JP4504603B2 - 水道用コンセント - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、浄水器、食器洗い機、湯沸器、洗濯機などの機器の給水ホースへ給水できる水道用コンセントに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来この種の水道用コンセントとして、ハウジングと、このハウジング内に収容され、流入口、流出口および弁体を有する水栓本体と、流出口から送出可能な水の流量を調整するための流量調整部材と、この流量調整部材の開閉操作を弁体に伝達するための伝達機構と、流出口に固定されており、例えば洗濯機の給水ホースの上流端に設けられた継手部材が着脱自在である継手部とを備え、例えば家屋の内壁に形成した取り付け開口に取り付けられるよう構成されたものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、前記流量調整部材として弁棒に設けたギアに噛合した回動式のレバーを用いてこれを弁棒の軸心のまわりに回動させる構成を採用している場合、ハウジング内の収容空間をできるだけ大型化させないために前記レバーのハウジングの内壁からの前出しがきわだっていた。
【0004】
また、水栓本体と配管とを接続する接続部がハウジングの底部より上側に位置させた状態で接続部を水栓本体とともにハウジング内に収容配置されている状態では、ハウジングは、前記水栓本体と前記接続部が収容可能な大きさで、かつ、コンパクト化のためにできるだけ余分な空間を残さないよう設定されており、前記接続部よりも大きな接続部を収容する空間がハウジング内になかった。そのため、施工業者によっては、前記接続部よりも大きな接続部を使用する場合もあり、当該水道用コンセントは施工できなかった。
【0005】
この発明は上述の事柄に留意してなされたもので、その目的は、前出しの少ない汎用性のある水道用コンセントを提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、この発明は、流入口、流出口および弁体を有する水栓本体を少なくともハウジング内に収容する一方、前記流出口から送出可能な水の流量を調整する流量調整部材を設けるとともに、前記流入口と水を供給するための配管とを接続する接続部を設け、給水ホースの上流端に設けられた継手部材が着脱自在である継手部を前記流出口に接続してなり、
更に、前記ハウジングは、底部に前記接続部と前記配管の接続を許容する大きさの接続開口を有するとともに、少なくとも前記水栓本体が収容可能な大きさの収容空間を有するハウジング本体と、このハウジング本体の前面開口、および壁や床あるいはパネルに設けた穴を被覆するカバープレートとを備え、
このカバープレートは前記流量調整部材および継手部がそれぞれ配置される二つの開口を有する一方、
前記接続部は、その下端が前記ハウジング本体の前記底部より上側に位置するよう設けられ、
前記配管と前記接続部の接続部分からの漏水を案内して前記ハウジング本体の外に排出するための漏水案内部材が、前記ハウジング本体の前記底部に着脱自在に設けられており、前記配管が、
樹脂パイプと、樹脂パイプが挿通した状態で樹脂パイプを配管経路上にガイドするとともに保護する機能を有し、鞘管ホルダによって支持される蛇腹状の鞘管とよりなる水道用コンセントであって、
前記鞘管ホルダを前記ハウジング本体の前記底部に着脱自在に設けるとともに、前記漏水案内部材を前記ハウジング本体の前記底部および前記鞘管ホルダに着脱自在に設ける一方、
前記前面開口を形成する周縁部の外枠部が壁や床あるいはパネルの裏面側から壁や床あるいはパネルの裏面に当接する状態で、前記ハウジング本体は壁や床あるいはパネルの裏面側に設置されていることを特徴としている(請求項1)。
この発明では、前記ハウジング本体に固定された状態で前記ハウジング本体とで壁Wや床あるいはパネルを挟むとともに、前記カバープレートで覆われるよう構成された枠体を設け、
また、前記漏水案内部材は、
前記接続開口の開口部分に挿入可能で、樹脂パイプが挿嵌可能な大きさの径を持つ挿入穴部と、
前記接続部分から樹脂パイプの外周面を伝わってきた漏水の受け部と、
漏水を前記枠体および前記カバープレート間の隙間を通って前記ハウジング本体の外に排出するために前記受け部の漏水を前記隙間に案内する案内部とを有するのが好ましい(請求項2)。
