JP4503169B2 - オートレンズメータ - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、光学系における屈折力等の光学特性を測定するレンズメータに関するものである。
【0002】
【従来技術】
従来から、特開昭61−280544号公報や特開平5−231985号公報等に記載されているように、レンズ受台に被検レンズを載置し、この被検レンズを透過した測定光束を光電変更型の受光手段にて検出することで、被検レンズの球面度数、円柱度数および軸角度等の光学特性を測定するようにしたレンズメータが知られている。
【0003】
しかし、これらの方式はかかる受光素子の受光点の配置により測定光束の光束径が決まり、従来、受光素子における受光点は一円周上に配置されていたため測定光束は一定の大きさに固定され、光学有効径の大きな眼鏡レンズと光学有効径の小さなコンタクトレンズを同じ測定光束で測定していた。そのため、光学有効径の小さなコンタクトレンズの測定のため測定光束を小さくせざる得なく結果的に眼鏡レンズの測定精度を落とすこととなっていた。
【0004】
また、この解決策として光源を2重円状に配置するという方法も出されているが、光学系が複雑となり、高価なものとなってしまうとともに調整も複雑となる。
【発明が解決しようとする課題】
そこで、本発明は、測定するレンズにより測定光束を切換え可能なレンズメータを単純な構造で安価に提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
そして、このような課題を解決するために、本発明の特徴とするところは、前記受光素子の受光点を一つの円周上に対し少なくとも3点の多重円状に配置し、受光点を選択することにより、測定光束の光束径を切り換えることができるようにしたことである。
【0006】
また、変更は受光素子の受光点の配置のみであるため、光学系は従来のままとなり、単純な光学系でしかも低コストで実現できるようにしたことである。
【0007】
【作用】
本発明におけるレンズメータは、測定するレンズに合わせて測定光束が切換え可能なことから、測定するレンズに適切な測定光束で測定を行うことができることから、レンズの測定精度の向上ができる。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を更に具体的に明らかにするために、本発明の実施形態について、図面を参照しつつ、詳細に説明する。
【0009】
まず、図1には、本発明の一実施形態としての測定光学系の概略構成が示されている。かかる測定光学系は、光源10によって測定光束12が発せられ、略一方向に集光されて投射されるようになっている。そして、この光源10による測定光束12の投射先には、投射光学系としてのコリメートレンズ16が、測定光束12の光軸14に対して同軸的に配置されており、このコリメートレンズ16を透過することによって、測定光束12が略平行光線とされるようになっている。更に、コリメータレンズ16の先には、被検レンズ18がレンズ受5で支持され、測定光束12の光軸14と略同軸的に配置され得るようになっている。そして、測定光束12が、略平行光線とされた後、被検レンズ18に透過するようになっている。また、被検レンズ18を透過した測定光束12の光軸上には集光レンズ20と結像レンズ22が、互いに離間して配置されており、更に、結像レンズ22の先には、測定光束12の光路上で結像レンズ22から離間して受光素子24が配置されている。そして、被検レンズ18を透過した測定光束12が集光レンズ20で集光された後、結像レンズ22により、受光素子24に導かれるようになっている。また、集光レンズ20と結像レンズ22によって、受光素子24の受光面が被検レンズ18に対して共役とされており、被検レンズの一定位置に入射された測定光が、被検レンズ18の屈折力等に関わらず、受光素子24の受光面における一定位置に導かれるようになっている。
【0013】
要するに、本実施例の測定光学系においては、被検レンズ18を挟んで光軸方向両面で対抗位置するようにして、光源10と受光素子24が配設されており、光源10にて発せられた測定光束12がコリメータレンズ16を経て被検レンズ18に投射され、被検レンズ18を透過した後、集光レンズ20と結像レンズ22を経て、受光素子に導かれ、光電変換素子26a〜h(受光点)によって、電気信号として検出されるようになっているのである。
【0014】
なお、本実施形態では、図2に示されている如く、受光素子24の受光面上において、2重円状にしかも同心円状にそれぞれの円周上に4つづつ光電変換素子(受光点)26a、26b、26c、26d、26e、26f、26g、26hが位置するように、合計8つの光電変換素子が配設されている。そして、かかる受光素子24は、8つの光電変換素子26a〜hから成る2重の同心円の中心が、測定光束12の光軸14上に位置するようにして、受光面が光軸14に対して垂直に配されており、各光電変換素子26a、26b、26c、26d、26e、26f、26g、26hの位置は、受光面における光検知点とされている。
【0015】
