JP4500958B2 - 遊技機 - Google Patents
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抽選情報が所定値(当たり値)でない場合(抽選情報の判定結果がはずれである場合)には、はずれ変動パターン用乱数及びはずれ図柄用乱数を読み取り、はずれ変動パターン用乱数に応じたはずれ変動パターンで、はずれ図柄用乱数に応じたはずれ図柄を表示手段に変動表示させる。
一方、抽選情報が所定値(当たり値)である場合(抽選情報の判定結果が当たりである場合)には、当たり変動パターン用乱数及び当たり図柄用乱数を読み取り、当たり変動パターン用乱数に応じた当たり変動パターンで、当たり図柄用乱数に応じた当たり図柄を表示手段に変動表示させる(以下、「抽選情報の判定結果に基づいた変動表示」という)。
また、抽選情報の判定結果が当たりである場合には、遊技者に有利な特別遊技状態を発生させる。特別遊技状態では、例えば、当たり演出用の変動パターンを表示手段に変動表示させるとともに(以下、「当たり演出用の変動表示」という)、大入賞口を、遊技球が入賞し易い状態に制御する。
通常、パチンコ機では、このような場合、抽選条件の成立に起因して行われる抽選により得た抽選情報を記憶手段に記憶するとともに、当該抽選情報の判定結果に基づいた変動表示の実施を保留するように構成されている。すなわち、抽選情報を保留球として保留するように構成されている。現時点では、保留球は、最大4個まで保留可能に構成されている。そして、他の抽選情報の判定結果に基づいた変動表示や当たり演出用の変動表示が終了し、表示手段に、抽選情報の判定結果に基づいた変動表示を実施させることが可能な状態になると、最も古い時期に保留した保留球(抽選情報)を読み出し、保留球の判定結果に基づいた変動表示を表示手段に実施させる(以下、「保留球の消化」という)。(特許文献1参照)
しかしながら、抽選情報の判定結果に基づく変動表示の実施期間に比べて、特別遊技状態の発生期間は長い。これにより、特別遊技状態発生時には、入賞しても保留球として保留されない遊技球の数が通常遊技中と比べて増加する。このような状態では、抽選を実施する回数が相対的に減少するので、遊技者が不利益のように感じることがある。
そこで、本発明が解決しようとする課題は、特別遊技状態発生後における抽選情報の判定に対して特典を付与することにより、特別遊技状態中に遊技媒体が保留されなかった場合でも、特別遊技状態発生後の抽選情報の判定結果に対する期待感を高めることができ、遊技者の不利益を減少させて、遊技に対する遊技者の興趣を高めることができる遊技機を提供することである。
請求項1に記載の遊技機は、
抽選条件の成立に起因して抽選情報を得る抽選手段と、前記抽選手段により得た抽選情報の判定を行う判定手段と、前記判定手段による抽選情報の判定結果に基づいた変動表示を実施する変動表示手段と、前記判定手段による抽選情報の判定結果が当たりである場合には、当該判定結果に基づいた変動表示が前記変動表示手段で実施された後に遊技者に有利な特別遊技状態を発生させる特別遊技状態制御手段と、抽選情報の判定結果に基づいた変動表示を前記変動表示手段に実施させることができない期間に抽選条件が成立した場合には、前記抽選手段により得た抽選情報を設定数まで保留し、抽選情報の判定結果に基づいた変動表示を前記変動表示手段に実施させることができる状態になると、前記保留している抽選情報の判定結果に基づいた変動表示を前記変動表示手段に実施させる変動表示保留手段とを備え、前記判定手段は、抽選情報の判定結果が当たりであり、且つ、所定の条件が満足される場合には、特別遊技状態が終了した後、抽選情報の判定結果が当たりとなる確率として、通常時の確率より高い高確率を用いる遊技機であって、
特別遊技状態が発生している期間中における、抽選条件は成立したが抽選情報が保留されなかった数を計数する計数手段を有し、
前記変動表示保留手段は、前記抽選情報を、特別遊技状態が発生している期間中に保留した抽選情報であるか特別遊技状態が発生していない期間中に保留した抽選情報であるかを判別可能に保留し、
