JP4497239B2 - 液体噴射装置 - Google Patents

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本発明は、インクジェット式記録ヘッド等の液体噴射ヘッドに係り、特に、液体貯留部材に貯留された液体を液体導入針を介して圧力室に導入し、この圧力室内に導入した液体をノズル開口から液滴として吐出する液体噴射ヘッドに関する。
圧力室内の液体に圧力変動を生じさせることでノズル開口から液滴として吐出させる液体噴射ヘッドとしては、例えば、インクジェット式記録装置(プリンタ)等の画像記録装置に用いられるインクジェット式記録ヘッド(以下、単に記録ヘッドという)、液晶ディスプレイ等のカラーフィルタの製造に用いられる色材噴射ヘッド、有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイ、FED(面発光ディスプレイ)等の電極形成に用いられる電極材噴射ヘッド、バイオチップ(生物化学素子)の製造に用いられる生体有機物噴射ヘッド等がある。
例えば、上記の記録ヘッドでは、液体状のインクを封入した液体貯留部材としてのインクカートリッジに、液体導入針の一種であるインク導入針を挿入することで、このインク導入針の先端側に開設された導入孔を通じてインクカートリッジ内のインクを記録ヘッドの圧力室側に導入している。また、プリンタ本体側に配置したインクカートリッジと記録ヘッドのインク導入針とをインクチューブで連結し、ポンプ等によってインクカートリッジ内のインクを記録ヘッド内に送り込む構成のものも提案されている。
上記構成の記録ヘッドでは、インク導入針から記録ヘッドのノズル開口までに至るインク流路(液体流路)がインクで満たされている状態が理想的であるが、記録ヘッド内へのインクの充填(初期充填)等でインク流路内に気泡が入りこむことを完全に阻止することは困難である。インク流路内に入り込んだ気泡は、時間の経過と共に成長して大きくなっていき、過度に成長した気泡がインクの流れによってインク流路の途中に配置されたフィルタを通過して圧力室側に移動すると、吐出動作時の圧力変動を気泡が吸収することによる圧力損失や、気泡が流路を塞ぐことによるインクの供給不足等の不具合を招く虞がある。
このような気泡による不具合を防止するための方法として、インク流路内に気泡がなるべく残留しないように気泡排出効率を高めることが挙げられる。この方法として、例えば、特許文献1には、インク導入針のフィルタ近傍(フィルタ取付け部材)の内周面に気泡誘導溝を設け、この気泡誘導溝によってインク流路内の気泡を下流側へと積極的に誘導する構成が提案されている。同様に、特許文献2には、インク導入針の根本側に形成されたフィルタ室の内周面にインク誘導路を形成することにより初期充填時のインクの流れを制御し、このインクによって気泡を下流側に押し出すようにして気泡排出性を向上させた構成が提案されている。
また、上記とは異なる方法として、インク導入針の根本側に円錐形状の気泡室(拡径部)を設け、この気泡室内に気泡を積極的に収容・保持するようにして、通常の記録動作(インク滴の吐出動作)におけるインクの流速では気泡がフィルタを通って下流側に移動しないようにすることが挙げられる。この例としては、特許文献3に、インク導入針の気泡室内に気泡干渉部材を配置して、この気泡干渉部材によって記録動作に気泡がフィルタ側に移動することを防止するようにした構成が提案されている。
特開平11−078046号公報 特開平11−227228号公報 特開2005−186494号公報
しかしながら、何れの構成も、気泡室として機能する部分の空間が広く確保されていないので、インク導入針の内部で気泡が成長して大きくなった場合、この気泡がインク流路やフィルタを閉塞することを防止すべく、インクや気泡を強制的に排出するためのクリーニングを動作を頻繁に行う必要がある。その結果、インクが無駄に消費されてしまうという問題があった。
