JP2009291977A - インクジェットプリンタ、インクミスト液状化部材、およびそのインクジェットプリンタを用いたインクミスト液状化方法 - Google Patents

インクジェットプリンタ、インクミスト液状化部材、およびそのインクジェットプリンタを用いたインクミスト液状化方法 Download PDF

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Abstract

【課題】空気流路が塞がれることなくインクを周囲に飛散させずに受容して回収することができ、且つランニングコストの低減が図られたインクジェットプリンタを提供する。
【解決手段】インクジェットプリンタは、印刷シートを支持するプラテンと、下方に向けてインクを吐出するプリンタヘッド22と、印刷シートから外れた位置に移動して行われるプリンタヘッド22のメンテナンス時に吐出されるインクを受容するフラッシングボックス30とを有して構成される。フラッシングボックス30は、内部に第1受容室32,第2受容室33,受容開口部32a,排気ファン40を備えて構成され、プリンタヘッド22は、メンテナンス時にフラッシングボックス30の上方に位置するとともに受容開口部32aと上下に対向し、受容開口部32aには、網状に形成された集約メッシュ38が受容開口部32aを覆うように取り付けられて構成される。
【選択図】図4

Description

本発明は、印刷媒体にインクを吐出して印刷を施すインクジェットプリンタに関し、さらに詳細には、フラッシング動作時に吐出されるインクを受容して回収するフラッシングボックスに関する。
従来、印刷媒体に所望の印刷を施すプリンタ装置の一例として、インクジェットプリンタが知られている。このインクジェットプリンタには、例えばシート状の印刷媒体をプラテン上で支持し、プラテンの上側において印刷媒体に対向してプリンタヘッドを設け、このプリンタヘッドを左右に往復移動させるとともにこれに対して印刷媒体を直角な方向に相対移動させつつ、プリンタヘッドの下面に形成されたノズル開口から液体インクを吐出させるように構成されたものがある。このようなインクジェットプリンタはその構成上、ノズル開口部分においてインクが乾燥して固化したり、または、ノズル開口部分にごみや埃が付着することがあり、このような場合、ノズル開口から正常にインクが吐出されにくくなり、印刷不良を引き起こす虞がある。このような印刷不良の発生を未然に防止するために、インクジェットプリンタには、例えばキャッピング部材、ワイピング部材およびフラッシングボックス等が設けられている。
上記フラッシングボックスは、例えばプラテンの側方に設けられており、このフラッシングボックスの上方にプリンタヘッドを位置させた状態で、ノズル開口からフラッシングボックスに向けて印刷とは関係のないインクを吐出させる。そうすることにより、例えばノズル開口部分において固化していたインクが一気に吐出されて、ノズル開口から正常にインクが吐出できる状態に回復させることができる。また、フラッシングボックスには、上面に形成された受容開口部において吐出されたインク(液状のインク滴および霧状のインクミスト)を周囲に飛散させることなく受容して回収するために、フラッシングボックス内の空気を外部に排出し空気の流れを発生させる排気ファンが備えられている。この排気ファンを稼動させることにより、受容開口部においてフラッシングボックス内へ向けて流れる空気流を発生させて、インクを受容開口部に吸い寄せて周囲に飛散させにくい構成となっている。
ここで、フラッシングボックス内に受容されたインク(特にインクミスト)が、排気ファンの部分に到達するとフラッシングボックスの外部に排出されて周囲を汚してしまうことがある。そのため、排気ファンの手前に例えば複数の板状体を設ける等して空気流路を狭く形成するとともに、この板状体にインクミストを付着させて捕集するように構成されたものがある(例えば、特許文献1を参照)。
特開2001−191557号公報
しかしながら、上記のようにしてフラッシングボックス内の空気流路を狭く形成すると、狭くなった部分においてインクミストが付着して固化し、空気流路が塞がれてしまうことがある。このように空気流路が塞がれると、受容開口部に十分な空気流を発生させることが困難となるため、フラッシングボックスに受容されなかったインクが周囲に飛散して、インクジェットプリンタを汚してしまうという課題があった。また、一旦インクが固化して空気流路が塞がれてしまうと、フラッシングボックスを交換する必要があり、インクジェットプリンタのランニングコストの面で不利になるという課題もあった。
