JPH10101304A - 酸素リサイクル処理装置およびオゾン反応装置 - Google Patents

酸素リサイクル処理装置およびオゾン反応装置

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JPH10101304A
JPH10101304A JP27886796A JP27886796A JPH10101304A JP H10101304 A JPH10101304 A JP H10101304A JP 27886796 A JP27886796 A JP 27886796A JP 27886796 A JP27886796 A JP 27886796A JP H10101304 A JPH10101304 A JP H10101304A
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JP
Japan
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ozone
gas
oxygen
sodium carbonate
tank
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Application number
JP27886796A
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English (en)
Inventor
Kenji Taguchi
口 健 二 田
Katsuhiro Ishikawa
川 勝 廣 石
Yuzuru Sato
藤 譲 佐
Kazuo Shibazaki
崎 和 夫 柴
Koji Tanaka
中 孝 二 田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SHIBAFU ENG KK
Toshiba Corp
Original Assignee
SHIBAFU ENG KK
Toshiba Corp
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Publication date
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  • Treatment Of Water By Oxidation Or Reduction (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 排オゾンガス中の炭酸ガスを確実かつ安価に
除去する酸素リサイクル処理装置を提供する。 【解決手段】 オゾン反応装置15からオゾン発生器1
への循環ライン80に、液体炭酸ソーダ反応装置37が
設けられている。オゾン反応装置15から生じる排オゾ
ンガス中の炭酸ガスは、液体炭酸ソーダ反応装置37に
よって除去され、排オゾンガスは原料酸素となる。炭酸
ガスが除去された原料酸素に、酸素発生器で発生した酸
素が補充され、原料酸素はオゾン発生器1へ送られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は上水、下水あるいは
廃水を高濃度オゾンで処理するオゾン処理システムに係
わり、とりわけオゾン反応装置から排出される排オゾン
ガスを浄化精製しオゾン発生器へ原料酸素ガスとして循
環供給する酸素リサイクル処理装置、およびオゾン反応
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】酸素ガスを原料とする高濃度オゾン処理
は、紙・パルプ漂白で実用化され実機が稼動しており、
酸素リサイクルの基本システムはすでに公知になってい
る。
【0003】現行の酸素リサイクル処理装置は図10に
示すロングループと云われるものである。図10に示す
ように、オゾン発生器2からオゾン3がオゾン反応装置
15に供給される。オゾン反応装置15から排出される
排オゾンガス4は汚れ除去用ガス精製装置5へ送られて
含有不純物が除かれ、次いで冷凍式ドライヤ7で冷却さ
れ、水分などを除いた後熱スイング吸着装置8によって
精製循環酸素ガス9となる。この酸素ガス9は補充用の
純酸素ガス12と混合し、原料酸素2としてオゾン発生
器1へ送られる。排オゾンガス4の不純物としては、炭
酸ガス、残留オゾン、低沸点有機物ガス・蒸気、水分と
空気混入による窒素ガスなどがある。不純物の除去精製
方法としては下記のものが考えられる。
【0004】1)循環ガスをパージする方法 排オゾンガス4が、熱あるいは触媒を用いる分解器で残
留オゾン、有機性ガス・蒸気に分解され、次いで冷凍式
ドライヤ7でガスの冷却が行なわれる。次に排オゾンガ
ス4は水分などを除去してから吸着材(モレキュラシー
