JP4501354B2 - オゾン処理装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、上下水道や、し尿、産業排水等のオゾンによる水処理部に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、上下水道や、し尿、産業排水等における水処理システムは、ろ過、凝集沈殿、活性炭吸着等による物理化学処理手段、微生物を利用する生物処理手段、塩素剤等による処理水中の大腸菌等の消毒処理手段、あるいは生物処理工程において曝気等により空間中に逸散する臭気物質の脱臭処理手段等から構成されている。このような一連の水処理手段を備えた水処理システムにおいて、オゾン処理が付加される形で利用されている(例えば特許文献1)。
【0003】
【特許文献1】
特開2000−61479公報
【0004】
オゾンはそれ自身が持つ強力な酸化力で有機物質を酸化分解する作用があり、処理水の殺菌や脱色、脱臭等を目的として利用されている。
一般の水処理施設における従来のオゾン処理装置を図7に示す。図において、2はオゾン反応塔、3はオゾン発生部である。オゾン発生部3は原料ガス供給部6とオゾン発生機7から構成される。原料ガスを酸素富化空気とする場合、原料ガス供給部6は加圧空気を供給するコンプレッサ8と、コンプレッサ8から供給される空気の一部を、窒素吸脱着作用により90%以上の酸素濃度からなる酸素富化空気に生成するPSA9(酸素富化空気精製機)から構成される。
オゾン発生機7の後段にはオゾン化ガス4を微細化して被処理水中に溶解する散気管5がオゾン反応塔2の底部に設置されている。なお、オゾン反応塔2は、被処理水1を一定時間滞留させるための容積が確保されている。
つぎに、このオゾン処理装置の動作について述べる。
水処理工程のいずれかの工程を経た被処理水1がオゾン反応塔2に送水される。オゾン反応塔2では、オゾン発生部3により生成されたオゾンを含むオゾン化ガス4が、オゾン反応塔2の底部に設置された散気管5によって微細化され、被処理水1と接触・混合し水中に溶解される。水中にオゾンが溶解すると被処理水は一定時間オゾン反応塔2内に滞留し、この間に大腸菌等の殺菌や除去対象となる有機物等が酸化分解される。このように処理されたオゾン処理水10は、後段の処理工程に送水され、又はそのまま各種用途に利用されたり、放流される。
オゾン化ガスを被処理水中に溶解する過程において、被処理水中に溶解せずに、オゾン反応塔2の上部空間に気液分離された排オゾンガス11は、活性炭や触媒が充填された排オゾン分解塔12において無害化され大気中に排気される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、オゾン発生部によって生成されたオゾン化ガスを被処理水中に添加した場合、100%の生成オゾンを反応により消費させることは難しく、一般に散気管によるオゾン吸収効率は70%〜90%程度とされている。すなわち10〜30%のオゾンは排オゾンガスとして未使用のまま排出される。有害な排オゾンガスはそのまま大気中に放出することができないため、排オゾンガス分解塔で無害化する必要がある。
この結果、オゾンを発生するために投入した電力の一部が無効となるばかりではなく、排オゾン処理に要する付帯設備や排オゾン処理コストが無視できないものになっている。
また、コンプレッサとPSAから構成された原料ガス供給部において、コンプレッサからPSAに供給される加圧空気の風量に対して、PSAからオゾン発生機に供給される酸素富化空気の風量は10%以下程度である。残りの90%以上の空気は加圧されたエネルギーを持ったまま系外に排気されている。すなわち、コンプレッサにおいて空気を加圧するために投入した電力の大半は無効となっている。また、排気される空気中の酸素濃度は約15%程度が残留しているため、酸素供給手段としても無視できない。
乾燥空気が原料ガスである場合において、コンプレッサとドライヤーとの構成による原料ガス供給部についても同様である。
したがって、オゾン処理が高額なものとなり、普及を妨げる要因の1つとなっている。
そこで、本発明は、排オゾン処理のコストが安価で、排オゾンガスを有効に再利用でき、かつ各水処理工程の運転コストを低減できるオゾン処理装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記問題を解決するため、本発明はつぎの構成にしている。
