JP4505545B1 - 回路基板及び電子デバイス - Google Patents

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Abstract

【課題】導体の亀裂、基板のクラック、絶縁膜の破壊等を生じ難い高信頼度・高品質の回路基板及び電子デバイスを提供する。
【解決手段】基板1と、導体3とを含んでおり、導体3は、金属または合金でなり、基板1に設けられ、少なくとも基板1と対面する領域に、等軸晶31の領域を有する。この構造によれば、基板1と対面する領域で、導体3の等軸晶組織による等方性が得られるため、導体3の亀裂、絶縁膜の破壊及び基板1のクラックなどの発生が抑制される。
【選択図】図2

Description

本発明は、回路基板及び電子デバイスに関する。
電子デバイスの例としては、例えば、各種スケールの集積回路、各種半導体素子もしくはそのチップ等を挙げることができる。
この種の電子デバイスにおいては、これまで、回路基板上に半導体チップを平面的に配置し、その間を配線で接続する方法がとられてきた。しかし、この方法では、実装面積が半導体チップの数とともに増加するとともに、配線長も増加してしまうので、電子デバイスの小型大容量化、高性能化及び低消費電力化を実現することが困難である。微細化技術が極限まで進んだ現状では、半導体チップの微細化、小型化をとおして、大容量化、高性能化及び低消費電力化を実現することは、限界に来ている。
そこで、半導体チップを積層し、チップ間を貫通電極で接続するいわゆるTSV方式に係る三次元配置の電子デバイスの開発が進められている。
三次元配置の電子デバイスを実現する代表的な技術は、めっき技術の適用によって、貫通電極を形成する方法である。しかし、めっき技術は工程数が多く、平面配置に比べて、コスト高になる。しかも、めっき膜の内部に空洞などを生じ易い。これらは、従来の平面配置から三次元配置への移行を妨げる大きな障害となる
めっき技術に代わるものとして、特許文献1は、微細空間を持つシリコン基板を、真空圧に減圧した真空チャンバー内で溶融金属槽に挿入し、シリコン基板が溶融金属とほぼ同じ温度に達した後、真空チャンバー内を例えば大気圧以上に加圧して、溶融金属を微細空間に充填する技術を開示している。
この技術によれば、高アスペクト比の微細空間に対しても金属充填が可能となり、鬆(す)などの空隙の生じない金属充填を行なうことができ、また、貫通電極のための貫通した微細空間に金属充填を行なう場合は、空隙のない良好な貫通電極を作成しえるとされている。
しかし、特許文献1に開示された技術に限らず、溶融金属充填方式に一般的に通有する問題として、貫通電極に亀裂が入ったり、貫通孔の内壁面と貫通電極の外周面との間に設けられた絶縁膜が、貫通電極によって部分的に破壊されてしまったり、或いは、更に進んで貫通電極の周りのシリコン基板にクラックが発生したりする現象が見られた。
上述した問題は、貫通電極を形成する場合に限らない。三次元配置を実現するに当たって、多数の回路基板を積層してゆく場合にも、回路基板相互間を接続するターミナルなどにおいて、同様に生じることがある。
特開2002−158191号公報
本発明の課題は、導体の亀裂、基板のクラック、絶縁膜の破壊等を生じ難い高信頼度・高品質の回路基板及び電子デバイスを提供することである。
上述した課題を解決するため、本発明に係る回路基板は、基板と、導体とを含む。前記導体は、金属または合金でなり、前記基板に設けられ、少なくとも前記基板と対面する領域に、等軸晶領域を有する。
上述したように、本発明では、導体は、金属または合金でなり、少なくとも基板と対面する領域に、等軸晶領域を有するから、等軸晶組織による等方性が得られる。このため、導体の亀裂、絶縁膜の破壊及び基板のクラックなどの発生が抑制される。
導体は、少なくとも基板と対面する領域において等軸晶領域の占める面積的割合が、柱状晶領域の占める面積的割合よりも大きいことが好ましい。このような関係があれば、少なくとも基板と対面する領域において、等軸晶の持つ等方性がより支配的となり、電極亀裂、絶縁膜破壊及び基板クラックなどの発生を、より効果的に抑制しえる。
