JP4645172B2 - インクジェット記録装置及び記録ヘッドのクリーニング方法 - Google Patents

インクジェット記録装置及び記録ヘッドのクリーニング方法 Download PDF

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本発明は、インクジェット記録装置及び記録ヘッドのクリーニング方法に係り、特に、吸引ポンプを使用し、インクジェット記録装置及び記録ヘッドのクリーニング方法に関する。
本発明は、インクジェット記録装置に係り、特に、光硬化性インクを使用し、キャリッジに光源を搭載するシリアル方式のインクジェット記録装置に関する。
従来から、簡易かつ安価に画像を記録できる画像記録手段として、インクジェット方式を用いた画像記録装置(インクジェット記録装置)が知られており、インクジェット記録装置は印刷業のみならず、様々な分野で利用されてきた。
その一例として、特許文献1では、インクを吐出するノズルが形成された記録ヘッドを搭載したキャリッジと、キャリッジを支持するガイドレールとを備え、キャリッジがガイドレールに沿って、主走査方向に往復移動可能に構成されているシリアル式のインクジェット記録装置が記載されている。
このインクジェット記録装置では、記録ヘッドに機械的に圧力や熱を加えることにより記録媒体に対してインクを吐出させるようになっており、加圧したインクをノズル開口からインク滴として記録媒体に吐出させて印刷を行う関係上、ノズル開口からの溶媒の蒸発に起因するインクの粘度の上昇やインクの固化により、また塵埃の付着、さらには気泡の混入等によりの吐出不良を起こすという問題を抱えている。
特に、分散剤が使用されるような特殊インクでは、溶媒の蒸発に起因する問題は深刻であった。
そのため、従来からインクジェット記録装置には、クリーニング装置が備えられており、記録ヘッド内のクリーニングを行っている。
このインクジェット記録装置の内部には、インクカートリッジ及び洗浄液カートリッジが接続された記録ヘッドを下面に取り付けたキャリッジが備えられており、キャリッジはガイドレールに沿ってインクジェット記録装置の内部を移動可能に構成されている。
また、装置内には、記録ヘッドを封止するためのヘッドキャップと、記録ヘッドから吐出されたインクを受けるインク受けとを備えたクリーニングユニットが、連結管を介して廃液タンクが接続されてキャリッジの移動範囲内の非記録領域に備えられており、ヘッドキャップと廃液タンクの間には、ヘッドキャップ内のインクを吸引する際の駆動源になる吸引ポンプとが接続されている。
このインクジェト記録装置では、次のようなクリーニング動作が行われている。
クリーニング動作が開始されると、記録ヘッドへのインクの流入を遮断し、キャリッジをクリーニングユニットまで移動した後、記録ヘッドをヘッドキャップで封止する。その後、吸引ポンプを駆動させ、記録ヘッド内に残されたインクを吸引し、記録ヘッド内のインクが取り除かれるとともに、吸引されたインクは廃液タンクに回収される(吸引洗浄)。
あるいは、クリーニング動作が開始されると、記録ヘッドへのインクの流入を遮断し、キャリッジをインク受けまで移動し、記録ヘッドからインクを吐出させることで、記録ヘッド内のインクを取り除くようになっており、インク受け上のインクは廃液タンクに回収される(空吐出)。
あるいは、上述した空吐出と同様に、クリーニング動作が開始されると、キャリッジをインク受けまで移動するが、洗浄液カートリッジから洗浄液の流入を開始して、記録ヘッドへ洗浄液を流入させ、記録ヘッド内を洗浄液で洗浄して、記録ヘッド内に残されたインクを洗浄液に置換し、洗浄液カートリッジから流入される洗浄液の圧力によりヘッド内のインクを取り除く(加圧洗浄)。その際、装置内に搭載する部材を減らすために、インクカートリッジと記録ヘッドの間をつなぐインク流入路と洗浄液カートリッジと記録ヘッドの間をつなぐ洗浄液流入路を兼用する構成のものが知られている(特許文献2)。
上述したクリーニング動作は、使用状況に応じて組み合わされて行われている。例えば、記録動作中では、吸引洗浄した後に、空吐出を行い、その後、記録を再開させるが、1日のうちで最初と最後に装置を稼動させるときや、長時間稼動せず、再び稼動させる際には、吸引洗浄と空吐出を行う前に加圧ジェット洗浄を行っている。
特開2001−310454号公報 特開2000−219579号公報
しかしながら、こういったクリーニング動作では、液体状のインクは取り除かれるが、記録ヘッドの内部に固着したインクは取り除くことができないままであった。特に、記録ヘッド内のインク室とノズルが形成されたノズルプレートの境界ではインクが固着したままになり、ノズルが吐出動作を行ってもインク滴が吐出されないいわゆるノズル欠や、正しい方向にインク滴が吐出されないいわゆる吐出曲がり等の吐出不良を生じ、高精細な画像記録を行うことができない。
そこで、洗浄力を増すために、記録ヘッドに加圧ポンプを設けるといった構成も考えられるが、従来の記録ヘッドを利用することができないことや最近の記録ヘッドはカートリッジ式であるため、その分コストアップしてしまう。
そこで、本発明は前記した点に鑑みてなされたもので、新たに部材を増やすことがなく、洗浄力が増したクリーニングを行い、高精細な記録画像を得ることができるインクジェット記録装置を提供することを目的とする。
前記課題を解決するため、請求項1に記載の発明に係るインクジェット記録装置は、
インク供給手段から記録ヘッドにインクを供給するインク供給流路と、ヘッドキャップから前記記録ヘッドのインクを吸引して廃液タンクにインクを回収する第1の流路と、前記記録ヘッドから吐出された液体をインク受けに受けて前記廃液タンクに回収する第2の流路とを備えており、
前記インク供給流路の中途部に、洗浄液供給手段から前記記録ヘッドに洗浄液を供給するための洗浄液供給流路を第1の弁を介して接続し、前記洗浄液供給流路の中途部に、洗浄液供給流路を開閉する第2の弁を配設し、
前記第1の流路の中途部に、
吸引ポンプと、この吸引ポンプの上流側及び下流側にそれぞれ配置された第3の弁及び第4の弁とを配設し、
前記第3の弁と前記洗浄液供給流路の前記第2の弁より上流側とを接続する第3の流路と、
前記第4の弁と前記洗浄液供給流路の前記第2の弁より下流側とを接続する第4の流路と、を備えることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、インク供給手段から記録ヘッドにインクを供給するインク供給流路と、ヘッドキャップから前記記録ヘッドのインクを吸引して廃液タンクにインクを回収する第1の流路と、前記記録ヘッドから吐出された液体をインク受けに受けて前記廃液タンクに回収する第2の流路とを備えており、前記インク供給流路の中途部に、洗浄液供給手段から前記記録ヘッドに洗浄液を供給するための洗浄液供給流路を第1の弁を介して接続し、前記洗浄液供給流路の中途部に、洗浄液供給流路を開閉する第2の弁を配設し、前記第1の流路の中途部に、吸引ポンプと、この吸引ポンプの上流側及び下流側にそれぞれ配置された第3の弁及び第4の弁とを配設し、前記第3の弁と前記洗浄液供給流路の前記第2の弁より上流側とを接続する第3の流路と、前記第4の弁と前記洗浄液供給流路の前記第2の弁より下流側とを接続する第4の流路と、を備えるので、新たに大掛かりな装置を設けることもなく、第1の弁から第4の弁を切り換えることにより記録ヘッド内を真空状態にしてインクを吸引したり、圧力を加えた洗浄液を記録ヘッド内に供給して吸引するなど、様々なクリーニング方法を行うことができ、1台の吸引ポンプで記録ヘッドの内部を強力に洗浄することができる。
