JP4497545B2 - 歯付ベルト - Google Patents

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Description

本発明は、歯付ベルト本体がEPDM組成物で形成された歯付ベルトに関する。
プリンタや自動販売機等には、用紙、紙幣、カードなどの紙葉類を搬送するための軽負荷用歯付ベルトが使用されている。このような軽負荷用歯付ベルトは、省スペース化による動力源の小型化のために柔軟性が高くてベルト曲げ抵抗が小さいことが要求されると共に、当然ながら搬送力が良好であることも要求される。
特許文献1には、ベルト長手方向に所定ピッチで複数の歯部を配置し、同方向の心体を埋設した背部ゴムからなる搬送用の歯付ベルトにおいて、ベルトの歯部側のゴム内に長手方向に連続の導電層を配しており、導電層の少なくとも一部がプーリかプーリのフランジとの接触面に露出しているものが開示されている。そして、これによれば、ベルト本体の帯電を防止し、搬送物である紙から発生した紙片や、屑、その他の埃などがベルトの搬送面に付着するのを防止することができ、搬送面の摩擦係数の低下を防ぐことができる、と記載されている。
特許文献2には、長さ方向に沿って配置した複数の歯部と、心線を埋設した背部とを有し、歯部の表面に歯布を被覆した歯付ベルトであり、背部もしくは背部と歯部からなるゴム層に、少なくともゴム100重量部に対して多孔質充填剤として無機質の多孔質粉末を5〜80重量部添加し、背部を研磨することにより多孔質充填剤を表面に表出させ、しかも背部と歯部を形成するゴム層を耐結晶性のクロロプレンゴムを含有するゴム組成物で形成したものが開示されている。そして、これによれば、苛酷な環境温度下においても支障無く使用することができ、たとえベルト背面に油分や水が付着した場合においても一定の摩擦係数としなやかさを維持し、カード、紙幣、切符等の搬送物を汚すことがなく、しかも回転変動率を小さくして送り精度が高められる、と記載されている。
特許文献3には、心線が埋設されたベルト基体の内面に長手方向に沿って所定間隔で歯部を突設すると共に歯部の表面に歯布を被覆し、ベルト基体と歯部とをゴム層で形成した搬送用歯付ベルトであって、ベルト基体と歯部を形成するゴム層を耐結晶性のクロロプレンゴムを含有するゴム組成物で形成し、耐結晶性のクロロプレンゴムは低温環境下に長時間放置しても結晶化が生じ難く、結晶化によって硬度上昇が生じることを抑制することができ、低温時の摩擦係数の低下を防ぐことができる搬送用歯付ベルトが開示されている。そして、これによれば、苛酷な環境温度下においても支障なく使用することができる、と記載されている。
特許文献4には、ベルト本体ゴム部と、このベルト本体ゴム部の表面に、ベルト幅方向に延びかつベルト長さ方向に所定のピッチで設けられた多数の歯ゴム部と、ベルト本体ゴム部内に、ベルト長さ方向に延びかつベルト幅方向に所定のピッチで埋設された断面略円形の心体とを備えた歯付ベルトの紙葉類搬送ベルトであって、心体ピッチを、心体径の2〜3倍に設定し、歯ピッチを3mm以下に、心体径を0.5mm以下にそれぞれ設定したものが開示されている。そして、これによれば、ベルト本体ゴム部のゴム材料を変更することなくベルトの曲げ剛性を低下させることができる、と記載されている。
また、特許文献5には、搬送用平ベルトであるが、搬送ゴム層とゴム製張力維持層とからなり、ゴム製張力維持層として少なくとも10%モジュラスが1.0MPa〜20.0MPaである高モジュラス配合ゴムを用い、搬送ゴム層は摩擦係数が0.7〜2.0のゴム配合物の積層であることが好ましく、また、ゴム製張力維持層はモジュラスを向上させる手段として、カーボン,補強用短繊維又は不飽和カルボン酸金属塩と有機過酸化物を配合して架橋したゴムの少なくとも1種を含有させ、又は用いたものが開示されている。そして、これによれば、軸間距離固定で安定した張力で使用でき、しかも位置決め精度を高め、ベルトのプーリからの離脱、搬送物のずれ及びしわを防止し、搬送精度が良好である、と記載されている。
特開平7−77244号公報 特開平9−144816号公報 特開平9−295710号公報 特開平11−325190号公報 特開平11−106080号公報
本出願の目的は、省エネを図ることができる歯付ベルトを提供することである。