さらに、測定光束12の光路上には、集光レンズ20と結像レンズ22の間に位置して、回転チョッパとしての円形平板形状を有する回転板32が、光路に対して垂直な方向に配設されている。この回転板32は、駆動モータ28によって、測定光束12の光軸14に対して平行に偏倚した回転軸30の回りに回転駆動されるようになっている。また、かかる回転板32は、回転軸30の回りの回転運動に伴って、測定光束12を遮断し得るエッジ部を有しており、回転軸30の回りの回転によって測定光束12、ひいては受光素子24への入射光が断続されるようになっている。
【0016】
特に、本実施形態では、図3に示される如く、円板形状の回転板32に対して、それぞれ、光路と交差する位置において、略扇形状の窓部34が、周方向に互いに90°ずつ隔たって形成されている。また、これら窓部34の周方向両側エッジ部36、38は、何れも数学的に既知の形状とされており、特に本実施形態では、何れのエッジ部36、38も、測定光束12の光軸14との交差点の軌跡としての一円周40に対する交差角度:α、βが、45°となるように設計されている。更にまた、回転板32の外周部には、エッジ部36、38の周方向の基準位置を与えるためのスリット42a、42bが形成されている。そして、本実施形態では、かかる回転板32が、集光レンズ20から受光素子24側に、集光レンズ20の焦点距離だけ隔たった位置に配設されている。
【0017】
このような構造とされたレンズメータでは、被検レンズが光路上に配設された場合に、この被検レンズ18において、共役となる受光素子24の各受光点26a〜hに対応した各点を透過した光が、被検レンズ18の有する屈折力特性(球面度数、円柱度数等の光学特性)に応じて屈折することにより、回転板32の配設面上での位置が変位せしめられることとなる。それ故、被検レンズ18の各点を透過した光の、回転板32の配設面上における位置の変位量と変位方向を測定することによって、それら値から、被検レンズ18の光学特性を求めることができるのである。そこにおいて、回転板32の配設面上における透過光の変位量と変位方向は、回転板32のエッジ部36、38による断続位置を、その基準位置からの回転角度の変位量として、受光素子24の各光電変換素子26a〜hで検出することによって知ることができることから、それら光電変換素子26a〜hの出力信号と、スリット42a、42bを利用した光電スイッチ等の基準位置センサ44によって得られる回転板32の基準位置信号を、マイクロコンピュータ等で構成される演算処理装置46に入力し、予め設定されたプログラムに従って演算処理を行うことにより、目的とする被検レンズ18における球面度数、円柱度数等の光学特性を得ることができるのである。尚、かかる光電変換素子26a〜hの出力信号に基づいて被検レンズ18の球面度数、円柱度数等の光学特性を求めるための演算方法は、特開平5−231985等に記載されていることから、ここでは詳述を避ける。
【0018】
ここにおいて、前述のように被検レンズ18の位置と受光素子24とは共役の位置関係にあり、また、受光素子24の光電変換素子26a〜hは2重円状でしかも同心円状に配置されていることから、被検レンズ18において、共役となる受光素子24の各検知点26a〜hに対応した各点は、2重同心円を形成する。
【0019】
ここで、被検レンズ18が光学有効径の大きい眼鏡レンズである場合は、外側の大きな円周上にある4つの光電変換素子26a〜dからの出力信号に基づいて該被検レンズの屈折力を求める。
【0020】
また、被検レンズ18が光学有効径の小さいコンタクトレンズである場合は、内側の小さな円周上にある4つ光電変換素子26e〜hからの出力信号に基づいて該被検レンズの屈折力を求める。
【0021】
すなわち、使用する光電変換素子を切換えることにより測定光束の光束径を切換えることができるのである。使用する光電変換素子の切換えは演算処理装置46で行う。
【0022】
上述の実施例は、光電変換素子を2重円状に計8個配置したが、2重円以上の多重円状に配置することにより、被検レンズに合わせていろいろな測定光束径に切換えることが可能なレンズメータをも実現できる。
【0023】
【発明の効果】
上述の説明から明らかなように、本発明に従う構造とされたレンズメータにおいては、測定するレンズに合わせて適切な測定光束径を選択できることから、レンズの測定精度を向上できる。また、受光素子の変更だけで構造的には従来の形のままで実現できることから、構造が簡単でしかも安価で高精度のレンズメータの提供が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態としての測定光学系の概略構成を示した図である。
【図2】図1で示された測定光学系で採用されている受光素子の正面図である。
【図3】図1で示された測定光学系で採用されている回転板の正面図である。
【符号の説明】
10 光源
12 測定光束
18 被検レンズ
24 受光素子
26 光電変換素子(受光点)
32 回転板
Claims (1)
- 被検光学系を透過した光束を回転チョッパーで断続して得られた断続光を受光素子で検出し、かかる断続光の検出結果に基づいて、該被検光学系の屈折力を測定するオートレンズメータにおいて、前記受光素子の受光点を一つの円周上に対し少なくとも3点の多重円状に配置し、受光点を選択することにより、測定光束の光束径を切り換える切換手段を有することを特徴とするレンズメータ。
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2000
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