JP2014188878A - インクジェット記録装置 - Google Patents

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悠太 塩川
Nobuji Maruyama
亘司 丸山
Yuki Nakano
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Abstract

【課題】インクミストが乾燥、固化してフラッシングボックス内部の流路を狭めてしまうことを防止する。
【解決手段】本発明に係るインクジェット記録装置10は、インクをノズルから吐出する記録ヘッド22と、インクミストを吸引する吸気手段とを備え、吸気手段は、吸引部32aと、吸引ファン40と、該吸引ファン40と吸引部32aとを連結する連結流路36とを有し、連結流路36は、インクミストをトラップして液滴状にする液滴化手段と、液状化されたインクミストを排出する排出口35とを有し、液滴化手段は、下部にインクミストが導入される導入口33aが配設され、上方に延設された流路を有し、導入口33aよりも下方に排出口35が配設され、排出口35は、該排出口35を開閉する開閉弁37を有し、開閉弁37を閉じた状態で、該開閉弁37と導入口33aとの中間位置に液面が来るようにして貯留される乾燥防止液体50を有する。
【選択図】図4

Description

本発明は、インクジェット記録装置に関し、さらに詳細には、媒体上を走査するキャリッジに搭載された記録ヘッドから該媒体にインクを吐出して記録を行うインクジェット記録装置に関する。
記録ヘッド(インクジェットヘッド)のノズルからインクを吐出して、媒体(記録メディア)に所望の文字や図形を記録(印刷)するインクジェット記録装置(インクジェットプリンタ)について、種々の構成のものが知られている。
当該インクジェット記録装置は、その構成上、記録ヘッドの下面に形成されたノズル開口部分において、インクが乾燥して固化したり、ごみや埃が付着したりすることがある。このような場合、ノズル開口から正常にインクが吐出されにくくなり、印刷不良を引き起こす虞がある。このような印刷不良の発生を未然に防止するために、インクジェット記録装置には、例えばキャッピング部材、ワイピング部材およびフラッシングボックス等が設けられている。
上記フラッシングボックスは、例えばプラテンの側方に設けられており、このフラッシングボックスの上方に記録ヘッドを位置させた状態で、ノズル開口からフラッシングボックスに向けて印刷とは関係のないインクを吐出させる。そうすることにより、例えばノズル開口部分において固化していたインクが一気に吐出されて、ノズル開口から正常にインクが吐出できる状態に回復させることができる。また、フラッシングボックスには、上面に形成された受容開口部(吸引部)において吐出されたインク(液状のインク滴および霧状のインクミスト)を周囲に飛散させることなく受容して回収するために、フラッシングボックス内の空気を外部に排出し空気の流れを発生させる排気ファン(吸引ファン)が備えられている。この排気ファンを稼動させることにより、受容開口部においてフラッシングボックス内へ向けて流れる空気流を発生させて、インクを受容開口部に吸い寄せて周囲に飛散させにくい構成となっている。
ここで、フラッシングボックス内に受容されたインク(特にインクミスト)が、排気ファンの部分に到達するとフラッシングボックスの外部に排出されて周囲を汚してしまうことがある。そのため、排気ファンの手前に例えば複数の板状体を設ける等して空気流路を狭く形成するとともに、この板状体にインクミストを付着させて捕集するように構成されたインクジェット記録装置が開示されている(特許文献1参照)。
また、フラッシングボックスの内部に第1受容室、第2受容室、受容開口部、排気ファンを備え、メンテナンス時において記録ヘッドがフラッシングボックスの上方に位置すると共に受容開口部と上下に対向して、受容開口部にはインクミスト液状化部材が当該受容開口部を覆うように取り付けられて構成されたインクジェット記録装置が開示されている(特許文献2参照)。
特開2001−191557号公報 特開2009−291977号公報
しかしながら、特許文献2に例示されるインクジェット記録装置においては、第2受容室の上部、すなわち出口側に空気を排出するための排気ファンが配設されている。一方、第2受容室の下部にはミストを含んだ空気を取り入れる導入口が、廃インクを排出する排出口の重力方向上方の近傍に形成されている。ここで、排出口から常に廃インクが排出されている訳ではないため、排出されないインクが乾燥し、その後、廃インクが導かれることによって、当該排出口は開口面積が経時により次第に狭まり、やがて閉塞してしまうという課題があった。
さらに、排出口が閉塞に至らないまでも、開口面積が小さくなると、廃インクの排出時間が長くなるため、排出が行われている間に当該インクの表面が乾燥し、やがて第2受容室の下部の導入口と排出口との間に壁ができ、第2受容室の下部の導入口へ空気を導く際の通気障害が生じてしまうという課題があった。
