JP4502319B2 - ブロック製造方法 - Google Patents
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Description
(イ)混練物の型枠への投入から脱型までの操作が煩雑であり、操作に時間がかかると混練物が硬化して脱型できないことがあった。また、操作に時間がかかるので、短時間に大量のブロックを製造する場合、多くの型枠が必要となっていた。なお、混練物が硬化する前に脱型すると、成形した混練物(固化体ブロック)の形状が崩れ、隣り合う固化体ブロックが一体化することがあった。
2×d≦n≦L/2
請求項3記載のブロック製造方法は、請求項1及び2記載のブロック製造方法において、前記側板部材A及び前記側板部材Bのいずれか一方又は双方の側面の傾斜角が平面に対して80度以下である。
請求項3記載のブロック製造方法において、傾斜角度が80度を超えると、脱型時に型枠内に混練物が残留することがある。なお、傾斜角度の下限は、製造する固化体ブロックによって異なるが、例えば60度が好ましい。
t≧0.005×H
t≧0.005×H
請求項6記載のブロック製造方法において、分離されている側板部材と天板部材とはチェーン等で連結してもよい。
請求項7記載のブロック製造方法は、請求項6記載のブロック製造方法において、前記固化体ブロックを脱型する場合、前記天板部材を取り除いた後、前記側板部材を取り除く。
特に、請求項1記載のブロック製造方法は、固化体ブロックの高さ、奥行き、及び幅がそれぞれ100mm以上で500mm以下であるので、道路用縁石、擬石、擬岩、又はレンガ等の製品、コンクリート又はアスファルト等の骨材、及び路盤材等にする前の塊状物等に使用し易い。
請求項2記載のブロック製造方法は、側板部材A及び側板部材Bは直交して井桁状に配置されているので、形の整った固化体ブロックを製造できる。
請求項4記載のブロック製造方法は、一部又は全部の側板部材の側面が平面に対して実質直角であって、側板部材の厚みtと側板部材に混練物が接する高さHが所定の式を満足するので、脱型後に混練物が歪んでも隣り合う固化体ブロックが一体化することがなくなる。
請求項7記載のブロック製造方法は、天板部材を取り除いた後、側板部材を取り除くので、型枠内に充填された混練物と型枠との間が真空となるのを防ぎ、脱型し易くなる。
ここで、図1(a)〜(e)はそれぞれ本発明の一実施の形態に係るブロック製造方法における各工程の説明図、図2(a)は同ブロック製造方法により製造された連接ブロック体の説明図、(b)、(c)はそれぞれ固化体ブロックの説明図、図3は同ブロック製造方法に使用される型枠の説明図、図4(a)、(b)はそれぞれ同ブロック製造方法で製造した連接ブロック体の変形例の説明図である。
2×d≦n≦L/2・・・(1)
t≧0.005×H・・・(2)
(a)平面11上にコンクリート12を、例えば高さがL以上になるように置き、その上方にチェーン25を介して、重機、例えば、油圧ショベル31のアーム32の先端に取付けた型枠13を配置する。
(b)油圧ショベル31のアーム32の先端を降下させ、コンクリート12に型枠13の側板体23を挿入する。
(d)油圧ショベル31のバケット33で天板部材22を押し付けて、型枠13を平面11に載置し、型枠13内にコンクリート12を圧入して充填する。この際に、型枠13には側板体23と天板部材22との間に隙間ができるので、型枠13内にコンクリート12を圧入しながら空気抜きができると共に、コンクリート12の側方流動を促進し、型枠13内の隅部までコンクリート12を充填できる。
製造された連接ブロック体10を隙間26、27の直下の連結部で分割して、固化体ブロック28〜30を得ることができる。隙間26、27の側面が傾斜しているので応力が集中して連接ブロック体10が分割し易くなっている。