また、上記の円錐形状の気泡室の場合、内部空間をより広く取るべくサイズを大きくしようとすると、インク導入針が縦横に広がることとなり、これによりインク導入針同士の配置間隔が広がってしまう。その結果、記録ヘッドの小型化が困難となる等の悪影響が生じる。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、クリーニング動作の実行回数を低減して液体の消費を抑制することが可能な液体噴射装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の液体噴射ヘッドは、液体貯留部材内の液体を液体導入針から液体流路を通じて圧力室側に導入し、圧力発生手段の作動によって圧力室内の液体をノズル開口から液滴として吐出可能な液体噴射ヘッドであって、前記液体導入針は、前記液体貯留部材内の液体を導入する液体導入孔が開設された導入針部と、該導入針部の下流側に形成され、その内径が前記導入針部の内径よりも拡径した円筒状の拡径ストレート部と、により中空針状に構成され、前記拡径ストレート部は、その内部空間を、気泡を収容可能な気泡室とし、内周面に上流側から下流側に向けて延在する溝部を有することを特徴とする。
上記構成によれば、液体導入針は、導入針部の内径よりも拡径した円筒状の拡径ストレート部を有し、当該拡径ストレート部は、その内部空間を、気泡を収容可能な気泡室としたので、拡径ストレート部の側方(中心軸に直交する方向)のサイズを変えることなく、高さ方向(中心軸方向)の寸法を設計時に調整することで、気泡を収容するための空間、即ち、気泡の成長代をより大きく確保することができる。このため、気泡による圧力損失や液体の供給量不足を招くことなく、より大きい気泡を拡径ストレート部内に収容・保持することが可能となる。その結果、液体流路内の液体や気泡を強制的にノズル開口から排出させるクリーニング動作の実行頻度を低減することができ、これにより、クリーニング動作に伴う液体の消費を抑えることができる。
また、拡径ストレート部は、内周面に上流側から下流側に向けて延在する溝部を有するので、気泡の大小に依らず液体を下流側(圧力室側)に円滑に流すことが可能となる。
上記構成において、溝部の下端部に前記拡径ストレート部の内周面側から中心軸側に向けて狭窄部を突設し、該狭窄部によって溝部の下端部を閉じる構成を採用することが望ましい。
この構成によれば、液体流路内の液体や気泡を強制的にノズル開口から排出させるクリーニング動作時において、液体導入針内の気泡が、狭窄部に対応する位置で液体流路を一時的に閉塞する。これにより、この狭窄部を境として上流側と下流側とで圧力差を生じさせることができる。即ち、狭窄部よりも下流側の圧力を、上流側の圧力よりも一時的に低くすることができる。そして、この圧力差によって気泡を勢いよく下流側に流すことができる。これにより、従来よりも短時間で効率良く気泡を排出することが可能となる。その結果、一回のクリーニング動作時に消費する液体量を低減することができる。
また、上記各構成において、前記液体流路の途中であって前記液体導入針の下流側に、液体流路内の液体を濾過するフィルタを配置し、前記拡径ストレート部の下端に、上流側から下流側に向けて次第に拡径するスカート部を形成し、前記スカート部の下端開口を前記フィルタに対向させる状態で液体導入針を配設する構成とすることも可能である。
この構成によれば、液体導入針の導入針部をヘッド側インク流路の上流開口に対してオフセットさせる必要がある場合、スカート部の側壁の傾きを変更することにより、導入針部から拡径ストレート部までをヘッド側インク流路の上流開口に対してオフセットさせることができる。このようにすると、拡径ストレート部の形状を変更しなくても良いため、オフセットしない形状の液体導入針と、オフセットする形状の液体導入針とが混在する構成においても、全ての液体導入針の気泡の収容機能を揃えることができる。
さらに、拡径ストレート部を、導入針部の下流側に、上流側から下流側に向けて次第に拡径するテーパー部を介して連続的に形成する構成とすることも可能である。