(1)原料ガスを圧縮するコンプレッサと、圧縮された原料ガスを酸素富化空気にする酸素富化空気精製機と、前記酸素富化空気をオゾン化するオゾン発生機と、水処理工程の被処理水をオゾンガスにより処理するオゾン反応塔とからなるオゾン処理装置において、空気中の窒素を吸着することにより、酸素を濃縮して前記酸素富化空気を精製するとともに、吸着された前記窒素を脱着して排ガスとして系外に排気する前記酸素富化空気精製機と、前記排ガスを回収する排ガス回収部と、内部にオリフィスを有し、前記オリフィスの内部に前記排ガスを通過させることによって、排オゾンガスを吸引・混合し、排オゾン混合ガスを生成する排ガス混合部と、前記排オゾン混合ガスを前記水処理工程の被処理水中または空間に導入する排オゾン混合ガス注入部とからなるものである。
(2)原料ガスを圧縮するコンプレッサと、圧縮された原料ガスを酸素富化空気にする酸素富化空気精製機と、前記酸素富化空気をオゾン化するオゾン発生機と、水処理工程の被処理水をオゾンガスにより処理するオゾン反応塔とからなるオゾン処理装置において、空気中の窒素を吸着することにより、酸素を濃縮して前記酸素富化空気を精製するとともに、吸着された前記窒素を脱着して排ガスとして系外に排気する前記富化空気精製機と、前記排ガスを回収する排ガス回収部と、内部にオリフィスを有し、前記オリフィスの内部に前記排ガスを通過させることによって、排オゾンガスと被処理ガスを吸引・混合する排オゾンガス・被処理ガス吸引混合部と、その後段に排オゾンガス分解塔を接続して構成するものである。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図に基づいて説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態を示す全体構成図である。図において、13は排オゾンガス回収部、15は排ガス回収部、16は排ガス混合部、17は排オゾン混合ガス注入部である。なお、24は沈砂池、25は最初沈殿池、26は曝気槽、27は最終沈殿池、28は塩素消毒池である。同じ部品には同じ符号を付しており、従来技術の項で説明したものは説明を省略する。
原料ガス供給部6は、従来例と同様にコンプレッサ8および原料ガスから酸素富化空気を精製するPSA9で構成している。排オゾンガス回収部13は、オゾン反応塔2の上部に付設され、被処理水に未溶解の排オゾンガス11を回収する。
排ガス回収部15は、PSA9で生成された酸素富化空気のうち、オゾン発生機7で使用されず廃棄されていた圧縮空気を排ガス14として回収するもので、排ガス14の流量および圧力を調整するガス調整手段をそなえている。排ガス混合部16は、排オゾンガス回収部13で回収された排オゾンガス11と、排ガス回収部15で回収される排ガス14とを混合し、排オゾン混合ガス18を生成するもので、エゼクタ機構と排ガス14の流量および圧力を調整するガス調整手段とを備えている。エゼクタの内部はオリフィス形状になっている。排オゾン混合ガス注入部17は、水処理工程の被処理水中または空間に設置されるもので、微細な多孔質形状または急縮形状である放出部と排オゾン混合ガス18の流量および圧力を調整するガス調整手段を有している。
つぎに、本実施形態の動作について説明する。
i)PSA9では、コンプレッサ8から加圧供給された空気中の窒素を吸着することにより、酸素が90%以上にまで濃縮されて酸素富化空気が精製される。この酸素富化空気がオゾン発生機7に供給され、発生したオゾン化ガスが散気管5を介して被処理水1中に溶解しオゾン処理する動作は従来と同じである。
ii)PSA9で吸着された窒素は、残りのガスにより脱着されて酸素富化空気とは分離さ
れ、系外に排気される排ガス14となる。この排ガス14は、コンプレッサ8からPSA9に加圧供給された空気量の90%以上を占めており、通常0.1〜0.5MPa程度に圧縮され、排ガス中の酸素濃度は15%程度となっている。この圧縮された排ガス14を排ガス回収部15で回収した後、排ガス混合部16に圧送する。
iii)排ガス混合部16のオリフィス形状をもつエゼクタにより、排ガス14を高速で通過させることによって、その周辺に負圧が生じる。この負圧を利用して排オゾンガス回収部13から排オゾンガス11を吸引し、二流体は混合されて排オゾン混合ガス18となる。排オゾン混合ガス18は、一般の水処理システムに利用するには充分な吐出圧を有しているため、水中へ高速ガスを吹き出すことが可能であり、溶解および攪拌作用が強く、気中への拡散作用も強力である。
iv)排オゾン混合ガス18は、分岐された送気配管19を経て排オゾン混合ガス注入部17により、水処理システムの各工程で利用される。