前記判定手段は、特別遊技状態が発生している期間中に保留した抽選情報を判定する場合には、抽選情報の判定結果が当たりとなる確率として、前記高確率より高く、前記計数手段の計数値に対応し、且つ、前記計数値が大きいほど高くなる超高確率を用い、
また、前記保留している抽選情報を、超高確率で抽選される抽選情報が他の確率で抽選される抽選情報と異なるように表示することを特徴とする。
なお、抽選情報としては、例えば、乱数を用いることができる。この場合、抽選情報の判定結果は、例えば、読み取った乱数が所定値であるか否かによって判定する。抽選情報の判定は、適宜のタイミングで行うことができる。
本発明の実施の形態を図1、図2を用いて説明する。図1は、本発明をパチンコ機に適用した場合の正面図であり、図2は、制御系のブロック図である。
本実施の形態のパチンコ機100の遊技盤面111には、表示装置35、普通図柄始動ゲート(普通図柄始動部)112、特別図柄始動入賞口(特別図柄始動部)113、大入賞口(大入賞部)114、発射レバー(発射手段)117等が適宜の位置に配置されている。
普通図柄始動ゲート112には、遊技球が普通図柄始動ゲート112を通過したことを検出して普通図柄始動信号を出力する普通図柄始動球検出器(図示省略)が設けられている。
特別図柄始動入賞口113には、遊技球が特別図柄始動入賞口113に入賞し易い開位置と遊技球が特別図柄始動入賞口113に入賞し難い閉位置に開閉制御可能な特別図柄始動入賞口開閉部材、例えば、電動チューリップが設けられている。特別図柄始動入賞口開閉部材は、特別図柄始動入賞口駆動装置(図示省略)によって開閉制御される。特別図柄始動入賞口開閉部は、普通図柄の抽選結果(抽選情報の判定結果)が当たりの時に開制御または開閉制御される。
また、特別図柄始動入賞口113には、遊技球が特別図柄始動入賞口113に入賞したことを検出して特別図柄始動信号を出力する特別図柄始動球検出器(図示省略)が設けられている。
また、大入賞口114には、遊技球が大入賞口114に入賞したことを検出して入賞球検出信号を出力する入賞球検出器(図示省略)が設けられている。
大入賞口開閉部材115は、例えば、特別図柄が当たりの時(特別図柄の抽選情報の判定結果が当たりであり、特別遊技状態が発生する時)に開制御または開閉制御される。大入賞口開閉部115は、例えば、開制御されてから所定期間経過した時点または所定数(例えば、10個)の遊技球が大入賞口15に入賞した時点で閉制御される(開制御されてから閉制御されるまでを「ラウンド」という)。なお、総ラウンド数が所定数(例えば、15ラウンド)に達するまでは、ラウンド中に遊技球が特別入賞口に入賞すると次のラウンドに進むことができる。
普通図柄表示部には、例えば、普通図柄始動ゲート112を遊技球が通過して普通図柄始動信号が出力された時に普通図柄が変動表示され、抽選結果に応じた普通図柄(例えば、当たり時には当たり普通図柄、はずれ時にははずれ普通図柄)が停止表示される。
特別図柄表示部には、例えば、特別図柄始動入賞口113に遊技球が入賞して特別図柄始動信号が出力された時に特別図柄が変動表示され、抽選結果に応じた特別図柄(例えば、当たり時には当たり特別図柄、はずれ時にははずれ特別図柄)が停止表示される。
遊技者は、図柄表示部36の普通図柄表示部に停止表示された普通図柄によって普通図柄の抽選結果(特別図柄始動入賞口開閉部が開制御されるか否か)を認識することができ、特別図柄表示部に停止表示された特別図柄によって特別図柄の抽選結果(特別遊技状態が発生するか否か)を認識することができる。
発射レバー17は、遊技球を遊技盤面に発射させる際に用いられる。
通常状態(低確率状態)時には、普通図柄の当たり確率が50%、普通図柄の変動時間が30秒、普通図柄の当たり時の特別図柄始動入賞口開閉部材(電動チューリップ)の開制御時間が0.26秒に設定されている。
