JP4505531B2 - タイヤ検査装置のリム交換装置及びリム交換方法 - Google Patents

タイヤ検査装置のリム交換装置及びリム交換方法 Download PDF

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Description

本発明は、タイヤ検査装置の上スピンドルに永久磁石で固定された上リムを交換する際に用いられるリム交換装置及びリム交換方法に関するものである。
タイヤ検査装置(ユニフォミティマシン)では、上スピンドルに設けられた上リムと下スピンドルに設けられた下リムとの間に水平方向に配備したタイヤを挟持することで、タイヤが装着される。そして、上下スピンドルは同一軸心回りに回転可能に支持されており、装着されたタイヤを上下スピンドルの軸心回りに回転させることで、ユニフォミティ等が測定可能となっている。
ところが、タイヤ検査装置では、上下リムはタイヤのサイズや種類に合わせて適合するサイズが決められているため、タイヤのサイズや種類が変更されるときには上下リムを交換しなければならない。このようなリム交換装置としては、例えば特許文献1に開示されるものが知られている。
この特許文献1のリム交換装置で上スピンドルに対して上リムを取り付ける場合には、上スピンドルに取り付けられた永久磁石で上リムを上スピンドルに磁着させる。また、上スピンドルから上リムを取り外す場合には、上リムを下方に押圧する離脱手段を上スピンドル側に設けておき、この離脱手段を用いて上スピンドルから上リムを引き離すことで上リムが上スピンドルから取り外すようになっている。
特許第2626902号公報
ところで、特許文献1のリム交換装置では、永久磁石は、上スピンドルの下端に形成されたフランジ部に周方向に等距離をおいて複数埋設されている。そして、フランジ部における永久磁石の相互間には円筒状のガイドスリーブが上下方向に沿って設けられており、各ガイドスリーブ内には伝達ロッドが上下方向に移動自在に保持されている。この伝達ロッドは、上部フレームに設けられたシリンダにより下方に向かって移動可能に取り付けられており、下端部で上リムの上面を下向きに押圧することができるようになっている。
ところが、伝達ロッドはフランジ部における永久磁石の相互間の上面を押圧する構成となっているので、永久磁石の埋設数は自ずと制限される。特に、最近ではリムが大径化する傾向にあるため、永久磁石の埋設数を増やしてより大径で重量のあるリムを固定できるようにしたいという要請は一層強くなっている。それゆえ、特許文献1のように永久磁石の埋設数を増加させることが困難なリム交換装置は、好ましくない。
また、特許文献1のリム交換装置では、フランジ部に設けられたガイドスリーブ内を伝達ロッドが移動する構造となっているので、タイヤ試験を行うに際しては上スピンドルが回転すると伝達ロッド及びガイドスリーブも上スピンドルと一緒に回転する。そのため、ユニフォミティの計測データに伝達ロッドやガイドスリーブの回転に起因する誤差成分が加わって、ユニフォミティ測定の精度を低下させる可能性がある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、大径で重量のある上リムであっても上スピンドルに確実に固定でき、またユニフォミティ測定の精度を低下させることのないタイヤ検査装置のリム交換装置及びリム交換方法を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、本発明は次の手段を講じた。
