JPH0994978A - インク供給源とインクジェットヘッドとの連結装置 - Google Patents
インク供給源とインクジェットヘッドとの連結装置Info
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- JPH0994978A JPH0994978A JP7276907A JP27690795A JPH0994978A JP H0994978 A JPH0994978 A JP H0994978A JP 7276907 A JP7276907 A JP 7276907A JP 27690795 A JP27690795 A JP 27690795A JP H0994978 A JPH0994978 A JP H0994978A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ink
- filter
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- ink supply
- inkjet head
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B41—PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
- B41J—TYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
- B41J2/00—Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
- B41J2/005—Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
- B41J2/01—Ink jet
- B41J2/17—Ink jet characterised by ink handling
- B41J2/175—Ink supply systems ; Circuit parts therefor
- B41J2/17503—Ink cartridges
- B41J2/1752—Mounting within the printer
- B41J2/17523—Ink connection
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B41—PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
- B41J—TYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
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- B41J2/01—Ink jet
- B41J2/17—Ink jet characterised by ink handling
- B41J2/175—Ink supply systems ; Circuit parts therefor
- B41J2/17503—Ink cartridges
- B41J2/17513—Inner structure
Abstract
(57)【要約】 （修正有）
【課題】 フィルタの濾過効率を低下させることなく安
定的にインクをインクジェットヘッドに供給することが
可能なコストの低い連結装置。 【解決手段】 インクカートリッジ７に連結される連結
部材１６に、中空状の針部材１７、第１インク案内路１
９及び第２インク案内路２０を相互に連通して形成する
とともに、第１インク案内路１９にてインクの流れ方向
Ａに対して傾斜した状態でフィルタ２１を配設し、フィ
ルタ２１のフィルタ面２１Ａに沿って流れるインクの流
速及び負圧がフィルタ２１の上方から下方にいくに従っ
て大きくなり、また、フィルタ面２１Ｂ側ではインクの
流速及び負圧が逆の関係となる。インクジェットヘッド
Ｈにインクを供給する際に発生する気泡Ｋをフィルタ面
２１Ａに沿って下方に向かって迅速に移動させるととも
に、フィルタ２１を通過させた後、第２インク案内路２
０に案内する。
定的にインクをインクジェットヘッドに供給することが
可能なコストの低い連結装置。 【解決手段】 インクカートリッジ７に連結される連結
部材１６に、中空状の針部材１７、第１インク案内路１
９及び第２インク案内路２０を相互に連通して形成する
とともに、第１インク案内路１９にてインクの流れ方向
Ａに対して傾斜した状態でフィルタ２１を配設し、フィ
ルタ２１のフィルタ面２１Ａに沿って流れるインクの流
速及び負圧がフィルタ２１の上方から下方にいくに従っ
て大きくなり、また、フィルタ面２１Ｂ側ではインクの
流速及び負圧が逆の関係となる。インクジェットヘッド
Ｈにインクを供給する際に発生する気泡Ｋをフィルタ面
２１Ａに沿って下方に向かって迅速に移動させるととも
に、フィルタ２１を通過させた後、第２インク案内路２
０に案内する。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェットプ
リンタにおいてインク供給源とインクジェットヘッドと
を連結するとともに、インク案内路に配置されたフィル
タを介してゴミ等を濾過しつつインク供給源からインク
ジェットヘッドにインクを供給する連結装置に関し、特
に、インク供給源をインクジェットヘッドと連結する場
合や、インクジェットヘッドの吐出回復を行う場合、イ
ンク案内路に入り込んだり、インク案内路内に発生した
気泡をフィルタのインク供給源側に残存させることな
く、確実且つ迅速にフィルタを通過させることが可能で
あり、もってフィルタの濾過効率を低下させることなく
安定的にインクをインクジェットヘッドに供給すること
が可能なコストの低い連結装置に関するもものである。
リンタにおいてインク供給源とインクジェットヘッドと
を連結するとともに、インク案内路に配置されたフィル
タを介してゴミ等を濾過しつつインク供給源からインク
ジェットヘッドにインクを供給する連結装置に関し、特
に、インク供給源をインクジェットヘッドと連結する場
合や、インクジェットヘッドの吐出回復を行う場合、イ
ンク案内路に入り込んだり、インク案内路内に発生した
気泡をフィルタのインク供給源側に残存させることな
く、確実且つ迅速にフィルタを通過させることが可能で
あり、もってフィルタの濾過効率を低下させることなく
安定的にインクをインクジェットヘッドに供給すること
が可能なコストの低い連結装置に関するもものである。
【０００２】
【従来の技術】従来より、インクジェットヘッドのノズ