上記の目的を達成する本発明の歯付ベルトは、原料ゴムとしてジエン成分の含有量が4質量%以上であるEPDMが用いられていると共に、架橋剤として1分間半減期温度が170℃以下である有機過酸化物が用いられ、且つ全硫黄含有量が0.5〜1.0質量%であるEPDM組成物で形成されたエンドレスの歯付ベルト本体と、該歯付ベルト本体にベルト幅方向に一定ピッチの螺旋を形成するように埋設された外径が0.1〜0.4mmの心線と、を備えたベルト厚さが1.0〜3.0mmの歯付ベルトであって、
ベルト幅4.8mm当たりのベルト曲げ剛性が0.064N・cm以下で、且つ、上記歯付ベルト本体のウォーレスゴム硬度が60°以上であることを特徴とする。
上記の構成によれば、歯付ベルト本体が柔軟であることにより、動力源の起動トルクが小さく、それによって省エネを図ることができる。
以下、実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
(実施形態1)
図1は、実施形態1に係る歯付ベルト10を示す。
この歯付ベルト10は、ベルト外側の帯状の背ゴム部11aとベルト内側にベルト長さ方向に一定ピッチで間隔をおいて設けられた複数の歯ゴム部11bとが一体となってエンドレスの歯付ベルト本体11が構成されている。また、この歯付ベルト10は、歯付ベルト本体11にベルト幅方向に一定ピッチの螺旋を形成するように心線12が埋設されており、それによって歯付ベルト本体11が背ゴム部11aと歯ゴム部11bとに仕切られている。さらに、この歯付ベルト10は、ベルト内側表面、つまり、歯ゴム部11b側表面が補強布13で被覆されており、歯ゴム部11bが補強布13で被覆されて歯部14が構成されている。なお、歯部14の基端部では、補強布13と心線12とが接触していても、また、それらの間にゴム層が介在していてもいずれでもよい。また、歯付ベルト本体11が心線埋設部分を構成している。
この歯付ベルト10は、例えば、ベルト周長が60〜1400mm、ベルト幅が3.2〜19.0mm、ベルト厚さが1.0〜3.0mm、歯部ピッチが2.032〜5.080mmである。歯部14は、例えば、歯部高さが0.5〜2.0mm、歯部先端部の歯部幅が0.7〜1.4mmである。歯部14の断面形状は、例えば、台形状や半円形状など特に限定されない。
この歯付ベルト10は、ベルト幅4.8mm当たりのベルト曲げ剛性が0.064N・cm以下であり、0.060N・cm以下であることがより好ましく、0.056N・cm以下であることがさらに好ましい。ベルト幅4.8mm当たりのベルト曲げ剛性がこのような値であるので、動力源の起動トルクが小さく、それによって省エネを図ることができる。なお、ベルト曲げ剛性は、後述の実施例と同様に、ベルト幅を試験片の幅bとし、歯底部分のベルト厚さを試験片の厚さhとし、歯付ベルト10の断面を矩形として断面二次モーメントをI=bh/12として求められる。
この歯付ベルト10は、歯付ベルト本体11のウォーレスゴム硬度が60°以上であり、62〜75°であることがより好ましく、65〜75°であることがさらに好ましい。ウォーレスゴム硬度がこのような値であるので、耐粘着摩耗性に優れることとなる。なお、ウォーレスゴム硬度の測定方法については、後述の実施例の通りである。
歯付ベルト本体11は、エチレン−α−オレフィンエラストマー組成物で形成されている。このように、歯付ベルト本体11がハロゲンを含まず、耐オゾン性及び耐寒性に優れるエチレン−α−オレフィンエラストマー組成物で形成されているので、環境に優しく、また、歯付ベルト10としても耐オゾン性及び耐寒性に優れることとなる。エチレン−α−オレフィンエラストマー組成物は、エチレン−α−オレフィンエラストマーを原料ゴムとして、それに架橋剤、架橋助剤、架橋促進剤、架橋促進助剤、強化材、老化防止剤、可塑剤等を混練した未架橋ゴム組成物を加熱及び加圧することによりエチレン−α−オレフィンエラストマーの分子間が架橋した架橋済みゴム組成物である。ここで、架橋剤は必須の構成要素であり、架橋助剤は任意の構成要素であるが、両者を併用することが好ましい。