以下に排オゾン混合ガスを利用する効果について、一般の下水処理工程での利用例を(1)〜(5)に挙げて説明する。
(1)沈砂池の水中への利用
排オゾン混合ガス注入部から噴出した排オゾン混合ガスは、沈砂池24内の原水に旋回流を与え、砂を洗浄して有機物を低減させる効果がある。
また、オゾンは原水中の有機物等の還元性物質と反応して消費される。これにより、難分解性有機物の一部は易分解性の有機物に分解される。さらに、排オゾン混合ガス中の酸素により、原水中の溶存酸素濃度を高めることができる。この結果、後段の生物処理における運転負荷を低減する効果がある。
(2)処理槽の空間への利用
排オゾン混合ガスを最初沈殿池25や曝気槽26の上部空間に散布することにより、悪臭の原因となる下水処理水から揮発する臭い物質を分解除去する効果がある。
(3)曝気槽前段の水中への利用
排オゾン混合ガスを曝気槽26の前段に注入することにより、オゾンが原水中の有機物等の還元性物質と反応して消費され、難分解性有機物の一部が易分解性の有機物に分解される。さらに、排オゾン混合ガス中の酸素により、原水中の溶存酸素濃度が高められる。この結果、後段の生物処理における運転負荷を低減する効果がある。
(4)塩素混和池の水中への利用
排オゾン混合ガスを最終沈殿池27の後段の塩素混和池28内に注入することにより、脱色や脱臭が促進され、放流水の水質が向上する。
(5)貯水槽の水中への利用
排オゾン混合ガスを貯水槽29内に注入することにより、脱色や脱臭が促進されるとともに、槽内での微生物の繁殖が抑制される。これにより、再利用水の水質が高まり、貯水槽が清潔に保持される。
このように、排オゾンガスとPSAから排気されていた排ガスを回収して混合し、各水処理工程で再利用することにより、排オゾンガスを分解するために要していた付帯設備や運転コストが削減される。
また、新たな動力を付設することなく、オゾン処理手段以外の各水処理手段における処理工程またはその前段に、オゾンや酸素を作用させるため、各処理工程の運転負荷が低減し、各処理工程の運転コストが軽減する。ひいては、水処理システムに要するコストの削減が可能になる。
前述の排オゾンガス回収部、排ガス回収部および前記排オゾン混合ガス注入部は、それぞれガス流量や圧力の調整手段を設けることで、さらに利用範囲が広がるとともに、最適な条件に設定することが可能となる。
【0008】
(第2の実施形態)
本発明の第2の実施形態を図2に示す。図において、20はキャリアガス精製部、21はオゾン吸着剤、22は排オゾンガス吸着塔、23はキャリアガスである。第1の実施形態と同じ部分は説明を省略する。
第1の実施形態と異なるのは、排ガス混合部16に代えて排オゾンガス吸着塔22を設け、排ガス回収部15の後段にキャリアガス精製部20を設けた点である。キャリアガス精製部20は、排ガス14中の微細粒子や水分等を除去し、キャリアガスを精製するものである。
排オゾンガス吸着塔22は、排オゾンガス回収部13からの排オゾンガス11のオゾンを吸着する特性を持つシリカゲル等のオゾン吸着剤17を充填している。
つぎに、本実施形態の動作について説明する。
i)オゾン化ガスの発生からオゾンによる被処理水1の処理およびPSA9から排ガス回収部15に到る動作は第1の実施形態と同じである。
ii)キャリアガス精製部20により精製された排オゾンガス11は、排オゾンガス吸着塔22内においてオゾン吸着剤21によりオゾンが吸着される。
iii)排オゾンガス吸着塔22に任意の風量のキャリアガス23を注入すると、オゾンはオゾン吸着剤から脱着してキャリアガスと同伴混合し、排オゾン混合ガス18となる。排オゾン混合ガス18は、一般の水処理システムに利用するには充分な吐出圧を有している。
iv)排オゾン混合ガス18が、排オゾン混合ガス注入部17に送られ各水処理工程で再利用される動作は第1の実施形態と同じである。
このように、排オゾンガスを一旦オゾン吸着剤で吸着することにより、一定時間オゾンの貯蔵が可能であるため、各処理工程における原水の汚濁負荷変動に応じて必要なオゾン量を取り出して利用することができる。また、キャリアガスはオゾン吸着剤に吸着したオゾンを脱着させるだけでなく、オゾン吸着剤を再生する作用を持つので繰り返し使用ができる。
本実施形態の他の効果は、第1の実施形態と同じである。
【0009】
(第3の実施形態)
本発明の第3の実施形態を図3に示す。図において、30は冷却/加温手段である。冷却/加温手段30を、排オゾンガス吸着塔22に付設したもので、他の構成は第2の実施形態と同じである。