上記の課題に対して、排出口と導入口とを離間させて形成するという解決策も考えられるが、そうした場合には、フラッシングボックスが重力方向の上下方向に大型化してしまうという課題が生じ得る。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、排出口と導入口とが重力方向の上下方向に近接配置された構成であっても、インクミストが乾燥、固化して排出口を閉塞することを防止でき、それによって、排出口と導入口とが重力方向の上下方向に近接配置された構成を実現でき、ひいては、装置全体を重力方向の上下方向に小型化できるインクジェット記録装置を提供することを目的とする。
一実施形態として、以下に開示するような解決手段により、前記課題を解決する。
開示のインクジェット記録装置は、インクの液滴をノズルから吐出して記録を行う記録ヘッドと、該記録ヘッドにより記録を行う領域外に配設されて前記ノズルからの前記インクの液滴の吐出に伴い発生するインクミストを吸引する吸気手段と、を備えるインクジェット記録装置であって、前記吸気手段は、前記ノズルの近傍に配置されて空気を吸引する吸引部と、該吸引部から空気を吸引する吸引ファンと、該吸引ファンと前記吸引部とを連結する連結流路と、を有し、前記連結流路は、前記インクミストをトラップして液滴状にする液滴化手段と、該液滴化手段によって液状化された前記インクミストを排出する排出口と、を有し、前記液滴化手段は、重力方向の下部に前記インクミストが導入される導入口が配設されると共に、重力方向の上方に延設された流路を有し、前記導入口よりも重力方向の下方に前記排出口が配設されており、前記排出口は、該排出口を開閉する開閉弁を有し、前記開閉弁を閉じた状態で、該開閉弁と前記導入口との重力方向の中間位置に液面が来るようにして貯留される、前記インクミストの乾燥を防止する乾燥防止液体を有することを特徴とする。これによれば、連結流路内の排出口近傍において、インク(特に、インクミスト)が乾燥、固化することにより流路を狭めてしまうことの防止が可能となる。したがって、従来の課題であった、排出口に滞留するインクが乾燥し、その後、廃インクが導かれることによって、排出口の開口面積が経時により次第に狭まり、やがて閉塞してしまうという問題の解決が可能となる。
また、排出口の開口面積が小さくなることによって、廃インクの排出時間が長くなってしまい、排出が行われている間に当該インクの表面が乾燥し易くなってしまうという問題の解決が可能となる。
また、第2受容室の下部の導入口と排出口との間に壁ができ、第2受容室の下部の導入口へ空気を導く際の通気障害が生じてしまうという問題の解決が可能となる。
また、連結流路(特に排出口近傍)を狭めてしまうことを防止することができるため、フラッシングボックス(特に排出口近傍の連結流路)における重力方向の上下方向の寸法をコンパクトに形成することが可能となり、ひいては装置の小型化を実現することが可能となる。
また、本発明において、乾燥防止液体は、前記インクの洗浄液であることが好ましい。これによれば、貯留された乾燥防止液体に流入したインクを当該乾燥防止液体に溶解させた状態とすることが可能となるため、乾燥防止液体と共に当該インクをフラッシングボックス外部へ排出することが可能となる。したがって、フラッシングボックス内部(特に排出口近傍)へのインク堆積を防止することが可能となる。また、フラッシングボックス内部(特に排出口近傍)の洗浄効果を得ることが可能となる。
開示のインクジェット記録装置によれば、排出口と導入口とが重力方向の上下方向に近接配置された構成であっても、インクミストが乾燥、固化して排出口を閉塞することを防止でき、それによって、排出口と導入口とが重力方向の上下方向に近接配置された構成を実現でき、ひいては、装置全体を重力方向の上下方向に小型化できる。
本発明の第一の実施形態に係るインクジェット記録装置の例を示す概略図(正面図)である。 図1に示すインクジェット記録装置の例を示す概略図(側面図)である。 図1に示すインクジェット記録装置のヘッドユニット周辺の構成例を示す概略図(斜視図)である。 図1に示すインクジェット記録装置のフラッシングボックス周辺の構成例を示す概略図(断面図)である。 本発明の第二の実施形態に係るインクジェット記録装置のフラッシングボックス周辺の構成例を示す概略図である。
(第一の実施形態)
以下、図面を参照して、本発明の第一の実施形態について詳しく説明する。
図1に、本実施形態に係るインクジェット記録装置1の概略図(正面図)を示す。また、図2に、当該インクジェット記録装置1の概略図(左方から視た側面図)を示す。また、説明の便宜上、各図において矢印方向でインクジェット記録装置1の前後、左右、および上下方向を示す。
なお、実施形態を説明するための全図において、同一の機能を有する部材には同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する場合がある。