本発明は、上記のような課題に鑑みてなされたものであり、空気流路が塞がれることなくインクを周囲に飛散させずに受容して回収することができ、且つランニングコストの低減が図られたインクジェットプリンタを提供すること、また、このインクジェットプリンタに用いられるインクミスト液状化部材、およびこのインクジェットプリンタを用いたインクミスト液状化方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係るインクジェットプリンタは、印刷媒体(例えば、実施形態における印刷シートM)を支持する媒体支持手段(例えば、実施形態におけるプラテン12a)と、前記媒体支持手段に支持された印刷媒体の表面に対向した状態で前記印刷媒体に対して相対移動しながら下方に向けてインクを吐出するプリンタヘッドと、前記プリンタヘッドが前記印刷媒体から外れた位置に移動して行われる前記プリンタヘッドのメンテナンス時に吐出されるインクを受容するインク受容ユニット(例えば、実施形態におけるフラッシングボックス30)とを有して構成される。前記インク受容ユニットは、内部に受容中空部(例えば、実施形態における第1受容室32,第2受容室33)を備えた箱状に形成され且つ前記受容中空部に連通した受容開口部が形成されるとともに、前記インク受容ユニットの外部から前記受容開口部に向かって流れる吸引空気流を発生させる吸引空気流発生手段(例えば、実施形態における排気ファン40)を備えて構成される。前記プリンタヘッドは、前記プリンタヘッドのメンテナンス時に前記インク受容ユニットの上方に位置するとともに前記受容開口部と上下に対向し、前記受容開口部には、網状に形成されたインクミスト液状化部材(例えば、実施形態における集約メッシュ38)が前記受容開口部を覆うように取り付けられている。
上記の吸引空気流発生手段は、吸引空気流を発生させて前記インク受容ユニットの外部から前記プリンタヘッドのメンテナンス時に吐出されるインクを前記受容開口部を通って前記受容中空部に吸引するように構成されていることが好ましい。
また、本発明に係るインクミスト液状化部材は、印刷媒体の表面に対向した状態で前記印刷媒体に対して相対移動しながら下方に向けてインクを吐出するプリンタヘッドが、前記印刷媒体から外れた位置に移動して行われる前記プリンタヘッドのメンテナンス時に吐出されるインクを受容するインク受容ユニットに用いられる。前記インク受容ユニットは、内部に受容中空部を備えた箱状に形成され且つ前記受容中空部に連通した受容開口部が形成されるとともに、前記インク受容ユニットの外部から前記受容開口部に向かって流れる吸引空気流を発生させる吸引空気流発生手段を備えて構成される。前記プリンタヘッドは、前記プリンタヘッドのメンテナンス時に前記インク受容ユニットの上方に位置するとともに前記受容開口部と上下に対向し、インクミスト液状化部材は網状に形成され前記受容開口部を覆うように取り付けられる。
さらに、本発明に係るインクミスト液状化方法は、上述のように構成されたインクジェットプリンタを用いて行う方法であって、前記プリンタヘッドのメンテナンス時に吐出されるインクを前記インク受容ユニットに受容させるとき、前記吸引空気流発生手段により前記インク受容ユニットの外部から前記受容開口部に向かって流れる吸引空気流を発生させ、吐出されたインクを前記受容開口部に取り付けられた前記インクミスト液状化部材を通過させて前記受容中空部に吸引して受容する。
本発明に係るインクジェットプリンタでは、プリンタヘッドのメンテナンス時に吐出されるインクを受容中空部で受容するインク受容ユニットにおいて、網状に形成されたインクミスト液状化部材が受容中空部と連通する受容開口部を覆うように取り付けられ構成されている。この構成より、メンテナンス時に吐出されたインクは、インクミスト液状化部材を通過した後に受容中空部に進んで受容されるようになっている。ここで、吐出されたインク(およびインクミスト)は、インクミスト液状化部材を通過する際に、一旦インクミスト液状化部材に付着してインク滴を形成した後に受容中空部で受容される。よって、インクミスト液状化部材を受容開口部に設けることにより、吐出されたインク(特にインクミスト)を液状にさせて受容中空部で受容させることが可能となるので、受容中空部に形成された空気流路がインクミストの固化により塞がれるような事態の発生を防止することができる。
また、受容開口部に継続して十分な吸引空気流を発生させることができるので、インクを周囲に飛散させることなく受容して回収することができる。さらに、空気流路にインクミストが固化して塞ぐ事態の発生が防止されるので、長期間にわたってインク受容ユニットを使用することができ寿命を延ばして、インクジェットプリンタのランニングコストを低減することができる。