請求項2に記載の発明に係るインクジェット記録装置は、
インクを貯留したインク供給手段と、
洗浄液を貯留した洗浄液供給手段と、
廃液タンクと、
前記廃液タンクに流路を介して接続されたヘッドキャップと、
前記廃液タンクに流路を介して接続されたインク受けと、
前記インク供給手段に流路を介して接続され、前記インク受けの上と前記ヘッドキャップの上との間を移動し、前記ヘッドキャップの上に位置している際に前記ヘッドキャップによって覆われる記録ヘッドと、
前記インク供給手段から前記記録ヘッドまでの流路の中途部に設けられ、前記洗浄液供給手段に流路を介して接続された第1の弁と、
前記洗浄液供給手段から前記第1の弁までの流路の中途部に設けられ、前記洗浄液供給手段から前記第1の弁までの流路を開閉する第2の弁と、
前記ヘッドキャップから前記廃液タンクまでの流路の中途部に設けられ、前記ヘッドキャップ側から前記廃液タンク側へ液体を送る吸引ポンプと、
前記ヘッドキャップから前記吸引ポンプまでの流路の中途部に設けられ、前記洗浄液供給手段から前記第2の弁までの流路の中途部にまで流路を介して接続された第3の弁と、
前記吸引ポンプから前記廃液タンクまでの流路の中途部に設けられ、前記第2の弁から前記第1の弁までの流路の中途部にまで流路を介して接続された第4の弁と、を備え、
前記第1の弁が、前記インク供給手段から前記記録ヘッドまでの流路を開き且つ前記第2の弁から前記記録ヘッドまでの流路を閉じた状態と、前記インク供給手段から前記記録ヘッドまでの流路を閉じ且つ前記第2の弁から前記記録ヘッドまでの流路を開いた状態との何れかを選択するよう切り換わり、
前記第3の弁が、前記ヘッドキャップから前記吸引ポンプまでの流路を開き且つ前記洗浄液供給手段及び前記第2の弁から前記吸引ポンプまでの流路を閉じた状態と、前記ヘッドキャップから前記吸引ポンプまでの流路を閉じ且つ前記洗浄液供給手段及び前記第2の弁から前記吸引ポンプまでの流路を開いた状態と、の何れかを選択するよう切り換わり、
前記第4の弁が、前記吸引ポンプから前記第1の弁及び前記第2の弁までの流路を開き且つ前記吸引ポンプから前記廃液タンクまでの流路を閉じた状態と、前記吸引ポンプから前記第1の弁及び前記第2の弁までの流路を閉じ且つ前記吸引ポンプから前記廃液タンクまでの流路を開いた状態との何れかを選択するよう切り換わることを特徴とする。
請求項3に記載の発明に係るインクジェット記録装置は、請求項2において、
前記第1の弁、前記第2の弁、前記第3の弁、前記第4の弁及び前記吸引ポンプを制御する制御部を更に備え、
前記制御部は、
前記第1の弁を、前記インク供給手段から前記記録ヘッドまでの流路を閉じ且つ前記第2の弁から前記記録ヘッドまでの流路を開いた状態にし、前記第2の弁を閉じた状態にし、前記第3の弁を、前記ヘッドキャップから前記吸引ポンプまでの流路を閉じ且つ前記洗浄液供給手段及び前記第2の弁から前記吸引ポンプまでの流路を開いた状態にし、前記第4の弁を、前記吸引ポンプから前記第1の弁及び前記第2の弁までの流路を開き且つ前記吸引ポンプから前記廃液タンクまでの流路を閉じた状態にする第1工程と、
前記第1工程後に、前記記録ヘッドが前記インク受けの上に移動した状態で、前記吸引ポンプを作動させる第2工程と、を行うことを特徴とする。
請求項4に記載の発明に係るインクジェット記録装置は、請求項3において、
前記制御部は、
前記第2工程後に、前記記録ヘッドが前記ヘッドキャップの上に移動して前記ヘッドキャップによって覆われた状態で、前記第1の弁を、前記インク供給手段から前記記録ヘッドまでの流路を開き且つ前記第2の弁から前記記録ヘッドまでの流路を閉じた状態にし、前記第2の弁を閉じた状態にし、前記第3の弁を、前記ヘッドキャップから前記吸引ポンプまでの流路を開き且つ前記洗浄液供給手段及び前記第2の弁から前記吸引ポンプまでの流路を閉じた状態にし、前記第4の弁を、前記吸引ポンプから前記第1の弁及び前記第2の弁までの流路を閉じ且つ前記吸引ポンプから前記廃液タンクまでの流路を開いた状態にする第3工程を行うことを特徴とする。
請求項5に記載の発明に係るインクジェット記録装置は、請求項4において、
前記制御部は、
前記第2工程後であって前記第3工程前に、前記吸引ポンプを停止させる第4工程と、
前記第3工程後に、前記吸引ポンプを作動させる第5工程と、を行うことを特徴とする。
請求項6に記載の発明に係るインクジェット記録装置は、請求項2において、
前記第1の弁、前記第2の弁、前記第3の弁、前記第4の弁及び前記吸引ポンプを制御する制御部を更に備え、
前記制御部は、
前記第1の弁を、前記インク供給手段から前記記録ヘッドまでの流路を閉じ且つ前記第2の弁から前記記録ヘッドまでの流路を開いた状態にし、前記第2の弁を閉じた状態にし、前記第3の弁を、前記ヘッドキャップから前記吸引ポンプまでの流路を開き且つ前記洗浄液供給手段及び前記第2の弁から前記吸引ポンプまでの流路を閉じた状態にし、前記第4の弁を、前記吸引ポンプから前記第1の弁及び前記第2の弁までの流路を閉じ且つ前記吸引ポンプから前記廃液タンクまでの流路を開いた状態にする第1工程と、
前記第1工程後に、前記記録ヘッドが前記ヘッドキャップの上に移動して前記ヘッドキャップによって覆われた状態で、前記吸引ポンプを作動させる第2工程と、を行うことを特徴とする。
請求項7に記載の発明に係るインクジェット記録装置は、請求項6において、
前記制御部は、前記第2工程の後、前記第2の弁を開いた状態にする第3工程を行うことを特徴とする。
請求項8に記載の発明に係るインクジェット記録装置は、請求項7において、
前記制御部は、
前記第3工程の後、前記第1の弁を、前記インク供給手段から前記記録ヘッドまでの流路を開き且つ前記第2の弁から前記記録ヘッドまでの流路を閉じた状態にし、前記第2の弁を閉じた状態にし、前記第3の弁を、前記ヘッドキャップから前記吸引ポンプまでの流路を開き且つ前記洗浄液供給手段及び前記第2の弁から前記吸引ポンプまでの流路を閉じた状態にし、前記第4の弁を、前記吸引ポンプから前記第1の弁及び前記第2の弁までの流路を閉じ且つ前記吸引ポンプから前記廃液タンクまでの流路を開いた状態にする第4工程を行うことを特徴とする。
請求項9に記載の発明に係るインクジェット記録装置は、請求項8において、
前記制御部は、
前記第3工程後であって前記第4工程前に、前記吸引ポンプを停止させる第5工程と、
前記第4工程後に、前記吸引ポンプを作動させる第6工程と、を行うことを特徴とする。
請求項10に記載の発明に係るインクジェット記録装置は、請求項7において、
前記制御部は、
前記第3工程の後、前記吸引ポンプを停止させる第4工程と、
前記第4工程の後、前記第1の弁を、前記インク供給手段から前記記録ヘッドまでの流路を閉じ且つ前記第2の弁から前記記録ヘッドまでの流路を開いた状態にし、前記第2の弁を閉じた状態にし、前記第3の弁を、前記ヘッドキャップから前記吸引ポンプまでの流路を開き且つ前記洗浄液供給手段及び前記第2の弁から前記吸引ポンプまでの流路を閉じた状態にし、前記第4の弁を、前記吸引ポンプから前記第1の弁及び前記第2の弁までの流路を開き且つ前記吸引ポンプから前記廃液タンクまでの流路を閉じた状態にする第5工程と、
前記第5工程の後、前記吸引ポンプを作動させる第6工程と、を行うことを特徴とする。
請求項11に記載の発明に係るインクジェット記録装置は、請求項10において、
前記制御部は、