導体は、一つの形態として、平面状の形態をとることができる。このような導体の代表例は、基板の一面上に予め定められたパターンを持つ配線であり、基板の一面上にマスクフレーム等によって囲まれた微細空間を形成し、この微細空間を鋳型として、その内部に溶融金属を充填し、凝固させることによって実現することができる。
導体の別の形態として、貫通電極、非貫通電極などで代表されるものがある。この場合は、基板は、貫通孔又は非貫通孔等を有しており、導体は、前記孔の内面に付着され、少なくとも前記孔の内面と接する領域に、等軸晶領域を有する。このような導体は、基板に設けられた孔を鋳型として、その内部に溶融金属を充填し、凝固させることによって実現することができる。
基板が、導体や半導体などである場合には、孔の内壁面に絶縁膜を付着させる。前記導体は、前記絶縁膜によって囲まれた孔の内部に形成される。
更に、前記孔の内壁面に導体膜を形成し、前記導体を、前記導体膜によって囲まれた孔の内部に形成してもよい。
本発明に係る電子デバイスは、基本的には、上述した回路基板の複数枚を積層した三次元配置を有する。もっとも、一枚の回路基板であっても、例えば、半導体回路要素などの電子回路要素が既に形成されている場合には、電子デバイスと観念できることもある。
本発明の他の目的、構成及び利点については、添付図面を参照し、更に詳しく説明する。但し、添付図面は、単なる例示に過ぎない。
本発明に係る回路基板の一例を概略的に示す断面図である。 図1に示した回路基板の等軸晶組織を模式的に拡大して示す図である。 図1及び図2に示した回路基板の製造工程を示す図である。 図3に示した工程の後の工程を示す図である。 柱状晶組織が支配的な回路基板を模式的に示す断面図である。 図5に示した回路基板の問題点を模式的に示す図である。 本発明に係る回路基板のSEM像である。 比較例たる回路基板のSEM像である。 本発明に係る回路基板の別の実施形態を概略的に示す断面図である。 本発明に係る回路基板の更に別の実施形態を概略的に示す断面図である。 本発明に係る回路基板の更に別の実施形態を概略的に示す断面図である。 本発明に係る回路基板の製造工程を示す図である。 図12に示した工程の後の工程を示す図である。 図13に示した工程の後の工程を示す図である。 本発明に係る多層回路基板の分解図である。 図15に示した多層回路基板の完成状態を示す図である。 本発明に係る電子デバイスの一例を示す図である。
1.回路基板
図1を参照すると、導体3は、金属または合金でなり、基板1の一面からその厚み方向に延びる微細空間30の内部に充填されている。導体3の一端側は、微細空間30の底部を閉じる底部層2の表面と向き合っている。底部層2は、導体であってもよいし、絶縁体であってもよいし、半導体であってもよい。この明細書では、底部層2は、薄膜導体であるとして説明する。
図1には、簡単な構成の回路基板が示されているのみであるが、実際には、回路基板の種類に応じた機能、及び、構造を満たすべく、より複雑な構造がとられる。回路基板は、ウエハであってもよいし、ウエハから切り出されたチップであってもよい。更に、単板であってよいし、複数枚を積層した積層体であってもよい。
基板1は、一定の耐熱性を有するものであれば、金属、合金、金属酸化物、セラミックス、ガラス、プラスチックもしくはそれらの複合材、又は、それらの積層体の別を問わず、広く用いることができる。基板1の物性、構造などは、対象とするデバイスの種類によって異なる。例えば、半導体デバイスの場合には、Si、SiC又はSOI等が用いられる。受動電子回路デバイスの場合には、誘電体、磁性体又はそれらの複合体の形態をとることがある。MRAM (Magnetoresistive Random Access Memory)、MEMS (Micro Electro Mechanical Systems)、光デバイス、太陽電池、または、ELディスプレイ、液晶ディスプレイもしくはプラズマディスプレイなどの平面状ディスプレイを実現する場合も、その要求に沿った物性及び構造を持つウエハが用いられる。基板1が半導体基板である場合は、半導体回路要素が既に形成されていてもよい。