ルから選択的にインク滴を吐出させて印字用紙上に各種
情報の印字を行うインクジェットプリンタにおいては、
インクジェットヘッドに対してインクを供給すべくイン
クカートリッジとインクジェットヘッドとの間に連結装
置が配設されており、また、かかる連結装置には、イン
ク中に存在する微少なゴミ等がヘッド側に入り込むこと
を防止するためフィルタが設けられているのが一般的で
ある。
ルから選択的にインク滴を吐出させて印字用紙上に各種
情報の印字を行うインクジェットプリンタにおいては、
インクジェットヘッドに対してインクを供給すべくイン
クカートリッジとインクジェットヘッドとの間に連結装
置が配設されており、また、かかる連結装置には、イン
ク中に存在する微少なゴミ等がヘッド側に入り込むこと
を防止するためフィルタが設けられているのが一般的で
ある。
【０００３】ところで、前記した従来のインクジェット
プリンタでは、インクカートリッジの装着を行う場合
（インクジェットプリンタを最初に使用する際に装着す
る場合、インクカートリッジの交換後に新たに装着する
場合、その他一旦取り外した後再度装着する場合等が考
えられる）に、インクカートリッジと連結装置のインク
案内路におけるフィルタの間に気泡が入り込む。かかる
気泡は、インクジェットヘッドへインクを供給する際に
フィルタに付着し、フィルタの濾過有効面積を減少させ
る原因となり、従って、インク滴の吐出前にインク案内
路から取り除いておかないと、インクの吐出不良が生ず
るという問題がある。
プリンタでは、インクカートリッジの装着を行う場合
（インクジェットプリンタを最初に使用する際に装着す
る場合、インクカートリッジの交換後に新たに装着する
場合、その他一旦取り外した後再度装着する場合等が考
えられる）に、インクカートリッジと連結装置のインク
案内路におけるフィルタの間に気泡が入り込む。かかる
気泡は、インクジェットヘッドへインクを供給する際に
フィルタに付着し、フィルタの濾過有効面積を減少させ
る原因となり、従って、インク滴の吐出前にインク案内
路から取り除いておかないと、インクの吐出不良が生ず
るという問題がある。
【０００４】このよう問題を解消するため、インクカー
トリッジとインクジェットヘッドとを連結する各種の連
結装置が提案されている。例えば、特開平６−６４１８
３号公報には、記録ヘッドとインクタンクとの間に設け
られたインク送給路中にフィルタ及びフィルタの一部を
覆って密着可能な弁を配置し、記録ヘッドの吐出回復時
に作動されるポンプにより発生される比較的速いインク
流を介して弁を回動させることによりフィルタの一部を
覆うとともに、フィルタの前後に大きな圧力差を発生し
て記録ヘッドに近いフィルタ側（前側）に存在する気泡
がフィルタを通過可能な状態として気泡を除去するよう
にしたインクジェット記録装置が記載されている。
トリッジとインクジェットヘッドとを連結する各種の連
結装置が提案されている。例えば、特開平６−６４１８
３号公報には、記録ヘッドとインクタンクとの間に設け
られたインク送給路中にフィルタ及びフィルタの一部を
覆って密着可能な弁を配置し、記録ヘッドの吐出回復時
に作動されるポンプにより発生される比較的速いインク
流を介して弁を回動させることによりフィルタの一部を
覆うとともに、フィルタの前後に大きな圧力差を発生し
て記録ヘッドに近いフィルタ側（前側）に存在する気泡
がフィルタを通過可能な状態として気泡を除去するよう
にしたインクジェット記録装置が記載されている。
【０００５】また、特開平６−３３６０３４号公報に
は、ヘッドユニットに向けてほぼ水平に延びる第１のイ
ンク供給路と、第１のインク供給路に連通して上向きに
延びる第２のインク供給路とを備えた連結部材を有し、
第２のインク供給路に連通する中空針と第２のインク供
給路との間に形成されたテーパ状の凹部に水平方向にフ
ィルタ部材を配置したインクジェット記録装置が記載さ
れている。かかる記録装置では、インクタンク装着後に
ヘッドユニットにインクを充填するに際して、吸引ポン
プを第１の吸引モードで間欠的に作動させることによ
り、インクを整流状態でフィルタ部材を通過させて気泡
の発生を可及的に抑制し、発生した気泡を凹部の斜面に
沿ってタンク側に移動させてヘッドユニットへの流れ込
みを防止し、また、これに続いて、吸引ポンプを第２の
吸引モードで連続的に作動させることにより、インク流
量及びインク速度を高くしてインク供給路内に残存する
気泡をヘッドユニット外に排出するものである。
は、ヘッドユニットに向けてほぼ水平に延びる第１のイ
ンク供給路と、第１のインク供給路に連通して上向きに
延びる第２のインク供給路とを備えた連結部材を有し、
第２のインク供給路に連通する中空針と第２のインク供
給路との間に形成されたテーパ状の凹部に水平方向にフ
ィルタ部材を配置したインクジェット記録装置が記載さ
れている。かかる記録装置では、インクタンク装着後に
ヘッドユニットにインクを充填するに際して、吸引ポン
プを第１の吸引モードで間欠的に作動させることによ
り、インクを整流状態でフィルタ部材を通過させて気泡
の発生を可及的に抑制し、発生した気泡を凹部の斜面に
沿ってタンク側に移動させてヘッドユニットへの流れ込
みを防止し、また、これに続いて、吸引ポンプを第２の
吸引モードで連続的に作動させることにより、インク流
量及びインク速度を高くしてインク供給路内に残存する
気泡をヘッドユニット外に排出するものである。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】前記各インクジェット
記録装置において、記録ヘッド（ヘッドユニット）とイ
ンクタンクとの間に配設された連結装置によれば、イン
クタンクの装着を行う場合や記録ヘッド（ヘッドユニッ
ト）の吐出回復を行う場合に、インク送給路（インク供
給路）に入り込んだ気泡や、インクタンクから記録ヘッ
ド（ヘッドユニット）に対してインクを供給する際に発
生した気泡を効率的に除去することができるものではあ
る。
記録装置において、記録ヘッド（ヘッドユニット）とイ
ンクタンクとの間に配設された連結装置によれば、イン
クタンクの装着を行う場合や記録ヘッド（ヘッドユニッ
ト）の吐出回復を行う場合に、インク送給路（インク供
給路）に入り込んだ気泡や、インクタンクから記録ヘッ
ド（ヘッドユニット）に対してインクを供給する際に発
生した気泡を効率的に除去することができるものではあ
る。
【０００７】しかしながら、前記特開平６−６４１８３
号公報に記載された連結装置では、インク送給路中にフ
ィルタの一部を覆って密着可能な弁を配置する必要があ
り、その構造が極めて複雑なものとなり、また、その弁