本実施形態に係るインクジェットプリンタ10は、左右の支持脚11a、11bを有した支持脚11と、支持脚11により支持された中央ボディ部12と、中央ボディ部12の左側に設けられた左ボディ部13と、中央ボディ部12の右側に設けられた右ボディ部14と、左右ボディ部13、14を繋ぐとともに中央ボディ部12の上側に離間して平行に延びた上ボディ部15とを備えて構成される。中央ボディ部12には、その上面に露出して左右に延びたプラテン12aが設けられており、また、上ボディ部15の下面側にはピンチローラ15aが取り付けられている。
左ボディ部13にはその前面側に操作スイッチ類や表示装置類が設けられ、その内部に後述するヘッドユニット20(図3参照)を左右に移動させる左右移動機構(不図示)、ヘッドユニット20の洗浄等を行うメンテナンスステーション(不図示)、および後述するフラッシングボックス30等が設けられている。図3に示すように、上ボディ部15の内部には左右に延びたガイドレール15bが設けられ、このガイドレール15bに対して左右に往復移動可能にヘッドユニット20が取り付けられている。このヘッドユニット20は、左右移動機構により駆動されて上ボディ部15の内部においてガイドレール15bに沿って左右に搬送移動されるようになっている。
図1に示すように、右ボディ部14の上部には、カートリッジ取付部16が設けられており、このカートリッジ取付部16に対して、インクの色ごとに複数のカートリッジ式のインクタンク18が前面側から着脱可能に取り付けられている。カートリッジ取付部16の内部には、インクタンク18を受容してインクを受け入れる接続部(不図示)が設けられている。そして、この接続部から右ボディ部14および上ボディ部15の内部を延びたインクチューブ(不図示)が色ごとにプリンタヘッド22(図3参照)と繋がっており、インクタンク18のインクがインクチューブを介してプリンタヘッド22に供給されるようになっている。
ヘッドユニット20は、図3に示すように、キャリッジ21およびプリンタヘッド22を主体に構成される。キャリッジ21は、その後面がガイドレール15bと嵌合しており、ガイドレール15bに沿って左右に往復移動自在となっている。プリンタヘッド22は、例えばマゼンダ(M)、イエロー(Y)、シアン(C)およびブラック(K)の各色のプリンタヘッド22M、22Y、22C、22Kから構成される。各プリンタヘッドの下面には、下方に向けてインクを吐出する複数のノズル開口(不図示)が形成されている。
図3に示すように、プラテン12aの左方側に吐出検査ユニット25が設置されている。吐出検査ユニット25は、本体部25aの中央部分に略矩形で上下に貫通した検査領域25bが形成されている。また、その略矩形の検査領域25bの対角位置に、発光素子26と受光素子27とが配設され、発光素子26から発射された検査光を受光素子27において受光することによって、ノズルにおけるインクの不吐出の検査が可能となっている。
本実施形態における吸気手段としてのフラッシングボックス30は、図4に示すように、本体ボックス31、集約メッシュ38、フィルタ39および吸引ファン40を主体に構成されており、吐出検査ユニット25の下方に取り付けられている。なお、図4は図3におけるX−X線断面図(概略図)である。
ここで、本体ボックス31は、内部が中空となった略直方体の箱状に形成されるとともに、その上面には上方に向けて開口した吸引部32aが設けられている。さらに、吸引部32aと吸引ファン40とを連結してインクミストが通過する流路となる連結流路36が設けられている。より詳しくは、連結流路36は、吸引部32aと連通して上下に延びる第1受容室32、および第1受容室32の下部と連通して上下に延びる液滴化手段としての第2受容室33を有して構成されている。
集約メッシュ38は、例えば樹脂材料を用いて網目状に形成されており、吸引部32aの全体を覆うようにして、吸引部32aの上端部に取り付けられる。なお、集約メッシュ38として、例えばメッシュの線の直径がおよそ1mmで、且つ一辺がおよそ3.3mmの略正方形の隙間が形成されたメッシュが好適に用いられる。第2受容室33の上部には、フィルタ39が取り付けられるとともに、フィルタ39の外方(後方)に隣接して吸引ファン40が設置されている。
なお、フラッシングボックス30によって、ノズル開口からのインクの液滴の吐出に伴い発生するインクミストを吸引する作用の詳細については後述する。
ここで、第2受容室33には、重力方向の下部にインクミストが導入される導入口33aが配設され、そこから重力方向の上方に延設された流路が形成され、当該流路は吸引ファン40へ至る構成となっている。また、当該流路には、重力方向の下部から順に複数の板状体34a、34b、34c、34d、・・・が交互に形成され、各板状体の先端部は重力方向の下方に傾斜するように形成されている。
この構成によれば、複数の板状体34a、34b、34c、34d、・・・によって吸引されたインクミストを液滴状にする作用が奏される。より具体的には、複数の板状体によって空気流路を狭く且つ曲折させて形成することによって、通過するインクミストを当該板状体に付着させて捕集することができ、液滴化の作用が奏されると共に、下方に傾斜する板状体に沿って下方に流下(滴下)する作用が奏される。