原料ゴムのエチレン−α−オレフィンエラストマーとしては、例えば、エチレンプロピレンゴム(EPR)、エチレンブテンゴム(EBR)、エチレンオクテンゴム(EOR)エチレンプロピレンジエンモノマーゴム(EPDM)等が挙げられる。原料ゴムのエチレン−α−オレフィンエラストマーは、これらのうち1種又は2種以上を混合したもので構成することができる。但し、歯付ベルト本体11を柔軟にして歯付ベルト10のベルト曲げ剛性及びウォーレスゴム硬度を上記範囲にするという観点からは、エチレン−α−オレフィンエラストマーがジエン成分を含有することが好ましく、しかも、ジエン成分の含有量が4.0〜10.0質量%であることが好ましく、4.5〜10.0質量%であることがより好ましい。原料ゴムのエチレン−α−オレフィンエラストマーとしては、特に、エチレンプロピレンジエンモノマーゴムが好ましい。
架橋剤としては、例えば、2,4−ジクロロベンゾイルパーオキサイド、ベンゾイルパーオキサイド、1,1−ジ−t−ブチルパーオキサ−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン、2,5−ジメチル−2,5−ジベンゾイルパーオキシヘキサン、n−ブチル−4,4−ジ−t−ブチルパーオキサジイソプロピルバレレート、−4,4、ジクミルパーオキサイド、t−ブチルパーオキサベンゾエート、ジ−t−ブチルパーオキシジイソプロピルベンゼン、t−ブチルクミルパーオキサイド、2,5−ジメチル−2,5−ジ−t−ブチルパーオキシヘキサン、ジ−t−ブチルパーオキサイド、2,5−ジメチル−2,5−ジ−t−ブチルパーオキシヘキサン−3、1,1−ジ(t−ブチルパーオキシ)シクロヘキサン、1,1−ジ(t−ヘキシルパーオキシ)シクロヘキサンなどの有機過酸化物が挙げられる。架橋剤は、これらのうち1種又は2種以上を混合したもので構成することができる。但し、歯付ベルト本体11を柔軟にして歯付ベルト10のベルト曲げ剛性及びウォーレスゴム硬度を上記範囲にするという観点からは、1分間半減期温度が170℃以下であるもの、例えば、1,1−ジ(t−ブチルパーオキシ)シクロヘキサン等を用いることが好ましい。架橋剤の添加量は、原料ゴム100質量部に対して0.01〜0.05molであることが好ましく、0.01〜0.04molであることがより好ましく、0.01〜0.03molであることがさらに好ましい。
架橋助剤としては、例えば、硫黄、テトラヒドロフルフリルメタクリレート、エチレンジメタクリレート、1,3−ブチレンジメタクリレート、1,4−ブチレンジメタクリレート、1,6−ヘキサンジオールジメタクリレート、ポリエチレングリコールジメタクリレート、1,4−ブタンジオールジアクリレート、1,6−ヘキサンジオールジアクリレート、2,2’−ビス(4−メタクリロキシジエトキシフェニル)プロパン、2,2’−ビス(4−アクロキシジエトキシフェニル)プロパン、トリメチロールプロパントリアクリレート、トリメチロールプロパントリメタクリレート、ペンタエリスリトールトリアクリレート、3−クロロ−2−ヒドロキシプロピルメタクリレート、オリゴエステルアクリレート、アルミニウムメタクリレート、亜鉛メタクリレート、マグネシウムジメタクリレート、カルシウムジメタクリレート、トリアリルイソシアヌレート、トリアリルシアヌレート、トリアリルトリメリテート、ジアリルフタレート、ジアリルクロレンデート、ジビニルベンゼン、2−ビニルピリジン、N,N’−メチレンビスアクリルアミド、p−キノンジオキシン、p、p’−ジベンゾイルキニンジオキシン、1,2−ポリブタジエン、ジペンタメチレンチウラムテトラサルフィード等が挙げられる。架橋助剤は、これらのうち1種又は2種以上を混合したもので構成することができる。但し、歯付ベルト本体11を柔軟にして歯付ベルト10のベルト曲げ剛性及びウォーレスゴム硬度を上記範囲にするという観点からは、硫黄を用いることが好ましい。架橋助剤の添加量は、原料ゴム100質量部に対して0.1〜3.0質量部であることが好ましく、0.5〜2.0質量部であることがより好ましく、0.5〜1.0質量部であることがさらに好ましい。架橋助剤として硫黄を用いた場合、その添加量は、原料ゴム100質量部に対して0.1質量部以上であることが好ましい。また、歯付ベルト本体11を形成するエチレン−α−オレフィンエラストマー組成物は、架橋助剤として添加される硫黄も含めて、全硫黄含有量が0.1質量%以上であることが望ましく、0.3質量%以上であることがより望ましく、0.5質量%以上であることがさらに望ましい。
架橋促進助剤としては、例えば、亜鉛華(酸化亜鉛)、炭酸亜鉛、酸化マグネシウムなどの金属酸化物や金属炭酸塩、ステアリン酸やオレイン酸などの脂肪酸やその誘導体、ジ−n−ブリルアミン、ジシクロヘキシルアミンなどのアミン類等が挙げられる。架橋促進助剤は、これらのうち1種又は2種以上を混合したもので構成することができる。