この構成によれば、拡径ストレート部の形状を変更することなく、テーパー部の側壁の傾きを変更することにより、導入針部をヘッド側インク流路の上流開口に対してオフセットさせることができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を、添付図面を参照して説明する。なお、以下に述べる実施の形態では、本発明の好適な具体例として種々の限定がされているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。また、本実施形態では、液体噴射ヘッドの一例としてインクジェット式記録ヘッド(以下、記録ヘッド)を例に挙げて説明する。
まず、記録ヘッドを搭載するインクジェット式記録装置(液体噴射装置の一種。以下、プリンタという。)の概略構成について、図1を参照して説明する。例示したプリンタ1は、記録紙等の記録媒体(吐出対象物)2の表面へ液体状のインクを吐出して画像等の記録を行う装置である。このプリンタ1は、記録ヘッド3と、この記録ヘッド3が取り付けられるキャリッジ4と、このキャリッジ4を主走査方向に往復移動させるキャリッジ移動機構5と、記録媒体2を副走査方向(主走査方向に直交する方向)に移送する紙送り機構6等を備えている。ここで、上記のインクは、本発明における液体の一種であり、インクカートリッジ7(液体貯留部材の一種)に貯留されている。このインクカートリッジ7は、記録ヘッド3に対して着脱可能に装着される。
上記のキャリッジ移動機構5はタイミングベルト8を備えている。そして、このタイミングベルト8はDCモータ等のパルスモータ9により駆動される。従って、パルスモータ9が作動すると、キャリッジ4は、プリンタ1に架設されたガイドロッド10に案内されて、主走査方向(記録紙2の幅方向)に往復移動する。
プリンタ1の非記録領域であるホームポジションには、キャッピング機構12が配設されている。キャッピング機構12は、記録ヘッド3のノズル形成面に当接し得るトレイ状のキャップ部材12’を有する。このキャッピング機構12では、キャップ部材12’内の空間が封止空部として機能し、この封止空部内に記録ヘッド3のノズル開口26(図2参照)を臨ませた状態でノズル形成面に密着可能に構成されている。また、このキャッピング機構12には、ポンプユニット13が接続されており、このポンプユニット13の作動によって封止空部内を負圧化することができる。そして、ノズル形成面への密着状態でポンプユニット13を作動し、封止空部(密閉空間)内を負圧化すると、ノズル開口26から記録ヘッド3内のインクや気泡が吸引されてキャップ部材12’の封止空部内に排出されるようになっている。つまり、このキャッピング機構12は、記録ヘッド3内(インク流路内)のインクや気泡を強制的に吸引排出するクリーニング動作を行う構成となっている。
次に、記録ヘッド3の構成について説明する。ここで、図2は記録ヘッド3の概略分解斜視図、図3は記録ヘッド3の平面図、図4は記録ヘッド3の断面図である。例示した記録ヘッド3は、導入針ユニット15、ヘッドケース16、流路ユニット17、及び、振動子ユニット22等から概略構成されている。
導入針ユニット15は、例えば合成樹脂によって作製されており、図3に示すように、その上面には複数のカートリッジ装着部15’が設けられている。各カートリッジ装着部15’には、フィルタ18を介在させた状態でインク導入針19(本発明における液体導入針に相当)が、先端を上方に突出させた状態でそれぞれ取り付けられている。また、これらのカートリッジ装着部15’には、各種インクを貯留したインクカートリッジ7が装着される。カートリッジ装着部15’にインクカートリッジ7を装着すると、インク導入針19がインクカートリッジ7の内部に挿入される。これにより、カートリッジ内部のインク貯留空間と記録ヘッド3内部のインク流路とが、インク導入針19の尖端部43に開設されたインク導入孔46(図6参照)を通じて連通し、カートリッジ内部に貯留されているインクがインク導入孔46を通じて記録ヘッド3内に導入される。なお、インクカートリッジとしては、本実施形態のようにキャリッジ4に装着するタイプには限らず、プリンタ1の筐体側に装着されてインク供給チューブを通じて記録ヘッド側にインクを供給するタイプを採用することも可能である。