の開閉をインク流の差に基づいて行うものであるから、
弁の開閉について極めて精細な制御が必要とされ、場合
によっては弁の開閉動作に支障が発生する虞が多分に存
するものである。
号公報に記載された連結装置では、インク送給路中にフ
ィルタの一部を覆って密着可能な弁を配置する必要があ
り、その構造が極めて複雑なものとなり、また、その弁
の開閉をインク流の差に基づいて行うものであるから、
弁の開閉について極めて精細な制御が必要とされ、場合
によっては弁の開閉動作に支障が発生する虞が多分に存
するものである。
【０００８】また、前記特開平６−３３６０３４号公報
に記載された連結装置では、特開平６−６４１８３号公
報の連結装置と同様、基本的に、インク流の差に基づい
て気泡の発生を防止するものであり、そのインク流の差
を発生させるについて吸引ポンプを間欠的な第１の吸引
モードと連続的な第２の吸引モードで選択的に作動させ
ることにより達成している。このように、特開平６−３
３６０３４号公報の連結装置では、インクタンクの装着
を行う場合に、インクタンクからヘッドユニットに対し
てインクを供給する際に発生した気泡を除去するについ
て、吸引ポンプの複雑な吸引制御を行う必要があり、こ
の結果、迅速に気泡の除去を行うことができず、また、
記録装置のコストが高くなってしまう問題が残存してい
る。更に、この連結装置では、フィルタ部材が、中空針
から第２インク供給路に流れるインクの流れ方向に対し
て直角方向に配置されており、かかる場合、前記のよう
に発生した気泡は、フィルタ部材中のインク通過領域に
存在するインクによりメニスカスが形成されて、このメ
ニスカス保持力に起因してフィルタ部材を通過し難いも
のであり、従って、気泡を迅速に通過させるについてよ
り大きな負圧が必要とされることから、大型の吸引ポン
プが必要となる等の問題がある。
に記載された連結装置では、特開平６−６４１８３号公
報の連結装置と同様、基本的に、インク流の差に基づい
て気泡の発生を防止するものであり、そのインク流の差
を発生させるについて吸引ポンプを間欠的な第１の吸引
モードと連続的な第２の吸引モードで選択的に作動させ
ることにより達成している。このように、特開平６−３
３６０３４号公報の連結装置では、インクタンクの装着
を行う場合に、インクタンクからヘッドユニットに対し
てインクを供給する際に発生した気泡を除去するについ
て、吸引ポンプの複雑な吸引制御を行う必要があり、こ
の結果、迅速に気泡の除去を行うことができず、また、
記録装置のコストが高くなってしまう問題が残存してい
る。更に、この連結装置では、フィルタ部材が、中空針
から第２インク供給路に流れるインクの流れ方向に対し
て直角方向に配置されており、かかる場合、前記のよう
に発生した気泡は、フィルタ部材中のインク通過領域に
存在するインクによりメニスカスが形成されて、このメ
ニスカス保持力に起因してフィルタ部材を通過し難いも
のであり、従って、気泡を迅速に通過させるについてよ
り大きな負圧が必要とされることから、大型の吸引ポン
プが必要となる等の問題がある。
【０００９】本発明は前記従来の問題点を解消するため
になされたものであり、複雑な制御を必要とすることな
く、インク供給源とインクジェットヘッドとを連結する
場合やインクジェットヘッドの吐出回復を行う場合に、
インク案内路に入り込んだり、インク供給路内に発生し
た気泡をフィルタのインク供給源側に残存させることな
く、確実且つ迅速にフィルタを通過させることが可能で
あり、もってフィルタの濾過効率を低下させることなく
安定的にインクをインクジェットヘッドに供給すること
が可能なコストの低い連結装置を提供することを目的と
する。
になされたものであり、複雑な制御を必要とすることな
く、インク供給源とインクジェットヘッドとを連結する
場合やインクジェットヘッドの吐出回復を行う場合に、
インク案内路に入り込んだり、インク供給路内に発生し
た気泡をフィルタのインク供給源側に残存させることな
く、確実且つ迅速にフィルタを通過させることが可能で
あり、もってフィルタの濾過効率を低下させることなく
安定的にインクをインクジェットヘッドに供給すること
が可能なコストの低い連結装置を提供することを目的と
する。
【００１０】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
本発明に係る連結装置は、インクが充填されたインク供
給源とインクジェットヘッドとを連結し、インク供給源
からインクジェットヘッドにインクを供給する連結装置
において、前記インク供給源からのインクをインクジェ
ットヘッドに案内するインク案内路と、前記インク案内
路を流れるインクの流れ方向に対して傾斜した状態でイ
ンク案内路内に配設されたフィルタ部材とを備えた構成
を有する。
本発明に係る連結装置は、インクが充填されたインク供
給源とインクジェットヘッドとを連結し、インク供給源
からインクジェットヘッドにインクを供給する連結装置
において、前記インク供給源からのインクをインクジェ
ットヘッドに案内するインク案内路と、前記インク案内
路を流れるインクの流れ方向に対して傾斜した状態でイ
ンク案内路内に配設されたフィルタ部材とを備えた構成
を有する。
【００１１】また、請求項２に係るインク供給源は、請
求項１において、インクジェットヘッドに対し着脱可能
に設けたインクカートリッジであって、また前記インク
案内路は、一端を前記インクカートリッジのインク供給
孔と着脱可能に連結される連結部材によって形成される
ことを特徴とする。
求項１において、インクジェットヘッドに対し着脱可能
に設けたインクカートリッジであって、また前記インク
案内路は、一端を前記インクカートリッジのインク供給
孔と着脱可能に連結される連結部材によって形成される
ことを特徴とする。
【００１２】また、請求項３に係る連結部材は、請求項
２において、一端に前記インクカートリッジのインク供
給孔に嵌合する中空状の針部材を有することを特徴とす
る。また、請求項４に係るインク案内路は、請求項１か
ら３のいずれかにおいて、インクの流れ方向に対して傾
斜した面で分割された２個の連結部材で構成され、前記
フィルタ部材は、その２個の連結部材の対向する傾斜面
の間に配置されることを特徴とする。
２において、一端に前記インクカートリッジのインク供
給孔に嵌合する中空状の針部材を有することを特徴とす
る。また、請求項４に係るインク案内路は、請求項１か
ら３のいずれかにおいて、インクの流れ方向に対して傾
斜した面で分割された２個の連結部材で構成され、前記
フィルタ部材は、その２個の連結部材の対向する傾斜面
の間に配置されることを特徴とする。
【００１３】前記構成を有する連結装置では、インク供