ブスあるいは活性アルミナなど)を充填した温度スイン
グ吸着装置8に導入され、微量水分や有機性ガスが除去
されて精製循環酸素ガス9となる。この方法では炭酸ガ
スが除去できないので、循環ガスの一部がガスパージ6
で排気され、代りにパージ損失分が純酸素ガス12によ
って補充され炭酸ガス濃度が規定以下に保持される。
【0005】2)アルカリ液で炭酸ガスを除去する方法 排オゾンガス4が向流気液接触装置によってアルカリ液
(アルカリ剤としてカ性ソーダあるいは消石灰を使用)
と接触し、炭酸ガスが除去される。次に排オゾンガス4
がブロアで昇圧され、熱あるいは触媒を用いる分解器へ
通され、次いで冷凍式ドライヤ7へ導入されて冷却され
る。次に排オゾンガス4は、温度スイング吸着装置8へ
送入され精製循環酸素ガス9になる。
【0006】3)循環系にガス浄化吸着装置を設ける方
法 排オゾンガス4が、熱あるいは触媒を用いる分解器へ通
され、次いで吸着材(モレキュラシーブス、活性アルミ
ナなど)を用いたPSA又はVPSA吸着装置へ導入さ
れ、炭酸ガスなどが除去される。さらに排オゾンガス4
は冷凍式ドライヤ7で冷却された後、温度スイング吸着
装置8へ導入され、精製循環酸素ガス9となる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】排オゾンガス浄化精製
における前記従来技術の酸素リサイクル処理は、下記の
課題を有している。
【0008】1)循環ガスをパージする課題 循環ガスのパージによるロス分は、空気原料とするPS
A又はVPSA酸素発生装置からの純酸素ガスで補充す
るが、上記酸素発生装置は熱スイング吸着装置に比べイ
ニシァルコスト及びランニングコストともに高価でパー
ジ率によってはかなりのコストアップは避けられない。
【0009】2)アルカリ液で炭酸ガスを除去する課題 排オゾンガス中の炭酸ガスを除去するアルカリ液として
は、カ性ソーダNaOHあるいは消石灰Ca(OH)
の水溶液が用いられるが、消石灰を用いた場合固形炭酸
カルシウムが大量に生成しかつ装置に付着固化し、目づ
まりし易いなどの問題がある。他方カ性ソーダは使用し
易いが、消石灰などに比べ高価でその大量使用ではラン
ニングコストが問題になる。装置の稼動で発生する廃液
のため、中和処理の設備も必要となる。
【0010】3)循環系にガス浄化吸着装置を設ける課
題 上記ガス浄化吸着装置は、PSA又はVPSA吸着装置
となっているが、熱スイング吸着装置に比べイニシァル
コストおよびランニングコスト共に大でかつ循環ガスを
対象とするため装置容量も大となり酸素リサイクルのメ
リットがなくなる。
【0011】4)熱スイング吸着装置再生での精製酸素
ガス損失 上記吸着装置は、温度差を利用して吸着と離脱を繰返す
ものであり、常温で吸着し、離脱再生処理では加熱空気
を導入する。次に冷却した後、精製酸素ガスを送入し空
気を追出すが、その必要ガス量がそのまま消耗損失につ
ながる。
【0012】5)溶存酸素による精製酸素ガスと溶存オ
ゾンによるオゾンの損失 オゾン処理において、上水および下廃水の原水に注入す
るオゾンガスは純酸素ガスに近いものである。このた
め、空気で飽和している原水に対し処理水の溶存酸素濃
度が高くなり、その分循環酸素ガスが損失する。また処
理水の溶存オゾンはそのままオゾンの損失になる。
【0013】本発明はこのような点を考慮してなされた
ものであり、酸素ガスのパージをなくし、低コストでか
つ吸着装置再生時のガス損失をなくし、また純酸素ガス
補充を極少にできる酸素リサイクル処理装置、およびオ
ゾン反応装置を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の特徴は、
被処理水に対してオゾン処理を行なうオゾン反応装置
と、オゾン反応装置にオゾンを供給するオゾン発生器と
を備えたオゾン処理システムに用いられ、オゾン反応装
置からの排オゾンガスを原料酸素としてオゾン発生器へ
送り込む酸素リサイクル処理装置において、オゾン反応
装置とオゾン発生器とを接続する循環ラインと、この循
環ラインに設けられ、オゾン反応装置からの排オゾンガ
ス中の炭酸ガスを除去して原料酸素とする炭酸ソーダ反
応装置と、循環ラインに接続され、オゾン発生器に対し
て酸素を補充する酸素発生装置と、を備えたことを特徴
とする酸素リサイクル処理装置である。
【0015】本発明の第2の特徴は、オゾンを注入する
オゾン槽と、オゾン槽の入口側に設けられた曝気槽と、
オゾン槽の出口側に設けられた脱気槽と、曝気槽と脱気
槽とを連結して設けられた脱気ガス管と、を備えたこと
を特徴とするオゾン反応装置である。
【0016】本発明の第1の特徴によれば、オゾン反応
装置からの排オゾンガスが、炭酸ソーダ反応装置内にお
いて炭酸ソーダと反応し、排オゾンガス中の炭酸ガスが
除去され原料酸素となる。炭酸ガスが除去された原料酸