前記第6工程の後、前記第4の弁を、前記吸引ポンプから前記第1の弁及び前記第2の弁までの流路を閉じ且つ前記吸引ポンプから前記廃液タンクまでの流路を開いた状態にする第7工程を行うことを特徴とする。
請求項12に記載の発明に係るインクジェット記録装置は、請求項2において、
前記第1の弁、前記第2の弁、前記第3の弁、前記第4の弁及び前記吸引ポンプを制御する制御部を更に備え、
前記制御部は、
前記ヘッドキャップによって覆われた状態で、前記第1の弁を、前記インク供給手段から前記記録ヘッドまでの流路を開き且つ前記第2の弁から前記記録ヘッドまでの流路を閉じた状態にし、前記第2の弁を閉じた状態にし、前記第3の弁を、前記ヘッドキャップから前記吸引ポンプまでの流路を開き且つ前記洗浄液供給手段及び前記第2の弁から前記吸引ポンプまでの流路を閉じた状態にし、前記第4の弁を、前記吸引ポンプから前記第1の弁及び前記第2の弁までの流路を閉じ且つ前記吸引ポンプから前記廃液タンクまでの流路を開いた状態にする第1工程と、
前記第1工程後に、前記吸引ポンプを作動させる第2工程と、を行うことを特徴とする。
請求項13に記載の発明に係る記録ヘッドのクリーニング方法は、
前記第1の弁を、前記インク供給手段から前記記録ヘッドまでの流路を閉じ且つ前記第2の弁から前記記録ヘッドまでの流路を開いた状態にし、前記第2の弁を閉じた状態にし、前記第3の弁を、前記ヘッドキャップから前記吸引ポンプまでの流路を閉じ且つ前記洗浄液供給手段及び前記第2の弁から前記吸引ポンプまでの流路を開いた状態にし、前記第4の弁を、前記吸引ポンプから前記第1の弁及び前記第2の弁までの流路を開き且つ前記吸引ポンプから前記廃液タンクまでの流路を閉じた状態にする第1工程と、
前記第1工程後に、前記記録ヘッドが前記インク受けの上に移動した状態で、前記吸引ポンプを作動させる第2工程と、を行うことを特徴とする。
請求項14に記載の発明に係る記録ヘッドのクリーニング方法は、請求項13において、
前記第2工程後に、前記記録ヘッドが前記ヘッドキャップの上に移動して前記ヘッドキャップによって覆われた状態で、前記第1の弁を、前記インク供給手段から前記記録ヘッドまでの流路を開き且つ前記第2の弁から前記記録ヘッドまでの流路を閉じた状態にし、前記第2の弁を閉じた状態にし、前記第3の弁を、前前記ヘッドキャップから前記吸引ポンプまでの流路を開き且つ前記洗浄液供給手段及び前記第2の弁から前記吸引ポンプまでの流路を閉じた状態にし、前記第4の弁を、前記吸引ポンプから前記第1の弁及び前記第2の弁までの流路を閉じ且つ前記吸引ポンプから前記廃液タンクまでの流路を開いた状態にする第3工程を行うことを特徴とする。
請求項15に記載の発明に係る記録ヘッドのクリーニング方法は、請求項14において、
前記第2工程後であって前記第3工程前に、前記吸引ポンプを停止させる第4工程と、
前記第3工程後に、前記吸引ポンプを作動させる第5工程と、を行うことを特徴とする。
請求項16に記載の発明に係る記録ヘッドのクリーニング方法は、
請求項2に記載のインクジェット記録装置を用いて行う記録ヘッドのクリーニング方法において、
前記第1の弁を、前記インク供給手段から前記記録ヘッドまでの流路を閉じ且つ前記第2の弁から前記記録ヘッドまでの流路を開いた状態にし、前記第2の弁を閉じた状態にし、前記第3の弁を、前記ヘッドキャップから前記吸引ポンプまでの流路を開き且つ前記洗浄液供給手段及び前記第2の弁から前記吸引ポンプまでの流路を閉じた状態にし、前記第4の弁を、前記吸引ポンプから前記第1の弁及び前記第2の弁までの流路を閉じ且つ前記吸引ポンプから前記廃液タンクまでの流路を開いた状態にする第1工程と、
前記第1工程後に、前記記録ヘッドが前記ヘッドキャップの上に移動して前記ヘッドキャップによって覆われた状態で、前記吸引ポンプを作動させる第2工程と、を行うことを特徴とする。
請求項17に記載の発明に係る記録ヘッドのクリーニング方法は、請求項16において、
前記第2工程の後、前記第2の弁を開いた状態にする第3工程を行うことを特徴とする。
請求項18に記載の発明に係る記録ヘッドのクリーニング方法は、請求項17において、
前記第3工程の後、前記第1の弁を、前記インク供給手段から前記記録ヘッドまでの流路を開き且つ前記第2の弁から前記記録ヘッドまでの流路を閉じた状態にし、前記第2の弁を閉じた状態にし、前記第3の弁を、前記ヘッドキャップから前記吸引ポンプまでの流路を開き且つ前記洗浄液供給手段及び前記第2の弁から前記吸引ポンプまでの流路を閉じた状態にし、前記第4の弁を、前記吸引ポンプから前記第1の弁及び前記第2の弁までの流路を閉じ且つ前記吸引ポンプから前記廃液タンクまでの流路を開いた状態にする第4工程を行うことを特徴とする。
請求項19に記載の発明に係る記録ヘッドのクリーニング方法は、請求項18において、
前記第3工程後であって前記第4工程前に、前記吸引ポンプを停止させる第5工程と、
前記第4工程後に、前記吸引ポンプを作動させる第6工程と、を行うことを特徴とする。
請求項20に記載の発明に係る記録ヘッドのクリーニング方法は、請求項17において、
前記第3工程の後、前記吸引ポンプを停止させる第5工程と、
前記第5工程の後、前記第1の弁を、前記インク供給手段から前記記録ヘッドまでの流路を閉じ且つ前記第2の弁から前記記録ヘッドまでの流路を開いた状態にし、前記第2の弁を閉じた状態にし、前記第3の弁を、前記ヘッドキャップから前記吸引ポンプまでの流路を開き且つ前記洗浄液供給手段及び前記第2の弁から前記吸引ポンプまでの流路を閉じた状態にし、前記第4の弁を、前記吸引ポンプから前記第1の弁及び前記第2の弁までの流路を開き且つ前記吸引ポンプから前記廃液タンクまでの流路を閉じた状態にする第5工程と、
前記第5工程の後、前記吸引ポンプを作動させる第6工程と、を行うことを特徴とする。
請求項21に記載の発明に係る記録ヘッドのクリーニング方法は、請求項20において、
前記第6工程の後、前記第4の弁を、前記吸引ポンプから前記第1の弁及び前記第2の弁までの流路を閉じ且つ前記吸引ポンプから前記廃液タンクまでの流路を開いた状態にする第7工程を行うことを特徴とする。
請求項22に記載の発明に係る記録ヘッドのクリーニング方法は、
請求項2に記載のインクジェット記録装置を用いて行う記録ヘッドのクリーニング方法において、
前記ヘッドキャップによって覆われた状態で、前記第1の弁を、前記インク供給手段から前記記録ヘッドまでの流路を開き且つ前記第2の弁から前記記録ヘッドまでの流路を閉じた状態にし、前記第2の弁を閉じた状態にし、前記第3の弁を、前記ヘッドキャップから前記吸引ポンプまでの流路を開き且つ前記洗浄液供給手段及び前記第2の弁から前記吸引ポンプまでの流路を閉じた状態にし、前記第4の弁を、前記吸引ポンプから前記第1の弁及び前記第2の弁までの流路を閉じ且つ前記吸引ポンプから前記廃液タンクまでの流路を開いた状態にする第1工程と、
前記第1工程後に、前記吸引ポンプを作動させる第2工程と、を行うことを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、1台の吸引ポンプを用い、第1の弁から第4の弁を切り換えることにより様々なクリーニング方法で記録ヘッドの内部を強力に洗浄することができる。特に真空によるクリーニング処理では、新たに部材を増やすことがなく、洗浄力が増したクリーニングを行い、高精細な記録画像を得ることができる。
以下、図面を参照しながら本発明を実施するための最良の形態について説明する。ただし、発明の範囲は図示例に限定されない。