また、この発明では、前記鞘管ホルダは、上部に開口部分を有し、下部に係合部分を有し、更に、前記開口部分は、前記ハウジング本体の前記底部に形成された前記接続開口に嵌め込み可能な大きさを有する一方、前記係合部分は、前記鞘管に形成されている外周溝のうち最下流に位置する外周溝に係合するよう構成されており、
また、前記開口部分は、前記接続開口の周縁に前記鞘管ホルダを係止させるための係止爪部分を有するのが好ましい(請求項3)。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施形態を、図を参照しながら説明する。
【0008】
図1〜図6は、水栓本体の流入口と水を供給するための配管とを接続する接続部が水栓本体とともに収容され、異なる大きさの前記接続部に対して兼用できるよう大きさが設定されている接続開口を底部に有するハウジング本体を備えている第1の参考例を示す。
【0009】
図1〜図6において、1は、水道用コンセント2のハウジングで、樹脂製である。水道用コンセント2は、壁Wや床あるいはパネルに設けた穴Hを介して設置される。前記ハウジング1は、ハウジング本体3と、このハウジング本体3の矩形形状をした前面開口3aを形成する周縁部75を覆う枠体4を介して前面開口3aを被覆するカバープレート(化粧プレート)5とより主としてなる。
更に、前記枠体4は、前面開口3aとほぼ同じ大きさの開口4aを有するとともに、四隅にねじ挿通孔4cを有する。また、前記周縁部75は、外枠部73と、この外枠部73の内側より前方に突出形成された突出枠部72とよりなるとともに、枠体4をねじ6によってハウジング本体3に固定するためのねじ孔(図示せず)を突出枠部72の四隅に有する。
なお、前記外枠部73は、枠体4とで最大厚みがj’までの壁Wや床あるいはパネルを挟む機能を有するもので、外形および内形が共に矩形であり、幅j、厚みtを有する。前記外枠部73は、上板部分73aと下板部分73bと左板部分73cと右板部分73dよりなる。一方、前記突出枠部72は、前記左板部分73cおよび右板部分73dのそれぞれ内形側より前方に突出形成された左枠部分72aおよび右枠部分72bと、前記下板部分73bの内形側より前方に突出形成された下枠部分72cとより構成され、前記最大厚みj’とほぼ同一の突出幅、厚みt’を有する。そして、水道用コンセント2が設置される壁Wや床あるいはパネルが前記厚みj’より小さな厚みを有するものであれば、不足分の厚みをスペーサ(特願2000−111202号明細書・図面参照)で補うことができる。すなわち、前記スペーサを外枠部73と枠体4間に介在させることで対応できる。つまり、後述する配管11が接続された水栓本体10が収容されているハウジング本体3に設けた複数のねじ穴53を介して壁Wや床あるいはパネルの裏面側に位置する間柱やブラケットにハウジング本体3がねじ止めされ、その後、前記穴Hを介して外枠部73と枠体4で壁Wや床あるいはパネルを挟むとともに、枠体4をカバープレート5で覆うことにより水道用コンセント2は、壁Wや床あるいはパネルに設置できる。
【0010】
なお、前記枠体4は、カバープレート4の裏面に設けた複数の爪77に係止されており、これにより、ねじ6によってハウジング本体3に固定された枠体4にカバープレート4を取り付けることができる。
【0011】
ハウジング本体3には、流入口7、流出口8、および、セラミック製の可動ディスク9a、固定ディスク9bよりなる弁体9を有する水栓本体10と、前記流入口7と水または湯(以下単に水という)を供給するための配管11とを接続する接続部12とが収容されている。この実施形態では、継手としての接続部12は水栓本体10に連設されている。そして、ハウジング本体3は、底部13に前記接続部12と前記配管11の接続を許容する大きさの接続開口14を有する。
【0012】
前記接続部12は、水栓本体10の下部に一体に連設されている内管15および外管16と、内管15および外管16間に形成される環状の配管挿入溝Mに挿入されている配管11の外周に装着されている爪付きの割りリング17と、袋ナット18とよりなる。
【0013】