素に、酸素発生装置から酸素が補充されオゾン発生器へ
送られる。
【0017】本発明の第2の特徴によれば、オゾン槽で
オゾン処理され脱気槽内に流入する処理水に対して脱気
が行なわれる。処理水から脱気した脱気ガスは、脱気ガ
ス管によって曝気槽へ戻され、曝気槽内で曝気される。
【0018】
【発明の実施の形態】第1の実施の形態 以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明す
る。図1は本発明の第1の実施の形態を示す概略系統図
である。
【0019】まず図1によりオゾン処理システムの概略
を述べる。図1に示すように、オゾン処理システムは被
処理水14に対してオゾン処理を行なうオゾン反応装置
15と、オゾン反応装置15にオゾン3を供給するオゾ
ン発生器1とを備えている。
【0020】また酸素リサイクル処理装置はオゾン反応
装置15とオゾン発生器1との間に設けられた循環ライ
ン80を備え、この循環ライン80には、液体炭酸ソー
ダ反応装置37、循環ポンプ38、水冷却器39、繊維
活性炭吸着装置40、冷凍式ドライヤ7、および熱スイ
ング吸着装置8が順次設けられている。
【0021】また循環ライン80には、コンプレッサま
たはブロア41と、酸素を補充するPSAまたはVPS
A吸着装置(酸素発生装置)11が順次接続されてい
る。
【0022】次にこのような構成からなる本実施例の作
用について述べる。オゾン反応装置15から排出される
排オゾンガス4は液体炭酸ソーダ反応装置37に導入さ
れ、炭酸ガスの除去と残留オゾンのアルカリ接触分解が
同時に行なわれる。
【0023】アルカリ接触分解の作用を以下述べる。循
環系のガスパージをなくすには、排オゾンガス中の炭酸
ガス除去が不可欠で、炭酸ガス除去には、再生使用可能
な炭酸ソーダNaCOが用いられる。この水溶液は
アルカリ液として排オゾンガスと気液接触し、下式のご
とく炭酸ガスを反応除去する。 NaCO+CO+HO→2NaHCO なお、同時にアルカリ液の気液接触によって残留オゾン
が下式のごとく接触分解し、酸素ガスとなる。 2O→3O
【0024】次に炭酸ガスとの反応で劣化したアルカリ
液は、65〜100℃に加熱して下式のごとく炭酸ガス
を分解除去して再生される。 2NaHCO→NaCO+CO↑+HO なおこの加熱処理においては熱交換器を用いて熱回収を
行なうが、これについては後で詳細に説明する。
【0025】次に処理されて原料酸素となったガスは循
環ポンプ38で昇圧された後、水冷却器39で冷却され
て湿分と水溶性有機物が除去される。次いでガスは繊維
活性炭吸着装置40へ送入され、有機性ガスおよび蒸気
が除去される。
【0026】繊維活性炭吸着装置は繊維活性炭をカラム
へ充填したものであり、排ガス中の有機物ガスを吸着除
去する。破過に達した繊維活性炭は、100〜200℃
の加熱空気又はスチームにより離脱再生される。
【0027】次にガスは冷凍式ドライヤ7に導入され、
ここで充分冷却され、次いで熱スイング吸着装置8に入
り残留水分と有機性ガス・蒸気が完全に除去され、露点
が−70℃以下の精製循環酸素ガス9となる。熱スイン
グ吸着装置8はモレキュラシーブス吸着剤をカラムに充
填したものであり、酸素リサイクル処理の最終処理を行
なうものである。
【0028】一方、原料空気10がコンプレッサ又はブ
ロア41で昇圧され、PSA又はVPSA吸着装置11
へ導入されて純酸素ガス12と窒素廃ガス13に分離さ
れる。次に純酸素ガス12は循環酸素ガス9へ注入混合
され、原料酸素2としてオゾン発生器1へ送られオゾン
化酸素3となりオゾン反応装置15に導入される。また
窒素廃ガス13は廃棄される。
【0029】本実施例によれば、精製循環酸素ガスの損
失を零にすることも可能であり、ガスパージなど酸素ガ
ス損失が大きい従来の酸素リサイクルに比べ大幅な酸素
ガスの損失を改善できる。
【0030】図1において、この間被処理水がオゾン反
応装置15においてオゾン処理され、オゾン処理水とな
って排出される。
【0031】次に図3により液体炭酸ソーダ反応装置3
7およびその作用について詳述する。液体炭酸ソーダ反
応装置37は充填材又はジャマ板43を充填した塔43
aと、塔43aの上部に設けられた散液管47と、塔4
3aの下部に設けられ炭酸ソーダ吸収液44を満たした
貯留槽44aとを有している。
【0032】オゾン反応装置15から排出された排オゾ
ンガス4は、液体炭酸ソーダ反応装置37のうち充填材
又はジャマ板43が充填された塔43a内に入り上向流
となって上昇する。この間塔43a上部の散液管47か
ら炭酸ソーダ吸収液44が散液され、塔43a内の充填
材又はジャマ板43を流下し下部から上昇する排オゾン
ガス4と交流接触し、ガス中の炭酸ガスの吸収除去と残
留オゾンの分解除去が行なわれる。浄化されたガスは塔