給源をインクジェットヘッドと連結すると、両者は、イ
ンク案内路を介して相互に連通され、インク供給源のイ
ンクをインクジェットヘッドに供給可能な状態となる
が、このときインク案内路に入り込んだりインク案内路
内に発生した気泡が、ポンプ等を介して吸引することに
よりインク供給源からインクジェットヘッドにインク供
給する際に、フィルタ部材のインク供給源側に付着す
る。また、インクジェットヘッドの吐出回復を行う場合
にも、ポンプ等を介してインクを吸引する際に、インク
案内路内に発生した気泡が、フィルタ部材のインク供給
源側に付着することがある。
給源をインクジェットヘッドと連結すると、両者は、イ
ンク案内路を介して相互に連通され、インク供給源のイ
ンクをインクジェットヘッドに供給可能な状態となる
が、このときインク案内路に入り込んだりインク案内路
内に発生した気泡が、ポンプ等を介して吸引することに
よりインク供給源からインクジェットヘッドにインク供
給する際に、フィルタ部材のインク供給源側に付着す
る。また、インクジェットヘッドの吐出回復を行う場合
にも、ポンプ等を介してインクを吸引する際に、インク
案内路内に発生した気泡が、フィルタ部材のインク供給
源側に付着することがある。
【００１４】このとき、インク案内路におけるフィルタ
部材は、インク案内路を流れるインクの流れ方向に対し
て傾斜した状態で配設されており、かかるフィルタ部材
のインク供給源側フィルタ面においては、そのフィルタ
面に沿ってインク供給源側からインクジェットヘッド側
にいくに従って、インクの流速は徐々に大きくなるとと
もに、ポンプ等の吸引に基く負圧も徐々に大きくなる性
質がある。これにより、前記のように発生された気泡
は、ポンプ等による吸引時に、傾斜したフィルタ面に沿
ってインクの流速の変化に従って徐々にその移動速度を
増加しながら移動されるとともに、気泡のサイズに応じ
た負圧の大きい箇所でフィルタ部材を通過してインクジ
ェットヘッド側に送られる。この結果、気泡はインク案
内路にてフィルタ部材のインク供給源側に残存すること
なく、確実且つ迅速に除去され得る。このように、気泡
がフィルタ部材のインク供給源側に残存することがない
ことから、フィルタ部材の濾過効率を低下させることな
く安定的にインクをインクジェットヘッドに供給するこ
とが可能となるものである。
部材は、インク案内路を流れるインクの流れ方向に対し
て傾斜した状態で配設されており、かかるフィルタ部材
のインク供給源側フィルタ面においては、そのフィルタ
面に沿ってインク供給源側からインクジェットヘッド側
にいくに従って、インクの流速は徐々に大きくなるとと
もに、ポンプ等の吸引に基く負圧も徐々に大きくなる性
質がある。これにより、前記のように発生された気泡
は、ポンプ等による吸引時に、傾斜したフィルタ面に沿
ってインクの流速の変化に従って徐々にその移動速度を
増加しながら移動されるとともに、気泡のサイズに応じ
た負圧の大きい箇所でフィルタ部材を通過してインクジ
ェットヘッド側に送られる。この結果、気泡はインク案
内路にてフィルタ部材のインク供給源側に残存すること
なく、確実且つ迅速に除去され得る。このように、気泡
がフィルタ部材のインク供給源側に残存することがない
ことから、フィルタ部材の濾過効率を低下させることな
く安定的にインクをインクジェットヘッドに供給するこ
とが可能となるものである。
【００１５】具体的にはインク供給源は、インクジェッ
トヘッドに対し着脱可能なインクカートリッジによって
構成され、そのインクカートリッジのインク供給孔は、
インク供給路を形成する連結部材に着脱可能に連結され
る。更にその連結は、連結部材の一端の中空状の針部材
が、インクカートリッジのインク供給孔に嵌合すること
によって行われる。
トヘッドに対し着脱可能なインクカートリッジによって
構成され、そのインクカートリッジのインク供給孔は、
インク供給路を形成する連結部材に着脱可能に連結され
る。更にその連結は、連結部材の一端の中空状の針部材
が、インクカートリッジのインク供給孔に嵌合すること
によって行われる。
【００１６】またフィルタ部材は、インク案内路を形成
する２個の連結部材の対向する傾斜面の間に配置される
ことで、特別な部品を設けることなく容易にインクの流
れ方向に対して傾斜して配置される。
する２個の連結部材の対向する傾斜面の間に配置される
ことで、特別な部品を設けることなく容易にインクの流
れ方向に対して傾斜して配置される。
【００１７】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る連結装置につ
いて、本発明を具体化した実施の形態に基づいて図面を
参照しつつ詳細に説明する。先ず、本実施の形態に係る
連結装置が適用されるインクジェットプリンタの概略に
ついて図１に基づき説明する。図１はインクジェットプ
リンタの概略構成を模式的に示す斜視図である。
いて、本発明を具体化した実施の形態に基づいて図面を
参照しつつ詳細に説明する。先ず、本実施の形態に係る
連結装置が適用されるインクジェットプリンタの概略に
ついて図１に基づき説明する。図１はインクジェットプ
リンタの概略構成を模式的に示す斜視図である。
【００１８】図１において、インクジェットプリンタ１
は、被記録体、例えば印刷用紙Ｓを複数のローラ対２で
搬送する搬送機構と、インクジェットヘッドＨ（図２参
照）をその印刷用紙Ｓの記録領域に沿って上記搬送方向
と直角方向に移動するキャリッジ機構とを備えている。
キャリッジ機構は、印刷用紙Ｓと平行なガイドロッド３
及びガイドレール４に摺動可能に支持されたキャリッジ
５を備えている。キャリッジ５には、ヘッドユニット６
とインク供給源例えばインクカートリッジ７とが脱着可
能に搭載されている。ヘッドユニット６にはインクジェ
ットヘッドＨが、そのインクジェットヘッドＨに形成さ
れたインク吐出ノズルの吐出側が下向きとなるように、
即ち、インク吐出ノズルの吐出側が印刷用紙Ｓと対向す
るように設けられており、インクジェットヘッドＨはそ
のインク吐出ノズルから印刷用紙Ｓにインクを吐出して
印刷記録を行うものである。キャリッジ５は、ＣＲモー
タ８によりベルト９を介して駆動されるようになってい
る。ヘッドＨの記録範囲外の位置には、ヘッドＨに接触
・離脱可能なキャップ３０と、ヘッドＨに接触したキャ
ップ３０を通してインクを吸引する吸引ポンプ３１とか
らなる公知の回復装置が設けられている。
は、被記録体、例えば印刷用紙Ｓを複数のローラ対２で
搬送する搬送機構と、インクジェットヘッドＨ（図２参
照）をその印刷用紙Ｓの記録領域に沿って上記搬送方向
と直角方向に移動するキャリッジ機構とを備えている。