図1はインクジェット記録装置1の概略構成を示す斜視図である。
図1に示す通り、インクジェット記録装置1は、記録媒体Pの非記録面(記録面の反対の面)を支持する平板状のプラテン2を有しており、プラテン2の前後には搬送ローラ3,4がそれぞれ配設されている。各搬送ローラ3,4には駆動源となる搬送モータ22(図3参照。)が接続されており、搬送モータ22の駆動に伴い、各搬送ローラ3,4がプラテン2の前後で軸心回りの所定方向にそれぞれ回転して記録媒体Pが搬送方向Aに沿って搬送されるようになっている。
図1中、プラテン2の上方には、搬送方向Aに直交する方向B(以下「走査方向B」という。)に延在するガイド部材5が配設されており、ガイド部材5にはキャリッジ6が支持されている。キャリッジ6は、ガイド部材5に沿って走査自在(往復移動自在)となっている。
キャリッジ6には、イエロー(Y),マゼンタ(M),シアン(C),ブラック(K)の各色のインクを記録媒体Pに向けて吐出する記録ヘッド7,7,7,7が搭載されており、各記録ヘッド7の下面には所定数のインクのノズル(図示略)が形成されている。
各記録ヘッド7から吐出される「インク」は特殊インクを含め、公知の染料インクや顔料インクであってもよいし、組成成分としてポリマーを2重量%以上含有したインクであってもよいし、色材とポリマーから構成された着色微粒子を含有するインクであってもよく、公知のインクジェット用インクであればあらゆる種類のインクが適用可能である。
なお、各記録ヘッド7には、Y,M,C,Kの各プロセスカラーのインクを色ごとに貯留し、記録ヘッドにインクを供給するインク供給手段としてインクカートリッジ8(図2参照。)がキャリッジ6の往復移動に追従可能なフレキシブルチューブ等の連結管9(図2参照。)を介して接続されており、インクジェット記録装置1の記録動作に伴い、各インクカートリッジ8から連結管9(インク供給流路)を介して各記録ヘッド7にインクが色ごとに供給されるようになっている。
図1中、プラテン2の左方は、非記録時においてキャリッジ6を待機させる箇所であるホームポジション11とされており、キャリッジ6はホームポジションに移動可能に構成されている。
図1中、プラテン2の右方には、各記録ヘッド7のクリーニングをおこなうクリーニング機構20が配設されている。
図2に示すように、クリーニング機構20には、各記録ヘッド7に洗浄液を供給する洗浄液供給手段として洗浄液カートリッジ21と、各記録ヘッド7のノズルからインクを吸引する吸引装置と、各記録ヘッド7のノズルから吐出されたインクを受けるインク受け23とが備えられている。
洗浄液カートリッジ21は、連結管9の中程に3方向の流路を形成する方向切換え弁B(第1の弁)を配設し、その他端には、方向切換え弁Bが接続されていない側に2方向の流路を形成する開閉弁A(第2の弁)を配設した連結管24が接続され、開閉弁Aの他端には連結管25を接続し、開閉弁Aの開閉を切り換えることにより、記録ヘッド7に洗浄液を供給することができるようになっている。ここで、連結管24及び連結管25は、洗浄液供給流路を構成し、開閉弁Aは、弁選択手段26(図3参照。)により弁の開閉を切り換えることができるように構成されている。なお、図中、開閉弁A及び後述する方向切換え弁B〜方向切換え弁Dの根元に記載されているアルファベットと数字から構成される記号は各弁における方向を示すものとし、矢印の方向にインク及び洗浄液が流れるものとする。また、開放している開閉弁A及び方向切換え弁B〜方向切換え弁Dには網かけが施されている。
また、連結管24の中程には、フィルタ27が配設されており、フィルタ27は、フィルタ27中を通過するインク成分以外の異物、例えば、生産工程時のゴミである埃や皮膚(ポリイミド)及び接着剤等の破片を除去することができるようになっており、除去したい異物に応じて、市販のミクロフィルタ27を選択して使用することが可能である。
このように、洗浄液カートリッジ21及びインクカートリッジ8は、記録ヘッド7への洗浄液及びインクの流路を一部共通にしており、弁選択手段26により任意の方向に方向切換え弁Bを切り換えることにより洗浄液及びインクのどちらか一方を記録ヘッドに供給することが可能になっている。
吸引装置はヘッドキャップ28を有している。吸引装置の内部には各ヘッドキャップ28を図1中上下方向に昇降させる昇降装置(図示せず)が設置されており、昇降装置の作動により、各ヘッドキャップ28の高さ位置を任意に変更して各記録ヘッド7の下面を覆い、ノズルに密着することができるようになっている。各ヘッドキャップ28は弾性を有する樹脂から構成されており、各記録ヘッド7の下面との気密性を高めることができるようになっている。
吸引装置の内部には、各ヘッドキャップ28に負圧(吸引力)を生じさせる吸引ポンプ29及び各ヘッドキャップ28で吸引したインクを廃インクとして貯留する廃液タンク30がそれぞれ設置されており、各ヘッドキャップ28と廃液タンク30とが吸引ポンプ29を介した連結管31(第1の流路)で連結されている。連結管31上であって、ヘッドキャップ28と吸引ポンプ29の間及び吸引ポンプ29と廃液タンク30の間には、それぞれ3方向に切り換える方向切換え弁C(第3の弁)及び方向切換え弁D(第4の弁)が配設されており、方向切換え弁Cの他端には連結管32(第3の流路)が接続され、連結管25に合流するように接続されている。また、方向切換え弁Dの他端には連結管33(第4の流路)が接続され、連結管24に合流するように接続されている。方向切換え弁C及び方向切換え弁Dは、弁選択手段26により任意の方向に切り換えることができるように構成されている。
このように吸引装置では、ヘッドキャップ28が各記録ヘッド7の下面を覆った状態で吸引ポンプ29が作動すると、各ヘッドキャップ28に負圧が生じて各記録ヘッド7のノズルからインクが吸引され、開閉弁A及び方向切換え弁B〜方向切換え弁Dで切り換えられた方向に沿って当該インクが連結管を流通するようになっている。
インク受け23は、各記録ヘッド7のノズルから吐出されたインクを受けるためのものであり、インク受け23と廃液タンク30は連結管34(第2の流路)を介して接続されており、インク受け23上のインクは自重により廃液タンク30に回収されるようになっている。したがって、廃液タンク30では、吸引装置で吸引したインクと、インク受け23で受けたインクとが貯留されるようになっている。
なお、各記録ヘッド7の下面に付着した付着物(インクや洗浄液など)を拭き取るブレードを備えてもよい。
また、インクジェット記録装置1には、操作パネル35(図3参照。)が設けられており、操作パネルでは、記録ヘッド7のクリーニング方法として、各種クリーニング処理及びクリーニング処理を構成する各工程を選択することができるようになっており、インクジェット記録装置1には、クリーニング処理として洗浄液によるクリーニング処理と、真空によるクリーニング処理とが備えられている。また、インクジェット記録装置1には、記録ヘッド7が目詰まりを起こしたことを検知するセンサ36(図3参照。)が設けられている。
次に、インクジェット記録装置1の制御構成について説明する。
図3に示すように、インクジェット記録装置1は、汎用のCPU(Central Processing Unit),ROM(Read Only Memory),RAM(Random Access Memory)などから構成された制御部37を有しており、制御部は、ROMに記録された処理プログラムをRAMに展開してCPUにより当該処理プログラムを実行するようになっている。