底部層2は、基板1の一面上に設けられている。基板1が半導体ウエハであって、半導体回路要素が既に形成されている場合は、底部層2は、この半導体回路要素の電極となることがある。この場合、底部層2は、要求される機能に応じて、種々の平面パターンをとる。底部層2の周りは、必要に応じ、絶縁膜によって埋められていてもよい。底部層2は、公知の材料、例えばCuを主成分とする金属材料によって構成される。必要に応じて、Zn(亜鉛)、Al(アルミニウム)又はTi(チタン)などを含有していてもよい。この底部層2は、CVD法やスパッタ法等の薄膜形成技術によって形成することができる。
実施形態は、導体3が、1つの底部層2に対して1つだけ備えられている場合を例示しているが、これに限定する趣旨ではない。1つの底部層2に対して複数の導体3を備えていてもよい。導体3によって満たされた微細空間30は、一般には、貫通孔、非貫通孔(盲孔)又はビア・ホールと称される。この微細空間30は、限定するものではないが、例えば、孔径60μm以下である。
導体3は、溶融加工金属で構成されており、図2に拡大して示すように、基板1と対面する領域に、等軸晶31の領域を有する。等軸晶31の領域は、導体3の全体に分布していてもよいし、基板1と対面する導体3の外周領域に部分的または全面的に分布していてもよい。等軸晶31の領域を有する導体3によれば、導体3の亀裂、基板1のクラック、絶縁膜の破壊等を生じ難い高信頼度、高品質の回路基板が得られる。
その理由は、溶融加工金属のマクロ組織論により、次のように説明することができる。即ち、溶融加工によって導体3を形成する場合、図3に示すように、基板1に設けられた孔状の微細空間30を鋳型として、図4に図示するように、その内部に溶融金属Mを充填し、凝固させる。このとき、溶融金属Mが凝固したときに生じる結晶粒の一般的な形態として、チル層、柱状晶及び等軸晶の3つの組織領域を想定することができる。柱状晶は、熱流方向に平行に整列し、伸長した結晶帯である。等軸晶は均一な等軸結晶の領域であって、その特性は、等方的である。等軸晶の結晶粒径はチル層の結晶粒径よりも小さい。
この場合、溶融金属Mが凝固して得られる導体3の材質特性を決定づけるもっとも重要な因子は、柱状晶帯と等軸晶領域との相対的な割合である。図5に図示するように、凝固して得られた導体3に、等軸晶領域が存在せず、柱状晶32及びチル層33だけの場合は、溶融金属中の固溶性不純物及び非固溶性不純物は、柱状晶32の組織がぶつかりあう領域に集まって、著しい偏析を生じる。しかも、柱状晶32は、もともと、大きく粒成長するものである。このため、結晶粒界34が、容易に亀裂の伝播経路となり、図6に模式的に示すように、導体3の亀裂、基板1のクラックなどを招く。微細空間30の内面に絶縁膜を有する場合(後述する)は、柱状晶組織の大きな粒成長によって、絶縁膜が破壊されることもある。
これに対して、等軸晶組織は、等方的で粒径自体も小さいから、柱状晶の場合と異なって、偏析を生じにくい。本発明では、導体3は、少なくとも基板1と対面する領域に、等軸晶31の領域を有するから、等軸晶組織による等方性が得られる。このため、導体亀裂、絶縁膜破壊及び基板クラックなどの発生が抑制される。
導体3は、少なくとも基板1と対面する外周面の領域において、等軸晶領域の占める面積的割合が、柱状晶領域の占める面積的割合よりも大きいことが好ましい。このような関係があれば、少なくとも基板1と対面する領域において、等軸晶の持つ等方性が、より支配的となり、導体亀裂、絶縁膜破壊及び基板クラックなどの発生を、より効果的に抑制しえる。
等軸晶組織を発達させるためには、柱状晶の成長を抑制する必要があり、これは、等軸晶を核生成するのに都合のよい条件を助長することによって達成することができる。その必要条件は、柱状晶が成長するのを妨げる障害物として、溶融金属中に結晶の網目構造を作ることである。その手段として、次の2つの方法が知られている。
(a)溶融加工条件を制御し、接種剤を用いる。
(b)機械的振動または超音波振動を与えて、動的な結晶微細化を誘発する。