上記吸引空気流発生手段は、発生させた吸引空気流によってインクを受容開口部を通って受容中空部に吸引する構成が好ましい。このように構成すると、吐出されたインクを強制的に吸引してインクミスト液状化部材を通過させ、受容中空部に導いて受容することができる。よって、吐出されたインクを周囲に飛散させることなくインクミスト液状化部材を通過させるとともに、インクミスト液状化部材に付着させてインク滴を形成させることができる。そのため、吐出されたインクを確実に受容して回収できるとともに、インクが周囲に飛散することがないので、インクジェットプリンタを汚すことなく清潔に保つことができる。
本発明に係るインクミスト液状化部材は、網状に形成されるとともにプリンタヘッドから吐出されるインクを受容中空部に導く受容開口部を覆うようにインク受容ユニットに取り付けている。よって、複雑および高価な部材ではなく、汎用性が高く安価な網状のインクミスト液状化部材を、単に受容開口部を覆うように取り付けるという簡易な構成により、通過するインクの液状化を促すことができ、受容中空部に導かれるインクミストの量を減少させることができる。そのため、空気流路にインクミストが固化して塞ぐような事態の発生を防止できる。
本発明に係るインクミスト液状化方法は、受容開口部に向かって流れる吸引空気流を発生させることにより、インクを、インクミスト液状化部材を通過させて受容中空部に吸引して受容するようになっている。この構成から、吸引空気流の吸引力により、吐出されたインクを周囲に飛散させないように確実にインクミスト液状化部材に吸引するとともに、強制的にインクミスト液状化部材を通過させるようになっている。よって、強制的にインクミスト液状化部材を通過させることにより、インクミストの液状化を促進させて、液状となったインクを受容中空部に導くことができ、受容中空部において確実に回収することができる。
以下、図面を参照して本発明の好ましい実施形態について説明する。説明の便宜上、各図面に示す矢印方向を前後、左右および上下と定義して説明する。本発明を適用したインクジェットプリンタ10の全体構成例を、図1および図2に示している。ここで図1は、インクジェットプリンタ10を前方から見た図を示しており、図2は、インクジェットプリンタ10を左方から見た図を示している。
インクジェットプリンタ10は、左右の支持脚11a,11bを有した支持脚11と、支持脚11により支持された中央ボディ部12と、中央ボディ部12の左側に設けられた左ボディ部13と、中央ボディ部12の右側に設けられた右ボディ部14と、左右ボディ部13,14を繋ぐとともに中央ボディ部12の上側に離間して平行に延びた上ボディ部15とを備えて構成される。中央ボディ部12には、その上面に露出して左右に延びたプラテン12aが設けられており、また、上ボディ部15の下面側にはピンチローラ15aが取り付けられている。
左ボディ部13にはその前面側に操作スイッチ類や表示装置類が設けられ、その内部に後述するヘッドユニット20(図3参照)を左右に移動させる左右移動機構(図示せず)、ヘッドユニット20の洗浄等を行うメンテナンスステーション(図示せず)、および後述するフラッシングボックス30等が設けられている。図3に示すように、上ボディ部15の内部には左右に延びたガイドレール15bが設けられ、このガイドレール15bに対して左右に往復移動可能にヘッドユニット20が取り付けられている。このヘッドユニット20は、左右移動機構により駆動されて上ボディ部15の内部においてガイドレール15bに沿って左右に搬送移動されるようになっている。
図1に示すように、右ボディ部14の上部には、カートリッジ取付部16が設けられており、このカートリッジ取付部16に対して、インクの色ごとに複数のカートリッジ式のインクタンク18が前面側から着脱可能に取り付けられている。カートリッジ取付部16の内部には、インクタンク18を受容してインクを受け入れる接続部(図示せず)が設けられている。そして、この接続部から右ボディ部14および上ボディ部15の内部を延びたインクチューブ(図示せず)が色ごとにプリンタヘッド22(図3参照)と繋がっており、インクタンク18のインクがインクチューブを介してプリンタヘッド22に供給されるようになっている。
ヘッドユニット20は、図3に示すように、キャリッジ21およびプリンタヘッド22を主体に構成される。キャリッジ21は、その後面がガイドレール15bと嵌合しており、ガイドレール15bに沿って左右に往復移動自在となっている。プリンタヘッド22は、例えばマゼンダ(M)、イエロー(Y)、シアン(C)およびブラック(K)の各色のプリンタヘッド22M,22Y,22C,22Kから構成される。各プリンタヘッドの下面には、下方に向けてインクを吐出する複数のノズル開口(図示せず)が形成されている。