また、抽選情報の判定結果が当たりであり、且つ、所定の条件が満足される場合(例えば、奇数の特別図柄で当たりとなった場合)には、特別遊技状態が終了した後、確率変動状態となる、確率変動状態では、特別図柄が当たりとなる確率が、通常状態(低確率状態)より高い高確率状態となるとともに、図柄の変動時間が短縮される(時短モード)。例えば、普通図柄の当たり確率が50%、普通図柄の変動時間が30秒から5秒に短縮され、普通図柄の当たり時の特別図柄始動入賞口開閉部材(電動チューリップ)の開制御時間が0.26秒から3.6秒に延長される。
さらに、特別遊技状態の発生が終了した時に、特別図柄が当たりとなる確率が、高確率状態時より高い(例えば、通常状態の5倍〜10倍)超高確率状態となる。
なお、確率変動状態時の動作態様としては、種々の態様を用いることができる。例えば、普通図柄の変動時間のみ、あるいは特別図柄の変動時間のみ短縮する(時短)態様を用いることができる。また、普通図柄や特別図柄の変動時間の短縮と特別図柄始動入賞口開閉部材(電動チューリップ)の開制御時間との組み合わせも種々変更可能である。さらに、特別図柄が当たりである場合には常に確率変動状態に設定してもよいし、本実施の形態のように、特別図柄が当たりであり、且つ所定の条件が満足される時に確率変動状態に設定することもできる。
本実施の形態のパチンコ機の制御系は、普通図柄始動球検出器、特別図柄始動球検出器、入賞球検出器等の入力装置(入力手段)、主制御回路(主制御手段)11、表示制御回路(表示制御手段)31、音制御回路(音制御手段)41、ランプ制御回路(ランプ制御手段)51、賞球制御回路(賞球制御手段)、特別図柄始動入賞口駆動装置(特別図柄始動入賞口駆動手段)、大入賞口駆動装置(大入賞口駆動手段)等を備えている。
本実施の形態では、主制御回路11が本発明の抽選手段、判定手段、変動表示手段、特別遊技状態制御手段に対応する。なお、抽選手段、判定手段、変動表示手段、特別遊技状態制御手段は、ソフトウェアで構成してもよいし、ハードウェアで構成してもよい。また、1つの処理回路(CPU)で構成してもよいし、複数の処理回路(CPU)で構成してもよい。
普通図柄始動球検出器は遊技球が普通図柄始動ゲート112を通過したこと(普通図柄始動条件が成立したこと)を検出して普通図柄始動信号を出力し、特別図柄始動球検出器は遊技球が特別図柄始動入賞口113に入賞したこと(特別図柄始動条件が成立したこと)を検出して特別図柄始動信号を出力する。
主制御回路31は、入力信号(普通図柄始動信号、特別図柄始動信号、入賞信号)や記憶回路12に記憶されている制御プログラム等に基づいて、表示制御回路31、音制御回路41、ランプ制御回路51、賞球制御回路等に主コマンド信号を出力するとともに、各駆動装置に駆動信号を出力する。
音制御回路41は、記憶回路42とともに音制御基板40に配設されている。音制御回路41は、主制御回路11から出力される主コマンド信号に基づいてスピーカ45を制御する。
ランプ制御回路51は、記憶回路52とともにランプ制御基板50に配設されている。
ランプ制御回路51は、主制御回路11から出力される副コマンド信号に基づいてランプ55を制御する。
主制御回路11は、普通図柄始動信号が入力されると、普通図柄当たり判定用の乱数を読み取る。
読み取った普通図柄当たり判定用の乱数が所定値(当たり値)である場合には、普通図柄当たり変動パターン用の乱数、当たり普通図柄用の乱数を読み取る。そして、普通図柄当たり変動パターン用の乱数に対応する普通図柄当たり変動パターンを示す普通図柄変動パターンコマンド信号、当たり普通図柄用の乱数に対応する当たり普通図柄を示す普通図柄コマンド信号等を表示制御回路31に出力する。普通図柄表示部が複数の表示部を有する場合には、普通図柄コマンド信号は、各表示部毎に出力される。また、特別図柄始動入賞口開閉部材を所定時間開制御する。
一方、読み取った普通図柄当たり判定用の乱数が所定値でない(はずれ値)場合には、普通図柄はずれ変動パターン用の乱数、はずれ普通図柄用の乱数を読み取る。そして、普通図柄はずれ変動パターン用の乱数に対応する普通図柄変動パターンコマンド信号、はずれ普通図柄用の乱数に対応するはずれ普通図柄コマンド信号を表示制御回路31に出力する。