強化材としては、例えば、SAF、SAF−HS、ISAF、N−339、ISAF−LS、I−ISAF−HS、HAF、HAF−HS、N−351、HAF−LS、LI−HAF、MAF、FEF、FEF−HS、SRF、SRF−LM、GPF、ECFN−234、FT、MTなどのカーボンブラック、ホワイトカーボン(湿式、或いは、乾式シリカ)、塩基性炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、珪酸マグネシウム、ハードクレーなどの無機補強材、ハイスチレン樹脂、クマロン・インデン樹脂、フェノール・ホルムアルデヒド樹脂などの有機補強材等が挙げられる。強化材は、これらのうち1種又は2種以上を混合したもので構成することができる。強化剤の添加量は、原料ゴム100質量部に対して5〜90質量部であることが好ましい。
老化防止剤としては、例えば、224(TMDQ)、PA(PAN)、DP(DPPD)3C(IPPD)などのアミン系、SP、W、300(TBMTBP)、NS−7(DBHQ)などのフェノール系、MB(MBI)などのイミダゾール系、NMCなどのニッケル塩系、NS−10などのチオウレア系、DLTP(DLTDP)などのチオエーテル系、TNPなどのリン系、ワックス系のものが挙げられる。老化防止剤は、これらのうち1種又は2種以上を混合したもので構成することができる。老化防止剤の添加量は、原料ゴム100質量部に対して0.1〜10質量部であることが好ましい。
可塑剤としては、例えば、フタル酸誘導体、イソフタル酸誘導体、テトラヒドロフタル酸誘導体、アジピン酸誘導体、アゼライン酸誘導体、セバシン酸誘導体、ドデカン−2−酸誘導体、マレイン酸誘導体、フマル酸誘導体、トリメリット酸誘導体、ピロメリット酸誘導体、クエン酸誘導体、イタコン酸誘導体、オレイン酸誘導体、リシノール酸誘導体、ステアリン酸誘導体、スルホン酸誘導体、リン酸誘導体、グルタール酸誘導体、グリコール誘導体、グリセリン誘導体、パラフィン誘導体、エポキシ誘導体、重合型可塑剤等が挙げられる。可塑剤は、これらのうち1種又は2種以上を混合したもので構成することができる。可塑剤の添加量は、原料ゴム100質量部に対して5〜50質量部であることが好ましい。
なお、エチレン−α−オレフィンエラストマー組成物には、その他にプロセスオイル、無機充填材、顔料等が混練されていてもよい。
心線12は、例えば、ガラス繊維の繊維束をRFL液(レゾルシン・ホルマリン・ラテックス水溶液)に浸漬して加熱処理を施した後に撚り糸にしたものやアラミド繊維の撚り糸をRFL液に浸漬して加熱処理を施したものやワイヤーロープをゴム糊に浸漬した後に加熱処理を施したもので構成されている。ガラス繊維製やアラミド繊維製の心線12は、さらにゴム糊に浸漬した後に加熱処理を施したものであってもよい。心線12は、例えば、外径が0.1〜0.4mm、ベルト幅方向のピッチが0.1〜0.7mmである。
補強布13は、例えば、ナイロン繊維やアラミド繊維の織布(綾織り織布など)をゴム糊に浸漬した後に加熱処理を施したものやそれにさらに歯付ベルト本体11側の面にペースト状のゴム糊をコートしたもので構成されている。補強布13は、例えば、厚さが0.1〜0.7mmである。
以上の構成の歯付ベルト10は、上記のように、ベルト幅4.8mm当たりのベルト曲げ剛性が0.064N・cm以下で、且つ、歯付ベルト本体11のウォーレスゴム硬度が60°以上であるが、歯付ベルト本体11がエチレン−α−オレフィンエラストマー組成物で形成されたものとしては、従来は存在しなかったものである。
なお、以上のような構成の歯付ベルト10は、公知の製造方法によって製造することができる。
この歯付ベルト10は、例えば、プリンタや自動販売機等において、用紙、紙幣、カードなどの紙葉類を搬送する紙葉類搬送装置の搬送ベルトとして用いられる。
図2は、そのような紙葉類搬送装置40の一例を示す。
この紙葉類搬送装置40は、歯付ベルト10と駆動側及び従動側の一対の歯付プーリ41と保圧ローラ42とを備えている。
一対の歯付プーリ41は、軸方向に間隔をおいて複数の歯付ベルト10が巻き掛けられている。歯付プーリ41は、例えば、プーリ径が10〜20mmである。