図3に示すように、プラテン12aの左方側に吐出検査ユニット25が設置されており、この吐出検査ユニット25の下方にフラッシングボックス30が取り付けられている。吐出検査ユニット25は、本体部25aの中央部分に略矩形で上下に貫通した検査領域25bが形成されている。また、その略矩形の検査領域25bの対角位置に、発光素子26と受光素子27とが配設され、発光素子26から発射された検査光が受光素子27において受光可能となっている。
フラッシングボックス30は、図4に示すように、本体ボックス31、集約メッシュ38、フィルタ39および排気ファン40を主体に構成される。本体ボックス31は、内部が中空となった略直方体の箱状に形成されるとともに、その上面には上方に向けて開口した受容開口部32aが形成されている。また、本体ボックス31の底面31aには、下方に向けて開口した排出口35が形成されており、排出口35が最も下部に位置するように底面31aは斜めに形成されている。このフラッシングボックス30がインクジェットプリンタ10に設置された状態においては、受容開口部32aが検査領域25bの下方に位置している。本体ボックス31の内部には、受容開口部32aと連通して上下に延びる第1受容室32、および第1受容室32の下部と連通して上下に延びる第2受容室33が形成されている。第2受容室33には、下から順に複数の板状体34a,34b,34c,34d・・・が交互に形成され、各板状体の先端部は下方に傾斜するように形成されている。なお、排出口35の下方には、排出口35と例えばチューブ(図示せず)で繋がれた廃液タンク(図示せず)が設置されている。
集約メッシュ38は、例えば樹脂材料を用いて網目状に形成されており、受容開口部32aの全体を覆うようにして、受容開口部32aの上端部に取り付けられる。なお、集約メッシュ38として、例えばメッシュの線の直径がおよそ1mmで、且つ一辺がおよそ3.3mmの略正方形の隙間が形成されたメッシュが好適に用いられる。第2受容室33の上部には、フィルタ39が取り付けられるとともに、フィルタ39の外方(後方)に隣接して排気ファン40が設置されている。なお、フラッシングボックス30は、例えばその内部容積がおよそ3430cm3となっている。
以上ここまでは、インクジェットプリンタ10の全体構成について説明したが、以下において、インクジェットプリンタ10を用いて印刷シートMに印刷を施すときの各部材の作動について説明する。
印刷シートMは、プラテン12a上を後方から前方に搬送されるようにインクジェットプリンタ10に取り付けられており、プラテン12a上においてピンチローラ15aにより押さえつけられた状態で前方に搬送される。このとき、プラテン12a上に載置された印刷シートMに対して、ガイドレール15bに沿ってキャリッジ21を左右に往復移動させながら、各プリンタヘッドの下面のノズル開口からインクを吐出させることにより、所望のパターンで印刷シートMに付着させる。そして、印刷シートMを所定距離だけ前方に搬送した後、再びキャリッジ21を左右に往復移動させながらインクを吐出させて印刷シートMに付着させる。この作動を繰り返して行うことにより、印刷シートMの全体に対して所望の印刷が施されるようになっている。
以上ここまでは、印刷を施すときの各部材の作動について説明したが、以下においてフラッシング動作時の各部材の作動について説明する。背景技術において述べたように、例えば印刷を中断した状態のまま長時間経過したような場合には、ノズル開口部分においてインクが乾燥して固化していることがあり、このままの状態で印刷を施すと正常にインクが吐出されず印刷不良を引き起こす虞がある。このような印刷不良の発生を未然に防止するために、フラッシング動作を行う。
フラッシング動作を行うときには、まず、キャリッジ21をガイドレール15bの左端部近傍に移動させて、各プリンタヘッドのノズル開口を検査領域25b(受容開口部32a)の上方に位置させる(以下、この位置をフラッシング位置と称す)。ここで、例えば各プリンタヘッドがこのフラッシング位置に移動したことが検出されたときに、排気ファン40が稼動を開始するように構成されている。よって、排気ファン40が稼動することにより、フラッシングボックス30内の空気が所定の方向へ流れるようになっている。その空気の流れを大まかに説明すると、図4に示すように、受容開口部32aにおいて下方へ(矢印Aの方向へ)流れ、そして第1受容室32の下端部から第2受容室33へ(矢印Bの方向へ)流れた後、第2受容室33の上端部からフィルタ39へ(矢印Cの方向へ)流れて、フィルタ39を通過して濾過された後フラッシングボックス30の外部に排出される。