更に、水道用コンセント2は、流出口8から送出可能な水の流量を調整する流量調整部材19と、この流量調整部材19の開閉操作を前記弁体9に伝達するための伝達機構20と、洗濯機、浄水器、食器洗い機、湯沸器などの機器の給水ホース(図示せず)の上流端に設けられた継手部材(図示せず)が着脱自在である継手部21とを有する。継手部21は前記流出口8の中心軸のまわりに360°回転可能な状態で前記流出口8に接続されている。
【0014】
一方、カバープレート5は流量調整部材19および継手部21がそれぞれ配置される二つの開口22,23を中央部における上下位置に有する。前記開口22は、正面視横長の長方形である。
【0015】
また、前記配管11としては、蛇腹状の鞘管(図示せず)によって保護される例えば水道用架橋ポリブテン管または水道用架橋ポリエチレン管などの耐久性に優れた樹脂パイプ11a(図2参照)や、樹脂パイプ層にアルミニウム薄膜層が挟まれてなり鞘管が不要なように構成された樹脂パイプ11b〔図7(B)、図8参照〕や、あるいは、塩ビ製の樹脂パイプなどがある。そして、これらパイプの径に応じた接続部が用意されている。この参考例では、前記環状の配管挿入溝Mは、例えば17mm径の樹脂パイプ11aが差し込み可能な径を有する。また、後述するように、この参考例では、例えば19mm径の樹脂パイプ11aを配管として使用できる。前記樹脂パイプ11aは前記鞘管の内部に収容され、樹脂パイプ11aはこの鞘管によって配管経路上にガイドされるとともに保護されている。
【0016】
まず、伝達機構20を含む流量調整部材19の開閉操作の機構について説明する。
【0017】
流量調整部材19は、操作爪25とカイド片26と連結片27よりなる。また、伝達機構20は、弁体9の可動ディスク9aに嵌合係止される下面部を有する弁棒28と、この弁棒28に設けられ、弁棒28と共に弁棒28の軸心のまわりに回動する回動片29とよりなる。そして、回動片29は、連結片27に設けた一対の係止溝31,31に係合する一対の係止突起30,30を有する。
【0018】
更に、33,33は、前記カバープレート5の背面の上下に設けた一対の案内レールである。この案内レール33,33間にカイド片26を差し込むことでカイド片26が、カバープレート5の横方向(両矢印Xで示す方向)に一次元移動することが可能である。案内レール33は、カイド片26が外れないように先端に係止爪33aを有する。
【0019】
すなわち、前記流量調整部材19の開閉操作が一次元操作可能に構成される。
【0020】
これにより、弁棒の軸心のまわりに流量調整部材を回動させる構成を採用している従来に比して、ハウジング1内の収容空間を小型化できるとともに、ハウジング本体3の例えば家屋の内壁からの前出しを小さくでき、ひいてはカバープレート5からの操作爪25の前出しも小さくできて薄型の水道用コンセント2を提供できる。
【0021】
次に、ハウジング本体3の底部13に形成した接続開口14と水栓本体10との位置関係について説明する。
【0022】
この接続開口14は、平面視ひょうたん型の形状をなし、X方向に沿う形で一対の開口部分35,36を有する。
【0023】
前記開口部分35は、底部13の中央に位置する一方、前記開口部分36は、前記中央からずれた位置にある。
【0024】
そして、前記開口部分35には例えば17mm径の前記樹脂パイプ11a〔図6(A)参照〕を挿通させ、水栓本体10は樹脂パイプ11aが開口部分35に位置するようハウジング本体3の背面部3cの中央にねじ37により固定される。また、前記開口部分36には、17mm径の樹脂パイプ11aより大径の樹脂パイプ11b(あるいは、19mm径の樹脂パイプ11a)が挿通している。この場合、前記樹脂パイプ11b(あるいは、19mm径の樹脂パイプ11a)が差し込み可能な継手として前記接続部12の配管挿入溝Mよりも大径の配管挿入溝を持つ、大型の接続部12’〔図7(B)参照〕を用いることになるが、前記接続部12でも接続部12’でも異なる大きさのものに対して兼用できるよう前記接続開口14の大きさが設定されている。そのため、接続部12,12’専用の二種類のハウジング本体は不要でハウジング本体3一つを接続部12,12’に兼用させることができ、成形にあたっても、一つの金型で済みコスト安にできる。
【0025】
40,40は、ねじ37の固定孔で、X方向で左右対称位置に水栓本体10の固定片10zの長さに対応する間隔Lを有してハウジング本体3の背面部3cに設けてある。この固定孔40には内周に雌ねじ部が形成された小径の円柱部材(図示せず)がはめ込まれ、前記雌ねじ部に前記ねじ37が螺合する。