即ち、本発明に係るタイヤ検査装置のリム交換装置は、タイヤを挟持可能な上リム及び下リムと、これら上下の各リムをそれぞれの軸心を同軸にさせて保持する上スピンドル及び下スピンドルと、上スピンドルを当該上スピンドルの軸心回りで回転自在に支持する上スピンドルハウジングを保持する上部フレームとを有するタイヤ検査装置に設けられて、前記上スピンドルに永久磁石で固定された上リムを交換するリム交換装置であって、前記上スピンドルには、前記上リムを磁着する永久磁石が前記軸心まわりに複数設けられており、記上スピンドルから径外側に離れた上リムの表面に接して該表面を押圧する構成とされ且つ前記永久磁石により磁着された上リムを前記上スピンドルから引き離す力を発生させるための離脱手段が前記上部フレームに固定されていることによって上リムの表面を押圧する構成とされている当該離脱手段は、前記上スピンドルと一体に回転不能な構成とされていることを特徴とするものである。
このようにすれば、永久磁石が設けられている上スピンドルに対して、この上スピンドルと径方向に離れた位置に離脱手段が設けられることになる。その結果、永久磁石と離脱手段とが位置的に干渉しなくなり、離脱手段の位置を気にすることなく上スピンドルにおいて永久磁石数の増加や永久磁石のサイズアップを行うことができる。それゆえ、上リムを上スピンドルに引き寄せる磁力を大きくして、大径で重量のあるリムであっても上スピンドルに確実に固定することができる。
また、離脱手段は上スピンドルに合わせて回転しない上部フレームに配置されているので、離脱手段が上スピンドルと一体となって回転することもない。それゆえ、離脱手段の回転に起因する誤差成分がユニフォミティ計測系に加わることがなくなり、ユニフォミティを精度良く計測できるようになる。
なお、前記離脱手段としては、前記上部フレームに垂下状態で設けられて下向きに押圧力を発生するアクチュエータと、このアクチュエータの押圧力を用いて下端部で上リムを押圧する押圧部材と、を有しており、当該アクチュエータ及び押圧部材が前記上スピンドルと一体に回転不能な構成とされている構成を採用することができる。
また、この場合においては、前記離脱手段は、前記上スピンドルから径外側に距離をあけて配備されると共に前記上部フレームに垂下状態で設けられるブラケットを備えており、このブラケットの下部に前記アクチュエータが設けられていても良いし、前記押圧部材は、前記上スピンドルから径外側に距離をあけて配備されると共に前記アクチュエータによって昇降自在とされた昇降リングと、この昇降リングに対しその周方向に所定間隔をおいて複数配置されると共に前記昇降リングに固定された状態で下方へ垂設された押圧棒とを有したものとしても良い。
また、前記押圧部材又は押圧棒の下端側が、先細り形状とされていると好ましい。このようにすれば押圧位置を確保し難い小径の上リムを押圧する場合であっても、先細り形状とされた押圧部材の下端側で上リムを確実に押圧することができるからである。
また、前記上リムが前記上スピンドルに磁着されており、この上リムは、前記タイヤのビード部を支持するリム外周部を有し、このリム外周部にその上面より突出する高さに形成され前記アクチュエータによる押圧力を受ける被押圧面部が設けられていてもよい。このようにすれば、小径の上リムに対しても押圧部材又は押圧棒での押圧がしやすくなる。
一方、本発明に係るリム交換方法は、タイヤを挟持可能な上リム及び下リムと、これら上下の各リムをそれぞれの軸心が上下方向に一致する配置で保持する上スピンドル及び下スピンドルと、上スピンドルを前記軸心回りで回転自在に支持する上スピンドルハウジングを保持する上部フレームとを有するタイヤ検査装置で、上スピンドルから径外側に離れた上リムの表面に接して該表面を押圧する構成とされ且つ前記永久磁石により磁着された上リムを前記上スピンドルから引き離す力を発生させるための離脱手段を、前記上部フレームに固定することによって前記上スピンドルと一体に回転しないように設けておき、上リムの表面を押圧する構成とされている当該離脱手段で、前記上スピンドルから径外側に離れた上リムの表面を下向きに押圧することにより、前記永久磁石により磁着された上リムを前記上スピンドルから引き離すことを特徴とするものである。