43a上部の出口から処理ガス45となって次の処理工
程に移行する。
【0033】炭酸ガスを吸収した炭酸ソーダ吸収液44
は、貯留槽44aへ流下する。また炭酸ソーダ液循環ポ
ンプ46により炭酸ソーダ吸収液44が吸引加圧され、
炭酸ソーダ循環液48と一部炭酸ソーダ被再生液49に
分岐される。このうち炭酸ソーダ循環液48は、液体炭
酸ソーダ反応装置37の塔43a上部に設けられている
散液管47から散液される。一方、炭酸ソーダ被再生液
49は、熱交換器50に入り液温度を上昇させてから連
続熱分解器51に導入され、ヒータ52で60〜100
℃に加熱される。このようにして炭酸ガスを吸収し生成
した重炭酸ソーダが熱分解され、もとの炭酸ソーダと炭
酸ガスに分けられる。炭酸ガスは連続熱分解器51の上
部から排気ガスとして大気へ放出され、再生した液体は
熱再生炭酸ソーダ液54として熱交換器50に入り、炭
酸ソーダ被再生液49と熱交換し降温後、水冷却器55
に送られる。ここで炭酸ソーダ液54は供給される冷却
水56により常温まで冷却され、次いで返送ポンプ57
により炭酸ソーダ再生液58としてもとの炭酸ソーダ反
応装置37の貯留槽44aに戻される。
【0034】このように、液体炭酸ソーダ反応装置を用
い排オゾンガスの炭酸ガスと残留オゾンの除去を行なう
とともに、炭酸ガスを吸収した炭酸ソーダ液を加熱処理
して再生する作業を同時に連続的に行なうことにより、
従来のようなアルカリの消費による補充や廃液処理の必
要はなく低コスト処理が可能になる。
【0035】次に図4により液体炭酸ソーダ反応装置お
よびその作用の変形例について説明する。液体炭酸ソー
ダ反応装置37は充填材又はジャマ板43を設けた塔4
3aと、この塔43aの上部に設けられた散液管47
と、塔43aの下部に設けられ炭酸ソーダ吸収液44を
満たした貯留槽44aとを有している。
【0036】図4において炭酸ソーダ吸収液44の溶液
濃度は、生成重炭酸ソーダが懸濁物として析出し易い飽
和濃度(約300g/l)に近いものが好ましい。重炭
酸ソーダ懸濁物を含む炭酸ソーダ吸収液44は、炭酸ソ
ーダ循環ポンプ46により吸引加圧され電磁弁19′を
経てろ過装置59に入る。炭酸ソーダ吸収液44は次に
砂、ろ布あるいは膜(例えば中空糸膜)などで構成され
るろ過材61により、その重炭酸ソーダ懸濁物がろ過さ
れる。清浄となった吸収液は、開となっている電磁弁2
2′を通り、炭酸ソーダろ過液63となって液体炭酸ソ
ーダ反応槽37の塔43a上部に設置してある散気管4
7から散液される。
【0037】一方、ろ過を終了したろ過装置60は、離
脱洗浄工程に移る。すなわち洗浄液ポンプ64をONと
し貯留槽44aから炭酸ソーダ吸収液が吸引加圧され、
開となっている電磁弁25′を通りろ過装置60に入
り、ろ過材62に捕捉されている重炭酸ソーダ固形物を
離脱させる。この場合、離脱効果を上げるためエアーを
併用する場合もある。離脱液は開となっている電磁弁2
4′を通り、洗浄離脱液65の全量が熱分解器66に貯
留する。その後、洗浄液ポンプ64がOFF、電磁弁2
5′,24′が閉となる。次に攪拌機67およびヒータ
52がONとなり、貯留液が攪拌されて60℃〜100
℃に加熱され、これにより懸濁状重炭酸ナトリウムが炭
酸ナトリウムと炭酸ガスに分解され、生成炭酸ガスは排
気ガス53として大気へ放出される。重炭酸ソーダを完
全に熱分解した後、攪拌機67およびヒータ52がOF
Fとなり、次に電磁弁27′が開、送液ポンプ57がO
Nとなる。加熱処理液は、その後電磁弁27′を経て、
冷却水56を用いた水冷却器55へ導入され、常温まで
冷却される。次いで処理液は送液ポンプ57で昇圧さ
れ、炭酸ソーダ再生液58としてもとの貯留槽へ戻され
る。このようにして、ろ過装置60の離脱・再生工程が
終了し、送液ポンプ57がOFF、電磁弁27′が閉と
なり、ろ過装置59のろ過が終了し、ろ過装置59は離
脱洗浄工程に入るまで待機する。
【0038】このように液体炭酸ソーダ反応装置37を
用い、排オゾン処理により生成する低溶解度の重炭酸ソ
ーダ懸濁物をろ過した後、離脱させた重炭酸ソーダ固形
物を熱処理しもとの炭酸ソーダに効率的に再生を行なう
ことができる。このため従来の処理に比べアルカリ消費
をなくし、廃液処理が不要となり、低コスト処理が実現
できる。
【0039】次に図5により、熱スイング吸着装置8と
PSA又はVPSA吸着装置の関係を詳細に説明する。
オゾン処理工程で空気の混入を完全に断てば、精製循環
酸素ガス中の窒素ガスの濃度増加はないが、空気混入防
止策が不充分の場合は、窒素ガス濃度増加が生じオゾン
発生効率が低下するため、窒素ガス濃度を実用的には1
0〜20Vol%、好ましくは10Vol%以内に押え
ることが必要になる。
【0040】このため図1および図5に示すように、循
環酸素ガスを一定量ガスパージで放出し、PSA又はV