キャリッジ機構は、印刷用紙Ｓと平行なガイドロッド３
及びガイドレール４に摺動可能に支持されたキャリッジ
５を備えている。キャリッジ５には、ヘッドユニット６
とインク供給源例えばインクカートリッジ７とが脱着可
能に搭載されている。ヘッドユニット６にはインクジェ
ットヘッドＨが、そのインクジェットヘッドＨに形成さ
れたインク吐出ノズルの吐出側が下向きとなるように、
即ち、インク吐出ノズルの吐出側が印刷用紙Ｓと対向す
るように設けられており、インクジェットヘッドＨはそ
のインク吐出ノズルから印刷用紙Ｓにインクを吐出して
印刷記録を行うものである。キャリッジ５は、ＣＲモー
タ８によりベルト９を介して駆動されるようになってい
る。ヘッドＨの記録範囲外の位置には、ヘッドＨに接触
・離脱可能なキャップ３０と、ヘッドＨに接触したキャ
ップ３０を通してインクを吸引する吸引ポンプ３１とか
らなる公知の回復装置が設けられている。
【００１９】次に、インクカートリッジ７とインクジェ
ットヘッドＨとを連結する連結装置について図２に基づ
き説明する。ここに、図２は連結装置を介してインクカ
ートリッジ７とインクジェットヘッドＨとを連結する状
態を模式的に示す断面図である。尚、図２においては、
ヘッドユニット６の一部が記載されており、また、キャ
リッジ５は省略されている。インクジェットヘッドＨ
は、キャリッジ５に形成されたヘッド固定孔（図示せ
ず）に嵌合固定される。
ットヘッドＨとを連結する連結装置について図２に基づ
き説明する。ここに、図２は連結装置を介してインクカ
ートリッジ７とインクジェットヘッドＨとを連結する状
態を模式的に示す断面図である。尚、図２においては、
ヘッドユニット６の一部が記載されており、また、キャ
リッジ５は省略されている。インクジェットヘッドＨ
は、キャリッジ５に形成されたヘッド固定孔（図示せ
ず）に嵌合固定される。
【００２０】図２において、インクカートリッジ７は、
カートリッジ容器７Ａとそのカートリッジ容器７Ａの上
端縁に溶着された蓋７Ｂとから構成され、カートリッジ
容器７Ａ内にはインクを含浸させた多孔質の含浸体１０
が収納されている。また、カートリッジ容器７Ａの底壁
において、図２中左側にはインク供給部１１が形成され
ている。インク供給部１１は、上方から下方にいくに従
って徐々に孔径が大きくされたインク供給孔１２が設け
られており、インク供給孔１２の下端は、カートリッジ
容器７Ａの底壁から下方に突出形成された筒状の嵌合部
１３に連続されている。かかる嵌合部１３には、後述す
るように連結装置１５における中空状の針部材１７が嵌
合されるものであり、その内壁に配置された２つのＯリ
ング１４を介して針部材１７と嵌合部１３の気密が保持
される。
カートリッジ容器７Ａとそのカートリッジ容器７Ａの上
端縁に溶着された蓋７Ｂとから構成され、カートリッジ
容器７Ａ内にはインクを含浸させた多孔質の含浸体１０
が収納されている。また、カートリッジ容器７Ａの底壁
において、図２中左側にはインク供給部１１が形成され
ている。インク供給部１１は、上方から下方にいくに従
って徐々に孔径が大きくされたインク供給孔１２が設け
られており、インク供給孔１２の下端は、カートリッジ
容器７Ａの底壁から下方に突出形成された筒状の嵌合部
１３に連続されている。かかる嵌合部１３には、後述す
るように連結装置１５における中空状の針部材１７が嵌
合されるものであり、その内壁に配置された２つのＯリ
ング１４を介して針部材１７と嵌合部１３の気密が保持
される。
【００２１】連結装置１５は、第１連結部材１６Ａと第
２連結部材１６Ｂとを相互に固着してなる連結部材１６
を備えており、この連結部材１６には、中空状の針部材
１７が一体に形成されている。針部材１７は複数の細孔
１７Ａ（図２中には４つの細孔１７Ａが示されている）
を有しており、各細孔１７Ａを介してインクを連結部材
１６内に導入する。また、針部材１７の周囲には凹部１
８が形成されており、かかる凹部１８は、針部材１７を
インクカートリッジ７の嵌合部１３に嵌合した際に、嵌
合部１３を収納する作用を行う。
２連結部材１６Ｂとを相互に固着してなる連結部材１６
を備えており、この連結部材１６には、中空状の針部材
１７が一体に形成されている。針部材１７は複数の細孔
１７Ａ（図２中には４つの細孔１７Ａが示されている）
を有しており、各細孔１７Ａを介してインクを連結部材
１６内に導入する。また、針部材１７の周囲には凹部１
８が形成されており、かかる凹部１８は、針部材１７を
インクカートリッジ７の嵌合部１３に嵌合した際に、嵌
合部１３を収納する作用を行う。
【００２２】更に、連結部材１６には、針部材１７に連
続して垂直方向に第１インク案内路１９が形成されてお
り、また、第１インク案内路１９に連続して水平方向に
第２インク案内路２０が形成されている。第１インク案
内路１９には、その垂直方向に対して傾斜した状態で、
即ち、第１インク案内路１９を通過するインクの流れ方
向に対して傾斜した状態でフィルタ２１が配設されてい
る。ここに、フィルタ２１は、ＳＵＳの細線を綾畳みし
て構成されており、前記第１連結部材６１Ａと第２連結
部材１６Ｂとを相互に固着する際に第１インク案内路１
９に配設される。
続して垂直方向に第１インク案内路１９が形成されてお
り、また、第１インク案内路１９に連続して水平方向に
第２インク案内路２０が形成されている。第１インク案
内路１９には、その垂直方向に対して傾斜した状態で、
即ち、第１インク案内路１９を通過するインクの流れ方
向に対して傾斜した状態でフィルタ２１が配設されてい
る。ここに、フィルタ２１は、ＳＵＳの細線を綾畳みし
て構成されており、前記第１連結部材６１Ａと第２連結
部材１６Ｂとを相互に固着する際に第１インク案内路１
９に配設される。
【００２３】つまり第１連結部材１６Ａと第２連結部材
１６Ｂとは、インクの流れ方向に対して傾斜した面１６
Ｃで分割され、その２個の連結部材１６Ａ、１６Ｂの対
向する傾斜面１６Ｃの間にフィルタ２１が狭持状態に配
置される。
１６Ｂとは、インクの流れ方向に対して傾斜した面１６
Ｃで分割され、その２個の連結部材１６Ａ、１６Ｂの対
向する傾斜面１６Ｃの間にフィルタ２１が狭持状態に配
置される。
【００２４】第２インク案内路２０の右端にはチューブ
２２が連続されており、チューブ２２はゴムより形成さ
れた固定部材２３を介して固定されている。チューブ２
２の先端はインクジェットヘッドＨに連通されており、
これによりインクカートリッジ７内のインク含浸体１０
に含浸されたインクは、インク供給孔１２、針部材１
７、第１インク案内路１９、フィルタ２１、第２インク
案内路２０からチューブ２２を経てインクジェットヘッ