保圧ローラ42は、駆動側の歯付プーリ41との間で歯付ベルト10を狭持し、歯付ベルト10に0.04〜0.08MPaの面圧を負荷するように回転自在に設けられている。保圧ローラ42は、例えば、ローラ径が10〜20mmである。
そして、この紙葉類搬送装置40は、駆動側の歯付プーリ41が回転することにより保圧ローラ42が連れ回り、それらの間に紙葉類43を狭持して引き込み、歯付ベルト10の背面で搬送するようになっている。
(実施形態2)
図3は、実施形態2に係る平ベルト20を示す。
この平ベルト20は、ベルト外側の帯状の接着ゴム部(心線埋設部分)21aとベルト内側の帯状の底ゴム部21bとが積層されて一体となってエンドレスの平ベルト本体21が構成されている。また、この平ベルト20は、接着ゴム部21aの厚さ方向の中央にベルト幅方向に一定ピッチの螺旋を形成するように心線22が埋設されている。さらに、この平ベルト20は、ベルト外側表面が補強布23で被覆されている。
この平ベルト20は、ベルト幅4.8mm当たりのベルト曲げ剛性が0.064N・cm以下であることが好ましく、0.060N・cm以下であることがより好ましく、0.056N・cm以下であることがさらに好ましい。ベルト幅4.8mm当たりのベルト曲げ剛性がこのような値であるので、動力源の起動トルクが小さく、それによって省エネを図ることができる。なお、ベルト曲げ剛性は、後述の実施例と同様に、ベルト幅を試験片の幅bとし、ベルト厚さを試験片の厚さhとし、平ベルト20の断面を矩形として断面二次モーメントをI=bh/12として求められる。
この平ベルト20は、平ベルト本体21のウォーレスゴム硬度が60°以上であり、62〜75°であることがより好ましく、65〜75°であることがさらに好ましい。
接着ゴム部21aは、エチレン−α−オレフィンエラストマー組成物で形成されており、その構成は実施形態1の歯付ベルト本体11を形成するものと同一である。
底ゴム部21bを形成するゴム組成物としては、例えば、エチレン−α−オレフィンエラストマー組成物、天然ゴム(NR)組成物、スチレンブタジエンゴム(SBR)ゴム組成物、ポリブタジエンゴム(BR)組成物、ニトリルゴム(NBR)組成物、水素添加ニトリルゴム(H−NBR)組成物、クロロプレンゴム(CR)組成物、クロロスルホン化ポリエチレンゴム(CSM)組成物、ブチルゴム(IIR)組成物、アクリルゴム(ACM)組成物、シリコーンゴム組成物、ミラブルウレタンゴム組成物、フッ素ゴム組成物等が挙げられる。底ゴム部21bを形成するゴム組成物は、これらのうち1種又は2種以上を混合したもので構成することができる。但し、製造の容易さの観点からは、エチレン−α−オレフィンエラストマー組成物、しかも、接着ゴム部21aと同一構成のエチレン−α−オレフィンエラストマー組成物を用いることが好ましい。また、底ゴム部21bを形成するゴム組成物には、短繊維が混合されていてもよい。
心線22は、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)繊維、ポリエチレンナフタレート(PEN)繊維、アラミド繊維の撚り糸をRFL液に浸漬して加熱処理を施したもので構成されている。心線22は、さらにゴム糊に浸漬した後に加熱処理を施したものであってもよい。心線22は、例えば、外径が0.4〜0.8mm、ベルト幅方向のピッチが0.4〜1.0mmである。
補強布23は、例えば、綿やナイロン繊維やポリエチレンテレフタレート繊維の織布(平織り織布など)をゴム糊に浸漬した後に加熱処理を施したもので構成されている。補強布23は、例えば、厚さが0.5〜1.0mmである。
なお、以上のような構成の平ベルト20は、公知の製造方法によって製造することができる。
また、実施形態2では、ベルト外側表面に補強布23が設けられた構成としたが、特にこれに限定されるものではなく、補強布23の位置に帯状の上ゴム部が設けられた構成であってもよい。上ゴム部は、底ゴム部21bと同一のゴム組成物により構成することができる。
(試験評価用ベルト)
以下の参考例1〜3、実施例4〜11、参考例12及び13、並びに比較例1〜6の試験評価用ベルトを作製した。詳細構成は表1〜4にも示す。
参考例1>