【0026】
このように、水栓本体10は接続部12が連設された状態でハウジング本体3内の両矢印Yで示す方向(上下方向)に縦置き設置される。
【0027】
次に、前記鞘管を支持する鞘管ホルダについて説明する。
【0028】
図6(B)において、42は、前記樹脂パイプ11aが挿通する前記鞘管を支持する鞘管ホルダである。
【0029】
この鞘管ホルダ42は、鞘管挿入穴43と、ハウジング本体3の底部13に設けた接続開口14の周縁に鞘管ホルダ42を係止させるための複数対の係止爪44,44を有するとともに、図6(B)の二点鎖線で示すように接続開口14の前記開口部分35に連通するよう取り付けていた鞘管ホルダ42を、接続開口14に対して取り付け位置を180°反転させるだけで、図6(B)の実線で示すように接続開口14の前記開口部分36に連通するよう取り付けできるよう構成されている。
【0030】
図7、図8は、前記接続部12’が接続された状態で前記ハウジング本体3内に横置き設置される水栓本体10’を備えた第2の参考例を示す。なお、図7、図8において、図1〜図6に示す符号と同一のものは同一または相当物である。水栓本体10’は、前記水栓本体10’と同一構成のものである。
【0031】
図7、図8において、接続開口14の前記開口部分36には前記樹脂パイプ11b(あるいは、17mm径の樹脂パイプ11aより大径の19mm径の樹脂パイプ11a)が挿通し、水栓本体10’は樹脂パイプ11bが開口部分36に位置するようハウジング本体3の背面部3cに設けた前記固定孔40a,40aにねじ37止めされる。なお、固定孔40a,40a間の間隔はL’で、前記固定孔40,40間の間隔Lと同じ長さであっもよいし、異なる長さであってもよく、Y方向で上下位置に水栓本体10’の固定片10z’の長さに対応する間隔L’を有してハウジング本体3の背面部3cに設けてある。
【0032】
そして、接続部12’が連設された状態で水栓本体10’がハウジング本体3内の上部でX方向(左右方向)に横置き設置されるのは以下の理由による。
【0033】
前記接続部12’は、上記第1の実施形態で用いた接続部12よりも大型なので、接続部12’が接続された水栓本体10’を縦置きにしてハウジング本体3内に設置すると、ハウジング本体3は上記第1の参考例で用いたものであるので、接続部12が接続開口14の前記開口部分35に位置した状態でハウジング本体3の底部13からはみ出してしまうことになる。つまり、接続部12’の下端がハウジング本体3の底部13より上側に位置しなくなるので、内壁等に設置されている水道用コンセント2’のカバープレート5を取り外しただけでは接続部12’および樹脂パイプ11bの接続部分からの漏水がチェックできなくなる。
【0034】
そのために、横置き設置専用の水栓本体10’を使用し、ハウジング本体3の背面部3cに設けた固定孔40a,40aにねじ37を螺合させることにより、ハウジング本体3内の上部に水栓本体10’を固定するとともに、この水栓本体10’の接続穴50に接続部12’を接続することで接続部12’をハウジング本体3の底部13より上側に位置できる。この場合、接続穴50は接続開口14の開口部分36直上に位置するので、樹脂パイプ11bは、開口部分36を挿通することになる。
【0035】
このような構成により、カバープレート5は流量調整部材19および継手部21がそれぞれ配置される二つの開口22’,23’は、図1(A)に示すようにY方向ではなく図7(A)に示すようにX方向に沿った形で左右に配置されるとともに、前記開口22’は、正面視縦長の長方形である。
【0036】
なお、図5、図7において、53は、ハウジング本体3の背面部3cの裏側に設けた複数の長ねじ挿入穴である。この挿入穴53に前記長ねじを通して例えば家屋の内壁の裏面側に位置する間柱などの支持柱に前記内壁に形成した取り付け開口を介して水道用コンセント2,2’を固定設置できる。
【0037】
図9は、流量調整部材19’を、操作爪25とカイド片26と歯19a付きの連結片27’より構成するとともに、伝達機構20の回動片29の代わりに歯19aに噛合する歯19bを有する回動片29’を用いて流量調整部材19’を一次元移動可能に配置した第3の参考例を示す。なお、図9において、図1〜図8に示す符号と同一のものは同一または相当物である。