具体的に、制御部37には、搬送モータ22、キャリッジ6、記録ヘッド7、クリーニング機構20(吸引装置の昇降装置・吸引ポンプ29・弁選択手段26など)が接続されており、制御部37は搬送モータ16、キャリッジ6、記録ヘッド7、操作パネル、クリーニング機構20の各種部材の動作状況などのステータスに基づいて各構成の動作を制御するようになっている。
また、制御部37には、操作パネル35が接続されており、制御部37は操作パネル35で選択されたクリーニング方法に基づき、制御部37に接続された各構成の動作を制御するようになっている。
また、制御部37には、センサ36が接続されており、制御部37はセンサ36が記録ヘッド7の目詰まりを検知すると、洗浄液によるクリーニング処理を行うように制御部37に接続された各構成の動作を制御するようになっている。
また、制御部37は、所定数の画像が記録されるごとに、洗浄液によるクリーニング処理を行うように制御部37に接続された各構成の動作を制御するようになっている。
次に、インクジェット記録装置1の作用を説明する。
画像記録動作前の状態において、記録媒体Pは、プラテン2により非記録面を支持された状態で各搬送ローラ3,4間に掛けられており、キャリッジ6はホームポジション11で待機している。
この状態において画像記録動作が開始されると、つまり制御部37に画像データが入力されると、制御部37から搬送モータ16,キャリッジ6,記録ヘッド7,クリーニング機構20の各種部材に制御信号が送信され、各構成の動作が下記のように制御される。すなわち、搬送モータ16が駆動されて、各搬送ローラ3,4が所定量回転して停止する。これにより、記録媒体Pはプラテン2上を搬送方向Aに沿って所定量移動して停止する。
記録媒体Pの移動が停止したら、キャリッジ6が作動して各記録ヘッド7が記録媒体Pの直上を走査方向Bに沿って図1中左方から右方へと移動する。そしてキャリッジ6の移動中に、各記録ヘッド7が下面のノズルから記録媒体Pの記録面の画像記録領域(画像を記録する領域)に向かってインクを微細な液滴としてそれぞれ吐出する。
キャリッジ6が記録媒体Pの記録面の画像記録領域から図1中右方に外れたら、再度搬送モータ16が駆動されて、各搬送ローラ3,4が所定量回転して停止し、これにより、記録媒体Pがプラテン2上を所定量移動して停止する。
記録媒体Pの移動が停止したら、再度キャリッジ6が作動して各記録ヘッド7が記録媒体Pの直上を走査方向Bに沿って図1中右方から左方へと移動する。そしてキャリッジ6の移動中に、各記録ヘッド7が下面のノズルから記録媒体Pの記録面の画像記録領域に向かってインクを微細な液滴としてそれぞれ吐出する。
以後、インクジェット記録装置1が上述の動作を繰り返すことにより、プラテン2上を通過した記録媒体Pの記録面の画像記録領域に順次画像が記録される。つまり、インクジェット記録装置1では、記録媒体Pは、所定量の移動と停止とを繰り返して搬送方向Aに沿って間欠的に搬送されるが、記録媒体Pが停止すると、キャリッジ6が作動して、4つの記録ヘッド7がプラテン2により支持された記録媒体Pの直上を走査方向Bに沿って移動する。そしてキャリッジ6の移動中に、各記録ヘッド7が記録媒体Pに向けてインクを吐出し、記録媒体Pに画像が記録される。
ここでインクジェット記録装置1では、所定数の画像が記録されるごとに、あるいは、センサ36により記録ヘッド7の目詰まりが検知されたとき、もしくは操作パネル35で選択されたときに、各構成の動作が制御部37により制御された状態でキャリッジ6とクリーニング機構20との協働により各記録ヘッド7の「洗浄液によるクリーニング処理」がおこなわれる。洗浄液によるクリーニング処理は下記(1)及び(2)の工程から構成されており、各工程(1),(2)を番号順に経るようになっている。
(1)洗浄液吐出工程
この工程は、記録ヘッド7の下面のノズルから洗浄液を吐出する工程である。具体的には、図4に示すように、弁選択手段26により開閉弁Aを閉じ、B2−B3間、C1−C3間、D1−D2間の流路が開くように、方向切換え弁B〜方向切換え弁Dを切換える。その後、キャリッジ6を移動させ、記録ヘッド7をインク受け23の上方まで移動してその位置で停止する。記録ヘッド7の移動が停止したら、吸引装置の吸引ポンプ29が作動して、洗浄液カートリッジ21から洗浄液が開放された流路内を通り、記録ヘッド7のノズルから洗浄液を吐出する(吸引ポンプ29による加圧洗浄)。このとき、洗浄液は吸引ポンプ29が送出する圧力が加わった状態で、記録ヘッド7の内部に供給され、記録ヘッド内のインクや異物など(以下、インク等という。)を除去すると同時に、記録ヘッドのノズルの目詰まりしている部分のインク等をインク受け23内に排出することにより記録ヘッドの目詰まりを解消する。そして、インク受け23上のインクは廃液タンク30内に回収され、吸引ポンプ29の作動から所定時間経過したら、吸引ポンプ29の作動が停止する。
(2)インク充填工程
この工程は洗浄液吐出工程後に行われる工程であり、再び画像記録に戻るために記録ヘッド7のノズルにインクを充填する工程である。具体的には、吸引ポンプ29の作動が停止した後、図5に示すように、キャリッジ6を移動させ、記録ヘッド7をヘッドキャップ28の上方まで移動させてその位置で停止させる。記録ヘッド7の移動が停止した後、吸引装置の昇降装置を作動させてヘッドキャップ28を記録ヘッド7のノズルに密着させる。そして、ヘッドキャップ28をノズルに密着させたまま、弁選択手段26により開閉弁Aを閉じ、B1−B2間、C2−C3間、D2−D3間の流路が開くように、方向切換え弁B〜方向切換え弁Dを切換える。その後、再び吸引ポンプ29を作動し、記録ヘッド7のノズルからインクを吸引して、インクカートリッジ8から記録ヘッド7に通じる流路及び記録ヘッド7内の洗浄液をインクに置換する。吸引ポンプ29の作動から所定時間経過したら、吸引ポンプ29の作動が停止するとともに、昇降装置が再度作動してヘッドキャップ28がもとの位置に戻り、この状態を印刷可能状態とする。
また、インクジェット記録装置1では、操作パネルにより選択されたときに各構成の動作が制御部により制御された状態でキャリッジ6とクリーニング機構20との協働により各記録ヘッド7の「真空によるクリーニング処理」がおこなわれる。真空によるクリーニング処理は下記(3)〜(5)の工程から構成されており、下記(3)〜(5)の各工程を番号順に経るようになっている。
(3)真空吸引工程
この工程は、記録ヘッド7の内部を真空にする工程である。具体的には、図6に示すように、弁選択手段26により開閉弁Aを閉じ、B2−B3間、C2−C3間、D2−D3間の流路が開くように、方向切換え弁B〜方向切換え弁Dを切換える。その後、キャリッジ6を移動させ、記録ヘッド7を吸引装置の上方まで移動してその位置で停止する。記録ヘッド7の移動が停止したら、吸引装置の昇降装置を作動させて吸引ヘッドキャップ28が記録ヘッド7の下面を覆い、その後吸引装置の吸引ポンプ29を作動して記録ヘッド7のノズルからインクを吸引し、吸引されたインクは廃液タンク30に回収される(ピッチ吸引洗浄)。このとき、吸引ポンプ29により吸引されている流路(開閉弁A−記録ヘッド7間、記録ヘッド7−ヘッドキャップ28間、ヘッドキャップ28−方向切換え弁D間、方向切換え弁D−連結管24,41間)に外部から液体などが流入することがないので、この間は真空状態となり、記録ヘッド7内を強力に吸引することができ、記録ヘッド7内及び記録ヘッド7のノズルの目詰まりしている部分のインク等をヘッドキャップ内に排出させて廃液タンク30内に回収し、記録ヘッド7内のインク等の固着と記録ヘッド7の目詰まりを解消する。