上記カートリッジ装着部15’とは反対側となる導入針ユニット15の下面とヘッドケース16の上面との間には、図2に示すように、回路基板20が取り付けられる。この回路基板20は、例えば圧電振動子30(図5参照)へ駆動信号を供給するための回路パターンや、プリンタ本体側との接続のためのコネクタ等を備えている。そして、この回路基板20は、パッキンとして機能するシート部材21を介して導入針ユニット15に取り付けられる。
ヘッドケース16は、圧電振動子30を有する振動子ユニット22を収容するための中空箱体状の部材である。このヘッドケース16の内部には、振動子ユニット22を収容可能な収容空部32(図5参照)が形成されている。そして、振動子ユニット22は、この収容空部32内に収容され、収容空部32の内壁面に接着等によって固定されている。そして、ヘッドケース16の導入針ユニット15の取付面とは反対側の先端面には、流路ユニット17が接着剤等により固定されている。この流路ユニット17は、振動板23、流路形成基板24、及びノズルプレート25を積層した状態で接着剤等で接合して一体化することにより作製されている。
ノズルプレート25は、例えばステンレス製の薄板から作製された部材であり、このノズルプレート25には、プリンタ1のドット形成密度に対応したピッチで微細なノズル開口26が列状に形成されている。ヘッドカバー27は、例えば金属製の薄板部材によって作製されており、ノズルプレート25の外側からその周縁部を包囲するようにヘッドケース16の先端部に取り付けられる。このヘッドカバー27は、流路ユニット17やヘッドケース16の先端部を保護すると共に、ノズルプレート25の帯電を防止する機能を有する。
図5は、記録ヘッド3の要部断面図である。上記の振動子ユニット22は、圧力発生手段としての圧電振動子群29と、この圧電振動子群29が接合される固定板31と、圧電振動子群29に回路基板20からの駆動信号を供給するためのフレキシブルケーブル(図示せず)等から構成される。本実施形態の圧電振動子群29は、櫛歯状に列設された複数の圧電振動子30を備える。各圧電振動子30は、固定端部が固定板31上に接合され、自由端部が固定板31の先端面よりも外側に突出している。即ち、各圧電振動子30は、所謂片持ち梁の状態で固定板31上に取り付けられている。また、各圧電振動子30を支持する固定板31は、例えば厚さ1mm程度のステンレス鋼によって構成されている。なお、圧力発生手段としては、上記圧電振動子以外にも、静電アクチュエータ、磁歪素子、発熱素子等を用いることができる。
流路形成基板24は、共通インク室33となる空部、インク供給口34となる溝部、及び、圧力室35となる空部を隔壁で区画した状態で各ノズル開口26に対応させて複数形成した板状の部材である。この流路形成基板24は、例えば、シリコンウェハーをエッチング処理することによって作製される。上記の圧力室35は、ノズル開口26の列設方向(ノズル列方向)に対して直交する方向に細長い室として形成されている。また、共通インク室33は、ヘッドケース16の高さ方向を貫通して形成されたヘッド流路37(ヘッド側インク流路)を介してインク導入針19のインク導入路42(インク導入針側インク流路。図6参照)と連通し、インクカートリッジ7に貯留されたインクが導入される室である。そして、この共通インク室33に導入されたインクは、インク供給口34を通じて各圧力室35に供給される。
振動板23は、ステンレス鋼等の金属製の支持板上に弾性フィルムをラミネート加工した二重構造の複合板材である。この振動板23の圧力室35に対応する部分には、圧電振動子30の自由端部の先端を接合するための島部36が形成されており、この部分がダイヤフラム部として機能する。また、振動板23は、共通インク室33となる空部の一方の開口面を封止し、コンプライアンス部としても機能する。このコンプライアンス部として機能する部分については弾性フィルムだけにしている。
