JP4503638B2 - 騒音低減用カバー - Google Patents
騒音低減用カバー Download PDFInfo
- Publication number
- JP4503638B2 JP4503638B2 JP2007224466A JP2007224466A JP4503638B2 JP 4503638 B2 JP4503638 B2 JP 4503638B2 JP 2007224466 A JP2007224466 A JP 2007224466A JP 2007224466 A JP2007224466 A JP 2007224466A JP 4503638 B2 JP4503638 B2 JP 4503638B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- vehicle body
- surface portion
- current collector
- planar member
- roof
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Current-Collector Devices For Electrically Propelled Vehicles (AREA)
Description
また上記目的は、前記上面部の前記集電装置が存在する側の端部に、当該端部から車体屋根面に達する内壁部を有しており、前記内壁部の車体幅方向端部は、前記側方部材の上側では前記側面部に対して空気流の剥離の少ない滑らかな曲面で接続されていることにより達成される。
[第1実施例]
第1実施例の騒音低減用カバー(以下、単にカバーと称す。)1について図1〜7を参照して説明する。
(1)図1、図2に示すように、車体屋根上面に沿って集電装置2に向かって流れてくる空気流Aは、平面部材5の先端で、上面部5a上を流れる空気流Bと車体屋根10方向へ流れる空気流Cとに分けられる。上面部5aは車体屋根面と平行であるため流路断面積が小さくなることがなく、上側を流れる空気流Bは流速が増加しない。
(2)また、上面部5aが全て板状体であれば、上側の空気流Bは流路断面積が小さくなることがなく流速が増加しないが、実際には上面部5aのメッシュ構造によって流路面積が拡大することとなるため、空気流の流速低減効果も得られる。さらに、上面部5aのメッシュ構造及び内壁部5bを通過した空気流が集電装置2に当たる場合を考えると、メッシュ構造を通過することで相対的に空気流は低速化する。このように、外形形状に対する工夫のみならず平面部材5の上面部5a、内壁部5bそして側面部5cをメッシュ構造にすることによって、集電性能に影響を与えることなく集電装置2から発生する空力騒音を抑制できる。
(3)さらに、側方部材6の側壁6aの内側、傾斜面部6bのスロープ部Sでは、空気流は剥離を起こすことなく傾斜面部6b上面に沿って流れる。この部分では流路面積が大きくなり、この部分での空気流の流速を下げることができる。このため、集電装置2のホーン部4には、車体屋根上面に沿って集電装置2に向かって流れてくる空気流Aよりも遅い空気流が当たることになる。この結果、集電装置2の舟体3及びホーン部4から発生する騒音を下げることができる。さらに、側壁6aの一部(中央部分)または全部を高くすることによって、集電装置2の舟体3が走行時に発生させるスパーク音や摺動音等を遮蔽することができ、騒音の更なる低減効果が得られる。
(4)また、下側の空気流、すなわち車体屋根10方向へ向かう空気流Cは、まず平面部材5の下面部5dに沿って流れ、脚部材7の先端に達したら、脚部材7の両側に分かれて車体屋根面と傾斜面部6bの間の空間を流れる。ここではそれまでよりも流路断面積が小さくなっているから空気流はそれまでよりも速度を上げて流れるが、脚部材7の外面及び傾斜面部6bの下面は滑らかな曲面で構成され、突起物や空気流を乱すものがないので、空気流Cによる騒音の発生は少ない。
(5)それ以外にも次のような効果がある。
(ア)脚部材7の幅、およびカバーの高さを小さくすることができるため、カバーの投影面積を小さくすることができる。
(イ)側方部材6の外側形状が、車体の進行方向Aの対して垂直なカバーの5断面積の変化を最小となるような形状をとるため、急激な圧力変動を防止することができる。
[第2実施例]
次に、第2実施例のカバー21について、図7を参照して説明する。第1実施例のカバー1と同じ構成部分については同じ符号を付して説明は省略する。第1実施例のカバー1との相違点は、平面部材5の内壁部5bと側面部5cとの接合部を含む端部を、キャビティとは逆の方向、つまり、側面部5cより車体中心線側で且つ内壁部5bを挟んで集電装置2と反対側に曲率中心を持つ曲面とした点である。この際、曲面の曲率半径は例えば200mm〜400mm程度が好ましい。なお、傾斜面部6b下方における脚部材7と内壁部5bの接合部は、前記第1実施例の場合と同様に、曲率中心か集電装置2側にある曲面とするのが望ましい。
[第3実施例]
次に、第3実施例のカバー31について、図8を参照して説明する。第1実施例のカバー1と同じ構成部分については同じ符号を付して説明は省略する。
[その他]
(1)上記実施例では、平面部材5において、上面部5aの一部と、内壁部5b及び側面部5cの全部をメッシュ構造としたが、これ以外にも種々の変更が可能である。
(2)上記実施例では、平面部材5の側面部5cについてもメッシュ構造としたが平板構造としてもよい。この場合はメッシュ効果は得られないが、整流効果は相対的に優れている。したがって、いずれの効果を優先した方が騒音低減に関して有効かは、ケースバイケースであるので、例えば実験などで確認して、適切な方を採用すればよい。