ドＨの各ノズルに供給されるものである。尚、連結部材
１６及び固定部材２３は、共に支持板２４上に固着され
ており、支持板２４とインクジェットヘッドＨとは一体
に形成されている。
２２が連続されており、チューブ２２はゴムより形成さ
れた固定部材２３を介して固定されている。チューブ２
２の先端はインクジェットヘッドＨに連通されており、
これによりインクカートリッジ７内のインク含浸体１０
に含浸されたインクは、インク供給孔１２、針部材１
７、第１インク案内路１９、フィルタ２１、第２インク
案内路２０からチューブ２２を経てインクジェットヘッ
ドＨの各ノズルに供給されるものである。尚、連結部材
１６及び固定部材２３は、共に支持板２４上に固着され
ており、支持板２４とインクジェットヘッドＨとは一体
に形成されている。
【００２５】続いて、前記のように構成されたインクジ
ェットプリンタ１にインクカートリッジ７を装着した際
に入り込んだり、また発生した気泡を除去する作用につ
いて図３を参照しつつ説明する。図３は連結部材１６の
第１インク案内路１９を拡大して模式的に示す断面図で
ある。
ェットプリンタ１にインクカートリッジ７を装着した際
に入り込んだり、また発生した気泡を除去する作用につ
いて図３を参照しつつ説明する。図３は連結部材１６の
第１インク案内路１９を拡大して模式的に示す断面図で
ある。
【００２６】インクジェットプリンタ１を最初に使用す
る際にインクカートリッジ７を装着する場合、インクカ
ートリッジ７の交換後に新たにインクカートリッジ７を
装着する場合、その他一旦取り外した後再度インクカー
トリッジ７を装着する場合、連結部材１６の針部材１７
を嵌合部１３内に嵌合することによりインクカートリッ
ジ７が連結部材１６に装着される。そして新しいインク
カートリッジ７のインクをインクジェットヘッドＨへ供
給するために、インクジェットヘッドＨをキャップ３０
と対向する位置へ移動し、吸引ポンプ３１でインクジェ
ットヘッドＨの各インク吐出孔からインクを吸引する。
このとき、含浸体１０、インク供給孔１２、針部材１７
等の内部には空気が内在されていることから、インクジ
ェットヘッドＨにインクを供給する際に、気泡が発生し
て第１インク案内路１９等内に滞留する虞があり、かか
る気泡を取り除く必要がある。
る際にインクカートリッジ７を装着する場合、インクカ
ートリッジ７の交換後に新たにインクカートリッジ７を
装着する場合、その他一旦取り外した後再度インクカー
トリッジ７を装着する場合、連結部材１６の針部材１７
を嵌合部１３内に嵌合することによりインクカートリッ
ジ７が連結部材１６に装着される。そして新しいインク
カートリッジ７のインクをインクジェットヘッドＨへ供
給するために、インクジェットヘッドＨをキャップ３０
と対向する位置へ移動し、吸引ポンプ３１でインクジェ
ットヘッドＨの各インク吐出孔からインクを吸引する。
このとき、含浸体１０、インク供給孔１２、針部材１７
等の内部には空気が内在されていることから、インクジ
ェットヘッドＨにインクを供給する際に、気泡が発生し
て第１インク案内路１９等内に滞留する虞があり、かか
る気泡を取り除く必要がある。
【００２７】そこで、上記のようなインクの吸引時に、
前記のように発生した気泡は、第１インク案内路１９を
下方に向かって吸引されていく。このとき、図３に示す
ように、第１インク案内路１９におけるフィルタ２１
は、第１インク案内路１９を流れるインクの流れ方向
（矢印Ａにて示す）に対して傾斜した状態で配設されて
おり、かかるフィルタ２１のインクカートリッジ７側の
フィルタ面２１Ａにおいては、インクの流れに基づきそ
のフィルタ面２１Ａに沿って上方から下方にいくに従っ
て、インク案内路１９の断面積が狭くなるため、インク
の流速は徐々に大きくなるとともに、吸引ポンプの吸引
に基く負圧も徐々に大きくなる性質がある。これによ
り、前記のように発生された気泡Ｋは、吸引ポンプによ
る吸引時に、傾斜したフィルタ面２１Ａに沿ってインク
の流速の変化に従って徐々にその移動速度を増加しなが
ら矢印Ｂ方向に移動されるとともに、気泡Ｋのサイズに
応じた負圧が発生している箇所でフィルタ２１を通過し
て第２インク案内路２０に送られる。また、フィルタ２
１のフィルタ面２１Ａと反対側のフィルタ面２１Ｂで
は、フィルタ面２１Ａの場合とは逆に、インクの流れに
基づきフィルタ面２１Ｂ上方側よりも下方側の方がイン
クの流速は大きく、且つ、負圧も大きい、従って、前記
のようにフィルタ２１を通過した気泡Ｋは、インクの大
きい流速に基づき矢印Ｃ方向に移動して、速やかに第２
インク案内路２０に案内されていく。
前記のように発生した気泡は、第１インク案内路１９を
下方に向かって吸引されていく。このとき、図３に示す
ように、第１インク案内路１９におけるフィルタ２１
は、第１インク案内路１９を流れるインクの流れ方向
（矢印Ａにて示す）に対して傾斜した状態で配設されて
おり、かかるフィルタ２１のインクカートリッジ７側の
フィルタ面２１Ａにおいては、インクの流れに基づきそ
のフィルタ面２１Ａに沿って上方から下方にいくに従っ
て、インク案内路１９の断面積が狭くなるため、インク
の流速は徐々に大きくなるとともに、吸引ポンプの吸引
に基く負圧も徐々に大きくなる性質がある。これによ
り、前記のように発生された気泡Ｋは、吸引ポンプによ
る吸引時に、傾斜したフィルタ面２１Ａに沿ってインク
の流速の変化に従って徐々にその移動速度を増加しなが
ら矢印Ｂ方向に移動されるとともに、気泡Ｋのサイズに
応じた負圧が発生している箇所でフィルタ２１を通過し
て第２インク案内路２０に送られる。また、フィルタ２
１のフィルタ面２１Ａと反対側のフィルタ面２１Ｂで
は、フィルタ面２１Ａの場合とは逆に、インクの流れに
基づきフィルタ面２１Ｂ上方側よりも下方側の方がイン
クの流速は大きく、且つ、負圧も大きい、従って、前記
のようにフィルタ２１を通過した気泡Ｋは、インクの大
きい流速に基づき矢印Ｃ方向に移動して、速やかに第２
インク案内路２０に案内されていく。
【００２８】このように、気泡Ｋは第１インク案内路１
９にてフィルタ２１のインクカートリッジ側に残存する
ことなく、確実且つ迅速にフィルタ２１を通過され得る
とともに、フィルタ２１を通過した気泡Ｋは迅速に第２
インク案内路２０を通ってポンプ３１に吸引される。こ
れにより、気泡Ｋがフィルタ２１のインクカートリッジ
側に残存することがないことから、フィルタ２１の濾過
効率を低下させることなく安定的にインクをインクジェ
ットヘッドＨに供給することが可能となるものである。
インクジェットヘッドの吐出回復を行う場合も、上記と
同様に行われる。
９にてフィルタ２１のインクカートリッジ側に残存する