本実施形態の動作は、排オゾンガス吸着工程時は排オゾンガス吸着塔22内を一定温度に冷却し、キャリアガスのパージによる排オゾンガス脱着工程時は排オゾンガス吸着塔22内を一定温度に加温する。
本実施形態により、オゾン吸着時はオゾン吸着剤の吸着能力が高まり、かつ吸着したオゾンの分解を防いで長時間保存することが可能になる。一方、オゾン脱着時はオゾン吸着剤からオゾンを効率良く脱着させることができる。
【0010】
(第4の実施形態)
本発明の第4の実施形態を図4に示す。本実施形態は、冷却/加温手段30を備えた排オゾンガス吸着塔22を2台並列に設置したもので、交互に吸着と脱着を繰り返すように構成している。他の構成は第3の実施形態と同じである。
本実施形態の動作は、排オゾンガス吸着塔22aが吸着工程にあるときは、排オゾンガス吸着塔22bは脱着工程にある。つまり、排オゾンガス吸着塔22aが吸着工程時は、排オゾンガス11は排オゾンガス吸着塔22aに送気されるとともに塔内が冷却される。このときキャリアガス23は送気されていない。
一方、排オゾンガス吸着塔22bは脱着工程時にあり、塔内が加温されるとともにキャリアガス23が送気されて、オゾン吸着剤に吸着されたオゾンをパージし、後段の排オゾンガス注入部19に圧送している。このとき、排オゾンガス11は送気されていない。このように、それぞれの排オゾンガス吸着塔では逆の動作が交互に行われる。
本実施形態により、オゾンの貯蔵と供給が同時にできるため、排オゾンガス吸着塔の小型化が可能になるとともに、排オゾンガス再利用先の各処理工程における原水の汚濁負荷変動に応じて必要なオゾン量を連続で各処理工程に導入することができる。
【0011】
(第5の実施形態)
本発明の第5の実施形態を図5に示す。本実施形態は、排オゾンガス吸着塔22の後段にオゾンガスモニタ31を設けたものである。他の構成は第4の実施形態と同じである。
本実施形態の動作は、排オゾンガス吸着塔22でパージされた排オゾン混合ガス18中のオゾンガス濃度を監視することで、オゾンガス濃度の低下を検出し、排オゾンガス吸着塔の動作を切り替える制御を実施する。すなわち、排オゾンガス吸着塔22aが脱着工程にあって、排オゾン混合ガス18を後段に送出する際、そのオゾンガス濃度が任意値より低下すると排オゾンガス吸着塔22aの脱着工程を終了させて、吸着工程に切り替える。逆に排オゾンガス吸着塔22bが吸着工程を終了し、脱着工程を開始する。
本実施形態により、排オゾンガス再利用先の各処理工程において、安定したオゾン処理効果を得ることができる。
(第6の実施形態)
本発明の第6の実施形態を図6に示す。図において、32は排オゾンガス・被処理ガス吸引混合部、33は被処理ガスである。第1〜第5の実施形態と同じ部分は説明を省略する。
排オゾンガス・被処理ガス吸引混合部は内部がオリフィス形状になっており、エゼクタと同等の機能を有している。すなわち、排ガスが通過することにより生じる負圧を利用して、排オゾンガスと被処理ガスを同時に吸引し、内部で混合するものである。
第1および第2の実施形態と異なるのは、排ガス回収部と排オゾンガス分解塔が配管ラインで接続され、その中途部に排オゾンガス・被処理ガス吸引混合部を配設した点である。
つぎに、本実施形態の動作について説明する。
▲1▼オゾン化ガスの発生からオゾンによる被処理水1の処理およびPSA9から排ガス回収部15を経て、排オゾンガス・被処理ガス吸引混合部32に到る動作は第1の実施形態と同様である。
▲2▼排オゾンガス・被処理ガス吸引混合部32に排ガス14を高速で通過させることにより、排オゾンガス回収部13から排オゾンガス11が吸引される。同時に、処理槽空間等の悪臭発生源や、悪臭の漏洩部分を被処理ガス採取点とした配管ラインからは被処理ガス33が吸引される。
▲3▼前記混合ガスは後段の排オゾンガス分解塔12に導入される。ここで、排オゾンガスは分解して無害化される。一方、被処理ガスの臭気成分はオゾンと活性炭、またはオゾンと触媒との併用効果により高い効率で除去される。
このように吸着力や酸化促進機能を有する活性炭や触媒が充填された排オゾンガス分解塔はオゾンとの併用により高効率化された脱臭装置を兼ねることになる。
本実施例の他の効果は、第1の実施例と同じである。
【0012】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明はつぎの効果がある。