この記録ヘッド3は、圧電振動子30を素子長手方向に伸縮させると、島部36が圧力室35に近接する方向或いは離隔する方向に移動する。これにより、圧力室35の容積が変化し、圧力室35内のインクに圧力変動が生じる。この圧力変動によってノズル開口26からインク滴(液滴の一種)が吐出される。
次に、インク導入針19の構成について説明する。
図6は、本実施形態におけるインク導入針19の構成を示す図であり、(a)は針長手方向の断面図、(b)は(a)におけるA−A断面図である。このインク導入針19は、内部空間をインク導入路42とした中空針状の部材であり、導入針部44と、拡径ストレート部45と、スカート部41とにより概略構成されている。
導入針部44は、上記インクカートリッジ7内に挿入される中空円筒状の部材であり、その先端部分には、先細り形状に形成された円錐形状の尖端部43が形成されている。この尖端部43には、インク導入針19の外部とインク導入路42とを連通するインク導入孔46(本発明における液体導入孔に相当)が複数開設されている。即ち、上記したように、導入針部44をインクカートリッジ7の内部に挿入すると、当該カートリッジ7内のインクをインク導入孔46を通じてインク導入路42内に導入することができる。なお、本実施形態においては、インク導入孔46を尖端部43に開設した構成を例示したが、例えば、尖端部43よりも下流側の導入針部44の側面にインク導入孔46を開設する構成を採用することもできる。
拡径ストレート部45は、上流側から下流側に向けて次第に拡径するテーパー部47を介して導入針部44の下流側に連続して形成された円筒形状に形成されている。この拡径ストレート部45の内径は、導入針部44の内径よりも大きく、また、その開口面積は、上記フィルタ18の有効濾過面積(フィルタ18においてインクが実際に通過可能な領域の面積)よりも小さく設定している。そして、この拡径ストレート部45の内部空間は、インク導入路42の一部として機能する他、図6(a)に示すように、インク導入路42内の気泡Bを収容可能な気泡室としても機能する。この拡径ストレート部45を、上下に渡って断面積が一定の円筒形状としたのは、気泡Bが拡径ストレート部45の内周面に接触する程度まで成長した後、図6(a)においてハッチングで示すように、拡径ストレート部45の中心軸方向(上下方向)に気泡Bを成長させるためである。これにより、この拡径ストレート部45の内部空間の容積を、気泡Bが成長可能な成長代として効率的に利用することができる。なお、気泡Bは、通常の記録動作時においては、インクの流れによって多少下流側に押されるので、テーパー部47の内周面から若干離れた位置(拡径ストレート部45側)で滞留する。
また、拡径ストレート部45の内周面には、インク流下方向に向けて延びる断面矩形状の溝部48を設けている。本実施形態においては、図6(b)に示すように、隣り合う溝部48同士の周方向における位相が互いに90°異なる状態で合計4条の溝部48を拡径ストレート部45の内周面に形成している。この溝部48は、気泡Bが拡径ストレート部45の内周面に接触する程度まで成長した場合においてもインクが流下することが可能な逃げ流路として設けている。これにより、気泡Bの大きさに拘らず、この気泡Bに阻害されることなくインクを下流側(圧力室側)に円滑に流すことが可能となり、また、通常の記録動作時のインク流速においてはインクの流れによって気泡Bがフィルタ18側に押し流されることを防止することができる。なお、溝部48の形状は、断面矩形状に限定されるものではなく、例えば、断面半円形状など、インクが流下可能であればどのような形状でも良い。また、溝部48の形成数に関しても、少なくとも1条設けられていれば良い。