さらに、連結流路36は、第2受容室33によって液状化されたインクミストを排出する排出口35を有している。当該排出口35は、導入口33aよりも重力方向の下方位置に配設され、重力方向の下方に向けて開口する形状に形成されている。なお、本実施形態においては、本体ボックス31の底面31aに配設されており、当該排出口35が最も下部に位置するように底面31aは斜めに形成されている。
なお、排出口35の下方には、排出口35と例えばチューブ41によって繋がれた廃液タンク(不図示)が設置される。
ここで、本実施形態に特徴的な構成として、排出口35には、当該排出口35を開閉する開閉弁37が設けられている。なお、開閉弁37の構成は特に限定されるものではなく、排出口35とチューブ41との間の流路を開閉できる構造を有するものであればよい。
さらに、本実施形態においては、図4に示すように、開閉弁37を閉じた状態で、連結流路36における所定位置、すなわち、ここでは開閉弁37と導入口33aとの重力方向の中間位置(中央位置を意味するものではなく、両者の間の位置を意味する)に液面が来るようにして乾燥防止液体50が貯留される構成を備えている。当該乾燥防止液体50は、インクミストの乾燥を防止する作用をなすものである。
より詳しくは、開閉弁37と導入口33aとの重力方向の中間位置に乾燥防止液体50が貯留される構成によれば、乾燥防止液体50の存在によって排出口35および当該排出口35近傍の底面31aが露出しない構成となる。その結果、排出口35およびその近傍にインク(フラッシングインク、インクミスト、液滴化したインクミスト等)が滞留したまま空気に触れる状態となってしまうことを防止することができる。これにより、排出口35およびその近傍におけるインクの乾燥、固化を防止することができ、フラッシングボックス30内部の連結流路36(特に排出口35近傍)を狭めてしまうことを防止することができる。
すなわち、従来の課題であった、排出口35に滞留するインクが乾燥し、その後、廃インクが導かれることによって、排出口35の開口面積が経時により次第に狭まり、やがて閉塞してしまうという問題の解決が可能となる。
また、排出口35の開口面積が小さくなることによって、廃インクの排出時間が長くなってしまい、排出が行われている間に当該インクの表面が乾燥し易くなってしまうという問題の解決が可能となる。
さらに、第2受容室の下部の導入口と排出口との間に壁ができ、第2受容室の下部の導入口へ空気を導く際の通気障害が生じてしまうという問題の解決が可能となる。
上記に加えて、連結流路36(特に排出口35近傍)を狭めてしまうことを防止することができるため、フラッシングボックス30(特に排出口35近傍の連結流路36)における重力方向の上下方向の寸法をコンパクトに形成することが可能となり、ひいては装置全体の小型化を実現することが可能となる。
続いて、本実施形態に係るインクおよび乾燥防止液体50について説明する。
先ず、本実施形態に係るインクの例として、水性インク(例えば、分散染料を用いた水性昇華転写インク)や溶剤系インク(例えば、ソルベントインク)等が用いられる。
より詳しくは、水性昇華転写インクの場合、水溶性有機溶剤として、例えば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、チオジグリコール、グリセリン等の多価アルコール類、エチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、等のグリコールエーテル類、イソプロピルアルコール、メタノール、エタノール等のアルコール類、N−メチル−2−ピロリドン、トリエタノールアミン等の塩基性溶媒等が用いられる。
また、昇華性染料として、例えば、アゾ、アントラキノン、キノフタロン、スチリル、ジ又はトリフェニルメタン、オキサジン、トリアジン、キサンテン、メチン、アゾメチン、アクリジン、ジアジン等の染料が用いられる。これらの内、イエロー系分散染料の例としては、C.I.Disperse Yellow 51、54、60、64、65、82、98、119、160、211等が挙げられる。レッド系分散染料の例としては、C.I.Disperse Red 4、22、55、59、60、146、152、191、302、Vat Red 41等が挙げられる。ブルー系分散染料の例としては、C.I.Disperse Blue 14、28、56、60、72、73、77、334、359、366等が挙げられる。その他の色成分としては、Violet 27、28等が挙げられる。上記以外の油溶性染料としては、C.I.Solvent Orange 25、60、Red 155、Blue 35、36、97、104等が挙げられる。
また、分散剤として、例えば、アニオン性界面活性剤、ノニオン性界面活性剤、高分子系界面活性剤等が単独であるいは混合して用いられる。