読み取った特別図柄当たり判定用の乱数が所定値(当たり値)である場合には、特別図柄当たり変動パターン用の乱数、当たり特別図柄用の乱数を読み取る。そして、特別図柄当たり変動パターン用の乱数に対応する特別図柄変動パターンコマンド信号、当たり特別図柄用の乱数に対応する特別図柄コマンド信号等を表示制御回路31に出力する。特別図柄表示部が複数の表示部を有する場合には、特別図柄コマンド信号は、各表示部毎に出力される。
なお、特別図柄当たり判定用の乱数が特定値である場合(例えば、奇数の特別図柄で当たりとなった場合)には、前述したように、特別遊技状態が終了した後、確率変動状態となる。特別図柄当たり判定用の乱数が特定値でない場合(例えば、偶数の特別図柄で当たりとなった場合)には、特別遊技状態が終了後も通常状態のままである。
特別図柄当たり判定用の乱数が所定値(当たり値)である場合には、主制御回路11は、表示装置35の図柄表示部36に特別図柄の変動表示を実施させた後、特別遊技状態の演出用の変動パターンを変動表示させるため、すなわち、当たり演出用の変動表示を表示装置35に実施させるために演出パターンコマンド信号を表示制御回路31に出力する。
一方、読み取った特別図柄当たり判定用の乱数が所定値でない(はずれ値)場合には、特別図柄はずれ変動パターン用の乱数、はずれ特別図柄用の乱数を読み取る。そして、特別図柄はずれ変動パターン用の乱数に対応する特別図柄変動パターンコマンド信号、はずれ特別図柄用の乱数に対応する特別図柄コマンド信号等を表示制御回路31に出力する。
以上の処理が、変動表示手段によって実行される。
以上の処理が、特別遊技状態制御手段によって実行される。
保留球記憶部に記憶されている保留球の数は、例えば、表示装置35に表示させることもできる。
保留球記憶部に記憶されている保留球に基づく変動表示(抽選情報の判定結果に基づく変動表示)は、表示装置35で実施されている変動表示(抽選情報の判定結果に基づいた変動表示や当たり演出用の変動表示)が終了した後に順に実施される。
そこで、本発明では、抽選情報に対する判定(抽選情報が当たりであるか否かの判定)を行う際、抽選情報の判定結果が当たりとなる確率を通常状態より高い確率に設定可能に構成している。本実施の形態では、前述した高確率状態における確率(高確率)より高い超高確率に設定可能に構成している。なお、当たりとなる確率が高い確率を用いて判定する方法としては、例えば、乱数の当たり値を確率に応じた数だけ設ける方法を用いることができる。
そして、特別遊技状態の終了後、設定条件を満足する抽選情報に対する判定を行う際に、超高確率を用いることにより、抽選情報の判定結果が当たりとなりやすいように構成している。
すなわち、判定対象である抽選情報が記憶回路12の保留球記憶部に記憶されている保留球(抽選情報)である場合、その保留球(抽選情報)が特別遊技状態の発生期間中に保留した保留球であるか否かを判別する。保留球が特別遊技状態の発生期間中に保留したものであるか否かは、前述した判別情報に基づいて判別することができる。
保留球記憶部から読み出した保留球が特別遊技状態の期間中に保留されたものである場合には、超高確率を用いて、当該保留球(抽選情報)が当たりであるか否かを判定する。
一方、保留球記憶部から読み出した保留球が特別遊技状態の発生期間中に保留されたものでない場合には、通常状態の確率(通常確率)を用いて判定する。
このような遊技機では、特別遊技状態の終了後に、超高確率を用いた抽選情報の判定と、確率変動状態での処理を共に実行させてもよい。
しかしながら、超高確率を用いて抽選情報の判定を行う場合には、リーチ演出を行う変動表示が実行され、変動時間が長くなる可能性がある。この場合、確率変動状態に設定し、普通図柄や特別図柄の変動時間を短縮すると、遊技盤に投入可能な遊技球の数が増加するため、ムダ球が発生する可能性が高くなる。