PSA吸着装置(酸素発生装置)11によって空気原料
から酸素ガスを生成して補充している。本発明では、さ
らに処理コスト低減を目的に窒素ガス濃度に応じ精製循
環酸素ガスの一定量を酸素発生装置に導入処理してい
る。
【0041】すなわち図5に示すように、熱スイング吸
着装置8の出口に窒素ガス濃度計68が設置され、精製
循環酸素ガス9の一部が窒素ガス濃度計68に導入され
て測定され、測定後の排出ガスは原料酸素2として混合
利用される。窒素ガス濃度計68からの測定信号はコン
トローラ69に入り、制御信号に変換された後、それぞ
れ空気流量調整用の電動弁29′および循環酸素ガス流
量調整用の電動弁28′を作動させる。このように窒素
ガス濃度により酸素発生装置11へ送り込む空気および
循環酸素ガスの流量をあらかじめ決められた比率に調整
し、精製循環酸素ガス中の炭酸ガス濃度を低コストかつ
効率的に規定値内に保持している。
【0042】ところで、上述のように繊維活性炭吸着装
置40はカラムに繊維活性炭を充填したものであり、ま
た熱スイング吸着装置8はカラムにモレキュラシーブス
吸着剤を充填したものである。これら繊維活性炭および
モレキュラシーブス吸着剤は、いずれも破過となった場
合加熱空気により離脱再生される。
【0043】次にこれら繊維活性炭吸着装置40および
熱スイング吸着装置8について図8により詳述する。こ
こでは熱スイング吸着装置8について述べるが、繊維活
性炭吸着装置40も略同一の構成を有している。
【0044】図8において、熱スイング吸着装置8は、
一対のカラム17,18を有している。図8に示すカラ
ム17内では、充填剤19が被処理ガス管25を通して
導入される被処理ガスを浄化し、浄化された処理ガスは
処理ガス管26を経て後段の処理装置へ送り出される。
処理工程が継続している時は、電磁弁4′,2′は開
で、他の電磁弁は全て閉になっている。
【0045】次にカラム18内の充填剤20が破過とな
り離脱再生工程に入ると、ブロア21がONとなり、空
気取入管27から空気が吸引され昇圧空気が加熱器22
に導入される。この間、ヒータ23により所定温度に加
熱された加熱空気は、開となった電磁弁13′,9′,
6′を経てカラム18の上部から導入され、充填剤20
を加熱離脱させる。加熱廃ガスは開となっている電磁弁
8′,12′を通り廃ガス管30から大気へ放出され
る。
【0046】一定時間後、加熱再生が終了すれば冷却工
程に入りヒータ23がOFFとなり電磁弁9′,12′
が閉、電磁弁10′,11′が開となって常温空気がカ
ラム18の下部から導入される。充填剤20を冷却した
空気は、電磁弁6′,11′を経て廃ガス管29から大
気へ放出される。冷却が終了すればブロア21がOF
F、電磁弁13′,6′,11′が閉となり、次いで真
空ポンプ24がON、電磁弁18′,16′,14′が
開となってカラム18内の空気が下部から電磁弁8′,
10′,14′,18′,16′および排気・吸気管2
8を経て大気へ放出される。カラム18内の空気がなく
なり真空となったら電磁弁18′,16′が閉、1
5′,17′が開となって、排気・吸気管28から精製
循環酸素ガスが真空となっているカラム18へ導入され
る。カラム18内が処理を行なっているカラム17と同
一圧力になったら、真空ポンプ24がOFF、電磁弁1
5′,17′,14′,10′,8′が閉となる。
【0047】以上の操作によってカラム18内の離脱再
生工程が全て終了し、次の処理工程に移るまで待機す
る。この離脱再生では従来に比べ精製循環酸素ガスの損
失を大幅に低減できる。
【0048】次に精製循環酸素ガス損失を零とする離脱
再生について述べる。カラム17が破過となり、離脱再
生工程に入る。なおカラム18は処理工程に入り、被処
理ガス管25からの被処理ガスはカラム18の下部より
送入され、充填剤20で浄化される。処理ガスは処理ガ
ス管26を経て後段の処理装置に送り出される。処理工
程中は電磁弁7′,5′は開、他の電磁弁は全て閉とな
っている。
【0049】離脱再生工程に入ったカラム17において
まず真空ポンプ24がON、電磁弁16′,18′,1
4′,9′,1′が開となって、カラム17の上方より
カラム17内の精製循環酸素ガスが真空となるまで吸引
され、電磁弁1′,9′,14′,18′,16′を経
て真空ポンプ24により排気・吸気管28から排出され
る。この精製循環酸素ガスは酸素リサイクル処理装置の
温度スイングを適用する他の装置、例えば、繊維活性炭
吸着装置40に送られ、繊維活性炭吸着装置のカラム
(図示せず)内に供給される。
【0050】次に真空となったカラム17は加熱離脱工
程に入る。まず真空ポンプ24をOFF、電磁弁1
6′,18′,14′を閉としてから、ブロア21をO
N、電磁弁13′,3′,12′を開とする。このよう
にして空気取入管27から空気を吸引し、昇圧空気を加