ここで、アニオン性界面活性剤の例として、ナフタレンスルホン酸塩のホルマリン縮合物、リグニンスルホン酸塩類、特殊芳香族スルホン酸塩のホルマリン縮合物(ブチルナフタレン等のアルキルナフタレンスルホン酸ナトリウムとナフタレンスルホン酸ナトリウムとのホルマリン縮合物、クレゾールスルホン酸ナトリウムと2ナフトール−6−スルホン酸ナトリウムのホルマリン縮合物、クレゾールスルホン酸ナトリウムのホルマリン縮合物、クレオソート油スルホン酸ナトリウムのホルマリン縮合物等)、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩等が挙げられる。
また、添加剤のうち、表面調整剤として、例えば、フッ素系界面活性剤、ポリエーテル変性ポリジメチルシロキサン、アクリル系重合物等が用いられる。
一方、ソルベントインクの場合、溶剤の例として、水に対して非相溶性の有機溶剤が用いられる。このような有機溶剤の例としては、グリコールエーテル系又はグリコールエステル系化合物から選ばれる有機溶剤が用いられる。
また、溶剤の例として、上記の有機溶剤と混和する範囲内で、かつ、0.1〜20%の水が用いられる。
また、着色剤の例として、加熱により発色する着色剤が用いられる。当該着色剤は、例えば、顔料又は染料である。
また、バインダー樹脂として、例えば、塩化酢酸ビニル、アクリル、ポリエステル、ポリウレタン等の樹脂を用いてもよい。
次に、本実施形態に係る乾燥防止液体50として、インクの洗浄液が好適に用いられる。
例えば、当該洗浄液として水が用いられる。水は飽和蒸気圧が低いため、長時間、蒸発させずにフラッシングボックス30内(連結流路36内)の所定位置に貯留させておくことが可能となる。これによれば、乾燥防止液体50が短時間で蒸発してしまうといった問題が生じないため、貯留量の制御を容易に行うことができると共に、前述の乾燥防止液体50の作用効果を長時間持続させることが可能となる。
また、乾燥防止液体50としてインクの洗浄液を用いることによって、流入する(入り込む)インク(フラッシングインク、インクミスト、液滴化したインクミスト等)が当該乾燥防止液体50に対して溶解(もしくは含有)された状態とすることができる。したがって、当該インクが、乾燥防止液体50と共にフラッシングボックス30外部へ排出されることによって、フラッシングボックス30内部(特に排出口35近傍)へのインク堆積が防止でき、且つ、当該部位の洗浄効果も得ることができる。
なお、洗浄液の他の例として、水に前記インク溶剤を所定量添加したもの、もしくは、水に界面活性剤を所定量添加したもの等も、同様に用いることができる。
あるいは、水と飽和蒸気圧の値が近い液体を主成分として用いてもよい。
続いて、上記構成を備えるインクジェットプリンタ10を用いて印刷シートMに印刷を施すときの作動について説明する。
印刷シートMは、プラテン12a上を後方から前方に搬送されるようにインクジェットプリンタ10に取り付けられており、プラテン12a上においてピンチローラ15aにより押さえつけられた状態で前方に搬送される。このとき、プラテン12a上に載置された印刷シートMに対して、ガイドレール15bに沿ってキャリッジ21を左右に往復移動させながら、各プリンタヘッドの下面のノズル開口からインクを吐出させることにより、所望のパターンで印刷シートMに付着させる。そして、印刷シートMを所定距離だけ前方に搬送した後、再びキャリッジ21を左右に往復移動させながらインクを吐出させて印刷シートMに付着させる。この作動を繰り返して行うことにより、印刷シートMの全体に対して所望の印刷が施されるようになっている。
ここで、フラッシング動作時の作動について詳しく説明する。背景技術において述べたように、例えば印刷を中断した状態のまま長時間経過したような場合には、ノズル開口部分においてインクが乾燥して固化していることがあり、このままの状態で印刷を施すと正常にインクが吐出されず印刷不良を引き起こす虞がある。このような印刷不良の発生を未然に防止するために、フラッシング動作を行う。
フラッシング動作を行うときには、まず、キャリッジ21をガイドレール15bの左端部近傍に移動させて、記録ヘッド22のノズル開口を検査領域25b(吸引部32a)の上方に位置させる(以下、この位置を「フラッシング位置」と称する)。ここで、例えば記録ヘッド22がこのフラッシング位置に移動したことが検出されたときに、排気ファン40が稼動を開始するように構成されている。よって、吸引ファン40が稼動することにより、フラッシングボックス30内(連結流路36内)の空気が所定の方向へ流れるようになっている。その空気の流れを大まかに説明すると、図4に示すように、吸引部32aにおいて下方へ(矢印Aの方向へ)流れ、そして第1受容室32の下端部から導入口33aを経由して第2受容室33へ(矢印Bの方向へ)流れた後、第2受容室33の上端部からフィルタ39へ(矢印Cの方向へ)流れて、フィルタ39を通過して濾過された後フラッシングボックス30の外部に排出される。