本発明に係るタイヤ検査装置のリム交換装置及びリム交換方法によれば、大径で重量のある上リムであっても上スピンドルに確実に固定できる。またユニフォミティの測定精度を低下させることがない。
まず、リム交換装置が備えられたタイヤ検査装置1について図面に基づき説明する。
図1に模式的に示されるように、本発明のタイヤ検査装置1は、検査対象のタイヤTを水平状態で搬送する搬送ローラ2の上方を跨ぐように設置されたフレーム3内に配備されている。このフレーム3は、上スピンドル14を回転自在に支持する上スピンドルハウジング6を保持する上部フレーム3aと、上部フレーム3aを支持する下部フレーム3bと、を備えている。この上スピンドルの下方には下スピンドル16が設けられており、下部フレーム3bには下スピンドル16を回転自在に支持する下スピンドルハウジング7が備えられている。
これらの上下スピンドル14、16にはタイヤTを挟んで固定する上下リム4、5が備えられており、タイヤ検査装置1は、上下リム4、5に保持されたタイヤTに対して回転ドラム8を水平に移動して、回転ドラム8をタイヤTに接触させることでユニフォミティなどを測定する構造とされている。
なお、図1の紙面の上下をタイヤ検査装置1を説明する際の上下方向とする。また、上スピンドル6の回転軸心から半径方向に離れる方向をタイヤ検査装置1を説明する際の径外側、径外側から回転軸心に近づく方向を径内側とする。
図1に示されるように、上スピンドル14は、駆動モータ13により正逆双方に回転駆動するように構成されている。上スピンドル14の下端面には上方に向かって凹んだ係合部15が形成されており、この係合部15に下スピンドル16の上端を嵌合することで上下スピンドル14、16が連結されて1本に繋がるようになっている。
図2及び図3に示されるように、上スピンドル14の下端側には、外周面から径方向外方(径外方向)に張り出したフランジ部17が形成されている。フランジ部17の下面は平坦に形成されており、この平坦な下面には上方に向かって窪んだ上側の装着孔18が上スピンドル14の回転軸心回りに複数形成されている。これらの装着孔18には上リム4を上スピンドル14に磁着する上側の永久磁石9がそれぞれ装着されている。
上側の永久磁石9は、上スピンドル14のフランジ部17の下面に形成された複数の装着孔18のそれぞれに挿入されている。上側の永久磁石9は、下方に向かって開口したこれら有底の装着孔18に収容されて、上スピンドル14のフランジ部17の下面側に向けて強い磁力を発生しており、上リム4を上スピンドル14に磁着できるようになっている。
図1に示されるように、下スピンドル16は下スピンドルハウジング7に対して回転可能に取り付けられており、この下スピンドルハウジング7は上下方向に伸縮自在な昇降シリンダ30に取り付けられている。
図4に示されるように、下スピンドル16の上端は上方に向かってテーパ状に形成されており、上スピンドル14の係合部15に係合可能となっている。また、下スピンドル16におけるテーパ状に形成された部分の下側には、径方向外方(径外方向)に張り出したフランジ部20が形成されている。フランジ部20の上面は平坦に形成されており、この平坦な上面には下方に向かって窪んだ下側の装着孔21が下スピンドル16の回転軸心回りに複数形成されている。これらの装着孔21には下リム5を下スピンドル16磁着する下側の永久磁石10がそれぞれ装着されている。
下側の永久磁石10は、上側の永久磁石9と同様に下スピンドル16のフランジ部20の上面に形成された有底の装着孔21に挿入されており、下リム5を磁着できるようになっている。
図1に示されるように、回転ドラム8は、上下方向を向く軸周りに円筒状に形成されたドラム部22と、このドラム部22を回転自在に支持するドラム支持体23とを備えている。回転ドラム8は、上部フレーム3aに対してスライドレール24を用いてドラム支持体23を水平方向に移動させることで、ドラム部22の外周面に形成された模擬路面をタイヤTに接触・離反させることができるように構成されている。