(4)真空洗浄工程
この工程は真空吸引工程後に行われる工程であり、真空状態で洗浄するために記録ヘッド7のノズルに洗浄液を流す工程である。具体的には、図7に示すように、吸引ポンプ29の作動から所定時間経過したら、弁選択手段26により開閉弁Aを開けて洗浄液を記録へッド7内に流入させる。このとき、記録ヘッド7は真空状態で吸引ポンプ29が送出する圧力が加わった状態の洗浄液が記録ヘッド7の内部に供給されるので、記録ヘッド7の内部は、吸引ポンプ29のみの圧力による加圧洗浄よりもさらに洗浄力が増し、記録ヘッド7内の隅々まで異物を除去することができる。
したがって、記録ヘッド内のインク室とノズルが形成されたノズルプレートの境界に固着したインクまでも、除去することができ、ノズル欠や、吐出曲がり等の吐出不良を生じさせず、高精細な画像記録を行うことができる。
そして、吸引ポンプ29の作動から所定時間経過したら、吸引ポンプ29の作動を停止させる。
(5)インク充填工程
この工程は洗浄工程後に行われる工程であり、再び画像記録に戻るために記録ヘッド7のノズルにインクを充填する工程である。具体的には、洗浄液によるクリーニング処理における(2)の工程と同様に行われる。
また、インクジェット記録装置1では、操作パネルにより選択されたときに、インク充填工程の代わりに、各構成の動作が制御部により制御された状態でキャリッジ6とクリーニング機構20との協働による各記録ヘッド7の「インク固着防止工程」がおこなわれる。インク固着防止工程は下記(6)の工程から構成されている。
(6)インク固着防止工程
この工程は、洗浄液によるクリーニング処理における洗浄液吐出工程後、及び、真空によるクリーニング処理における真空洗浄工程後に行われる工程であり、1日の作業を終了させるときや長期間記録ヘッド7を使用しないときに記録ヘッド7にインクが固着するのを防止するための記録ヘッド7の待機工程である。具体的には、洗浄液によるクリーニング処理における(1)の工程と途中まで同様に行われるが、吸引ポンプ29を作動させた後、所定時間経過しても、吸引ポンプ29の作動を停止させず、そのまま洗浄液を記録ヘッド7内に供給する動作を続ける。これにより、常に記録ヘッド7内は洗浄液で満たされているので、記録ヘッド7にインクの固着を防止することができる。なお、再び画像記録に戻るときには、洗浄液によるクリーニング処理、及び、真空によるクリーニング処理における(2)のインク充填工程を行うようになっている。
上記洗浄液によるクリーニング処理又は、真空によるクリーニング処理の各工程の処理が終了すると、記録ヘッド7のクリーニング処理は終了し、インクジェット記録装置1は、制御部37に入力された画像データに基づいて、上記した画像記録動作を再開するか又はキャリッジ6をホームポジション11に移動させてその後の画像記録動作に備えるようになっている。
以上により、本発明に係るインクジェット記録装置1では、1つの吸引ポンプ29を用いて、洗浄液によるクリーニング処理と、真空によるクリーニング処理とを行い、吸引ポンプ29の圧力で記録ヘッド7内の洗浄を行う加圧洗浄と、真空状態で吸引して記録ヘッド7内の洗浄を行うピッチ吸引洗浄とを行うことができるので、新たに大掛かりな装置を設けることもなく、1台の吸引ポンプで記録ヘッドの内部を洗浄力が増したクリーニング方法で洗浄することができ、高精細な記録画像を得ることができる。
また、強力に洗浄することができるので、記録ヘッド7内に固着しやすい特殊インクを使用する際にも利用できるとともに、記録ヘッド7の交換回数を減らすことができる。
なお、インクジェット記録装置1では、所定数の画像が記録されるごとに洗浄液によるクリーニング処理を行わせたが、代わりに、各構成の動作が制御部37により制御された状態でキャリッジ6とクリーニング機構20とを協働させることにより各記録ヘッド7の「インクによるクリーニング処理」を行わせてもよい。インクによるクリーニング処理は下記(7)の工程から構成されている。
(7)インク吸引工程
この工程は、記録ヘッド7の下面のノズルからインクを吸引する工程である。具体的には、洗浄液によるクリーニング処理及び真空によるクリーニング処理におけるインクの充填工程とほとんど同様であり、弁選択手段26により開閉弁Aを閉じ、B1−B2間、C2−C3間、D2−D3間の流路が開くように、方向切換え弁B〜方向切換え弁Dを切換えた後、キャリッジ6を移動させてヘッドキャップ28で記録ヘッド7の下面を覆い、その後、吸引装置の吸引ポンプ29が作動して記録ヘッド7のノズルからインクを吸引する。このとき、インクは吸引ポンプ29が送出する圧力が加わった状態で、記録ヘッド7の内部に供給され、記録ヘッド7の目詰まりが解消される(吸引ポンプ29による加圧洗浄)。所定時間経過したら、吸引ポンプ29の作動を停止させることで印刷可能状態となる。
この場合では、洗浄液を用いないので、洗浄液を用いたクリーニング処理より洗浄力は落ちるが、すぐに印刷を開始することができる点で優れている。
また、このインクジェット記録装置1では、真空によるクリーニング処理において、(4)真空洗浄工程の際に、記録ヘッド7内に洗浄液を流入させた後、一旦吸引ポンプ29を止め、弁選択手段26により開閉弁Aを閉じ、B2−B3間、C−C3間、D1−D2間の流路が開くように、方向切換え弁B〜方向切換え弁Dを切り換えた後に、再び吸引装置の吸引ポンプ29を作動させて記録ヘッド7のノズルからインクを吸引させてもよい。このとき、吸引ポンプ29により吸引されている流路(開閉弁A−記録ヘッド7間、記録ヘッド7−ヘッドキャップ28間、ヘッドキャップ28−方向切換え弁D間、方向切換え弁D−連結管24,25間)は閉鎖空間となり、この間を循環する循環洗浄を行うことができる。所定時間、吸引ポンプ29を作動させた後、方向切換え弁DをD2−D3間の流路が開くように切り換えることで、循環していたインクは廃液タンク30に回収される。
この場合では、洗浄液を閉鎖空間内で循環させることができるので、記録ヘッド7の目詰まりを解消するとともに、インクの流路及び記録ヘッド7内に固着した異物を除去することができる。
本発明を適用したインクジェット記録装置の概略構成図である。 図1におけるクリーニング機構の概略構成図である。 図1におけるインクジェット記録装置の制御構成図である。 洗浄液によるクリーニング処理の洗浄液吐出工程を表す動作図である。 洗浄液によるクリーニング処理のインク充填工程を表す動作図である。 真空によるクリーニング処理の真空吸引工程を表す動作図である。 真空によるクリーニング処理の真空洗浄工程を表す動作図である。
符号の説明
6 キャリッジ
7 記録ヘッド
8 インクカートリッジ
9,24,25,31,32,33,34 連結管
10 ノズル
20 クリーニング機構
21 洗浄液カートリッジ
23 インク受け
27 フィルタ
28 ヘッドキャップ
29 吸引ポンプ
30 廃液タンク
A 開閉弁
B,C,D 方向切換え弁
P 記録媒体

Claims (22)

  1. インク供給手段から記録ヘッドにインクを供給するインク供給流路と、ヘッドキャップから前記記録ヘッドのインクを吸引して廃液タンクにインクを回収する第1の流路と、前記記録ヘッドから吐出された液体をインク受けに受けて前記廃液タンクに回収する第2の流路とを備えており、