このようなフラッシングボックス30の上方に位置させた状態で、記録ヘッド22のノズル開口からインクを吐出させることにより、例えばノズル開口部分において固化したインクが一緒に吐出されてフラッシングボックス30に受容されるとともに、ノズル開口からインクを正常に吐出可能となる。このとき、検査領域25b(吸引部32a)に向けて下方に吐出されたインクは、例えば、一部は液状のインク滴となっており、一部は霧状のインクミストとなっている。ここで上述のように、吸引部32aには第1受容室32へ吸い寄せるような空気の流れが発生しているため、吐出されたインク滴およびインクミストは検査領域25bを真っ直ぐ下方へ進んだ後、集約メッシュ38を通過して吸引部32aに吸い込まれて第1受容室32を下方へ進む。
ここで、集約メッシュ38を通過する際のインク滴およびインクミストの挙動について説明する。吐出されたインク滴およびインクミストは、集約メッシュ38と接触することによって集約メッシュ38に付着する。また、フラッシング動作を何度か繰り返して行うことにより、集約メッシュ38にはインクが付着した状態となっており、このような状態でさらにフラッシング動作を行うことにより、集約メッシュ38に付着したインクに対して、吐出されたインク滴およびインクミストが付着していく。そして、集約メッシュ38において、付着したインク滴およびインクミスト同士が合体してインク滴が形成され、このインク滴が空気の流れに乗って第1受容室32の下方へと進んでいく。このように、吸引部32aに集約メッシュ38を取り付けることによって、インクミストを付着させてインクミストの液状化を促進させることが可能となり、集約メッシュ38を通過して下方に進むインクミストの量を減少させることができる。そして、集約メッシュ38を通過したインク滴は、底面31aに到達して排出口35へと導かれ廃液タンク(不図示)に流下して回収される。
ここで、集約メッシュ38を取り付けていない従来の構成においては、多量のインクミストが第1受容室32の下端部から第2受容室33へと進み、例えば板状体34aの上面に堆積して固化し、板状体34aと板状体34bとの隙間を埋めることがあり、この場合は吸引部32aに空気の流れを発生させることが困難となっていた。一方、本実施形態に係る集約メッシュ38を取り付けることにより、集約メッシュ38を通過する際にほとんどのインクミストが液状化され、集約メッシュ38を通過した少量のインクミストも例えば板状体34aの下面に付着して回収されるので、板状体間の隙間を埋めて空気の流れを阻害するような事態が発生せず、空気の流れを確保することができる。
そのために、ノズル開口から吐出されたインク滴およびインクミストを、確実に吸引部32aに吸い寄せて受容し回収することができるので、吐出検査ユニット25の上面周辺をインクで汚すことがなく、インクジェットプリンタ10を清潔に保つことができる。また、インクが固化して板状体間の隙間が埋められるような事態が発生しにくくなり、そのため、フラッシングボックス30の交換サイクルを延ばして、インクジェットプリンタ10のランニングコストを低減させることができる。さらに、第2受容室33の上端部に到達するインクミストはほとんど存在しないため、吸引ファン40の部分からフラッシングボックス30の外部にインクミストが排出されることがなく、よってインクジェットプリンタ10を清潔に保つことができる。そして、第1受容室32および第2受容室33は、吸引部32aから吸引ファン40に至る空気の流路が比較的短く構成されている。そのため、吸引ファン40の吸引力を確実に吸引部32aに作用させて、インク滴およびインクミストを確実に吸引部32aに吸い寄せて受容することができ、インクジェットプリンタ10を汚すことなく清潔に保つことができる。
上述のようにしてフラッシング動作を行い、ノズル開口からインクを正常に吐出できる状態に回復できたか否かは、吐出検査ユニット25によって検出される。具体的に説明すると、ノズル開口からインクを吐出させるフラッシング動作中に、吐出検査ユニット25の発光素子26から、検査領域25bを上方から下方へ進むインクに向けて検査光を発射し、その検査光が受光素子27において受光されるか否かを検出することにより判断される構成となっている。つまり、受光素子27において検査光が受光される場合は、何らかの原因でインクが吐出されていないノズル開口が存在しており、正常にインクの吐出ができない状態と判断される。一方、受光素子27において検査光が受光されないときは、ノズル開口から吐出されるインクによって検査光が遮られており、この場合は正常にインクの吐出ができる状態と判断される。このようにして、正常にインクの吐出ができる状態が検出されてフラッシング動作が終了し、キャリッジ21がガイドレール15bに沿って右方へ移動されて印刷シートMに印刷が施される。
次に、排出口35に設けられた開閉弁の開閉による乾燥防止液体50の貯留・排出時の作動について詳しく説明する。
先ず、排出口35の開閉弁を閉じた状態として、乾燥防止液体50をフラッシングボックス30内(連結流路36内)に注入する。注入方法は特に限定されるものではなく、例えば、吸引部32aから手動もしくは自動で注入すればよい。あるいは、第1受容室32もしくは第2受容室33に注入口(不図示)を設けて手動もしくは自動で注入してもよい。
本実施形態においては、図4に示すように、乾燥防止液体50の貯留量を、連結流路36における所定位置、すなわち、ここでは開閉弁37と導入口33aとの重力方向の中間位置に液面が来るように設定している。