本実施形態においては、上記溝部48の下端、即ち、拡径ストレート部45とスカート部41との境界部分に、拡径ストレート部45の内周面側から中心軸側に向けて狭窄部49を突設している。狭窄部49の拡径ストレート部中心軸側の先端面は、拡径ストレート部45の内周面に揃えてあり、この狭窄部49によって溝部48の下端部を閉じている。このように構成することによって、拡径ストレート部45内の気泡Bの下部が狭窄部49に対応する位置に到達すると、この気泡Bによってインク流路(インク導入路42)が閉塞される。このインク流路の閉塞状態は、記録ヘッド3のインク流路内のインクや気泡を強制的に排出させるためのクリーニング動作時に、気泡Bを排出し易くするために意図的に生じさせる。この点の詳細については後述する。
スカート部41は、拡径ストレート部45の下端に連続して形成され、上流側から下流側に向けて次第に拡径している。このスカート部41の上端開口の面積は、拡径ストレート部45の下端開口の面積に揃える一方、下端開口の面積はその直下に配置されるフィルタ18の有効濾過面の面積に揃えてある。したがって、このスカート部41は、拡径ストレート部45側からのインクや気泡をフィルタ18側に向けて円滑に流すことができるように構成されている。
上記のインク導入針19は、スカート部41の下端開口をフィルタ18に対向させる状態で、例えば超音波溶着によって導入針ユニット15に取り付けられる。これにより、インク導入針19のインク導入路42とヘッドケース16側のヘッド流路37とが液密状態で連通する。このインク導入路42とヘッド流路37は、本発明における液体流路として機能する。
ところで、インクカートリッジ7にインク導入針19を挿抜する際などに、空気がインク導入路42内に入り込むことがある。そして、インク導入路42内では、細かい気泡同士が結合して次第に大きな気泡B(図6(a)参照)に成長する。本実施形態においては、気泡Bの下部が狭窄部49に対応する位置に到達する程度の大きさまでは、通常の記録動作時(インク滴の吐出動作時)の流速においてフィルタ18を通過して圧力室側に移動させることなく、気泡に作用する浮力によってフィルタ18よりも上方に浮かせた状態で拡径ストレート部45内に気泡を収容・保持することができる。また、上記プリンタ1では、定期的にキャッピング機構12を用いてクリーニング動作を行うことで、拡径ストレート部45内に収容した気泡Bを排出するようになっている。
このクリーニング動作では、キャップ部材12’をノズル形成面に密着させた状態でポンプユニット13を作動させて通常の記録動作時の数倍の流速のインク流をインク流路内に生じさせ、拡径ストレート部45内の気泡Bをこのインク流に乗せることでノズル開口26からヘッド外部に排出する。このときのポンプユニット13の吸引条件(吸引力,吸引時間)は、気泡の排出性を考慮した条件に設定される。このクリーニング動作を実行することによって消費されるインクを可及的に低減する観点から、このクリーニング動作を実行するタイミングは、気泡Bが拡径ストレート部45の内周面に接触する程度の大きさから、拡径ストレート部45の下端を超えてフィルタ18に接触する手前に到達する程度の大きさに成長するまでの間に設定することが望ましい。
ここで、上記インク導入針19は、円筒状のストレート部45を有し、その内部空間を気泡室としている。このため、拡径ストレート部45の側方(軸に直交する方向)のサイズを変えることなく、高さ方向(軸方向)の寸法を設計時に調整することで、気泡を収容するための空間、即ち、気泡の成長代をより大きく確保することができる。このため、気泡による圧力損失やインクの供給量不足を招くことなく、より大きい気泡Bを拡径ストレート部45内に保持することが可能となる。その結果、クリーニング動作の実行頻度を低減することができ、これにより、クリーニング動作に伴うインクの消費を抑えることができる。また、拡径ストレート部45の高さが気泡Bの成長代に直接的に関わっているため、従来の円錐形状の気泡室と比べて気泡の収容量に関する設計が容易であるという利点がある。さらに、インク導入針19の側方のサイズを拡大しなくて良いため、従来構造の記録ヘッドに設計変更を施すことなく、当該記録ヘッドに上記構成のインク導入針19を適用することが可能である。