ことなく、確実且つ迅速にフィルタ２１を通過され得る
とともに、フィルタ２１を通過した気泡Ｋは迅速に第２
インク案内路２０を通ってポンプ３１に吸引される。こ
れにより、気泡Ｋがフィルタ２１のインクカートリッジ
側に残存することがないことから、フィルタ２１の濾過
効率を低下させることなく安定的にインクをインクジェ
ットヘッドＨに供給することが可能となるものである。
インクジェットヘッドの吐出回復を行う場合も、上記と
同様に行われる。
【００２９】以上詳細に説明した通り本実施の形態に係
る連結装置１６では、インクカートリッジ７に連結され
る連結部材１６に、中空状の針部材１７、第１インク案
内路１９及び第２インク案内路２０を相互に連通して形
成するとともに、第１インク案内路１９にてインクの流
れ方向Ａに対して傾斜した状態でフィルタ２１を配設
し、フィルタ２１のフィルタ面２１Ａに沿って流れるイ
ンクの流速及び負圧がフィルタ２１の上方から下方にい
くに従って大きくなり、また、フィルタ面２１Ｂ側では
インクの流速及び負圧が逆の関係となる性質を有効に利
用することにより、インクジェットヘッドＨにインクを
供給する際に発生する気泡Ｋをフィルタ面２１Ａに沿っ
て下方に向かって迅速に移動させるとともに、フィルタ
２１を通過させた後、第２インク案内路２０に案内する
ように構成したので、気泡Ｋを除去するについて複雑な
制御は何ら必要とされず、また、気泡Ｋを第１インク案
内路１９にてフィルタ２１のインクカートリッジ７側に
残存させることなく、確実且つ迅速にフィルタ２１を通
過させることができる。従って、気泡Ｋがフィルタ２１
のインクカートリッジ７側に残存することがないことか
ら、フィルタ２１の濾過効率を低下させることなく安定
的にインクをインクジェットヘッドＨに供給することが
できるものである。
る連結装置１６では、インクカートリッジ７に連結され
る連結部材１６に、中空状の針部材１７、第１インク案
内路１９及び第２インク案内路２０を相互に連通して形
成するとともに、第１インク案内路１９にてインクの流
れ方向Ａに対して傾斜した状態でフィルタ２１を配設
し、フィルタ２１のフィルタ面２１Ａに沿って流れるイ
ンクの流速及び負圧がフィルタ２１の上方から下方にい
くに従って大きくなり、また、フィルタ面２１Ｂ側では
インクの流速及び負圧が逆の関係となる性質を有効に利
用することにより、インクジェットヘッドＨにインクを
供給する際に発生する気泡Ｋをフィルタ面２１Ａに沿っ
て下方に向かって迅速に移動させるとともに、フィルタ
２１を通過させた後、第２インク案内路２０に案内する
ように構成したので、気泡Ｋを除去するについて複雑な
制御は何ら必要とされず、また、気泡Ｋを第１インク案
内路１９にてフィルタ２１のインクカートリッジ７側に
残存させることなく、確実且つ迅速にフィルタ２１を通
過させることができる。従って、気泡Ｋがフィルタ２１
のインクカートリッジ７側に残存することがないことか
ら、フィルタ２１の濾過効率を低下させることなく安定
的にインクをインクジェットヘッドＨに供給することが
できるものである。
【００３０】尚、本発明は前記実施の形態に限定されも
のではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の
改良、変形が可能であることは勿論である。
のではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の
改良、変形が可能であることは勿論である。
【００３１】
【発明の効果】以上説明した通り本発明は、複雑な制御
を必要とすることなく、インク供給源とインクジェット
ヘッドとを連結する場合やインクジェットヘッドの吐出
回復を行う場合に、インク案内路に入り込んだり、イン
ク案内路内に発生した気泡をフィルタ部材のインク供給
源側に残存させることなく、確実且つ迅速にフィルタ部
材を通過させることが可能であり、もってフィルタの濾
過効率を低下させることなく安定的にインクをインクジ
ェットヘッドに供給することが可能なコストの低い連結
装置を提供することができる。
を必要とすることなく、インク供給源とインクジェット
ヘッドとを連結する場合やインクジェットヘッドの吐出
回復を行う場合に、インク案内路に入り込んだり、イン
ク案内路内に発生した気泡をフィルタ部材のインク供給
源側に残存させることなく、確実且つ迅速にフィルタ部
材を通過させることが可能であり、もってフィルタの濾
過効率を低下させることなく安定的にインクをインクジ
ェットヘッドに供給することが可能なコストの低い連結
装置を提供することができる。
【図１】インクジェットプリンタの概略構成を模式的に
示す斜視図である。
示す斜視図である。
【図２】連結装置を介してインクカートリッジとインク
ジェットヘッドとを連結する状態を模式的に示す断面図
である。
ジェットヘッドとを連結する状態を模式的に示す断面図
である。
【図３】連結部材の第１インク案内路を拡大して模式的
に示す断面図である。
に示す断面図である。
１ インクジェットプリンタ ６ ヘッドユニット ７ インクカートリッジ １０ インク含浸体 １１ インク供給部 １２ インク供給路 １５ 連結装置 １６ 連結部材 １７ 針部材 １９ 第１インク案内路 ２０ 第２インク案内路 ２１ フィルタ ２１Ａ カートリッジ側のフィルタ面 ２１Ｂ インクジェット側フィルタ面 ２２ チューブ Ａ インクの流れ方向 Ｈ インクジェットヘッド Ｋ 気泡
Claims (4)
- 【請求項１】 インクが充填されたインク供給源とイ
ンクジェットヘッドとを連結し、インク供給源からイン
クジェットヘッドにインクを供給する連結装置におい
て、 前記インク供給源からのインクをインクジェットヘッド
に案内するインク案内路と、 前記インク案内路を流れるインクの流れ方向に対して傾
斜した状態でインク案内路内に配設されたフィルタ部材
とを備えたことを特徴とするインク供給源とインクジェ
ットヘッドとの連結装置。 - 【請求項２】 前記インク供給源は、インクジェット
ヘッドに対し着脱可能に設けたインクカートリッジであ
って、また前記インク案内路は、一端を前記インクカー
トリッジのインク供給孔と着脱可能に連結される連結部
材によって形成されることを特徴とする請求項１記載の
インク供給源とインクジェットヘッドとの連結装置。 - 【請求項３】 前記連結部材は、一端に前記インクカ
ートリッジのインク供給孔に嵌合する中空状の針部材を
有することを特徴とする請求項２記載のインク供給源と
インクジェットヘッドとの連結装置。 - 【請求項４】 前記インク案内路は、インクの流れ方
向に対して傾斜した面で分割された２個の連結部材で構
