドロ−7−インドリジニル]インドール、異性体I;
    5−フルオロ−1−(1−ナフトイル)−3−[(7Rまたは7S)(8a−R,S)−オクタヒドロ−7−インドリジニル]インドール、異性体I;
    5−フルオロ−1−[1−(1−ナフチル)メチル]−3−[(7Rまたは7S)(8a−R,S)−オクタヒドロ−7−インドリジニル]インドール、異性体I。
  23. 下記の群より選択される請求項22記載の化合物:
    3−[(6−R,S)−1,4−ジアザ[4.3.0]ビシクロノナ−4−イル]−1−(2−ナフタレンスルホニル)インドール;
    3−[(6−R,S)−1,4−ジアザ[4.3.0]ビシクロノナ−4−イル]−1−(1−ナフタレンスルホニル)インドール;
    1−(4−ブロモフェニルスルホニル)−3−[(6−R,S)−1,4−ジアザ[4.3.0]ビシクロノナ−4−イル]インドール;
    1−(4−t−ブチルフェニルスルホニル)−3−[(6−R,S)−1,4−ジアザ[4.3.0]ビシクロノナ−4−イル]インドール;
    3−[(6−R,S)−1,4−ジアザ[4.3.0]ビシクロノナ−4−イル]−1−(4−メトキシフェニルスルホニル)インドール;
    3−[(6−R,S)−1,4−ジアザ[4.3.0]ビシクロノナ−4−イル]−1−(フェニルスルホニル)インドール;
    3−[(6−R,S)−1,4−ジアザ[4.3.0]ビシクロノナ−4−イル]−1−(4−メチルフェニルフェニルスルホニル)インドール;
    3−[(6−R,S)−1,4−ジアザ[4.4.0]ビシクロデカン−4−イル]−1−(2−ナフタレンスルホニル)インドール;
    3−[(6−R,S)−1,4−ジアザ[4.4.0]ビシクロデカン−4−イル]−1−(1−ナフタレンスルホニル)インドール;
    1−(4−ブロモフェニルスルホニル)−3−[(6−R,S)−1,4−ジアザ[4.4.0]ビシクロデカン−4−イル]インドール;
    1−(4−クロロフェニルスルホニル)−3−[(6−R,S)−1,4−ジアザ[4.4.0]ビシクロデカン−4−イル]インドール;
    3−[(6−R,S)−1,4−ジアザ[4.4.0]ビシクロデカン−4−イル]−1−(フェニルスルホニル)インドール;
    3−[(6−R,S)−1,4−ジアザ[4.4.0]ビシクロデカン−4−イル]−1−(4−メチルフェニルスルホニル)インドール;
    5−フルオロ−3−[(8a−R,S)−1,2,3,5,8,8a−ヘキサヒドロ−7−インドリジニル]−1−フェニルスルホニルインドール;
    5−フルオロ−3−[(8a−R,S)−1,2,3,5,8,8a−ヘキサヒドロ−7−インドリジニル]−1−(1−ナフタレンスルホニル)インドール;
    5−フルオロ−3−[(8a−R,S)−1,2,3,5,8,8a−ヘキサヒドロ−7−インドリジニル]−1−(2−ナフタレンスルホニル)インドール;
    5−フルオロ−1−(4−フルオロフェニルスルホニル)−3−[(8a−R,S)−1,2,3,5,8,8a−ヘキサヒドロ−7−インドリジニル]インドール;
    1−(4−ブロモフェニルスルホニル)−5−フルオロ−3−[(8a−R,S)−1,2,3,5,8,8a−ヘキサヒドロ−7−インドリジニル]インドール;
    1−(2−ブロモフェニルスルホニル)−5−フルオロ−3−[(8a−R,S)−1,2,3,5,8,8a−ヘキサヒドロ−7−インドリジニル]インドール;
    5−フルオロ−3−[(8a−R,S)−1,2,3,5,8,8a−ヘキサヒドロ−7−インドリジニル]−1−(4−メチルフェニルスルホニル)インドール;
    5−フルオロ−3−[(8a−R,S)−1,2,3,5,8,8a−ヘキサヒドロ−7−インドリジニル]−1−(4−メトキシフェニルスルホニル)インドール;
    1−(4−t−ブチルフェニルスルホニル)−5−フルオロ−3−[(8a−R,S)−1,2,3,5,8,8a−ヘキサヒドロ−7−インドリジニル]インドール;
    1−(2,5−ジクロロフェニルスルホニル)−5−フルオロ−3−[(8a−R,S)−1,2,3,5,8,8a−ヘキサヒドロ−7−インドリジニル]インドール;
    1−(4−クロロフェニルスルホニル)−5−フルオロ−3−[(8a−R,S)−1,2,3,5,8,8a−ヘキサヒドロ−7−インドリジニル]インドール;
    5,7−ジフルオロ−3−[(8a−R,S)−1,2,3,5,8,8a−ヘキサヒドロ−7−インドリジニル]−1−フェニルスルホニルインドール;