【0038】
図10は、接続部12’’と水栓本体10’’との接続を簡易着脱部材を用いて行うように構成した第3の参考例を示す。なお、図10において、図1〜図9に示す符号と同一のものは同一または相当物である。
図10において、2’’は水道用コンセントで、接続用のフランジ80を上流端部に有する水栓本体10’’を縦置き設置してあり、前記フランジ80に当接可能に形成されたフランジ81を下流端部に有する接続部12’’を設けているとともに、この接続部12’’をハウジング3の底部13より下方に突出させてある。
79は、簡易着脱部材の一例としてのクリップ(例えば特願平9−62416号明細書・図面参照)で、一枚の帯状の金属部材を折曲形成してなる。クリップ79は、挿通部と、開口部と、一対の横長孔を有し、全体として弾性を有する。そして、水栓本体10’’と配管11aの接続にあたっては、前記フランジ80,81同士を当接させた状態でクリップ79を前記フランジ80,81を挟み込むように挿入することにより水栓本体10’’に対して配管11aが抜け止め保持される。すなわち、クリップ79を用いたので、水栓本体10’’と配管11aの接続を容易にできる。
【0039】
図11、図12は、前記鞘管ホルダ42とは異なる構成の鞘管ホルダ60をハウジング3の底部13に着脱自在に設けるとともに、前記接続部12と樹脂パイプ11a(図2参照)の接続部分15、16、M、17、18からの漏水を案内してハウジング本体3の外に排出するための漏水案内部材61を前記底部13および鞘管ホルダ60に着脱自在に設けたこの発明の一実施形態を示す。なお、図11、図12において、図1〜図10に示す符号と同一のものは同一または相当物である。
【0040】
図11、図12において、鞘管ホルダ60は、樹脂製で、上部に開口部分63を有し、下部に一対の円弧状の係合部分65,66を有する。前記開口部分63は、前記底部13に形成された接続開口14に嵌め込み可能な大きさを有する。また、前記係合部分65,66は、鞘管64に形成されている外周溝のうち最下流に位置する外周溝71に係合する。また、前記開口部分63は、接続開口14の周縁に鞘管ホルダ60を係止させるための2個で一組の係止爪部分67を複数対有する。
【0041】
また、前記漏水案内部材61も鞘管ホルダ60と同様に樹脂製であるが、鞘管ホルダ60よりも軟質である。この漏水案内部材61は、接続開口14の開口部分35に挿入可能で、上述した例えば17mm径の樹脂パイプ11aが挿嵌可能な大きさの径を持つ挿入穴部68と、前記接続部分15、16、M、17、18から樹脂パイプ11aの外周面eを伝わってきた漏水の受け部69と、漏水を枠体4およびカバープレート5間の隙間を通ってハウジング本体3の外に排出するために前記受け部69の漏水を前記隙間に案内する案内部70とを有する。
【0042】
而して、樹脂パイプ11aの下流端80を鞘管ホルダ60から露出させながら鞘管ホルダ60の係合部分65に鞘管64の外周溝71を嵌め込んだ状態の鞘管ホルダ60をハウジング3の底部13直下から接続開口14に嵌め込み、係止爪部分67によって鞘管ホルダ60を底部13に固定する。続いて、漏水案内部材61の挿入穴部68を開口部分35に挿入しながら前記底部13および鞘管ホルダ60上に漏水案内部材61を設置するとともに、樹脂パイプ11aの下流端80を前記接続部12に接続する。
【0043】
なお、例えば19mm径の樹脂パイプ11aを使用する場合は、19mm径の樹脂パイプ11aの先端部が接続開口14の開口部分36を通ることになるので、19mm径専用の漏水案内部材を用意しておく必要がある。すなわち、19mm径の樹脂パイプ11aが挿嵌可能な大きさの径を持つ挿入穴部を前記挿入穴部68の位置とは反対の側に形成するとともに、案内部を前記案内部70の位置とは反対の側に形成した漏水案内部材を使用することで、17mm径の樹脂パイプ11aより径の大きな樹脂パイプ11aに容易に対応できる。
【0044】
【発明の効果】
この発明では、前出しの少ない汎用性のある水道用コンセントを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (A)は、第1の参考例を示す正面図である。