(3)上記実施例では、鉄道車両が双方向に走行することを前提としているため、集電装置2を中心として車体前後方向に対称形状のカバー1として実現した。しかし、一方向にしか走行しない場合には、集電装置2の走行方向前方側のみに上述の平面部材5を備えてもよい。
また双方向に走行する場合であっても、必ずしも集電装置2の前後において全く同じ構成を備える必要はない。但し、双方向に同様の走行、例えば同じような走行速度で走行することを前提とした場合には、上記実施例のような対称形状が好ましい。
(4)上記第1,第2実施例では、内壁部5bと脚部材7の側壁部分内周面で集電装置2を収容するキャビティを構成したが、脚部材7の側壁部分の内側に新たな壁面を形成し、傾斜面部6bの内側端をこの新たな壁面まで広げて、内壁部5bと前記新たな壁面でキャビティを構成するようにし
(5)上記実施例ではカバーする対象が集電装置2であったが、車体屋根10に設置される集電装置2以外の突起物であって、騒音低減効果を付与したいカバー対象があれば、同様に採用できる。
Claims (5)
- 車体屋根に設置された集電装置に対して車体移動方向の前方側に配置され、車体前後方向の断面で車体屋根面と略平行且つ当該車体屋根面から所定距離上方に配置された上面部を有する平面部材と、
前記平面部材の下方にあって当該平面部材を前記車体屋根に支持すると共に、内部に前記集電装置の碍子を内包可能な脚部材とを備え、
前記平面部材の車体幅方向側面に張り出して車体前後方向に連続して設置され、その上面が、前記集電装置の存在する位置にて最も低く、前記車体移動方向の前方側にいくにつれて次第に高くなり、当該車体移動方向の前方端では前記平面部材の上面と同じ高さとなる傾斜面部として形成された側方部材を備えており、当該側方部材は、その下面が、車体移動方向の前方端では前記平面部材の上面部に近づき、前記集電装置に存在する位置では車体屋根面に接近するような湾曲面に形成され、
前記脚部材は、水平面へ投影したときの形状が、車体移動方向前方側で次第に狭まり、前記集電装置の存在する位置では車体幅方向に膨らんだ形状であり、
前記平面部材の上面部と下面部との距離である厚みが前記車体移動方向前端側から前記集電装置の存在する方向へ次第に増加するよう形成され、且つ前記平面部材の下面部は、前記脚部材の外面に滑らかに接続されていることを特徴とする騒音低減用カバー。 - 請求項1記載の騒音低減用カバーにおいて、
前記平面部材は、前記上面部と前記側方部材の傾斜面部の上下方向の段差を接続する側面部を有することを特徴とする騒音低減用カバー。 - 請求項1記載の騒音低減用カバーにおいて、
前記上面部の前記集電装置が存在する側の端部に、当該端部から車体屋根面に達する内壁部を有しており、前記内壁部の車体幅方向端部は、前記側方部材の上側では前記側面部に対して空気流の剥離の少ない滑らかな曲面で接続されていることを特徴とする騒音低減用カバー。 - 請求項1記載の騒音低減用カバーにおいて、
前記内壁部と前記側面部を接続する曲面は、前記側面部の車体中心線側且つ前記内壁部を挟んで前記集電装置とは反対側に曲率中心を持つ曲面であることを特徴とする騒音低減用カバー。 - 車体屋根の一部を切り欠き、当該車体屋根面より低い位置に下端を位置させて設置された碍子を含んでなる集電装置に対して車体移動方向の前方側に配置され、前記車体屋根の切り欠き部に、車体屋根面と同じ高さになるよう配置された上面部を有する平面部材を備え、
前記平面部材の車体幅方向側面に張り出して車体前後方向に連続して設置され、その上面が、前記集電装置の存在する位置にて最も低く、前記車体移動方向の前方側にいくにつれて次第に高くなり、当該車体移動方向の前方端では前記平面部材の上面と同じ高さとなる傾斜面部として形成された側方部材を備えており、
当該側方部材は、前記傾斜面部の車体幅方向端部上面に、上端位置が前記車体屋根と同じ高さになる側壁が車体前後方向に沿って形成された側壁を備え、
前記平面部材及び側方部材による水平面への投影形状は、前記車体屋根の切り欠き部による水平面への投影形状と合致していることを特徴とする騒音低減用カバー。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007224466A JP4503638B2 (ja) | 2007-08-30 | 2007-08-30 | 騒音低減用カバー |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007224466A JP4503638B2 (ja) | 2007-08-30 | 2007-08-30 | 騒音低減用カバー |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001119607A Division JP2002320301A (ja) | 2001-04-18 | 2001-04-18 | 騒音低減用カバー |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008048598A JP2008048598A (ja) | 2008-02-28 |
JP4503638B2 true JP4503638B2 (ja) | 2010-07-14 |
Family
ID=39181771
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007224466A Expired - Fee Related JP4503638B2 (ja) | 2007-08-30 | 2007-08-30 | 騒音低減用カバー |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4503638B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101173491B1 (ko) | 2010-08-11 | 2012-08-14 | 현대로템 주식회사 | 철도차량의 공기배출덕트용 소음방지체 |