成され、前記フィルタ部材は、その２個の連結部材の対
向する傾斜面の間に配置されることを特徴とする請求項
１から３のいずれか記載のインク供給源とインクジェッ
トヘッドとの連結装置。
Priority Applications (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7276907A JPH0994978A (ja) | 1995-09-29 | 1995-09-29 | インク供給源とインクジェットヘッドとの連結装置 |
| US08/719,078 US5828395A (en) | 1995-09-29 | 1996-09-24 | Connecting device between ink supply source and ink jet head |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7276907A JPH0994978A (ja) | 1995-09-29 | 1995-09-29 | インク供給源とインクジェットヘッドとの連結装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0994978A true JPH0994978A (ja) | 1997-04-08 |
Family
ID=17576058
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7276907A Pending JPH0994978A (ja) | 1995-09-29 | 1995-09-29 | インク供給源とインクジェットヘッドとの連結装置 |
Country Status (2)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US5828395A (ja) |
| JP (1) | JPH0994978A (ja) |
Cited By (8)
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| JP2005144954A (ja) * | 2003-11-18 | 2005-06-09 | Toshiba Tec Corp | インクジェット装置 |
| US7063414B2 (en) | 2003-06-30 | 2006-06-20 | Toshiba Tec Kabushiki Kaisha | Ink jet recording apparatus |
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| JP2009006730A (ja) * | 2008-10-17 | 2009-01-15 | Seiko Epson Corp | 液体噴射装置 |
| CN100453322C (zh) * | 2004-09-13 | 2009-01-21 | 三星电子株式会社 | 制造用于喷墨头的滤板的方法 |
| US7775641B2 (en) | 2006-08-21 | 2010-08-17 | Seiko Epson Corporation | Liquid ejecting head |
| JP2013056480A (ja) * | 2011-09-08 | 2013-03-28 | Sii Printek Inc | 液体噴射ヘッド及び液体噴射装置 |
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| EP1080918B1 (en) * | 1999-03-29 | 2004-05-26 | Seiko Epson Corporation | Method and device for filling ink into ink cartridge |
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| US6270211B1 (en) * | 1999-07-07 | 2001-08-07 | Lexmark International, Inc. | Bubble elimination and filter tower structure |
| EP1080915B1 (en) * | 1999-09-03 | 2011-07-20 | Canon Kabushiki Kaisha | Liquid ejecting head unit |
| US6390615B1 (en) * | 2000-06-19 | 2002-05-21 | Xerox Corporation | Ink tank with securing means and seal |
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| JP2015047830A (ja) * | 2013-09-04 | 2015-03-16 | セイコーエプソン株式会社 | 液体収容容器 |
Family Cites Families (5)
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|---|---|---|---|---|
| DE2654049C2 (de) * | 1976-11-29 | 1982-09-16 | Olympia Werke Ag, 2940 Wilhelmshaven | Verteiler in flüssigkeitsleitenden Systemen |
| JPS60234848A (ja) * | 1984-05-08 | 1985-11-21 | Canon Inc | 液体噴射記録ヘツド |
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-
1995
- 1995-09-29 JP JP7276907A patent/JPH0994978A/ja active Pending
-
1996
- 1996-09-24 US US08/719,078 patent/US5828395A/en not_active Expired - Lifetime
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Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| US5828395A (en) | 1998-10-27 |
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