    5,7−ジフルオロ−3−[(8a−R,S)−1,2,3,5,8,8a−ヘキサヒドロ−7−インドリジニル]−1−ナフタレンスルホニルインドール;
    5,7−ジフルオロ−3−[(8a−R,S)−1,2,3,5,8,8a−ヘキサヒドロ−7−インドリジニル]−2−ナフタレンスルホニルインドール;
    5−メトキシ−3−[(8a−R,S)−1,2,3,5,8,8a−ヘキサヒドロ−7−インドリジニル]−1−フェニルスルホニルインドール;
    5−メトキシ−3−[(8a−R,S)−1,2,3,5,8,8a−ヘキサヒドロ−7−インドリジニル]−1−ナフタレンスルホニルインドール;
    5−メトキシ−3−[(8a−R,S)−1,2,3,5,8,8a−ヘキサヒドロ−7−インドリジニル]−2−ナフタレンスルホニルインドール;
    5−メチル−3−[(8a−R,S)−1,2,3,5,8,8a−ヘキサヒドロ−7−インドリジニル]−1−フェニルスルホニルインドール;
    5−メチル−3−[(8a−R,S)−1,2,3,5,8,8a−ヘキサヒドロ−7−インドリジニル]−1−ナフタレンスルホニルインドール;
    5−メチル−3−[(8a−R,S)−1,2,3,5,8,8a−ヘキサヒドロ−7−インドリジニル]−2−ナフタレンスルホニルインドール;
    7−メチル−3−[(8a−R,S)−1,2,3,5,8,8a−ヘキサヒドロ−7−インドリジニル]−1−フェニルスルホニルインドール;
    7−メチル−3−[(8a−R,S)−1,2,3,5,8,8a−ヘキサヒドロ−7−インドリジニル]−1−ナフタレンスルホニルインドール;
    5−フルオロ−3−[(7Rまたは7S)(8a−R,S)−オクタヒドロ−7−インドリジニル]−1−(2−ナフタレンスルホニル)インドール、異性体II;
    5−フルオロ−3−[(7Rまたは7S)(8a−R,S)−オクタヒドロ−7−インドリジニル]−1−(1−ナフタレンスルホニル)インドール、異性体II。
  24. 下記の群より選択される請求項23記載の化合物:
    3−[(6−R,S)−1,4−ジアザ[4.4.0]ビシクロデカン−4−イル]−1−(1−ナフタレンスルホニル)インドール;
    5−フルオロ−3−[(8a−R,S)−1,2,3,5,8,8a−ヘキサヒドロ−7−インドリジニル]−1−フェニルスルホニルインドール;
    5−フルオロ−3−[(8a−R,S)−1,2,3,5,8,8a−ヘキサヒドロ−7−インドリジニル]−1−(2−ナフタレンスルホニル)インドール;
    5,7−ジフルオロ−3−[(8a−R,S)−1,2,3,5,8,8a−ヘキサヒドロ−7−インドリジニル]−1−フェニルスルホニルインドール;
    5,7−ジフルオロ−3−[(8a−R,S)−1,2,3,5,8,8a−ヘキサヒドロ−7−インドリジニル]−2−ナフタレンスルホニルインドール;
    5−メトキシ−3−[(8a−R,S)−1,2,3,5,8,8a−ヘキサヒドロ−7−インドリジニル]−1−フェニルスルホニルインドール;
    5−メトキシ−3−[(8a−R,S)−1,2,3,5,8,8a−ヘキサヒドロ−7−インドリジニル]−1−ナフタレンスルホニルインドール;
    5−メトキシ−3−[(8a−R,S)−1,2,3,5,8,8a−ヘキサヒドロ−7−インドリジニル]−2−ナフタレンスルホニルインドール;
    5−メチル−3−[(8a−R,S)−1,2,3,5,8,8a−ヘキサヒドロ−7−インドリジニル]−1−フェニルスルホニルインドール;
    5−メチル−3−[(8a−R,S)−1,2,3,5,8,8a−ヘキサヒドロ−7−インドリジニル]−1−ナフタレンスルホニルインドール;
    5−メチル−3−[(8a−R,S)−1,2,3,5,8,8a−ヘキサヒドロ−7−インドリジニル]−2−ナフタレンスルホニルインドール;
    5−フルオロ−3−[(7Rまたは7S)(8a−R,S)−オクタヒドロ−7−インドリジニル]−1−(2−ナフタレンスルホニル)インドール、異性体II。
  25. 医薬的に許容できる担体と5-HT6受容体に有効に拮抗する量の式Iの化合物とからなる医薬組成物。
  26. 医薬的に許容できる担体と5-HT6受容体に有効に拮抗する量の請求項3記載の化合物とからなる医薬組成物。
  27. 医薬的に許容できる担体と5-HT6受容体に有効に拮抗する量の請求項10記載の化合物とからなる医薬組成物。
  28. 医薬的に許容できる担体と5-HT6受容体に有効に拮抗する量の請求項22記載の化合物とからなる医薬組成物。
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