また、本実施形態においては、拡径ストレート部45の溝部48の下端部分に狭窄部49を突設しているので、クリーニング動作時において気泡Bを排出する際に、狭窄部49に対応する位置で気泡Bがインク流路を一時的に閉塞する。これにより、この狭窄部49を境として上流側と下流側とで圧力差を生じさせることができる。即ち、狭窄部49よりも下流側の圧力を、上流側の圧力よりも一時的に低くすることができる。そして、一定以上の圧力差となったとき、この圧力差を利用して気泡Bを勢いよく下流側に流すことができる。これにより、気泡Bがフィルタ18を通過し易くなるので、従来よりも短時間で効率良く気泡Bを排出することが可能となる。その結果、一回のクリーニング動作時に消費するインク量を低減することができる。
次に、本発明と従来構成との違いを図7を参照して説明する。
図7は、インク導入針内の気泡室における気泡の大きさ(体積)とインク流速との関係を示すグラフである。同図において、符号Aで示す曲線は従来の円錐形状の気泡室の場合を、符号Bで示す曲線は本発明のストレート形状の気泡室(拡径ストレート部45)の場合を、それぞれ示している。また、符号F1で示す直線はクリーニング動作における最大流速を示し、符号F2で示す直線は、通常の記録動作(吐出動作)の最大流速を示している。
図7に示すように、従来の場合および本発明の場合の何れも、インク充填時から気泡室内に気泡が形成され始めると、これに伴ってインクの流速が低下していき、その後、気泡体積の増加に対する流速の変化が少ない部分、即ち、従来の場合はM1で示す範囲、本発明の場合はM2で示す範囲に、それぞれ流速がほぼ一定な平坦部分が現れる。この範囲内の体積の気泡であれば、インクの供給量に悪影響を及ぼすことなく、気泡室内に収容・保持することができる。換言すれば、これらのM1,M2で示す範囲が、気泡成長の許容範囲である成長代を表している。そして、気泡の体積が一定以上となると、流速が急激に低下する。これは、気泡がフィルタの表面を塞いでしまうためにインクの流れが滞るためである。そして、従来の場合、気泡が成長できる許容範囲M1が比較的小さいので、その分、頻繁にクリーニング動作を行う必要があると言える。これに対し、本発明の場合、従来の場合よりも、気泡が成長できる許容範囲M1を大きく確保できることが分かる。したがって、許容範囲M1を大きくできる分だけクリーニング動作の実行回数を低減することができ、その結果、インクの消費量を抑えることが可能となる。
次に、上記インク導入針19についての他の実施形態について説明する。
上記の記録ヘッド1では、インクカートリッジの配置位置と、ヘッドケース16におけるヘッド流路37の上流開口位置との関係から、導入針部44をヘッド流路37の上流開口に対してオフセットさせる場合がある。このような場合、上記インク導入針19では、図8(a)に示す第2実施形態のように、テーパー部47の側壁の傾きを変更することで、導入針部44を、ヘッド流路37の上流開口に対してオフセットさせることができる。また、図8(b)に示す第3実施形態のように、スカート部41の側壁の傾きを変更して、導入針部44から拡径ストレート部45までを、ヘッド流路37の上流開口に対してオフセットさせることもできる。このようにすると、拡径ストレート部45の形状を変更する必要が無いため、オフセットしない形状のインク導入針19と、オフセットする形状のインク導入針19とが混在する構成においても、全てのインク導入針19の気泡の収容機能を揃えることができる。
図9は、本発明の第4実施形態におけるインク導入針19の構成を示す図であり、(a)は通常の記録動作時における状態を示し、(b)はクリーニング動作において気泡Bを排出する際の状態を示している。