ところで、本発明のタイヤ検査装置1は、上スピンドル14に対して上リム4を交換する上リム交換装置11(図2参照)と、下スピンドル16に対して下リム5を交換する下リム交換装置12(図4参照)とを備えている。これら上下リム交換装置11、12は上側と下側とに上述の永久磁石9、10を備えており、上下リム4、5の装着の際には下リム交換装置12に設けられた下側の永久磁石10で下リム5を下スピンドル16に磁着し、次に下スピンドル16を上方に伸ばして上スピンドル14のフランジ部17に設けられた上側の永久磁石9で上リム4を上スピンドル14に磁着する。一方、下リム5を下スピンドル16から離脱させる際には、下リム5を下リム交換装置12の上面に載置して下方に移動しないように規制したまま下スピンドル16だけを下リム交換装置12下方に移動させれば下リム5の離脱が可能となる。ところが、上リム4については、上スピンドル14が上下に移動しないように固定されているため、下リム5のようなスピンドルの移動を用いた離脱方法を用いることができない。
そこで、本発明の上リム交換装置11には、永久磁石9により磁着された上リム4を押圧して上スピンドル14から強制的に引き離す離脱手段50が備えられている。この離脱手段50は、上スピンドル14から径外側に離れた上リム4の表面を押圧する構成とされている。次に、離脱手段50について説明する。
図2及び図3に示されるように、離脱手段50は、上側の永久磁石9が上リム4を上スピンドル14側に引き寄せる際の力を上回る力で上リム4を下向きに押圧するためのものである。第1実施形態の離脱手段50は、上スピンドル14から径外側に距離をあけて配備されると共に上部フレーム3aに垂下状態で設けられるブラケット25と、このブラケット25の下部に設けられるアクチュエータ26と、アクチュエータ26の押圧力を用いてその下端部で上リム4を押圧する押圧部材51とを有している。
ブラケット25は、上スピンドル6から径外側に距離をあけて配備されると共に上部フレーム3aに垂下状態で設けられており、上スピンドル14の周りを取り囲むような円筒形状に形成されている。なお、ブラケット25を円筒形とすることは、製作の容易さ、低コスト化、アクチュエータの配置変更に対する柔軟性又は上スピンドル14に対する位置調整の容易さ等々の面で好ましいが、ブラケット25は必ずしも円筒形状に限定されるものではない。従って例えば、ブラケット25は板状や棒状等に形成させたものを周方向にアクチュエータ26の個数に対応して複数設けるようにしてもよい。
アクチュエータ26は例えば下向きに押圧力を発生可能なエアシリンダ等であって、下向きに押圧力を発生できるようになっている。アクチュエータ26の設置数は、全ての永久磁石9の設置数や磁力の強さに応じて適宜設定できる(図3の例では3台としている)。なお、図2に示すように、アクチュエータ26は周方向で均等間隔となるように配置するとよい(図3の例では120°間隔としている)。言うまでもなく、全てのアクチュエータ26は互いに同調して作動する状態におく。
押圧部材51は、アクチュエータ26の上リム4側に取り付けられた丸棒や角棒(四角棒状や六角棒状等)であり、アクチュエータ26で発生した押圧力を上リム4の上面に伝えてその下端部で上リム4を押圧できるようになっている。
押圧部材51の下端部は、上スピンドル14に保持された上リム4に対し、永久磁石9が取り付けられたフランジ部17を有する上スピンドル14の外周から径方向外方に離れた位置を押圧できるようになっている。
このような構成を具備して成る上リム交換装置11を用いたリム交換方法は、以下のようなものである。
すなわち、まず離脱手段50のアクチュエータ26を作動させると、アクチュエータ26で永久磁石が上リム4を上スピンドル14側に引き寄せる際の力を上回る押圧力が下向きに発生する。そして、この下向きの押圧力は押圧部材51を介して上リム4の上面に伝達され、上スピンドル14に対して上リム4が確実且つ迅速に離脱されることになる。