    前記インク供給流路の中途部に、洗浄液供給手段から前記記録ヘッドに洗浄液を供給するための洗浄液供給流路を第1の弁を介して接続し、前記洗浄液供給流路の中途部に、洗浄液供給流路を開閉する第2の弁を配設し、
    前記第1の流路の中途部に、
    吸引ポンプと、この吸引ポンプの上流側及び下流側にそれぞれ配置された第3の弁及び第4の弁とを配設し、
    前記第3の弁と前記洗浄液供給流路の前記第2の弁より上流側とを接続する第3の流路と、
    前記第4の弁と前記洗浄液供給流路の前記第2の弁より下流側とを接続する第4の流路と、を備えることを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. インクを貯留したインク供給手段と、
    洗浄液を貯留した洗浄液供給手段と、
    廃液タンクと、
    前記廃液タンクに流路を介して接続されたヘッドキャップと、
    前記廃液タンクに流路を介して接続されたインク受けと、
    前記インク供給手段に流路を介して接続され、前記インク受けの上と前記ヘッドキャップの上との間を移動し、前記ヘッドキャップの上に位置している際に前記ヘッドキャップによって覆われる記録ヘッドと、
    前記インク供給手段から前記記録ヘッドまでの流路の中途部に設けられ、前記洗浄液供給手段に流路を介して接続された第1の弁と、
    前記洗浄液供給手段から前記第1の弁までの流路の中途部に設けられ、前記洗浄液供給手段から前記第1の弁までの流路を開閉する第2の弁と、
    前記ヘッドキャップから前記廃液タンクまでの流路の中途部に設けられ、前記ヘッドキャップ側から前記廃液タンク側へ液体を送る吸引ポンプと、
    前記ヘッドキャップから前記吸引ポンプまでの流路の中途部に設けられ、前記洗浄液供給手段から前記第2の弁までの流路の中途部にまで流路を介して接続された第3の弁と、
    前記吸引ポンプから前記廃液タンクまでの流路の中途部に設けられ、前記第2の弁から前記第1の弁までの流路の中途部にまで流路を介して接続された第4の弁と、を備え、
    前記第1の弁が、前記インク供給手段から前記記録ヘッドまでの流路を開き且つ前記第2の弁から前記記録ヘッドまでの流路を閉じた状態と、前記インク供給手段から前記記録ヘッドまでの流路を閉じ且つ前記第2の弁から前記記録ヘッドまでの流路を開いた状態との何れかを選択するよう切り換わり、
    前記第3の弁が、前記ヘッドキャップから前記吸引ポンプまでの流路を開き且つ前記洗浄液供給手段及び前記第2の弁から前記吸引ポンプまでの流路を閉じた状態と、前記ヘッドキャップから前記吸引ポンプまでの流路を閉じ且つ前記洗浄液供給手段及び前記第2の弁から前記吸引ポンプまでの流路を開いた状態と、の何れかを選択するよう切り換わり、
    前記第4の弁が、前記吸引ポンプから前記第1の弁及び前記第2の弁までの流路を開き且つ前記吸引ポンプから前記廃液タンクまでの流路を閉じた状態と、前記吸引ポンプから前記第1の弁及び前記第2の弁までの流路を閉じ且つ前記吸引ポンプから前記廃液タンクまでの流路を開いた状態との何れかを選択するよう切り換わることを特徴とするインクジェット記録装置。
  3. 前記第1の弁、前記第2の弁、前記第3の弁、前記第4の弁及び前記吸引ポンプを制御する制御部を更に備え、
    前記制御部は、
    前記第1の弁を、前記インク供給手段から前記記録ヘッドまでの流路を閉じ且つ前記第2の弁から前記記録ヘッドまでの流路を開いた状態にし、前記第2の弁を閉じた状態にし、前記第3の弁を、前記ヘッドキャップから前記吸引ポンプまでの流路を閉じ且つ前記洗浄液供給手段及び前記第2の弁から前記吸引ポンプまでの流路を開いた状態にし、前記第4の弁を、前記吸引ポンプから前記第1の弁及び前記第2の弁までの流路を開き且つ前記吸引ポンプから前記廃液タンクまでの流路を閉じた状態にする第1工程と、
    前記第1工程後に、前記記録ヘッドが前記インク受けの上に移動した状態で、前記吸引ポンプを作動させる第2工程と、を行うことを特徴とする請求項2に記載のインクジェット記録装置。
  4. 前記制御部は、
    前記第2工程後に、前記記録ヘッドが前記ヘッドキャップの上に移動して前記ヘッドキャップによって覆われた状態で、前記第1の弁を、前記インク供給手段から前記記録ヘッドまでの流路を開き且つ前記第2の弁から前記記録ヘッドまでの流路を閉じた状態にし、前記第2の弁を閉じた状態にし、前記第3の弁を、前記ヘッドキャップから前記吸引ポンプまでの流路を開き且つ前記洗浄液供給手段及び前記第2の弁から前記吸引ポンプまでの流路を閉じた状態にし、前記第4の弁を、前記吸引ポンプから前記第1の弁及び前記第2の弁までの流路を閉じ且つ前記吸引ポンプから前記廃液タンクまでの流路を開いた状態にする第3工程を行うことを特徴とする請求項3に記載のインクジェット記録装置。
  5. 前記制御部は、
    前記第2工程後であって前記第3工程前に、前記吸引ポンプを停止させる第4工程と、
    前記第3工程後に、前記吸引ポンプを作動させる第5工程と、を行うことを特徴とする請求項4に記載のインクジェット記録装置。
  6. 前記第1の弁、前記第2の弁、前記第3の弁、前記第4の弁及び前記吸引ポンプを制御する制御部を更に備え、
    前記制御部は、
    前記第1の弁を、前記インク供給手段から前記記録ヘッドまでの流路を閉じ且つ前記第2の弁から前記記録ヘッドまでの流路を開いた状態にし、前記第2の弁を閉じた状態にし、前記第3の弁を、前記ヘッドキャップから前記吸引ポンプまでの流路を開き且つ前記洗浄液供給手段及び前記第2の弁から前記吸引ポンプまでの流路を閉じた状態にし、前記第4の弁を、前記吸引ポンプから前記第1の弁及び前記第2の弁までの流路を閉じ且つ前記吸引ポンプから前記廃液タンクまでの流路を開いた状態にする第1工程と、
    前記第1工程後に、前記記録ヘッドが前記ヘッドキャップの上に移動して前記ヘッドキャップによって覆われた状態で、前記吸引ポンプを作動させる第2工程と、を行うことを特徴とする請求項2に記載のインクジェット記録装置。
  7. 前記制御部は、前記第2工程の後、前記第2の弁を開いた状態にする第3工程を行うことを特徴とする請求項6に記載のインクジェット記録装置。
  8. 前記制御部は、
    前記第3工程の後、前記第1の弁を、前記インク供給手段から前記記録ヘッドまでの流路を開き且つ前記第2の弁から前記記録ヘッドまでの流路を閉じた状態にし、前記第2の弁を閉じた状態にし、前記第3の弁を、前記ヘッドキャップから前記吸引ポンプまでの流路を開き且つ前記洗浄液供給手段及び前記第2の弁から前記吸引ポンプまでの流路を閉じた状態にし、前記第4の弁を、前記吸引ポンプから前記第1の弁及び前記第2の弁までの流路を閉じ且つ前記吸引ポンプから前記廃液タンクまでの流路を開いた状態にする第4工程を行うことを特徴とする請求項7に記載のインクジェット記録装置。
  9. 前記制御部は、
    前記第3工程後であって前記第4工程前に、前記吸引ポンプを停止させる第5工程と、
    前記第4工程後に、前記吸引ポンプを作動させる第6工程と、を行うことを特徴とする請求項8に記載のインクジェット記録装置。
  10. 前記制御部は、
    前記第3工程の後、前記吸引ポンプを停止させる第4工程と、
    前記第4工程の後、前記第1の弁を、前記インク供給手段から前記記録ヘッドまでの流路を閉じ且つ前記第2の弁から前記記録ヘッドまでの流路を開いた状態にし、前記第2の弁を閉じた状態にし、前記第3の弁を、前記ヘッドキャップから前記吸引ポンプまでの流路を開き且つ前記洗浄液供給手段及び前記第2の弁から前記吸引ポンプまでの流路を閉じた状態にし、前記第4の弁を、前記吸引ポンプから前記第1の弁及び前記第2の弁までの流路を開き且つ前記吸引ポンプから前記廃液タンクまでの流路を閉じた状態にする第5工程と、