本発明では、上記方法(a)、(b)の何れかを適用してもよいし、両者を併用してもよい。方法(a)を選択した場合、接種剤としては、負の体積変化率を持つガリウム(Ga)またはビスマス(Bi)を用いることが有効であることが分かった。このほか、インジウム(In)を用いることもできる。溶融金属は、この種導体の形成によく用いられている金属元素を用いることができる。例えばSn、Cu、Ag、Al又はAu等である。これらの金属と接種剤との組成比の好ましい値は、選択された金属の種類及び溶融加工プロセスにおける温度、圧力等によって変動するので、経験的、実験的に定めることが好ましい。もっとも、等軸晶は、必ずしも溶融加工プロセスによって形成しなければならないものではない。利用できる他の手段があれば、それを利用することができる。
溶融加工プロセスによって導体3を形成する場合は、限定するものではないが、粒径1μm以下で、内部に200nm以下の結晶構造を有するコンポジット構造の球状粒子を用いることができる。コンポジット構造とは、微粒子の集合体であって、その内部の個々の微粒子が点在物或いは空隙などにより相互に隔離された構造をいう。球状粒子の内部に含まれる微粒子は、単結晶であってもよいし、多結晶であってもよい。更に、アモルファスを含んでいてもよい。
図7は、本発明に係る回路基板のSEM像、図8は本発明を適用しない比較例たる回路基板のSEM像であり、何れも、基板1に穿孔された微細空間30の内部に、導体3が充填されている。図7及び図8において、導体3は、その主成分が同じであり、ただ、図7では、接種剤として、ビスマス(Bi)を含んでいるのに対し、図8ではビスマス(Bi)を含んでいない点で異なる。ビスマス(Bi)の代わりに、ガリウム(Ga)やインジウム(In)を用いることができることは前述したとおりである。
図7を、図8と対比してみると明らかなように、図8の回路基板では、導体3が柱状晶を示す長い結晶を多く有しているのに対し、図7の本発明に係る回路基板では、導体3は、等軸晶を示す微細な結晶を有している。図7の有する等軸晶組織によれば、図8の柱状晶組織で問題となる導体亀裂、絶縁膜破壊及び基板クラックなどの発生が抑制される。
図9は、本発明に係る回路基板の別の実施形態を示す図である。図において、図1に現れた構成部分と対応する構成部分については、同一の参照符号を付し、重複説明は省略する。この実施形態の特徴は、接合膜となる下地層4が、微細空間30の内部において、導体3の外周面のほぼ全面に接合していることである。下地層4は、スパッタなどの薄膜形成技術によって形成される。
図9に示した実施形態でも、導体3は、金属または合金でなり、少なくとも下地層4と対面する外周領域に、等軸晶領域を有する。従って、柱状晶組織の粒成長によって、導体3、下地層4又は基板1に亀裂やクラックが発生する、という問題を回避することができる。
また、溶融加工プロセスによって導体3を形成する場合、導体3及び下地層4を構成する金属成分として、金属間化合物を生成しえる金属材料を選択的に使用し、両者3、4を金属間化合物により強固に接合することもできる。
次に、半導体基板を用いた回路基板について説明する。Si、SiC又はSOI等の半導体基板を用いて、三次元配置の電子デバイスを実現するには、半導体基板(又はチップ)を積層し、基板間を貫通電極で接続する必要がある。その場合に、貫通電極は、半導体基板から電気的に絶縁する必要がある。
図10は、このような三次元配置の電子デバイスを実現するのに好適な回路基板の一例を示している。図10を参照すると、半導体でなる基板1に設けられた微細空間30の内側面の全面に、絶縁膜5が付着されており、絶縁膜5によって囲まれた微細空間30の内側に、導体3が配置されている。絶縁膜5は、通常は、高分子絶縁膜として形成される。
図10に示した実施形態では、導体3は、少なくとも下地層4と対面する外周領域に、等軸晶領域を有する。従って、柱状晶組織の粒成長によって、絶縁膜5に亀裂やクラックが発生する、という問題を回避することができる。