なお、この上リム交換装置11においては、離脱手段50(アクチュエータ26の押圧部材51)が上リム4を押圧する位置は、永久磁石9が配備された上スピンドル14のフランジ部17よりも径方向外方に離れている。そのため、離脱手段50を構成するアクチュエータ26や押圧部材51が上スピンドル14に設けられた永久磁石9と位置的に干渉することがなくなり、永久磁石9の配置数を多くして磁力を高めることや永久磁石9に大型の磁石を用いて磁力を高めることが可能となる。その結果、上リム4に対する上スピンドル14の磁力を強くすることが可能となり、大径で重量のある上リム4であっても上スピンドル14に確実に固定できる。
また、上リム交換装置11においては、離脱手段50のアクチュエータ26やブラケット25が上スピンドル14と一体に回転不能な上部フレーム3aに固定されており、離脱手段50が上スピンドル14が回転しても一緒に回転しない構造となっている。それゆえ、タイヤ検査中に離脱手段50が回転することがなく、離脱手段50の回転に起因する誤差成分がユニフォミティ計測系に加わることもない。その結果、ユニフォミティを精度良く計測できるようになる。
「第2実施形態」
次に、本発明に係る上リム交換装置11の第2実施形態を説明する。
図5に示されるように、第2実施形態の上リム交換装置11が第1実施形態と最も異なるところは、アクチュエータ26の下側に、先細り形状とされている押圧部材51が設けられている点にある。
押圧部材51は、上リム4の外周側に向く面だけ(片側)を内方へ傾斜させたクサビ型(逆台形)に形成されており、上端側から下端側に向かうに連れて径方向の幅を狭くして上端に比べて小面積の下端で上リム4を押圧できるように形成されている。
このような押圧部材51を採用すれば、押圧位置を確保し難い小径の上リム4を押圧する場合であっても、小面積の下端部で上リム4を確実に押圧することができ、例えば12インチサイズなどの径小リムにも対応できることになる。
なお、押圧部材51は、片側だけでなく両側を絞るように傾斜させたクサビ型でもよい。またクサビ型に限らず、テーパ形(逆円錐形)にしてもよいし、下になるほど段階的に細くなるような逆階段型にしてもよい。
「第3実施形態」
次に、本発明に係る上リム交換装置11の第3実施形態を説明する。
図6に示されるように、第3実施形態の上リム交換装置11では、前記上スピンドル14に磁着された上リム4を含み、上リム4はタイヤTのビード部を支持するリム外周部52を有し、このリム外周部52にその上面より上方に突出して形成され且つアクチュエータ26で発生した下向きの押圧力を受ける被押圧面部53が設けられている。この被押圧面部53は、リム外周部52よりも上方へ突出した状態で設けられており、その突出上面でアクチュエータ26による押圧力を受けるようになっている。
このような被押圧面部53が設けられた上リム4を採用すれば、押圧位置を確保し難い小径の上リム4を押圧する場合であっても、押圧部材51の下端部でリム外周部52よりも上方へ突出した被押圧面部53を介して上リム4を確実に押圧することができ、径小リムにも対応できることになる。
また、被押圧面部53がリム外周部52よりも上方へ突出して形成されているため、アクチュエータ26からの押圧力が直接リム外周部52に作用することはなく、リム外周部52の変形を防止できる。さらに、被押圧面部53の突出高さをアクチュエータ26の昇降ストロークが一定となるように形成すれば、上リム4の交換に伴っていちいちストローク調整のような面倒な作業を行う必要がなくなり、リム交換作業を効率的に行うことが可能となる。
なお、上述の被押圧面部53を備えた上リム4は、第1実施形態で示した押圧部材51(図1参照)で押圧される上リム4についても、第2実施形態で示した押圧部材51(図4参照)押圧される上リム4についても適用することができる。
「第4実施形態」
次に、本発明に係る上リム交換装置11の第4実施形態を説明する。