このようなフラッシングボックス30の上方に位置させた状態で、各プリンタヘッドのノズル開口からインクを吐出させることにより、例えばノズル開口部分において固化したインクが一緒に吐出されてフラッシングボックス30に受容されるとともに、ノズル開口からインクを正常に吐出可能となる。このとき、検査領域25b(受容開口部32a)に向けて下方に吐出されたインクは、例えば一部は液状のインク滴となっており、一部は霧状のインクミストとなっている。ここで上述のように、受容開口部32aには第1受容室32へ吸い寄せるような空気の流れが発生しているため、吐出されたインク滴およびインクミストは検査領域25bを真っ直ぐ下方へ進んだ後、集約メッシュ38を通過して受容開口部32aに吸い込まれて第1受容室32を下方へ進む。
ここで、集約メッシュ38を通過する際のインク滴およびインクミストの挙動について説明する。吐出されたインク滴およびインクミストは、集約メッシュ38と接触することによって集約メッシュ38に付着する。また、フラッシング動作を何度か繰り返して行うことにより、集約メッシュ38にはインクが付着した状態となっており、このような状態でさらにフラッシング動作を行うことにより、集約メッシュ38に付着したインクに対して、吐出されたインク滴およびインクミストが付着していく。そして、集約メッシュ38において、付着したインク滴およびインクミスト同士が合体してインク滴が形成され、このインク滴が空気の流れに乗って第1受容室32の下方へと進んでいく。このように、受容開口部32aに集約メッシュ38を取り付けることにより、インクミストを付着させてインクミストの液状化を促進させることが可能で、よって、集約メッシュ38を通過して下方に進むインクミストの量を減少させることができる。そして、集約メッシュ38を通過したインク滴は、底面31aに到達して排出口35へと導かれ廃液タンクに流下して回収される。
ここで、集約メッシュ38を取り付けていない従来の構成においては、多量のインクミストが第1受容室32の下端部から第2受容室33へと進み、例えば板状体34aの上面に堆積して固化し、板状体34aと板状体34bとの隙間を埋めることがあり、この場合は受容開口部32aに空気の流れを発生させることが困難となっていた。一方、本発明に係る集約メッシュ38を取り付けることにより、集約メッシュ38を通過する際にほとんどのインクミストが液状化され、集約メッシュ38を通過した少量のインクミストも例えば板状体34aの下面に付着して回収されるので、板状体間の隙間を埋めて空気の流れを阻害するような事態が発生せず、空気の流れを確保することができる。
そのために、ノズル開口から吐出されたインク滴およびインクミストを、確実に受容開口部32aに吸い寄せて受容し回収することができるので、吐出検査ユニット25の上面周辺をインクで汚すことがなく、インクジェットプリンタ10を清潔に保つことができる。また、インクが固化して板状体間の隙間が埋められるような事態が発生しにくくなり、そのため、フラッシングボックス30の交換サイクルを延ばして、インクジェットプリンタ10のランニングコストを低減させることができる。さらに、第2受容室33の上端部に到達するインクミストはほとんど存在しないため、排気ファン40の部分からフラッシングボックス30の外部にインクミストが排出されることがなく、よってインクジェットプリンタ10を清潔に保つことができる。そして、第1受容室32および第2受容室33は、受容開口部32aから排気ファン40に至る空気の流路が比較的短く構成されている。そのため、排気ファン40の吸引力を確実に受容開口部32aに作用させて、インク滴およびインクミストを確実に受容開口部32aに吸い寄せて受容することができ、インクジェットプリンタ10を汚すことなく清潔に保つことができる。
上述のようにしてフラッシング動作を行い、ノズル開口からインクを正常に吐出できる状態に回復できたか否かは、吐出検査ユニット25によって検出される。具体的に説明すると、ノズル開口からインクを吐出させるフラッシング動作中に、吐出検査ユニット25の発光素子26から、検査領域25bを上方から下方へ進むインクに向けて検査光を発射し、その検査光が受光素子27において受光されるか否かを検出することにより判断される構成となっている。つまり、受光素子27において検査光が受光される場合は、何らかの原因でインクが吐出されていないノズル開口が存在しており、正常にインクの吐出ができない状態と判断される。一方、受光素子27において検査光が受光されないときは、ノズル開口から吐出されるインクによって検査光が遮られており、この場合は正常にインクの吐出ができる状態と判断される。このようにして、正常にインクの吐出ができる状態が検出されてフラッシング動作が終了し、キャリッジ21がガイドレール15bに沿って右方へ移動されて印刷シートMに印刷が施される。