熱器22に導入し、ここでヒータ23により所定温度ま
で加熱する。次に加熱空気は電磁弁13′,9′,1′
を経て、カラム17の上部から導入され充填剤19を加
熱離脱させる。カラム17内の加熱された廃ガスは電磁
弁3′,12′を通り廃ガス管30から大気へ放出され
る。
【0051】加熱再生が終了すればカラム17は冷却工
程に入り、ヒータ23をOFF、電磁弁9′,12′を
閉、電磁弁10′,11′を開とする。この場合、常温
空気は電磁弁13′,10′,3′を通り、カラム17
の下部からカラム17内へ導入される。カラム17内の
充填剤19を冷却した空気は、電磁弁1′,11′を経
て廃ガス管29から大気へ放出される。冷却が終了すれ
ばブロア21をOFF、電磁弁13′,1′,11′を
閉とし、次に真空ポンプ24をON、電磁弁18′,1
6′,14′を開としてカラム17内の空気を下部から
電磁弁3′,10′,14′,18′,16′を通り排
気・吸気管28から大気へ放出する。カラム17内の空
気がなくなり真空となったら、真空ポンプ24をOF
F、電磁弁16′,18′,14′,10′,3′を閉
としてカラム17を真空に保持し、次の操作のため待機
する。
【0052】次に酸素リサイクル処理装置の温度スイン
グを適用する他の装置、例えば繊維活性炭吸着装置40
のうち破過に達し離脱再生工程に入る予定のカラムから
精製循環酸素ガスを引抜き、排気・吸気管28を通して
電磁弁15′、真空ポンプ24、電磁弁17′,1
4′,10′,3′を経て真空状態で待機中のカラム1
7へ導入する。繊維活性炭吸着装置40のカラム内が真
空に達するか、または、カラム17の内圧が処理中のカ
ラム18と同圧になれば真空ポンプ24をOFF、電磁
弁15′,17′,14′,10′,3′を閉とする。
この工程でカラム17の離脱再生処理が終了し、次の処
理工程に入るまで待機する。
【0053】以上のような離脱再生により、温度スイン
グを適用する処理装置、例えば熱スイング吸着装置8と
繊維活性炭吸着装置40間でカラムに滞留する精製循環
酸素ガスの交互の利用で精製循環酸素ガスの損失を零に
することができる。
【0054】第2の実施の形態 次に図2により本発明の第2の実施の形態について説明
する。図2に示す第2の実施の形態は、排オゾンガス中
の炭酸ガスおよび残留オゾンを除去するため、固体炭酸
ソーダを適用したもであり、他は図1に示す第1の実施
の形態と略同一である。図2において、図1に示す第1
の実施の形態と同一部分には同一符号を付して詳細な説
明は省略する。
【0055】図2に示すように、オゾン反応装置15か
ら排出される排オゾンガス4は、循環ポンプ38で昇圧
され、水冷却器39へ入る。排オゾンガス4は水冷却器
39で冷却され、湿分および水溶性有機物が除かれ、固
体炭酸ソーダ反応装置42へ導入される。ここで排オゾ
ンガス4は固体無水炭酸ソーダとの気固接触反応によっ
て、炭酸ガス、気中水分、および残留オゾンが接触分解
により除かれる。
【0056】この気固接触反応は、 3NaCO+CO+5HO→2NaCO
NaHCO・2HO により行なわれる。
【0057】上記反応式からわかるように、固体無水炭
酸ソーダを用いた場合、炭酸ガスCOと水分HOが
同時に除去され、この反応により複塩の一種であるセス
キ炭酸ソーダ(NaCO・NaHCO・2H
O)が生じる。
【0058】従ってこの方法では、水分が除去されるの
で、冷凍式ドライヤを除くことができる。また残留オゾ
ンはアルカリ接触分解で除去される。使用する固体無水
炭酸ソーダは、重質化し篩別して粒子の大きなものをそ
ろえた粉状粒子あるいは一定の形状(例えば球状、円柱
状など)に成形されたペレット状のものが用いられ、固
体無水炭酸ソーダをカラムへ所定の厚さまで充填するこ
とにより固体炭酸ソーダ反応装置が構成される。
【0059】破過に達した固体炭酸ソーダ反応装置42
の離脱再生は、加熱空気を用い下式のように炭酸ガスと
水を分解除去し無水炭酸ソーダとすることにより行なわ
れる。 2NaCO・NaHCO・2HO→3Na
+CO↑+HO↑ 離脱再生の加熱空気温度は100〜200℃、好ましく
は150℃で行なうが、完全を期すため250〜300
℃、好ましくは270℃で離脱される。
【0060】なお、固体炭酸ソーダ反応装置42は、カ
ラム内に固体無水炭酸ソーダを充填することにより構成
されるが、固体炭酸ソーダ反応装置42の構造を図8に
示す熱スイング吸着装置8と同様としてもよい。
【0061】次に固体炭酸ソーダ反応装置42からのガ
スは、繊維活性炭吸着装置40および冷凍式ドライヤ7
へと送られる。
【0062】繊維活性炭吸着装置40は、省略すること
が可能であり、また上述のように固体炭酸ソーダ反応装
置42は水分も除くことができるので冷凍式ドライヤ7
を除いてもよい。