(1)オゾン発生機に使用されずに排気されていた排ガスを回収する排ガス回収部と、オゾン反応塔から排出される排オゾンガスと排ガスとを混合して排オゾン混合ガスを生成する排ガス混合部と、排オゾン混合ガスを水処理工程の被処理水中または空間に導入する排オゾン混合ガス注入部とからなるオゾン処理装置としたので、オゾン発生のために投入した電力を有効に利用できるとともに、排オゾン処理に要していた付帯設備や排オゾン処理コストが大幅に削減される。また、原料ガス供給部から排気された大流量の加圧ガスやそれに費やした電力を有効に利用することができる。すなわち、新たな動力や運転にかかるコストを追加することなく、排オゾンガスを有効に再利用することができる。
(2)排ガス回収部と、排オゾンガスを吸着して回収する排オゾンガス吸着塔と、排ガス中の微細粒子や水分等を除去し、キャリアガスを精製するキャリアガス精製部と、排オゾン混合ガス注入部とからなるオゾン処理装置としたので、一定時間オゾンの貯蔵が可能となり、各処理工程における原水の汚濁負荷変動に応じて必要なオゾン量を取り出して利用することができる。
(3)排ガス回収部と排オゾンガス分解塔を配管ラインで接続し、その中途部に排オゾンガス・被処理ガス吸引混合部を配設したオゾン処理装置としたので、排オゾンガスと排オゾンガス分解塔を有効に利用して、悪臭等により処理が必要とされる被処理ガスを効率よく除去することができる。
したがって、全水処理システムに要するコストの削減が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態を示すオゾン処理装置の全体構成図である。
【図2】本発明の第2の実施形態を示すオゾン処理装置の全体構成図である。
【図3】本発明の第3の実施形態を示すオゾン処理装置の部分構成図である。
【図4】本発明の第4の実施形態を示すオゾン処理装置の部分構成図である。
【図5】本発明の第5の実施形態を示すオゾン処理装置の部分構成図である。
【図6】本発明の第6の実施形態を示すオゾン処理装置の全体構成図である。
【図7】従来のオゾン処理装置を示す全体構成図である。
【符号の説明】
1 被処理水
2 オゾン反応塔
3 オゾン発生部
4 オゾン化ガス
5 散気管
6 原料ガス供給部
7 オゾン発生機
8 コンプレッサ
9 PSA(酸素富化空気精製機)
10 オゾン処理水
11 排オゾンガス
12 排オゾン分解塔
13 排オゾンガス回収部
14 排ガス
15 排ガス回収部
16 排ガス混合部
17 排オゾン混合ガス注入部
18 排オゾン混合ガス
19 送気配管
20 キャリアガス精製部
21 オゾン吸着剤
22、22a、22b 排オゾンガス吸着塔
23 キャリアガス
24 沈砂池
25 最初沈殿池
26 曝気槽
27 最終沈殿池
28 塩素消毒池
29 貯水槽
30 冷却/加温手段
31 オゾンガスモニタ
32 排オゾンガス・被処理ガス吸引混合部
33 被処理ガス

Claims (2)

  1. 原料ガスを圧縮するコンプレッサと、圧縮された原料ガスを酸素富化空気にする酸素富化空気精製機と、前記酸素富化空気をオゾン化するオゾン発生機と、水処理工程の被処理水をオゾンガスにより処理するオゾン反応塔とからなるオゾン処理装置において、空気中の窒素を吸着することにより、酸素を濃縮して前記酸素富化空気を精製するとともに、吸着された前記窒素を脱着して排ガスとして系外に排気する前記酸素富化空気精製機と、前記排ガスを回収する排ガス回収部と、内部にオリフィスを有し、前記オリフィスの内部に前記排ガスを通過させることによって、排オゾンガスを吸引・混合し、排オゾン混合ガスを生成する排ガス混合部と、前記排オゾン混合ガスを前記水処理工程の被処理水中または空間に導入する排オゾン混合ガス注入部とからなることを特徴とするオゾン処理装置。
  2. 原料ガスを圧縮するコンプレッサと、圧縮された原料ガスを酸素富化空気にする酸素富化空気精製機と、前記酸素富化空気をオゾン化するオゾン発生機と、水処理工程の被処理水をオゾンガスにより処理するオゾン反応塔とからなるオゾン処理装置において、空気中の窒素を吸着することにより、酸素を濃縮して前記酸素富化空気を精製するとともに、吸着された前記窒素を脱着して排ガスとして系外に排気する前記富化空気精製機と、前記排ガスを回収する排ガス回収部と、内部にオリフィスを有し、前記オリフィスの内部に前記排ガスを通過させることによって、排オゾンガスと被処理ガスを吸引・混合する排オゾンガス・被処理ガス吸引混合部と、その後段に排オゾンガス分解塔を接続して構成することを特徴とするオゾン処理装置。
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