    前記第5工程の後、前記吸引ポンプを作動させる第6工程と、を行うことを特徴とする請求項7に記載のインクジェット記録装置。
  11. 前記制御部は、
    前記第6工程の後、前記第4の弁を、前記吸引ポンプから前記第1の弁及び前記第2の弁までの流路を閉じ且つ前記吸引ポンプから前記廃液タンクまでの流路を開いた状態にする第7工程を行うことを特徴とする請求項10に記載のインクジェット記録装置。
  12. 前記第1の弁、前記第2の弁、前記第3の弁、前記第4の弁及び前記吸引ポンプを制御する制御部を更に備え、
    前記制御部は、
    前記ヘッドキャップによって覆われた状態で、前記第1の弁を、前記インク供給手段から前記記録ヘッドまでの流路を開き且つ前記第2の弁から前記記録ヘッドまでの流路を閉じた状態にし、前記第2の弁を閉じた状態にし、前記第3の弁を、前記ヘッドキャップから前記吸引ポンプまでの流路を開き且つ前記洗浄液供給手段及び前記第2の弁から前記吸引ポンプまでの流路を閉じた状態にし、前記第4の弁を、前記吸引ポンプから前記第1の弁及び前記第2の弁までの流路を閉じ且つ前記吸引ポンプから前記廃液タンクまでの流路を開いた状態にする第1工程と、
    前記第1工程後に、前記吸引ポンプを作動させる第2工程と、を行うことを特徴とする請求項2に記載のインクジェット記録装置。
  13. 請求項2に記載のインクジェット記録装置を用いて行う記録ヘッドのクリーニング方法において、
    前記第1の弁を、前記インク供給手段から前記記録ヘッドまでの流路を閉じ且つ前記第2の弁から前記記録ヘッドまでの流路を開いた状態にし、前記第2の弁を閉じた状態にし、前記第3の弁を、前記ヘッドキャップから前記吸引ポンプまでの流路を閉じ且つ前記洗浄液供給手段及び前記第2の弁から前記吸引ポンプまでの流路を開いた状態にし、前記第4の弁を、前記吸引ポンプから前記第1の弁及び前記第2の弁までの流路を開き且つ前記吸引ポンプから前記廃液タンクまでの流路を閉じた状態にする第1工程と、
    前記第1工程後に、前記記録ヘッドが前記インク受けの上に移動した状態で、前記吸引ポンプを作動させる第2工程と、を行うことを特徴とする記録ヘッドのクリーニング方法。
  14. 前記第2工程後に、前記記録ヘッドが前記ヘッドキャップの上に移動して前記ヘッドキャップによって覆われた状態で、前記第1の弁を、前記インク供給手段から前記記録ヘッドまでの流路を開き且つ前記第2の弁から前記記録ヘッドまでの流路を閉じた状態にし、前記第2の弁を閉じた状態にし、前記第3の弁を、前前記ヘッドキャップから前記吸引ポンプまでの流路を開き且つ前記洗浄液供給手段及び前記第2の弁から前記吸引ポンプまでの流路を閉じた状態にし、前記第4の弁を、前記吸引ポンプから前記第1の弁及び前記第2の弁までの流路を閉じ且つ前記吸引ポンプから前記廃液タンクまでの流路を開いた状態にする第3工程を行うことを特徴とする請求項13に記載の記録ヘッドのクリーニング方法。
  15. 前記第2工程後であって前記第3工程前に、前記吸引ポンプを停止させる第4工程と、
    前記第3工程後に、前記吸引ポンプを作動させる第5工程と、を行うことを特徴とする請求項14に記載の記録ヘッドのクリーニング方法。
  16. 請求項2に記載のインクジェット記録装置を用いて行う記録ヘッドのクリーニング方法において、
    前記第1の弁を、前記インク供給手段から前記記録ヘッドまでの流路を閉じ且つ前記第2の弁から前記記録ヘッドまでの流路を開いた状態にし、前記第2の弁を閉じた状態にし、前記第3の弁を、前記ヘッドキャップから前記吸引ポンプまでの流路を開き且つ前記洗浄液供給手段及び前記第2の弁から前記吸引ポンプまでの流路を閉じた状態にし、前記第4の弁を、前記吸引ポンプから前記第1の弁及び前記第2の弁までの流路を閉じ且つ前記吸引ポンプから前記廃液タンクまでの流路を開いた状態にする第1工程と、
    前記第1工程後に、前記記録ヘッドが前記ヘッドキャップの上に移動して前記ヘッドキャップによって覆われた状態で、前記吸引ポンプを作動させる第2工程と、を行うことを特徴とする記録ヘッドのクリーニング方法。
  17. 前記第2工程の後、前記第2の弁を開いた状態にする第3工程を行うことを特徴とする請求項16に記載の記録ヘッドのクリーニング方法。
  18. 前記第3工程の後、前記第1の弁を、前記インク供給手段から前記記録ヘッドまでの流路を開き且つ前記第2の弁から前記記録ヘッドまでの流路を閉じた状態にし、前記第2の弁を閉じた状態にし、前記第3の弁を、前記ヘッドキャップから前記吸引ポンプまでの流路を開き且つ前記洗浄液供給手段及び前記第2の弁から前記吸引ポンプまでの流路を閉じた状態にし、前記第4の弁を、前記吸引ポンプから前記第1の弁及び前記第2の弁までの流路を閉じ且つ前記吸引ポンプから前記廃液タンクまでの流路を開いた状態にする第4工程を行うことを特徴とする請求項17に記載の記録ヘッドのクリーニング方法。
  19. 前記第3工程後であって前記第4工程前に、前記吸引ポンプを停止させる第5工程と、
    前記第4工程後に、前記吸引ポンプを作動させる第6工程と、を行うことを特徴とする請求項18に記載の記録ヘッドのクリーニング方法。
  20. 前記第3工程の後、前記吸引ポンプを停止させる第5工程と、
    前記第5工程の後、前記第1の弁を、前記インク供給手段から前記記録ヘッドまでの流路を閉じ且つ前記第2の弁から前記記録ヘッドまでの流路を開いた状態にし、前記第2の弁を閉じた状態にし、前記第3の弁を、前記ヘッドキャップから前記吸引ポンプまでの流路を開き且つ前記洗浄液供給手段及び前記第2の弁から前記吸引ポンプまでの流路を閉じた状態にし、前記第4の弁を、前記吸引ポンプから前記第1の弁及び前記第2の弁までの流路を開き且つ前記吸引ポンプから前記廃液タンクまでの流路を閉じた状態にする第5工程と、
    前記第5工程の後、前記吸引ポンプを作動させる第6工程と、を行うことを特徴とする請求項17に記載の記録ヘッドのクリーニング方法。
  21. 前記第6工程の後、前記第4の弁を、前記吸引ポンプから前記第1の弁及び前記第2の弁までの流路を閉じ且つ前記吸引ポンプから前記廃液タンクまでの流路を開いた状態にする第7工程を行うことを特徴とする請求項20に記載の記録ヘッドのクリーニング方法。
  22. 請求項2に記載のインクジェット記録装置を用いて行う記録ヘッドのクリーニング方法において、
    前記ヘッドキャップによって覆われた状態で、前記第1の弁を、前記インク供給手段から前記記録ヘッドまでの流路を開き且つ前記第2の弁から前記記録ヘッドまでの流路を閉じた状態にし、前記第2の弁を閉じた状態にし、前記第3の弁を、前記ヘッドキャップから前記吸引ポンプまでの流路を開き且つ前記洗浄液供給手段及び前記第2の弁から前記吸引ポンプまでの流路を閉じた状態にし、前記第4の弁を、前記吸引ポンプから前記第1の弁及び前記第2の弁までの流路を閉じ且つ前記吸引ポンプから前記廃液タンクまでの流路を開いた状態にする第1工程と、
    前記第1工程後に、前記吸引ポンプを作動させる第2工程と、を行うことを特徴とする記録ヘッドのクリーニング方法。
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