ジエン成分が4.5質量%であるEPDM(JSR社製 商品名:EP22)を原料ゴムとし、この原料ゴム100質量部に対し、架橋剤として有機過酸化物1のジクミルパーオキサイド(日本油脂社製 商品名:パークミルD、1分間半減期温度175.2℃)3.2質量部、架橋促進助剤1として酸化亜鉛(白水化学社製 酸化亜鉛3種)5質量部、架橋促進助剤2としてステアリン酸1質量部、老化防止剤1として224(大内新興化学社製)0.5質量部、老化防止剤2としてMB(大内新興化学社製)2質量部、補強材としてFEF(親日化カーボン社製 商品名:HTC#100)を65質量部、及び、プロセスオイル(日本サン石油社製 商品名:サンパー2280)40質量部を混練してなるEPDMゴム組成物で歯付ベルト本体を形成した歯付ベルトを参考例1とした。この参考例1の歯付ベルトは、ベルト周長を150mm、ベルト幅を4.8mm、ベルト厚さを1.1mm、歯部ピッチを2.032mmとした。また、歯部は、歯部高さを0.51mm、歯部先端部の歯部幅を0.76mmとした。
なお、心体として、ファイバ径9μmのガラス繊維200本を2つ合わせた繊維束を、スチレン−ブタジエン−ビニルピリジン三元共重合体ラテックスのRFL液(レゾルシン・ホルマリン・ラテックス水溶液)に浸漬して加熱処理を施した後に撚り糸にしたものを用いた。また、補強布として、6,6ナイロンの綾織り織布を、スチレン−ブタジエン−ビニルピリジン三元共重合体ラテックスのRFL液(レゾルシン・ホルマリン・ラテックス水溶液)に浸漬して加熱処理を施したものを用いた。
参考例2>
プロセスオイルの量を35質量部とし、架橋剤として有機過酸化物2の1,1−ジ(t−ブチルパーオキシ)シクロヘキサン(日本油脂社製 商品名:パーヘキサC−40、1分間半減期温度153.8℃)6.8質量部を用いたことを除いて参考例1と同一構成の歯付ベルトを参考例2とした。
参考例3>
FEFの量を45質量部、及び、プロセスオイルの量を15質量部としたことを除いて参考例2と同一構成の歯付ベルトを参考例3とした。
<実施例4>
FEFの量を40質量部、及び、プロセスオイルの量を5質量部とし、架橋助剤としてさらに硫黄(オイルサルファ)を0.5質量部加えたことを除いて参考例2と同一構成の歯付ベルトを実施例4とした。
<実施例5>
FEFの量を20質量部、及び、プロセスオイルの量を15質量部とし、強化材としてさらに湿式シリカ(トクヤマ社製 商品名;トクシールGU)を30質量部加えたことを除いて実施例4と同一構成の歯付ベルトを実施例5とした。
<実施例6>
FEFの量を45質量部、及び、硫黄の量を0.1質量部としたことを除いて実施例4と同一構成の歯付ベルトを実施例6とした。
<実施例7>
硫黄の量を0.5質量部としたことを除いて実施例6と同一構成の歯付ベルトを実施例7とした。
<実施例8>
硫黄の量を1.0質量部としたことを除いて実施例6と同一構成の歯付ベルトを実施例8とした。
<実施例9>
架橋剤として有機過酸化物3の1,1−ジ(t−ヘキシルパーオキシ)シクロヘキサン(日本油脂社製 商品名:パーヘキサHC、1分間半減期温度149.2℃)3.2質量部を用いたことを除いて実施例6と同一構成の歯付ベルトを実施例9とした。
<実施例10>
架橋剤として有機過酸化物4の2,5−ジメチル−2,5−ジベンゾイルパーオキシヘキサン(日本油脂社製 商品名:パーヘキサ25Z、1分間半減期温度158.2℃)4.0質量部を用いたことを除いて実施例6と同一構成の歯付ベルトを実施例10とした。
<実施例11>
原料ゴムとしてジエン成分が8.0質量%であるEPDM(JSR社製 商品名:EP33)を用いたことを除いて実施例6と同一構成の歯付ベルトを実施例11とした。
参考例12>
原料ゴムとしてジエン成分が1.5質量%であるEPDM(JSR社製 商品名:EP43)を用いたことを除いて実施例6と同一構成の歯付ベルトを参考例12とした。
参考例13>
原料ゴムとしてジエン成分が2.5質量%であるEPDM(JSR社製 商品名:EP93)を用いたことを除いて実施例6と同一構成の歯付ベルトを参考例13とした。
<比較例1>
FEFの量を45質量部とし、及び、プロセスオイルの量を35質量部としたことを除いて参考例1と同一構成の歯付ベルトを比較例1とした。
<比較例2>
プロセスオイルの量を5質量部としたことを除いて参考例3と同一構成の歯付ベルトを比較例2とした。
<比較例3>
FEFの量を25質量部、及び、プロセスオイルの量を15質量部とし、強化材としてさらに重質炭酸カルシウムを40質量部加えたことを除いて参考例1と同一構成の歯付ベルトを比較例3とした。