【0063】次にガスは熱スイング吸着装置8に入り、
露点−70℃以下の精製循環酸素ガス9となる。次にこ
の酸素ガス9に純酸素ガス12が注入・混合され、原料
酸素2としてオゾン発生器1へ送られ、オゾン化酸素3
となってオゾン反応槽5に導入される。
【0064】第3の実施の形態 次に図6および図9により本発明の第3の実施の形態に
ついて述べる。まず図9により第3の実施の形態の概要
を説明する。本発明の第3の実施の形態は、オゾン反応
装置に係るものである。
【0065】図9に示すように、オゾン反応装置15
は、原水入口側に設けられた曝気槽31と、処理水出口
側に設けられた脱気槽32とを備え、それぞれ槽31,
32の下部に散気管33および34が設置されている。
【0066】まず脱気用空気35が脱気槽32の散気管
33から流出し、処理水中の溶存酸素と溶存オゾンが脱
気される。脱気槽32から排出される脱気ガス含有空気
は、脱気ガス管36を経て曝気槽31の散気管34から
散気され、原水中の溶存酸素濃度を上昇させるとともに
オゾン注入を行なう。このようにして原水のオゾン処理
による精製循環酸素ガスの損失防止とオゾン注入率の低
減をはかることができる。
【0067】すなわちオゾン反応装置15へ導入するオ
ゾンガスの主成分は、酸素ガスであるため、出口側処理
水の溶存酸素濃度は空気飽和の入口側被処理原水より高
くなり、その高い分が精製循環酸素ガスの損失になる。
また溶存オゾンは利用されることなく流失するのでこれ
も前記酸素ガスの損失につながる。これに対して本発明
によれば、脱気槽32からの脱気ガスを曝気槽31に導
くので、酸素ガスの損失防止を図り、処理水での損失と
なる溶存酸素と溶存オゾンを回収することができる。
【0068】次に図6によりオゾン反応装置15の具体
的構造を述べる。図6に示すように、被処理水14は、
オゾン反応装置15の曝気槽31に入り、ここで散気管
34から散気される脱気ガス含有空気36により溶存酸
素濃度が上昇しオゾンの前段注入が行なわれる。排気ガ
スは、オゾンを含まないのでそのまま大気へ放出され
る。
【0069】オゾン反応装置15は2〜3槽に分割され
たオゾン槽15aを有し、このオゾン槽15a内には散
気管73が設けられている。オゾン槽15a内におい
て、被処理水14は、散気管73から散気されるオゾン
3によりオゾン処理が行なわれ、排ガスは全量が排オゾ
ンガス4として酸素リサイクルのため再利用される。オ
ゾン槽15a内でオゾン処理が終了した処理水は、脱気
槽32内に入り、脱気用ブロア70で吸引空気71を加
圧した脱気用空気35が散気管33から散気する。この
ような散気により、高濃度溶存酸素と残留溶存オゾンが
脱気回収され、発生ガスは排気ガス用ブロア72で吸引
・加圧され脱気ガス管36を経て曝気槽31へ送られ
る。この間脱気処理水は、オゾン処理水16として次の
工程へ送られる。
【0070】以上のようにして溶存酸素の増加分と残留
溶存オゾンを回収利用することにより高価な精製循環酸
素ガスの損失をなくし処理コストの低減が実現できる。
【0071】次に図7によりオゾン反応装置の変形例に
ついて説明する。図7において図6に示すオゾン反応装
置と同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略す
る。
【0072】図7において、オゾン反応装置15は出口
側に脱気槽74を有し、この脱気槽74内に気液接触用
の充填材75が充填されている。また空気吸入管76が
設置され、空気吸入管76は空気流出管77に接続され
ている。
【0073】まずオゾン処理水が脱気槽74の上部から
散水され充填材75をつたって流下する。一方脱気槽7
4の密閉された上部に設置してある排出ガス用ブロア7
2により、脱気槽74内の空気が吸引される。この場
合、脱気槽74下部の空気流出管77より空気が脱気槽
74内に流出し上方に向って流れ、流下する処理水と交
流気液接触する。
【0074】処理水中の溶存酸素の増加分と溶存オゾン
は、排出ガス用ブロア72により吸引・加圧され、脱気
ガス管36から曝気槽31へ送られる。脱気処理水はオ
ゾン処理水16として、次の工程へ送られる。
【0075】本実施の形態によれば、脱気用のブロアが
不要であるので、コスト面で有利となる。
【0076】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、排
オゾンガス中の炭酸ガスを炭酸ソーダ反応装置によって
確実かつ容易に除去することができる。また脱気槽で脱
気した脱気ガスを曝気槽内に戻すことにより、処理水中
の溶存酸素および溶存オゾンを回収して再利用すること
により、酸素の損失を最小限に抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示す液体炭酸ソー
ダ反応装置を用いた酸素リサイクルシステムの概略系統