上述の実施形態において、受容開口部32aの上端部に一層の集約メッシュ38を取り付けた構成について説明したが、受容開口部32aにおいて例えば上下に複数層の集約メッシュ38を並べて取り付ける構成でも良い。
さらに、上述の実施形態において、集約メッシュ38の裏面の略中心部(上方から見たとき、発光素子26から発射された検査光が通過する領域)に、ゴムもしくは合成樹脂を海綿状に形成した海綿状部材を取り付けた構成でも良い。
上述の実施形態では、本発明を適用したインクジェットプリンタの一例として、一軸印刷媒体移動、一軸プリンタヘッド移動タイプについて説明したが、本発明は他の形態のインクジェットプリンタ、例えば二軸プリンタヘッド移動タイプのインクジェットプリンタや、二軸印刷媒体移動タイプのインクジェットプリンタにも適用することができる。
本発明に係るインクジェットプリンタを示した正面図である。 本発明に係るインクジェットプリンタを示した側面図である。 ヘッドユニットの周辺を示した斜視図である。 図3中のIV−IV部分を示したフラッシングボックスの断面図である。
符号の説明
M 印刷シート(印刷媒体) 10 インクジェットプリンタ
12a プラテン(媒体支持手段) 22 プリンタヘッド
30 フラッシングボックス(インク受容ユニット)
32 第1受容室(受容中空部) 32a 受容開口部
33 第2受容室(受容中空部)
38 集約メッシュ(インクミスト液状化部材)
40 排気ファン(吸引空気流発生手段)

Claims (4)

  1. 印刷媒体を支持する媒体支持手段と、
    前記媒体支持手段に支持された印刷媒体の表面に対向した状態で前記印刷媒体に対して相対移動しながら下方に向けてインクを吐出するプリンタヘッドと、
    前記プリンタヘッドが前記印刷媒体から外れた位置に移動して行われる前記プリンタヘッドのメンテナンス時に吐出されるインクを受容するインク受容ユニットとを有したインクジェットプリンタにおいて、
    前記インク受容ユニットは、内部に受容中空部を備えた箱状に形成され且つ前記受容中空部に連通した受容開口部が形成されるとともに、前記インク受容ユニットの外部から前記受容開口部に向かって流れる吸引空気流を発生させる吸引空気流発生手段を備えて構成され、
    前記プリンタヘッドは、前記プリンタヘッドのメンテナンス時に前記インク受容ユニットの上方に位置するとともに前記受容開口部と上下に対向し、
    前記受容開口部には、網状に形成されたインクミスト液状化部材が前記受容開口部を覆うように取り付けられたことを特徴とするインクジェットプリンタ。
  2. 前記吸引空気流発生手段は、吸引空気流を発生させて前記インク受容ユニットの外部から前記プリンタヘッドのメンテナンス時に吐出されるインクを前記受容開口部を通って前記受容中空部に吸引することを特徴とする請求項1に記載のインクジェットプリンタ。
  3. 印刷媒体の表面に対向した状態で前記印刷媒体に対して相対移動しながら下方に向けてインクを吐出するプリンタヘッドが、前記印刷媒体から外れた位置に移動して行われる前記プリンタヘッドのメンテナンス時に吐出されるインクを受容するインク受容ユニットに用いられるインクミスト液状化部材であって、
    前記インク受容ユニットは、内部に受容中空部を備えた箱状に形成され且つ前記受容中空部に連通した受容開口部が形成されるとともに、前記インク受容ユニットの外部から前記受容開口部に向かって流れる吸引空気流を発生させる吸引空気流発生手段を備えて構成され、
    前記プリンタヘッドは、前記プリンタヘッドのメンテナンス時に前記インク受容ユニットの上方に位置するとともに前記受容開口部と上下に対向し、
    前記受容開口部に、網状に形成されて前記受容開口部を覆うように取り付けられたことを特徴とするインクミスト液状化部材。
  4. 請求項1に記載のインクジェットプリンタを用いて行うインクミスト液状化方法であって、
    前記プリンタヘッドのメンテナンス時に吐出されるインクを前記インク受容ユニットに受容させるとき、
    前記吸引空気流発生手段により前記インク受容ユニットの外部から前記受容開口部に向かって流れる吸引空気流を発生させ、吐出されたインクを前記受容開口部に取り付けられた前記インクミスト液状化部材を通過させて前記受容中空部に吸引して受容することを特徴とするインクミスト液状化方法。
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