この第4実施形態では、溝部48の下端部に狭窄部49を設けていない点が上記実施形態と異なる。このように狭窄部49が無い場合でも、クリーニング時には気泡を問題なく排出することが可能であり、拡径ストレート部45の気泡収容機能に関しては上記実施例形態と同等である。なお、本実施形態の場合は、溝部48の下端が開放されているので、インク導入針19を射出形成により一体形成することができるというメリットがある。
以上は、液体噴射ヘッドの一種である記録ヘッド3を例に挙げて説明したが、本発明は、液体導入針を有する他の液体噴射ヘッドにも適用することができる。例えば、液晶ディスプレイ等のカラーフィルタの製造に用いられる色材噴射ヘッド、有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイ、FED(面発光ディスプレイ)等の電極形成に用いられる電極材噴射ヘッド、バイオチップ(生物化学素子)の製造に用いられる生体有機物噴射ヘッド等にも本発明を適用することができる。
プリンタの構成を説明する斜視図である。 記録ヘッドの構成を説明する分解斜視図である。 記録ヘッドの構成を説明する平面図である。 記録ヘッドの内部構造を説明する断面図である。 記録ヘッドの内部構造を説明する部分断面図である。 インク導入針の構成を説明する断面図であり、(a)は針長手方向の断面図、(b)は(a)におけるA−A断面図である。 インク導入針内の気泡室における気泡の大きさとインク流速との関係を示すグラフである。 他の実施形態におけるインク導入針の構成を説明する断面図であり、(a)は第2実施形態の構成、(b)は第3実施形態の構成を示す。 第4実施形態におけるインク導入針の構成を示す図であり、(a)は通常の記録動作時における状態、(b)はクリーニング動作において気泡を排出する際の状態を示している。
符号の説明
1…プリンタ、3…記録ヘッド、12…キャッピング機構、13…ポンプユニット、15…導入針ユニット、16…ヘッドケース、17…流路ユニット、18…フィルタ、19…インク導入針、26…ノズル開口、29…圧電振動子群、30…圧電振動子、32…収納空部、33…共通インク室、34…インク供給口、35…圧力室、37…ヘッド流路、41…スカート部、42…インク導入路、43…尖端部、44…導入針部、45…拡径ストレート部、46…インク導入孔、47…テーパー部、48…溝部、49…狭窄部。

Claims (5)

  1. 液体導入孔が開設された導入針部と、前記導入針部の内径より大きな内径を有する拡径ストレート部と、を有する中空針状の液体導入針と、
    前記液体導入針を介して導入された液体に圧力変動を生じさせ、ノズル開口から液滴を吐出する液体噴射ヘッドと、を備えた液体噴射装置であって、
    前記拡径ストレート部の内周面は、前記液体の上流側から下流側に延びる溝部を有し、
    前記溝部の前記液体の下流側には、前記拡径ストレート部の内周面側から中心軸側に向けて狭窄部が突設され、前記狭窄部により溝部の端部が閉じており、
    前記狭窄部の前記拡径ストレート部中心軸側の先端面は、前記拡径ストレート部の内周面に揃っていることを特徴とする液体噴射装置。
  2. 前記拡径ストレート部の内周面は、前記液体の上流側から下流側に渡って断面積が一定の円筒形状であることを特徴とする請求項1に記載の液体噴射装置。
  3. 前記溝部を複数有することを特徴とする請求項1又は2に記載の液体噴射装置。
  4. 前記導入針部と前記拡径ストレート部は、前記液体の上流側から下流側に向けて次第に拡径するテーパー部を介して接続されていることを特徴とする1乃至3何れか一項記載の液体噴射装置。
  5. 前記液体導入針は、前記液体の上流側から下流側に向けて次第に拡張したスカート部が前記拡径ストレート部の下端に連続して形成されており、
    前記スカート部の下端開口に対向して前記液体を濾過するフィルタが配置されていることを特徴とする請求項1乃至何れか一項に記載の液体噴射装置。
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