図11は三次元配置の半導体デバイスを実現するのに好適な回路基板の別の実施形態を示している。図11を参照すると、半導体でなる基板1に設けられた微細空間30の内側面の全面に、絶縁膜5が付着されており、絶縁膜5の内側面に、下地層4が付着されている。そして、下地層4によって囲まれた空間内に、導体3が配置されている。
図11に示した実施形態の場合も、導体3は、少なくとも下地層4及び絶縁膜5と対面する外周領域に、等軸晶領域を有するので、柱状晶組織の粒成長によって、下地層4、絶縁膜5に亀裂やクラックが発生する、という問題を回避することができる。
図12は、本発明に係る回路基板の更に別の実施形態を示している。この実施形態では、基板1の一面上に、パターン化された配線用の導体3が設けられている。導体3は、基板1の一面上に付着された下地層4の上に付着されており、少なくとも下地層4と対面する下面側に、等軸晶領域を有する。
図12に示した導体3は、図13に示すように、基板1の一面上に形成されたマスクフレーム37等によって囲まれた微細空間30を鋳型として、図14に図示するように、微細空間30の内部に溶融金属Mを充填し、凝固させることによって実現することができる。
図12〜図14に示した実施形態においても、導体3は、基板1の一面上に付着された下地層4と対面する下面側に、等軸晶領域を有するから、柱状晶組織の粒成長によって導体3や下地層4に亀裂やクラックが発生する、という問題を回避することができる。
2.多層回路基板
本発明は、更に、多層回路基板にも適用できる。図15及び図16に図示された多層回路基板は、任意数の回路基板A1〜A6を、順次に積層した構造となっている。そのうちの少なくとも1層は、薄膜導体でなる底部層2、導体3及び下地層4を含む構造を採用する。底部層2は、基板1の一面に所定のパターンで設けられた平面状の導体膜であり、導体3は、基板1の厚み方向に設けられた微細空間内に充填されている。
実施形態では、底部層2は、回路基板A1〜A6のそれぞれの一面に形成されている。また、底部層2のいくつかは、隣接する複数の導体3にまたがって配置されている。
上述した多層回路基板において、底部層2又は導体3に本発明が適用される。これにより、上述した本発明による作用効果が得られる。
回路基板A1〜A6は、積層界面において接合されている。図では、導体3は、回路基板A1〜A6の間において、全て連なっているが、回路構成によっては連ならない場合もあり得る。
最外側の回路基板A1、A6には、バンプ(取出電極)60〜69が設けられる。バンプ60〜69に関しては、図12〜図14で説明した回路基板の構造を適用することができる。
図15及び図16に示した多層積層構造は、複雑な三次元回路を有する回路基板を実現するのに適している。もっとも、それ自体で、電子デバイスとし評価しえることもある。例えば、回路基板A1〜A6の少なくとも1つに、半導体回路要素が形成されている場合には、多層回路基板と称するよりも、むしろに、電子デバイスと呼ぶのに相応しい。
更に、回路基板A1〜A6を積層した状態で、微細空間30を積層体に穿孔し、その後に導体3を回路基板A1〜A6の全体に形成してもよい。
3.電子デバイス
本発明に係る電子デバイスには、センサーモジュル、光電気モジュール、ユニポーラトランジスタ、MOS FET、CMOS FET、メモリーセル、FC(Field Complementary)のチップ、もしくは、それらの集積回路部品(IC)、各種スケールのLSI、MRAM (Magnetoresistive Random Access Memory)、MEMS (Micro Electro Mechanical Systems)、光デバイス、光デバイス、太陽電池、または、ELディスプレイ、液晶ディスプレイもしくはプラズマディスプレイなど、凡そ、電子回路を機能要素とするほとんどのものが含まれ得る。
特に、本発明に係る回路基板をインターポーザとして用いた集積回路LSIが、その代表例として、好適である。もっとも、第1及び第2の集積回LSI1、LSI2についても、本発明の適用は可能である。本発明において、集積回路LSIと称する場合、小規模集積回路、中規模集積回路、大規模集積回路、超大規模集積回路VLSI、ULSI等の全てを含む。