なお、自動で注入する場合には、フラッシングボックス30内(連結流路36内)の所定位置に液面センサ(不図示)を設けて、注入量を制御する構成とすればよい。
このように、本実施形態に係る乾燥防止液体50を所定位置に貯留させる構成によって、排出口35および当該排出口35近傍の底面31aを露出させない(乾燥防止液体50によって浸された)構成とすることができる。したがって、排出口35およびその近傍に滞留するインク(フラッシングインク、インクミスト、液滴化したインクミスト等)の乾燥、固化を防止して、フラッシングボックス30内部の連結流路36(特に排出口35近傍)を狭めてしまうことを防止することができる。
ここで、本実施形態においては、乾燥防止液体50としてインクの洗浄液を用いている。したがって、貯留された乾燥防止液体50に流入する(入り込む)インク(フラッシングインク、インクミスト、液滴化したインクミスト等)は、当該乾燥防止液体50に対して溶解(もしくは含有)された状態とすることができる。
この状態から、排出口35の開閉弁37を開いた状態とすることによって、乾燥防止液体50は、排出口35からチューブ41を経由して廃液タンクに流下して回収される。
ここで、当該開閉弁37を開いた状態とする動作は定期・不定期いずれで行ってもよい。例えば、一定時間経過する毎、あるいは、フラッシング動作が所定回数行われる毎に実施する等の設定とすればよい。
なお、乾燥防止液体50を自動で排出する構成の例として、フラッシングボックス30内(連結流路36内)の所定位置に液面センサ(不図示)を設けて、液面が所定位置まで上昇したときに排出口35の開閉弁37を開く制御を行って乾燥防止液体50を排出する構成としてもよい。
以上のように、貯留された乾燥防止液体50に流入したインクが当該乾燥防止液体50と共にフラッシングボックス30外部へ排出されるため、フラッシングボックス30内部(特に排出口35近傍)へのインク堆積が防止されるのみならず、当該部位の洗浄効果も奏される。
(第二の実施形態)
続いて、第二の実施形態に係るインクジェット記録装置10について説明する。本実施形態に係るインクジェット記録装置10は、前述の第一の実施形態と基本的な構成は同様であるが、特にキャッピングユニット45を備える構成において相違点を有する。以下、当該相違点を中心に本実施形態について説明する。
図5の概略図に示すように、本実施形態に係るインクジェット記録装置10はキャッピングユニット45を備えて構成される。より詳しくは、キャッピングユニット45は、記録ヘッド22の下面に設けられるノズル開口部分を気密に覆い、ノズルからインクを吸引するキャッピング手段である。キャッピングとは、キャップでノズル開口部分を気密に覆ってインクの乾燥を防止するとともに、ノズルに詰まった凝集物等を除去する動作である。このため、キャッピングユニット45は、記録ヘッド22に押圧されてノズル開口部分を気密に覆うキャップ46と、キャップ46に吸引力を発生させる吸引ポンプ47とを備えて構成される。
一例として、キャップ46は、樹脂等の弾性素材により、上方に開放された椀状に形成されており、メンテナンスを行うための所定位置に移動した記録ヘッド22の下方に配置される。このとき、当該所定位置に移動した記録ヘッド22を下方に移動させることで、記録ヘッド22の下面にキャップ46が押圧され、ノズル開口部分をキャップ46で気密に覆うことができる。一方、その状態から記録ヘッド22を上方に移動させることで、キャップ46を記録ヘッド22から離間させることができる。なお、これらの動作は、記録ヘッド22に代えてキャップ46を上下動させることにより行ってもよい。
上記の構成によれば、例えば、記録ヘッド22の下面に設けられたノズル開口部分において、インクが乾燥して固化したり、ごみや埃が付着した場合において、ノズル開口部分をキャップ46によって気密に覆って、吸引ポンプ47を作動させて吸引力を作用させ、ノズル開口部分からインクを吸引することによって、当該部分における固化インク、ごみ、埃を除去することが可能となる。これにより、ノズル開口からのインク吐出を正常な状態に復帰させることが可能となる。
ここで、本実施形態においては、図5に示すように、キャッピングユニット45によって吸引されたインクをチューブ48を経由してフラッシングボックス30に流入させる構成としている。
これによれば、キャッピングユニット45によって吸引されたインクをフラッシングボックス30に貯留させた乾燥防止液体50に溶解(もしくは含有)させて、乾燥防止液体50と共にフラッシングボックス30の外部へ排出する構成が実現される。
以上説明した通り、開示のインクジェット記録装置10によれば、排出口35と導入口33aとが重力方向の上下方向に近接配置された構成であっても、インクミストが乾燥、固化して排出口35を閉塞することを防止でき、それによって、排出口35と導入口33aとが重力方向の上下方向に近接配置された構成を実現でき、ひいては、装置全体を重力方向の上下方向に小型化できる。