また、遊技者は、特別遊技状態の終了後の超高確率時には、大当たりの発生に対する期待感が非常に高まっている。このような場合に確率変動状態に設定すると、始動入賞が頻繁に発生するようになり、遊技者の遊技に対する緊張感が阻害される。
このため、超高確率を用いて抽選情報の判定を行う場合には、確率変動状態での処理を停止(中止)させるのが好ましい。
例えば、特別遊技状態の終了後、予め定められている所定回数だけ、抽選情報を超高確率を用いて判定するようにしてもよい。例えば、特別遊技状態において、始動口(普通図柄始動ゲートあるいは特別図柄始動入賞口)に入賞したが、保留されない遊技球の平均数に対応する回数だけ超高確率を用いて判定する。回数が定まっている場合には、超高確率を用いた判定が何回目であるのか、あるいは、あと何回超高確率を用いて判定されるのか等を表示装置等で報知するのが好ましい。
この場合、保留球記憶部に保留可能な保留球数に対応する回数だけ、超高確率を用いて抽選情報を判定する方法を用いることができる。
あるいは、特別遊技状態の終了時に保留球記憶手段に保留球として保留されている抽選情報を判定する際に、超高確率を用いることでもきる。
あるいは、特別遊技状態の終了後、予め設定されている時間内において、抽選情報を超高確率を用いて判定するようにしてもよい。この場合、超高確率を用いた判定がどのくらいの期間行われたのか、あるいは、あとどのくらいの期間超高確率を用いて判定されるのか等を表示装置等で報知するのが好ましい。
例えば、特別遊技状態の発生期間に応じた超高確率を用いることができる。この場合、特別遊技状態の発生期間が長いほど高い超高確率を用いる。
あるいは、特別遊技状態の発生期間中に、始動口(普通図柄始動ゲートあるいは特別図柄始動入賞口)に入賞したが、入賞に伴って取得する抽選情報が保留球として記憶されなかった(抽選情報の判定結果に基づく変動表示が実施されない)遊技球の数に応じた超高確率を用いることができる。例えば、入賞に伴って取得する抽選情報が保留球として記憶されなかった遊技球の数が多いほど高い超高確率を用いる。
あるいは、当該特別遊技状態に対応する当たり判定用乱数が所定値であったか否か、例えば、当たり特別図柄が、特別遊技状態の終了後に確率変動状態となる当たり特別図柄であるか否かに応じた超高確率を用いることができる。例えば、当たり特別図柄が、特別遊技状態の終了後に通常状態のままであり、確率変動状態とならない当たり特別図柄である場合に、高い超高確率を用いる。
また、特別遊技状態におけるラウンド回数の上限が抽選で決定される場合には、決定されたラウンド数に応じた超高確率を用いることもできる。例えば、決定されたラウンド回数が少ないほど高い超高確率を用いる。
例えば、通常状態、高確率状態、超高確率状態で用いる確率としては種々の値を用いることができる。
また、超高確率での抽選の対象となる保留の表示は、その表示態様(表示形状や表示色)を他の確率で抽選されるものと異ならせることが望ましい。このようにすれば、超高確率での抽選対象であることが視覚的に判別しやすく、あと何回超高確率で抽選が行われるか理解し易い。また、他の方法として、図柄表示器に超高確率での抽選残回数や抽選済回数を表示するようにしてもよい。抽選の表示と共に、超高確率での抽選の経過状況が表示されるので、進行状況を理解し易い。
また、普通図柄の変動表示と特別図柄の変動表示を行う遊技機について説明したが、本発明は、特別図柄の変動表示のみを行う遊技機等の種々の遊技機に用いることができる。
また、特別図柄当たり判定用の乱数が所定値である場合(所定の当たり特別図柄が表示)に確率変動状態が設定される遊技機について説明したが、確率変動状態を発生させる条件としては種々の条件を用いることができ、さらに、確率変動状態が設定されない遊技機に用いることもできる。
また、本発明は、パチンコ機以外の種々の遊技機に用いることができる。