(B)は、上記参考例において、カバープレートを取り外した状態を示す正面図である。
【図2】 上記参考例を示す構成説明図である。
【図3】 上記参考例における要部構成説明図である。
【図4】 上記参考例における流量調整部材の動作を説明するための図である。
【図5】 上記参考例におけるハウジング本体の正面図である。
【図6】 (A)は、上記参考例を示す底面図である。
(B)は、上記参考例における鞘管ホルダの動作を説明するための図である。
【図7】 (A)は、第2の参考例を示す正面図である。
(B)は、上記第2の参考例において、カバープレートと枠体を取り外した状態を示す正面図である。
【図8】 上記第2の参考例を示す底面図である。
【図9】 第3の参考例における流量調整部材の動作を説明するための図である。
【図10】 第4の参考例を示す構成説明図である。
【図11】 この発明の一実施形態を示す要部分解斜視図である。
【図12】 上記実施形態を示す要部構成説明図である。
【符号の説明】
1…ハウジング、2…水道用コンセント、3…ハウジング本体、3a…前面開口、5…カバープレート、7…流入口、8…流出口、9…弁体、10…水栓本体、11…配管、12…接続部、13…底部、14…接続開口、15、16、M、17、18、…接続部分、19…流量調整部材、20…伝達機構、21…継手部、22,23…開口、25…操作爪、61…漏水案内部材、73…外枠部、75…周縁部、W…壁。
Claims (3)
- 流入口、流出口および弁体を有する水栓本体を少なくともハウジング内に収容する一方、前記流出口から送出可能な水の流量を調整する流量調整部材を設けるとともに、前記流入口と水を供給するための配管とを接続する接続部を設け、給水ホースの上流端に設けられた継手部材が着脱自在である継手部を前記流出口に接続してなり、
更に、前記ハウジングは、底部に前記接続部と前記配管の接続を許容する大きさの接続開口を有するとともに、少なくとも前記水栓本体が収容可能な大きさの収容空間を有するハウジング本体と、このハウジング本体の前面開口、および壁や床あるいはパネルに設けた穴を被覆するカバープレートとを備え、
このカバープレートは前記流量調整部材および継手部がそれぞれ配置される二つの開口を有する一方、
前記接続部は、その下端が前記ハウジング本体の前記底部より上側に位置するよう設けられ、
前記配管と前記接続部の接続部分からの漏水を案内して前記ハウジング本体の外に排出するための漏水案内部材が、前記ハウジング本体の前記底部に着脱自在に設けられており、
前記配管が、
樹脂パイプと、
樹脂パイプが挿通した状態で樹脂パイプを配管経路上にガイドするとともに保護する機能を有し、鞘管ホルダによって支持される蛇腹状の鞘管とよりなる水道用コンセントであって、
前記鞘管ホルダを前記ハウジング本体の前記底部に着脱自在に設けるとともに、前記漏水案内部材を前記ハウジング本体の前記底部および前記鞘管ホルダに着脱自在に設ける一方、
前記前面開口を形成する周縁部の外枠部が壁や床あるいはパネルの裏面側から壁や床あるいはパネルの裏面に当接する状態で、前記ハウジング本体は壁や床あるいはパネルの裏面側に設置されていることを特徴とする水道用コンセント。 - 前記ハウジング本体に固定された状態で前記ハウジング本体とで壁や床あるいはパネルを挟むとともに、前記カバープレートで覆われるよう構成された枠体を設け、
また、前記漏水案内部材は、
前記接続開口の開口部分に挿入可能で、樹脂パイプが挿嵌可能な大きさの径を持つ挿入穴部と、
前記接続部分から樹脂パイプの外周面を伝わってきた漏水の受け部と、
漏水を前記枠体および前記カバープレート間の隙間を通って前記ハウジング本体の外に排出するために前記受け部の漏水を前記隙間に案内する案内部とを有する請求項1に記載の水道用コンセント。 - 前記鞘管ホルダは、上部に開口部分を有し、下部に係合部分を有し、 更に、前記開口部分は、前記ハウジング本体の前記底部に形成された前記接続開口に嵌め込み可能な大きさを有する一方、前記係合部分は、前記鞘管に形成されている外周溝のうち最下流に位置する外周溝に係合するよう構成されており、
また、前記開口部分は、前記接続開口の周縁に前記鞘管ホルダを係止させるための係止爪部分を有する請求項2に記載の水道用コンセント。
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