<比較例4>
FEFの量を50質量部、及び、プロセスオイルの量を50質量部としたことを除いて参考例2と同一構成の歯付ベルトを比較例4とした。
<比較例5>
硫黄を用いていないことを除いて実施例6と同一構成の歯付ベルトを比較例5とした。
<比較例6>
クロロプレンゴムを原料ゴムとし、この原料ゴム100質量部に対し、架橋促進剤としてM(MBT)0.75質量部、架橋促進助剤1として酸化亜鉛(白水化学社製 酸化亜鉛3種)5質量部、架橋促進助剤2としてステアリン酸1質量部、架橋促進助剤3として酸化マグネシウム(協和化学工業社製 商品名:キョーワマグ150)4質量部、補強材としてFEFを50質量部、及び、可塑剤としてジ−(2−エチルヘキシル)セバケート(DOS)15質量部を混練してなるクロロプレンゴム組成物で歯付ベルト本体を形成したことを除いて参考例1と同一構成の歯付ベルトを比較例6とした。
Figure 0004497545
Figure 0004497545
Figure 0004497545
Figure 0004497545
(試験評価方法)
<ゴム組成物の引張特性>
参考例1〜3、実施例4〜11、参考例12及び13、並びに比較例1〜6のそれぞれの歯付ベルト本体を形成するゴム組成物について、JIS K6251に従い、ダンベル状3号形を用いて引張試験を行い、歪み100%持の引張応力、引張強さ、及び、切断時伸びを求めた。
<硫黄含有量>
参考例1〜3、実施例4〜11、参考例12及び13、並びに比較例1〜5のそれぞれの歯付ベルト本体を形成するゴム組成物について、JIS K6233−1に従い、酸素燃焼フラスコ法により全硫黄含有量を測定した。
<ベルト曲げ剛性>
参考例1〜3、実施例4〜11、参考例12及び13、並びに比較例1〜6のそれぞれの歯付ベルトについて、JIS K7106に従い、オルゼン曲げ試験機を用いた曲げ試験により曲げこわさEを求め、それに歯付ベルトの断面二次モーメントIを乗じてベルト曲げ剛性を算出した。なお、試験片の長さを7cm、試験片の幅bをベルト幅4.8mm、試験片の厚さhを歯底部分のベルト厚さ1.1mmとすると共に、支柱間距離Sを1.27cm、荷重目盛100%における振り子のモーメントMを0.002648N・m、曲げ角度φを50π/180radとした。また、試験を、温度23±2℃及び湿度50±5%の条件下で行った。なお、ベルト曲げ剛性の算出には、ベルト断面を矩形として断面二次モーメントをI=bh/12とした。
<ウォーレスゴム硬度>
参考例1〜3、実施例4〜11、参考例12及び13、並びに比較例1〜6のそれぞれの歯付ベルトの歯付ベルト本体のベルト外側表面について、ウォーレスゴム硬度計を用いてウォーレスゴム硬度を計測した。
<ベルト摩擦試験>
図4は、ベルト摩擦試験機50を示す。
このベルト摩擦試験機50は、各々、プーリ径12.94mmで歯数20歯の駆動側及び従動側の一対の歯付プーリ51とローラ径10mmの保圧ローラ52とを備えている。一対の歯付プーリ51は、試験評価用の歯付ベルトBが巻き掛けられるようになっている。保圧ローラ52は、駆動側の歯付プーリ51との間で歯付ベルトBを狭持すると共に1.96Nの押圧力を負荷するように回転自在に設けられている。
そして、このベルト摩擦試験機50では、一端が固定されたPPC用紙53の他端を歯付ベルトBと保圧ローラ52との間で狭持し、歯付ベルトBがPPC用紙53を引き込む方向に駆動側の歯付プーリ51を500rpmで5時間回転させ、ベルト外側表面をPPC用紙53に接触させて摺動させることにより摩擦試験を行うようになっている。
参考例1〜3、実施例4〜11、参考例12及び13、並びに比較例1〜6のそれぞれの歯付ベルトについて、上記摩擦試験を実施し、試験前後のベルト質量差から摩耗率を算出すると共に、試験後の粘着の有無を目視にて確認した。
(試験評価結果)
<ゴム組成物特性>
表5は、参考例1〜3、実施例4〜11、参考例12及び13、並びに比較例1〜6のそれぞれの歯付ベルト本体を形成するゴム組成物の歪み100%持の引張応力、引張強さ、及び、切断時伸びを示す。
Figure 0004497545
これによれば、参考例1〜3、実施例4〜11、参考例12及び13、並びに比較例1〜6もゴム組成物特性としてはほぼ同程度のものであることが分かる。
<ベルト特性>