例えば、「(態様1)抽選条件の成立に起因して抽選情報を得る抽選手段と、前記抽選情報の判定を行う判定手段と、前記抽選情報の判定結果に基づいた変動表示を実施する変動表示手段と、前記抽選情報の判定結果が当たりである場合には、判定結果に基づいた変動表示が前記変動表示手段で実施された後に遊技者に有利な特別遊技状態を発生させる特別遊技状態制御手段と、抽選情報の判定結果に基づいた変動表示を前記変動表示手段に実施させることができない期間に抽選条件が成立した場合には、当該抽選情報を保留し、前記抽選情報の判定結果に基づいた変動表示を前記変動表示手段に実施させることができる状態になると、前記保留している抽選情報の判定結果に基づいた変動表示を前記変動表示手段に実施させる変動表示保留手段とを備える遊技機であって、前記判定手段は、前記特別遊技状態制御手段による特別遊技状態の発生が終了した後、所定期間内の抽選情報の判定に対し、抽選情報の判定結果が当たりとなる確率として、通常時の確率より高い超高確率を用いる、遊技機。」として構成することができる。
態様1の遊技機は、抽選情報を得る抽選手段と、抽選情報の判定を行う判定手段と、抽選情報の判定結果に基づいた変動表示を実施する変動表示手段と、特別遊技状態を発生させる特別遊技状態発生手段と、変動表示を変動表示手段に実施させることができない期間に得た抽選情報を保留し、変動表示を変動表示手段に実施させることができる状態になると、保留している抽選情報の判定結果に基づいた変動表示を変動表示手段に実施させる変動表示保留手段とを備え、判定手段は、特別遊技状態の発生が終了した後、所定期間(所定回数あるいは所定時間)内の抽選情報の判定に対し、抽選情報の判定結果が当たりとなる確率として通常時の確率より高い超高確率を用いる。
なお、抽選情報としては、例えば、乱数を用いることができる。この場合、抽選情報の判定結果は、例えば、読み取った乱数が所定値であるか否かによって判定する。抽選情報の判定は、適宜のタイミングで行うことができる。
態様1の遊技機を用いれば、特別遊技状態の発生後の所定期間の抽選情報の判定に対して、通常時の確率より高い超高確率が用いられる。このため、特別遊技状態中に抽選情報が保留されなかった場合でも、特別遊技状態発生後の抽選情報の判定結果に対する期待感を高めることができ、遊技に対する遊技者の興趣を高めることができる。
また、「(態様2)態様1の遊技機であって、前記変動表示保留手段は、前記抽選情報を設定数まで保留可能であり、前記判定手段は、前記変動表示保留手段に保留可能な抽選情報の設定数に対応する所定回数の抽選情報の判定に対して超高確率を用いる、遊技機。」として構成することができる。
態様2に記載の遊技機では、判定手段は、変動表示保留手段に保留可能な抽選情報の数に対応する回数だけ、超高確率を用いて抽選情報を判定している。
態様2の遊技機を用いれば、保留可能な数は予め設定されているため、何回の抽選が超高確率で行われるかがわかり易い。また、連続的に大当たりになる可能性が高まり、期待感を高め易い。
また、「(態様3)抽選条件の成立に起因して抽選情報を得る抽選手段と、前記抽選情報の判定を行う判定手段と、前記抽選情報の判定結果に基づいた変動表示を実施する変動表示手段と、前記抽選情報の判定結果が当たりである場合には、判定結果に基づいた変動表示が前記変動表示手段で実施された後に遊技者に有利な特別遊技状態を発生させる特別遊技状態制御手段と、抽選情報の判定結果に基づいた変動表示を前記変動表示手段に実施させることができない期間に抽選条件が成立した場合には、当該抽選情報を保留し、前記抽選情報の判定結果に基づいた変動表示を前記変動表示手段に実施させることができる状態になると、前記保留している抽選情報の判定結果に基づいた変動表示を前記変動表示手段に実施させる変動表示保留手段とを備える遊技機であって、前記判定手段は、前記特別遊技状態制御手段による特別遊技状態の発生が終了した時点で、前記変動表示保留手段に保留されている抽選情報の判定に対し、抽選情報の判定結果が当たりとなる確率として通常時の確率より高い超高確率を用いる、遊技機。」として構成することができる。