図7に示されるように、第4実施形態の上リム交換装置11が第1実施形態と異なる点は、複数のアクチュエータ26が伸縮側において昇降リング54で連結されている点にある。そして、第4実施形態の押圧部材51は、第1実施形態とは異なり、昇降リング54と押圧棒55との2つの部材で構成されている。
具体的には、アクチュエータ26の下端には昇降リング54がネジ部を用いて連結されており、アクチュエータ26を作動させると昇降リング54が上下に移動するようになっている。昇降リング54は、上スピンドル14から径外側に距離をあけて配備されており、その下側には押圧棒55が取り付けられている。押圧棒55は、上下方向に沿った丸棒や角棒(四角棒状や六角棒状等)であって、昇降リング54の周方向に所定間隔をおいて複数本配置されている。押圧棒55は上端部が昇降リング54に固定されて昇降リング54と一体に上下移動自在とされており、下方へ垂設された押圧棒55の下端で上リム4を押圧できるようになっている。
それゆえ、離脱手段50のアクチュエータ26を作動させると昇降リング54及び押圧棒55が一体となって下降し、押圧棒55の昇降動作の同期がより確実なものとなる。また、アクチュエータ26の数と異なる数の押圧棒55を設けることも可能となる。そのため、例えば少ない数のアクチュエータ26で上リム4を離脱させるのに十分な押圧力を得ることはできるが、上リム4が大径とされており、少ない数の押圧棒55では安定して離脱させ難いような場合にも、アクチュエータ26の数を増やすことなく押圧棒55の数だけを増やすことで対応可能となる。その際、押圧棒55の数が多くなり過ぎるようであれば、押圧棒55に代えて円筒状の部材(例えば、上スピンドル14の軸心回りに円筒状に形成された板部材)を用いるようにしても良い。
その他の構成及び作用効果等については第1実施形態と略同様である。
本発明は上記各実施形態に限定されるものではなく、発明の本質を変更しない範囲で各部材の形状、構造、材質、組み合わせなどを適宜変更可能である。
例えば、上記実施形態では、本発明の上リム交換装置11が下スピンドル16が上昇して上スピンドル14と連結され、この下スピンドル16の上昇位置でタイヤTの検査が行われるタイヤ試験機1に設けられたものを例示した。しかし、本発明の上リム交換装置11は、例えば上スピンドル14が下降して下スピンドル16と連結され、上スピンドル14の下降位置でタイヤTの検査が行われるタイヤ試験機1に設けることもできる。
例えば、アクチュエータ26は、電動モータを動力源として下向きの押圧力を発生可能なものに置換することも可能である。
例えば、第2実施形態では押圧部材51を先細り形状にしたものを例示したが、押圧部材51に代えて第4実施形態の押圧棒55を先細り形状に形成することもできる。また、第3実施形態で例示した被押圧面部53は、第3実施形態だけに限定されるものではない。例えば、第4実施形態の押圧棒55で押圧される上リム4に被押圧面部53を設けても良い。
本発明に係る上リム交換装置が設けられたタイヤ検査装置の正面図である。 第1実施形態の上リム交換装置の正面図である。 図2のA−A線矢視図である。 第1実施形態の下リム交換装置の正面図である。 第2実施形態の上リム交換装置の正面図である。 第3実施形態の上リム交換装置の正面図である。 第4実施形態の上リム交換装置の正面図である。
1 タイヤ検査装置
2 搬送ローラ
3 フレーム
3a上部フレーム
3b下部フレーム
4 上リム
5 下リム
6 上スピンドルハウジング
7 下スピンドルハウジング
8 回転ドラム
9 上側の永久磁石
10 下側の永久磁石
11 上リム交換装置
12 下リム交換装置
13 駆動モータ
14 上スピンドル
15 係合部
16 下スピンドル
17 上側のフランジ部
18 上側の装着孔
20 下側のフランジ部
21 下側の装着孔
22 ドラム部
23 ドラム支持体
24 スライドレール