また、特に、本実施形態によって以下の特徴的な作用効果が奏される。
開示のインクジェット記録装置10は、インクの液滴をノズルから吐出して記録を行う記録ヘッド22と、該記録ヘッド22により記録を行う領域外に配設されて前記ノズルからの前記インクの液滴の吐出に伴い発生するインクミストを吸引する吸気手段(フラッシングボックス30)と、を備えるインクジェット記録装置であって、前記吸気手段は、前記ノズルの近傍に配置されて空気を吸引する吸引部32aと、該吸引部32aから空気を吸引する吸引ファン40と、該吸引ファン40と前記吸引部32aとを連結する連結流路36と、を有し、前記連結流路36は、前記インクミストをトラップして液滴状にする液滴化手段(第2受容室33)と、該液滴化手段によって液状化された前記インクミストを排出する排出口35と、を有し、前記液滴化手段は、重力方向の下部に前記インクミストが導入される導入口33aが配設されると共に、重力方向の上方に延設された流路を有し、前記導入口33aよりも重力方向の下方に前記排出口35が配設されており、前記排出口35は、該排出口35を開閉する開閉弁37を有し、前記開閉弁37を閉じた状態で、該開閉弁37と前記導入口33aとの重力方向の中間位置に液面が来るようにして貯留される、前記インクミストの乾燥を防止する乾燥防止液体50を有することを特徴とする。これによれば、従来の課題であった、排出口35に滞留するインクが乾燥し、その後、廃インクが導かれることによって、排出口35の開口面積が経時により次第に狭まり、やがて閉塞してしまうという問題の解決が可能となる。
また、排出口35の開口面積が小さくなることによって、廃インクの排出時間が長くなってしまい、排出が行われている間に当該インクの表面が乾燥し易くなってしまうという問題の解決が可能となる。
また、第2受容室33の下部の導入口33aと排出口35との間に壁ができ、第2受容室33の下部の導入口33aへ空気を導く際の通気障害が生じてしまうという問題の解決が可能となる。
また、連結流路36(特に排出口35近傍)を狭めてしまうことを防止することができるため、フラッシングボックス30(特に排出口35近傍の連結流路36)における重力方向の上下方向の寸法をコンパクトに形成することが可能となり、ひいてはインクジェット記録装置10の小型化を実現することが可能となる。
また、乾燥防止液体50は、前記インクの洗浄液であることが好ましい。これによれば、貯留された乾燥防止液体50に流入したインクを当該乾燥防止液体50に溶解させた状態とすることが可能となるため、乾燥防止液体50と共に当該インクをフラッシングボックス30の外部へ排出することが可能となる。したがって、フラッシングボックス30の内部(特に排出口35近傍)へのインク堆積を防止することが可能となる。また、フラッシングボックス30の内部(特に排出口35近傍)の洗浄効果を得ることが可能となる。
なお、本発明は、以上説明した実施形態に限定されることなく、本発明を逸脱しない範囲において種々変更可能であることは言うまでもない。特に、インクは前記実施形態の例に限定されるものではなく、その他のインクに対しても適用が可能である。
10 インクジェット記録装置
22 記録ヘッド
30 フラッシングボックス(吸気手段)
32 第1受容室
32a 吸引部
33 第2受容室(液滴化手段)
33a 導入口
35 排出口
36 連結流路
37 開閉弁
38 集約メッシュ(インクミスト液状化部材)
40 吸引ファン
45 キャッピングユニット
46 キャップ
47 吸引ポンプ
M 印刷シート(印刷媒体)

Claims (2)

  1. インクの液滴をノズルから吐出して記録を行う記録ヘッドと、該記録ヘッドにより記録を行う領域外に配設されて前記ノズルからの前記インクの液滴の吐出に伴い発生するインクミストを吸引する吸気手段と、を備えるインクジェット記録装置であって、
    前記吸気手段は、前記ノズルの近傍に配置されて空気を吸引する吸引部と、該吸引部から空気を吸引する吸引ファンと、該吸引ファンと前記吸引部とを連結する連結流路と、を有し、
    前記連結流路は、前記インクミストをトラップして液滴状にする液滴化手段と、該液滴化手段によって液状化された前記インクミストを排出する排出口と、を有し、
    前記液滴化手段は、重力方向の下部に前記インクミストが導入される導入口が配設されると共に、重力方向の上方に延設された流路を有し、
    前記導入口よりも重力方向の下方に前記排出口が配設されており、
    前記排出口は、該排出口を開閉する開閉弁を有し、
    前記開閉弁を閉じた状態で、該開閉弁と前記導入口との重力方向の中間位置に液面が来るようにして貯留される、前記インクミストの乾燥を防止する乾燥防止液体を有すること
    を特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 前記乾燥防止液体は、前記インクの洗浄液であること
    を特徴とする請求項1記載のインクジェット記録装置。
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