態様3に記載の遊技機では、抽選情報を得る抽選手段と、前記抽選情報を判定する判定手段と、抽選情報の判定結果に基づいた変動表示を実施する変動表示手段と、特別遊技状態を発生させる特別遊技状態制御手段と、変動表示を変動表示手段に実施させることができない期間に得た抽選情報を保留し、変動表示を変動表示手段に実施させることができる状態になると、保留している抽選情報の判定結果に基づいた変動表示を変動表示手段に実施させる変動表示保留手段とを備え、判定手段は、特別遊技状態の発生が終了した時点で変動表示保留手段に保留されている抽選情報の判定に対して超高確率を用いる。
態様3の遊技機を用いれば、大当たりが終了した時点で保留されているものだけを対象とするので、遊技者の利益のみを極大化させることがない。
また、「(態様4)抽選条件の成立に起因して抽選情報を得る抽選手段と、前記抽選情報を判定する判定手段と、抽選情報を前記抽選情報の判定結果に基づいた変動表示を実施する変動表示手段と、前記抽選情報の判定結果が当たりである場合には、判定結果に基づいた変動表示が前記変動表示手段で実施された後に遊技者に有利な特別遊技状態を発生させる特別遊技状態制御手段と、抽選情報の判定結果に基づいた変動表示を前記変動表示手段に実施させることができない期間に抽選条件が成立した場合には、当該抽選情報を保留し、前記抽選情報の判定結果に基づいた変動表示を前記変動表示手段に実施させることができる状態になると、前記保留している抽選情報の判定結果に基づいた変動表示を前記変動表示手段に実施させる変動表示保留手段とを備える遊技機であって、前記判定手段は、前記特別遊技状態制御手段により特別遊技状態が発生している期間に保留した抽選情報の判定に対し、抽選情報の判定結果が当たりとなる確率として通常時の確率より高い超高確率を用いる、遊技機。」
態様4に記載の遊技機では、抽選情報を得る抽選手段と、抽選情報を判定する判定手段と、抽選情報の判定結果に基づいた変動表示を実施する変動表示手段と、特別遊技状態を発生させる特別遊技状態制御手段と、変動表示を表示手段に実施させることができない期間に得た抽選情報を保留し、変動表示を変動表示手段に実施させることができる状態になると、保留している抽選情報の判定結果に基づいた変動表示を変動表示手段に実施させる変動表示保留手段とを備え、判定手段は、特別遊技状態が発生している期間中に保留した抽選情報の判定に対して超高確率を用いる。
態様4の遊技機を用いれば、大当たり中に保留されたものだけを対象とするので、より公正に確率設定を行うことができる。
また、「(態様5)態様1〜4のいずれかの遊技機であって、前記判定手段は、抽選情報の判定結果が当たりであり、且つ所定の条件を満足している場合には、前記特別遊技状態制御手段による特別遊技状態の発生が終了した後、判定結果に基づく変動表示の表示時間の短縮あるいは抽選情報の判定結果が当たりとなる確率として通常時の確率より高い高確率の使用の少なくとも一方を実行し、前記超高確率は、前記高確率より高く設定されている、遊技機。」として構成することができる。
態様5に記載の遊技機では、判定手段は、抽選情報の判定結果が当たりであり、且つ所定の条件を満足している場合には、変動表示の表示時間の短縮あるいは超高確率より低い高確率を用いて抽選情報を判定している。
態様5の遊技機を用いれば、高確率より更に高い確率で抽選が行われるようになるので、期待感をより高めることができる。
また、「(態様6)態様5の遊技機であって、前記判定手段は、抽選情報の判定結果が当たりとなる確率として超高確率を用いている時には、判定結果に基づく変動表示の表示時間の短縮あるいは抽選情報の判定結果が当たりとなる確率の高確率への設定の少なくとも一方が禁止される、遊技機。」として構成することができる。
態様6の遊技機では、判定手段は、超高確率を用いている場合には、変動表示の表示時間の短縮あるいは高確率を用いた抽選情報の判定の少なくとも一方を禁止する。
超高確率を用いて抽選情報の判定を行う場合には、リーチ演出を行う変動表示が実行され、変動時間が長くなる可能性がある。この場合、確率変動状態に設定し、普通図柄や特別図柄の変動時間を短縮すると、遊技盤に投入可能な遊技球の数が増加するため、ムダ球が発生する可能性が高くなる。態様6の遊技機を用いることにより、このようなムダ球を減少させることができる。