図4(a)に示す連接ブロック体40は、連接ブロック体10を形成する型枠13の板状の横板19、20の高さ方向の長さを(L−n)に、断面逆三角形の縦板15、16の高さ方向の長さをLとした型枠によって形成した点が、連接ブロック体10と異なっている。なお、高さ方向の長さがLの断面逆三角形の縦板によって分断されるので、3つの連接ブロック体40が製造される。
(実施例1〜24、参考例1〜36)
まず、含まれる粒子の最大粒径が25mmのコンクリートを、平面上に例えば高さが300mm以上になるように置いた後、このコンクリートの上方にチェーンを介して、油圧ショベルのアームの先端に取付けた型枠を配置する。なお、型枠の内側の高さは300mmとなっている。
比較例1では、従来のブロック製造方法と同様に、コンクリートを型枠に流し込んで硬化させた後、型枠を上下ひっくり返して連接ブロック体を得た。なお、使用する型枠は実施例17と同様のものを使用し、スランプ値が5cmのコンクリートを使用した。この場合、コンクリートを加圧せずに硬化させているので、コンクリートが型枠内に十分に充填することができなかった。また、型枠をひっくり返す手間がかかった。
比較例2は、コンクリートの強度が50%になるまで硬化させた後、脱型した点のみが実施例5と異なっている。この場合には、硬化したコンクリートが型枠と接着して、脱型することができなかった。
また、型枠の側板部材を井桁状に形成し、平面視して矩形の固化体ブロックを製造したが、側板部材を平面視して矩形以外の多角形に配置して型枠を形成してもよい。
Claims (7)
- 硬化材を含む混練物として、高炉スラグ、製鋼スラグ、及びフライアッシュのいずれか1又は2以上の副産物又はモルタルもしくはコンクリートを使用し、スランプ値が0cm以上で5cm以下である前記混練物を平面上に置き、該混練物の上方から、重機を用いて型枠を押し付けて前記平面に該型枠を載置し、脱型して連結部を有する連接ブロック体を製造し、該連結部で分割して複数の固化体ブロックを同時に製造するブロックの製造方法であって、
前記固化体ブロックは、高さ、奥行き、及び幅がそれぞれ100mm以上で500mm以下であり、
前記型枠は、前記固化体ブロックの上面及び側面をそれぞれ形成する天板部材と複数の側板部材とを有し、前記側板部材の上端高さは均一で、一部の前記側板部材Aの下端高さは、他の前記側板部材Bの下端高さよりnだけ高く、しかも、前記側板部材Bの高さをLとし、前記混練物中の粒子の最大粒径をdとした場合、以下の式を満足することを特徴とするブロック製造方法。
2×d≦n≦L/2 - 請求項1記載のブロック製造方法において、前記側板部材A及び前記側板部材Bは直交して井桁状に配置されていることを特徴とするブロック製造方法。
- 請求項1又は2記載のブロック製造方法において、前記側板部材A及び前記側板部材Bのいずれか一方又は双方の側面の傾斜角が平面に対して80度以下であることを特徴とするブロック製造方法。
- 請求項1又は2記載のブロック製造方法において、前記側板部材A及び前記側板部材Bのいずれか一方又は双方の側板部材の側面が平面に対して実質直角であって、該側板部材の厚みtと該側板部材に前記混練物が接する高さHが以下の式を満足することを特徴とするブロック製造方法。
t≧0.005×H - 請求項1又は2記載のブロック製造方法において、前記側板部材A及び前記側板部材Bのいずれか一方の傾斜角が平面に対して80度以下で、前記側板部材A及び前記側板部材Bのいずれか他方の側板部材の側面が平面に対して実質直角であって、該側板部材の厚みtと該側板部材に前記混練物が接する高さHが以下の式を満足することを特徴とするブロック製造方法。
t≧0.005×H - 請求項1〜5のいずれか1項に記載のブロック製造方法において、前記型枠は、前記側板部材と前記天板部材とが分離可能に形成されていることを特徴とするブロック製造方法。
- 請求項6記載のブロック製造方法において、前記固化体ブロックを脱型する場合、前記天板部材を取り除いた後、前記側板部材を取り除くことを特徴とするブロック製造方法。
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