25 ブラケット
26 アクチュエータ
50 離脱手段
51 押圧部材
52 リム外周部
53 被押圧面部
54 昇降リング
55 押圧棒
T タイヤ

Claims (7)

  1. タイヤを挟持可能な上リム及び下リムと、これら上下の各リムをそれぞれの軸心を同軸にさせて保持する上スピンドル及び下スピンドルと、上スピンドルを前記軸心回りで回転自在に支持する上スピンドルハウジングを保持する上部フレームとを有するタイヤ検査装置に設けられて、前記上スピンドルに永久磁石で固定された上リムを交換するリム交換装置であって、
    前記上スピンドルには、前記上リムを磁着する永久磁石が当該上スピンドルの軸心まわりに複数設けられており、
    記上スピンドルから径外側に離れた上リムの表面に接して該表面を押圧する構成とされ且つ前記永久磁石により磁着された上リムを前記上スピンドルから引き離す力を発生させるための離脱手段が前記上部フレームに固定されていることによって上リムの表面を押圧する構成とされている当該離脱手段は、前記上スピンドルと一体に回転不能な構成とされていることを特徴とするタイヤ検査装置のリム交換装置。
  2. 前記離脱手段は、前記上部フレームに垂下状態で設けられて下向きに押圧力を発生するアクチュエータと、このアクチュエータの押圧力を用いて下端部で上リムを押圧する押圧部材と、を有しており、当該アクチュエータ及び押圧部材が前記上スピンドルと一体に回転不能な構成とされていることを特徴とする請求項1に記載のタイヤ検査装置のリム交換装置。
  3. 前記離脱手段は、前記上スピンドルから径外側に距離をあけて配備されると共に前記上部フレームに垂下状態で設けられるブラケットを備えており、このブラケットの下部に前記アクチュエータが設けられていることを特徴とする請求項2に記載のタイヤ検査装置のリム交換装置。
  4. 前記押圧部材は、前記上スピンドルから径外側に距離をあけて配備されると共に前記アクチュエータによって昇降自在とされた昇降リングと、この昇降リングに対しその周方向に所定間隔をおいて複数配置されると共に前記昇降リングに固定された状態で下方へ垂設された押圧棒とを有していることを特徴とする請求項2または3に記載のタイヤ検査装置のリム交換装置。
  5. 前記押圧部材又は押圧棒の下端側が、先細り形状とされていることを特徴とする請求項2〜4のいずれかに記載のタイヤ検査装置のリム交換装置。
  6. 前記上リムが前記上スピンドル軸に磁着されており、この上リムは、前記タイヤのビード部を支持するリム外周部を有し、このリム外周部にその上面より突出する高さに形成されて前記アクチュエータによる押圧力を受ける被押圧面部が設けられていることを特徴とする請求項2〜5のいずれかに記載のタイヤ検査装置のリム交換装置。
  7. タイヤを挟持可能な上リム及び下リムと、これら上下の各リムをそれぞれの軸心が上下方向に一致する配置で保持する上スピンドル及び下スピンドルと、上スピンドルを前記軸心回りで回転自在に支持する上スピンドルハウジングを保持する上部フレームとを有するタイヤ検査装置で、前記上スピンドルの軸心まわりに複数設けられた永久磁石で固定された上リムを当該上スピンドルから引き離すに際しては、
    上スピンドルから径外側に離れた上リムの表面に接して該表面を押圧する構成とされ且つ前記永久磁石により磁着された上リムを前記上スピンドルから引き離す力を発生させるための離脱手段を、前記上部フレームに固定することによって前記上スピンドルと一体に回転しないように設けておき、
    上リムの表面を押圧する構成とされている当該離脱手段で、前記上スピンドルから径外側に離れた上リムの表面を下向きに押圧することにより、前記永久磁石により磁着された上リムを前記上スピンドルから引き離すことを特徴とするタイヤ検査装置のリム交換方法。
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