また、「(態様7)態様1〜6のいずれかの遊技機であって、前記判定手段は、所定の条件に応じた超高確率を用いる、遊技機。」
態様7の遊技機では、判定手段は、所定の条件に応じた超高確率を用いている。
態様7の遊技機を用いれば、例えば、ラウンド上限の変化量に対応して細かな確率設定を行なうことができる。
また、「(態様8)態様7の遊技機であって、前記判定手段は、当たり演出用の変動表示の表示時間に応じた超高確率を用いる、遊技機。」として構成することができる。
態様8の遊技機では、判定手段は、当たり演出用の変動表示の表示時間に応じた超高確率を用いる。
態様8の遊技機を用いれば、ムダ球の概数に応じて確率設定をすることができる。
また、「(態様9)態様7または8の遊技機であって、特別遊技状態発生中における、始動入賞口に入賞したが、保留されなかった遊技球の数を計数する計数手段を有し、前記判定手段は、前記計数手段の計数値に対応する超高確率を用いる、遊技機。」として構成することができる。
態様9の遊技機では、特別遊技状態発生中における、保留されなかった遊技球の数に対応する超高確率を用いて抽選情報を判定する。
態様9の遊技機を用いれば、ムダ球の実数に応じて確率設定をすることができる。
また、「(態様10)態様7〜9のいずれかの遊技機であって、前記判定手段は、抽選情報の判定結果が当たりであり、且つ所定の条件を満足しているか否かに応じた超高確率を用いる、遊技機。」として構成されている。
態様10の遊技機では、判定手段は、抽選情報の判定結果が当たりであり、且つ所定の条件を満足しているか否かに応じた超高確率を用いて抽選情報を判定する。
態様10の遊技機を用いれば、より細かな確率設定をすることができる。
35 表示装置
112 普通図柄始動ゲート
113 特別図柄始動入賞口
11 主制御回路
31 表示制御回路
41 音制御回路
51ランプ制御回路
Claims (1)
- 抽選条件の成立に起因して抽選情報を得る抽選手段と、前記抽選手段により得た抽選情報の判定を行う判定手段と、前記判定手段による抽選情報の判定結果に基づいた変動表示を実施する変動表示手段と、前記判定手段による抽選情報の判定結果が当たりである場合には、当該判定結果に基づいた変動表示が前記変動表示手段で実施された後に遊技者に有利な特別遊技状態を発生させる特別遊技状態制御手段と、抽選情報の判定結果に基づいた変動表示を前記変動表示手段に実施させることができない期間に抽選条件が成立した場合には、前記抽選手段により得た抽選情報を設定数まで保留し、抽選情報の判定結果に基づいた変動表示を前記変動表示手段に実施させることができる状態になると、前記保留している抽選情報の判定結果に基づいた変動表示を前記変動表示手段に実施させる変動表示保留手段とを備え、前記判定手段は、抽選情報の判定結果が当たりであり、且つ、所定の条件が満足される場合には、特別遊技状態が終了した後、抽選情報の判定結果が当たりとなる確率として、通常時の確率より高い高確率を用いる遊技機であって、
特別遊技状態が発生している期間中における、抽選条件は成立したが抽選情報が保留されなかった数を計数する計数手段を有し、
前記変動表示保留手段は、前記抽選情報を、特別遊技状態が発生している期間中に保留した抽選情報であるか特別遊技状態が発生していない期間中に保留した抽選情報であるかを判別可能に保留し、
前記判定手段は、特別遊技状態が発生している期間中に保留した抽選情報を判定する場合には、抽選情報の判定結果が当たりとなる確率として、前記高確率より高く、前記計数手段の計数値に対応し、且つ、前記計数値が大きいほど高くなる超高確率を用い、
また、前記保留している抽選情報を、超高確率で抽選される抽選情報が他の確率で抽選される抽選情報と異なるように表示する
ことを特徴とする遊技機。
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