図。
【図2】本発明の第2の実施の形態を示す固体炭酸ソー
ダ反応装置を用いた酸素リサイクルシステムの概略系統
図。
【図3】液体炭酸ソーダ反応装置の吸収液加熱再生式フ
ローを示す図。
【図4】液体炭酸ソーダ反応装置の固体重炭酸ソーダ加
熱分解再生式フローを示す図。
【図5】循環酸素ガスを窒素ガス濃度規定値以下に保持
するためPSA又はVPSA吸着装置で処理するフロー
を示す図。
【図6】オゾン反応装置出口側処理水中の脱気ガス含有
空気を加圧し入口側被処理原水へ散気するフローを示す
図。
【図7】オゾン反応装置出口側において処理水を空気と
気液接触させ脱気ガス含有空気を入口側被処理原水へ散
気するフローを示す図。
【図8】熱スイング吸着装置の加熱再生処理におけるフ
ローを示す図。
【図9】オゾン反応装置の処理水を空気曝気し脱気ガス
含有空気を原水へ散気して溶存酸素と溶存オゾンを回収
再利用するシステムの構成図。
【図10】従来の酸素リサイクルシステムのブロック
図。
【符号の説明】
1 オゾン発生器 2 原料酸素 3 オゾン 4 排オゾンガス 7 冷凍式ドライヤ 8 熱スイング吸着装置 9 精製循環酸素ガス 10 原料空気 11 PSA又はVPSA吸着装置 12 純酸素ガス 14 被処理水 15 オゾン反応装置 15a オゾン槽 16 オゾン処理水 31 曝気槽 32 脱気槽 37 液体炭酸ソーダ反応装置 38 循環ブロア 40 繊維活性炭吸着装置 42 固体炭酸ソーダ反応装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐 藤 譲 東京都府中市東芝町1番地 株式会社東芝 府中工場内 (72)発明者 柴 崎 和 夫 東京都府中市東芝町1番地 株式会社東芝 府中工場内 (72)発明者 田 中 孝 二 東京都府中市東芝町1番地 芝府エンジニ アリング株式会社内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被処理水に対してオゾン処理を行なうオゾ
    ン反応装置と、オゾン反応装置にオゾンを供給するオゾ
    ン発生器とを備えたオゾン処理システムに用いられ、オ
    ゾン反応装置からの排オゾンガスを原料酸素としてオゾ
    ン発生器へ送り込む酸素リサイクル処理装置において、 オゾン反応装置とオゾン発生器とを接続する循環ライン
    と、 この循環ラインに設けられ、オゾン反応装置からの排オ
    ゾンガス中の炭酸ガスを除去して原料酸素とする炭酸ソ
    ーダ反応装置と、 循環ラインに接続され、オゾン発生器に対して酸素を補
    充する酸素発生装置と、を備えたことを特徴とする酸素
    リサイクル処理装置。
  2. 【請求項2】炭酸ソーダ反応装置は、排オゾンに対して
    液体炭酸ソーダを向流接続させる気液接続装置を有する
    ことを特徴とする請求項1記載の酸素リサイクル処理装
    置。
  3. 【請求項3】炭酸ソーダ反応装置は炭酸ガスを吸収した
    液体炭酸ソーダを加熱して再生させる加熱再生装置を更
    に有することを特徴とする請求項2記載の酸素リサイク
    ル処理装置。
  4. 【請求項4】炭酸ソーダ反応装置は炭酸ガスを吸収した
    液体炭酸ソーダから重炭酸ソーダ結晶を引抜く重炭酸ソ
    ーダ結晶引抜部と、重炭酸ソーダ結晶を加熱して再生さ
    せる重炭酸ソーダ加熱再生装置とを有することを特徴と
    する請求項2記載の酸素リサイクル処理装置。
  5. 【請求項5】炭酸ソーダ反応装置は固体炭酸ソーダを含
    むことを特徴とする請求項1記載の酸素リサイクル処理
    装置。
  6. 【請求項6】循環ラインに設けられ排オゾンガスの更な
    る処理を行なうガス処理部を更に備え、 このガス処理部は一対の処理カラムを有するとともに、 各々のカラムには加熱空気または加熱蒸気の供給手段
    と、常温空気の供給手段と、酸素発生装置との接続手段
    とが設けられていることを特徴とする請求項1記載の酸
    素リサイクル処理装置。
  7. 【請求項7】ガス処理部は複数設けられ、 各ガス処理部の処理カラムは、他のガス処理部の処理カ
    ラムと接続されていることを特徴とする請求項6記載の
    酸素リサイクル処理装置。
  8. 【請求項8】オゾンを注入するオゾン槽と、 オゾン槽の入口側に設けられた曝気槽と、 オゾン槽の出口側に設けられた脱気槽と、 曝気槽と脱気槽とを連結して設けられた脱気ガス管と、 を備えたことを特徴とするオゾン反応装置。
  9. 【請求項9】脱気槽に加圧空気を発泡させる散気装置を
    設けたことを特徴とする請求項8記載のオゾン反応装
    置。
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