表6は、参考例1〜3、実施例4〜11、参考例12及び13、並びに比較例1〜5のそれぞれの歯付ベルト本体の全硫黄含有量、参考例1〜3、実施例4〜11、参考例12及び13、並びに比較例1〜6のそれぞれの歯付ベルトのベルト幅4.8mm当たりのベルト曲げ剛性、ウォーレスゴム硬度、摩耗率及び粘着の有無を示す。また、図5は、参考例1〜3、実施例4〜11、参考例12及び13、並びに比較例1〜6のベルト幅4.8mm当たりのベルト曲げ剛性及びウォーレスゴム硬度の結果を示す。
Figure 0004497545
これによれば、比較例1及び4は、ベルト幅4.8mm当たりのベルト曲げ剛性が0.064N・cm以下と低く、柔軟性が優れるものの、ウォーレスゴム硬度も60°よりも低く、耐摩耗性が劣ることが分かる。
比較例2、3及び5は、ウォーレスゴム硬度が60°以上と高く、耐摩耗性が優れるものの、ベルト幅4.8mm当たりのベルト曲げ剛性が0.064N・cmよりも高く、柔軟性が劣ることが分かる。従って、動力源の起動に大きなトルクを必要とする。
一方、参考例1〜3、実施例4〜11、参考例12及び13は、ベルト幅4.8mm当たりのベルト曲げ剛性が0.064N・cm以下と低く、柔軟性が優れ、しかも、ウォーレスゴム硬度が60°以上と高く、耐摩耗性も優れ、比較例6であるクロロプレンゴム製と同等の性能が得られていることが分かる。従って、動力源の起動トルクが小さく、それによって省エネを図ることができる。
参考例1と参考例2とを比較すると、前者の方がプロセスオイルを多く用いているにも関わらず、後者の方がベルト曲げ剛性が低いことが分かる。これは、前者よりも後者の方が架橋速度が速いために、ゴムの浸透による心線の拘束が後者の方が弱くなったためではないかと推測される。従って、架橋剤としては、架橋速度が速い1分間半減期温度が170℃以下のものを用いることが好ましい。
実施例6〜8と比較例5とを比較すると、架橋剤としての有機過酸化物に加えて架橋助剤として硫黄を用いている前者の方が後者よりもベルト曲げ剛性が低いことが分かる。従って、架橋剤としての有機過酸化物と架橋助剤としての硫黄とを併用することが好ましい。また、実施例6〜8間を比較すると、硫黄の添加量及び含有量が多いほどベルト曲げ剛性が低いことが分かる。なお、架橋助剤として硫黄を用いていないものについても硫黄が検出されているのは、FEF等の他の添加剤にも硫黄が含まれていたためであると考えられる。
実施例7及び実施例11及び参考例12〜13間を比較すると、EPDMのジエン成分の含有量が多いほど耐摩耗性が優れることが分かる。この結果より、ジエン成分の含有量が4質量%以上であることが好ましいと考えられる。
以上説明したように、本発明は、歯付ベルト本体がEPDM組成物で形成された歯付ベルトについて有用である。
歯付ベルトの斜視図である。 紙葉類搬送装置の構成を示す図である。 平ベルトの斜視図である。 ベルト摩擦試験機の構成を示す図である。 参考例1〜3、実施例4〜11、参考例12及び13、並びに比較例1〜6のベルト曲げ剛性及びウォーレスゴム硬度の結果を示すマップ図である。
10 歯付ベルト
11 歯付ベルト本体(心線埋設部分)
12 心線
20 平ベルト
21 平ベルト本体
21a 接着ゴム部(心線埋設部分)
22 心線

Claims (3)

  1. 原料ゴムとしてジエン成分の含有量が4質量%以上であるEPDMが用いられていると共に、架橋剤として1分間半減期温度が170℃以下である有機過酸化物が用いられ、且つ全硫黄含有量が0.5〜1.0質量%であるEPDM組成物で形成されたエンドレスの歯付ベルト本体と、該歯付ベルト本体にベルト幅方向に一定ピッチの螺旋を形成するように埋設された外径が0.1〜0.4mmの心線と、を備えたベルト厚さが1.0〜3.0mmの歯付ベルトであって、
    ベルト幅4.8mm当たりのベルト曲げ剛性が0.064N・cm以下で、且つ、上記歯付ベルト本体のウォーレスゴム硬度が60°以上であることを特徴とする歯付ベルト。
  2. 請求項1に記載された歯付ベルトにおいて、
    上記歯付ベルト本体を形成するEPDM組成物は、架橋助剤として硫黄が用いられていることを特徴とする歯付ベルト。
  3. 請求項1又はに記載された歯付ベルトにおいて、
    紙葉類搬送用途に用いられることを特徴とする歯付ベルト。
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