図17を参照すると、本発明に係る回路基板を利用した第1のインターポーザInT1の一面上に、回路機能部としての第1の集積回路LSI1が実装されており、第1の集積回路LSI1の一面上に、本発明に係る基板を利用した第2のインターポーザInT2が実装されており、第2のインターポーザInT2の一面上に、第2の集積回路LSI2が実装されている。第1及び第2のインターポーザInT1、InT2の数、内部配線、厚み、形状などは任意である。第1及び第2の集積回路LSI1、LSI2も同様である。
第1の集積回路LSI1から上部の第2の集積回路LSI2への信号は、バンプと呼ばれる接続部分を通して第2のインターポーズInT2に伝達される。第2のインターポーズInT2の内部では、内部の配線である底部層2、下地層4及び導体3を通じて、目的のバンプ65〜69まで伝達し、バンプ65〜69を通じて、第2の集積回路LSI2に信号を伝える。下部の第1の集積回路LSI1への信号伝達も同様に行うことができる。
図17に示したように、本発明に係る回路基板を、第1及び第2のインターポーザInT1、InT2とし、これに第1及び第2の集積回路LSI1、LSI2を重ねて一つのチップとして動作させることにより、IT機器の心臓となる電子回路の超小型実装と、第1及び第2の集積回路LSI1、LSI2間の高速信号伝送を実現することができる。
しかも、第2のインターポーザInT2は、第1及び第2の集積回路LSI1、LSI2を重ねた層間に配置し、高密度・高速の信号伝達を可能にする。
また、集積回路の内部クロックは、最近のCPUでは数GHzと高速であるのに対し、チップの外との信号伝達クロックは数百MHzであることから、配線遅延が大きな問題となっているが、本発明に係る回路基板を、第1及び第2のインターポーザInT1、InT2として用いることにより、配線長を最小化し、配線遅延に起因する問題を解決することができる。
更に、外部に信号を出すためのバッファ回路での遅れと、駆動のための消費電力も無視できないが、本発明に係る基板を、第1及び第2のインターポーザInT1、InT2として用いることにより、消費電力も低減することができる。
図17では、本発明に係る回路基板を、第1及び第2の集積回路LSI1、LSI2から独立するものとして構成してあるが、第1及び第2の集積回路LSI1、LSI2の内部構造、特に、そのローカル配線部に本発明を適用することもできる。また、能動回路素子に限らず、受動回路素子の内部配線構造にも適用が可能である。
更に、図17では、第1及び第2のインターポーザInT1、InT2の貫通電極部分に本発明が適用されているが、第1及び第2の集積回路LSI1、LSI2との接続部分となるバンプ65〜69、及び、底部層2についても、図1で説明した構造を適用することができる。
以上、好ましい実施例を参照して本発明の内容を具体的に説明したが、本発明の基本的技術思想及び教示に基づいて、当業者であれば、種々の変形形態及び説明されない他の適用技術分野を想到しえることは自明である。
1 基板
2 底部層
3 導体
4 下地層

Claims (4)

  1. 基板と、導体とを含む回路基板であって、
    前記導体は、金属または合金の溶融凝固体でなり、前記基板に設けられ、少なくとも前記基板と対面する領域に、等軸晶領域を有し、前記溶融凝固体中に、接種剤たるビスマス(Bi)及びガリウム(Ga)が含まれている、
    回路基板。
  2. 請求項1に記載された回路基板であって、
    前記基板は、孔を有しており、
    前記導体は、前記孔の内部に充填され、少なくとも前記孔の内面と対面する領域に、等軸晶領域を有する、
    回路基板。
  3. 請求項1又は2に記載された回路基板であって、
    前記導体は、Inを含む、
    回路基板。
  4. 回路基板を含む電子デバイスであって、
    前記回路基板は、請求項1乃至3の何れかに記載されたものを含む、
    電子デバイス。
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