JP6208454B2 (ja) * | 2013-04-01 | 2017-10-04 | 日本車輌製造株式会社 | 鉄道車両用集電装置 |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0720874A (ja) * | 1993-06-23 | 1995-01-24 | Hitachi Ltd | 遮音装置 |
JPH0898306A (ja) * | 1994-09-16 | 1996-04-12 | West Japan Railway Co | 集電装置の防風カバー |
JPH10126903A (ja) * | 1996-10-16 | 1998-05-15 | West Japan Railway Co | 集電装置用防風カバー |
JPH10341501A (ja) * | 1997-06-09 | 1998-12-22 | West Japan Railway Co | 集電装置用防風カバー |
-
2007
- 2007-08-30 JP JP2007224466A patent/JP4503638B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0720874A (ja) * | 1993-06-23 | 1995-01-24 | Hitachi Ltd | 遮音装置 |
JPH0898306A (ja) * | 1994-09-16 | 1996-04-12 | West Japan Railway Co | 集電装置の防風カバー |
JPH10126903A (ja) * | 1996-10-16 | 1998-05-15 | West Japan Railway Co | 集電装置用防風カバー |
JPH10341501A (ja) * | 1997-06-09 | 1998-12-22 | West Japan Railway Co | 集電装置用防風カバー |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2008048598A (ja) | 2008-02-28 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
WO2011126086A1 (ja) | 車両の床下構造 | |
JP5862798B2 (ja) | 車両集音構造及び集音装置 | |
JP2011219042A (ja) | 電動車両の床下構造 | |
JP4503638B2 (ja) | 騒音低減用カバー | |
JP6326884B2 (ja) | 車両のドアミラー | |
JP2002320301A (ja) | 騒音低減用カバー | |
JP5678842B2 (ja) | 車両用ドアミラー装置 | |
JP5607181B2 (ja) | 車両の後方視認ミラー取付け装置 | |
JP2806382B2 (ja) | 集電装置の遮音装置 | |
JP2002325303A (ja) | 集電装置の静音カバー | |
JP2006103419A (ja) | 車両の屋上突起物類のカバー装置 | |
JP3829262B2 (ja) | シングルアーム形パンタグラフ | |
JP2012086657A (ja) | 自動車の前部構造 | |
JP3807867B2 (ja) | 覆いを備えるパンタグラフ | |
JP2846218B2 (ja) | 遮音装置 | |
JP3375357B2 (ja) | パンタグラフカバー装置 | |
JP2720619B2 (ja) | 集電装置の遮音装置 | |
JP2004243797A (ja) | 自動二輪車のカウリング | |
JPH09182207A (ja) | 集電装置の遮音装置 | |
JP2020183156A (ja) | 車両前部構造 | |
JP2000280825A (ja) | 自動車の室外ミラー装置 | |
JP4486490B2 (ja) | 整流カバー | |
JPH06205504A (ja) | パンタグラフカバー装置 | |
JP2009248700A (ja) | 車両用ラジエータグリル | |
JP6356191B2 (ja) | ミラー取付け装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20100330 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20100421 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130430 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130430 Year of fee payment: 3 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130430 Year of fee payment: 3 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140430 Year of fee payment: 4 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |